帝都櫻大戰⑩〜鉄神とシバの炎、それと柴犬達
●護国鉄神零號 VS司馬炎
封神武侠界の人界は幻朧桜が咲き乱れ、炎に包まれていた。
「消えざる炎……これならば!」
「その通り!汝は膨大な武力をお持ちだが、どうやら全ての動作に莫大な排熱を必要とする様子。我が『シバの炎』に包まれた状態では十全に動けまい。この状態でも余は勝機を見い出せないが……猟兵達ならば、活路を拓いてくれる筈だ!」
オブリビオン化によって体内に搭載された八億の魂が邪悪に歪み、望まぬ形で封神武侠界を侵略する事となった護国鉄神零號。
そんな圧倒的な存在を食い止めるために戦っているのが、晋の皇帝『司馬炎』と貴人・英傑を守護する為に馳せ参じた瑞獣達である。
司馬炎の屠龍刀から放たれた『シバの炎』は周辺を広範囲を焼却する事で、護国鉄神零號が強力な攻撃を繰り出し続ける為に必要な排熱を阻害しているのだ。
「「わおわお~ん!」」
司馬炎に続く形で瑞獣達も口から炎を発射する。
瑞獣達は皆、他の世界でいう所の柴犬の姿に変身している。
見た目こそ可愛らしい犬達であるが、彼等の発射する炎もまた司馬炎にも引けを取らない『シバの炎』であった。
「わんわん!」
その一方で超級料理人らしく柴犬が、自らの炎で数々の料理を拵えていた。
『シバの炎』で護国鉄神零號を食い止めるにも激しく消耗する。
そんな彼等のエネルギー補給の為に用意しているのだ。
そしてこれから駆け付けてくるだろう猟兵達へのもてなしでもあった。
「わんわんわん!」
「流石は我が国が誇る料理人達よ。これならば猟兵達も英気を養えるに違いない」
並べられた見事な料理の数々に、司馬炎も誇らしげに頷くのであった。
●グリモアベースにて
「…という状況になっているんだけれど、どうかしたの?」
護国鉄神零號の襲撃を受けている封神武侠界の状況を説明しているグリモア猟兵のリリスフィアだが、一部微妙な反応を見せた猟兵達に気付いて、気になって声をかける。
それに対し、その猟兵は何とも言えない表情で答えを濁す。
思う所はあるかもしれないが、至って真面目な状況なのだと、リリスフィアは話を続ける。
「護国鉄神零號はその巨体に見合った強敵だけれど、司馬炎達と協力して撃破して欲しいんだ。護国鉄神零號自身もそれを望んでいるから、遠慮はいらないよ」
それが護国鉄神零號の中の八億の魂を邪悪から解放することにもなるのだ。
「司馬炎達と直属の瑞獣である柴犬達が『シバの炎』で、護国鉄神零號の動きを止めてくれているよ。だからその間に皆で攻撃すればかな。それと超級料理人の柴犬達が『シバの炎』を駆使して沢山の料理を用意してくれているから、食べて力をつけるのもいいかなと思うんだ」
皇帝より『超級』の称号を授かった、偉大なる『料理の超人』達による料理は食べただけで傷や病気を癒し、そして強力な力を与えるという事は、猟兵達も十分に知っているだろう。
封神武侠界らしく、激辛料理や饅頭、鍋料理、それに甘味も一通り揃っているので好きな物を食べるといいだろう。
「でも食べ過ぎて戦えなくなるなんてことにはならないよう注意かな」
どのような形にせよ『シバの炎』を活用する事が、勝利への鍵となる。
舞台は整えられた。
後は行動あるのみである。
吾妻 銀
吾妻 銀です。
帝都櫻大戰の4本目のシナリオとなります。
戦争シナリオとなりますので、1章構成となります。
封神武侠界を舞台に、護国鉄神零號とのボス戦となります。
すぐに戦いに挑んでもいいですし、戦いの前に超級料理人による『シバの炎』から生み出された料理を食べてから挑んでも構いません。
時間は司馬炎達が十分に稼いでくれます。
動きは消えざる炎で制限されているとはいえ、強敵である事には変わりはありませんので、十分に準備してから挑んで頂ければと思います。
料理は一般的な中華料理は一通り揃っており、特に激辛料理は特に効果が高いかもしれません。
