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幻鳥、リングに再臨す

#サイキックハーツ

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#サイキックハーツ


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●グリモアベースにて
「……っし、だいたいこんなもんっスか。先輩がた、本日はお集まり頂き感謝っス!」
 グリモアベースの一角。集まった猟兵達を見回したプロレスラーにしてグリモア猟兵、焔・雷火(正義の闘魂ファイター・f39383)は、元気よく大きな声でそう叫び、勢いよく頭を下げた。
「今回は先輩がたに、『サイキックハーツ』の依頼のお誘いっス。プロレスラーのオブリビオン、ケツァールマスクの戦力強化の試みを潰しにいって欲しいっスよ!」
 このサイキックハーツはかつて、世界を裏から支配する『ダークネス』と、ダークネスを滅ぼさんとする『灼滅者』との戦いが繰り広げられた世界である。ケツァールマスクもそのダークネスの一人として、灼滅者と戦い、そして滅びた。
 だが、他のダークネスがオブリビオンとして復活したように、彼女もまた蘇り、活動を開始しているのである。
「ケツァールマスクは、ルチャ・リブレを武器とするプロレスラーの女ダークネスっス。細かく言えば『アンブレイカブル』っつー、他を害してでも武の極みを追求しようとする武人種族に該当するっスね」
 かつてのケツァールマスクは自らのプロレス団体を率いて活動し、灼滅者の前に立ちはだかった。今回もまた多くのプロレスラーを集め、勢力の拡大を図っているようだ。
「まあ正直、プロレス団体を作るだけならほっといてもそこまで害はない気がするんスけどね……かつてのこの世界じゃ一般人が『闇堕ち』する危険があったらしいけど、今はそういう事もないっスし」
 概要を説明しつつ、首を傾げて呟く雷火。とはいえ、オブリビオンの企みを完全に放置しておくのも、不安は不安だ。
「ま、とりあえず強いプロレスラーと戦えるってのは貴重な機会だろう。その後どうするかは、先輩がたに任せるさ」
 いつものような正義の怒りと言うよりは、レスラーとしての闘志を見せた雷火は、そう言って猟兵達を見回した。

「ケツァールマスクは『新ケツァールの翼』と言う訓練所を作り、そこで団体のレスラー達を鍛え上げているようだ。早速この訓練所に乗り込みたい所だが……場所がはっきりとしないんでな。まずは、訓練所周辺で行われているストリートファイトで、結果を出して欲しい」
 ケツァールマスクが流した噂によって、繁華街から離れた人気のない路地裏に腕自慢の格闘家達が集まり、ストリートファイトを行っている。ここで結果を出した者を、団体にスカウトしようと言う目論見のようだ。
「なお、ストリートファイトを行っているのは一般人だが……この世界の一般人は『エスパー』と呼ばれ、暴力・災害・病気や飢餓に至るまで、あらゆる『通常攻撃』を無効化するという特性を持っている。例えばコンクリートの上でパイルドライバーを喰らわせても、エスパーには傷一つ付く事はない」
 ただしあくまで傷つかないだけで痛みや衝撃などは感じる。そのため、この世界の格闘技は『一切の手加減なく技を叩き込み、その痛みによって戦意喪失させる』と言う形の発展を遂げているようだ。
「一般人だと侮っていると、痛い目を見る事になるかもしれないな。まあ逆にこっちも、手加減抜きで戦っても相手を怪我させる必要がないって事だが……ただしユーベルコードは例外だから、そこんところは気をつけてくれよ」

 ともあれこのストリートファイトで成果を出せば、『新ケツァールの翼』に招待してもらう事ができる。あちらはスカウトのつもりのようだが、遠慮なく利用して殴り込む事になるだろう。
「団体の下っ端レスラーは、『美しき壊し屋』って連中だ。投極打に優れたなかなか優秀なプロレスラーみたいだな」
 壊し屋とは呼ばれているものの、実際はそこまで壊す事に拘っている訳ではない。『壊れるようなら相手が未熟』ぐらいには思っているようだが。
「この壊し屋達とプロレス勝負を挑み、結果を出す事ができれば、ケツァールマスクと闘う事ができる。ケツァールマスクは強力な強豪ルチャドーラだ、壊し屋連中と一緒にすると容赦なくリングに沈められちまうだろうな」
 なお、壊し屋もケツァールマスクもレスラーとして、こちらの攻撃は避けずに真っ向から受け止め、その上で反撃してくる、と言う戦法を取って来る。そしてそれに見合っただけのタフネスやバステ耐性を持っているため、一撃で倒したり封殺するのは難しい。
 こちらも『相手の攻撃を受け、その上でねじ伏せて逆転勝利を収める』と言う気概で行くのが良いだろう。

「ケツァールマスクを打ち倒す事ができれば、今回の彼女の目的は阻止出来る。そのまま骸の海に送り返すか、大した事はしていないから放っておくかは……ま、さっきも言った通り、任せるって事で」
 全ての説明を終えた雷火は、そう言って笑みを浮かべ、グッと拳を突き出した。
「ま、なんであれ強い奴とプロレス勝負だ、楽しんでくると良いさ。世界を、沸かせてやろうぜ!」


一二三四五六
 サイハ世界に来たならまずはこれ。

 ごきげんよう。アスリートアースの戦後シナリオが出しにくくて困っている。一二三四五六です。

 第一章では、この世界の一般人であるエスパー達とのストリートファイト対決となります。
 エスパーは他世界と異なり、『ユーベルコードでない攻撃では一切ダメージは受けない。ただし痛みは感じる』『ユーベルコードでの攻撃では通常通り負傷する』と言う特性を持ちますので、それを踏まえて闘ってください。
 彼らも、こちらがエスパーだと思って戦いを挑んできます。

 第二章では美女レスラー達、そして第三章では懐かしのケツァールマスクとのプロレス勝負となります。
 彼女達は基本的に『こちらの攻撃を受けて、それ以上の攻撃でこちらを倒す』事を狙って来ます。そしてそれに見合っただけのタフさと耐性を持ちます。
 こちらも、相手の攻撃を一発は受ける覚悟はしておく事をお勧めします。その上で勝利を目指しましょう。
 まあプロレスなので、負けても相手を認め捺せられればある意味勝ちです。

 ケツァールマスク達は今の所、エスパーを同意の元でスカウトしたり集団戦オブリビオンを集めて鍛えてプロレス団体を作っているだけなので、割と無害です。そのため、『プロレスに勝っても倒さず(骸の海に送らず)見逃して帰る』と言うのも選択として可能です。
 とはいえオブリビオンではある訳で、将来大きな事件を起こす可能性は当然ありますので、念の為倒しておくのも当然の選択肢です。
 一応、ここで見逃しても、預かり知らぬ所で被害が出る事はありません(もし見逃した後に彼女が何らかの事件を起こす場合、必ずそれを阻止できる依頼が発生します)。
 どちらにするかは、全員のプレイングの空気を見て決定します。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
382




第1章 冒険 『激闘! ストリートファイト!』

POW   :    苦行で鍛え上げた膂力を発揮する

SPD   :    磨き抜いた技の冴えを発揮する

WIZ   :    完璧に計算されたトレーニングの成果を発揮する

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

死絡・送
POW
アドリブ絡み歓迎
「それじゃあ、行こうか♪」
腰を落とし左掌を突き出し右掌は腰に添える三体式に構えて試合開始。
形意拳をベースにした功夫で打撃の攻防を行う。
プロレスラーでもあるのでグラップルで投げ締め関節や寝技の攻防にも対応する。
例え通常技では負傷しないとはいえ、残虐ファイトやラフプレイはしない。
世界的にどうであれ、一般の方にユーベルコードとか使わない。
ヒーローとしてプロレスラーとして、守る所は守った上で
勝ちに行く。



「それじゃあ、行こうか♪」
 腰を落として左掌を突き出し、右掌は腰に。三体式の構えを取り、相手をじっと見据える死絡・送(ノーブルバット・f00528)。
「良いぜ、ぶっ潰してやるっ!」
 対して相手のエスパーは、粗野だが大柄の男だ。鍛えているがスマートな送に対し、そのウェイトで圧倒せんとばかりに殴りかかってくる。
 手加減なくこちらの顔面を狙って振り下ろされる拳は、当たればいくら猟兵とてひとたまりも無さそうで……。
「――ふっ!」
「ぐえっ!?」
 だがその拳を前に出した左腕で捌くと、開いた相手の腹めがけて右拳を繰り出す。腹筋を撃ち抜く重い衝撃が、相手の巨体を揺らがして……呻きを漏らし下がる相手はだが、すぐに踏み留まって、今度は掴みかかってくる。
「ちっ、まだまだぁっ!」
「なるほど、これがエスパーの身体か」
 痛みは与えてもダメージはない。相手はそれを良い事に、守りもそこそこに強引に攻め込んでくる。
 粗暴に見えても自らの身体の強みを生かした相手は、一般人とは思えない程にしっかりと強い。並の攻撃では、有効打足り得ない、が。
「はっ!」
「ぐぅぅぅっ……て、めぇっ……!」
 そんな相手に対し、あくまでクリーンなファイトを続ける送。この世界がどうであれ、他世界では怪我をさせ得る打撃は使わない。それが彼の、ヒーローとして、プロレスラーとしての流儀。
 相手がエスパーだろうと、焦る事はない。攻撃を一つずつ捌いて反撃を撃ち込み、掴まれれば掴み返して、巧みな体捌きからのグラップル。
「っ……がぁぁっ……くそ、ギブアップ、だっ……!!」
「よし。相手をしてもらって感謝する」
 最後は関節技の痛みで……と言うよりは、攻撃が通じぬと思い知らせる事で、その心を折ってギブアップを奪った。
 クリーンに技を解くと、爽やかに微笑んで一礼する。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラビラビ・バニーホップ
※アドリブ歓迎、共闘可

【作戦】
自分の手持ちのプロレス技っぽい戦い方でエスパーさんたちを無力化して
まずは予選を勝ち抜いて見せるデス
その途中でちょっとぐらい役得があっても事故なのデース
さあ、天国へイかせてあげるデスヨ!

【戦闘】
相手の攻撃をある程度捌きながら受け止め、
その後脚を取って転ばして寝技へ
相手の上半身へ覆いかぶさるように伸し掛かり
技の体制に入ってUC【ハグミッション・スペシャル】を発動
そのまま相手を一気に気絶まで持っていく
(技能「オーラ防御、ダッシュ、ジャンプ、誘惑、正体を隠す」など)



「エスパーさんたち、無力化させてもらうデスよ!」
「ふん、お前みたいなガキが、本当に戦えるのか?」
 大柄な男の対戦相手に、堂々と指差して宣言するラビラビ・バニーホップ(歌って踊れてバトルも出来るバニーさんなのデス!・f43852)。
 相手はこちらを少女と侮っているようだが、彼女の正体はダークネス『淫魔』。かつてはあの大淫魔ラブリンスターのバックダンサーも務めていた程である。
「安心して欲しいデス。アタシ、結構強いデスよ!」
「そうかよ、なら手加減は要らねぇな!」
 相手の本気の拳も、巧みに捌き、いなしていく。焦れた相手が突っ込んでくれば、受け止めながら脚を取って転ばせて。
「うぉっ!?」
「さ、捕まえたのデス……ぱふぱふっ、ぱふっぱふ~♪」
 そしてそこから得意の寝技を仕掛け、相手の顔面を、形の良い胸部で圧迫する。呼吸を阻害する抑え込み――と言うのは口実。その柔らかさを、たっぷりと堪能させて。
「闘いですからね、途中でちょっとぐらい役得があっても事故なのデース!」
「むぐっ……むぐっ、むぐっ~……!?」
 エスパーに対しても通じる、ユーベルコードでのエナジードレイン――その言葉通りに『役得』を堪能し、吸い上げる快感に酔い痴れる。
 もちろん吸われる男の方の受ける快感も、あるいはそれ以上に凄まじい。いかにエスパーと言えども、淫魔のエナジードレインがもたらす快感など、到底耐えられるものではなく。
「天国へ、イかせてあげるデスヨ!」
「~~~~~~っ!?」
 そのままトドメの吸い上げに、白目を剥いて果てていく男。ラビラビもこれ以上吸っては流石にまずいと、理性を働かせて身体を離し。
「ふぅっ……良かったデスよ?」
 幼めの容姿に反した、艶めかしい表情を浮かべながら、気絶している男の頬を撫でる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

