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【妖土佐戦記】土佐の血と穢を浄化ぜよ!

#アヤカシエンパイア #途中参加歓迎 #複数人プレ歓迎 #オーバーロード歓迎 #妖土佐戦記

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●土佐弁は少しだけ現代訳されています
「あんたー、帰っ……きゃあーーーッ!!」
 帰って来て自宅に入ろうと戸を開けたおなごの悲鳴が街中に響く。何ぞ何ぞと振り返った男共は、屋敷の中に入ると惨劇を目にして血の気が引いた。

 ――血塗れの床に横たわる男の遺体。

「あ、|あて《私》の旦那が死によった……!」
 それは何が原因だったのか、特定はすぐには出来なかった。何故ならば、血という穢れによって妖の裂け目が発生してしまっていたからだ。
「ひぃっ何じゃあこの化け物! お優さん、逃げ|やせん《ない》と危ないき!」
「ろっ……六郎……六郎を返せ化け物ォーーーッ!!」
 旦那から引き離されたお優と言うおなごは、即座に陰陽師達が駆け付けた事によって無事ではあったが、六郎の遺体はそのままなのであった――。

●グリモアベース
「アヤカシエンパイアは土佐の国の依頼でございます」
 グリモア猟兵の、功・三成(平安さぽおと女房・f42973)が広げた巻物からホログラムを映し出しながら予知の内容を語る。
「既に現地の陰陽師達が戦えぬ者の立ち入り禁止の令を敷いている為、一般人は隔離状態……一方猟兵の皆様は即座に現場に駆け付けて妖と戦う事が可能になっております。六郎様の遺体は、残念ながら妖が居る屋内に放置された状態ですので……そちらの対処も必要と思われます」

 ワープさせてくるなり、結界を六郎に張るなりして踏み荒らされないようにすれば六郎も浮かばれるだろう。

「ただ、死因までは不明……恐らく事故のようですが、血に穢れた事によって妖の裂け目が発生してしまった事は事実です。妖を退治し次第、清めた上で、そののち『加護の神社』へ向かって下さいませ。お優様が加護を貰いたいと仰っているそうです。皆様も、何かお参りしてきて願いを祈っても良いかもしれませんね」

 そう言って、グリモアでの転移を開始する三成だった。


椿油
 椿油です。土佐シリーズ2回目です。
 第1章は『鬼女』との集団戦です。低級の妖怪ですが、知能は高いようです。会話もします。
 第2章は『嵌合体厄災鬼『三原童子』』とのボス戦です。欲望・憎しみ・不健康の三つの色鬼の要素を持っています。倒せば妖の裂け目を閉じる事が出来ます。
 第3章は日常です。丁度近くに加護が得られる神社があったので、皆さんも自由にお参り・お祈りしてきても構いません(皆様の願いなので、出来ればアドリブではなくプレイングに記載して下さい)。

 土佐弁が話せなくても標準語で大丈夫ですので、奮ってご参加下さい!
 皆様のアツいプレイング、お待ちしちょります!
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第1章 集団戦 『鬼女』

POW   :    鬼神変
自身の【片腕】を【異形巨大】化して攻撃し、ダメージと【強化無効】の状態異常を与える。
SPD   :    鬼火玉
レベル×1個の【鬼火】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ   :    穢れの風
視界内の任意の全対象を完全治療する。ただし対象は【鬼の穢れ】に汚染され、レベル分間、理性無き【悪鬼羅刹】と化す。

イラスト:もりさわともひろ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

武富・昇永
六郎どのが亡くなられた原因が不明というのが気になるところだが
裂け目のせいで遺体がそのままというのはなんとかせねばなるまい!

さて、妖は知恵が働くようだ
なら自分たちの強みを生かした戦い方をしてくるだろう
つまりは数を活かした戦法だ

ならば俺は個の強さを生かした戦法、一撃離脱の繰り返しを行うとしようか!
({妖切太刀・御首級頂戴丸}を抜刀し{早馬・餓狼黒鹿毛}に騎乗すると敵集団のど真ん中に突っ込むとUC【出世道・雑兵首まとめ狩り】で敵味方の区別なく巨大化した御首級頂戴丸で薙ぎ払い、敵集団から離れる)

俺は青天井の昇り鯉!武富・昇永!
俺の首が欲しければかかってこい!
餓狼黒鹿毛の動きについてこれればの話だがな!



「六郎どのが亡くなられた原因が不明というのが気になるところだが――裂け目のせいで遺体がそのままというのはなんとかせねばなるまい!」
 昇永は手を動かし鬼火を操る鬼女達を睨む。
『どう焼いてやろうかねぇ』
『きひ、肴が自分から向かってくるようだよ』

「(さて、妖は知恵が働くようだ。なら自分たちの強みを生かした戦い方をしてくるだろう……つまりは数を活かした戦法だ)」
 ならば、個の強さを生かした戦法をと【早馬・餓狼黒鹿毛】に乗り込み、【妖切太刀・御首級頂戴丸】を抜刀しUC《出世道・雑兵首まとめ狩り》を発動する。巨大化した妖切太刀・御首級頂戴丸を勢いよく振り回し、鬼女達の鬼火を操る手が飛ぶ。
『ひぃっ!?』
『ぎゃあーっ!!』

「俺は青天井の昇り鯉! 武富・昇永! 俺の首が欲しければかかってこい! 餓狼黒鹿毛の動きについてこれればの話だがな!
 と言って、ヒットアンドアウェイ戦法のように餓狼黒鹿毛と共に場を素早く一周して離れる昇永。

『おのれぇ! 丸焼きにしてやる!!』
『あんた、手首は大丈夫かい』
『こうもなっちゃ鬼火は操れないねぇ……やってくれたものだよ!』
 怒りが膨らむ鬼女。確実に、戦える妖の数は減っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

土師・智実
「…オイこりゃマジかァ?」
天仰ぐ

「押っ取り刀で駆けつけたはいいが、何選んでも消耗戦かよ…ヒデェ話だ」
顔押さえ

「それでも他の面子が揃うまで、ここを抑えにゃならねェのは変わらねェか。腹ァ括るか、クソッタレェ」

有相の三密でUC
天鼓雷音如来と化し稲妻の速さで接敵し敵をぶん殴って雷鳴電撃
物理攻撃無効だが火炎攻撃は無効じゃないので勿論燃える…
途中で
通電物質内移動なんだから敵自身に重なって雷鳴電撃すれば燃やされないのではと気付くが
それまではそこそこ火傷を負う…

