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帝都櫻大戰⑧〜鉄の魂蔵

#サクラミラージュ #帝都櫻大戰 #第二戦線 #護国鉄神零號 #妖狐七星将『貪狼』

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「エンシェント・レヰス『護国鉄神零號』……! いまやアルダワの地下迷宮は大量の幻朧桜が咲き誇る魔境と化しておりますの!」
 それは、遥か超古代に遍く人民を守護するものとして生み出された存在。だが、幻朧桜帝の復活の干渉によって超強大なオブリビオンと化してしまった存在でもある。
「地下迷宮アルダワを掌握した『護国鉄神零號』は様々な鉄神|真鍮兵器《ガジェット》で武装していてとっても危険ですわ。ガジェットに由来する強固な防御能力と爆発的な攻撃力は決して侮れませんの」
 まさしく絶体絶命の危機を救ったのはあのキャンピーくんだった。
「キャンピーくんは妖狐七星将『貪狼』を連れてきて下さいました! 堅牢なる『守りの武術』を極めた玄武拳士である彼女はドリルガントレットでの使い手でもあります。ですから『機械仕掛けの武装』の知識も多く持っていますの。彼女と協力すればきっと勝機が見えて参りますわ。圧倒的な戦闘能力の中に存在する『僅かな隙』を見出して、皆さまの渾身の痛打を叩き込んでくださいませ!」

「お主、正気か? ユーべルコードも無しに我と正面からやり合おうとは!?」
「甘くみないでほしいわね。この私、妖狐七星将『貪狼』の真価は『守り』にこそあるのよ」
 幻朧桜の降りしきるアルダワ迷宮の奥地にて、『護国鉄神零號』と対峙する『貪狼』は当然のように告げた。
「それに、猟兵がすぐに来てくれるでしょうしね。八億の魂を搭載する貴様といえど、そうそう容易くは破れぬと思いなさい!」


ツヅキ
 プレイングを送れる間は人数に関わらず受付中です。
 共同プレイングをかけられる場合はお相手の呼び名とIDもしくは団体名を冒頭にご記載ください。

 アルダワ地下迷宮にて、エンシェント・レヰス『護国鉄神零號』との直接対決です。
 鉄神|真鍮兵器《ガジェット》で武装した『護国鉄神零號』は強固な防御力に優れる相手ですが、同じく防御を得意とする玄武拳士『貪狼』が応援に来てくれました。力を合わせ、『護国鉄神零號』に打ち勝ちましょう。
 
 プレイングボーナスは『敵の攻撃に耐えながら「僅かな隙」を探す。/妖狐七星将『貪狼』と協力して戦う』です。
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第1章 ボス戦 『護国鉄神零號』

POW   :    零式噴進飛翔拳
かつて喰らった「【鋼鉄共栄圏の人々】」の魂を纏い、2倍ダメージ・2回攻撃・自動反撃を有した【ロケットパンチ】を装備する。
SPD   :    八岐大蛇機関砲
【自在に射角調整が可能な蛇型四連機関砲】を最大レベル秒間連射し続け、攻撃範囲にダメージと制圧効果(脱出・侵入を困難にする)を与える。
WIZ   :    護国熱血破壊砲
装備武器から【護国英霊波導砲】を発射する。自身の【放熱装置】削減量に応じ、威力・速度・発射数が増加する。

イラスト:柿坂八鹿

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

山吹・夕凪
数多の魂を搭載する鋼の戦神
されど、魂たちの悲痛なる想いも今はねじ曲げられるばかり
これ以上苦しむことのないよう、終わりをと刃金で響かせましょう


兵器による猛攻と鉄壁の守り、流石に一筋縄では参りませんね
風を操る術に凍結攻撃を乗せ、迫る銃弾と砲を逸らし、或いは凍て付かせて防ぎ、それでもと抜ける一撃は貪狼さまと共に早業で黒刀『涙切』を手繰り、受け流します

そして、心眼にて急所を見抜くべく精神の限界突破
あれはただの機械にあらず、魂にて駆動するもの
ならば感情、気の揺らぎもあって当然
目に見える動き、内面の流れ
攻めるが故に、薄くなる守りという急所
諸共に合わせて隙を見出し、リロードの間隙を縫って接近してUCを一閃



 鋼の身に数多の魂を搭載した戦神――夕凪はその者と相対した。|八億の魂の悲痛なる想い《・・・・・・・・・・・》。魂の慟哭は直接魂で感じるものなのだ、と。これ以上苦しまないように。
「……終わらせましょう」
 そして、響かせよう。
 刃金の輪舞、で。

 一筋縄ではいかないのは承知の上だ。
 生物のようにうねりながら攻防一帯を果たす『八岐大蛇機関砲』だが、風と凍結魔法を操る夕凪これの自由を奪うことに成功する。
「む!?」
 ぎしり、と機関砲の接続部が軋むのは凍てついた風によって霜が張り付き、凍り付いてしまったからに他ならない。既に発射された弾丸は疾風で強引に矛先を逸らし、夕凪は貪狼と肩を並べて戦った。
「はっ!」
 貪狼は夕凪と連携し、ドリルガントレットで応戦する。自由を奪われた他の頭の隙間を掻い潜るようにして擡げた首を、夕凪は早業で斬り跳ねた。
(――見えた)
 そうやって八つ首のガジェットを攻略した夕凪の心眼が限界まで研ぎ澄まされ、時が止まって見えるほどの集中のなかで識る。

 |あれはただの機械にあらず《・・・・・・・・・・・・》、|魂にて駆動するもの《・・・・・・・・・》。

「見えた、あなたの大事なところが」
 感情、気の揺らぎ、目に見える動き……そして内面の流れ。戦神らしく攻めるが故に、急所への護りは薄まって。
 『護国鉄神零號』の急所、それはまさしく魂蔵を込めた心臓部そのもの。
「貪狼さま、同時に参りましょう」
「ええ、あなたに合わせるわ」
 諸共に動きを合わせることで、『護国鉄神零號』の注意が引き裂かれる。先に夕凪か、その逆か。狙うはリロードの間隙、僅か一瞬で懐へ跳び込みながら純白化する『涙切』を一閃。
「光――!?」
 神殺しの息吹が『護国鉄神零號』の胸元で炸裂、周囲の迷宮を呑み込みながら眩き白光で塗り替えたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風
武器:黒燭炎

うむうむ、かつても共闘した身。その頼もしさはよう知っておる!
今回もよろしゅう!

