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帝都櫻大戰⑤〜桜に捧ぐ詩

#サクラミラージュ #帝都櫻大戰 #第一戦線 #オーバーロード歓迎 #団体歓迎

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 世界の終わりは、何時だって突然で荒唐無稽だ。

「六番目の猟兵よ、サクラミラージュなる『場』に存在する生ある者よ、心ある者よ、心して聞いて欲しい」
 ――2024年9月1日15時……
 その男は、語る……世界の真実を。
「遥けき昔……善なる『超古代種族エンシェント・レヰス』四種族と、悪なる『幻朧帝イティハーサ』の大戰おおいくさありけり。幻朧帝はエンシェント・レヰスの故郷尽くを破壊カタストロフせしむるも、四種族全ての命と引換えに創造されし『幻朧櫻』の根本に封ぜらるる」
 つまり、アヤカシエンパイアと同じだ。
 ――『|炎の破滅《カタストロフ》』を迎えながらも、幻の世界にて生き残った生命が紡いだ意識と形のある蜃気楼……
「そしてその上に、幻朧帝を永代に渡り埋葬すべく建立された仮初の大地。それこそがこの地――!」
 ――『櫻花幻朧界(サクラミラージュ)』なり。

 そして、愛した者を思い命を使い続ける男……四番目の猟兵『コンキスタドール』の王であるカルロス・グリードは僅かに笑みを浮かべながら語り掛ける。
「……お前達の中には、気付いていた者達も居るのだろう。この高度に発達した世界を、姿も見せぬ帝が統治できる訳が無い。この世界を治めているのは、他ならぬ民衆の力。そして悪魔ダイモンの首魁、通信を司る『ビームスプリッター』の力によるものだ」
 だからこそ、真実をぶつける。
「帝は統治者などではない」
 ――帝こそ、サクラミラージュの命運を決める戦いにおいての最後の敵……
「この事実は政府高官も、皇族さえも知らぬ。真実を知るは帝直属の傀儡と、かつて帝の完全殺害を企てたソウマコジロウのみ」
 即ち……
「そう、不死の帝こそが、幻朧桜に埋められた諸悪の根源なのだ」
 真の名は『幻朧帝イティハーサ』……
「六番目の猟兵達が獣人戦線の乱を完全制圧した事で、幻朧帝国はこれより始まる大戦おおいくさに介入できぬ。だがそれでも尚、イティハーサの力はお前達を凌駕する」
 だからこそ、男は命を懸ける。
「我も引き続き無差別テロルを続行する事で、大戦によりサクラミラージュを引き剥がし……世界滅びし後も咲き誇るであろう幻朧桜を、女神オーシャンに捧げてみせようぞ」
 その目的は、分かりやすいのかもしれないし……或いは……

「いよいよ、サクラミラージュでの戦争……その名も『帝都櫻大戰』が始まりました」
 幻影世界……アヤカシエンパイアと同じではないかという推測を立てていたグリモア猟兵の桐藤・紫詠(黄泉詩の皇族・f42817)の読みは、見事に当たっていた様だ。
「サクラミラージュ各地の秘境に咲いていた幻朧桜……「冬桜」と総称されるそれらが周辺の土地諸共『浮島』となり、現地の人々や影朧を満載したまま帝都に飛来してきました」
 今回、紫詠が担当するのは『アルプス山脈の秘境』に存在していた『冬桜』だ。
 朧帝が己が配下とするべく呼び寄せた故か、辺境の影朧達は本来影朧にあるまじき壮絶なる戦闘力を有している。
 だが、これに対してサクラミラージュの皇族達は対策を整えていたのだ。
「皇族達は人目を忍んで密かに冬桜の元を訪れる事で、秘されし『幻朧封じの儀』によって|櫻花幻想界《サクラミラージュ》による幻朧帝の封印を今日まで維持していた様なのです……ええ、アヤカシエンパイアと同じですね」
 だからこそ、世界は違えど同じ皇族として彼らに敬意を払いながら紫詠は説明を続ける。
「彼らに同道して『幻朧封じの儀』に協力する事で『浮島』を元の場所に還すのが今回の戦場です――今回行う儀は『歌』ですね」
 音楽、詩を披露する事であれば、それらが『幻朧封じの儀』となる。
 故に六番目の猟兵達は音楽や歌等を披露してほしいと紫詠は語る。
「どう見ても遊んでいるだけでもいいのです。それらが重なって『幻朧封じの儀』となるのですから」
 そんな風に説明を締めくくり、皇族のグリモア猟兵は転移の準備を整えていくのであった。


黒代朝希
 桜舞う世界の残酷な真実。
 それでも、貴方達は生を謳うか。

 プレイングボーナス:皇族を護衛する/皇族の「幻朧封じの儀」に協力する。
 に加えて、
 プレイングボーナス:歌や音楽を披露する。
 が存在します。

 それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
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第1章 日常 『幻朧桜の木の下で』

POW   :    幻朧桜を見上げ、心が洗われるのを感じる

SPD   :    幻朧桜の下で軽く飲食を楽しむ

WIZ   :    幻朧桜に想いを馳せ、祈りを捧げる

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

源・絹子
なるほど。妾も、同じ皇族として敬意を払うものであるな。
では…できることをしようかの。
しかし、宴にしか見えぬとは…そこも共通点であるなあ。

さて、妾ができることといえば。歌を…和歌を披露することである。
では。

『桜色 美しき世の 風景よ
 ここに続くは 和の景色なり』
『風浮かぶ 色流れしは 秋空の
 花の匂いぞ 香しきかな』

うむ、パッと思い浮かんだので、この二首であるな。
夏…いや、もう秋じゃな。そのようなときに桜を見れるなぞ、思いもよらんかったからのう…。
幻とて、この世界に生きる者にとっては現実であるからな。



