バトル・オブ・オリンピア⑰〜彼女は最強
いよいよ、戦争は『時宮・朱鷺子』が立ちはだかる戦場まで到達する。自分を倒すために現れた猟兵に彼女が挑むのは純粋なる力試し、即ちバトルアスリーテス……!
「この私、時宮・朱鷺子は、時間を遡り『過去の自分を特訓する能力』を持つ。アスリートアースを救いたくば、猟兵よ。この私が『時間遡行能力』を失うぐらい、全力を使い尽くさせてみろ!」
「最強のダークリーガーである時宮朱鷺子が健在である場合、魔王ガチデビルは彼女の能力を吸収してさらなる強化を施される。最終的にガチデビルを倒し、カタストロフを防ぐには時宮朱鷺子に全力を使い果たさせておくことが重要な布石となるだろう」
サク・スミノエ(花屑・f02236)は猟兵たちに朱鷺子の強さの理由を説明した。
「『時間遡行能力』……つまり、時間をさかのぼって過去の自分を鍛え上げることができる。よって、時宮朱鷺子は未来の自分からあらゆる戦闘対策を伝授されている。それは猟兵のユーベルコードも例外ではない」
時宮朱鷺子の攻撃は必中、そして自分に対する攻撃は対策済み。
まさに最強の名にふさわしい能力だ。
「もっとも、目的は彼女に勝つことではない」
全身全霊をかけた戦闘を行わせることでその能力を使えなくする。時宮朱鷺子の力が尽きればガチデビルの強化は不可能になる。
「やることは純粋な戦闘だ。最強のダークリーガーを全身全霊をかけて戦わざるを得ない状況に引き込むこと。当然、全力の時宮朱鷺子は最強そのもの。激戦が予想される」
それでも勝負を挑むなら、グリモアが道を繋いでくれる。
時宮朱鷺子の待つ、バトルアスリーテスの戦場へ。
ツヅキ
オープニング公開後から募集開始。
プレイングを送れる間は受付中です。
こちらは最強のダークリーガー『時宮・朱鷺子』との純戦闘シナリオです。
朱鷺子の攻撃は必ず命中し、猟兵のユーベルコードは全て対策されるという状況で、彼女に全力を出させることができれば目的達成となります。
プレイングボーナス:敵の「時間遡行特訓能力」に対処する&敵に全力を出させる。
第1章 ボス戦
『時宮・朱鷺子』
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POW : デッドヒート・マラソン
【果てしない特訓の成果】を纏いレベル×100km/hで疾走する。【自身の前方直線上】に誰かを乗せると轢殺ダメージ2倍。
SPD : ディープ・スイミング
【「爆走!オリンピアロード」の水中ステージ】を降らせる事で、戦場全体が【海中】と同じ環境に変化する。[海中]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ : ブレイン・バイシクル
自身が操縦する【時宮・朱鷺子専用ロードバイク】の【何物をも破壊する硬度】と【骸の海すら飛び越える速度】を増強する。
イラスト:みそじ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
吐院・ぐるめ
最強のダークリーガー……私じゃ勝てる気はしないけど
勝つんじゃなくて『疲れさせる』のが目的なのよね?
だったら『ぐるぐるバット』アスリートらしく、貴女に挑むわ
貴女ならきっと私と『ぐるぐるバット』をしてくれる筈
古代バトリンピアにおいて『ぐるぐるバット』は『神と同化する儀式の術』とされてきたの。貴女なら『ぐるぐるバット』の訓練だってしてきた筈。でもね、ぐるぐるバットは『如何に審判を唸らせるか』の勝負なのよ。三半規管が強いから有利なんてありえないの
私の基本姿勢は『私が目を回して吐きそうになっている』限り、貴女もその不利益を『必ず』受けるのよ
それじゃあ回るわよ、レッツ・ゴー・サイクロン!
