韓信大将軍のトロピカルウォーズ
●韓信大将軍と南蛮軍と五斗米道
「かぁ~~~面倒なことになってきたな」
グリモア猟兵たる楊・瑛(アウトロー仙人・f42037)は頭をガシガシ掻きながら愚痴るように言葉を口にした。
「ここに集まってるってことはもう知ってるとは思うが――韓信が怪しい儀式を始めている」
韓信大将軍。
彼は自らには扱いきれないとした『|封人台《ほうじんだい》』を他の世界に飛ばすべく、その時間稼ぎのためにかつての『殲神封神大戦』の際に開いた南蛮門を再び開いたのだという。
当然南蛮門からは南蛮仙界ごと封じられていた「南蛮王」達の軍勢が溢れ出ようとしている。
「以前の大戦に参加した猟兵なら『|兀突骨《ごつとつこつ》』を覚えているとは思うが、要するにあの類いの魔獣が大挙してくると思ってくれていい」
強力な魔獣が一挙に溢れ出てしまえば、いかに猟兵と言えども対処のしようはない。
そうなる前に南蛮王の群れを門の向こうに押し返したいところだが、もちろん無策で門が開かれるわけはなく。
「南蛮門の周辺は韓信配下のオブリビオン――『|張魯《ちょうろ》』って奴が守備を務めていやがる」
張魯。
かつての五斗米道の三代目教祖であり、その配下にはかの英傑である馬超も居たとされている。
最終的には曹操に降伏したそうだが、手ごわい敵であることに間違いはないだろう。
「さらに奴さんは韓信から神器の一つ『ユグドラシルブレイド』を与えられているときたもんだ」
その神器の力により、張魯は自身がユーベルコードを使うたびに『木剣(疑似ユグドラシルブレイド)』による高威力の近接攻撃を放ってくる。
必殺効果はないのが救いだが、まあ厄介な効果であることに変わりはないだろう。
「張魯を落とし、南蛮門を封じる。そうすれば後は韓信との直接対決だ」
韓信自身は神器をひとつも装備していないが、彼は卓越した軍略によって「必ず先制攻撃してくる」上、「封神武侠界のオブリビオン1種の大軍勢」を率いている。
今回はオブリビオンと化した『虎』を配下としているようで、この獣の大軍勢は韓信がユーベルコードを使用すると同時に包囲攻撃を仕掛けてくると見て良いだろう。
「儀式が完全に終了するまで――正確に言うなら12月27日までに韓信を20回撃破する。それが出来なければ『封人台』は何処かのオブリビオン・フォーミュラに受け渡されちまうだろうよ」
それまでに韓信大将軍を完全に撃破すべし。
そう告げ、楊・瑛は羽扇を翳してグリモアキューブを展開させた。
向かうは封神武侠界の南蛮門周辺である。
●封神武侠界・南蛮界にて
「天運、いよいよ尽きたるか……」
韓信は宙を見上げ、なにかを悟ったように呟く。
己が主君とすべき英傑を見出せなかったことを嘆き、そして全ての人仙を封印する究極神器『封人台』の起動も叶わなかったことを憂う。
だが、だが――。
「されど、これを猟兵に渡す訳にはいかぬ」
かつての『殲神封神大戦』の際に開いた南蛮門を再び開き、封人台を何処かの世界へと飛ばす。
その何処かのオブリビオン・フォーミュラならば、封人台を有効に扱うだろう。
そう信じて韓信は儀式を粛々と進めていく。
彼に、猟兵に、残された時間は僅か。
この儀式が完了する刻限は間近に迫っている――。
春告鳥咲良
OPをご覧いただきましてありがとうございます。
MSの春告鳥咲良と申します。
中国の歴史は三国志をゲームで齧った程度の素人ですがよろしくお願いします。
●第1章・ボス戦『師君『張魯』』
韓信配下のオブリビオンにして、五斗米道の三代目教祖です。
OPの通り、神器『ユグドラシルブレイド』を装備していますのでユーベルコードと同時にこちらの対処も必要になります。
●第2章・冒険『『南蛮王』を撃退せよ』
南蛮門の奥から南蛮王達の軍勢が溢れ出ようとしています。
魔獣全てを倒す必要はなく、南蛮門の奥に押し返すことが目標となります。
●第3章・ボス戦『韓信大将軍』
OPの通り、韓信自身は神器を装備していませんが、注意が必要な強敵となります。
今回配下として使役している『虎』のユーベルコードは以下の通りです。
『POW:虎視眈眈』
予め【敵を睨みつけて唸る】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
『SPD:猛虎幻翼』
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
『WIZ:三回攻撃』
【爪・爪・牙の連続攻撃】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
12月27日(水)までに韓信大将軍を『20回』撃破できれば、韓信大将軍を完全に滅ぼすことができます。
しかし撃破出来なかった場合は、どこか他世界のオブリビオン・フォーミュラに『封人台』が渡されてしまいます。
どれか1章だけの参加、途中参加は大歓迎です!
