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【サポート優先】美味しいお菓子が出来たらいいですね。

#シルバーレイン #戦後 #街のオブリビオン退治

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#街のオブリビオン退治


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 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。


「タイトルからして既に諦め臭がすると言ってはいけません」
 駄目なんだ。
 虹目・カイ(○月・f36455)の言うことには、とあるお菓子教室にオブリビオンが現れると言う。
 但し、今回に関しては(一応)悪意はなく――勿論悪意がないから見逃すという手があるわけでもないのだけれど――純粋にお菓子作りを楽しみたいと思ってのことらしい……が。
「残念ながら生来の実験趣味が災いして連鎖爆発により大爆発が巻き起こります」
 どうしてそんな怖い趣味を持ってしまったんだ。
「曰く『料理って化学だよね』とのことで」
 言いたいことは解るけど。
「そんな感じでアレンジと称してあれやこれやを投入して結果爆発させるという、初心者が一番やっちゃいけないムーヴによる惨劇が起きてしまうので、さくっと倒してきていただきたいのですけどね」
 お菓子教室なので、やはり一般人がいる。
 規模はそう大きくないので要避難誘導者は講師を含めた数名程度だが、お菓子教室が開催されないとそもそもオブリビオンが現れないので、教室自体をお休みにするのは不可能だ。
「なので、皆様もお菓子作りに参加して、それとなーくオブリビオンと引き剥がしておくのがよろしいかと。お菓子作り苦手な方でも、端っこの方で講師や他の参加者に質問するという体で避難誘導に貢献出来ると思いますし」
 成程、製菓の腕前は問われないわけだ。そもそも、お菓子『教室』なのだから不慣れな者が習いに来てもおかしくないわけだし。
「というわけなので、敵が爆発物生成する前に一般の方をすぐ逃げられるよう誘導しつつ、爆発で教室が消し飛ぶ前にオブリビオン退治をよろしくお願いいたします」
 にこりと笑うカイの掌の上で、|虹《グリモア》が煌めいている。


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあと申します。
 ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
 勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします。
 (但し通常参加はタイミングによっては流れる可能性があります。同章受付中の再送は歓迎です)

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:日常『お菓子屋さんのお菓子教室』
 第2章:ボス戦『シリアルエクスペリメンツ』

 第1章では、お菓子教室に生徒として潜入しつつ、不自然にならないようオブリビオンから一般人を遠ざけていただきます。
 オブリビオンは窓際の席に陣取っているので、一般人は学校教室のように二箇所ある廊下際の出入口付近に誘導すると良いでしょう。
 余談ですがこの日はシュークリームを作る予定です。意外と難しいことに定評があるお菓子ですが、比較的簡単な作り方を教えてくれるようです。

 第2章では、料理にケミストリーを感じてお菓子教室に参加していた『シリアルエクスペリメンツ』との戦いです。
 一般の方々は出入り口にさえ寄せておけば戦闘が始まったと見るや逃げていきます(ついでにちゃんとオブリビオン側の方がヤバいと察します)のでご安心ください。
 教室を爆発させる前に倒しましょう。

 サポート優先シナリオのため、調子と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 日常 『お菓子屋さんのお菓子教室』

POW   :    積極的に教えてもらう

SPD   :    自分の技術も見せながら教えてもらう

WIZ   :    自分なりに理解しながら教えてもらう

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アンガンチュール・アルヴィトル(サポート)
えっと…エンジェルのバロックメイカー×死霊術士、28歳の女です。
普段の口調は「僕っ娘(僕、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」。
大切な人には「少女(わたし、あなた、~さん、ね、よ、なの、なの?)」です。
吃音気味です。

…自分で言うのもなんですが、基本的に怖がりで、慎重に動く事を好みます。
自分で何かしようとすると高確率で失敗すると思っているので、可能な限り召喚したバロックレギオンにやらせたがります。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
絡みOK、NGなし。
あとはおまかせします。よろしくおねがいします…。




