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心霊スポット動画の撮影後は

#UDCアース #ネットロアUDC


 もう夜も深く、深夜時。
 そこに若い男女のグループが、携帯を片手に動画を撮影していた。
「今! あのRockyさんと一緒にいます!! ついさっきまで、楽しいオフ会してたんだよ!」
「こんにちはー」
 パーカーのフードを深くかぶった青年、確かRockyと言っただろうか。彼が気さくな感じで手を振る。
「これから、近所の心霊スポットを巡るので、一緒に来ています」
「確か、殺人事件とかあったんだよね、こわーいっ!!」
 怖がる女性にRockyは、大丈夫だよと声を掛ける。
「ううう……怖いですけど、がんばりますぅ……」
「ほ、ほら! そんなに怖がるなよ! たかが心霊スポッ……」
 と、青年がそう言ったとき。
 ばきっと、近くの木から、折れた枝が落ちてきた。
「「きゃあああああああ!!!」」
 驚き逃げ出す、男女達。
「困るなあ……まだこれからなのに……」
 そうRockyは告げると、その触手で若者達の口を封じ、動きを封じて……。

「皆様には、UDCアースに向かっていただきますわ」
 そう、真剣な眼差しで告げるのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。
「実はUDCアースのネットロアUDCが、オフ会をやって、若者達を集めているのです。ただ……それだけならよいのですが、呼び出した彼らを招いて、動画撮影と称して心霊スポットに向かい、その道中で彼らを我が物にしているようなのです」
「それなら、すぐに現地に行って捕まえればいいじゃん!」
 猟兵の中の一人が、そう指摘するが……。
「実はそう、上手くは行きません。なぜなら、ネットロアUDCは、とても用心深く、少しでも殺意を感じたら、一般人相手でも、すぐに逃げ出してしまうのです。ですから、皆様には、弱々しい人々を装って、殺意は出さずに逆にドジっ子さんの振りしていただけたらと思うのです。オフ会でもそうですが、動画撮影でも、しっかり怖がっていただければ、相手は図に乗って襲い掛かってきます。そこを狙って、本体を退治してください。倒すべき相手は、Rockyと呼ばれるオフ会を主催している者です。動画作成者でもあるようですね」
 ネットの評判を見る限り、かなりの再生数を稼いでいるようだ。だからこそ、寄ってくる若者も多い。
「このままでは、知らない若者達が次々と犠牲になってしまいます。そうならないためにも、皆様、どうか、お力をお貸しくださいませ」
 そういって、リズは現地へと向かう扉を開くのであった。


柚葵チハヤ
 どうも、こんにちは! 柚葵です。
 久しぶりに今回はUDCアースからのお届けです。
 まず、大事なお知らせから……。

 今回は『第1章・第2章で12個以上の🔴を獲得する事で油断させない限り、ネットロアUDCに遭遇する事はできません』。
 油断させられなかった場合は、偽物のハリボテとの戦いとなります(この場合は、本物は逃げてしまいます)。また、失敗してしまうほど🔴を獲得すると、こちらもシナリオが失敗となってしまいます。失敗とならない程度に🔴を獲得し、本物のネットロアUDCを倒してくださいね!

 今回の流れですが、このネットロアUDCは、第1章でオフ会を開き、その後の動画撮影に同行する人々(犠牲者)を選んでいるようです。皆さんはこのオフ会に参加して、猟兵達以外は参加させないようにしてください。また、この場では、ネットロアUDCよりも弱そうな相手、従順そうな相手を選ぶ傾向があるようです。そんなふりをすると、🔴を獲得することができますので、それを狙ってください。逆に強い振りをしてしまうと、帰ってくれと言われてしまいます。ご注意ください。
 2章では、動画を撮っていきます。楽しく撮っていただいてかまいません。ただし、殺意を敵に向けると、すぐに気づいて敵が逃げてしまいます。また、よくある「こわーい!」「きゃああああ!」と恐怖すると🔴を獲得することができます。一応、心霊スポットで撮影しますので、怖がったり、ドジ踏んだりとかしてください。
 3章に入った時点で、第1章・第2章で12個以上の🔴を獲得する事ができれば、『本物との対決』へ、そうでなければ、偽物との対決となります。本物と戦うことが出来れば、事件は無事解決します。そうでなければ……また同じような事件が起きてしまう……かも? そうならないよう、十分気を付けてご参加ください。

 また、複数で参加する際は、お相手の名前やID、グループ名をお忘れなく。
 皆さんのこわーい、動画撮影なプレイング、お待ちしていますっ!!
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第1章 冒険 『オフ会の惨劇』

POW   :    凶行に走る教団員を制圧する

SPD   :    参加者の避難誘導を行う

WIZ   :    儀式の秘密を暴き妨害する

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雁帰・二三夫
170cmスレンダー美女(人化した巨神G-O-リアス3号機トレス)と参加

「…ひゃぁあ!」
おっさん、美女の後ろに隠れようとした

「うむ、安定の情けなさ。実に二三夫らしい」
「しょうがないじゃないですか!人間の好奇心と恐怖心は並列するんですよ!」
動じない美女の後ろでおっさんぷるぷるした

「一人で行ったら怖すぎますが、大勢で行ったらきっと大丈夫ですよ。ハハ、ハハハ」
「二三夫、それ最初に死ぬ典型的三下の台詞」
「…もっと手加減して下さいトレスさん」
トレスの左腕にしがみつきキョロキョロ
「トレスさんの容赦がなさすぎて、わたくしのガラスの心臓が砕けそうですよ…」
おっさんサングラスの下でバレないようUC使用した



