帝都櫻大戰②〜陰謀と悼みなきアフタヌーンティー
安息無き現実でも、そこには安らぎはあるはずだから。
「六番目の猟兵よ、サクラミラージュなる『場』に存在する生ある者よ、心ある者よ、心して聞いて欲しい」
――2024年9月1日15時……
その男は、語る……世界の真実を。
「遥けき昔……善なる『超古代種族エンシェント・レヰス』四種族と、悪なる『幻朧帝イティハーサ』の大戰おおいくさありけり。幻朧帝はエンシェント・レヰスの故郷尽くを破壊カタストロフせしむるも、四種族全ての命と引換えに創造されし『幻朧櫻』の根本に封ぜらるる」
つまり、アヤカシエンパイアと同じだ。
――『|炎の破滅《カタストロフ》』を迎えながらも、幻の世界にて生き残った生命が紡いだ意識と形のある蜃気楼……
「そしてその上に、幻朧帝を永代に渡り埋葬すべく建立された仮初の大地。それこそがこの地――!」
――『櫻花幻朧界(サクラミラージュ)』なり。
そして、愛した者を思い命を使い続ける男……四番目の猟兵『コンキスタドール』の王であるカルロス・グリードは僅かに笑みを浮かべながら語り掛ける。
「……お前達の中には、気付いていた者達も居るのだろう。この高度に発達した世界を、姿も見せぬ帝が統治できる訳が無い。この世界を治めているのは、他ならぬ民衆の力。そして悪魔ダイモンの首魁、通信を司る『ビームスプリッター』の力によるものだ」
だからこそ、真実をぶつける。
「帝は統治者などではない」
――帝こそ、サクラミラージュの命運を決める戦いにおいての最後の敵……
「この事実は政府高官も、皇族さえも知らぬ。真実を知るは帝直属の傀儡と、かつて帝の完全殺害を企てたソウマコジロウのみ」
即ち……
「そう、不死の帝こそが、幻朧桜に埋められた諸悪の根源なのだ」
真の名は『幻朧帝イティハーサ』……
「六番目の猟兵達が獣人戦線の乱を完全制圧した事で、幻朧帝国はこれより始まる大戦おおいくさに介入できぬ。だがそれでも尚、イティハーサの力はお前達を凌駕する」
だからこそ、男は命を懸ける。
「我も引き続き無差別テロルを続行する事で、大戦によりサクラミラージュを引き剥がし……世界滅びし後も咲き誇るであろう幻朧桜を、女神オーシャンに捧げてみせようぞ」
その目的は、分かりやすいのかもしれないし……或いは……
「帝都随一の繁華街「浅草六区」。寄席や劇場、高級料亭やミルクホール等、庶民が喜ぶ娯楽の殿堂が集うこの地区ですが……実はこれらの華やかな町並みの裏手には、遊郭・賭場・闘場といった後ろ暗い店の立ち並ぶ「番外地」が潜んでいました」
そんな風にグリモア猟兵の桐藤・紫詠(黄泉詩の皇族・f42817)は浅草周辺を制圧した影朧の浄化任務に当たる六番目の猟兵に説明を行っていく。
「本来は帝都の仄暗い欲を満たしていたこの地区は、遊郭・賭場・闘場といった「番外地」の施設の一つが舞台となっていたのですが……」
と、詩を詠んで幻影を発生させる紫詠。
するとそこには……そんな繁華街染みた風景とは真逆の、清らかで上品なサロンが広がっていた。
「とある一角……浅草六区の端に存在していた空き店舗を制圧した影朧達は静かに、サロンに相応しい客のみを招き入れてお茶会を楽しんでいます」
そんな無害なのは、生前の名残故か。
ともあれ、今回の戦場では『お茶会をお茶会らしく楽しむ』事で影朧達を浄化させる事が出来るらしい。
「これらも生前の未練の影響によるものでしょうが……皆様が楽しく、嫋やかにお茶会を楽しめば『彼女達』も穏やかに浄化を受け入れてくれるとの事です」
どうか、彼女達の想いに応えて下さいね。
そんな風に言葉を残し、紫詠は六番目の猟兵達を浅草六区の片隅……上品なサロンになったその店舗に送るのであった。
黒代朝希
淑女達の、心残りは。
彼女達は、何を思ったのか。
