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獣人世界大戦⑬〜行く手を阻む幇大人達

#獣人戦線 #獣人世界大戦 #第二戦線 #人民租界 #有頂天道人

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 ここにワルシャワ条約機構や幻朧帝国を出し抜いて「はじまりの猟兵」に至ろうとする者がいた。
「カカッ……此処までは『王』と『師父』の思惑通り! 本田と|黯党《あんぐらとう》は、本気で俺から領土を奪えたと思っているだろう。だがそれは全て、幻朧帝国の中枢に深く食い込んでいる『王』の策略。俺達が本気で相争っていれば、始祖人狼は俺達を捨て置き、欧州に注力する事だろう。それにより、俺が『はじまりの猟兵』を探す時間を稼げるという寸法だ」
 「サイバー化」と「渾沌化」で己の肉体を強化し尽くし、圧倒的な暴力と智謀によって人民租界のサイバーマフィアを統率する、百戦錬磨のコンキスタドール、有頂天道人その人である。
「だが、俺の『師父』は既に、『はじまりの場所』の目星をつけている。故に、俺は王の想像よりも疾く、はじまりの猟兵を見つけ出すだろう。師父ははじまりの猟兵をご所望なのだ。悪いが土壇場では裏切らせてもらうぞ、カルロス王よ……!」
 果たして、有頂天道人は思惑通りに進むことが出来るのだろうか。それとも……。

「皆様には、次に有頂天道人のいる場所へと向かっていただきます」
 そう告げるのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)だ。
「早く現地に向かうため、有頂天道人は、自身の周りに|幇大人《パンターレン》達を配置し、先へ先へと向かっているようです。皆様には、その|幇大人《パンターレン》達を乗り越え、有頂天道人を討ち果たしていただきたいのです」
 阻む|幇大人《パンターレン》達は、半端ではないようだ。有頂天道人と猟兵の決戦を察知し、人民租界の各都市を支配していたオブリビオンマフィアの|幇大人《パンターレン》達は、|機械化義体《サイバーザナドゥ》で武装し、馳せ参じているらしい。
「目的である有頂天道人までたどり着くのは、至難の業かもしれません。ですが、度重なる戦線を乗り越えてきている皆様にとっては、動作もないことかと。皆様、彼らの思惑を潰すためにも、どうかお力をお貸しくださいませ」
 そう頭を下げると、リズは現地へと向かう道を開くのであった。


柚葵チハヤ
 どうも、こんにちは。柚葵です。
 次は武装したマフィアに守られている有頂天道人をぶっ潰してくださいね!

 今回のボーナスはこちらになります。
 プレイングボーナス……|幇大人《パンターレン》達の波状攻撃をかわし、有頂天道人に攻撃する。

 また、複数で参加する際は、お相手の名前やID、グループ名もお忘れなく。
 皆様の熱いプレイング、お待ちしていますね!
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第1章 ボス戦 『有頂天道人』

POW   :    サイバネ殺法 undefined cyberne
【機械化義体でカンフー技】を放ち、命中した敵を【undefined】に包み継続ダメージを与える。自身が【中国拳法の構えを】していると威力アップ。
SPD   :    サイバー渾沌拳 undefined kungfu
【サイバー化した肉体】と【渾沌化した肉体】を組み合わせた独自の技能「【サイバー渾沌拳】」を使用する。技能レベルは「自分のレベル×10」。
WIZ   :    渾沌波動弾 undefined aura
レベル秒間、毎秒1回づつ、着弾地点から半径1m以内の全てを消滅させる【undefined】を放つ。発動後は中止不能。

イラスト:松宗ヨウ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

夜刀神・鏡介
これだけのマフィアがやってくる辺り、連中からしてみれば有頂天道人は案外尊敬の対象だったりするのかね
ま、オブリビオンの人間関係はよく分からんが……邪魔をするなら諸共乗り越えるまでだ