 そのオフ会に最初にたどり着いたのは。
「……ここか」
 170cmスレンダー美女!? いや、本当は違う。
「来てくれたんだね」
 フードを被った今回のターゲット、Rockyが出迎えてくれ……。
「……ひゃぁあ!」
 美女の後ろで、雁帰・二三夫(引きこもりたい住所不定季節労働者・f37982)は、ちょっと大げさ(?)に美女の後ろに隠れていた。
「さあ、どうぞ」
 そんな二人をRockyは気にせず、オフ会場へと案内してくれる。
「うむ、安定の情けなさ。実に二三夫らしい」
「しょうがないじゃないですか! 人間の好奇心と恐怖心は並列するんですよ!」
 あれ、もしかして、怖がってるのって……あれが素ですか!? 二三夫は談笑している皆の輪に入るように、その席に着く。

 今回のオフ会場は、居酒屋の一室を借りているようだ。既に酒と酒のつまみになりそうなものがテーブルにいくつも並んでいる。
 一般人は今のところ、4名いるらしく、酒を飲んで楽しそうに話をしている様子。
「一人で行ったら怖すぎますが、大勢で行ったらきっと大丈夫ですよ。ハハ、ハハハ」
 だからこそ、スレンダーの美女……である人化した巨神G-O-リアス3号機トレスと参加したのだ。
「二三夫、それ最初に死ぬ典型的三下の台詞」
 から笑いする二三夫にトレスは、容赦ない突っ込みを入れていく。
「……もっと手加減して下さい、トレスさん」
 そんなトレスの左腕にしがみつくようにして、あたりをキョロキョロ。
「ん? 何だお前、こんなところに来ていいのか?」
 オフ会に参加していたヤンキーっぽい青年に、二三夫は目をつけられたようだ。
「わわわ!! わたくし、何もしませんから、ごめんなさいいいいっ!!」
 二三夫は、即座にスライディング土下座を見せて……青年を驚かせていた。
「あー、わかりゃあいいんだよ、わかりゃあ」
 ここにいる者は気づかないだろう。その土下座が密かに二三夫の力を発動させたことに。
「トレスさんの容赦がなさすぎて、わたくしのガラスの心臓が砕けそうですよ……」
 そう言いながら、サングラスの奥の目は、ターゲットであるRockyを捉えていたのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​


 ファーストインプレッションは、とても良い結果を出せた。
 これにより、二三夫は今回連れていくメンバーに、無事、選ばれている。
 しかし……状況はあまり芳しくないかもしれない。
 現に、二三夫を見下しているヤンキーな青年、ギャルっぽい女子がひとり、その彼女の女友達(ギャルではない)に、チャラい青年の一般人四人が、この場にいる。
 できれば、彼らをこの場から遠ざけたいが……難しいなら、後回しでもいい。
 まずは、二三夫のように、今回の撮影クルーになれるべく、都合のいい一般人を装うことをした方がいいだろう。
 難しい所は……あまりやりすぎてしまうと、失敗してしまうことだ。
 その加減を見ながら、Rockyに気に入られるように立ち振舞おう。
 
鈴之音・朝露
撮るか撮られるかですわ!

やられてばっかりの朝露ではないのですわ!たまには、恐怖映像データを銀龍天のスマホに仕込んでやり返すのですわ!

虎穴に入らずんば虎子を得ずですわ!いざ、ネットロアの巣窟へ行くのですわ!

一人で行くのは無理ですわ。オフ会で同行者を探してそいつを盾に作戦完遂ですわ!

怖いのほんとうは無理なのですわ!

同行者の声と気配を頼りに、どこまでも踏み入るのですわ。
スマホ・カメラだけ動画モードで回して朝露は見ないのですわ!
きっと何かが映ってるのですわ!

何かが動く気配がしたらUCの白燐蟲を投げつけてやるのですわ!

朝露が目を開けた時にはきっと、居なく成ってるのですわ。



「撮るか撮られるかですわ!」
 鈴之音・朝露(終焉の埋没者・f38394)は、正直言って、やるかやられるかの瀬戸際に追い詰められていた。え? そうなの?
「やられてばっかりの朝露ではないのですわ! たまには、恐怖映像データを銀龍天のスマホに仕込んでやり返すのですわ!」
 そういえば、朝露のぴょこんとしたアホ毛が、朝露と話をしていたっけ。
 けど、今は静かに朝露の様子を観察しているかのよう。
「虎穴に入らずんば虎子を得ずですわ! いざ、ネットロアの巣窟へ行くのですわ!」
 朝露のセリフは、どれも勇ましい……のだが。
「一人で行くのは無理ですわ。オフ会前に同行者を探して、そいつを盾に作戦完遂ですわ!」
 会場に近づく前に、丁度、オフ会に参加予定だと言っていた、気弱な青年を見つけ、すかさず彼を盾役にすることができた。
「あ、あの……」
「こ、このままでお願いしますわ!」
「あ、はい……」
 こうして、朝露もオフ会に潜入し、その怖いのか怖くないのかよくわからない雰囲気を纏って、メンバーに加わったのだった。
「……怖いのほんとうは、無理なのですわ!」
 そういう朝露の言葉をRockyに聞かれたかどうかは、よくわからないが。

成功 🔵​🔵​🔴​


●マスターより
 朝露さんの活躍により、一般人が一人増えました。
 これにより、守るべき一般人は、5人に増えています。
 それも踏まえて、今後の立ち振る舞いを考えてください。
 
建依・莉々
むふー♪ 都市伝説♪ ネットロア♪ 大好物♪ でも何、この縛り? ストレス溜まる! こうじゃない〜!

まずはサークルクラッシュ、一般人の締め出しから。派手目で軽そなおねーさんに化け、チャラいおにーちゃんをゆーわく。イチャついて雰囲気ブチ壊します。マジな人は帰っちゃうだろうし、チャラいおにーちゃんはそのまま連れ出しちゃいます。

ホントはね、語りたいのよ都市伝説! ごめんね、マジな人たち。そしてチャラいおにーちゃん、てめぇはダメだ! クラブヘッドに化けて耳元で都市伝説語り尽くしてやんよ!

ストレス発散したら、いつものJSに化けてしれっとオフ会参加します。借りてきた猫のように! 語りたいけど我慢我慢!



