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|フローズンルイン《☁深き雲の中へ☁》

#ブルーアルカディア #戦後 #深き雲の中へ

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●グリモアベース
 それは何気なくフリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)がブルーアルカディアに意識を向けていた時の事であった。
「最近は事件らしい事件もなく、すっかり平和に……」
 フリルがそう言いかけた時、視界の片隅のある場所にあるものが見えた。
「え、たしかあの場所って」
 他のグリモア猟兵だったら、きっとスルーしていたその場所。
 そこは元々雲海に沈んでいた場所。
 |拒絶の雲海《アルカディア・エフェクト》を構築していた雲海に閉ざされていたその場所に、フリルはかつて猟兵達をそこに送り込んでいたのだ。
 深き雲の中に取り残されていた浮島の中で見つかった古代の遺跡があった場所に、『アルカディア争奪戦』が終わり消え去った雲海の残滓ともいえるように僅かに残った雲に覆われた遺跡がまだ残っていたのだ。
 よく目を凝らしその遺跡を視たフリルは、その異常に気付き猟兵達をグリモアベースに集めるのであった。

「みなさん、お疲れ様です。
 すみません、ブルーアルカディアでみなさんに調べてきてほしい場所があります」
 そう言うと、グリモアベースの背景にブルーアルカディアの『浮島であったもの』が映し出される。
 それを見た猟兵達から驚きの声が上がった。
 フリルはその声を制すように説明を続ける。
「ここは以前、雲海に沈んでいた浮島にあった遺跡なのですが、見ての通り氷に閉ざされてしまっています」
 そう、かつてフリルが猟兵達に調査をお願いした遺跡は氷に閉ざされる形で現存していたのだ。
 天使核文明が生まれる前に雲海に沈んだその浮島は雲海の侵蝕と|拒絶の雲海《アルカディア・エフェクト》の消失によって生じた衝撃によって周りの大地が崩れ落ち、遺跡だけが取り残されたのだろう。
 そして、その遺跡自体もどういう訳か氷に閉ざされており、異様な雰囲気を漂わせていた。
「すみません、中の様子はよく分からないのですが、この遺跡の調査をお願いします」
 そう言い、フリルは猟兵達をかつて調査した遺跡へと転送していくのであった。
 何事も起こらないことを祈りつつ。


トルシ
 『深き雲の中へ』3作目になります。
 かつて調査した遺跡がなんと氷に閉ざされ発見。
 冒険の雰囲気を楽しめるように主に断章で状況をお伝えしていきます。

 第1章 集団敵『クールエンジェル』
 遺跡の中を徘徊している『クールエンジェル』との戦闘になりますが、ちょっと様子がおかしいです。

 第2章 ボス敵『????』
 ボス敵との戦闘ですが、様子がおかしいです。
 特殊な戦闘になります。

 それでは氷に閉ざされた遺跡の調査を頑張っていきましょう。
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第1章 集団戦 『クールエンジェル』

POW   :    サブゼロ・ジャッジメント
【頭上の『天使の輪』が光るの】を合図に、予め仕掛けておいた複数の【詠唱中のクールエンジェル】で囲まれた内部に【絶対零度のダウンバースト】を落とし、極大ダメージを与える。
SPD   :    エンジェリック・アサルト
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【氷杖】から【レベル×5本の氷魔法の矢】を放つ。
WIZ   :    クール・エンジェル
敵より【クールな】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。

イラスト:Makiya

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 転送された猟兵達が目の当たりにしたのは全ての物が凍り付いたかのような氷の迷宮であった。
 遺跡の壁や床、辺りに散らばっている瓦礫などの全てものが凍り付く中、猟兵達は違和感を覚える。
 それは花であった。
 以前に調査した時には見受けられなかった色とりどりの花が凍り付くことなく満開に咲き誇っていた。
 猟兵達はその不思議な光景に目を奪われていると、突然その花が動き出した。
 ――いや違う、氷と花の迷宮に溶け込むかのように、それは元々いたのだ。