事故らないようにね
「これが、最強のダークリーガーのオーラ……」
吐院・ぐるめ(虹色の彼方・f39773)はごくりと喉を鳴らした。
本能というものがあるとすれば、それは否応なしにぐるめの敗北を予言する圧倒的な確信そのものといえるだろう。
――私じゃ、絶対に勝てない。
けれど、目的が勝利ではなくて彼女を|疲れさせる《・・・・・》ことならば、あるいは。
「どうした? どこからでもかかってこい!」
「待って。貴女と戦う手段は何でもいいのよね?」
「無論だ」
朱鷺子は胸を張る。
「バトルアスリーテスはルール無用! 武器だろうがユーベルコードだろうが好きなものを使え。もっとも、その全てにおいて私は未来の私からの特訓を受けているのだがな」
「なら、『ぐるぐるバット』はどう?」
「『ぐるぐるバット』」
「そう、『ぐるぐるバット』」
ぐるめは頷いた。
「古代バトリンピアにおいて『神と同化する儀式の術』とされてきた競技よ。受けてもらえるかしら」
「うむ。全く問題ない」
「貴女なら、そう言ってくれると思ってた」
ぐるめの渡すバットを、朱鷺子が受け取る。
「では、勝負!」
「それじゃあ回るわよ、レッツ・ゴー・サイクロン!」
今頃、審判は驚きに唸っているに違いないとぐるめは思った。どう足掻いてもなにをしても朱鷺子の有利は揺らがない。
ゆえの最強。
なのに、どうして――。
「うぅ……」
朱鷺子の両目がぐるぐるになっている。
めまい、吐き気、平衡感覚の喪失。ありとあらゆる三半規管の失調が彼女をグロッキーな状態に陥れているのだ。
「な、なぜだ? 私は『ぐるぐるバット』の特訓を行い、三半規管を鍛えてきたはず……こ、こんな筈では……まさか、奴は平気なのか!?」
だが、両目をぐるぐるにして吐き気に耐える朱鷺子が見たのは同じくぐるぐるの両目で「はぅわ……」と呻く、ぐるめの姿だった。
「ちょ、お前も駄目なんかい!!」
「おぇっぷ……そうよ。私の基本姿勢は『私が目を回して吐きそうになっている』限り、貴女もその不利益を『必ず』受け続けるというものだから」
「ば、馬鹿な。っぷ……さ、最強の私としたことが、こんな醜態を晒すはめになるとは」
「事故らないようにね」
「わ、私がそんなミスをするわけ……ぎゃッ」
ふたりの勝負はやがて、陰陽模様のような一対でひとつの渦となる。ぐるぐる、ぐるぐる……ぐる……ぐるぐるぐる……。
大成功
🔵🔵🔵
山吹・慧
なるほど、その時間遡行能力によって最強の座を
ほしいままにしていたというわけですか。
この世界にそんな能力者がいたのは驚きですが、
これは今迄にない戦いになりますね……。
尋常に勝負願います。(礼)
敵の必中攻撃に対しては【気功法】で高めた
【オーラ防御】を展開した上で【ジャストガード】からの
【受け流し】でダメージを最小限に抑え、【学習力】で
その一手を覚えます。
「凄まじい攻撃でしたが、今ので覚えました。
同じ攻撃は通用しませんよ」
と挑発してから【聖天覚醒】を発動。
「小細工は不要。そちらも最大の一手を打って下さい」
敵の次の攻撃に対して【集中力】による
【カウンター】の一撃を【リミッター解除】して放ちます。
なるほど、最強の座をほしいままにしていた絡繰りは時間遡行能力にあったのだ。山吹・慧(人間の玄武拳士・f35371)は純粋に驚き、そして気を引き締めた。
……未知の戦い、というわけだ。
今までにはなかった、これまでの延長線上にある戦い方では彼女にかなわない。
「尋常に勝負願います」
慧は一礼し、静かに構えを取る。
気功法によって高められたオーラが全身を覆い、ロードバイクに騎乗して突っ込む朱鷺子をジャストガードから流れるような所作で文字通りに受け流す。
「ッ――」
目的は躱すことではなく、ダメージを最小限に抑えることだ。そして、たった一度の機会を無駄にせずに|学習する《・・・・》こと。