司馬炎や柴犬達も直接攻撃は出来ませんが、望めば戦闘中も可能な限りの援護はしてくれます。
プレイングボーナスは「戦場に燃え盛る『シバの炎』を利用する/司馬炎や英傑軍団(柴犬)と協力して戦う。」となります。
参加は公開直後から受け付けます。
締め切りは参加状況を見て、タグや雑記に記載します。
それでは皆様の参加をお待ちしております。
第1章 ボス戦
『護国鉄神零號』
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POW : 零式噴進飛翔拳
かつて喰らった「【鋼鉄共栄圏の人々】」の魂を纏い、2倍ダメージ・2回攻撃・自動反撃を有した【ロケットパンチ】を装備する。
SPD : 八岐大蛇機関砲
【自在に射角調整が可能な蛇型四連機関砲】を最大レベル秒間連射し続け、攻撃範囲にダメージと制圧効果(脱出・侵入を困難にする)を与える。
WIZ : 護国熱血破壊砲
装備武器から【護国英霊波導砲】を発射する。自身の【放熱装置】削減量に応じ、威力・速度・発射数が増加する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
朱鷺透・小枝子
一刻も早く敵は倒したい!だからこそ、補給は大事!!
補給を怠って負けては意味がない!瑞獣殿、力湧き出る料理をお願いいたします!!!
【激痛耐性】激辛麻婆豆腐を蓮華で掬い、食べる!
辛味とは痛み!自分は痛みに強い!!だから問題はない!!
【闘争心】を燃え上がらせ、激辛麻婆豆腐を搔き込む!!!
辛い!でも美味しい!流石は超級料理人であります!ごちそうさまでした!
さぁ、燃えろ!
『禍戦・劫焔納』を発動、黒き炎となり炎を推進力に【推力移動】
【空中機動】で炎に巻かれ動きの鈍った『護国鉄神零號』の隙をついて吶喊激突【呪詛】大炎熱異空間展開!!超級の力を得て更なる劫火で『護国鉄神零號』を包み込み、溶かし壊しに掛かる!!
「瑞獣殿、力湧き出る料理をお願いいたします!!!」
封神武侠界の侵略の連絡を受け、真っ先に駆け付けた、朱鷺透・小枝子(|亡国の戦塵《ジカクナキアクリョウ》・f29924)は晋の皇帝『司馬炎』お抱えの超級料理人達に向かって力強く叫ぶ。
一刻も早く護国鉄神零號を倒したい…だからこそ補給は大事なのだ。
「ワンワン!」
小枝子の言葉に応え、瑞獣にして柴犬の姿に変身している超級料理人達は『シバの炎』の火力を上げる。
凄まじい速さで調理が進められるが、小枝子にとってはその時間も惜しい。
だが補給を怠って負けては意味がないと、小枝子は自分に言い聞かせる。
「わお~ん!」
そして完成したのは激辛麻婆豆腐、しかもまだ『シバの炎』は消えておらず、溶岩のように赤く燃え上がっており、常人であるなら食べることは愚か近づくだけでも躊躇われるだろう。
だが小枝子は躊躇なく、激辛麻婆豆腐を蓮華で掬い、口の中に放り込んだ。
「も、燃える!!」
まるで炎を食べたかのような熱さと、激痛にも近い辛みが小枝子を襲った。
「辛味とは痛み!自分は痛みに強い!!だから問題はない!!」
小枝子は自身の闘争心を燃え上がらせ、勢いに任せて激辛麻婆豆腐を搔き込んだ。
意識を失いそうになりながらも、その後に激辛に続いて旨味と力が湧き上がっていくのを、小枝子ははっきりと感じた。
「流石は超級料理人であります!ごちそうさまでした!さぁ、燃えろ!」
「わんわん!」
柴犬達に見送られ、小枝子は単身で護国鉄神零號に挑みかかる。
「燃えろ壊れろ、燃えろ!!壊れろ!!其処が我らの禍戦場ゲヘナだ!!!」
超高熱の黒焔と化した小枝子は黒き炎を推進力に、護国鉄神零號を炎で包み込む。
既に『シバの炎』による足止めを受けていた所を更に新たな炎に襲われ、護国鉄神零號もたまらずに膝をつく。
「強き炎だ!…だが!」