如月・結華
「対戦よろしくお願いします!」

そう言って挑んだ相手は体格差のある相手、自分より強い者に挑んで勝利すれば認めて貰えるだろうと……安直に考えていた

いつもと違う戦いの場、ロープの無い路地、道の真ん中で今彼女は相手の関節技を受けている。もちろんロープが無いので自分の力で技を解くしか方法がない、とはいえ自分が選んだのは体格差のある相手、簡単に解けるはずもなく相手の技の練習台のようになってしまう

へとへとになった彼女がパワーボムで投げられそうになった瞬間、精一杯の力を振り絞りフランケンシュタイナーで反撃しようと試みる……が

(アドリブ歓迎です)



「対戦よろしくお願いします!」
「ああ、よろしくな」
 自分より大柄な男子レスラーを対戦相手に選び、プロレスラーとして勝負を挑む如月・結華(ゆるふわ系戦姫・f24235)。
 強そうな相手に挑んで勝利すれば、認めて貰いやすいだろう――。
「おら、ギブアップかっ!?」
「あっ、あっ、ああ~~~!?」
 ――そんな考えが浅はかであったと、逆エビで絞り上げられながら思い知る。いつもと違うロープのない路地、道の真ん中での関節技。
 相手の体重が背中にかかれば、容易に外せるものではない。それでも懸命に地面に腕を突き、身体を仰け反らせ――その苦悶に歪む顔に、相手の太い腕が回って。
「だったら、こうだっ!」
「~~~~~っ!!」
 STFに技が切り替わり、キツい締め上げに苦しみ喘ぐ。別種の痛みに声にならない悲鳴を上げ、全身を汗でしとどに濡らしてしまう。
 もはや結華は完全に、関節技の実験台だ。腕ひしぎ、四の字固め、股裂きに脇固め、さらには担がれてのアルゼンチンバックブリーカー。
 全身がバラバラになりそうなほどの苦痛と共に、路地裏に悲鳴を響かせてしまう。
「の……ノォォォッ……」
「しぶといな……だが、そろそろトドメだぜっ!」
 それでも勝負は諦めない彼女へと、相手はパワーボムを狙って来た。これが最後のチャンスとばかり、相手の頭部に脚を絡め、フランケンシュタイナーでの切り返しを――。
「ふんっ!!」
「あぐっ……!!」
 そんな彼女の意思とは裏腹に、脚には全く力が入らず。豪快なパワーボムが炸裂し、地面に叩きつけられる。
 腕にも力が入らない状態では、受け身すらままならない。そんな状態で受けたエスパー流の一切手加減のない叩き落としを、耐えられる訳もなく。
「フォールだ!」
「あ、ぁ……」
 相手の勝ち誇った声を聞きながら、カウントを最後まで聞けずに意識を飛ばしていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カレン・クレイソン
タッグマッチ等の即興連携歓迎
ピンチ、敗北、お色気等のキャラ崩し描写歓迎

昔、出所不明の噂に聞いたことがあるわ、変わったルールで戦う闇の興行格闘組織
プロレスを知った今思えば、彼女の団体のことだったのかもね

愛用のコスチュームを身に纏い、四十路の素肌を晒しつつ現場へ
熟女らしからぬ美貌や肌の艶、ボディラインを見初めるのは誰かしら?
美貌に嫉妬する若い娘?
それとも私のカラダをモノにしたい荒くれ大男?

ベテランらしい駆け引きと技術で、衰え気味のスタミナと速さを補い「プロレス」を魅せつける

相手の魅せ場でピンチに陥り、場を盛り上げることも忘れないけど
少々やりすぎてヒヤッとすることも……?
まぁ、これもまたプロレスよね



「昔、噂に聞いたことがあるわ。変わったルールで戦う闇の興行格闘組織があるってね」
 出所不明の胡散臭い噂だったが、プロレスを知った今思えば、ケツァールの翼の事だったのかもしれない。
 そんな事を思いつつ、愛用のコスチューム姿で路地へと向かうカレン・クレイソン(神に愛された格闘天女・f38954)。
「さあ、この私を見初めるのは誰かしら?」
「あら、ロートルは引っ込んでた方が良いんじゃないのっ!」
 張りのある身体を晒して声を張り上げれば、対戦相手として名乗りを上げるのは若い女子格闘家だ。
 まあ相手もカレンがまさか四十路とは思うまいが、張り合うように胸を張る姿にこちらも笑みを浮かべて返す。
「良いね、相手をしてあげるよっ!」
「あたしが、オバさんの相手をしてあげるのよっ!」
 そんな強気な相手の言動は、決して若さゆえの向こう見ずだけではない。鋭い打撃でこちらを崩し、隙ができれば大技で畳み掛けてくる。
 若い勢いにじわじわ押され、劣勢を強いられてしまい……太ももに痛烈なローが炸裂すれば、ガクンと膝が崩れる。
「しまっ……!?」
「取ったよっ!」
 相手はその隙を逃さず、背後からこちらの腰をクラッチする。そのまま脳天から硬いアスファルトへと逆落としする、急角度のバックドロップ。
 さしものカレンも、これを喰らえばひとたまりもない――。
「っ、甘いっ!」
「えっ……~~~~っ!?」
 が、そのクラッチを途中で切り、ギリギリで脱するカレン。そのままハンドスプリングで立ち上がると、近くの塀を駆け上がって、最上段からのボディプレス。
 体勢の崩れた所を、カレンの熟れた肉体が圧殺する。相手は身体を地面に打ち付け、脱力して四肢を投げ出した。
「ちょっとヒヤッとしたけど……ま、これもプロレスよね♪」
「く、ぅ……」
 ノックアウトした相手を見下ろしながら、堂々と勝ち名乗りを上げるカレン。

大成功 🔵​🔵​🔵​

桃華・千紗
舞台はその辺の裏路地、相手は見た目ひょろがりの一般男性。とは言え相手はエスパーなので気を引き締めつつファイティングポーズで威嚇する
「さて、相手の実力はいかほどか…」
力比べを誘い組むと……ひょろがりとは思えないパワーでこちらを圧倒して来るのだった。
その後成す術も無く蹂躙された千紗は最後に見た目一般男性な人の奥様と思われるガタイのいい女性が乱入してきてさらに痛い目を見ることになった

が!千紗は痛いのが大好きなちょっと変わった子なので満足気だったという

(アドリブ歓迎・共闘でも有)



「あなたが私の相手ね?」
「ああ……よろしく」
 桃華・千紗(無垢なる闘姫・f39106)の対戦相手は、格闘家には見えない痩せ型の男。とはいえエスパーである以上、油断は出来ないと気を引き締める。
「さて、相手の実力はいかほどか……ぐっ!?」
 まずは力量を図るべく、手を合わせての力比べ。だがその細腕のどこにそんな力があるのやら、一気に押し込まれる。
 ひとたまりもなく押し倒されれば、そこから容赦のないグラウンド。
「っ、あっ、ああっ、あ~~~っ!?」
 腕ひしぎで引き伸ばされ、膝十字で捻じ曲げられ、その度に路地裏に悲鳴を響かせてしまう。地面に突っ伏し、涙を滲ませながら、その苦痛に耐えて息を荒げて。
「はぁ、はぁ、はぁ……うぁっ!?」
「ちょっと、あたしにも代わっておくれよ、あんた!」
 するとそこへ別の、ガタイの良い女性が千紗を引き起こす。こちらが何か返事をする前に、豪快に持ち上げられて、硬い地面へのボディスラム。
「かはっ……!?」
「ストリートファイトなんだ、この程度で文句は言わないよねぇ!」
 一方的にそう告げられ、何か言い返そうにも息が詰まって言葉にならない。それを良い事に女性は、こちらを立たせては投げ落としてくる。
 裏投げで、一本背負いで、何度も地面に叩きつけられ、その度に涙と唾液と汗を散らしてしまう千紗。完全に身体が動かず、ぐったりとしてしまい。
「さあ、あんたも……これでトドメだよっ!」
「か、はっ……!!」
 最後は、太い脚に絡め取られての首四の字、そして男の方にも股裂きをかけられての、容赦のないツープラトン。
 激痛と苦しさが入り混じり、だがそれに抵抗する余力はすでになく――。
(「これも……イイ、かも……」)
 良い所のない惨敗だったが、痛いのも好きなので、ちょっと満足げに意識を飛ばしていく千紗であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サエ・キルフィバオム
アドリブ歓迎!

へぇ~、スカウトを受けるために、かぁ
求められるってのは気分がいいし、ちょっと真面目に取り組んでみよっかな♪

【ミラード・クローゼット】でプロレスっぽい衣装を用意して着つつ、ストリートファイトが始まったら【オーバー・パラサイザー】で身体能力を強化!
でもエスパーと言えどUDCの牙で攻撃したらタダじゃすまないだろうし、あくまで肉弾戦オンリーになるかな?
ま、うまく手を抜いて怪我させないようにしつつ、いい感じに圧倒できるといいね♪
プロレス団体なら、しっかり観客にもアピールしていい感じに目立っていこう!



「へぇ~、スカウトを受けるために、かぁ」
 求められるのは気分が良いからと、真面目にストリートファイトに挑戦するサエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)。
 彼女の身を纏うリングコスチュームは、共生UDCが活性化したものだ。それによって能力を引き上げ、格闘戦を挑んでいく。
(「流石にエスパーと言えど、『牙』で攻撃したらタダじゃすまないだろうしねぇ」)
「ふんっ……何をぼうっとしてるのっ!」
 対戦相手は、若い女子格闘家だ。その鋭い打撃を巧みに捌き、あしらっていくサエ。エスパーと言えど、基本的には一般人。UDCの能力をフルに発揮すれば、十分に圧倒出来る相手だ。
「あら、ぼうっとしてなんかいないわよ……っとっ♪」
「きゃあっ……ぐぅぅっ!?」
 一気に攻め込んで来た相手の打撃を引き込んで、そのまま身体を絡めてのコブラツイスト。プロレスラーが本職と言う訳ではないが、強化された身体能力で無理やりに技を極めていく。
「プロレス団体なら、やっぱりプロレス技でアピールするのが良いよね♪」
「っ、こんのっ、舐めっ……んっ、くぅぅっっ!?」
 力任せに絞り上げれば、相手は顔を真っ赤にして苦悶する。そんな顔を間近で覗き込みながら、ちろりと舌なめずりするサエ。
(「それにこういう役得もあるし?」)
「ひゃ、うっ……!」
 技を極めながらもその豊満な肉体を擦りつければ、相手の口から小さく声が漏れる。痛みや苦しさとは別の意味で赤くなる相手を存分に愛でながら、技としても手を抜かず、さらにキツく絞り上げて。
「ほらほら、ギブアップ!?」
「~~~っ! まだぁ……!」
 観戦する観客にも見せつけるように、声を張り上げて煽り立てるサエ。どこかで見ているであろうケツァールの翼のレスラー達に、しっかりとアピールしていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アニカ・エドフェルト
なるほど、この世界なら、どんな技でも、怪我させちゃう心配、ないのですね。
と、いうわけで、わたしも、混ぜてくださいっ
(挨拶代わりのハイキックを放つが足を捕まれ)
…さすが、反応が、早い、ですね…っ
(そのまま倒され相手の攻撃を何度か喰らうがなんとか距離を取り)

…ふぅ、危ないところ、でした。(スカートについた砂をはたきつつ)
さて、今度はこっちの番、ですね。

打撃フェイントを、かけつつ、背後を取って、〈怪力〉使ってのジャーマンスープレックス、連発しちゃいます。
とはいえ、一発一発の痛みだと、耐えられちゃうかも、ですね。
仕上げに、膝を取って、膝十字に、固めちゃいましょう。ギブアップするなら、今のうち、ですよっ