プレイングボーナス……とにかく楽しむ/楽しむふりはするが一線は越えない。
に加えて、
プレイングボーナス……純粋に、嫋やかにお茶会を楽しむ。
が存在します。
それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
第1章 日常
『アフタヌーンティー』
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POW : わくわくとアフタヌーンティーを楽しむ
SPD : お洒落にアフタヌーンティーを楽しむ
WIZ : 優雅にアフタヌーンティーを楽しむ
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アトシュ・スカーレット
【WIZ】
さて、と
この世界を守る戦いだ。やっていくとするか
【礼儀作法/コミュ力/演技】で場にふさわしい振る舞いを意識して行くか
純粋にお茶会を楽しもうかな
振る舞いこそ演技ではあるが、楽しいのは本当だし
……せめて、彼女たちが安らかに眠れるように
「さて、と……この世界を守る戦いだ。やっていくとするか」
最初にサロンへとやってきたのはアトシュ・スカーレット(神擬の人擬・f00811)。
白を基調とした華やかな空間に思わず目を細めながら、案内された席についてメニューを選んでいく。
「喫茶店で出てくるようなお菓子ならあるな……後、コーヒーも備えているのか」
場にふさわしい振る舞いを意識し、注文を取りに来た『店員』に選んだメニューを告げて待つアトシュ。
やがて上質な紅茶とアフタヌーンのケーキ……それらに舌鼓を打ちながらアトシュはサロンを見渡す。
「(純粋にお茶会を楽しもうかな……振る舞いこそ演技ではあるが、楽しいのは本当だし)」
影朧とはいえ『彼女達』は純粋にお茶会を楽しみたいだけだ。
其れがこの戦場の攻略に繋がるというなら、是非もない……アトシュは別の茶葉の紅茶を追加注文していく。
「(……せめて、彼女たちが安らかに眠れるように)」
彼女達の様な人間……恐らくはお茶会を楽しみにして他者にもその良さを押し付けない範囲で理解してもらいたい『彼女達』が、何故『浅草六区』という歓楽街で出現したのか……
そのバックボーンは、恐らくはこのサクラミラージュで密かに紛れる『不幸』の一つとして『|過去《オブリビオン》』となったのだろう。
だけど、せめて――
「……美味しい紅茶だったよ」
アトシュは素直な賛辞を、影朧の店員に告げる。
その言葉に、店員は非常に嬉しそうに笑みを浮かべるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
島津・有紗
【SPD】
戦闘ではなくお茶会で浄化ですか。偶にはこうゆうのもいいですね。
巫女装束でサロンに入りお茶会に参加します。
【礼儀作法】で場にふさわしい行動をとりつつ、【お茶会・世界知識・流行知識・グルメ知識】を使いお茶会を楽しみます。
浄化されて消えていく方々は最後まで見送ります。
「戦闘ではなくお茶会で浄化ですか……偶にはこうゆうのもいいですね」
島津・有紗(人間の戦巫女・f04210)はサロンの一席で優雅にアフタヌーンティーを楽しみながら『帝都櫻大戰』での疲れを癒し、休息を取っていく。
礼儀作法をしっかりと学んだ上でサロンに入店し、影朧の店員に無礼とならない様に意識しながらも、しっかりとお茶会を楽しんでいく。
ちなみに有紗は巫女装束でサロンに入っているが、この世界でなら良い意味で奇を衒ったコーディネートの部類となるだろう。
影朧の店員達は有紗におすすめの茶葉を紹介し、有紗の方もお勧めされた茶葉を注文していく。
「ケーキも美味しいですからね……良い所のお嬢様だったのでしょうね」
そんな風に影朧の生前を思い返しながら、有紗はお茶菓子として紹介されたショートケーキと一緒にお勧めされた茶葉を堪能。