さぁて、攻撃が激しいが…うむ。
貪狼殿に守りは任せた!わし、突っ込むのが得意であり、かつそれが良いと思うた。

というわけで…そのロケットパンチは見切り、さらに戦闘知識からくる第六感で貪狼殿と息を合わせつつ。
そして…八億の魂に、このような破壊なぞさせられんからな!
わしの、渾身の一撃たる刺突をくらうがよい!

※機械壊す人格、積極的に壊しに行った



 ところで、義透のうち|誰《・》が戦場に行くのかというのは皆で相談して決めているのだろうか? それとも立候補制なのか?
 とにもかくにも『護国鉄神零號』の相手を仕った『侵す者』はかつて共闘したことのある妖狐と気さくな挨拶を交わした。
「貪狼殿、今回もよろしゅう!」
「ええ、よろしくお願いするわね!」
「さぁて、相手は激しい攻撃を得意とするようだが……うむ。ならば、守りは任せたぞ貪狼殿! わし、突っ込むのが得意でな。役割分担するのがよかろうて」
「守りなら任せてちょうだい。絶対に攻撃を届かせたりはしないわ……!」
 義透は彼女に背を任せ、ロケットパンチを見切ることに専念する。あとは第六感を頼りに貪狼と息を合わせ、『護国鉄神零號』の間合いに迫った。
「八億の魂に、このような破壊なぞさせられんからな!」
「くるか、猟兵!」
「わしの、渾身の一撃たる刺突をくらうがよい!」
 なるほど、ここに来て、なぜ『侵す者』が選抜されたのか、その理由が明らかになる。|機械を壊す人格《・・・・・・・》だからだ。
 ゆえに積極的に壊しにいき、黒燭炎による一撃で『護国鉄神零號』の身を打ち砕いたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朱鷺透・小枝子
いくぞ壊すぞ夜剣!!
オブリビオンとなってしまったあれを!鎮めなければならない!!

夜剣大蛇【操縦】『神殺蛇行』発動!
『貪狼』殿の守りに加え、高速飛翔【推力移動】に蛇行【空中機動】で
攻撃を躱し、躯体に纏う神殺しの【呪詛】毒液を内蔵回転刃を回して戦場に散布、放毒砲で『護国鉄神零號』へ【砲撃】神を冠する者を呪う毒液で奴の躯体に、鉄神真鍮兵器を錆びつかせる!

神の名を冠するならば!お前の呪毒で壊してみせろぉおおおお!!!

サイキックシールドで頭部ドリルを覆い強度増強【オーラ防御】
錆びで隙を作り、そこに高速飛翔で長身ドリルを穿ち込み、
【毒使い】内部にまで神殺しの呪詛毒液を流し込み死に至らしめんとする!!



「いくぞ、奴を壊すぞ夜剣!!」
 鎮めなければ、望まぬ方法でオブリビオンとなってしまった|あれ《・・》を。
 ――神、を。
 小枝子の操る『夜剣大蛇』vs『零式噴進飛翔拳』は放毒砲による神殺しの毒液によって鉄神真鍮兵器を錆び付かせるに至る。
「これは……!?」
「神殺しの呪詛だ、毒液だ! 既に戦場への散布は完了している。内蔵回転刃を旋回することで霧状にして空中へ均一に混ぜ込むことが可能なのだ!」
 戦場を高速機動するパンツァーキャバリアまで、『護国鉄神零號』はロケットパンチを届かせることができなかった。
 『夜剣大蛇』自身が全力推進で動き回っていたせいもある。その上で貪狼がドリルガントレットで近づく拳を斬り払い、守りを固めていたからだ。
「あなたは私が守るわ、小枝子。さあ、行って!」
 猛毒は『護国鉄神零號』の装甲に浸潤し、神経回路にまで到達。錆び付いた頭では逃れる方法も思い浮かぶまい。
「神の名を冠するならば! お前の呪毒で壊してみせろぉおおおお!!!」
「ぐ――……!?」
 『護国鉄神零號』の眼前に鋭く磨き抜かれた頭部ドリルが迫る。
 サイキックシールドで覆われたその強度は言うまでもなく、鋼の身を貫くに十分なのは間違いない。高速で飛翔してくるあの長身ドリルを何としても避けなければ。頭ではわかっていても錆び付いた体は動いてくれない。
「いったな」
 ずぶりと、厚い装甲を砕きながらドリルが『護国鉄神零號』の体内へ埋まった。小枝子は手元のパネルを操作し、侵入した内部へ直接神殺しの呪詛毒液を流し込む。
「ぐあ、あああああっ!!!!!!」
 断末魔の絶叫こそ、神が死に至る違えようのない先触れであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

紫・藍
あやー、貪狼のおねえさん、とってもとってもすごいのでっす!
そのまま防御、お任せするのでっす!
藍ちゃんくんは歌に専念させてもらうのでっす!
無防備この上ないでっすが、それこそが信頼の証なのでっす!
歌うのでっす!
望まぬ邪悪に歪められつつある魂たちに平穏を!
いいえ、それだけではないのでっす!
零號さんの無念だって癒やしてみせるのでっす!
藍ちゃんくんが歌を届けるのは8億1の魂なのでっす!
藍ちゃんくんでっすよー!
強固な防御能力なんて関係ないのでっす!
歌は心に響くものなのでっすから!
藍ちゃんくんの歌が攻撃するというのなら!
それは皆々様を苦しめるオブリビオン化という現象そのもの!
食い止めてみせるのでっす!

藍ちゃんくんの歌で皆様の魂が癒やされたのなら、きっと零號さんを覆ってらっしゃる8億の魂そのものが隙を導いてくださるかと。
そして、もしかしたら。
その隙をついてくださるのは8億1の魂が籠もったご自身のロケットパンチかと。
喪われた全ての魂を搭載して『敵』を倒す者としての使命。
見事果たしたのです、零號さん!



