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バトル・オブ・オリンピア⑭〜理想を託すために

作者：黒代朝希

　――F1、バイク、エアレース……あらゆるモータースポーツの頂点に到達しながら、不慮の事故により還らぬ人となった伝説のレーサーがいた。
　その名は『ウィリアム・ローグ』……彼がレース・フォーミュラだとアスリートアースの住民が把握した時に全員が『確かにレース・フォーミュラというなら彼以外にはあり得ない』と口をそろえて述べる伝説だ。
「死を越えた後に、得られるものもある……」
　骸となり果てても、その伝説に陰りはない。
　成るべくしてなったグランプリレーサーのオブリビオン・フォーミュラは、然りと言葉を続ける。
「富や栄光をかなぐり捨て、速さだけを追い求めたグランプリレーサーだけが到達できる至高の領域……私が生涯をかけて追求し、死後漸く得られた「スピードの向こう側」……」
　彼は、速さを極めた生涯の果てに得た究極の能力を得た――
　その名は『アルカディア・エフェクト』
「だが、これは死者には無用の長物……命ある者達が纏いし時のみ光輝くこの力を、私は君達に伝えたい……」
　故に彼は最後のレースに挑む――対戦相手は『六番目の猟兵』……『生命体の埒外』を宿す彼の後継者になり得る存在だ。
「私に挑み、勝利した『六番目の猟兵』は『アルカディア・エフェクトの後継者』となる……欲しくは無いか、フォーミュラの力を」
　アスリートとして、強大な知性体にとって何が欲しいかを彼は心掛けている。
「ついでに、私の後継者となればグランプリレーサーの間で約束された栄光を持つ事が出来るだろう――」
　ウィリアム・ローグは、自らが開発した、ドリルや銃器などを満載した究極のエアカー「ローグ・インターセプター」を駆り、触れた者を消滅させる雲海「アルカディア・エフェクト」を機体から噴出しながら襲いかかってくる。
「つまりは君達の流儀――戦闘での最後のレースだ、存分にかかって来たまえ。私もグランプリレーサーのフォーミュラとして、超高速の絶対先制攻撃権を駆使させてもらう」
　そう言って、最後に真摯に笑みを浮かべるウィリアム・ローグ。
「せっかくだから、君達の全てを見せてもらおう……それを見れば、後継者足り得るか納得できるというものだ」
　究極のエアカーに乗り込む前に、彼は訴えかける。
「――君達に懇願する。君達が得意とする戦闘でもいい。レースでもいい。全力で私に挑み、私を越えてゆけ……！」
　それこそが、私の人生に許された唯一無二の栄光にして宝なのだ――
　そう言い残し、グランプリレーサーのフォーミュラは『六番目の猟兵』に挑む――

