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【武曲七星儀】北の狐の言うことにゃ

#シルバーレイン #武曲七星儀 #決戦

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 銀誓館学園、とある教室。
 そこでは虹目・カイ(○月・f36455)と、もう一人の人物が待っていた。
「皆様、お待ちしておりました。バレンタインも近いですし、こちらをどうぞ。義理ですが」
 カイはそう言って、猟兵達に可愛らしくラッピングされたチョコトリュフを配る。甘いものが苦手な猟兵には代わりにチーズクッキーを。
「廉貞様も要ります?」
「……必要ありません。話を進めてください」
「デスヨネ知ってた。聞いてみただけです。というわけで、本題に入らせていただきますね」
 ちょっと待って何故いる七星将!!


 とは言え、廉貞がいる理由も何となく察しはつく。
 『夢魔随筆・下巻』の力で複製された『過去の武曲』が七星儀を執り行おうとしているのだろう。
「皆様には武曲七星儀の再現阻止の為、廉貞様と共に札幌市の伏見稲荷神社へと向かっていただきます」
 え、京都ではなく?
「いえ、それは伏見稲荷『大社』でございますね。その分社である伏見稲荷『神社』は各県に存在しています。今回は札幌市のそれです」
 故に、正式名称は『札幌伏見稲荷神社』だと言う。
「立ち並ぶ二十七の朱色の鳥居が今時期ですと特に雪に映え、美しい光景を目の当たりにすることが出来るでしょう。しかし、鳥居を潜ることは叶いません。神社周辺に結界が張り巡らされている為です」
 まずは、これを破壊して突破しなければならない。
 結界は地縛霊化オブリビオンによって守護されており、また敵の存在そのものが結界の守護であるようだ。故に、ここを護る敵を全滅させれば自ずと結界は破れる。
 廉貞は主に妖狐の能力を駆使して共闘してくれる他、自らの尾としてムカデ王を使役している。基本的に指示があれば聞いてくれるそうなので、上手く連携すればこちらの消耗を抑えることが出来るだろう。
「結界を突破して初めて、鳥居を潜り本殿を目指していただきますが。その道中も、大群のオブリビオンの相手をしていただくことになります」
 これらの敵は結界の守護に充てられていたオブリビオンとは別種で、オブリビオン武曲の『尾』――強力なゴーストで構成された、私有の軍勢――となるべく集められたものだ。
 とは言え、今は数が多いだけの素材の段階。強化されてはいないので、こちらも廉貞と協力して武曲への道を開くことになる。
 それが叶えば、一旦廉貞とは別行動だ。廉貞はこの『尾』予備軍の掃討を。猟兵達は、武曲との決戦を。
「どうやらこの武曲様は、オブリビオン化に際して何らかの強化を施されている様子。ジャックの仕業ですかね。オブリビオンであるという事実を差し引いても、彼女の実力は妖狐七星将並みまで引き上げられております。この廉貞様とも同等か、或いはそれ以上……おっと」
 隣から刺さるような視線を感じたらしいカイが、こほんとひとつ咳払いした。
「ともあれ、油断は禁物でございます。心して事に当たってください。……ああ、あくまでオブリビオン、即ち『過去の』武曲様でございますから。『現在の』武曲様に何かあったり、倒せば悪影響が起きるということはございませんので。その辺りはご安心くださいませ」
 変に気兼ねしなくてもいいということか。攻撃の手が鈍らずに済むのはありがたい。解っていても、やり辛い者もいるかも知れないけれど。
 そこで一通りカイからの説明が終わったと見た廉貞が、一歩だけ猟兵達の前へと進み出た。
「我々の利害は一致していますし、大陸妖狐と銀誓館学園は同盟関係。助力は惜しみません。協力し、事に当たりましょう」
 ニコリともしないで言われると怖いのだが、まあ元々こういう人物なので仕方がない。それに実力は確かで、共に戦ってくれるのは非常に助かる。
 底の知れない人物ではあるが、心強い味方であることは間違いない。彼の言う通り、力を合わせて儀式の再現を阻止するのだ。
「……あと皆様、非常に申し上げにくいのですが」
 なんぞ。
「現地は猛吹雪で視界不良な上に、滅茶苦茶寒いです。その辺りは覚悟して行ってらっしゃいませ」
 ……勘弁してくれよ。


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあです。
 廉破は成就しないらしいです。かなしみを背負った。(二回目)

 今回は前提として。
 ・廉貞は基本標準語(?)で喋ります。主に執筆の負担を軽減し納品速度を早める為です。ご了承ください。
 ・寒さ&視界不良対策をしていないと気持ちちょっと行動成功率に下方修正が入ります。技能を揃えるでも着込む宣言でもどちらでも対策可。

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:集団戦『リベリエ・プディング』
 第2章:集団戦『雪狼』
 第3章:ボス戦『妖狐『武曲』複製体』

 第1章では、伏見稲荷神社の結界を護る『リベリエ・プディング』を掃討していただきます。
 全滅させれば結界も消滅する為、廉貞と協力し(なくてもいいですが判定が厳しめになります)片付けてしまいましょう。
 廉貞は(頼み方や内容にもよりますが)基本指示に従って動いてくれるようです。委任で猟兵の方が廉貞に合わせるのでも可。

 第2章では、オブリビオン武曲の尾の予備軍である『雪狼』を蹴散らし本殿までの道を開きます。
 あくまでまだ予備軍の為、数は多いですが強化はされていません。こちらも連携によって倒していきましょう。
 廉貞はこの章まで同行してくれ、この章終了時点で別行動を取ります。

 第3章では、廉貞にも匹敵するかも知れない力を得た妖狐『武曲』の複製体との決戦です!
 彼女の記憶があるのは当時の武曲七星儀直前まで。学園加入後の記憶はありません。
 加えてオープニングにもある通り、現在の武曲には何の影響も出ておりませんし今後も出ませんので、安心して決戦に臨んでくださいませ。

 第1章開始前に、断章を執筆予定です。
 戦闘パートの地形などの追加情報も、断章での描写という形で公開させていただきます。
 断章公開後、プレイング受付開始日をタグにて告知させていただきますので、ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『リベリエ・プディング』

