初心者クエストに潜むバグ
●ありえた未来
「初心者クエストのはずだよなぁぁ!」
逃亡するプレイヤー――GGOを始めたばかりの初心者。彼の後ろには、負けたキャラたちが多数居て。
そして、負けたプレイヤーしか把握していないが――負けたプレイヤー達は、|遺伝子番号《ジーンアカウント》が消失していく。
「なんでこんなに強い――。」
逃亡していた彼も、想定外の強い敵――バグプロトコルに敗北し、|遺伝子番号《ジーンアカウント》が消される……。
●
「手の空いてる人……ちょっとゴッドゲームオンラインに行ってきてくれないかな?」
グリモア猟兵の、ティモシーが呼びかける。
「ゴッドゲームオンライン……というか、初心者クエストにバグプロトコルが紛れ込んでるんだよね。」
もっとも、「初心者に操作感や戦闘方法を覚えてもらう」ためのクエストのため、上級プレイヤーも参加はできるのだが。――仮に上級プレイヤーであっても、猟兵ほどの埒外の戦闘力でなければ、勝てるかどうかは五分五分だろう。
「だから、バグオブリビオン……じゃなかった、バグプロトコルを片っ端から倒してほしいけど、それだけじゃ永遠に初心者のままだから、本来のクエストを達成させてあげて欲しいんだ。」
本来は、森の探索、廃墟でアイテム獲得、そしてそれぞれで稀に湧く雑魚を倒してレベルアップし、最終的にはボスに挑む――という流れ、なのだが。バグプロトコルが初心者を倒してしまい、本来の流れを逸脱してしまう。
「まぁ、クエストのボスは、序盤をちゃんとこなせれば倒せるはず……なんだけど、グリモアが警鐘を鳴らしてるんだよねぇ……。」
具体的な内容はわからないらしいポンコツ占い師。とはいえ――ボスがバグプロトコルに置き換わっているか、あるいはクエストボスと別にバグプロトコルが生じているか、が有力だろう。
「ちょっと詳細が見えなくて申し訳ないけど……初心者を救ってくれないかな?」
拝むように手を出しつつ、もう片方の手で転送ゲートを開く――。
唐傘
はじめての方ははじめまして、唐傘です。
GGOこと、ゴッドゲームオンライン――のいちクエストが舞台です。
本来は雑魚敵と探索で操作に慣れて、クエストボス(クエスト通りに進めば楽勝)のドラゴンとパーティー戦――となるはずが、バグプロトコルによりクエスト難易度が跳ね上がっています。
1章のバグプロトコルは『数が異常な上に初心者向けではない』エントレットから、プレイヤーを救出する流れとなります。
2章と3章については――断章で開示予定です。
第1章 集団戦
『エントレット』
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POW : 木の葉乱舞
自身が【木の葉(すぐ生えてくる)を飛ばしている】いる間、レベルm半径内の対象全てに【鋭利な木の葉カッター】によるダメージか【樹木を癒す腐葉土】による治癒を与え続ける。
SPD : ボンデージスレイヤー
対象の【腕・脚・胴体】を【(使っていない部分は行動可能な)枝や根】で締め上げる。解除されるまで互いに行動不能&対象に【状態異常であるほど威力が上がる、樹】属性の継続ダメージ。
WIZ : サモン・ドライアード
【樹木の精霊であるドライアード】の霊を召喚する。これは【樹属性の魔法】や【自由農夫のアビリティ】で攻撃する能力を持つ。
イラスト:すずや
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「エントレット、初心者に出る枠じゃないし出ても1体か2体だろ!」
パーティーの一角、初心者を引っ張っているであろう中堅プレイヤーが叫んでいる。――もっとも、多くのパーティーは初心者のみ、もしくはソロ参加なのだが。
「|戦利品《ドロップ》は諦めて、火属性で仕留めるぞ!」
エントレット、どうやら火属性は弱点だが――同時に、火属性で仕留めると、ドロップアイテムが生じないらしい。
クロム・チタノ
傾国参戦
バグのせいで本来のクエストが妨害されているのですね
ならば傾国の全力を以てバグを取り除くのみです
木の葉を鋭利なカッターにしつつドライアードの召喚ですか
ならばルイナは蒸気盾より高熱の蒸気を噴出して敵の目眩ましを
モード変更ヒツギを展開
蒸気の霧に包まれ身動きが出来ない相手に凍結波を放ち凍結させます
高熱の蒸気とはいえ水蒸気の霧です、その霧に包まれた状態で凍結波を浴びればひとたまりもなく全身が凍りついてしまうでしょう
後は朱鳥にお任せします、鬼の怪力を開放して凍りづけになった敵軍を戦鎚で粉々に破壊して下さい
火属性を使用していないので良いアイテムをドロップするのではないですか?