「むふー♪ 都市伝説♪ ネットロア♪ 大好物♪ でも何、この縛り? ストレス溜まる! 言っとくけど、こういう話はこうじゃないの~!」
 陰に潜みながら、建依・莉々(ブラックタールのどろんバケラー・f42718)は、オフ会の様子を伺っていた。
 ちなみにネットロア的な話は、莉々の大好物でもある。
 だからこそ、用心深いネットロアUDC許せない! とお怒りモードである。
 でもそれを表に出せば、ネットロアUDCは逃げてしまう。何度か深呼吸をして、心を落ち着かせた後。

 ――どろんっ!!

 莉々はまず、派手目で軽そなおねーさんに化けた。
「遅れちゃった、ごっめーん☆」
 見た目通りのチャラさを出しつつ、そのまま。
「あら、おにーさん、すっごく格好いいね! こんなトコにいないで、私と楽しいお話しない?」
「えっ!? 俺!?」
 チャラ男さん、莉々の化けた豊かな胸に腕を挟まれ、ちょっとニマニマしている。
 Rockyはというと、我関せずな様子。
 ただ、これ以上踏み込むと、ヤバい気配を感じたので、彼だけ連れて外に出ることが出来た。
 後ろの方で、「私、帰ります」と、ギャルじゃない女の子も帰ってしまったようだ。
(「うんうん、まずはよしって感じだね!」)
「……で、話って何?」
 人気のない公園のベンチに座り、チャラ男さん相手に莉々は。
「ふふふ……チャラいおにーちゃん、てめぇはダメだ!」
「えっ?」
 どろんと、クラブヘッドに化けた上に、耳元で都市伝説語り尽くしていく。
「ぎゃああああああああ!!!」
 憐れ、チャラ男さんは、ベンチの上で失禁しながら、気絶してしまったのだった。
「ふー、清々した! やっぱ、廃墟の都市伝説は鉄板だよね」
 すっきりストレス発散したので、今度はいつもの女子小学生に化けて、またオフ会にやってきた。
「君も参加者なのかい? ご両親には許可もらったの?」
 Rockyの言葉に、こくこくと頷きながら、恐々とオフ会メンバーの中に紛れ込むのに成功した莉々であった。

成功 🔵​🔵​🔴​


●マスターより
 莉々さんの活躍により、一般人の数が減りました。
 現在、オフ会にいるのは以下の方々です。

・ヤンキーな青年
・ギャルっぽい女子
・気弱な青年(現在、朝露が盾にしている)

 以上の3名となっています。そのままでもいいですし、避難させてもかまいません。
 もしよければ、今後の動向の参考にしてください。
 
天代・ころね
魔法少女ではそういう事まったく無理なので着替えてきました!

変身解除という名のUCで後から生えてきた真の姿に変身する哲学的な状態になってからオフ会に参加します。

「それではよろしくおねがいします」
「風紀委員のくせにこんな所に来ていいのか?って、とはいえ現場を見なきゃ今後の活動もどうかと思いまして」

そんな感じで下手くそな言い訳をしながらおどおどして大人の間で縮こまっていましょう。頼まれても無いのにお世話をして従順アピールします。

「私的には心霊じゃなくて物理的なトラブルの方が怖いです」
とさりげなく話題を振って一般人さんの武勇伝的な物を引き出そうとしてみて、これでメンバーから外れくれるなら儲けもの。



「魔法少女では、そういう事まったく無理なので、着替えてきました!」
 という名の変身解除ヘンシンカイジョにより、天代・ころね(通学路の自警団・f23060)は、眼鏡をかけた風紀委員の姿になった。
 これならば、高校生として、こっそり紛れることが出来るだろう。
「それでは……よろしくおねがいします」
 というわけで、するりとオフ会メンバーに紛れることが出来た。
「おいおい、風紀委員がこんなとこに来ていいのか?」
 さっそく、ヤンキー青年がころねにちょっかいを掛けてきた。
「と、とはいえ……現場を見なきゃ、今後の活動も、ど、どうかと思いまして」
「ふうーん?」
 ころねの下手くそな言い訳を聞いて、ヤンキー青年はじっところねを見ていた。
「あ、えっと……つくね取りますね!」
 傍にあったつくね串やらの焼き鳥を数本、ヤンキー青年の前に渡せば。
「それ、ウチにもちょうだい」
 不服そうなギャル子ちゃんにも。
「は、はい! た、ただいま!!」
 同じようにいくつか焼き鳥をとりわけ、ギャル子ちゃんに捧げる。
「あんがと」
 ちゃんと礼はしてくれるようだ。ホッとしながらも、そわそわとしながら。
「わ、私的には……心霊じゃなくて、物理的なトラブルの方が怖いです」
「あん? オレが何かするって思ってんのか? あーん?」
「いえ、その……そうではなくって……えとえと……あ、唐揚げ来ましたよ!!」
 なんとかその場をごまかした。武勇伝を聞き出すのは、ちょっと難しそうだ。
 あまり下手をすれば、Rockyも逃げてしまうかもしれない。
 ころねはそう感じながら、こつこつと、とりわけ係を買って出て、メンバーに気に入れられたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『呪いの動画。拡散する呪い』

POW   :    実際に動画を観賞し、動画から手掛かりを掴む

SPD   :    動画を見た人から話を聞き、ヒントを得る

WIZ   :    動画についての噂や情報を調べる、動画を解析する

👑7
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「メンバーも決まったし、そろそろ行こうか。良い頃合いだしね」
 そう声を掛けて、Rockyが立ち上がる。
 いよいよ、ここから近い廃墟での撮影に入るようだ。
「大丈夫だよ。管理人さんには許可をもらってるから」
 Rockyが、会計を済ませて、皆にそう告げる。落ち着かせるためだろうか?
 一行は、Rockyの借りてきた車に乗り込むと、山奥にある廃墟へと向かったのであった。


