獣人世界大戦⑰〜 好きなお惣菜発表させモリアーティ
●グリモアベース
「戦争もいよいよ大詰めだね」
そう話すのは印旛院・ラビニア(エタらない人(仮)・f42058)。彼女自身も多くの戦場を渡ってきたので、色々と感慨深いものがあるのかもしれない。
「で、僕が今回予知した相手、『プロフェッサー・モリアーティ』について話すね」
クロックワーク・ヴィクトリア最高司令官であり狂気艦隊を率いて凍結海を越え、イガルカ方面に進軍しているオブリビオン。このまま放っておけば、幼女総統ギガンティックは狂気艦隊に連れ去られ、厄介なことになるだろう。
「で、モリアーティを撃破してもらいたいんだけど、色々と厄介なことがあるんだよね。転送自体はモリアーティの目の前まで送ることは可能だよ。ただ、彼のいる狂気艦隊旗艦『ネルソン』が強大なUDC怪物を受肉しているのが問題なんだよね」
他の戦場に出現しているモリアーティも錨に強大なUDC怪物を受肉させ、従えている。その特徴に合わせて攻略法も変わってくるので厄介な相手だ。
「僕のところで見た邪神は『彷徨えるコンビニ』。あー、ふざけた感じだけど、色々と面倒なんだよね」
電撃警棒やショットガンで武装した警備員を召喚する能力なども一応あるらしいのだが、そことは違う攻め方もするらしい。
「【あるといいながある、いるといいながいる】。戦っている対象に有効な商品や店員を召喚するユーベルコードなんだけど、召喚されるものはモリアーティの【プロフェッサーズ・クエスチョン】に依存されるみたいなんだ」
つまりはどういうことなのか?
「モリアーティが質問をするらしいんだけど、その質問の答えを実演するのに必要な品物や人員が召喚されるみたいなんだよね。例えば、『好きなお惣菜は?』って質問に答えた場合、そのお惣菜が出てきて、モリアーティが満足するような食べっぷりを見せないといけないみたいなんだよね」
ちなみに、嘘をついたり答えなかった場合、猟兵の深層意識から読み取るらしく、勝手に召喚されるらしい。
「実演を拒否すればポーシュボス・フェノメノンが際限なく襲ってくるみたいだけど、実演し切った後にモリアーティが満足した瞬間に隙はできるみたい。」
好きなお惣菜は?みたいな軽い質問であればそこまで大きな隙はできないだろうが、猟兵に自身の隠した性癖を認めさせたり、恥ずかしい行為をさせたりした際に大きな愉悦を感じさせることができれば、そのまま隙になるという。
「だから、隠し事がなくて開けっぴろげな人とかは逆に隙を作りにくくて大変かも」
恥ずかしい秘密を抱えている、自分では認めたくない性癖を抱えている猟兵ほど有利なのかもしれない。暴露された際に認める勇気があればではあるが。
「ちなみにギガンティックには『最初に身体のどこから洗うか』みたいな質問の答えをお風呂セットと巨大店員を召喚するとともに実演させようとして、拒んだところをポーシュボス化させる未来も見えたよ」
野放しにしたらいけない相手だというのが分かった。
「恥ずかしい質問に答えるって、勇気とか色々なものが必要になりそうだけど、みんな頑張ってね」
そう言うとラビニアは戦場へと猟兵を送り込むのだった。
麦門冬
戦争もクライマックス。そん中、こんなのが浮かんでしまったのだからしかたない。どうも、マスターの|麦門冬《むぎと・ふゆ》です。
このシナリオには以下のプレイングボーナスがあります。
プレイングポーナス……怪物化ネルソンによる『UDC怪物攻撃』に対処する。
今回に限り、(サポートプレイングを除き)モリアーティはどの能力値で挑んでも【プロフェッサーズ・クエスチョン】で攻撃してきます。最初は『好きな惣菜は?』みたいな軽い質問をしてきますが、段々猟兵が恥ずかしがるような質問をぶつけます(質問内容はお任せします)。割と簡単に答えると満足度や隙は小さいですが、恥ずかしがったり苦悩した末に出した答えには大変満足しその後の隙も大きいです。