「俺ァ歌人で武者じゃねェッての!最初からンなこと思いつくわきゃねェだろォが!」
逆ギレしつつ少しでも敵を減らすべく奮戦する



「……オイこりゃマジかァ?」
 現場の状況を聞いて天を仰いだ智実。
「押っ取り刀で駆けつけたはいいが、何選んでも消耗戦かよ……ヒデェ話だ」
 智実は顔を押さえる。妖が出て来なくなるまで戦うしかないという、この死合い。

「それでも他の面子が揃うまで、ここを抑えにゃならねェのは変わらねェか。腹ァ括るか、クソッタレェ」
 UC《天鼓雷音如来真言》を発動すると、稲妻の音を鳴り響かせる天鼓雷音如来に肉体を変え、稲妻の速さで雷鳴攻撃を場に轟かす。

『なんだってんだいこの親父は!』
『焼いちまおうかねぇ!』
 鬼火を受けて火傷する智実。そこで智実は閃いた。

 ――通電物質内移動なんだから敵自身に重なって雷鳴電撃すれば燃やされないのでは? と。実践してみると、鬼火は自分に放てない鬼女達が逃げ惑う。

『ちょっと、あたいの体から離れろってんだよ!』
『大体あんた、さっきは普通に傷を負ってたじゃないかい!』
「俺ァ歌人で武者じゃねェッての! 最初からンなこと思いつくわきゃねェだろォが!」
 と、半ばキレ気味に雷鳴を飛ばす智実。

 六郎の屋敷と周囲に少しばかり煩い轟音が響いたのち、倒れ伏せる鬼女が幾つも。場を切り抜けた、智実であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

…亡骸の回収か
そういう事には慣れている…私の世界では死なぞ身近にあった…
ともかく…行こうか…私は処刑人…!

ロープワークで鎖の鞭を振るい男の亡骸を掴んで引き寄せ
怪力で亡骸を抱えながら餓血刀を抜き振るい敵と戦おう

地獄の炎纏う餓血刀による魔喰と生命力吸収の力で斬り付けてゆき炎纏う血液による攻撃で敵を焼却してやろう

鬼火か…だがそれがどうした…こんなものは…吹き飛ばしてやる!

【紺碧の地獄の炎】を発動、餓血刀より紺碧の地獄の炎の斬撃波を放ち
男の亡骸を燃やさぬように炎を操り敵群と鬼火だけを範囲攻撃で焼き尽し噴き呼ばしてやろう…!

邪魔をするなよ…!私は…処刑人だッ!!!



「……亡骸の回収か」
 アンナは六郎の屋敷を見つめる。
「そういう事には慣れている……私の世界では死なぞ身近にあった……」
 鬼女がアンナを見つけると、今にも鬼火で焼き尽くしてやろうかとうずうずしているようだ。
「ともかく……行こうか……私は処刑人……!」

 【鎖の鞭】で六郎の身体を手繰り寄せると、六郎を脇に抱えたままアンナは戦う。
『お前もろとも灰にしてやるよ!』

 【阿婆羅血剣】を振るい、生命を喰らう斬撃と、赤く変わった刀身から放たれる炎が鬼女を包む。
「鬼火か……だがそれがどうした……こんなものは……吹き飛ばしてやる!」
 アンナはUC《紺碧の地獄の炎》を発動し、紺碧の地獄の炎の斬撃波が鬼女を包む。
『きゃあっ!?』
『こやつ……っ!!』
 アンナは六郎の遺体を持ちながら、地獄の炎が鬼女を焼き尽くしていく。

「邪魔をするなよ……! 私は……処刑人だッ!!!」
『いやぁぁっ!!』
 鬼女を焼却したのち、アンナは六郎を外へと運び出していったのだった。

「ひとまず……ここで……安堵の時を過ごしていてくれ……」
 後は、しかるべき者が六郎に対応してくれるだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

八秦・頼典
●WIZ

へぇ、ここが土佐日記で有名な土佐ね
些か訛りと方言が強いし、|唄輪臥琉《ばいりんがる》の符を持ってきて良かったかな
都の喧騒とはまた別な喧騒に渦巻いているようだが、位階に恥じない働きをしつつも忍び名であるライデンで参上しようか

ふぅむ、この場の空気が鬼の穢れに満ち溢れているね
ボクは持ち前の【霊的防護】で中和できようが、放置すれば周りで奮闘する在郷の陰陽師や避難している民に累を及ぼすのは想像に固くない
ならば、こちらも【浄化】の風を舞い起こそう
『形代招来』で召喚せし形代達で囲むように旋回させ、満ち溢れる穢れの風を打ち消そう
勿論、妖達の事は忘れていないよ
形代に気を取られている隙に狛犬達がお相手だよ



「へぇ、ここが土佐日記で有名な土佐ね」
 頼典は、忍び名であるライデンとして参上した。
「些か訛りと方言が強いし、|唄輪臥琉《ばいりんがる》の符を持ってきて良かったかな」

 鬼女は味方を治癒しようと、鬼の穢れを流し、理性無き悪鬼羅刹へと覚醒させた。
『キィィーーヒヒヒ!!』
『ウガァ!!』

「ふぅむ、この場の空気が鬼の穢れに満ち溢れているね――ボクは持ち前の霊的防護で中和できようが、放置すれば周りで奮闘する在郷の陰陽師や避難している民に累を及ぼすのは想像に固くない」
 UC《形代招来》を発動したライデンは、765体の形代に囲むように旋回させ、穢れの風を打ち消していく。

『ウガッ!!』
『ガルルゥ……!!』
 今現在、理性の無い鬼女は旋回する形代を目で追い続ける。

「(勿論、妖達の事は忘れていないよ)」
 その間に、狛犬である【阿近】と【吽近】が鬼女に荒々しく燃え盛る炎と静かなる激流の渦を叩きつける。

『ギャンッ!!』
 まるで尾を踏まれた猛犬のような声を荒げ、鬼女達はしどろもどろに散開するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神城・星羅
愛しの君の朔兎様〔f43270)と参加

土佐がまた危機ときいて飛んできました。色々忙しくで遅参すぎてすみません。すでに戦力過多かと思いますが、夫たる六郎様をお優様に弔っていただけるように。朔兎様、私たちのこれからの為にも!!

すでに大勢は崩れているようですね。ダメ押しの一手を。この黎明の風は妖を祓い、戦友達を祓う聖なる風です。鬼火は脅威なれど、【オーラ防御】【幻影使い】【残像】【結界術】で回避の大勢と護りのすべを。

分裂したり合体したりと忙しいですね!!対応してると前出てくれる朔兎様の負担が大きいので【高速詠唱】で黎明の風!!鬼火ごと敵をふきとばします!!

人の絆を断ち切る妖、ここで祓ってみせます!!