●マスターより
 皆さんが撮影する場所は、山奥にある洋館(廃墟)となります。
 洋館はかなり大きく、コの字型になっています。イメージ的には、バ●オ1の洋館をイメージしていただければと思います。客室や食堂、玄関ホール(大きなシャンデリアと階段付き)、シャワー室、ボイラー室等、いろいろあります。どこらへんできゃーきゃーいうかは、先着順となりますので、ご了承ください。
 なお、ヤンキー、ギャル、気弱な一般人の3名もいるので、気を付けて探索をお願いします。
 山のふもとには、コンビニもありますが、かなりの距離です(猟兵の皆さんが本気を出して走れば、どうってことない距離です)。
 また、ここから参加する方は、偶然、ここを探索していた方として、こっそり紛れることになります。
 こちらも怖がっていただかないと、Rockyが警戒してきますので、ご注意ください。
 現在、ちょっとRocky、警戒気味です。
 
※現在、🔴は5個獲得済み。あと7個必要です。参考までに。
 
雁帰・二三夫
シャワー室で水道流し大騒ぎ
「昔見たホラー映画だとシャワーシーンで血が…で、出たぁ!」

「だ、だって赤茶けた水で錆びた匂いがしましたよ!血は錆びた匂いがするって言うじゃないですかぁ!」
「二三夫。水道管は1か月で錆びる。廃屋の水が変色するのも、錆びた匂いがするのも当たり前」
「そ、そんなぁ〜」

「腰が抜けました…」
トレスのお姫様だっこで客室へ
「行かないで下さい一人にしないで下さいトレスさ〜ん!」
「二三夫、煩い。一人で頑張れ」
大騒ぎで誤魔化しつつトレスにレーダー使用依頼
館内の人間・猟兵・敵位置及び隠しカメラの有無確認
敵が遠いのを確認したら
単独行動者(多分ヤンキー)をトレスに連れて来させる
「二三夫が、煩い。代わりに、居て」
連れ込んだら即UC
トレスに自分を殴らせ
単独行動者抱え窓から脱出し麓のコンビニ裏手へ置いて戻るよう依頼
「途中で起きたら気絶させて下さい」
「…分かった」

自分は情けなくRocky足止め
「立てるようになったのでヤンキーさんに頼んだら殴られて、トレスさんも行ってしまって。一緒に居て下さいぃ」



 そして、彼らは今、その廃墟となった洋館を訪れていた。
「ひ、ひぃぃ……!!」
 二三夫は相変わらず、格好いいお姉さんこと、トレスの後ろにいた。
「それじゃあ、行こうか……」
 撮影をするのは、Rockyなようだ。増えたのか減ったのかわからないメンバーでゆっくりと洋館の中を進んでいく。
 最初に探索するのは、やっぱりお決まりの。
「昔見たホラー映画だと、シャワーシーンで血が……で、出たぁ!」
 二三夫の腕がぶつかり(?)、突然シャワーが流れ出したのだ。赤茶けた水が勢いよく出てきた。
「だ、だって、ほらっ!! 赤茶けた水で錆びた匂いがしてるじゃないですかぁ! 血は錆びた匂いがするって言うじゃないですかぁ!!」
 大声で騒ぐ二三夫を、冷めた目でトレスが。
「二三夫。水道管は1か月で錆びる。廃屋の水が変色するのも、錆びた匂いがするのも当たり前」
「そ、そんなぁ〜」
 ぴしゃりと言い捨てる。トレスのジト目が怖いと思うのは、気のせいだろうか。
「まあまあ、落ち着い……て?」
 Rockyが間を持とうとしたが、その前に……二三夫はその場でぺたんと座り込んでしまって。
「腰が抜けました……」
「おいおい」
「まだ始まったばかりじゃん!」
 ヤンキーとギャルにもそう言われて、二三夫は更に縮こまってしまう。
 その様子を見かねて、大きなため息を零しながら、トレスはよいしょと二三夫をお姫様抱っこした。
「確か、向こうに客室があったな。ちょっと休憩してくる」
「わかりました。我々はこの辺を探索していますね」
 幸いにもRockyは、見逃してくれたようだ。二人はそのまま、客室へ。

「行かないで下さい一人にしないで下さいトレスさ〜ん!」
「二三夫、煩い。一人で頑張れ」
 そういって、トレスは二三夫を置いてけぼりに。
 トレスには、やるべきことがあった。
 彼女に内蔵されているレーダーで周囲を観測。メンバーは、先ほど入っていた人数だけで、それ以上は今のところ見当たらないようだ。
 そして、隠しカメラがないかも確認したが、こちらもゼロなようだ。まあ、自分の正体がバレるものは、配置していないということだろう。
 ならばと、一行がバラバラで動き出したところで、トレスが動き出した。
「二三夫が、煩い。代わりに、居て」
「え、俺?」
 ヤンキーは、プロポーションの良いトレスに腕を掴まれ(胸が当たってる!)、二三夫のいる所に連れていかれて……。
疲れた戦士おっさんには……良質な休息が必要なんですよ」
「……? ふにゃ……」
 二三夫の菩薩のようなアルカイックスマイル……いや、戦士(笑)の休息センシワライノキュウソクにより、ぱったりとヤンキーを眠らせた。
 その後、トレスにばきっと、自分を殴らせ、痣を付けた上で。
「途中で起きたら気絶させて下さい」
「……分かった」
 小さく、トレスにそう告げると、トレスは二三夫の指示通り、Rockyが二三夫たちから離れたところで、更に行動を進めていく。
 トレスはこっそりと、Rocky達に見つからないよう、洋館を抜け出すと、持っていた……いや、運んでいた眠るヤンキーを山のふもとにあるコンビニの裏手に置いて来た。

 そして、二三夫はというと。
「立てるようになったので、ヤンキーさんに頼んだら殴られて、トレスさんも行ってしまって。……一緒に居て下さいぃ」
 情けない声でそういうと、Rockyの腕をつかむ。
「分かったよ。ほら、行くよ」
 こうして、二三夫はRockyの傍で、暗躍することになる。