まあそれは御譲りします
ルイナ・ラヴ
傾国参戦
バグプロトコル許すまじ、すべからく電子の海に還ると良いでしょう!
蒸気機構開放、高熱の蒸気を噴出して木の葉カッターを吹き飛ばしエントレットと召喚したドライアードに火傷を負わせつつ視界不良で身動きを封じます
凄まじい凍結波ですね、敵がみるみる内に凍りついて行きます
弱点を突かずとも作戦次第では状況を打開する事が出来ると初心者プレイヤーに見せることもできましたね
彼等の成長も手助けできました、後は朱鳥さんにお任せですね
鬼の怪力お見事です、私もヴァンパイアの力をもっと使いこなせるように成らなければ
山岡・朱鳥
傾国参戦
バグ共め、デリートしてやるわ!
一先ず私は初心者達を護りながら様子見させてもらうわね
噴出する蒸気の勢いで鋭利な木の葉を封じながら高熱の蒸気で火傷負わせつつ目眩まし、そこを凍結波で追い打ちして凍りつかせて身動きを封じる、成る程良い作戦ね?
後は私が、鬼の血よ、目覚めろ
鬼の血の【封印を解く】ことで【怪力】を【限界突破】して高速大威力の鬼の戦鎚の一撃をお見舞いするわ
凍りついて動けない敵に当てるなんて余裕ね、粉々になりなさい!
私はオニ、鬼の山岡よ!
さてあらかた片付いたかしら、なら先に進むわよ
どんなヤツが待ち受けていても傾国の力を魅せつけてやるわ!
インディゴ・クロワッサン
「なるほどぉ… じゃ、燃えて貰おうか!」
愛用の黒剣:Vergessenを構えて単騎突撃だー!
あ、他の猟兵に考えがあるならそれに従うよ(団体行動
Vergessenの剣先で首筋を軽く切ったら、UC:燃え盛る真紅の薔薇 を発動!
「燃えちゃえ燃えちゃえー!僕、ドロップ品に興味は無いし!」
寧ろバグのドロップ品とか真面目に危険そうじゃなーい?
