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取り戻せ、雪の街のクリスマスパーティー!

#ゴッドゲームオンライン #クリスマス #パーティー

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「皆さん、オンラインゲームの季節イベントって興味ありますか?」
 集まった猟兵たちにそう切り出した癒月・マヒロ(うっかりくノ一・f42146)。
 そう、今回はゴッドゲームオンラインの世界での、クリスマスイベント攻略が依頼なのだ。
「私はオンラインゲームとかは時々しかやってないんですけど、季節のイベントって楽しいですよね。街やエリアが特別仕様になったり、特殊なクエストがあったり……でも、そこをバグプロコトルも見逃す筈がなかったんです」
 クリスマスイベントに侵食したバグプロコトルは、この機会に多くのプレイヤーたちを一掃しようと手ぐすね引いて待っている。猟兵としてそれを放置しておく訳にはいかないだろう。
「皆さんに向かって頂くのは、北の地にある雪の街付近で受注できるモンスター退治のクエストです。とはいえ、モンスターたちはバグプロコトルに乗っ取られてしまっている状態ですから、一刻も早く倒してしまわないといけない状態です」
 しかもボス戦エリアでは、大規模な『|終末機構群《エンドコンテンツギミック》』が仕掛けられていて、到底お祭りコンテンツでお出しされる代物ではない状態になっているらしい。
 ボスのいるエリアは雪国に突如出現した小規模火山の様相になっており、炎の嵐や爆発がギミックとして搭載されているのだという。
「でもこのギミック、上手く使うとボスにもダメージが与えられるみたいです。余裕があったら、工夫して利用してみてくださいね」
 マヒロはそう言うと、思い出したように付け加えた。
「あっ、今回のイベントではクリア後に正式に手に入る報酬アイテムが『お試し装備』としてクエスト開始時に配布されるそうです。そしてこのクエストのアイテムは、じゃーん、『サンタコーデ』! 装備していると寒さと熱さを緩和する効果があるそうです」
 これを装備していれば、ボス戦でも大きな助けになるだろう。利用しない手はない。
「無事ボスを倒せたら、思わぬ所にバグの影響が残されていないかのチェックも兼ねて平和が戻った雪の街でパーティーに参加しましょう! クリスマスの飾り付けがされた雪の街、ロマンチックですね。ご馳走も沢山あるみたいですから、クエストでお腹が減っていても大丈夫ですよ!」
 そう告げると、マヒロは頑張ってくださいねと猟兵たちを激励するのだった。


雪月花
 雪月花です。
 バグりまクリスマス。
 どうぞよろしくお願いします。

●第一章
『ペンギナ』との集団戦です。
 この章に参加してお試し装備(サンタコーデ)を装備された方は、次の章以降も装備した状態で参加でき、プレイングボーナスが発生します。

●第二章
 イベントエリアボス『プロメテウス・キャレット』との戦いとなります。
 この戦闘中は一定間隔で延焼効果でターンダメージが発生する炎の嵐が起きたり、大爆発が起きたりしますが、第一章のお試し装備(サンタコーデ)があるとダメージが緩和されます。

●第三章
 雪の街でのクリスマスパーティーです。
 建物の外でも屋内でも、クリスマスの飾り付けとパーティーの準備が万全の街を楽しんでください。
 ※この章では出来る限りの方を採用させて頂きたいと思います。ご一緒に参加される方がいる場合はプレイングの冒頭に【お名前・ID】または【グループ名】をご記入ください。
(お相手の呼び方も記載があると助かります)
 ※この章に限り、マヒロを呼んで一緒に遊ぶことも可能です。

 それでは、オンラインの素敵なクリスマスのひと時を過ごせますように。
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第1章 集団戦 『ペンギナ』

POW   :    ペンギナ・フローズンバスター
【氷結の状態異常を与えるアイススタッフ】のスイングで近接範囲の敵全員にダメージを与え、100m吹き飛ばす。
SPD   :    ペンギナ・アイスフィールド
【アイススタッフ】を地形に突き刺し、戦場内の地形を滑る【氷結床】で覆う。滑りやすさは発動時に調節できる。
WIZ   :    ペンギナ・スノウフレーク
視界内の任意の対象全てに【アイススタッフから雪の結晶】を放ち、物質組成を改竄して【氷像】状態にする。対象が多いと時間がかかる。

イラスト:括狐

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

寒いのは苦手だけど…それでもやらねばなるまい……寒いけど…へっくし!
あぁ寒…ともかくサンタコーデを着て相手をしよう…
さぁ行くぞ…私は処刑人…だが今はサンタクラウスだ…!

お試し装備を着て氷結耐性の加護を得て相手しよう
地獄の炎纏う鉄塊剣を抜き振るい【火難焚刑之陣】を発動
戦場に地獄の炎を放ち範囲攻撃で炎を押し広げてゆき雪の結晶諸共敵群を焼却し蹂躙してやろう…!

…一匹も逃がすまいぞ!
私は処刑…じゃなくサンタクラウスだッ!!!
ウィーウィッシュア滅し苦しみます…!
ウィーウィッシュア滅し苦しみます…!!



「へっくし! あぁ寒……」
 寒いのは苦手だけれど、それでもやらねばと仇死原・アンナ(処刑人、地獄の炎の花嫁、焔の騎士・f09978)はサンタコーデを着込む。どうやらこのコーデ、男女でデザインが違うらしく女性用は足の部分などが少し露出しているが、もこもこと暖かくてアンナはひと心地を得た。
(「さぁ行くぞ……私は処刑人……だが今はサンタクラウスだ……!」)
 なり切って挑むのは、小火山への道程に蔓延るハンマーを持ったペンギナたち。
 並み居る特技は氷氷氷結氷像と、氷尽くしの実に寒いものばかり。
 それでも、お試し装備の効果のお陰で、寒さ厳しい攻撃もなんとか凌げている。
 対してアンナが振るうのは、地獄の炎を纏った鉄塊の如き巨大剣『錆色の乙女』。
 氷対炎の勝負の行方は――。
「どこまでも燃え広がる地獄の炎に藻掻き苦しめ……!」
 ユーベルコード【火難焚刑之陣】。
 鉄塊の如き剣から燃え盛る地獄の炎が周囲を舐めるように放たれ、一帯のペンギナたちが巻き込まれ炎に包まれた。
「ぺ、ペン……」
「ペ……ヒュー……」
 熱さと呼吸が困難になった状態で、苦しげに呻きを上げるペンギナたち。
「……一匹も逃すまいぞ! 私は処刑……じゃなくサンタクラウスだッ!!!」
 アンナはそんな敵を見ても冷徹に武器を構え、再び【火難焚刑之陣】を放った。

 ウィーウィッシュア滅し苦しみます……!
 ウィーウィッシュア滅し苦しみます……!!

 まるで怨嗟のようなクリスマスソングが聞こえるような気がする中、ペンギナたちは燃え尽きた。

成功 🔵​🔵​🔴​

儀水・芽亜
サンタコーデですか。銀誓館の先生方がこの時期によく着てレクリエーションしていましたね。
私はミニスカートの服をお借りしましょう。ずた袋を背負って、いざ戦場です。

お出ましですね、バグプロトコル。
「霊的防護」を帯びた胡蝶の盾を眼前に展開し、雪の結晶を防ぎます。
盾になっていない黒揚羽たちの群は、ペンギナに集らせて生命力と「魔力吸収」しながら「呪詛」を注ぎ込みましょう。
盾を構成する黒揚羽は、氷像になったところから切り捨てて次の黒揚羽で補充しますから、この盾はまず破れませんよ。

周囲を黒揚羽の奔流に取り巻かせ、ゆっくりと「落ち着き」はらって前進しましょう。
焦る必要はありません。既にここは私の領域です。



(「銀誓館の先生方が、この時期によく着てレクリエーションしていましたね」)
 母校であり今の職場の風景を思い起こしつつ、儀水・芽亜(共に見る希望の夢/『|夢可有郷《ザナドゥ》』・f35644)はミニスカートの『サンタコーデ』を身に纏い、ずた袋を背負って並み居るペンギナたちと相対した。
「さあ、可愛い私の分身たち。私を否むその感情を喰らってしまいなさい」
 芽亜から生じる無数に等しい黒揚羽たち。
 アイススタッフから放たれる氷の攻撃は、霊的防護を帯びて展開される胡蝶の盾が防ぎ、芽亜の身を護る。
 それ以外の黒揚羽の群れがペンギナに向かって飛び、集り、生命力と魔力を吸い取りながら呪詛を注ぎ込む。
「大丈夫、焦る必要はありません。既にここは私の領域です」
 ペンギナたちの群れが次々と雪の結晶を放ってくるが、彼女はそれを落ち着きを持って捌き、氷像になったところから黒揚羽を切り捨て、新たな黒揚羽で補充する。
 これならば胡蝶の盾が破られることはまずない。
 芽亜が前進する毎に、複数のペンギナたちが蝶に集られ倒れていく。
 その様子は、極寒の地の中で尚幻想的だった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳥羽・白夜(サポート)
貴種ヴァンパイアの魔剣士×ブロッケンのアラサー。
元銀誓館の能力者。一度は能力者を引退、超常の日々を忘れ平凡に暮らしていたが猟兵に覚醒。過去の戦いの記憶も取り戻す。

口調は男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)
日本名なら名字、外国人名なら名前呼び捨て。

面倒臭がりでアンニュイながら実のところお人好し。ただし敵は敵として割り切るタイプ。
トマトかトマトジュースが絡む時はテンションが上がる。
自身が吸血鬼であることには複雑な思いを抱えており血は好まない。敵対する吸血鬼種族は嫌っている。

戦闘時は|起動《イグニッション》!しブラッディサイズを手に戦う。


UCは指定した物をどれでも使用、18禁NG。



「ここがゲームの世界か、本当に生身のまま入れるんだな」
 ゴッドゲームオンラインの世界に足を踏み入れた鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)は、感心げに呟く。
 これまた普通の暮らしとは縁遠い。しかし、戦うと決めたからにはいかなければならない。
「助っ人サンタがちょっと通るぜ」
 『サンタコーデ』を着込み、「|起動!《イグニッション》」の掛け声とともにブラッディサイズを構えた。
「ぺん!」
「ぺんぺん」
 白夜の周囲に群がってくるペンギナたちを、大鎌で一閃する。
 間合いを取り、そしてユーベルコード【クリムゾンハウンド】を発動した。
(「あー、血が足りねぇ……トマトジュース欲しい……」)
 己の血液を代償に現れた、血塗れの猟犬たちがペンギナに襲い掛かる。
 猟犬たちは次々とペンギナに噛みつき、引き裂き倒していくが、白夜自身は目減りしてしまった自分の血がちょっと気になっていた。
 生憎とトマトジュースはここにはないが、パーティー会場にはきっと沢山あるだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナイア・ヨグ(サポート)
 基本的に本人は人前には出ず、戦場やその場に合わせた、バトルキャラクターを代わりに行かせます。

口調はバトルキャラクターに合わせて変えており、シリアスからギャグまで様々なロールプレイをします。

どのようなロールプレイでも、最終的に猟兵として活動します。
 
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 戦士のアバターに『サンタコーデ』を纏わせたナイア・ヨグ(引きこもりのゲーマー・f28624)は、雪降り積もる山道のペンギナ退治に足を運んだ。
 小火山への道すがらに設定されている敵モブの筈だが、彼女らもバグプロコトルに侵食されている。
「正常なゲームができないというのは問題ですね、私も助太刀いたします」
 アバターの設定どおりの口調でそういったナイアは、剣を片手にペンギナと相対した。
 ペンギナたちの氷の攻撃が、ナイアのアバターを捕らえ氷結させようとしてくる。
 しかしそこは、鍛えた自らのゲーム勘や技術で回避し、或いは防いでいく。
「いきます、スラッシュバスター!」
 ペンギナのアイススタッフの一撃をすり抜け、振り向きざまに大振りの剣撃をお見舞いした。
「ぺん~~~~!」
 吹っ飛んだペンギナは路肩の岩に当たり、ずるずると倒れ込む。
 ナイアの操作するアバターは一体、また一体と確実にペンギナたちを切り伏せ、倒していくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジゼル・サンドル
実は一度サンタさんにはなってみたかったのだよな、似合うだろうか?(その場でくるりと回り)
しかも暑さや寒さも緩和できるなんて、この格好で一年中過ごせるじゃないか。…ゴッドゲームオンライン以外でもこの装備は使えるんだろうか?

君達のペンギン着ぐるみも可愛いし暖かそうだな。
…それどころじゃないな、氷には炎で対抗だ。
ジゼルサンタからの熱いクリスマスプレゼント、受け取ってもらおう!
サンタコーデの寒さ耐性で氷像化に対抗しつつ指定UC発動、クリスマスソングを歌い踊ってキメポーズ!からの炎と爆風で纏めて攻撃。

…君達がよい子ならもっといいプレゼントをあげたいところなのだが。次は氷像じゃなくアイスでも作るといい。



「実は一度サンタさんにはなってみたかったのだよな、似合うだろうか?」
 ジゼル・サンドル(歌うサンドリヨン・f34967)は『サンタコーデ』を身に纏い、その場でくるりと回る。淡い灰色の髪と明るい色の瞳は、赤いサンタルックによく映えた。
 熱さも寒さも緩和できるなんて、一年中この格好で過ごせるじゃないかとジゼルは思う。
 このゲームの世界、猟兵は生身で訪れている。GGOで生まれた猟兵も、別の世界に行ける。ということは、この服も他の世界に持っていけそうだし。
「君達のペンギン着ぐるみも可愛いし、暖かそうだな……なんて言っている場合じゃないか」
 可愛い姿の割に苛烈に氷の攻撃を仕掛けてくるペンギナたちに、これはいかんと佇まいを直す。
 お試し装備のお陰で氷への耐性は上がっているようだが、こう何度も雨嵐と浴びせられたら堪らない。
「ジゼルサンタからの熱いクリスマスプレゼント、受け取ってもらおう!」
 自らが氷像と化すよりも先に、ジゼルはユーベルコードを発動した。
 歌い始めたのは明るく楽しいクリスマスソング、それに合わせた軽快なダンスのステップ。
 ペンギナたちが不思議そうに見ている間に、ジゼルはターンしてキメポーズを取った。
「げいじゅつはばくはつだ!」
 その瞬間、周囲がドォンと爆発し、複数のペンギナが吹き飛んでいく。
「……君達がよい子ならもっといいプレゼントをあげたいところなのだが。次は氷像じゃなくアイスでも作るといい」
 ジゼルサンタは爆風に吹かれながら呟くのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

レディ・ブルーバユー
んっふふ、今日のアタシはやる気よ!
世界を救うついでに可愛い服が貰えるイベント、最高よね!
しっかし実際の雪なんて寒いし滑るし重たいし、GGOもこんなとこまでリアルにしなくたって……いや、今はこれも|現実《リアル》なんだったわね

サンタコーデで髑髏に【騎乗】して、いくわよ~『不思議の国の御茶会議』!
範囲内のヤツらを一旦全部眠らせてから、ある程度ずつ嵐を起こして倒していくわね
んふふ、停滞デバフで目が覚めたってろくに動けないでしょ?これなら雪の結晶を避けるのもラクショーってものよ!
飛べない鳥さんたちに、アタシの【空中機動】を見せたげる!

……それにしてもあのキグルミ、ちょっと可愛いわね?!あれもほしーい!


ティルライト・ナハトギフト
季節イベントはたくさんログインしてくるし
効率が良いと言えば確かにそうね
効率的というか、やり方がえぐいというか
ま、装備の配布があるなら使わない手はないわね

サンタコーデ、ねぇ
カラーリング変わっただけであんまり雰囲気変わらなくない?私?
ところでどうしてミニスカ丈なの??

さて、やりましょうか
寒さも暑さも気にしなくていいのは利点ね
とりあえず氷結床は面倒だけど
この程度ならテクニックでどうにかなる、はず!
というか|滑っていけば《スケーティングすれば》問題ない気がするわね?(『足場習熟』&『ダッシュ』)
近づけたらこっちのものよ
【ソニックブロウ】で連続攻撃
逃がさないわよ
拳の弾幕で纏めて仕留めてあげる!



「んっふふ、今日のアタシはやる気よ! 世界を救うついでに可愛い服が貰えるイベント、最高よね!」
 可愛い『サンタコーデ』を纏ってご満悦のレディ・ブルーバユー(|散歩する青薔薇の夢魔《ドリームウォーカー》・f42080)。今日はこのお試し装備で青薔薇を抱く大きな髑髏に乗っての攻略だ。
「しっかし実際の雪なんて寒いし滑るし重たいし、GGOもこんなとこまでリアルにしなくたって……いや、今はこれも|現実《リアル》なんだったわね」
 猟兵となった今、ヴァーチャルの世界もまた彼女の現実とも言えるものとなっていた。
「季節イベントはたくさんログインしてくるし、効率が良いと言えば確かにそうね」
対してティルライト・ナハトギフト(ブルーゲイル/ゲッカビジン・f41944)はクールな雰囲気でそう呟く。
「効率的というか、やり方がえぐいというか、ま、装備の配布があるなら使わない手はないわね」
 と着込んだサンタコーデだったけれど、いつもの青が印象的な衣装から赤にカラーリングが変わっただけではないか? と自分の身を見回してしまう。
「ところでどうしてミニスカ丈なの?」
 女性キャラの服装はこう、という通念的なものがあるのだろうか?
 とはいえ、この服装もティルライトの姿にはよく似合っていた。

 そうこうして、戦場である。
 アイススタッフを構えたペンギナたちが、ぺんぺんと鳴きながら群がってきた。
「”もう少し、ましに時間を使ったらいかが?”」
 髑髏の上で、レディは【|不思議の国の御茶会議《マッドティーパーティ》】を発動した。
 広範囲のペンギナを眠らせた上で、嵐を起こし少しずつペンギナにダメージを与えていく。
 彼女のユーベルコードなら、目が覚めても停滞のデバフで思うようには動けない。
「飛べない鳥さんに私の一撃、見せたげる!」
 ペンギナの氷の攻撃を難なく避けながら、レディは空中を自在に動き回り、ペンギナに『ジブリール・エタニティ』を突き立て倒していった。
 ペンギナによって氷結された足元を、ティルライトは足場習熟とダッシュで華麗に|滑っていく《スケーティング》。
 結構なスピードで接敵し、ユーベルコードを起動する。
「逃がさないわよ、ソニックブロウ!!」
 呪術による|弱体化《デバフ》を纏った拳で連続攻撃。一撃一撃は軽くとも、何度も連打されれば流石のバグプロコトルも崩れ落ちていく。
「拳の弾幕で纏めて仕留めてあげる!」
 言葉の通り、ティルライトは弾幕のように激しく素早く拳を繰り出し、ペンギナたちを次々と倒していった。
「……それにしてもあのキグルミ、ちょっと可愛いわね?! あれもほしーい!」
 ペンギナを倒しながらレディはじっとその着ぐるみを目で追ってしまう。
 本来の敵モブだったら、ドロップしたのだろうか? バグプロコトルと化してしまっている今では、ちょっとわからないけれど。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『プロメテウス・キャレット』

POW   :    炎の歌
見えない【炎を具現化したサイキックエナジー】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD   :    鳥の歌
【己の骨格の一部】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【超人皇帝機形態】に変化させ、殺傷力を増す。
WIZ   :    六番目の歌
ランダムなユーベルコード(執筆マスターが選択)をひとつ使用する。種類は選べないが必ず有効利用できる。

イラスト:すずや

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ナイアルテ・ブーゾヴァです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

儀水・芽亜
これはまた、どこの世界にいても不思議のないオブリビオン。いいでしょう。全力で討滅して差し上げます。

「全力魔法」で「衝撃波」を纏わせたナイトメアランページでの「先制攻撃」!
一対一なら、眠りは扱いづらいですからね。それに、眠りとは相性が悪そうです。

「霊的防護」を乗せた「オーラ防御」を張り、オブリビオンが使ってくるユーベルコードに対抗します。防御を抜けてきそうなら裁断鋏で「受け流し」ます。

こまめに場所を移動して放たれる攻撃を「ダッシュ」で回避しながら、ナイトメアランページの「不意打ち」でナイトメアを突貫させていきますよ。「蹂躙」なさい、ナイトメア!

所詮は虚像のオブリビオン、さっさと討滅されなさいな!



 雪に覆われた洞穴に入ると、その先は様相が一変していた。
 ボス戦にお誂え向きの円形フィールド、戦場の外の進入できない領域はマグマと熱気に溢れた場所だ。
 その中央に浮遊しているのは勿論ボス、プロメテウス・キャレット。
「これはまた、どこの世界にいても不思議のないオブリビオン。いいでしょう。全力で討滅して差し上げます」
 対するは気合い充分の芽亜だ。
 敵はユーベルコード以外は近接攻撃しか手段を持たないのか、彼女に向かってゆっくり浮遊してくる。
「駆け抜けなさい、ナイトメア!」
 そこに先制の【ナイトメア・ランページ】が放たれた。
 一直線上に走るナイトメアには、芽亜の全力の魔法で衝撃波が纏わされている。
 ダメージとともに眠りに陥ったボスは、ついでに突如フィールドの四分の一程を襲った爆発に巻き込まれた。
 彼女の読み通り、眠りや移動を一時的に縛る攻撃は敵にとってウィークポイントになり得るようだ。
 爆発で目覚めたボスは炎の歌を歌い出すが、芽亜は霊的防護を乗せたオーラ防御、更には『サンタコーデ』の緩和でそれを凌ぐ。同時にこまめに場所を移動し、ボスの攻撃とフィールドを吹き荒れる炎の嵐とをダッシュで回避した。
 どうやら炎の嵐や爆発は、十数秒ごとに決まった場所で順繰りに発動しているようだ。双方微妙にタイミングがずれているから厄介だが、炎の方は『サンタコーデ』で緩和されるし慣れてくれば回避の目も見えてくる。
 ボスの方も、炎にはそこそこ耐性はありそうだが、全くノーダメージでもない。
「『蹂躙』なさい、ナイトメア!」
 炎の嵐から回り込んで、芽亜は不意打ちでナイトメアを突撃させる。
「所詮は虚像のオブリビオン、さっさと討滅されなさいな!」
 その猛攻は間違いなく、プロメテウス・キャレットに大ダメージを与えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

…炎を纏う人型か
…暑いのも嫌いだけど…ともかく奴を倒すとしよう
さぁ行くぞ…私は処け…サンタクラウスだ!

引き続きお試し装備を着て戦おう
たびたび発生する炎の嵐は地獄の炎纏いて火炎耐性と魔力吸収の力で蓄えて力溜めるとしよう
鉄塊剣と宝石剣を抜き振るい【スキルクロス・モンストルム】を発動
怪力と恐怖を与えるを掛け合わせた怪物の力を発揮して、二振りの大剣で鎧砕きと重量攻撃を仕掛けて
敵が持つ強化された装備武器と敵自身をなぎ払い、吹き飛ばしてやろう…!

炎纏う骸よ!虚無へと帰れ!
ウィーウィッシュア滅し…駆逐しますッ!!!!



「……炎を纏う人型か」
 暑いのも嫌いだけど、ともふもふ仕様のアンナは呟くが、ともかくボスを倒すことにした。
「さぁ行くぞ……私は処け……サンタクラウスだ!」
 自身の言葉が、彼女をより奮い立たせる。
 地獄の炎を纏い、火炎耐性を得たアンナは炎の嵐を自ら浴び、そこから魔力を吸収した。『サンタコーデ』でも防げない爆発はちょっと痛いけど、避けるタイミングに慣れていくしかない。
 鉄塊の如き剣『錆色の乙女』と宇宙宝石から作られた深紅の大剣『エマ・リトス』を抜き払い、アンナは口にした。
「我が力を思い知れ……そして恐怖に振るえるがいい……!」
 恐怖を与える怪力、ユーベルコード【|スキルクロス・モンストルム《オソルベキカイリキヲモツカイブツ》】が発動する。
 恐るべき力を帯びた彼女は軽々と二振りの大剣を捌き、鎧砕きと重量攻撃を掛け合わせた斬撃をプロメテウス・キャレットに浴びせた。
 真正面からそれを受けたボスは強化ごと薙ぎ払われ、戦場フィールドの端まで吹き飛ばされる。
 明らかに大きなダメージ。
「炎纏う骸よ! 虚無へと帰れ!
 ウィーウィッシュア滅し……駆逐しますッ!!!!」
 更なる斬撃を与えるため、声を上げ一気呵成に地を蹴った。

成功 🔵​🔵​🔴​

木元・祭莉(サポート)
「よっし、おいらに任せといてー♪」

グラップラー×サウンドソルジャー、15歳の人狼少年です。
前衛肉弾派で、積極的に行動します。
まだまだ未熟なアホの子ですが、やる気だけは人一倍!

あまり悩まずさっと決断して、臨機応変に切り替えて、いつも楽しそうにテンション高く行動します。
本人マジメでも、結果コミカルになりがちです。

ユーベルコードは、地味に戦闘力底上げに使うことが多いです。
最後は、グラップルの正拳一撃で締めるのが理想形。

多少の怪我は耐性のおかげで気付かず、肉を切らせて骨を断つ、がモットー。
いつも笑顔で、後先考えず。でもちょっとビビリ。

あとはおまかせで。よろしくおねがいします!


ヴェルンド・ラスリス(サポート)
 普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」
口数が少なく、普段は積極的に他人とコミュニーケーションは取りません。
戦闘面では、大剣と、黒い十字架をメインに使用した近接戦闘が基本で、UCや銃での中遠距離での戦闘をこなします。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、四肢の切断程度の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
特に無意味な殺生と、親子に対する事象には過敏に反応します
 ※アドリブ、連携歓迎



「よっし、おいらに任せといてー♪」
 木元・祭莉(これはきっとぷち反抗期・f16554)は、赤茶の髪を揺らしてやる気充分な様子でボスの前に出た。
 と、そこへ炎の嵐が襲い来る。
「うわっ! なんかすごいの来たよ!?」
 驚いてダメージを受けながらも飛び退く祭莉。
「これは厄介だな……」
 その様子を見て、ヴェルンド・ラスリス(獄炎の復讐鬼・f35125)は呟いた。敵の動向に加えて、上手く炎の嵐や爆発のタイミングと場所を見計らって動かなければならない。
 ヴェルンドは自らの血で精製した特製弾を込めたライフル『黒茨』を手に中距離を取った。銃を撃ち放ちながら、フィールド効果にも対応する。
「爆発とか炎の嵐とか、ボスにも増して大変だね。でもおいらだって負けないよ☆」
 肉を切らせて骨を断つがモットーの祭莉は、多少の怪我では怯まない。
 プロメテウス・キャレットに肉薄し、己の拳を叩き込む。
 大剣『黒焔』と巨大な黒い十字架『黒咎』を構えたヴェルンドが、タイミングを測って前に出た。髪留めで留めた漆黒の前髪、視界は良好だ。
 大振りな剣閃でプロメテウス・キャレットにダメージを与えた後、軽く退いてユーベルコードを発動する。ヴェルンドの銀色の瞳が輝いた。
「己の罪を地獄で詫びろ!」
 それは【|怨嗟の血杭《ヴァンパイア・ブラッドパイル》】。
 無数の獄炎属性の焔に包まれた血の杭がボスに向かって放たれ、次々と突き刺さっていく。
「行くよ、メカタマコ!」
 続けて祭莉が笑顔で指を鳴らすと、ユーベルコード【|メカタマコ・さんだー《カミナリコワイコワイ》】が発動した。
 予め仕掛けておいたニワトリ型ロボ『メカタマコ』で囲まれた範囲に裁きの雷が落ち、その範囲内にいたプロメテウス・キャレットに大きなダメージを与えた。
「やったね、ヴェルンドちゃん♪」
 にっこりと自分を見上げる祭莉に、ヴェルンドは半目になる。
「ちゃん呼びは流石にちょっとな……」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ジゼル・サンドル
白夜先輩(f37728)と。

白夜先輩も来てたんだな、サンタ服似合ってるぞ。白いおヒゲはつけないのか?

うむ、もちろん対抗策は考えているぞ。
ここのギミックはボスにも有効なのだろう?炎を味方につければいいんだ。
わたしが歌で少しの間炎を操るから、白夜先輩はその隙に…こう、何かいい感じで決めてくれ!

炎の嵐や爆発が起きるタイミングを見計らってUC『フレンドソング』発動。UC効果で炎に友好的な行動をとらせる。
炎はともかく、ボスは抵抗しそうだな…歌対決になるんだろうか、どういうUCがくるか分からないからサンタコーデの耐性に加えて【霊的防護】を纏って【オーラ防御】で備えよう。

おお、カッコいい爆発だな白夜先輩!


鳥羽・白夜
ジゼル(f34967)と。

はぁ…どうも。
いやさすがにつけヒゲはちょっと…暑さ寒さ対策で着てるだけだし。

そんなことより今はあいつなんとかしないと、雪景色なのに炎の嵐襲ってくるとかバグり過ぎだろ…

ってギミック使えとは言われたけど、だいぶアバウトな作戦だな!?いい感じってどんな感じだよ!
まあ…爆発ならあれ使ってみっか。

ジゼルのUC効果が発動している隙に指定UC発動、ギミックの炎や爆発に合わせて逆十字架の爆破でダメージを上乗せ。さらに吸血コウモリの群れによる追撃で畳みかける。
炎のサイキックエナジーはサンタコーデの耐性と闇のオーラを纏っての【オーラ防御】で防ぐ。

…どうも…(厨二感あって若干恥ずいんだが)



 ボス戦間際に落ち合った白夜とジゼル。
「サンタ服似合ってるぞ」
「はぁ……どうも」
 ジゼルは褒めるが、白夜は気のない返事をする。
「白いおヒゲはつけないのか?」
「いやさすがにつけけヒゲはちょっと……暑さ寒さ対策で着てるだけだし」
 必要性を取ったまでで、と可愛いサンタルックにご機嫌なジゼルとはちょっと違うテンションの白夜サンタだった。
「そんなことより、今はあいつなんとかしないと」
 ボス戦用のフィールドになって炎が似合いの場になっているけれど、そもそも雪山でこんなボスが出てくるの自体バグりすぎというか、最早バグなのかなんなのか。
「うむ、もちろん対抗策は考えているぞ」
 むんと胸を張るジゼルサンタ。
 ここのギミックはボスにも有効なのだから、炎を味方に付ければいいのだと。
「わたしが歌で少しの間炎を操るから、白夜先輩はその隙に……こう、何かいい感じで決めてくれ!」
「って、だいぶアバウトな作戦だな!? いい感じってどんな感じだよ!」
 ツッコミを入れながらも、百夜は心当たりのあるものを使ってみようと思うのだった。

 プロメテウス・キャレットの歌以外の特殊行動は、謂わばなんでもアリだ。
 何かを召喚して攻撃させたり、地面をぬかるみに変えたりもしてくる。
 ジゼルはそれに対抗するよう霊的防護やオーラ防御などを活用して上手く往なしていく。
 炎の歌は勿論、サンタコーデが活躍して軽減してくれた。
 そしてタイミングを見計らい、炎の嵐が来るのを察知してユーベルコードを発動した。
「まあまあ、仲良くやろうじゃないか」
 友情をテーマにした歌によって、炎の嵐はジゼルに友好的になり、ボスを攻撃し出した。ボスの方には抵抗されてしまったが、これは想定通りだ。
 しかし、運営もエンドコンテンツギミックをこんな風に利用するとは思いもよらないだろう。
 ジゼルの【フレンドソング】が効果を発揮している隙に、白夜もユーベルコードを発動させる。
「喰らい尽くせ――ヴァンパイアクロス!」
 炎よりややずれて発現した爆発に合わせて、【ヴァンパイアクロス】の血塗られた巨大な『逆十字架』がボスの足元に命中し、爆発した。
 更に爆発範囲内に現れた吸血コウモリの群れが、プロメテウス・キャレットを追い詰めていく。
「おお、カッコいい爆発だな白夜先輩!」
「……どうも……」
 目を輝かせているジゼルに、白夜はちょっと顔を背けた。
 彼的には、ちょっと恥ずかしいのだ。中学二年生的な感じで……。
 それでも吸血コウモリの激しい追撃によって、プロメテウス・キャレットは断末魔の呻きを上げながら倒れていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 日常 『打ち上げパーティー!』

POW   :    美味いものをお腹いっぱい食べよう!

SPD   :    冒険でのカッコいい活躍を自慢しよう!

WIZ   :    手に入れた成果の使い道を考えよう!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 プロメテウス・キャレットが倒され、雪の街にも安堵と平和な空気が戻ってきた。
 そこここに飾られた灯りはキャンドルやランプ、魔法などによる幻想的な光で、それに彩られた様々なクリスマスの飾りやツリーが軒を連ねている。
 建物の中にも外にもパーティーの準備がされており、外のテーブルの周りには魔法の暖房器具のようなものが置かれているから暖かい。
 人々がそうした場所に集まる中、わざわざ新雪に足跡を付けて雪遊びをしている者もいるようだけれど……。
 さぁ、雪の街のパーティーはこれから。
 何をして過ごそうか。
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

終わったね…
…はぁ寒い寒い……あ…人が集まってる…
それに美味しそうな匂いがする…

まずは魔法の暖房器で暖を取ろう……あぁ温かい……
…食べ物があんなに…食べてもいいのかな…頂きます…

クリスマス…いいなぁ…キラキラしていて…

…この|おんらいんげーむの世界《ゴッドゲームオンライン》には
さらなる|外の世界《統制機構》があるという…
外の世界の人々はクリスマスを楽しめているのかな…

…料理…まだ食べていいのかな…?
おんらいんげーむの世界でも…お腹は空く…



「終わったね……はぁ寒い寒い……」
 アンナが身を縮めながら街に戻ってくると、広場に住人たちが集まっているのが見えた。そして、何やら温かく美味しそうな匂い。
 それはともかくとして、アンナはテーブルの周りに設えてある円筒形のストーブに似た魔法の暖房器具に取り付いた。
 ぽかぽかと暖かく、じんわりと身体の芯が温まっていくのを感じる。
「あぁ温かい……」
 暖を取ってひと心地すると、テーブルに並べられた料理たちが気になり出した。
 ローストチキンの丸焼きに、ミートローフ、どれも湯気が立っていて美味しそうだ。
「お疲れ様、ホットチョコレートは如何?」
「ホットワインもお茶もあるよ」
 アンナが食べていいのかと迷っていると、笑顔の住人たちが声を掛けてきた。
 有り難く温かい飲み物を貰って啜っていると、住人がチキンを切り分け、スープを盛ってくれる。
「わぁ……」
 温かい食べ物と飲み物で、アンナは身も心も温まった。
(「クリスマス……いいなぁ……キラキラしていて……」)
 心に余裕が出来ると、飾り付けられた雪の街の景色も目に入ってくる。
 そして笑い合う人々やはしゃぐ子供たちの姿も。

 ……この|おんらいんげーむの世界《ゴッドゲームオンライン》には、さらなる|外の世界《統制機構》があるという……。
 外の世界の人々はクリスマスを楽しめているのかな……。

 アンナはゲームの外の人々のことを思う。
 全てが統制された世界の人々は、どんなクリスマスを送っているのだろうか。
「……料理……まだ食べていいのかな……?」
「どうぞ、遠慮しないで」
「もうすぐパイが焼けるところだよ!」
 遠慮がちに呟いたアンナに、住人たちが色々と勧めてくる。
 戦いで減ったお腹を満たしながら、彼女は温かいひと時を過ごすのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

儀水・芽亜
やっとこのエリアを解放出来ましたね。皆さん、お疲れ様でした。
私はどこぞの酒場にしけ込んで、|吟遊詩人《トルバドール》よろしく、「楽器演奏」「歌唱」で竪琴を弾きながら英雄譚を歌い上げましょうか。
一応、主に向かいて新しい歌をうたえのアレンジバージョンです。
「ブームの仕掛け人」になるつもりで、お客に耳障りに思われない程度の声量で歌いますね。

思いっきり歌いました。公演はここまでとしましょう。
白ワインがあればいただけますか? それとチーズの盛り合わせ。
不思議ですね。これらはデータのはずなのに、生身の私たちでもちゃんと食べられる。
いつの日か分かるときが来るのでしょうか。
いいワインですね。おかわりください。



「やっとこのエリアを解放出来ましたね。皆さん、お疲れ様でした」
 パーティーの解散時、礼儀正しくそう言ってぺこりと頭を下げた芽亜。
 ここからは各々自由にクリスマス仕立ての冬の街を楽しむ時間だ。
 街並みを見回してみると、丁度いい感じの酒場を見付けた彼女は、竪琴を手にそのドアを開いた。
 やがて|吟遊詩人《トルバドール》芽亜の澄んだ歌声が竪琴の音に乗って聞こえ出す。
 紡ぎ上げるのは英雄譚、酒場に集った人々は目を閉じたり笑みを浮かべながら耳を傾ける。
 よく聞けばそれはあるカンタータのアレンジで、耳に馴染み易く普通の人でも覚え易いメロディだった。聖夜にもよく合う雰囲気だ。
「もう一回歌って!」
 酒場の看板娘がねだるのに応えて再び曲をつま弾き出すと、うろ覚えながら若い娘のハミングが追従してきた。
 店内の空気が暖まるのを感じる。
 もう何度か演奏したら、ここにいる人たちも覚えてくれそうな勢いだった。

 酒の入った客が、先ほど芽亜が歌っていた歌を上機嫌で披露する中、彼女はクスリと笑ってカウンターに座り直した。
 思いっきり歌ってすっきりした気分の芽亜は、マスターに声を掛ける。
「白ワインがあればいただけますか? それとチーズの盛り合わせ」
「はいよ。それからこれは、さっきの礼だ」
 気のいいマスターがつまみの皿をオマケしてくれた。そこには、看板娘が焼いたらしいジンジャーマンクッキーも添えられていた。
 どれも美味しく、白ワインはすっきりしていながらも香り高い。
(「不思議ですね。これらはデータのはずなのに、生身の私たちでもちゃんと食べられる」)
 猟兵たちが生身で訪れられるこのゲームの世界。そして、その外にあるという世界。
 何故こんな風に当たり前のように食事ができるということも、いつの日か分かる時が来るのだろうか。
「……いいワインですね。おかわりください」
 マスターがワインの瓶を出すのを眺めながら、しばし物思いを巡らせる芽亜だった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジゼル・サンドル
白夜先輩(f37728)と。

雪遊びってあまりしたことないのだよな。お、あっちまだ足跡ついてない!つけてこよう!
あ、待ってくれ白夜先輩わたしも行く!
白夜先輩を追って屋内のパーティー会場へ。
あれ、白夜先輩もう着替えてしまうのか?
そうか…白夜サンタとクリスマスしたかったな…
本当か!?じゃあ改めて乾杯しよう!わたしはオレンジジュースだ。メリークリスマス!

白夜先輩、同じものばかり食べずにバランスよく食べないとだめだぞ。わたしのブッシュドノエルを分けてあげよう。

…なんだかいいな、こういうの。わたし父親も兄もいなかったから…パパサンタと過ごしてるみたいで。
あ、えーと、歳の離れたお兄さん、だな。うむ。


鳥羽・白夜
ジゼル(f34967)と。

おーい、転ぶなよー?
ったく、10代は元気だな…俺はトマトジュース飲みにパーティー会場行ってるよ。
屋内の会場へ、暖かそうだしもうこれ(サンタコス)も脱ぐか…
だからこれは実用性で着てただけだしお前もサンタだろ、と言いつつもしょんぼりした様子を見ると着替える気にもなれず…
しょーがねーな、もうちょっと着ててやるよ。
もちろんトマトジュース片手に乾杯。
今更だけどゲームの世界でも食い物とか全部本物なんだな。
(サラダのミニトマトやらトマトソースのピザやらトマトばかり食べつつ)

…ケーキはバランスのいい食事に入るのか…?
まあもらうけど…
うん、俺さすがにお前の父親って歳じゃねーからな?



 街に戻ってきたジゼルは、一面に積もった雪に目を輝かせる。
 雪で遊んでいる住人を見ると、雪遊びはあまりしたことがないのだよな、と思った。
「お、あっちまだ足跡ついてない!」
 新雪に覆われた場所を見付けて駆け出すと、ジゼルはポンポンと大股で足跡を付けてみた。
 それだけで、なんだか楽しい。
「おーい、転ぶなよー?」
 と、人が踏み締めて道ができているところから呼ぶ白夜の声が聞こえた。
「ったく、10代は元気だな……俺はトマトジュース飲みにパーティー会場行ってるよ」
「あ、待ってくれ白夜先輩、わたしも行く!」
 屋内へ向かう百夜にジゼルも慌てて引き返し、その後を追っていく。

 広い集会場のような場所は家の中もきれいに飾り付けされ、テーブルの上には様々な料理が並んでいた。日本のゲームらしく、いろんな国の料理があるようだ。
「いらっしゃい、君たちがモンスターを倒してくれたんだね!」
 パーティー会場の人々は歓迎ムードで二人を迎える。
「あれ、白夜先輩もう着替えてしまうのか?」
 料理の前にサンタコーデを脱ごうとしている白夜に、ジゼルが瞬きした。
「だからこれは実用性で着てただけだ、ここは暖かいからな」
「そうか……白夜サンタとクリスマスしたかったな……」
「お前もサンタだろ」
 と言いつつも、しょんぼりされてしまうと脱ぐ気にもなれなくなってしまう白夜サンタだ。
「しょーがねーな、もうちょっと着ててやるよ」
「本当か!? じゃあ改めて乾杯しよう! わたしはオレンジジュースだ。メリークリスマス!」
「はいはい、メリークリスマス」
 ジゼルはオレンジジュース、白夜はトマトジュースを掲げて乾杯した。
(「今更だけど、ゲームの世界でも食い物とか全部本物なんだな」)
 しかも美味しいし、腹も膨れる。難しいことは分からないが、今はとりあえず楽しもうと白夜はサラダのミニトマトやトマトソースのピザ、カプレーゼのトマトやらトマトばかりを食べていた。
 そこへいろんな美味しいものを楽しんでいたジゼルが肩を寄せる。
「先輩、同じものばかり食べずにバランスよく食べないとだめだぞ。わたしのブッシュドノエルを分けてあげよう」
「……ケーキはバランスのいい食事に入るのか……? まあもらうけど……」
 分けて貰ったケーキを食べる白夜を診て、満足そうに頷いたジゼル。
 彼女はふと、目を細め柔らかく笑んだ。
「……なんだかいいな、こういうの」
 暖かいパーティーの部屋でサンタルック同士で。
 一緒に楽しくご馳走を食べて。
「わたし父親も兄もいなかったから……パパサンタと過ごしてるみたいで」
「うん、俺さすがにお前の父親って歳じゃねーからな?」
「あ、えーと、歳の離れたお兄さん、だな。うむ」
 苦虫を噛み潰すような顔をした白夜。
 ジゼルは軽く笑って、もうひとつ頷いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

冷泉院・卯月(サポート)
勿論お仕事は大事ですけどぉ、折角なら珍しい物や新しい物も見つけたいですよねぇ~。
あ、ご一緒される方がいらっしゃればぁ、一緒に頑張りましょうねぇ~。

あまり戦闘は得意ではないですけどぉ、ぶちくんとたれちゃんの力も借りてぇ、頑張っちゃいますよぉ~。
遠距離なら二人に短杖になってもらって魔法弾を撃ったりぃ、
接近戦なら二人で力を合わせて杵になってもらって頑張っちゃいますぅ~。
パラドクスは状況に応じて臨機応変に使いましょうかぁ~。

戦闘以外なら運転なんかも得意なのでぇ、何処へでもお届けしちゃいますよぉ~。
道中も楽しいことが見つかるといいですよねぇ~。



「わぁ……素敵ですぅ」
 クリスマスの飾り付けがされた雪の街にやって来た冷泉院・卯月(壱七八あーる・f40880)は、そのキラキラとしたファンタジックな景色に目を輝かせた。
 雪遊びをする人々も、ツリーの周りで踊る子供たちも、パーティーのご馳走を頬張っている人たちもみんな楽しく幸せそうだ。
 聞けばこの辺りを脅かしていたモンスターを倒してくれた冒険者たちがいるとのこと。
「平和になったのは、いいことですねぇ」
「よかったらあなたもパーティーに参加しない?」
 にこにこと周囲を見渡していた卯月を、住人が誘う。
「え、いいんですかぁ?」
「勿論だよ。さぁ、飲み物もご馳走も色々あるよ」
「ねぇお姉ちゃん、踊ろうよ」
 いつの間にか寄って来ていた子供たちも、卯月の服を引っ張る。
 子供たちと可愛いロップイヤーのウサギの女性が踊る様子は、周囲をより和ませた。
 踊り疲れたら温かい飲み物を飲んで、美味しいご馳走を食べて……。
 楽しげに笑い声を上げる子供たちに囲まれて、卯月はファンタジーなゲーム世界のクリスマスのひと時を過ごしたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年01月02日


挿絵イラスト