POW   :    ペティ・プディング
【頭部を人化(※美少女)させた魔法少女姿】に変身し、武器「【プリンバトン(※物理攻撃しか出来ない)】」の威力増強と、【カラメルソースの翼】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
SPD   :    クレム・カラメル
速度マッハ5.0以上の【カラメルソース(束縛効果あり)噴出】で攻撃する。軌跡にはしばらく【凝固したカラメルソースの塊】が残り、追撃や足場代わりに利用できる。
WIZ   :    アラモード夢想曲
【理想のプリンアラモードの空想】から【敵の頭上に空想した通りのプリンアラモード】を召喚する。[敵の頭上に空想した通りのプリンアラモード]に触れた対象は、過去の【何を置いてもスイーツ食べたい衝動】をレベル倍に増幅される。

イラスト:樹下じゅげ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 北海道、札幌市。
 立ち並ぶ鮮やかな朱色の鳥居の前や周辺には、報告されていたゴーストらしきシルエットが幾つも見える。
 ただ、事前準備なしで見るならば、輪郭をぼんやりと捉えるばかりではっきりと視認は出来ない……のだが、事前にデータで見た通りのロリータワンピースを纏ったのみで着込んでいないような輪郭であることは確認出来る。ゴースト(今はオブリビオンだが)って寒さとか関係ないんですかね。羨ましい限りである。
「では、行きましょうか」
 グリモアによる転移が使えない為、マヨイガ経由で現地入りした廉貞が言う。そんな彼を見遣ればゴーグルこそしていないものの、しっかりと動きを阻害しない程度の暖かそうなコートを着込んでいた。視界は幻楼火の応用で確保しているようである。そんな用意周到なところも七星将最強と謳われる由縁であろう(と、好意的に解釈しておく)。
 勿論、ああは言ったが猟兵達だってその辺りの準備は万端だ。万端ですよね(確認)?
 というわけで、まずは結界の守護を打ち破ろう!
暗都・魎夜
【心情】
札幌に来るなら完全に観光できたかったところだけど、これは仕方ねえな
早いところ片付けて、北海道の冬の食巡りだ!

【寒さ対策】
「うん、これは無理だな」
イグニッションカードから防寒ジャケットを出して着用
「天候操作」で周辺の雪を抑え、後は「環境耐性」に任せる

【戦闘】
廉貞には炎でカラメルソースの翼を止めるようお願い
コンビネーションを合わせる意味もあるしな
「信頼してるぜ、七星将!」

カラメルを使った自己強化やスイーツに関する能力は油断できない相手だ

廉貞にカラメルソースの翼を封じてもらって、動きを遅くしたところへ威力をUCで強化した「斬撃波」

動きを鈍らせたのなら、「見切り」「武器受け」でも凌げるさ




「うん、これは無理だな」
 防寒ジャケットを用意しておいてよかった、と暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)は心から思った。因みに防寒装備はイグニッションカードに収納、解放することで装備。周辺の雪は天候操作で抑えつつ、環境耐性で吹雪に対応している。
「札幌に来るなら完全に観光できたかったところだけど、これは仕方ねえな」
 冬の北海道は寒いが、この時期だからこその名所や名物も沢山ある。とは言えまずは、目の前の事件解決。
「早いところ片付けて、北海道の冬の食巡りだ! 信頼してるぜ、七星将!」
「ええ、早々に片付けるとしましょう」
 廉貞もやる気十分のようだ。猟兵には覚醒していないことを勘定に入れても大陸妖狐七星将最強との共闘。ここまで頼もしい味方もそういないだろう。
「奴らの自己強化やスイーツに関する能力は油断できない相手だ……幻楼火でカラメルソースの翼を止めることは出来るか?」
「容易い事」
 迷いなく返された肯定に、魎夜はニッとひとつ笑みを向けて。
 魎夜達の存在に気がついたらしいリベリエ・プディングらが一斉にその姿――と言うより頭部を人間の少女のそれに変えると、琥珀色の翼で速度をつけて飛翔、バトンで殴りかかろうとしてくるが。
「!?」
 その動きが、不意にピタリと止まる。
 不意に彼女らの背後で揺らめき、直後に爆発した炎が、その神秘の力で翼の動きを封じてみせたのだ。
(「今だ!」)
 この好機を逃さず、魎夜は即座に動いた。
 その身体に雪をも溶かすほどの灼熱の炎を纏い、燃え盛る太陽と化した魎夜。
 全ての守りを手放す代わりに、燃やした闘志を力に変えて――一気呵成に、攻め立てる!
「全員纏めて、全力で相手してやるよ!!」
 業火の赫剣、夜天の蒼刀が閃く度に、軌跡に生まれる波が偽りの魔法少女らを切り裂いて。
 激しい攻勢に、敵はその一体一体が一撃で消滅していく。その合間を縫って、何とか一矢報いんと迫る個体もいるが。
(「このくらいの動きなら、見切れる。凌げるさ」)
 一撃でも喰らえば沈みかねないほどの捨て身の進撃。
 ならば、当たらないよう立ち回るのみだ。それに今は、廉貞が手を貸してくれている。
 この勢いを殺さず、攻めの手を一切緩めず、しかし決して油断することなく――魎夜は突き進む!

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴乃宮・影華
ふと、当時の武曲の衣装を思い出したのですが
……いくらなんでも時期と場所を考慮しなさすぎでは?

まぁ私のやる事は変わりませんけども
「――|起動《イグニッション》!」


季節感無視で年中マフラー巻いてる私ですが、
今回は更に|フルフェイスの装甲服《『フォルティストラ』》を着込みました
宇宙服として発注した装備ですので、たかが地上の吹雪程度問題無いでしょう

敵については指定UC起動
「呪言士のアビリティの模倣です。どれだけ強くなろうとも、その力が毒になる」
……ただ、視界不良で様子を観測できなかったという判定になってるかもです
『轟蘭華』と『R.I.P』『ラドン』で追撃かけるので
廉貞さんにも追い打ちを依頼しましょう




