帝都櫻大戰④〜宙を泳ぐ人魚
●青き世界にて
等間隔に並ぶ電柱の間をゆらりと幾つもの影が通り過ぎる。
まるで海底に沈んだかの如く青に染まる町並みを泥の様な瘴気を巻き散らしながら優雅に人魚が泳いでいく。
目的地は無く、ただ気の向くままに仲間達と戯れながら屋根の上で寝転んだり、庭に咲いた花をつついたり、公園のブランコを揺らしたりと自由に行動している。
彼女達が動く度に巻き散らされた泥の様な瘴気が周りを侵していく。
彼女達が寝転んだ屋根の上は黒く染まって小さな瘴気の沼ができ、庭に咲いていた花は腐敗し、ブランコの鎖が錆びて千切れる。
意識せぬまま町を瘴気で侵しながら人魚たちはクスクスと笑い声を響かせて海の中を泳ぐように青に染まった町並みを泳いでいた。
「皆様。大戰でお忙しい中、集まって頂き感謝いたしますわ」
ありがとうございます。と、集まった猟兵達にニィクス・デケムベル(純粋な雪片・f42316)が一礼する。
開戦と共に帝都各所にあった影朧が湧き出す場所、「逢魔が辻」が暴走してサクラミラージュの古代神話に伝わる死後の世界への入口。
黄泉比良坂の如く、「腐敗した肉体」や「鋼の蛆虫で肉体で覆う」などの『黄泉変異』を発症した影朧が大量に湧き出してしまった。更には『黄泉変異』を発症した影朧の影響にって「逢魔が辻」が普通の街を飲み込む形で広がり様々な異常が起きつつある。
「皆様に向かって頂きたい場所は海底の様に青一色に染まった町ですの。そしてそこに居る『黄泉異変』を発症した影朧。尾びれを泥の様な瘴気に包まれた人魚の退治をお願いいたしますわ」
『黄泉変異』を発症した影朧。泡沫の人魚は仲間以外の気配を感じたら直ぐに姿を現して仲間と共に襲い掛かって来るだろう。
どうぞ、お気をつけて。そう続けてニィクスはゲートを開いた。
望月朔夜
閲覧ありがとうございます。望月朔夜です。
「帝都櫻大戰」の戦争シナリオとなります。
●場所
空も太陽も家も道路も電柱も公園も何もかもが青に染まった町です。
町に足を踏み入れた瞬間から海底にいる様な錯覚を覚えるかもしれません。
元は何処にでもある普通の街です。
●敵『怪異『泡沫の人魚』』
尾びれが泥の様な瘴気に包まれた美しい女性の人魚達です。
喋る事はありませんが獲物を甚振って楽しむ様にクスクスと笑うだけです。
瘴気にダメージ判定はありません。
●プレイングボーナス
影朧の『黄泉変異』に対処する。
元の街の地形を利用する。
●プレイング
OP公開と同時にプレイングを受付いたします。
よろしくお願いいたします。
●その他
リプレイには高確率でアドリブが入ります。
第1章 集団戦
『怪異『泡沫の人魚』』
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POW : 泡沫の夢(地形変更)
自身からレベルm半径内の無機物を【地形を水辺にした後に大渦】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
SPD : 泡沫の夢(拘束)
質問と共に【自身の身体から相手を拘束する泡】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
WIZ : 泡沫の夢(無限爆破)
対象への質問と共に、【自身の身体から】から【戦場を覆うほどの爆発する泡】を召喚する。満足な答えを得るまで、戦場を覆うほどの爆発する泡は対象を【増殖と爆発の繰り返し】で攻撃する。
イラスト:透人
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
皇・弐奈
黄泉への道が開いたというのなら様子を見に行かねばな。
迷いでた人魚達よ。貴様たちが進むべきはこちらではなくあちらだ。
UC【ヨモツヨリナガレデル】
UC効果で出てくる冷気の発生源、それは鬼道で開いた黄泉の国へと続く穴だ。黄泉の国の水であるならば黄泉の国へと戻るがいい。
水流に合わせて人魚達を黄泉の国へ叩き込もう。
※アレンジ・連携歓迎
●
