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帝都櫻大戰①〜叛逆者に|鎮魂歌《レクヰエム》を

#サクラミラージュ #帝都櫻大戰 #第一戦線 #透明軍神『ソウマコジロウ』

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#透明軍神『ソウマコジロウ』


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●敗れ死せど、猶も
「御機嫌よう。遂に始まった帝都櫻大戰、集まってくれた皆に感謝を」
 グリモアベースにある作戦会議室、招集に応じた猟兵たちをカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)は一礼で出迎えた。
 馴染のある猟兵も多いと思われる世界の一つ、|サクラミラージュ《櫻花幻朧界》。
 謎に包まれていた帝の真実と共に幕を開けたこの戦争では、既に各地で激しい戦いが繰り広げられている。

「今回のミッションは青山にある『帝都桜學府本部』を制圧した透明軍神『ソウマコジロウ』の撃破になるよ」

 帝都を制圧した唯一の人物、『ソノ魂幻朧桜ニ還ルコト能ハズ』の号令と共に新皇塚に封じられたとされる叛逆者。
 その真相はカタストロフをもたらす幻朧帝イティハーサの凶行を知り、これを討つべく立ち向かった者だった。
 だが、幻朧帝によって望まぬ蘇生を果たした彼はサクラミラージュの大地破壊儀式を遂行する傀儡とされている。

「コジロウの純粋な戦闘能力の高さの他にも、戦闘に於いて特に注意すべきポイントが二つあってね」
 一つはサクラミラージュ軍部によって生み出された最初の怪奇人間、透明人間としての透明化能力。
 コジロウは自身の肉体と装備、ユーベルコードをも自在に透明化する事ができるのだと言う。
 もう一つは透明化とコジロウ自身の戦闘技術を組み合わせ昇華した、必中の先制攻撃。
 防御を成功させるか、或いは受けた上で耐え凌ぐ事が勝負の舞台に上がる前提となる。
 ユーベルコードでは間に合わない。初手は装備や技能、或いは味方との連携で切り抜ける必要がある。

「嘗てこの世界をカタストロフから護ろうとしたコジロウの意思に報いる為にもどうか彼を倒し、解放してほしい。
 キミたちの武運と無事の帰還を祈っているよ」
 締め括った言葉と共にグリモアが輝き、豪奢な装飾の施されたゲートが開いて。


ふーみー
 当シナリオをご覧くださりありがとうございます、ふーみーです。
 帝都櫻大戰@第一戦線、今回は『ソウマコジロウ』とのボス戦になります。
 プレイングボーナス:敵の必中先制攻撃に対処する/敵の透明化能力に対処する。
 必中先制に対しユーベルコードを対策とする事は出来ないため御注意ください。
 また、希望する展開の指標として難易度オプションも実施しています。
 興味のある方はMSページをご覧ください。
 それでは皆様の健闘をお祈りしています。
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第1章 ボス戦 『ソウマコジロウ』

POW   :    透炎剣
【透明化中に見えない炎を帯びた刀】で虚空を薙いだ地点から、任意のタイミングで、切断力を持ち敵に向かって飛ぶ【透明な炎】を射出できる。
SPD   :    透明魂魄軍団
【叛逆の同志たる「透明魂魄軍団」】の霊を召喚する。これは【全身を透明化したまま戦闘を行える能力】や【様々な和風の武器】で攻撃する能力を持つ。
WIZ   :    透明念動弾
【自身を共に透明化した装備】から【見えざる念動弾】を放ち攻撃する。その後、着弾点からレベルm半径内が、レベル秒間【透明化】状態になる。

イラスト:秋原 実

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●過去からの祈り
 華の帝都を制圧するも、不死の帝によって処刑され封じられた悪名高き叛逆者――ソウマコジロウ。
 しかし現代に蘇った彼の声は無念も悔恨も押し殺し、ただ人々の未来を案じて響き渡った。

