6s・cure 紋章殺戮兵掃討戦
「ワルシャワ条約機構の連中は?」
「いないよ。今日も結界に異常は無い様だ」
「ああ、ついでに連中が過去ばらまきやがった地雷が良い感じに二重の防衛網になっているからな」
そう言ってクマとオオカミの獣人は、見回りを終える為に自転車代わりのドローン……人が乗れる馬力等を備えているドローンだ。
この寒村に近くに転移してきたプラントが算出しているそれらは、寒村にてワルシャワ条約機構の侵攻を跳ねのけられる防衛網と物資を齎していた。
「しかし、噂じゃ『はじまりの猟兵』が戻ってきたそうじゃないか」
「ああ、ヨーロッパ辺りの噂かと思うんだが……本当に来たらいいのにな」
しかし周囲をワルシャワ条約機構の監視網で覆われている以上は閉ざされた世界であり、自分達も含めてこれからも『外の世界』を知る事は無いだろう。
そう、かの『猟兵』がこの地に来ない限り――
「ワルシャワ条約機構のオブリビオン兵士の中には、「紋章殺戮兵」と呼ばれる強力な改造兵士が存在する……これはつまり『五卿六眼』が一柱『紋章つかい』によって齎されたものなのでしょうね」
苛立たし気に白詰襟の軍服に身を纏ったシカの軍人たるグリモア猟兵、レヴィア・イエローローズ(亡国の黄薔薇姫・f39891)はロシアにて猛威を振るっている改造兵士にて思いを馳せていた。
寄生虫型オブリビオン『紋章』を埋め込まれ、強力な異形の装甲と戦闘能力を得てワルシャワ条約機構軍の「大規模虐殺作戦」に従事する……故に悪名高い。
「この「紋章殺戮兵」を作り出す為の手順は恐ろしく複雑かつ残酷だと獣人軍部では知られているわ……特に最終段階において、なりかけの紋章殺戮兵は「ひと掬いの幸せ」を出来る限り無惨に踏みにじること――それを切欠として肉体の中の「殺戮者の紋章」を完全に目覚めさせる」
正しく鬼畜外道の所業。
そしてこの下劣畜生の標的として、転移してきたプラントを中心として避難してきた獣人が集まった寒村が狙われたのだ。
「普段はプラントが結界を張って条約機構軍の侵攻を妨げていたのだけど、今回覚醒仕掛けの『紋章殺戮兵』による大軍を差し向けられて、秘かに結界が押しつぶされそうなのよ」
そのまま、最後の破局まで「ひと掬いの幸せ」を維持し、踏みにじる。
これを阻止するべく、レヴィアは寒村救出作戦も兼ねた『紋章殺戮兵掃討戦』をここに発令。
まずはかつてワルシャワ条約機構が地雷をばらまいた事で出来上がった地雷原を乗り越える所から始まる。
「その地雷原を乗り越えれば、寒村の住民とコミュニケーションが取れるわ。悪名高い『紋章殺戮兵』に狙われると聞けばすぐに協力してくれると予知で確定されているの」
不完全ながら「装着変身」でパワーアップを得ている『紋章殺戮兵』たちは強力であるが、寒村の獣人達と話を着ければ彼らの力を借りてより有利に戦ったり、住民の避難や保護を任せることが可能である。
「そのまま利を活かし、全ての『紋章殺戮兵』を掃討して頂戴」
其れが終われば、村を救ってくれた『六番目の猟兵』に住民達はお礼のシチュー等を披露してくれるとの事だ。
帰還まで『ひと掬いの幸せ』を守り抜いた感慨を噛みしめ、そのお礼を味わうと良いだろう。
「ブリーフィングは以上よ。それじゃあ寒村を防衛し『紋章殺戮兵』を撃破して頂戴」
言い終えると同時、レヴィアは片手に黄薔薇を出現させ――花弁を散らせる。
すると猟兵達を黄色の花弁は包み込み、気が付くと獣人戦線の極寒地帯へと転移させていたのであった。
黒代朝希
オブリビオンとはなぜこうも邪悪なのか……
今更の話ですね。
第一章。
地雷原を潜り抜け、寒村の住民と接触するのを目的とした章です。
地雷の除去や探査等を行えるユーベルコードやアイテム、技能等が活用できるでしょう。
第二章。
寒村の住民と協力し、迫り来る『紋章殺戮兵』を撃破する章です。
不完全な「装着変身」とはいえパワーアップしているオブリビオン兵に対し、村の住人の協力を得れば無事に撃破出来るでしょう。