苦戦 🔵​🔴​🔴​


●マスターより
 二三夫さんの活躍により、Rockyを捕まえることができました。
 距離を離すことができるので、裏工作がしやすくなっています。
 また、一般人が1名減って、ギャル、気弱な一般人の2名だけとなっています。
 この状況を上手く利用しつつ、きゃあきゃあしてくださいませ。
 
建依・莉々
気を取り直して。せっかくの廃洋館なのだし、ここは楽しんでいこー♪ ホラーじゃ子役はペア組んでこそ! ということで、ギャルちゃんと組んじゃいます♪

車から降りたとこからガクガクブルブル。ギャルちゃんにしがみつき、一緒に行動します。恐怖は伝染するからね、ギャルちゃんもびびり始めたところで仕掛けるは客間。バウンドボディで細く長く伸ばしたアホ毛+怪力で、ラップ音とかポルターガイストとか演出してきゃあきゃあ怖がります。暗闇の中の黒髪一本。一般人には見えっこない。Rockyの位置はしっかり把握して、アホ毛がギャルちゃんに隠れる位置取りを忘れません。

うん、楽し♪ え? 任務? だから護衛だよ、うん護衛♪



(「気を取り直して……せっかくの廃洋館なのだし、ここは楽しんでいこー♪」)
 莉々は車の中にいた時から、かなりのハイテンションであった。
(「ホラーじゃ子役はペア組んでこそ! ということで……」)
 目を付けたのは、ギャルちゃんだ。莉々はギャルちゃんの腕をぎゅっと抱きしめて……ブルブルブルブル!!
「ど、どしたの?」
「え、あ……その、こ、怖くなっちゃって……け、けど、大丈夫だから」
 青い顔をした(ふりの)莉々は、ギャルちゃんの腕をそのまま抱きしめていく。その様子にギャルちゃんも無下にできず。しかも、その様子にギャルちゃんも、だんだん怖くなっていた。

 そして……二三夫のお陰で、誘導する必要なく、こうしてギャルちゃんと二人っきりになれている。
 今なら、やりたい放題だ。
「ひっ!! なんか音しなかった!?」
「き、聞こえたのっ!?」
 ガクガク震えながら、莉々は言う。
 そのまま暗い客間に入ったときに、莉々はいよいよ、行動に移した。バウンドボディを使ってアホ毛一本を135m伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与して、存分にそれを振るう。
 ピシッ!! パシッ!!
 そして、地面に落ちていた欠片をぴーんと跳ね返して、カシャーン!!
「ひっ、きゃああああああ!!!」
「きゃあああああ!!」
 ギャルちゃんにつられるように、莉々も声を張り上げた。
「で、出たあああああ!!」
「きゃああああ!!」
 とっても怖がるギャルの隣で、莉々も大いに怖がっているが、内心とっても楽しんでいる。

「うん、楽し♪ え? 任務? だから護衛だよ、うん護衛♪」
 後日、そんな言葉を口にしていたが、それはそれ。
 莉々の怖がる声を聴いて、別の場所にいたRockyは、二三夫の隣でにやにやと笑みを浮かべていたのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

天代・ころね
さて、とこちらは小細工はいったん置いておいて真面目に怖がりましょうか
元は庭っぽい場所とかドアが壊れてて窓からしか中が見えないっぽい客室とかあたりを調べてそれっぽく見える何かに盛大に驚きましょう。
具体的には井戸とか半開きのクローゼットとか薄汚れた鏡的な物とかですね。

「って、何かいる、何か動いてます!というか追いかけてきます!」
何かを見間違えつつきゃあきゃあいいながら走ります!



「さて、と……こちらは小細工はいったん置いておいて、真面目に怖がりましょうか」
 ころねは、Rockyがいないのを良いことに、こっそり小さくそう呟いた。
 確か、今は二三夫が別の部屋で怖い怖いとRockyを見ていてくれている。
 たまに聞こえる二三夫の怖がる声を聴きながら、ころねも辺りを探索していく。
「ここは……」
 手入れの行き届いていない、荒れ果てた庭。奥に何かがあるのが見えた。
 外から良く見えない庭。
 ならば、多少、芝居をしてもそうとは思わないだろう。
 その庭に入り、茂みをかき分けると……そこには大き目の井戸があった。
 そう……例えば、人が落ちても大丈夫なくらいの大きさが。
 ころねは、ふうっと深呼吸をして、口を開く。
「って、何かいるっ!! 何か動いてます! というか、追いかけてきます!!」
 井戸の中は、ころねの声で底で揺らぐ、溜水が見える。全然、怖いものはないのだが。
「きゃあああああああ!!!」
 バタバタと逃げ出し、洋館中を駆け回る。大きな声を上げて、怖がりながら。
 ついでに、他の人達にも怖がれるといいのだが。
 そう、ころねは思いながら、逃げ回って見せたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鈴之音・朝露
バ●オ1の洋館ですわ!(気弱な一般人の背中に隠れつつ全体重で前に押し出しながら)ここまでこれたのだから、気弱でも度胸はぴかいちな人ですわ。

ロケージョンはバッチリですわ!バッチリ過ぎですわ。
朝露は、わりかし早い方の犠牲者になりそうですわ。
『お約束のピタゴラスイッチ的ロジックっす』
銀龍天、おそようですわ!どう思うのですわ、このシチュエーション!まさに、ビビり散らかすためだけに存在すると言えるのですわ!ガクブルですわ!(気弱な一般人のシャツにしがみつきながら)