皆さまのご参加お待ちしております。
第1章 ボス戦
『🌗師君『張魯』』
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POW : 五斗の米
【敵対や殺意、戦意】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【無数の符】から、高命中力の【見えない米の形をした散弾】を飛ばす。
SPD : 集え我が信徒
レベル×1体の【五斗米教徒】を召喚する。[五斗米教徒]は【稲妻】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
WIZ : 倉、焼かれずそのままに
全身を【ユーベルコードを弾く人の形をした宝物庫】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
イラスト:倉吉サム
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「虹川・朝霞」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
あらあら、UCを弾かれちゃうのねぇ。まぁでも、それってあなた達を対象にした場合よね?つまり、UCは自己強化に使って強化した技能ならイケるイケる。
高速詠唱早業先制攻撃欲望開放で血流を糸に見立てた固い絆の赤い糸で|精神寄生体《装備アイテム》の|『あの子』《アリス・ロックハーツ》とつながるわ。
で
化術で|マイクロブラックホール《多重詠唱拠点構築大食い結界術》に変身するわ☆
化術でマイクロブラックホールに変身するとイッたのよ♪森羅万象に化けれるんだから可能可能❤
ほぼ無敵でも|事象の地平面に囚えられたら《重量攻撃、封印術》ユグなんちゃらでもどうにもならないでしょう?
●アリスと五斗米道
「あらあら、UCを弾かれちゃうのねぇ」
アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の|混沌魔術師《ケイオト》艶魔少女・f05202)はすでにユーベルコードを発動し、人の形をした宝物庫へと姿を変えた張魯を見て舌なめずりをした。
この宝物庫は動けない代わりにユーベルコードを弾くという性能を有しており、さらに神器の影響でその度に疑似ユグドラシルブレイドによる斬撃が行われるという、攻守一体の状態になっていた。
しかしアリスは全くもって普段通りのまま、小悪魔のように笑みを浮かべてみせる。
「まぁでも、それってあなた達を対象にした場合よね?」
ユーベルコードによる攻撃を弾く。ということは、全てのユーベルコードを無効化するというわけではない。
アリスはその穴を指摘してみせる。
「つまり、UCは自己強化に使って強化した技能ならイケるイケる」
無邪気にそう声を跳ねさせるや否や、アリスは高速で詠唱を始めた。
その詠唱の中には『早業』『先制攻撃』『欲望解放』なども文字列もかろうじて聞き取れる。
そして唱え終えた瞬間、彼女の周囲に赤い糸にも似た血液の奔流が現れた。
血液の糸一本一本は彼女と共生する『|あの子《アリス・ロックハーツ》』と繋がっている。
「これで、どうするかというと――化術で|マイクロブラックホール《多重詠唱拠点構築大食い結界術》に変身するわ☆」
は? と思っただろう。
現に宝物庫と化してい張魯は心の底から「は?」と思った。
その返事は聞こえていないはずなのにアリスは淫靡な笑みと共に彼の方へと近づいていく。
「化術でマイクロブラックホールに変身するとイッたのよ♪森羅万象に化けれるんだから可能可能❤」
無茶苦茶だ。
しかし、こんな無茶苦茶が出来るからこその混沌魔術師なのである。
「ほぼ無敵でも|事象の地平面に囚えられたら《重量攻撃、封印術》ユグなんちゃらでもどうにもならないでしょう?」
確かにアリスの言う通り、対世界を相手取るような戦いは想定されていないだろう。
徐々にブラックホールへと吸い込まれていく宝物庫の身体。
おそらく葛藤したであろう張魯はユーベルコードを解くと、仙術を利用してその身をどこか遠くへと飛ばした。
要するに逃げたのである。
「あら、つまらないわ。追いかけようかしら」
そう言いながらアリスはスキップ程度のスピードで彼を追うことにした。
大成功
🔵🔵🔵
フィア・フルミネ
その木刀が厄介そうに見える。元より韓信までの道を阻んでいること自体が限りなく厄介ではあるのだけれど……ともかく倒させてもらう。悪くは思わないでほしい。
《被雷身》で物理的な干渉は絶っておく。強烈な攻撃でも触れてどうこうするのであれば対処は容易。そしてユーベルコードを弾く……なら通過して内部から普通に斬りつける。内側からザクザク斬られる気分はどう?
動けず決定打のない倉なんて、何を守って保管していたいのかわかったものじゃない。自分の選択を後悔しながら、内側から滅ぶといい。トドメに放電してさよならね
●雷鳴と五斗米道
フィア・フルミネ(|麻痿悲鳴《まいひめ》・f37659)は張魯の戦い方を見て、ぽつりと言葉を漏らす。
「その木刀が厄介そうに見える」
実際疑似ユグドラシルブレイドは厄介である。
しかも当の張魯は相変わらず宝物庫に姿を変えたままで、攻守を完全に分けているのだ。
とはいえ、元より韓信までの道を阻んでいること自体が限りなく厄介ではあるのだが。
「ともかく倒させてもらう。悪くは思わないでほしい」
フィアはそう言うと、ユーベルコード:被雷身を発動させる。
防御力や操作性を犠牲にし、真の姿を得るユーベルコード。
その発動を感知した疑似ユグドラシルブレイドがフィアに斬りかかる――が、その刀身はフィアの身体をすり抜けるように空ぶった。
「いたい……けど、強烈な攻撃でも触れてどうこうするのであれば対処は容易」
そしてフィアは宝物庫と化している張魯の方へと己の電撃を向けた。
宝物庫が弾くのはユーベルコードのみ。真の姿と化したフィアの電撃は宝物庫を通過し、その内部にまで攻撃を届かせる。
内側からなにか悲鳴じみた籠った声が響いたが、それに構わずフィアは何度も何度も宝物庫を斬りつける。
「内側からザクザク斬られる気分はどう? 動けず決定打のない倉なんて、何を守って保管していたいのかわかったものじゃない」
彼女の言う通り、今張魯を守っているはずの宝物庫は逆に張魯を縛る枷としか機能していない。
おそらく彼は後悔していることだろう。動けない蔵の中に籠っていることを。
「内側から滅ぶといい。トドメに放電してさよならね」
冷ややかな言葉と共に特大の電撃が浴びせられる。
轟雷が轟いたその後には、ぷすぷすと焦げた煙をあげる宝物庫が残されていた。
大成功
🔵🔵🔵
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
…猟書家め!韓信大将軍め!