「あやー」
 藍は目をまん丸くする。
「貪狼のおねえさん、とってもとってもすごいのでっす!」
「ふふ、ありがとう」
 ユーべルコードも無しに『護国鉄神零號』の猛攻に耐える貪狼に防御をお任せした藍は歌うことに専念できる。
 無防備こそ、最高の信頼の証だ。
 望まぬ邪悪に歪められつつある魂たちに平穏を願うしんみりした優しいバラード。聞こえますか魂よ。|そして《・・・》『護国鉄神零號』の無念すらも癒す歌とならん。
 
 心を込めて歌うのは、藍が藍であるがゆえの祈り、願い、そして――心そのもの。歌を届けるのは8億1の魂なのだった。
「はじめまして! 藍ちゃんくんでっすよー!」
 歌の前には、まるで固く心を閉ざすかのような防御能力なんて関係ない。歌は心に響くものだから。もしも藍の歌を攻撃と呼ぶのなら、それは彼ら全てを苦しめてやまないオブリビオン化という現象そのもの。
「藍ちゃんくんの歌で! これ以上の犠牲を出さないように食い止めてみせるのでっす!」
 『護国鉄神零號』は初めての感覚を味わっていた。
 その身に封じた魂たちが震えている、だと――。
「おお……!? こんなことは初めてだ」
 オブリビオン化してからずっと、歪められ、捻じ曲げられ、暗黒面に堕ちかけていた魂たちが喜んでいる。
「これが、歌の力か!」
「イエスなのでっすよー!」
 心を癒された魂たちは既に藍のファンになっている。『護国鉄神零號』は魂の叫びによって自由を――否、幻朧帝の傀儡としての存在から解き放たれつつあった。
 そして、もしかしたら――。
「おおおおお!!」
 藍の心が通じたかのように、8億1の魂が籠った『護国鉄神零號』自身のロケットパンチが空中で向きを変えて|戻ってくる《・・・・・》。
 それは、喪われた全ての魂を搭載し、『敵』を倒す者としての使命だったのだろうか。
「見事果たしたのです、零號さん!」
 割れんばかりの拍手で迎えられたロケットパンチによって倒れ込む『護国鉄神零號』に、藍は心からの祝辞を送った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

山吹・慧
貪狼さん、ご無沙汰しています、欧州人狼騎士団の山吹慧です。
随分おかしな事になっていますが、今回もよろしくお願いします。
僕はまだまだ未熟なので(玄武拳を)学ばせて頂きますね。

我ら玄武の拳は守勢にあってこそ真価を発揮する……ですよね?

敵の攻撃は【気功法】で高めた【オーラ防御】を展開した上で、
【ジャストガード】と【受け流し】で凌ぎます。
守勢に回りながらも【学習力】で敵の攻撃の癖を覚えましょう。
そして【集中力】で好機を逃さず隙を突き、【玄冥掌波】を放ちましょう。
敵の防りが崩れたならば、そこを貪狼さんに攻めてもらいましょうか。

さすがですね、沢山学ばせて頂きました。



「まさかここでお会いできるとは思ってもいませんでした。ご無沙汰しています、貪狼さん。欧州人狼騎士団の山吹慧です」
 久しぶりに会った貪狼を前にした慧は穏やかな微笑みを浮かべ、礼儀正しく一礼する。貪狼も覚えていたのだろう、毅然とした彼女にしてはめずらしく眦を下げて「久しぶりね」と再会を喜んだ。
「こちらこそ、また会えてうれしいわ」
「どうも、随分とおかしな事になっているようで……今回もよろしくお願いします。なにしろ僕はまだまだ未熟者ですから、あなたから学ばせて頂きたいことがたくさんあるんですよ」
「玄武拳を?」
「はい」
 慧はしかと貪狼を見据え、頷いた。
「我ら玄武の拳は守勢にあってこそ真価を発揮する……ですよね?」
「その通りよ。あなたの気功法とオーラ防御はよくできているわね。それならば、あの機関砲を前にしても致命傷を負うことはないでしょう」
「お褒めに預かり光栄です」
 八岐大蛇に見立てた機関砲の威力は凄まじく、慧はタイミングを合わせて上手く受け流さなければならなかった。
 攻に逸らず、守に徹する。
 その間に敵を観察し、その動きや流れ、攻撃の癖などを体に覚え込ませるのも大事なことだった。敵を知れば百戦危うからず、とも云う。
(好機はいつか必ずやってくる。その時を逃さず、撃つ)
 やがて、全ての大蛇が攻撃を終えた瞬間にその時はやってきた。慧は僅かな一瞬を逃さずに機関砲の合間から本体を狙って玄冥掌波を撃ち抜いた。
「なに!?」
 『護国鉄神零號』は両手を交差してガードするが、その守りを貫いて強烈な衝撃波が心臓部に直撃したのだ。
「貪狼さん!」
「ええ、逃さないわ!」
 さすが、守りに長じる貪狼は敵の弱点を突くのにも長けている。防御を崩した『護国鉄神零號』が最も狙われたくない部位をドリルガントレットで過たず貫いたのだった。
「やるじゃないの、慧」
「貪狼さんこそ、さすがですね。今日学ばせてもらったことは忘れません。大切な経験をさせてくださって、ありがとうございました」