第三章。
村の危機を救った『六番目の猟兵』に、住人はお礼として暖かな料理を振る舞ってくれます。
これらを頂き、『ひと掬いの幸せ』を守り抜いた誇らしさに浸るのも良いでしょう。
それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
第1章 冒険
『地雷原を越えて』
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POW : 頑丈な装甲で強引に突破する
SPD : 進路上の地雷を巧みに除去する
WIZ : 魔術や技術で地雷を探知して避ける
👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シルヴィ・フォーアンサー
地雷原か……どうしよっか。
『索敵して破壊して突っ切っても良いが戦闘前に無駄弾を使う必要はあるまい』
殲禍炎剣もないしね……というわけでオーバーブースト・マキシマイザーで空飛んで地雷原を飛び越えていく。
地雷原越えて村まで近づいたら着陸してゆっくり向かおう。
敵と思われて攻撃されたら嫌だし、警戒されるなら機体から降りて顔見せするね。
来た理由も説明するよ……モフモフな人がいっぱいだ。
『……そうか君にとってはある意味理想郷かもしれないな、この世界』
……クマさんとかお願いして登っちゃダメかな。
『仕事終わるまでは我慢しなさい』
はーい……。
「地雷原か……どうしよっか」
『索敵して破壊して突っ切っても良いが、戦闘前に無駄弾を使う必要はあるまい』
シルヴィ・フォーアンサー(自由を求めた脱走者・f41427)の声に、サポートAI『ヨル』――ミドガルズ専用成人男性型サポートAIユニット『ヨルムンガンド』がそう答える。
既に敵地。村人と接触すれば少しの補給と休憩が見込めるとはいえ、消耗するのはこの極寒の地では避けたい所だ。
「そういえば、この世界には『|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》』もないしね……」
『ああ……こうなればキャバリアによる飛翔が可能だろう』
かの|闘争世界《クロムキャバリア》の空を閉ざした暴走衛星は、現在この獣人戦線の空には存在しない。
故にユーベルコードを起動させ、シルヴィ達は地雷原の上空を飛んでいく。
「敵と思われて攻撃されたら嫌だし、警戒されるかもだから機体から降りて顔見せよう」
『それが良いだろう』
地雷原を越え、村まで近づいたシルヴィは着地しキャバリアから降りる。
吹雪を耐え、寒村の中に入ると……獣人の特性を持たない来訪者に驚くクマとオオカミの獣人達が武器を構えながらも、ワルシャワ条約機構らしくないシルヴィの様を見て様子見をしている。
「……モフモフな人がいっぱいだ」
『……そうか君にとってはある意味理想郷かもしれないな、この世界』
クロムキャバリアも獣人戦線もオブリビオンによる無限の闘争がある以上、モフモフ好きなシルヴィにとっては獣人戦線の方が魅力的なのかもしれない。
ともあれ、村の住民に説明をしたシルヴィは『紋章殺戮兵』への迎撃態勢を整えていく――
「……クマさんとかお願いして登っちゃダメかな」
『仕事終わるまでは我慢しなさい』
「はーい……」
大成功
🔵🔵🔵
ギルフォード・アドレウス
あ〜あぁ……、寒いぃな〜畜生〜
(|右手《日輪》を起動して炎を発生させて暖を取り始める)
あ゛あ゛ぁ〜あったけ〜
やるか〜仕事…やらねぇとなぁ
地雷原だっけ??いや、破壊一択だから。どうせ後で撤去なり破壊活動しなくちゃならねぇんだろ? だったら今数を減らしておいても罰は当たんねぇ筈だ
UCを安全な距離から地雷指定で発動、と。
虱潰しかつ通り道を詮索・爆散して前進するぞ、と。
あ〜〜寒いな!!寒い!!!どうすっかこれ!!!