「なるほど。妾も、同じ皇族として敬意を払うものであるな。では……できることをしようかの」
 紫詠と同じくアヤカシエンパイアの皇族である源・絹子(狂斎女王・f42825)は、そう言ってサクラミラージュの皇族達が披露する『幻朧封じの儀』を見渡す。
「しかし、宴にしか見えぬとは……そこも共通点であるなあ」
 思えば、アヤカシエンパイアで幻朧桜が皇族を媒介として咲き誇ったのも『同じ』であろう。
 故に絹子は和歌を披露していく。
「桜色 美しき世の 風景よ ここに続くは 和の景色なり」
 一つ読み上げると同時、『浮島』に集う影朧の質が弱まった。
 絹子の和歌が『幻朧封じの儀』として機能しているのだろう。
「風浮かぶ 色流れしは 秋空の 花の匂いぞ 香しきかな」
 次に紡いだウタハ、秋の空にて香る桜の薫り。
 其れを思い浮かべ、描いた歌だ。
「うむ、パッと思い浮かんだので、この二首であるな」
 一息つき、差し出されたお茶を受け取って飲み干していく絹子。
 鬼道衆の六番目の猟兵とはいえ、空腹にはなるし喉も渇く。
 その為、お茶とお茶菓子はありがたいものであった。
「夏……いや、もう秋じゃな。そのようなときに桜を見れるなぞ、思いもよらんかったからのう……」
 サクラミラージュという世界は、万年桜が咲き誇る世界。
 そして絢爛なる大正時代が続く理想郷だと思われていたが……けれども。
「幻とて、この世界に生きる者にとっては現実であるからな」
 幻に、夢に、住む住人に然りと『意識』があるというなら是非もない。
 其れを守り抜いて維持する事こそ皇族の、『六番目の猟兵』の責務であるのだから――

大成功 🔵​🔵​🔵​

島津・有紗
【WIZ】
一応、アルバイトとは言え私も巫女ですしお手伝いしましょう。
人前で歌うのは恥ずかしいですが、儀式と割り切って歌います。
オリジナルの歌は作れないので、既存のスローバラード系の曲を邦楽、洋楽混ぜながら何曲か歌います。



「一応、アルバイトとは言え私も巫女ですしお手伝いしましょう」
 島津・有紗(人間の戦巫女・f04210)……シルバーレインからUDCアースに転移した能力者であった 銀誓館学園第2期卒業生は、アルバイトの戦巫女として『幻朧封じの儀』の手伝いを行っていく。
 皇族達の歌の疲労の際、酷使する喉を労わる為に蜂蜜とレモンを浸したレモネードを用意し、皇族達に振る舞っていく。
 このジュースで喉を回復することが出来、皇族達は喜んでいた。
「人前で歌うのは恥ずかしいですが、儀式と割り切って歌いますね……一応、オリジナルの歌は作れないので」
 そう言ってサクラミラージュの許可を取った版権曲……既存のスローバラード系の曲を邦楽、洋楽混ぜながら何曲かを用い、有紗は歌を歌っていく。
 サクラミラージュで人気の曲は、皇族達もお気に召したらしい。
 皇族と有紗のデュエットは『浮島』……アルプス山脈に生えた『冬桜』にどこまでも響き渡る。
「さて、どこまで聴きますかね……幻朧帝は?」

大成功 🔵​🔵​🔵​

薬袋・あすか
周囲の演奏や歌にしみじみと聞き入って

さて次は僕の番だけど...これ、完全オリジナルじゃなくても大丈夫?哀しいことにその辺のセンス皆無でさぁ……

以前聴いた桜の花を題材にしたオーケストラ曲
それをソロアレンジして披露
使う楽器は鍵盤ハーモニカ
理由は二つ
音の重厚感をカバーでき且つ持ち運びが楽

満開の桜が咲き誇る様を和音の広がりで、花びらが風に舞い散る姿をメロディーで表現

小学生にもお馴染みの楽器だが意外と奥深いだろ?



 皇族達によって歌と音楽の『幻朧封じの儀』が披露される中、薬袋・あすか(雪ん子・f40910)はその重奏と旋律に聞き入っていた。
「さて次は僕の番だけど…...これ、完全オリジナルじゃなくても大丈夫? 哀しいことにその辺のセンス皆無でさぁ……」
 あすかの言葉に対し、皇族達は優しく『大丈夫』と声をかける。
 その言葉を聴いたあすかは以前聴いた桜の花を題材にしたオーケストラ曲……それをソロアレンジして披露。
 使う楽器は、鍵盤ハーモニカ――
「理由は二つ……音の重厚感をカバーでき、且つ持ち運びが楽だからね」
 あすかは鍵盤ハーモニカを選んだ理由を述べ、そこから演奏を始めていく。
 ――満開の桜が咲き誇る様を和音の広がりで、花びらが風に舞い散る姿をメロディーで表現していく。
「小学生にもお馴染みの楽器だが意外と奥深いだろ?」
 大胆不敵に皇族に笑いかけ、あすかは更なる和音を披露していく。
 その音色に、皇族達も聞き入っている様だ。

「と……ここで、効いたようだな」
 やがてあすかが演奏を終えると、アルプス山脈の冬桜が変化した『浮島』は徐々に周囲の影朧を鎮めていく。
 皇族達と六番目の猟兵による歌と音楽の『幻朧封じの儀』が、効果を発揮したのだろう。
「さて、それじゃあ次の戦場だな」
 その事を確認したあすかは鍵盤ハーモニカを仕舞っていく。
 そこから軽い軽食と水分補給を行った後……あすかは次の戦場に赴くべく儀式会場から離脱するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年09月02日


挿絵イラスト