大成功 🔵​🔵​🔵​

夜刀神・鏡介
妖狐七星将『貪狼』……。また共闘する日が来るとは思わなかったけれど、頼もしい
相手は間違いなく強敵だが、上手くやってみよう

利剣を構えて敵と相対。まずは貪狼と協力して敵の制圧射撃を凌ぐ所から……互いにフォローする形で弾を弾いて

とはいえ貪狼には奴の武装や装甲の薄い所を見破って欲しい
ちょっと負担が増えるかもしれないが、その間は俺が防御する事にしよう

見破って貰ったならば、敵に接近する必要がある
今度は貪狼に守ってもらうか注意を引き付けてもらうなどして、その間に距離を詰めて

首尾よく近付いたならば、漆の型【柳葉:梵】
教えてもらった敵の弱点へと素早く攻撃を叩き込み、敵の力を削ぎ落としてやろう



「妖狐七星将『貪狼』……!?」
「いかにも、貪狼よ」
「また共闘する日が来るとは思ってもいなかったよ。何しろ相手は間違いなく強敵だ。頼もしい味方がいてくれるのは、とても助かるよ」
 鏡介と貪狼は簡単な挨拶を済ませ、戦いを開始する。
 利剣を構え、敵と相対した鏡介とドリルガントレットで戦う貪狼は互いに連携し合いながら八本もの機関砲の猛攻を凌いだ。
「小癪な!」
 攻めあぐねた『護国鉄神零號』の制圧射撃がより一層激しさを増す。鏡介は貪狼の死角から狙う大蛇の砲弾を切り払いながら、彼女に問うた。
「奴の武装や装甲の薄い所を見破れるか?」
「やってみるわ」
「頼んだ。その間、防御は俺に任せてくれ」
 鏡介は貪狼を庇い、弾を防ぐことに意識を集中する。その間に貪狼は守勢を得意とする玄武拳士の自尊心にかけて、敵の“穴”を発見するために力を尽くした。
「あの者の動き……無意識に庇う急所は鋼の戦神といえどもやはり人型ね。心臓部を貫けば動作を停止できるはずよ」
「なるほど」
「いける?」
「もちろん。援護は欲しいけれどね」
「さっき守ってもらったお返しをさせてもらうわ」
 互いの役割を交換する形で、鏡介は貪狼に守られながら『護国鉄神零號』の懐へ跳び込むタイミングを伺った。一歩、また一歩と距離が詰まる。
「今だ!」
 首尾よく接近できたのと同時に放つ漆の型で、相手の胸部に3度、剣戟を叩き込んだ。
「なに――?」
 それは負傷や違和感をほとんど与えないがため、『護国鉄神零號』は何が起こったのか分からないままに力が抜けていった。
 よし、と鏡介は貪狼に作戦の成功を伝える。
「うまくいったみたいだ、このまま畳みかけよう!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

木元・明莉
見慣れぬ場所だが、桜が在ると違和感も少ないのは少し助かる
急ぎ奥地の貪狼の元へと向かう

貪狼に猟兵と名乗り共闘を申込み
護国鉄神零號と相対しよう
護るべき魂をも歪めてしまうとは己の身が歪むより苦しいだろうに
貪狼は零號の装備も詳しそうだ
奴の動きの癖や動作の隙が分かるなら教示を願う
櫻光花滴を纏いオーラ防御、迷宮の入り組む地形も利用しながら攻撃を凌ごうか

貪狼の守りは流石だな
俺の父も武闘家は守りが全て、とか言ってたな
と言っても探るだけでなく隙を誘うのも一考か
貪狼にドリルガントレットで地中を掘り死角より零號に近付き装甲破壊を試みて貰えるだろうか

僅かでも綻びが見えれば近接し綻びに向けUC【激震】



「ここが、アルダワの地下迷宮か……」
 明莉は軽く周囲を見回した。ファンタジーと文明が融合したような世界観は見慣れないが、唯一、よく知る桜吹雪の存在が違和感を中和してくれるのがいい気休めになった。おかげで違和感も少しは和らぎ、明莉は急ぎ先行する貪狼の元へ駆けつける。
「猟兵の木元と云う。あなたが貪狼か、共闘を願いたい!」
「望むところよ」
 快く共闘を受け入れ、貪狼は明莉が乞うままに『護国鉄神零號』の装備について語り始めた。
「彼の|鉄神真鍮兵器《ガジェット》は特にやっかいよ。あの腕の部分が外れて、自動で飛んで殴りつけてくるの」
 護るべき魂すら、意にそぐわぬオブリビオン化によって歪めてしまうことになった『護国鉄神零號』。己の身が歪むより苦しいだろう、と明莉は彼の痛みを思って顔をしかめた。
「動きの癖や動作の隙などはどうだ? 何でも構わない、気になることがあれば教えてくれ」
「やはり人型ね。防御の姿勢を取る時、心臓部を守ろうとしているわ。そこを狙えば、あるいは――」
「心臓部か」
 ぽう、明莉の周囲を櫻光花滴が浮遊する。
 敢えて迷宮の|くびれ《・・・》を利用し、ロケットパンチの軌道を邪魔することで狙いを定めにくくする。あとは櫻光花滴が直撃を躱すための鼎となってくれるはず。
 小技を重ねる明莉に対し、貪狼はドリルガントレットで真っ向からロケットパンチを斬り払った。
「流石だな」
「守りは得意なのよ」
「俺の父も武闘家は守りが全て、とか言ってたな」
 とは言え、探るのみならず相手の隙を誘うのも一考か……貪狼を呼び寄せ、耳元に作戦を囁いた。
「私に穴掘りをしろって?」
「頼むよ」
「高くつくわよ」
 さて、うまくいくまでの間、明莉は相手の注意を惹きつけていなければならない。ややあってから、『護国鉄神零號』が視界に貪狼の姿がないことに気づいた時には遅かった。
「ここよ!」
 ドリルガントレットで地中を掘り進み、相手の背後から飛び出した貪狼が『護国鉄神零號』の背中の中心部を守る装甲をピンポイントで破壊する。
「見えた!」
 僅かに覗いた装甲内部のほころびを目掛け、明莉の激震が穿った。こいつはデカブツには特効だ。案の定『護国鉄神零號』は低く呻き、大きくよろめいて地面に膝をつく羽目になる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フィーナ・シェフィールド
アドリブ連携歓迎!

戦場に着いたら、シュッツエンゲルにモーントシャインのオーラを纏わせて防御結界を展開しつつ、【歌声に舞う彼岸の桜】を発動します。
持ち込んだレゾナンスを彼岸桜の花びらに変換。キャバリア1体分の質量を持った花びらで、護国鉄神零號を包み込みます!