甘く上品なショートケーキの味わいに、香りが強くも他を掻き消さない強さを持つ紅茶が見事な調和を成しているではないか。
そんな文字通りの甘美を味わいながら、有紗は疲れを癒していく。
「ありがとうございます。お陰でこの後も頑張れそうです」
有紗はケーキと紅茶を平らげた後、皿を引き取りに来た店員にそんな言葉をかける。
そうすると、店員は微笑を返すのであった――
大成功
🔵🔵🔵
早門瀬・リカ
アドリブ歓迎
戦争の際中だけど、この場では
心を落ち着けて礼儀正しくお茶会に参加しよう。
衣装も今年の猟兵コレクションの時に
来ていた着物姿でかな。
本当はこういう場でこそ、アンジェと一緒に
過ごしたかったけれどあくまでもこれは
猟兵としての仕事だし気持ちは切り替えるよ。
事前に勉強したりアンジェにも教わった作法で
サロンの女子達とお茶会を楽しませてもらうよ。
女子達も楽しんでもらえるように話題を振りたいかな。
こういう時は僕の見た目も役に立つね。
殆ど自慢のようになってしまいそうだけれど、
アンジェの事とかも話しておきたいかな。
思わず時間を忘れてしまいそうになるぐらい
ゆっくりして浄化を受け入れてくれるまで付き合うよ。
「本当はこういう場でこそ、アンジェと一緒に過ごしたかったけれど……あくまでもこれは猟兵としての仕事だからね」
恋人を思いながら、今年の猟兵コレクションの時に来ていた着物姿で早門瀬・リカ(星影のイリュージョニスト・f40842)はサロンでのお茶会を堪能していく。
事前に勉強したり恋人にも教わった作法で、サロンの女子達とお茶会をリカは楽しんでいく。
「(こういう時は、僕の見た目も役に立つね)」
リカは栗色の髪のポニーテールが特徴的で、可憐な見た目だが男性……所謂男の娘だ。
しかし外見的には少女の其れである事は、影朧の店員も話しかけやすくなったようだ。
「殆ど自慢のようになってしまいそうだけれど、アンジェの事とかも話しておきたいかな……」
リカの言葉に、思わず色めき立つ影朧達。
……恐らくは、恋という物を彼女らはどこかで渇望していたのだろう。
リカの恋人との時間を嬉々として拝聴していく。
「思わず時間を忘れてしまいそうになるぐらい、ゆっくりして浄化を受け入れてくれるまで付き合うよ」
リカとしても、恋人の話で誰かが救われるというならより話に意識を傾けるというもの。
恋人との日常や共にオブリビオンやデウスエクスとの戦いに赴く冒険譚等を披露し、リカと影朧達は慎みを保ちながら盛り上がっていく――
「僕の話を聞いて、少しでも思い残しが無くなるなら……僕も幸せだよ」
そんな風に言って、華やかな笑みをリカは影朧達に向けるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
雪華・風月
お茶を一口、砂糖を2つ【お茶を淹れる】
もう一口飲んで砂糖を2つ…
ふぅ…帝…この世界の真実…わたしはあまり頭の良い方ではありませんが…流石に衝撃でしたね…
一口飲んで2つ砂糖を…
仮初の世界…いえ、決してそのようなことは
今この世界を生きる人々…そして
一口飲んで砂糖を2つ
数多の影朧の生前の想い…それは決して仮初ではありません…
ふぅ…とりあえず今は楽しみましょう
楽しんでそして、この世界を傷つけるなら斬る…ただそれだけですね…
一口飲んで砂糖を1つ2つ3つ4つ…
「お茶を一口、砂糖を2つでお茶を淹れる……もう一口飲んで砂糖を2つ……」
物凄く甘くなった紅茶に口をつけ、雪華・風月(若輩侍少女・f22820)はこのサクラミラージュの命運を決める戦いである『帝都櫻大戰』に思考のリソースを注いでいく。
「ふぅ……帝……この世界の真実……わたしはあまり頭の良い方ではありませんが……流石に衝撃でしたね……」
