●予兆が読み取れない!
「縺九▽縺ヲ遘√?邏?謨オ縺ェ蜷榊燕繧偵&縺壹°縺」縺溘¢繧後←。
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どこかのサイバースペース、和装の美人が微笑む。
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和装の美人が自らの刀を示す。
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迪溷?縺溘■繧医?∫ァ√′讖滓「ー蛹也セゥ菴薙?髮サ閼ウ蜈ィ縺ヲ繧堤⊂縺榊ース縺上☆蜑阪↓。
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その挑戦的な微笑みはまるで、猟兵を誘っているかのよう。
けれど、その言葉はまるで読み取れない。
●公害の中に潜む呪術
「かの和装の美人はまるで私達に『止められますか』と挑戦しているかのようでございます」
と語り始めるのはグリモア猟兵のデルタ・イレヴン(真の主人を探し求める姉妹ドール・f41145)だ。
「私が関わるのは初めてでございますが、これまで猟兵の皆さんはサイバースペースの娯楽エリアに仕込まれた、遅効性の思考破壊プログラム『ヤマラージャ・アイビー』を回収してきたそうでございますね」
猟兵達は『ヤマラージャ・アイビー』を解析した結果、ヤマラージャ・アイビーは僅か2KBの極めて短く単純なプログラムだと判明したらしい。
「どう考えても科学的でない、『呪術』の類であると言うことが判明したそうでございます」
あまりにも小容量な為に、サイバースペースでこれの蔓延を食い止める事は不可能だったようだ。
そして、呪術であると判明した以上、グリモア猟兵はこれをいち早く予知することが可能になったはずだ。
「その影響なのか、私も『ヤマラージャ・アイビー』が関わる事件を予知致しました」
『ヤマラージャ・アイビー』はいまや娯楽エリアを離れ、サイバースペース全域に密かに浸透し、電脳空間に接続した人々……即ち「サイバーザナドゥの人類全て」の電脳を、ことごとく焼き尽くそうとしているようだ。
「まず皆さんには、街中のある大規模工場に向かってもらい頂きます」
その工場では『ヤマラージャ・アイビー』に汚染された人々により、無意味に郊外がばら撒かれている、と言う。
「汚染された人々の身柄を確保してくださいませ。ですが、可能な限り殺さないようにお願い致します」
と言うのも、その次は彼らの電脳を利用し、サイバースペースに飛び込んで欲しい、とデルタ・イレヴンは言う。
「サイバースペース内には『ヤマラージャ・アイビー』によって『骸魂』と呼ばれる異形を増設された『骸魂オブリビオン』の群れとの戦闘になる模様でございます」
敵は『高級卵『プリオンスター』』。基本的な性能は資料に書かれているが、それと同時に、妖怪へと変じるユーベルコードを使ってくるようだ。
「これらへの対処が完了すれば、私が新たな予知により、『ヤマラージャ・アイビー』の居場所を特定できるはずでございます」
『ヤマラージャ・アイビー』は食肉工場をハッキングして自ら生成した人工タンパク質を用い、現実世界に「受肉」するようだ。
「その姿は皆様が過去に戦ったカクリヨファンタズムの究極妖怪『大祓骸魂』に似ているとのことでございます。強敵でございますが、一つ弱点がるようでございます」
それは、最初に起こした事件が、受肉した『ヤマラージャ・アイビー』の「求めていたもの」であり、それをうまく刺激すれば、大きな隙を得られるかもしれない、とのことだ。
「『ヤマラージャ・アイビー』には長く苦しめられてきました。いよいよ雌雄を決する時でございます」
そう言って、デルタ・イレヴンは話を締め括った。
グリモアの光が輝き、転移ゲートが開かれる。
メリーさんのアモル
骸の海降るサイバー世界からこんにちは。『第六猟兵』ではお久しぶりです。アモルでございます。
各章について解説させて頂きます。
●第一章
冒険です。
『ヤマラージャ・アイビー』に汚染され人間により、工場から公害がばら撒かれています。人間達を鎮圧し、止めてください。
可能な限り殺さないようにすると、二章が有利に進みます。
●第二章
集団敵です。
敵は骸魂を埋め込まれており、データにあるユーベルコードに加え、以下のユーベルコードも用います。
合わせて対処しましょう。対処することでプレイングボーナスを得られます。
●卵骸魂
戦闘力が増加する【卵鬼神】、飛翔力が増加する【ハンプティ・ダンプティ】、驚かせ力が増加する【飯田の増える卵】のいずれかに変身する。
●第三章
ボス敵です。
強敵ですが、第一章の事件に「『ヤマラージャ・アイビー』の求めていたもの」のヒントが隠されており、そこを刺激すると、大きな隙を得ることができます。有体に言えばプレイングボーナスです。
それでは、『ヤマラージャ・アイビー』との決着、頑張っていきましょう!