「……いくらなんでも時期と場所を考慮しなさすぎでは?」
 思わず脳裏に過ぎった言葉が鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)の口をつく。
 いや、無理もない。同時に彼女が思い出していたのは過去の武曲七星儀。その当時の武曲の衣装。
 ……おなかとおみあしを惜しげもなく曝していたと記憶しているのですが。寒いどころの騒ぎではないのでは??
(「まぁ、私のやる事は変わりませんけども」)
 本物の武曲ならいざ知らず、オブリビオン武曲が風邪を引こうと引くまいと、討伐対象であることに変わりはないのだから。
「――|起動《イグニッション》!」
 掲げたイグニッションカードから武装を展開。
 季節を問わず年中マフラー装備の影華だが、今回は更に|フルフェイスの装甲服《『フォルティストラ』》を着込んでいる。これは宇宙服として発注したものなので、地球上の吹雪など取るに足らないと言ってよいだろう。
 ただ、その分視界不良に対応出来ていないというのは、影華自身にも自覚はある。それでも今回は、独りで戦っているのではないから。
「念の為、攻撃直後に『轟蘭華』と『R.I.P』『ラドン』で追撃かけるので、廉貞さんにも追い打ちをお願いします」
「承知しました。合わせます」
 保険は掛けた。後は少しでもいい結果を出せるよう、最善を尽くすのみ。
 最初の鳥居の前へ、塞がるように群がる敵へと。こちらの姿を認めて、頭部を人間の少女のものへと変えて、琥珀の翼を生やしたリベリエ・プディングへと。
「彼の力を以て世界を騙す――」
 その翼ごと蝕む黒の叫喚を。
 琥珀は即座に腐食したような黒へと変じ、翼を媒介に魔法少女らを侵していく。その四肢に、根にも似た黒が這う。
「呪言士のアビリティの模倣です。どれだけ強くなろうとも、その力が毒になる――さて」
 『後片付け』もきちんとしなければ。
 影華は黒燐蟲による猛毒を免れた敵群へと、あらん限りの武装による砲撃を浴びせ掛け。
 雪を媒介に生まれ出たアヤカシの群れが、主たる廉貞に仇為す者の息の根を止めに掛かる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

網野・艶之進(サポート)
「正直、戦いたくはないでござるが……」
◆口調
・一人称は拙者、二人称はおぬし、語尾はござる
・古風なサムライ口調
◆性質・特技
・勤勉にして率直、純粋にして直情
・どこでも寝られる
◆行動傾向
・規律と道徳を重んじ、他人を思いやる行動をとります(秩序/善)
・學徒兵として帝都防衛の技術を磨くべく、異世界を渡り武芸修行をしています
・自らの生命力を刃に換えて邪心を斬りおとす|御刀魂《ミトコン》の遣い手で、艶之進としては敵の魂が浄化されることを強く望み、ためらうことなく技を用います
・慈悲深すぎるゆえ、敵を殺めることに葛藤を抱いています……が、「すでに死んでいるもの」や「元より生きていないもの」は容赦なく斬り捨てます


レイカ・ヴァンスタイン(サポート)
フェアリーの聖者×プリンセス、11歳の女です。

戦闘は苦手で援護や救助、支援など中心です。
武器は人間大の人形(銃火器持)ですので、運搬作業も可能です。
普段は悪戯(許せる範囲)で遊ぶ※戦闘とは別です。

普段の口調は「マイペース(ウチ、相手の名前+ちゃん、なの、なの?)」
苦しい時は「愛想笑い(ウチ、相手の名前+ちゃん、なの、なの?)」です
幼いので殆どひらがなで喋ってます。

・ユーベルコードは必要に応じて、多少の怪我は厭わず積極的に行動(支援中心)します。
・他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。公序良俗に反する行動はしません。悪戯も笑って許される範囲までです。
・あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。




「みんなだいじょうぶですか〜? えんごしますの〜」
 雪の中、風に耐えながらも健気に飛ぶレイカ・ヴァンスタイン(銀光精・f00419)の姿は雪の妖精のようだ。
 敵の数が多いらしいと聞いたから、何かしらの支援活動が出来ればと。
 そして、彼女と同じ考えでいた者が、もう二人いた。
「ゴースト……でござるか。オブリビオンと化しているとは言え、元は死者ないしその残留思念……迷いはござらん」
 慈悲深く、殺生を好まない網野・艶之進(斬心・f35120)ではあるが、敵は彼の言う通り元地縛霊、現地縛霊化オブリビオン。既に失われた命に躊躇することはなく、寧ろ解放に繋がると信じて技を振るう。
「ああ……皆、油断だけはするなよ」
 アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)はクールな立ち居振る舞いこそ崩さなかったが、共に戦う仲間を彼なりに気遣う余裕すら見せる。様々な依頼の支援を数え切れないほどこなしている彼は、このような救援要請にも慣れたものだった。
 勿論、自分自身も油断はしない。艶之進も頷き、レイカもはーいと笑顔でお返事。
「ではいざ、参るでござる」
 艶之進がすらりと刀を抜けば、その刀身が霊気を纏う。彼自身の内から溢れ出る御し難いほどのそれは、荒ぶりながらも何処か花のように、儚い。
「桜とは、散ることと見つけたり、――でござる」
 吹雪と争う如く舞い散り乱れる桜吹雪。
 今の彼の一撃は、まさにその様相だった。カラメルソースの足場で縦横無尽に動き回る敵をものともしない連撃。
 しかし、それは。
「彼一人に無理はさせられない。俺達も仕掛けるぞ」
 アスは見抜いていた。
 それは、艶之進が言葉の通り、命の花を散らして初めて可能となる芸当であることに。
 と、なれば、戦いが長引けば長引くほど、彼の生命が削れていってしまう。
「まかせてください〜!」
 レイカとしても、それは本意ではないので。
 攻撃は苦手だけれど、仲間の助けになるのなら頑張れる。
「花吹雪は星の煌めき寄りて、禍の者を攻め立てん……!」
 詩を詠むように唱えれば、人形達の掲げた武装が雪柳の花と変じて。
 プリンの雨を回避しながら、吹雪の白さを花で増す。だがそれは、猟兵達を阻むものではなく、助けとなるもの。
 敵だけを的確に捉えて捕らえる、悪意を戒める為の花だ。
 そして、残る敵を掃討するのは、閃く蒼の一閃。
「未練に囚われ人々に害を為す……その邪心、破邪の一刀にて断ち切る!」
 ブン、と勇気を震わせる稼働音と、共に現れる光。
 その刃に退魔の力を乗せて、今は目に見えぬ地縛の鎖ごと、偽りの魔法少女らの未練を、両断する!
「こちらは終わったでござるよ」
「そっちも大丈夫ですか〜?」
「ああ、今終わったところだ」
 最後の一体を斬り捨てて、一瞬の静寂。
 直後、ぱりんと何かの割れる音がした。恐らくは、ここにいた敵がその身を以て守護していた、結界。
 不可視の扉はこれで開かれた。だが――幾重にも連なる、朱の鳥居の向こう。
 本殿へと繋がる一本の坂道を、埋め尽くすように蠢く影が見える。
 次はあれを、突破しなければならない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『雪狼』