このサクラミラージュを治めているとされていた『不死の帝』こそ『諸悪の根源』であり、そしてサクラミラージュとは『|破壊《カタストロフ》』の果てに『|超古代種族《エンシェント・レヰス》』四種族総ての命と引き換えに構築された仮初の大地――正しく『|櫻花幻朧界《サクラミラージュ》』だったのだ。
開示された真実は、政治家の祖父をもち良いところの子女であった風月にとっては衝撃的であっただろう。
「一口飲んで2つ砂糖を……仮初の世界……いえ、決してそのようなことは」
やはりショックとストレスが大きいのか、次々と砂糖を紅茶に入れていく風月。
そこに、影朧の店員がサービスのケーキを添えてくれた。
「今この世界を生きる人々……そして……数多の影朧の生前の想い……それは決して仮初ではありません……」
そこに意識と形が確かに存在するというなら、其れは紛れもなく『真実』であり『現実』だ。
「ふぅ……とりあえず今は楽しみましょう……楽しんでそして、この世界を傷つけるなら斬る……ただそれだけですね…」
やるべき事は変わらない――結論を出した風月は更に砂糖を紅茶に入れ、それを口につけていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
オリビア・ドースティン
服装は白銀レースのサッシュが入った真紅のドレス
「今回はメイドではなく楽しむ側で参りましょう」
ただ給仕の重要性は知ってるのでUCの妖精達にしてもらいましょう
「では妖精の方々はよろしくお願いします、『彼女達』のほうも可能ならば給仕してください」
アフタヌーンティースタンドをテーブルに配置したりお茶のおかわりなどできる事は多々あります
「では私もお茶を楽しみましょう」
たまには1人で時間を忘れてゆったりと楽しむのもありですからね
お菓子と紅茶に舌鼓を打ちましょう
もし『彼女達』に誘われたら談笑しながら一緒にお茶をします
彼女達の心残りが無くなれば痛みなく浄化したいですからね
皆でゆったり味わいましょうね
「今回はメイドではなく、楽しむ側で参りましょう」
とはいえオリビア・ドースティン(ウィリアム様専属メイド・f28150)……パーラーメイドの六番目の猟兵にとって給仕の重要性は骨身に染みるレベルで理解している。
故、オリビアはユーベルコード『メイド妖精の奉仕』で136体のメイド姿の妖精を召喚。
「では妖精の方々はよろしくお願いします、『彼女達』のほうも可能ならば給仕してください」
アフタヌーンティースタンドをテーブルに配置したり、お茶のおかわりなどできる事は多々存在している。
その事を意識しながら妖精達はお茶会の準備を進めていく。
「では、私もお茶を楽しみましょう」
たまには1人で時間を忘れてゆったりと楽しむのもありですからね、と呟いて上質な紅茶を堪能していくオリビア。
添えられたケーキもスポンジやクリームが滑らかであり、芳醇な紅茶と良く合う。
「そうですね……折角なら、皆でゆったり味わいましょうね」
そこに『彼女達』からお茶会に誘われ、オリビアは合流。
談笑しながら一緒にお茶を楽しみ、ゆったりとした時間を『彼女達』と過ごすオリビア。
「彼女達の心残りが無くなれば、悼みなく浄化したいですからね」
現在、六番目の猟兵達が『彼女達』と一緒にお茶会をする事で影朧達の未練は晴らされている。
だからこそ、オリビアは悔いの無い心境である『彼女達』と一緒にお茶会をする事で、生前の幸いを思い出させて追体験させようとしているのだ――
大成功
🔵🔵🔵
三原・小春
アドリブ/連携可
最初は影朧達とお茶を飲んでいたが、次第にパーラーカフェの看板娘の血が騒ぎだす。
「すみません、ここのお台所をお借りしてもよろしいでしょうか?」
キッチンを貸してもらえたので、材料を持ち込んで早速お茶会のお菓子作り!