第1章 冒険
『公害対策』
|
POW : 施設を力尽くで破壊
SPD : 施設に細工をして故障させる
WIZ : ハッキングなどで停止させる
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
メンカル・プルモーサ
ううん……工場から公害ね…この世界に公害とか言う概念あったんだ…いや必要ならやるだけで無意味にはやらないか…
…これまさか手作業でえっちらおっちら公害物質撒いてるわけじゃ無いだろうし…
汚染された人間は間違いなく工場施設を利用してるな…まずは工場施設にハッキングを仕掛けて…
…工場内の監視カメラから公害をばら撒く操作をしている人間をチェック…
…あとは自分に対して工場の上位権限IDを発行…これを使って工場に堂々と潜入…
…チェックした人間を見つけたら【世界鎮める妙なる調べ】をかけて眠らせて確保するとしよう…
「ううん……工場から公害ね……この世界に公害とか言う概念あったんだ……」
サイバーザナドゥの地に降り立ってそんなことを呟くのは、ガジェット研究者の一族として名高いプルモーサ家の次女、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)だ。
確かに骸の海垂れ流しのこのサイバーザナドゥにおいて公害など今更な話ではあるかもしれない。
「いや必要ならやるだけで無意味にはやらないか……」
メンカルはそう言ってとりあえず納得する。
企業成長のために公害をばら撒くのはこの世界では当然の事のように行われているが、流石に公害物質を無意味にばら撒く事をするほど、サイバーザナドゥの倫理も本当なら終わっていないはずである。多分。
「……これまさか手作業でえっちらおっちら公害物質撒いてるわけじゃ無いだろうし……」
その間にメンカルは思考を巡らせ、標的となる『ヤマラージャ・アイビー』に汚染された人間を特定する方法を考える。
そのとっかかりとなったのは、どうやって公害物質をばら撒いているか、である。
メンカルはまず、手作業で公害物質を運んできて公害物質を意図的にばら撒いているという可能性を脳内で排除した。
ということは……。
「汚染された人間は間違いなく工場施設を利用してるな……」
そう判断した後のメンカルの行動は早かった。
情報収集・ハッキング用の自作精霊AI『自己判断型伝令術式【ヤタ】』を工場施設のサーバに潜り込ませる。
【ヤタ】が送ってくる情報を腕に取り付ける小型のコンピュータ『ハンドヘルドコンピュータ【マルチヴァク】』で確認し、工場の監視カメラの映像を並列表示していく。
公害をばら撒く操作をしている人間を発見するとそれをマーキングして次の映像へ。次々に標的の位置を把握していく。
「……あとは」
【マルチヴァク】を操作し、自分に対して工場の上位権限IDを発行するメンカル。
あとはこれを使って堂々とメンカルは工場へと侵入する。
この行動に情報化された社会において、人々は自分の記憶よりコンピュータデータを信用する。上位の権限を持つメンカルを疑うものなど、いるはずもなかった。
「誘う旋律よ、響け、唄え。汝は安息、汝は静穏。魔女が望むは夢路に導く忘我の音」
短時間の短い詠唱。
しかし、その詠唱によって得られる効果は今回の状況においては最適だ。
メンカルが視界に収めた対象に強烈な眠気を誘う。
術式ユーベルコード『世界鎮める妙なる調べ』だ。
こうして、メンカルは工場内の汚染された人々を次々に眠らせていったのであった。
大成功
🔵🔵🔵
鬱塁・神荼
いやぁ……科学に|非科学《呪術》を|コンタミ《まぜこぜ》しないで欲しいな……。
(自分自身データの塊なので、汚染が他人事ではない)
【WIZ】
取り敢えず汚染物質を撒き散らしてる工場に片っ端から【ハッキング】を仕掛けて、過剰に汚染物質を生じさせている工場を見つけ出せないかな。
見つけ出せたら、工場へさらに【ハッキング】を重ねて、工場の稼働を止めてから乗り込む。電脳魔術で麻痺毒を充填した「無針注射器」を使ってそこの作業員全員を行動不能にしに掛かろう。(【マヒ攻撃】)
「いやぁ……科学に|非科学《呪術》を|コンタミ《まぜこぜ》しないで欲しいな……」
そう呟くのはかつてはよくある対話型AIだったバーチャルキャラクターの鬱塁・神荼(|語り部《ストーリーテラー》・f41177)だ。
自分自身がAIであるバーチャルキャラクターである神荼にとって、ヤマラージャ・アイビーの汚染は決して他人事とはいえなかった。
神荼は手元にホロキーボードである『バーチャルキーボード』を出現させ、汚染物質を撒き散らしている工場へ片っ端からハッキングを仕掛け始めた。
この汚染が当たり前のサイバーザナドゥの世界。汚染物質を撒き散らす工場など山のようにあるが、それでもなお、意図的に汚染物質を撒き散らす工場は他の工場と比べ、明らかの過剰に汚染物質を生じさせている。
神荼は発見した過剰に汚染物質を生じさせている工場へさらなるハッキングを仕掛け、工場の稼働を停止させてから、その工場へと乗り込んだ。
「な、なんだ。なぜ稼働が止まったんだ?」
工場のラインの停止という異常事態に多くの従業員が困惑する工場の内部へ、神荼は悠々と乗り込んでいく。
「そこのお前、見ない顔だな。IDを見せろ」
乗り込んだ神荼に対し、工場の作業員の一人が呼び止める。
「それは紛れもない毒である。しかし、過度の痛みを持つ者には祝福であったと言う」
対する神荼は呼び止めた作業員から見ればよく分からない言葉を呟いた。
「なに……?」
みるみるうちに神荼が右手に持った『無針注射器』に薬液が充填されていくのに、作業員は気付かない。
これこそ神荼の電脳魔術。ゲームなどにある|設定文《フレーバーテキスト》を誦じることで対象を具現化する能力である。
神荼は一気に作業員へ肉薄し、『無針注射器』をその首筋に突き立てる。サイバーザナドゥではよく見かける形の注射器だけに、作業員も自分が何をされそうになっているか遅れて理解したが、しかし、あまりに遅い。
作業員は体が麻痺し、そのまま倒れ込んだ。
周囲の作業員がその様子に驚愕し、工場内は大騒ぎになる。
しかし、神荼は冷静に、一人一人に『無針注射器』を突き立て、作業員を行動不能にしていったのだった。
もしかしたらその中にはヤマラージャ・アイビーの汚染にかかっていないものもいたかもしれないが、区別する必要がある異常、仕方のないことだろう。殺してはいないのだし。
大成功
🔵🔵🔵
川上・和
