●グリモアベースにて
「やあやあ猟兵諸君。くるるちゃんの召集に集まってくれて感謝するねっ」
グリモアベースに集まった猟兵達を前に腕を広げ、いつものように鏡繰・くるる(属性過積載型バーチャル男の娘・f00144)は愛らしい笑顔と共に元気よく切り出した。
「今回もキミ達には、『獣人世界大戦』に参戦してもらうよ。今回向かうのはワルシャワ条約機構のバイカル湖。この湖は、条約機構の領内で殺された獣人達の血で満たされた、『鮮血の湖』になっているんだ」
この湖はワルシャワ条約機構のオブリビオン・フォーミュラ、|五卿六眼《ごきょうろくがん》『始祖人狼』に力を与えていると言う。そのような拠点は、当然看過する訳にはいかない。
ここで行われている邪悪な儀式魔術を破壊する事、それが今回の作戦の目的となる。
「今回キミ達が闘うのは、有翼従者『ドラゴンメイド』。本来はダークセイヴァー上層に出現するオブリビオンだけど、今回は条約機構軍の兵士として、儀式魔術の護衛を行っているよ」
彼女達は、誰かに仕える事でその能力が強化される。今回は始祖人狼の従者として、猟兵達の前に立ちはだかって来るようだ。
「そして、そんなメイド達に力を与えるのが『殺戮者の紋章』。この紋章によって強化される事で、『紋章殺戮兵』に変化しているんだ」
紋章の力による『装着変身』で、彼女達のメイド服には禍々しい意匠が施されている。もちろんデザインが変わっているだけではなく、強さも飛躍的に向上しているようだ。
普通に戦えば、苦戦は免れないだろう。
「けど、この湖に満ちる鮮血には、殺された獣人達の『無念の声』が染み付いている。その声に耳を傾ける事ができれば、キミ達はオーバーロードの力なくとも『真の姿』で戦う事が出来るだろう」
真の姿の力があれば、殺戮兵となったメイド達にも決して負ける事はないはずだ。獣人達の無念を晴らし、彼らの怨念を解放する事が出来るだろう。
「獣人達は、この過酷な世界で『ひと掬いの幸福』に縋って生きていた。それを無惨に破壊し、殺戮したのが、ワルシャワ条約機構のオブリビオン達だ。この暴挙を、決して許す訳にはいかない」
くるるはそう言うと、わざとらしい可愛らしくポーズを取って猟兵達を見渡す。
「それじゃ、ばっちり解決してきてね。良い知らせを待ってるよ!」
一二三四五六
その無念を晴らせ。
ごきげんよう。第二戦線3本目。一二三四五六です。
今回の戦場ギミックは『獣人達の無念の声に耳を傾ける事で、無条件に真の姿になる事ができる』と言うものです。
まあ通常の姿でゴリ押しとか、ユーベルコードやオーバーロードで真の姿になるとかも出来なくはありませんが、できればちゃんと無念の声に耳を貸して上げてください。
参加者が全然いないとかではない限り、第二戦線の締切までには必ず完結させます。
こないだミスってノベルを期限切れで流してしまったので、そういう事がないように気をつけます。
それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
第1章 集団戦
『有翼従者『ドラゴンメイド』』
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POW : 従者の左腕
【左腕】に触れた対象の【生命力】を奪ったり、逆に与えたりできる。
SPD : 従者の仕事
他者からの命令を承諾すると【主に関連するモノ】が出現し、命令の完遂か24時間後まで全技能が「100レベル」になる。
WIZ : 従者の道具
【左腕】から、対象の【主から与えられた役割を果たしたい】という願いを叶える【道具】を創造する。[道具]をうまく使わないと願いは叶わない。
イラスト:すねいる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
尾守・夜野
…ふざけんじゃねぇ
儀式なんてくそったれの為に何故彼らが
俺等が巻き込まれにゃならん?
てめぇらがそんなに人狼が好きならてめぇら自身を贄にでもなれや
故郷の村ごと儀式に使われたから儀式は地雷
宿敵は倒し助けられた人もいるから立場は違うのかもしれないが
それでも怒りや絶望は本物
「…軽々しくわかるだなんて言えやしねぇ
だが敢えていう
わかるさ
生きたまま嬲られる苦しみも目の前で親しい人を無くす恐怖も!