「……ええっと、その……ここはどうすれば……」
 アンガンチュール・アルヴィトル(ブロウクンハート・エンジェル・f34491)は工程ごとに講師に尋ねながら、シュークリームを作っていた。
 流石につきっきりというわけにも行かないから、他の参加者からの質問に対応している時は、出来るだけ手を止めて、講師の手が空き次第次の質問をするようにしていた。
「卵は常温に戻したものを使いますね。あ、慣れない内は一個多めに戻しておくといいですよ、多すぎも駄目ですが、少ないよりは多い方が失敗しにくいですからね」
「はっ、はい……!」
 今回は予め戻しておいたのを使いますね、と手渡された卵を受け取るアンガンチュール。なお、実際の作業はこっそりバロックレギオンで行っている。
 自分自身で考えて実行するということが、トラウマによって苦手になってしまった彼女にとっては、教えられるレシピの通りに作ればいいのはありがたかった。
 そして結果として、講師をほぼ出入り口付近に常駐させることにも成功していた。

成功 🔵​🔵​🔴​

諏訪野・みすず(サポート)
サポート役をします。「心配することはないよ。みすずちゃんが必ず治すから」「コッチはみすずちゃんに任せてね。無理に突っ込んじゃダメだよ」アドリブ、共闘歓迎です。


向・存(サポート)
もし手助けが必要でしたらお手伝いするのですよぉ~。
得意なのは近接戦闘とか、【情報収集】も兼ねた見回りとかお話を伺うのも好きですよぉ~。
非道なことをなされる方には手加減無用、全力で参らせていただきますねぇ~。
大丈夫ですよぉ~。手足の二・三本くらいもげてもなんとかなりますのでぇ~。

ユーベルコードの出し惜しみをするつもりはありませんよぉ~。
使いどころに迷ったときはぁ、ご同輩に相談するのも良いですねぇ~。
あとは最後まで油断大敵、【咄嗟の一撃】も放てるように【逃亡阻止】は意識しておきましょう~。
堅実にきちんと片づけたら、皆で美味しいものでも食べて帰りましょう~。
※アドリブ・連携歓迎




「アース系世界のお菓子は美味しいですよねぇ〜。|作り方《レシピ》を覚えて帰るのもいいですねぇ」
 そうしたら、適切な材料と調理器具さえあれば美味しいお菓子が作れると、向・存(葭萌の幽鬼・f34837)は結構楽しげであった。
 勿論、当初の目的も忘れてはいない。
「すみません〜、ここはどうすればいいでしょう〜? このくらいのことで先生を呼ぶのも申し訳なくってぇ〜」
「えっ、私でいいの? 私も先生の受け売りだけど……」
「はい〜、私は完全に初心者なのでぇ〜……あっ、ご迷惑でなければ一緒に作りませんかぁ〜?」
「……そうね、私で解ることなら何でも聞いて!」
 解らない体で少し遠くの、しかし向存の位置から声を掛けても不自然ではない距離の参加者へ尋ね、自身のいる出入り口近くへと誘導することに成功する。
 もしかすると相手は、自分も初心者だった頃のことを思い出したのかも知れない。解らないことを周りに聞くのも遠慮してしまう、そんな心細さを。
 ……尤も、向存は心細かったわけではないのだけれども。結果として彼女の身の安全にも繋がるので、厚意はありがたく受け取っておくことにした。
 一方、彼女とは異なるアプローチで参加者の気を引くことに成功している者もいた。
「パパの為に、美味しいお菓子を作れたらいいなって思って」
「あら〜いい子ね〜」
 諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)の年の頃と言えば、父親に反発する娘も少なくない。それを思えばみすずは父親を慕う健気な娘と捉えられたのか、主婦層と思しき参加者達が何かとアドバイスをしに集まってきていた。
 ……当然ながら、みすずの言う『パパ』が世間一般的に想像される父親とは違うことを彼女達は知らない。みすずも敢えて訂正しなかった。
 結果として、参加者達も新規参加者である猟兵達に何かと構ってくれ、オブリビオンの傍から離れている。
「ふんふんふーん♪」
 そんなこととは露ほども知らない、と言うより周りのことはハナから気にしていない様子のオブリビオンは、製菓と言うより実験に没頭し続けるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『シリアルエクスペリメンツ』

POW   :    さてここをこうしてこうすればどうなるかなっと
戦場全体に、【連続的試行】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
SPD   :    これでいつでもどこでも実験が出来るよー
全長=年齢mの【移動実験室】に変身し、レベル×100km/hの飛翔、年齢×1人の運搬、【連続的試行】による攻撃を可能にする。
WIZ   :    へぇ、おもしろそう。いいよその能力あげる
召喚したレベル×1体の【実験体】に【希望する能力】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。