◎潜航で地面の中を潜って工場の中に入り込んでから、工場の機械を正常な状態に直して公害を排出しない状態にして汚染された人間をあぶり出すわ。
(メカニックの技能で機械は修理するわ)
汚染物質が排出されない状態になればきっと機械を元に戻すために汚染された人間が出てくるはず。
汚染された人間が出てきたらマリンレッグで蹴り倒すわ。
潜航で床を液状化して隠れながら気づかれないように近寄って頭めがけて回し蹴りを入れて一撃で気絶させるようにするわ。
軍で鍛えた格闘技にユーベルコードの効果を乗せてさらに威力を上げて確実に殺さない範囲のダメージで倒せるようにするわね。
「行くよ、急速潜航!」
と、ユーベルコード『|潜航《アンダーグラウンドダイビング》』を発動し、液状化させた地面に潜っていくのはスラム街出身で海軍の潜水工作員として水上・水中での任務に就いていた猟兵、川上・和(義勇兵・f40601)だ。
『スクール水着』にバックパックとして『潜水型海戦装』、推進力を得るためのヒレやスクリューを備えた靴『マリンレッグ』を装備した彼女は液状化した地面を泳ぐのに最適の状態だ。
こうして密かに工場に中に入り込んだ和はそのまま工場の機械に接近。
意図的に汚染物質が多く排出される状態に改造されている機械を持ち前のメカニックとしての技能を発揮して、機械を修理していく。
かくして、工場は間も無く正常化され、その工場が出す汚染物質の量は露骨に減った。『サイバーザナドゥ』の倫理観の仕様上、完全になくなるわけではないのはご愛嬌だ。そもそもの機械の稼働に汚染物質を出す様子なので、完全に無くすことは難しいようだった。
(あとは、きっと機械を元に戻すために汚染された人間が出てくるはず)
そう考えた和は液状化させた地面に潜って姿を隠したまま、各種機械を監視して回っていく。
やがて、その人物は現れた。
どうやら彼はメカニックらしく、直したはずの機械を「なんか様子がおかしいな?」などと主張し、修理を買って出た。
機械を弄り、汚染物質を大量に出す状態へと再び改造を施していく。
「そこまでよ!」
そこに和が近付く。
「な、なんだ!?」
和が近づいた事で、周囲の地面が液状化し、メカニックの男は足を取られ、移動能力を奪われる。
その隙を逃さず、和は一気にメカニックの男へ肉薄。頭目掛けて、『マリンレッグ』のついた足で回し蹴りをぶちかます。
『マリンレッグ』はスクリューのついた機械式の靴なので、痛いで済まない気もするが、そこは軍人の戦い慣れた和である。手加減は心得ている。
確実に殺してしまわない程度の威力の回し蹴りを見舞った和は、そのまま気絶した男を掴んで再び液状化した地面に潜り、工場を後にするのだった。
「あれ? さっきこの機械直すって言ってたやつどこ行った? まぁ動いてるからいいか」
などと僅かな混乱を工場に残しつつ、ほぼほぼ気付かれずに和は任務を遂行しきったのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『高級卵『プリオンスター』』
|
POW : のこさずたべてね!
【卵白に擬態した耐熱ナノマシン群】に【生身】で触れた敵に、【体内侵蝕と生体組織破壊】による内部破壊ダメージを与える。
SPD : しんせんでいきがいいね!
【殻の表面に幾何学模様が現れ、硬質化する】事で【高速戦闘モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : のうがとけるほどおいしいよ!
【とても美味しそうな卵】に変身する。隠密力・速度・【卵黄に擬態した洗脳型ナノマシン群】の攻撃力が上昇し、自身を目撃した全員に【「この卵を食べたい」という欲望と憧憬】の感情を与える。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●いざサイバースペースへ!
ある一箇所にさまざまな方法で無力化されたヤマラージャ・アイビーに汚染された人々が集められた。
人々は一人残らず生きている。グリモア猟兵は殺してしまっていた場合、時間制限が生じる可能性がある、と言っていたが、その心配はなさそうだ。
かくして猟兵達はヤマラージャ・アイビーに汚染された人々の電脳を用いてサイバースペースへと忍び込む。
そこに待ち受けるは骸魂オブリビオン『高級卵『プリオンスター』』。
彼らを撃破し、ヤマラージャ・アイビーの居場所を特定しよう!
●マスターより
今回のオブリビオン『高級卵『プリオンスター』』は通常のユーベルコードの他に以下のユーベルコードを同時に使用します。
●卵骸魂
戦闘力が増加する【卵鬼神】、飛翔力が増加する【ハンプティ・ダンプティ】、驚かせ力が増加する【飯田の増える卵】のいずれかに変身する。
メンカル・プルモーサ
…さて…なかなか大量に居るようだけど…
高速戦闘モードでスピードと反応速度が上がるならこちらにも対抗手段はある…
…【我が身転じて災魔となる】を発動…周囲の時間を喰らうことで時間の流れを極端に低下…即ち動きを遅くしよう…
…戦闘力を上げようが飛翔力を上げようが…動きその物が遅くなってしまえば対処は容易…
…驚かせ力もゆっくりみることになるからあまり効果が薄れるしね…
…あとは貫通術式を付与した黎明剣【アウローラ】と術式装填銃【アヌエヌエ】で卵達を攻撃して蹴散らしていくとしよう…
…相対的に高速の攻撃となって威力も増すから問題無いだろう…
…さて…ヤマラージャ・アイビーはどこにいるのやら…
サイバースペースの中。
最初に飛び込んだのはこの事件自体にも最初に飛び込んだメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)だ。
「……さて…なかなか大量に居るようだけど……」
その視界に飛び込んでくるのは大量の骸魂オブリビオン『高級卵『プリオンスター』』。
メンカルを敵性ターゲットと認識した彼らは、殻の表面に幾何学模様を出現させ、硬質化し、高速戦闘モードへと移行していく。
——高速戦闘モードでスピードと反応速度が上がるならこちらにも対抗手段はある……。
相手が骸魂と融合していると言うのなら、自分もそれに倣うまで。
「我が盟友よ、結べ、混ざれ。汝は合身、汝は災禍、魔女が望むは流転を阻む悪食の怪」
メンカルに対し、骸魂『時食み』が合体し、メンカルの体が一時的にオブリビオンと化す。
対する『高級卵『プリオンスター』』もまた、骸魂『卵鬼神』へと姿を変じさせ、卵から細い手足を生やし、逆立ちしてメンカルに襲いかかる。