「わたしも、混ぜてくださいっ!」
 この世界なら、どんな技でも怪我させる心配はない。ならばといきなり挨拶代わりに、相手の頭部へハイキックを仕掛けていくアニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)。
「甘いわよっ!」
「っ……さすが、反応が、早い、ですね……くぅっ!」
 だが相手の女性格闘家は、そんな蹴り足をしっかりと受け止めてきた。片足立ちの所を押し倒され、マウントポジションを取られてしまう。
「可愛いお嬢ちゃんでも……容赦はなしよっ!」
「うぐぅっ!!」
 さらにそこから、強烈なパウンド。怪我のない世界ゆえの手加減のなさで、こちらの顔を殴り付けてくる相手。
 その威力に苦悶し、呻きを漏らすアニカ……だが、何発目かのパウンドに合わせて、なんとかその下から逃れると、間合いを取って立ち上がる。
「ふぅ、危ないところ、でした……」
「あら、上手く逃げたわね、でもまだ……!」
 スカートについた砂を払い、一息をつくアニカ。だが女性の方も立ち上がると、素早く間合いを詰めて来た。
「いいえ、今度は、こっちの番、です」
「っ……!」
 それに対してこちらも再び蹴りを放ち、今度こそその頭部を蹴りつける――ように見せかける。そして相手のガードが上がった所で脇をすり抜けると、背後を取り、ジャーマンスープレックスを仕掛けていく。
「か、はっ……!?」
「まだ、ですよ?」
 さらにそこから畳み掛けるように、二発、三発。容赦のない連続ジャーマンで、硬い地面に打ち付けていく。
 いくらダメージ無効と言えど、衝撃は伝わり、ぐったりと身体を投げ出す相手。それでも、懸命に抵抗してくるが。
「仕上げ、です……ギブアップするなら、今のうち、ですよっ!」
「っ……あああ~~っ……ギブっ……ギブアップぅっっ!!」
 そこに畳み掛けるように、極める膝十字。相手がたまらず地面をタップすると、解放して、勝ち名乗りを上げていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

草剪・ひかり
ピンチ、敗北、お色気等のキャラ崩し描写歓迎
シングルマッチ希望

あの頃、私はダークネスとの戦いに参加していなかったから
「彼女」と邂逅することはなかったんだよね
今の彼女が当時の彼女と「同じ」存在かはわからないけど
噂に聞く“幻鳥”と手合わせするチャンス、物にしたいね

地味なグレーのスウェットスーツに身を包んで現場へ
流れが切れた適当なタイミングで、スポットライトに照らされながら登場。スウェットを脱いで愛用のリングコスチュームと、桁外れのダイナマイトボディを衆目に晒す

「この私、プロレス界の……“元”女帝、草剪ひかりの首が欲しい撥ねっかえりは、この中にいないかな? このステージで私に勝てたら、なんでも望みを叶えてあげちゃうよ!」

※具体的な対戦相手の描写はお任せします

生半可な巨漢では相手にならないパワーと、豊かすぎる肢体にそぐわない軽快な空中殺法
そして百戦錬磨の「プロレス」テクニックで、常に闘いのペースを掌握

大ダメージを受けた体でセクシーな肢体を魅せつけダウンする姿も、場を盛り上げるプロの手法だよ



「噂に聞く“幻鳥”と手合わせするチャンス、物にしたいね」
 プロレスラーとして、ケツァールマスクとの邂逅に期待する草剪・ひかり(次元を超えた絶対女帝・f00837)。
 ダークネスの彼女とオブリビオンとの彼女は必ずしも同一存在とは言えないだろうが、かつて名を馳せた偉大なプロレスラーとの手合わせの機会は、胸高鳴らせるものだ。
 グレーの地味なスウェットスーツに身を包み、観客の多い場所を選んでタイミングを伺う。闘いが1つ終わり、空気が軽く弛緩した所で、その中央へと堂々と歩み出た。
「この私、プロレス界の……“元”女帝、草剪ひかりの首が欲しい跳ねっ返りは、この中にいないかな?」
 バッとスウェットを脱ぎ捨てれば、露わになるのはリングコスチュームに包まれたダイナマイトボディ。
 どこからともなく浴びせられるスポットライトをその身に浴び、一瞬で周囲の注目を集めたひかりは、挑発的に周囲を見回した。
「このステージで私に勝てたら、なんでも望みを叶えてあげちゃうよ!」
「へぇ、なんでもねぇ?」
 その挑発に乗ったのは、見上げんばかりの巨漢の男だ。筋骨隆々な肉体を自慢げに見せつけながら、ひかりを見下ろしニヤリと笑う。
「ええ、もちろん、なんでもだよ!」
「その言葉、後で撤回するんじゃねぇぞ!」
 そうして舌戦で観客を盛り上げた所で、いよいよぶつかり合っていく2人。体格では相手の男が勝るが、ひかりはそれを真っ向から圧倒していく。
「うぉぉっ!?」
「その筋肉、見掛け倒しかなっ!?」
 力強い逆水平で相手を揺るがし、崩れた所に組み付いてのブレーンバスター。相手の巨体が宙を舞い、観客からわっと歓声が上がる。
 相手の力強い反撃も、レスラーの鍛えた肉体で受け止めていく。完全にパワーで相手を圧倒し、さらには空中殺法で畳み掛け……トドメはコーナー代わりに、塀の上に昇ってのムーンサルトプレス――。
「これで決め……っ!?」
「おぉぉ、舐めんじゃねぇっ!!」
 が、倒れていた相手が雄叫びと共に立ち上がり、飛び立つ直前のこちらの足首を掴んで引きずり落として来る。背中を地面に強打させられ、呻きを漏らしてダウンするひかり。
 汗に濡れた艶めかしい肢体を、これまでの鬱憤を晴らすように足蹴にしてくる男。顔は庇うもお腹を踏み抜かれ、豊満な胸を踏み躙られて呻きを零す。
「はっ、女なんぞに負けるかよっ!」
「っ、あああああっ!?」
 さらには引きずり起こされて、アルゼンチンバックブリーカー。その肢体がキツく反り返る様が、観客にしっかりと晒されていく。
 片手で嬲るように胸を鷲掴みにされれば、苦痛に羞恥が混じり、悲鳴を溢れさせて。
「そらっ、こいつで沈っ――!?」
「っ……まだだよっ!」
 だが、次の技への移行の隙を突き、その拘束からするりと抜け出した。背後に降り立つなりのバックドロップで相手の巨体を地面に叩きつけると、さらに引き起こして、ダメ押しにもう一発。
「ぐぉぉ……ま、だだ……」
「さあ、今度こそ決めるよっ!」
 観客の盛り上がりは最高潮――ここまでの流れは、ひかりの掌の内。相手の技を引き出して、それを受けきってこそのレスラー。
 塀の上に再び立ったひかりは、両腕を広げて観客にアピールする。相手はまだ戦意を喪失していないが、衝撃に立ち上がれず、今度は邪魔される事もなく。
「はぁっ……!!」
「……ぐ、ふぅっ!!」
 塀を蹴っての、華麗なるムーンサルトプレス。豊か過ぎる肉体にそぐわぬ軽やかな飛翔から、重い肉弾が男の上に着弾した。
「「1……2……3っ!!」」
 そのまま観客を煽り、一緒に数える3カウント。ストリートゆえゴングは鳴らないが、その代わりとでも言うように、観客の歓声が響き渡っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユーフィ・バウム
幻鳥が現れるのですね!
懐かしき猛りが体を支配する中、
不屈の蒼翼を発動。【真の姿:蒼き鷹】として
ストリートファイトに入りましょう

エスパー相手であれば、
メインとして使うはサブミッションですわね!
負傷も疲労も受けることはありません
レスラーとして堂々、相手の攻撃を真向から受けて
グラップルと怪力を生かしたホールドに抑え、
容赦なく絞り上げていきましょう

腕を、脚を
それから複合関節技で痛めつけギブアップを奪っていきますわ
痛みや衝撃の我慢のし合いであれば、
こちらは専門家です。負けることなどありませんわ!

ギブアップを奪ったなら解放した後、
ヒップドロップを頭に落としアピールをしますわね
失礼♪

さぁ、それでは次ですわね



「幻鳥が現れるのですね!」
 懐かしき猛りにその身を燃やす、ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)の真の姿である、蒼き鷹。かつての記憶を思い起こしながら、ストリートファイトへと挑んでいく。
「さあ、相手はどなたかしら!」
「だったら俺と勝負してもらうぜ!」
 対戦相手は、年若い男子格闘家だ。構えを取って近づいてくると、こちらの身体に鋭く重い蹴りを叩き込んで来て。
「女だからって手加減はしないぞっ!」
「ええ、もちろん手加減など不要っ!」
 その打撃に堂々と胸を張り、レスラーとして真っ向から受け止める。ユーベルコードで負傷を先送りしているとはいえ衝撃自体はその身に響き、小さく呻きがこぼれて。
「捕らえましたわっ!」
「うぉっ……ぐぁぁぁぁっ!?」
 だがその蹴り足を抱え込むと、ドラゴンスクリュー、そして四の字固め。エスパー相手には痛みを与えるサブミッションと、容赦なくその脚を絞り上げていく。
「さあ、ギブアップなさいますっ!?」
「この、ぉっ……まだだぁっ!」
 だが相手もなかなかのもの、強引に振りほどいて立ち上がって来た。その反撃を真っ向から受け止めては、グラウンドに持ち込み、絞り上げる。
 ダメージはなく、痛みと衝撃の我慢比べ。だが、それならばレスラーとして、負けるつもりはない。
「これでっ……ギブアップなさいませ!」
「あっ、があああっ!?」
 最後はロメロとドラゴンスリーパーでの複合関節技で、相手のタップを引き出し勝利する。解放しつつも、相手を頬に押し当てた豊かな胸に顔を赤くしていたのを、目ざとく見逃さず。
「あら、失礼♪」
「むぐぅっ……!?」
 ヒップドロップを顔面に落としての、ダメ押しアピール。さらに顔を真っ赤に染める相手を敷き潰しながら、観客に手を振っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オリヴィア・ローゼンタール
サイキックハーツ大戦の先、死を克服した世界で、ストリートファイターがどう進化したのか
私はそれが見てみたい

運動に適した体操服とブルマの姿で参戦して【注目を集める】
【ストレッチ】をして準備万端、【闘争心】を燃やして【気合い】も充実
いざ、勝負!

恐るべき【怪力】による拳打、蹴撃
【功夫】の【受け流し】や、肘打ちによる【追撃】
プロレスで学んだ【グラップル】
私の技の数々は、数多の死線を越えて身に付けたもの
死のない彼らは、まったく別の方向へ技を進化させている筈
それらを紙一重で【見切り】、【学習】し、【カウンター】を叩き込む!
さぁ、次の相手は誰ですか!