POW   :    魔氷の牙
噛み付きが命中した部位を捕食し、【魔氷で動きを鈍らせ、イニシアチブ】を得る。
SPD   :    飛翔雪狼
レベル×5km/hで飛翔しながら、【マヒ効果のある冷気の爪】で「🔵取得数+2回」攻撃する。
WIZ   :    狩りの時間
敵1体を指定する。レベル秒後にレベル×1体の【雪狼の増援】が出現し、指定の敵だけを【包囲し、それまでの戦闘を学習した立ち回り】と【魔氷の牙と爪】で攻撃する。

イラスト:白狼印けい

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 連なる朱色に、雪の参道は包まれている。
 だが今、それを埋め尽くすようにして、雪色の獣がひしめき合い、唸り声を上げていた。
 あれこそは、オブリビオン武曲の『尾』。彼女が従え率いる軍勢――いや、今はまだその前段階か。
 だからこそ、まだやりようはある。それにこちらには、廉貞もいる。決して勝てない相手ではない。
 雪狼が一匹、また一匹と咆哮する。獲物が来た、とでも言いたげに。
 だが、猟兵達は大人しくかられるだけの存在ではない。
 寧ろこの軍勢も、その主も掃討するだけの力がある!
 さあ、立ちはだかる敵を蹴散らし、参道を駆け上がるのだ!
暗都・魎夜
【心情】
ジャック・マキシマム
多分この件、裏で糸引いているのはアイツなんだろうな
性格がアレなせいで忘れがちだけど、やっぱり「個人としてみれば最強最悪」「世界一危険な個人」だぜ

いや、そう見せかけて一切関係ない可能性もまあ、あるにはあるんだけど

【戦闘】
牙の攻撃に対して「心眼」「見切り」「武器受け」で攻撃を凌ぐ


廉貞には炎の力を貸してもらいたい
「敵の数が多い。力を貸してもらえるか?」

廉貞の炎の力を借りて、「捨て身の一撃」のUCを発動する

「七星将の力、使わせてもらうぜ!」

昔は黙示録、学園と妖狐の交流試合で武曲とはチーム組んで廉貞と戦ったわけだが
今回その逆になってるわけだからな
世の中分からんもんだ




(「多分この件、裏で糸引いているのはアイツなんだろうな」)
 暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)の脳裏に、ある男の名前が浮かぶ。
 ジャック・マキシマム――オブリビオンとして蘇ったナイトメアビースト、否。
 ナイトメア|王《キング》。更に言うなら、奴は『夢魔随筆・下巻』の力で過去の大陸妖狐をオブリビオンとして複製していたとされる。
(「性格がアレなせいで忘れがちだけど、やっぱり『個人としてみれば最強最悪』『世界一危険な個人』だぜ。……いや、そう見せかけて一切関係ない可能性もまあ、あるにはあるんだけど」)
 いずれにしても、放置する理由はない。たとえ過去の存在だとしても、現在の世界を脅かすのならば。それに生存している現在の本人には何ら影響はないと言うし。
 しかしその為には、この雪狼の群れを突破しなければ。
「敵の数が多い。また力を貸してもらえるか?」
「無論です。そうでなければ目的を果たせない」
 廉貞は既に顔を上げ、拝殿のある方を真っ直ぐに見据えている。
「よし。七星将の力、使わせてもらうぜ!」
 敵の群れが姿勢を低くするよりも速く。
 廉貞の幻朧火を纏ってその身を爆弾に変えた魎夜が、捨身でその只中へと飛び込んだ!
「大陸妖狐最強格の火の爆撃だ――耐えられるかどうか、その身を以て試してみやがれ!!」
 振るう二刀は今は牙を受け、往なすのみ。
 雪を溶かし、獣が嫌う火炎の力を、反撃にと叩き込む!
「ギャンッ」
 肘で打ち、膝で蹴り上げ、大立ち回り。その度に炎が爆ぜ、敵が吹き飛ぶ。溶けるように消えていく。
(「しかし昔は黙示録、学園と妖狐の交流試合で武曲とはチーム組んで廉貞と戦ったわけだが……」)
 今は廉貞と力を合わせ、過去の複製体とは言え武曲と一戦、交えようとしている。立ち位置が完全に逆なのだ。
 その上、当時は廉貞も明確な敵であった。肩を並べて戦う未来など、誰が想像しただろう?
(「世の中分からんもんだ」)
 だが、悪くはないものだ。
 不思議とそう思えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴乃宮・影華
※引き続き『フォルティストラ』を着用

あ、ちゃんと時節を考慮した部下も用意してたんですね
いやしかし、吹雪の中に白色がひしめき合って見づらいのなんの……

廉貞さん、この後お体を蟲達が這い回りますが
少々変形した黒燐奏甲ですので何卒ご容赦のほどを~、という風に前置きを入れた上で
雪狼を敵、
私と廉貞さん、ムカデ王を味方と設定し指定UC起動
敵は総勢何体なのか数えるのも億劫ですが
「少なくとも、白の中に黒色の輪郭が蠢いて良く見える様になりましたね」
それに、今ならどれだけマヒ効果を受けてもすぐに回復します
今の内に『轟蘭華』に搭載した『R.I.P』『ラドン』で畳み掛けましょう
廉貞さんも続いて下さい