「わずかな隙間でもあれば…」
攻撃をエンゲルで耐えつつ、歌いながら花びらを操ります。
ボディの隙間から内部に入り込んだら、貼り付いた花びらから直接破魔の力を込めた歌声を響かせ、その存在を浄化していきましょう。

「護国鉄神零號、人々を守るための力を、他の世界を壊すために使わないで!」
歌声に乗せ、サクラミラージュの住民として、心から叫び、呼びかけます。



「シュッツエンゲル、防御結界始動!」
 フィーナの周りを月光と彼岸桜の花びらが漂った。
 それを知らぬ者は驚愕するに違いない。まさかそれが、破魔の歌声を宿す媒介そのものとして、|キャバリア1体分《・・・・・・・・》もの質量を誇るとはいったい誰が想像できるだろうか?
「味な真似を……!!」
 花びら化した|白翼の騎士《レゾナンツ》の旋律は『護国鉄神零號』を内部より震わせ、確実なダメージを加える。
「あとは、わずかな隙間でもあれば……」
 自らを守るプレートの合間から、フィーナが目を付けたのは装甲と装甲のつなぎ目だった。歌に操られた花びらは『護国鉄神零號』も気が付かないうちに内部へ入り込み、ぴったりと貼り付いて。
 まるで骨伝導の要領だ。
「ぬあ!?」
 自身の体内から聞こえる歌に『護国鉄神零號』は驚いてのけぞった。
「こ、このままでは――我は――!!」
「お願い、『護国鉄神零號』」
 フィーナは祈るように歌う。
「人々を守るための力を、他の世界を壊すために使わないで!」
「ぬ……う……!!」
 『護国鉄神零號』かあるいは彼が戴く魂がそうさせるのか、次第にその攻撃が弱まり始める。それと入れ替わりで花びらの歌声はアルダワの迷宮に高らかな響きをもたらした。
 どうか、思い出して。
「オブリビオン化によって歪められる前の、あなた本来の戦神としての役目を……!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

久遠寺・遥翔
アドリブ連携歓迎
巨神レヴィアラクスに[騎乗]
貪狼と共闘し、敵の機関砲による攻撃を[心眼]と[第六感]の合わせ技で[残像]を捉えさせるようにかわしつつ、
かわしきれない分を[オーラ防御]と[結界術]を組み合わせた[鉄壁]の多重障壁で防ぐ
貪狼と自身の[メカニック]知識によって相手の鉄神真鍮兵器の弱点を[見切]る

そして隙を見つけたならば貪狼に守りを任せ古代武装を完全開放
UCを発動して全てを吸い込む縮退砲を放つぜ



「いくぞ貪狼」
「ええ、よろしくね遥翔!」
 巨神レヴィアラクスに騎乗した遥翔は貪狼と共に戦場を翔けた。敵の操る大蛇型の機関砲をかいくぐるには心眼と第六感の両方を限界まで研ぎ澄ませる必要があった。
「あとはこいつにでも惑わされてろよ!」
 さらに残像で攪乱し、遥翔は八の字を描いて機関砲の首と首の間を器用に潜り抜ける。流れ弾は全身に纏わせた多重障壁がうまく弾いてくれるだろう。
「どうだ貪狼、あいつの弱点は見抜けそうか? あの機体、俺のメカニックの知識によれば動力部は胴体にある可能性が高そうなんだが……」
「私も同じ意見よ。あなたのコックピットと同じ位置に動力部があると見て間違いないわ」
「よし、なら守りは任せた!」
「気を付けてね!」
 攻撃に専念する遥翔を守るため、貪狼はドリルガントレットを構えて勇猛果敢に『護国鉄神零號』と向き合った。
「ラクス、準備はできたか?」
「あと3秒……2秒……1秒……オールグリーン、撃てます!」
 レヴィアラクスの古代武装がその時、完全開放された。コラプサーライフの砲口に集められたエネルギーが『護国鉄神零號』の中心部を穿つ――だけでは終わらない。
「なんだこれは!?」
「全てを吸い込む縮退砲さ。もう逃げられないぜ」
「ぬおおおお……!!」
 遥翔が見守るなかで、『護国鉄神零號』は超重力の暗黒へと飲み込まれていった。そこは生も死もない、まさしく無の極地であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

暗都・魎夜
【心情】
八億の魂を乗せた巨大ロボット
たしかにその存在感は大したものだぜ

だが奇遇だな
俺も宇宙だったら何個か壊した経験があってね

【戦闘】
「大丈夫かい、貪狼の姐さん」
この様子だと、後1時間くらい魔法学園やら地下迷宮やら観光してても大丈夫だったかもな

「リミッター解除」した「天候操作」で嵐を作り出し、零式噴進飛翔拳を防ぐ
「今回はちょっと本気で行くぜ、イグニッション!」

攻撃を防御しつつ、「戦闘知識」「偵察」で隙が出来る瞬間を探る

隙を見つけたら、防御を貪狼に任せて、「ジャンプ」「悪路走破」で突撃
UCで「捨て身の一撃」「切断」を放つ

「汝の魂に幸いあれ、ってな」



「こりゃあ、大した威圧感だぜ……」
 なにせ八億の魂を乗せた巨大ロボットだ。
 魎夜は感嘆と同時に、少々誇りたいような気分を覚える。
「奇遇だな。俺も|宇宙だったら何個か壊した経験《・・・・・・・・・・・・・・》があってね」
「え?」
 自分の耳を疑う貪狼に魎夜は軽く挨拶する。
「よっ。大丈夫かい、貪狼の姐さん」
「当たり前でしょ」
「はは、あと1時間くらい|魔法学園やら地下迷宮やら《そのへん》観光してても大丈夫だったかもな」
「勝算はあるの?」
「ああ、今回はちょっと本気で行くぜ――イグニッション!」
 魎夜がカードを掲げると頭上に嵐が巻き起こった。それらは次第に突風を超えた旋風となり、自動で暴れ回るロケットパンチの拳を激しい雨風で押し返す。
 さて、今のうちに隙を探っておかねばならない。
 これまで培った戦闘知識を元に推測する。大体、人型の時点で急所は人間とほぼ変わらないことが多いのだ。そこを攻めてみる価値はあるだろう。
「姐さん、守りは得意なんだったよな?」
「行くのね」
「ああ、防御は頼んだぜ!」
 魎夜は貪狼を信用し、一切の防御を解いて突撃することだけに意識を集中する。
 迎撃に向かうロケットパンチは貪狼がドリルガントレットで間一髪斬り払った。それが再び戻ってくるより早く、武器を握り直し、繰り出すのは捨て身の一撃。
「紅蓮撃ってやつだ、くらいな!」
 武器に凝縮された炎の妖気を放つためには発動前後の無防備状態が不可欠。貪狼のおかげで弱点を凌いだ魎夜は心置きなくそれを叩きつけた。
 無論、防護など意味を為さない、それごと破壊し切断する――!!
「み、見事なり……!」
「汝の魂に幸いあれ、ってな」
 着地して振り返る魎夜の前で、鉄の戦神が大爆発する。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
心ある者達、命ある者達……いやはや
駆けつける者がこんなに居るとはね
奇跡であり必然。ならば当然、この戦いも鮮やかな勝利で飾って魅せよう!