護国鉄神零號から|零式噴進飛翔拳《ロケットパンチ》が唐突に発射された。
まるで邪悪に侵食された鋼鉄共栄圏の人々の魂が、護国鉄神零號の意志とは関係なく、反撃したかのようである。
小枝子は咄嗟に方向を変えて、ロケットパンチを避ける。
だがロケットパンチは意志を持っているかのように方向転換し、再度小枝子に襲い掛かった。
「ぐううううう!」
今度は回避しきれずに小枝子は激しい衝撃に襲われる。
「まだまだぁ!」
それでも歯を食いしばり激痛に耐え、空中機動を展開する。
ロケットパンチを発射した事で護国鉄神零號に隙が生まれている間に、巨体を黒き炎で包み込む。
「大炎熱異空間展開!!」
そして一気に燃え上がらせた。
「この炎……あるいは我が身体をも溶かし得るか!」
超級料理の力を得た劫火が『護国鉄神零號』を包み込み、シバの炎でも溶ける事の無かった鋼の装甲を溶かし壊しに掛かる。
「流石は猟兵よ。シバの炎を超える熱き炎よ!」
司馬炎も小枝子の炎にただ感嘆の声を上げるばかりであった。
成功
🔵🔵🔴
七那原・望
料理?なのです?
ラクト・オボ・ベジタリアンかつ超少食。子供舌なのであまり良い効果は得られないかもしれないけれど可能な範囲で食べます。
ごちそうさまでした。美味しかったのですー♪
戦闘に参加したら即座に果実変性・ウィッシーズオブザーバー。
相手は動きを制限されているけれど超精度の動体視力に第六感も合わせることで万全を期すのです。
ついでに炎に包まれた戦場でも動きに支障がないように結界術を纏っておきます。
ロケットパンチをしっかり回避しながらセプテットで排熱器官を重点的に自動射撃。わたしに再現出来そうな護国鉄神零號さんの可能性の死の実現を目指します。
護国鉄神零號さん、それと8億の魂の人達、どうか安らかに。
「料理?なのです?」
オラトリオの少女、七那原・望(比翼の果実・f04836)は、柴犬達によって作り出された数々の料理を見て、戸惑いの表情を隠せないでいた。
戦う力を得る目的で、激辛麻婆豆腐を初め、強烈な料理ばかりが並べられているからである。
ラクト・オボ・ベジタリアンかつ超少食、しかも子供舌な自分ではあまり良い効果は得られないかもしれないけれど不安になっているのだ。
「わんわん!」
だがそんな望の心情を察した、柴犬から差し出されたのは、この場には似つかわしくないようなひんやりとした杏仁豆腐であった。
「ありがとうです。これなら食べれるかもしれないです」
望は柴犬にお礼を言ってから、可能な範囲で杏仁豆腐を食べると、確かな甘みと共に優しく包み込まれるような感覚と元気が湧いてくるのを感じた。
「ごちそうさまでした。美味しかったのですー♪」
「わお~ん!」
超級料理人である柴犬に見送られ、望は護国鉄神零號の動きを止めてくれている皇帝『司馬炎』の加勢に向かう。
「わたしは望む……ウィッシーズオブザーバー!」
超精度の動体視力に第六感を研ぎ澄ませ、更に万全を期すべく炎に包まれた戦場でも動きに支障がないように結界術を纏う。
「く…注意せよ!」
そこへ護国鉄神零號の意志に反して、|零式噴進飛翔拳《ロケットパンチ》が望に向けて発射される。
ロケットパンチに宿る邪悪化した魂が、望を容赦なく殴り飛ばそうとしているのだ。
「ええ、心配無用なのです!」
超精度の動体視力を得ている望はロケットパンチの動きをしっかりと見据えた上で、回避しつつ、|七つの異なる銃で構成された超大型合体銃《セプテット》で排熱器官を重点的に自動射撃を行う。
「ぐぐ…直撃したか!」
銃弾は護国鉄神零號の排熱器官に的確に命中し、その巨体が大きく揺らいだ。
ただでさえ司馬炎の『シバの炎』による動きが制限されている所に、排熱器官へのダメージは護国鉄神零號にとっては致命的になりかねないのだ。
「無駄なのですよ!」
唯一動きが制限されていないロケットパンチがしつこく襲い掛かるも、望は超級料理を食べた事で更に強化された第六感で見切り、容易く回避する。