「クッキーにスコーン、マカロンに季節の果物を使ったケーキ、軽食にサンドイッチもいいね!腕が鳴るなぁ!」
完成したお菓子を綺麗にティースタンドに盛り付け、影朧や猟兵達に給仕する。この時一緒にUCを使って紅茶も振る舞う。
美味しそうに紅茶やお菓子を楽しむ皆を見て嬉しそうな小春。彼女にとってはこれが「お茶会を楽しむ」なのであった。
「すみません、ここのお台所をお借りしてもよろしいでしょうか?」
そんな風に断りを入れ、了承を得た後に三原・小春(小桜亭の看板娘・f42904)はアフタヌーンティーに合わせた料理を作っていく。
彼女がパーラーメイドであった事で、厨房に入れても問題ないと判断されたのであろう。
「クッキーにスコーン、マカロンに季節の果物を使ったケーキ、軽食にサンドイッチもいいね!……腕が鳴るなぁ!」
元々最初は影朧達とお茶を飲んでいた小春だったが、次第にパーラーカフェの看板娘の血が騒ぎ今に至る。
パーラーメイドの六番目の猟兵である以上、その料理の腕前は見事なものだ。
「はい、これで一セット完成!」
作り終えて完成したお菓子を綺麗にティースタンドに盛り付け、影朧や猟兵達に給仕していく小春。
更にユーベルコード『フレグランス・スペシャリテ』で生み出された『究極の紅茶』を『彼女達』に披露していく。
「皆、嬉しそうだね~」
かつての名残の様に、特上の給仕を行ってもらった事。
その事が非常に『彼女達』に取って嬉しい事であった様だ。
「さ、何か欲しいお菓子なんかがあったら言ってね!」
美味しそうに紅茶やお菓子を楽しむ皆を見て嬉しそうな小春。
彼女にとってはこれが「お茶会を楽しむ」なのである。
やがて影朧達……『彼女達』の一人からサンドイッチの注文を受けた小春は厨房へと走り、サンドイッチを作っていく。
そんな光景がサロンでは見受けられ……やがて、時間は過ぎ去ろうとも、そこに確かに『現実』はあったのだと証明する時が来る。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
サロンっていうのは初めてだけど
お店の空気感に合ったドレスコードと
モデルやってる義理の姉仕込みのマナー知識を活かしながら
優雅に上品に、ティータイムを楽しみます
いつもなら美味しいものや、特に甘味にはしゃぐ事もあるけど
今回に限ってはテンションもしっかり自制して
お茶もお食事も静かにゆっくりと堪能
1番好きなのは紅茶だけど、お茶は味だけじゃなく
色や香りを楽しむのも醍醐味だと思ってるし
それに…影朧さん達の想いが伝わって来るようで
この時間ごと大事にしたいって思うから
自分の心を安らげるように
影朧さん達への感謝と
出来れば転生を願う祈りを込めるように
一口一口大切に味わう
素敵なお誘いを、ありがとうございました
「サロンっていうのは初めてだけどね……この服装なら、調和するかな?」
栗花落・澪(泡沫の花・f03165)はお店の空気感に合ったドレスコードとモデルやってる義理の姉仕込みのマナー知識を活かしながら……優雅に上品に、ティータイムを楽しんでいく。
いつもなら美味しいものや、特に甘味にはしゃぐ事もある澪であるが……今回に限ってはテンションもしっかり自制し、お茶もお食事も静かにゆっくりと堪能する。
「1番好きなのは紅茶だけど、お茶は味だけじゃなくて……色や香りを楽しむのも醍醐味だと思ってるし」
それ以上に……影朧――『彼女達』の想いが伝わって来るようで、この時間ごと大事にしたいと澪は思う、思ったのだ。
自分の心を安らげるように『彼女達』への感謝と、可能であるならば転生を願う祈りを込めるように……澪は紅茶を一口一口大切に味わっていく。
「――素敵なお誘いを、ありがとうございました」
やがて、最後の一杯を堪能した後……澪はサロンにいる総ての、六番目の猟兵以外の面々へ感謝の言葉を捧ぐ。
その言葉と同時に……サロンは夢幻の如く光に包まれていき――
やがて、浅草六区の片隅にあったのは『購入済み』となっている開けた空き地。
そこには『飲食店建設予定地』という看板が立ててあった。
「……また、会えると良いですね」
そんな思いを捧げながら、澪は『彼女達』が無垢にお茶会を楽しめる未来を掴むべく戦いに戻る。
挑むは『幻朧帝イティハーサ』の野望を打ち砕き未来に繋げる為の『帝都櫻大戰』だ――
大成功
🔵🔵🔵