【アドリブ歓迎】
「あ〜あぁ……、寒いぃな〜畜生〜……あ゛あ゛ぁ〜あったけ〜やるか〜仕事……やらねぇとなぁ」
|右手《日輪》……右手に装備した劫火を司る篭手|攻勢機巧《オフェンス・ギア》【日輪】にて炎を発生させて暖を取り始めながら、|別の領域《ケルベロスブレイド》から来訪してきたギルフォード・アドレウス(|終末機巧《エンド・オブ・マキナ》・f41395)は地雷原に埋まっている爆発物を起爆させていく。
「地雷原だっけ??いや、破壊一択だから。どうせ後で撤去なり破壊活動しなくちゃならねぇんだろ?」
ばらまかれた地雷が、皮肉にもワルシャワ条約機構の魔の手から逃れる防壁にも成っているのは皮肉だが事実。
しかし『|救われた世界《ケルベロスブレイド》』からやってきたギルフォードは『超大国を殲滅した後』の事を考えて事を進めていく。
「だったら今、数を減らしておいても罰は当たんねぇ筈だ」
安全な位置を確保し、遠距離からグラビティ・チェインを地雷原に埋まっている爆発物にぶつけて起爆。
虱潰しに誘爆させ、通り道を探していく。
「しかしさみぃ……コレ、冷気を司る上位存在がいてもおかしくねぇな」
吐く息が凍てつく冷気の中、地雷原を進んでいくギルフォードはそんな仮説を立てて行く。
彼が来た世界でも、冷気を司る種族等は存在していた。
ならば、この極北の地域を支配するワルシャワ条約機構の上層部に冷気を司るオブリビオンがいてもおかしくない……複数の指揮官級ダモクレスの力を扱う存在は、そう当たりを着けていた。
「あ〜〜寒いな!!寒い!!!どうすっかこれ!!!」
しかし、今は早く村へと辿り着いて暖を取る事をギルフォードは望むのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ラスカル・ノース
ん-、めんどくせぇ事してくれたもんだぜ…
とはいえ、連中が来るまでは要害になっていたのは皮肉だぜ。
オレっちもめんどくせぇけどな。
ま、今回はUDCアースの日本から特殊地雷撤去車のアイデアかっぱらって使わせていただくぜ。
まかりなりにもガジェットショータイムだぜ。
ショベルカーみたいなもん付けて強引に進むぜ。
オレっちが自然破壊している気分になるんだぜ…
しょーがねーじゃねぇかよ。
よし、ここが村か。
臥待・月紬
敵が敷いた地雷が防壁になってると。
それなら、今は敢えて処理せず利用した方が防衛には有利ッスね。
【化術】で階梯0の猛禽に化け、地雷原を飛び越えて村へ向かうッス。
変化を解いて住民に状況を説明。
非戦闘員には速やかに避難してもらうッス。
迎撃に参加する兵士さんには、村の防衛網を利用して援護をお願いするッス。
UCでトーチカと鉄条網を備えた塹壕を掘り、防衛網を強化。
化術で防衛網に【迷彩】を施して風景に溶け込ませ、敵の目から隠しておくッス。
今回の戦闘で村を囲む地雷原には穴が開くはず。
この先どうするかは敵を撃退した後で聞いてみるッス。
地雷を片付けるにしろ敷き直すにしろ、工兵の端くれとしてお手伝いするつもりッス。
「ん-、めんどくせぇ事してくれたもんだぜ……とはいえ、連中が来るまでは要害になっていたのは皮肉だぜ」
「敵が敷いた地雷が防壁になってると……それなら、今は敢えて処理せず利用した方が防衛には有利ッスね」
次に地雷原へとやってきたのは、ラスカル・ノース(アライグマの機械技師・f37198)と臥待・月紬(超級新兵(自称)化け狸・f40122)の二名。
ラスカルはロボット工学に長けた猟兵として、UDCアースにおいて開発された特殊地雷撤去車にアイデアを流用したガジェットを創り出し、月紬は卓越した化術によって階梯0の猛禽に変身。
それぞれのやり方で地雷原を超え、寒村へと向かっていく。
「オレっちもめんどくせぇけどな……後、オレっちが自然破壊している気分になるんだぜ……」
ショベルカーの様な外装を取り付けた|地雷除去車両《ガジェット》を創り出し、進んでいくとやはり周囲の木々には影響が出る。
しかし気にしすぎる事で地雷に巻き込まれたり『紋章殺戮兵』の襲撃に間に合わなかったら本末転倒。
心を鬼にしてラスカルは進んでいく。
「今回の戦闘で村を囲む地雷原には穴が開くはず……村人にこの先どうするかは敵を撃退した後で聞いてみるッス」
一方で月紬はこの『紋章殺戮兵』による襲撃が終わった後の寒村の在り方について思いを馳せる。
プラントが健在ならまだ防衛網は確立しているが、地雷原の方は大なり小なり機能しなくなるだろう。
生家に複雑な感情を抱き、家出同然で義勇軍に入隊。その後訓練中に猟兵に覚醒した経歴を持つ彼女は、戦略的に物事を俯瞰していた。
「着いたッスね」
「まずは非戦闘員の避難からなんだぜ」
やがて地雷原の区域を潜り抜け、寒村へと辿り着くラスカルと月紬。
先行した猟兵から話は通されている故か、スムーズに合流できた。
「オレっち達が獣人戦線の獣人らしい見た目ってのもあるかもな」
「自分は東方妖怪の出自と神隠しが絡んでいるっスけどね」
そう言いながら、ラスカルと月紬は村人と共に防衛線を築いていく。
ラスカルはガジェッティアとしてロボット工学を応用した防衛機器や観測機器等を設置し、月紬は塹壕工兵として塹壕を掘り進めていく。
「|大砲穴《トーチカ》と鉄条網を敷いて、と……」
「ついでに、空いた穴と思われる地雷撤去後に地雷の代わりのステルス仕掛けのブービートラップを仕掛けておいたぜ」