UCは【猫の手】
桁外れの火力相手に本命の準備と並行するのはそれなりに骨が折れるけど、今回は此方にも守護者が居る
《第六感》と《戦闘知識》で《心眼》の先読みを補強して貪狼の護りと連携するよ

稼いだ時間は同時使用するUC【百戦錬磨の即興奥義】を最適化する為のもの
組み合わせる技能系統は《ハッキング・浄化・情報伝達》
相手の搭載した八億の魂に対して加速度的に侵蝕・拡散するワクチンプログラムを打ち込んでいく形だね

護国の神ならんと願われた守護者――鎮まるといい。叶うなら安らかに



 『護国鉄神零號』の呼びかけは確かに届いた。
 ――心ある者達、命ある者達。
 呼びかけに答えて駆け付けた者がこんなに居るとはカタリナも含み笑い、そのうちのひとりとしてアルダワ迷宮に参上を果たした。
「まさしく奇跡、まさしく必然。ならば当然、この戦いも鮮やかな勝利で飾って魅せようか……!」

 それは即時展開可能な|概念的《・・・》多層結界。
 相手は桁外れの火力を持つ神だ。本命の準備と並行するのはそれなりに骨の折れる作業だが、カタリナの隣には妖狐七星将の『貪狼』が――居る。
「|護り《時間稼ぎ》を頼めるね?」
「承知したわ!」
 短いやり取りだけでいい。
 共に歴戦の勇士ならば、それだけで伝わる。互いの意図を、そのために自分がどうやって動けばよいのかも。
 第六感が見えない場所にいる相手の動作を読み、培った戦闘知識による予測と心眼による判断が一糸乱れぬ連携を可能にする。
「さあ、今こそ即興を奏でよう!」
 指を鳴らし、組み合わせるのはハッキング、浄化、情報伝達――即ち相手の搭載した八億の魂に対して加速度的に侵蝕&拡散する『ワクチンプログラム』の生成と打ち込みである。
「魂が……鎮まってゆく……!?」
「護国の神ならんと願われた守護者――君も鎮まるといい。そうだな、叶うなら……安らかに」
 眠りたまえ。
 今度こそ、誰にも妨げられまい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御簾森・藍夜
【朱雨】

心音、お前もう所属は俺の家なんだから昔の上司は思い出の片隅でいいぞ
しかし震え尻尾もしぼんだ心音の肩を抱きつつ見上げたロボ
ロボ並行して過るしぼんだ尻尾…可愛いな
まぁ、先に見た目旧式系のロボ…かぁ…
でも…ん?八億…八億の—魂!?

大変だ心音!あいつバラすぞ!!
いやあ大変そうで骨が折れるなぁハッハッハ

八億の器
人の魂は凡そ21gと言われている
よって“それ”の器…いや、いっそ皿でも八億枚腹にしまっているとでもいうのか?いいな、

ハハ、超合金?桜が咲いた?—だから何だ
その古き栄華も技術も塗装も何もかも―…全て剝げばただの鉄塊UC

―ふむ
部品は旧式だが技術力に富んでいる…いや、時代を逸脱した発想でも込められたと言ったところか
随分と“ハイカラ”だな

しかして死人に口は何とやら
誰が使おうと兵器は兵器
なぁ心音、ここをぽちっと押してみるといい(発射されるロケットパンチ

いやあ人の装備で人を殴ると面白いな
ハハハ
この手、自動反撃な上2回も殴るという
良かったな“高性能”じゃあないか

楽しそうな心音を見ただけでにっこり


楊・暁
【朱雨】

貪狼様…!?
咄嗟に藍夜の後ろに隠れ
直接関わったことはねぇけど、古巣のすげぇ上層の上司となりゃ
ちょっと…結構…びくっとしちまう…

藍夜の優しさに萎縮も解け
…ん、そうだな。ありがとう

気持ち新たに敵見据え
…え…(そわ
ロボ…ロボだ…!(そわそわ
すげぇ格好良―…え?
らん、ちょ…あー…スイッチ入っちまったか…
しょうがねぇな…!(苦笑
でもそんな所も好きだから加勢

早業で藍夜手製の華雨狐祓を媒介に
藍夜と俺に結界術とオーラ防御の二層展開

ふふ…藍夜、愉しそうだ
もし尻尾ついてたら、絶対ぱたぱたすげぇ振ってるんだろうな
―じゃあ、俺も本腰入れてバラすか…!

藍夜のUC前までは軽業と功夫で敵の攻撃は見切り
藍夜への攻撃は割って入って蹴りで受け流し

…え?これか?(ぽち
!?すっげぇ!!
…ってはしゃぎてぇけど集中!集中!

お前が世界そのものだろうが、俺は臆したりしねぇ!UC
藍夜が弱体化させてくれたからな
ダッシュで肉薄し、両の指の数だけ生やしたUCで早業2回攻撃

安心しろ、護国鉄神零號
その八億の魂ごと、俺達が弔ってやるよ…!