「心ある者達よ、命ある者達よ、これより始まる『帝都櫻大戰』に備えよ……!」

 それは警鐘であり、ある種の宣戦布告であり、最後に残された希望。
 幻朧帝の傀儡と化した男は最早、この世界に仇為す巨悪の走狗に過ぎない。
 悪なるを討てと軍神は願う。

 制圧された帝都桜學府本部の広大な儀式場。
 彼は己を倒す者の訪れを待っている。
 
陽環・柳火
「幻朧帝を殺そうとして、逆に歪められて手下にされちまったんだ。さぞ無念だろうよ」
『烈火乱れ咲き』で速度をゆっくりめに調節しつつ炎の【属性攻撃】【弾幕】を展開して透明にされても容易に近づかれないようにする
「オブリビオンは過去の残滓だが生きているすると当然汗をかく訳だよなあ」
【嗅覚】で透明化した敵の位置を探り、攻撃を気配などを察知、もしくはかき消される弾幕の軌道から攻撃を回避。そのまま【天地無双剣】で反撃や追撃に移る
「幻朧帝は俺たちが倒す。だから、安心して眠りな」

そのほか連携やアドリブはお任せします



●絶えぬ炎の誓い
「幻朧帝を殺そうとして、逆に歪められて手下にされちまったんだ。さぞ無念だろうよ」
 ともすれば無人にも見える戦場。
 だが、空間に張り詰めた戦意が陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)には分かる。
 何より人々を守る為でなく、害する為の戦いしか出来ぬ事の無念が感じ取れる。
 それでも心ある者達、命ある者達へとコジロウは叫んだのだ。|破壊《カタストロフ》に抗わんとする者が現代にも居るなら、と。

「応えん訳にはいかねぇよなあ。爆符『烈火乱れ咲き』……ッ!」

 遅めの速度で展開した火炎弾幕は相手の接近に対する遮蔽としての意図がメイン。
 構わず斬り込んでくるソウマコジロウの一太刀――掻き消される弾幕がその前触れ、最小限の動きで斬撃を躱して。

「まだ、だ……!」
「だよなぁ畜生ッ!」

 鬼気迫る剣術、透明化と併せ能力を最大限に活かす技量が実現する必中先制。
 恐らく大きく飛び退いて隙を晒すよりはまだマシだった筈だ。
 二段構えの【透炎剣】、初太刀と挟み撃つような見えざる炎の斬撃に焼き斬られながらも体勢を立て直す。
 ……まだ生きている。戦える。
 爆符の弾幕を継ぎ足し、呼吸を整えながら意識を嗅覚に集中させる。

「オブリビオンは過去の残滓だが生きているすると当然汗をかく訳だよなあ」
「然り。……大まかな位置は……知れよう。ならば……如何に、対処する……!」

 迫るは透明化した不可視の刃、避ければ何時炸裂するかも分からない炎の追撃が勝ち筋を狭めていく。
 このまま二の舞を演じる他無いのか。
 否。

「初見殺しはもう充分。こっからは俺の番だぜ……!」
「むっ……!」

 【天地無双剣】の返し刀はあらゆる攻撃を受け止める。
 ソウマコジロウの透炎剣を阻むと同時、神速の突きを繰り出す攻防一体の絶技。

「幻朧帝は俺たちが倒す。だから、安心して眠りな」
「――|忝《かたじけな》し……!」

 動きが止まった一瞬を逃さず一気呵成に畳み掛ける。
 その炎を、刻み込むように。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
透明な敵ね。
なら周囲に発煙筒や煙玉を展開するわね。
見えなくてもいるのなら煙が揺らいで教えてくれる。
すぐに拳銃【平和を創るモノ】をクイックドロウで迎え撃つ。必中攻撃は短剣で見切り、受け流すわ。
動きが止まればユーベルコード【蒼き刃の円舞】
周囲丸ごと切り裂いてあげるわね。



●葬送の円舞
「透明な敵ね」
 幾多の戦いを超えてきたヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は、視覚が通じない敵を相手取る術も心得ている。
 戦場への転移とほぼ同時に予め用立てた備えを用いて煙幕を張れば、煙に生じる揺らぎが先制を仕掛けんとする【透明魂魄軍団】の存在を曝け出した。

