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アングラダイモン

#サクラミラージュ #黯党

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#黯党


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●西園寺邸襲撃
 帝都郊外、華族の中でも中心人物たる西園寺卿の邸宅へ、怪しげな集団が突入していく。
「何だ貴様らは!」「うわあっ!」
 警備の兵の誰何の声を無視して突撃する彼らは、兵を一蹴して邸宅内部へと侵入していく。「|悪魔 《ダイモン》化」した彼らにとって、一般の兵などものの数ではない。
 そしてこの日、西園寺卿は|黯党 《あんぐらとう》によって暗殺されたのである。

●暗殺計画を止めろ!
「というのが、我の見た予知の内容だ」
 グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、集まった猟兵達に予知の内容を告げる。それによると、帝都の重鎮の暗殺を|黯党 《あんぐらとう》が目論んでいるとのことだ。

「黯党は理不尽によって人生を転覆させられた「悲劇なる者」を煽り、悪魔甲冑「|黯瞞瑜 《アングラマンユ》」に搭乗させて帝都転覆を目論んでいたテロル組織だ。しかし今度は、首魁たる『本田・英和』が、直接新たな行動を始めたようだ」
 この英和は、極めて優秀な悪魔召喚士である。彼は「|黯 《あんぐら》」を記した護符によって影朧を「|悪魔 《ダイモン》」し、自身の|悪魔 《ダイモン》として作戦行動に従事させているという。
「その戦力でもって、奴は『帝都中枢に近しい、有力な華族や将校の暗殺作戦』を目論んでいる」
 それを防ぐのが、今回の第一の目的である。

「そのタアゲットとされたのが、西園寺卿だ。話は通してあるので、彼の邸宅内に布陣して、侵入してくる|悪魔 《ダイモン》化によって強大化した影朧の群れを迎撃してほしい」
 雑兵とはいえ、強化されているため油断は禁物だ。そしてある程度倒せば、暗殺作戦の要となる強大な|悪魔 《ダイモン》化影朧が出てくるはずだ。
「『不退転浅鬼・呪寿丸』なるこの影朧はかなりの強敵だ。しかし、敵はタアゲットの抹殺を最優先に動く。上手くそこをつけば倒すための隙も見つけられよう」
 そうして暗殺者を成敗すれば、西園寺卿を守り切ることができる。

「……そして、これほど強大な|悪魔 《ダイモン》化影朧を操るとなれば、使役者たる英和もそう離れた場所には居られない筈だ。その居場所を看破し、首魁たる英和を討伐するのだ!」
 そう、これこそがこの任務の第二の目的である。オブリビオンである英和は倒してもいずれ復活してしまうが、それでも|黯党 《あんぐらとう》の勢力を削ることにはつながるはずだ。

「|黯党 《あんぐらとう》などと言う秘密結社をのさばらせてはおけぬ! その目論見を潰し、首魁を撃破するのだ!」
 百々は猟兵達を激励すると、西園寺邸へと彼らを転移させるのであった。


夢幻
●マスターの夢幻です。

●章構成
 1章:集団戦『秘密結社バッテン党の突撃隊員』
 2章:ボス戦『不退転浅鬼・呪寿丸』
 3章:ボス戦『黯党首魁・本田英和』
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第1章 集団戦 『秘密結社バッテン党の突撃隊員』

POW   :    総員、突撃せよ!
【ライフル銃の射撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    銃剣さばきを目に焼き付けよ!
【銃剣】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
WIZ   :    真実を吐かねば苦しむぞ!
質問と共に【拷問道具】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。

イラスト:nasubi

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

真宮・響
夫の律(f 38364)と参加

サクラミラージュは家族に縁深い場所だ。件の秘密結社の事件には関わったことないが、この世界の物騒な闇の部分も多くみて来たからねえ。長く続くこの事件の大元に辿り着ける導き手となるのはためらいがないね。

律、陽動と引きつけ役すまないね。そのかわり締めはしっかりやる。{忍び足】【目立たない】【迷彩】で敵の後ろに回る。体勢崩される前に【怪力】【グラップル】で蹴りを入れた上で【残像】【見切り】で回避。

完璧に隙ができたら情熱の炎を発動。残らず焼き尽くす!!

悪いが愛するサクラミラージュに死神の手は伸ばさせない!!律、追い詰めるよ!!


真宮・律
妻の響(f00434)と参加

ああ、初めて子供達と出かけたのがサクラミラージュだった。星羅も含めて家族5人の家があるのもサクラミラージュだ。思い入れがある分、色んな闇も知ってるってことだ。

だから西園寺卿も勿論、この国に巣食う闇の真相に近づけるならなんでもする。

ああ、【陽動】と【遊撃】は任せてくれ。まず傭兵の知恵で防御力を上げ、【勝負勘】【瞬間思考力】【気配察知】を駆使して【衝撃波】を飛ばし、【音響弾】で注意をこちらに向ける。

まあ、多く惹きつける分倒れる可能性が高いので【残像】と【オーラ防御】の準備はしておく。響の攻撃が決まったら【限界突破】の【電撃】で確実にとどめをさす!!