『宿主さん、洋館入口は、始まったばっかりっす』

此処までなんとかこれたのですわ。朝露はもう帰っても…
悲鳴が届く

『この先を見ずには帰れないっす!』



「ゲームに出てきたような洋館ですわ!」
 そう言いながら、気弱な青年の背中に隠れつつ、ぐいぐいと彼を前に押し出すのは、朝露。
「いやその、僕はこういうのは……その、苦手というか……」
「ここまで来れたのだから、気弱でも度胸はぴかいちな人ですわ」
 と、朝露が青年を囁くように励ます。
「が、がんばり……ます……」
 心の中で、朝露は応援しながらも。
(「ロケージョンはバッチリですわ! バッチリ過ぎですわ。朝露は、わりかし早い方の犠牲者になりそうですわ」)
 そう思っていると、頭のアホ毛がぴょんと動いた。
『お約束のピタゴラスイッチ的ロジックっす』
 ようやく、アホ毛に宿った主が動き出したようだ。
「銀龍天、おそようですわ! どう思うのですわ、このシチュエーション! まさに、ビビり散らかすためだけに、存在すると言えるのですわ! ガクブルですわ!」
 ガクブルしながら、小さな声で気弱な青年に聞こえないよう、アホ毛の主、銀龍天に話しかける。
「えっ……な、何かあった?」
「な、なんでもないのですわ!」
 そう誤魔化す間に、銀龍天は続ける。
『宿主さん、洋館入口は、始まったばっかりっす』
 その言葉に朝露は、こくりと頷き。
「此処までなんとかこれたのですわ。朝露はもう帰っても……」
 と引き返そうとする朝露に、青年もホッとしたようについていこうとした、そのときだった。

「きゃあああああああ!!!」

 ころねの悲鳴が響いたのは。
 恐らくあの声は裏庭。
「に、にげよ……」
 ガクブル震える青年に、同じくガクブル震えながらも、内心ワクワクしている朝露は決めた。
「この先を見ないと帰れないのですわっ!」
『この先を見ずには帰れないっす!』
 なぜか、銀龍天の声と朝露の声が、ぴったりハモり、青年はぶるぶる震えながらも、やっぱり洋館の中へと入っていくのであった。
 ガクブル。

成功 🔵​🔵​🔴​

シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。
窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける。

UDC組織のエージェントであり、魔術を会得し目的の為に研究し研鑽を積む魔術師でもある。

生来、探究心や知識欲が旺盛(どの分野でも)。
(魔術の研究をしている為)魔術やそれに類する学問、技術に特に目がなく、それらの品や事象の情報を仕入れては一頭と一羽を連れ各地を飛び回っている。
UDCの『ツキ』曰く、ワーカホリック。

◆口調
・シン→ステータス参照
(※使役は呼び捨て)
・ツキ→俺/お前、呼び捨て
だぜ、だろ、じゃないか?等男性的な話し方



「なるほど……油断させないと姿を現さない敵、ですか」
 遅れてやってきたシン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)は、雰囲気のある洋館にたどり着いていた。
 ここにたどり着く前にグリモア猟兵から、詳しい話を聞いているし、先に入っていた仲間達のお陰で、様子を観察することもできた。
 ならば、シンのすべきことは、相手を逃さぬよう、こちらも……。
「ああ、なんて怖いのでしょう……!!」
 自撮り棒に取り付けた携帯を片手に、シンもこの中に紛れ込む。
「おやおや新入りさんかな?」
 二三夫を伴ってやってきたのは、あのRockyだ。
「せ、先約の方……で、ですよね?」
 ちょっと大げさだったかと思いながらも、震えながらそうシンが尋ねると。
「うん、そうだよ。お陰で今回も良い収穫が得られそうだ」
「しゅ、収穫? ……ああ、いい動画が撮れるって、ことですね! こ、怖いですけど、わかります」
 うんうんと震えながら同意すると。
「でも、そろそろ十分だと思うんだ。良い動画も撮れたし……だからね」
 そこでRockyは、言葉を区切り、笑みを浮かべた。
「愚かな君たちは……そろそろここで消えてもらおうか」
 本性を現したRockyに、シンは笑みを浮かべる。
 やっと、敵を退治できる機会が得られたのだ。
「そ、それって……ど、どういう……っ!?」
 逃さないよう、もう一度、油断させておきながら、シンはそろそろ本気を出そうかと心の中で身構えたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『風と煽る者『毛根全部枯れロイガー』』

POW   :    毛根を枯らす風
予め【あまり効果のない育毛剤を使用しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    ハゲロニアン・ブラスト
【自身の頭部】から【ハゲロニアンビーム】を放ち、【髪を失う幻】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    ハゲロニアン・チェイン
【ハゲロニアンビーム】が命中した対象を爆破し、更に互いを【将来薄くなる者たちの絆】で繋ぐ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 Rockyは、ようやく、その本性を現した。
 ここにいる皆が、力を合わせて油断させてくれたお陰だ。
「さあ、楽しい狩りの時間だよ。君達の楽しい悲鳴を聞かせてくれ」
 Rocky……いや、姿を現した風と煽る者『毛根全部枯れロイガー』は、一般人を含む猟兵達へと襲ってきたのだった。


●マスターより
 お疲れさまでした。皆さんのおかげで、無事に本物を引きずり出すことができました!
 後はこちらも、本性(?)を出して、本物の敵を潰してください。
 ただ、この場には、ギャルさん、気弱な青年の二人の一般人がいます。
 できれば、彼らはさくっと逃してあげるなりしていただけると幸いです。
 一般人が亡くなっても、一応、依頼は成功しますが、後味が悪い展開になりますので、ご注意ください。
 皆さんのプレイング、お待ちしています!
雁帰・二三夫
「毛枯れと穢れ…なるほど」

おっさん朗らかに
「怪奇現象は、大別して3つしかありません」
「ブロッケンの悪魔に代表される、偶然が重なった自然現象」
「枯尾花に代表される、誤認妄想」
「そして人間やオブリビオンによる、事件です」

「事件の場合、一定の手順を踏まねば招かれません。故に我々はその手順を踏みました。不惑になって怖いものなど、貧乏とトレスさんくらいです」
「…そこへ直れ、二三夫」
「ちょ、戦闘中!今戦闘中ですトレスさん?!」
「トレスさん、終わるまで中で2人の説得と確保お願いします」
コミカルに逃げつつギャル・一般男性・トレスに接触
健康ランドへ送る