貴様の野望を討ち砕く為にここに来た…!
さぁ行くぞ…私は…処刑人だッ!
あの神木の偽剣は厄介だ…
鉄塊剣を振るい武器受けで盾代わりにして吹き飛ばされぬように力溜めて受け止め防御しよう
召喚した無数の符には宝石剣を振るい地獄の炎纏う斬撃波の範囲攻撃で焼却
散弾を浴びようとも負傷した部位を地獄の炎の回復力で無理矢理修復し切断部位を接続して戦闘を続けよう
敵の偽剣と散弾を退けたら鉄塊剣と宝石剣振るい【炎獄殺法「地獄廻」】を発動
地獄の炎纏う二刀の大剣を振るい怪力と重量攻撃
地獄の炎による属性攻撃を敵に叩きつけて吹き飛ばしてやろう…!
邪魔をするなよ…!
私は…処刑人だッ!!!
●処刑人と五斗米道
ざり、と地面を擦る音を立てながら仇死原・アンナ(処刑人、地獄の炎の花嫁、焔の騎士・f09978)も張魯の前へ立ちはだかる。
その眼には使命を帯びた昏い炎が燃えている。
「……猟書家め! 韓信大将軍め! 貴様の野望を討ち砕く為にここに来た……! さぁ行くぞ……私は……処刑人だッ!」
鉄塊剣を手にアンナは張魯へと飛び掛かる。
それを『敵意』と判断した張魯はユーベルコードを発動。同時に疑似ユグドラシルブレイドがアンナに向かって振るわれる。
(あの神木の偽剣は厄介だ……)
即座に判断したアンナは手にした鉄塊剣で疑似ユグドラシルブレイドと切り結んだ。
ギリギリと力が中心に集まって拮抗していく。
弾き飛ばされるわけにはいかない、とアンナは手足に力を込めてその一撃を受け止めた。
しかし防御に徹するアンナに向かって、張魯が召喚した無数の符から米の散弾が撃つ出されてくる。
しかもその米の弾は不可視。見えない攻撃がアンナを襲いかかる。
「くっ!」
アンナは疑似ユグドラシルブレイドを押しのけるようにして弾くと、そのままバックダッシュで距離を取った。
その腕にはいくつか裂傷が走っている。おそらく見えない米の散弾だろう。
アンナは慌てることなく傷口に地獄の炎を纏い、その回復力でカバーすることにした。
そしてその手にはまた別の剣――宝石剣が握られている。
「次は避けさせませんよ」
張魯が静かにそう言い、また無数の符を召喚する。
先程と同じく疑似ユグドラシルブレイドの一撃を防いだアンナは、視線を張魯の方へ向けた。
見えはしない、だがそこにあるはずのものを見ようとする。
「こっちに飛んでくることが分かれば……!」
虚空に向かって宝石剣を横薙ぎに振るう。
炎を纏ったその攻撃は斬撃波となって飛び、前方の空間を焼き尽くした。
――米の散弾はない。どうやら焼き尽くせたようだ。
(仕掛けるなら今!)