 『クールエンジェル』
 氷の天使にもその花々は彩り咲いている。
 冷たく冷めきった視線を猟兵達に向ける『クールエンジェル』だが、彼らの放つ氷の魔法はどことなく力に満ちていた。

 彼らを強化する何かがあるのかもしれない。
 猟兵達は『クールエンジェル』を強化する何かを探りながら迎え撃つのであった。
マシュー・ラングフォード
参加いたします。
クールエンジェルの攻撃を、自分へ誘導させるように戦場を駆けまわりたいです。
余裕がありそうなら相手へ突撃して、ビームサーベルを使って攻撃をしたいです。

初めてPBWに参加するのでプレイングを書くのに不慣れな点はありますが、よろしくおねがいします!


バルタン・ノーヴェ
全員リクエストによる、各シナリオへの救援プレイングです。
長らく滞っていたり人手が足りてない時など、ご自由にご利用ください。
台詞のアレンジ、行動のアドリブ、他猟兵との連携歓迎。自作PBWも採用歓迎です。 
ユーベルコードも指定外の、公開中から適当なものを使用してもらって構いません。

HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!
お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!
アタック、ディフェンス、他の方への支援! おまかせくだサーイ!

白兵戦、射撃戦、集団戦もボス戦もオーライ!
冒険の踏破や日常への奉仕活動も得意であります!
臨機応変に対処可能デース、よろしくお願いしマース!




 全ての物が凍り付いた迷宮に転送されたマシュー・ラングフォード(燃ゆる蒼き光・f41474)は拳をグッと握りしめる。
「これが、俺の初任務か。
 燃えてくるぜ!!」
 今回が初任務という事もあり、気合十分であった。
「HAHAHA!
 気合十分でいいデアリマスナ」
 その様子を眺めていたバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)はマシューに声をかける。
「バルタンさん!
 どうぞご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします!!」
「HAHAHA!
 任されたでアリマース!!」
 HAHAHA!と笑うバルタンによる新人教育が始まる。
「まずはグリモア猟兵殿の予知やその他諸々から、今回の敵については分かってオリマスカナ?」
「はい!敵はクールエンジェルであります!!
 私はクールエンジェルの攻撃を、自分へ誘導させるように戦場を駆けまわりたいと思っています!!」
「フム、敵はワタシ達同様にユーベルコードを使ってくるのでアリマース。
 それを忘れずに戦術を組み立てるといいのでアリマース」
 バルタンの言うように敵は猟兵達の使うユーベルコードの能力値種別に合わせたユーベルコードを使用してくる。
 今回はPOWのため【サブゼロ・ジャッジメント】になる。
 『頭上の『天使の輪』が光るのを合図に、予め仕掛けておいた複数の詠唱中のクールエンジェルで囲まれた内部に絶対零度のダウンバーストを落とし、極大ダメージを与える。』
 という効果であるが、それに対しどのように攻略するかは猟兵達の自由である。
 だが、(一部例外はあるが)敵はユーベルコードを使用してくるという前提は忘れてはいけない。
「HAHAHA!
 敵の攻撃はかなり強力でアリマスナ!
 ここは機動力を活かしてミマショウ!!」
 バルタンはそう言うとユーベルコード【|荷電粒子体《チャージパーティクルボディ》】を使用する。
 『全身を迸る電撃で覆い、自身のボルテージ(気合)に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。』
 という効果だが、この『最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。』効果に焦点を当て、敵の攻撃を受ける前にヒットアンドアウェイで攻撃範囲から出てしまおうという作戦になる。
「HAHAHA!
 マシュー殿もユーベルコードを使うのでアリマース!
 マシュー殿を抱えたらビリビリ痺れてしまうのでアリマース!!」
 逆に『全身を迸る電撃で覆い』に焦点を当て、仲間を抱えたら感電させてしまうというデメリットを考え、対策するというのも面白い。
 ここでマシューのユーベルコード【存在しない筈の魂に従え】を使用する。
 『ダモクレス形態に変形し、超兵器コアブラスターと超装甲マキナクロスを得る。極めて強力だが、戦闘終了後に大切な記憶1つを失う。』
 という効果で『超装甲マキナクロスを得る。』に焦点を当て感電を阻止しようという作戦だ。
「この力を使って、俺は敵を倒すぜ!!」
 マシューの身体はダモクレスの物へと変化していく。
「HAHAHA!
 さあ!マシュー殿!
 ビームサーベルを持ち、ワタシに掴まるのデース!!」
 高速で突撃するバルタンに掴まったマシューはビームサーベルでクールエンジェル達を切り裂いていくのであった。
「HAHAHA!
 作戦の立て方やその指示に絶対的な正解はないのでアリマース!
 状況や敵によってあった作戦を考えるといいのでアリマース!!」
「バルタンさん!ありがとうございました!!」
 こうしてマシューの初陣は大成功となったのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか

太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ

正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像で目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな

それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ




「水心子真峰、推参。
 さて、真剣勝負といこうか」
 水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)は【錬成カミヤドリ】で自らの本体である『水心子真峰』という銘の太刀を複製し周囲に浮かせ、クールエンジェル達を睨みつける。
 多勢に無勢であったが真峰は怯むことなく、複製した『水心子真峰』の1本を掴み駆け出した。
 クールエンジェル達は氷のように冷たい視線を真峰に向け、氷杖を掲げる。
 氷杖の先から作り出される無数の氷の矢は真峰に向かい飛んでいった。
 真峰は周囲に展開した『水心子真峰』の複製刀を風車のように回転させ、氷の矢を叩き落とす。
 砕け散る氷の矢の破片が宙を舞う中、真峰はクールエンジェルの懐に潜り込むと一閃の内に手に持った『水心子真峰』の複製刀でクールエンジェルを斬り捨てる。
 斬り捨てられたクールエンジェルが倒れる間もなく、真峰は次のクールエンジェルを斬り捨て、また次、次と斬り捨てていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

田中・香織
こんな所に花が咲いてるだけでも怪しいのに、以前は花は無かった、という時点でこの花が元凶で確定ね。
花を焼き払う為にフルバースト・マキシマムで大砲の一斉射撃を撃ち込むわ。
これで影響が出れば万々歳だし、ダメだったら攻撃目標をクールエンジェルに切り替えて砲撃するわ。
幸い、こちらの攻撃が通らない訳じゃないみたいだから、向こうの魔法とこちらの大砲、どちらが上か勝負ね。




「こんな所に花が咲いてるだけでも怪しいのに、
 以前は花は無かった、という時点でこの花が元凶で確定ね」
 凍り付いた遺跡に凍り付くことなく咲く花を田中・香織(ヒーローに憧れた人形・f14804)は睨み武装に手をかける。
「不自然な花は焼き払うわよ!!」
 そして、香織の持つ全武装が一斉に火を噴く。
 【フルバースト・マキシマム】、香織の持つ武装の一斉放射が狙うのは遺跡に咲く花。
 花が次々と吹き飛ばされるにつれ、呪文を詠唱していたクールエンジェルの魔力が弱まるのを感じた。
「やっぱりそうだったのね」
 香織は【フルバースト・マキシマム】の対象にクールエンジェルを含めると、その弾丸にいとも簡単にクールエンジェルは吹き飛ばされる。
「でも何かしてきそうな気配を感じるわ!
 急いで駆逐しないとね!!」
 クールエンジェルの頭上の天使の輪が輝きを増すにつれ、周囲の気温が下がっていくのを感じた香織は銃弾、大砲の一斉放射を早める。
 次々と吹き飛ばされるクールエンジェル。
 次第に天井付近の空気の温度が下がり続けていく。
「間に合って!!」
 香織の最後の銃弾がクールエンジェルを貫くと共に、天井付近の冷たい空気が霧散した。
「どうにか間に合ったようね」
 ホッと胸をなでおろす香織はクールエンジェルの殲滅を完了させたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『備家の始祖『備・氷』びけのしそ・びひょう』