「入手した瞬間、バグまみれとか|嫌《や》だよー?」
敵の攻撃も敵もどんどこ燃やしてくけど、舞台の森は燃えない様にしてるからたぶんだいじょーぶ!(範囲攻撃/衝撃波/斬撃波/焼却
ついでにバグ取り祈願として愛用の刀:藍染三日月で斬り払って清めちゃえ~(なぎ払い/破魔/浄化
「バグのせいで本来のクエストが妨害されているのですね。ならば傾国の全力を以てバグを取り除くのみです。」
バグプロトコルを取り除くため、仲間を呼んだクロム・チタノ(f32170)。そして呼んだメンバーは、即席の作戦とはいえ既に行動していて。
「バグ共め、デリートしてやるわ!」
言いつつも、討伐よりも初心者を――GGOプレイヤーを守るように立ち回る山岡・朱鳥(f41465)。
「バグプロトコル許すまじ、すべからく電子の海に還ると良いでしょう! 蒸気機構解放!!」
魔導蒸気盾から高熱の蒸気を放ち、エントレットに火傷と視界不良を与えるルイナ・ラヴ(f38750)――火属性ではなく水属性として判定されているらしく、エントレットはダメージを受けた様子は見せるが完全消滅には至らない。いや、消滅しないように水属性を選んだと言うべきか。
エントレットも、ドライアードを召喚してライフベリーによる回復や、腐葉土による回復を行うが。
「モード変更ヒツギを展開。」
クロムが氷の棺に変身し、凍結波で攻撃して――エントレットの行動を阻害する。
「後は朱鳥にお任せします、鬼の怪力を開放して凍りづけになった敵軍を戦鎚で粉々に破壊して下さい。」
「トドメは私か、鬼の血よ、目覚めろ!」
鬼の血の封印を解き、限界を超えた怪力による、鬼の戦鎚による超高速かつ大威力の一撃でエントレットを次々粉砕していく――とはいえ、UCとしては高威力な反面、射程に制限があるため、個別撃破しかできていないが。
「私もヴァンパイアの力をもっと使いこなせるように成らなければ。」
自身を未熟と思っているらしいルイナも、感想を言いつつもクロムとのコンビネーション攻撃でエントレットを氷漬けにして足止めし、モンスターの壁としてこれ以上の侵入を防ぐ。
そして、火属性を使用していないため――エントレットがドロップ品を残して消滅していく。
そして、エントレットに攻撃する存在は、彼女ら3人と初心者プレイヤー以外にも居て。
「なるほどぉ、火属性が弱点……。じゃ、燃えて貰おうか!」
中堅プレイヤーの発言を受け、黒剣――Vergessenを構えて突撃するインディゴ・クロワッサン(f07157)。
「君は燃え尽きるべきだよ。」
近場のエントレットを斬りつけ、それをトリガーとしてUC「燃え盛る真紅の薔薇」を発動する。そして、真紅の薔薇の花弁を媒体としてエントレットのみを炎で包み、次々に屠っていく。
「燃えちゃえ燃えちゃえー! 僕、ドロップ品に興味は無いし! むしろ、バグまみれのドロップとか|嫌《や》だよー?」
こちらは傾国の3人とは逆の考え――ドロップ品を意図的に出さない方針らしい。もっとも、どちらかが正解とは限らないが。
「ついでにバグ取り祈願として藍染三日月で斬り払って清めちゃえ~。」
攻撃の間に、別の刀で――どちらも愛用品らしいが、浄化の祈りを込めた薙ぎ払いでエントレットを斬りつける。
初心者プレイヤー、そして少なからず存在する中堅プレイヤーも、猟兵4人に続いて攻撃はしかけるが――初心者の火力では、火属性でも大したダメージにならず。むしろ、無事なエントレットに手を出してしまった初心者プレイヤーは、クロムとルイナに庇われる形となる。
そして、ダメージを出せないプレイヤーと次々屠る猟兵では、エントレットの|狙い《ヘイト》は猟兵4人、強いて優劣を付ければインディゴが最も集めているだろうか。
エントレットが一掃され、一度集まる猟兵とGGOプレイヤー。
「えっと……あなた方は、俺たちを助けてくれた……って認識で良いんでしょうか、それともこのクエストの一部とか?」
戦闘になれば、自分が盾になる形でパーティーメンバーを逃がそう――という考えがにじみ出ている中堅プレイヤー。
「僕たちは、通りすがりのお助けキャラ……って感じかな?」
「そうですね、私たちは『クエストが正常に進行できていない』という情報を受けて救援に来た者です。」
