●これが旧式の戦い方
「みんな、獣人世界大戦への参加ありがとう」
そう言って、猟兵に感謝を告げるのはグリモア猟兵の風吹・香織(怠惰な「双胴の悪魔」乗り・f39889)だ。
知らない人のために、概要を軽くだけまとめておくよ、と香織が概要を話し始める。
「かつて自分達に痛手を与えた『はじまりの猟兵』の拠点を探していた超大国『ワルシャワ条約機構』、その支配者である『始祖人狼』が、遂にその手がかりを掴んだらしい」
それに呼応し、他の超大国もそれぞれに「始祖人狼の阻止」や「はじまりの猟兵の奪取」を目的として、ワルシャワ条約機構への大規模な軍事侵略を開始している。
「戦争が発生すれば、犠牲となるのは罪もない獣人達だ。そのうえ、超大国のオブリビオン達は「世界の滅亡カタストロフ」さえも意に介していない。決して、超大国の好きにはさせないためにも、みんなの力を貸しておくれ」
そう言って、香織は猟兵達を見た。
「とは言ったけど、今回みんなに相手してもらうのは、オブリビオンはオブリビオンでも超大国じゃない。みんな予兆を見ただろう。『はじまりの猟兵』だ」
この『獣人戦線』の世界に現れ、人々にユーベルコードを与えたと言う「はじまりの猟兵」。ついに彼女が我々の前に姿を現したのである。
彼女は我々に二〜五番目の猟兵について語ってくれると言う。
「けれど、既にその身は|過去《オブリビオン》。意図せぬ偽情報を話してしまう可能性がある。だから、一度完膚なきまでに撃破する必要がある」
撃破された「はじまりの猟兵」は消えてしまうだろうが、消える間際に真実を語れるはずだ、と言っているらしい。
「気は引けるが、そう言うことなら遠慮は無用だ。幸い相手は旧式の装備しか持っていない。勝つことは難しくないはずさ」
ただ、一つだけ懸念点があるとすれば、と香織は続ける。
「戦場は遮蔽物が多い森の中だ。相手は熟練の戦士だけあって、技能についてはそれこそユーベルコード並に鍛えているらしい。向こうが環境を利用して攻撃してくると、こちらは対処が難しいかもしれないね」
取るべき選択肢は二つ。相手の環境を利用した技能戦闘に対処するか、それを上回る圧倒的な新式の戦い方で圧倒するか、だ。
「いずれにしても、『はじまりの猟兵』からの情報は欲しい。みんなの奮闘を期待するよ」
そう言って、香織は話を締めくくった。
メリーさんのアモル
いよいよ第三戦線に突入! こんにちは、アモルでございます。
敵は『はじまりの猟兵』。場所は遮蔽物の多い森の中です。
「『戦場の戦い方』に対抗する/圧倒的な力や最新戦術で叩き潰す」のいずれかでプレイングボーナスを得られますので、ご検討ください。
それでは、みんなで頑張っていきましょう!
第1章 ボス戦
『はじまりの猟兵』
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POW : ストライク・イェーガー
レベルm半径内の対象全員を、装備した【ライフル】で自動的に攻撃し続ける。装備部位を他の目的に使うと解除。
SPD : プログラムド・ジェノサイド
【予め脳にプログラムしていた連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : キューソネコカミ
【ライフル】が命中した敵を一定確率で即死させる。即死率は、負傷や射程等で自身が不利な状況にある程上昇する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
朱鷺透・小枝子
まず初めまして!自分は朱鷺透小枝子!
はじまりの猟兵とてそれがオブリビオンならば自分は壊します。
全力で、相対しましょう!貴殿の名も後でお聞かせください!
ディスポーザブル01【操縦】
サイキックシールド展開、ライフル弾を【オーラ防御】
『劫火の旋風』発動!戦場に劫火の竜巻を放ち【範囲攻撃】
はじまりの猟兵を森林ごと纏めて焼き払い【吹き飛ばし】、
周囲を劫火で覆う事で環境を強引に変えると同時に、隠れる敵猟兵を燻り出し【念動力】念動鞭放出、捕縛し【ロープワーク】
だぁああああらああああああ!!!
地面や木々に叩きつけ、空へと放り投げ、複数の劫火竜巻を放出!
逃げ場のない空中で劫火の中に閉じ込め、焼き尽くす!!
「まず初めまして! 自分は朱鷺透・小枝子!」
そう元気よく『はじまりの猟兵』に声をかけるのはとある小さな国家で造られたクローン人間の悪霊、朱鷺透・小枝子(|亡国の戦塵《ジカクナキアクリョウ》・f29924)だ。
「はじまりの猟兵とてそれがオブリビオンならば自分は壊します。全力で、相対しましょう!貴殿の名も後でお聞かせください!」
「はい、それでこそ猟兵。全力でお相手願います」
小枝子の物騒な言葉に、しかし『はじまりの猟兵』は強く頷く。
小枝子が呼ぶと、重装甲量産型キャバリア『ディスポーザブル01』が虚空から出現し、小枝子はそれに乗り込む。
「行きますよ」
同時、『はじまりの猟兵』はユーベルコードを発動。遮蔽物の多い森に姿を隠しながら、装備したライフルで攻撃を開始する。
だが、展開される『BXサイキックシールド』の前にその攻撃は通じない。
貫通攻撃でサイキックシールドを抜いたとしても、その先にはまだ『ディスポーザブル01』の刃や弾丸を弾く異常に堅牢な装甲が待っている。
「吹き飛ばせ、燃やし尽くせ」
そして、小枝子の反撃が始まる。
発動するユーベルコードの名は『|劫火の旋風《フラム・トーネード》』。
『ディスポーザブル01』より500を優に超える無数の劫火の竜巻が放たれる。
それは、周囲の森林を焼き尽くし、遮蔽物を根こそぎ燃やし尽くし、『はじまりの猟兵』へと迫る。
「くっ、こちらの環境利用を広域破壊する事で妨害してきましたか、やりますね」
だが、小枝子の攻撃はこれでは終わらない。
小枝子は『はじまりの猟兵』が姿を晒したその隙を見逃さず、『RXS-A|念動鞭《フォースウィップ》|内蔵重機爪《パワークロー》』を射出し、拘束してしまう。
「しまった!」
「だぁああああらああああああ!!!」
小枝子はその引っ掴んだ『はじまりの猟兵』を、そのまま周囲の地面や残った木々に叩きつけ、ダメージを与える。
「ぐっ、がはっ、くぅ」
思わぬ攻撃にうめき声をあげる『はじまりの猟兵』。
最後に、トドメのばかりに、『はじまりの猟兵』は空高く放り投げられ、そこに無数の劫火の竜巻が迫る。
逃げ場のない空中で、全てを焼き壊す劫火に晒された『はじまりの猟兵』は為す術なく、その高火力により痛打を受けることとなったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
荒谷・つかさ
なるほど?
つまり、私の力を見せれば良いって訳ね。
任せなさい、そういうのは得意よ。
【破界拳】発動
目の前の空間を殴りつけ、邪魔な森と障害物を空間ごと粉砕
更地にすることで環境を書き換えてやる
そのまま隠れる場所の無くなったはじまりの猟兵へ正面から突撃し格闘戦を仕掛ける
接近までに撃ってくるライフルは銃口の向きを見つつ大きく旋回して回避
後は「怪力」を存分に活かして叩きのめすのみ
ただただ単純な筋力で以て圧倒するわ
私の鍛え抜いた筋肉、如何だったかしら?
ユーベルコードに匹敵するこの力、ちょっとは自信あるのだけれど。
「なるほど? つまり、私の力を見せれば良いって訳ね」
「はい、かかってきてください」
戦国の世より代々伝わる戦闘流派・荒谷流の正統後継者、荒谷・つかさ(|逸鬼闘閃《Irregular》・f02032)の言葉に、『はじまりの猟兵』が頷く。
「任せなさい、そういうのは得意よ」
そういって、つかさは両手の指の運動をして、ユーベルコードの構えを取る。
対する『はじまりの猟兵』は素早く障害物に身を隠し、ユーベルコード『ストライク・イェーガー』を発動、ライフルによる射撃を開始する。
つかさに迫る無数のライフル弾。
しかし、つかさは避けようとはせず、ただ拳を構えた。
「我が拳、阻めるものなし……!」
それは世界の境界をも砕く拳。
それは大きな余波を放ち、つかさに迫るライフル弾はもちろん、半径150m一体の森や障害物の全てを空間ごと粉砕して見せた。
「すごい。ただの腕力一つで「世界の境界」へ拳を届かせたと言うんですか……」
驚愕する『はじまりの猟兵』。その拳の名を『|破界拳《ボーダーブレイク》』と言う。
驚きながらも『はじまりの猟兵』は冷静に射撃を続けながら転身、障害物のあるエリアまで逃走を計る。
だが、それを逃す理由はつかさにはない。
撃ってくるライフルは銃口の向きを見て大きく旋回する事で回避しつつ、着実に『はじまりの猟兵』へと接近していく。
とはいえ、半径150mもの距離の障害物が全て粉砕されているのだ。いくら『はじまりの猟兵』のダッシュ技能や推力移動技能が高いと言っても、その距離を一瞬で逃走出来るほどではない。
「つかまえた!」
「っ!」
後はシンプルにユーベルコードに匹敵すると言ってもなんの誹りも受けられないであろう圧倒的に高められたつかさの怪力が『はじまりの猟兵』に振るわれる。
『はじまりの猟兵』も高いレベルの怪力を持って抵抗するのだが、つかさのそれには敵わない。
「ぐっ、ぐあっ、がはっ」
あまりに鋭い一撃の前に、『はじまりの猟兵』とて、意識を保つので精一杯だったと言う。
「私の鍛え抜いた筋肉、如何だったかしら? ユーベルコードに匹敵するこの力、ちょっとは自信あるのだけれど」
「お見事でした。私の技能までもを上回るとはさすがは六番目の猟兵ですね……」
ようやく殴るのをやめたつかさの問いに、『はじまりの猟兵』はただ褒め称えるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
リュール・ディールーク
はじまりの猟兵?レントみたいに世界をビート板のように動かせるのでしょうか?
というも戦闘開始
技能戦はレントに扱かれましたからね!勝負ですよ!はじまりの猟兵さん!
敵の攻撃に対しては瞬間思考力で敵が遮蔽物から出てくる位置を考えながら心眼で敵の動きを見てリベラシオンでシャドウパリィして攻撃を弾くか攻撃範囲から避けるように推力移動で回避
連続攻撃なら、属性誓約…轟雷神龍!
敵のUCに対しては敵の連続攻撃を心眼で見ながら無限加速しながら雷次元移動で敵の攻撃を回避し轟雷を連射して反撃
喰らいなさい!セイクリッドスライサー・星!
敵の動きを見ながら指定UCの効果でUCセイクリッドスライサー・星を発動して敵を切り裂いた
「はじまりの猟兵? レントみたいに世界をビート板のように動かせるのでしょうか?」
そう呟くのは背に大剣をぶら下げた邪と聖の力も持って生まれた邪龍にして自称冒険者、リュール・ディールーク(時を駆ける邪龍〜皆の止まった時間を動かす為に〜・f42338)だ。
「いやぁ、私は弱いので、世界をどうこうとかそう言うのはちょっと……」
リュールの言葉に、『はじまりの猟兵』はそんな言葉を返しながら仮面の頬を掻く。
「技能戦はレントに扱かれましたからね! 勝負ですよ! はじまりの猟兵さん!」
「はい、勝負です」
そう言うと、『はじまりの猟兵』は素早く遮蔽物から遮蔽物へと移動し、その居場所を隠していく。
だが、リュールの瞬間思考力がその遮蔽物間移動をしっかりと捉え、どこから出てくるかを常に捉えている。
直後、飛び出してくる『はじまりの猟兵』。位置を不透明にしてのアンブッシュ攻撃。本来なら、ともすれば必殺もありうるその驚異的な攻撃を、しかし、リュールはしっかりと捉えている。
愛剣『神剣 リベラシオン』で『はじまりの猟兵』のアンブッシュ攻撃を弾き返すリュール。
「くっ、やりますね。なら、これならどうですか!」
直後、『はじまりの猟兵』のユーベルコード『プログラムド・ジェノサイド』が発動する。
予め脳にプログラムしていた超高速連続攻撃が放たれる。
しかし。
「属性誓約! 轟雷神龍!」
ユーベルコードにはユーベルコードを。
リュールもまた、ユーベルコード『|属性誓約《エレメントエンゲージ》 |轟雷神龍《ギガボルトククルカン》』を発動し、雷の翼を纏った姿へと変じていく。
「まるで雷そのもののような加速ですね!」
無限に加速するその加速で、リュールは軽々と『はじまりの猟兵』の超高速連続攻撃を回避、そのまま、轟雷を放って牽制しつつ、次なる本命の一撃を構える。
「喰らいなさい! 清き刃、セイクリッドスライサー……星!」
放たれるは必中の聖星斬撃の連撃と星型の防御無視斬撃、二つの斬撃が『はじまりの猟兵』に襲いかかる。
「ぐはっ」
超高速連続攻撃中の『はじまりの猟兵』はその攻撃を回避する事が出来ず、無視できない負傷を負うこととなったのであった。
成功
🔵🔵🔴
月夜・玲
なに?なんなの?
なんかこう、弱いですとかはっちゃける辺り1回死んだらエンジョイ勢的な
ノリの良い姉ちゃんになるようなアレでもあんの?
まあ、いいけど!
とりあえず勝てば良かろうなのだ!勝てば!
《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀
…これ、アレンジ無しのユーベルコードだわ
ああ、弱いってそういう…
こちとら蓄えたWP がたんまりあるんじゃい!
【剣技・嵐流剣】起動
森の中、木々の合間を青嵐を纏い疾走
敵の連続攻撃を冷静に見て、連続攻撃が途中で木にぶつかる様に誘導
そのユーベルコード、私も銀河皇帝との戦いの時に使ったよ
良いよね…
けど、対処方はよく知ってる!
回避し空振りさせ、その隙に両剣で斬り裂く!
「なに? なんなの? なんかこう、弱いですとかはっちゃける辺り1回死んだらエンジョイ勢的な、ノリの良い姉ちゃんになるようなアレでもあんの?」
そう言って『はじまりの猟兵』に問いかけるのは、気ままに自由に生きる、スペースノイドのメカニック、月夜・玲(頂の探究者・f01605)だ。
「別にそう言うわけでは、ただみなさんと比べると弱いのは本当なので……」
『はじまりの猟兵』はその言葉に一応の弁明をする。
「まあ、いいけど! とりあえず勝てば良かろうなのだ! 勝てば!」
「はい、私に勝ってください!」
玲の言葉に『はじまりの猟兵』は嫌な顔一つせず——仮面で顔は見えないが——頷く。
そうして、玲は自身の得物、『《RE》Incarnation』と『Blue Bird』を抜刀し構える。
そこで、ふと、グリモア猟兵が予知した『はじまりの猟兵』が用いるユーベルコードを思い出し、そして気付く。
(……これ、アレンジ無しのユーベルコードだわ)
と言う真実だった。
「ああ、弱いってそういう……。こちとら蓄えたWP がたんまりあるんじゃい!」
「頼もしいです」
遮蔽物の影から影へと移動しつつ、『はじまりの猟兵』が笑いかける。
「嵐はただ、全てを乱す!」
対する玲はユーベルコードを発動、蒼嵐を纏い、高速で疾走を開始する。
ユーベルコード『|剣技《プログラム》・|嵐流剣《ストーンエッジ》』だ。
森の中、木々の間を疾走する玲。
これにより、『はじまりの猟兵』のアンブッシュを効果的に活かしにくくなった。
玲が高速で移動しているものだから、ひとところに隠れ続けるのが難しくなったのだ。
「だったら、ユーベルコードで!」
『はじまりの猟兵』は遮蔽物を飛び出し、ユーベルコード『プログラムド・ジェノサイド』を発動する。
予め脳にプログラムしていた連続攻撃が超高速で繰り出される。
「そのユーベルコード、私も銀河皇帝との戦いの時に使ったよ、良いよね……」
「わぁ、そうなんですか!」
「けど、対処法はよく知ってる!」
すい、と繰り広げられる超高速の連続攻撃を回避すると、目の前にあるのは壁。
ユーベルコード『プログラムド・ジェノサイド』の欠点、それは中止できない事。
「わわわ!」
『はじまりの猟兵』の超高速連続攻撃が木に向けて炸裂する。それは言うまでもなく、大きすぎる隙。
『《RE》Incarnation』と『Blue Bird』が煌めき、『はじまりの猟兵』は痛打を負ったのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ヴェイル・ディールーク
気を引き締めて戦わないと…!
高速詠唱で結界術を展開して心眼で周りを見ながら移動する
敵が出てきてくれたらいいけど…!
気配感知で隠れやすそうな遮蔽物に向かって電撃のエネルギー弾を放つ
…居た!
敵が姿を現したUCを使用したら心眼で動きを見て推力移動で回避するか再び高速詠唱で結界術を展開し防御する
仮面に宿る思いよ、解放せよ!
UCを使用して相手に反撃する
そしてテティス!力を貸して!
指定UCの効果でUC虚空の魔女『テティス』を発動
テティス、ボイド・アサルト!
テティスはエネルギー弾を放つ過程を無視して敵に攻撃を当てる
技能だけの戦いはレントの時に嫌というほど味わって来たからね!
再び凍結攻撃のエネルギー弾を放った
「気を引き締めて戦わないと……!」
そう言って戦場に降り立つなり、結界を展開し、心眼で周囲を漏らさず把握しようとするのは姉を探す旅をしている邪龍、ヴェイル・ディールーク(邪龍の少女〜理不尽が蔓延る世界に挑む〜・f42495)だ。
余談ですが、その姉はついさっきまでこの場にいたのだが、『はじまりの猟兵』はその辺りの事情は知らないので、伝えるようなこともなく、ヴェイルは当然知らないままであった。
「敵が出てきてくれたらいいけど……!」
と言いながら、隠れやすそうな遮蔽物に向けて電撃のエネルギー弾を放っていくヴェイル。
そのうち一発が正解を引き当てたらしい。
「っ、遮蔽物を一つ一つ潰していくとは、シンプルですが厄介ですね!」
『はじまりの猟兵』が飛び出してくる。
「……居た!」
「だったら、ユーベルコードで攻撃です!」
『はじまりの猟兵』はそのまま、一気にヴェイルに肉薄。予め脳にプログラムしていた連続攻撃を発動し、超高速の連続攻撃を放つ。
だが、ヴェイルはその超高速連続攻撃を展開した結界で受け止めて受け流し、自身が攻撃する姿勢を取る。
「仮面に宿る思いよ、解放せよ!」
『喜』の仮面を着け、ユーベルコードが発動する。
「くっ!?」
風属性の霊魂が放たれ、『はじまりの猟兵』に襲いかかる。
「そしてテティス! 力を貸して!」
邪龍の王が纏う、遠近距離武器として使用可能な域にまで練り上げられたオーラ『邪龍流星覇気』が変異し、視認も感知もできない存在、テティスがヴェイルの背後に現れる。
「テティス、ボイド・アサルト!」
テティスはユーベルコード『ボイド・アサルト』でヴェイルを支援する。
するとどうだろう、ヴェイルは何もしていないにも関わらず、エネルギー弾が次々に『はじまりの猟兵』に命中していくではないか。
「くっ、な、何が起きて……?」
「技能だけの戦いはレントの時に嫌というほど味わって来たからね!」
そう言いながら、今度は凍結属性のエネルギー弾を放ち、『はじまりの猟兵』を凍らせていく。
「くっ、これは……過程が無視されている? どうやって回避すれば……」
さすがは『はじまりの猟兵』と言うべきか、仕組みは見抜いたようだが、その原因が不可視のテティスだとは気付かない。
為すすべなく、負傷を負っていくのみなのであった。
成功
🔵🔵🔴
東・御星
「はじまりの猟兵」がオブリビオンとなるとはね。
既に彼女は死していて、本来であれば消え去る定め。
けど、せっかくだからその運命に抗ってみようかな?
そも、彼女とまともに戦闘する気はそもそもない。せいぜい
GRANDビットによる【オーラ防御】防護の【結界術】【空中機動】
で高速化された攻撃を全力で避けるくらい。
「貴女のその運命、私が覆してみせる!」
縁死とは、元来滅ぼすための力だった。破壊するための、
否定するための力だった。
だからこれはその歴史を塗り替える第一歩!
「はじまりの猟兵」を「敵にして味方」と認識する。
そしてそこに【UC】を放つ!皆!力を貸して!
用意された結論に、私は抗う!
「『はじまりの猟兵』がオブリビオンとなるとはね」
そう呟きながら『はじまりの猟兵』の前に姿を晒すのは、元シルバーレイン新世代最強の絆切り、東・御星(紅塵の魔女//人生、その継続と終焉・f41665)だ。
「既に彼女は死していて、本来であれば消え去る定め。けど、せっかくだからその運命に抗ってみようかな?」
そんな意味深なことを呟きつつ、御星は『はじまりの猟兵』の動きを眺める。
『はじまりの猟兵』は周囲の遮蔽物にアンブッシュし、こちらを奇襲する構えのようだ。
本来ならこれに備えて、何かしらの対処が必要なのだが。
(そも、彼女とまともに戦闘する気はそもそもない)
九基の『GRANDビット』を展開し、二重の防御手段を講じる御星。
そこに、『はじまりの猟兵』が飛び出してきて、攻撃を開始する。
相手は防御を固めている。
ならば動かない、と見たか。攻撃は初手からユーベルコード。
予め脳にプログラムしていた連続攻撃が超高速で放たれ、御星に向けて襲いかかる。
御星はその全てを『GRANDビット』で受け止めて防ぐ。
「どうしました? 防いでるばかりでは勝てませんよ! 私は簡単にバテたりはしません!」
御星が動かないのを怪訝に思いつつ、『はじまりの猟兵』が言う。
「貴女のその運命、私が覆してみせる!」
対する御星の言葉は、『はじまりの猟兵』には思わぬ言葉だった。
(縁死とは、元来滅ぼすための力だった。破壊するための、否定するための力だった)
振り返るのは絆切りとしての自分の力の話。
(だからこれはその歴史を塗り替える第一歩!)
御星は『はじまりの猟兵』を的にして味方と認識し、ユーベルコードを発動する。
「縁死深層、投影補完、覚醒条件、接続。運命系、全排除。生誕条件、捕捉。イェーガークリエイト! これが運命すら覆す縁死の新生だ!」
発動するユーベルコードは『氷炎龍絶影深層形『八竜召喚・絶技覚醒』』。
戦場全体に対象を縛り付けている絶対法則を覆す炎と雪を発生させるユーベルコードだ。
「これは、炎と雪? けど、ダメージはない……?」
この瞬間より、『はじまりの猟兵』は六番目の猟兵へと強制覚醒させる因果構築が行われ、対象のあらゆる状態異常や死亡は巻き戻される。
どちらが成立しても、『はじまりの猟兵』はこのまま消え去らずに済むはずだった。
「驚きました。優しい攻撃ですね」
その攻撃に『はじまりの猟兵』が微笑む——仮面越しなので表情はわからないが——。
その結果がどうなったのか、本当に六番目の猟兵となったのか、それともやはりどうにもならず消えるしかなかったのかは、御星だけが知っている。
一つ確かなことは、オブリビオンとしての『はじまりの猟兵』のうち一体はここで|倒された《いなくなった》、と言うことだ。
大成功
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