「これだけでは終わらないのです!」
それからも望は、自分に再現出来そうな護国鉄神零號の可能性の死の実現を目指し、戦い続けるのであった。
「護国鉄神零號さん、それと8億の魂の人達、どうか安らかに」
大成功
🔵🔵🔵
木元・明莉
腹が減ってきたんでついついグリモア猟兵の案内に惹かれてやって来た訳だが、マジで犬もふだらけだなぁ
とりま時間に余裕もあるみたいだし、司馬炎や犬達に助力の感謝を伝えてから料理をリクエストしようかな
そだな激辛肉まんを大小数個ずつ
貰えたら大1つは腹ごしらえに
ん、この辛さが絶妙さね
残りは回復用にと小袋に入れて
動きを止められている零號の元へと向かおうか
パンチは櫻光花滴のオーラで防御し、受けきれぬダメージは肉まん(小)だ回復を
アンタも鋼鉄共栄圏の民達に美味いモン与えたかっただろうに
懐刀凛桜の射程内に零號が入るまで近接すれば
UC【黒蝶爆】
視界を蝶で遮りダメージ与え
シバの炎を大刀「激震」に纏わせ衝撃波を与えよう
「わんわんわん!」
「腹が減ってきたんでついついグリモア猟兵の案内に惹かれてやって来た訳だが、マジで犬もふだらけだなぁ」
灼滅者にして八瀬童子派生の由緒ある古武道の家柄の跡取りである、木元・明莉(蒼蓮華・f43993)は、晋の皇帝『司馬炎』と共に護国鉄神零號の足止めに支援と、あちこちで奮闘している柴犬達の様子に、そんな感想を漏らすのだった。
彼等のおかげで多少の余裕はあるので、明莉は助力に感謝を伝えてから、料理をリクエストする。
「そだな激辛肉まんを大小数個ずつ頼む」
「わお~ん!」
超級料理人である柴犬達は明莉のリクエストに応え、シバの炎を自在に操り、超スピードで料理を仕上げていく。
「相変わらず超級料理人はすげえな」
それから数秒後には明莉の手には、真っ赤に燃えるような激辛肉まんが大小数個ずつあった。
その見た目とは裏腹に手にしても火傷する事もなく、芳醇な香りが食欲をそそる。
「まずは腹ごしらえだ」
明莉はその場で大きな方の激辛肉まんを食する。
香辛料による激辛と肉の旨味が絶妙に調和していて、空腹状態であった明莉に活力を与えた。
「美味かったぜ。ごちそうさまでしたと」
残っている小さい方の肉まんは回復用にと小袋に入れてから、明莉は護国鉄神零號の元にへと向かう。
「わんわん!」
背後から柴犬達による声援が送られる。
「この一撃、受け止めてみせよ!」
明莉の接近を察知した護国鉄神零號から、|零式噴進飛翔拳《ロケットパンチ》が発射される。
自身は司馬炎によるシバの炎がロケットパンチを抑え込もうとするも、その勢いは衰える事無く、明莉に襲い掛かる。
「く…流石の威力だな!」
明莉も|桜の花弁が舞うように身体と周囲を纏う光の霊気《櫻光花滴》によるオーラで防御するも、防ぎきれずにロケットパンチによる打撃を受けてしまう。
それでも足を止めず護国鉄神零號との距離を詰めた明莉は黒蝶の群れを放った。
「む、これは…!」
黒蝶の群れは護国鉄神零號の視界を遮るように群がったかと思えば、何かが突き刺さったような音がした直後に爆発が起きる。
明莉が黒蝶と同時に放った命中した対象を爆破させる不可視の短刀によるものである。
「アンタも鋼鉄共栄圏の民達に美味いモン与えたかっただろうに」
ここで畳みかける前に明莉は小袋に入れていた激辛肉まんを食べ、自身の回復を図ると同時に、シバの炎を銀色の大刀に『激震』に纏わせる。
「炎と舞え!」
そして大刀の振り下ろしによって発生した、炎と衝撃波が護国鉄神零號に直撃した。
「ぐ…ぐおおおおお!」
立て続けに明莉の攻撃を受けた護国鉄神零號から絶叫あがる。
司馬炎のシバの炎を受け続けても尚、崩れる事の無かった均衡が今まさに崩れようとしているのだ。
大成功
🔵🔵🔵
国栖ヶ谷・鈴鹿
【麻辣シバ料理】
激辛料理?