代表して、インディゴとクロムが答える。
「なるほど……危ないところを助けていただき、ありがとうございます。」
一礼する中堅プレイヤー――と、続くように礼をする初心者プレイヤーたち。
「戦闘での危険は去ったが……これ、どうするよ……。」
別の中堅プレイヤーが提示する問題――大量のドロップアイテム、レア木材。
「私たち、というか全員で持っていくには多すぎますね……。」
初心者から毛の生えた程度のプレイヤーだが、話し合いの代表として――悪く言えば矢面に選ばれた彼女の言うように。傾国の3人が「火属性を使わずに倒す」事に専念したため――討伐したエントレットの半数以下のはずだが、木材が大量に出ていて。そしてアイテムの運搬制限――|STR《重量制限》や個数制限を抜きにしても、多すぎる。
「んー……想定と違ってバグもないみたいだけど、まぁ廃棄で良くない?」
「そうですね、本来であればこれだけ出ることが異常なわけですし。皆さんが持てない分は私たちで運ぶとして、それでも余るようなら廃棄でしょう。」
猟兵がどの程度運べるかは未知数だが、そして仮に売ってどの程度の額になるかは不明だが――運びきれないドロップアイテムは廃棄となった。
そして、エントレット自体はバグではなく――あるいは『バグプロトコルだが強敵として受け入れられている』可能性もあるが。今回は大量発生自体がバグのようだ――。
大成功
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第2章 冒険
『廃墟街探索』
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POW : 徘徊するモンスターを倒す
SPD : 設置された宝箱を探す
WIZ : 廃墟となった原因を探る
👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「本来は、あの草原――いや、エントレットのせいで森みたいになった場所は、敵がまず出ないんです。」
中堅プレイヤーの一人が、猟兵に説明をする。
「本当なら、あの草原で操作練習したり陣形の訓練をしたりして、この廃墟街で探索――戦闘や|宝箱《アイテム》の回収、もしくはこのクエストのヒントを見つけて経験値なりアイテムなりのボーナスを得る、って流れなんですが……。」
彼らの率いるパーティー、いや全プレイヤーが再びバグプロトコルに――異常な数との戦闘を不安に思っているらしい。
彼らが自信をつけるまで、少し護衛をしたほうが良さそうだ――。
クロム・チタノ
傾国参戦
どんな者も生き抜くことで一人前になる、初心者とは未来の私達です
少し私らしくないことを言ってしまいましたね・・・反抗演算開始
冒険者達を護りながら廃墟の探索とアイテムの捜索を開始します
朱鳥は先頭に立って廃墟内で遭遇した敵の撃破を、ルイナは護衛のゴーレムを召喚して冒険者パーティーの防御を担当して下さい
私はクロムアイで情報収集及び分析の下敵の探知やアイテムの発見に尽力します
とはいえ今回は初心者に経験を積ますことも任務の内に入ります、なので朱鳥は敵を倒すのではなく弱らせつつ初心者に倒させるように
ルイナはゴーレムを操り初心者達の援護をして下さい
分析完了、アイテムを回収に参ります
ルイナ・ラヴ
傾国参戦
確かに、冒険の最初でオーバーキルに遇いそうになった彼等の気持ちを考えると不安になるのも無理はありません
そこは我々猟兵が護り導かねば、出でよ、我が忠実な僕よ
屈強で巨大なゴーレムと鋼鉄のガーゴイルが皆さんを護衛致します
この廃墟もバグプロトコルが暴れた結果なのでしょうか?
それともこういうステージと云うことですか?
どちらにしても廃墟内探索はワクワクしてしまいますね
もし敵が出てもゴーレムとガーゴイルを盾にしつつ初心者達の支援をするつもりです
私は攻撃されないようにゴーレムの上で操作に集中しましょう
傾国では私もまだまだ新入りなので、この任務で私も経験を積んで成長していきたいですね
山岡・朱鳥
傾国参戦
初心者は未来の私達と云うけれど私も猟兵としてはまだ新人なのだけど?