「あ、ちゃんと時節を考慮した部下も用意してたんですね」
 尤も、この世界には妖狐とは別に、|人狼種族《クルースニク》も存在しているので、若干釈然としないものはあったが。
 その辺りを気にしていてもキリがないとは思いつつ、鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)は目を細めた。
 だがそれは、決して正しい意味の通りに微笑んでいるわけではない。寧ろ、その眉間には微かに皺が寄っていた。
(「いやしかし、吹雪の中に白色がひしめき合って見づらいのなんの……」)
 ただでさえ視界不良であるのに、この保護色である。装備はそのままであるお陰で相変わらず寒さはどうということもないが、視認性は明らかに落ちた。
 しかし、だからと言って何もしないわけにも行かない。影華はまず、廉貞へと向き直り。
「廉貞さん、この後お体を蟲達が這い回りますが。少々変形した黒燐奏甲ですので、何卒ご容赦のほどを〜……」
「はあ」
 その顔色に変化は見られなかったが、伝わっているのかいないのか。
 影華は若干の不安を覚えつつも、恐らくこれが自分に出来る最適解だからと切り替えて。
「味方の指定、完了。敵、雪狼と設定。彼の力を以て世界は答える――」
 尾としてであれ何であれ。
 銀誓館と大陸妖狐との敵対を選んだ、その結末をここに。
 ぶわり、黒が広がった。吹雪すらも塗り潰す勢いで世界を侵食し、影華の認識する敵味方へと群がり、纏わりついた。
「………………」
 廉貞は頬の辺りに止まったその一体へ一瞬だけ、煩わしげな視線を向けてはいたが。特に何も言わず視線を前へ戻した。ちゃんと意図は伝わっていたらしいことに影華は安堵する。わかりにくいよ。
「さて。少なくとも、白の中に黒色の輪郭が蠢いて良く見える様になりましたね」
 最早、敵の総勢が何体なのか数えるのも億劫で、影華は早々に計測を諦めたのだが。
 数が解らずとも、取りこぼしのないよう視認出来さえすればいい。
「それに、今ならどれだけマヒ効果を受けてもすぐに回復します。今の内に畳み掛けましょう」
 黒き砲塔が、銃口が、狙いを定める。
 朱色の中央、黒混じりの白い影が蠢く参道へ。
「廉貞さんも続いて下さい」
 返答は待たない。
 彼はその為に、ここにいる筈なのだから。
 幾重にも爆音が轟く。そして直後、雪のアヤカシが再び主の敵へと殺到した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

八坂・詩織
白夜さん(f37728)と

イグニッションを済ませ、青い瞳に防具『雪月風花』を纏った姿で合流。
雪女ゆえ寒さ対策は必要なく、また雪女の力で【天候操作】。自分達がいる範囲だけでも吹雪を抑え視界確保に努める。
遅れて申し訳ありません、廉貞さん。ここからは私達もご一緒します。
(場合によっては通訳しないといけないかと思いましたが…今回は必要なさそうですね)

相手は雪狼ですか…白夜さんとは以前も同種のオブリビオンと対峙した事がありますね。
ファンガスプリズン展開、群れごと運動能力を吸収。廉貞さんと白夜さんは敵が動けないでいる隙に纏めて攻撃してもらえますか?
光の子安貝から放つ魔力の【エネルギー弾】で私も援護します。


鳥羽・白夜
八坂(f37720)と。

イグニッションを済ませた上で合流。電熱ヒーターブルゾンで【寒冷適応】、ゴーグルで視界確保。
八坂はこういうシチュでは滅法強いよな…

廉貞のことは昔から知ってはいるけど顔合わせるのは初めてくらいか?元銀誓館所属の能力者、鳥羽・白夜。よろしく。
(めっちゃ難しい言葉で喋るイメージあったけど…今回は普通に喋ってくれるんだな。漢語とかさっぱりだし正直助かる)

ああ、前も同じのと戦ったな。俺らもあの時より強くなったし頼れる助っ人もいるから楽勝だろ。
ヴァンパイアストーム発動、八坂のUCで動けないところにさらに吸血コウモリの【吸血】で【生命力吸収】。
あと頼んだぞ廉貞、纏めてやっちゃってくれ。




「遅れて申し訳ありません、廉貞さん。ここからは私達もご一緒します」
 現場に駆け付け、八坂・詩織(銀誓館学園中学理科教師・f37720)凛と声を上げた。そんな彼女に同行した鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)は、その姿をちらと見遣る。
(「八坂はこういうシチュでは滅法強いよな……」)
 既に|起動《イグニッション》を済ませ、花蝶戯れる雪中を纏っただけの詩織の出で立ちは、酷く寒そうだ。しかしその実、彼女は雪女であり、纏う着物もまた彼女の防具。そしてその力で風雪をも操り、味方周辺の視界を確保している。
 電熱ヒーターブルゾンとゴーグルで完全武装した自分とはえらい違いだとしみじみ思いつつ、白夜は今度は廉貞へと視線を向ける。
(「しかし、廉貞のことは昔から知ってはいるけど顔合わせるのは初めてくらいか?」)
 思いの外、銀誓館学園としては付き合いの長い相手ではあるが、白夜自身は今まで余り関わる機会がなかったものだから、人生何があるか解らないものだと改めて認識しつつ。
「元銀誓館所属の能力者、鳥羽・白夜。よろしく」
「能力者からの覚醒者ですか。今回は共通の目的の為、よろしくお願いいたします」
 そう返してくる廉貞はやや眉を顰めているようだったが、何か白夜や詩織とのやり取りで気分を害したというわけではなさそうだ。恐らく聞いていた通り、相変わらず標準語(?)で喋るのが苦手なのだろう。とは言え、だからと言って普段の口調に戻すつもりも今のところはないようだ。寧ろ、こちらに合わせようとする意図が見て取れる。
(「めっちゃ難しい言葉で喋るイメージあったけど……今回は普通に喋ってくれるんだな。何にしても漢語とかさっぱりだし、正直助かる」)
 そして、詩織は白夜とは別の理由で安堵していた。
(「場合によっては通訳しないといけないかと思いましたが……今回は必要なさそうですね」)
 多分この先輩は廉貞語(?)は理解出来ないだろうなと詩織は察していた。その結果、戦闘中に通訳をする手間が発生するとリソースがそちらに幾分割かれる。なので実は彼女にとってもありがたかった。
 ……挨拶もそこそこに。
「さて、相手は雪狼ですか……白夜さんとは以前も同種のオブリビオンと対峙した事がありますね」
「ああ、前も同じのと戦ったな。俺らもあの時より強くなったし頼れる助っ人もいるから楽勝だろ」
 味方の猟兵――彼らも銀誓館学園の能力者時代を経て猟兵に覚醒した者達だ――が既に交戦を開始、順調に数を減らしてくれているし、こちらには廉貞がいるのだ。
 この先には更なる強敵も控えていることだし、早々に残りを片付けてしまおう!
「私がファンガスプリズンを展開して、群れ全体の動きを止めます。廉貞さんと白夜さんは敵が動けないでいる隙に纏めて攻撃してもらえますか?」
「おう、任せろ。頼んだぞ八坂」
 白夜に頼りにされている。詩織はにこりと微笑んだ。
 しかしすぐにその表情を引き締めて、雪と見紛う白菌の網を広げる!
「どれだけ俊敏な狼であろうと、この網に掛かれば動けませんよ!」
 こちらに向かって飛び掛かってくる個体ごと、纏めて絡め捕る。
 触れれば運動能力そのものを吸収、低下させて身動きを封じる網だ。そう簡単に破れはしまい。
 そこへすかさず、白夜の放った吸血蝙蝠の群れが嵐の如く殺到する!
「運動能力だけじゃなく、生命力も吸い尽くしてやる!」
 たとえ相手が狼であろうと、動けなければ蝙蝠の牙を突き立てることだって容易い。
 ぷつ、ぷつと小さな刺突音。それ自体に然程威力はなくとも、吸い上げられた生命力は着実に対象を弱らせていく。
「あと頼んだぞ廉貞、纏めてやっちゃってくれ」
「私も援護します、行きましょう」
 廉貞は瞬きひとつ返して、その手を薙いで雪のアヤカシへと命じた。
 道を阻む敵を、残らず全て屠れと。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『妖狐『武曲』複製体』