「貪狼様……!?」
 暁は予想外の姿を見てとっさに藍夜の後ろへ隠れる。ちょっとだけ尾っぽの先が見えていたのを慌てて引っ込めた。
(妖狐の七星将……! すげぇ上層の上司だよな。直接かかわったことがなくたって、思わず……ちょっと……いや結構……びくっとさせられちまうくらいの存在感……)
 すると、藍夜が優しく暁を抱き寄せた。
 大丈夫だ、と肩を撫でてくれる。
「心音、お前の所属はもう俺の家なんだから、昔の上司は思い出の片隅でいいぞ」
「……ん、そうだな。ありがとう」
「ほら、お前の可愛い尻尾までしぼんでしまってる。可愛い」
「藍夜?」
「おっと本音がだだ漏れてしまった。見ろ心音、ロボだロボ……!」
「……え……あ、ロボ……ロボだ……!」
 ふたりはまるで子どもみたいにはしゃいだ。藍夜の優しさと慰めのおかげで尻尾の毛並みもすっかりふんわりと共に戻っている。
「すげぇ格好良――」
「見た目旧式系だが……ん? そういえば八億がどうたらこうたらと……八億の一魂!?」
「え?」
 はっと顔色を変えた藍夜に暁がしまったという顔になった。
「らん、ちょ……あー……スイッチ入っちまったか……」
「大変だ心音! こうなったら速攻であいつバラすぞ!! いやあ大変そうで骨が折れるなぁ――――ハッハッハ……!!」
「しょうがねぇな……!」
 思わず苦笑、だけどそんな所も好きだから、喜んで加勢してしまう暁であった。
 さて、今回の媒介は藍夜お手製の華雨狐祓で、二人分の結界にオーラ防御を早業で重ねれば準備は万端。その間に藍夜は真剣な眼差しで唇を開いた。
「八億の器、か。人の魂は大凡21gと言われている。よって“それ”の器……いや、いっそ皿でも八万枚を腹にしまっているとでもいうのか? いいな、悪くない。ハハ、|超合金《・・・》? |桜《・》が咲いた? ――だから何だ」
 幻朧桜の咲き乱れるアルダワ迷宮における藍夜のテンションはうなぎのぼりだ。
「その古き栄華も技術も塗装も何もかも――……全て剥いでしまえばただの鉄塊に過ぎないと今から証明してみせよう!」
 その時、アルダワ迷宮を黄銅鉱の万色なる煌めきが覆い尽くした。眩しいと感じた瞬間には『護国鉄神零號』の身から|その《・・》能力は奪われた後だったのだ。
 絶対に、藍夜に尻尾がついていたらぱたぱたすげぇ振ってるんだろうな、なんて暁は思わず笑みを漏らしてしまう。
「――じゃあ、俺も本腰入れてバラすか……!」
 同じ色、同じ素材の鉤爪が暁の指先から伸びる。
 藍夜のユーべルコードが発動したのを合図に、それまで軽業と功夫で凌いでいたのを攻撃主体に切り替えた。その前に藍夜を狙っていたやつの前に割り込んで回し蹴りを一発入れて受け流しておくのも忘れずに。
「ふむ……部品は旧式だから技術力はピカイチだ……いや、時代を逸脱した発想でも込められたというやつか? だとしたら、随分と“ハイカラ”だな」
 もっとも死人に口なしという言葉もある。
 誰が使おうと兵器は兵器でしかなく。
 というわけで、藍夜はちょいちょいと暁を呼んだ。
「ここをぽちっと押してみるといいぞ」
「……え? これか?」
 その途端、ロケットパンチが吹っ飛んだ。
「!? すっげぇ!!」
「おー、ちゃんと本人の後頭部に戻ってきて直撃したな!」
 面白い、と藍夜の目が輝いた。
「人の装備で人を殴ると面白いな。ハハハ。しかも心音、この手は自動反撃な上に2回も殴るという代物らしい。良かったなぁ、“高性能”じゃあないか」
「こ、こやつら……おもちゃを見つけた子供か……!?」
 『護国鉄神零號』も驚嘆するほど、藍夜の好奇心は留まるところを知らなかった。暁ははしゃぎたい気持ちを抑え、集中しろと言い聞かせる。
「『護国鉄神零號』、お前が世界そのものだろうが俺は臆したりしねぇ!」
「ぬ――!?」
 にやり、と笑う暁。
「さっき藍夜が弱体化させてくれたからな。安心しろよ、その八億の魂ごと、俺達が弔ってやるよ……!」」
 一気に距離を詰めて肉薄し、両手の指の数――10本分の鉤爪だ――それで早業の効いた二連続攻撃をぶちかます。
「ぐあ!?」
 結構なダメージを受けて呻いた『護国鉄神零號』だが、藍夜はそんなの見ていなかった。楽しそうな暁を見守るのに勤しんでいたので。
「ああ、可愛い狐がロボと戯れる活躍を間近で堪能できる悦びか……」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

雪華・風月
機神ですか…硬い相手は苦手ですが…

いくら防御が優れていようと流石に永遠は厳しいでしょう
此方は『ダッシュ』で駆け抜けることで敵の攻撃を躱しつつ、此方へ攻撃を分散させ貪狼さんの負担を軽いものに

機関砲の弾道を『見切り』、躱しきれない分を雪解雫とその鞘の二刀流で『受け流し』ます
周囲を周り相手の隙、弱点を観察し…

見えました!地の霊脈の力を借りて懐へ接近…
ここまで懐なら得意の鉄神真鍮兵器も使えないでしょう…
そのまま雪解雫の『居合』で一太刀を



「機神……見るからに硬そうですね……しかし……!」
 風月は桜が吹雪くアルダワ迷宮を一気に駆け抜けた。いくら防御に優れているといえど、永遠に耐え続けることは厳しいはず。
「させるものか!」
 近づかれてなるものかと、『護国鉄神零號』は八岐大蛇を模した機関砲で風月を迎え撃った。だが狙いをつける前に風月は既に先を行っている。駆けた後の足元を穿つ砲撃が周囲に瓦礫を散らした。これにはもうひとつ狙いがあって、此方へ攻撃を分散させることで貪狼の負担が軽くなるという寸法。
「一人じゃないですからね……」
 弾道を凝視し、紙一重で見切る。
 それでも躱し切れなければ、この雪解雫と鞘の出番だ。それぞれを両手に持ち、二刀流ですれすれのところを受け流す。
「なに!?」
 確かに狙ったはずの弾が後方へ逸れていくのを『護国鉄神零號』は愕然と見送った。しかも風月に傷はない。さらに距離を詰めながら『護国鉄神零號』を観察し、弱点すらも喝破する。
「――見えました! そこですね」
 最後は地脈の力を借りて縮地の如く懐へ跳び込んだ。間合いの内側だ。ここなら得意の鉄神真鍮武器は使えない。
 相手の大きさを逆手に取った風月は、雪解雫を一閃した。
「ぐああ――!!」
「確かに一太刀入れさせていただきました」
 微かな音を立て、再び鞘にしまった途端、風月の背後で『護国鉄神零號』が頽れた。弱点である動力部を強かに斬り捨てられ、火花を飛び散らせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