だからこそそれを広げねぇため力を貸してくれ!」
水面に村斬丸の刃を付きたて地を通し対話
始祖人狼に流れるはずの力を同意の元奪い真の姿に
奪われるなら奪い返す
ガードとか知らん
剣で爪でひたすら攻撃
霧崎・天音
私は…色んな人の悲しみを聞いてきた…
私はあの人達の無念を晴らしたい…
鮮血の海に足を踏み入れると響いてくる怨嗟の声
【http://tw5.jp/adventure/replay/?scenario_id=17419】
まるで熊本でのあの戦いのような悲鳴が頭の中に響く
(怒りのままに憎しみのままに…私はその無念の声を受け止めて…力に…!)
抵抗せずに受け入れてその怨嗟の力を体に纏う。
真の姿はかつてのダモクレスとしての自分、幼い姿。
先程までの激情とは真逆に機械的な意思を抱く
「殲滅…開始…」
激しい炎をまとわせ、両手の剣であらゆる敵を薙ぎ払っていく
(これがダモクレスの時の私の心…とても冷静で…冷酷)
ジークルーネ・ラウフェリン
聞こえます。
理不尽に命奪われし方々の無念の声。
ささやかな幸福を踏み躪られ、奪い尽くされた、その辛さ。
察するに余りあります。
最早お救いすることは叶いませんが、せめて一縷の慰めを与えることができるならば──
その意志を以て真の姿へと変身。
(階梯1の熊の姿)
更に夜の森の神を発動の上、戦場へ赴きましょう。
速度を活かして迅速に敵へと肉薄、爪での一撃で斬り倒して回ります。
UC効果に【大声】での咆哮で恐怖を煽り、動きを抑えることも狙おうかと。
反撃は肉体強化による【鉄壁】と【激痛耐性】で耐えますが、UCを警戒し左腕での接触は叶う限り回避。
命を無為に踏み荒らすあなた方の行い、決して赦しはしません。
覚悟なさい…!
イーブン・ノルスピッシュ
(ドックタグの束がチリチリと鳴る)
……ああ、そうだ
俺も……〝俺達〟も同じだ
奪われ、踏み躙られたものを、在るべき所へ取り戻さねばならない
力を貸してくれ……共に行こう
湖に縛り付けられた彼らの道標となれるよう、腰に下げたランタンを点ける
病的なまでに蒼ざめた炎が、溢れるように拡がる
蒼い炎の向こうより来たる陽炎
血の由縁が応えてくれたのか
俺と同じ改造銃を携えた陽炎に混じり、違う武装を持った者、無手の者も見える
炎に熱された武装が、爪牙が、奔る
〝俺達〟の|衝動《怨嗟》は決してお前達を逃さない
鱗も紋章も何もかもを貫き焼き尽くすまで〝俺達〟は止まらない
さあ火を熾せ
撃鉄を起こせ
奴らの因果に、然るべき応報を!