POW   :    龍王顕現
自身の【ゴースト軍団「オブリビオン百鬼夜行」 】から、自身の技能どれかひとつを「100レベル」で使用できる、9体の【東洋龍型ゴースト『龍王』】を召喚する。
SPD   :    武曲九尾扇
【九尾扇 】で近接攻撃する。低威力だが、対象が近接範囲から離脱するまで何度でも連続攻撃できる。
WIZ   :    七星百鬼大夜行
【オブリビオンゴースト軍団 】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[オブリビオンゴースト軍団 ]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。

イラスト:みずの瑚秋

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「……私は残る尾の相手をします。此処から先は任せましょう」
 そう告げる廉貞を残し、猟兵達は阻むもののなくなった参道を駆け上り、拝殿の全体像が見えてくる。
 同時に、その前に佇む少女の姿も見て取れた。
「『尾』を倒してここまで来たか。だが、たとえ私一人になろうとも、戦い続ける……それが、七星将にならんとする者の誇り」
 妖狐の少女――武曲の周囲に、禍々しい気が集まる。よく見ればそれは、オブリビオンと化したゴーストの軍団のようだ。
 過去の七星儀では、尾を壊滅させられた武曲は大幅に弱体化し、多勢ということもあったが容易に制圧することが出来た。しかし今の武曲は変わらず、七星将としての力を保っている様子。
「見るがいい、この力こそが七星将だ! この力があれば、私一人でもお前達を倒し、捕われた文曲を助けに行ける!!」
 そう言えば、当時の銀誓館学園は武曲七星儀以前に行われた大いなる災いとの戦いで、妖狐・文曲の捕縛に成功し、その後に文曲は学園に帰順していたのだったか。やはりこの武曲はあくまで過去の存在なのだと、その一言でよく解った。
「そう、私が健在である限り、七星儀は継続される……ならば、命ある限り戦うのみ!! さぁ、来るがいい! この武曲、逃げも隠れもしないぞ!!」
 言い放ち、勇壮に猟兵達へと九尾扇を向けた武曲は。

 ――もっこもこのすっごくあったかそうな防寒具を着ていた。
鈴乃宮・影華
いやまぁ私も|ゴツいの《『フォルティストラ』》を着込んできたので
貴女が着込んでるのもそりゃあ当然なんだけど、だけど……なんか裏切られた気分――ッ!

それはさておき、
貴女が|七星将の《あの時使えなかった》力を振るうなら、私は|罪深き刃《あの時は無かった力》を振るうとしましょう
指定UC起動
その龍達――|今の貴女《かつての武曲》に
14000km/hオーバーで空を翔ける相手を討つ技能は有りますか?
更に上空からUC『新生・暴走黒燐弾』を投下
あの時は文曲の事もあって、貴女を殺したくないという意見ばかりでしたが
|今の貴女《世界の敵》に情けをかける道理は無い
「いいよ皆――遠慮なく喰い尽くして」




 九尾扇を猟兵達へと突きつける武曲。
 その上半身から腰回りにかけてはもこもこのついたファーフレアコートで覆われ、裾からちらりと薄手のミニスカートが覗いているばかり。
 では脚は、と言うとこちらも抜かりなく、しっかりと黒タイツで素肌を護っていた。
「いやまぁ私も|ゴツいの《『フォルティストラ』》を着込んできたので、貴女が着込んでるのもそりゃあ当然なんだけど、だけど……」
「?」
 構えはそのままながら首を傾げる武曲に、鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)は。
「なんか裏切られた気分――ッ!」
「!?」
 聞いてなかったわよ!!
 ……閑話休題。
「それはさておき、貴女が|七星将の《あの時使えなかった》力を振るうなら」
「む……」
 ただならぬ気配を覚えたか。
 武曲が構え直す。
 けれど、影華は。
 悠然と、泰然と。
「私は|罪深き刃《あの時は無かった力》を振るうとしましょう」
 そこにあり――そして。
 黒燐蟲とひとつとなり、蛹になり。
 羽化するように、翅を広げた。
「!」
「その龍達――|今の貴女《かつての武曲》に、14000km/hオーバーで空を翔ける相手を討つ技能は有りますか?」
 語りかけるように問う姿は、30m近くの巨大な銀蝶にも似た飛空艇変わっていた。見下ろす赤眼の如き光が爛々と輝いている。
「くっ……」
 九の龍王が牙を向く。
 それでも、空を往く銀蝶は捉えられない。
「あの時は文曲の事もあって、貴女を殺したくないという意見ばかりでしたが」
 その懸念はもう必要ない。
 不殺の願い通りに学園に受け入れられ、文曲とも再会を果たし、銀誓館の仲間となった武曲は、ここにはいない。
 いるのは、過去の再現のみ。そして、それは。
「|今の貴女《世界の敵》に情けをかける道理は無い」
 だから、ここで消す。
 その全てを、消し去る。
 群れなす黒燐蟲の塊が、爆弾のように降り注いだ。
「いいよ皆――遠慮なく喰い尽くして」
「!」
 |過去《こ》の武曲も、あったかも知れないだけの龍の群れも、何もかもを。
 その矮小な、しかし無数の腹の中へと全て収めて『なかったこと』にしてしまえ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

八坂・詩織
白夜さん(f37728)と。

まあ、いつものご本人の格好ですと視覚的に寒そうですし…寒さの感じ方は個体差もあるんじゃないですか、知りませんけど。
武曲七星儀の頃はまだ私学園にいませんでしたが…白夜さんは戦いに参加されてたんでしたっけ。
そうですね、気を引き締めていきましょう。

分かりました、どうか気をつけて。
白夜さんのUCで遮蔽物を作ってもらい、引き付けてもらっている隙に近接範囲内からなるべく離れて距離をとった上で月煌絶零・永劫を放ちます。防寒しているところ申し訳ありませんが、相手が強いほど威力を増すこの月光の帯で凍らせてあげます。
未来の貴女は今も息災で頑張っていますよ。だから安心してお休みください。


鳥羽・白夜
八坂(f37720)と

逃げも隠れもしないけど防寒はしっかりしてんのな…
てか複製体、オブリビオンだろ?オブリビオンに寒いとかいう感覚あんのか?