直後、メンカルに合体した骸魂の能力が発揮される。
周囲一帯の時間を喰らい始めたのだ。
結果、周囲の時間の流れは極端に低下、『高級卵『プリオンスター』』の突撃速度も目に見えて低下した。
そうして、ゆっくりと迫る『高級卵『プリオンスター』』を、メンカルは濃紺の刀身を持つ長剣『黎明剣【アウローラ】』で切断する。
表面は硬質化しているため、切断する事は本来容易ではないが、貫通術式を付与したメンカルの斬撃は硬質化した表面を容易く切断。『高級卵『プリオンスター』』を一刀の元に撃破する。
そうなってくると、『高級卵『プリオンスター』』も戦法を変えざるを得ない。
『高級卵『プリオンスター』』は逆立ちをやめ、骸魂『ハンプティ・ダンプティ』へと姿を変え、その場から飛翔を始める。
しかし、時間を消費しているその範囲から逃れるのは容易ではない。
距離を取る『高級卵『プリオンスター』』に対し、メンカルは回転式拳銃『術式装填銃【アヌエヌエ】』を構え、貫通術式を付与して発砲する。
自動照準機能により照準され、放たれたそれは寸分違わず、距離を取る『高級卵『プリオンスター』』に命中し、その体を崩壊させていく。
『黎明剣【アウローラ】』と『術式装填銃【アヌエヌエ】』。
二つの武器と骸魂『時食み』を見事に活用したメンカルの前に、『高級卵『プリオンスター』』はただただ数を減らしていくのみであった。
大成功
🔵🔵🔵
鬱塁・神荼
それじゃ失礼して……うわ、卵だらけ。
(電脳からサイバースペースに入ってすぐに大量の卵と出くわして面食らう)
戦場に入ったらすぐにUCを発動して変身。
一切合切を纏う暴風で引っ掻き回しながら、風で打ち上げた相手を風の刃を纏った鉤爪で当たるを幸いに切り刻む。
何に変身しようが、全部打ち上げて揉みくちゃにしてしまえば関係無い。ナノマシン群も風で吹き散らして、全部|割れた卵《台無し》にしてあげるよ。
「それじゃ失礼して……うわ、卵だらけ」
ヤマラージャ・アイビーに汚染された人間達の電脳を経由してサイバースペースに向かった鬱塁・神荼(|語り部《ストーリーテラー》・f41177)は、大量の卵を見て、思わず面食らう。
言うまでもなく、厳密には卵の見た目をした骸魂オブリビオン『高級卵『プリオンスター』』の事である。
「――それは、遍くを薙ぎ払う狂飆の女王」
神荼は|設定文《フレーバーテキスト》を呟く。先ほど、ヤマラージャ・アイビーに汚染された人間達を無力化する際にも用いた、彼の電脳魔術である。
身体データ改変コードが走り、鉤爪を備える二対の翼を生やした、500cmに近接するほどの身長を持った体躯を有する姿へと変じていく。
それはまるで、近年の有名ファンタジー小説に登場するインド神話の|乗り物《ヴァーハナ》の名を冠した嵐の化身が如き、嵐纏う女神の姿であった。
これこそ彼の電脳魔術ユーベルコードが一つ、『|仮想説話《ストーリーテリング》:|無慈悲な嵐の女王《テンペスタ》』である。
「ようこそおきゃくさん! のこさずたべてね!」
『高級卵『プリオンスター』』は攻撃姿勢を取った神荼に対し、その卵白を耐熱ナノマシン群へと擬態させる。
それは生身で触れた相手を体内侵蝕と生体組織破壊によって内部から破壊する恐るべしナノマシン。
これでは敵対者は生身で『高級卵『プリオンスター』』に触れられない。彼らが持つ強力な防御手段の一つだ。もちろん、体当たりをすれば、それはそのまま強力な攻撃手段にもなる。
攻防一体の厄介なユーベルコードであると言えるだろう。
ただ、残念ながら完璧とは言い難い。
何せ条件は生身で触れた時、というだけだ。故に弱点は多い。
骸魂「卵鬼神」と融合した『高級卵『プリオンスター』』は逆立ちをしたまま、一気に神荼へと体当たりを仕掛ける。
当たれば内部破壊の恐ろしい攻撃。
しかし。
嵐の女神に変身した神荼が両出を大きく広げたポーズを取ると、それに合わせて周囲に巨大な暴風が発生する。
突然発生した嵐に打ち上げられた『高級卵『プリオンスター』』に、神荼は容赦なく風の刃を纏った鉤爪で以て切り刻む。
『高級卵『プリオンスター』』はこれはいけない、と「卵鬼神」との融合を解除、骸魂「飯田の増える卵」と融合する。『高級卵『プリオンスター』』の見た目が普通の白い卵に変化し、その代わり、ポコリポコリと増え始める。
それが一斉に神荼に襲いかかる。数で押し、処理能力の限界を越えよう、と所謂飽和攻撃を仕掛けたわけだが。
「何に変身しようが、全部打ち上げて揉みくちゃにしてしまえば関係無い」
その程度の小細工は神荼には通じなかった。
「全部|割れた卵《台無し》にしてあげるよ」
結局、神荼に飛びかかった『高級卵『プリオンスター』』は一体残らず撃破されていったのであった。
成功
🔵🔵🔴
川上・和
◎上手く侵入できたみたいね。
早くこいつらを片付けて先に進まないといけないわ。
それにしてもさすがサイバー空間、訳の分からない敵が出てくるわね。
近づかれるとやっかいだから、潜航で地面を液状化させて敵の足を止めて、さらに潜った地中から魚雷を敵めがけて撃ち込むわ。
骸魂の能力で戦闘力を上げたり驚かそうにも姿が見えなければ意味が無いし、飛んでも魚雷を打ち上げて高く飛ぶ前に撃ち落とせるから。
「上手く侵入できたみたいね」
そう言って、ヤマラージャ・アイビーに汚染された人間の電脳を介して、サイバースペースに入り込み、そう呟くのは川上・和(義勇兵・f40601)だ。
「早くこいつらを片付けて先に進まないといけないわ」
そんな侵入者、和の前に立ち塞がるのはオブリビオン『高級卵『プリオンスター』』。
ヤマラージャ・アイビーに汚染された人間を殺してはいないため、サイバースペースに入り込む時間に時間制限はない。
とはいえ、放置しておけば、また新たなヤマラージャ・アイビーに汚染された人々が現れ、また公害がばら撒かれる事だろう。
それを許さないためには、やはり時間制限があるのだ。
「それにしてもさすがサイバー空間、訳の分からない敵が出てくるわね」
「ようこそ、おきゃくさん、のこさずたべてね!」
『高級卵『プリオンスター』』は骸魂「卵鬼神」と融合し、逆立ちをしながら和に向けて、突進を始める。
その体を構成する卵白は耐熱ナノマシンとなっており、生身で触れれば容赦無く体内を侵食し、その生体組織を破壊してしまう。
単なる体当たりではあるが、同時に必殺の体当たりでもあるのだ。
——近づかれるとやっかいだから!