邪心なく、力と技を比べ合うのはやっぱり楽しいですね



「死を克服した世界で、ストリートファイターがどう進化したのか……」
 それを見てみたいと心昂らせ、ストリートファイトへと挑むオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)。
 体操服に真紅のブルマ姿で注目を集めつつ、対戦相手と対峙する。
「いざ、勝負っ!」
「ああ、いくよっ!」
 彼女の相手は、女性格闘家。鋭い打撃で攻め込んでくると、隙を見せれば極め技を狙われる。
 こちらはそれを力で振りほどきつつの、重い拳、そして蹴り。プロレスで学んだ組み技も活かして、相手の攻めをいなしていく。
「ちっ、まだまだぁっ!」
「っ……!!」
 そんな相手の技自体は、さして他の世界と変わらない。ダメージを与える技も、痛みと衝撃を与える技も、結局の所目指す場所は似たようなものだ。
 だが、細かな戦い方には差異が生まれる。例えば小さなダメージは無意味なので大技が増えたり、逆にこちらの小技は無視されたり。
「なるほど、これが、死のない世界の格闘技、ですか……!」
「そっちは違う訳っ……ほらぁっ!!」
 相手の頭部を狙う打撃に対しても、強引に前に踏み込まれる。場合によっては大怪我を負うリスクを、全く恐れない動き。
 致命の死線を掻い潜って来たオリヴィアとは、全く違う戦い方。無論ここまで徹底出来るのは、相手の才能と努力によるものだろうが。
「しかしっ……!」
「がっ!」
 それでもその前進を咎めるカウンターの肘で、相手の側頭部を撃ち抜いていく。強い衝撃を受けてよろめく相手へ、ダメ押しの蹴り。
 普通なら骨を砕くような一撃は、傷が残らずとも痛みで相手を屈させた。
「っ、ぐっ、ま、参った……!」
「ありがとうございました。邪心なく、力と技を比べ合うのはやっぱり楽しいですね」
 悔しげにこちらを見上げる相手に微笑みかけ、頭を下げて礼を告げるオリヴィア。
 エスパーゆえの格闘技を、しかとその記憶に刻んでいく。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『美しき壊し屋』

POW   :    この動きは!あの必殺技が炸裂するのかぁ!?
掴んだ対象を【個人ごとに異なる】属性の【投げ技】で投げ飛ばす。敵の攻撃時等、いかなる状態でも掴めば発動可能。
SPD   :    お~っとぉ!打撃技の猛ラッシュです!
【頭突き】【張り手やチョップ等の腕を使った技】【キック等の足を使った技】で攻撃し、ひとつでもダメージを与えれば再攻撃できる(何度でも可/対象変更も可)。
WIZ   :    ボディプレスからのぉ~?関節技が決まったぁ!
【ボディプレス】でダメージを与えた対象を【個人ごとに異なる関節技】で捕縛し、レベル秒間、締め付けによる継続ダメージを与える。

イラスト:えんご

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「やるじゃない……ねぇ、もっと激しい戦いに興味はない?」
 ストリートファイトで目覚ましい活躍を見せた猟兵達の元に姿を現す、美しい女性格闘家達。招かれて向かったのは、古びた廃墟――の地下に作られた、プロレスジムだ。
「『新ケツァールの翼』にようこそ。ここは最強のチャンピオンに率いられた、最強を目指す格闘家達の集まりよ」
 そう言って内部を示した彼女達は、こちらの様子をじっと伺う。そして笑みを浮かべると、そのうちの1人が設置されたリングの上に飛び乗った。
「さあ……このまま私達と共に鍛え上げて欲しい所だけど。どうやら、殴り込みだったのかしら?」
 どうやら猟兵達の正体と目的に気づいた彼女達は、リングの上からこちらを手招きして来る。どうやら集団戦ではなく、1対1を挑んでくるようだ。
「だったら挑んでいらっしゃい。さらなる強さを求めるため、あなた達を踏み台にしてあげる!」
 オブリビオンである前に、レスラーとしてこちらに挑んでくる『美しき壊し屋』達。彼女達の挑戦を受け、このプロレスに勝利するのだ――!
サエ・キルフィバオム
アドリブ歓迎!

あたしに目を付けるなんてお目が高いね!
引き続き【ミラード・クローゼット】のプロレス衣装で戦闘開始したら【オーバー・パラサイザー】の身体強化を使うよ
殴りこみってつもりじゃなかったけど、挑まれたら逃げる気はないってマイクパフォーマンスもしちゃおう♪

ボディプレスが当たらなければ追撃が出来ないなら、【暗影舞踏】で相手の体の陰に入って回避できるよね
これが四次元殺法ってやつかな♪
そして、致命的な弱点を指摘できたし【怠惰ナ信号ノ超越】でその技、奪わせてもらうよ!
ボディプレスの後にどんな関節技をあたしに出すつもりだったのか、あなた自身がそれを受けて見せてね!



「あたしに目を付けるなんてお目が高いね!」
 引き続きUDCのコスチュームを身に纏い、リングへと上がるサエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)。
 対角コーナーの壊し屋を、笑みと共に挑発する。
「殴りこみってつもりじゃなかったけど、挑まれたら逃げる気はないよっ♪」
「言うわね、かかってきなさいっ!」
 相手はそんなこちらを逆に挑発するように、腕を広げてその身体を見せつける。ゴングが鳴れば真っ向から突っ込み、先ほど同様に打撃を打ち込んでいって。
「ぐぅっ……ふんっ、大したことないわねっ!」
「んんっ、そっちこそっ!!」
 相手はそれをしっかりと受け止めると、こちらに打撃を返してくる。コスチュームで受け止めそれを耐えながら、リング中央で真っ向からの打ち合い。
 更に投げ技、関節技と技の応酬は続き、艶かしく身体を絡め合っていく。
「寝てなさい、ふんっ!!」
「うぐぅっ……!」
 試合終盤、相手のボディスラムによってマットに叩きつけられるサエ。立ち上がれないこちらを見た相手はすぐさまコーナーに駆け昇り、会場に高らかにアピールする。
「さあ、決めるわよっ……っ、ぐふっ!?」
 そのまま最上段からのフライングボディプレスを仕掛けて来て――だがサエは相手の影に潜り込み、それを回避する。
 したたかにマットに腹を打ち付け、呻く相手。その間にサエは、逆にコーナーに昇っていって。
「これが四次元殺法ってやつかな♪ 避けられたら次には繋げないよねっ!」
「くっ……かはっ!」
 逆にフライングボディプレスを仕掛け、相手の身体を押し潰す。そのままうつ伏せにして覆いかぶさり、STFで絞り上げる。
「あなた自身が受けて見せてね!」
「っ、ぐっ……このっ……ギ、ブッ……」
 そうして決め技を返された相手は懸命に抵抗するも、逃げられない様子で……悔しげにマットをタップしていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

死絡・送
相変わらずノーブルバットに変身して参戦。
相手が誰であろうとクリーンに戦う。
「残虐ファイトのチャンピオン、ノーブルバット!」
名乗ってリングインして、いざ勝負。
飛びつき腕ひしぎ、脳天へのエルボー、ドラゴンチョーク
を仕掛けて行く。
背後を取っての吸血も行う。
相手のユーベルコードはジャストガードで耐えてから
こちらのユーベルコードで投げ返す。



「あなたは?」
「残虐ファイトのチャンピオン、ノーブルバット!」
 リングに上がって誰何されれば、高らかに名乗りを上げる死絡・送(ノーブルバット・f00528)。構えを取り、まっすぐに壊し屋を見据えていく。
「ふぅん、だったら容赦する必要はないわね。正面から壊してあげる!」
「壊せるものなら、やってみるがいい!」
 ゴングと同時にマットを蹴って駆ける彼は、まさに蝙蝠の如く縦横無尽に、リングを飛び回る。
 そのまま相手の腕に飛びついて捻り倒しての、腕ひしぎを仕掛け――対して相手は倒れ込む前に身体を前転させ、大きく移動してロープに脚をかけていく。
「む、やるなっ」
「いきなり大技じゃ、試合が盛り上がらないでしょっ……今度はこっちからっ!」
 跳ね起きた相手はこちらに組み付いて、力任せにマットへ叩きつけるボディスラム。こちらもそれをしっかりと受け身を取ると、軽やかに跳ね起き、効いていないとアピールしてから脳天エルボーを狙って跳び上がり。
 飛び回るこちらと、それを迎え撃つ壊し屋。リングを所狭しと使った派手な技の応酬によって、試合を盛り上げていく。
「……取ったっ!」
「がっ……!!?」
 そうして試合終盤、相手の背後を取ると、その首筋に牙を突き立てた。ダンピールらしい吸血技に、苦悶の声を漏らす壊し屋。
 それを引き剥がそうと激しく暴れた相手は、バックエルボーを振るってこちらを引き剥がそうとしてくるが……その肘をしっかりと受け止めて。
「ふんっ……!!」
「か、はっ……!?」
 そのまま豪快なスープレックス。マットに叩きつけ、3カウントを奪っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

皇・銀静
 …ケツァールマスク…奴が蘇ったのか

良いだろう
お前達と遊んでやる

僕もまた赤松鶉の倶楽部に所属していたからな

UC発動

水を纏った怒涛の猛区と共に敵の攻撃も受け止め
激しくしぶきを上げ派手に魅せる

お前達の武であるプロレスは不可解だ
人を壊し殺すならこのような必要ない物を
それでも…僕は何故かプロレスという武術は嫌いではない

敵の攻撃は全て受け止めながらも…存分に返して叩き込む

今回は色気もあるのだったか?
ならせめて口づけ位はくれてやる

このまま凌辱も悪くないが…気分ではないので見逃してやる

だが…存分に武を以てお前を叩き潰そう

でも基本的には不灼滅

プロレスとは活人の武術でもあるからな
殺し合い以外も悪くはないな



「……ケツァールマスク……奴が蘇ったのか」
 その身にユーベルコードで水を纏い、壊し屋と対峙する皇・銀静(陰月・f43999)。
「良いだろう。お前達と遊んでやる」
「あら、プロレスは遊びじゃないわよ……ぐ、ぅっ……!」
 そんな銀静の激しい打撃を、壊し屋はその身で受け止めて来る。高圧水流を纏ったこちらの猛攻は、もちろん決して軽いものではない。
 だが相手はそれを、決して避ける事はなく。
「まだまだっ……!」
「お前達の武であるプロレスは不可解だ」
 そんな相手に容赦せず追撃しながら、呟きを零す銀静。人を壊し、殺す事こそ武術、そう考える彼にとって、闘いを盛り上げんとするプロレスは理解しがたい、が。
「それでも……僕は何故かプロレスという武術は嫌いではない」
「ええ、プロレスは最高よ……ふんっ!!」
 理解しがたいそれに付き合い、相手の打撃を真っ向から受け止める。相手のラッシュを身に纏う水と、そしてその身体で、しっかりと受け止めていく。
 そして受けては返し、返しては受ける。その技の応酬が、心地良い。
「今回は色気もあるのだったか?」
「んっ……!?」
 興が乗ればリップロックを仕掛け、相手の顔が赤く染まるのを見やる。唇を離すと狼狽える相手を見やりながら、トドメとばかりに流れるような打撃のラッシュ。
「こ、この……きゃああっ!?」
「このまま凌辱も悪くないが……気分ではないので見逃してやる」
 そうしてリングに打ち倒した相手を見下ろし、勝利を宣言する銀静。壊し屋は悔しげにこちらを見上げ、キッと睨みつけてくる。
「次は、負けないわよ……!」
「プロレスとは活人の武術でもある、か……殺し合い以外も、悪くはないな」
 そんなリベンジの宣言も、悪い気分はない。爽やかな気分を感じながら、勝者としてリングを降りていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カレン・クレイソン
SPD判定
ピンチ、敗北、お色気等のキャラ崩し描写歓迎

一晩でこうも「有望新人」が現れれば、先方も疑うわよね

素直にお招きに与りリングに上がりましょ

観た感じ、どんな相手にも対応できるオールマイティなレスラーかしら
体格や膂力に不安がある私としては羨ましい限り

でも、長年磨き上げた技術とプロレスの駆け引きでは私に一日の長がある

しっかりした「受け」で相手の攻勢を引き出し、息切れを待って反撃を魅せつける
勢いを利して投げ、力学に則って締め上げる
若くて大きい相手を着実に制圧していくけど
若さゆえの勢いは、私の予想を超えてくるかも?