戦いには参加してたけど早々に重傷くらって離脱したから武曲とは戦ってねーんだよな…今は七星将の力フルに使えるみたいだし昔の経験は当てになんねーけど。

距離詰められると厄介そうだな、俺があいつを引き付けるからその隙に一気に決めろ。できるよな?
あえて間合いに入り大鎌で斬りつけ攻撃、どちらの血でもかまわない、ブラッディ・ハイディングを発動させ血液を遮蔽物として攻撃を防ぎ、血液の迷彩を纏って【死角攻撃】、【不意打ち】からの【武器落とし】を狙う。
お前の相手はこっちだぜ?




(「逃げも隠れもしないけど防寒はしっかりしてんのな……」)
 それは寒さからの逃げではないのか、と鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)は思ったとか思わなかったとか。
「てか複製体、オブリビオンだろ? オブリビオンに寒いとかいう感覚あんのか?」
 そもそもどこから調達したんだとか、調達したとして着込むという概念があるのかとか、考え出すと色々気になる点はあるのだが……それはそれとして。
「まあ、いつものご本人の格好ですと視覚的に寒そうですし……寒さの感じ方は個体差もあるんじゃないですか、知りませんけど」
 八坂・詩織(銀誓館学園中学理科教師・f37720)は早々に湧き出る疑問に対する見切りをつけていた。だってキリがなさそうだし。
 それに真実を追及したところで、|この《・・》武曲を見逃すという選択肢が増えるわけでもないのだから。
「武曲七星儀の頃はまだ私は学園にいませんでしたが……白夜さんは戦いに参加されてたんでしたっけ」
 当時の武曲がどのような感じだったのか、参考になればと詩織は白夜に尋ねたが、彼は難しい顔をして頭を掻いて、こう答えた。
「んー……戦いには参加してたけど、早々に重傷くらって離脱したから武曲とは戦ってねーんだよな……今は七星将の力フルに使えるみたいだし、昔の経験は当てになんねーけど」
「そうですね、気を引き締めていきましょう」
 確かに白夜の言う通りだ、と詩織は思った。
 当時のことは、実感としては白夜も詩織も解らないが、嘗ての武曲は尾さえ壊滅させてしまえば、その力は当時の妖狐勢力の中でも中の中……いや、中の下でさえあったと聞いている。だが、目の前の武曲は明らかに、そのような簡単な相手ではないと肌身で感じる。
 過去の再現とは言え、当時と同じと思えば痛い目を見ることだろう。決して油断は出来ない。
「……距離詰められると厄介そうだな、俺があいつを引き付けるからその隙に一気に決めろ。できるよな?」
「分かりました、どうか気をつけて」
 強敵には、リスクを冒さなければ成果は得られない。ハイリスクハイリターン……それでもやるしかない。
 詩織の同意を得て、白夜は駆け出した。赫く燦めく大鎌を振るい、武曲へと肉薄。果敢に攻め立てる。
「七星将の力を得た私に真っ向勝負を挑むか……いいだろう、還付なきまでに叩き潰してくれる!」
「大層な自信だな……だが、俺だって何の考えなしに無茶やってるわけじゃねーさ!」
 正直なところ、白夜は絶え間なく繰り出される九尾扇からの連撃を防ぐので精一杯。防戦一方だ。
 僅かに吹き出た血は、最早自分のものか武曲のものかすら、白夜には解らない。だが、それでもよかった。
「さあ、ここからはかくれんぼといこうじゃねえか……!」
「む……!?」
 誰の血でもいい。ほんの僅かでいい。
 血さえあれば、周囲に俄に広がる赤が、血の迷彩で白夜の姿を隠してくれる!
「……小癪な」
 視界から消えたことで的を見失った武曲は、それでも霧の範囲から出てはいかなろうと、多方面に攻撃を繰り返した。
 その好機を、詩織は見逃さなかった。
「防寒しているところ申し訳ありませんが――」
「!」
 武曲はその身が急激に冷えていくのを感じた。
 風? 雪? ――いや、違う。
 青白く輝く、月光だ。
「この月光の帯で凍らせてあげます」
 目の前の武曲は、間違いなく強敵だ。
 だからこそ、神をも殺すだけの一撃を。
 血には紛れず、汚れなき雪の中で、解き放つ。
「く……っ!」
「おっと」
 赤い空間を抜け、詩織へと狙いを変えようとした武曲へと、認識外から赤い刃が迫った。
 その切っ先は武曲の肉体こそ傷つけることはなかったが、九尾扇へと切っ先が引っ掛かり、振るうことを許さない。
「この……離せ!」
「死角を取るのにかなり苦労したが……お前の相手はこっちだぜ?」
 一度捉えてしまえば、後はもう押し留めるだけだ。獲物に纏わりつく蝙蝠のように。
「未来の貴女は今も息災で頑張っていますよ」
「何を……」
 詩織が何を言っているのか、武曲には理解出来ないだろう。
 それでも構わない。白夜や詩織の知る武曲は、学園の仲間だ。世界の敵などではない。
「だから安心してお休みください」
 敵としてぶつかり合ったこともあった。
 だが、共に学び、切磋琢磨し、死と隣合わせの青春を駆け抜けた、仲間だ。
 ――代わりなど、いない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

小宮・あき(サポート)
お困りの方がいる、と聞いて参りました。
スポット参戦のような形でフラリと。



◆性格・人柄

敬虔な聖職者として猟兵に目覚めた、人間の聖者。
です・ます口調の礼儀正しい女性。
ピンクの髪に、透き通る水色の瞳が特徴的。
ふふ、と微笑み、愛らしい見た目で佇んでいますが、
本業は商人。ホテル経営者。冷静で非情な心も持ち合わせています。
また敬虔な聖職者故、邪教徒や魔女に寛容さが無く、苛烈な面も持ちます。

