豊島区姉妹都市箕輪町UDC支部襲撃事件
「いいのかねえ。この世界でこんなハデな事して」
『私達の――二番目の猟兵の命令系統がどうなってるのかは知りませんが、そう言う割には楽しそうですね、切宮君』
「いや縫村、お前に言われたくないんだけど……しかし、よくもこれだけ訳の分からんもんを溜め込んだもんだ」
『UDCアースには、私達でも勝てない存在が山のように居ます。それを、六番目の猟兵が現れるまでの間、曲がりなりにも抑え込んでいた組織です。どうしようもなくて封印したオブジェクトの十や二十はありますよ』
オブリビオン同士の融合合体、其れが二番目の猟兵――『アーカイブ』の最大の武器だ。
「……よし、これで最後の封印を解除! さて、職員の奴等はどれぐらい抵抗してるかな?」
『この支部は、私のユーベルコード「縫村委員会」で封鎖しています。UDC職員には邪神の贄になっていただき、邪神達にも殺し合い、喰らいあって「最強の一体」に成長していただく。それが私達の闇堕ちゲーム』
これは、六番目の猟兵が予知しなかった場合の、二番目の猟兵による殺戮劇。
「たった一体でも『|持ち帰る《アーカイブ》』事ができれば、俺達はたぶん無敵だ……待ってろよ、|灼滅者《スレイヤー》!」
『執念は、私達の大切な行動原理です。一度殺すと決めたのなら、死んだぐらいでは諦めません。何度でも、どんなイカサマをしても、場にしがみついてみせます!――例えサイキックハーツの資格を――たとしても!』
これは、もうすぐ合流するコンキスタドールならぬ『四番目』との合流の前日譚足りうる物語である。
「……アーカイブが、動き出したわ。目的はUDC組織の支部ひとつを襲撃し、邪神達に殺し合いと共喰いをさせ――『|持ち帰る《アーカイブ》』する事」
能面のような無表情に、隠しきれない敵愾心を内包してグリモア猟兵のレヴィア・イエローローズ(亡国の黄薔薇姫・f39891)はグリモアベースでUDCアースの事件を六番目の猟兵達に斡旋する。
「謎のオブリビオン「カットスローターズ」……アーカイブの勢力である可能性が濃厚なオブリビオンは、ユーベルコード『縫村委員会』を用いて支部の建物を「出入りが不可能な閉鎖空間」に変えているわ」
その中で、封印されていた邪神等を管理不能状態にして、蠱毒を行わせる――それが『カットスローターズ』の目的だ。
その果てに生まれる者を『|持ち帰る《アーカイブ》』するのが、最終目標だろう。
「奴らの目標達成は、わたくし達の不利とUDCアースを始めとした無辜の民の害となる事は間違いなし。故に阻止しに行くわよ」
六番目の猟兵ならば『縫村委員会』の能力を突破して封鎖されたUDC支部に乗り込むことが出来る。
今回は箕輪町の郊外に設置された寂れているが運営はしている倉庫……のカヴァーを持っている支部が舞台となる。
まずは、収容状態から解き放たれた低級のUDC怪物を一掃する事で支部内のUDC職員を保護する事からだ。
「職員の中には、ある程度の戦闘力を持つUDCエージェントやUDCメカニックがそれぞれ一名ずつ。戦闘力がほぼない代わりに支部で収容していた怪物についての詳しい知識を持つ研究員が複数名いるわ。彼らは『カットスローターズ』が乗り込んできた時に籠城を行い、救援を待つ事で人的被害を逃れたみたい」
支部内に蔓延っている低級UDC怪物を掃討した後は、六番目の猟兵が乗り込んできた事を察知した『カットスローターズ』が襲い掛かって来る。
「舞台となる地下倉庫の周囲では奴らが解き放った邪神達が殺し合いを繰り広げているから、其れにも対応すると同時に奴らの殺人術……無数のカッターナイフと替え刃を操るユーベルコードに対応する事が必要となるわ」
怨恨も快楽も主義主張もなく、呼吸するようにあらゆるものをバラバラにしようとする彼らのいっそ純粋とすらいえる殺意によって繰り出されるナイフ術を潜り抜けた上で、邪神の殺し合いの余波にも気を付けなければいけない。
ハードな任務だが、救出したUDC職員のサポートもあれば何とかなるだろう。
「奴らを撃破した後……救出したUDC職員達を連れた脱出するチャンス、があるのだけど――」
しかし『カットスローターズ』との戦いの間に、邪神は蠱毒を完了させてしまう。
「幸い、その邪神は一体……勿論わたくし達でも策なしでは手こずる相手。だからこそ、この支部で研究を行っていた職員達から情報を聞き出して弱点を突く形で戦って撃破して頂戴」
上手く邪神を撃破したなら、それでも危険な戦場跡になった支部を脱出する。
其れで今回の依頼は完了される。
「ハードな任務になるけど、頑張って頂戴――それと」
ふと、怪訝そうにレヴィアはこんな言葉を呟く。
「――『箕輪町は豊島区と姉妹都市である』。こんな一文がグリモアの予知の際、読み取れたのよね」
――豊島区には、池袋がある。
黒代朝希
いよいよコンキスタドールではない『四番目』とも合流できそうですね。
このシナリオは、その前日譚か第一章にも成りそうです。
第一章。
集団戦級のUDC怪物との戦いです。
六番目の猟兵にとってはいつもの集団戦となりますが、これを完遂する事で以後プレイングボーナスの核となる箕輪町支部のUDC職員を保護できます。