アンナは両手に剣を構え、敵を睨みつける。
「貴様等に地獄が如き敗北を味合わせてやろうぞ…!!!」
途端、彼女の持つ刀が燃え上がった。
これはブレイズキャリバーが放つ地獄の炎そのもの。
それを纏わせたまま、二振りの炎刀を彼女は振るう。
「|炎獄殺法「地獄廻」《ブレイズフレイム・グランドスラム》! 吹き取べ!」
張魯の胴体に二振りの刀がスイングするように叩きつけられた。
刀そのものによる重量。そして纏っている地獄の炎。
その二種類の攻撃を受けた張魯は苦悶の表情を浮かべたのも束の間、まるでホームランボールのように遠くに吹き飛ばされた。
手ごたえはある。だが、倒しきるにはあと一歩と言ったところか。
「邪魔をするなよ……!私は……処刑人だッ!!!」
二つの剣を携えたまま、アンナは力強く宣言した。
成功
🔵🔵🔴
雪白・咲
本場の仙術家、といったところでしょうか。
古の教祖相手に私の武芸がどこまで通じるのか、試させて貰います。
まずは距離を取って打刀を構え、敵を見据えます。
敵が散弾を放ってきたなら、空間を跳躍。
散弾を通り抜け、敵との距離を詰め、打刀で切り裂きましょう。
敵の木刀は返し刀で受け止め、突きで反撃します。
敵のタイミングは分かりました。
敵もこちらのタイミングは分かったでしょう。
だから次は別の手段。
敵が符を召喚したら、それらに指弾を放ちます。
今度は本気です。
私の霊刀をもって、その木刀ごと敵を切り裂きましょう。
「本場の仙術家、といったところでしょうか……古の教祖相手に私の武芸がどこまで通じるのか、試させて貰います」
張魯の前に立ち塞がった雪白・咲(剣仙・f42310)は、髪飾りのような桜花を揺らしながら自身の得物である打刀を構えた。
キリリとこちらを見据える瞳の中に『敵対』の感情を確認した張魯が無数の符を召喚し、そこから米の散弾を放つ。そしてそれに合わせるように擬似ユグドラシルブレイドも猛威を振るった。
だが散弾は咲の身体には届かない。先程まで咲がいた場所に彼女の姿はない。
咲は軽く踏み込むようなステップで空間を跳躍し、張魯の元へと距離を詰めていたのだ。
「だが、こちらはどうでしょう!」
張魯もまた狼狽えることなく、擬似ユグドラシルブレイドを彼女へ向けて振り下ろす。
「ハッ!」
その一撃を咲は刀身で受け止めてみせた。
そのまま刃を滑らせて攻撃を躱すと、勢いを乗せたまま張魯へと神速の突きを繰り出す。
張魯はそれを擬似ユグドラシルブレイドで受けたが、衝撃によって体が後ろへと吹き飛んだ。
再び両者の距離が空く。咲はチャキッと刀を構えながら冷静に戦局を分析する。
(敵のタイミングは分かりました。敵もこちらのタイミングは分かったでしょう)
状況は未だ五分。ならばそれを打破すべき手段もきっとある。
「喰らいなさい!」
張魯が再び召喚した符から散弾を発射する。
しかし、咲は避けるという手段を選ばなかった。
刀の柄を握っていた手を片方だけ離し、懐からいくつかのおはじきを取り出す。
そして。
「そちらこそ!」
まるで銃弾のようにおはじきを発射したのだ。
米粒より質量の大きいおはじきが散弾を蹴散らして空間を作る。
張魯までの射線が通ったのを確認した咲が地面を蹴り抜き、距離を縮め、その身へと刀を振るった。
もちろん張魯は先程と同じように擬似ユグドラシルブレイドで防御態勢を取る。
「ーー今度は本気です」
彼女の霊力を宿した打刀が振り下ろされる。
まるで白光のように煌めいた刀身は意図も容易く擬似ユグドラシルブレイドを両断し、同時に張魯の身体を真っ二つにした。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『『南蛮王』を撃退せよ』
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POW : 苛烈に攻め立て、南蛮王の軍勢を後退させる
SPD : 超強大な魔獣の僅かな隙や弱点を突く
WIZ : 計略で敵の動きを誘導する
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
南蛮王の軍勢ね。とりま門に押し返せばいいと。
うーん、なんも妙案が浮かばん、こういう時はデウス・エクス・マーキナーだ。なにがでるかな?なにがでるかな?
おじいちゃん?もってるのは掛け軸かしら?あの模様は……森羅万象を自在にする宝貝・太極図ねってことはあのおじいちゃんは太上老君ね。ほうほう、封神武侠会だと神様役は仙人になるんね。
老君の太極図に私の多重詠唱結界術による封印術で南蛮王を南蛮門に封印はできるだろうけど、まだまだ時間はかかりそうねぇ。
●アリスと機械仕掛けの神
大きく口を開けた南蛮門の向こうから禍々しい気配が押し寄せてくる。
南蛮仙界ごと封じられていた「南蛮王」たちの怨嗟が、まるで大津波のようにこちらに迫っているのをアリスは静かに見ていた。
「南蛮王の軍勢ね。とりま門に押し返せばいいと」
ふむむ、とアリスは首を傾げながらその方法を考えた。
しばらくの間沈黙と瘴気だけが空間を支配する。
「南蛮王」たちの気配が少しずつ濃くなっていく中、アリスはふうっと溜息を吐いた。
「……うーん、なんも妙案が浮かばん」
さしもの混沌魔術師でもそういうことはある。
仕方ない、とばかりにアリスは考え方を切り替え、目の前の空間に手を翳した。
発動せしはユーベルコード・デウス・エクス・マキーナー。
『機械仕掛けの神』の名をもつそれは、現状に最適な舞台装置を呼び起こす代物である。
思いつかないのなら、天に任せるのみだ。
「なにがでるかな? なにがでるかな?」
まるでくじ引きでも楽しむかのようにウキウキとしながら、アリスは『何か』が召喚される時を待つ。
煌々と光り輝く空間が少しずつ晴れていくと、そこには人の影のようなものが見えてきた。
そしてその輪郭がはっきりしてきた時、アリスは再び首を傾げた。
「おじいちゃん?」
彼女の目に映ったのは、仙人然とした老人であった。
その手にはなにやら掛け軸のような物を携えている。
「あの模様は……森羅万象を自在にする宝貝・太極図ねってことはあのおじいちゃんは太上老君ね」
即座に正体を看破するアリス。
どうやらこの世界だと神様は仙人として召喚されるようだ。
アリスは太上老君の力も借りつつ、多重詠唱結界術を用いて南蛮門に立ち向かう。
複雑な模様を描いた結界陣が門の中心に陣取るも、その全てを覆い隠すには至らない。
「まだまだ時間はかかりそうねぇ」
そんなことをぼやきながらも、アリスは結界を維持するために門の前に立ちふさがっていた。
大成功
🔵🔵🔵
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
南蛮王共め…!