イラスト:華月拓

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠鏡裡・愛璃澄です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

諏訪野・みすず(サポート)
とにかく突撃して、ボスをぶっ飛ばします。「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」「このままじゃマズいよね」アドリブ、共闘歓迎です。


リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能

接近戦で戦う場合は鎖鎌や鎖分銅の【ロープワーク】による攻撃がメインだが、プロレスっぽい格闘技や忍者っぽい技もいける
遠距離戦では宇宙バイク内臓の武装による射撃攻撃やキャバリアによる【結界術】
その他状況によって魔術による【属性攻撃】や【破魔】等使用。

猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる。

基本的にチャラい上辺ですが、人々の笑顔のため、依頼自体には真面目に取り組みます




「よーし、あとはこれとこれを混ぜて……っと」
「!? 何を入れているの!?」
 流石に講師、教室全体を見ている。
 オブリビオンが明らかにヤバいものを入れようとしているのを、出入り口付近からでも目敏く発見した講師が悲鳴のように叫んだ。
 混ぜ合わせられた材料が、どういう原理か全く解らないが放射状に発光し、爆発する――と、思われたその時。
「ダメっ!!」
「わー!?」
 諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)の放ったエレクトロレギオンが、一斉に放った光線で爆破前に材料の混ざったボウルを破壊し消し飛ばした。材料が勿体ないが、既に危険物と混ざっている以上は手遅れであるし、これは必要な犠牲であると言わざるを得なかった。
「折角の実験だったのに! 邪魔をしないでくれないかな!?」
 爆発が不発となり飛び散った生地の残骸へと飛翔能力を与え、みすずやエレクトロレギオンに突撃させようとするオブリビオン。きちゃない。
「ここはみすずちゃんに任せて。大丈夫、みすずちゃんはパパ以外には負けないんだから」
 そう言ってみすずは参加者達に避難を促しつつ。
 未使用のトレイなどを利用して実験体(?)の突撃を防御する。
 そんな光景を、講師は歯痒げな表情で見つめていた。皆がお菓子作りを楽しむ為の教室が、得体のしれないものによって荒らされてゆく。新規参加者の一人である少女が対応してくれているという事実はあるが、そもそも生徒にそんなことをさせてしまった自分が情けなかった。
 しかし、自分が割って入って何か出来るとは思えない。悔しさに拳を握ったその時。
『……欲しいっすか……』
「!? 何!?」
『力が……欲しいっすか……』
 直接脳内に――ではないけれども、何者かの声が講師には聞こえた。それがいつの間にか現れた謎の狐面――リカルド・マスケラス(希望の|仮面《マスカレイド》・f12160)から放たれたものであると、気づくのに時間は掛からなかった。
『お菓子教室を守る為の力……自分なら貸すことが出来るっす。勿論、強制ではないっすが』
 現地で身体を借りずに戦う方法だって、あるにはある。
 しかし、講師の様子を見ていたら、そう声を掛けずにはいられなくなったのだ。
 そして彼女は、一瞬だけ逡巡したが、それだけで。
「……やります。こんなおばさんでも、大切な教室と生徒さんを守れるなら!」
『承知っす!』
 力強く頷いた講師(因みに結構見目のいい熟女)の頭上にリカルドが装着される。
 すると白を基調に、赤い和の意匠が施されたヒーロースーツを纏った仮面の女ヒーローが誕生した!
「私の教室で、これ以上好き勝手させないわ!」
「ふぎゃあ!?」
 予想外の人物・方向からパンチを食らったオブリビオンは錐揉み回転して倒れたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です

かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用

TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます

例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
不明な点はお任せします


ラムダ・ツァオ(サポート)
ラムダよ、よろしく。
相手が強いのなら、削れる機会は逃さず、相手に隙は見せず、
長期戦を覚悟して着実に狙うのがいいわね。
勿論、隙があれば見逃したくないけど。
見切ったり足には自信があるけど、過信せずに落ち着いて戦況を見極めるわ。

行動指針としては以下の3通りが主。
1.囮役としてボスの注意を引き付け、味方の攻撃を当てやすくする。
2.ボスの移動手段→攻撃手段の優先順で奪っていく。
3.仕留められそうな場合は積極的に仕留めに行く。
 (他に仕留めたい人がいればその手助け)