第二章以降からはプレイングボーナスが付与されます。
プレイングボーナス:UDC職員との連携を取る。
第二章。
UDC支部を襲撃したアーカイブの一人……いえ、二人である『カットスローターズ』との戦いです。
舞台となる地下倉庫では、解き放たれた邪神が殺し合っており、その余波に対処すると同時に『カットスローターズ』との戦いを繰り広げる事になります。
加えて『カットスローターズ』は『怨恨も快楽も主義主張もなく、呼吸するようにあらゆるものをバラバラにしようとする』というある種の『純粋な殺意』を持ってナイフの殺人術たるユーベルコードを繰り出してきます。
それに対する策や準備等を整えておけば、有利に戦えるでしょう。
第二章のプレイングボーナス:邪神の殺し合いの余波に気を付けながら戦う/『純粋な殺意』によるナイフ殺人術に対して対策等を整える。
第三章。
アーカイブ『カットスローターズ』を倒しても、邪神の蠱毒は完遂されてしまいます。
ですが、この場には支部で邪神を管理していた職員達がいます。
彼らの知識や指示に従い、強化された邪神を滅して下さい。
第三章のプレイングボーナス:第三章の断章にて開示。
それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『混ざり物の猟犬』
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POW : いぬのきおく
戦場内の味方の、10秒以内の【ダメージ】を無効化する。ただし、自身の幸福な記憶ひとつを心的外傷に改竄する。
SPD : いぬのあそび
【あらゆる直線と90度以下の角度から仲間達】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : いぬのきもち
【|清浄《正常》な生命への憎悪から鏖殺形態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
イラスト:いぬひろ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
――長野県箕輪町が郊外。
そこには寂れているが、手入れや清掃等はされている倉庫が存在する。
その正体は、箕輪町におけるUDC支部……そのカヴァーだ。
だが、現在支部は『アーカイブ』の手先である『カットスローターズ』に襲撃され、収容されていたUDC怪物……そして邪神が解き放たれてしまっている。
この事態に六番目の猟兵はそれぞれのユーベルコードを用いて『カットスローターズ』のユーベルコード『縫村委員会』を突破。
そこから支部の中へと突入し、まずは職員の安全を確保するべく低級のUDC怪物の群れを駆逐する所から任務と物語は始まる。
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
はぁ!?
支部が攻撃を受けてるって!?
ちょっと本部の位置が気になってたところだってのに、敵さんも容赦がないねぇ……こっちの疑念に勘付かれたか?
まあいいさ、奴らが敵意を剥き出しにしてくるってんならむしろ好都合さ。一気に突入して戦線を立て直すよ!
封鎖を解かんとばかりのサイキック『衝撃波』で支部のカバーを解きつつ突入し、辺り構わず『電撃』を撒き散らす。
デバイス周りの損失は勘弁しておくれよ、|必要経費《コラテラルダメージ》って奴さ!
そうして撒き散らした電撃で【超感覚領域】を形成、猟犬どもとカットスローターズの敵意を頼りに『属性攻撃』を降らせる。
現着するまで大人しくしておきな!
「はぁ!? 支部が攻撃を受けてるって!? ちょっと本部の位置が気になってたところだってのに、敵さんも容赦がないねぇ……こっちの疑念に勘付かれたか?」
数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)……UDCアース出身の一般人ながら、失踪した友人を探す為に六番目の猟兵に加入し、その果てにUDC怪物と化した友人を『見送った』女性。
彼女は友のオブリビオン化の真相とその先にある自らの宿命を探していた所……『獣人世界大戦』にて二番目の猟兵『アーカイブ』の本拠地がUDCアースにあるという情報を手に入れた。
「まあいいさ、奴らが敵意を剥き出しにしてくるってんならむしろ好都合さ……一気に突入して戦線を立て直すよ!」
サイキックによる『衝撃波』を用いて『縫村委員会』による封鎖を突破し、支部内へと突入した多喜。
そのままUDC怪物『混ざり物の猟犬』が跋扈する魔境を突破するべくユーベルコードを発動。
「デバイス周りの損失は勘弁しておくれよ、|必要経費《コラテラルダメージ》って奴さ!」
更にサイキックによる電撃を媒介とし、ユーベルコード『|超感覚領域《サイキネティック・テリトリー》』を発動。
敵意を向けたUDC怪物の死角から、電撃が放射され怪物の肉体を焼け焦がしていく。
「ついでに、奴らの敵意を媒介として……殺意は純粋だろうけど、例の『|灼滅者《スレイヤー》』とやらの敵意も、隠せていないね」
何が原因で『カットスローターズ』が『|灼滅者《スレイヤー》』とやらを敵視しているか……其れはまだ、分からない。
しかし何であろうとも――
「現着するまで大人しくしておきな!」
オブリビオンの好き勝手には、させないと多喜は電撃を迸らせるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
柳・依月
ついに俺達の世界……UDCアースでも動きだしたのか。
二番目の猟兵、アーカイブ……目的はまあまあ明確だが、理解できるとは言い難いな。無辜の民の命よりも自分たちの目的を優先するとは。
まずは低級のUDC怪物の一掃と職員の安全確保か。
ここはサクッと、素早く片付けるとしようか。仕込み番傘でUCを使用し、相手が反抗する前に片付けることが理想だが、油断は禁物だ。【第六感】や【見切り】で回避を試みるとしようか。
さて……大丈夫ですか?俺達は援軍に馳せ参じた、猟兵です。共に戦い、世界を守るとしましょうか。
「ついに俺達の世界……UDCアースでも動きだしたのか」
厳密に言えば、はじまりの猟兵曰く『二番目の猟兵』……アーカイブの本拠地はUDCアースに存在するとの事だ。
柳・依月(ただのオカルト好きの大学生・f43523)……『とある民俗学系ネットロア』を正体とする新しい妖怪は、支部内に突入した後UDC怪物の群れを相手取っている。
「二番目の猟兵、アーカイブ……目的はまあまあ明確だが、理解できるとは言い難いな。無辜の民の命よりも自分たちの目的を優先するとは」
元より、はじまりの猟兵もアーカイブの目標の事を『到底理解の及ばぬ目的』と称している。
理解の対極……其れが二番目の猟兵なのだろう。
「とはいえ、まずは低級のUDC怪物の一掃と職員の安全確保か――ここはサクッと、素早く片付けるとしようか」
依月はユーベルコード『疾風迅雷』を発動。
瞬間移動と見まごう速さで『あらゆる直線と90度以下の角度』から仲間を呼び出す『混ざり物の猟犬』の個体……そのそれぞれの懐に入り、そのまま神速で『仕込み番傘』を抜刀すると同時、衝撃波を放つ事で絶命させていく。
「相手が反抗する前に片付けることが理想だが、油断は禁物だ」
その意気込みによってUDC怪物の反撃を回避する事に成功。
直後に怪物の眉間に刺突を食らわせ、絶命させる。
「さて……大丈夫ですか?俺達は援軍に馳せ参じた、猟兵です。共に戦い、世界を守るとしましょうか」
やがて監視カメラ……そこから見ているであろうこの支部の職員達にそう語り掛け、依月は優しく微笑むのであった。
大成功
🔵🔵🔵
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【SPD判定】
今回は真剣口調で話すよ
過去の記憶が疼くのか、カットスローターや縫村について妙に知っている風に話すよ
攻撃はUCで呼び出した子メインで、ワタシは基本的に職員の安全確保に動くね
攻撃された職員を【硬化】した体で【かばう】、怪我した職員を【回復力/医術】で治す、【救助活動/コミュ力/精神の余裕】で安全圏へ誘導する、等を行うよ
UCは『ワタシのソロモンの雷』
ソロモンの悪魔の雷で、UDC怪物のみを攻撃するよ
必要ならワタシもネクロオーブから放つ光弾による中・遠距離攻撃で攻めるね
技能は【エネルギー弾/弾幕/誘導弾】を使うよ
「……ああ、成程。『アーカイブ』が『オブリビオンの融合合体』を成すというなら……確かに『カットスローターズ』とやらになるわよね」
クローネ・マックローネ(快楽至上主義な死霊術士・f05148)……彼女は妙に『カットスローター』や『縫村』について知っている様に語る。
其れはクローネの失った記憶についての事なのか。
冷徹な顔立ちで、クローネはUDC怪物が跋扈する支部の中を駆けていく。
「挑戦者を気取っている様だけど……今度はイカサマも敗者復活戦も無し――地獄に落ちて貰うよ」
ユーベルコード『ワタシのソロモンの雷《ブラック・ソロモン・デビル・ライトニング》』で呼び出された『ソロモンの悪魔』にUDC怪物の掃討を命じ、クローネは六番目の猟兵の到着を感じ取り、籠城から支部内の偵察に出た職員の保護に移る。
主にUDC怪物からの攻撃を硬化したクローネの肉体で庇い、怪我した職員は医術を用いて回復力を高めて治癒していく。
「まずは、安全圏に避難しようか」
そこから職員から聞いた籠城している区画の場所を元に、クローネは避難を開始する。
だが、UDC怪物の群れがクローネ達を襲おうとする――
「彼女の雷を受けて、無事で済むとは思わないでね」
瞬間、クローネが呼び出した『ソロモンの悪魔』が雷属性の魔法を放ち、飛び掛かろうとした『混ざり物の猟犬』を感電死させていく。
「ワタシも、光弾攻撃が可能だからね……」
召喚したオブリビオンを操る、呪われた宝珠を取り出したクローネ。
そこから射出される光弾によって、一体のUDC怪物が眉間の周辺を消失させられるのであった――
大成功
🔵🔵🔵
臥待・夏報
UDCの施設なんて基本は直線だらけじゃん!
この中で『猟犬』を避けるなんて流石に無茶だよ……
なんて、泣き言も言ってらんないか
UCを使用
とにかく目立たないよう闇に紛れて情報収集しながら移動
攻撃を避ける自信が無いなら、そもそも敵に見つからなければいいんだ
この猟犬たちは元々この施設内に収容されてたUDC
だったら、この施設内のどこかに、彼らに対応するための「あらゆる直線と90度以下の角度」を廃した空間が絶対あるはずだ
そこを探して、陣取ってから戦闘に移るよ
奴らが現れる数と方向さえ限定できれば、拳銃と呪詛の炎で十分戦える
生存してる研究者と合流して話が聞けたら理想的だけど
無理なら敵の数を減らすことに集中するよ
「UDCの施設なんて基本は直線だらけじゃん! この中で『猟犬』を避けるなんて流石に無茶だよ……なんて、泣き言も言ってらんないか」
交戦するUDC怪物の特性を思い返して頭を抱えながらも、臥待・夏報(終われない夏休み・f15753)はUDC支部に突入。
ユーベルコード『|茜のいろはにほへと《ハウ・トゥ・フェイド》』の発動により、隠密能力とその状態で行う情報収集能力を強化。
支部内を跋扈する『猟犬』の認識に入らない様、夏報はひっそりと進んでいく。
「兎に角目立たない様に……攻撃を避ける自信が無いなら、そもそも敵に見つからなければいいんだ」
夏報は認識操作等に特化したUDCエージェント。
自身の身体能力による回避能力……それを使う前に、認識等をユーベルコードで操作する事で対応する六番目の猟兵だ。
「この猟犬たちは元々この施設内に収容されてたUDC……だったら、この施設内のどこかに、彼らに対応するための『あらゆる直線と90度以下の角度』を廃した空間が絶対にあるはずだ」
UDCエージェントとしての見識は正しく、奴らのユーベルコード『いぬのあそび』……『あらゆる直線と90度以下の角度』を媒介として同じ『猟犬』を呼び出すユーベルコードの対策区画。
そこを探し出して陣取ってから、夏報は戦闘に移る。
「奴らが現れる数と方向さえ限定できれば、拳銃と呪詛の炎で十分戦える……後は、生存している研究者と合流するだけだね」
恐らく、今陣取っている区画と同じ性質を宿す場所……そこにUDC職員達は隠れている筈だ。
大成功
🔵🔵🔵
天宮・紫苑
アドリブ・連携:可
邪神を使った蠱毒とは、危険なことを考えますね。
「なんであれ、やることは変わりません」
「人命救助と敵の殲滅です」
まずは多数の雑魚。
施設に突入と同時にUCを発動します。
その後は不意打ちや討ち漏らしが無いように周囲を警戒しながら、職員との合流を目指します。
「安全確保のためにも早々に全滅させます」
戦闘は警戒を第一に考えながら、油断せず確実に進めていきます。
【目立たない】為にも【闇に紛れる】ように気配を消して【不意打ち】します。
下手に消耗しないためにも、相手の事を警戒し、回避・防御を常に取れるように立ち回ります。
「これはただの前哨戦、無理せず行きましょう」
「邪神を使った蠱毒とは、危険なことを考えますね……まぁ、なんであれ、やることは変わりません」
天宮・紫苑(人間の魔剣士・f35977)、銀誓館学園の能力者はユーベルコード『黒影の領域』を発動。
周囲を闇のオーラで覆い、闇のオーラに触れた存在から生命力を吸収する異能を用いて多数の『混ざり物の猟犬』から生命力を略奪。
弱った隙を突いて紫苑は大太刀『闇纏』……魔剣士が使うことを前提として鍛えられた、身の丈ほどもある長大な大太刀を振るい、UDC怪物の群れを両断。
「人命救助と敵の殲滅です」
そのまま一気にフロア内のUDC怪物を殲滅し、職員との合流を目指す。
「安全確保のためにも早々に全滅させます」
再び闇のオーラを展開し、それに巻き込まれて弱った『混ざり物の猟犬』に対して大太刀『闇纏』を振るってトドメを刺す紫苑。
やがてある程度以上、UDC怪物の数が少なくなり……触媒として新たな個体が呼び出される事が無くなったとグリモア猟兵から通達が来る。
「邪神と……『カットスローターズ』との交戦に専念できるのは、良いですね」
そう言って紫苑はUDC職員が籠城していた区画へと到着。
六番目の猟兵である事を明かし、支部を脱出する前に襲撃者の『カットスローターズ』を撃破して『邪神の蠱毒』を阻止する事が目的だと告げると……UDC職員達はそれぞれの武装や研究データを持ち出し、紫苑達に同行する。
「これはただの前哨戦、油断せず行きましょう」
目指すは、地下倉庫区画……そこで邪神の蠱毒と、『カットスローターズ』は六番目の猟兵を待ち受けている。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『カットスローターズ』
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POW : 断裁ディバイダー
【カッターナイフ】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 疾風ダンスマカブル
【高速ステップ】で敵の間合いに踏み込み、【斬撃力を備えた衝撃波】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
WIZ : 九死カットスロート
自身の【瞳】が輝く間、【カッターナイフ】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
イラスト:みやこなぎ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
地下倉庫にて、邪神同士が殺し合っている傍……そこで『カットスローターズ』は六番目の猟兵を待ち受けていた。
「成程、こいつらが……」
『切宮君、彼らの殺意は|灼滅者《スレイヤー》と同等か、或いは……』
何か思う所はあるのか、彼らは六番目の猟兵を見て何か納得し……
「っと!」
『危ないですね、邪神が殺し合うというのは』
その余波を避けると同時に、カッターナイフによる斬撃を繰り出していく『カットスローターズ』。
彼らの攻撃を邪神の殺し合いの余波も対処しながら避けるのは、UDC職員達の支援が必要そうだ――
プレイングボーナス:UDC職員との連携を取る。
第二章のプレイングボーナス:邪神の殺し合いの余波に気を付けながら戦う/『純粋な殺意』によるナイフ殺人術に対して対策等を整える。
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【POW判定】
今回も真剣口調で話すよ
過去の記憶をはっきり思い出したのか、カットスローターや縫村について妙に知っている風に話すよ
久しぶりね、カットスローター…それと縫村
また|新宿橘華中学《ブレイズゲート》から出てきたの?
二人には悪いけど、早々に|復学し《くたばっ》てもらうね
UDC職員達に支援してもらいながら、カットスローターズと戦うよ
UCは『ワタシの六六六人衆達』
UDC職員達を【鉄壁/硬化/かばう/回復力】で守りながら、【団体行動/集団戦術/大軍指揮/怪力/切断/範囲攻撃】で攻め立てるね
敵の攻撃や殺し合いの余波は【第六感/野生の勘/戦闘知識】で可能な限り避けるよ
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
うっわぁ地獄絵図か?
お前らも見境なしに事態を悪化させてるんじゃねぇよ!
仕方ねぇ、周りの職員を乱戦からカバーしつつ元凶を抑えにかかるしかないよな!
そうなりゃやる事はただ一つ、【超感覚網】を広げてこのカオスな戦況を『情報収集』して職員連中や他の猟兵と力を合わせ、集団で対抗だ!
『電撃』と『マヒ攻撃』の『属性攻撃』を使い分けて『範囲攻撃』しつつ、奴らのカッターナイフへ『衝撃波』を『カウンター』でぶち当て体勢を崩させる。
他の邪神どもの動きも注意しながら『援護射撃』していかんとするけど……ああもう、やる事が多すぎねぇかな!?
誰か手を貸しとくれ!
天宮・紫苑
アドリブ・連携:可
さて、今回の元凶が相手ですね。
「でも、さっさと排除して邪神戦といきましょうか」
UDC職員には邪神の様子を伺ってもらい余波のタイミングを教えてもらうことにしましょう。
そうすれば私はカットスローターズに集中できますからね。
「職員の皆さん、邪神の警戒をお願いします」
戦い方としては、
UCを展開して防御・回避重視の戦いです。
カットスローターズは邪神戦前の、せいぜいが中ボス戦、無理をする必要はありません。
多少時間がかかっても確実に排除します。
冷静に落ち着いて【闇に紛れる】ように気配を消して、確殺の【覚悟】を持って挑みます。
「邪神との戦いで邪魔になりそうなので、排除させていただきます」
「うっわぁ地獄絵図か? お前らも見境なしに事態を悪化させてるんじゃねぇよ!――サイキックハーツ出身の『アーカイブ』!」
数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)はUDC支部の地下……地下倉庫区画で殺し合っている邪神――其れを引き起こしたオブリビオン『カットスローターズ』を見据え、叫んでいく。
「仕方ねぇ、周りの職員を乱戦からカバーしつつ元凶を抑えにかかるしかないよな!」
「ですね。今回の元凶が相手ですが……さっさと排除して邪神戦といきましょうか」
そこに天宮・紫苑(人間の魔剣士・f35977)が加勢。
多喜の意を組み、UDC職員には邪神の様子を伺ってもらう体制を整えるべく彼女らは動く。
「しかし、六番目の猟兵ねぇ……何と言うか正義の味方というか……」
『ええ、灼滅者が好む手合いです』
「それはそうだろうね――現在、多くの灼滅者とエスパー、そしてダークネスの生き残りが六番目の猟兵に覚醒している」
――『漆黒の肌を持つ色っぽい女殺人鬼』が、『カットスローターズ』の肌を切り裂く。
その姿を見て、彼らは驚きを隠せない。
『切宮君……』
「――六六六人衆、の群れだと? ここはUDCアース……ッ!?」
と、ここで『カットスローターズ』はクローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)の存在を認識する。
その『生命体の埒外』を瞬時に認識したのだろう――ダークネスと灼滅者、そしてデウスエクスとケルベロス……四種類の死者の魂を取り込み、その性質をブラックタールの特性として再現する。
其れが彼女のユーベルコードであり……『カットスローターズ』、六六六人衆のメンバー二人を当事者の様に今のクローネは記憶している。
「久しぶりね、カットスローター……それと縫村――また|新宿橘華中学《ブレイズゲート》から出てきたの? それとも『ゴッドモンスター』での『マンモスイリュージョンスタジオ跡』以来?」
「……その口ぶりは」
『――貴方、でしたか』
「二人には悪いけど、早々に|復学し《くたばって》もらうね」
女殺人鬼の集団をUDC職員達によって支援してもらいながら、クローネは多喜と紫苑の隣に立つ。
「ごめんなさいね、独壇場になっちゃって」
「ああ、灼滅者だった……って事か?」
「シルバーレインとグリモアベースが繋がった時、トビアスの事を思い出した銀誓館OBOGも六番目の猟兵にはいましたし」
そんな風に会話を交わしながらクローネと多喜、紫苑は『カットスローターズ』に加えて邪神の殺し合いの余波に対応していく。
「――やる事はただ一つ、ユーベルコード『|超感覚網《テレパシー・ブロードリンク》』を広げてこのカオスな戦況を情報収集し、職員連中や他の猟兵と力を合わせる事で集団対抗だ!」
全身を媒介にして味方にテレパスのネットワークを渡し、そのまま無線代わりにして連携を繰り広げていく。
加えて『カットスローターズ』から齎される『害意』によって、多喜はサイキックの電撃で件の六六六人衆の『アーカイブ』……奴が持つカッターナイフを弾き落とそうとする。
「闇よ……『黒影の領域』」
紫苑は前回と同様に半径146メートル圏内を闇のオーラで覆い、邪神と『カットスローターズ』から生命力を奪って弱体化させていく。
「カットスローターズは邪神戦前の、せいぜいが中ボス戦、無理をする必要はありません――多少時間がかかっても確実に排除します」
「おいおい、舐められたもんだねぇ……」
「私達を舐めて無事だった者は――」
「――灼滅者は、違うよ」
そこにクローネが紫苑の加勢に入る。
呼び出した女殺人鬼達による切断、怪力、暗殺、死角攻撃、回復阻害攻撃――それらを組み合わせ、女殺人鬼……六六六人衆は、かつての同胞である『カットスローターズ』を切り刻んでいく。
「裏切り者め……!」
『元々六六六人衆に絆という概念は幻想以下の価値でしたが……オブリビオン化した今では、更に忌々しいですね……』
流石に面白くない状況なのか、『カットスローターズ』……かつて『カットスローター』と『縫村・針子』と呼ばれたダークネス、その融合合体したオブリビオン――二番目の猟兵『アーカイブ』は睨みつけながらユーベルコードを発動。
カッターナイフを振るい、切断系ユーベルコードで六番目の猟兵諸共両断せんと凶刃を振るうが――
「どの道、UDC職員殺害も邪神の『|持ち帰り《アーカイブ》』もさせはしない……」
「灼滅者も加勢しているんだ……その上で六番目の猟兵がお前らに『|持ち帰り《アーカイブ》』させた事はあったかい?」
「私はダークネスともアーカイブとも縁は深くはありません。ですが……邪神との戦いで邪魔になりそうなので、排除させていただきます」
三者三様に、その刃に対応。
アーカイブ……六六六人衆のオブリビオン『カットスローターズ』を追い詰めていく。
対して『カットスローター』と『縫村・針子』は――
「――やるぞ」
『ここで鼻を明かせば、アーカイブでの地位も上がるというものです』
執念深く勝利――六番目の猟兵とUDC職員の始末。
そして邪神の『|持ち帰り《アーカイブ》』を諦めていなかった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
臥待・夏報
職員の生存を最優先だね
落ち着いて
こちらはUDCエージェント
事態はしっかり把握している
この施設の構造、緊急時の対応についてはあなたがたのほうが詳しいはず
前線は僕に任せて各自の仕事に集中してくれ
……と、呼びかけておこう
(世界知識、慰め、集団行動)
で、肝心の前線は……捨て身で時間稼ぎするしか無さそうな雰囲気だな
釣星を駆使したロープワーク、MILK-DIPPERによる援護射撃で粘る
カットスローターズの武器はカッターナイフ、接近さえ許さなければしばらく継戦できるはず
問題は周囲の邪神たちだな
できるだけ呪詛の炎で対抗するけど
いよいよ不利になったら指定UCを使用、無敵の「写真」の状態になって緊急離脱を試みるよ
「落ち着いて、こちらはUDCエージェント……事態はしっかり把握している」
臥待・夏報(終われない夏休み・f15753)はUDCエージェントの六番目の猟兵。
故に支部の職員とは同僚、という事になる。
「この施設の構造、緊急時の対応についてはあなたがたのほうが詳しいはず――前線は僕に任せて各自の仕事に集中してくれ」
夏報の言葉に職員達は頷き、邪神の抑制を行えないか後方で作業に移る。
「させると――」
「思う?――触れてみなよ、できるものならね」
瞬間、夏報の肉体が49枚の写真……『カットスローターズ』の『過去』を写したそれらの写真媒体となっていく。
「戦闘用フックワイヤー『|釣星《アンタレス》』」
自分達の過去……サイキックハーツ世界における2014年3月30日の新潟ロシア村での戦い『ゴッドモンスター』を移した写真をUDCアースで見かけた『カットスローターズ』は一瞬動揺……
その隙を突き、夏報は記憶消去銃『MILK-DIPPER』も織り交ぜて『カットスローターズ』を足止めしていく。
今回、件の六六六人衆を討つのは自分ではない……
「こんな時間稼ぎに何の意味が――あ?」
『切宮君? どうし――』
一瞬だけ、六六六人衆のアーカイブの動きが鈍った。
「……邪神の能力を、敢えて活性化させたのか」
一瞬だけ、睨んだ者の動きを封じる魔眼……それを『カットスローターズ』にUDC職員達は放射する事に成功。
だが、邪神達は動きを鈍らせない――
「こんな終わり方――」
『認めなッ、ガハッ』
彼らにとっては取るに足らない『一般人』に足を救われ骸の海に帰される……『カットスローターズ』の予想に無かった結末であった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『黒の王』
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POW : 生成
【対象の複製、または対象の理想の姿】の霊を召喚する。これは【対象の持つ武器と技能】や【対象の持つユーベルコード】で攻撃する能力を持つ。
SPD : 母性
【羽ばたきから生み出された、幸福な幻覚】が命中した対象を爆破し、更に互いを【敵意を鎮める親愛の絆】で繋ぐ。
WIZ : 圧政
【羽ばたきから、心を挫く病と傷の苦痛の幻覚】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
イラスト:山本 流
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ヴィル・ロヒカルメ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
――アーカイブの一員である『カットスローターズ』は撃破された。
しかしまだ、彼らが解放した邪神が残っている。
――其れはサイキックハーツ世界における最後の戦い『サイキックハーツ大戦』において灼滅者が相対したダークネス……『黒の王』朱雀門継人と同じ異名を持つ邪神。
その能力は『理想の幻覚を見せる事。及びその『真逆』を見せる事で相手を無力化する』というもの。
「――『現実はこんなにも上手くいかず、かといって最悪ばかり引くはずがない』という気持ちを持って下さい」
UDC職員から指示が飛ぶ。
「相手は知性体の『最高』と『最悪』を掌握します……ならば『そのどちらにも偏り過ぎない心』を持つ事で、幻覚に抵抗できると支部の研究で出ています!」
だからこそ、六番目の猟兵よ……『理想と不幸に溺れることなく現実を見据える』のだ。
プレイングボーナス:邪神が見せる幻覚に対し『理想にも不幸にも溺れず現実を見据える』事で脱却する。
臥待・夏報
相次ぐ収容施設襲撃によりUDC組織は壊滅!