辛うじて勝ちを拾えても、想定外の消耗に倒れこみ、熟れた肢体を大の字に晒して動けない……



「ま、一晩でこうも『有望新人』が現れれば、先方も疑うわよね」
 こちらを猟兵と見抜いた相手にそう返しつつ、リングに上がるカレン・クレイソン(神に愛された格闘天女・f38954)。
 壊し屋を値踏みするように視線を向けながら、構えを取っていく。
「その体格や膂力は羨ましい限りだけど。磨き上げた技術と駆け引きはこっちが上よ?」
「つまりロートルのおばさんって事でしょうっ!」
 お互いに挑発をぶつけ合いながら、真っ向からぶつかり合っていく2人。その試合運びは言葉の通り、老練さと若さのぶつかり合いになっていく。
 壊し屋の猛ラッシュをその身でしっかりと受け止めつつ、勢いを利用した投げ、そして締め。若く大きな相手を何度もリングに叩きつけ、グラウンドで体力を奪っていく。
「はぁ、はぁ、まだまだぁっ!」
「流石に、元気ねっ……ぐっ!?」
 だがベテランの誤算は、予想以上の若い体力。何度締めても不屈の闘志で立ち上がる相手に、逆にこちらが息切れしてくる。
「そこぉっ……!!」
「しまっ……か、はっ!?」
 そうして隙を晒した所で背後を取られ、ジャーマンでぶっこ抜かれてマットに叩きつけられてしまう。カウントは2だが、倒れた身体を逆に胴締めスリーパーで締め上げられ、苦悶の声を溢れさせて。
「ギブアップっ!?」
「ノォォォッッ……!!」
 全身に汗を滲ませながら、懸命に耐えるカレン。そこから一気に勢いを持っていかれ、猛攻に防戦を強いられてしまう。
 それでもなんとか、老練のテクでそれを凌ぎ続けて。
「っ、そこっ……!」
「きゃっ……こ、このっ……ぐぅぅっ!?」
 そして焦れた相手が隙を晒した所で、素早くダウンを取ってのサソリ固め。力学的に要所を抑えた締め上げで、相手の腰を限界まで反り返らせて。
「くっ……ギ、ブゥッ……」
「私の、勝ちね……!」
 辛くも勝利を奪うも、スタミナはすっかり尽き、ぐったりとマットに倒れ込む。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユーフィ・バウム
引き続き《蒼翼の闘魂》を発動
真の姿:蒼き鷹としての参戦

オブリビオンである前にレスラー!
良い言葉ですわね、それでは真向から勝負いたしましょう!

最初は手四つで組み、押すと見せて変化をつけて投げ、
挑発し立ち上がってきたところに
相手からの攻撃を敢えて受け、
しっかり受けきってから反撃!
という形で試合を作っていきましょう

そうですね、これは試合
盛り上げ湧かせ、その上で勝つことが本懐ですわ!
怪力を生かしたプロレス式打撃
攻撃を受け、苦しみ時に悲鳴をあげても
しっかり立ち上がり

盛り上がってきたならいきましょう、クライマックス
相手の必殺の投げを誘い、しっかり受けてからの
此方の番ですわ!全霊の投げ技でマットに沈めますっ



「オブリビオンである前にレスラー! 良い言葉ですわね」
 壊し屋の言葉を気に入ったと、満面の笑みを返してリングに上がる蒼き鷹(ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)の真の姿)。
 手四つを誘うように、その両手を掲げていく。
「それでは真っ向から勝負いたしましょう!」
「良いわ、叩き潰してあげるっ!」
 壊し屋は当然それに乗って来て、両手が重ねられる。互いに力を篭め、その力を競い合おうと――。
「こうですわっ!!」
「っ!? ……がっ!?」
 が、その誘いは見せかけ。逆にこちらに引き込み、フロントスープレックスでマットに叩きつける。
 背中を打ち付け、呻きを漏らす壊し屋を尻目に、悠々と立ち上がって。
「くっ……小癪な手を使うのねっ!」
「あら、そちらが単純なのでは……ぐっ!!」
 こちらを睨む壊し屋は、立ち上がる勢いで頭突きを繰り出してくる。それを真っ向から受け止めるも、続けざまに強烈な打撃のラッシュ。
「んぐぅぅっっ……ぐっ、まだ、ですわっ!」
「ああっ!? っ、まだぁっ!!」
 苦悶しつつも耐え、怪力を生かした重いチョップで相手の胸を押し潰す。相手にそれを耐えられて、豪快なスパインバスターでリングに叩きつけられる。
 観客の盛り上がりを意識した、激しい技の応酬。
「これで決める……はあああっ!」
「か、はっ!!」
 試合終盤、壊し屋のダブルレッグスープレックスで、股を広げてリングに叩きつけられる。あられもない姿を晒させられてのフォール……は、カウント2.8!
「くっ、まだ……!?」
「此方の番ですわ――!」
 さらに顔を赤らめながらも、相手より先に立ち上がっていく。遅れて立ち上がった相手に重いニーリフトを決めると、前傾した所に覆いかぶさって。
「これで……わたくしの勝ちっ……!!」
「っ、きゃああっ!?」
 全体重を乗せた、逆襲のパワーボム。壊し屋から3カウントを奪っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

草剪・ひかり
POW判定
ピンチ、お色気等のキャラ崩し描写歓迎

特別待遇でケツァールマスクに会えないなんて、私の実力と名声もまだまだ知れ渡ってないなぁ
まぁ、別に普通に貴女の相手をすればいいんだね、軽い軽い

体格的に私と同格の子と対峙
私の方がずっと年上だけど、肌の張りは負けてないし、美貌やカラダも完勝だね(自画自賛)

ともあれ、真っ向から互いの力をぶつけ合う王道プロレスを展開

私が圧倒的に格上という強烈な自負があるので、数発攻めさせてから、一発の反撃で追いつき、追い越すムーブでブランディングを刻み込む

彼女の得意技はスープレックス?
私も色々なスープレックスを使うから、お手並み拝見で「受け」てあげるよ

とはいえ、相手はあのケツァールマスクの薫陶を受ける若手有望株
想像より良いのをもらっちゃってカウント2まで身じろぎ一つできない
けど、2.99で全身を撥ねてフォールを跳ね返す!

悪くないスープレックスだけど、私を沈めるには|ちょっと《ぜんぜん》足りないかな
今後の参考に、世界を獲った女のジャーマンスープレックスを魅せてあげるよ!



「特別待遇されないなんて、私の実力と名声もまだまだ知れ渡ってないなぁ」
 壊し屋に対しておどけた様子で言いながら、リングに上がる草剪・ひかり(次元を超えた絶対女帝・f00837)。
「まぁ、別に普通に貴女の相手をすればいいんだね、軽い軽い」
「軽いと思ってるなら、痛い目見せてあげるけど?」
 その挑発に乗った壊し屋は構えを取って、ゴングと同時に真っ向からぶつかってくる。力強いチョップに胸元を揺らされ、重いミドルキックに脇腹を抉られて。
「……ふんっ!」
「ぐぅぅっっ!?」
 そんな打撃を受けながら、強引に前に出ての力強いエルボー。一発で相手の胸を押し潰すと、後退した相手に得意げな笑みを向けて。
「私の方がずっと年上だけど、肌の張りは負けてないし、美貌やカラダも完勝だね!」
「っ、ロートルが、調子に乗ってっ!!」
 こちらの方が圧倒的に格上と、その自負をもって堂々と胸を張るひかりに、壊し屋は怒りを滲ませ、さらに激しく攻め込んでくる。
 それを受け止めては、重い一撃を返して格の差を教え込むように。だが相手の方も、その程度で心折れるほど温くはない。
「はああああっ!」
「っ……!!」
 こちらの腰を抱え込むと、フロントスープレックス。美しいブリッジが描かれ、背中からマットに叩きつけられる。
 しっかり受け身を取って耐えるものの、立て直すより先に引き起こされて。今度はノーザンライトスープレックスで、もう1度したたかに打ち付けられて。
「ぐっ……私もスープレックスは得意だけど……あなたもなかなかやるね?」
「まだ格上ぶるつもりかしらっ!」
 相手の猛攻にも余裕を見せる事を止めないひかりに対し、壊し屋の攻めはさらに苛烈さを増す。ダブルアームにフィッシャーマン、サイドスープレックスと、高い完成度を誇るスープレックスが、何度もひかりをマットに叩きつけて。
「これでっ……沈めぇっ!!」
「っ……がっ!!」
 その締めとばかりのジャーマンスープレックスホールド。さしものひかりも、苛烈な投げ技のラッシュを前にピクリとも動けず、カウントは1、2――。
「ふんっ!」
「っ……!?」
 カウント2.99。際どくフォールを跳ね返すと、相手の目が驚愕に見開かれる。そのままこちらが先に立ち上がると、慌てて相手も立ち上がり。 
「流石に若手の有望株だけど……私を沈めるには『ちょっと』足りないかな!」
「しまっ――くっ!?」
 だが、フェイバリットを返された相手の焦りを逃さず、ひかりはその背後を取り、腰をクラッチする。慌てて腰をグッと落とし、踏み止まろうとする相手に対し、こちらもさらにしっかりと腰を下ろし、体勢を安定させて。、
「今後の参考に、世界を獲った女のジャーマンスープレックスを魅せてあげるよ!」
「っ……んぅぅっ!!?」
 そのまましっかりとマットから引っこ抜いて、壊し屋をしたたかにマットへと叩きつける。描いた人間橋の美しさで、格の差を見せつけるようなお返しのジャーマン。
 カウントは、1、2……3! ゴングが打ち鳴らされるとホールドを解き、背筋で立ち上がって壊し屋を見下ろす。
「ふぅっ……ほら、『ちょっと』足りなかったでしょ?」
「っ、ぐっ……次はこうはいかない……っ!!」
 分厚い『ちょっと』を見せつけて勝ち誇るひかりを見上げ、屈辱に唇を噛み締めながらも、目を逸らさず睨みつけてくる壊し屋。
 その負けん気の強さを好ましく感じつつ、ここは最後までしっかりと、格上の余裕を見せるように胸を張って見下ろす。
「なら、次も……何度だって、実力の差を魅せてあげる。いつでもかかってきなよ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

オリヴィア・ローゼンタール
プロレスとストリートファイトの違いはあれど、今のこの世界の格闘技の一端は【学習】しました
さぁ、ここからが本番です

体操服にブルマで【ジャンプ】してリングイン
プロレスはアスリートアースで幾度となく経験済み、【パフォーマンス】込みの登場も慣れたもの

打撃技はこちらも得意とするところ
大ダメージ狙いの動きは隙もまた大きい
【見切って】【受け流し】、【怪力】のカウンターを叩き込む
そして――今!!
頭突きで突き出してきた首へ足を絡ませ、絞め上げる!(グラップル)
完全に極まった【獣絞縛鎖】は力尽くで抜け出すことはできない!



「今のこの世界の格闘技の一端は学習しました……さぁ、ここからが本番です」
 エスパーのストリートファイトと、オブリビオンのプロレス。違いはあれどそこに通ずる者があると確信し、引き続いてブルマ姿でリングに上がるオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)。
 そもそも、プロレスはアスリートアースで幾度となく経験している。観客の視線に応えて、悠然と手を振って見せる余裕すらある。
「さあ、始めましょうか」
「随分と自信があるようね……叩き潰してあげるっ!」
 ゴングと同時に前に出ると、壊し屋と真っ向からぶつかり合う。相手の鋭い打撃を受け止め、受け流しつつ、こちらからも力強い打撃を返していって。
「ほらほらぁっ……んぐっ、まだまだぁっ!」
「ぐぅっ……ええ、こちらもまだまだですよっ!」
 鋭いチョップに豊かな胸を打ち据えられ、ミドルキックに脇腹を抉られる。
 重いエルボーで相手の胸を押し潰し、ニーリフトでその腹を撃ち抜いていく。
 打撃中心の激しいプロレスで、徐々に優位を掴んでいくオリヴィア。だが壊し屋がまだ諦めていないのも、見て取って。
「ふんっ、これでぇ――っ!?」
「――今っ!!」
 こちらの打撃の間隙を突く、渾身のヘッドバット。それを読み切って身体を後ろに倒しつつ、両脚を跳ね上げ、その首に巻き付かせる。
「がっ……ぐっ……!?」
「さあ……この技から、力尽くで抜け出すことはできない!」
 相手の顔を股に埋めさせるような、得意の絞め技。美しき豪脚が壊し屋の首をキツく絞り上げ、がっちりと拘束して逃さない。
 相手は苦悶しながらその脚に指をかけ、あるいは自身の脚をロープに伸ばそうとする。だが、リング中央からでは流石に届かず――。
「……私の勝ちですね?」
「ぷはっ……くっ、うっっ……」
 悔しげな相手のタップを受け入れると、悠々と勝ち名乗りを上げていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラビラビ・バニーホップ
※アドリブ歓迎

【作戦】
相手と向き合って打撃合戦に付き合う
超音速の手刀で連続攻撃を繰り出しダメージレースで上回りつつ
敵の装甲を破壊する(BS【服破り】の淫魔バージョンで本当に破る)

【セリフ】
良いでショウ、アナタが「美しき壊し屋」を名乗るなら
ワタシは「|疾き兎《ラピッドラビット》」デス
素早さでは負けませんヨ!
いざ高速打撃戦と行きまショウ!