神刀の封印を解除。神気によって身体能力を強化
幇大人達を乗り越えて有頂天道人に切り込むのは非現実的
ならばまとめて吹き飛ばすのみ、廻・肆の秘剣【黒衝閃】の準備

幇大人の攻撃や渾沌波動弾を避けながら、敵陣を覆う形で地面に刀傷をつけていく
波動弾に巻き込まれて消される可能性も考慮して、ある程度多めに準備をしておく

十分に準備を済ませたところでUCを発動
一気にダメージを与えて幇大人を蹴散らし、そして有頂天道人に斬り込んでいく



「これだけのマフィアがやってくる辺り、連中からしてみれば有頂天道人は案外尊敬の対象だったりするのかね」
 高台から戦場を見下ろしながら、夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は、|幇大人《パンターレン》達に守られる有頂天道人を見つめる。
「ま、オブリビオンの人間関係はよく分からんが……邪魔をするなら諸共乗り越えるまでだ」
 そう告げて、鏡介は神刀【無仭】の封印を解き、神気によって身体能力を強化し、敵陣へと迫る。
(「幇大人達を乗り越えて、有頂天道人に切り込むのは非現実的。ならば」)
 鏡介が選んだ戦術は。
 ひとまず、敵の攻撃をその刀で切り抜けつつ、少し幇大人達の相手をしながら、下準備を施す。
「神刀解放。砕き散らせ、黒の剛撃――廻・肆の秘剣【黒衝閃】」
 |廻・肆の秘剣【黒衝閃】《カイ・シノヒケン・コクショウセン》で、地を穿つ程の勢いで噴出した黒の神気を落とし、阻む幇大人達ごと、有頂天道人へとダメージを重ねていったのだ。
「まさか、ここまで届くとはな!」
 思わず、有頂天道人もそう呟いて。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳴上・冬季
「猿が一人勝ちしなかった世界で
年経た狐が虎に劣らぬと証立てる。何とも素晴らしい依頼ではありませんか」
嗤う

「我は妖仙、迅雷公。貴様ら凡夫など、我が迅雷の前では塵芥よ」
嗤う

人化の術解き七尾の雷狐に
通常攻撃無効
通電物質内移動の能力得て
幇大人の武装や体内のサイバー義体伝い雷鳴電撃
敵を焼き尽くす
波のように密集し攻撃してくる敵を次々焼き伝い
逃げようとした敵は仙術+功夫で縮地(短距離転移)しその眼前に現れ焼き焦がす
幇大人を全て焼き尽くしたら有頂天道人の元へ

「少々掃除が手間取りまして。待ちくたびれましたか」
嗤う

縮地し一気に接敵
サイバー義体通じ体内ヘ雷鳴電撃放ちながら潜り込んだら即頭部へ
移動
補助脳ごと焼き尽くす



「猿が一人勝ちしなかった世界で、年経た狐が虎に劣らぬと証立てる。何とも素晴らしい依頼ではありませんか」
 鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)はそう、楽しげに嗤って見せる。
「我は妖仙、迅雷公。貴様ら凡夫など、我が迅雷の前では塵芥よ」
 そう冬季がまた嗤うと、その身を本来の姿に、稲妻の力を帯びた七尾の狐へと変化し、そのまま戦場へと突き進んでいく。
「うがっ!!」
「俺の装備がっ!!」
「武器が効かないだと!!」
 |七尾転仙《ナナビテンセン》の力で、本来の姿になった冬季は、敵の物理攻撃は無効化されている。更に雷鳴電撃で、敵の武装や体内のサイバー義体伝いに放てば、あっという間に倒れていく。
 立ちはだかる幇大人達を次々と電撃で倒していき、時には逃げる敵まで屠って見せて。
「少々掃除が手間取りまして。待ちくたびれましたか」
「逃げる奴まで倒すなんてな、粋じゃねえことしやがるんだな。まあいい……来い!!」
 サイバー渾沌拳 undefined kungfuを放つ有頂天道人と。
 縮地し一気に接敵する冬季の電撃が交差する。
「ぐあっ!!」
「かはっ!!」
 そして、同時に二人は膝をついて見せたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

霧崎・紫苑
数で敵を制圧し、質で敵を圧倒するか
戦術的には正しいが、状況次第で最適解は異なるものだ

UCにより敵の機械化義体を侵食
制御を奪って幇大人を無力化し、機械化義体を操って有頂天道人を攻撃させよう
特に、脚部が機械化している者は操りやすいだろうな
そのまま有頂天道人へ突撃させ、相手のUCにぶつけて消滅攻撃への盾にする

そして、機械化義体の制御を奪われるのは有頂天道人……貴様も同じだ
半身の制御を奪われれば、まともに狙いなど定められまい
中止不能の攻撃を誤爆して己の身体を削られてみるか?