源・朔兎
愛しの姫の星羅(f42858)と参加

また土佐に騒動があって飛んできたが、師匠と響さんが目の前で死に別れた状況がどんなに辛かったのがわかるな。死んだのは夫の師匠の方だけど、状況は似ているし・・・本当に師匠が生き返ったのが奇跡だったんだな。

なので、夫婦の最後の別れさえ邪魔する妖は絶対祓う!!もう多勢だけど、六郎さんとお優さんに最後の時をを過ごさせてやりたい。俺と星羅の今後の道のりの為にな!!

そんなデカすぎる手でストレートに殴ってどうする。スピードタイプの俺は注意すれば致命的なのは【残像】【変わり身】【瞬間思考力】できりぬける。

隙あり!!疾風の構え!!そのまま次の一撃受けとめ、一撃いれてやる!!



「土佐がまた危機ときいて飛んできました」
「また土佐に騒動があって飛んできたが、師匠と響さんが目の前で死に別れた状況がどんなに辛かったのがわかるな」
 愛しあう星羅と朔兎が共に駆け付ける。その時には、鬼女の数も減っていた。

「すでに戦力過多かと思いますが、夫たる六郎様をお優様に弔っていただけるように。朔兎様、私たちのこれからの為にも!!」
「(死んだのは夫の師匠の方だけど、状況は似ているし……本当に師匠が生き返ったのが奇跡だったんだな)」

 家族の事を思いながら。二人は鬼女へと向かっていく。
「すでに大勢は崩れているようですね。ダメ押しの一手を」
 UC《黎明の風》を星羅が発動すると、場に妖を祓い、戦友達を祓う聖なる薫風が吹き始める。
『くっ、鬼火をかきけそうって言うのかい!』
「分裂したり合体したりと忙しいですね!!」
 鬼女もろとも吹き飛ばす勢いだ。

「夫婦の最後の別れさえ邪魔する妖は絶対祓う!! もう多勢だけど、六郎さんとお優さんに最後の時をを過ごさせてやりたい。俺と星羅の今後の道のりの為にな!!」
『喰らいな! オラァ!!!』
 異形巨大化した鬼女の手を素早い身のこなしで避ける朔兎。
「そんなデカすぎる手でストレートに殴ってどうする」
『なっ……!? この野郎、今度こそ躱せないと思え!!』
「隙あり!!」
 UC《疾風の構え》を発動し、異形巨大化した片腕を逆手の双月の剣で受け止める朔兎に驚く鬼女。
『な……受け止めやがった!?』
 そして神速の斬撃で返すと、鬼女は倒れ伏せる。
『がッ……!!』

 鬼火と鬼女を吹き飛ばして転ばせた星羅は、鬼女に喝を入れるが如く、朔兎のサポートの為に更にもう一吹き吹かせていく。
「人の絆を断ち切る妖、ここで祓ってみせます!!」
『ぐ……おの、れぇっ……!!』
『人間如きがあッ……!!』
 鬼女達は次々と鬼火をかき消され、朔兎の神速の斬撃と星羅の聖なる薫風で吹き飛び、倒れていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

武者小路・式部
アドリブ連携歓迎

状況把握。すでに犠牲者が発生している事件とのこと。
これ以上の被害拡大を予防するためにも、六郎様にはご協力いただきます。
……安らかな休眠をお約束します。

システムコール。これより和歌の詠唱を開始します。
――秋澄む日、人はいとなみ、例のおこなひ(人々の日常はいつも通り変わらず、とても平穏であるという意味)

穢れた治療の余地は残しません。戦場にて発生する怪我を幻で覆い、悪鬼羅刹化を抑止します。
エネミー:鬼女もまた、人型である以上和歌の影響は受けます。人外箇所という異常を損なうダメージを与えます。

そして血に塗れた六郎様のご遺体も……エンバーミングいたしましょう。
穏やかに別れられるように。



「状況把握。すでに犠牲者が発生している事件とのこと。これ以上の被害拡大を予防するためにも、六郎様にはご協力いただきます。……安らかな休眠をお約束します」
 式部は、鬼の穢れに汚染された鬼女達を見つめる。

「システムコール。これより和歌の詠唱を開始します」
 UC《歌詠式:平安結界》を発動し、和歌を詠む式部。
「――|秋澄む日、人はいとなみ、例のおこなひ《(人々の日常はいつも通り変わらず、とても平穏である)》」

『ウガッ……!?』
 悪鬼羅刹と化した鬼女の穢れを抑止し、人外である腕がダメージを受けていく。
「穢れた治療の余地は残しません」
『ウガ……ガッ』
 大人しくなっていく鬼女。

「(そして血に塗れた六郎様のご遺体も……エンバーミングいたしましょう。穏やかに別れられるように)」
 |遺体の防腐や殺菌・修復処理《エンバーミング》を、和歌の幻が六郎を包んで行っていく。

 ――六郎の安らかな笑顔が、見えたような気がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『嵌合体厄災鬼『三原童子』』

POW   :    赤鬼
【金棒】に【欲望を奪う呪詛】を注ぎ込み変形させる。変形後の[金棒]による攻撃は、【生きるのに必要な欲】を奪い【虚脱】の状態異常を追加で与える。
SPD   :    青鬼
【絆を奪い代わりに憎しみを植え付ける金棒】が命中した敵に、「【仲間や大切な者を殺したい】」という激しい衝動を付与する。
WIZ   :    緑鬼
【金棒】から【健康を奪う呪詛】を放ち攻撃する。その後、着弾点からレベルm半径内が、レベル秒間【絶えず致死性の傷病が発現し続ける】状態になる。

イラスト:もりさわともひろ

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は阿部・春親です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 |エンバーミング《防腐・殺菌・修復》された六郎の遺体と屋敷の状況から、分かった事が一つだけある。
 六郎は棚の上にあった壺を取ろうとして、壺が落下し、頭にぶつかった。打ちどころが悪かったようだ。さらに割れた壺の破片も刺さり、血が打撲箇所と他複数から発生していた事が判明した。

『哀れな人間よのう……だが! この屋敷を我らが拠点としてくれようぞ!』

 嵌合体厄災鬼『三原童子』が、棍棒を振りかざした。この妖を倒せば、妖の裂け目をふさぐ事が出来る――。
宙音・ナナシ
絡み/アドリブOK

これ以上この屋敷を好き勝手にはさせないよ。

ただ、それはそれとして一度鬼と殴り合いしてみたかったんだ。
だから【鉄壁】というほどに頑丈な体と、【怪力】を活かし【グラップル】(拳)での殴り合いで攻める。

途中、業を煮やした相手が欲望を奪う呪詛で変形させた金棒を振り下ろしてきたらユーベルコードを使いながらそれを防御。
呪詛に蝕まれる…と見せ掛けそれに免疫を得たうえで呪詛の効果ををそのまま相手に与えることができるよ。