「見切……れる、か……!」
「当然よ」

 機先を制した者が戦いの流れを握る。
 故にイニシアチブの苛烈な奪い合いは一瞬の猶予も許さず、ヴィオレッタの動きにも僅かな停滞すら存在しない。
 立て続けに火を噴く回転式拳銃は次の防御に繋ぐ為の牽制。
 研ぎ澄ませた感覚が切り裂かれる煙から攻撃の軌道を割り出し、短剣の波打つ刃が迫る必中を受け止め逸らす。

「……まだ、だ!」
「いいえ。これで終わり」

 ソウマコジロウの繰り出す必中先制は覆しようの無い絶技だが、それは初手ゆえに成立する初見殺しでもある。
 足捌きを活かした位置取りと要所を見極めた連続射撃が追撃の頭を抑えれば、切り返す好機はそこに生まれる。

「――貴方たち皆に不幸をあげるわ」

 ぐるり、と廻る青金剛石のチャクラムが周囲151mを薙ぎ払う程に巨大化する。
 無差別の【|蒼き刃の円舞《ブルーブレイド・ロンド》】の前では姿を隠していようと関係無い。
 一度目で召喚された霊の半分が。
 二度目で霊の残り半分が。
 三度目で最後まで立っていたソウマコジロウが切り裂かれ、役目を終えた煙幕と共に薄れ消えていく。

「貴方たちの討てなかった敵を討つのだから。これくらいはね」

 示した力は手向け代わりに。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
豊満なアダルトモードに18歳変身❤

透明化ねぇ、でもそれって視覚だけよね?なら|反響定位《聞き耳》に|感応能力《第六感×気配察知×心眼》に|空間把握能力《多重詠唱拠点構築結界術》にといくらでも対処できるわね。
それで、必中先制攻撃?なるほどなるほど、ならば|あえて棒立ちでうけましょ《無防備を装う》。|残規制ってご存知?《継戦能力×回復力》コジロウさんの目の間に|リポップ《召喚術×応用力》し、鉄壁の多重詠唱結界術で邪魔が入らないようにして、胸の谷間にコジロウさんの頭を抱きかかえてブーブハギングよ❤|おっぱいに溺れて《精神汚染、魂の契約、息止め》逝きなさい



●天に昇るか地獄に墜つか
 その日、戦場に現れたアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の|混沌魔術師《ケイオト》艶魔少女・f05202)の姿は見る者によっては違和感を覚えるものだったかもしれない。
 18歳の豊満な姿は|永遠の12歳《アリス・コンプレックス》を掲げる普段の彼女に比べガラリと印象が変わる。
 尤も、上辺だけの変化は気紛れに衣装を変えるようなもの。
 アリスのアリスたる所以には然したる変化も無いのだが。

「透明化ねぇ」
 成程、確かにソウマコジロウの姿は目に映らない。儀式場は一見して無人にも見えるだろう。
 微かな風切音。
 銃が普及する以前に用いられていた弓矢、旧式の軍刀、薙刀、他諸々。
 身構えるでもなく佇んでいたアリスに【透明魂魄軍団】の攻撃が殺到し、その身を容赦なく破壊する。

「残機制ってご存知?」
「ッ!」

 時代柄もしかすると当時は知られていなかった概念かもしれないがそれはさておき。
 反響定位に感応能力に空間把握、不可視を捉える手札に不足は無い。
 再生ついでにコジロウが振るう刀の間合いの内側へと転移、透明魂魄軍団が干渉できないよう鉄壁の結界を張ると共に両手を伸ばし――