そうでなくとも、俺は各種火器で遠距離から幇大人を盾代わりにしつつ攻撃するがな
まさか、裏切りを画策している分際で卑怯とは言うまい?



「数で敵を制圧し、質で敵を圧倒するか。戦術的には正しいが、状況次第で最適解は異なるものだ」
 その帽子を押さえつつ、霧崎・紫苑(機械仕掛けの闇医者・f32327)は、やってくる敵を見据える。
「有頂天道人様を守れっ!!」
「我々で敵を抑えるのだ!!」
 そう意気込む幇大人達らを、静かに紫苑は見つめていた。
「ナノマシン解放……」
 そんな紫苑の声が響いた……気がした。
「やれえええ!!!」
 と、幇大人達らが、紫苑へと襲い掛かってきた、そのとき。
「全てを支配させてもらう!」
 ぎらりと紫苑の瞳が光ったかと思うと。
「おい、こっちは味方だぞ!!」
「いや、体が勝手に……うわあああ!!!」
「道人様!! 避けて下さーーい!!」
 幇大人達らが急に変なところへと動き始め、今度は味方である道人を狙う様に動き出した。
「何をしている!! いや、まさか……くそっ!!」
 そう、それが紫苑の|全機械解析制御《オール・マシン・ハッキング》である。物体侵食型ナノマシンを放ち、敵の機械化義体を操っているのだ。それらを対処すべく、有頂天道人は、渾沌波動弾 undefined auraを発動する。
 お陰で、有頂天道人は味方を喪失することなってしまう。
「そして、機械化義体の制御を奪われるのは有頂天道人……貴様も同じだ。半身の制御を奪われれば、まともに狙いなど定められまい。中止不能の攻撃を誤爆して、己の身体を削られてみるか?」
「くっ……!!」
 なんとか紫苑との距離を開けていく有頂天道人に、紫苑はその義手から各種火器を放ち、幇大人を盾代わりにしつつ攻撃を重ねていく。
「まさか、裏切りを画策している分際で卑怯とは言うまい?」
「黙れ!! 貴様のその行為が卑怯そのものだぞ!!」
 そう叫びながら、有頂天道人はまだ無事な幇大人達らを引き連れて、逃げ去っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

禹・黄風
これだけの幇大人が現れるとは…手間が省けていいと、前向きに考えましょう。
この中国各地の都市を支配していた輩はいずれは斃さねばならないのですから。
…参る。

幇大人の波状攻撃についてはUC起動、戦場全体の敵の行動を妨害する形でかき乱しましょう。
命中したなら移動できなくなる、波状攻撃でそれは致命的。
崩れた波の隙間をダッシュで突破して有頂天道人を目指す。
その拳法の練り上げられた功夫は本物、ですが此方もそう易易と負ける訳にはいかない。
構えを取った瞬間に棍を伸ばし妨害、移動を封じた所に練り込んだ気を籠めた棍の突きを義体側の胴体にぶち込み吹き飛ばしましょう。
…残心は忘れず、油断はしない。