「……ふざけんじゃねぇ」
鮮血に染め上げられた、バイカル湖。その真っ赤な光景を前にして、尾守・夜野(自称バブ悪霊な犬神と金蚕蠱モドキ混合物・f05352)はそう吐き捨てる。
「儀式なんてくそったれの為に、何故彼らが俺等が巻き込まれにゃならん?」
故郷――UDCアースの村を儀式によって丸ごと贄に変えられた彼にとって、他者を犠牲に儀式を行おうとする条約機構の行いは『地雷』以外の何者でもない。
己の血が煮え滾るような怒りを感じながら、殺意を篭めてドラゴンメイド達を睨みつける。だが相手はその怒りに心揺らさず、ひどく淡々と。
「始祖人狼様のご命令は、全てに優先します」
「そんなに人狼が好きなら、てめぇら自身が贄にでもなれや!」
その無表情がまた、夜野を苛立たせる。無論、その怒りは、猟兵達全てが共有するものであろう。
湖を染め上げる鮮血は、どこからか勝手に湧いて来たものではない。この条約機構全土において、無惨な死を遂げた獣人達の血なのだから。
「聞こえます。理不尽に命奪われし方々の無念の声が」
その血から溢れる悲痛の声に、ジークルーネ・ラウフェリン(|勝利《生存》の言葉・f42996)は表情を曇らせる。
この戦乱の世界において、獣人達が手にしていたささやかな幸福。それが踏み躙られ、奪いつくされた辛さは、察するに余り有る。
「最早お救いすることは叶いませんが、せめて一縷の慰めを――」
「私は……色んな人の悲しみを聞いてきた……」
霧崎・天音(異世界のラストドラゴンスレイヤー・f40814)が思い出すのは、こことは異なる世界――ケルベロスブレイドでの、熊本の戦い。
積み重なった死体の山、通りを染め上げる血、オークどもの下卑た笑い声。全てが、昨日のように思い出せる。
その光景と、今まさに頭の中に響く悲鳴が、重なり合っていく。
(「怒りのままに、憎しみのままに……!」
身を焦がす憎悪と怒り。それに抗いはしない。燃え上がる衝動のまま、彼女はその声に心を委ねていく。
「……ああ、そうだ。俺も……“俺達”も同じだ」
イーブン・ノルスピッシュ(|死を焚べて灯る鬼火《ゲシュペンスト・イェーガー》・f40080)はその声を聞くと、ゆらりとふらつく足取りで前に出た。
胸元でチリチリと揺れるドッグタグの束が、朧げな記憶の向こうから何かを訴えかけてくる。
「奪われ、踏み躙られたものを、在るべき所へ取り戻さねばならない」
腰に下げたランタンのスイッチを灯せば、ゆらり、と蒼い――病的なほどに蒼褪めた炎が、鮮血の赤を照らし出して。
その光に導かれるように、無念の声が集まってくる。
「力を貸してくれ……共に行こう」
溢れ出す陽炎のそのゆらめきの中で。猟兵達は、その真なる姿を曝け出していく――。
『オォォォォオオォォォォン――!!』
ヒトに近しかったジークルーネの姿が、より獣に近く変貌していく。戦禍階梯から妖精階梯へ――それはさながら、時代を遡るが如く。
かつて、夜の森には神が住まうと謳われた。今はもう、神などお伽噺でしかない。
けれど今、より原始に近づいた彼女は、そのお伽噺を蘇らせる。高らかに響き渡るその咆哮は、根源的恐怖を呼び起こす神の声だ。
「っ――!」
「命を無為に踏み荒らすあなた方の行い、決して赦しはしません。覚悟なさい……!」
それに足を止めたドラゴンメイドの一人めがけ、急突進から爪を振り下ろす。その巨体から繰り出す一撃は、斬ると言うより削ぎ取るような、そして砕くような一撃。
破壊の音を響かせながら、相手を枯れ葉のように吹き飛ばす。
「っ、恐れてはなりません。始祖人狼様の命令を果たすのです!」
だが、他のドラゴンメイド達は恐怖を克服すべく、主の名を唱え上げる。同時に殺戮の紋章が輝きだして、禍々しく形を変えていくメイド服。
そして最も禍々しく変じた龍腕が、ジークルーネを喰らい尽くさんと振るわれる。相手の攻撃は苛烈で、容易に避けられるものではない。
「獣人如き、猟兵如きが逆らって良いお方ではないと、知りなさい――!」
「ぐっ……おぉぉぉぉっっ!!」
硬い皮膚を容易く突き破り、その血を啜る青黒き左腕。だがジークルーネもまた止まらず、咆哮と共に豪腕を打ちつける。痛みも出血も、荒れ狂う獣を止める事はない。