(手刀で敵のコスチュームを切り刻みながら)
アハハ!これぞ水着剥ぎデスマッチでーッス



「良いでショウ、アナタが『美しき壊し屋』を名乗るならワタシは『|疾き兎《ラピッドラビット》』デス!」
 リング上で壊し屋と対峙し、指を突きつけて高らかに名乗りを上げるラビラビ・バニーホップ(歌って踊れてバトルも出来るバニーさんなのデス!・f43852)。
「素早さでは負けませんヨ! いざ高速打撃戦と行きまショウ!」
「良いわ……受けて立ってあげるっ!」
 プロレスラーのプライドがある相手は、勝負を挑まれれば当然それを受け入れる。リング中央での激しい打撃の応酬で、互いの身体を打ち合う2人。
「ほらほらっ、どうっ!?」
「んぐぅっ……やります、ネ……!!」
 壊し屋の打撃は鋭くも重い。豊かな胸を張り手で押し潰され、強烈なローキックが健康的な美脚に叩き込まれ。
 だが、こちらも一方的にやられてはいない。相手の胸元を幾度となく、鋭い手刀で打ち据えていく。
「素早さでは負けませんヨ!」
「っ、くぅっっ……こん、のっ……!」
 相手はパワーも兼ね備えているが、スピードならこちらの方が上。手数で強引に押し切るように、何度も何度も、胸元へと叩きつけて。
「これぞ、淫魔式の逆水平チョップデス!」
「っ……ぐっ、まだっ…………?」
 壊し屋は胸を突き出して、それを受け止めていくが……ふと、妙な開放感を覚えると、怪訝な表情を浮かべて胸元を見下ろす。
 幾度となく超音速を叩きつけたその胸元のコスチュームは、ラビラビの手によってズタズタに引き裂かれており。
「きゃああっ!?」
「アハハ! これぞ水着剥ぎデスマッチでーッス」
 顔を真っ赤にして動揺した所へ、さらに追い打ちの連打。コスチュームが完全に用をなさなくなるまで切り裂けば、相手は堪らず蹲って。
「ギ、ギブアーップ!」
「おや、そうデスか?」
 もう少しで全部剥ぎ取れたのにと淫魔らしく一切悪びれないラビラビを、真っ赤な顔と涙目で睨み付けてくる壊し屋。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ケツァールマスク』

POW   :    ケブラドーラ・コン・ヒーロ
掴んだ対象を【ルチャリブレ】属性の【風車式バックブリーカー】で投げ飛ばす。敵の攻撃時等、いかなる状態でも掴めば発動可能。
SPD   :    プランチャ・スイシーダ
自身の【情熱を籠めた大ジャンプ】から極大威力の【プランチャ(ダイビングボディアタック)】を放つ。使用後は【相手の上に覆いかぶさった】状態となり、一定時間行動できない。
WIZ   :    ケツァールポーズ
【怪鳥を思わせる腕を広げたポーズ】を構える。発動中は攻撃できないが、正面からの全攻撃を【鋼の如く硬く、豹の如くしなやかな肉体】で必ず防御し、【プロレス技】で反撃できる。

イラスト:Ryoji

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「見事……流石は灼滅者、いや、今は猟兵と言ったか」
 壊し屋とのプロレスに、見事勝利をおさめた猟兵達。すると試合場の奥から、そんな賞賛の言葉と拍手の音が聞こえてくる。
 その声の方に目を向けられれば、暗がりを照らし出すスポットライト。そこに立つのは鳥を模したマスクを被った、美しきルチャ・ドーラだ。
 露出度の高いコスチュームに包まれた豊満な肉体は、美しさと力強さを兼ね備える。その立ち居振る舞いは、まさに王者の如く。姿を現しただけで周囲の空気を一変させる、華やかなりし風格。
 アンブレイカブル、ケツァールマスク。かつてプロレスによって最強を目指した美しきダークネスが、今ここにオブリビオンとして再び降臨する。
「かつての私は一度、リングに散り、その骨を埋めた。その事を後悔はしていない」
 猟兵達の視線を一手に惹きつけながら、彼女はロープを身軽に飛び越え、リングに上がる。堂々とその両手を掲げるのは、どこからでもかかってこいと言う意思表示に他ならない。
「だが、今一度生を受けたならば! 今度こそこのプロレスにて最強を目指す、それこそがレスラーの本懐!」
 その脅威はユーベルコードだけではない。その一挙手一投足、全てが王者のプロレス。
 そんなリングの王者を前に、猟兵達はプロレスを魅せる事ができるだろうか?
サエ・キルフィバオム
アドリブ歓迎!

引き続いて【ミラード・クローゼット】と【オーバー・パラサイザー】の身体強化プロレス衣装で立ち向かうよ

ケツァールポーズに対して敢えて直接挑んでみるよ
プロレス技をかけられちゃうけど……、【インビジブル・タトゥー】で文字通り体で学ばせてもらうよ
ケツァールマスクの性格からして、こちらからケツァールポーズを返せば逃げないよね!
ふふ、このまま免許皆伝になるまでケツァールポーズのかけあいに持ち込んじゃお♪

ケツァールマスクはさ、もう人をどうこうするとか考えてないし、共に強くなる仲間として見てるんだよね?
だったら、無理に消滅させる必要もないかな?
少なくとも、今はしっかり技伝授してもらっちゃうかな♪



「よし、じゃあまずは私が相手だよ!」
 変わらずコスチュームを身に纏い、真っ先にリングに上がるサエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)。ゴングと同時にケツァールマスクに突撃し、その豊かな胸へと逆水平チョップの連打を叩き込んでいく。
「ほら、ほらっっ!?」
「むんっ、なかなかやるなっ!」
 相手は両腕を広げたそのポーズでグッと胸を張り、それを避ける事なく受け止める。そして豊かな胸を揺らして十分に受け止めた所で、お返しの逆水平。
「だがまだまだっ!!」
「んぐぅっ……流石、だねっ……!」
 今度はサエがそれを受け止め、その豊かな胸を揺れ弾ませる。重い衝撃に呻きつつも、その身に相手の打撃をしっかりと刻みつけ。
 踏みとどまった彼女は、グッと両腕を広げて見せる。
「む、それは……!」
「もちろん、逃げないよね?」
 怪鳥が翼を広げるが如き、ケツァールポーズ――ユーベルコードでそれを模倣し、笑みを浮かべて挑発するサエ。
 当然、ケツァールマスクがそれを無視するはずもない。攻めれば返されると分かっていても、技を仕掛けてくる。
「ああ、いくぞっ!」
「来なよっ……んぐぅっ……!」
 バックドロップが人間橋を掛け、キャメルクラッチで豊かな胸が強調される。その身で受け止めては返し、仕掛けては返される。互いに順にポーズを取っては、技を競い合う2人。
「ねぇ、もう人をどうこうするとか考えてないよね?」
「どうやら、もう闇堕ちは生じないらしいからな」
 アンブレイカブルは、強くなるためには手段は選ばない。だが、その手段が悪と決まった訳でもない。
 ならば少なくとも今は――できればずっと。こうしてプロレスで競い合うのも良い。それがサエの偽らざる思いで。
「ひとまずは、免許皆伝になるまでやりあっちゃおうかな!」
「ふっ、プロレスの道に終わりはないぞっ!」
 そんな思いをポーズに篭めて、さらに激しく技をぶつけ合っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オリヴィア・ローゼンタール
豊島区でのラストファイト
灼滅者の先鋒を務めましたが、私は一発でKO
【闘争心】を燃やし、いざリベンジマッチ!

全身に【覇気】を漲らせ、チョップやキックを繰り出し打撃戦
流石は密林の幻鳥、デスリング総統と比べても遜色ない強敵
ラリアットからフィニッシュホールドのバックブリーカー――だけは喰らわない! その技でKOされたのだから!(見切り・学習力)
掴みかかる手を【功夫】の体捌きで躱し、逆に伸び切った腕を掴む!
そして全霊を【振り絞った】【怪力】による【暴君投擲】!
ロープに叩き付け、跳ね返ってきたところへ渾身の蹴撃を叩き込む!

かつて彼女は、倒した灼滅者にトドメを刺さなかった
――今は、野望を砕くに留めようか



「ぐっ……流石は密林の幻鳥、デスリング総統と遜色ない強敵ですね!」
「デスリングとやらは知らないが、お前も、なかなかやるようだっ!」
 その身に覇気を漲らせ、リング中央で真っ向からの打撃戦を挑むオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)。
 ケツァールマスクの強烈なチョップに胸を押し潰され、こちらもまたその怪力によって相手の胸を叩き伏せる。力強い蹴りで相手の脇腹を抉れば、相手の蹴りがこちらをねじ伏せんとする。
 一歩も引かず激しく撃ち合いを挑めば、もちろん相手も一歩も引かず応じてくる。互いの肉を打つ音が、リングの上に響き渡り。
「だが、これでどうだ……ふんっ!!」
「ぐっ……かはっ!?」
 そうしてダンピールの怪力を上回る重い打撃が、オリヴィアの身体を傾がせる。よろめき一歩を下がった所に、一歩を踏み込まれての豪快なラリアット。
 かろうじて倒れず踏み留まったものの、大きく体勢が崩れてしまう。そこを狙って繰り出される、ケツァールマスク必殺のケブラドーラ・コン・ヒーロ――。
「それだけは、喰らわない……っ!」
「むっ……!?」
 その、記憶に刻まれた相手のムーブを見切り、掴みかかってくる腕を逆に掴む。伸び切る腕を支えにマットを踏みしめれば、一度は屈したその怪力を、さらに振り絞って。
「ぐっ、まだこれほどの……!?」
「やああああっ!」
 そのままロープに振る、と言うより叩きつけ、その反動で跳ね返って来た所へ、渾身のトラースキック。全力を篭めた蹴撃が、ケツァールマスクの剥き出しの腹を深く抉った。
「ぐ、ふっ……!?」
「かつてあなたは、灼滅者にトドメを刺さなかった――今は、野望を砕くに留めようか」
 その一撃に膝を屈したケツァールマスクを見下ろして。相手を滅する事なく、そう宣言するオリヴィア。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レイヴァ・エレウネラ
【通常攻撃無効】【鉄壁】(肉体)常時発動

最強のプロレスラーに成りたいというキミの気持ち猟兵の身ではあるけど感服だよ。

そんな強者であるからこそ打ち負かしたい!
いざ勝負だよ!

ボクは迷うことなく接近戦を選択。【怪力】【グラップル】を活かしたパボディーブローやチョップ、回し蹴りや投げ技でガンガン攻めてくよ。
もちろん相手の反撃はプロレスらしく肉体で受けて耐えきってみせるよ!(いつも通りだけどね♪)

最後はケツァールマスクの大技をあえて受けきって…カウンターのUCでフィニッシュ!