※アドリブ絡み等お任せ



「これだけの幇大人が現れるとは……手間が省けていいと、前向きに考えましょう。この中国各地の都市を支配していた輩は、いずれは斃さねばならないのですから」
 その笠をそっと持ち上げながら、禹・黄風(武の頂を・f40009)は、瞳を細める。
「……参る」
 その戦場に飛び込むように黄風は、すぐさま|紫嵐《ズーラン》を発動。
「――阻む」
 全身に練り込んだ紫炎の闘気を帯び、戦場内全ての敵を瞬時に伸縮する自在三節棍による連撃で妨害、強烈な一撃を与えていく。
「ぐあっ!!」
「ぬっ!! 動けないっ!!」
 その後には、動けなくなった幇大人らが残されていく。そこから切り開いた道から有頂天道人へと突き進んでいく。
「その拳法の練り上げられた功夫は本物。ですが、此方もそう易易と負ける訳にはいかない」
「ほう……試してみるか、猟兵!!」
 互いに構え……た、そのとき。
「ぐおっ!?」
 構えを取った瞬間に黄風は、棍を伸ばし妨害、移動を封じた所に、練り込んだ気を籠めた棍の突きを、道人の義体側の胴体にぶち込み、吹き飛ばしたのだ。
「……残心は忘れず、油断はしない」
「くっ、流石は猟兵か……この俺としたことが油断したわ」
 なんとか有頂天道人は起き上がり、また新たにやってきた幇大人らに守られるように、その場を足早に去っていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

褐返・紫黒
本田のブエル兵の壁の次はマフィアの壁かい。
全く…向こうが有利なようによく考えるねえ…。

壁達に辿り着く前に歩きながら準備はしておくよ。
身体のリミッターを解除後に限界突破して多重詠唱。
継戦能力で技の威力と速度を維持したら行くよ!!

二振りの脇差を抜いて【神薙 壱之型『建御雷』】。
急に助走しながら身を低くし身体の隙間を抜けてく。
…とみせかけてマフィア達の上を抜けて一息に目標へ。
マフィアの肩や頭を足場に駆け抜けてみようかね。
【建御雷】の速度と私の体重ならいけるはずさ。
だが相手も面食らうのは初めだけかもしれないねぇ。
なら肩から頭へ多少八双飛びみたいに移動しようか。

無事に有頂天道人ってヤツへ辿り着けたら即座に斬るよ。
二振りの脇差で脚か腕を狙うとするかね!
首を…といきたいところだけど久々の戦闘だからね。
無理はしないよ。有頂天道人を傷つけられればいいさ。



「本田のブエル兵の壁の次は、マフィアの壁かい。全く……向こうが有利なようによく考えるねえ……」
 番傘を持ち上げ、そこに現れたのは、煙のない銀煙管を咥える、二色の毛色を持つケットシー、褐返・紫黒(人形廻し・f23260)が姿を現した。
「さて、大事な傘と煙管が傷ついたら大変だ」
 ぱたんと閉じて、それぞれをしまい込むと、代わりに取り出したるは、二振りの脇差。
 その間に、紫黒は身体のリミッターを解除後に限界突破して多重詠唱を施して。
「……雷神の名の元に……」
 脇差しを抜いて、両手に持ち、ぐっと身を低くして、その体制のまま突き進むかと、そう思った時だった。
「うわっ!!」
「上だとっ!?」
 困惑する幇大人を見下ろしながら、紫黒は思わず笑みを浮かべる。
「最初はまずまずだね」
 ぽんぽんと、その|神薙 壱之型『建御雷』《カミナギ・イチノカタ・タケミカヅチ》で生み出した稲妻が走ったような速度を利用し、幇大人達の肩や頭を足場に駆け抜けていく。
「だが、相手も面食らうのは、初めだけかもしれないねぇ」
 ならばと、途中で手を変える。
 なら肩から頭へ、源義経が戦いで見せたという、八艘飛びを見せるかのように、華麗な飛びを見せつけて。
「そこだよっ!!」
 飛び込むように有頂天道人の胴体を切り裂いて見せて。
「ぐはっ……!!」
 ここまで深く切り込んでくるとは思わなかったようだ。紫黒もただ、ダメージを与えられれば御の字と思っていたので、こちらも少々驚いているようだ。
「無理はしないつもりだったんだがね……」
「……『師父』への報告が……できなくなってしまったか……」
 だがと、血を吐きながら有頂天道人は笑みを浮かべる。
「流石は猟兵。我々の未熟さを感じたぞ」
 そう告げると、大勢の幇大人らに見守られながら、そのまま息を引き取ったのであった。

 こうして、猟兵達の活躍により、大勢の幇大人らに守られた有頂天道人は討たれた。
 しかしまだ、戦いは止まることなく、続いていく。
 激しくなる戦場をそのままに。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年05月18日


挿絵イラスト