「黄泉への道が開いたというのなら様子を見に行かねばな。と、思い来てみれば随分と手荒い歓迎だな」
クスクスと笑いながら連携して襲い掛かって来る泡沫の人魚達を巨大な手に変えた髪の毛武器で吹き飛ばしながら皇・弐奈(イノセントの鬼道衆・f43250)は続けて鬼道で「鬼」を召喚し、対処の間に合わない泡沫の人魚達の相手をさせる。
その間にも宙を縦横無尽に泳ぐ泡末の人魚の体から戦場を覆うほどの泡が召喚されたかと思えば弐奈に向かって次々と爆発しては増殖し、再度爆発しては増殖を繰り返す。
「難儀な攻撃だ」
爆風に煽られながらも使役鬼で自身に向かう直接的な爆発をなんとか避けながら屋根の上に飛び移って今にも泡を召喚しようとしている人魚を剣に変えた髪の毛武器で薙ぎ払い、そのまま屋根を蹴って宙で一閃。落下する勢いを借りて下に居た人魚を踏みつけて落とし使役鬼に攻撃させる。
「ここが本物の海底で貴様たちが真の人魚であったのなら泳ぐ姿も優美であっただろうに」
まるで海底に沈んだかのように青一色に染まった町。そこを自由自在に泳ぐ泡沫の人魚達。その色取り取りの尾びれが泥のような瘴気に包まれていなければ、青一色に染まった町が真に海であったのなら、さぞ幻想的な光景になっていた事だろう。
「残念な事だ」
仲間が消された事を気にするでも無く、クスクスと笑いながら迫りくる泡末の人魚達を髪の毛武器で切り捨てながら弐奈は戦場を舞う。剣に変えた髪の毛武器で切り捨て、時に巨大な手に変えて吹き飛ばし、時に使役鬼達と連携しながら泡沫の人魚達の数を減らしていく。
「さて、戯れもここまでだ。迷いでた人魚達よ。貴様たちが進むべきはこちらではなくあちらだ」
弐奈の頭上に集まり、くるくると回り泳ぐ泡末の人魚達を見上げて弐奈は街の奥を指さす。途端に弐奈が指さした方向から冷たい空気が漂い、辺りを包み込んだ。
「忘却とは違う死を感じよ」
ヨモツヨリナガレデル。
触れただけで身が凍るような、一瞬で命を刈り取って行くような冷たい冷気。その発信源は鬼道で開いた黄泉の国へと続く地獄の穴。地獄の穴より溢れ出た冷気は辺り一面を黄泉の国と同じ環境へと変化させていく。
「黄泉の国の水であるならば黄泉の国へと戻るがいい」
突然の環境の変化に隙を見せた泡末の人魚達を黄泉の国に送り返すかの如く、弐奈は使役鬼達と共に泡末の人魚達を水流へと叩きこんだ。
大成功
🔵🔵🔵
シエナ・リーレイ
●アドリブ絡み歓迎
人魚達が楽しく遊ぶ町へと足を踏み入れたシエナは人魚たちと仲良くなる為に人魚達を遊びに誘います
[軽業]で無事な構造物や泡の爆風を利用し人魚へと飛びつき組付ければそのまま地に叩きつけられるまでくるくると踊ります
今度は竜宮城で遊びましょ!とシエナは領域を呼び出します。
足場に出来そうな構造物がなくなればシエナは領域を呼び出し、竜宮城そのものや海の『お友達』を活用し再び人形に飛びつきます
そして、再び足掛かりがなくなり一方的に爆破されるだけの状況になろうとシエナはそれを認識できず楽しく笑い、人魚達に身体が人形に変異し始めている事を認識する事なくシエナを弄ぶ事を楽しむ状況を作ろうとします
●
青一色に染まった町を泡が覆ったかと思えば大きな爆発音が響き、ビリビリと空間が震える。
「もっと、もっと遊ぼうよ! こんなのはどうかな? とシエナは提案します」
爆風を利用して電柱の上まで駆け上がったシエナ・リーレイ(取り扱い注意の年代物呪殺人形・f04107)は今にも泡を召喚しようとしている泡沫の人魚に飛びつき、落下しながらも器用に体を動かしてくるくると空中で踊り出す。泡沫の人魚達と仲良くなる為に遊びに誘っていたシエナにとって泡沫の人魚達が仕掛けて来る爆発も遊びの一つでしかない。
「次はあなただね。一緒に踊ろう」
地面に激突する前に一緒に踊っていた泡沫の人魚を下にして地面に叩きつけ、シエナの頭上近くを飛んでいた他の泡沫の人魚の手を掴んで今度は地上で踊り出す。くるくるとパートナーを変えながら泡沫の人魚達と踊るシエナ。時に爆風を利用して宙を泳ぐ泡沫の人魚達に飛びついて組み付き、時に泡沫の人魚達と踊るのが楽しすぎて態勢の入れ替えを忘れて地面に叩きつけられ、時に回転の勢いが良すぎて建造物に泡沫の人魚達と共に激突したりと楽し気に踊るシエナに泡沫の人魚達は翻弄されていた。