「凄まじい攻撃でしたが、今ので覚えました。同じ攻撃は通用しませんよ」
「ほう。随分と自信があるようだな」
朱鷺子はバイクのエンジンを吹かすと、前輪を持ち上げてウィリーする。
「小細工は不要。そちらも最大の一手を打って下さい」
「よく言った! ならば私も全力でゆく!」
挑発に乗った――思惑通りに突っ込む朱鷺子に叩き込むカウンターの一撃こそ、輝く光翼による飛翔能力を兼ね備えた慧の真なる姿だ。
極限まで高められた集中力で繰り出される、慧の闘気そのものが武器となって朱鷺子を薙ぎ払う。
「なにッ……」
まさか、と朱鷺子の顔に驚きが広がった。
全力で体勢を維持しようと努めれば努めるほど、時間遡行能力のために使える力が目減りする。それほどまでに真の姿を晒した慧の限界を超えた一撃は凄まじいものだった。うまく力を使わせることに成功したのなら幸いだと、慧は自らも消耗しながら吐息をつく。
大成功
🔵🔵🔵
エミリィ・ジゼル
ここまで勝ち目がないといっそ清々しいですね。
使用UCは【いともたやすく行われるえげつない増殖】
これにより、平行世界から無数のかじできないさんズを召喚。
召喚したかじできないさんズで相手を取り囲んで物量戦を挑みます。
鯨の骨の投擲、重力子放射線射出なんちゃらの一斉発射、シャークチェーンソーと聖剣めいどかりばーでの切り掛かり。更にはオブルビオンマシン(メイド・システムα)での強襲。
使えそうな武器はなんでも使い、使えそうな技能も全部使って、相手が全身全霊を出せる状況を作ります。
最終的には全員ブレイン・バイシクルで蹴散らされるでしょうが、少しでも力を削げるように頑張りましょう。
※今回は口調変更なし
いっそ清々しいほどの強さを見せる朱鷺子を相手にエミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)の取った手段はその名の通り、いともたやすくこの世界に実現する。
「これは……!?」
驚いて周囲を見渡す朱鷺子を取り囲むようにして現れたのは、|平行世界のエミリィ・ジゼル《かじできないさんズ》。
「物量戦でいきますよ」
全くもって、戦いの様子は何でもありの蹂躙としか表しようがなかった。
どこに持っていたのか鯨の骨を投げつける者、重力子放射線射出なんちゃらで周囲の空間ごと吹っ飛ばす者、シャークチェーンソーと聖剣めいどかりばーを両手に携えて斬りかかる者、しまいにはオブリビオンマシン(メイド・システムα)に搭乗しての強襲etc.
「いかがです、この全てに対抗できますか?」
当の本人のエミリィは高みの見物だ。
「受けて立つ!」
朱鷺子はまず鯨の骨を見事なウィリーで躱し、重力子放射線射出なんちゃらを骸の海すら飛び越える速度で飛び越しながらオブリビオンマシンに突撃を繰り出した。
「なかなかよい調子ですね」
平行世界の自分たちが蹴散らされてゆくのを見守るエミリィは余裕綽々だ。こちらの目的はあくまで彼女に力を使い尽くさせること。
最強たるダークリーガー相手に双剣を振り回してねばる自分たちに、心底からのエールを送る。
「遠慮はいりません。とにかく暴れてもらって、出来る限りの力を削いでやるのですよ」
大成功
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月夜・玲
時間遡行して特訓してこっちに対応してくる…か
全く面倒な後出しじゃんけんだ事で!
けどうち倒す事が目的じゃないなら…やりようはある
つまりは根競べ、1秒でも長く立ち続けてれば能力を使い切らせる事が出来るはず!
《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀
【断章・焔ノ血〈焔ノ絆〉】起動
時宮・朱鷺子と私とを蒼炎で繋ぐ
対策してくるって言うなら、対策しても意味が薄い物で対応する
この蒼炎で繋がれれば、同時に死なない限り死ぬ事は無い!