「遂に秘密結社の首魁が動いたって話だね?」
「ああ、そいつを倒すためにも、先ずは西園寺卿の防衛だな」

 黯党の襲撃が予知された西園寺卿の屋敷内に、真宮・響(赫灼の炎・f00434)と真宮・律(黄昏の雷鳴・f38364)の姿があった。このサクラミラージュは、二人にとっても縁深い場所である。例えば、真宮夫妻が初めて子供たちと出かけたのもこの世界であるし、星羅も含めて家族5人の家があるのもここだ。
 そんな世界を脅かす秘密結社『黯党』の事件には今まで関わったことこそないものの、これまでいくつも事件を起こしている以上放っては置けない。この世界に巣食う闇に深入りすることになっても、その脅威を取り除くために二人は戦場に立つ。

 そうしてしばらくすれば、予知の通りに悪魔化影朧である『突撃隊員』の集団が塀を乗り越え門を突破し、西園寺邸の敷地内に突入してきた。

「律、陽動と引きつけ役は頼んだよ!」
「ああ、任せてくれ」

 敵に対して、律は衝撃波で先制攻撃を仕掛けつつ、音響弾を投擲して更に敵の注意を自分に向ける。それを受けた影朧たちは、先ずは邪魔者を潰せと彼へと『ライフル銃の射撃』を集中させる。

「生き延びるための備えはあるぜ」

 彼は三種のオーラを纏うことで防御力を強化していた。これが『傭兵の知恵』というものだ。それでも、英和による悪魔化で強化された敵の攻撃はなかなかに強烈だ。銃弾の衝撃はオーラを突破し、少しずつ律を削ってくる。
 そうして律が敵を首尾よく引き付ければ、この次は響きの出番だ。こっそりと忍び足で敵集団の裏に回っていた彼女は、一気に突撃隊員に躍りかかる。

「いくよ! アタシの情熱の炎、熱いだけでは済まないよ!!」

 蹴り飛ばして不意を打ったところに、響はユーベルコードを叩き込む。彼女の掲げた手から放たれる『情熱の炎』は消えることなく敵を包んで焼き尽くしていく。

「くっ……! 怯むな! 反転して迎え撃て! 我らの『銃剣さばき』を見せてやれ!」

 突撃隊員の中で、響への反撃をするべく小隊長らしき者が銃剣突撃の指示を出した。だが、それは悪手だ。響を誰よりも愛する者へと背を向けることになるのだから。

「やらせるか! これで終わりだ!」

 律が限界を超えて放つ電撃が、敵集団を蹂躙する。炎と電撃、二重の攻撃に挟まれ、突撃隊員の第一陣は壊滅状態だ。この調子で、邸宅を襲撃する敵を殲滅していこう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎

オーライ!
暗殺阻止ミッション、了解であります!
黯党の凶手から西園寺卿を護りマース!
レッツ、ディフェンス!

まずは、初動の突撃隊員の迎撃デスネ!
突撃して来る連中を待ち構えてお出迎えしマショー!
ドーモ! 秘密結社のエブリワン!
そしてサヨナラデース!
展開するのは、フルバースト・マキシマム!
ガトリングガンの弾幕、火炎放射器のファイア、グレネードランチャーの爆撃!
ライフル銃の射撃も飲み込む圧倒的パワーで吹き飛ばして差し上げマース!
ヒャッハー!

もちろん、邸宅への被害は抑えるよう位置取りは配慮しマース!
遮蔽に使われたものとかは、まー、コラテラル・ダメージということでご了承いただければ!



「オーライ! 暗殺阻止ミッション、了解であります!
 黯党の凶手から西園寺卿を護りマース! レッツ、ディフェンス!」

 いつもの調子でテンション高くバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)が西園寺邸に侵入してきた『突撃隊員』 達を迎撃する。

「ドーモ! 秘密結社のエブリワン! そしてサヨナラデース!」

 メイド服でのお出迎えも、挨拶はいきなりの大火力の一斉発射だ。

「フルバースト・マキシマム! ヒャッハー!!」

 サイボーグである彼女は、内蔵している火器を全展開して撃ちまくる。ガトリングガンの弾幕、火炎放射器のファイアー、そしてグレネードランチャーの爆撃が敵集団を呑み込んだ。
 いくらこの影朧たちが悪魔化しているとはいえ、出会い頭にこれだけの火力をぶつけられてはたまらない。反撃のライフル銃による射撃も呑み込む圧倒的なパワーの前に、彼らは一気に劣勢に追い込まれて撃滅されていく。