POW   :    私様の通り道を塞ぐなんて出来ないわよね。
【動く者全てを凍結させるべく極寒の霧と暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    後回しよ!
非戦闘行為に没頭している間、自身の【翼の数と面積】が【増え、じゃまになる事象を押し返すように】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
WIZ   :    私様の羽達
【体と武器に纏う極寒の冷気】で武装した【強制支配された備家の者や、適当に拾った者】の幽霊をレベル×5体乗せた【状況に合った、攻防機動と高機能な飛空艇】を召喚する。

イラスト:あさぎあきら

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は備・香です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 クールエンジェルを倒した猟兵達の前に一人の少女が現れる。
 薄汚れたボロボロの布を纏った少女はうつろな瞳で淡々と言う。
「よくも私様の新しいお屋敷にしようとしていた遺跡を荒らしてくれたわね。
 絶対に許さないんだから」
 言っていることはテンションの高い少女のものだが、淡々と言うものだから、テンションが低く冷たく感じる。
 異様な雰囲気の少女だが、それ以前に少女が纏うボロ布に猟兵達は見覚えがあった。
 『虚神アルカディア』
 アルカディア争奪戦を引き起こした幽鬼が如きオブリビオンの纏っていたボロ布にそっくりだったのだ。
「私様のお屋敷に入り込んだ不届き者は排除するわよ」
 『アルカディアの衣』を纏った少女『備家の始祖『備・氷』びけのしそ・びひょう』が手を掲げると、遺跡の中が氷の迷宮に変化するのであった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 雲と氷の違いがありますが、アルカディア争奪戦㉗アルカディアの玉座の迷宮戦を仕掛けてきます。
 戦争時は|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》と協力して追い詰めたのですが、今回は|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》はいません。
 『備家の始祖『備・氷』びけのしそ・びひょう』も迷宮に沿って、猟兵達を避けるように移動し、所々にある『氷の鏡』越しにユーベルコードで攻撃してきます。
 攻撃に対処し、迷宮内の『備家の始祖『備・氷』びけのしそ・びひょう』を追い詰め撃破しましょう。

 プレイングボーナス:迷宮内の『備家の始祖『備・氷』びけのしそ・びひょう』を追い詰める。
ロバート・ブレイズ(サポート)
『否定せよ』
人間の文豪 × 阿闍梨
年齢 83歳 男
外見 184.6cm 黒い瞳 白い髪 色白の肌
特徴 投獄されていた 野心家 求道者 凶暴 とんでもない甘党
口調 冒涜翁(私、貴様、~である、だ、~であろう、~であるか?)
気にいったら 冒涜王(俺、貴様、~である、だ、~であろう、~であるか?)

恐怖・発狂・誘惑などの精神的な攻撃に対しての異常な耐性を有しています。
否定する事で恐怖を与え、冒涜する事が多いです。凶暴なので近接戦闘が好み。
宜しくお願い致します。


仇死原・アンナ(サポート)
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います

UCは指定した物をどれでも使用

普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)

処刑人として敵と戦います
同行者がいれば協力
メインは鉄塊剣で攻撃
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では刀剣をメインにして相手をします。
拷問具や鞭を使い敵の行動を阻害、鉄塊剣や刀剣で敵を攻撃します。影朧にはできる限り説得しますが説得不能と判断すれば容赦なく屠ります
キャバリアを操縦したり生身でも戦います