第1章 ボス戦 『ウィリアム・ローグ』

POW   :    アルカディア・エキゾースト レベルm半径内を【アルカディア・エフェクト】で覆い、範囲内のあらゆる物質を【何者にも縛られぬ風】で加速、もしくは【置き去りにされた過去の光景】で減速できる。 SPD   :    ブラック・インフェルノ 【レーシングマシン】から、戦場全体に「敵味方を識別する【漆黒の炎】」を放ち、ダメージと【強制進化】の状態異常を与える。 WIZ   :    ヴォイド・リフレクション 【超加速能力】を宿した【車載兵器からの一斉砲撃】を射出する。［車載兵器からの一斉砲撃］は合計レベル回まで、加速・減速・軌道変更する。 イラスト：秋原 実 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「レース・フォーミュラ……！　富も栄光も捨てて、速さを求めたレーサー……！　その生き様、その魂、一目置きますね！」
　紅葉・紅葉（歩く宅配便・f40976）……ミミックの『ケルベロス』として『魂』というのは非常に重要な意味を持つ。
　故に彼女も己の全力全霊を以て、レース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』に挑む――
「こちらは戦闘とのことですので、私のケルベロスの、そして猟兵としての戦闘力で語りましょう！――全力で勝負です、ミスター・ウィリアム！」
「では、先手は取らせてもらう――『アルカディア・エキゾースト』」
　瞬間、超高速の先制攻撃として戦場内が『アルカディア・エフェクト』で覆われる。
　それは彼の愛車である『ローグ・インターセプタ―』から放出される『速度の極致』――雲海の如き様相になった戦場内で、紅葉は『アルカディア・エフェクト』に包まれる。
「―――置き去りにされた過去の光景。私のトラウマに直接攻撃ですね！」
「そうだとも、未来を護る『六番目の猟兵』なら――」
「ええ、御生憎様です！　紅葉は未来を見ると誓ったので！――止まりませんよ、雲海のわずかな隙間を走り抜けましょう！」
　光を見る――それは『｜剣《ブレイド》』を担うケルベロスが成した絶対正義。
　其れは『｜分かつもの《ディバイド》』を担うケルベロスでも出来る筈なのだから――
「負けられませんね、気合では！　根性では！――御自慢のエアカーへ体当たりだオラァ！」
「懐かしいな――こういったレースも、経験済みだとも！」
　全速力による体当たりを繰り出すユーベルコードに対し、ウィリアム・ローグは比較的重要性の低いパーツで受け止めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「後継者……っていうのはあまり好きじゃないけど、後に続いてくれる人の居ない怖さはなんとなく、わかる」
　アンノット・リアルハート（忘国虚肯のお姫さま・f00851）――人々の夢で栄える不思議な国、リアルハート王国のお姫様であり皆が夢を見なくなってしまったせいで衰退してしまった故郷を救うため、遠い異世界に旅に出る……という役割を押し付けられた、亡き王女の複製体の『六番目の猟兵』は、そのウィリアム・ローグの懇願に理解を示す。
「背負うことには慣れている、だから安心して道を譲りなさい！」
「なら、試させて貰おうか！」
　王国に伝わる空飛ぶ箒を魔改造した『メタルハート・ベーゼン』に乗り、アンノットはウィリアム・ローグと超高速バトルを繰り広げる。
　レーシングマシンから漆黒の炎を放ち、アンノットを強制進化させていくウィリアム・ローグに対し、アンノットはその攻撃を受け切ってカウンターを仕掛けていく。
「これが最強と謳われた騎士達の絶技！――『｜王国騎士近衛流『空剣』《ナイトアーツ・スライドエッジ》』！」
　ウィリアム・ローグに匹敵する速度で飛翔し、射程距離10km以上の真空の刃を放つアンノット。
　その他にも、王国の守護竜ノイギーアの影を使役し『シュヴェールト・ガードナー』による自動防衛機能――不可視の剣が、漆黒の炎を切り裂いていく。
「見事……！」
「槍も箒も剣も技も、望む望まず関係なく全部受け継いできたものよ――これで届かなければ私は貴方を継ぐには役不足だった、それだけの話！」
　全てを以て、アンノット・リアルハートはレース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』に食らいついていく――

大成功 🔵​🔵​🔵​

「うわあ、かっこいい方ですね……敵の大将ですが、深く敬意を表します」
「何……未練を晴らそうとしているだけのレーサーさ」
　真宮・奏（絢爛の星・f03210）の言葉に対し、韜晦ではなく謙虚を以てレース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』は応える。
「とは言え、君達に託せるものはある――故に『アルカディア・エフェクト』を乗り切ってほしい」
「ええ……最後のレースなんですよね」
　しかし奏は呟く、尊敬の言葉を。
「去り際を自覚している達人はもの凄くかっこいいです！！――ええ、お望み通り、最高のレースを共に！！」
「……ありがとう。行くぞ！」
　瞬間、ウィリアム・ローグは愛車から『アルカディア・エフェクト』を放出。
　奏の方も全身を黄金のオーラで覆い、そのまま高速で飛翔し風の魔力を纏っていく。
「魔術、というものか」
「ええ、風は私が最も親しい精霊です！！　共に飛翔しましょう！！」
「なら、そうさせて貰おう！」
　瞬間、『ローグ・インターセプタ―』は飛翔形態に移行。
　奏に『置き去りにされた過去』を見せながらも、期待しながらハンドルをウィリアム・ローグは握る。
「過去に死に別れたお父さんも戻って来たので、減速する理由がありませんね！！」
「ならば……未来を征くと良い！」
「ええ――一つだけ、貴方も置き去りにされた方なんでしょうか？」
　奏の言葉に、ウィリアム・ローグは参ったといった様子で微笑をもらす。
「オブリビオン・フォーミュラの過去を知りたいなら、この『バトル・オブ・オリンピア』を乗り切ってからだな」
　常に加速し続けながら、紳士的にウィリアム・ローグはそう答えを返すのであった――