 もっとも、これほどの攻撃をブチかませば、いくら位置取りに気を使ったとしても邸宅には多少の被害が出てしまう。流れ弾やら遮蔽に使われて粉砕されたりと、後が大変そうだ。

「HAHAHA! コラテラル・ダメージということでご了承いただければ!」

 命が助かれば安いものと、このくらいは割り切ってもらうとしよう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ゲニウス・サガレン
急いで支配体制を変えるためにテロルは行われるわけだけど、それでは大きな混乱が生まれかねない
そちらが中枢を狙うなら、こちらもそちらの中枢に迫ってみようか
まずは突撃隊を相手にしないと
飛び道具持ちがたくさんいるのとは、まともにやりあいたくないな

アイテム「C式ガジェット」&「フライング・シュリンプ」&「海蛍閃光弾」&「沈滞の投網」
UC「ガジェットショータイム」
ガジェットはタコ型フォームに変身、あ、閃光弾持って行ってね
体色を変化させて周囲に溶け込み、突撃隊員が集まっている所にこっそり接近したら閃光弾を投擲
私指揮下の有翅エビは上空で待機、閃光を見たら投網を投下して敵を捕まえるんだ!
私は高所で指揮を執るよ



「急いで支配体制を変えるためにテロルは行われるわけだけど、それでは大きな混乱が生まれかねない……
 そちらが中枢を狙うなら、こちらもそちらの中枢に迫ってみようか」

 今回の黯党による西園寺卿襲撃の裏には、この秘密結社の首魁たる『本田・英和』の存在がある。帝都重鎮の危機であるとともに、これは敵の中枢を潰すチャンスであると、ゲニウス・サガレン(探検家を気取る駆け出し学者・f30902)はこの任務に参加していた。

「まずは突撃隊を相手にしないと……でも、飛び道具持ちがたくさんいるのとは、まともにやりあいたくないな」

 銃剣を装備した『突撃隊員』達を正面から相手するのはなかなか大変だ。そこでゲニウスは、『ガジェットショータイム』で召喚したタコ型のガジェットを中心に、自身のガジェットと発明品を使うことにした。彼の指揮に従って、ガジェットたちが動き出す。

「うわっ!」「何っ!?」

 先ずは体色を変化させて周囲に溶け込んだタコガジェットが、『海蛍閃光弾』を敵集団の中心に投擲して敵を怯ませる。

「よしっ、今だ!」

 それに合わせて、空中に待機していた『フライング・シュリンプ』達が、『沈滞の投網』を投下して敵を捕らえる。こうして動きを止めてしまえば、後はどうとでも料理できるというものだ。

 ガジェットたちの活躍で、襲撃してきた敵も残るはあと少しだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「人でさえ世に似た人は3人居ると申します。思い残す貴方達なら、その数はきっともっと多いのでしょうね…」
切なく笑う

「死して猶闘争に明け暮れる。其の心残りは、何方を倒そうが終息しません。何故なら、其の方を倒した後に何をしたら良いかと言う行動が、既に貴方達の中から喪われているからです。倒し続ける事だけに執着する貴方達が其の先へ進みたいなら。倒れた儘にならぬよう、どうぞ転生を望んで下さい」

UC「侵食・花霞」
物理攻撃無効
通電物質内移動
の能力を持った雷鳴電撃放つ桜吹雪と化して敵に纏わり付き焼き尽くしていく

「…どうか転生して、貴方達の真に願った望みに踏み出せますよう」
戦闘後
鎮魂歌歌い送る



 西園寺邸に侵入してきた影朧の集団に向けて、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は切なく笑う。

「人でさえ世に似た人は3人居ると申します。思い残す貴方達なら、その数はきっともっと多いのでしょうね……」

 しかし、『突撃隊員』達は彼女の言葉を無視して、標的である西園寺卿を目指して突っ込んでくる。

「残念です……『侵食・花霞』」

 桜花がユーベルコードを発動すると、彼女の姿が桜吹雪へと散る。そしてそれは稲妻の如き速さで影朧たちに纏わりつく。

「死して猶闘争に明け暮れる。其の心残りは、何方を倒そうが終息しません。何故なら、其の方を倒した後に何をしたら良いかと言う行動が、既に貴方達の中から喪われているからです」

 攻撃をしつつも、桜花は言葉を紡いでいく。

「倒し続ける事だけに執着する貴方達が其の先へ進みたいなら。倒れた儘にならぬよう、どうぞ転生を望んで下さい」

 物理攻撃を無効とする桜吹雪となった桜花に、突撃隊員の銃剣は通じない。悪魔化していることも関係なく、彼らは悉く焼き尽くされて消滅していった。

「……どうか転生して、貴方達の真に願った望みに踏み出せますよう」

 倒された影朧に、桜花の説得がどこまで通じたかはわからない。それでも桜花は彼らの転生を願い、殲滅した彼らに鎮魂歌を歌い送るのであった。

 ともあれこれで敵集団は壊滅した。しかし黯党の暗殺計画はこの次が本命であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『不退転浅鬼・呪寿丸』