まあでもいつか歴戦の猟兵になった時に今回の任務を誇れる物語にしたいわね
O.K.もし廃墟内にモンスターが居ても鬼の真髄を見せてやるわ
宝探しはクロムに任せて、私達は初心者プレイヤーの護衛をするわよ
護りはルイナの呼び出したゴーレムに任せて私は鬼の妖刀で遭遇したモンスターを片っ端からデリートしてあげるから安心して
(まあ、実際は敵にほどよいダメージを与えて初心者達の経験積みの為に倒させるけどね)
それぐらいの冷静さは怨念に侵された頭でも判断できるよ
ミクやユイナよりもまともなつもりよ、私はね?
インディゴ・クロワッサン
じゃあ折角だし、廃棄分は僕の|無限収納《※フレーバーUCです》に入れとこーっと♪
「ん?護衛?イイよー。その代わり、探索とかは自分でやってねー?」
だって、バグプロトコル討伐が僕のお仕事だし!…って言葉は心の中にしまっとこ…(笑
「僕に出来るのは、キミ達へのバフ盛りぐらいだしー」
そしたら、|無限収納《※フレーバーUC》から|ローズヒップティー《夜糖蜜入りの藍薔薇茶》を取り出して、護衛対象(と他猟兵)に振る舞ってからUC:藍薔薇茶の癒し を発動~!
「はい、これでちょっとした怪我なら耐えられるからね。探索行ってらっしゃ~い」
…僕?一応真面目に第六感と暗視と聞き耳と野生の勘で周囲の警戒してるよー
「どんな者も生き抜くことで一人前になる、初心者とは未来の私達です。」
「初心者は未来の私達と云うけれど、私も猟兵としてはまだ新人なのだけど?」
各々の意見を述べる、クロムと山岡――あるいは、「永遠に初心者としての心構えを忘れるな」という意味だったのかも知れないが。
「冒険の最初でオーバーキルに遇いそうになった彼等の気持ちを考えると不安になるのも無理はありません。そこは我々猟兵が護り導かねば、出でよ、我が忠実な僕よ!」
初心者の心配に同意ないし同情を示しつつ、大型ゴーレムと鋼鉄のガーゴイルを召喚するルイナ。
「まぁでも、いつか歴戦の猟兵になった時に今回の任務を誇れる物語にしたいわね。」
「あ、探索する前に。」
戦闘準備をする山岡――と初心者プレイヤーを引き止めるインディゴ。
「直接の戦闘は介入しないけど、紅茶でも飲んで飲んで~。」
初心者プレイヤーと猟兵に|ローズヒップティー《夜糖蜜入りの藍薔薇茶》を振る舞う。
「これでバフとして、自動回復が付与されたはずだよ~、ちょっとした怪我なら耐えられるはずだよ~。」
猟兵としての仕事は、バグプロトコルの討伐のみで、探索や護衛は範囲外……という言葉は心の中に仕舞いつつ。
「OK、もし廃墟内にモンスターが居ても鬼の真髄を見せてやるわ。」
紅茶のバフもあってか、やる気十分の様子の山岡――UCでの攻撃準備をする。
「今回は初心者に経験を積ますことも任務の内に入ります、なので朱鳥は敵を倒すのではなく弱らせつつ初心者に倒させるように。」
「大丈夫、それぐらいの冷静さは怨念に侵された頭でも判断できるよ。ミクやユイナよりもまともなつもりよ?」
ここには居ない名前を出す山岡だが、クロムとルイナには通じたらしく。廃墟の探索を開始する。
「この廃墟もバグプロトコルが暴れた結果なのでしょうか? それともこういうステージと云うことですか? どちらにしても廃墟内探索はワクワクしてしまいますね。」
ゴーレムとガーゴイルを盾として先行させているルイナ、初心者プレイヤーの取りこぼしに程々のダメージを与える山岡。
「俺が参加したときも、元から廃墟でしたね……まぁ参加ごとに|内部構造《マップ》は変化するみたいなので、『前回安全だったから』で進めないって緊張感はありますが。」
猟兵同様に、サポートを優先するために戦闘が控えめの中堅プレイヤーの1人が答える。
「なるほどー、じゃぁ次の分岐で右側に敵が多いみたいだけど、モンスターの配置も毎回違う感じかな?」
索敵のみで、直接の攻撃は行わないインディゴ――そしてその言葉を聞いて、初心者プレイヤーたちが臨戦態勢を取る。
「俺の知る限り、分岐は敵が両側で待ち構えていたりどっちにも居なかったり、マチマチっすね。」