流茶野・影郎
女性だけに苦労はさせないよ
やあ貪狼さん、お久しぶり
いや、知らなくてもいいよ

俺はその時、只の能力者だったしね
「ダブルイグニッション」
だが、今は猟兵――覆面忍者ルチャ影だ

ロケットパンチは厄介だが、こういう時は飛び込むに限る
詠唱風車を投げ、爆風で軌道を逸らせ、時には忍者刀で受け流し
ダメージを最小限に抑えつつ近づく
「生憎とオーラ防御なんて器用なことは出来ないんでね」
だからコート姿なのさ、バイタルを隠すためのね

負傷はいつもの事
だが守りの型は傍に見本がある、貪狼の足取りや間合いの取り方を参考に距離を詰め、跳躍
「そしてこれは鉄であろうと関係ない――魂を撃ち抜くのだから」

『ルチャリブレ・ジ・エンド』



「やあ貪狼さん、お久しぶり」
 女性だけに苦労させるのは影郎の本意ではなかったので、自分を頼りにしてほしいという意図も込めての挨拶だった。
「お前は……」
「いや、知らなくてもいいよ」
 あの時、影郎は只の能力者だったが――今は違う。
「ダブルイグニッション」
 ――猟兵、覆面忍者ルチャ影の姿がそこにあった。

 敢えて、前へ跳び込む。
 それが影郎の選択したロケットパンチの攻略法だ。同時に詠唱風車を投げ、弧を描いて戻ってくるそれの軌道を爆風で逸らす。
 あとはこの忍者刀。すらりと抜き払った刃は磨き抜かれ、鋼色に輝いた。甲高い音を奏でながら接触した部位を弾き、可能な限り己の身へ届かせることのないようにしながら本体へと肉薄する。
「生憎とオーラ防御なんて器用なことは出来ないんでね」
 ゆえの、抜き身の如き身のこなしだ。
 なぜコートを羽織っているのか? 答えはただ一つ、バイタルを隠すため。負傷はいつもの事だと割り切っている。
 だが、守りの型については傍に見本があった。
(いい教師だよ、本当に)
 妖狐の拳士の間で古来より受け継がれてきた戦いぶりを間近で見られる好機だ。その一挙手一投足が勉強になる。
「あまり見ないでくれる?」
「いや、見惚れてたのさ」
 足取りから間合いの取り方まで、全てを目に焼き付けるみたいに。そしてすぐさま実践する。貪狼を習い、距離を詰めると同時に跳んだ。
「そしてこれは鉄であろうと関係ない――魂を撃ち抜くのだから」
 炸裂する、ルチャリブレ・ジ・エンド。
 残念だが『護国鉄神零號』に躱す余裕はない。そして内部破壊ダメージを与える必殺技の直撃は即ち、彼を戦闘不能にするのと同義であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

劉・久遠
貪狼の攻防一体の強さは、以前闘神の独鈷杵の特殊空間で実際に戦ったしよぉ知っとる
尤も向こうは覚えてないやろうがな
味方なら心強い相手や、共闘といきましょかね

ガジェットは勉強不足やが、蒸気であれ金属であれ雷の伝導率は高いはず
防御と攻撃両方を削ぎたいところやな
貪狼に雷が効果的な箇所を聞き、その中でも重要な急所を見抜き狙いを定める
敵の攻撃を極力残像・見切りで回避や防御し耐え
攻撃パターンなど隙を探し、UCで敵の動きを妨げ貪狼を援護
大陸妖狐のアンタにゃ除霊建築士からの援護は動き易いやろ?
更に同時使用分のUC狛龍招来を発動、狙った急所へ雷攻撃
詠唱定規を地に立て、地脈を探り竜脈使いで狛龍の強化も狙う

アドリブ歓迎



 久遠はよく存じている。
 玄武拳士たる妖狐七星将『貪狼』の、その攻防一帯の強さ。あれは以前、闘神の独鈷所が生み出した特殊空間での戦いのことだった。
 実際に戦ったから、よく覚えている。
(尤も向こうは覚えてないやろうがな)
 だが、味方なら心強いことこの上ない。
 共闘――簡単に言ってくれるが、面白いと思う自分も在った。

「しっかし、ガジェットなぁ。正直なところ勉強不足なんやが。とにかく雷の伝導率は高いと考えてええのんか?」
「そうでしょうね。何か策があるの?」
「どっか効きそうなところがわかるとええんやが……」
「……中心軸」
「中心?」
「ええ、動力部もそこにあるわ。重心の使い方や急所の庇い方を見ていて、その可能性は高いはずよ」
「なるほどな。んじゃあ、そこを見抜いて狙いを定めてみますかね」
 蒸気であれ、鋼であれ。
 いずれにしても乾坤一擲貫いて防御と攻撃の両方を削いでおきたいところ。
「さぁて」
 まずは攻撃を見切り、できるだけくらわないように躱すのが肝要だ。久遠は残像で攪乱しつつ、攻撃のパターンを読むのに時間をかけた。頼みの綱は、この天まで届かんばかりの巨大植物群……! 機関砲ごと絡みついて相手の自由な動きを阻害する。
「大陸妖狐のアンタにゃ除霊建築士からの擁護は動き易いやろ?」
「ええ、助かるわ!」
 しかもそれで終わらない。
「|もういっこ《・・・・・》、|狛龍招来《こいつ》で急所に一発や」
 久遠は攻撃の隙をつき、『護国鉄神零號』の脳天を目掛けて雷を降ろした。貪狼からアドバイスを受けた急所を貫く、一発逆転の稲妻であった。
「ぐああああッ!!」
「やったわね」
 貪狼の労いに久遠は地に立てた詠唱定規を掴んだ手で親指を立てる。あの威力は地脈を探り、竜脈の力を注いで強化された狛龍の存在があってこそだ。
「こう見えて、全力で行くのがモットーなんよ。ほな、おやすみな。後は俺らに任せてや」

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年09月11日


挿絵イラスト