貴様等の好きにはさせてなるものぞ…!
さぁ行くぞ…私は…処刑人だッ!!!
地獄の炎纏いて【炎焔の処刑人】と化し鉄塊剣と妖刀振るい敵群と戦おう
鉄塊剣を抜き振るい怪力と重量攻撃で敵をなぎ払い、妖刀で斬り付け四肢を切断してやろう
攻撃しながら地獄の炎を巻き散らし範囲攻撃で焼却
数多の拷問器具を投げつけ誘導弾で敵を追尾させて鎧無視攻撃で傷口をえぐり敵を痛めつけよう
敵の攻撃を浴びようと肉体より生じる地獄の炎の回復力で傷を修復し
不眠不休で敵と戦い続けて威圧と存在感で恐怖を与えて敵群を押し返してやろう…!
貴様等を先へ行かしてなるものぞ…!私は…処刑人だッ!!!
●処刑人と地獄の炎
「南蛮王共め……! 貴様等の好きにはさせてなるものぞ……!」
アンナは南蛮門の向こうより押し寄せる「南蛮王」の軍団を睨み、そう啖呵を切った。
「さぁ行くぞ……私は……処刑人だッ!!!」
自身の身体を引き裂くと同時にその傷口から地獄の炎が溢れ出る。
彼女はそれを全身に纏うと、鉄塊剣と妖刀の二振りを振るって前へと飛び出した。
炎を纏いし鉄塊剣がその巨躯を押し潰し、炎で焼く。
同じく炎を纏いし妖刀が太い手足を切り落とし、やはりその残骸を焼き尽くした。
「ワタシは処刑人……死と救済を齎す者……ッ!」
アンナは炎の斬撃を飛ばし、時には拷問器具を駆使し、次々と門を潜り抜けてくる「南蛮王」たちを蹴散らしていく。
しかし「南蛮王」たちもその歩みを易々と止めることはない。
その巨躯を大きく使ってアンナの小さな身体を捕らえようとし、例え四肢を切り落とされようともその身体はアンナを押し潰すように倒れ込んでくる。
「くっ!」
牙が、爪が、掠っただけでもアンナの身体にダメージを与えてくる。
しかしその程度の傷は地獄の炎の前では無意味。瞬時に傷口を炎で覆い、驚異の回復力でもってアンナは戦い続ける。
いつまでも――いつまでも。
「貴様等を先へ行かしてなるものぞ……!私は……処刑人だッ!!!」
雄叫びと共にアンナは武器を振るう。
この南蛮門が閉じるまで、その戦いを止めることはないだろう。
地獄の炎纏いし処刑人の圧は確実に「南蛮王」たちを押し返し始めていた。
大成功
🔵🔵🔵
黒風・白雨
これは見事な結界じゃ。
これが完成すれば、魔獣どもが溢れ出てくることはあるまい。
ならばわしがすべきは、それまでに漏れ出てくる奴ばらを始末することじゃな。
中空を舞い、雷雲を招来。
南蛮門を見据え、結界陣の隙間から漏れ出てくる魔獣を|神鳴《雷》で打ち据える。
まだ動く者がいるならば、《竜神武者》に対処させよう。
遠慮はいらぬ。大地が変わるほどの力をもって叩き潰すがいい。
もし《竜神武者》が力負けするような者がいたなら、わしが相手をしよう。
《力》を込めた手でもって捕まえ、捻り潰し……いや、南蛮王などとその名に王を冠する魔獣。
後でその肉を喰らってみるのもよさそうじゃ。
引き千切る程度にとどめておいてやろう。
●竜神と神鳴、そして鎧武者
「これは見事な結界じゃ」
黒風・白雨(竜神・f31313)は南蛮門の中心に陣取る結界を見てそう呟いた。
一目見ただけでもその結界の効果、そして強固さはひしひしと感じ取れる。
今はまだ進行途中であるものの、完成に至れば「南蛮王」たちが溢れ出てくることはないだろう。
「ならばわしがすべきは、それまでに漏れ出てくる奴ばらを始末することじゃな」
自分の役割を即座に理解した白雨はふわりと宙に舞うと、その上空に真っ黒い雲を呼びだした。
ゴロゴロと帯電する黒い雲――すなわち雷雲が空を覆うように広がっていく。
薄暗くなっていく視界の中、南蛮門を見下ろした白雨はそこを跨いでくる「南蛮王」たちの姿を見据えた。
「ひい、ふう、みい……」
結界に覆われつつあるからか当初より漏れ出てくる数は少ない。
白雨は王の名を冠する魔獣の姿を捉え、その頭上に神罰を下す。
雷雲から降り注ぐ|神鳴《雷》。その一つ一つが轟音と共に「南蛮王」の身体を貫いていく。
直撃を喰らった者たちのほとんどは黒焦げになり、バタバタと地面に倒れ伏した。
「おや、まだ動く者がいるか」
しかし、妙に頑丈な個体も居る。
ぷすぷすと焦げた音を立てながらも歩みを止めない「南蛮王」の姿をいくつか捉えた白雨はうっすらと笑みを浮かべた。
「では遠慮はいらぬな」
次の瞬間、地を揺らす音と共に巨大な漆黒の鎧武者が姿を現した。
その名は《竜神武者》。白雨が四方に従えし、天地万物を砕くほどの《力》。
「大地が変わるほどの力をもって叩き潰すがいい」
静かな号令と共に竜神武者が動き出し、その手に持った太刀や薙刀を振るう。
刃が当たった者は切り裂かれ、その余波を喰らった者も圧に潰される。またある者は地割れへと飲み込まれて姿を消した。
次々と蹴散らされていく「南蛮王」たちの姿を上空から見下ろし、白雨はゆるりと唇を緩ませる。
「もし《竜神武者》が力負けするような者がいたなら、わしが相手をしよう……もっとも、その必要はなさそうじゃな」
「南蛮王」と称されようと魔獣は魔獣。竜神の敵ではない。
隙を見てその肉を喰らってみるもの良いかもしれない、などと考えながら、白雨は結界が完成するまでの時間をゆったりと過ごすことにした。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『韓信大将軍』
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POW : 楽浪郡勇士集結
レベル×1体の【神器で武装した楽浪郡の勇士(異世界人)】を召喚する。[神器で武装した楽浪郡の勇士(異世界人)]は【他世界】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD : 南蛮魔獣集結
自身の【召喚した、南蛮界の魔獣の軍勢】に【背水の陣】を宿し、攻撃力と吹き飛ばし力を最大9倍まで強化する(敗北や死の危機に比例する)。
WIZ : 三国武将集結
【偉大なる三国時代の武将達】の霊を召喚する。これは【生前に得意とした武器】や【韓信大将軍に与えられた『神器』】で攻撃する能力を持つ。
イラスト:瑞木いとせ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
韓信大将軍…!
貴様を討ち倒す為にここへ来た…!逃がすまいぞ…私は…処刑人だッ!!!
敵が指揮する敵群に対しては複数の拷問具をばら撒き誘導弾で食らいつかせて牽制しよう
そして飛び掛かる敵には鉄塊剣でなぎ払い吹き飛ばし、妖刀振るいその身を切り捨てよう
敵の召喚した南蛮魔獣の攻撃で吹き飛ばされぬよう
鉄塊剣を盾代わりにして武器受けで受け止めつ、攻撃を軽業で回避しよう
そして地獄の炎を己の肉体と武器に纏わせて【紺碧の地獄の炎】を発動
地獄の炎の範囲攻撃と鎧無視攻撃で虎と南蛮魔獣を焼却し殲滅させてやろう
そして韓信大将軍目掛けて鉄塊剣による怪力と重量攻撃を叩きつけて、その首を討ち取ってみせよう…!
●大将軍と処刑人
南蛮門の結界が完成しつつあるのを察したのか、ついにこの戦場に一人の男が姿を現した。
いち早くその気配を察した仇死原・アンナはその眼前に立ちはだかってみせる。
「韓信大将軍……! 貴様を討ち倒す為にここへ来た……! 逃がすまいぞ……私は……処刑人だッ!!!」
啖呵を切りながらその手の鉄塊剣を構えれば、数多の虎を従えし韓信はゆるりと笑みを描いてみせた。
「よもやここまで迫るか猟兵……だがしかしここで引き下がるわけにはいかぬ」
そう言って韓信が振り上げた手を翳して号令を示すと、数多の虎が唸りをあげてアンナへと襲い掛かってきた。
宙を蹴り、驚異的なスピードで猛虎の牙が、爪が、ギラリと輝く。
しかしアンナはそれに怯むことなく、剣を構えているのとは逆の手から複数の拷問器具を放ってみせた。
一部の虎がそれらに牙をたてる。拷問器具を獲物と狙い定めたようだ。
その間を縫って飛び掛かってくる虎は鉄塊剣をその身に叩きつけていく。
「どけ!!」
地面に倒れ伏した虎の胴体を鋭く妖刀で斬りつける。
いくら群れたとて獣相手では猟兵であるアンナには敵ではない。
しかし、それは韓信とて到底感づいていることで――。
「ッ! 何の音だ!」
突如として鳴り響く轟音。揺れる地面に足を踏ん張りながらアンナが顔を上げる。
すると、先程南蛮門の向こうに送り返したはずの魔獣がこちらへと大挙しているではないか。
いや、正確には同一の固体ではない。
あれらは韓信によって呼びだされ、『背水の陣』によって強化された南蛮魔獣の群れ。
激しく地面を揺らしながら突撃してくる魔獣を見て、アンナは咄嗟に鉄塊剣を眼前に構えた。
一拍遅れて重い衝撃が走る。
「くっ……! だが、この程度!」
突撃を受け止めつつ、その衝撃を受け流すようにアンナは回転して後ろへと下がる。
だが状況は大きく動いてはいない。魔獣たちは改めてアンナへと狙いを定めて突撃してくる。
「向こうから飛び込んでくるなら好都合――全て焼き尽くしてやる!」
アンナの瞳が鋭く光ると同時に、その身体から紺碧の炎が噴きあがった。
炎は瞬く間に彼女と鉄塊剣を覆い隠してしまう。
そして蒼い炎を纏った剣をアンナは勢い良く振り抜いた。
「紺碧の炎よ!どこまでも燃え広がり、仇なす者を焼き尽くせ!」
放射線状に炎が広がり、地面を、虎を、魔獣をも飲み込んでいく。
一面が地獄の炎に支配された戦場をアンナは素早く駆け抜けた。
狙うはただ一点。
「その首、打ち取らせてもらうぞ!」
張り上げた声と共に、炎に覆われた鉄塊剣を韓信目掛けて振り下ろす。
それに合わせて韓信も背に負っていた大剣を振るって合わせた。
重く鈍い金属同士がぶつかり、響き合う。
「ぐっ……っ!」