突撃してくる『高級卵『プリオンスター』』に対し、和の対策はたった一つ。
「急速潜航!」
クラッシュダイブ。
工場の無力化でも用いたユーベルコード『|潜航《アンダーグラウンドダイビング》』である。
サイバースペースだろうとお構いなしに、地面を液状化させ、和はその中に潜り込む。
『高級卵『プリオンスター』』は目の前から突然消えた和に体当たりをぶつけることに失敗し、そのまま、素通りする。
そして、液状化した地面に足を取られる——逆立ちしているので厳密には腕だが——。
当然、その隙を和は逃さない。
装備した『潜水型海戦装』の魚雷発射管扉が開き、そこから、魚雷が放たれる。
放たれた魚雷は液状化した地面で足を取られた複数の『高級卵『プリオンスター』』に命中し、爆散させる。
『高級卵『プリオンスター』』の一部は液状化した地面から逃れようと、骸魂「ハンプティ・ダンプティ」と融合し、飛翔を開始するが、和はそう言った敵を最優先で狙い、魚雷をその膂力で打ち上げ、攻撃していく。
もし、空中に逃れられると、ユーベルコードなしでは空中を飛翔できない魚雷では攻撃が難しい。故に優先して狙う。
その甲斐あって、和は危なげなく見事に周囲一帯の敵を殲滅していくことが出来たのだった。
大成功
🔵🔵🔵
鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です
かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用
TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます
例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかけるような行為はしません
不明な点はお任せします
ティエル・ティエリエル(サポート)
◆キャラ特徴
ボクっ娘で天真爛漫、お転婆なフェアリーのお姫様です。
王家に伝わる細身のレイピアを使った空中からのヒット&アウェイで戦うのが得意な女の子です。
・冒険大好きお姫様
・珍しいものにも興味津々
・ノブレス・オブリージュの精神で弱者を放っておけないよ
・ドヤ顔がよく似合う
・困ったら動物さんに協力を!
◆戦闘方法
・背中の翅で羽ばたいて「空中戦」や「空中浮遊」で空から攻撃するよ
・レイピアに風を纏わせて「属性攻撃」でチクチクするよ
・対空攻撃が激しそうなら【ライオンライド】
・レイピアでの攻撃が効かない敵には【お姫様ビーム】でどかーんと攻撃
これまでの猟兵の活躍により、数こそ減ってきているものの、まだまだ骸魂オブリビオン『高級卵『プリオンスター』』は活発に活動を続けている。
突破にはまだ一手足りない。
そんなまだまだ卵が氾濫するサイバースペースに姿を現す猟兵が二人。
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
「ボクはティエル・ティエリエル、よろしくね」
元・銀誓館学園学生の鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)と、アックス&ウィザーズ世界の常春の地方にある妖精の国のお姫様、ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)だ。
「——|起動《イグニッション》!」
『シルバーレイン』世界、銀誓館学園の能力者なら誰もが持っている自身のイグニッションカードを影華は掲げ、そのカードを起動する。かつての、|銀の雨降る時代《シルバーレイン》の頃のように。
すると、カードに描かれた装備が影華を纏う。手に構えるは『黒の葬華』。友から剣を教わるにあたり新造した、影華だけの魔剣だ。
「すごーい! ボクも負けないよ♪」
ティエルも王家に伝わるレイピア型獣奏器である『風鳴りのレイピア』を構え、空中に飛び上がる。
二人は一斉に空と地上から『高級卵『プリオンスター』』に向かってその魔剣とレイピアで攻撃を仕掛けた。
「ようこそ、おきゃくさん、のこさずたべてね!」
『高級卵『プリオンスター』』は攻撃に対し、卵白に擬態した耐熱ナノマシン群で攻撃を防御、そのまま二人に体内侵蝕と生体組織破壊による内部破壊を開始する……はずだったが。
「この身に集いし皆に願う――新たな仲間に、出会いと別れの挨拶を」
影華のユーベルコードが発動する。
突如として、影華の身を蝕もうとしていた耐熱ナノマシン群がその姿を黒き虫へと変化させ、影華の刀体へと纏わりついていく。
その黒き虫……黒燐蟲が纏わり付いた『黒の葬華』が振るわれる。
それは逆に『高級卵『プリオンスター』』の内部、卵黄に擬態したナノマシンを攻撃し、内部から『高級卵『プリオンスター』』を破壊していく。
これこそが『|黒燐想鋼《イマジナリアームズ》・|報復写呪《リベンジカース》』だ。
近接攻撃への対処は不利だと悟ったのだろう。『高級卵『プリオンスター』』は素早く骸魂「ハンプティ・ダンプティ」と合体し、空へと飛び上がる。
だが、制空権を持っているのは決して『高級卵『プリオンスター』』ではなかった。
「空を飛ぶのは、ボクも同じだよ!」
ティエルはレイピアに風を纏わせ、空高く飛び立とうとする『高級卵『プリオンスター』』を迎撃していく。
「どうだい、ようせいさん。ぼくらはのうがとけるほどおいしいよ!」
『高級卵『プリオンスター』』はとても美味しそうな卵へとその姿を変える。
卵黄に擬態した洗脳型ナノマシン群が活性化し、見ている全員に卵を食べたいと言う欲望を与える。