POW   :    傾国の怨鬼
【自身を呪縛する数多の怨念】から【半径五メートル内の対象全てに呪詛】を放ち、【傾国の願い】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    一刀入魂必当両断・風ノ太刀
【軌道は見切り易いが、風の如き速さの一刀】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    強制改心刀・悪
【斬った者の悪を増大し支配する傾国の怨念】を籠めた【刀剣】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【良心】のみを攻撃する。

イラスト:FMI

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ブライアン・ボーンハートです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 『突撃隊員』達は、猟兵達によって殲滅された。しかし、ここで西園寺邸の門扉を粉砕し、暗殺作戦の要となる強大な悪魔化影朧が出現した。

「……殺す」

 恐るべき怨念を纏いし『不退転浅鬼・呪寿丸』は、邪魔する者すべてを切り捨てて標的を殺すつもりだ。

 猟兵達よ! この影朧を倒し、西園寺卿を護り切るのだ!
ゲニウス・サガレン
幾多の戦場や冒険をくぐりぬけてきた(?)私ならわかる
あれ、やばい人だ……
殺気とかから察するにまともに戦っても、恐らくこちらの想定の範囲では収まらない

搦め手で隙を作れるか……
アイテム「C式ガジェット」&「海蛍閃光弾」&「スティングレイ短針銃」

向こうのペースで動かれたらその瞬間に終わりだ
初手で海蛍閃光弾
この隙にUC「ガジェットショータイム」
ガジェットはタコ型に変身、体色を変えて周囲に擬態して潜むんだ

私は距離をとって逃げ腰の姿勢で、短針銃を乱射
敵は銃撃の合間に切り込んでくるはず
そこを狙え、ガジェット! 死角から頭にとびかかって貼り付け!
タコはそう簡単にははがれないぞ
そこを銃撃だ!



「うわぁ……」

 現れた『不退転浅鬼・呪寿丸』を見たゲニウスは、敵の戦力を明らかに『やばい』と判断した。どういう行動をとっていたかはともかく、幾多の戦場や冒険をくぐりぬけてきた彼の推測では、この相手はまともに戦っても恐らくこちらの想定の範囲では収まるものではない。だからと言ってここで逃げれば、護衛対象を護れない。ここは勇気をもって立ち向かわねばいけない場面だ。

「向こうのペースで動かれたらその瞬間に終わりだ。ここは搦め手で隙を作れるか……」

 ゲニウスは先手を取って『海蛍閃光弾』を使用し、敵の視界を潰す。しかし雑兵には効果的だったそれも、この相手にはほんの少しの足止め程度にしかなっていない。

「そんな! これじゃあマズいぞ……」

 逃げ腰になりながら『スティングレイ短針銃』を乱射するゲニウスに対し、呪寿丸はそれを意にも介さず『一刀入魂必当両断・風ノ太刀』の構えを取る。

「殺す――ッ!?」

 だが、その一瞬の合間に、呪寿丸の死角から何かが彼に飛びかかってきた。

「なんてね……いいぞガジェット! そのまま貼りつくんだ!」

 それは、閃光弾に合わせてこっそりとゲニウスが『ガジェットショータイム』で召喚していたタコ型ガジェットだ。それは体色を変えて周囲に擬態して潜み、これしかないというこのタイミングで敵に襲い掛かったのだ。

「こいつはそう簡単にははがれないぞ!」

 呪寿丸がガジェットを引きはがそうと苦慮する間に、ゲニウスは銃撃で彼にダメージを蓄積させていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「殺すと言う手段だけが目的なら。転生してもしなくても、貴方は幸せなのかもしれません。けれど。私にとって、生者の殺人鬼と異なる、死を伝播する影朧の殺人鬼は共存出来ない存在です。貴方を倒して転生に叩き込んで差し上げます…悔しかったら、生者になって戻っていらっしゃい」

UC「侵食・花霞」
物理攻撃無効
通電物質内移動の能力を持ち雷鳴電撃発し雷の速さで動く桜吹雪と化して敵に纏わり付く
敵が炭化して一欠片の炭と化す迄離れない
怨念は狂気耐性・呪詛耐性・浄化で凌ぐ