ロードバイクで射程外に逃れられないよう距離には気を付けつつ、『なぎ払い』や『斬撃波』等剣戟を繰り出していこう
そっちがどれだけ強力な攻撃をしようとも、しぶとさでは負けないよ
「知ってる? そーゆーの、後だしじゃんけんって言うんだぞ!」
月夜・玲(頂の探究者・f01605)は唇を尖らせ、軽くブーイング。まさか最強の種明かしが過去に遡って自分を特訓し直すだなんて、よくもまあ面倒なことを繰り返して来たものだ。
だが、と冷静に考える。
倒すことが目的でないなら、やりようはある……か。どうする? 玲はさまざまな可能性の中で最も自分に合ったやり方を選び取った。
――1秒でも長く相手より立ち続け、その間ずっと能力を使わせる。
「つまり、根競べだ!」
抜刀した《RE》IncarnationとBlue Birdを構え、起動する蒼き焔の絆が玲と朱鷺子をしっかりと繋いだ。朱鷺子は自分の手首に枷のように巻き付いたそれに目を凝らす。
「これは……」
「どうせ対策されるんなら、小細工は無駄ってこと!」
この蒼炎で繋がれている間は同時に死なない限り――死ぬ事は無い。相手を倒すことが勝利条件とならない特殊な戦いにおいてこれほど本領を発揮するユーベルコードは稀少だ。
「しぶとさでは負けないよ」
「いい根性だッ!」
ロードバイクと剣が激しくぶつかり合う音がバトルアスリーテス会場に轟いた。どちらも退かず、激突するごとに両者は弾かれ、また接近しては鍔迫り合いを演じる。戦いが長引く程に疲労は蓄積するはずなのに、どちらも決して攻撃の手を休めない。
「確かに認めてやろう。お前は、しぶといッ!」
「お褒めに預かり光栄ってやつだね」
玲はにっ、と笑い、剣で斬り上げた。バイクのライトが砕け、朱鷺子の胸元に深い刀傷を追わせる。
「面白い」
もはや朱鷺子に戦いを止める選択肢はなかった。
「どちらが最後に立っていられるか、勝負だ月夜玲!」
大成功
🔵🔵🔵
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎
最強のダークリーガー!
相手にとって不足なし、むしろワタシが力足らずか心配になりマスネー!
デスガ……OK! たとえ勝てないほどの強敵でも、全身全霊で戦うのが礼儀であります!
参りマース、朱鷺子殿!
時間遡行能力で我輩の手の内はまるっとお見通し。
六式武装も骸式兵装も、すべて対策を練られている訳デスガ……。
一つ、練るのが難解なものがありマース!
「カオスメモリ、ロゴスイグニッション!」
ヒャッハー! それは混沌魔法! カオスの暴走!
デスメタルを歌ったりビームを放ったり、予測不能な軌道を描くカオスチャージを敢行したり!
支離滅裂な混沌を戦場にばら撒いて、疲弊するまで大暴れであります!
素晴らしい響き、|最強のダークリーガー《・・・・・・・・・・》!
相手にとって不足なし。
それどころか、むしろバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)の方が釣り合うかどうか心配になるというもの……だが、バルタンは笑っている。
自信があるからというよりは、それが礼儀だからだ。たとえ勝てないほどの強敵であろうとも全身全霊で戦い抜くことを誓って。
「というわけで参りマース、朱鷺子殿!」
「かかってこい猟兵!」
仁王立つ朱鷺子はありとあらゆる特訓によって隙を無くしている。
六式武装、骸式武装……いずれも手の内はまるっとお見通しというわけだ。ならばこれしかない。たった一つだけ、対策を練るのが難解な存在を対策の埒外であるとして発動する。
「カオスメモリ、ロゴスイグニッション!」
混・沌・魔・法、襲来――。
「ヒャッ……ハ―――――――――ッ!!」
デスメタルをかき鳴らすバルタンは怪しげな帽子を被った混沌魔術師の姿でカオスの暴走を招いた。
「何!? はッ……」
予想もしない方角から予想もできない極彩色のビームが飛んでくる。あわや直撃するところだった朱鷺子は愕然と叫んだ。
「この私が予測できなかった、だと!?」
「支離滅裂のフルコースはいかがデスカ、朱鷺子殿!」
「ちッ」
まったくもって予測不能な軌道のカオスチャージが朱鷺子を翻弄、本番は練習通りにはいかないという鉄板の法則を最強に教える事態となった。
「この私が、翻弄されている?」
動揺と同時に朱鷺子は笑う。
バルタンと互いに不敵な視線が交錯した。戦う者同士の間に生まれる、それもまたひとつの絆……といって構わないだろう。
「随分と久しぶりな感覚だ。感謝するぞ猟兵、思いきり暴れようじゃないか!」
「ドーモ、恐れ入りマース!」
大成功
🔵🔵🔵
朱鷺透・小枝子
壊せ、壊せ、壊せ!!
メガスラスターの【推力移動】と人工魔眼の【念動力】で体を動かし、海中に適応。
人工魔眼の超動体【視力】で時宮殿を視認し、【早業】変形フォースサーベルから刃の【念動力】を放ち【斬撃波】を放ちながら距離を詰めてゆく!
この身ある限り!戦い続けろ!!朱鷺透小枝子!!!
戦え、戦え!戦え!!戦えぇえええええ!!!!