即座に害がある訳では無さそうだから今の段階で消滅はやめておこうかな。



「最強のプロレスラーに成りたいというキミの気持ち、猟兵の身ではあるけど感服だよ」
 ケツァールマスクの矜持に共鳴し、露出度の高いコスチュームでリングへと上がるレイヴァ・エレウネラ(恐れ知らずな外界の女神・f44350)。
「そんな強者であるからこそ打ち負かしたい! いざ勝負だよ!」
「良いだろう。かかってくるがいい!」
 そんな彼女の挑戦を受けたケツァールマスクは、堂々と両腕を広げ、怪鳥の如きポーズで身体を見せつけて来た。それに対してレイヴァの方も、怯む事なく前に出る。
「それじゃあ、遠慮なく! 行かせてもらうよ!」
「ぐっ……ふんっ、まだまだぁっ!」
 龍神の剛力を惜しみなく振るう、重い打撃。ケツァールマスクの鍛えた肉体にも、その内側に響かせるように叩きつけられる。
 逆水平で胸を揺らし、ボディブローを腹筋に抉り、回し蹴りで胴を薙ぎ。だが相手もまたそれを全て受け止め、こちらに打撃を返してくる。
「ぐっ、流石に、やる、ねっ……!」
「当然だっ……!」
 薄らと割れた腹筋で重いニーリフトを受け、苦悶と共に身体を折り曲げる。前傾した所で腕を引かれ、ロープへのハンマースルー。
 戻ってきた所で、ぐるんっ、とその身体が回転させられて。
「っ、がぁっ……!?」
「どうだっ!」
 ケブラドーラ・コン・ヒーロに中心を撃ち抜かれ、全身に強烈な痺れが走る。その状況で覆いかぶさられてのフォールは、カウント1、2――。
「ま、だっ……だよっ!」
「っ……!!」
 ギリギリでそれを跳ね除けると、そのまま一気に立ち上がる。勢いを殺さぬまま、しっかりと踏み込み、軸足でマットを踏みしめて。
「キミからは邪な物は感じないから消滅はさせない……けどっ! 勝たせてもらうよ!」
「……ぐぅぅぅっっ……!」
 星を砕くが如き腹部への蹴り上げ。先のニーリフトのお返しとばかりに鍛えられた腹筋をも打ち砕き、ケツァールマスクに苦悶の声を上げさせていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラビラビ・バニーホップ
※アドリブ歓迎

【心情】
ケツァールマスク……
その強さと大胆な衣装には正直憧れたものデス
ですが直接会えた今、言いたいことがありマス!
その格好で淫魔じゃないのは詐欺でショウ!
覇気が強すぎてエッチな気分が盛り上がらないデス
もう我慢できません
アタシがちょっと行っていやらしい雰囲気にしてきマース!

【戦闘】
真正面から挑んで相手のプロレスリングに付き合う
意識を保つことと、テンションを上げていくことを考える
打撃戦、組手争いからの投げ合い、リングを広く使った飛び技などの
一通りのプロレスムーブを経て、最高に高まった闘気でUCを発動する
(使用技能「アクセルコンボ、ダンス、オーラ防御、シャウト、ダッシュ、ジャンプ」など)

【演出】
「月光の力と狂気を持って、いま最高の技を魅せてやるデス!」
「これがアタシのフルムーン・ダイブ!」
トップロープからポストの上に立ち背後に満月の光をまとってから
闘気による分身体と共に宙に舞い上がり
ムーンサルトダイブとムーンサルトプレスによって15連続の飛び技を
相手に浴びせ続ける



「ケツァールマスク……その強さと大胆な衣装には正直憧れたものデス」
「ふむ、光栄と言っておこう」
 ケツァールマスクと対峙し、しみじみとその身体に視線を向けるラビラビ・バニーホップ(歌って踊れてバトルも出来るバニーさんなのデス!・f43852)。
 堂々とその肉体を晒す相手に対し、思う所を全力で叫ぶ。
「その格好で淫魔じゃないのは詐欺でショウ!」
「? そうか? まあ鍛えた肉体は見せつけてこそだからな」
 確かにケツァールマスクの格好は、大胆にも程がある。肉体を覆う布地は最低限で、豊満な肉体を引き立てている。
 それでいて強い覇気が燦然と輝き、その力強さが前に来る。淫魔であるラビラビには、それが我慢ならない。もしくは我慢できない。
「アタシがちょっといやらしい雰囲気にしてやりマース!」
「それがお前のプロレスか。よかろう、ならば来るがいい!」
 そんなこちらの言動にも動じる事なく、ケツァールマスクはその腕を大きく広げる。怪鳥のポーズを取った美しきアンブレイカブルへと、真っ向から掴みかかって。
「いくデース!」
「ふんっ!! ……その程度かっ!」
 鋭い逆水平がケツァールマスクの大きな乳房を揺らせば、相手はもっと打ってこいと胸を突き出す。逆に相手の重い逆水平がラビラビの乳房を強く押し潰し、だがしっかりと踏み留まって胸を張る。
 確かに見ようによっては淫らとも見える光景だが、やはりプロレスらしい激しい闘志のぶつかり合いが前に出て。
「これなら、どうだっ!」
「ググッ……まだまだデス!」
 もちろん打撃戦だけでは、プロレスは終わらない。組手争いからのブレーンバスターやバックドロップがリングを大きく揺らし、所狭しと駆け回ってはボディアタックやヒップアタックをぶつけ合い。
 ケツァールマスクの技量は言うに及ばず、ラビラビもそれに追随し、高めていく闘気。淫魔である前にストリートファイターとして、正面からプロレスで激突する。
「少し……寝てるデスっ!」
「ぐぅっ……!」
 ダメージの蓄積したケツァールマスクをボディスラムでマットに寝かせると、コーナーへと駆け上がるラビラビ。
 試合を観戦する壊し屋や猟兵達へ、両腕を広げてアピールする。
「月光の力と狂気を持って、いま最高の技を魅せてやるデス!」
 ケツァールマスクは未だリングに横たわったまま。それを肩越しに見下ろすと、その膝をグッと屈め、力を溜め込む。
「これがアタシのフルムーン・ダイブ!」
「っ……ぐぅぅっ!」
 コーナー最上段からの、ムーンサルトプレス。まさに満月の如き軌道を描き、その肉体をしっかりと浴びせかける。
 ケツァールマスクの体を押しつぶせば、口から漏れる空気。それでもフォールを返されそうになるが――こちらも、抑え込まず素直に転がり落ちて。
『まだまだデスっ!』
「何、ぐぅっ!?」
 直後降り注ぐ、二度目のムーンサルト。もちろんラビラビは横に転がったまま……もう1人の『ラビラビ』が着弾する。
 いや、さらにもう1人、そしてさらに――。
『満月から新月まで……全部喰らってもらいマス!』
「ぐっ、かはっ……!?」
 月齢が1つ欠けるごとに降り注ぐ、新たなラビラビ。月によって生み出された分身達による連続攻撃が、幾度となくケツァールマスクを押し潰す。
「アタシの身体っ! アタシのプロレスっ! とくと味わって欲しいデス!」
「ぐっ、うっ……その肉体、確かに……見事、だっ……!」
 麗しき淫魔の、力強きストリートファイターの肉体。それをアンブレイカブルボディめがけて、念入りに教え込んで。
 押し潰されたケツァールマスクは苦悶の吐息を漏らしながらも、そんなラビラビに賞賛を送る。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カレン・クレイソン
SPD判定
敗北希望
お色気、無様等、キャラ崩し描写歓迎
できれば先頭希望

貴女がこの団体のトップね、さすがの貫禄……
彼女の門下生に苦戦する私が「勝てる」相手ではなさそう
思わず背筋に冷や汗が走る

とはいえ、一人のプロレスラーとしてリング上で相対する以上は気後れなんてしないわよ
プロレス経験は少なくても、磨き上げた技術と駆け引き、土壇場を潜り抜けてきた胆力で真っ向勝負!

美しい軌道のドロップキックや、しなやかな長い脚を魅せつける蹴りの数々
そして、細身ながらも主張の強い肢体を絡み付けるサブミッションで果敢に攻め込む

だけど体格差もあり、プロレスラー(ルチャドーラ)としてのキャリアの違いも圧倒的で、私がいくら手数を繰り出しても一発で押し返される展開
熟れた肢体をマットに横たえてダウンに追い込まれる私

それでも必死にフォールを返すけど、遂にケツァールマスク熟練のジャベに捉えられる

手足の自由を奪われ、抵抗力も既に尽き、屈辱の「ギブアップ」を口にするしかない状況に追い込まれる

倒れ伏した私に、彼女が何か声をかけてきて……



「貴女がこの団体のトップね、さすがの貫禄……」
 ケツァールマスクとリング上で対峙し、その背筋に冷や汗を滲ませるカレン・クレイソン(神に愛された格闘天女・f38954)。
 数多の猟兵達を相手取り、一歩も引かぬその実力。門下生である壊し屋とのプロレスに苦戦する自分が、『勝てる』相手とは思えない。
「怖気づいたか? ならばリングから降りるといい」
「冗談でしょ……プロレスラーが、闘わずして退くとでも!?」
 だが、リングの上で気後れなどしていられない。挑発に対して即座に返すと、マットを蹴ってケツァールマスクに駆け寄る。
 美しい軌道を描くドロップキックが、相手の豊かな胸元を蹴り抜いた。倒れた相手にそのしなやかな肢体を絡め、胴締めスリーパーを仕掛けていく。
「さあ、どうかしらっ!?」
「ふんっ……この程度でっ……」
 細身ながらも肉感的な身体で、ケツァールマスクの鍛えた肉体を絞り上げる。だが、その力強い拘束を、内側から引き剥がさんとする強大な力。
「くっ、流石。でも……っ!」
 技を解かれても諦める事なく、別の形で身体を絡める。ドラゴンスリーパーで、腕ひしぎで、ヒールホールドで。全身にまとわりつくかのように、執拗にグラウンドで責め立てて。
「ふんっ!」
「かはっ……!!」
 その技の移行の隙を突かれるように、ケツァールマスクの足裏がカレンの腹へとめり込んだ。呻きを漏らしてよろめいた所で、跳ね起きたケツァールマスクが組み付いてくる。
「悪くない技だった。が……っ!」
「ごぶっ……!」
 抑えた両腕の上からさらに突き刺さる、ニーリフト。蓄積させたダメージは、ものの二発で取り返された。
 これを予期していたからこその執拗なサブミッションの連続だったが、パワーで、体格で、そしてキャリアで勝る最強のルチャドーラを前に、その戦術は微塵に砕かれる。
「はぁ、はぁ……ま、だ……!」
「その粘りは褒めてやろう」
 そこから始まるのはケツァールマスクの猛攻。カレンも凌いで食い下がるが、もはや勢いは取り戻せない。
 綺麗なバックドロップホールドを決められるも2.9でなんとかキックアウト。だが、後が続かない。ぐったりとマットに四肢を投げ出してしまう。
「なら、これでどうだ?」
「っ……あああああ~っ!!」
 その身体を引き起こされ、広い背の上に担がれた。|熟練のジャベ《ゴリー・スペシャル》によって固められると、さながら磔刑とばかりにキツく反り返らされ、そして晒される熟れた肉体。
 もがいても決して抜け出せず、無為にその肢体を艶かしく揺らすだけ。動かなければケツァールマスクが身体を揺らし、背骨がミシミシと軋む音を立てる。
 この体勢では、ロープに逃げる事も……タップする事すらも許されない。
「さあ、言うべき事は分かっているな」
「っ……ギブ……アップっ……!」
 屈辱に唇を噛み締めながらも、絞り出すように口にする。それによって解放されるが、マットに倒れて、立ち上がれない。
 完全に力の――あるいは、レスラーとしての格の差を見せつけられる完敗。四肢を投げ出しぐったりと倒れ伏すカレンを、腰に手を当てたケツァールマスクが見下ろして。
「なかなか楽しませて貰った。だが……惜しいな」
「くっ……」
 その身体がもう少し若ければ。才と技を認められつつも、それを惜しまれる。
 若さを経験で補って来たが、それも、より厚い経験には通じなかった。評価されればこそ余計にその事実を突きつけられ、悔しげに顔を歪めるカレン。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユーフィ・バウム
ダークネスは会話が出来たとしても、
本当の意味で理解し合う事ができない存在
世界の理の一つと学園で何度となく教わりましたね

ただ私は貴女とは何かで結ばれていましたと思っています
答えはリングの上で――いざ参りますわ!

オーバーロード!
【真の姿:蒼き鷹】としてリングイン

攻撃を見切り、致命打を避けた上で肉体を張って受けて凌ぐ
悲鳴を上げてもしっかり耐え抜き、今度は私の番!
功夫を生かしたプロレス式打撃で反撃し、投げを打つ
ダウンを奪ったら膝を落とした後でアピール!
受けて返す。
試合を作ることを意識し盛り上げて参りましょうっ

骸の海に送るか否か
そんなことはどうでもいい、良い試合を

ケツァールのバックブリーカーを覚悟と勇気を以て
最後は限界突破し立ち上がり

見舞うは《トランス・コンビネーション》
拳技で肉体を撃ち抜き
必殺の投げで地面に叩き込んで

7年前豊島区での折
私が最後の攻撃者でしたから分かります
貴女は負けてはいない
全てを受け止めたレスラーだった!