「【ブーブハギング】よ❤ おっぱいに溺れて逝きなさい」
「ぐぅッ……!?」

 それは行動不能と窒息を与えるユーベルコード。
 更にサイキックヴァンパイアであるアリスとの直接接触は重度の精神汚染を引き起こす。

 或いは嘗てカタストロフの脅威を排すべく幻朧帝イティハーサを滅ぼさんと立ち上がった軍神の高潔であれば、恐らく不埒な誘惑に屈する事は無かっただろう。きっと。
 少なくとも現場に居合わせた叛逆の同志たちの霊はそう信じる。
 だが、仇敵に望まぬ凶行を強いられる傀儡の身で己が正義に殉じた時ほどの意思が奮う筈もない。
 辛うじて手放さず握りしめたままの刀を二度振るう事は無く、ソウマコジロウの魂は沈んでいく。
 ……憐れなのは彼だったか、それとも見届ける他無かった同志たちの霊であったか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サタニア・ダイモーン
滅しようとした|敵《幻朧帝》に使われるとは屈辱だろう。
楽にしてやる。感謝しろ。

【透明魂魄軍団】による透明な様々な攻撃。
これを第六感×気配感知で察知。
『魔神の刃』を振るって攻撃を切断したり、『魔神の影』で防いだり。

しかる後に【魔神術式Ⅵ】を展開。
魔力で戦場を覆いソウマコジロウと透明魂魄軍団を結界内世界にご招待。
無尽蔵な神槍の豪雨による蹂躙を加えた後、『魔神の刃』で切り裂きましょう。



●蹂躙するは我に在り
 殺し合いにルールなど無く勝者こそ正義。敗れた者は全てを失うのも世の常というもの。
 だが、それと敗者の無念は別の話だ。

「滅しようとした|敵《幻朧帝》に使われるとは屈辱だろう」

 サタニア・ダイモーン(暗黒竜・f39306)を取り囲む【透明魂魄軍団】は目に映らず、しかし彼女の第六感はその気配を見落としはしない。

「楽にしてやる。感謝しろ」
「然らば……討ち果たして、みせよ……!」

 後方からは弓矢に銃撃、砲撃の雨。中距離からは長槍に薙刀、鞭や鎌を扱う者も居るか。
 同士討ちも厭わず密集した包囲陣形、タイミングを合わせ剣士や徒手空拳の使い手までもが踏み込んでくる。
 一つ一つが必殺の威力を宿すユーベルコードであり、回避など許さぬ必中の連携攻撃。

 それを――漆黒の障壁が阻んだ。
 変幻自在に蠢くサタニアの影が全方位からの攻撃を食い止め、直後に振るわれた魔神の刃が飽和攻撃に風穴を開ける。
 第二波が押し寄せるに先んじて紡がれるは異境の言語。

「ゼノ・ツキウ・キ・ボウョイ・ボリウト」
「これは……!」

 戦場に広がる魔力に気付けど【|魔神術式 Ⅵ《マジンノセカイ》】に逃げ場など存在しない。
 閉ざされた結界の内側、防御無効の性質を備えた神槍は無尽蔵の豪雨と化して降り注ぐ。
 持続時間8460秒の蹂躙が軍団の霊を駆逐し、残るはソウマコジロウただ一人。

「眠れ」

 最後に振るわんとした一刀諸共、万物を斬り裂く魔神の刃が塵と還して。

大成功 🔵​🔵​🔵​

空桐・清導
SPD
アドリブ連携歓迎

「透明な敵か。厄介だな。
だが、負ける訳にはいかないな!」

全身に[オーラ防御]を展開
[勇気]を滾らせて鎧の性能を高めていく
コジロウだけでなく透明魂魄軍団の攻撃が迫るなか、
直感で攻撃を躱しながら[気合い]と[根性]で耐える

「見えないなら戦場まるごと攻撃するだけだ!超変身!」
UC発動
白銀の鎧を纏うと同時に飛翔
戦場を包み込むほど巨大な翼を展開して銀焔を叩き込む
「ワールド・パニッシュ・ブレイザー!!」
攻撃が当たれば焔が灯るので見分けがつくし、
増えた分吸収するエネルギーも増える
そして、最後に残ったコジロウめがけて拳を構える
「超必殺!シルヴァリオ・ブレイズ!」
右ストレートを叩き込む!