初心者の戦闘を見て、臨戦態勢を解除した中堅プレイヤーが――分岐について答えたのとは別のプレイヤーが答える。
廃墟の構造だけでなく、敵の配置も――そして初心者が見つけた宝箱の配置も中身も、ランダムらしい。
「分析完了――未回収のアイテムを回収に参ります。」
廃墟の探索で、完全マップを作ったらしいクロム――とはいえ、今回作ったマップは使い回しができないが。
「傾国では私もまだまだ新入りなので、この任務で私も経験を積んで成長していきたいですね。」
ゴーレムの肩に乗っている――ダメージ回避と俯瞰のために安全地帯に陣取るルイナが、クロムの盾としてガーゴイルを追随させつつ。場所によってはゴーレムを四つん這いにするため、肩というより背中に移動して付き従い。
「恐らく、このあたりに隠し扉があるはずです。」
「今回の廃墟は、傾向からしてこの辺に仕掛けがあるはずですね……。」
廃墟で経験を積んだらしい初心者プレイヤーが、ギミックを探り――隠し部屋を開き、宝箱の中を確認する。
「まだ隠し部屋はありますからね、次々行きますよ。」
クロムの案内で――エントレットの|ドロップ《レアアイテム》は例外として全員に配られたが、戦闘ドロップの少ない初心者に優先的にアイテムが割り当てられていき。
初心者が集めたアイテムのうち、イベント限定らしい――装備や消耗アイテムにカテゴライズされないアイテムを集めて。探索済みだが、キーアイテムがないために後回しにされていた場所と一致する事が確認され。
廃墟から次のステージへの移動手段が、転移陣が開放される――。
大成功
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第3章 集団戦
『フローティング・ゴーレム』
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POW : 絶対撲滅戦線
【肉弾戦用に人型に変形した仲間】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[肉弾戦用に人型に変形した仲間]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
SPD : オーバーブースト・レーザー
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【胸部】から【ホーミングレーザー】を放つ。
WIZ : サイキック・バースト
【死に際に大爆発とともに残留エネルギー】を放ち、レベルm半径内の指定した対象全てを「対象の棲家」に転移する。転移を拒否するとダメージ。
イラスト:hikaru
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
転移陣で転送された先、ボス部屋に。ドラゴンと思しきモンスターと、複数のゴーレムが存在している。
初心者は、1体のドラゴンがボスとして狙うべきと推測はしているが、ゴーレムも攻撃するべきか戸惑っている。
そして猟兵は、ゴーレムが異常存在――|オブリビオン《バグプロトコル》だと直感する。
クロム・チタノ
傾国参戦
どうやらドラゴンよりもゴーレムの方が厄介なようですね?
ならばゴーレムは我々が受け持ちますので、冒険者の皆様はドラゴンをお願いします
アレは朱鳥の封印術ですね、ならばそれを支援しましょう
チタノドライブ起動、反抗迷宮展開
敵は能力を封じられ弱体化しています、また迷宮内で分断していますので各個撃破に移行します
私は反抗之弓で敵を遠距離から攻撃します
クロムアイで情報収集完了、敵の急所は胸部のレーザー発射口です、そこが敵の内部に繋がっている模様です
つまりレーザーの発射口から内部に効果的なダメージを与え撃破する事が出来ます
強固な氷の迷宮は自爆程度では完全に破壊は不可能です
後は冒険者達の支援に回りましょう
山岡・朱鳥
傾国参戦
見た所ゴーレム共が件のバグね?ならばアレ等が私達が倒すべき敵よ!