また、今回にかぎりプレイングに書かれていなくても『モリアーティが質問に満足して隙ができた際に相応しい技能とともに指定ユーベルコード(攻撃系でない場合は状況に合った武器での攻撃)で攻撃します』と言う文章が書かれているものと扱うので、文字数軽減に役立ててください。
プレイングボーナスを使わないプレイングは採用の優先順位が低くなる可能性がありますのでご容赦ください。
以下、補足事項です。
●モリアーティ
クロックワーク・ヴィクトリアを率いる枢機卿です。ポーシュボス・フェノメノンを使って『地上を歩む』能力を与えた狂気艦隊を率います。
●狂気艦隊
今回はモリアーティの目の前に転送されるので、突破方法を考える必要はありません。
●彷徨えるコンビニ
モリアーティが召喚し旗艦『ネルソン』と合体させたUDC怪物です。モリアーティの質問の答えを実演させるのに相応しい商品や店員が出てきます。
サポートプレイングに限り、武装警備員が出てきてガチバトルモードになります。
●質問
例えば『好きなお惣菜』『貴方の性癖に刺さる格好、体型』『身体はどこから洗うか』『異性(同性)に興奮してしまう仕草』『実はしてみたいけどなかなかできない格好』『周りに言ってない趣味』その他思いつくものを自由にお願いします。嘘をついたり答えなかった場合でも、猟兵にとっての『正解』が召喚されます。プレイング文字数が許せばいくつ答えても構いません。
猟兵が羞恥や苦悩に悶える姿がみたいので、その正解を実演もしくは認める過程で猟兵が苦しむほどポイントは高いです。
それでは皆様の勇気あるプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『プロフェッサー・モリアーティ』
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POW : 狂気砲弾
【ポーシュボス・フェノメノン】を宿した【艦隊の砲弾や機銃弾】を射出する。[艦隊の砲弾や機銃弾]は合計レベル回まで、加速・減速・軌道変更する。
SPD : プロフェッサーズ・クエスチョン
対象への質問と共に、【自身の肉体】から【ポーシュボス・フェノメノン】を召喚する。満足な答えを得るまで、ポーシュボス・フェノメノンは対象を【ポーシュボス化】で攻撃する。
WIZ : 『小惑星の力学』
戦場全体に【流星の如く降るポーシュボス・フェノメノン】を発生させる。レベル分後まで、敵は【ポーシュボス化】の攻撃を、味方は【ポーシュボス化している部位】の回復を受け続ける。
イラスト:マノ居
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ビリー・ライジング
【ライジング兄妹】
まさか二人で同じ戦場に出るとはな……。
……あれ、これまずい状況じゃねぇか?
『好きな惣菜は?』
……ナムルだな。妹が一品足りない時によく作ってくれる。
『身体はどこから洗う?』
俺はまず頭から洗って、その後に洗顔する後に洗う。それじゃダメか?
『誰にも言っていない弱点は?』
それ聞くのか!? ……敏感なことだ!
ただのくすぐりにも弱いが、手のひらで軽く触れられるだけでもくすぐったく感じるんだ! 悪いか!?
この恥、まとめて返させてもらうぞ!
……いや、ミリィ。お前は問題ないんだ。
他人に触れられるのが苦手なだけでな……。
ミリィ・ライジング
【ライジング兄妹】
確かに戦争の時は二手に別れる事が多いよね。
……何がまずいの? お兄ちゃん?
『好きな惣菜は?』
うーん……ナムルかな。
作るの簡単だし、お兄ちゃんも美味しく食べてくれるからね。
『身体はどこから洗う?』
私も頭からかな。その後に顔を洗って、脚から洗って……。
『誰にも言っていない弱点は?』
えっ!? ええと……匂いかな?
結構鼻が敏感で香水の香りとか、タバコの匂いとかが苦手で……。
あ、ちょっと待って。それ匂いキツすぎ……いやぁ!
吹っ飛べーッ!
……それにしてもお兄ちゃん、敏感なの?
……私なら問題ない? それどういう意味!?