もしそうなったらこっちが圧倒的に優勢。【アクセルコンボ】でトドメを刺しに行こう。



「これ以上この屋敷を好き勝手にはさせないよ」
 ナナシは拳を握りしめ、嵌合体厄災鬼『三原童子』の方を向く。

「ただ、それはそれとして一度鬼と殴り合いしてみたかったんだ」
『ほう! では、やって見せよ! 己が得物の礎にしてくれようぞ!』
 金棒を振り回しナナシに攻撃を加えるも、頑丈な肉体で弾くナナシ。
「効かないよ!」

 叩いても拳で叩き返される嵌合体厄災鬼『三原童子』は次第に、苛立ちをつのらせていく。

『むう……! その拳、叩く気すら起こさせぬようにしてやろう!』
 欲望を奪う呪詛の金棒を叩きつける嵌合体厄災鬼『三原童子』。だが、UC《ミラクルボディ》が瞬時に発動した事により呪詛を解除し免疫を得たうえで、嵌合体厄災鬼『三原童子』へと反射するナナシ。
『がっ……!?』
「効かないよ、そんなの!」

 金棒をだらんと下ろしたのを見て、好機と殴りかかるナナシ。
『………………』
「思ったより鬼の肉体も強靭だね。でも、それだけ」
 ナナシがいくら殴っても、嵌合体厄災鬼『三原童子』はサンドバックのように揺れながら項垂れたままなのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

武富・昇永
たしかに六郎どのの死は不幸な偶然の重なりではあったが
貴様ら妖に憐れみを投げかけられる謂われも
家財を踏み荒らす権利もない!

({妖切太刀・御首級頂戴丸}を抜刀し八相の構えをとると{転身式神・多忙冠者}を召喚する)

貴様が大将だな?俺は青天井の昇り鯉、武富・昇永!
我が立身出世のため!その首もらい受ける!

(『欲望解放』して溢れた出世欲を式神に注ぎ『存在感』を強化して式神を『変わり身』として攻撃を回避しつつ、UC【出世道・昇鯉遡上の心】で強化した攻撃力で敵の金棒を柄の部分から切り落とし敵に向かって切りかかる)



「たしかに六郎どのの死は不幸な偶然の重なりではあったが、貴様ら妖に憐れみを投げかけられる謂われも家財を踏み荒らす権利もない!」

 怒った昇永は【妖切太刀・御首級頂戴丸】を抜刀し、八相の構えを取ったのち【転身式神・多忙冠者】を召喚する。

『む……何奴……!』
 嵌合体厄災鬼『三原童子』はゆっくりと振り向いた。
「貴様が大将だな? 俺は青天井の昇り鯉、武富・昇永! 我が立身出世のため! その首もらい受ける!」
 昇永の欲望が解放されると、溢れた欲望が転身式神・多忙冠者の存在感と本物感を変わり身へと仕立てていく。

『そっちから仕留めてくれる!』
 嵌合体厄災鬼『三原童子』の振るった金棒が転身式神・多忙冠者を掠める。その間に、UC《出世道・昇鯉遡上の心》が自動発動し、強化された昇永の攻撃力で金棒を切断しにかかる。

『な……ッ!!』
 金棒の柄がスパンと途切れて先の鉄塊が落ちる。
 そして、昇永が嵌合体厄災鬼『三原童子』の肉体を切り伏せると、彼の鬼は、金棒の支えも無くなり膝から倒れるのだった。

『ぐっ、我の金棒が……!!』
 折れた金棒の先を見つめる、嵌合体厄災鬼『三原童子』であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

…妖め!貴様を屠る為にここに来たのだ!
さぁ行くぞ!私は…処刑人だッ!!!

鉄塊剣を抜き振るい敵と戦おう
敵の放つ金棒の攻撃を軽業で跳躍しながら回避し
鉄塊剣を振るい武器受けで受け止め弾き飛ばそう

憎しみ…我々処刑人が憎むのは貴様のような化け物だ!貴様をここで…討ち滅ぼす!!!

処刑人の覚悟を胸に灯し
敵が金棒の一撃を放つ隙に鉄塊剣を構え【ブレイズカウンター!】を発動
鉄壁の如き剣身で受け止めたら地獄の炎纏わせた鉄塊剣をなぎ払い怪力と重量攻撃を浴びせ
地獄の炎纏わせた斬撃波で敵と金棒諸共吹き飛ばしてやろう…!

その身を八つ裂きにして炭に帰してやろうぞ…!
逃がすまいぞ…私は…処刑人だッ!!!



「……妖め! 貴様を屠る為にここに来たのだ!」
 鉄塊剣【錆色の乙女】を抜刀し、アンナは嵌合体厄災鬼『三原童子』へと斬りかかる。
「さぁ行くぞ! 私は……処刑人だッ!!!」

『こちらこそ、貴様を屠ってくれる……!!』
 折れてもなお金棒を持って鈍器として殴りかかる、嵌合体厄災鬼『三原童子』。跳んで回避したアンナは、金棒を【錆色の乙女】で受けて弾き飛ばした。

「憎しみ……我々処刑人が憎むのは貴様のような化け物だ! 貴様をここで……討ち滅ぼす!!!」
『ほう!! やってみろ!!』
 アンナは処刑人の覚悟を胸に灯し、UC《ブレイズカウンター!》を発動すると、構えた【錆色の乙女】で金棒の攻撃を鉄壁の如き護りで受け止める。

 そして、地獄の炎を纏わせた【錆色の乙女】が勢いを込めて嵌合体厄災鬼『三原童子』を金棒ごと吹き飛ばしていく。
『ガッ……ハァ!!』

「その身を八つ裂きにして炭に帰してやろうぞ……! 逃がすまいぞ……私は……処刑人だッ!!!」
『……!!』
 アンナの険しい顔を見て、嵌合体厄災鬼『三原童子』は思わず冷や汗を掻いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

土師・智実
遺体措置を見て目を白黒
「…あー、結局不慮の事故が重なったッてことか?」

「確かに弔うにも結界を繕うにも妖退治してからの話だわな」

「オン アキシュビア ウン オン アキシュビア ウン オン アキシュビア ウン」
有相の三密(曼荼羅観相し印相結び真言読誦)で6尺6寸の阿閦如来幻体と合体
自分は身密口密したまま1742個の五鈷金剛杵で次々敵を追尾し貫通する
不動の体の特性で通常攻撃無効状態異常無効だが疾病は無効化しないと思われるため呪詛に五鈷金剛杵をぶつけての相殺も試みる