恐ろしい邪神が野に放たれ、地上は阿鼻叫喚に!
しかし……夏報さんは滅んでいなかった!
仕事とか書類とかまとめて全部うやむやになり晴れて自由の身……
つまり……明日は出勤しなくていいってこと!?
やったー!
……いや
これ、「理想」のほうの幻覚だよな?
我ながらどうかと思うぞ
理想の姿とはいえ相手は自分
30年弱、共に過ごした僕自身だ
使う技能もユーベルコードも推理はできる
お前はたぶん……呪詛で不幸の幻覚を見せて、後悔の感情を与えてこようとするだろう
分かっていれば、動じず撃てばいいだけの話だ
はー
明日も仕事かあ
職場が爆発したところで、余計忙しくなるのが「現実」ってもんだよなあ
――相次ぐ『カットスローターズ』による収容施設襲撃により、UDC組織は壊滅。
――恐ろしい邪神が野に放たれ、地上は阿鼻叫喚になった。
……だがしかし、臥待・夏報(終われない夏休み・f15753)は滅んでいなかった。
「仕事とか書類とかまとめて全部うやむやになり晴れて自由の身……つまり……明日は出勤しなくていいってこと!?――やったー!」
と、激務から解放され夏報は狂喜乱舞する……
「……いや……これ、「理想」のほうの幻覚だよな? 我ながらどうかと思うぞ」
そこで夏報は『現実』に戻る。
邪神『黒の王』によってかけられた『理想』の幻覚に囚われていた彼女だが、UDC職員から予め伝えられていた対処法によって正気に戻った。
「と、次はユーベルコードでの攻撃か……名前は『生成』だったっけ」
次に『黒の王』は『対象の理想の姿』……つまり『夏報の理想の姿』を出現させ、夏報の持つ武器や技能、ユーベルコードをも複製して嗾けるユーベルコードを発動。
しかし夏報は既に対処法を確立していた。
「理想の姿とはいえ相手は自分……30年弱、共に過ごした僕自身だ」
自分を最も知っているのは自分自身――その理論の元、夏報はユーベルコード『|瞼の裏で君とふたり《ラスト・ダンス》』を発動。
文字通り『自分自身』である相手に披露するのは――『敵対する対象と共に過ごした時間に応じて、攻撃や推理を含めた「次の行動」の成功率を上昇させる』という能力。
「使う技能もユーベルコードも推理はできる――お前はたぶん……呪詛で不幸の幻覚を見せて、後悔の感情を与えてこようとするだろう」
分かっていれば、動じず撃てばいいだけの話……成功率を高め、夏報は記憶消去銃『MILK-DIPPER』の引き金を引く――
「はー、明日も仕事かあ……職場が爆発したところで、余計忙しくなるのが「現実」ってもんだよなあ」
溜息をつきながら、すぐさま夏報は『黒の王』へと第二射を仕掛けるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
天宮・紫苑
アドリブ・連携:可
為すべきことを成すために、
私のやる事は、現実を見据えてただ敵を斬る。
「まぁ、いつもの事です」
すぐさまUCを発動。
後はUCを切らさず【覚悟】を決めて、【落ち着き】払って冷静に、
正面から敵を見据えて全力戦闘です。
防御は【受け流し】重視の【カウンター】狙いでいきましょう
「珍しく、正々堂々正面から行きますか」
UDC職員さんは、無理しない程度で構いませんので、
私の攻撃に合わせて追撃したり、私を回復していただければ助かります。
「無理はしなくて良いので、フォローをお願いします」
「為すべきことを成すために、私のやる事は、現実を見据えてただ敵を斬る……まぁ、いつもの事です」
すぐさまユーベルコード『果て無き練武』を発動する天宮・紫苑(人間の魔剣士・f35977)。
行動成功率が0%でなければ、最低成功率が60%になる――その能力を用いて、覚悟を決めた紫苑は落ち着き払って冷静に、正面から敵を見据えて全力戦闘を仕掛けていく。
「珍しく、正々堂々正面から行きますか」
防御は受け流し重視のカウンター狙い――其れが成功する確率は低くても『0%ではない』。
故に全ての最低成功率を60%に引き上げ、紫苑は邪神『黒の王』を相手に剣戟を繰り広げる。
「無理はしなくて良いので、フォローをお願いします」
邪神の『羽ばたきから生み出された、幸福な幻覚』に対して自分の心を覚悟に染め上げ、紫苑は大太刀『闇纏』を振るう。
魔剣士が使うことを前提として鍛えられた身の丈ほどもある長大な大太刀は、邪神の肉体を確かに切り刻んでいく。
「と、精神安定剤のアンプルですか……ありがとうございます」
UDC職員からの回復支援に感謝の言葉を述べ、次の幻覚系ユーベルコードを発動しようとした『黒の王』の機先を制して斬撃を叩き込む紫苑。
そこにUDCエージェント等の攻撃担当が追撃を仕掛けていく。
「無理しない程度で構いませんので……トドメは、私が刺しますので」
そんな風にUDC職員達と連携しながら、紫苑は魔剣士として大太刀による剣戟を以て邪神と渡り合っていく――
大成功
🔵🔵🔵
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
知性体の複製か理想の姿、なぁ。
ぶっちゃけるとさ、アタシの「理想の姿」ってなんなのさ?って思うワケよ。
こんだけ修羅場を潜った後じゃあ、こんな力がどれだけあっても叶わぬ事は多くってね。
だから望むとすりゃあ「何も力を持たないパンピーの姿」なんじゃねぇかな、って……つまり、だ。
奴がアタシの「最高の理想」を掌握しようとすりゃ、むしろ「UCの否定」に繋がるんじゃね?