「怨念だけでは私を倒せません。影朧の儘でも私を倒せません。在るもの全てを打ち倒したいと願うなら…転生して此の世に戻っていらっしゃい」

戦闘後小さく鎮魂歌歌う



「……殺す!」

 多少の手傷を負ったものの、『不退転浅鬼・呪寿丸』は殺意と怨念を溢れさせている。その凶行を止めるべく、今度は桜花が立ち塞がる。

「殺すと言う手段だけが目的なら。転生してもしなくても、貴方は幸せなのかもしれません……」

 それが怨念によるものか悪魔化の影響なのかは不明ではあるが、この影朧の殺意には並々ならぬものがある。そんな相手に、桜花は言葉を続ける。

「けれど。私にとって、生者の殺人鬼と異なる、死を伝播する影朧の殺人鬼は共存出来ない存在です。貴方を倒して転生に叩き込んで差し上げます……悔しかったら、生者になって戻っていらっしゃい!」

 そう言い放った桜花の身が、桜吹雪へと散る。『侵食・花霞』を発動した彼女は花霞に見える超高速で呪寿丸に纏わりつくと、彼に強烈な電撃を見舞った。

「ぬぐっ……!」

 自慢の『風ノ太刀』も物理攻撃の通じぬ桜吹雪を斬ることは出来ない。それでも彼は怨念を溢れさせ、まとわりつく桜吹雪に抵抗する。

「あああああっ!!」
「怨念だけでは私を倒せません。影朧の儘でも私を倒せません。在るもの全てを打ち倒したいと願うなら……転生して此の世に戻っていらっしゃい」

 しかしその程度の抵抗は桜花も予想の内だ。彼女は怨念を浄化し、電撃を流し続ける。これで呪寿丸の体力は大きく削られることになった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

真宮・響
夫の律(f 38364)と参加

確かにこのサクラミラージュは人の悲しみの念から生まれる影朧という存在がいる以上、討伐のために軍部が強い。でも悲しいことに無念の死を遂げる方が多い。

そういう軍人の影朧を多く見てきた分、その誇り高き志を利用する組織は悪辣だね。西園寺卿、アンタは必ず守る。

敵の攻撃の性質からいつもの背後取り戦法はとらない。正面から赫灼の戦乙女と共に真っ向から槍で【怪力】【串刺し】でぶっ刺す。まあ、ぶっSASU前に【残像】【心眼】【見切り】で回避しなければならないが!!律との連携ならなんとかなるだろう。

敵の動きの冴えから一撃加えるのが限界だろう。後は戦友に任せるよ!!


真宮・律
妻の響(f00434)と参加

サクラミラージュの戦場の経験が長い家族の話によると国を守る為に命を散らす軍人が多いそうだな。俺も傭兵だからわかるが志半ばで死ぬのは本当に無念だ。俺の場合は稀有な例だ。

同じ剣を持つものだからこそ、その無念の思いを利用される戦士は志がこれ以上利用されるためにに止める。ああ、護衛主の命は必ず守る

下手な陽動は危険だな。思わず西園寺卿のところにいきかねない。ああ、響、連携して挑むぞ。

グレプスキュルの威力を傭兵の切り札であげ、【残像】【心眼】【瞬間思考力】で敵の剣を避けながら響の槍と剣の一撃を【切断】【重量攻撃】で思い切り決める。

まあ、一撃が限界か。後は任せた!!



 西園寺邸の庭にて、真宮夫妻と『不退転浅鬼・呪寿丸』が対峙する。帝都転覆を目的として重鎮たる西園寺卿を狙う呪寿丸に対し、護衛についた二人のモチベーションは高かった。

「サクラミラージュの戦場の経験が長い家族の話によると、国を守る為に命を散らす軍人が多いそうだな。俺も傭兵だからわかるが志半ばで死ぬのは本当に無念だ。戻ってきた俺の場合は稀有な例だな」

 律は妻と娘を庇って死亡した経験がある。魂人という特異な種族として再びの生を得ているのは、本当に例外だ。

「確かにこのサクラミラージュは人の悲しみの念から生まれる影朧という存在がいる以上、討伐のために軍部が強い。でも悲しいことに無念の死を遂げる方が多いね。

 黯党のような秘密結社は元より、影朧の脅威によってサクラミラージュではそんな悲劇が溢れている。

「……そういう軍人の影朧を多く見てきた分、その誇り高き志を利用する組織は悪辣だね。だから、西園寺卿は必ず守るよ!」
「同じ剣を持つものだからこそ、その無念の思いを利用される戦士は志がこれ以上利用されるためにに止める。ああ、護衛主の命は必ず守る!」

 そう決意を固めつつも、二人は冷静に敵を分析して戦術を組む。敵の目的があくまで西園寺卿の暗殺である以上、下手に陽動すれば猟兵を無視して標的を殺すべく行動しかねない。ここは正面から二人の連携で打ち砕くべきと判断し、響は『ブレイズランス』を、律は『クレプスキュル』を構えて敵の行動を待つ。

「……死ね!」

 二人に向けて、軍刀を抜いた呪寿丸は『一刀入魂必当両断・風ノ太刀』を繰り出した。風の如き超速の一刀、それは恐るべき速さと威力を秘めていたが、その太刀筋は素直で見切りやすいものであった。