あの動き、成る程ね?その業、見切った
推し測るに、そのUCは変形しつつ集合することで集団の能力値の向上をする能力ね?
ならば集合させなければ良いだけよ、クロム頼んだわ、迷宮で奴等を分断して
弱点を指摘し実行することで、鬼神の木彫が現れ敵のUCを一時的に封じる、山岡秘伝の封印術よ
とはいえ無限に封じれるわけじゃないから迅速に撃破するわよ
妖刀より鬼の戦鎚の方がダメージを与えられそうね?
レーザー発射口?成る程ね、そこを叩き壊せば内部にダメージが行くのね?
鬼の進軍魅せようぞ、ついでにコイツ等を倒して余裕が有れば冒険者の援護に行こうかしら?
ルイナ・ラヴ
傾国参戦
本来配置に無い闖入者、すなわちあのゴーレムこそがバグプロトコルですね?
参ります、あの技は確か朱鳥さんの封印術ですね?
その上でクロムさんの迷宮での敵の分断ですか、ならば私がするべきことは敵の各個撃破です!
我が忠実なる僕よ、大型ゴーレムは朱鳥さんの支援に回りなさい
私は鋼鉄のガーゴイルに騎乗してクロムさんの援護をします、このまま最速で片をつけますよ!
凄まじい爆発です、自爆でしょうか?
しかし流石は超強度を誇る極寒の氷の迷宮、爆発の衝撃に耐え残留エネルギーさえも遮断するとは
まだ冒険者チームはドラゴンと戦っているみたいですね
では私達も彼等と共にドラゴンと戦いましょう
全員生きて帰るまでが任務です!
インディゴ・クロワッサン
「おっけー!ドラゴンは任せた!」
って言って、愛用の黒剣:Vergessenを構えてゴーレム達に突撃だー!
ま、中級者のヒトには通じるでしょ!たぶん!
敵がわらわら~っと集まり始めたら、すかさず|初お披露目《作りたてほやほや》のUC:虹色薔薇吹雪 をお見舞いだーっ!
勿論、ターゲットは|バグプロトコル《オブリビオン》のゴーレム達のみ!いっけー!
「うーん…思ってたよりカラフル~…」
後は、他猟兵の攻撃に合わせて追撃してみたりー、攻撃を武器受けしたりー、衝撃/斬撃波でなぎ払ってみたりー、愛用の鎖付き短剣:Piscesを操って死角から攻撃してみたりするよー!
鎧を無視した串刺し攻撃で部位破壊とか出来たらいいね☆
「どうやらドラゴンよりもゴーレムの方が厄介なようですね? ならばゴーレムは我々が受け持ちますので、冒険者の皆様はドラゴンをお願いします。」
プレイヤー達に指示を出し、ゴーレムの対処に向かうクロムと猟兵。
「確かにあのゴーレム共が例のバグのようね、なら私達が倒すわよ!」
ゴーレムの挙動を見る山岡――そして、
「その業、見切った。推し測るに、そのUCは変形しつつ集合することで集団の能力値の向上をする能力ね? ならば集合させなければ良いだけよ、クロム頼んだわ、迷宮で奴等を分断して。」
「了解です――チタノドライブ起動、反抗迷宮展開。」
ドラゴンと初心者プレイヤーを囲むように――そしてゴーレムが他のゴーレムやドラゴン、プレイヤーへの合流が困難になるよう、迷宮を展開する。
「弱点を指摘し実行することで、鬼神の木彫が現れ敵のUCを一時的に封じる、山岡秘伝の封印術よ。」
合体の阻止、という弱点の指摘でUCは封じられ――仮にゴーレムが合流できても、合体できず、あるいは無理に合体してもただの大きい的に成り下がるだろう。
「とはいえ無限に封じれるわけじゃないから迅速に撃破するわよ。」
「出でよ、我が忠実な僕よ、大型ゴーレムは朱鳥さんの支援に回りなさい。」
「私は反抗之弓で敵を遠距離から攻撃します。」
極寒の氷で出来た迷路を、壁のない斜線にゴーレムが来たタイミングで撃ち抜いていく。