大成功 🔵​🔵​🔵​

「ウィリアム・ローグさん、貴方の全力……私達も猟兵として全力でお応えを……！」
「来たまえ、幼き少女よ……！」
　レース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』はオラトリオの翼を翻して飛翔するアリス・フェアリィハート（不思議の国の天司姫アリス・f01939）を前に全力で超高速の先制攻撃を繰り出していく。
「――『ブラック・インフェルノ』」
　漆黒の炎が放たれ、アリスを強制進化するべく襲い掛かる。
　対してアリスは自身の持つ『勘』を信じてユーベルコード『バンダースナッチ・ムーヴ』でまずは転移。
　そのまま死角から術や全て灼く焔纏う攻撃、そして併用可能なユーベルコード『アトラクナクア・ヴァーミリオンウェブ』によって『万象等あらゆる全て灼く星焔の蜘蛛糸の理力』を込めた攻撃を以て反撃開始。
「――白の王さまはこう仰いました。「まだ一匹の燻り狂える怪物を押しとどめる方が楽じゃろうよ！」……と……」
「アリス、か……成程、そういう世界か」
　炎には炎と言わんばかりに『万象全てを焼く』という力を付与するユーベルコードを以て、ウィリアム・ローグの『ローグ・インターセプタ―』に攻撃していくアリス。
　既にウィリアム・ローグとの戦いは戦闘機同士でのインファイト染みた様相を呈している――
「貴方がご自分のマシンを信じる様に……私も、私の翼を信じます……！」
「ならばその信じた道……いや、信じた翼を最後の時まで、信じ抜きなさい――」
　空中で激闘を繰り広げながら、伝説のレーサーは対戦相手である一人の｜少女《アリス》にそう語り掛けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「ふむ、超高速先制攻撃かや。さてどのように料理してくれようぞ――ああ、この場合の料理は物事をうまく処理するという意味じゃな」
　全速力で先制攻撃を繰り出そうとするレース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』を前に、エイプリル・スノードロップ（｜豊穣の聖女《フリーファーマー》・f40158）はそう言いながら漆黒の炎……熱エネルギーを内包するユーベルコードをエナジードレインで吸収し対応していく。
「シンプルだが、確かに効果的な方法だろう」
「アルカディア・エフェクトは……そうじゃな、空間を細かく切り刻む様に『ハッキング』することで届かぬようにするとしようぞ」
　そうして、一気にウィリアム・ローグが放ったユーベルコードを対応したエイプリル。
　展開するは、『大技能戦領域』――反撃のユーベルコードである。
「『｜大技能戦領域《スキルバトルフィールド》』――挑む勝負は、将棋の早指し勝負じゃ」
「成程、自己を強化した上で己の得意な勝負に持ち込むユーベルコードか……だが、速度で挑むならば――」
　ウィリアム・ローグはすぐさま一手を打ち、全ての技能が｜異能《ユーベルコード》級に強化されたエイプリルの早指しに食らいつく。
「流石に、フォーミュラという訳か」
「ああ、だが……君も凄まじいな」
　だが、エイプリルは元からの瞬間思考力と戦闘演算でどんな局面でも読み切っていき、ウィリアム・ローグを追い詰めていく――

大成功 🔵​🔵​🔵​

「クローネちゃんの猟兵としての力の一つ…『デウスエクスの召喚と使役』を使い、全力を尽くすよ★」
「重力の力を用いた神々を使役するか、面白い」
　ユーベルコード『｜クローネちゃんのドラゴン騎乗★《ブラック・ドラゴン・ライド》』によって召喚した巨大なデウスエクス『ドラゴン』に跨り、クローネ・マックローネ（快楽至上主義な死霊術士・f05148）はレース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』の『ローグ・インターセプタ―』を用いた超高速の先制攻撃による『アルカディア・エフェクト』の放出に対応していく。
「さあ、最っ高に熱い勝負をしようか！」
　最強種のデウスエクス種族である『ドラゴン』に騎乗するクローネと最高の愛車『ローグ・インターセプタ―』を運転して超高速戦闘を繰り広げる『六番目の猟兵』とレース・フォーミュラ。
　やがて勝負は、お互いの持ちうる技能をぶつけ合う段階へと至る――
「置き去りにされた過去は、全く効かぬか」
「そもそも過去の記憶が殆ど無くて、『置き去りにされた過去』が事実だとしてもピンとこないよ♪」
　自身を包み込んでいく『アルカディア・エフェクト』によって齎される『光景』に対しても、今一実感が沸かないクローネ。
　だが今は、レース・フォーミュラとの対決には有利に至る――
「いっくよー！」
「しかし竜……ドラゴンと競い合あうか、人生は何があるか分からないな――」