慌てて今の複製を作ろうとする前に周囲の職員さんにそう伝えといて、起動条件を満たしとく。
無力なアタシの姿が出てきたら実証終了、【理塞ぐ鍵】で3分間のボーナスタイムだ。
現実の厳しさを総攻撃で知らしめてやろうじゃないか。
「知性体の複製か理想の姿、なぁ……ぶっちゃけるとさ、アタシの「理想の姿」ってなんなのさ?って思うワケよ」
哲学的な問いを『黒の王』に、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は問いかける。
「こんだけ修羅場を潜った後じゃあ、こんな力がどれだけあっても叶わぬ事は多くってね……だから望むとすりゃあ「何も力を持たないパンピーの姿」なんじゃねぇかな、って」
猟兵は、六番目の猟兵は紛れもなく超越者だ。
ダークネスと同じく出来る事の規模こそ個人差はあれど、全員がそれぞれ『生命体の埒外』を所持している。
しかし――
「叶わない願いも、ある」
数宮・多喜は、元は行方不明となった親友を探す為に原付と見まごうほどのぼろい宇宙バイクに乗った事が切欠で六番目の猟兵になったスターライダーだ。
しかし、その親友との再会の果ては――
「……つまり、だ」
だからこそ、多喜は理論を展開する。
「――奴がアタシの「最高の理想」を掌握しようとすりゃ、むしろ「ユーベルコードの否定」に繋がるんじゃね?」
――ユーベルコードを持たない……つまりどれだけのオブリビオンによる苦難を『何もできないから仕方がない』という一言で済ませられる立場に戻る事。
其れを敢えて多喜は「最高の理想」と定義した。
「慌てて今の複製を作ろうとする前に、周囲の職員さんにそう伝えておいた――さて、起動条件は満たしたね」
ユーベルコード発動――『|理塞ぐ鍵《ソリューション・ロック》』。
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、その理論を実際に実証してみせた場合『対象を覆う、テレパスが実体化した檻と錠前』が出現しユーベルコードを封印。
3分間、邪神『黒の王』はユーベルコードを封じられる……!
「無力なアタシの姿が出てきたら実証終了、このユーベルコードで3分間のボーナスタイムだ――現実の厳しさを総攻撃で知らしめてやろうじゃないか」
やがて無力な一般人の多喜が出現すると同時に『|理塞ぐ鍵《ソリューション・ロック》』は起動。
そこから多喜はUDC職員と共に邪神に対応していく――
大成功
🔵🔵🔵
黒風・白雨
かつて|竜神《わしら》に滅ぼされ、
その後オブリビオンになったかと思えば人に封じられ、
此度は何処ぞのオブリビオンに蠱毒に使われる――。
|邪神《おぬしら》も随分と難儀なことになっておるようじゃな。
|UDC職員《あの者達》が何の為におぬしらを封じておったのかは知らぬが、
かような面倒事が起こらぬよう綺麗に骸の海へと還してやろう。
複製か、理想の姿の霊を召喚する、か。
面白い。
オブリビオンが|猟威《わしの力》を扱えるのか見せてもらうとしよう。
自壊などとつまらぬことはしてくれるなよ?
〈仙術〉の縮地で距離を詰め、《力》を込めた手でもって霊も黒の王も引き裂こう。
そも、躰も持たぬ霊が理想の姿など傍ら痛い。
「かつて|竜神《わしら》に滅ぼされ、その後オブリビオンになったかと思えば人に封じられ、此度は何処ぞのオブリビオンに蠱毒に使われる――」
憐れむ様に、黒風・白雨(竜神・f31313)は邪神を見据える。
竜神はかつてUDCアースの邪神と戦った。
その結果として邪神は一体も残らず殲滅され、それ故に現在出現している邪神は皆全てオブリビオンなのだ。
「|邪神《おぬしら》も随分と難儀なことになっておるようじゃな……|UDC職員《あの者達》が何の為におぬしらを封じておったのかは知らぬが、かような面倒事が起こらぬよう綺麗に骸の海へと還してやろう」
故に白雨はユーベルコードを起動する。
彼女の『生命体の埒外』とは森羅万象を引き裂く《力》――その上で、巨大な《竜神武者》を従える事。
「複製か、理想の姿の霊を召喚する、か。面白い」
しかし今回現れた邪神『黒の王』は『相手の理想の姿を具現化する』事でそのユーベルコード等をコピーできる。
だが……それでも白雨の余裕は崩れない。
「オブリビオンが|猟威《わしの力》を扱えるのか見せてもらうとしよう――自壊などとつまらぬことはしてくれるなよ?」
白雨が所有する『オブリビオンやそのユーベルコードを捻り裂き砕く力』……圧倒的な『暴力』を具現化した力を、邪神がユーベルコード『生成』で生み出した複製体も使用する。
……流石は蠱毒を生き残った邪神というべきか、複製体は白雨の力を御して本体である竜神に食らいついていく。
「その事に対しては見事……だが」
――一瞬で、《力》を込めた竜神の手で、霊も黒の王も引き裂かれる。
仙術を使い、縮地で距離を飛び越え……一気に複製体と邪神を斬り裂いたのだ。
「そも、躰も持たぬ霊が理想の姿など傍ら痛い……だが、|猟威《わしの力》を御せた事自体はちと面白かったぞ」
元より、竜神は邪神に勝利した種族。
その圧倒的な相性差を以て、白雨は邪神『黒の王』を鎮圧するのであった。
大成功
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