2
獣人世界大戦⑮〜ソロモンの悪魔という闇、そして黯

#獣人戦線 #サクラミラージュ #獣人世界大戦 #第二戦線 #幻朧帝国 #黯党首魁『本田・英和』 #オーバーロード歓迎 #団体歓迎 #プレイング受付締切05/19(日)18:00まで

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#獣人戦線
🔒
#サクラミラージュ
🔒
#獣人世界大戦
🔒
#第二戦線
🔒
#幻朧帝国
🔒
#黯党首魁『本田・英和』
#オーバーロード歓迎
#団体歓迎
#プレイング受付締切05/19(日)18:00まで


0




「私は知らない。これが『六番目の猟兵』……鮮血濁流で止まる猟兵は存在しない。その上であり得ない」
 簡潔に、否定するものとしてブエルは『六番目の猟兵』を評価する。
「単純にオブリビオン、或いはそれに匹敵するユーベルコードの使い手以外では話にならない。猟兵個体の質に置いては世界政府軍を率いてもその猟兵に勝つ事は出来ない」
 単騎で核攻撃を阻止できる……等は『六番目の猟兵』において中堅のクラスだ。
「その上で、並みのオブリビオン組織でも話にならない。かのオブリビオン・フォーミュラ連合組織である『フィールド・オブ・ナイン』ですら不滅ではない」
 強敵……どころか、全てのオブリビオンの敵と言っていい。
 其れが『六番目の猟兵』という『生命体』なのだ。
「私は無知ではいられない。不干渉ではいられない。かの生命体の価値を測らなければ、オブリビオンに未来はない。最も、オブリビオンに未来はいらないが」
 そうして、ブエルは情報収集と手駒としてブエル兵を――そして当主が没した『|黯《あんぐら》党』の残党を率いて戦場に赴くのであった。

「本田が滅びた後、行方知れずになっていた『|黯《あんぐら》党』の残党の行方が分かったわ。彼らは滅びる前の本田が召喚し契約を結んだ悪魔『ブエル』の傘下に入り、本田の弔い合戦を仕掛けようとしているわ」
 そう言って第三戦線……ワルシャワ条約機構本土へ殴り込みに行く準備段階を『六番目の猟兵』が進めている中、グリモア猟兵の一人であるシカの戦姫、レヴィア・イエローローズ(亡国の黄薔薇姫・f39891)は最後のブエル戦の案内を行っていく。
「ブエルはブエル兵と『|黯《あんぐら》党』の残党の混成軍を作り上げ、そのまま二つの勢力を合わせた軍勢をぶつける事でブエル兵の情報収集を捗らせる作戦に出た様ね」
 これを打破するには、迅速にブエル兵を殲滅する必要がある。
 その為にブエル兵と『|黯《あんぐら》党』の残党の混成軍に対応する事も大事だ。
「とは言え、このまま行けば第二戦線の全戦場を制圧できるわ。気合を入れて頂戴!――もうすぐ、第三戦線よ!」


黒代朝希
 第二戦線最後のシナリオが一つです。
 今回は『ブエル』との戦いです。

 プレイングボーナス……湧き出るブエル兵を迅速に倒しつつブエルと戦う。
 に加えて、
 プレイングボーナス……ブエル兵と『|黯《あんぐら》党』の残党の混成軍に対応する。
 が存在します。

 今回が第二戦線最後のシナリオとなる為、比較的受付時間の猶予は大きいです。

 それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
99




第1章 ボス戦 『悪魔「ブエル」』

POW   :    存在否定呪文
レベル秒間、毎秒1回づつ、着弾地点から半径1m以内の全てを消滅させる【魔力弾】を放つ。発動後は中止不能。
SPD   :    生命否定空間
戦場全体に【生命否定空間】を発生させる。敵にはダメージを、味方には【戦場全体の敵から奪った生命力】による攻撃力と防御力の強化を与える。
WIZ   :    損傷否定詠唱
自身が愛する【即時治癒魔法の詠唱】を止まる事なく使役もしくは使用し続けている限り、決して死ぬ事はない。