そんなジークルーネとは対照的に、天音の頭はどこまでも冷えている。纏った激しい炎とは裏腹に、その表情からはいかなる感情も読み取れない。
「殲滅……開始……」
ケルベロスブレイドと言う世界におけるレプリカントとは、『定命化』して人の心と姿を得たダモクレスの事を指す。そしてダモクレスとは――|人類の敵《デウスエクス》。
それこそが彼女の真の姿、心なき機械人形である。
「始祖人狼様に逆らう者に滅びを!」
「損傷……軽微。戦闘続行可能」
メイド達の振るう攻撃が、その身体を傷つける。だが、痛みは感じない。戦闘に邪魔な機能は、停止している。
彼女を突き動かすのは、元々定められていた機能――そしてその身に宿した、獣人達の声。感情なき機械人形は、己の身体を怨嗟の器として、何をも顧みず、ただ標的を打ち砕く。
そして、そのようにかき回した敵陣に、どこからともなく音が響く。それは唄のようであり、それは唸りのようであり。
そしてそれは、怨嗟の声である。
「さあ火を熾せ。撃鉄を起こせ。奴らの因果に、然るべき応報を!」
イーブンの檄に反応し、赤い血の中から、黒い陽炎が立ち昇る。それは兵士の形を取って、軍勢を為していく。
ある者はイーブンと同じ銃を、ある者は異なる武装を、ある者は無手のまま。怨嗟の声にその身を委ね、メイド達へと襲いかかる。
「報いを受けるべきは、始祖人狼様に逆らうお前達です……!」
対するメイド達はその左腕を振るい、陽炎を引き裂き、散らして来る。だが、たとえ何人が消えたとしても、残りの陽炎は、戦いを止める事はない。
たとえ最後の一兵となっても、その恨みを晴らすまでは、絶対に。
「何もかもを貫き焼き尽くすまで“俺達”は止まらない――!」
「っ……くぅっ……!」
無論、イーブン自身もその兵の一人。記憶無き己の|縁《よすが》たるそのライフルで、メイド達を撃ち抜いていく。
そしてそんな戦場の喧騒も気に留めず、夜野は静かに、語りかける。
「……軽々しくわかるだなんて言えやしねぇ。だが敢えていう――わかるさ」
水面に突き立てたる刀は、銘を『村斬丸』。その切っ先を通し、獣人達に呼びかける。
生きたまま嬲られる苦しみ。目の前で親しい人を亡くす恐怖。
彼らの絶望を、怨嗟を。その全てに、理解を示す。
「お前も始祖人狼様のために、死になさい!」
声と語らう夜野めがけ、禍々しき殺戮のメイド達が襲いかかる。その左腕が命を奪わんと迫っても、それでもなお彼は、声と心を重ね。
「だからこそ、それを広げねぇため、力を貸してくれ!」
「っ……!?」
そうしてその姿が、禍々しき真の姿を曝け出す。始祖人狼に奪われる筈の力を、同意をもってその身に簒奪する。
「奪われるなら、奪い返す――!」
「っ……がっ……!」
剣で、爪で。衝動のままに、目の前の敵を引き裂き、斬り裂き、打ち砕く。それ以外の一切に、興味はない。己の傷など、何一つ顧みない。痛みは、怨みが塗り潰す。
「敵、残兵力、少数。殲滅にあたる」
「行け! 進め! 残さず全てを焼き尽くせ!」
それは、他の猟兵も同じだ。たとえどれほど傷つけられようとも、尽きぬ悲痛の声が、その身体を突き動かす。
どれほど血を流そうとも、この湖を満たす血には足りない――。
「己の行いの報いを、その身に受けなさい――オォォオオオォォォッッ!!」
けれど、その大量の血の恨みを、少しでも慰め薄めるように。
ドラゴンメイド達の鮮血が、湖へと流れ込んでいく――。
全ての敵を殲滅し、儀式の妨害に成功した。これでこの鮮血の湖から、始祖人狼に力が流れ込む事はなくなるだろう。
だが相手は|五卿六眼《ごきょうろくがん》。かの闇の世界を統べる者の一人。儀式を妨害した所でなお、過酷な戦いとなるだろう。
それでも、その野望を看過する訳にはいかない。この戦いに勝利する事こそが、この鮮血の湖へ送る、最大の慰めとなろう。
そして何より、新たな血を流させないために。猟兵達の戦いは、第三戦線に突入する。
大成功
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