「へぇー、美味しそうー」
珍しいものに興味津々のティエル。
喋る上、食べてもらうことを望み、美味しそうとなると、ついついその欲求に流されそうになってしまう。
「なんてね」
けれど、ティエルはさも食べます、と言うように『高級卵『プリオンスター』』に接近した上で、『風鳴りのレイピア』による鋭い一撃を連続して放ち、周囲の『高級卵『プリオンスター』』を一掃した。
「ノブレス・オブリージュのため! 弱者を食い物にするウイルスなんかに、ボクは負けないよ!」
そして、空が有利なのは『高級卵『プリオンスター』』だけではなかった。
「|神機召喚《アクセス》——|起動《イグニッション》!」
その言葉と共に、影華の周囲が歪み、サイキックキャバリア『祈光風神機『レガリア・ベルクス』』が出現する。
「数が多いのが厄介なようだから、これでまとめて吹き飛ばすわ。大ボスへの道を阻むサイバースペースなら、誰かを巻き込む心配もない」
『レガリア・ベルクス』の全武装が解放され、派手に影華が暴れ出す。
多勢を相手取る無茶な暴れ方ゆえ、『レガリア・ベルクス』の特殊な魔法金属で作られた装甲も傷つくが、そこはティエルにお任せあれ。
ティエルのユーベルコード『小さな妖精の輪舞』により、翅から舞い散る妖精の粉がその傷を癒やし、『レガリア・ベルクス』の継戦力を高めていく。
小回りが効かない分の死角もティエルがそのレイピアで補ってくれる。
かくして二人の猟兵の連携によって、道を阻む『高級卵『プリオンスター』』は見事に全滅したのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『ヤマラージャ・アイビー』
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POW : 受肉化百鬼夜行
【怪物化した人工タンパク質】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[怪物化した人工タンパク質]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
SPD : 生と死を繋ぐもの
自身が装備する【懐刀「生と死を繋ぐもの」】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ : 虞神彼岸花
【神智を越えた虞(おそれ)】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を狂気じみた愛を宿すヒガンバナで満たし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
サイバースペースの終点。それはとある食品工場だった。
だが、そのサイバースペースにはもうウイルス『ヤマラージャ・アイビー』はいない。
食肉工場の人工タンパク質生成装置を稼働させたのが『ヤマラージャ・アイビー』の最後の記録だ。
そう、『ヤマラージャ・アイビー』は現実世界に受肉したのだ。
猟兵達はグリモア猟兵の力を借りて、直接その食品工場へと乗り込んだ。
「おや、私を見つけたのですね」
ゆったりと、『ヤマラージャ・アイビー』は語りかける。予兆と違い、言葉が交わせるらしい。
その見た目はかつてカクリヨファンタズムに現れた究極妖怪『大祓骸魂』に、うり二つだ。
「けれど、次はどうですか? 電脳全てを灼き尽くす前に、私を止められますか?」
懐刀「生と死を繋ぐもの」が抜かれる。
戦いの始まりだ。
『ヤマラージャ・アイビー』がかつての『大祓骸魂』と似ているのが外見だけでないとしたら、強敵だろう。
だが、グリモア猟兵の言葉を思い出してみよう。
——強敵でございますが、一つ弱点があるようでございます。
——最初に起こした事件が、受肉した『ヤマラージャ・アイビー』の「求めていたもの」であり、それをうまく刺激すれば、大きな隙を得られるかもしれない、とのことだ。
今が決戦の時、最初の事件を思い出しながら、決着をつけよう。
メンカル・プルモーサ
…現実世界に出て来たか…ずっと潜伏されるよりはましなところだ…
…止めるためにもここで仕留めさせて貰うとしよう…
…公害をばら撒いていたと言う事はそれに適応した体にでもしていたのかな…?
…重奏強化術式【エコー】で強化した浄化復元術式【ハラエド】で浄化をしてみるとするか…最悪でも虞の浄化もかねることが出来るしね…
…敵がヒガンバナの上に立つなら【彼の身に宿すは失墜の落暉】により付与反転術式を宿した黎明剣【アウローラ】で貫いてその強化効果を反転しよう…
…後は拘束術式で動きを止めてアウローラから伸ばした魔力の刃で切り裂くとしようか…
『ヤマラージャ・アイビー』の受肉。それはともすれば、サイバースペースと電脳以外にも多大な影響を与えかねない大事件である。
「……現実世界に出て来たか…ずっと潜伏されるよりはましなところだ……」
だが、猟兵、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)はそんな状況でもポジティブに捉える。
確かに、サイバースペースを潜伏していた状況を思えば、このように現実世界に受肉している今の方が、明らかにやりやすい。
「……止めるためにもここで仕留めさせて貰うとしよう……」
何せ、ここで止めて仕舞えばいいだけなのだから。
「……あなたに私を止められますか?」
メンカルの言葉に『ヤマラージャ・アイビー』も不敵に笑う。
(……公害をばら撒いていたと言う事はそれに適応した体にでもしていたのかな……?)