 分厚い氷の壁が行く手を阻む氷の迷宮を二人の猟兵が高速で駆け抜けていった。
 一人はロバート・ブレイズ(|冒涜王《シャドウ》・f00135)。
 見た目は老紳士だが、その内面――いや外面にまで溢れ出る狂気が渦巻いている。
 その狂気に集まるかのようにロバートの周囲には都市伝説が蠢きひしめき合っていた。
 それは【|闇堕ち《タタリガミ》】になったかのようであった。
 そして、もう一人は仇死原・アンナ(処刑人、地獄の炎の花嫁、焔の騎士・f09978)。
 見た目は淑女だが、気概が強く――敵には特に処刑執行人として気性が激しくなる。
 その処刑人が奇抜な赤装束の鎧に身を包み、薔薇の花弁と地獄の炎を舞い散らせながら飛翔する。
 それはさながら【|御伽の国の処刑人《ドレスアップ・デスパレード》】であった。

 そんな二人が猛スピードで氷の迷宮を特攻する様を氷の鏡で見ていた『備・氷』は、
「ちょおっと、何なのよあれは!
 ヤバいのがこっちに来るじゃないの!
 【私様の羽達】!あいつらを追い払っちゃって!!」
 ビビりながらも氷の鏡を通じて数多の亡霊を乗せた飛空艇を二人に差し向ける。

 氷の鏡から飛び出してきた飛空艇からぞろぞろと極寒の冷気で武装した亡霊たちが飛び出してくる。
「死が来るぞ…さぁ踊れ…死から逃れる事は出来ない!」
 嬉々としてアンナが処刑道具を振り回し亡霊たちを薙ぎ倒していく。
 そのままの勢いで飛空艇へと突撃し、アンナは飛空艇をも解体していく。
「うわぁ、何なのアレ。
 あんなのがここまで来たら、私様もただじゃすまないじゃない。
 ……ん?」
 氷の鏡を覗き込んでいた『備・氷』は何かと視線が合った気がした。
 疑問に思いながらも、もう一度氷の鏡を覗き込む。
 すると、そこにはこちらを覗き込んでいるロバートの姿があった。
「うわ、何なのよコイツ」
 『備・氷』は驚き悪態をつきながらも、氷の鏡を別の鏡に接続させて覗き込む。
 すると、そこにはロバートが覗き込んでいた。
 向こうからはこちらは見えていない筈だった。
 それにもかかわらず、『備・氷』は氷の鏡を覗き込むとロバートの顔が映り込んでいるのだった。
 まるで、『深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ』と言っているかのようであった。
 『備・氷』は油断していた。
 氷の鏡を通じて一方的に攻撃ができるのは自分だけだと慢心していた。
 だが、氷の鏡は一方通行とはいえ繋がっているのだ。
「世界の総ては『真理』を抱擁する物語に過ぎぬ」
 ロバートの呟きと共に鏡の七不思議の力で氷の鏡を逆流し、ロバートは七不思議を『備・氷』の元へと送り込み、
「ギャー―――――!!!!!」
 『備・氷』の悲鳴が氷の迷宮内に木霊するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

田中・香織
迷宮を移動しながら鏡に相手が見えた瞬間に早撃ちで攻撃するわ。
向こうも鏡ごしでしか攻撃できないみたいだから、ユーベルコードにクイックドロウの技能を合わせて更に加速して先手を打つようにするわね。
この状況なら非戦闘行為じゃないからこちらの攻撃も通るしね。