『永戦機能』戦え、と己が【闘争心】を込めた【呪詛】を時宮殿へ叩きつけ、その闘志、全力を引き出し強力な攻撃を誘発しながら、【継戦能力】強力な攻撃を喰らおうと、戦い続ける!
脳機能と闘争心で脳を強引に覚醒状態で固定させ、気絶はしない!
唯ひたすら武器を振るい、五体を振るい、叩きつける!
破壊の申し子――朱鷺透・小枝子(亡国の戦塵ジカクナキアクリョウ・f29924)の暴れっぷりを表現するのにそれ以外の言葉がない。
――メガスラスター、全力推進。
――人工魔眼、感度良好。
念動力によって海中でも適応して体を動かすことが可能になる。いた、時宮朱鷺子。変形フォースサーベルから放たれる刃状の念動力が斬撃波を繰り出すまで1秒も要らない。
いけ、壊せ、斃せ。
ぐんぐんと両者の距離が近づいて――会敵。
「この身ある限り! 戦い続けろ!! 朱鷺透小枝子!!!」
「ッ!!」
「戦え、戦え!戦え!!戦えぇえええええ!!!!」
その名も|永戦機能《・・・・》。
戦え、と己が闘争心を織り込んだ呪詛は最強を誇る朱鷺子であろうとも畏敬を感じざるを得ない代物であった。
全力で応えねばならない、と……発動する強烈な攻撃が小枝子を喰らうように襲った。それがどうした。構わないのだ、どれだけ傷こうが、痛めつけられようが!
「こいつッ……」
血濡れた両目を見開き、鬼の形相でくらいつく小枝子は確かに朱鷺子の闘争心をこの時上回った。脳機能及び闘争心はマックス……脳内物質の大量放出による覚醒状態は気を失うことさえ許さない。
「なぜ斃れない!!」
「愚問だ、時宮殿!!」
ただひたすらに小枝子は武器を振るい、五体を振るい、全身全霊を込めて攻撃を叩きつける。ふたりの闘気が双龍のように絡み合いながら渦巻いた。
斃れるものか、その力使い尽くさせるまでは。
大成功
🔵🔵🔵
東・御星
ツヅキマスターにおまかせします。かっこいい東・御星をお願いします!
雪女の寵姫×ワールドハッカー、20歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、負傷した仲間には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
時宮朱鷺子は未来の自分の特訓を受けることであらゆるユーベルコードへの対処を身に着けたのだという。
「それは……あるひとつの縁、とも言えるよね?」
東・御星(紅塵の魔女・f41665)にとって、それは|視切る《・・・》べきもの。
魔眼を通し、開示される朱鷺子の個人情報にはそれらの特訓内容も含まれている。なるほどね。御星は頷いた。
「なら、こうするよ!」
「何――!?」
フォトンエッジが朱鷺子を捉え、傷を刻み付ける。
「なぜ、避けられなかった?」
「それはね、縁死っていうの」
御星はにっこりと微笑んだ。
人差し指を唇に当て、「内緒だよ」と囁くように。
「あなたの能力値、弱点、そして交友関係まで私はどこまでも暴くことができるの。だからね、あなたがどれだけ特訓を積もうとも、私はそれをさらにそれを視切っていくだけ――!」
「なるほどな! だが、それしきのことで私は負けん!」
挑発に乗った朱鷺子のユーベルコードが会場を海中に沈める。負けたくない、その想いがいつにもまして朱鷺子を闘志へ駆り立てた。
それを待っていた、と御星も告げる。
「受けて立つよ、あなたの|能力《ちから》尽きるまで!」
成功
🔵🔵🔴
金城・ジュリエッタ
まさに最強のアスリートというワケですわね!
この世界のアスリートとして、挑まずにおれましょうか!
いざ!参りますわよ!
真っ向から突っ込んで肉弾戦を挑みますわ!
え、脳筋?まさにその通りですわ!
それこそわたくしの|強化の術《ユーベルコード》なのですわ!
対策としては「充分な強化がかかる前に倒す」コトでしょうかしら。
つまり速攻決めるべく全力で来るのではと予想しますわ!
此方はひたすら前進攻撃あるのみ。
ダメージは【気合い】で【激痛耐性】をブーストして耐えますわ!
UCの強化がかかってくれば、それも耐える力と致しますわ!
脳筋はひたすら肉弾戦あるのみでしてよ!
