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獣人世界大戦⑱〜復活の渾沌拳

#獣人戦線 #獣人世界大戦 #第三戦線 #人民租界 #有頂天道人

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●コンキスタドール『有頂天道人』
「師父に与えられたこの新たなる力ならば「はじまりの猟兵」を捕らえられる!」
 「再孵化」された『有頂天道人』が「はじまりの猟兵」を捕縛するべく地を駆けていた。
「カカッ、|機械化義体《サイバーザナドゥ》も塗り替える、この力ならばもはや猟兵にも負けん……!」
 邪魔する者は全て薙ぎ払い、師父に与えられた使命を果たさんとスピードを上げて「はじまりの猟兵」の元に向かう。

●グリモアベース
「倒したと思っていた有頂天道人が鴻鈞道人の手によって「再孵化」され、骸の海からより濃く「渾沌化」を纏って復活してきたようだ」
 バルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が倒したはずの有頂天道人の復活を告げる。
「|渾沌の諸相《undefined》を身に着けた有頂天道人は、鴻鈞道人の命によって「はじまりの猟兵」を捕縛しようとしている。これを討たねば有頂天道人は「はじまりの猟兵」を拉致して撤退してしまう。何としてもそれは阻止せねばならん」
 はじまりの猟兵との戦いの結果に関係なく連れ去られてしまう。それを阻止するには有頂天道人を倒さなくてはならない。

「有頂天道人は「骸の海」を凍ることなき雨と化して降らせる。雨は戦場に存在する者の肉体を急速に蝕むようだ。しかし有頂天道人は生身ではない|機械化義体《サイバーザナドゥ》を装備しているだけでなく、全身を渾沌化したことで、骸の海を浴びても肉体汚染を受けない。それどころか逆に自らの力に変えてしまう」
 こちらは骸の海の雨によってダメージを受け、逆に敵は強化されるという不利な戦場となっている。
「元々のサイバーカンフーマスターとしての能力も強化された結果、ユーベルコードも全て強化されている。以前とは違う攻略法が必要になるだろう」
 濃くなった渾沌化の力は、拳法をさらなる高みへと押し上げている。

「相手にとって有利となる戦場だが、何とかして骸の海による肉体汚染に対処し、強化されている有頂天道人を倒さねばならん。だが幾多の戦いを勝ち抜いて来た諸君ならば勝てる相手だ。「はじまりの猟兵」が奪われぬように今度こそ有頂天道人を完全に撃破せよ!」
 激励するバルモアは有頂天道人が移動している平原へと猟兵を送り出した。


天木一
 こんにちは天木一です。
 パワーアップして蘇った有頂天道人との決戦です。

 サイバーカンフーマスターで接近戦に優れています。さらに「渾沌氏」の領域に至った力で、理解不能な拳技を放つようになっています。

 骸の海による肉体汚染に対処する/骸の海による有頂天道人の強化に対処するとプレイングボーナスを得られます。

 複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第タグにて。
 強くなって帰ってきた有頂天道人を、再び打ち破って骸の海に送り返しましょう!
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第1章 ボス戦 『渾沌氏「有頂天道人」undefined』

POW   :    渾沌孤拳 undefined nackle
全身に【undefined】を帯び、戦場内全ての敵の行動を【undefined】で妨害可能になる。成功するとダメージと移動阻止。
SPD   :    渾沌奇脚 undefined asault
【undefined】姿勢のまま、レベルkm/hで移動できる。移動中は、攻擊が命中した敵に【undefined】の状態異常を与える。
WIZ   :    渾沌妖血 undefined blood
術者の血液に触れたあらゆる対象は、血液が除去されるまで、全ての知覚が【undefined】で埋め尽くされる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鳴上・冬季
「仮令戦術限られようと、邪仙の弟子は叩き潰すまで…合一・真黄巾力士」
追加UC
仙術・万病回春

黄巾力士に融合
鋼の身体に仙術とオーラ防御纏い更に雨防ぐ
|渾沌の諸相《undefined》の制限・異常は追加UCで解除
敵の攻撃は
仙術+功夫の縮地(短距離転移)
空中戦・空中機動+功夫の軽身功
で突進の空気圧察知し羽のように回避

空から
金磚の誘導弾に雷属性乗せ制圧射撃
行動阻害しながら義体にダメージ積む
同時に砲頭から徹甲炸裂焼夷弾連射
鎧無視・無差別攻撃で渾沌の諸相削り
一撃離脱や遠距離は通じないと思わせる