とはいえ、戦う猟兵はこの3人だけでなく。
「ドラゴンはクエストボスらしいし、ゴーレムは任せろー! 八百万の薔薇よ!」
ゴーレムに突撃するインディゴ――いや、UC『虹色薔薇吹雪』を発動し、|1680万色の《ゲーミングな》薔薇の花弁による吹雪を放ち。タイミング良く極寒の氷で出来た迷路で隔離されたが、花弁は壁越しにかろうじて視認できるため、操作してゴーレムを的確に破壊していく。
「うーん……カラフルだなぁ。」
1680万色、という多彩な色彩の花弁――もはや花弁の個々の色も、花弁内のグラデーションを見分ける事すら困難だが、多色の花弁がゴーレムを切り刻んでいく……。
「クロムアイで情報収集完了、敵の急所は胸部のレーザー発射口です、そこが敵の内部に繋がっている模様です。つまりレーザーの発射口から内部に効果的なダメージを与え撃破する事が出来ます。」
敵の構造を分析し、仲間に共有するクロム。
「レーザー発射口……成る程ね、そこを叩き壊せば内部にダメージが行くのね? 妖刀より鬼の戦鎚の方がダメージを与えられそうね?」
土の体には斬撃より打撃のほうが、ダメージが通るようなのと、レーザー発射口を狙うには線より面で狙うほうが効率的で。武器を持ち替える山岡。
そしてガーゴイルに戦闘をさせ――自身のダメージは回避する必要があるため、ガーゴイルに対する援護射撃に徹するルイナ。彼女の対峙するガーゴイルが、死に際に爆発をする――!
「凄まじい爆発です、自爆でしょうか? しかし流石は超強度を誇る極寒の氷の迷宮、爆発の衝撃に耐え残留エネルギーさえも遮断するとは……。」
しかし、トドメの瞬間には、彼女とガーゴイル、そしてゴーレムは壁越しのため――爆発のエネルギーは、そして強制転移の範囲は彼女のギリギリ手前で収まる。ガーゴイルはダメージを受けているようだが、まだ戦闘を継続できそうだ。
「冒険者チームに脱落者は居ないようですね。全員生きて帰るまでが任務です!」
ドラゴンはまだ体力が半分は残っていそうな雰囲気だが、ゴーレムもまだ残っている――GGOプレイヤーの援護に回るには、もう少しかかりそうだ。
「おっと、道が繋がってたみたいだねー。手伝うよ~。」
適当に歩いていて、傾国チームと合流したらしいインディゴ――意図せず、ゴーレムを背中から不意打ちで仕留める。
その後も、猟兵とゴーレムは無作為な移動を行い――ゴーレムは猟兵を見つけてすぐ突進しようとして氷の壁に阻まれる事が多々あったが、合体できないゴーレムは個別撃破されていき。
ゴーレムが完全撃破されるとほぼ同時に、GGOプレイヤーたちもドラゴンにトドメを刺す。
「私たちの手助け無しでクエスト完了ですか。」
「まぁ猟兵が介入してしまうと、今後のクエストに支障が出る可能性もありますし。」
クロムの迷宮が解除され。GGOプレイヤーと猟兵が合流し。お互いの無事を確認する。
「皆さんにはお世話になりました。」
「まぁ縁があれば、別の戦場でまた会うこともあるでしょう。」
とはいえ、大量にいるGGOプレイヤーのうち、特定の一人と会えるか――は確率として低いが。縁があれば、再び会うこともあるだろう。
ドラゴン――クエストボスを倒したことで、|街《安全地帯》へのゲートが開く。もっとも、猟兵は街ではなくグリモアベースに転送されるのだが。
ともあれ、オブリビオン――バグプロトコルはクエストから排除されたため。当面は、このクエストは安全だろう――。
大成功
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