台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
アドリブ・連携歓迎




「お菓子と言うと、さそいもりかしこにじゅうさんさいを思い出しますねえ」
「?」
 最近、ジャック絡み(本人がいたわけではないけど)の事件を解決したからかな、と鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)は遠い目をした。ジャック直属のナイトメアビースト、みんな、キャラが、濃い。
 首を傾げたラムダ・ツァオ(影・f00001)へと、ナンデモナイデスヨと影華が曖昧な微笑みを返したまさにその時。
「そうだ! こうなったら実験も攻撃も出来る私の移動実験室で、邪魔者を排除してしまおう!」
「……ここで建設されると迷惑ね」
 オブリビオンが作ろうとしている移動実験室とやらは、察するにこの教室より遥かに大きそうだ。そんなものを作られた時点で勝敗にかかわらず教室が崩壊してしまう。
「だったら、作らせないようにするしかないわね」
 そう言うと、ラムダは一瞬にして動きやすさと美しさを兼ね備えた忍装束へと早着替えした。そして今にも建設されようとしている移動実験室の各所に罠を仕掛け、片っ端から破壊していく。
「うわー! 土台から崩れちゃう!」
 ラムダの破壊工作により移動実験室の建設は失敗。そこへすかさず、影華が黒燐蟲を伴って仕掛けた。
「遮るものがないなら怖いものはありませんね。尤も、あってもこの子達に壊して貰いますが……手間が省けたということで」
 その右手が黒く輝く。
 集った黒燐蟲の群れが、蠢いているのだ。やがて彼、或いは彼女達は巨大な蟲の頭部を形成し、捕食する存在となる。
「皆、おやつの時間よ。残さず食べてね」
 あっでも先生と参加者さんの作りかけのシュークリームは食べないであげてね、と念を押しつつ、オブリビオンをばくり。がじがじ。
「痛い!? 痛いよ!?」
「それはそうでしょうねえ。痛くしてるので」
「ちょっと実験好きなだけのいたいけな少女にあんまりな仕打ちだよ!!」
「それは貴女の本体の『ちょっと』の基準がおかしい」
 喰われながらも抗議の声を上げるオブリビオンに影華も、そしてラムダも実験にかける執念ヤバ過ぎんだろと、半ば呆れつつも対応を続けるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

キノ・コバルトリュフ
キノキノ、火力が足りないんだって?
だったら、焼き舞茸はいかが?

キノ!バルくんどんどん焼いていくよ!!
トリュフ!バルくん、いい焼き加減だね。
キノも奉納の舞いを頑張っちゃうよ!
マツタケ!!おいしく焼けたかな?




「みんなひどいよ! 私はただ料理という名の実験がしたかっただけなのに!!」
 その実験が危険なんだっつってんだろ。
 そんな空気が猟兵達の間に流れる中、一人にこにこほわほわしている者がいた。
「キノキノ、バルくん、今日は弱火くらいでいこうね」
 何やら、炎の星霊のバルくんとひそひそ話をしているキノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)。
「こうなったら……」
 オブリビオンがユーベルコードを発動する。
 再び、生地の残骸が浮かび上がった。身構える猟兵達を前に、オブリビオンは。
「私は窓から出ていくから、その間は護衛してね実験体のみんな!!」
 あっこいつ逃げる気だぞ!!
 猟兵達がオブリビオンを追おうとした、その時。
「マイタケ、弱火でもしっかり焼いていくよ!」
「えっ?」
 ボッ、と。
 教室を燃やさないよう、弱めに起こされた神火。それが空飛ぶ実験体、もとい生地の残骸に引火。そして彼ら(?)が守っていたオブリビオンにも引火。
「ぎゃー!? 熱い熱い熱い!?」
「美味しいお菓子を駄目にしちゃうような悪いオブリビオンにはお仕置きなんだよ」
 奉納の舞を捧げつつ、メッとオブリビオンを叱るキノ。しかしオブリビオンは反省の言葉も反論の言葉すらも出せずに焼き上がり、神火と共に最初からそこに存在していなかったかのように消えていく。
「シメジ、キノの一番はキノコだけどねっ」
 美味しいお菓子も、美味しいキノコも。
 どちらも粗末にするような、無粋なオブリビオンにはご退場願おう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年03月19日


挿絵イラスト