 氷の迷宮を田中・香織(ヒーローに憧れた人形・f14804)は駆け抜けていた。
 迷宮の壁にうっすらと見える氷の鏡から冷気を纏った羽や亡霊が飛び出し、香織に襲い来る中、香織はグリードオーシャンの市場で思わず一目惚れした『拳銃』を握りしめ撃ち落としていく。
 どうにか『備・氷』の攻撃を凌いでいるが一方的に攻撃を受け続けるのはキツイ。
「アハハ!
 どう?私様の屋敷の防衛システムは?
 詫びて許しを請うんだったら家来にしてあげる」
 アハハと笑う『備・氷』の笑い声が迷宮内に響き渡っていた。
「さすがに一方的ってのはキツイわね」
 歯嚙みする香織は何を思ったのか、迷宮の通路の真ん中に歩み出る。
「あら、降参のつもり?
 だったら、詫びなさいよ。
 勝手に他人の家に入ってごめんなさいってね!」
 『備・氷』の声が響く中、香織は通路の真ん中で立ち尽くす。
「ほら!さっさと詫びたらどうなのよ!!」
 ただ通路の真ん中で立ち尽くすだけで何もしない香織にしびれを切らした『備・氷』の羽が氷の鏡から飛び出した瞬間。
「こいつで勝負よ」
 香織は氷の鏡を【|早撃ち《クイックドロウ》】で撃ち抜いた。
 攻撃の瞬間、氷の鏡は両者のいる場所が繋がる。
 その一瞬を利用し香織は『備・氷』を攻撃したのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘンリエッタ・ネクサス(サポート)
「状況:能動的脅威を検知/脅威度=グレードⅣ――任務遂行を最優先」
◆口調
・一人称はボク、二人称はあなた
・誰でも丁寧な口調。語彙は硬く、形式的
◆特技・性質
・全身を機械的に強化されており、常人以上の身体能力と反応速度を有する
・USBで充電可能
◆行動傾向
・とあるヴィランの組織の尖兵として造られた宿命に抗うべく、猟兵として活動しています
・体内に武器やセンサー等を格納しており、状況に応じて展開します
・強化頭脳は動作のムダを省きます
・私情や一般的道徳に囚われることなく、合理的な行動に徹します(中庸/中立)
・感情表現を学習途中なので無機質な印象を与えがちですが、実は人情を重んじ、真顔でジョークを言います


水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか

太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ

正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像で目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな

それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ




「状況:能動的脅威を検知/脅威度=グレードⅣ――任務遂行を最優先」
「水心子真峰、推参
 さて、真剣勝負といこうか」
 氷の迷宮を駆け回る猟兵達の中にヘンリエッタ・ネクサス(棄てられた少女兵器・f35114)と水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)の二人がいた。
 二人は道中、氷の窓を警戒しながら先を進んでいた。
 最初は不意の攻撃に戸惑っていたが、氷の窓の存在に気付き攻撃を警戒するように進む様になってからはスムーズに先に進めるようになっていた。
「状況:不変=一方的な攻撃
 状況適応≦ボクたちの疲弊」
「そうだな、このまま一方的に攻撃を受け続けるというのも癪だ。
 早々に『備・氷』を見つけ出したいところだな」
 しかし、状況になれたといっても一方的に攻撃を受け続ける状況は変わらず、体力というか電力というか霊力といったものはどんどんと消費されていくばかりだ。
 
 これで何度目になるか、『備・氷』の羽を防いだ二人はふと気づく。
「疑問:なぜ敵の攻撃は届くのでしょう?」
「それは私も思ったな。
 ということは試してみる価値はありそうだ」
 二人は頷き氷の窓に視線を向ける。
 迷宮の所々にある氷の窓は閉ざされていれば、迷宮を構築する壁と同じだが、
 攻撃の為に開かれれば両者を繋ぐ道となる。
「窓が開かれた!」
 真峰は【錬成カミヤドリ】で自身である『水心子真峰』を複製し、周囲に展開させる。
「状況:損傷率甚大――緊急修復プログラムを|作動《ラン》します」
 ヘンリエッタは【|緊急修復プログラム《リカバリー・プログラム》】で自身を黒色の液状ナノマシンで覆い、氷の窓から飛び出した『備・氷』の羽へと飛び込み『フレミングの左手』に仕込まれた電磁投射砲を撃ち放つ。
 それに追随するように真峰の『水心子真峰』の複製が氷の窓へと飛び込んでいく。
 それから暫くした後に氷の迷宮が崩壊し始めた。
 どうやら備家の始祖『備・氷』を撃破したようだ。
 氷の迷宮と共に雲海の中で発見された遺跡は崩れ去っていき、ようやくの永い眠りにつくのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年07月09日


挿絵イラスト