最後に月紬の化術で防衛網に迷彩を施して風景に溶け込ませ、敵の目からそれらの事前準備を隠しておく。
これにて、大体の事前準備は完了した。
「後は、この事件が終わったら地雷を片付けるにしろ敷き直すにしろ、工兵の端くれとしてお手伝いするつもりッス」
「オレっちも手伝うぜ」
そう言いながら、二人の工兵にして『六番目の猟兵』はワルシャワ条約機構が寒村に差し向けた『紋章殺戮兵』を迎撃するべく前線へと潜むのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
イーブン・ノルスピッシュ
連携アドリブ歓迎
ただ蹂躙するだけでは飽き足らず、より残酷な手口で、僅かな希望すら根こそぎ狩り尽くすか
クソッタレの下衆共が
その因果に相応しい応報をくれてやる
軍用バイクで地雷原を突っ切る
霊体となれば信管を作動させる事も無い
これ自体も立派な防衛網であるなら、徒に数を減らす必要はない
元は|超大国《オブリビオン》がバラ撒いたものだろうと利用するだけだ
ゲリラ戦には慣れている、任せてもらおう
村周辺の地形について詳しく聞き込む
森などがあれば作戦を立てやすいが……
トンネル掘りの応用で落とし穴作成
見えづらくカモフラージュしたワイヤーの設置
戦う力の無い者達の避難
準備すべき事は多い
できれば村の人々の助力を得たい所だ
「ただ蹂躙するだけでは飽き足らず、より残酷な手口で、僅かな希望すら根こそぎ狩り尽くすか……クソッタレの下衆共が」
ダークセイヴァーのヴァンパイアや闇の種族同様の、残忍なやり口……『紋章殺戮兵』の在り方に、イーブン・ノルスピッシュ(|戦闘猟兵《Scorcher》・f40080)は怒りを滲ませる。
かつて戦場に散った兵士にして、死後オブリビオン化を免れ『六番目の猟兵』として覚醒し……朧気な記憶に唯一遺る復讐の炎が燃え尽きるまで戦うと決意したイーブンにとっては、ワルシャワ条約機構の外道さは許しがたいのだろう。
「その因果に相応しい応報をくれてやる――捉えてみろ」
口遊むと同時、自身の装備と自身が『炎の様に揺らめく霊体』へと変貌していく。
ユーベルコード『ピグマリオン|の《・》|彫像《ミラージュ》』……霊体変化系ユーベルコードであり、物理透過能力と炎の特性を得る事による機動力強化と飛翔能力獲得を主とする異能だ。
「霊体となれば信管を作動させる事も無い……これ自体も立派な防衛網であるなら、徒に数を減らす必要はない」
元は|超大国《オブリビオン》がバラ撒いたものだろうと利用するだけ……その心情を元に、寒村へと辿り着いたイーブンはゲリラ戦の準備を整えていく。
村周辺の地形について詳しく聞き込んだ後、トンネル掘りの応用で落とし穴を作成し見えづらくカモフラージュしたワイヤーを設置していく。
「戦う力の無い者は既に避難しているか、手際が良い」
それでも、ワルシャワ条約機構の『紋章殺戮兵』を相手にするなら準備は多い方がいい。
故に村の戦場となる場所に残った男手の力を借り、助力を得ながら『紋章殺戮兵』に対する準備を整えていくのであった――
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『吸血獣』
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POW : 狡猾なる闇の牙
【鋭い爪と強靭な顎と牙】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【血肉の味と匂い】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD : 常闇の衣
自身と武装を【常闇のオーラ】で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。また、[常闇のオーラ]に触れた敵からは【生命力と体温】を奪う。
WIZ : 獣鬼覚醒
【真紅の瞳】に覚醒して【飛翔能力を得る蝙蝠の翼を生やした吸血獣】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
イラスト:はるまき
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シルヴィ・フォーアンサー
……モフモフだけど可愛くない。
『紋章の影響か普通ではないな』
派手にやるから村の皆は纏まって集まっていてね、巻き込まれたら酷いから。
村の中で戦うと被害でちゃうから打って出て迎え撃つよ。
視聴嗅覚で感知できないといっても雪の上を動けば痕跡がつくよね。
そこら辺も注意してレーダーで索敵、発見したらパラライズ・ミサイルを打ち込むよ。
続いてシルエット・ミラージュからのギガント・プレッシャー。
見えても見えなくてもまとめてふっ飛ばせば良いでしょと15機でのガトリング砲とミサイルとハイペリオンランチャーでの一斉発射✕3回攻撃。
攻撃終わった後は撃ち漏らしとかないか丁寧に索敵するね。
臥待・月紬
紋章だの吸血だの、ホントにダークセイヴァーの闇の種族が絡んでるんスね。
連中のやり口の悪辣さは、先の戦争で嫌というほど見てきたッス。
この世界でも非道を働くなら、後悔させてやるッス!