「素敵な竜宮城にご招待! みんなきっと気に入るよ! とシエナは領域を呼び出します」
足場を屋根や電柱、道路や公園と目まぐるしく変えながら踊っていたシエナだったが泡沫の人魚達による爆発と彼女達の尾びれから飛び散った瘴気が辺りに巻き散らされ些か足場が心許無くなる。まだまだ泡沫の人魚達と遊び足りないシエナはならば、今度は竜宮城で遊びましょ! と、|領域秘宝『人形儀来河内』 《メガリス『ニンジョーニライカナイ』》を発動して竜宮城と海洋生物の姿を模した人形達を呼び出す。
「これでまだまだ遊べるね!」
そうしてシエナは再び泡沫の人魚達と踊り出す。無防備に踊るシエナを嗜虐の笑みを浮かべた泡沫の人魚達が囲み襲い掛かって来ても、幾度もの爆発により町だけなく竜宮城が損なわれてもシエナはそれを認識する事無く楽し気に笑いながら踊り続ける。シエナを甚振る事を楽しんでいる泡沫の人魚達も認識してはいない。自分達の体が人形へ変異している事を。
お互いがお互いの変異を認識する事無く、シエナと泡沫の人魚達は笑い声を響かせながら片や傷付きながらも踊り続け、片や仲間が減ろうとも獲物を甚振る為に襲い掛かる。そんな彼女達の姿を洋生物の姿を模した人形達が静かに見守っていた。
大成功
🔵🔵🔵
出水宮・カガリ
黄泉の世界が、表出しかけている、とすれば。水に沈んだようなこの町も、まさに黄泉に沈みかけているのだろうな。
ああ、押し戻すとも。|泉門塞《よみどのさえ》の役、カガリが為してみせよう。
これ以上町のものに触れぬよう、カガリへ意識を引き付けてなるべく人工物の集まる場所へ(おびき寄せ)
地形を変えようとしたところで、カガリも【異装城壁】を。
ちょっと、町のひとびとには。すまないが。大渦にする材料は、これで減るはず。
『内なる大神<オオカミ>』の力を得て、『大神の神眼』で人魚を視界に捉える。動こうとする意思を閉ざして、眠る人魚にとどめを。
閉じよ。閉じよ。あるだけで現世を侵す、かなしいもの。
●
クスクスと嗜虐の色を滲ませた笑い声に眉を顰めながら出水宮・カガリ(死都の城門・f04556)はやって来た獲物をどう甚振ろうかと様子を見ている泡末の人魚達を引き連れて住宅街へと駆けて行く。
奇しくも泡沫の人魚達の使う技もカガリの使う技も無機物が関係している。ならば無機物の多い場所まで誘い出して相手が無機物を攻撃に使用する前に自身の技で使用すればよい。故に無機物や人工物の多い住宅街へと向かっていた。
青い世界にカガリの長い金の髪が揺れる。鈍く煌めく光に我慢の出来なくなった一部の泡沫の人魚達がカガリの頭上から急降下して襲い掛かり、その動きに合わせるようにカガリの後ろから追いかけていた泡沫の人魚達が追いかける速度を上げて強襲する。
泡沫の人魚達の動きを察知したカガリは相手の動きを伺いながらタイミングを合わせて近くの塀を蹴り塀の上に移動し、背後からの強襲を避けて頭上から急降下してくる泡沫の人魚達と衝突させる。
そのまま塀の上から屋根に飛び移り、屋根の上を移動しながら住宅地の中心に着地すればカガリを追って来た泡沫の人魚達が獲物を逃がすかとばかりに取り囲む。
「さて、鬼ごっこはお終いだな」
この場所で良いだろう。と、足を止めたカガリを獲物が逃げ疲れて立ち止まったと認識した泡沫の人魚達の笑い声が広がっていく。獲物が疲れて動けないのならば今が狩り時とばかりに宙を縦横無尽に泳いではカガリに迫る。
「おっと、その技は駄目だ」
カガリに攻撃を仕掛ける泡沫の人魚達とは別に上空から動かない泡沫の人魚達が辺りを水辺に変換しようとするのを迫りくる攻撃を往なしながら察知したカガリは相手が技を発動する前に自身の技を発動する。
「人には至れぬ、異装の城壁。この扉より、形を成せ」
|異装城壁《イモータルウォール・オーバービルド》。
周りの電柱や家が次々に合体してカガリの身長の二倍は有るだろう巨大なロボへと変形した。
