【サポート優先】とろり眠りに堕ちていく
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
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「睡眠時間って大事だよね」
何やら憔悴しきった様子のカレル・レグロリエン(緑の夢に星を灯す・f36720)が言う。それでも顔面崩壊しない辺りは流石に優男である。
「脚本のコンクールに出す作品を書いててね……締切ギリギリまで推敲して、ついさっき提出したんだ」
入賞するといいですね。
「ありがとう。……本題だけど、今回もまた、逃さずの国にまつわるお仕事だよ。初めての人もいるかも知れないから、また軽く説明するね」
アリスラビリンスに存在する『逃さずの国』は、その名の通り訪れる者全てを捕らえる国だ。それも力づくではなく、国に働くとある作用によって。
「今回で言うなら、どうしようもなく眠くなってしまうパジャマパーティーの国、なんだ。要はぐっすり眠ってしまえばいいんだけど、扉を探すアリス達にそんなこと、初見じゃ解らないよね」
立ち止まっていては自分の扉を見つけられなくなる。その上、この世界にはオウガなんて危険な存在もいる。眠気に耐えて進まなければ――そう思えば思うほど、睡魔に襲われて身動き取れなくなっていく。
「だからね、皆はちょっとその国に行って眠ってきて欲しいんだ」
それだけでいいの?
「皆が無防備に眠ってれば、集団心理で眠ってもいいんだって思うんじゃないかな。何ならオウガも寝てるし、女の人が望めば添い寝もしてくれるらしいし」
どういうこと。
「この世界ね、そもそも『元の世界で疲れていた』『女性の』アリスしか呼び寄せられないらしいんだよ。僕ら猟兵なら、グリモアの転移があるから性別問わず入れるけど。で、この国にはオウガが常駐してるんだけど、彼らも働きたくないずっと寝てたい、な手合いみたいでね。満足するまで眠れば攻撃しなくても自然に消滅するんだって」
オウガとしてはどうなのだろうか。楽でいいけど。
「だからアリスもオウガも猟兵も、皆で一緒に眠れば戦闘の必要もない。と言うか、普通に戦おうとすると寝落ちるんじゃないかな。ただ、男の人だと添い寝は断られるみたい」
薄い本は厚くならない模様。
「折角だから、ぐっすり眠って英気を養ってくるといいよ。ほら、猟兵も楽じゃないでしょ。二足三足の草鞋とかしてる人は特にさ……」
取り敢えず、今一番寝た方がいいのはあなただと思います。
絵琥れあ
お世話になっております、絵琥れあと申します。
ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします。
(但し通常参加はタイミングによっては流れる可能性があります。同章受付中の再送は歓迎です)
流れと詳細は以下の通りになります。
第1章:集団戦『微睡み・ダウナーキャット』
第2章:日常『お伽噺の世界』
第1章では、オウガと一緒にぐっすり眠っていただきます。
本当に寝るだけ。寧ろ狙いはアリスたちを安心させて眠らせることです。
ぶっちゃけオウガは空気まであります。
(通常参加の方がいらっしゃれば添い寝したり、そこまで行かなくても近くで寝たり、逆にお誘い拒否したりも出来ます)
(※薄い本云々はフリではなく本当に厚くならないと言うか出来ないのでご了承ください)
第2章では、目を覚ましたアリス達とのんびり寝起きトークしつつ次の扉へ向かいます。
何なら一部消滅を免れたオウガもいるかも知れません。気づいたら会話に混ざってるので戦闘の必要はありません。スルーで大丈夫です。
寧ろ戦おうとするとやっぱり寝落ちます。
サポート優先シナリオのため、調子や現行シナリオの進捗と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 集団戦
『微睡み・ダウナーキャット』
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POW : …煩い、邪魔するなら容赦しないよ…
自身が【眠りやダラダラの妨げられ】を感じると、レベル×1体の【両手ダガーナイフを持った自分の分身】が召喚される。両手ダガーナイフを持った自分の分身は眠りやダラダラの妨げられを与えた対象を追跡し、攻撃する。
SPD : …お布団くん達、ふかふかで気持ち良いよ…?