敵はステルス能力持ち。一撃離脱の術中に嵌るとマズそうッス。
まずは『例の煙』をどろんと出して、地面を覆うように薄く広く展開。
常闇のオーラとやらで不可視になっても、実体が消失した訳じゃないはず。
煙の動きから敵の位置を探ってやるッス!
居場所を掴んだら、UCで人狼に変化して『軍用シャベル』で【切断】と【叩き割り】の連続攻撃!
敵の攻撃とオーラによるダメージは超再生で相殺し、逃がさず一気に畳む!
「……モフモフだけど可愛くない」
『紋章の影響か、普通ではないな』
シルヴィ・フォーアンサー(自由を求めた脱走者・f41427)は『紋章殺戮兵』となった『吸血獣』の在り方についてバッサリと断じ、ヨルは冷静に『紋章殺戮兵』としての性質の変化について思いを馳せる。
「紋章だの吸血だの、ホントにダークセイヴァーの闇の種族が絡んでるんスね――連中のやり口の悪辣さは、先の戦争で嫌というほど見てきたッス」
2023年の5月に発生したダークセイヴァーを支配する全ての元凶『五卿六眼』との最終決戦『闇の救済者戦争』にて、臥待・月紬(超級新兵(自称)化け狸・f40122)はとくとダークセイヴァーのオブリビオンの悪辣さを思い知っている。
人々を虐げ、尊厳と生命を踏み躙るその浅ましい在り方は、獣人戦線を脅かす超大国とも勝るとも劣らない下劣畜生だ。
「この世界でも非道を働くなら、後悔させてやるッス!」
「派手にやるから村の皆は纏まって集まっていてね、巻き込まれたら酷いから」
妖怪が変化する時に出る煙を焚き、地面を覆うように薄く広く展開する月紬。
シルヴィは後方で待機していた寒村の男手達に声をかけ、迫り来る『紋章殺戮兵』に対して打って出る。
「(視聴嗅覚で感知できないといっても雪の上を動けば痕跡がつくよね)」
「(常闇のオーラとやらで不可視になっても、実体が消失した訳じゃないはず……煙の動きから敵の位置を探ってやるッス!)」
全身を『常闇のオーラ』で覆い、そのオーラに触れた敵の『生命力と体温』を奪う『紋章殺戮兵』のユーベルコード『常闇の衣』に対し、シルヴィは雪の上に残る足跡を以て索敵を開始。
更に月紬によって展開した煙の動きもあり、奇襲を凌ぐ事に成功している。
「……ビリビリってするよ――『パラライズ・ミサイル』」
放たれるは着弾地点に高圧電流を撒き散らすミサイル――だけでなく、15機でのガトリング砲とミサイルとハイペリオンランチャーでの一斉発射。
見えても見えなくてもまとめてふっ飛ばせば良いでしょ――と、シルヴィは絨毯爆撃と弾幕を仕掛けた訳だ。
「……『人狼変化・盈月』!――今夜の私は血に飢えてるッス!」
そこに月紬が偽物の満月を創造し、上空へと投影。
化術で再現した人狼の特性――シルバーレインのクルースニクやダークセイヴァーの人狼の様な実在の種族由来よりも、創作上の概念の特性を超再生の形で引き出していく。
「逃がさず、一気に畳む!」
人狼の膂力で『軍用シャベル』を振るう――塹壕戦において猛威を振るった武装による攻撃を、ユーベルコードで強化された身体能力で受け止めた『紋章殺戮兵』は、異形の装甲ごと体躯を拉げさせられてあっけなく絶命する。
更に追い打ちをかけるかのように、シルヴィが距離を取ろうとした『紋章殺戮兵』の群れに対して再度『パラライズ・ミサイル』を交えた一斉発射攻撃を仕掛ける。
「攻撃終わった後は、撃ち漏らしとかないか丁寧に索敵する必要があるね」
やがて全身がハチの巣になり骸の海へと還っていく『紋章殺戮兵』の姿を見届け、シルヴィはそう零す。
「逃しちゃまずいッスからね!」
あらかた近距離にいた『吸血獣』を屠り、シルヴィと合流した月紬は、別部隊の『紋章殺戮兵』に強襲を仕掛ける準備を整えていく。
シルヴィも弾丸等の再装填を済ませて月紬に同行するのであった――
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
イーブン・ノルスピッシュ
連携アドリブ歓迎
不可視になろうと、そこに居ると言う事実は変わらない
是が非でも罠に墜ちてもらうぞ
地雷原の真ん中でUC発動
村へ進軍するなら、嫌でも俺が目に入る筈だ
奴らがどの方角から来るかは地雷の爆発が教えてくれる
後は罠を巡らせた地点まで引き付け、掛かった所へ炎を纏わせた榴弾を雨のように降らせるだけ
爆発と同時に細かい破片が広く飛び散る
直接狙いをつけずとも、十分な効力が見込めるだろう
そのクソッタレの紋章ごと焼却してやる
このように、村の人々を押し込めて甚振るつもりだったのだろう?
