チョコレート色の夕暮れに至るまで
美海・サマーウィッシュ
大好きで大好きなベルカ様(f10622)とデートです♪
まずは服屋さんに連れてきてもらいました
…ベルカ様によって貸し切りにしていただいていますが、改めてすごいですね、ベルカ様…
うふふ、いつもはベルカ様が喜んでいただけるような露出度高めな恰好ばかりしていただいておりますが、ワンピースやブラウスもいいものですね
とはいえ私は流行に詳しいわけではありませんから、ベルカ様や店員さんに見繕っていただきますか
店員さんは同性の方だけですし、男性はベルカ様だけですから、試着室のカーテンはかけなくていいですよね
試着は生着替えしちゃいましょう
…わざと煽情的に生着替えしてみましたが、ベルカ様は服の吟味に夢中でそういう気分ではないようでした
少し残念ですが、それだけ真剣に選んでくださっているということですから嬉しくもありますね
結果、随分沢山の衣類をプレゼントしていただきました
勿論嬉しいですが…お金は大丈夫なのでしょうか?
…いえ、お店を貸し切りにしてしまう程の財力があるのですから、今更ですね
その後はカフェでゆっくりと過ごしました
バレンタインとのことでチョコレート特集をやっているのですね
お互いに「あーん」しあって、まるでラブラブなカップルのような幸せなひと時を過ごしました
ベルカ様の口元についたクリームをぺろ、と舐めてしまったり
…私がそうなるようわざとつけた、なんて知ったらベルカ様はどう思うのでしょう
その後は希島学園の寮へ送ってもらいましたが…
ベルカ様に「デートが終わるのが寂しいです」と"お誘い"してしまいます
そしてその後は私の部屋で…うふふ♪
――『コイネガウ』と称される世界の希島。
その商業地区にて二人の恋人がバレンタインデートを満喫していた。
一人はベルカ・スノードロップ(少女へ愛を注ぎ快楽による幸福で染め救済せし夜の王・f10622)。
この学園島である希島にて教師を務めている少女の如き容貌をした男性。
もう一人は美海・サマーウィッシュ(恋に恋するロリサキュバス・f42266)。
暗殺技術を学ぶのみで生き甲斐のない日々を送っていたが……ベルカと出会った事で彼女の運命、いや世界は変わった。
サキュバスとして覚醒する程の恋慕を燃え滾らせ、現在商業地区の服屋で着替えている。
……ちなみに、現在ベルカと美海がいる服屋はベルカによって貸し切りとなっている。
「改めてすごいですね、ベルカ様……」
「少女のコーディネート、カラーコーディネートに強いスタッフを頼んでもらいましたからね♪」
感嘆する美海に対し、笑みを浮かべてベルカは女性スタッフから衣装を渡され美海に提供する。
まず最初は、フリル多めのワンピース。
色彩は白一色で統一されている故、清楚な印象を身に纏う者に付与するだろう。
因みに美海は貸し切りである事を活かしてカーテンを開けっぱなしのままわざと煽情的に生着替えしてみたが、ベルカは服の吟味に夢中でそういう気分ではないようで、服の選定に夢中であった。
「元々、この店舗は日常的な服からピアノの発表会のような『晴れの日』用……更にトップス、ボトム、ワンピースはもちろんインナーまで揃ったお店ですからね」
「それでこの広さですか……中々なお店ですね」
そんな風にベルカと会話を繰り広げながら、美海は次に肩出し&ヘソ出しシャツに、デニムのショートパンツを身に纏う。
これも瑞々しい美海にはよく似合っていた。
「次はこれ何かどうでしょうか?」
「赤ゴス、ですか」
真紅で統一した色彩に、フリルやレース等で装飾したドレスを身に纏う美海。
その様子にベルカも上機嫌だ。
「どんな服が美海に似合うのか、どんな服だと可愛い美海が、より可愛く見えるのか……それを試していきます」
「……あまりそうハッキリ言われると、恥ずかしいですわ」
次は和ロリを身に纏っている美海は、振袖で口を隠す様に顔を隠して赤面をベルカに見えない様にする。