『ヤマラージャ・アイビー』が放つ神智を越えた|虞《おそれ》を飛び下がって回避しつつ、メンカルは考える。
最初に起こした事件の内容、それが『ヤマラージャ・アイビー』の「求めていたもの」であるということはグリモア猟兵の予知で既に分かっている。
今回の場合、それは明らかに「公害をばら撒いていた」という部分だろう。
つまり、『ヤマラージャ・アイビー』は公害を求めている。
既にばら撒かれた公害は止まっているが、元々『サイバーザナドゥ』は公害には事欠かない世界であるし、既にばら撒かれた分の公害も残っている。
メンカルは仮説に基づき、『重奏強化術式【エコー】』で増幅強化した『浄化復元術式【ハラエド】』を放ち、周囲の公害を浄化し始めた。
「!」
放った|虞《おそれ》が生み出した狂気じみた愛を宿すヒガンバナで満たした地形の上に立ち、次なる攻撃を放とうとしていた、『ヤマラージャ・アイビー』の表情が歪む。
同時、明らかに動きが鈍った。
(……やっぱり、公害の影響下だと強化されるみたいだ……)
動きが鈍ったなら、その隙を逃す理由はない。
付与反転術式を仕込んだ濃紺の刀身を持つ術式制御用の長剣『黎明剣【アウローラ】』を構え、一気に『ヤマラージャ・アイビー』に肉薄。
その長剣で『ヤマラージャ・アイビー』を貫いた。
『ヤマラージャ・アイビー』も懐刀で迎撃しようとしたが、動きが鈍った状況ではメンカルの方が早かった。
「なっ!?」
反転術式が『ヤマラージャ・アイビー』に影響し、ヒガンバナによる強化が反転、戦闘力が大幅に低下する。
当然、狙っていたその隙をメンカルが見逃すはずもなく、メンカルは拘束術式で相手の動きを封じた上で、長剣から伸ばした魔力の刃で『ヤマラージャ・アイビー』に強烈な痛打を与えたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
川上・和
◎あの様子だと電脳空間のデータと汚染物質が芯になって実体化したみたいね。
カクリヨファンタズムから流れてきてここまで成長出来たのは凄いけど、これ以上成長して被害を出すわけにはいかないからここで食い止めないといけないわね。
汚染物質を取り除いたら実体化も解けて消えるはずだから魚雷に汚染物質を取り除く吸着材を入れて撃ち込むわ。
(吸着材は工場から取ってくるわ。他はともかく、自分たちが汚染物質にやられないようにするための機材だけはこの世界でもあるはずだから)
「あの様子だと電脳空間のデータと汚染物質が芯になって実体化したみたいね」
先ほどのメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)との戦いを見て、そう推測するのは川上・和(義勇兵・f40601)だ。
「カクリヨファンタズムから流れてきてここまで成長出来たのは凄いけど、これ以上成長して被害を出すわけにはいかないからここで食い止めないといけないわね」
「食い止める? 出来ますか、あなた方に」
和の言葉に『ヤマラージャ・アイビー』が問いかける。
睨み合う『ヤマラージャ・アイビー』と和。
先に動いたのは『ヤマラージャ・アイビー』だ。
「虞なさい」
神智を越えた|虞《おそれ》を和に向けて放つ。
和はこれを回避しつつ、ユーベルコードを発動する。
周囲に500を超える数のまさに無数と言うべき数の魚雷が浮かび上がり、一斉に放たれる。
ユーベルコード『|魚雷連射《トーピードラッシュ》』だ。
その内部に含まれるのは水と、そして、和が工場からとってきた、汚染物質を取り除く吸着剤だ。
これは元々、工場の人間が工場内部にまで汚染が広がった場合にそれを除染するために使う薬剤であり、主に工場を視察に訪れた重役達を守るための物である。
基本的に従業員は触れない場所にあり、和はいつものユーベルコード『|潜航《アンダーグラウンドダイビング》』で侵入し盗み出したのである。
後で工場は大騒ぎになるかもしれないが、まぁ散々汚染物質を撒き散らしているメガコーポの重役が痛い目を見るくらい、大した問題ではないだろう。むしろザマァミロと思う人の方が多いかもしれない。
ともかく、和は『ヤマラージャ・アイビー』の核は汚染物質であると推測した。
なので、核を奪えば実体化も解けるのではないかと考え、魚雷に汚染物質を除染するための吸着剤を仕込んで放ったのである。
放たれた魚雷は包囲するように『ヤマラージャ・アイビー』に向けて飛ぶ。
『ヤマラージャ・アイビー』は先ほど放った|虞《おそれ》によって生み出した気じみた愛を宿すヒガンバナで満ちた地形の上に立ち、戦闘力を高めていたが、流石に自身を三次元的に包囲して飛んでくる魚雷その全てを迎撃したり、回避したりすることは難しい。
「厄介ですね」
結局、『ヤマラージャ・アイビー』は攻撃を回避しきれず、無数の魚雷によるダメージを受けた。
命中と同時にばら撒かれた除染用吸着剤は周囲の汚染を吸い取り、結果、『ヤマラージャ・アイビー』の強化を無効化していく。
ただ、『ヤマラージャ・アイビー』自身が汚染物質で出来ていると言うわけではないらしく、除染用吸着剤によって『ヤマラージャ・アイビー』が消滅すると言うことはないようだった。
とはいえ、強化が無効化されたのであれば、その間は攻撃し放題。
まだまだ魚雷は残っている。
和の魚雷は次々に『ヤマラージャ・アイビー』へと命中し、ダメージを負わせて行ったのであった。
成功
🔵🔵🔴
バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
ご用命あらば即参上! アドリブ連携歓迎デース!
普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)
戦闘スタイル:白兵射撃の物理系
各種武装の中から敵に有効なものを選択して用いてくだサーイ!
刀も銃器も、内蔵兵器や換装式ウェポンも、何でもOKデス!
アタック重視でもディフェンス重視でも対応可能デース!
斬り込み、爆撃、弾幕を張ったり、パリィ盾したり、臨機応変に立ち回りマース!
指定ユーベルコードが使いづらいなら、公開している他のものを使用しても問題はありマセーン!
オブリビオンを倒して、ミッションクリアのために力をお貸ししマース!