だから敬意を以てラストッ
オーラ全開のヒップドロップでマットに沈めてみせます!



「ダークネスは会話が出来たとしても、本当の意味で理解し合う事ができない存在――」
 かつて武蔵坂学園で、幾度なく聞いた『世界の理』。ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)の真の姿・蒼き鷹は、灼滅者としての記憶を呼び起こす。
「ただ私は、貴女とは――何かで結ばれていましたと思っています」
「ふむ。お前がそう思うのなら、そうだったのだろう」
 今のケツァールマスクは、オブリビオンだ。たとえかつてのダークネスと同じ姿をしていても、|骸の海《かこ》に|置き去りにして《わすれて》来た物は多いのだろう。
 それでもレスラーの魂だけは、今もきっとその胸に。
「答えはリングの上で――いざ参りますわ!」
「ああ、来るがいい!」
 それを確かめるために、鷹と幻鳥とが真っ向からぶつかり合う。まずは重く鋭い打撃の応酬……乾いた音がリングに響き、互いの肉体が震え弾む。
「うぐ、ぅっ……その程度ですかっ!」
「無論、まだだっ……ふ、んっ……!」
 ケツァールマスクの力強いエルボーが胸元を歪め、苦悶の声を零す。それでもなんとか踏み止まると、精一杯に肘を叩き付け返す。
 激しい打ち合いの末にケツァールマスクの身体をよろめかせると、そのまま相手に組み付いてのボディスラム、そして畳み掛けるように腹部へのニードロップ。
「かはっ……!」
「さあ、いかがっ……くっ!?」
 だがケツァールマスクは、ブリッジでそれを跳ね返して来る。そのまま立ち上がった相手のバックドロップで、豪快にリングに叩き伏せられて。
(「骸の海に送るか否か……そんなことはどうでもいいのです!」
 受けては返し、返されては攻める。お互いの肉体を、魂を競い合う、激しいプロレス。その末にケツァールマスクの両手が、蒼き鷹の身体を風車の如く舞い上げる。
「耐えられるかっ……はあっ!」
「がっ……!」
 背骨の芯に響かされる、風車式バックブリーカー。衝撃が全身へと痛烈に響けば、その目が苦痛に見開かれ、苦悶の唾液が溢れる。
 全身に走る痺れ。そのまま落とされ、抑え込まれる。カウントは――2.9!
「ぬっ……!」
「7年前の豊島区――」
 その身体を支えるのは、忘れられぬ記憶。『かつての』ケツァールマスクとの、最後の試合。あの時の最後に叩き込んだその一撃を、決して忘れてはいない。
「貴女は負けていない、全てを受け止めたレスラーだった!」
「っ……ぐっ、うぐぅっ……!?」
 立ち上がった鷹が繰り出すのは、鋭い拳の連打。体勢が崩れた所への、渾身のパイルドライバー。流れるようなコンビネーションが、相手の肉体を打ち据えて。
「だから敬意を以て――これでっ!!」
「か、はっ……!」
 倒れたケツァールマスクへの、渾身のヒップドロップ。大きなお尻で大きな乳房をぎゅうっと力強く敷き潰し、そのままフォールを仕掛ける。カウントは――またも、2.9!
「っ……」
「そう言われれば……ここで倒れる訳にはいくまいよっ!」
 蒼き鷹が――あるいは別の名で呼ばれた灼滅者が、『かつての』ケツァールマスクを讃えるならば。『今の』ケツァールマスクがそれに劣ってなるものか、否、勝らなくてはならない。
 幻鳥は羽ばたきを止める事はない。息を弾ませ、汗を流しながら、そんな意地と共に立ち上がってくる。
「お前達の全てを受け止めてやろう。そして……私が勝つっ!」
「――それでこそっ!」
 オブリビオンとは、過去の化身である。けれどそこに、確かにかつてと同じ、魂の炎を感じて、鷹はその口元に笑みを浮かべた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

皇・銀静
後悔はない…か
僕は後悔していますよ

お前を死なせてしまった事

お前の生を繋ぎ留められなかった事をな

…だが今はそれはいい

お前を迎え撃ちに来たのはそんな事を言いに来た訳じゃない

昔からやる事は一つだろう

【リミットブレイク・オーラ防御・戦闘知識・医術】
UC発動
剣や武器を大地に突き刺しコートを脱いで挑む

基本打撃で挑み掴まれれば投げ飛ばされ叩きつけられ用途も立ち上がる

生命を吸収し此方も四の地固めからパイルドライバー等の技を繰り出し

地獄の断頭台を叩き込む!

立てよ…この程度で終わるわけないだろうが!

激しく派手にぶつかり合い…己の肉体が砕けようとも一切怯む事なくムーンサルトプレス…シャイニングウィザード

ケツァールマスクの多くのプロレス絶技も受けとめ魅せる

倒れた時は立ち上がるのを待ち…ぶつかり合う

戦闘後
けしてケツァールマスクは灼滅しない

お前はもっと…もっともっと凄いプロレスを魅せるんだろう
ならここで終わるな

…お前の弟子…ゴージャス・ゲオルグも今もまたプロレスを広めている

…お前が道を違えたらまた止めてやるさ


草剪・ひかり
POW判定
ピンチ、敗北、お色気等キャラ崩し描写歓迎
できれば最後に登場希望

プロレスラーは、誰が、何が相手でも「魅せられる」闘いができる
でも「相応しい者」同士の闘いは、更に極上の物語を生み出す

単なる「プロレス技を使う戦闘」は別として
「プロレス」で貴女に釣り合うのは、全次元で私だけ

「口だけ」と感じたら瞬殺してくれていいよ
できれば、ね

ルチャリブレの彼女とジャパニーズ王道プロレスの私
一見、手が合わなそうでも
「相手の底力以上を引き出し、それを上回って魅せる」という根底は同じ

私を試すえげつない攻め手を平然と受け止め、同等の反撃を魅せつけ
「同じステージに立つ存在」である事を示す
彼女、どんな顔してるかな?

互いのキャリアを魅せつけ合う様に、基礎技術やつなぎ技、流れを変えるチェンジオブペースを披露して、互いに押し込み、追い詰め合う

私自身も、彼女相手でしか得られない興奮でいつしか限界突破
必殺のスープレックスで彼女を沈められるか
或いは彼女の必殺技で轟沈を喫するか
どの結果でも「最高のプロレス」になるのは保証付きだね



「プロレスラーは、誰が、何が相手でも『魅せられる』闘いができる。でも『相応しい者』同士の闘いは、更に極上の物語を生み出す――」
 そうして幾人もぶつかり合いの末、最後にリングに上がってくるのは草剪・ひかり(次元を超えた絶対女帝・f00837)。
「『プロレス』で貴女に釣り合うのは、全次元で私だけ、だよ!」
「ほう、随分と大言を吐くじゃないか」
 その真っ向からの闘志に対し、ケツァールマスクは好戦的な笑みを浮かべる。どんな相手とも熱い試合を繰り広げるのがプロレスだが――同時に格の違いを見せつけるのも、またプロレス。
「『口だけ』と感じたら瞬殺してくれていいよ。できれば、ね!」
「良いだろう、試してやるっ!」
 そうして2人のプロレスラーが、リングの上でぶつかり合う。まずは正面からの力比べで、豊満な、そして鍛えられた肉体が密着して。
「っ……ふん……!」
「へぇっ……!」
 それだけで互いの実力を理解し、だがお互い言葉にはしない。代わりに打撃をぶつけ合い、華麗なスープレックスを見せ合っていく。
「さあ、ギブアップするかっ!?」
「冗談、でしょっ……!」
 ケツァールマスクのロメロ・スペシャルが、ひかりの身体を反り返らせる。その肉体を曝け出し、苦悶の声と汗を零しながらも、拳を握り歯を食い縛って耐えて。
「ほら、そっちこそギブアップっ!?」
「ふん、」
 逆にひかりのコブラツイストが、ケツァールマスクの身体を絞り上げる。柔軟な身体を限界以上に捻れば、ミシミシと骨と肉を軋ませ、だが降参の言葉が漏れる事はない。
 そうして一つひとつの技に、2人はプロレスラーとしての魂を込める。基礎からつなぎの技、そして無論大技に至るまで、その全てに、鍛錬の証が滲む。
 ただ『強い技』を出せる者は、他にもいるかもしれない。だが、最も『プロレス』が強いのは、自分達――いや、自分だと言うように。
「どうっ、だっ……!!」
「っ……まだぁっ!」
 ケツァールマスクのダブルムーンサルトに押し潰され、胸同士が重なり押し潰される。それでも、何度目かのカウント2.9で返し、汗を拭って立ち上がる。
 お互い、とうに限界以上を振り絞って、それでも止まらない。この試合を終わらせるのが勿体ない――そんな思いすら湧き起こる。
「だがっ、これで終わりだっ!」
「ぐ、ぁ、ぁぁぁぁっ……ノォォッッ!!」
 それでも勝つのは自分だと、ケツァールマスクのクロスアーム式カベルナリアがひかりの身体を絞り上げる。全身がバラバラになりそうな激痛。ギブアップの声が、何度も喉から零れかける。
 それでも意地で耐え抜けば、極まっていた技が外れた。とうに限界を越えているのは、あちらも同じ。全身に残る痛みに耐えながら、ひかりはケツァールマスクより先に立ち上がって。
「これでっ――」
「くっ……!」
 遅れて立った相手に組み付き、そのまま持ち上げていく。それだけで激痛を発するほどに、消耗しきった身体。
 だが、力でも技でもなく、魂でケツァールマスクを持ち上げ……繰り出す技は、女帝の
|新たなる代名詞《エンプレス・トルネード・スープレックスホールド》。回転と共に、マットに叩きつけていく!
「――フィニッシュ、だよっ!」
「っ……!!」
 1、2――3!!
 観客達が熱狂と共にカウントを告げ、そして、ゴングが鳴り響いた。

「――良い試合だった。再び蘇っただけの価値はあった」
 勝者も敗者も立ち上がれぬまま、リングに横たわる。大の字でその胸を大きく上下させながら、言葉を紡ぐケツァールマスク。
「もはや心残りはない、と言えば嘘にはなるが――私を灼滅するなら、受け入れよう」
「あー……そう言えば、そんな話もあったっけ」
 その言葉に何か答えようとするが、流石に全て出しきって頭が回らない。そのためひかりに代わって、銀静が再びリングに上がる。
「灼滅はしない。……この場の誰も、そんな事は望んではいない」
 積極的に倒さない事を選んだ者も、それに同意しただけの者も、あるいは単に主張を示さなかった者もいるが。どちらにせよ、ケツァールマスクを滅ぼしたいと思う猟兵は、この場にはいなかった。
 その中でも特に銀静は、彼女を灼滅しない事を強く主張した一人だ。 
「お前はもっと……もっともっと凄いプロレスを魅せるんだろう。ならここで終わるな」
「……良いのか?」
 ゆっくりと身体を起こしながら、銀静を見上げるケツァールマスク。それに頷きを返すと、もう一言を付け加え。
「……お前の弟子……ゴージャス・ゲオルグも今もまたプロレスを広めている」
「――そうか。世界は変わったのだな」
 灼滅者とダークネスが生存を賭けて戦ったあの戦いから、もう6年になる。サイキックハーツ世界は、大きく変容した。
 蘇ろうとも、あの時と同じ戦いを繰り返す必要はない。
「……お前が道を違えたら、また止めてやるさ」
「わかった……感謝を。だが、まあ、次やれば私が勝つが、な」
 銀静に、そして他の猟兵達に対し、そう笑みを共に告げるケツァールマスク。壊し屋が彼女に肩を貸そうとするが、それを拒み、自らの足でリングを降りていく。

「……次もまた、リングの上で会おう」
「ああ……リングの上で」
 そうして、ケツァールマスクとの『試合』は決着した。猟兵達は、彼女を骸の海に返さない事を選んだ。
 オブリビオンであろうともきっと、プロレスラーの魂は通じ合うと信じて――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年09月10日


挿絵イラスト