●銀翼の|英雄《ヒーロー》
「透明な敵か。厄介だな。だが、負ける訳にはいかないな!」

 空桐・清導(ブレイザイン・f28542)の纏う機械鎧は滾る勇気に応え性能を増大させる。
 オーラの護りを展開し戦場へと飛び込んだ清導に、【透明魂魄軍団】の猛攻が押し寄せた。
 ユーベルコードにも勝る必中と先制。
 躱した攻撃は連携の布石、獲物を追い詰める狩猟のように叩きつけられる本命は鎧越しにも重い衝撃で清導の総身を軋ませる。

「耐えてみせる……! 俺の気合いと根性は、どんな相手でも折れやしねぇ!」
「……精神論で……貴殿は人々を、護れるか。脅威を……乗り越えられる、か……!」
「超えてやるさ! 俺は、ヒーローだ!!」

 叫び、襲い掛かる怒涛の連携攻撃を振り払う。
 足元を強く踏みしめ、見えざる敵を鋭く見据える。

「レイ! 無敵機械のデータをロードしてくれ! ……よっしゃ、再構築完了!」
 準備は整った。戦いをサポートする電子妖精の応答と共に、超鋼真紅が更なる力を宿す。
「見えないなら戦場まるごと攻撃するだけだ! 超変身! ブレイザイン・インビンシブルモード!!」

 その輝きは白銀。
 空気を震わせ飛翔した機械鎧の翼は戦場を包み込む程に巨大化し、白銀の光焔を揺らめかせる。

「撃ち、落と――」
「此処からは俺のターンだぜ! ワールド・パニッシュ・ブレイザー!!」
「……ッ!」

 標的を焼き続ける銀焔は見えざる敵の姿を暴き出し、吸収したエネルギーは清導の傷を癒していく。
 召喚された透明魂魄軍団が燃え尽きれば、ソウマコジロウの姿が最後に残されて。

「この一撃でケリを付ける! 行くぜ、ソウマコジロウ!」
「来い……その力……示して、みせよ。|英雄《ヒーロー》……!」
「超必殺! シルヴァリオ・ブレイズッ!!」

 銀焔のエネルギー全てを込めた渾身の右ストレート。
 その身を閃光と化した清導の拳が、透明軍神を打ち砕いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アンゼリカ・レンブラント


かつてカタストロフから世界を護らんとした英雄
そういった者と相対するのは故郷世界でも思い出がある
安心していただけるように強さを示せるといいのだがな

相手の必中先制攻撃に対しては、
覇気を全開に鉄壁の腹筋を引き締め肉体の切断を防ぎ、
衝撃吸収し肉体を誇示するように立つ
多少ダメージは残るかもしれないが、
激痛耐性で耐えられないものじゃない
足りないなら気合いで補えばいいともさ

それじゃあ今度はこちらの番だ、軍神
勝負勘を生かしさらなる相手の攻撃を凌ぎながら
力を溜めつつ間合いを詰める
一太刀で決めようかと見舞うは《真・断罪閃光剣》!

これが、お姉さんの「切断」だ
大地破壊儀式は私達できっと防ぐともさ、貴方は眠るといい。



●その闘志、金剛にして不壊なれば
 場所や時代が違えど、人々を脅かす巨悪が生じるのは珍しい事ではなく。
 時として、そんな巨悪に立ち向かう英雄も現れるものであり。
 ……そして、その志が常に報われるとも限らない。
 アンゼリカ・レンブラント(黄金戦姫・f38980)も、故郷世界でそうした者との相対には覚えがあった。

「安心していただけるように強さを示せるといいのだがな」
「………………」

 対峙する相手の姿は視界に映らず、しかし痺れるような剣気が否応なく強者の気配を感じさせる。
 仕掛けたのはソウマコジロウから。
 正面より切り込んでくる見えざる一刀、勝負勘を頼りに受け止める。