「……今だ!」
「見切ったよ!」

 タイミングを見計らっていた二人はお互いに声をかけて敵の一撃を回避すると、カウンター気味に攻撃を放つ。

「切り札を切る! 存分に喰らっとけ!!」

 先ずは律の振るうクレプスキュルが、防御した敵の軍刀をへし折って敵を切り裂いた。そうして敵が体勢を崩したところに、響が『赫灼の戦乙女』と共に呪寿丸を串刺しにする。

「これで終わりだよ!」

 胸と腹を貫かれた呪寿丸は動きを止め、その場で消滅していく。これまでのダメージの蓄積もあり、これで体力が尽きたようだ。

 これにて猟兵達は、黯党による暗殺計画を阻止したのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『黯党首魁・本田英和』

POW   :    汝の業は無力なり
対象のユーベルコードに対し【それらを喰らい破裂する使い捨ての悪魔 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
SPD   :    『何故、欺瞞に満ちた世界を守る?』
対象への質問と共に、【邪悪なる混沌の光 】から【盟約の妖獣】を召喚する。満足な答えを得るまで、盟約の妖獣は対象を【呪術、爪牙】で攻撃する。
WIZ   :    世を憎む者共よ
いま戦っている対象に有効な【悪魔化した影朧 】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。

イラスト:ひなや

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は国栖ヶ谷・鈴鹿です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 首尾よく暗殺計画を阻止した猟兵達であるが、今回の任務はまだ終わらない。むしろ、ここからが本番だ。先ほどの影朧にを強化していた悪魔を使役するため、この付近に黯党の首魁が潜んでいるはずであるからだ。そして暫しの捜索を経て、その居場所が猟兵達の元にもたらされた。

「まさか、あの悪魔化影朧を倒すだけでなく、この私まで追いつめられるとは……六番目の猟兵の力は、予想以上のようですね」

 猟兵達に囲まれていても、『本田英和』は冷静に猟兵達の強さを計っている。それは、この状況など簡単に打開できるという自らの実力への自信があるからなのだろう。

「ですが、伊達に私も黯党で首魁を務めて居るわけでは御座いませぬ。この悪魔召喚の技、存分に味わっていただきましょう」

 稀代の悪魔召喚士たる英和は、その力を用いて猟兵との戦闘に入る。オブリビオンである彼を完全に滅ぼすことは出来ずにいずれ骸の海から再び蘇ってはくるだろうが、ここで倒すことは黯党への大きな打撃となるはずだ。
 猟兵達よ! この邪な先覚者を打ち倒すのだ!
ゲニウス・サガレン
御大将のおでましか
欺瞞に満ちた世界とおっしゃるが、生物の世界は欺瞞も隠ぺいもなんでもござれ
すべてはあらゆる環境で生き残るための業さ

強い相手であれば戦場を敵の都合に合わせない、それが大事だ

アイテム「陸生珊瑚の浮遊卵」&「海蛍閃光弾」&「星屑ロケットランチャー」&「ギアスカラベ」

浮遊卵は水蒸気を吸って急速に膨らむ
これをばらまけば目くらましにも、邪魔な浮遊障害にもなる
浮遊卵に紛れて、ロケットランチャーを通常火薬で適時発射
本人であれ悪魔であれ接近してくれば閃光弾を使用
一定の距離を取りつつ、時間を稼ぎたい

UC「スカラベの輝き」
ギアスカラベは敵の魔力を解析する
一か八か、君が呼び寄せし魔の力をお返しする!



「君が黯党の御大将か」
「おや、まさか私が見つかってしまうとは……六番目の猟兵の力は、予想以上のようですね」

 最初に本田英和と対峙したのはゲニウスであった。英和は追手たる猟兵の出現にその力を称賛しつつも、ゲニウスへと問いかけてきた。

「それだけの力を持ちながら……『何故、このように欺瞞に満ちた世界を守るのですか?』」

 その言葉はユーベルコードとなりて、邪悪なる混沌の光から盟約の妖獣が召喚された。その狐の姿の妖獣は、ゲニウスへと襲い掛かってくる。

「欺瞞に満ちた世界とおっしゃるが、生物の世界は欺瞞も隠ぺいもなんでもござれ。すべてはあらゆる環境で生き残るための業さ!」

 サクラミラージュを、帝都の体制を批判する英和の問いに、ゲニウスはあえて生存競争の必然であるとズラした答えを返す。それで相手が満足することは無いだろうが、それは紛れもなくゲニウスの本心だ。

「それっ!」

 ゲニウスは『陸生珊瑚の浮遊卵』をばら撒き、妖獣の足止めに使う。水蒸気を吸って急速に膨らむそれは目くらまし件、邪魔な浮遊障害として敵を妨害する。
 もっとも、それだけで妖獣の接近を防ぐことは出来はしない。だが、少し足手の動きが遅れれば、次の手を打つことができる。