「ちょっと、町のひとびとには。すまないが。大渦にする材料は、これで減るはず」
住民達には大変申し訳ないがこれも影朧を倒す為。少しばかり目を瞑って頂きたい。
痛む良心を見ないふりして攻撃を仕掛ける泡沫の人魚達を薙ぎ払うロボを見やる。人工物と合体して召喚されるロボ。特に建築物やその素材と合体した時は最大効果を発揮するのだ。泡沫の人魚達は敵ではない。あとは周辺を水辺にして大渦を作り出そうとする前に動きを止めなくては。
一つ深呼吸をしてカガリは|内なる大神《オオカミ》の力を得て大神の神眼で泡沫の人魚達を視界に捉える。生々しい石榴色へと変化したカガリの瞳に捉えられた泡沫の人魚達は金縛りにあったように動けなくなる。
「閉じよ。閉じよ。あるだけで現世を侵す、かなしいもの」
動けない体を無理やりにでも動かそうとする意志が段々と閉ざされて行き眠りが覆い隠す。抵抗空しく宙に浮かぶ泡沫の人魚達にカガリは止めとばかりにロボによる重い一撃を放った。
大成功
🔵🔵🔵
夜刀神・鏡介
辺り一帯の全てが真っ青に染まった町……長時間ここにいると、感覚がおかしくなりそうだな
ここは、手っ取り早く片付けてしまうとしよう……となんとなく深呼吸をしながら呟いて
まずは周辺の気配を探って、敵の位置を大まかに把握
そして念の為に自分の気配は殺して、敵に見つからないように町中を移動。
一定距離まで接近できたら利剣を抜いて、澪式・弐の型【伏龍】
そのままゆらりと近付いて、不意打ちで人魚を斬り伏せて。敵が混乱している間に、もう数体くらいは倒してしまいたい
不意打ちが二度成功するとは思えないしな
敵が体勢を整えた後は真っ向勝負
放たれた泡を躱して、刀で切り払いながら踏み込んで、思い切り斬撃を叩き込む
●
(長時間ここにいると、感覚がおかしくなりそうだな)
踏み入った町は何処もかしこも真っ青に染まっており何を目にしても視界に青が飛び込んできて感覚を狂わせてくる。
「ここは、手っ取り早く片付けてしまうとしよう」
呟き、深呼吸をして気持ちを切り替えた夜刀神・鏡介(道を貫く一刀・f28122)は泡沫の人魚達の気配を探るべく意識を集中させれば仲間以外の気配に気付いた一部の泡沫の人魚達がこちらに向かって来るのを感じた。
「まぁ、そう来るだろうな」
泡沫の人魚達は鏡介が自分達の動きに気付いている事を知らない。敵はこちらの動きを知らず、こちらは敵の動きを知っている。なんとも好都合な事だ。自身の気配を消してこちらに向かって来る泡沫の人魚達に見つからないようにそっと移動する。仕掛けるのは都合の良いタイミングで。
目視で泡沫の人魚達の姿を確認した鏡介は利剣【清祓】を抜き狙いを定める。相手はまだこちらに気付かずにどう獲物を甚振ろうかとクスクスと笑いながら道路を泳ぐ。仕掛けるなら今――。
「獲った――|澪式・弐の型【伏龍】《レイシキ・ニノカタ・フクリョウ》」
淡紅色に輝く破魔の刃が違わず最後尾にいた泡沫の人魚を仕留める。そのままゆらりと他の泡沫の人魚に近付いて一閃。声も無いまま散っていく泡沫の人魚に仲間は気付かないまま彼女達はまだ獲物の姿を探し求めて泳いでいる。
「遅い」
そのまま一人、また一人と切り伏せて行けばやっと仲間達が倒されたと気づいた泡沫の人魚だったが突然の事で混乱している内に利剣【清祓】の鋭い一撃に沈んだ。
「来るか」
仲間の異変を感じたのだろう他の泡沫の人魚達が向かって来るのを視認して鏡介は利剣【清祓】を握り直す。不意打ちが二度も成功するとは思っていない。ここからは真っ向勝負だ。
低空で泳いで迫って来る泡沫の人魚達を切り伏せ、時にその背を足場に上空に居る泡沫の人魚達を切り捨てる。獲物が懸命に抗っていると思っているのだろう。仲間をどれ程倒されても泡沫の人魚達は笑みを浮かべたまま鏡介に迫り、利剣【清祓】の斬撃によって倒される。
「あそこか」
泡沫の人魚達が放った泡を躱して電柱を駆け上がり屋根の上に居た一人に斬撃を叩きこみ、返す刃で背後に迫っていた泡沫の人魚を攻撃。横から飛んで来た泡を屋根から飛び降りる事で躱しながら鏡介は走る。敵の数も減って来た、ここで一気に畳み掛ける!!