さあ、まだまだ参りますわよー!
眼前に今、最強のアスリートがいる。
金城・ジュリエッタ(脳筋フィジカルエリートお嬢様・f37793)は武者震いした。この世界のアスリートとして挑まずにおれようか――否!
「いざ! 参りますわよ!」
「その意気や良し! かかってこい!」
真っ向から突っ込むジュリエッタを朱鷺子は「ほう」と感心の眼差しで迎え撃つ。
「この最強たる私に肉弾戦を挑むか! なんだったかな、まさしくアレか。えーと……筋肉が頭に詰まっているみたいな……」
「脳筋ですの?」
「それだ!」
「おほほ! まさにその通りですわ! ええ、種明かしして差し上げます。わたくしの|強化の術《ユーベルコード》をご覧あそばせ!」
これこそは、何事も筋肉で解決するという心意気――即ちマッスル・ロジック!
考えるな、筋肉に全てをゆだねろ……ッ!
「面白い!」
果てしない特訓の成果を披露すべく、朱鷺子は疾走する。
普通なら躱そうとするだろう。
さが、ジュリエッタはそんなことはしない。むしろ前に出て、身一つの肉弾戦を挑むばかりだ。その度に、|身体能力は増強し続ける《・・・・・・・・・・・》。
「あなたが何をお考えか、わたくしにも理解できてよ。できるだけ速攻で勝負を決めなければ……そんなところじゃなくて?」
「わかっているなら話は早い!」
「どれだけ打ち込んでも無駄ですわ! わたくしは倒れたりいたしませんもの!」
ただ、ひたすらなる前進。
前へ、前へ前へ前へ前へ前へ―――――――――――――――!!!!!!!!
「くッ……!?」
「さあ、まだまだ参りますわよー!」
「この体力、無尽蔵か!?」
「気合なら負けませんわ! 痛みもへっちゃらですわ!」
「ば、化け物か……!!」
戦えば戦うほど、強化がかかって|固くなる《・・・・》。
これこそが、脳筋にしか許されない超肉弾戦。
「私は負けん! なにせ最強だからな!」
「おーっほっほっほっほ! ええ、戦い尽くしましょう! お互いが果てるまで!」
大成功
🔵🔵🔵
天宮・紫苑
アドリブ・連携:可
全て対策済みの必中持ち、ですか。
「まぁ、なんとかしてみましょう」
UCを全力で展開します。
対策されていようが、何であろうが関係ありません。
UCは途切れないように展開し続けます。
「どこまで対策されているか知りませんが、私にやれる全力で行きましょう」
あとは、正面から戦うだけです。
回避が不可、とのことなので、防御と受け流しを基本にカウンターを狙います。
目的は倒すことではありません。1秒でも長く相手を消耗させることです。
「武器を握れて、立つことができる限り……戦い続けてみせましょう」
天宮・紫苑(人間の魔剣士・f35977)は静かに最強を冠するダークリーガーと対峙する。
なにしろ、相手はこちらの行動を全て対策済み。
そして、攻撃は全てを必中させる……その状況でどう戦うか、だ。普通なら尻込みするようなケースでも紫苑は表情一つ変わらない。
「まぁ、なんとかしてみましょう」
――ユーベルコード、展開。
黒影の領域。
闇、だ。
対策されていようが、何であろうが関係ないから。
紫苑が放出し続ける闇の量たるや、両者が激しくぶつかり合ってなお晴れないほどの暗黒で戦場を満たすほどであった。
朱鷺子が呟いた。
「知っているぞ、この闇……私の生命力を根こそぎ奪うつもりだな」
ええ、と紫苑は頷く。
「あなたの生命力を吸い取るものです。あなたがどこまで対策しているか知りませんが、私は私にやれる全力で行くだけのこと」
超高速で疾駆する朱鷺子の攻撃は不可避――ならば、防御と受け流しを基本にしてカウンターを入れるタイミングを計るまで。
紫苑は理解している。
この戦いの目的は彼女を倒すことではなく、1秒でも長く相手を消耗させること。
朱鷺子が激突した瞬間のエネルギー量は何キロも先まで衝撃波を迸らせるほどの威力であった。衝突の瞬間、僅かに方向を逸らせたことで紫苑はまだ戦えるだけの余力を残している。
「武器を握れて、立つことができる限り……戦い続けてみせましょう」
紫苑が宣言し、カウンターを叩き込む。
引き裂かれた服と飛び散る血の向こう側で、朱鷺子も約束した。
「ふッ、よい度胸だ。ならば私も、全力をもって戦うと誓おう!」
大成功
🔵🔵🔵
カタリナ・エスペランサ
時間遡行特訓、努力自体は自前なんだろう?
