帝都櫻大戰⑪〜『わからせ』が必要。
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「すげー展開。せやけど逆に言えば、俺等も忙しいってことやんな」
ヴィオット・シュトルツァー(|地獄の先駆者《Holle Vorreiter》・f35909)は眉間にシワを寄せながら、今回見えた予知の内容を告げる。
彼が見たのはデビルキングワールドの黄金大迷宮の一画。幻朧桜に覆われたその一画から、エンシェント・レヰス『護国鉄神零號』の姿を見たという。
あろうことかデビルキングワールドの悪魔達は彼を「デビルキング並にスゴいヤツ」と憧れの目で見ており、一部の輩は「めちゃくちゃパワフルでカッコいいワル」と認識してしまった。
最悪なことに、護国鉄神零號の味方について暴れまわろうとしているところまで見えてしまい、ヴィオットは『これ食い止めないと敵増えるんじゃね? やばくね?』となっているそうだ。
「まあ幸いにもキャンピーくんの力で来た妖狐七星将の破軍さんが協力してくれてるんで、なんとかはなってるんすけどね。それでも1人1人がユーベルコード使いなデビキンの悪魔相手は無理っす」
そこでヴィオットは1つ作戦を思いついたという。
それが「猟兵の方がもっとずっとヤバくてカッコいいヤツだぞ」作戦。デビルキングワールドの悪魔達は皆、「ワルでカッコいい」な方に動く習性があるため、それを利用して思い直してもらおうと。
護国鉄神零號のもとに集おうとしている悪魔達ブギーキャンサーをちぎっては投げ、ちぎっては投げを繰り返し、改めて猟兵の方に来てもらうように|お願いし《殴りつけ》ようと。
「今から敵が増えるのも厄介やし。ってことで、道作っといたるからあとよろしくな」
そう言って彼は大惨事のデビルキングワールドへの道を作り、猟兵達を送り込む。
――護国鉄神零號よりも猟兵のほうがすごくてヤバいヤツと知らしめに行こう!
御影イズミ
閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
デビキンの悪魔チョロいよな……って毎回思う。ホント。
初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。
またMS自身は過去作未履修なため、過去作に関するネタが出た場合はプレイングを流させていただきます。
この点についてはご了承くださいませ。
●採用について
「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
現時点では全員採用を目標にしていますが、戦線ルールが発生しているためタイミングによっては採用されない可能性もあります。
ただし、人数や内容によっては採用の確約が出来ません。
また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。
●プレイングボーナス:悪魔達に猟兵のパワーとカッコよさを分からせる/破軍と協力して悪魔を蹴散らす。
集団敵『ブギーキャンサー』(※今回の悪魔)達は現在「護国鉄神零號カッケー!!」してます。
故にこんなにカッケー奴なんて他にはいないだろ! 思考で寝返ろうとしてます。チョロい。
そのため猟兵達が強くてカッコいいヤツとわかるまではめちゃくちゃ敵対心丸出しで襲いかかってきます。
ふっとばすことさえ出来たらわからせ完了です。チョロい。
皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
第1章 集団戦
『ブギーキャンサー』
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POW : キャンサー・パレード
【蟹脚を蠢かせながらの】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【他のブギーキャンサー】の協力があれば威力が倍増する。
SPD : フィアー・キャンサー
【知恵の布】を脱ぎ、【おぞましき巨大魔蟹】に変身する。武器「【長く伸び敵を切り刻む巨大蟹の鋏】」と戦闘力増加を得るが、解除するまで毎秒理性を喪失する。
WIZ : キャンサー・カース
攻撃が命中した対象に【蟹型の痣】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【呪詛】による追加攻撃を与え続ける。
イラスト:RAW
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アルテミシア・アガメムノン
ほほほ、貴方達何をやっているのです!