攻撃パターンある程度読んだら縮地し接敵
攻撃掻い潜り貫手
体内に直接雷撃叩き込む

「弱点ある機械絡繰に頼るからです」
嗤う



●真剣勝負!
「この気配、やはり来たか猟兵!!」
 コンキスタドール『有頂天道人』は「はじまりの猟兵」の元に急ぎ疾走していたが、気配に気づいて速度を緩める。
「真剣勝負だ! 新たに得た力で今度こそ俺が勝つ!!」
 汚名返上しようと戦闘態勢に入り、「骸の海」を凍ることなき雨として降らせる。

「仮令戦術限られようと、邪仙の弟子は叩き潰すまで……合一・真黄巾力士」
 鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)が有頂天道人の前に立ち塞がり、ユーベルコード『合一・真黄巾力士』を発動し、戦闘用人型自律思考戦車【宝貝・黄巾力士】と融合する。
「この身体ならば骸の海の雨にも対抗できます」
 鋼の身体に仙術とオーラを合わせて纏い雨の浸食を防いだ。
「サイバー化したのか? だがまあ雨に耐えたところで同じだ!! 俺の力の前には無力!!」
 有頂天道人の右腕が赤く染まり、自らの血を霧のようにして噴射する。それを冬季が浴びると見えるもの、聞こえるもの、感じるもの、その全てが「undefined」で埋め尽くされた。
「圧倒的な力を得たとしても、それを使い熟せなくては意味がありません」
 ユーベルコード『仙術・万病回春』によって冬季は受けた効果を反射し、「undefined」が有頂天道人の全ての知覚を埋め尽くした!
「なにっ!? 技を返されただと!!!」
 すぐに効果を消すものの驚いた有頂天道人が隙を晒す。

「強くなって油断しましたね」
 それを見逃さずに冬季が飛び上がり、【宝貝・開天珠】から金磚の誘導弾に雷属性乗せて制圧射撃を行う。
「少し驚かせた程度で俺に勝てるつもりか!」
 それを有頂天道人は腕で払い、地を蹴って回避する。だがそこへ徹甲炸裂焼夷弾連射が撃ち込まれてガード越しに削っていく。
「チッ、鬱陶しい!! ならば叩き落とすまで!!」
 有頂天道人が宙を駆けて接近し、冬季に向けて飛び蹴りを放つ。その勢いを空気圧察知し羽のように冬季は避けた。
「なかなかの功夫だが、いつまで避けられるかな!!」
 有頂天道人は連続して拳や蹴りを放ち、それを冬季が手足を使い捌いていく。
「この真黄巾力士なら動きについていけます」
 冬季は拳を掻い潜り、貫手を放って腹に突き刺した。そして直接電撃を叩き込む!
「ぐあっ!? 左腕が!」
 サイバー化している左腕がバチバチと放電を始めて爆発し、有頂天道人は慌てて大きく跳び退いた。
「弱点ある機械絡繰に頼るからです」
 冬季は嗤いながらさらに追撃し、敵を地上へと叩き落とした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

森羅・白火
似た姿と構えには、学べることもあるでしょうが……
この世界を蝕むのなら討ち取らせていただきます!

【神器合一・万象棍】により神器と合一し、肉体より白い炎を上げる姿で降り落ちる骸の海からの影響を弱めます。
そして万象棍の射程外からの攻撃――例えば有頂天道人がその体を変形させて遠くまで攻撃を伸ばしてきても、その威力を弱めます。
いずれも完全には防げなくとも、この会敵のひと時のみ全力を出せれば構いません!

格闘戦ならばこちらも得手です。万象棍は腕に絡めるように持って小刻みな防御や姿勢制御に使い、有頂天道人からの攻撃を可能な限り捌き……自分の被害と引き換えにでも隙を見つけ、白い炎を上げる蹴りを打ち込みます!