既婚者。
神と夫に報告できない行動は、絶対に取りません。



◆戦闘
ユーベルコードは指定したもので臨機応変に。
基本は後衛の魔法職。

・範囲魔法(神罰)
・回復(コルセオ)
・拘束(光の鎖)
・人手が必要な作業(戦場のハレム) 等




「ふう……話には聞いてましたが、寒いですね……」
 防寒具を着込みながらも、小宮・あき(人間の聖者・f03848)はふるりと身体を震わせ呟いた。
 どこの地球の北海道も、この時期は存外吹雪に見舞われやすいのだな、と改めて実感する。
 とは言え、悪天候だろうと何だろうと、やるべきことをやるだけだ。想定以上に人手がいるかも知れないと、グリモア猟兵から請われて支援に向かったのだが、丁度前線で敵を引きつけていた味方の一人が負傷しているようだった。
 他にも継戦を続ける味方にも、目立った怪我こそないものの疲弊の色が見える。ならば、癒し手として力を存分に発揮出来そうだ。
「皆さん、強敵ですが……生きて帰りましょう」
 間違いなく、ここにいる皆がそう思っていた筈だ。
 だからこそ、あきのその言葉は自然と皆の中に浸透していく。
 共感が力になる。その力は癒しを与えるもので、瞬く間に味方全員へと恩恵を与えた。
 対して、武曲はこれまでの戦いで確実に消耗し、疲弊している。あと一押しあれば倒し切れるだろうと、あきは確信した。

成功 🔵​🔵​🔴​

暗都・魎夜
【心情】
武曲とは一緒の結社で活動した中でもあった訳だが、こんな結末もあり得たってことだな

「温かそうな格好で何よりだ。これから戦う相手とは言え、風邪引かれて全力出せませんでしたじゃ、不憫なんでね」

普段の戦闘衣装でこの場所、絶対寒いもんな……

【戦闘】
「(誰何に)俺は通りすがりの能力者さ、覚えておきな! イグニッション!」

剣での「斬撃波」を主体に、白兵戦等を行う

UCを発動し、「戦闘知識」で武曲の攻撃に「見切り」「武器受け」
10年来の友人だ
七星将としての戦闘方法と違いはあるだろうが、攻撃の時の癖や考え方までは似たようなもんさ

向こうが低威力の数で押してくるのなら、こっちだって負けちゃいられねえ
「リミッター解除」「限界突破」でスピードを上げて「残像」「フェイント」「カウンター」「足払い」を織り交ぜて反撃する

武曲、お前の仲間を、文曲を想う気持ちはとても尊いものだ
だけど、それを押し通せば文曲も不幸になることを俺は知っている
だから、俺は俺の大事なもの、仲間たちのために全力で立ち向かう

「全力で来な、武曲」




「温かそうな格好で何よりだ。これから戦う相手とは言え、風邪引かれて全力出せませんでしたじゃ、不憫なんでね」
「………………」
 気さくに声を掛ける暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)だが、武曲は眼差しをより鋭くするばかり。
 そもそも、魎夜とて親しいやり取りを期待したわけではない。
(「普段の戦闘衣装でこの場所、絶対寒いもんな……」)
 本当にただ純粋に、そう思っただけだ。
(「武曲とは一緒の結社で活動した中でもあった訳だが、こんな結末もあり得たってことだな」)
 少し道が違えば、彼女は学園の仲間にならなかったかも知れない。学園が選び取らなかっただけで、そんな道も確かにあったのだ。
 だがこれは、そのどれとも違う。ここにいる武曲は、道の先の結果ではない。そのどこにも繋がっていない。停滞だ。
「お前も私の邪魔をするのか」
 ぶっきらぼうに、武曲はそれだけを返した。
「お前も、文曲を捕えた憎き銀誓館の――」
「いいや」
 嘗てはそうであったし、卒業した今も学園との縁を、絆を切ったわけでは決してない。けれど今は、学園内外を問わず世界の問題を解決する為の旅人、それが魎夜だ。
 だから、魎夜はこう返すのだ。
「俺は通りすがりの能力者さ、覚えておきな!」
 この世界を脅かす、オブリビオン事件もこの手の届く限り、この足の動く限り、解説してみせる!
「――イグニッション!」
 改めてその武装を解き放てば、紅と蒼、二色の刃がその両手に収まった。
 剣を振るい、刀を閃かせ、武曲と相対する。九尾扇の連撃も難なく見切るとその刃で受け、威力を殺して流していく。
「くっ……この力を以てして、何故こうも……!!」
 これだけの連撃を絶え間なく放っている筈なのに、魎夜に攻撃が届かない。その事実に武曲は苛立ちと、疑問を覚えていた。
(「10年来の友人だ。七星将としての戦闘方法と違いはあるだろうが、攻撃の時の癖や考え方までは似たようなもんさ」)
 染みついた、形成された自己の形成。そういった思考や言動は戦い方にも反映される。その場その場で容易く変えられるものでは決してない。
 だが、理解しているだけでは勝つことは出来ない。
(「向こうが低威力の数で押してくるのなら、こっちだって負けちゃいられねえ」)
 理解して――超えるのだ。
 相手の限界を、そして己の限界さえも、上回っていくのだ!
「! また速く……そんな力がどこから……!!」
 魎夜の動きに、速さと冴えが増した。それを肌身で実感したのだろう、眉を顰めながら唸るように武曲が零す。
「武曲、お前の仲間を、文曲を想う気持ちはとても尊いものだ」
「何を……」
「だけど、それを押し通せば文曲も不幸になることを俺は知っている」
 目の前の武曲も、譲れないものの為に戦っているだけだ。たとえその存在が世界を壊すのだとしても、彼女に世界を壊す意図などなく、友の為に戦っているだけだ。
 そうだ、だから、これは。
「だから、俺は俺の大事なもの、仲間たちのために全力で立ち向かう」
 互いに、譲れないものを背負った戦いなのだ。
 信念と信念の、ぶつかり合いなのだ!
「全力で来な、武曲」
「言われずとも!」
 武曲の渾身の一撃が、魎夜の心臓を狙う。魎夜は背後に退く――と見せかけて、体勢を低くし懐に潜り込んだ。そこから仕掛ける動作で今度は武曲を退かせる。そこに、足払い。
 武曲はたたらを踏んだが、持ち直した。それすらも織り込み済み。武曲が再度構え直そうとした、その一瞬の隙を突いて剣を閃かせた。
 僅かに遠い。だが、放たれた衝撃波が確かに武曲の芯を捉えた。武曲は目を見開き、声もなく消滅していく。
 それを魎夜は、確かに見届けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年03月19日


挿絵イラスト