「しがねェ歌人でもテメェらを放置しちゃならねェことぐれェ分かるンだよ。テメェらは獄卒じゃねェ、阿鼻地獄で改心するまで揉まれてきやがれ」



「……あー、結局不慮の事故が重なったッてことか?」
 目を白黒させながら、運ばれていく遺体を見て智実は呟く。
「確かに弔うにも結界を繕うにも妖退治してからの話だわな」

『まだ来るかッ……!!』
 嵌合体厄災鬼『三原童子』は折れた金棒の先を地面に叩きつけ、致死性の傷病が発現し始める。
「オン アキシュビア ウン オン アキシュビア ウン オン アキシュビア ウン」
 智実は即座にUC《阿閦如来真言》を発動すると、6尺6寸の阿閦如来幻体と合体し、通常攻撃と状態異常が無効になる不動の体を得て、1742個の五鈷金剛杵で嵌合体厄災鬼『三原童子』を追尾攻撃し始める。

『ぐっ!!!』
 身体を貫通する五鈷金剛杵。地面から発する不健康の呪詛にも五鈷金剛杵が当たり、呪詛は一時的に弱体化する。
『貴様ら……大人しく蹂躙されていれば良いものを!!』

 それに対し、智実は答える。

「しがねェ歌人でもテメェらを放置しちゃならねェことぐれェ分かるンだよ。テメェらは獄卒じゃねェ、阿鼻地獄で改心するまで揉まれてきやがれ」
 五鈷金剛杵が嵌合体厄災鬼『三原童子』を貫き、妖の血を流していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神城・星羅
愛しの君の朔兎様(f43256)と参加

なんか色々孤立している状況ですが、務めを途中放棄はしたくないので。家に帰って、じっくり考える時間のために心残りは解消しておきますか。

そうですね、今の状況も普通に大変ですし。今更追加で絶望は感じです。そして、夫婦の最初の別れを邪魔する妖にいわれてもきにもしませんから。

行きますよ、黎明の風!!朔兎様、全ての思いの残滓を消去し、家族でゆっくり話し、今度こそ皆様と道を歩むために。強き心で【破邪】【浄化】【破魔】!!絆をはばむ穢れよ、され!!

思いの強さはなによりつよい。夫婦の別れの時間さえ邪魔する妖に屈する理由はどこにありますかね。


源・朔兎
愛しの姫の星羅(f43270)と参加

今の俺たちはまさに試練の時だ。困難だからって任務を途中放棄はしたくない。いこう、星羅。すべての家族の確かな歩みのために。やるべき事をしよう。

さあ、今の状況みて不意の事故で六郎殿は死んだ。それさえ嘲るとはどういう意味だ。流石に怒るぞ。黎明の進撃発動!!ああ、【残像】【変わり身】【心眼】があるし、みえみえの一撃なんか【受け流し】で受け、【カウンター】する。

生きるのに必要な欲には自信あるし、愛しの姫で屈してなるものか。いざというときの【根性】で耐えるぞ!!

人の心の力なめるな。【限界突破】の必殺の【切断】【貫通撃】の剣の斬撃いれてやる!!覚悟はいいか?



「なんか色々孤立している状況ですが、務めを途中放棄はしたくないので。家に帰って、じっくり考える時間のために心残りは解消しておきますか」
「今の俺たちはまさに試練の時だ。困難だからって任務を途中放棄はしたくない。いこう、星羅。すべての家族の確かな歩みのために。やるべき事をしよう」

 星羅と朔兎は、共に戦う事を決意する。

「そうですね、今の状況も普通に大変ですし。今更追加で絶望はって感じです。そして、夫婦の最初の別れを邪魔する妖にいわれてもきにもしませんから」

 朔兎は嵌合体厄災鬼『三原童子』を睨みつける。
「さあ、今の状況をみて不意の事故で六郎殿は死んだ。それさえ嘲るとはどういう意味だ。流石に怒るぞ」
『ふん……愚かと素直に思ったまでよ!!』
 傷を受けてもなお、強がる嵌合体厄災鬼『三原童子』。金棒を当てようと殴りかかる。

「生きるのに必要な欲には自信あるし、愛しの姫の前で屈してなるものか」
 UC《黎明の進撃》を発動した朔兎は、純白のオーラを身に纏い、受け流して攻撃し返す。
「行きますよ、黎明の風!!」
 UC《黎明の風》発動で発生した音波が嵌合体厄災鬼『三原童子』を襲い、動きを鈍らせる。
「朔兎様――全ての思いの残滓を消去し、家族でゆっくり話し、今度こそ皆様と道を歩むために。強き心で!! 絆をはばむ穢れよ、され!!」
 絆を繋いだまま、朔兎は改めて構え直す。
「人の心の力をなめるな」

『ぐぬぬ……人間どもの愛、心、絆……、それらは我には煩わしい……!!』
「覚悟はいいか?」
 朔兎が斬撃を当て、嵌合体厄災鬼『三原童子』が揺らめく。

「思いの強さはなによりつよい。夫婦の別れの時間さえ邪魔する妖に屈する理由はどこにありますかね」
 星羅が薫風を増幅させ響き共鳴させ合うと、嵌合体厄災鬼『三原童子』は頭を抑える。
『ガッ……!! やめろ!! 我を邪魔するなぁぁぁ!!!』

 邪魔したのは、一体どっちだというのか――敵は確実に、弱っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

武者小路・式部
アドリブ連携歓迎

赤鬼、青鬼、緑鬼。一鬼に三鬼の篏合体。把握。
攻撃手段は金棒による攻撃及び呪詛の散布と判断。
まぼろしの歌詠みを行使します。
幻のからくり屋敷の敷居は狭く低く、金棒を振り回しづらい囲いに閉じ込めます。
呪詛を襖で区切り、合間を縫って屋敷と化神たちによる攻撃を行います。
(絆&属性攻撃)

人のちに、縋るわらはべ、あわれなり。ひとりさすらふ、まめまわしかな。
(わらはべは童=三原童子。まめまわし=三光鳥という群れを成す渡り鳥と三原童子を重ね合わせており、一人ぼっちで他人様の土地に現れるなんて、拠点を持たない可哀そうな坊やね、と煽りを入れている)

六郎様には伴侶であるお優様がおられましたが、貴様は?