「さあ、始めましょう」
遮蔽取り制圧射撃で敵の行動阻害に徹する



「毛枯れと穢れ……なるほど」
 何が成程なのか分からないが、姿を現したロイガーに、二三夫は何か分かったようだ。
 二三夫は朗らかに語り始める。
「怪奇現象は、大別して3つしかありません。」
 すっと二三夫は人差し指を出した。
「一つ、ブロッケンの悪魔に代表される、偶然が重なった自然現象」
 次に指で二をつくる。まるで写真に写るときのピースのように。
「二つに、枯尾花に代表される、誤認妄想」
 最後に三本指を出して見せる。
「そして……人間やオブリビオンによる、事件です」
 そう、この場で引き起こされている、今の状況、そのものなのだ。
 後はこの目の前にいる、ちょっと残念な(?)オブリビオン、ロイガーを倒せば、終わりなのだ。
 なの……だが……。
「この事件の場合、一定の手順を踏まねば招かれません。故に我々はその手順を踏みました。不惑になって怖いものなど、貧乏とトレスさんくらいです」
 そう暴露した。相手をビビらせるために告げた言葉……だったのだが。
 ごおおおおおおと、背後に冷たい、とても恐ろしい何かを感じた。
「……そこへ直れ、二三夫」
 振り返ると、そこには、かなり怒り心頭なトレスさんがいた。怖い。ついでにいうと、二三夫にとって怖いものが、そこにいた。ロイガーではなく、それよりももっと怖い存在が。
「ちょ、戦闘中! 今戦闘中ですトレスさん?!」
 思わず、おっさん……いや二三夫はその怒りを鎮めるために、おっさん自慢の健康温泉ランドへようこそオッサンジマンノケンコウオンセンランドヘヨウコソを発動させ、その中へと閉じ込めた。
「ふう、危なかった……あ、それどころじゃない」
「俺の存在を忘れるなああああ!!!」
 ロイガーのハゲロニアンビームが放たれた。二三夫、そんな絆になりたくないと言わんばかりに、華麗に逃亡を決めて。
「そんな鎖で繋がれたくなーいですよっ!!」
 逃げながらも、二三夫はやってくれた。
「あ、ギャルさん見っけ!」
「え、あ……?」
「こんなところに、気弱なにーさん見っけ!」
「ちょ、ちょっと!!」
 次々と戦いにおいて、危険になる一般人を次々とおっさんの健康温泉ランドへと放り込んだ。
「トレスさん! 終わるまで、中で2人の説得と確保お願いします」
 トレスまで届いたか分からないが、これで心置きなく戦えるだろう。
「さあ、始めましょう……えっと、ロイガーさん」
 二三夫の丸メガネが、きらーんと輝いて、いよいよ戦いの火蓋は切って落とされたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​


●マスターより
 二三夫さんのファインプレイにより、一般人は二三夫さんの健康ランド(!)に無事、保護されました。
 今後は、彼らのことは考えずに、ロイガーの殲滅だけに集中していただければと思います。
 引き続き、皆さんのプレイング、お待ちしています!
 
天代・ころね
これで遠慮なくやれそうですね!あとは……迎え撃つだけですが、こっちを追って来てませんね。むしろ待ち伏せされてる?これは時間を与えるとまずい事になるパターンですね?

「だからこう、アグレッシブにですね。今の私には斧があります!シャイニング的に行きましょう!」

勘で襲ってきそうな位置とタイミングを推測、その裏を突いてドアなどを強行突破して笑顔で突撃していきます。



「これで遠慮なくやれそうですね! あとは……迎え撃つだけですが、こっちを追って来てませんね」
 おやと立ち止まるのは、ころね。
「むしろ待ち伏せされてる? これは時間を与えると、まずい事になるパターンですね?」
 お約束には、いろいろと嗜んでいるころねにとって、これはちょっと良くない傾向だ。
 だからこそ、ここからは打って出ることにした。
「だからこう、アグレッシブにですね。今の私には斧があります! シャイニング的に行きましょう!」
 なんで、魔法少女なのに、彼女の武器が可愛くデコっても隠せない武骨さの斧なのかは、聞いちゃいけない。うん。
 ころねもすっかり戦闘モードに入って、変身している。
「となると……うん、そこですねっ!!」
「なんでわかった!? 貴様、逃げてたんじゃなかったのかっ!?」
 そのロイガーの言葉に、ころねはにっこり笑顔で答えた。
「ぜーんぶ、あなたをおびき寄せるための、演技です、よっと!!」
「ぐはっ!!」
 思いっきり力を込めた、その斧で、ころねはロイガーをぶった切ったのであった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

建依・莉々
「ひっ!? な、なに? え、お姉ちゃん? どこ? やだ、怖い! ひぃぃ来ないでぇ!」

・・・かーらーの、Tekeli-li Fight! 鬱憤込めてラッシュ開始です。

言いたいことはもう山程! 洋館なのに何、その姿! ホッケーマスクくらいはする! TPOってものがあるでしょ! マスクが合わない? そんな形ならダム底に潜んで村人操るとか、やりようあるでしょ! ゾンビの1つも出しなさいよ! オモテナシに欠ける!