どれどれ麻辣冷麺!美味しそう!
ふむふむ、辛いだけじゃなくて、胡麻や黒酢の味付けが上手!
花椒の香りもとっても良い感じ!
キャバリア阿穹羅、今日は君に決めた!
調子が良いからね!まずは波動砲は機動力、受け流しの残像で命中を逸らしていこう。
技術(メカニック)や運転術で回避しつつ、ユーベルコヲド、ムラクモユニット散布!
張り付いて侵食、放熱装置に取り付いて放熱装置自体を使えなくしちゃおう!
あとは、ぼくらの必殺のムラクモユニットのフィールドに乗って、銃撃しながら接近、侵食で脆くなった部位を切断!
護国鉄神に確実にダメージを与えていこう!
料理のおかげか今日は冴えてるし、いけるね!
「わんわん!」
護国鉄神零號を阻止する為に駆けつけた、天真爛漫で大胆不敵なハイカラさんの猟兵、国栖ヶ谷・鈴鹿(命短し恋せよ|乙女《ハイカラさん》・f23254)を出迎えたのは、皇帝『司馬炎』の下で働いている柴犬達である。
超級料理人でもある彼等の手によって料理された自慢の麻辣シバ料理の数々が、鈴鹿を魅了する。
「激辛料理?どれどれ…あ、この麻辣冷麺!美味しそう!」
鈴鹿が目についた冷麺を食すと、豊かな味わいが全身に広がるような感覚を覚える。
「ふむふむ、辛いだけじゃなくて、胡麻や黒酢の味付けが上手!花椒の香りもとっても良い感じ!」
そして麻辣冷麺を食べ終えた、鈴鹿は調子が上がっていくのを感じた。
「キャバリア阿穹羅、今日は君に決めた!」
鈴鹿はハイカラでアバンギャルドな超人型決戦機に乗り込んで、護国鉄神零號と対峙する。
「…いかにキャバリアといえど、我が一撃を前にはひとたまりもあるまい!」
警告ともとれる護国鉄神零號の言葉と共に、背部に装備していた護国英霊波導砲が鈴鹿に向けて照射される。
「調子がいいからね!これぐらい避けれるよ!」
鈴鹿は阿穹羅の機動力と自身の操縦技術を駆使して、波導砲を完全に回避する。
狙いを外した波導砲はその先にあった小さな山一つを影も形も残す事無く消滅させた。
少しでも掠めただけで、キャバリアでも致命的な損傷を被ったであろう、非常に強力な砲撃である。
「く…我が『シバの炎』に包まれながらも、それだけの火力を出せるのか!」
護国鉄神零號の排熱機能を抑えていた司馬炎もこれには驚愕を隠せない。
もし護国鉄神零號が全力で波導砲を撃っていたのなら、それだけで封神武侠界そのものを破壊しかねない。
「これ以上撃たせる訳にはいかない…よし!ムラクモユニット散布!」
鈴鹿は阿穹羅に搭載している侵蝕型粒子金属片を惜しげなく散布し、護国鉄神零號の放熱装置に取り付かせた。
「これで放熱装置自体を使えなくなるはずだよ!」
「ムムム…」
ただでさえ『シバの炎』で阻害されていた所に、先ほどの波動砲の発射による反動と、ムラクモユニットの浸食によって護国鉄神零號の放熱機能はほぼ停止状態に陥りつつあった。
これでは波動砲はおろか、搭載されている火器の一つもまともに使う事は出来ないだろう。
「反撃開始だよ!」
ムラクモユニットで形成したフィールドを高速で移動しながら、鈴鹿は銃撃戦を繰り広げ、浸食によって脆くなった個所を狙っていく。
「み、見事だ…本当に我を倒す事が出来るかもしれぬな!」
がしゃんと音を立てて、ゆっくりとではあるが護国鉄神零號が崩壊して様子が見てとれる。
「料理のおかげか今日は冴えてるし、いけるね!」
確実にダメージを与えられていることに勇気づけられた、鈴鹿はそれからも阿穹羅とムラクモユニットを駆使した攻撃を続行するのだった。