柳・依月(サポート)
俺は柳依月、UDCアースの大学生だ。……だが、実は人間じゃない。妖怪だ。それでも俺は人間が好きで人間と共にある。彼らの日常を守る為、てのが俺の戦う理由になるのかな。
戦闘時は基本仕込み番傘での近接戦だが、中長距離や支援に回る時などは呪髪糸や禍魂による呪いなんかも使用する。
非戦闘なら情報収集が得意だ。主にネットだが、聞き込みとかもする。【化術】も得意だからな。
以下PL
ギャグ系の状況でもノリはいい方です。
UCは指定した物をどれでも使用し(詠唱ご自由に)、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
大きな声でそう宣言し、『ヤマラージャ・アイビー』の前の姿を晒すのは生後と同時に改造され、人生を戦場に費やした兵士であり、家事代行サービスを趣味とするメイドでもあるサイボーグの女性、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)だ。
「俺は柳依月、UDCアースの大学生だ」
そんなバルタンの隣に立ち、バルタンに、そして『ヤマラージャ・アイビー』に告げるのはとある民俗学系ネットロアとして誕生した新しい妖怪、柳・依月(ただのオカルト好きの大学生・f43523)だ。
「……だが、実は人間じゃない。妖怪だ。それでも俺は人間が好きで人間と共にある」
そして、それは人間を積極的に攻撃し、かつてはUDCアースを破壊しようとした究極妖怪、『|大祓骸魂《おおはらえむくろだま》』と戦うことには十分な理由と言えるだろう。
この世界で、『ヤマラージャ・アイビー』として受肉した彼女も、電脳化した全ての人間に害意を持っている。
それを見過ごす理由など、どこにもなかった。
「人間と共に? 人間はあなた方のことを 忘れるだけですよ」
『ヤマラージャ・アイビー』は冷静にそう言い放ちながら、怪物化した人工タンパク質を自身の周囲に集合させていく。それはまるで百鬼夜行の如く。
「まずはワタシが道を切り開きマース!」
そう言うと、バルタンに内蔵された『内蔵式大型ガトリングガン』が露出し、怪物化した人工タンパク質を攻撃し始める。
「その程度の照射では 私の百鬼夜行は止められません」
「えぇ、コレだけではそうデショーウ。デスガ」
直後、バルタンに内蔵された『内蔵式グレネードランチャー』が露出し、六連発のグレネードランチャーが一斉に一点に向けて放たれる。
「!」
「今デース!」
バルタンの言葉と同時、 『仕込み番傘』を構えた依月がグレネードランチャーがこじ開けた、『ヤマラージャ・アイビー』への道を突き進む。
「ここはこう言っとかねえとな……破ぁ!!」
絶大な霊力を込めた青白い光の一撃が、『ヤマラージャ・アイビー』へと突き刺さる。
ユーベルコード『霊能憑依:寺生まれのTさん』。それは対象の邪悪な魂のみを攻撃するユーベルコード。
「あ……」
『ヤマラージャ・アイビー』が思わず動きを止める。
「この機は逃しまセーン! 骸式兵装展開、祈の番!」
構えた『ファルシオン風サムライソード』が変化し、オブリビオン『五卿六眼『祈りの双子』』を模した姿を変えていく。
獣耳を生やし、それぞれ片目のみを持った二人組の麗しい女性。
そう、『闇の救済者戦争』の原因となったあの『祈りの双子』である。
偽『祈りの双子』は周囲に鮮血を溢れさせ、血戦兵装を構える。
『ヤマラージャ・アイビー』は戦意を失いつつも、身を守るために、人工タンパク質を操り百鬼夜行を作り出す。
今ここに、『大祓百鬼夜行』と『闇の救済者戦争』、二つの戦争の元凶によるぶつかり合いが発生した!!
とはいえ、一時的にでも戦意を失ってしまった『ヤマラージャ・アイビー』が偽『祈りの双子』の血戦兵装に勝てるわけもなく、『ヤマラージャ・アイビー』は強烈な痛打を負うのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
雪白・咲
◎
私を止められますか――ですか。
なるほど、姿形だけではなく言動までも大祓骸魂にうり二つのようですね。
しかし、貴方は御存じないのでしょうか。
現在のところ、貴方のように受肉したヤマラージャ・アイビーは全部で14体。
そのうち貴方を除く13体は既に私達に倒されています。
お伺いしましょう。
|猟兵《私達》を止められますか?
敵が世界を汚染させることを求めていたとするならば。
まずはUCをもって、この場の汚れ/穢れを斬り払いましょう。
続けて、仙術の縮地をもって一気に距離を詰めます。
周囲を蠢く怪物たちの動きを見切り、それらを躱して懐に入り、敵を斬り捨てましょう。
時間など掛けずとも――私の剣は両断します。
「私を止められますか――ですか」
『ヤマラージャ・アイビー』にそう呟くのは、長き修練の末に武芸を、仙術の域に達するまでに至った桜の精、雪白・咲(飛花仙・f42310)だ。
「なるほど、姿形だけではなく言動までも大祓骸魂にうり二つのようですね」
かつて、『大祓百鬼夜行』で猟兵を苦しめた骸魂の元凶であり、UDCアースの大いなる邪神が一柱、究極妖怪『大祓骸魂』にそっくりだ、それは見た目だけでなく言動もだ、と咲は言う。
『ヤマラージャ・アイビー』はその言葉に対しては肯定も否定もせず、ただ言わず、周囲に怪物化した人工タンパク質を集め始める。
「しかし、貴方は御存じないのでしょうか」
「ご存知? 何をでしょう」
だが、続く言葉には『ヤマラージャ・アイビー』も興味を惹かれたらしい。
「現在のところ、貴方のように受肉したヤマラージャ・アイビーは全部で14体」
「まぁ 仲間達は そんなにも増えているのですね」
咲の言葉に、『ヤマラージャ・アイビー』は一瞬嬉しそうな顔を見せるが、それも、咲が、しかし、と続けるまでのこと。
「そのうち貴方を除く13体は既に私達に倒されています」
まぁ、と『ヤマラージャ・アイビー』が声を上げる。
「お伺いしましょう。|猟兵《私達》を止められますか?」
「…… なるほど 他の仲間達も ……」
その言葉に『ヤマラージャ・アイビー』が頷く。自分も追い詰められているのを自覚しているので、すぐには強気な答えは返ってこなかった。
「いえ 止めてみせます 時間さえあれば 『ヤマラージャ・アイビー』は ……」
再び、怪物化した人工タンパク質が蠢く。
「敵が世界を汚染させることを求めていたとするならば……」
即座に咲が無銘の霊刀『打刀』を構え、発動するのはユーベルコード『断象』。
狙った事象や存在のみを断つユーベルコードである。
此度断ち切ったのは、『ヤマラージャ・アイビー』の周囲を、否、この戦場を取り巻くこの場の汚れ及び穢れ。
「!」
活動の源である汚染を失われ、『ヤマラージャ・アイビー』の表情が崩れる。
動きが鈍りつつも、怪物化した人工タンパク質が咲に迫る。
「遅い」
しかし、咲はそれより早く、縮地を使って一気に、『ヤマラージャ・アイビー』に肉薄。
「時間など掛けずとも――私の剣は両断します」
懐に踏み込まれた『ヤマラージャ・アイビー』は回避も防御も間に合わない。
咲は一刀の元に、『ヤマラージャ・アイビー』を斬り捨てた。
今ここに、十四体目の『ヤマラージャ・アイビー』は猟兵に敗れたのであった。
大成功
🔵🔵🔵