気持ちも新たに刀を振るう鏡介に応えるように淡紅色に輝く破魔の刃が鈍く輝いた。
大成功
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ミルナ・シャイン
同族だけに許し難いですわね…!わたくしの可愛い親友が愛するこの世界を腐食させるなんて!
何の害もないなら青に染まった世界も美しいでしょうが、逢魔が辻の影響なら払わなくては。
いつだって本音で生きてるつもりですから基本何を聞かれても素直に答えるつもりではありますが…仮に答えられなくても手持ちの武器で泡を【切断】、脱出してみせましょう。身に纏った深海のオーラによる【オーラ防御】や愛する人から貰った髪飾りの【霊的防護】もこの身を守ってくれるはず。
わたくしも人魚ですが、泡と消えるなんてまっぴらですわ!
指定UCで攻撃を、同族とはいえ手加減する気はございませんの。全て命中させられずとも…泡沫の夢と消えなさい。
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「同族だけに許し難いですわね……! わたくしの可愛い親友が愛するこの世界を腐食させるなんて!」
自分を捕えようとする泡をダイヤモンドエッジで切り捨て、迫って来た泡沫の人魚達を尾びれによる重い一撃で吹き飛ばしながらミルナ・シャイン(トロピカルラグーン・f34969)は憤りを覚えずにはいられなかった。思いっきり叫んだ後にミルナはふぅと息を吐いて憤りを抑え、キッと泡沫の人魚達を見据える。
「お覚悟はよろしくて?」
同族であるからこそ泡沫の人魚達の事は許し難い。ならばこの手でケリをつけて引導を渡さなくては。氷上を滑るようなステップで近くに居た泡沫の人魚の間合いに踏み込み、氷の百合の花弁が放たれてミルナのフローズン・リリー・ブリザードが命中する。
「これで終わりではありませんわ」
ダイヤモンドエッジを握り直したミルナが再度泡沫の人魚達の合間に踏み込んでは辺りを氷で形作られた百合の花弁が舞い、泡沫の人魚達はその数を減らしていく。疲れ知らずだとばかりにミルナが戦場で舞えばこのままでは良くないと察した泡沫の人魚達が次々とミルナを拘束するべく泡を放つ。
いつだって本音で生きているミルナだ。問われた事には素直に答えて解放されるが、時折答え難い質問を投げられてはダイヤモンドエッジで泡を切り裂き脱出する。まれに脱出に失敗した時には愛する人から貰った白紫陽花の花飾りがダメージを軽減した。
(何の害もないなら青に染まった世界も美しいでしょうが、逢魔が辻の影響なら払わなくては)
青に染まる世界で氷の結晶を纏いながら青い髪を揺らして青い尾びれで力強く戦うミルナの姿に影朧であったとしても同じ人魚である故か泡沫の人魚達がたじろぐ。相手は自分達の獲物であり、甚振って弄ぶだけの存在。なのに何故か気圧される。このままではいけないと再度泡が放たれ、ミルナが泡を避けないようにと他の泡沫の人魚達がミルナの動きを封じるべく迫る。
「わたくしも人魚ですが、泡と消えるなんてまっぴらですわ!」
ビシっと言い放ちミルナは尾びれを振るって迫る泡沫の人魚達を薙ぎ払い、ミルナを捕えようとする泡をダイヤモンドエッジで切り捨てる。
「同族とはいえ手加減する気はございませんの」
ミルナの握るダイヤモンドエッジがキラリと光る。
「氷の百合に抱かれてお眠りなさい」
まるで氷上でダンスをするかの如く泡沫の人魚達の合間に踏み込むミルナ。攻撃が全て当たらずとも構わない。ここでケリをつけるのだ。氷が百合の花弁を形作った瞬間、迷いのない連続攻撃が繰り出された。
大成功
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