鬱憤を拳(触腕)に込めて、嵐の如く! 吹き飛んでも大丈夫。また引き戻してラッシュ再開! ミンチになっても叩き潰します。

「あと、なにそれ? 薄毛? 残念。わたし髪も目鼻もないし♪」



「ひっ!? な、なに? え、お姉ちゃん? どこ? やだ、怖い! ひぃぃ来ないでぇ!」
 いつの間にか、ギャル子ちゃんとはぐれてしまった、莉々。
 今もまだ、演技を続けていた。……いや、これはタダの趣味?
「だったら、今度は俺で怖がれっ!! 貴様を殺して、力を得て……」
 姿を現したロイガーを前に、莉々の目は……怒りを帯びていた。怯えなど、一切なかった。なぜなら。、「言いたいことはもう山程! 洋館なのに何、その姿! ホッケーマスクくらいはする! TPOってものがあるでしょ!」
「え、あの……ぐふっ!!」
 莉々の肩にぴたっと張られたバビル13の刻印。今、莉々の触手とロイガーの触手とのTekeli-li Fightテケリリファイトが繰り広げられている。
「マスクが合わない? そんな形ならダム底に潜んで村人操るとか、やりようあるでしょ! ゾンビの1つも出しなさいよ! オモテナシに欠ける!」
「いや……その……ぐほっ!!」
 ロイガーも応戦しているが、莉々の触手の方が上回っているようだ。
「あと、なにそれ? 薄毛? 残念。わたし髪も目鼻もないし♪」
 どろんと顔を消してみせながら、莉々は最高の一撃を浴びせ、ロイガーをぶっ飛ばしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴之音・朝露
気弱なあの方は安全な所に行ってしまったのですわ。これで心置きなくシバけるのですわ!銀龍天が!

朝露は頭を守ってるのですわ。生命線はヘッド、ヘッドですわ。

グリモア猟兵さんの言っていた、髪を失う幻ビームは、是が非でも回避ですわ!

『敵の予備動作は見えてるっす』

万が一、朝露の髪が無くなったら、銀龍天を朝露の体に憑依させるのですわ。朝露の上の方をキュッポンされたくないのですわ!

頭を頭を守るのですわ!

こちらの射程の長さを活かすのですわ!
走りながらバランス良く回避しつつ、UCの連射攻撃ですわ!

銀龍天は
変態機動で応戦中ですわ。

これは髪の戦いですわ!
過去一恐ろしい光景が洋館に広がって行くのですわ。

不毛ヘアの方が見たら失神モノ不可避ですわ。

洋館の後処理は大変そうですわ。

UDCが微々たる効果の育毛剤で、どんなに髪を生やそうと、サラサラに伸ばした矢先に白燐蟲に絡め取られて、引きちぎられていくのですわ。
髪の再生を続けるほど苦しむ時間が長引く。

この洋館にUDCの希望なんて、ないのですわ。

銀龍天が容赦ないのですわ。



「気弱なあの方は、安全な所に行ってしまったのですわ。これで心置きなく」
 名残惜しそうにあの、気弱なお兄さんを思い出しながら、朝露は目をきらーんと輝かせる。
「シバけるのですわ! 銀龍天が!」
 ちなみに銀龍天とは、朝露のぴょんとした髪部分に宿っている寄生体(?)のことのようだ。
「朝露は頭を守ってるのですわ。生命線はヘッド、ヘッドですわ。グリモア猟兵さんの言っていた、髪を失う幻ビームは、是が非でも回避ですわ!」
 頭を抑えつつ、朝露は頭を守るように動き出す。
「くそっ……そっちがその気なら、めいっぱいコイツで強化してやる!!」
 毛根を枯らす風だ。ロイガーは予め、あまり効果のない育毛剤をゆっくりたっぷり使用していく。
『敵の予備動作は見えてるっす』
 と、銀龍天が揺れながら、教えてくれた。それなら何とかなるかもしれない。
「じゃあ、教えてくださいですわ!」
『お、そんなこんなで、来るっすよ!』
 銀龍天の教え通り、ロイガーのビームが朝露を掠める。髪ではないのでノーカンだ。掠めたところは右腕だけだ。
「頭を頭を守るのですわ! そして、こちらの射程の長さを活かすのですわ!」
 力を込めて、朝露はその自らの力を発揮させる。
「出し慣れてきましたわ! どんどん行きますわよ!」
 白燐光輝連投撃ビャクリンコウキレントウゲキだ。自分と頭のぴょんこちゃんに宿っている者の力を合わせて、召還するのは、光り輝く白燐蟲の珠。それを敵に投げつけ、その弾から光の槍が敵へと放たれていく。
「これは髪の戦いですわ! 過去一恐ろしい光景が洋館に広がって行くのですわ」
 髪に宿る銀龍天と、髪を奪おうとするロイガーとの熱き戦いは、激しさを増すばかり。
「不毛ヘアの方が見たら失神モノ不可避ですわ……」
 思わず、呟いた朝露の声が小さく響く。
 しかし、ここまで来たからには、敵をロイガーをきっちり倒さねばならない。
『とどめっすよ!!』
「それじゃあ、もっともっと、どんどん行きますわよ!!」
「た、倒されて……堪るかっ!!」
 とはいっても、追い込まれているのは、ロイガーの方。猟兵の全力が込められた力に何度も叩きつけられたロイガーは、そろそろ限界を迎えていた。
「はっ……!!」
「まだまだ行きますわよ!!」
 朝露の、自身の可愛らしい髪を守るために、最後の力を込めて。
「ぐああああああああ!!!」
 こうして、激しい髪との戦いは、静かに幕を下ろしたのである。

 猟兵達の活躍により、ネットロアUDCであるRockyこと、ロイガーは無事、討ち果たされた。
 それもこれも猟兵達の演技力とその力のお陰である。
「洋館の後処理は大変そうですわ。UDCが微々たる効果の育毛剤で、どんなに髪を生やそうと、サラサラに伸ばした矢先に白燐蟲に絡め取られて、引きちぎられていくのですわ」
 先ほどの激しい戦いを思い出しながら、朝露は呟く。なんだか、後ろでサスペンス的なエンディングが流れているようにも感じる。
「この洋館にUDCの希望なんて、ないのですわ」
 そんな意味深なセリフ……のようなことを言い残しながら、朝露は満足げな笑みを浮かべて、他の仲間達と共に、その洋館を後にしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年05月21日


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🔒
#UDCアース
🔒
#ネットロアUDC


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠クリーク・クリークフリークスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト