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バトル・オブ・オリンピア⑦〜ウレタンポカポカ高速戦闘

#アスリートアース #バトル・オブ・オリンピア #その他スポーツ #ウレタンポカポカ大海戦

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「集まってくれた様だな。依頼の説明を開始する。」
 グリモア猟兵、十八夜・露丁(人間の文豪・f30515)が、アスリートアースの戦争「バトル・オブ・オリンピア」の戦いの1つを猟兵に説明する。

「今回猟兵殿に戦って頂くのは『ウレタンポカポカ大海戦』だ。」
 ウレタンポカポカ大海戦。
「…………………………」
 露丁は何か気まずい顔して目を逸らす。
 恐らくこの名を口にするのが恥ずかしかったのだろう。

「詳細は実際に会場で確かめて欲しい。では、転送する。」
 露丁は間髪入れずにグリモアを展開し、猟兵を会場へと送り込んだ。


「ようこそお集まり頂きました!これより『ウレタンポカポカ大海戦』が始まります!奮ってご参加ください!」
 そこは果てしない海の上に特設された透明なドームの様なスポーツ会場。
 送り込まれた猟兵達は、海に浮かぶウレタン製フロートブロック足場に乗っている。
「ルールは簡単!まずは足元のウレタン剣を手にしてください!」
 猟兵の足元には一人1本ずつ、ウレタン製の柔らかい剣が落ちている。
「その剣を手に他の対戦相手とポカポカチャンバラして、海に落ちたりトマトを潰されるとアウト!退場です!」
 猟兵は自身の頭を見やると、いつ着けられたのか、頭の上にしっかりと固定されたトマト付ヘアバンドを装備していた。
 このトマトを割られてはいけないらしい。
「制限時間内に生き残った選手の人数分がそのままチームの得点となります!」

 要は沢山猟兵が海上に生き残れば勝利のその他スポーツの様である。

 ふと向こうを見ると、相手のダークリーガー達がウォームアップをしている。
 その数は100人を超える大所帯である。
 彼女らは足にエアシューズ(風の如く疾走できるインラインスケート)を装備してウレタン剣を手に、試合開始を今か今かと待ち構えていた。
 数に物を言わせて速攻で吹き飛ばす算段であろう。

「それでは良い試合を!『ウレタンポカポカ大海戦』スタートです!」
 猟兵達の準備完了と同時に、戦いの|火蓋《ひぶた》は切って落とされた。


古塔
 古塔マスターと申します。宜しくお願いします。
 ウレタンポカポカ大海戦をお送り致します。

●ルールおさらい
 集団戦です。
 海上に点在するウレタン製の足場の上で、ウレタン製の剣を手に大量のダークリーガーと戦います。
 頭に強制装備させられたトマトを潰されるか、戦場の外(海)に落ちるかのどちらかで敗北します。
 相手も同じルールで闘うので、時間いっぱい敗北しない様に立ち回りながらどれだけ敵ダークリーガーの頭のトマトを潰すかぶっ飛ばすかの戦いになります。
 お互い基本的に、攻撃はウレタン製の剣でしか行えません。

●敵
 最速を求める、ライダースーツを着たレーサーのダークリーガーです。
 乗り物の代わりにエアシューズ(風の如く疾走できるインラインスケート)を用い、ユーベルコードの【乗り物】欄の技は全てエアシューズで行ってきます。
 このエアシューズで高速疾走しながら素早くトマトを割りに来たり、攻撃かどうかスレスレな風で足場の外に吹き飛ばそうとしてきたりしてきます。

 プレイングボーナス……数の暴力に対処する/自身がアウトにならないよう立ち回る。
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第1章 集団戦 『獄道レーサー』

POW   :    ヘルアクセル
自身が操縦する【戦場に適した乗り物 】の【速度】と【馬力】を増強する。
SPD   :    インフェルノドライブ
【戦場に適した乗り物 】を操縦中、自身と[戦場に適した乗り物 ]は地形からの激突ダメージを受けず、攻撃時に敵のあらゆる防護を無視する。
WIZ   :    ハデスチャージ
【自身が操縦する戦場に適した乗り物が竜巻 】を纏いレベル×100km/hで疾走する。【合体させた同じ乗り物】に誰かを乗せると轢殺ダメージ2倍。

イラスト:key-chang

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

…なんだか愉快な場所に来ちゃったなぁ…とりあえず水着に着替えよう
この世界を救う為に…アスリート魂燃やす為に…さぁ行くぞ…私は処刑人だッ!

鉄塊…じゃなくウレタン剣を振るい水上戦を発揮して戦おう
ウレタン剣をなぎ払い怪力と重量攻撃で敵群を吹き飛ばしてゆこう
敵の攻撃を視力で見切り回避、もしくはウレタン剣の武器受けでトマトを潰されないようにしよう

目の前の相手に気を取られているようだが…敵は眼前だけではないぞ…!

【空から来る黒い亡霊】で大鴉の霊を召喚し、敵の頭部のトマト目掛けて攻撃をさせて体勢を崩し
その隙にウレタン剣を振るい海中へ吹き飛ばそう…!

一人も逃がすまいぞ!私は処刑人だッ…オラッ!!!




「…なんだか愉快な場所に来ちゃったなぁ…とりあえず水着に着替えよう」
 どこかコミカルな感じ漂う海の上に立つ、漆黒の髪と瞳、身体に地獄の炎を宿した女性、仇死原・アンナ(処刑人、地獄の炎の花嫁、焔の騎士・f09978)。
 とりあえず彼女はその場に合う様にと、サンバイザーにピンクのウェスタンなビキニの水着に着替えた。
 多様性を容認してか服装は自由だが、確かにこの場では水着が似合う。何故か似合う。
 相手の姿も白黒のぴっちり競泳水着に見えなくもない。
「鉄塊…じゃなくウレタン剣か。調子が狂うな。」
 地面のウレタン剣を手に取る。アンナの得意分野は怪力による重量攻撃だがこれはいささか軽すぎる。
 だがやろうと思えばウレタン剣でも体重を乗せる事はできる筈。物は使い様である。
「この世界を救う為に…アスリート魂燃やす為に…さぁ行くぞ…私は処刑人だッ!」
 意を決してアンナは百を超える敵陣に突っ込んだ。

 海上に接地されたウレタン足場は微妙に揺れる。
 プールに接地する足場系フロートよりもしっかりしているが、強く体重を乗せれば恐れらくは大きく揺れる。
 そんなやや不安定な足場にてアンナは上手い事バランスを取り、体幹をしっかりと整える。
「フンッ!」
 アンナは勢いよく足場を叩きつけた。固定されていた筈のウレタン足場が大きく揺れる。
「そんなもので」「我々は止まらな……きゃあっ!」
 ダークリーガー達に一切のダメージは無い。たとえいつもの鉄塊の如き巨大剣を使っていたとしても彼女らの突撃は止まる事の無い力を持つ。
 が、今の衝撃で揺れた反動で、勢い余って吹っ飛んでいったダークリーガー達が何名か海に墜落。
 少ないながら数を減らす事に成功した。

「我々のインフェルノドライブを見せてやろう!」
 足から暴風を吹き、凄まじい速さでウレタン剣を手に突撃してくるダークリーガー達。
「むっ……これは!」
 厳しい事に。
 今回のダークリーガー『獄道レーサー』の突撃は地形ダメージと、対象の防御を無視する恐るべき力を持つ。
 アンナは次々とくる突撃暴風ウレタン剣を武器受けで防御しようとしたが、その眼にはウレタン剣の防御を破壊して一方的に頭のトマトを潰される未来を予見してしまった。
 スピード自慢の彼女らにはスピードで戦わねばならない。 
「……ならば亡霊の如くすり抜ける鴉の如く戦ってやろうではないか!」
 炎獄の執行人としての力が瞳に宿る。
 アンナは次から次へと放たれる突風の如きウレタン剣の攻撃を、頭に当たらない様幾度も回避を続けた。
 ダークリーガー達の攻撃は突撃を伴う。
 回避すればアンナの背後に回っていき、後ろに回られた彼女らとまだ前からやってくる彼女らの、挟撃が始まるぞ!

「目の前の相手に気を取られているようだが…敵は眼前だけではないぞ…!」
 だがアンナにはこの状況を打開する手があった。
 アンナの眼が地獄の炎で満たされ輝くと、後ろに回り込んだダークリーガー達の頭のトマトが次々と砕けていく。
「な」「にっ!?」
 148羽に相当する鴉の亡霊の群れ。そのスピードは300km/hでダークリーガー達の速さにも劣らない。
 事前にユーベルコード賭して放った鴉は、ダークリーガー達の突撃が終わった攻撃の隙を突いて大空から急降下、啄むようにしてトマトを食べて破壊したのだった。
「くっ、トマトを割られては」「後は頼ん……」
「一人も逃がすまいぞ!私は処刑人だッ…オラッ!!!」
 リタイアした相手も構わず、ウレタン剣を大きく横薙ぎ。足場外の海中へと吹き飛ばしていくアンナ。
「きゃあーっ!」
「やってくれたな!」「我々も反撃するぞ!」

 ダークリーガー達の突撃が迫る。
 突撃を躱し、その背後に力任せのウレタン剣で吹き飛ばし。
 突撃が終わった相手には鴉を落とし、対処に戸惑う内に更に攻撃。
 囲まれての高速突撃が一斉に来る。
 その時は地面を大きく叩いて揺らし、体勢が崩れた所で横薙ぎの一撃を放った。
 アンナの攻撃は頭のトマトより、相手への直接攻撃による吹き飛ばしを主とした。
「ウレタン剣での攻撃はお前達の、風を使った戦闘で何となくコツがつかめて来た……空気を纏わせ、空気ごと鉄塊として振り回しぶつけるのが良い様だ!」
 アンナは幾人ものダークリーガーを吹き飛ばしていったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シエナ・リーレイ
アドリブ歓迎

これで叩けばいいんだね!とシエナは理解します。

猟兵さんにとても念入りに説明を受けた水着を着たシエナ、何故か観客席で規制線により隔離された[ダペルトゥットドール No.689]に見送られながらウレタン剣を片手に『お友達』候補と仲良くなる為に遊戯場へ駆け出します

えいっ!とシエナは剣を振るいます。

浮ぶ足場を[軽業]を通り越した[空中機動]で飛び回り、まるで別の場所から観測しているかの如く接近する『お友達』候補を察知し叩きます

沢山の『お友達』候補が一度に迫れば気分を高揚とさせ、[怪力]と高揚に伴う加速により異常な轟音で振るわれるウレタン剣で『お友達』候補と猟兵さんを叩き始めます


シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける。

◆戦闘
魔術や詠唱銃(【破魔】の魔力を込めた銀の銃弾)による攻撃が主。
魔力のコントロールに長け、射撃の腕も確か。
作戦次第では、闇色の武器を召喚して前衛を務めることもある。

◆特技
・情報収集や追跡、索敵など
・料理も得意

◆UDC『ツキ』
シンに取り憑いているUDCで闇色の狼の姿をしている。
魂や魔力の匂いを嗅ぎ分けての追跡や索敵が得意。
戦闘は鋭い牙や爪を用いて行う。

◆口調
・シン→僕/相手はさん付け(使役は呼び捨て)
です、ます、ですか?等丁寧で穏やかな話し方
・ツキ→俺/お前、呼び捨て
だぜ、だろ、じゃないか?等男性的な話し方




「――つまり、これを手に相手の頭のトマトを狙って戦う競技です。」
「これで叩けばいいんだね!とシエナは理解します。」
 茶の短髪に青い瞳、眼鏡をかけた好青年のシン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)は、
 銀灰の長髪をした等身大人形、ヤドリガミのシエナ・リーレイ(取り扱い注意の年代物呪殺人形・f04107)に逐一説明を繰り返した。
 シエナは問題児である。その呪いの力で手当たり次第人形に変えようとしたり、手あたり次第暴力(主に素手で)を振るったりを大体敵味方区別無く振る舞う。
 こうして念入りに説明をされる事などが無ければの話だ。

 シエナとシンは水着に着替える。
 シンは内側に潜むそれなりに鍛えた肉体が映える男性用競泳水着に。
 シエナは今年用意した、竜宮城の乙姫を彷彿とさせる、競泳水着を改造した和風水着に。
 青とピンクの色合いに球体関節が目立つ輝かしいものであった。

 海上ドームの客席にはシエナの愛用する器物人形、緑髪に藤色のゴスロリドレスを着せられたダペルトゥットドール No.689が、ひとりでに旗を振って動き応援している。
「『お友達』候補と仲良くなる為に、シエナは遊戯場で頑張ります!」
「これでひとまずは大丈夫でしょうか。それでは、僕もそれなりに。」
 二人はウレタン剣を手に、ぴっちり水着ダークリーガーの軍勢に突撃していった。

「よし来るか。たった2体、風に巻き込まれれば終わりよ!」
「フォーメーション・ハデスチャージで行く!」
 ダークリーガー『獄道レーサー』と呼ばれる女性達はその|足《エアシューズ》から風を噴出、竜巻を展開する。
 強力な竜巻でトマト諸共吹き飛ばしながら怯み耐える猟兵の頭のトマトを叩き割る作戦だ。
「悪いですが――そう簡単にはいかせません。」
「なにっ……何だこいつは」
「竜巻の中を平然と……あうっ!?」

 フレグランス・スペシャリテ
 究極の紅茶を飲む事により、1日の間苦痛耐性を得るシンのスペシャルな技術。
 事前に飲んでいた究極紅茶によってダメージを遮断するシンは、飛ばされない様に頭のトマトを押さえつつしなやかに風を突っ切り、片手で次々とダークリーガーの頭のトマトを切り潰していく。

「猟兵はもう一人いた筈。もう一人は――?」
「!いる!気を付けろ!上だ!」
 シエナはこの竜巻の中にあえて巻き込まれ、宙を舞っていた。
「あっ!?」
 ダークリーガーの一人の頭のトマトが頭ごとかち割られる。
「うっ!?」
 別のダークリーガーの一人の背後にいつの間にか回っていたシエナが頭のトマトを頭ごとかち割る。
「こっ、こいつ、防御を壊して……強い!」
「この風の中、全部見えているというのか!?」
 シエナは怪力である。
 そして|どういうわけか、まるで別の場所から観測しているかの如くダークリーガー達の位置を察知して《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》、シエナは竜巻の中を縦横無尽に飛び回り、次々とダークリーガーのトマトを割っていく。
 いささかやりすぎレベルの怪力で。
『あはははは!凄く楽しくなってきたよ!とシエナは気分の高揚を訴えます。』

「なめるな!こちらとて竜巻に乗れんわけではない!」
 ダークリーガー達が竜巻に乗り、更に風を纏う。
 激突ダメージと防御を破壊する必殺のインフェルノドライブの突撃が、ウレタン剣を手にシエナに多方向から襲い掛かる!
「お友達が楽しい遊びを用意してやってきたよ。とシエナは万全にして全力を持って対応の構えを取ります。」
 シエナの内なる力が爆発的に溢れ出した。
「!?」
 ダークリーガーは目を見開いた。
 シエナの腕が突如9本に増えたからだ。
「そんな、腕が増えた所で!」
 ダークリーガーの地獄の如き暴風の突撃。
「増えた……所で……!」
 それを9本に見える腕による、恐ろしく暴力的なラッシュにより、力技で押しとどめるシエナ。
「う、ぐ、うわああああぁ!?」
 ダークリーガーの突撃の勢いがついに消える。
 その瞬間エアシューズによる無敵の風の力が消え、秒間54発のウレタン剣ラッシュが1体1体のダークリーガーの頭に響き渡った。
「あはははは!あはははは!とても楽しい!もっともっと遊ぶよ!とシエナは気分の高揚を訴えます。」
 竜巻の中着地したシエナと共に、多数のダークリーガーが頭のトマトを割られて足場に墜落した。

「好調の様ですね。このまま戦況を維持すれ――ば――」
 シンは不意に襲い掛かる敵意を察知してその方向にウレタン剣を構える。
 ウレタン剣ごと叩き割られそうな怪力を感じたシンは、受け流す方へとシフトする。
 攻撃してきた主は、シエナだ。
「あなたもシエナの『お友達』ですね?一緒に遊びましょう!とシエナは勿体無さを消す為に行動します。」
「……っ!」
 シエナが遊ぶ時は敵味方を問わない。
 彼女のユーベルコードは9回に1回は味方に飛んでくる。
「これは、少々きつい……割られるまでにどれだけ稼げるか、ですか……!」
 いつもの銃による戦いではない。闇の武器も出してはいけない。
 なんならUDC『ツキ』という狼も出してはいけない。

「9回に1回、その周期でいなしていけば、何とか。きっと。う、ぐっ!」
 苦痛は防げるが衝撃は防げない。
 シエナの怪力の一撃があと何回来ればウレタン剣が壊れるだろうか。
「っ……アイドル競技と思っていましたが、中々に歯ごたえがありますね。」
 己の五感でダークリーガーとシエナの攻撃を、シンは頭のトマトが割れるまで、必死に必死にさばき続けたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

乙葉・あいね
うーん……一応船の上での立ち回り(船上戦)もできなくもないのです、けど油断大敵、ちょっとずるっこいかもしれないですけど、背に腹は代えられません!
あの人たちを正気に戻す為にも、心を鬼にするのです!

行くのです【剣霊覚醒・陰『魔剣咆哮』】!!
手にした「剣」を魔剣「うれたんの剣」に覚醒させるのです!
そうしたら後は先手必勝!「うれたんの剣」からなんかこう、衝撃波的なものを放ったり自由に飛ばすとかして近づかれる前に遠距離攻撃しちゃうのです!
近づいてこられても相手の攻撃を見切り、自由に操作できる「うれたんの剣」ですかさずぽかーってカウンターしちゃうのです!
人剣一体、剣豪は剣を選ばず、なのです!




「うーん……一応船の上での立ち回り(船上戦)もできなくもないのですが。」
 拾い上げたウレタン剣を見つめる、サムライエンパイアの青長髪の女性、乙葉・あいね(白と黒の刃・f26701)。
 刀のヤドリガミにして剣豪である彼女は指定されたこの作り物の剣でどう戦おうか悩む。
「油断大敵、ちょっとずるっこいかもしれないですけど、背に腹は代えられません!」
 そう言ってあいねは己のウレタン剣に剣霊の魔の力を込めていく。
「剣霊覚醒・陰『|魔剣咆哮《マケンホウコウ》』!!あの人たちを正気に戻す為にも、心を鬼にして行くのです!」
 やや黒っぽいウレタン剣であったのが、純白の恒星の様に、しかし威圧的に輝き出す。
 あいねは魔剣と化した「うれたんの剣」を手にダークリーガー達に突撃した。

「先手必勝!「うれたんの剣」からなんかこう、衝撃波的なものを放ったり自由に飛ばすとか!」
 あいねがウレタン剣を振るうと光の刃が放たれる。当然の様に。
「来たぞ!」
「風を纏えー!」
 ダークリーガー達はユーベルコードを発動し、装備しているエアシューズから風を吹き出すと、衝撃波が霧散していった。
 次にあいねは剣を投げ、遠隔操作で頭を狙った。
 だが相手の放つ暴風に次々と遠隔斬撃が逸れてしまう。
「えあっ、遠距離攻撃では駄目な相手なのですか。」
 もっと力を込めないといけないらしい。
 戸惑っている間にダークリーガー達が風を纏って突撃してくる。
「ならば!」
 ダークリーガーのウレタン剣斬撃が迫る。
 それを見切り、回避する。
「!?こいつ、剣は――」
 ダークリーガーが突撃を止めた瞬間、頭に衝撃。
 再び遠隔操作したウレタン剣でカウンター気味に頭のトマトを切り伏せたのだった。
「あっ、分かりました。力を込めなくても、突撃後の隙を狙えば潰せるのですね。」

「剣だ、剣を狙えー!」
「ちょっと失礼しますね。」
 頭のトマトが割れない様に回避しながら、リタイアした相手の剣を奪っていくあいね。
 その剣にも魔剣の力を施していく。

 数分後、飛来する複数の光の剣と風がぶつかり合いながら、次々と相手のトマトを狙って潰すあいねの姿があった。
 剣を落としても、潰しても、魔の力と折れていない剣がある限り浮遊し、ダークリーガーの頭を狙う。
 あいねは逃げに徹し、相手の剣を奪いながら攻撃できるため、徐々にダークリーガーを圧倒していった。
「人剣一体、剣豪は剣を選ばず、なのです!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジュン・フェレット
うーん、最初の依頼がスポーツだとは思わなかったです、はい。
でも、何か出来そうな感じがします。
だったら、参加しましょう。

大量の敵の前に、落ちないようにするのと、頭の上にあるのを潰されないためには…

UC使用。とりあえず若干離れた位置にある任意の場所に扉を幾つか設置、一つは手前。
「来ましたね。だったら、ぼくなりのやり方でやりますよ」

単独で敵が来たら次元の扉を潜って回避。そのまま通り過ぎるのを見たら一気に跳んで相手のトマトをつぶす。
大量に来たら扉から別の場所に移動して「こっちこっちー」と攪乱する。
あと、小動物ならではの相手の股を潜る移動をすることもある。
「まー、負けるわけにはいかないからね」




「うーん、最初の依頼がスポーツだとは思わなかったです、はい。」
 そう言って顔を上げ鼻をひくひくさせるのは、灰毛のフェレット(現体長42.8cm)、ジュン・フェレット(フェレットさん・f42449)だ。
「でも、何か出来そうな感じがします。だったら、参加しましょう。」
 そう言ってジュンはウレタン剣を抱える。
 胴長のフェレットの身体ではやや大剣か。抱える様な形の前足で剣を持っている。
「戦力、後これだけしかいないのか……!?」
「狼狽えるな!まだ数ではこちらが勝っている。行くぞ!」
 覚悟を決めた残っているダークリーガー達がジュンに襲い掛かって来る。
「大量の敵の前に、落ちないようにするのと、頭の上にあるのを潰されないためには…」
 フェレットの頭に可愛く乗せられたトマト。これを潰されれば終りだ。
 小さき動物相手でもアスリートアースの人間は手加減してくれるわけではない。
「ぼくなりのやり方でやりますよ」
 片前足で剣を抱えながら後ろに手を伸ばすと、手の先から次元の扉が現れる。
「突撃!」
 風を纏って突進し、ウレタン剣が低めに振るわれる。
「こっちこっちー」
 それを、ダークリーガー達の股をくぐるようにして跳び、躱していくジュン。
 逃げ切った離れた場所に新たな次元の扉を生成。

「追い詰めたぞ!」
 思ったより立ち回りをきめられ、海上の足場の端に立つジュン。
 1人のダークリーガー、水着極道レーサーがウレタン剣を構える。
「必死だね。」
「だまれ!せいっ!」
 風を纏った突撃をかましながらウレタン剣による高速の斬撃が迫る。
 それをジュンは、一瞬で生成した次元扉の中に逃げ込み、回避。
「な、なに、っ、しまった!きゃああぁ!」
 勢い余って足場の外に飛び込んでしまった極道レーサーはそのまま海へと落下した。
「まー、ぼくも負けるわけにはいかないからね」

 あと3人。
 後ろから飛び掛かって隙の出来たダークリーガーのトマトを割る。
 あと2人。
 次元の扉を潜って攻撃を回避し、後ろに設置していた次元の扉から出てきたジュンがダークリーガーのトマトを割る。
 あと1人。
 股、背中、肩、相手の攻撃を避けながらするすると登ってウレタン剣でダークリーガーのトマトを割る。

「そこまで!ダークリーガー側の全滅により、猟兵チームの勝利です!」
 歓声が鳴り響く。
 いつの間にか、ジュンは戦いに勝利していたらしい。
「あっ、ここまでかな?夢中になって気づかなかったよ。勝てて良かった。」

 こうして、このウレタンポカポカ大海戦は、猟兵チームの勝利となったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年01月14日


挿絵イラスト