護国鉄神零號さんがめちゃくちゃパワフルでカッコいいワルっぽいのはわたくしも賛同いたしますが……
彼についていって|他の世界《サクラミラージュ》に迷惑をかけるのは見逃せません!!
と『悪のカリスマ』ピカーッと光らせながら(光るかどうかは知りません)
開幕【黄金の暴嵐】の戦場全体を蹂躙です!
ワルはいくらやってもいいけど他の世界ではダメ!
わたくしとの約束ですわよ!
●ア、アンタほどの地位の人が言うなら……
サクラミラージュの世界より訪れた護国鉄神零號。その姿の厳つさにデビルキングワールドの悪魔達は皆『やべえ! かっけぇ!! ワル!!』とテンション大暴走。
中でもブギーキャンサー達はその厳つさとカッコよさに『旦那ァ! 味方になります!!』状態となり、護国鉄神零號の味方になり始めていた。
しかしそんな中、辺り一面に黄金の神雷と滅びの暴風が巻き起こる。赤く染まった大地を上塗りするような大嵐を巻き起こしたのは――。
「貴方達、何をやっているのです!」
7thKINGの地位を授かりし者の1人、アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)。高笑いとともに浴びせるユーベルコード『|黄金の暴嵐《ルドラ》』をブギーキャンサー達に降り注がせ、他者には見えないがデビルキングワールドの悪魔達には光のように見える悪のカリスマを撒き散らしてブギーキャンサー達を叱りつける。
でもでもだってー! とブギーキャンサー達は駄々っ子のようにジタバタしながらも、護国鉄神零號がカッコいいを提言。7thKINGだってカッコいいって思うでしょー!? と同意を求めるようにぴょんぴょん跳ねていた。
「ええ、もちろん護国鉄神零號さんがめちゃくちゃパワフルでカッコいいワルっぽいのは参道いたしますわ」
その言葉に対して、ブギーキャンサー達は『ほらー!』と言うように、7thKINGに同意を得られたことが嬉しいというように飛び跳ねる。
だが次のアルテミシアの言葉に彼らは打ち砕かれた。雷と暴風によるお仕置きが強烈な強さになるほどに。
「……だけど、彼について行って|他の世界《サクラミラージュ》に迷惑をかけるのは見逃せません!!」
デビルキングワールド内でカッコいいワルについて行って大暴れするのは良い。けれど今回の戦いはサクラミラージュが主な戦場なため、別の世界に迷惑をかけるのはダメなのだと。
アンタほどのワルな人が言うなら、マジでやっちゃダメなんだろう。
一部のブギーキャンサー達はそれに気づいて、すごすごと退散していくのが見えたのだった。
大成功
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朱鷺透・小枝子
強さとは怖さだ、夜剣よ!その暴威で全てなぎ倒せ!!
夜剣大蛇【操縦】『戦塵突撃』発動!
【闘争心】を燃やし、全身内蔵の回転刃を、頭部長身ドリルを高速で
轟音を立てて回転させブギーキャンサーたちを【威圧】する!!
『Gggggggggggggggggggggggggg!!!!』
見た目だけではない!いざいくぞ悪魔たちぃぃぃぃぃ!!!!
低空飛翔【推力移動】高速でブギーキャンサーたちへ迫り、攻性障壁、サイキックシールドを纏い【オーラ防御】強度を高め、己が闘争心によって速度を、威力を増強し!
彼らの速度を上回る勢いで真正面からぶつかり【吹き飛ばし】
彼らを跳ね飛ばし続け!夜剣大蛇のパワーを見せつける!!!
●蹂躙こそがワルの全て
「強さとは怖さだ。夜剣よ! その暴威で全てなぎ倒せ!!」
対神大蛇型キャバリア・夜剣大蛇と共にデビルキングワールドへ降りた朱鷺透・小枝子(|亡国の戦塵《ジカクナキアクリョウ》・f29924)は、ブギーキャンサーの群れに対して突撃する。
ユーベルコード『|戦塵突撃《トツゲキ》』により、超能力による攻勢障壁で覆い尽くし、己の闘争心を燃料として戦闘力を上昇。一人一人が堅くて強いと言われる悪魔達を薙ぎ払う大蛇が生まれた。
超速度の低速飛行による突進は並大抵の人間ならば吹き飛ぶほどだが、この世界にいるのは猟兵達と肩を並べることが出来るほどの実力を持つ悪魔達。夜剣大蛇が大回転しながらブギーキャンサーの群れに突撃したところで、吹っ飛んでもすっ転んだ程度の怪我。
それどころか、ブギーキャンサーは蟹足を蠢かせながら仲間達と協力し、夜剣大蛇に突進を仕掛けてくる。まるでその先に――護国鉄神零號の下へは行かせないと言わんばかりに。
「ならばその力を上回るほどの力を! 行くぞ、悪魔達いいいぃぃっ!!!」
さらなる闘争心を燃料に、夜剣大蛇に力を与えていく小枝子。肉体にも相応のダメージが跳ね返ってくるが、彼らを取り押さえるためだというのなら身体がどれだけ壊れようが突き進む。
護国鉄神零號の味方になってサクラミラージュの世界を蹂躙する手伝いをするというのなら、どんなに強固な肉体を持っていようとも吹き飛ばしてやるだけ。
夜剣大蛇を旋回させ、今一度超速度の突進を行うことでブギーキャンサー達の隊列を崩し、脆弱になった群れの一部を崩壊させていく。
「――進め。進め。突き進めェッ!!」
戦いにおいて、恐怖を握った者が敗者となることは多い。
小枝子の威圧に耐えきれなくなった一部ブギーキャンサー達は、少しずつ隊列を離れて逃げていく。
あんなワルなやつを倒したら、あのカッコいいワルが見れなくなる。
そんな言葉を残して。
大成功
🔵🔵🔵
フィーナ・シェフィールド
アドリブ連携歓迎!
護国鉄神零號よりも、ワルくてカッケー奴って思わせればいいのですね。
今回はバリバリのデスメタルで行きます!
ド派手な衣装、悪魔っぽいハロウィン先取りの衣装に身を包んだら、悪魔たちの前に舞い降りてインストルメントを構えます。
「イェーイ!てめーら、耳かっぽじって良く聞きやがれー!」
【Heartbreaker】を演奏。左右に配置したツウィリングス・モーントから大音量を放ち、悪魔の皆さんを行動不能にします。
お客さん多そうですし、よく響きそうですね。
演奏中邪魔されないよう、シュッツエンゲルを展開して攻撃を受け流します。
これでも流行の最先端を走る国民的スタア、古の守護神に負けはしません!
●国民的スタアはワルにもなれちゃう。
「ほうほう。護国鉄神零號よりもワルくてカッケー奴って思わせればいい。なるほど」
グリモア猟兵より事情を聞いてぽやぽやと考えるフィーナ・シェフィールド(天上の演奏家・f22932)。演奏家という立場上高貴なイメージをもたれやすいが、実は彼女、バリバリのデスメタルもいけちゃう派閥だった。
小悪魔のような翼と尻尾を用意して、角つきカチューシャを付けて髪型もちょっとアレンジを加えたフィーナ。エレキギターも用意して、いざ|戦場《ステージ》へ。
「イェエーイ! 全員、ノッてるかぁーーい!」
戦場に降り立ったと同時、辺り一面に響き渡るフィーナの声。ツウィリングス・モーントによって音量MAXで響くためか、ブギーキャンサーたちがなんだなんだと視線をウロウロさせる。
「よぉーし! 景気づけに1つ、ぶっ放すぜイエェーイ!!」
ユーベルコード『Heartbreaker』を使い、悪魔的な楽曲をツウィリングス・モーントから放つフィーナ。ちょっぴり慣れないデスメタルっぽい可愛い音楽が辺りに響き渡った。
ブギーキャンサー達はおろおろとしながらも、音楽に釘付けになっていく。可愛くて、でもカッコいいワルな音が気になってしまって、フィーナを見つけると自然と手(?)を降って応援したくなってしまう。
一部のブギーキャンサーは頑張ってフィーナをステージから下ろそうと試みたが、それもしっかり対処済み。自在に宙を舞うマルチドローンプレートのシュッツエンゲルがフィーナのボディガードとなり、ブギーキャンサー達の攻撃を妨害していた。
「ふふふっ、国民的スタアは忙しいんですよっ☆」
歌を紡ぎながらステージに上がろうとしたブギーキャンサーに小悪魔的な笑みを浮かべて落とすフィーナ。
この騒動の後、一部のブギーキャンサーがフィーナのコアなファンとなったとかならなかったとか……。
大成功
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夜刀神・鏡介
さすがデビルキングワールドの悪魔たち。悪意がないからこそ面倒な事を……!
まだ戦いは続くのだから、これ以上敵が増えられちゃたまらない。悪いが大人しくしていてもらうぞ
という訳で、大刀【冷光霽月】を構えて敵と相対
彼らの突進に対して、敢えて真正面から受けて立つと大太刀を振りかぶり。ちょうどのタイミングで、剛式・肆の型【鎧断】を大上段から叩きつけ
大部分は布で隠れているが、とはいえ奴らはいわゆるカニ。
甲羅の硬さはそれなりのものがあるだろう――だがこの一撃はそういう相手にこそ効果を発揮する
突進の勢いを全力で受け止めて、そして渾身の力で押し返して吹き飛ばす
さて、またかかってくるか?何度でも付き合うぞ
●悪意なき従者もまた悪意
「さすがはデビルキングワールドの悪魔達。悪意がないからこその面倒なことを……!!」
色々とツッコミを入れたくて仕方がない様子の夜刀神・鏡介(道を貫く一刀・f28122)。護国鉄神零號がカッコいいー! した結果、護国鉄神零號の味方になるー! が発生し、護国鉄神零號がやることを手伝うー! という流れになってしまったので……別にブギーキャンサー達は悪くないんだけども、この世界の理ってめんどくさいな! が発生してしまった。
今回は特に、数多の世界が巻き込まれている大戦争。故にここで彼らとの戦いに時間をかけると後に響いてしまうため、急ぎ討伐することに。
大刀【冷光霽月】を構え、ブギーキャンサー達の群れが来るのを待つ。1人しかいない場所ならば、ブギーキャンサー達は油断して群れで襲いかかってくると想定していた。
鏡介の想定通り、ブギーキャンサー達は蟹足を蠢かせ、仲間達と隊列を組んで鏡介に向かって突進攻撃を仕掛けてくる。何処へ逃げようとも突進を逃さない布陣を組んで。
「――斬り壊す」
突進に対し、大刀を振りかぶった鏡介。そのタイミングに合わせてユーベルコード『剛式・肆の型【鎧断】』を放つことで、装甲の有無を確認。
もちろん、ブギーキャンサーには蟹の甲羅という装甲が積まれているため、ユーベルコードは発揮。突進の勢いを止めた次の振りかぶりで甲羅を叩き割る勢いで押し返し、ブギーキャンサーの突進を止める。
バキン、と割れた音に他のブギーキャンサー達は驚いており、おろおろとした様子を見せていた。
「さて、またかかってくるか? 何度でも付き合うぞ。甲羅を粉々に砕くのが好きならな」
挑発をかさね、ブギーキャンサー達にワルな姿を見せる鏡介。
その姿に惚れた者もいれば反抗の意思を見せる者もいたので、ちゃんとした処理を丁寧に行う。
戦いの後、辺りには摩擦熱によって生まれたちょっと香ばしい匂いが漂った……ような気がした。
大成功
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