「赤鬼、青鬼、緑鬼。一鬼に三鬼の篏合体。把握」
 式部は嵌合体厄災鬼『三原童子』を睨み見つめる。

「攻撃手段は金棒による攻撃及び呪詛の散布と判断。まぼろしの歌詠みを行使します」
 UC《まぼろしの歌詠み》を発動し、狭く低く、金棒の振り回し辛い範囲のからくり屋敷に嵌合体厄災鬼『三原童子』を閉じ込めた。

『な……攻撃すらさせぬ気か!?』
 金棒を襖に叩きつけて脱出を図るも、閉じ込められた呪詛はからくり屋敷より外に出る事は無い。その間に、化神とからくりが嵌合体厄災鬼『三原童子』を攻撃していく。
『出せっ、ここから出せっ!!』

「人のちに、縋る|わらはべ《三原童子》、あわれなり。ひとりさすらふ、|まめまわし《渡り鳥》かな」
 ――一人ぼっちで他人様の土地に現れるなんて、拠点を持たない可哀そうな坊やね。式部はそう煽っていた。

『この……!!』
 怒りを覚えた嵌合体厄災鬼『三原童子』は熾烈に金棒を叩き続ける。なおも破壊されないからくり屋敷、そして襖。

「六郎様には伴侶であるお優様がおられましたが、貴様は?」
『我に……愛など要らぬッ!!!』

 愛を知らぬ、あわれな嵌合体厄災鬼『三原童子』を外から見下ろす式部であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

八秦・頼典
●SPD

へぇ、ひとつの身体にみっつの妖が居合わせている嵌合体厄災鬼か
|陰陽師《ボク達》に対抗するべくの進化
さぞ脅威と思ったけど…みっつの力をひとつに出来ないとなれば、折角の力も存分には震えまい
では、改めて教えてあげようか
陰陽師の恐ろしさを…ね

絆を奪いし憎しみに変える金棒の一撃
確かに人と人の絆は時に怨みや憎しみに転じるが、そう簡単にはならないのも人間の強ささ
それに当たらなければどうという事はなさそうだし、自慢の金棒ごと浄化の焔で燃やし尽くしてあげようか

オン、『倶利伽羅の黒竜』
この黒竜を金棒で殴ろうとも、式である以上術式を代えない限り敵味方を識別できるようになっててね
金棒も残さず燃やし尽くし給え



「へぇ、ひとつの身体にみっつの妖が居合わせている嵌合体厄災鬼か」
 頼典は疲労し果てた嵌合体厄災鬼『三原童子』を見つめる。
「|陰陽師《ボク達》に対抗するべくの進化、さぞ脅威と思ったけど……みっつの力をひとつに出来ないとなれば、折角の力も存分には震えまい」

『おのれ、おのれ、おのれ……!!』
 嵌合体厄災鬼『三原童子』は地団駄を踏んだ。

「では、改めて教えてあげようか。陰陽師の恐ろしさを……ね」

『喰らえ、お前らは穢と骸に塗れるのが丁度良いのだッ!! この不条理な世を憎しむが良い!!』
 金棒を振り下ろす嵌合体厄災鬼『三原童子』。
「確かに人と人の絆は時に怨みや憎しみに転じるが、そう簡単にはならないのも人間の強ささ」
 金棒を浄化の焔で燃やしながら、UC《倶利迦羅の黒龍》を発動する頼典。不動明王が描かれた剣型の形代から、智剣の化身たる黒龍『倶利伽羅龍王』を呼び出す。

『この程度の龍……っ』
 金棒で黒龍を殴る嵌合体厄災鬼『三原童子』。逆に反撃され、不浄を焼き清める迦楼羅炎が嵌合体厄災鬼『三原童子』を包む。
『ぐわーーっ!!?』

「この黒竜を金棒で殴ろうとも、式である以上術式を代えない限り敵味方を識別できるようになっててね。金棒も残さず燃やし尽くし給え」

 炭となり、嵌合体厄災鬼『三原童子』は散っていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『寺社参り』

POW   :    長い石段を上ったり異常に重い石を持ち上げ、神仏の加護を求める

SPD   :    寺社に集まる人々と話し、悩み事や噂話を聞き出す

WIZ   :    心を鎮め、一心に祈る

イラスト:十姉妹

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●加護の神社
 屋敷に平穏が訪れた。だが、お優の心はまだ傷ついているままだ。
「こんな不幸な事、続いちゃあ|せんきに《ダメだから》……加護の神社に助けを乞いゆうよ」

 加護の神社、地元では有名な、万物に効く加護を授けて下さると有名な神社だとか。今後の事で何か憂いがあれば、猟兵達も行ってみるのも良いだろう。

「愛、健康、金銭、人望、出世……大体何にでも効くけんど、おまんらはどうするが?」

 ――お優は今後の為に、幸せを願ってくるのだとか。さて、どうしようか。
武富・昇永
平時ならば迷いなく立身出世を願いたいところだが
さすがに今は六郎殿の御霊のご平安をお祈りすることと
この地の結界が二度と破られることがないよう
平和と繁栄を願わせていただくとしよう

しかし、お優どのはこれからの生活は問題ないのか?
神仏が明日からの飯を用意してくれるわけではあるまい
特にあてなどがないなら俺がつてを紹介しようか?
土佐には一度訪れたことがあってその時にそれなりに誼を通じた者が何名かいるのだ
俺の名を出せばきっと力になってくれるだろう!

礼なら俺の名を土佐じゅうに広めてほしい!
俺は青天井の昇り鯉!武富・昇永だ!



「(平時ならば迷いなく立身出世を願いたいところだが、さすがに今は六郎殿の御霊のご平安をお祈りすることと――この地の結界が二度と破られることがないよう、平和と繁栄を願わせていただくとしよう)」
 昇永は加護の神社へと祈りを捧げる。集落であんな事があったからか、今日の加護の神社はいつもより人が多いようだ。

「しかし、お優どのはこれからの生活は問題ないのか?」
「問題ないかって言われるとはいとは言えやせん……」
「神仏が明日からの飯を用意してくれるわけではあるまい、特にあてなどがないなら俺がつてを紹介しようか?」
「良いがですか!?」
「土佐には一度訪れたことがあってその時にそれなりに誼を通じた者が何名かいるのだ。俺の名を出せばきっと力になってくれるだろう!」

 昇永の言葉に、お優は膝を付いて喜びの涙を流す。
「まっこと有難いお言葉ですき……!」

「礼なら俺の名を土佐じゅうに広めてほしい! 俺は青天井の昇り鯉! 武富・昇永だ!」
「武富様……! その名、しかと覚えゆうよ……!」
 お優は、目を輝かせるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

…終わったね
…だが…彼女の夫は生き返る事はない…彼女の生は死ぬまでまだ続くのだ…

ぼんやりと物思いながら加護の神社へ赴こう

私が|生まれ落ちた世界《ダークセイヴァー》では死した後も生き地獄が続いていたが…あの戦い以降は…

この|平安の世界《アヤカシエンパイア》では仏を信じる者は死して極楽浄土に行けるという…
…夫は無事に極楽浄土に行けたのであろうか…それはわからない…そうであることを強く願いたい