●その正解に証明を
「まさか二人で同じ戦場に出るとはな……」
「確かに戦争の時は二手に別れる事が多いよね」
狂気艦隊旗艦『ネルソン』へと降り立ったのはビリー・ライジング(輝く黄金・f05930)とミリィ・ライジング(煌めく白銀・f05963)のライジング兄弟だ。
しばらく別の戦場で戦っていた二人だ。久々にこうして肩を並べるのも悪くない……そう思いかけたが、
「……あれ、これまずい状況じゃねぇか?」
「……何がまずいの? お兄ちゃん?」
兄の懸念事項に妹はまだ気づかない。
「ほう、こんなところまで来るとは、猟兵も大変だねぇ。では、ちょっとの間、私にお付き合いいただこうか」
そんな二人の様子に介することもなく、『プロフェッサー・モリアーティ』は【プロフェッサーズ・クエスチョン】を投げかける。
「好きなお惣菜は何かね?」
モリアーティの肉体から『ポーシュボス・フェノメノン』が召喚される。早く満足する答えを出さなければ、二人はポーシュボス化し、モリアーティの配下とされてしまうだろう。
「……ナムルだな。妹が一品足りない時によく作ってくれる」
「うーん……ナムルかな。作るの簡単だし、お兄ちゃんも美味しく食べてくれるからね」
二人はほぼ同時に答える。
「お兄ちゃん……そうだったんだ。嬉しい……」
「いつもありがとな」
妹の笑顔に照れくさそうになるビリー。これにはモリアーティもニッコリ。
「ふむ。仲睦まじい兄弟のようだね。実に素晴らしい。では、証明してくれるかな?」
「お待たせいたしましたー」
戦艦の中という不釣り合いな状況に佇むコンビニから店員が現れナムルを運んできた。そしてそれを完食する二人。
「これも美味かったが、ミリィのナムルの方が美味いな」
「ほんと? それじゃ、また今度作ってあげるね」
「では、次の質問に移らせてもらおう」
二人の答えに満足したモリアーティは次の質問を放つ。
「体はどこから洗うのだね?」
かなりセクハラじみた質問だったが、想定内だったのか、二人はすぐ答える。
「俺はまず頭から洗って、その後に洗顔する後に洗う。それじゃダメか?」
「私も頭からかな。その後に顔を洗って、脚から洗って……」
「ふむふむ」
二人の答えを頷きながら聞くモリアーティ。そしてこう返す。
「では、証明してみたまえ」
「えっ……」
「何を言っているんだお前は」
「お待たせしましたー」
モリアーティの要求に戸惑う二人に、再びコンビニから店員が現れ、淀みない動きでシャワーを設置し、シャンプーや石鹸などを設置する。
「実際に普段通りに身体を洗い、答えが正しいと証明したまえ。それとも嘘でもついていたのかね?」
ここからがモリアーティのユーベルコードの真骨頂なのだろう。拒めばポーシュボス・f絵の面が躊躇なく襲いかかってくるだろう。
「……俺がやる。俺とミリィは双子だから一緒みたいなもんだろ。それに、洗う箇所も一緒だったしな!」
「ふむ、良いだろう。ならば、さっさと始めるといい」
「上等だっ!」
そう言って服を脱ぎ始めるビリー。恥ずかしくないわけではないが、妹の裸が敵の目に晒されることに比べれば幾分もマシである。
「うおおおおおお!!」
タオル1枚になって勢いよく頭を洗うビリー。そこから洗顔に移り、体も足から順に洗ってゆく。
「お兄ちゃん……」
自分の為に身体を張る兄の姿にミリィはハラハラするが、
(お兄ちゃんが頑張っている間に私にもできることを……)
「これでどうだ!」
「ふむ。妹の為に身体を張るとは兄の鑑だねぇ。いいものを見せてもらったよ」
ビリーの頑張りに拍手を送るモリアーティ。
「……。生まれし陽の力よ、全てを撃ち抜け! 吹っ飛べーッ!」