飛び散った炎が韓信の身に熱傷を与えた。
さらにアンナの一撃を一身に受け止めたとなれば骨身へと衝撃も響いただろう。
まずは一撃――先手を打ったのは猟兵側であった。
大成功
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荒珠・檬果(サポート)
『今日も元気に張り切って!!』
三国志大好きなシャーマンズゴースト。
七色竜珠の赤は紅紋薙刀、青は蒼紋退魔刀、緑は緑玉鳥になりますし、全て合成すると白日珠になります。
白日珠は可変武器ですので、その場に似合った、もしくはUCで指定した形になります。
詠唱文は設定されていませんが、バトルキャラクターズを使うときには『カモン!バトルキャラクターズ!』と言います。言わなくても可。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
隣・人(サポート)
『目が回るほど殺してやるわ』
バーチャルキャラクターの殺人鬼 × ヴィジランテ
年齢 25歳 女
外見 158.4cm 赤い瞳 茶色の髪 色白の肌
特徴 囚われていた 奴隷だった 改造制服 アンニュイ 不健康な顔立ち
口調 ビハインド(私、アンタ、ね、よ、なの、かしら?)
嘘をつく時は 幽閉中(自分の名前+ちゃん、てめぇ、ね、よ、なの、かしら?)
人型のオブリビオンを相手にする事を好みます
好きな殺し方は撲殺、得意な殺し方は斬殺
相手の平衡感覚を奪って一方的に殺したい
ギャグっぽいユーベルコードの際は口調・幽閉中
🌈シャワーも好いぞ
あとはおまかせ、宜しくお願い致します
●三国志大激突with殺人鬼
「出でよ! 三国時代に名を轟かせし武将たちよ!」
韓信の号令と共に、幾人かの武装した男が召喚された。
その姿を見たシャーマンズゴーストの荒珠・檬果(アーケードに突っ伏す鳥・f02802)はその大きな目を輝かせる。
「あの姿はまさか張遼! そして楽進に李典! 合肥の戦いの英雄では!?」
興奮した様子で語る彼女の見立ては確かであり、その場に現れたのは三国志では名の知られた魏の猛将たちの姿であった。
強敵と相対していることより大好きな三国志の武将に会えて大興奮の檬果の隣で、隣・人(|22章39節《六六六人衆・序列番外》・f13161)は別の意味で目を輝かせている。
「三国志のことはよく知らないけど、人型なら目が回るほど殺してやるわ」
姿形もモチベーションも違えど、二人の闘争心は間違いなく高まっている。
そんな闘志を感じたのか、合肥の英雄三名は問答無用でこちらへと踏み込んできた。
「ではこちらも誠意をもってお相手しましょう!」
そう言って檬果も自身のユーベルコードを用いてその場に武将を呼びだした。
まず現れたるは【五虎上将】――関羽・張飛・馬超・黄忠・趙雲の5名。
それに加えて【前軍師魏延】もその戦列に並ぶ。
彼らもまた三国志に名を残す蜀の猛将たちである。
(本当は呉の皆さまを召喚して合肥の再現を……とも考えましたが、合肥だと負けてるんですよね呉軍……)
ちょっぴり残念そうにしながらも、檬果は三国志の知識を生かしてしっかり対策をとっていく。
武将の取り巻きになっている虎も猛将たちの力を持って確実に対処していく。
偃月刀が、蛇矛が、槍が、弓が、荒々しい戦場にて敵を蹴散らしていく。
そんな戦場の後ろで、隣・人はバットの地面に立ててぐるぐると回っていた。
「これ結構キツいのよね~~~~」
回りながら発した言葉がぐるぐると流れていく。
ぐるぐる。ぐるぐるぐるぐる。
戦場の喧騒を聞きながらもぐるぐる回り続けていた隣・人はしばらくするとピタッと動きを止めた。
そしてよろよろ、ふらふらと、足元がおぼつかない感じで立ち上がる。
「あ~~~~~」
明らかに目を回している様子の隣・人であったが、その手に持ったバットを振りかぶる。
そして、思いきり敵武将の頭に向かって振り抜いた。
風を切るフルスイング。そして、重い殴打音。
振り抜いた拍子に勢いでくるんと回転してから隣・人は楽しそうに笑う。
「頭を殴られるとぐらぐらするよね」
そう言って、もう一度バットを振り上げる。
相手の平衡感覚を奪って一方的に撲殺。
これが隣・人が最も好む殺し方である。
檬果と武将が大勢を抑えている間に隣・人が各個撃破していくという作戦は上手くハマった。
戦いの喧騒を見に受けながら、隣・人はなおもふらふらと韓信の元へと向かう。
「あの三国志の英雄が、こんな遊びに……!」
「でも結構楽しいよ。アンタもどう?」
そう言いながら――というか言葉の途中でバットを振り下ろす隣・人。
韓信との戦いもクライマックスへと近づきつつある。
成功
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キノ・コバルトリュフ
キノキノ、火力が足りないんだって?