そして…彼女が善き人生を全うできますようにと…
彼女の今後の幸福が少しでも多くありますように…神仏に願うとしよう…

即身仏…極楽浄土より帰還した超越者達がいたと聞いた…
彼等に極楽の事を聞いてみるかな…



「……終わったね」
 アンナはぼんやりと物思いにふけながら、加護の神社へと向かった。
「(……だが……彼女の夫は生き返る事はない……彼女の生は死ぬまでまだ続くのだ……)」

「(私が|生まれ落ちた世界《ダークセイヴァー》では死した後も生き地獄が続いていたが……あの戦い以降は……)」
 死について、ふと考えるアンナ。
「(この|平安の世界《アヤカシエンパイア》では仏を信じる者は死して極楽浄土に行けるという……)」
 アンナは、そっと祈る。
「……夫は無事に極楽浄土に行けたのであろうか……それはわからない……そうであることを強く願いたい」

 熱心に祈るお優を見て、アンナは彼女の事も願いに籠める。
「(そして……彼女が善き人生を全うできますようにと……彼女の今後の幸福が少しでも多くありますように……)」

 その後、即身仏を探してみる事にしたアンナ。思ったよりあっさりと見つかった。
「やあ、私に何か用かな」
「極楽浄土とは……どんな場所であったか……それを聞きたい」
「極楽ね。皆、悩む事も悲しむ事も無い、幸せな場所だったよ。まあ私が極楽から戻ってきたのはお腹いっぱいご飯を食べたかっただけなんだけどね」

「(思っていたより……悟らなくても行ける場所なのだろうか……!?)」
 アンナの死生観が、少し変わった気がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ダイオン・ズチ
WIZ
アドリブ・絡み:OK
今回の事件のあらましを耳にし、私は心を痛めた。
加護の神社が「神"仏"の加護を求める」「"寺"社」とあることから、私もそこにいて良い場所だと判断して境内に入り、六郎殿への冥福とお優殿の幸福そして世界全体の平和を願った。
仮に信仰の対象が異なるとしても、衆生の平穏無事を思う私の気持ちは本物である。
此度では戦いに参加しなかったが、殺生を忌避すべき坊主である私も、猟兵に選ばれた身でもある以上、いずれ今回の妖のような敵と相対せねばならない時が来るだろう。
より多くの民衆を生かすためにも、私が取るべき行動は…。
ということを今考えても致し方なし。今は遺された者のために祈ろう。



 事件のあらましを耳にし、心を痛めたダイオン。

「(「神"仏"の加護を求める」「"寺"社」……ならば、私も入って良いのだろう)」
 六郎への冥福と、お優殿の幸福――そして世界全体の平和を願う事にしたダイオン。

 例え信仰の対象が異なるとしても、衆生の平穏無事を思うダイオンの気持ちは本物だ。

「(此度では戦いに参加しなかったが、殺生を忌避すべき坊主である私も、猟兵に選ばれた身でもある以上、いずれ今回の妖のような敵と相対せねばならない時が来るだろう)」
 流浪の身であるダイオンは戦いを厭うているが、いずれ妖――世界の敵であるオブリビオンと相見える時が来るかもしれない。

「(より多くの民衆を生かすためにも、私が取るべき行動は……ということを今考えても致し方なし。今は遺された者のために祈ろう)」

 お優は、未だに祈り、願い続けている。ダイオンも、祈り続ける。
 民衆がいつ妖に襲われるか、それは予知が無ければ分からない――。より多くの民衆を救いたい、その思いが加護の神社の主に届くだろうか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

土師・智実
「加護か…加護ァ欲しいわな」
このまま皇族とバレずに一歌人として終われるように

お優の後ろ姿を見ながらのんびりついていく

愛、健康、金銭、人望、出世
どれも終わる人間にゃァ必要ねェ
勝手に寺を出たが終わるまでは妖退治を続けたい
遠流や打首で終わるのは真っ平だ

周囲の道を見回しながら歌のタネを探す


供物持ち
夏越祓に
沸く社
神威集めて
今日も貴し

岐蝉童子

和歌短冊に書きつけてから顔顰め
「何か足りねェ…」

お参りしてから腰おろして団子や瓜をモグモグ
部立は雑歌
種類は短歌か旋頭歌がいい
歌集に名を残したい野望はあるがそれは自分の望みと反するので
せめて訪れた地に合う歌を残したい

「腹拵え済ませたら、もっかい考えるか」
道脇に寝転がった



「加護か……加護ァ欲しいわな」
 そう呟きながら、お優の後ろをのんびりと付いていく智実。

 ――このまま皇族とバレずに一歌人として終われるように。

「(愛、健康、金銭、人望、出世――どれも終わる人間にゃァ必要ねェ。勝手に寺を出たが終わるまでは妖退治を続けたい、遠流や打首で終わるのは真っ平だ)」

 周囲を見回して和歌になりそうなタネを探す智実。

 供物持ち 夏越祓に 沸く社 神威集めて 今日も貴し――岐蝉童子

「何か足りねェ……」
 智実は顔を顰めて書き連ねた文字を見返した。

 その後はお参りを済ませ、団子や瓜を頬張る智実。
 部立は雑歌の、短歌か旋頭歌がいい。歌集に名を残したい野望はあるがそれは望みと反するので、せめて訪れた地に合う歌を残したい――色々思いつく事はある。
 祈りの内容を終生までのやりたい事の実現にしておくべきだったか、と少し思い直す智実。

「腹拵え済ませたら、もっかい考えるか」
 そう言って、道脇で横になる智実であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

武者小路・式部
アドリブ連携歓迎

お優様の心痛を和らげ、六郎様の安寧を祈ります。
願わくば、穏やかに過ごせる未来が得られますよう。
血を濯ぎ、穢れを払い、日常を取り戻せるよう……。

システムコール。
誰がため、土佐の鐘鳴る、山模様。思ひ願ふは、君がしあはせ。
(山に響く鐘の音は、誰の為のものだろう。私が思うのは、君が幸福であってほしい)
意訳としては仕合うとかけて新しい出会いを得ても良いだろう。としておりますが、そればかりは故人の遺志ですので。こちらから恣意することは致しません。
UCの幻が鳴らす弔いの鐘の音が、安らぎになれば幸いです。

追記。今後も、土佐にて不幸な事件や事故が多発することが予測されます。
民の安全を祈願します。



「(お優様の心痛を和らげ、六郎様の安寧を祈ります)」
 式部はそっと手を合わせる。
「願わくば、穏やかに過ごせる未来が得られますよう。血を濯ぎ、穢れを払い、日常を取り戻せるよう……」