大成功
🔵🔵🔵
夜刀神・鏡介
多少思う所はあるけれど……
料理によって英気を養って決戦に向かうというのは別に変な話ではないなだろう。と思う事にして
中辛の麻婆豆腐でも頼もうかな。戦場は炎が燃え盛っていて暑そうなので、辛いのを食べて勢いをつけておこう
食べ終えたなら戦場へ。神刀を抜き、神気によって身体能力を強化
ダッシュで護国鉄神零號の元へ駆け寄りつつ、ロケットパンチは刀で受け止め、受け流し
背後から襲われないように、飛んでいくロケットパンチに一撃入れる事でもう少しだけ軌道を逸らしてやる
接近の途中で燃え盛るシバの炎を斬りつけて。少しの間だけ、刀に炎を宿し
澪式・奥義【無念】。敵の関節、或いは装甲の薄い部分に向けて連続攻撃を叩き込む
強大な敵を前にしながら食事をするという状況。
猟兵達の後続として戦場に到着したばかりの、夜刀神・鏡介(道を貫く一刀・f28122)には多少思う所はあった。
だが料理によって英気を養って決戦に向かうというのは別に変な話ではないなだろう…と自分に言い聞かせながら近くに居た柴犬に声をかける。
「麻婆豆腐はないだろうか…中辛ぐらいの」
「わんわん!」
注文を受けた超級料理人の柴犬はもの凄い速さで調理場に向かう。
まるでもう一つの戦場であるかのように、シバの炎が燃え盛ったかと思えば、数秒も経たないうちに、完成したばかりの麻婆豆腐を背に乗せて、鏡介の元にへと戻ってきた。
「ふむ…これなら勢いもつきそうだ!」
中辛とは思えないぐらいに、真っ赤で煮えたぎってはいたが、時間が無駄には出来ないと鏡介は一気に麻婆豆腐を平らげる。
味わって食した訳でもないのにも関わらず、辛みと旨味と熱気が全身に伝わっていくのを感じた。
「…見事な腕前だ。感謝するぞ!」
食べ終えた鏡介は体内に炎が宿ったかのように、勢いに任せて神刀を抜いて戦場に向かってダッシュする。
もはや先ほどの気の迷いは吹き飛び、意識はこれまでにない程、研ぎ澄まされていた。
「勢いだけでは我は止められぬぞ!」
鏡介が間合いに踏む込む前に、護国鉄神零號から|零式噴進飛翔拳《ロケットパンチ》が発射される。
シバの炎に包まれ猟兵たちの攻撃を何度受けようとも未だに、鋼鉄共栄圏の人々の魂は解放されないでいるのだ。
「悪いがまとめに受けるわけにはいかないのでな!」
鏡介は炎を宿した神刀でロケットパンチを受け流し、かつ危険を承知で一撃を入れた。
僅かでも軌道を反らす事で背後からの襲撃を受けないようにする為である。
「援護させてもらう!」
そこへ皇帝『司馬炎』がタイミングを合わせて、ロケットパンチをシバの炎で包み込んだ。
本体から切り離したとはいえ、ロケットパンチもまた廃熱機能を失ってしまえば、軌道変更はおろかまともに飛ぶことすら出来ない。
結果として迎撃の為の攻撃が、逆に護国鉄神零號は大きな隙を晒す事となったのである。
「今が好機だな!」
鏡介は神刀に宿したシバの炎を更に燃え盛せて、奥義を発動する。
「この剣で紕いを断つ。即ち――澪式・奥義【無念】」
護国鉄神零號の関節部に向けて、鏡介は必殺の連続攻撃を叩き込む。
護国鉄神零號の関節部に向けて、鏡介は必殺の連続攻撃を叩き込んだ。
「ぐ…だがまだ我は断たれてはおらぬ!」
「ならば断ち切るまで斬り続けるのみ!」
神刀に宿るシバの炎はまだ消えてはいない。
護国鉄神零號と鋼鉄共栄圏の人々の魂を解放する為、鏡介は何度でも神刀を振るうのだった。
大成功
🔵🔵🔵
木元・祭莉
うおおー、見渡す限りのわんこー!!