だったら、焼き舞茸はいかが?
キノ!バルくんどんどん焼いていくよ!!
トリュフ!バルくん、いい焼き加減だね。
キノも奉納の舞いを頑張っちゃうよ!
マツタケ!!おいしく焼けたかな?
●炎の中のキノコ
「まだだ……こんどはこちらでどうだ!」
諦めることなく韓信が召喚したのは、今度は武人というよりも知将という雰囲気を纏った軍団だった。
彼らの名は周瑜・魯粛・呂蒙・陸遜――【四大都督】とも呼ばれる呉軍の知将たちである。
そしてこれは何かしらの偏見……あるいは誇張された歴史ではあるのだが、呉軍にはどうしてか火計のイメージがついてまわる。おそらくは赤壁や夷陵のせいだろう。
それはこの世界でも例外ではなく、四人の大都督の力により戦場は火の海に包まれた。
そんな業火の中にやってきたのは、頭のキノコがよく目立つ一人のピュアリィ。
「キノキノ、火力が足りないんだって?」
どうやら炎に寄せられてやってきたらしいキノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)は、辺りを燃やす火力を見て首を傾げる。
随分燃え広がっている気もするが、彼女的にはまだ足りないらしい。
「だったら、焼き舞茸はいかが?」
そう言うとキノは星霊バルカンことバルくんを呼びだし、あっという間にその場で調理を始めてしまった。
沢山の舞茸が炎の中で美味しそうな香りを出し始める。
「キノも奉納の舞いを頑張っちゃうよ!」
舞茸が焼ける中、キノが炎と共に舞う。
その奉納の舞に呼応して、戦場に高速で旋回する創世記の炎の渦が現れた。
炎の渦は周囲の炎も巻き込み、自分の物とし、勢力を拡大していく。
その行く先は四大都督。吹き荒れる炎の嵐が彼らを飲み込んでしまうのは時間の問題だ。
ついでに道中にいた虎もしっかりと巻き込んでいく。
ごうごうと荒れる戦場。
しかし、キノはといえば。
「マツタケ!! おいしく焼けたかな?」
丁度良い焼き加減になった美味しい舞茸に興味津々であった。
大成功
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火土金水・明
「あれが韓信大将軍とその軍勢ですか。そろそろ、決着を付けることにしましょう。」「空中で相手の先制攻撃をどこまで避けることができるか分かりませんが、やってみましょうか。」
自分の移動は魔法の箒に跨って【空中戦】と【空中機動】の技能を使用します。相手の先制攻撃に対しては【第六感】【野性の勘】【対空防御】で、できる限り回避をを試みます。
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【金色の翼】を【範囲攻撃】にして、『韓信大将軍』と召喚された者達を纏めて攻撃します。相手の攻撃に関しては【第六感】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の猟兵の方に繋げる事です。」
アドリブや他の猟兵の方との絡み等は、お任せします。
●大将軍の最期
「あれが韓信大将軍とその軍勢ですか。そろそろ、決着を付けることにしましょう」
乱戦の真っ只中に現れた火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は、目標を韓信のみに定めていた。
自らの魔法の箒に跨り、渦中へと飛び込んでいく。
「空中で相手の先制攻撃をどこまで避けることができるか分かりませんが、やってみましょうか」
彼女の姿を捉えた取り巻きの虎が大きく吠え、そして通常の虎とは思えない跳躍力で飛び掛かってくる。
ギラリと光る牙を迫る――が、明はその動きを読んでいたように箒に跨ったままひらりと躱してみせた。
反対側からも虎の爪が明の肉を狙う。
しかしそれもまた予想通り。明は大きく旋回してそれを躱し、ついでに地上の様子に視線を向けた。
どうやら韓信はまた三国時代の武将を召喚したようだ。
この距離では個人名までを把握することは出来ないが、おそらくは弓術に長けた将たちであろう。
地から天へ。逆に振る雨のようにたくさんの矢が明へ向けられて発射された。
「まずは敵の数を減らさないといけませんね……おっと、残念、それは残像です」
慌てることなく残像とオーラ防御を駆使して矢の嵐を突破していく明。
彼女の背中には今、金色の翼が輝いている。
そのオーラはパチパチと光を断続的に放ち、そしてその色は徐々に数を増やしていく。
そして七色のオーラに染まった翼で大きく羽ばたいた。
「あなたの不運を後悔しなさい!」
空中から降り注ぐは七色の雷。
その切っ先は的確に武将たちの頭上を穿ち、多くの敵兵がその場に突っ伏した。
延焼状態にある者。凍傷状態にある者。毒状態にある者。トラウマに呻く者。催眠状態に陥る者。石化や麻痺状態で動けない者。
ひとまず普通の武将は置いといて、明は総大将の元へと迫る。
なにかしらのダメージを受けたらしい韓信は崩れ落ちたように膝をついて俯いていた。
「……なにか言い残すことはありますか」
「…………いいや……此度の戦、見事であった」
そうひどく穏やかに呟いて、韓信大将軍の身体は骸の海へと帰った。
こうして国士無双と呼ばれた男との戦いは一つの決着を迎えたのである。
大成功
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