 UC《歌詠式:平安結界》を発動し、システムコールで歌を詠む式部。
「|誰がため、土佐の鐘鳴る、山模様。思ひ願ふは、君がしあはせ《山に響く鐘の音は、誰の為のものだろう。私が思うのは、君が幸福であってほしい》」

 ――幻が鳴らす弔いの鐘の音が場に響く。

 仕合うとかけて、お優に新たな出会いを……とも思うが。それに関しては、故人の遺志を尊重するばかりである。

 お優は、鐘の音でほろりと涙を流した。
「あて……生きゆうよ……六郎」
 更に真剣に祈る、お優。

「(今後も、土佐にて不幸な事件や事故が多発することが予測されます)」
 民の安全を祈願し、土佐の安寧を願う式部と、お優。鐘の音は、暮れてきた加護の神社に鳴り響いていくのであった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神城・星羅
愛しの君の朔兎様{f43276)と参加

ここは平和ですね。でもここには心引き裂かれている方々が多くいる。この世界に満ちる穢れが今異常である以上、神の加護を祈りましょう。

ええ、朔兎様。出来る限りの事を。私は祈祷の作法は心得ています。

朔兎は不安を少しでも和らげる為に皇族としての役目を。一心にいのります。

全てを祈ります。全ての加護を。神様、この世をお守りください。この異常な災いからこの世界を、人々を。

朔兎様、住民の皆様は平穏を得られましたか。ええ、守らなければですね。この世界を。


源・朔兎
愛しの姫の星羅(f42858)と参加

そうだな、こういう時にこそ頑張るのが、皇族と陰陽師の役目だな。この世界の民から妖を守れる世界を必ず。これが偽りの世界でもな。

俺、作法はしってるが、祈り方しらないからな。恥ずかしいが。

なら、俺は皇族として住民の話を聞こう!!まあそれなりに礼儀はこころえているがな。ストレートに話聞いて、率直に答えることしかできない!!

皆、なんでもいってくれ!!出来るかぎりこたえるぜ!!まあ、根性だけは無駄にあるぞ!!

さて、と。星羅、終わったか。ああ、出来る限りのことをしようか。この世界の為に。



「ここは平和ですね。でもここには心引き裂かれている方々が多くいる。この世界に満ちる穢れが今異常である以上、神の加護を祈りましょう」
「そうだな、こういう時にこそ頑張るのが、皇族と陰陽師の役目だな。この世界の民から妖を守れる世界を必ず。これが偽りの世界でもな」

 星羅と朔兎は、熱心に祈る人々の横を通りながら、その真剣な顔を見やる。祈る人がこれほど多いという事はつまり、困っている人々が土佐の地にも沢山いるのだ。

「ええ、朔兎様。出来る限りの事を。私は祈祷の作法は心得ています」
「俺、作法はしってるが、祈り方しらないからな。恥ずかしいが」

 朔兎は皇族として、民の話を聞く事にした。

「皆、なんでもいってくれ!! 出来るかぎりこたえるぜ!! まあ、根性だけは無駄にあるぞ!!」
「まことですか! では今の都について一言申したいと思うとるんですが!」
「この間赤子が生まれたんですがまだ名前を決めとらんで……名付けて貰えやせんか!?」
「腰が痛いんじゃあ……」
 続々寄って来る民に順番に、シンプルかつストレートに答えていく朔兎。
「よし分かった、一言言ってくれ! 俺がしかと聞こう!」
 喋り始める若人の言葉を聞き入れ。
「赤子か、じゃあ太郎はどうだ? 何、おなご? だったら花でどうだろうか?」
 婦人の子の名付けを手伝い。
「腰の痛みか、それならあの薬草が……ええと名は……調べないと分からんが薬草が効くぞ!」
 薬草の情報を教えているその頃、星羅は熱心に祈っていた。

「(全てを祈ります。全ての加護を。神様、この世をお守りください。この異常な災いからこの世界を、人々を――)」

 朔兎が家族連れの参拝者に励ましの言葉をかけたり老人の歩行を手伝っている間に、星羅は祈り終える。

「さて、と。星羅、終わったか」
「朔兎様、住民の皆様は平穏を得られましたか」
「ああ、出来る限りのことをしようか。この世界の為に」
「ええ、守らなければですね。この世界を」

 二人は加護の神社で祈りを捧げる人々の為、奔走したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

八秦・頼典
●SPD

妖は討ったが最愛の人は帰らず、か
もう少し予知が早ければ六郎殿も亡くならずに済んだものの、此ればかりは世の無常さでしかたないか

なので、今は万物の加護を得られる加護の神社に願掛けをする気分になれやしないさ
やるとすれば、まずはお優様のお気を晴らしてからとしよう
しかし、ボクはふたりの事について何も知らない
だからこそ、お優様にお会いするまで神主や社に集まる人々からふたりにどんな思い出や出来事があったかを聞いて回ろう

それが終わればお優様との対談だ
楽しい思い出話に花を咲かせるようにして、少しばかりだけど慰めになれば十分さ
最後に憑物祓いでおまじないすればOKだね

では、改めて新たな出会いがある事を願おう



「妖は討ったが最愛の人は帰らず、か――もう少し予知が早ければ六郎殿も亡くならずに済んだものの、此ればかりは世の無常さでしかたないか」
 頼典の顔は明るくはなかった。
「(今は万物の加護を得られる加護の神社に願掛けをする気分になれやしないさ……やるとすれば、まずはお優様のお気を晴らしてからとしよう)」
 頼典はお優の気を晴らす為、まず社に集まる人々や神主へと、二人のなれそめを聞きに行く事に。

「お優さんと六郎さん? まっこと仲睦まじい夫婦やったき、悲しい話じゃのう。二人は元々幼馴染だったんじゃ」
「ふむ」
「婚約を申し込んだのは六郎からやったが、その前からも愛しゆう仲やったそうじゃき」
「六郎も贈り物をしょっちゅう送りよったりなぁ、愛想の良いええ男やったけんど……お優さん大丈夫かのう」
「贈り物、か……」

 そして、お優と対談する頼典。
「婚約を申し込んだのは六郎さんからだったんだね」
「ええそうです、まっこと綺麗な大輪の花を摘んできてくれて……同じ花を六郎の墓に沿える予定じゃき、その事も願いよってました。綺麗な花が沢山咲いとるようにと」
「そうか、沢山見つかると良いね」
 頼典はUC《憑物祓い》を発動し、願掛けになるよう無明の霊気で邪悪なる魂を祓う。
「よし、これで大丈夫だ」
「皆さんには感謝してもしきれやせんよ……ありがとうございました」

 改めて新たな出会いがある事を願おう――。

 頼典は、手を合わせて願いを夕暮れの空へと籠めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年06月21日


挿絵イラスト