(テンション爆上がり)
わんこ料理人の中華!
満漢全席でお願いします!
え、シバ月餅サービス? わーい♪
か、辛いのは苦手なんだケド……せっかくだから一口だけ……?
ギャー!(涙)
悶絶パワー満タン、リミット解除。
行ってくるよ、わんわんわん!(狼訛りの犬語)
シバわんズに見送られ、テイクオフ!(疾走!)
炎背景の鉄神さま、カッコいいなー♪
飛んできたロケットパンチは、あれこれ強化中だけど。
速度強化や自動追尾はなさそうだから、ぐるり回り込んで速さで振り切る!
白炎が辛さパワーで橙に染まってるゼ!
おいら渾身のしばわんパワー!
体当たり正拳突きを喰らえー、うわぉおぉーん!!(唸り声付き)
「わんわんわんわん!」
戦況も終盤を迎えつつあり、皇帝『司馬炎』と共に力を尽くしている瑞獣の柴犬-もといシバイヌ達も忙しく走り回っている。
「うおおー、見渡す限りのわんこー!!」
その様子に人狼の少年、木元・祭莉(しかもかっこいい音速・f16554)のテンションは爆上がりである。
「わんこ料理人の中華!満漢全席でお願いします!」
「わお~ん!」
祭莉の要望に超級料理人のシバイヌ達は全力で応えた。
シバの炎により生み出された満漢全席と呼ぶに相応しい、料理の数々が祭莉の目の前に並べられる。
「わんわん!」
「え、シバ月餅サービス? わーい♪」
柴犬の粋な計らいに、祭莉は尻尾を振って喜んだ。
しかし、いざ食するとなると辛いのが苦手な祭莉は躊躇われた。
「……せっかくだから一口だけ……?」
それでも試しに一口だけ辛くなさそうな所をつまみ食いしてみる。
次の瞬間、祭莉の目の色が変わる。
「ギャー!」
あまりの辛さに祭莉は悶絶しそうになるが、それがリミットを解除する引き金となった。
「い…行ってくるよ、わんわんわん!」
狼訛りの犬語を叫びながら、祭莉は護国鉄神零號に向かって|疾走《テイクオフ》する。
「「わお~ん」」
シバイヌ達は祭莉の勇姿をしっかりと見送るのだった。
「炎背景の鉄神さま、カッコいいなー♪」
司馬炎が放つ消えざる炎に焼かれ続け、更に猟兵達の猛攻を受け続けていた護国鉄神零號はもはや満身創痍であった。
それでも立ち続けるのは邪悪に歪められた滅びし魂たちがそうさせているのか、それとも彼自身の意志によるものなのか、それはもはや本人でもわからない。
「本当に、我を倒す事ができるのか……!?」
もはや懇願しているようにも思える護国鉄神零號から、|零式噴進飛翔拳《ロケットパンチ》が飛ばされる。
だがそれもこれまでのような勢いもなければ自動追尾する様子もない。
祭莉はぐるり回り込むようにして回避し、そのまま速さで振り切り置いてけぼりにする。
「白炎が辛さパワーで橙に染まってるゼ!」
全身を橙炎で燃え上がらせた祭莉は、そのまま速度を落とす事無く、火の玉となって護国鉄神零號にぶつかった。
「おいら渾身のしばわんパワー!体当たり正拳突きを喰らえー、うわぉおぉーん!!」
唸り声をあげての渾身の体当たりが炸裂し、とどめの一撃となった。
「…世界そのものといっていい我を倒すとは…だがこれでようやく止まることができる…」
その言葉を最後に護国鉄神零號は崩れ落ち、その残骸もシバの炎によって、一片も残す事無く焼却されるのだった。
「うおおー、勝ったぞー!!」
祭莉の勝利の雄たけびが戦いの終わりを告げる。
その後、猟兵達は協力してくれた司馬炎とシバイヌ達にお礼を告げた後で、グリモアベースにへと帰還した。
尚、残っていた料理は司馬炎とシバイヌ達、そして志願する猟兵によって、残さす美味しく食べられたそうだ。
大成功
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