そしてその隙を逃さず、ビリーが身体を洗っている間に詠唱をして威力を高めた【陰陽五行・五芒相生砲】をぶっ放すミリィ。
「ぬおおおおおっ!!!?」
ポーシュボス・フェノメノンの触手で身を守るも五行の力を籠めた魔力砲撃の直撃を受けて吹き飛ぶモリアーティ。
「次の質問だ」
だが、腐ってもクロックワーク・ヴィクトリアの首魁。強力な一撃を喰らってもなおポーシュボス・フェノメノンを召喚し続ける。
「誰にも言っていない弱点はあるかね?」
「今、それ聞くのか!?」
そう問い返すビリーは下着を履き終わった直後だ。もう少し着替え終わる猶予が欲しいが。敵もそう甘くない。
「ポーシュボスは待ってくれないよ。さあ、急ぎたまえ!」
「くっ」
「えっ!? ええと……匂いかな? 結構鼻が敏感で香水の香りとか、タバコの匂いとかが苦手で……」
容赦ない追い立てに、先にミリィが答える。
「俺は……肌が敏感なことだ! ただのくすぐりにも弱いが、手のひらで軽く触れられるだけでもくすぐったく感じるんだ! 悪いか!?」
「えっ?」
それに続くようにビリーが答えるが、なぜかミリィが驚いたような声を上げる。
「お兄ちゃん、敏感なの? それじゃ、不用意に触らないよう気をつけた方がいい?」
「……いや、ミリィ。お前は問題ないんだ」
「……私なら問題ない? それどういう意……ごほっ」
詳しく話を聞こうとしたら、突然流れてきた煙にむせるミリィ。流れてきた元を見ると、ワンカートン分のタバコを加えたコンビニ店員が、そこへ一気に火をつけてタバコを吸っていたのだ。
「あ、ちょっと待って。それ匂いキツすぎ……いやぁ!」
「お前! ミリィに何をするんだ!」
「さあ、答え合わせの時間だ」
むせるミリィ。原因となった店員へくってかかるビリー。そして、その無防備な背中にするりとポーシュボス・フェノメノンの触手を這わせるモリアーティ。
「〜〜〜〜〜〜!!!?」
全身をぞわりと大きく震わせ、声にならない叫びを上げる。
「いやぁ、二人とも楽しい反応を見せてくれるねぇ」
二人のリアクションに、まるで寿命が伸びたかのように満足げな表情を見せるモリアーティ。
「いい加減に、しやがれーーーっ!!」
ついに堪忍袋の尾が切れたのか、魔法剣を手にしたビリーは|【灼熱の牙】《カーディナルレッド》によって炎の虎を放ち、その爪牙がモリアーティへと襲いかかる。
「ミリィ、大丈夫か!?」
「こっちは大丈夫」
ビリーの攻撃で煙も吹き飛んだのか、ミリィは先ほどよりは楽そうだ。
「さっきの話の続きだけど、他人に触れられるのが苦手なだけでな……」
「お兄ちゃん」
そして先ほどの話を再開しようとビリーは話しかけるが、ミリィはそれを制する。
「とりあえず、服着よ」
大成功
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アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
え、『今一番食べたいものは何か?』って、えーっと、それはその、そのね?(もじもじ)
あー、答えないとダメ?ダメよね、うん……
うん、今一番食べたいもの(もじもじ)それはね(もじもじ)
|男の娘化《化術肉体改造》したモリアーティのえっちなのうみそよ、きゃ❤
商品はモリアーティ自身だから店員さんが出てきて実演してくれる、と。あ、これもしかして見てるだけ?そんな、なんてこと。ああ、こんな時に限って実演時間が長い、なんという生殺しうごご。
もういいかしら?いいわよね?では|えっちなのうみそおいしいです❤《料理✕魔喰✕エネルギー充填》
●お求めのものはこれですか?
「え、『今一番食べたいものは何かね?』って、えーっと、それはその、そのね?」
そう言って身をもじもじさせているのはアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の混沌魔術師艶魔少女・f05202)だ。
「あー、答えないとダメ? ダメよね、うん……」
「あ、無理に答えなくていいよ」
「なんでよ! なんか思っていたのと違う」
予想以上の塩対応に文句を言うアリス。だがすぐに気を取り直して続ける。
「うん、今一番食べたいもの……それはね……」
もじもじ、もじもじと身を捩らせ、もったいぶるアリス。
「男の娘化したモリアーティのえっちなのうみそよ、きゃ☆」
「そうだね」
「ちょっと、なんでそんなに塩対応なのよ! もっと乙女の恥じらいにワクワクするものでしょ!」
男の娘化モリアーティの思った以上の淡白すぎる反応にアリスは抗議する。
「だって君、幼女総統と色々と『なかよし(意味深)』していたじゃないか。第二戦線から報告は上がってるよ」
「くっ、活躍しすぎるのも考えものね」
思っていたのと違う展開にちょっと不満なアリス。日頃の行いが還ってきたようである。
「そういえば、コンビニからは何が出てくるのかしら? 『商品』はすでにここにあるし」
「ああ、気になるかね?」
「お求めの商品はこちらですか? お姉ちゃん⭐︎」
コンビニから出てきたのは、コンビニの制服に身を包んだ男の娘モリアーティ。内股気味な仕草はメスっぽくありつつも腰つきやのぞく膝小僧の造形はショタのものである。
「そ、そう来たか〜〜〜〜!」
「店員が『商品』ではないといつから錯覚していたのかね?」
「お姉ちゃんが望んでいたんでしょ? お姉ちゃん、ボクよりちょっと上くらいの見た目なのに、とんでもないヘンタイさんだよね⭐︎ くすくす⭐︎」
両サイドからアリスに囁きかけるモリアーティ。
「こ、これは両手に華! 両方いただいちゃっていいのかしら?」
「でも君、すでに答えは『証明』されているからわざわざ実演する必要もないんだよねぇ」
「お姉ちゃん、ざぁ〜んねん☆」
甘く囁きながらも突き放すモリアーティ達。
「なんという生殺しうごご」
お預けを食らって歯噛みするアリス。
「まあ、この状態の君を見ているのも楽しいからね。『待て』ができたら私達二人で相手をするのもやぶさかではないかな?」
「でも、お姉ちゃんはおりこうさんにできるかな〜☆」
「そんな、なんてこと……」
「ちなみに、体感時間を圧縮して早く済ませようとしてもダメだからね?」
「それともチートしないとちょっとも待てないクソ雑魚お姉ちゃんなのかな?」
「ぐぬぬ……」
その後、『よし』と言われるまで我慢したアリスは心向くまま二人のモリアーティの『えっちなのうみそ』を堪能したようである。
大成功
🔵🔵🔵
リア・アストロロジー
●相打ち(UC)
ポーシュボス……オリジナルと|M1《姉》をロストさせた怪異
とはいえ、見てたら恐怖も少し薄れたのでこの機会に克服しましょう!
内心を悟られないよう幼女総統への仕打ち(未遂)を糾弾
「ちなみにわたしはうでの先からですが」
備品時代はそんな扱い普通だったので来るなら来いですが
きっと、もっとわたしにとってイヤな質問をしてくるのでしょうね……
――好きな総菜は?
「あ……ええと、サーモンのチャウダーです。豆ごはんと一緒だったらもっと嬉しいです」
あれ? やさしい……? と混乱しながら
昔アラスカで食べたご飯を思い出し、ちょっと涙ぐみながら味わって
――なるほど。だが君は、これじゃ何かが足りない……と、そう感じているね?
ハンチョウみたいになった教授から欲望を暴かれ
「ばかああああああああああああ!!!! なんでッいるのおおおおオおお……ッ!!」
出現したリアパパ(ダイ・ハードなデッドマン)に罵声を浴びせるも
「会いたかった」と強く抱きしめられたりして、昇天してしまいます
教授は幻覚パッパがしばいてくれるハズ
●お探しのものはこちらですか?
「ポーシュボス……オリジナルと|M1《姉》をロストさせた怪異。
とはいえ、見てたら恐怖も少し薄れたのでこの機会に克服しましょう!」
そう言って奮起するのはフラスコチャイルドの少女、リア・アストロロジー(M2-Astrology・f35069)だ。彼女の出身世界であるアポカリプスヘルで暗躍していたフィールド・オブ・ナインの一角であった『ポーシュボス・フェノメノン』とは浅からぬ因縁がある。
そしてそれは彼女の心の傷でもあったのだが、それを乗り越えるチャンスが今なのである。
「幼女総統にセクハラ仕掛けようとするような人には負けませんっ!」
「ほう。威勢のいいお嬢さんだ」
先立っての猟兵達の戦闘で乱れた佇まいを直しながら『プロフェッサー・モリアーティ』はリアへと向き直る。
「では、君は身体のどこから先に洗うかね?」
少女に投げかける質問としてはかなりアウトであるが、【プロフェッサーズ・クエスチョン】を拒めば、すかさず召喚された『ポーシュボス・フェノメン』に襲われ、同化され、悲しき結末となるだろう。
「ちなみにわたしはうでの先からですが」
「ならば、証明したまえ」
「お待たせしましたー」
モリアーティの言葉と共にコンビニ店員がお風呂セットを設置されたシャワーのそばに置いてゆく。
「備品時代はそんな扱い普通だったので、このくらいなんともないです」
躊躇なく服を脱ぎ捨て、言った通りの順番で身体を洗うリア。
「ほう。かと言ってまったく恥ずかしくない訳ではないだろうに。いい覚悟だ」
「わざわざ口に出さなくていいでしょう。さあ、次の質問は何ですか? きっと、もっとわたしにとってイヤな質問をしてくるのでしょうね……」
着替え終わったリアはモリアーティに向き直り、睨みつける。どんな質問が来ようと受け切り、隙を伺う構えだ。
「では、次の質問だ。好きなお総菜は?」
「え?」
だが、質問の内容は思ったよりも軽い内容だった。
「好きなお惣菜は何かね?」
「あ……ええと、サーモンのチャウダーです。豆ごはんと一緒だったらもっと嬉しいです」
(あれ? やさしい……?)
思わず正直に答えながらもリアは混乱する。もっと答えにくくて苦悩するような質問をするはずだと思っていたのに。
「お待たせしましたー」
コンビニから店員が料理を運んでくる。
「おいしい……でもなんで?」
昔アラスカで食べたご飯を思い出し、ちょっと涙ぐみながら味わうリア。もちろん、そこを見逃すモリアーティではない。
「なるほど。だが君は、これじゃ何かが足りない……と、そう感じているね?」
いつの間にか側に寄っていたモリアーティはそう表面上は優しく、そして心を暴き立てる悪意を内に秘め、問いかける。
「それは誰かとの思い出の味かね? 例えば、彼とかかな?」
そう言った目線の先にはコンビニの店員。改めてその顔を見てみると……、
「ばかああああああああああああ!!!!」
そこにいたのは屈強なデッドマンの男性。リアがかつて父親と慕って……今も慕っている男だった。
「なんでッいるのおおおおオおお……ッ!!」
「会いたかった」
もう会えないと思っていた相手。そんな大切な相手からそんな言葉と共に強く抱きすくめられるリア。感情は堰を切って溢れ出し涙が止まらない。
「感動の再会だ。この再会を永遠のものにできるとしたら、君は……」
そんなリアの心の隙を狙おうとモリアーティは言葉をかけようとするが、
「おや?」
ふと、気づくとモリーティの体に風穴がいくつか空いている。リアの方を見やると、彼女を抱いているデッドマンの手に握っている大型拳銃から硝煙がたなびいていた。
「精神感応による幻覚……だが、強烈な死をイメージさせられれば、それは現実となる……か」
瞬時にリアのユーベルコード【誘い】の本質を見抜くが、一度抱いたイメージは現実でないと分かっていても拭うことはできない。リアを絡め取ろうと狙った心の隙を逆に突かれた衝撃はそれだけ強力だったのだ。
「やれやれ。深く、覗き込みすぎたようだ」
それだけ言葉を残してモリアーティは肉体を崩し、骸の海へと消えてゆく。
「パパ……」
突然の再会や無意識でのユーベルコードの発現などで意識が朦朧とするリアは目の前の男に声をかける。
「……」
男は、リアを優しく離し、床に座らせる。
「……」
男は何か言うとその姿を消した。何を言っていたのかは、混濁したリアの意識の中には残っていなかった。
大成功
🔵🔵🔵
こうして、モリアーティと共に狂気艦隊は潰え、クロックワーク・ヴィクトリアの幼女総統捕獲という野望はここで終わるのだった。