「強い相手であれば戦場を敵の都合に合わせない、それが大事だ」

 合間に放たれる『星屑ロケットランチャー』は妖獣を削り、それでも接近してきた相手を十分に引き付けてから、ゲニウスは『海蛍閃光弾』をお見舞いした。これには妖獣もたまらず、大きく怯んで動きを止める。

「よし! スカラベよ! 集めた魔力を解き放て! 全力射撃だ!」

 ここでこっそりと英和の魔力を解析・吸収していたギアスカラベが、それを輝く無数の光弾として撃ち放った。それは妖獣を貫き、さらにはその後方にいた英和へと確かなダメージを与えたのであった。

「ぐっ……油断したつもりはないのですが……」

 ゲニウスの一か八かの策は成った。呼び寄せた魔の力を返すことで、彼は敵に手痛い一撃を見舞うことに成功したのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
胸撫で下ろし
「男装女子じゃなかった…つまり、今上帝の暗殺部隊ではないと言う事ですね」※妄言頓痴気節

「ええ、此れで安心して貴方に転生をお勧めできます。貴方は今上帝が転生を拒む程心傾ける方では無いようですから」
莞爾と笑う

「貴方が何れ程悪魔召喚を極めようと、今上帝の無聊を慰めるには足りません。本気で此の世を転覆させたいと思うなら…転生して、又人として戻っていらっしゃい」
※超本気

UC「召喚・不滅の精霊」
UCを連続で放ち妖獣ごと貫通して敵を倒すのを狙う
敵の攻撃は第六感や見切りで躱し呪詛耐性で耐える

「今上帝には人でなければ届きません。願い叶える為にも転生を」
※本気の思い込み

戦闘後は鎮魂歌歌い送る



 続いて本田英和の元に辿り着いた桜花は、敵の姿を見てほっと胸を撫で下ろした。

「男装女子じゃなかった……つまり、今上帝の暗殺部隊ではないと言う事ですね」

 今上帝を何より敬愛する桜花にとって、それは大事なポイントだ。それが確認できたならば、容赦なく倒すことができるのだから。

「ええ、此れで安心して貴方に転生をお勧めできます。貴方は今上帝が転生を拒む程心傾ける方では無いようですから」

 先日の事件にて、ソウマコジロウなる大叛逆者が帝によって直々に新皇塚に封じられていた。しかし、目の前相手はそうではない。帝にとっては取るに足らない小物なれば、ただの影朧同様の対応で良い。桜花は莞爾と笑いながら、英和へと転生を勧める。

「随分と帝にご執心のようですが……このような欺瞞に満ちた世界を作り出したる元凶でしょう。なぜそれに迎合し、世界を守ろうとするのですか?」

 それに対して英和は、桜花へと疑問を返す。それはユーベルコードとなって盟約の妖獣を召喚する。……しかし、思い込みの激しすぎる桜花の前で、帝を否定するような言葉を吐くのは悪手だ。

「……言葉を交わす価値もありませんね」

 それは桜花の逆鱗である。口論の余地すらなく、目の前の愚か者を消滅させるべく彼女はユーベルコードを発動する。

「我が敵の命を捧げる、我が敵の存在を捧げる、原初の精霊であり不滅の精霊であり名なき畏怖である汝に希う……彼なるものを、喰い尽くせ!」
「なっ! これは……!!」

 召喚された『不滅の精霊』が放つ颶風は、英和の妖獣を消し飛ばす。それでも飽き足らず、彼女は繰り返し不滅の精霊に指示を出して、英和本人を消滅させんと颶風を放ち続ける。

「貴方が何れ程悪魔召喚を極めようと、今上帝の無聊を慰めるには足りません。本気で此の世を転覆させたいと思うなら……転生して、又人として戻っていらっしゃい」

大成功 🔵​🔵​🔵​

綾倉・吉野
綾倉吉野、救援に駆け付けましたであります!

そ、そんな言葉には惑わされないであります!世に正さねばならぬ事が多いとしても、黯党の行いは看過できないのであります!
マステマ(そうですよ吉野。何処出身の誰かは関係なく、あれは憂国の士などではない「この世界の敵」です)

貴女の力を貸してほしいのであります……【捌式召喚術「バルバトス」】!!
私自身が前に出て退魔刀での武器受けと破邪・破魔の力で妖獣に応戦、その後ろからバルバトス殿が後方支援、または使い手本人へとバルバトス殿が攻撃、私が桜花軽機で妖獣ごと霊力弾の弾幕を張って支援、という形で連携し、相手に対抗するであります!