イラスト:キリタチ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

黒城・魅夜
私たちの力を知りながらそれでも雑魚どもを差し向けて
この程度の有象無象で猟兵の何が測れるつもりです
ブエル兵だろうが黯どもであろうが同じこと

雑魚どもに範囲攻撃で吸血効果のある呪詛を撒き散らします
枯れ果てるまで血を吸い尽くすもよし
そして…吸血により私の支配下に置いたものたちを使い
お互い戦い合わせるのも一興でしょう
どうせ即席の連合軍、連携など取れるはずもないのです

生命否定?
悪霊である私に正の生命などあると思っているのですか愚か者
限界突破したオーラを込めた結界でその空間自体を中和

私を知りたければ教えてあげましょう
ただしその代償はあなたの滅亡
認識したもの万物一切滅ぶべし
それがこの私と言う存在です、ふふ



「私たちの力を知りながらそれでも雑魚どもを差し向けて、この程度の有象無象で猟兵の何が測れるつもりです――ブエル兵だろうが黯どもであろうが同じこと」
 吸血効果のある呪詛を撒き散らし、ブエル兵及び黯党の残党を吸血してミイラにするだけでなく……ブエル兵と黯党の残党にチーム分けして争わせて数を減らしていくのは黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)。
 その様子を見て微笑みながら、彼女はブエルに語り掛けていく。
「どうせ即席の連合軍、連携など取れるはずもないのです――そして、生命否定?」
 嘲る様に笑みを浮かべる魅夜。
 展開されたブエルのユーベルコード『生命否定空間』を意に介さず、自身もユーベルコードを発動していく。
「悪霊である私に正の生命などあると思っているのですか、愚か者……」
 限界突破したオーラを込めた結界を展開し、その空間自体を中和していく魅夜。
 す、と腕を翳して発動するユーベルコードの名は――『|黒き深邪に染め上げよ不可避の終焉《エケノン・ウント・ツェアシュテールング》』。
「私こそは悪夢の滴、あなたの中に潜むもの、あなたの中にある滅びそのもの」
 其れは認識しただけで『終わり』という形質を持つユーベルコード。
 ――その能力は『五感、第六感及び無意識のいずれかに映し出された魅夜を認識した時点で、瞬時に滅びる呪詛を与える』ユーベルコード。
「私を知りたければ教えてあげましょう――ただしその代償はあなたの滅亡……認識したもの万物一切滅ぶべし、それがこの私と言う存在です、ふふ」
 流し込まれた呪詛に苦悶するブエルを睥睨しながら、嗜虐的な笑みを彼女は浮かべるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フィーナ・シェフィールド
これがこの戦場最後の戦い。
本田さんの残した黯党と悪魔との決着、ここでつけましょう!

翼を広げて舞い上がりつつ、オーラを纏いシュッツエンゲルを展開。
イーリスを手に軍勢に向けて歌いはじめます。
「花のように咲く炎…」
【百花繚乱】を発動、白き炎を纏った彼岸桜の花吹雪をブエルの頭上に召喚。
「叶えられなかった数多の夢、炎と共に空にお還り!」
周囲のブエル兵と黯党残党を巻き込み、破魔の炎で浄化焼却していきます。

「さようなら、ソロモンの悪魔」
損傷否定詠唱をツウィリングス・モーントから発する大音量の歌声で打ち消しながら、戦い終わるまで祈りの唄を歌い続けます。
例え喉が潰れても。これで黯党との戦いを最後にするために!



「これがこの戦場最後の戦い――本田さんの残した黯党と悪魔との決着、ここでつけましょう!」
 オラトリオの翼を翻し、フィーナ・シェフィールド(天上の演奏家・f22932)は舞い上がりつつ『シュッツエンゲル』……自在に宙を舞う数十枚のマルチドローンプレートを展開。
 オーラに反応してバリアを展開しながら、フィーナは集音部が紫色、持ち手が純白の細身のマイク『イーリス』を手に軍勢に向けて歌いはじめていく。
「花のように咲く炎、数多の夢が空を焦がす」
 使用するユーベルコードは『|百花繚乱~祓魔の炎桜~《プロフュージョン・オブ・フラワーズ》』。
 魔を祓う白き炎を纏った彼岸桜の花吹雪を召喚し、ブエルの頭上にて焼却攻撃を行っていく。
 常に浄化の祈りを込めた歌唱を捧げていないと制御不能に陥る代償があるとはいえ、その効果は絶大だ。
 ましてはフィーナはサクラミラージュにおける稀代の音楽家……このユーベルコードとのシナジーは非常に高い。
「叶えられなかった数多の夢、炎と共に空にお還り!」
 周囲のブエル兵と黯党残党を巻き込み、破魔の炎で浄化焼却していくフィーナ。
 其れは肉体を焼くものではない。
 其れは精神を焼くものではない。
 其れは魂魄をやくものではない。
 其れは――ただ過去への未練と絶望のみを焼く炎だ。
「さようなら、ソロモンの悪魔」
 ブエルのユーベルコード『損傷否定詠唱』をAI搭載で宙を自在に動く2対のスピーカードローン『ツウィリングス・モーント』から放たれる大音量の歌声で打ち消し、戦い終わるまで祈りの唄を歌い続けていくフィーナ。
 例え歌手の命である喉が潰れても構わない……それほどまでに、フィーナは祈っていた。
「これで黯党との戦いを最後にするために!」
 その決意を込めて、フィーナは祈りを歌として彼らに捧げるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

北十字・銀河
【星月】
呼び方
竜星→竜
昴→昴
アドリブ&絡み歓迎

「俺達は混成軍を中心に片付ける。同胞達に道を作るぞ!」
二人の肯定の返事を確認して、戦闘態勢
竜星と並んで連携攻撃
「俺は右を、竜は左を頼む」

自身にオーラ防御をかけUC発動
風の様に右側の敵に切り込んでいく
「猟兵の戦い方、よく見るがいい!」
斬撃波・衝撃波も混ぜて戦っていく
「貴様達の思い通りにはさせない!」
回避は見切り・残像・フェイントで
「了解!昴、頼んだ!」
昴の声が聴こえたら射線をあける
「皆、先へ!ここは任せてくれ」

俺達は何があっても諦めない。未来に繋ぐために……


麻生・竜星
【星月】
呼び方
銀河→銀さん
昴→スー
アドリブ&絡み歓迎

「了解!蹴散らしましょう!」
銀さんの言葉に頷き、戦闘態勢
銀河と並んで連携攻撃
「承知!スー、援護を頼む!」

自身にオーラ防御をかけUC発動、左側の敵に切り込む
「お前たちの野望はここで砕く」
斬撃波と衝撃波も混ぜて攻撃
回避は見切り・残像・第六感で
昴の声が聞こえたら射線を開ける
道ができたら仲間を見送る
「ここは任せてブエルの元へ」

俺達は未来を勝ち取る。必ずな……


風魔・昴
【星月】
呼び方
銀河→銀さん
竜星→竜
アドリブ&絡み歓迎

「了解!サクッと片付けるわよ!」
銀さんにニッとほほ笑んで戦闘態勢
二人の後衛から支援しつつ連携攻撃
「任せて!二人共思い切り暴れてきなさいな」

初手は衝撃波・呪殺弾で範囲攻撃
次手は黒猫の式神を召喚
敵の足元を攪乱しつつ攻撃を指示
「さぁ、私の『可愛いお友達』。遠慮なく遊びなさい」
自らは矢弾の雨と衝撃波で攻撃を
敵からの攻撃は、見切り・残像・フェイント・早業で回避
回避不能の時は吹き飛ばしで距離をとってから攻撃

「竜、銀さん!一気に敵を蹴散らすわ。仲間の誘導をお願い」
普段より強く長く集中してUC発動
「残兵は任せて?全て片付けるわ」

守り抜くわ、見せるこの世界を…



「俺達は混成軍を中心に片付ける。同胞達に道を作るぞ!」
「了解!蹴散らしましょう!」
「サクッと片付けるわよ!」
 最後にブエルたちの前に現れたのは、北十字・銀河(星空の守り人・f40864)、麻生・竜星(銀月の力を受け継いで・f07360)、風魔・昴(星辰の力を受け継いで・f06477)の三名の猟兵。
 銀河の言葉に竜星と昴はそれぞれ反応し、迫り来るブエル兵と黯党の残党を前に奮戦していく。
 銀河は二人の肯定の返事を確認し、まずは竜星と連携攻撃を行っていく。
「俺は右を、竜は左を頼む」
「承知!スー、援護を頼む!」
「任せて!――二人共! 思い切り暴れてきなさいな!」
 銀河の指揮に従い、竜星は共にブエル兵に切りかかり、昴は陰陽術を用いて二人を支援していく。
「まずはこれを使いましょう」
 最初に昴は衝撃波と呪殺弾を組み合わせた術式でブエル兵を一掃。
 次に黒猫の式神を召喚……敵の足元を攪乱させていく。
「さぁ、私の『可愛いお友達』。遠慮なく遊びなさい」
 昴が呼び出した『可愛いお友達』は、銀河と竜星をも支援していく。
「お前たちの野望はここで砕く――愛刀『月影』よ!ルーンと女神ルナの力を借りて汝の力、解放させよ!」
 自身にオーラを付与して自己強化した後、竜星はユーベルコード『|月光剣《ルナ・ライト》』を発動。
 振るわれる『光を呼ぶルーンと月光の力を纏わせたソード』が、ブエル兵と黯党の残党をそれぞれ両断していく。
「輝け星よ、正義の獅子よ!我は其方の主なり。我が命に従いその力を解放させよ!」
 そこに同じ様に自身へ自己強化のルーンを付与してユーベルコード『|獅子王《レグルス》』を発動した銀河が参戦。
 彼が振るうのは『青白く輝く神話の力を纏った獅子座のソード』――同じ様にブエルの配下を斬滅していく。
「猟兵の戦い方、よく見るがいい!」
「――確かに、お前達は私の知っている『奴ら』と似たようなセオリーで戦っているようだが……その実、全く違う」
 感心する様にブエルは三人の戦い方を観察し、それぞれ自身のユーベルコード『存在否定呪文』と『損傷否定詠唱』を発動。
 攻撃用ユーベルコードである『存在否定呪文』によって現出した『着弾地点から半径1m以内の全てを消滅させる魔力弾』を三人に向かって放射していく。
「全部――」
「切り落とせば良いだけの話だ!」
 しかし二人はそれぞれ『光を呼ぶルーンと月光の力を纏わせたソード』と『青白く輝く神話の力を纏った獅子座のソード』を振るい、魔力弾を切り落としていく。
 切り落とし『着弾』の判定が出る前に『着弾地点』となった座標から半径1m以内から即座に脱出する……シンプルだが、それゆえ単純ではない攻略法で二人は『存在否定呪文』を切り抜けていく。
「出鱈目だ、奴らなら……奴らでも取らない手段だ」
「誰と比べているのか知りませんが――青龍・白虎・朱雀・玄武・勾陳・帝台・南斗・北斗・玉女……魔を打ち砕き給え!」
 気を取られたブエルを撃墜するのは昴の役目だ。
「竜、銀さん!一気に敵を蹴散らすわ――誘導をお願い!」
 昴が掲げた陰陽杖『晨星』――そこから破魔属性の輝く光を放射するユーベルコード『生命の旋律』を使い、即時治癒魔法の詠唱が追い付かない勢いでブエルにダメージを与えていく昴。
 これによって一斉にブエル兵と黯党の残党が一掃されたのであった。
「流石だスー……そして、ここは任せてブエルの元へ」
「残兵は任せて、全て片付けるわ」
「ああ――俺達は何があっても諦めない。未来に繋ぐために……」
 そうして、二人から託された道を踏破して――銀河はブエル……『ソロモンの悪魔』の懐に入り、再び『|獅子王《レグルス》』を発動。
「何か言い残す事は無いか?」
「一つだけ否定する為に、質問しよう――『六番目の猟兵』」
 最後を悟ったのか、ブエルは静謐に銀河へと問いかけていく。
「もしも、貴様らが世界を救う為の果て……それが循環なき世界であり、いずれ淀み、停滞するとしたら何の意味がある?」
 それは、誰かが誰かに告げた言葉なのかもしれない。
「そんな世界に何を見出すと言える? 意味などない――」
 遮る様に、銀河は『青白く輝く神話の力を纏った獅子座のソード』でブエルを袈裟斬りにする。
「……循環しない世界に意味はない、か」
 それはケルベロスでもある銀河に取ってどんな意味を持つのか。
「だが、其れはこの世界を救うのに、直接意味はあるのか?」
「……答える義理は、無いな」
 否定しながらも、どこかしてやられた様にブエルは倒れ伏すのであった――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年05月20日


挿絵イラスト