自分たちが同じように狩られる気分はどうだ
「不可視になろうと、そこに居ると言う事実は変わらない――是が非でも罠に墜ちてもらうぞ」
イーブン・ノルスピッシュ(|戦闘猟兵《Scorcher》・f40080)は地雷原の真ん中で――村へ進軍するならば、嫌でも『紋章殺戮兵』達の目に入る場所で座す事で、奴らの注意を引く戦術を用いてユーベルコードを起動させていく。
「(奴らがどの方角から来るかは地雷の爆発が教えてくれる――後は罠を巡らせた地点まで引き付け、掛かった所へ炎を纏わせた榴弾を雨のように降らせるだけだ)」
発動したユーベルコードは『自身を目視した敵、又は自身の攻撃が命中した対象』へと『使用者を征服したい、使用者に復讐したい』という強い衝動を与える衝動促進系ユーベルコード『カイン|の《・》|羨望《ヴァニティー》』。
つまり――『紋章殺戮兵』がイーブンを目視した時点で、仕込みは済んでいたという事。
「墜ちてこい――そのクソッタレの紋章ごと焼却してやる」
既に『紋章』によって殺戮衝動が増大されている『吸血獣』をベースとした『紋章殺戮兵』は、イーブンが罠を巡らせた地点まで引き付けられ――雨の様に降り注ぐ炎を纏わせた榴弾によって蹂躙されていく。
爆発と同時に細かい破片が広く飛び散るその領域に存在する『紋章殺戮兵』は、己達『だけ』の肉と血と骨を飛び散らせる事になる。
「直接狙いをつけずとも、十分な効力が見込めるだろう――このように、村の人々を押し込めて甚振るつもりだったのだろう?」
既に炎と鉄の破片等によって息絶えた『紋章殺戮兵』相手に、イーブンは語り掛ける事で『|同点《イーブン》』を成すと言わんばかりに言葉の弾丸を撃ち込んでいく。
「自分たちが同じように狩られる気分はどうだ――ワルシャワ条約機構、そして『五卿六眼』の下僕共」
そう言い終え、イーブンは別部隊の『紋章殺戮兵』を再び罠にかけるべく別の場所へと移動していく――
大成功
🔵🔵🔵
ラスカル・ノース
げ!!
襲撃して来るの、こいつらかよ!
なんだっけな…そうだ、グズリとかいうイタチ科の怖ぇ生物!
なんか、そいつらに似ているんだよな。
んで、紋章とかいうので強化されていると…この戦争に一切参加してねぇけどな。
でも、下手なことされて惨劇生ませる訳にゃ、いけねぇんだよ。
ガジェットで穴掘りプレーリードッグ型ガジェット軍団呼びだしておくか。奴ら血に飢えた獣が来るから堀でも作ってくれ。
こーゆー奴なら、穴で留まるか落ちるか飛び越えるかの強制3択にしかならねぇだろうからな。
まぁ、まず、飛び越えたやつらから集中攻撃だぜ。
攻撃に参加できる奴いたら銃で撃ちまくってくれ。
こっちはカラメルマシーン5号で対応して、そういうのから撃破させていただくぜ。
弱肉強食は十分理解しているがな、だけどなぁ、小動物なめんじゃねぇ!!
「げ!! 襲撃して来るの、こいつらかよ!」
心底嫌そうな顔でラスカル・ノース(アライグマの機械技師・f37198)は『紋章殺戮兵』――その素体となった『吸血獣』を見据える。
アライグマの賢い動物であるラスカルは、必死で頭の回転を巡らせながら『吸血獣』の攻撃を掻い潜っていく。
「なんだっけな……そうだ、グズリとかいうイタチ科の怖ぇ生物!……なんか、そいつらに似ているんだよな」
その上、獣人戦線に派遣された『五卿六眼』の一柱『始祖人狼』によってワルシャワ条約機構へと提供された『紋章』により強化されているのだ。
「オレっちは『闇の救済者戦争』には参加していないけどな……厄介って事は知っているぜ」
ダークセイヴァーを支配していた『五卿六眼』の一柱『紋章つかい』は撃破されている。
しかし、かの狂気の開発者が生み出した産物は今も尚オブリビオンによって生ある者を脅かそうとしているのだ。
「下手なことされて惨劇生ませる訳にゃ、いけねぇんだよ――『ガジェットショータイム』!」
ガジェッティアとしてラスカルは穴掘りプレーリードッグ型ガジェット軍団を呼び出し、堀を作り上げていく。
「奴ら血に飢えた獣が来るからな……あーゆー奴なら、穴の前で留まるか落ちるか飛び越えるかの強制3択にしかならねぇだろうからな」
その見立て通り、迫り来る『紋章殺戮兵』となった『吸血獣』は『獣人』ではなく『獣』として創り出された堀に対し、集団で殺到し落ちるか飛び越えるかのどちらかとなっていた。
どうやら堀の前で留まろうにも、後ろからくる同族に押されてしまう。
ならばいっその事、一か八か勢いよく飛び出す――それが『吸血獣』の取った戦術の様だ。
「まぁ、まず、飛び越えたやつらから集中攻撃だぜ」
瞬間、堀を飛び越えた『吸血獣』に銃弾が浴びせかけられる。
寒村の住民が、プラントから生産された銃器でラスカルの指示通りに堀を飛び越えた『紋章殺戮兵』を射撃しているのだ。
「攻撃に参加できる奴いたら銃で撃ちまくってくれ。こっちはカラメルマシーン5号で対応して、そういうのから撃破させていただくぜ」
ロボット工学を駆使して作ったロボット兵器のバリエーションの一つを使い、ラスカルは獣人達の手に負えない『紋章殺戮兵』を攻撃していく。
――『紋章殺戮兵』の襲撃の前に『六番目の猟兵』は寒村の住民と接触し、事前に防衛策を取っていた。
そこに猟兵達のユーベルコードと獣人の支援が相乗し、十分に『紋章殺戮兵』を撃破できる体制が整っていたのだ。
「弱肉強食は十分理解しているがな……だけどなぁ、小動物なめんじゃねぇ!!」
自分達だけが強者、というワルシャワ条約機構の在り方に異を唱えるかの如く、最後の『紋章殺戮兵』に砲撃を雄たけびと共に叩き込むラスカル。
その一撃をトドメとして、『紋章殺戮兵』は全滅――同時に、寒村の住民の歓声も聞こえる。
これにて、ワルシャワ条約機構による『紋章殺戮兵』を用いた悲劇は食い止められたのだ――
大成功
🔵🔵🔵
第3章 日常
『ひと時の憩い』
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POW : 美味いものをがっつり食べよう!
SPD : 戦いを忘れてゲームの腕を競おう!
WIZ : 酒! 飲まずにはいられない!!
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シルヴィ・フォーアンサー
POW判定。
美味しくご飯を頂いたあとはモフモフを堪能したい。
大きいクマさんに肩車してもらったり子供の獣人達と遊んだり(体力差であっというまにへばる)
シルヴィ的には楽しいんだけど表情筋が仕事しないで戸惑われそうだけど
そこは顔に出ないからって伝えておくね言わないとわからないものね。
まぁ世の中には言ってもわかってくれない困った人もいたけれど。
どうなったか?……潰しちゃったね。
『そこまで他人を恐れないのも珍しいな』
見た目がだいぶ違うからかな、別の生き物的に思うのかも。
モフモフを満喫するのに夢中で先の事とか1ミリも考えておりません。
なにかあったらまた来ればよいよね、というか来たいしぐらいで他の方にパス。
「ん……美味しい」
ボルシチを始めとしたロシア料理に、黄色いパプリカやトマト、タマネギ等を使ったシチューであるレチョーを食べ進めながらシルヴィ・フォーアンサー(自由を求めた脱走者・f41427)は提供された料理を食べ進める。
「寒いから、体の温まる料理が作られるんだね」
そう言って料理を食べ終えた後、シルヴィは目的を達成するべく暖炉のあるリビングへと向かう。
目的とは獣人の子供達……体毛や獣化に覆われたヒトのような姿の階梯4の子や一般的な獣人の姿の階梯2の子供達をモフモフする事だ。
「お姉ちゃん、助けてくれてありがとう!」
「可愛い……」