その様子を、ベルカはニコニコしながら鑑賞する。
そうして試着した全てを確認した後、ベルカは肩出し&ヘソ出しシャツを数点購入し、二人は次の買い物へと赴く。
「美海の採寸もしてもらい、美海のサイズに合うインナーパンツは……」
「色々あるんですのね……」
女児向けのプリントパンツも、ローライズのものもからクロッチ部分に穴の空いたもののように『行為』のためのものまで様々――その全てが、女児サイズ含めてすべてのサイズを取り揃えている辺り、この店の顧客層は大分広いとみていいだろう。
複数の色彩の縞パンに紐パン、ビキニを買いながらベルカは一つ一つを美海に試着させる。
ベルカの年齢は33歳で美海は8歳と、普通なら通報ものだがベルカの容姿と経歴、実力などで貫通する。
「これが、美海へのプレゼントですね」
「勿論嬉しいのですが……お金は大丈夫なのでしょうか?……いえ、お店を貸し切りにしてしまう程の財力があるのですから、今更ですね」
そうして服屋を出た後、二人はカフェエリアへと向かう――
「バレンタインということもありチョコレート特集もしていますし、時節柄のストロベリーフェアも同時開催していますね」
「わたくしはストロベリーチョコパフェというものが食べたいですわ」
と、美海が指した喫茶店のメニューをベルカも気に入ったのかそのままメニューを確認した後入店。
そのまま店外が良く見える窓際の席で二人は複数のデザートを堪能していく――
「このチョコレートケーキ、美味しいですよ」
「ベリーのミルフィーユも、中々ですわ」
美海に対して「あーん」して食べさせたりしながら、ベルカはカフェデートを堪能する。
傍から見れば、親戚の子にスイーツを御馳走する叔父辺りとみられているのだろう。
「ベルカ様、口元にクリームが……」
「あ、本当ですね……」
と、そこで美海がベルカに頬の状態を指摘する。
そこから、スムーズに――
「――んちゅ」
――ベルカの口元に着いたクリームを、美海は舌で舐めとった。
誰もがベルカ達に視線を逸らしている機会を見計らい、その条件が満たしたのを確認してベルカに声をかけて実行したのだ。
「ん……」
ベルカも美海のその温もりを受け取り、そのまま美海が口元を離した所で途切れる。
周りの様子を見る限り、誰も二人の痴態を察知していない様だ。
「派手な事をしますね……」
「周囲の人間がどの方向に知覚や認識を向けているかは、勉強しましたので」
そう言った過去すら、己の恋慕の礎や糧にする。
正にサキュバスの種族に作り替わるに相応しい存在だ――
「ふふ、嬉しいですよ」
そのまま仕返しとして、ベルカはクリームたっぷりのケーキを美海に『あーん』する。
……どうやって美海の口元に着いたクリームを拭うかは、先程彼女がやっていた行為を、もう一度彼女自身にやらせるのだろう。
「今年も、バレンタインが過ぎていきますね……」
「ええ、ベルカ様……」
そして、バレンタインの夜は更けていく。
デザートも食べ終え、キャンドルが着こうとする夕方の道を観光しながらベルカは美海を寮に送って行く。
やがて美海の寮に辿り着き、後はベルカが帰るだけだが――
「……ベルカ様」
帰路に就こうとしたベルカの裾を、美海は引っ張る。
「――デートが終わるのが寂しいです」
「……陽は、この時期でもまだ高い時間ですからね」
そのまま寮の人目を避けながらベルカと美海は美海の部屋に入り込む。
「ここなら、邪魔は入りませんわね……」
「では……買ってきた服とインナーを着て貰っても良いでしょうか?」
遮音状態が完璧で、生徒一人一人に個室が宛がわれる寮の美海の部屋で……ベルカと美海は、教師と生徒の関係として――
こうした、バレンタインの在り方も勿論あるのだろう。
そこに愛がある限り……ベルカは少女を救う。
――美と恋愛と性愛と豊穣の女神への信仰の元に。
成功
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