「焼き斬れ……透炎……ッ!」
「必中、先制。覚悟の上さ……!」

 血飛沫が舞う事は無かった。
 二段構えの【透炎剣】、予め仕込まれていた燃え盛る斬撃は時間差で襲い掛かり不可避の致命傷をもたらす。
 必殺の手応えを感じたが故にソウマコジロウは眉を顰める。
 両断する筈だったその身が未だ健在な事だけではない。
 今も鍔迫り合いを演じるアンゼリカの力はまるで衰えず、寧ろ奮い立つように強さを増していく。

 覇気みなぎる鍛え上げた肉体は鉄壁。
 刻まれた深手、灼熱に血肉を焼かれる激痛、その悉くを凌駕する気合いが戦姫を突き動かす。

「それじゃあ今度はこちらの番だ、軍神」
「ッ……!」

 普通なら一つ違えば即死も有り得る……そればかりか今でさえ戦闘不能に陥ってもおかしくない傷を受けながら、その闘志には一切の曇りが無い。
 続くコジロウの追撃を躱し、受け、捌き、その手に握った創世の斧剣に宿る峻烈なる裁きの光が戦場を照らし出す。

「一太刀で決めようか――裁きの光よ、我が身に集いて剣となり全てを切り裂け! 【|真・断罪閃光剣《シン・ジャッジメントセイバー》】!!」

 雷鳴にも似た轟きと共に放つは黄金戦姫を象徴する光剣の一閃。
 儀式場の壁際まで吹き飛び、刀を支えに片膝を突いたコジロウの身が塵と化し消えていく。

「これが、お姉さんの「切断」だ。――大地破壊儀式は私達できっと防ぐともさ、貴方は眠るといい」
「……そう……か」

 武運を祈る、と最期に遺した言葉が風に溶ける。
 託された想いと共に、櫻花幻朧界の未来を巡る戦いは未だ続く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シビュラ・ヴェルムリープ


聖衣・オラクルの型と星輪の天啓杖、星の輪・空間の術と『結界術』に『先制攻撃』対策を組み合わせて具現化するは『私が存在する場、空間そのものの作用を別の空間座標に飛ばし、見えざる念動弾の影響を軽減或いは飛ばす』事でダメージを抑えるわ
わたくしはオラクルのエンドブレイカー!
透明化の異能ならば『天啓』でその位置を把握するのみだわ!

先制攻撃UCを凌いだ後はこちらのUC
終焉聖杯天啓槍を所有する『聖杯槍』へと変身――『オラクルとしての終焉を破壊する天啓の心』を注ぎ、その『|天啓《オラクル》』からソウマコジロウの位置座標を把握するわ!

そこ!
そう言って終焉聖杯天啓槍を突き出し、ソウマコジロウを攻撃するわ



●|終焉《終わり》を砕く天啓
 透明による不可視はあくまで武器の一つ。
 その姿捉える術無き者を詰ませるには余りある要素だが、先制にして必中という性質はそれのみでは成立しない。
 真なる脅威は鍛え抜かれた身体能力、それを十全に活かす卓抜の技巧。
 シビュラ・ヴェルムリープ(光桜天樹スプリールの聖女・f39562)へと【透明念動弾】が迫り――彼女もまた相手に先んじる技能を修めればこそ、差し込んだ一手が必殺を凌ぎ得る。

「我が聖蹟たる空間を司る星の輪よ……! その終焉を、私は砕く!」
「む……ッ」
 張り巡らせた結界の具現化した事象は空間作用の転移。
 見えざる念動弾は歪められた座標さえ貫かんとして、しかしそのダメージを大幅に減衰させる。

「……だが……まだ、だ!」
「そうでしょうね。でも……!」

 着弾点で爆ぜた念動弾は空間を砕き、影響範囲を透明化現象で染め上げた。
 透明化戦闘を極めたソウマコジロウ自身の動きに然したる影響は無い。
 だが自分自身も、自らの放つ攻撃も見えないという状況は常人ならそれだけで行動不能にさえ追い込み得る。
 シビュラは呼吸を整え、目を閉じた。
 透明化の範囲外が中途半端に見えるくらいなら、いっそ視界を断った方がまだ影響は小さい。

「わたくしはオラクルのエンドブレイカー! 透明化の異能ならば『天啓』でその位置を把握するのみだわ!」
「凌ぐ……か……!」

 自らをオラクルたらしめる天啓を信じ、祈る。
 咄嗟に回避行動を取れば、感じるのは紙一重に掠めていく斬撃の鋭さ。
 勝ち得た猶予を逃さず、聖女は迎撃の切り札を切った。

「終焉を破壊せよ、我が星の輪! 終焉を根絶する天啓を以て聖杯槍へ至り、手に握る終焉聖杯天啓槍を以て、その終焉に終焉を!」

 【|星輪の終焉破壊《ステラリング》・|終焉を根絶せよ聖杯の槍たる天啓者《オラクルロンギヌス》】はシビュラ自身を聖杯槍へと変化せしめる。
 逃しはしない。
 変化した姿はオラクルとしての終焉を破壊する天啓の心を力に変え、見えざる標的の居場所を告げる。

『――そこ!』
「ぐ、ぅ……ッ!」

 その切っ先は導かれるように宙を駆け、ソウマコジロウを貫いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

銀月地獄花・スイセン
さて、透明化は気配感知と心眼で捉えれるとは思いますが、必中先制攻撃はどうしたものか。
まぁ、この肉体は仮初、あえてやられた上で魂の契約から主の思念と同期して|再構築《武装召喚》するとしましょうか。
主と同期したことで劔の息吹 壱の型・契を使えるようになりましたね、防御を捨て攻勢にうってでましょう。

斬り結ぶ刃の下ぞ地獄なれ、いざ踏み込めよ神妙の太刀



●華は地獄の巷にこそ咲き誇り
「さて……」
 坂東武者の家系に代々受け継がれてきた魔銀の大業物を本体とするヤドリガミであり、自らも坂東武者の業を修めた銀月地獄花・スイセン(魔銀の大業物・f44474)には不可視の相手を斬る業も刻まれている。
 しかし、必中先制。
 歴戦の猟兵さえ覆し得ない絶技を、猟兵として目覚めてまだ日も浅い身で如何に凌ぐべきか。

「まぁ、何とかするとしましょうか」

 ごく自然体に戦場へと踏み込んだスイセンを迎えるは【透明念動弾】。
 迫るそれを察すれど対処可能な速度でなく、到底受け止められる威力でなく、その身は瞬時にして消し飛ばされる。

「……とはいえ、所詮この肉体は仮初ですから」
「!」

 僅か、ソウマコジロウが瞠目したのはヤドリガミが自らを再構築したから|ではない《・・・・》。
 仮初とはいえ肉体を砕かれるダメージ、彼我の力差の隔たり、戦闘を継続するなら避け得ない幾度もの疑似的な死。
 その全てを承知の上で平然と佇む、狂気の域にさえ近しい蛮勇を悟ればこそ眼前の相手を脅威として認める。

「だが……幾千、幾万……砕き、殺そうと。その魂は……屈せぬと……言えるか……!」
「幾千幾万。それしきで折れては坂東武者の名が泣きましょう」

 今しがた“死”を刻まれた直後とは思えない程、その言葉は涼やかに。
 遥か世界を隔てた故郷、今も自分の主で在り続ける少年の思念が魂の契約を通じ伝わってくる。

「生きるも死ぬも、病める時も健やかなる時も。我が命は主と共に――【|劔《つるぎ》の息吹 壱の型・|契《チギリ》】」

 平安の結界を護るべく妖を斬る事を使命とする、坂東武者の系譜を継ぐ少年。
 愛する主が自らを使役し続ける限り、死が二人を分かつ事は無い。

「斬り結ぶ刃の下ぞ地獄なれ――」

 死闘の果て、戦場を染める鮮血は彼岸に散る花弁のように。

「――いざ踏み込めよ神妙の太刀」

 主が振るうそれと同じ魔銀の一閃が、遂にソウマコジロウを斬り裂いて。
 
 
 
 
 
―― ソウマコジロウ、撃破 ――

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年09月09日


挿絵イラスト