大成功 🔵​🔵​🔵​

「アンタの挑戦状！　このブレイザインが受け取った！！」
　次にレース・フォーミュラの前に躍り出たのは空桐・清導（ブレイザイン・f28542）と、もう一人。
「『命ある者達』――果たしてそれに｜頭脳戦車《われわれ》は含まれるのか？……答えは貴方との闘争レースを通じて自ずと出る事でしょう」
　頭脳戦車の『六番目の猟兵』であるロジャー・カニンガム（兎型歩行戦車RIT-17/S・f36800）……彼は頭脳戦車の本会である索敵と情報収集を密にし、ウィリアム・ローグが乗る『ローグ・インターセプタ―』の姿を捉え続けている。
「頼もしいぜ――いざ、勝負だ！レース・フォーミュラ！！」
「全力で挑ませて頂きますよ、チャンプ！」
　瞬間、爆音を立てて『ローグ・インターセプタ―』が二人の猟兵にユーベルコードをぶつけるべく一気に接近する。
　発動するウィリアム・ローグのユーベルコードは『アルカディア・エキゾースト』――純粋にウィリアム・ローグが獲得した『アルカディア・エフェクト』を放出し、周囲の物体の速度を操作するユーベルコード。
　それを前に清導とロジャーはそれぞれの対策を整えていく。
「――圧倒的な速度を誇る『ローグ・インターセプター』だが、速いが故に動きは直線的になる」
　ヒーローズアースのヒーローの『生命体の埒外』を有する清導の動体視力はその動きを捉え、体を限界突破させてアルカディア・エフェクト内に入らない様に立ち回る。
「どうあれ、雲ならオレの速度で掻き消える！」
「成程、私は得られたデータを基に瞬間的に思考する事で彼の次の動きを予測――」
　そのまま、彼我の速度差を考慮して命中が見込める地点を狙いプラズマグレネードと音響弾を投射するロジャー。
　僅かでも『ローグ・インターセプタ―』の速度が落ちた所に、ロジャーは組み付いていく――
「やるな……！」
「これで速度の差は問題では無くなります――さぁ、そこにユーベルコードの刃を突き立ててやりましょう」
「今度はコッチの番だ！」
　内蔵式フォトンセイバーを振るい、『ローグ・インターセプタ―』の部位を切断して速度を落としていくロジャー。
　そこに清導がユーベルコード『｜決着変身！《ファイナル・ブレイザイン》』を発動――自身の潜在能力を覚醒させて変身し、胸部から極大威力の特大二連火焔砲と超極大威力の超特大光焔砲を放っていく。
　更に使用後は自身を超極大強化した上で、戦場全体の敵は拘束状態となるという強大なユーベルコード――その発動を以て、決着を付けに行く。
「決戦必殺！――ファイナル・ブレイズ・ブラスター！！」
　砲撃に飲み込まれながらも、圧倒的な速度で振り切った『ローグ・インターセプタ―』とウィリアム・ローグ。
　しかしブレイザインは先んじて、こう宣告する――
「オレの……オレ達の勝ちだ！」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「ウィリアム・ローグ……サーキットの名前にもなってたよ、ずいぶん名誉な事だねぇ。ま、それでアンタが満足してないってのは分かるよ」
　数宮・多喜（撃走サイキックレーサー・f03004）はそう言って今一度だけはグランプリレーサーの『六番目の猟兵』として、レース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』に挑む――前に、語り合う。
「いいさ、その魂を真っ向から受け止める――今は故あってライダーにしてレーサー。そして……チェッカーフラッグを受ける、アタシが相手だ！」
「ああ……ありがとう。これで悔いは無くなった」
　そう言って、二人のグランプリレーサーは向かい合い――そして、最後の戦いが始まる。
「殊こういう時に、相棒を信じ切れなかったら嘘だよな！」
「無論、私も『ローグ・インターセプタ―』を信じている！」
　ぶつかり合う宇宙バイクとエアカー。
　宇宙カブに騎乗し、ウィリアム・ローグに追い縋る多喜は笑みを浮かべている。
「そのマシンから放たれる炎が強引にでも進化を促すってんなら、覚悟の上さ――そいつが進化をもたらすのが生物だけなのか、って事だよ！」
「――そうか、そうだな……」
　ウィリアム・ローグは、あっけに取られて……しかし納得した様子で対戦相手の宇宙バイクを見据える。
「――宇宙カブ。こいつは今までずっと、アタシが思いもしないような能力を披露し、いくつものピンチを乗り越えてきた……つまりコイツもまだ、進化する可能性は高いって事だよなァ！？」
「否定は、出来ないな！」
　強制進化にユーベルコード『ゴッドスピードライド』の変化も添え、多喜と宇宙カブはレース・フォーミュラと『ローグ・インターセプタ―』を前に――スピードの向こう側を捕まえつつ生還できる形態へ昇華させていく！
「それが、『生命体の埒外』――『六番目の猟兵』、か」
「まだ、その意味も詳しく分かっていないけどね……だけど今は、最後まで付き合うよ」
「……本当に、ありがとう」
　そうして、レース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』と彼の愛車である『ローグ・インターセプタ―』との決戦に幕が下りようとしている。
「アタシ自身の進化した『操縦』テクも組み合わせれば、アルカディア・エフェクトすら吹き散らしてアンタを抜き去れる筈さ、ウィリアム！」
「ああ、これは……満足のいく、敗北だ」
　多喜がゴールした――自身を、見事振り切って。
　その事を確認した髑髏の貌に、満足気な笑みを残して……愛車と共に一人のグランプリレーサー『ウィリアム・ローグ』は姿を消していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2024年01月13日