\ただいまーっ/
●夏!
サムライがいっぱいのサムライエンパイア!
そんな日本世界の遠い海から海賊船がやってきた!
「\ただいまーっ/」
中から可愛らしい真っ白な雪ん子の幼女達がわらわらと出てきたではないか!
なんとペンギンもいる。同数くらい。
「物資をだせー!」「ごはんと」「おかねもだー!」
財宝って言わないのね君ら。
「はいはい、今日は暑いからかき氷でもどうぞ」
親切な港の住人が雪ん子達に氷のサービスだ。
「わ、わ」「ありがとー!」「氷蜜もあるー!」
「ここスイカ畑もやってるんだよ。」
「冷やしてあげる。」「かちんこちんにしてやるぜー!」「バナナもあるよ」
お礼に雪ん子達は冷凍バナナをくれた。
楽しそうにわいわいしているが、彼女らは海賊なのだ。
「はっ、こんなのにつられないよ」「かいぞくなので」「略奪しに来たの!」
今さっきバナナとスイカで貿易していた連中が何か言っている。
――だがこの世界の住人もまた、この暑さで参っているので、絶えず冷気とダイヤモンドダストがちらちら身体から発生しているこの雪ん子達の魅力には抗えなかった。
断じてぷりちー方面の意味ではなく。
「じゃ、じゃあ涼しい所まで」「我々を」「連れていってくれると……」
その言葉に雪ん子達は大層嬉しそうな顔をした。
「ほわー!」「らちしていいんだ!」「ひとさらいだー!」「ギュエー!」
ペンギンもいるよ。
そうしてサムライの港に居る方々は、ホイホイと雪ん子海賊団に略奪され、どことも知れぬ海へと連れ去られて行きましたとさ。
おわり。
●担当グリモア猟兵:ポーラリア・ベル(f06947)
「そう言ってホイホイと連れ去られちゃうと、彼女達はオブリビオンなので、あとが怖いのです。」
グリモアをくるんくるん回しながら、グリモアベースで冬妖精のポーラリアは力説する。
尚彼女ことポーラリアは現在スク水である。
周りには冷気と、どこで覚えたのか水気を操って宙に水滴を浮かべる芸当を見せている。
涼しそうだ……。
「一生冷凍かちんこちん刑になったり、夏の装いのまま冬を過ごすことになったり、奴隷として働かされたり、ペンギンさんのお世話係になったり、するのです!」
一生懸命力説するポーラリア。ちゃんと説得力ある言葉を選んでるかは解らない。
「というわけで猟兵の皆様方にはサムライエンパイアに飛んでもらうのよ!たぶん戦場は暑く無いわ海賊さんたちひえひえしているので!」
朗報である。
「スイカ農園が隣にある、美味しい料理が自慢の港だよー!」
そう言ってグリモアでポーラリアは皆を転送していった。
大丈夫だろうか。戦闘より観光にならないだろうか。
全ては君達猟兵の手にかかっている!!
古塔
おぼえていますか。
https://tw6.jp/gallery/?id=16975
https://tw6.jp/scenario/search?word=enemy%EF%BC%9A%E9%9B%AA%E5%A5%B3%E8%A6%8B%E7%BF%92%E3%81%84&sort=7&world=0&fragment_type=0&chapter_number=0&condition=0&condition2=0
あのとき死闘を繰り広げた雪女見習いです。
グリードオーシャンに密入界し、幾年を経てわたし達は、りっぱな海賊になってサムライエンパイアに帰ってきました。
ほめて。
●1章
集団戦。
雪女見習いがグリードオーシャンの子ドラゴンペンギンを乗りこなしてサムライエンパイアの港でひとさらいをこころみているようです。
おしおきしましょう。
●2章
どうやら雪女見習い達はグリードオーシャンで獲れた海産物をいっぱい持っていたようです。
ちょっとこいつで作った海産料理とか……食べてみませんか……?
デザートにバナナとスイカ、あと彼女らが残していった雪と氷も沢山ある。
つまり!納涼だ!
背景画像が示す通り、開けた風通りの良い和室にご案内されるみたいなので、そういう流れで宜しくお願いします。
第1章 集団戦
『グリードドラゴンペンギンライダー』
|
POW : りゃくだつだー!
【冷凍バナナカトラス】の薙ぎ払い・斬り上げ・兜割り・【本体からの氷の吐息】が同じ敵に全て命中したら、その敵に必殺の【冷凍バナナ刃ショット】を発動する。
SPD : かかれー!
【騎乗しているドラゴンペンギン(の子供)】でレベルm跳躍し、その軌跡に、自身が指定した者だけが渡れる「【氷の波】の橋」を架ける。
WIZ : ひぎ ゆきがえし
対象のユーベルコードに対し【それを雪で再現したユーベルコード】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:スダチ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
佐東・ころも
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【WIZ判定】
むむむ…!みんなペンギンに乗っていてとっても素早い!
ここは【甘く蕩ける飾りつけ】の出番!クリームで動きを鈍らせるのだわ!!
私もクリームまみれになっちゃうのが難点だけど…
ってあれ?クリームに埋もれた雪ん子たちが体温で冷えてアイスクリームになってるのだわ…
これは嬉しい誤算…じゃなくて私の計算通り!!
このまま他の子を巻き込みながら転がしてでっかいアイスクリームにして盛り付けて差し上げるのだわ!!
…ところでこのUCって雪で真似されたらどうなるのだわ…?
ちょっとヤな予感もするけどきっと大丈夫なのだわ!!…タブン
●
「こんにちはなのだわー!」
佐東・ころも(f36006)が、がらりと戸を開けてやってきた。
そこは|茶店《ちゃみせ》。
今は酒場みたいに雪ん子達がたむろしている。
「ギュエー!」
そうだねペンギンもいたね。
「おー?」「なんだー?」「おねえちゃんこっちきてお水一気飲み対決するかー?」
「しないのだわ!?私はあなた達を成敗しに来たのだわ!」
「おー!」「海賊と知ってのことかー!」「やったるぞー!」
冷凍バナナカトラスを掲げながらわらわらと湧いてくる雪ん子海賊団。
「あ、表でやってくださいね。お店が荒れるので」
店員がやんわりと言った。
「「「はーい」」」
いい子か。
雪ん子達は表に出て、ペンギンに乗って高速滑走しだした。
冷凍バナナカトラスですれ違いざまに切りつけようと襲い掛かってくる彼女達。
「むむむ…!みんなペンギンに乗っていてとっても素早いのだわ!ここはユーベルコードの出番なのだわ!」
ころもは天に両手を掲げると、雪ん子海賊団の頭上から大量のクリームが降り注ぐ。
「おわーっ!?」「ギュエーッ!?」
その大量の生クリームはペンギンの滑走腹も絡め取り、雪ん子達の動きを鈍らせていった。
「どんどん降らせるのだわーわぷっ!?」
降り注ぐクリームはころもにもかかり出した。
〇……雪ん子 △……ころも ×……クリームまみれ
〇 △ 〇
↑こんな感じで挟まれていたとして
〇 △ ×
↑一方にクリームがかかると
〇 × ×
↑クリームは天から降り注ぎながら反対側の相手に
× × ×
↑向かっていった感じ。
「うむむむ……この暑い日にクリームまみれは色々と嫌なのだわ……ってあれ?」
クリームで動けなくなるだけでなく、なんだかひえひえ固まっていってボール状になっていませんか雪ん子達。
「こ、これは!クリームに埋もれた雪ん子たちが体温で冷えてアイスクリームになってるのだわ…!」
雪ん子とペンギンは『んむむむむ……』とか唸りながら、アイスになったクリームの玉の中でもがいてゴロゴロと転がっているばかり。
そのまま海に落ち、グリードオーシャン送りになった雪ん子もいる。
「これは嬉しい誤算…じゃなくて私の計算通り!!このまま他の子を巻き込みながら転がしてでっかいアイスクリームにして盛り付けて差し上げるのだわ!!」
「なにをーっ!」
「やられたらおかえしだーっ!」
雪ん子海賊団達は先程ころもが使ったユーベルコードと同じ構えを取ると、空から大量のクリームが降り出した。
「きゃ、あっ!?同じ技なのだわー!?」
だかよく見るとクリームより白い。雪で出来たクリームなるのだ。
「ひぎ、ゆきがえしのじゅつー!」
雪崩の様な雪に巻き込まれたころもは、自身のお菓子の身体に混ざり込み、こちらもまるでチップ入りアイスクリームの様に固まってしまった。
「(の、のわーだわー!!?)」
こうしてひんやり涼しくなった戦場で、山盛りカップアイスの様に盛りつけられた雪ん子海賊団と、真っ白雪玉お菓子チップ入りアイスの様になってしまったころもが出来上がったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ガリアン・ブレイブライア
こんな可愛い子たちが略奪だとか人攫いだなんて物騒で呆れるわね。
しかも他世界絡みなのね。だったらこっちも別世界の力を借りてあの子達を懲らしめてあげる!出てきてバトモンたち!
タテバッツ、マキー、私とバトモンフュージョンよ!(フュージョン後の姿はMS様にお任せいたします)
空を飛ぶならこっちも飛ぶわ!
ウィングシールドで敵の攻撃は防いで…さあ、ここからお仕置きタイムよ。
【捕縛】【拘束】【ロープワーク】【逃亡阻止】これらの技能を載せたマキーの包帯で頭から足先まで全身ぐるぐる巻きのミイラにしてあげる!さあ、これで観念したでしょう?
ドロネコ、その隙に盗まれた物と拐われた人達を取り戻してきて!
(アドリブ歓迎)
●
「たのもーっ!」
何かを両前足で蹴破るような形で雌のライオンみたいな猟兵が突撃してきた。
「「なんだーっ!?」」
彼女の名はガリアン・ブレイブライア(f37233)。
「あなた達が行おうとしている人さらい行為は言語道断。法の名においてさばいてあげるわ!」
「なっ」「あたしたちの海賊行為をじゃまする気かー!」「ギュエー!」
「そこまで言うなら」「人間さんをかけて」「勝負だーっ!」
猛暑に潮風のなびくサムライエンパイアの港にて、雪ん子海賊団が襲い掛かってくる。
「こんな可愛い子たちが略奪だとか人攫いだなんて物騒で呆れるわね。しかもしかも他世界絡みなんて。」
ガリアンは前足の肩をすくめながら。
「だったらこっちも別世界の力を借りてあの子達を懲らしめてあげる!出てきてバトモンたち!」
ヘッドギア的な聖獣鎧の反応を受けて、眼前に2体のバトモンが召喚される。
1体は黒いコウモリの身体に鋼鉄の盾の様な翼を有したバトモン『タテバッツ』。
もう1体は丸い体に丸い足の生えた、包帯まみれのマスコットキャラの様な「マキー」
「さあ、バトモンバトルよ!」
「な、なんだー!?」
説明しよう!バトモンとは!バトルするモンスターのことである!
「くっ、よくわかんないけど」「あたし達のペンギンさんと戦わせる気だ!」「乗ったー!」「しょうぶだー!」「いけードラペン!」
そうして雪ん子達はバトモンにペンギンをけしかけた。
よく見ればこのペンギン、ドラゴンの翼と爪が生えている。
尻尾もドラゴンっぽいな。虹色の頭触角も竜の髭っぽいぞ。
「ギュエーッ!」
ドラペンの冷たい吐息!
タテバッツはウイングシールドで攻撃を防いだ!
「ギュエーッ!」
もう1体現れたドラペンのタックル!
「!」
タテバッツははね飛ばされた!
マキーのいたいのとんでけ!
タテバッツに一瞬で巻かれた包帯が馴染み溶けると、ダメージを回復した!
「ギュエーッ!」
ドラペンのブリザード!
「!!」
タテバッツは、ドラペンが翼で放ったブリザードの中を切り裂く矢の様に飛び進み、鋼鉄の翼でぶつかり切り刻む、ウイングブレードを放った!
「「ギュエーッ!!」」
2体のドラペンははね飛ばされる!レベルが違うのだ!
「「まだまだー!」」
増援の雪ん子達が腹ばいで滑走するペンギンをサーフボードの様に乗りこなして登場する。
「きりが無いわね。そしてバトモン(?)に乗って来るだなんて。こっちもクライマックス。」
するとガリアンはユーベルコードを発動し。
「タテバッツ、マキー、私とバトモンフュージョンよ!」
タテバッツとマキーはガリアンにくっつき光を放つと、ガリアンと融合した!
その姿は身体が黒く、雌ライオンの背中に翼が生え、天女の衣の様に無数の包帯を纏い操る。
シルバーレインに生息するというオメガケルベロスが、パンチカードの様なコードをサイバーオーラの様に纏ったような姿だ。
「そっちが合体したなら!」「かかれーっ!」
事態は一転、空中戦となった。
サムライエンパイアの澄み切った空の上、氷の波を身体から放ちながら空を滑空するペンギンと、それに乗って冷凍バナナカトラスを振り回す雪ん子。
それに対抗して、鋼鉄の翼を広げながら聖剣型サーファーボードに乗って空を飛び、氷の刃と刃の翼で切り結ぶガリアン。
剣閃と空中機動の軌跡には氷の橋が架かり、涼しくも綺麗な光景を港の人達に見せる。
「さあ、ここからお仕置きタイムよ。マキー!」
何度目かの斬り合いでガリアンの帯状オーラから放たれた包帯が雪ん子に絡みつくと。
「う、うわーっ!?」
その雪ん子は頭から足先まで全身ぐるぐる巻きのミイラになっていく。
「も、もごもご……」「ギュ……」
ペンギンも巻き込まれた。
「さ、次。」
「まだまだー!」「かかれーっ!」
雪ん子達の集団猛攻。
それを冷静に対処していき、次から次へと雪ん子を包帯でぐるぐる巻きにしていくガリアン。
数分後、空からぼとぼとと落ちたるは、包帯ぐるぐる巻きの雪ん子海賊団達。
あっという間にガリアンは戦場を掌握していったのだ。
「さあ、これで観念したでしょう?」
そう吼えるとガリアンは更に、ほっかむりを被ったような猫のバトモンを召喚する。
「ドロネコ、その隙に盗まれた物と拐われた人達を取り戻してきて!」
ドロネコは雪ん子海賊団が既に攫って行った人間達を解放するために、雪ん子達の海賊船へと飛び出していったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【POW判定】
いやぁ~涼しいねぇ~♪
そして皆可愛いねぇ~♪
でも、やろうとしているのはりっぱな|海賊行為《はんざい》な訳で…
猟兵として、そんな行いを許す訳にはいかないんだよね!
水着姿で登場するね♪
UCで雪女見習いちゃん達に攻撃を仕掛けるよ♪
UCは『クローネちゃんの選り取りみどり体験弾★』
こっちばかり固められるというのも寂しいからね、雪女見習いちゃん達にも固めの良さというものを味わってもらおうかな★
石像化・氷像化・黄金像化の三種の【エネルギー弾】に【ホーミング】性能を付与して攻撃するよ♪
最終的には氷の吐息で凍らされてしまうけど…それまでに一人でも多くの雪女見習いちゃん達を固めちゃうよ★
凍らされる時も笑顔で可愛くポーズをとった状態で凍るね♪
テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可
おかえりー!えらい!!
…なワケないじゃないですか!おしおきなのです!
【貪欲の底なし沼】を展開!向かってくる雪女見習いを迎え撃つのです!
流石にドラゴンペンギンを乗りこなしても泥沼ならうまく身動きは取れないはず!
何なら泥沼自体引きずり込んでくるので、もう悪いことをしないかの質問に答えてくれるか全身泥オブジェと化すかの2択なのです♪
しかし数体突破してきたので完全に無防備な私は雪女見習いたちに絡まれて氷漬けにされてしまいます…
●
二人の猟兵は港でなく海賊船の中に転送された。
「いやぁ~涼しいねぇ~♪そして皆可愛いねぇ~♪」
船内は雪ん子達が漂わせる冷気で充満している。涼しい。
「でも、やろうとしているのはりっぱな海賊行為はんざいな訳で…猟兵として、そんな行いを許す訳にはいかないんだよね!」
ブラックタールの術士、クローネ・マックローネ(f05148)だ。
今日は水着姿。
「うおーっ!」「まさかお船の中にまで侵入してくるとはー!」
「あたし達元はこの世界で、沢山旅して帰ってきたのだけどー!」
「そうなんですか!?おかえりー!えらい!!…なワケないじゃないですか!略奪は許しませんよ!おしおきなのです!」
特殊系ドM兎キマイラ(獣人)のテフラ・カルデラ(f03212)だ。
「じゃあ早速行っちゃうよ♪石像♪氷像♪黄金像♪色んな状態変化を楽しもうね★」
クローネは灰・青・金の光弾を手から放つ。
「きゃー!?」「な、なんだー!?」「からだが、かたまっ……」
バキン、ガキン、と。
かかってくる雪ん子とペンギンを次々と石の像や氷像、黄金像へと変えていった。
「足止めは任せてください!」
テフラが床に手をつくと、避けようとする雪ん子達の足元から底なし沼が展開される。
「やーっ!?」「ドロドロになっちゃうー!?」「ギュエーッ!?」
雪ん子とペンギン達はドロドロの泥まみれ像になりながら沈んでいく。
「……んんん……っ!」
一部の雪ん子は自らを凍らせ、中から砕く事で固まった泥を落として這い出ようとするが。
「もうおこったぞー!くら」
そこをクローネが狙撃した。
「あっ」
一瞬で石の像に変わり果てながら全身が沼の中に沈み込んでいった雪ん子。
連携である。
「もう悪いことをしないか、全身オブジェと化すかの2択なのです♪」
●
その隙に先程の猟兵が遣わせたバトモンのドロネコが、牢屋――
(どうやらタコとそうめんが大漁だったらしくいい感じに快適に過ごしている。木造)
――に囚われたサムライエンパイアの人達を解放している。
「えっ戻るのか!?」「この先に楽園があるのではないのか!?」
彼らは涼しさにやられている。事情は後で説明しよう。
ドロネコは当て身でサムライエンパイアの人達を気絶させると、一人ずつその場にあった木造の台車に気絶させた人を乗せ、船から運び込んでいった。
なんで台車があるのだろう。
言う事聞かなかった人質を氷漬けにして運ぶ為……否、海産物の食料がたんまり傍にあった。たぶん物資運送に使っていたのだ。
●
しかし何体か沼と光弾の包囲網を抜け、テフラとクローネに襲い掛かった。
「ぬけたよ!」「ふところにはいったら」「沼も弾も避けれるし!」「「いっくぞー!」」
「まだだよ!」
そう言って攻撃を加えようとするクローネより、バナナカトラスを振るう雪ん子達の方が早かった。
突き出した手を弾かれると、ふぅーっと氷の吐息を浴びせられ。
「きゃ……★」
一瞬でカチコチの氷像へと凍らされてしまうクローネ。
「ク、クローネさん!?」
「かこんだぞー!」
「うわきゃー!?」
いつの間にか囲まれているテフラ。冷静に沼を展開しようとするも。
「おかえしだーっ!」
雪ん子達とドラゴンペンギンは一斉に吹雪をテフラに浴びせる。
たちまち屋内中に分厚い雪が覆い積もり、テフラも瞬く間に雪で埋もれる。
「……!?…………!」
「雪の中に沈めてやるー!」「るー!」「ギュエー!!」
わちゃわちゃと雪ん子達が冷気を放ちながらテフラを深い雪の中へと沈みこませ。
同時に氷の吐息をふぅーっと浴びせていく。
「………… …………」
埋もれた雪を手でかきわけると、そこには凍り付いたテフラの姿があった。
●
カチンコチンに凍てつかされ、氷のオブジェと化した二人は、船内に積もった雪から発掘され、今雪ん子達に囲まれている。
「こいつらどうしよっか」
「せめての戦利品として持ち帰るかー」
「ギュー」
わちゃわちゃわらわらとテフラとクローネを見やる。
青ざめた姿のテフラと対照的に、クローネは余裕をもって可愛いポーズと笑顔を取った、アメリカンビキニ姿の氷像だ。
「ううん、このままこわーい目に遇わせて、二度とあたし達の邪魔をさせない方がいいよ」
「海流しの刑かー」「そだねー」
「溶けるまでぷかぷか浮いてもらうよー!」
そう言って雪ん子達は二人を氷の海に沈め、グリードオーシャン流しの刑に処そうと、うんしょ、うんしょと、船外に運んでいこうとする。
しかしその時であった。
バキリ、という鈍く危ない音がしたのは。
「え?」「何の音……」
大きな音を響かせて、船の床が割れた。
「うわっ!?」
そして船が真っ二つに折れ、海の底へと沈んでいくではありませんか。
「え、わ!?」「きゃーー!?」
そして沈むはずの海の底には!沼が!
「え、な、なんで!?」「泥の海!?」「い、いや、いやー!」「ギューェー!?」
そう、テフラのユーベルコードは放ちっぱなしだったのだ。
展開された泥の沼は延々と船を、その下の海を侵食し、ドロドロ泥沼に変貌させ、船を飲み込み続けていったのだ。
しかも発生源は船内なので、船の中が重質量の泥で満たされている。
重量オーバーでの破砕も同時に行われたのだ。
「や、やだ、やだ、やだ、からだ、かたまっ」「……ぁ………… ………………」
こうしてずぶずぶと、全身を泥に侵食されて、カチカチの泥像へと変わっていった雪ん子とペンギン達は、そのまま海の底へと泥の塊ごと沈んでいった……。
●
一方その頃、攫われていた(自主的についていってた)港の人達は、みんなドロネコの活躍によって避難が完了されていた。
そうして沈んでいく船を、何とも言えない複雑な表情で、残された者達は見ていた。
「そ、そんな」
「ふねが、なくなったら……」
港に残された雪ん子達は。
「あ、あつい……」
「なつの、あつさで、とけちゃう……ぅ……」
あっという間に溶けていった。
照りつける太陽が雪を溶かすかのように。
「ギュエー……」
ペンギン達も溶けていった。
照りつける太陽が雪を溶かすかのように。
かくしてオブリビオン達はこの港からいなくなったのだった。
……凍った二人は追って海から浮かび上がった為、急いで救出されたとか、なんとか。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 日常
『和室で憩いのひと時を』
|
POW : 修行に良さそうな広間の片隅を見つけ、ひたすら心身の鍛錬に打ち込むことで心身の充実感を味わう
SPD : 普段から愛用している武装の手入れや補修をしながら精神を統一させることで安らぎを得る
WIZ : 旅籠のお料理に舌鼓を打ち、サムライエンパイアならではの料理について学んでみる
イラスト:かわち
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
戦闘が終わり一息つくと、まだ暑い日差しながら涼しい風が吹き込んでいった。
「おーい!泥を洗えば行けますぜこれ。」
猟兵達に助けられた港の者達が、広い料亭和室に猟兵を連れていった。
ご飯を振舞ってくれるらしい。
涼しい潮風が吹く中、持ってこられたのは先程の戦利品。
船の中から海賊団達に提供されたという、タコを始めとする海鮮品(冷たい)。
雪ん子達が作っていたと思われる氷(かき氷にできる)。
少し溶けて食べごろになった冷凍バナナ。
そして、この港特産の、畑で取れたスイカ。
かけられた風鈴がなる中、広い和室の縁側で涼むようにして、良ければご馳走を食べていきませんか。
仇死原・アンナ(サポート)
普段はぼんやりですが敵前では獄炎操る処刑人と化します
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います
UCは指定した物どれでも使用
普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)
ぼんやりしつつ日常を楽しみます。一人で楽しむ事も苦じゃないみたいです
ダークセイヴァー出身なので複雑な機械の操作はかなり苦手ですがキャバリアの操縦はそこそこ(本職に比べたら劣る)
流行には疎いけどまぁそんなモノもあるんだと認識する感じです
●
「あー……たまにはこういうのも良いわよね。」
仇死原・アンナ(f09978)は夏の熱気漂うサムライエンパイアの、涼し気でオープンな和室の中、涼しんでいる。
そんなアンナのテーブルに、次から次へと料理が運ばれてくる。
色とりどりの刺身に、スイーツとして西瓜、そして何故か冷凍バナナだ。
「バナナはよくわからないけど、スイカは風情があるわねえ。」
アンナは刺身をつまみながら、しゃくしゃくと縁側に向いてスイカを食べる。冷たい。冷えている。
そして麦茶を一杯飲むと、ちりんちりんと、風鈴の音が鳴り響く。
追加で更にタコも出てくる。
「ん、何でタコ……?」
どうやらオブリビオン達が確保していたグリードオーシャンの海鮮物を色々と解放している所であったようだ。
やや風情がズレると感じたアンナは、他に味噌汁と白飯も頼む。
「がっつりお昼ご飯になったわねえ。」
味噌汁にタコを合わせた、蛸の汁をすすりながら、白飯を合わせてかっこむ。
歯ごたえのあるタコを噛み切った後、せっかくだからとバナナの方もいただく。
冷凍されていたが、夏の熱気で溶けかけていて、良い塩梅だ。
しゃく、しゃく、と、シャーベットのような食感のするバナナを頬張る。
手を合わせるサムライエンパイアの習慣はないが、これで今日のアンナの昼餉はおあいそになりそうである。
たまにはこういうのもいいだろう、と、アンナは一息ついたのであった。
成功
🔵🔵🔴
佐東・ころも
NGなし、絡み・アドリブ歓迎
【WIZ判定?】
(タスケテ・・・タスケテ・・・)
戦いが終わって、料亭では何故か戦場に盛り付けられていたアイスも猟兵たちに振るまわれるみたいなのだわ
その振るまわれてるアイスの中に魔女っ娘お菓子チップ入りのアイスが混入してるのだけど…
だ、誰か気づいて欲しいのだわ…
●
昼下がり、和風の者達が出入りするオープンな料亭。
猟兵達だけでなく、人々でにぎわい、次々と料理が飛び交う空間。
雪ん子海賊団の襲撃(?)が終わって、料亭では何故か戦場に盛り付けられていたアイスもお客人達に振るまわれていた。
(タスケテ・・・タスケテ・・・)
その振るまわれてるアイスの中には、等身大レベルに巨大なアイスクリームもあった。
雪玉の様に丸いお菓子チップ入りのアイスには、人知れず雪ん子が混ざったもの、そして、魔女っ娘ころもが中に混ざったものもあった。
(だ、誰か気づいて欲しいのだわ…)
ひえひえ、と、冷気を漂わせるだけの巨大アイスに、まさか猟兵が入っているだなどと誰が思うのだろう。
「あっ、カラフルな奴だ!異国の食べ物かな。」
子供達がわらわらとやってきて、そのアイスをテーブルの上にどかりと置くと、配給されたスプーンでたどたどしく食べる。
(あ、アイスじゃないのだわ……のだわ……)
ころものアイスは、パチパチした菓子チップと、クリームたっぷりのアイスが、この夏の暑さに美味しさと涼を届けたという……。
みんなが食べきって、中に雪で出来た雪ん子や、お菓子の猟兵が入っていた事に気づき、大慌てするのは、もう少し先の話。
大成功
🔵🔵🔵