アタシへの対策にそこまで打ち込まれて悪い気はしないね
望むところだ!
特訓後のキミとの戦いを糧にその都度凌駕すれば勝つのはアタシさ
戦うからには勝利を狙うのは当然だろう?
ダメージ《受け流し》に特化した《オーラ防御》纏い《継戦能力》維持
《気合い+根性+闘争心》何より《|負けん気《プライド》》を全開にして
《学習力+リミッター解除+限界突破》、《戦闘知識+第六感》の《見切り》を磨き上げ
必中攻撃に《武器受け・受け流し・ジャストガード》で対応し《カウンター》を狙うよ
相手UCに合わせ《蹂躙+神罰+ハッキング+属性攻撃+捕食+略奪》の【喰魂神域】
海水も朱鷺子自身も纏めて分解しアタシの力に変える
朱鷺子の攻撃も分解捕食の対象だ、
普段なら維持してるだけで勝てる攻防一体の技なんだけど……
対策があるなら破られるのは前提、囮を兼ねた自己強化と割り切る
《環境耐性・深海適応・水中機動》の加護があるから動きに支障は無い
神域を破った直後の隙を狙い《早業+怪力+アクセルコンボ》を叩き込もう
――時間遡行特訓。
言葉で語るのは簡単だが、そこには血のにじむような努力があったのは間違いない。未来が分かったところで行動しなければ意味などない。
ゆえに悪い気はしなかった。
……この私、カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)への対策にそこまで打ち込んでくれたとは、感謝の極み。
「つまり、だ。アタシはキミにこう言うべきだろう。――望むところだ、と!」
時宮朱鷺子は全身から立ち昇る闘気を纏い、バトルアスリーテス会場にて待っていた。
「この私が相手をしてやるのだ、そう来なくてはな。しかし勝算があるのか?」
「凌駕」
カタリナは端的に言った。
「凌駕?」
「そうだ。特訓後のキミとの戦いを糧に、アタシはその都度凌駕する。忌避せず率直に言えば、キミを超えるということだ。それは即ち、アタシがキミに勝つことを意味する」
「大言壮語だな」
「戦うからには勝利を狙うのは当然だろう?」
朱鷺子の闘気に対抗し、カタリナも気合と根性、闘争心――何よりも負けん気の根源たるプライドをトリガーとして、自身に設定された限界の壁を軽く飛び越える。
これまで培った戦闘知識と第六感、例え必中攻撃であったとしても諦めるものか。武器を構え、カタリナは喰魂神域を解き放つ。朱鷺子のユーベルコードによって海中と化したフィールドをさらに侵食する魔法陣が|分解を試みる《・・・・・・》。
それを蹂躙と呼ぶ者もいるだろう。
あるいは神罰、もしくは捕食、それとも略奪か。いずれにしても海水も朱鷺子自身も纏めてハックされる運命からは逃れられない。
「分解捕食の対象となったら、もはや手遅れ」
いまや領域の覇者は朱鷺子ではなく、カタリナにある。
……もっとも、それがいつまで続くかは未知数だ。普段ならば維持するだけで勝てる攻防一体の技だとて、対策があるならば破られるのは前提である。
――ならば、囮を兼ねた自己強化と割り切ろう。
朱鷺子は知らない。
カタリナの狙いがカウンターにあることを。
「ふん、このようなもの!」
神域の魔法陣が消滅した刹那、宣言通りにユーベルコードを打ち破った朱鷺子は勝ち誇ったように笑った。
「私の勝ちだ! 残念だったな、猟兵」
「果たしてそうかな?」
最大の隙を逃さず、カタリナは|舞った《・・・》。
海の中で。
適応耐性と水中機動の賜物である。美しく泳ぐ熱帯魚の如き華麗さで早業と怪力によるフルコンボを叩き込むことに成功したのだ。
「がッ……」
「これで、アイツにキミの能力を渡さずに済むといいんだけどね」
アイツ……、この戦争の首謀者に。
大成功
🔵🔵🔵