※マステマさんは吉野に憑いてる女性悪魔



「綾倉吉野、救援に駆け付けましたであります!」

 本田英和撃破を支援するため、綾倉・吉野(桜の精の學徒兵・f28002)もまたこの場へと駆け付けてきた。

「貴女もですか……何故、このように欺瞞に満ちた世界を守るのでしょう?」

 対する英和は、これまでと同様に吉野へと問いかける。このサクラミラージュの上層部こそ間違っており、黯党の行動こそが正当ではないかと。
 そして彼の問いかけはユーベルコードとして、邪悪なる混沌の光から盟約の妖獣を召喚した。

「そ、そんな言葉には惑わされないであります! 世に正さねばならぬ事が多いとしても、黯党の行いは看過できないのであります!」
(「そうですよ吉野。何処出身の誰かは関係なく、あれは憂国の士などではない『この世界の敵』です」)

 如何に言葉を繰ろうとも、黯党はただのテロリストに他ならない。彼女に憑くマステマの助言も受けて、吉野は毅然とした態度で妖獣へと応戦する。

「貴女の力を貸してほしいのであります……捌式召喚術『バルバトス』!!」

 吉野は梟の頭部と翼持つ狩人の悪魔『バルバトス』を召喚すると、それに後方支援を任せて自ら前に出て妖獣と交戦する。

『グルルルル……』
「バルバトス殿、影の矢であります!」

 妖獣の攻撃を吉野が退魔刀で受け止める間に、後ろからバルバトスの放った影の矢が敵の動きを封じる。そうして作り出したチャンスに、吉野はバルバトスと共に英和本人へと霊力弾や影の矢をお見舞いした!

「本田殿、お覚悟であります!」
「ぐっ……なかなか強力な悪魔を従えているようですね」

 稀代の悪魔召喚士たる英和は、皮肉にも悪魔召喚士の吉野によって追い詰められていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎

ドーモ! 黯党首魁・本田英和殿!
ここで一太刀、浴びせて参りマース!

召喚される悪魔や妖獣、影朧をファルシオンで切り払い、英和殿に接近して行きマース!
我輩のユーベルコードを相殺する強力な業をお持ちとの情報、しっかり聞き及んでいるのであります!
故に、叩き込むのは一瞬の一撃必殺!
タイミングを見計らい、アタックチャンスを逃さずにUCを発動しマース!

「六式武装展開、煙の番!」
噴出した煙は、使い捨て悪魔に喰われるデショーガ……その中にワタシはいマセーン!
滑走靴による空中機動で頭上から攻めマース!
英和殿の上空から一気に距離を詰めて、打ち下ろし式パイルバンカーを叩き込むであります!



「ドーモ! 黯党首魁・本田英和殿! ここで一太刀、浴びせて参りマース!」

 テンションも高くバルタンが、本田英和との決戦の場へと辿り着いた。

「六番目の猟兵の組織力がこれほどとは……」

 次々と現れる猟兵達の波状攻撃に、さしもの黯党の首魁も劣勢だ。しかし、その実力は本物だ。稀代の悪魔召喚士たる彼は、幾体の悪魔を召喚してその身を守る。

「噂通りの強さデース! しかし、ワタシは止まりまセーン!」

 バルタンはファルシオンで悪魔を切り捨てつつ、英和の元へと迫る。だが、近づくほどに敵の密度は増すものだ。英和を目の前にして、バルタンの突進が止まる……かと思いきや!

「六式武装展開、煙の番!」

 バルタンはユーベルコードを発動し、煙を噴出して周囲の視界を閉ざす。彼女は最初からこれを狙っていたのだ。

「小細工など無駄です。『汝の業は無力なり!』」

 それに対して、英和は慌てずにユーベルコードを発動する。そうして召喚された使い捨ての悪魔が、煙を喰らって無効化した。だが、煙が晴れたものの、バルタンの姿が見当たらない。

「む? 何処へ……」
「HAHAHA! こっちデース!!」

 返す言葉は、英和の上から聞こえた。そう、バルタンは煙が消されるまでの間に、『滑走靴』で空中を駆けて敵の頭上へと走りこんでいたのだ。敵のユーベルコードの情報はグリモア猟兵よりもたらされている。消されることまでふまえての策で、一瞬の好機をバルタンは掴んだのだ!

「ミッション、達成デース!!」

 バルタンの放つ『パイルバンカー』が、英和を脳天から串刺しにする。最初に言っていた一太刀ならぬ一刺しだが、まあそこは誤差のようなものだ。これにて決着、倒された黯党首魁たる本田英和はその場で消滅していく。

 猟兵達の活躍によって、事件は完全に解決した。英和はいずれ骸の海より蘇ってくるだろうが、黯党の企みは潰れ、大きな打撃となったことは間違いない。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年05月01日
宿敵 『黯党首魁・本田英和』 を撃破!


挿絵イラスト