「強くなっても簡単に倒せんとは! ならば師父の命令を優先するべきか!」
 地面を転がった有頂天道人が跳ね起きて「はじまりの猟兵」の元へと駆け出す。

「似た姿と構えには、学べることもあるでしょうが……この世界を蝕むのなら討ち取らせていただきます!」
 森羅・白火(トラの白兵剣戟士・f39955)は自身と似た風体の有頂天道人を見て、その技を学びながら倒そうと【神器・万象棍】を手にしてその前に立ち塞がる。
「邪魔をするなら蹴散らしていくだけだ!!」
 その正面から有頂天道人が「骸の海」の雨を降らせながら突っ込んでくる。
「願わくば、誰かを守り戦い抜くための力を」
 白火はユーベルコード『神器合一・万象棍』を発動し、己を神器と合一して身体から白い炎を上げ、降り注ぐ雨を蒸発させて影響を弱める。
「む? 炎で雨を弱めているのか! ならば直接叩くまで!!」
 有頂天道人は全身に「undefined」を帯び、右半身を白きおぞましき触手に変化させて伸ばし鞭のように叩きつける!
「防げずとも威力を削ぐ!」
 それを白火は万象棍で防ぎ受け流す。しかし触手は一本ではない。何本もの触手が連携し多方向から叩きつけられる。
「いずれも完全には防げなくとも、この会敵のひと時のみ全力を出せれば構いません!」
 致命傷さえ受けなければ構わないと、腕や脚の肉が裂けても引かず、逆に圧力に耐えて前に踏み込んだ。

「その棍の間合いなら勝てるつもりか? ならばカンフーマスターとして受けて立とう!!」
 堂々と有頂天道人も間合いを詰め、先手を取って拳を放つ。それを白火は腕に絡めるように持った万象棍で受け、その力を流しながら棍の先端を胸に突き入れた。
「ぐ、やるな!!」
 楽しそうに有頂天道人が蹴りを放ち、サイバー化された左腕で手刀を振るう。白火は猛攻を捌き、被弾を最小限にして機を待つ。
「どうしたどうした! その程度か!!」
 有頂天道人はガンガン勢いを増し、白火がよろけたところに大振りで必殺の蹴りを放つ――。
「それを待っていました!」
 白火は万象棍を立てて蹴りを受け止め、それでも止まらぬと片腕を犠牲にしてでも防ぐ。そして白い炎を上げる足を跳ね上げ、回し蹴りを側頭部に叩き込んだ!
「ぐあっ!!!!!」
 カウンターを受けた有頂天道人が吹っ飛び、岩に叩きつけられて粉砕しながら地面に落ちた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

霧島・絶奈
◆心情
諦めの悪さは嫌いではありません
故にある種の敬意を以て、この『逢瀬』を愉しむとしましょう

◆行動
【環境耐性】を高めた【オーラ防御】を多重展開
要は雨に当たらなければ良い訳です
シェルターに籠る様なものですよ

【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
攻撃に併せ【目立たない】様に「魔法で敵を識別するサーモバリック爆薬」を複数設置
爆風と衝撃波による二重の【範囲攻撃】で浴びる筈だった雨を散して攻撃しましょう

機を見て『涅槃寂静』にて「死」属性の「豪雨」を行使し【範囲攻撃】
雨は自身の味方であるという認識こそが、貴方を追い詰めるのですよ

負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復



「ちぃっ! 悪いがお前らの相手は後回しだ!」
 有頂天道人は「骸の海」の雨を降らせ、その中を駆け抜けていく。

「諦めの悪さは嫌いではありません。故にある種の敬意を以て、この『逢瀬』を愉しむとしましょう」
 霧島・絶奈(暗き獣・f20096)は環境耐性を高めたオーラを多重展開して身を護りながら接近する。
「要は雨に当たらなければ良い訳です。シェルターに籠る様なものですよ」
 浸蝕する雨も当たらなければ意味はない。絶奈は間合いに入ると黒剣と白槍を振るって衝撃波を飛ばし有頂天道人の足を止めた。
「クソッ! どうしても通さんつもりか!」
 有頂天道人は絶奈を叩き伏せようと方向を変えて突っ込む。
「判断が少し遅かったですね。此方の準備は既に完了しています」
 仕掛けておいたサーモバリック爆薬が起爆し、有頂天道人が吹き飛ばされる。
「罠で俺が仕留められると思うな!!」
 空中で右半身を白き天使の翼に変えると滑空して加速し、絶奈の頭上から襲い掛かり飛び蹴りを放つ。オーラを突き破って届く蹴りを絶奈は黒剣を盾にして受け流した。

「其れは足止めに過ぎません。本命は此方です」
 絶奈がユーベルコード『|涅槃寂静《ヨクト》』を発動し、死属性の豪雨を行使する。黒い雨が降り始め、有頂天道人の全身を濡らした。
「っ! この雨……俺の降らせる雨ではない!?」
 雨に痛みを感じた有頂天道人が自身を見下ろすと、雨に打たれた箇所が火傷したように変質していた。
「雨は自身の味方であるという認識こそが、貴方を追い詰めるのですよ」
 既に逃げ場はないと絶奈が衝撃波を放ち、それによって死の雨も浴びせられて有頂天道人は激痛に襲われる。
「ぐがぁあっ!! 俺がこんな罠に引っ掛かるなど!!」
 雨に濡れた皮膚が破れ全身血みどろになっていく。
「だが俺には師父より授かった使命がある! ここで倒れるわけにはいかん!!」
 有頂天道人が決死の覚悟で雨の中を駆け、絶奈に向かって貫手を放つ!
「使命ですか、其れは此処で諦めてもらいましょう」
 絶奈はその一撃を白槍で弾く。だが続けて有頂天道人が蹴りを放ち、絶奈は黒槍で受け流す。そして反撃に出ようとしたところで全ての知覚が「undefined」に埋め尽くされた。
「成程、接近戦で血を付けられましたか」
 接近戦の際に触れた手足から血が付着し、絶奈の知覚を奪っていた。
「さらばだ!!」
 その隙に有頂天道人は駆け抜けて死の雨を突破していく。
「しかし逃げられはしません」
 その先にもまた猟兵が待ち構えているのを絶奈は知っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夜刀神・鏡介
ニ度敗れても諦めずに挑んでくるその気概は大したものだと認めるが
だからと言って俺達も「はいそうですか」とはじまりの猟兵を渡す訳にはいかないからな
悪いがもう一度、骸の海に戻って貰おうか

神刀の封印を解除し、神気によって身体能力を強化すると共に浄化と破魔の力で肉体汚染の影響を弱める

敵がどのような姿勢で、或いはどれほどの速度で移動できたとしても、奴の攻撃手段は基本的に近接攻撃。或いは渾沌によって中距離までは対応してくるかもしれないが
とにかく相手を視界内に収め続け、敵の姿勢からどのような攻撃が放たれるかを予測しながら澪式・伍の型【逆波】の構えで待ち

敵の攻撃を切り払い、受け流してカウンターを叩き込む



●骸の海へ
「二度敗れても諦めずに挑んでくるその気概は大したものだと認めるが。だからと言って俺達も「はいそうですか」とはじまりの猟兵を渡す訳にはいかないからな」
 夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)が立ち塞がった。
「っ! まだ居たか! 猟兵!!」
 血に染まり大ダメージを負っても使命の為に走る有頂天道人が悪態を吐き、「骸の海」の雨を強く降らせた。
「悪いがもう一度、骸の海に戻って貰おうか」
 すっと抜いた神刀【無仭】の封印を解除し、神気によって身体能力を強化すると共に浄化と破魔の力で浸蝕する雨を防ぎ、静かに刀を正眼に構える。
「お断りだ!! 師父より与えられたこの力で、道をこじ開ける!!」
 有頂天道人が左腕を突き出して構えると「undefined」の力によって加速し、一瞬にして鏡介に肉薄し貫手が胸に迫る。
「どれほど速くとも、この刀の間合いに入るのなら問題ない――」
 鏡介はユーベルコード『澪式・伍の型【逆波】』を発動し、高速で突き出される貫手を受け流した。そしてカウンターに突きを放ち脇腹に突き刺す――。

「なにっ!? ぐっ、俺のこの渾沌奇脚に反応するだと!!」
 通り過ぎた有頂天道人が続けて右半身を白き殺戮する刃に変えて横一閃に振り抜く。それを振り向いた鏡介が構えを変えずに斬り払い、斬撃を返して右腕を切り裂いた!
「馬鹿な!!」
 信じられないとさらに蹴りを放つ。それを刀に添わせるように軌道を逸らし、一閃すると右足を切断した。
「これが澪式・伍の型【逆波】――お前の攻撃は見切った」
 鏡介はぴたりと正眼の構えで静止する。
「カンフーマスターと呼ばれた俺が、刀一本持った相手に引くものか!!」
 意地でも押し通ると有頂天道人は失った右足を渾沌化させて触手にし、鞭のようにしなる蹴りを放つ。死角から不意を突く一撃。しかし一歩引くとそれにも反応して切り払った。
「ならばこれでどうだ!」
 さらにサイバー化された尻尾が時間差で鋭い戦端を突き刺そうと触手の脇腹を狙う。
「小細工を弄そうとも俺には届かん」
 鏡介は刀の先端を回すように最小限の動きで尻尾を弾き、鋭く突きを放って有頂天道人の胸――心臓を貫いた!
「ぐあはっ!!! 師父に力を与えられても、まだ猟兵に勝てんというのか……恐るべし……――」
 大量の血を吐いた有頂天道人が息絶えて崩れ落ち、その身は骸の海に消える。
「何度蘇ろうと骸の海に送り返してやろう」
 鏡介は刀を納め、仲間と合流しても気を抜かず。まだ戦争は終わりではないと次の戦いに向かった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年05月30日


挿絵イラスト