表情筋が仕事しないシルヴィであるが、その感情は子供達に伝わったのかキャッキャという声が上がる。
歓待を受ける前に先んじて『感情が顔に出ない』と伝えていたのもあるだろうか。
「言わないとわからないものだからね……まぁ世の中には言ってもわかってくれない困った人もいたけれど」
「ワルシャワ条約機構のアホ共とは別に、そういう奴もいるからな……」
次に大きいクマの獣人に肩車して貰うシルヴィ。
獣人達をモフモフする事……それを満喫するのに夢中で、先の事とか1ミリも考えていない……普段の彼女からは考えられない様子だ。
『そこまで他人を恐れないのも珍しいな』
「見た目がだいぶ違うからかな、別の生き物的に思うのかも」
そう言って夜も更け、子供達の護衛も兼ねて一緒に寝室で寝る事になるシルヴィ。
一緒に童話を読み進め……寝落ちする寸前、脳裏に思い浮かべるは――
「なにかあったらまた来ればよいよね……というか……来たいし……」
そう言い残し、シルヴィは獣人の子供達と一緒に暖かい室内で眠るのであった。
大成功
🔵🔵🔵
イーブン・ノルスピッシュ
アドリブ歓迎
(悪霊となって以降あまり食欲を感じなくなった)
(それを直接伝えて食事を断るのは少々気が引ける)
(物資が勿体ない等、断る理由を探す)
(結局押し切られシチューを食べた)
食後に一服つけると言って、早々に席を立つ
賑やかなのは良い事だが、そこに|自分《亡霊》は長居すべきでないだろう
外を歩きがてら、ドッグタグの名前に覚えがないか村人達に訊ねる
食事の席でも、外での聞き込みも収穫は無い
最終的に墓地へ行き着いたが、墓碑銘にも一致するものは無い
ドッグタグの彼らは、このように弔ってもらえているのだろうか
……今はまだ、確める術は無い
新しく火をつけた煙草を供える
バイクに乗って、静かに霊体化して村を出る
ラスカル・ノース
そういや、今は秋だから収穫期か。
そんで、色々と頂けちゃうんか。
…いや、さすっがに大丈夫かなって。
でも、ちょっとばかし温情に甘えて頂こうかなって。
なんか、色々とうまいもんがあるな。
オレっちは雑食だから色々と戴けちゃうんだよね。
うめーや。
ありがとな。ごちそーさん。
アドリブ歓迎
「(悪霊となって以降あまり食欲を感じなくなった……しかし、それを住民達に直接伝えて食事を断るのは少々気が引ける)」
しかし、ここは寒村。
プラントから物資が定期的に供給されるとはいえ、それでも物資が勿体ないと思いイーブン・ノルスピッシュ(|戦闘猟兵《Scorcher》・f40080)断る理由を探していく……
結局、押し切られシチューを食べたのであるが。
「そういや、今は秋だから収穫期か。そんで、色々と頂けちゃうんか……いや、流石に大丈夫かなって」
そして、プラントだけでなく農耕もこの村の住人は行っている。
その収穫期において取れた大量の野菜を用いた料理を、ラスカル・ノース(アライグマの機械技師・f37198)は見つめている。
「……あーでも、ちょっとばかし温情に甘えて頂こうかなって。なんか、色々とうまいもんがあるな」
この世界は、肉食が禁止されている代わりに『|糧食《レーション》』という特殊な技法で様々な料理と食材を再現できる。
その為、多くの野菜があればあるほど多数の料理……傍から見れば肉料理も多数作る事が出来るのだ。
「オレっちは雑食だから色々と戴けちゃうんだよね……おっ!このフィレ肉風|糧食《レーション》のグリルうめーや!」
肉汁も再現した|糧食《レーション》料理に舌鼓を打ち、提供された料理を食べ進めるラスカル。
やがて色んな料理を食べ終えたラスカルは、しばらく貸してもらったベッドで休む。
「食後に一服つける、構わないか?」
そのラスカルの様子を尻目に見ながら、イーブンは外に出て火をつけた煙草を咥える。
――賑やかなのは良い事だが、そこに|自分《亡霊》は長居すべきでないだろう、と思っての行動だ。
「……なぁ、このドッグタグの名前に覚えがないか」
やがて外で巡回を行っていた獣人達の姿を見つけると、手にしていたドックタグの名前を確認してもらう。
しかし先に食事の席でも聞いていたのだが、収穫は無いのだ……
「最後は……ここか」
最終的に墓地へ行き着いたイーブン。
だが、墓碑銘にも一致するものは無い……
「……ドッグタグの彼らは、このように弔ってもらえているのだろうか」
今はまだ、確める術は無い。
だからせめて――墓石の下に眠る者達に、新しく火をつけた煙草を供える。
そうして、イーブンは悪霊として静かに霊体化。
そのままバイクに乗って、人知れず村から出るのであった――
「と、そろそろここまでだな……ありがとな。ごちそーさん」
やがて腹ごなしを終えた後、ラスカルも村の住民に礼を言って……グリモア猟兵の転移でグリモアベースに帰還するのであった。
大成功
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