【眠りたい、ダラダラしたい】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【重ねられた干したての布団と枕の山】から、高命中力の【ふかふかの布団と枕、更にはクッション】を飛ばす。
WIZ : …ネズミくん、よろしく…
無敵の【催眠術と菓子召喚が得意なネズミの魔法使い】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
イラスト:倉吉サム
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから9年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
●
「お昼寝タイムですわ〜」
「お昼寝タイムだ〜」
寝る気満々の納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)とオウガ集団である。
と、その時オウガの一体が何か気づいたようにスンと鼻を鳴らした。
「シーツお化けちゃんからいい匂いする〜」
「シーツお化けちゃいます!」
つい素の方の弁が出るピンチンである。
それはそれとして。
「……もしかしてお菓子持ってる……?」
「小さいのとか飴ちゃんならありますわ。召し上がります?」
「食べる〜」
お菓子を配るピンチン。上機嫌でもぐもぐするオウガ集団。
不思議の国のデスゲーム――そんなキャッチフレーズは一体何処行ったんでしょうか。和み空間です。
「腹ごしらえしたら眠くなってきた……」
「……おやすみぃ」
一体、また一体と横になり、そのまま寝息を立て始めるオウガ集団である。スヤッスヤで草。
「お肉は食べないんですの? アリスを取って食べたらお仕置きですけど」
「……お仕置きはやだな〜。それに甘いものの方が好きだし……流石に寝てるの邪魔されたら、正当防衛くらいはするけど〜」
本当にオウガなんだろうかこの子らは。
さて、ピンチンがそんな質問をしたオウガもすっかり寝入ってしまったので。
「ほな、おやすみなさい〜」
ピンチンもまた、夢の世界へ。
成功
🔵🔵🔴
ミスティ・ストレルカ(サポート)
基本方針は専守防衛・他者フォローです
サポート故、連携重視のお任せ
知らない人にはどうにも気後れしてしまうけど
それでも他の人が怪我するのも嫌なので押すところは押すのですよ
主にサモン・シープ等攻撃系のUCで他者行動の隙を消す様に立ち回るのです
中遠距離をとり全体を掴む感じですね
防御系の技能で時間稼ぎも行けますので
生まれながらの光での前線維持、魔力性防御障壁の囮役も…ちょっと怖いけど
でもでも、みんなの居場所を守るのですよー
そうそう、えっちなのはいけないと思います。
興味がない…訳ではないですがひつじさんが怖い雰囲気纏って凄い勢いで止めにツッコんでくるのです
年齢制限がどうとか、らしいです
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「………………ええっと……?」
ぽかんと、ミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)は小さく口を開け、目を丸くしていた。
何せオウガが全員寝ている。アリスや猟兵を取って食おうだとか、そもそも戦う気だとかも一切感じられない。
事前の話には確かに聞いた。聞いたが、オウガのいる空間でこうものんびりまったりした時間が流れていて、大丈夫なんだろうかと不安にもなってくる。
「……ん? ふぁ……キミも寝たらいいよ。お布団もあるよ……」
「あっ、大丈夫です、お構いなく……」
布団は丁重にお断りした。
けれど、今回は寧ろ寝ることが仕事だと言うので。それに確かに眠いし。
「ひつじさん、一緒に寝ましょう」
ひつじさんを喚び出し、そのもふもふに埋もれて眠る。
もふもふふわふわ、陽だまりの匂い。この国に来てからずっと続いている眠気も相俟って、ミスティはすぐに眠りに落ちてしまった。
ひつじさんはオウガらの方を警戒していたものの、敵意を全く感じないと解るとそのまま一緒に夢の国へ。
のんびりとした、静かな時間が過ぎていく……。
成功
🔵🔵🔴
ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。
口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。
食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆
※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。
●
「……あれぇ、お仲間さん?」
「違うのにゃ!」
ミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)はこう見えて人狼である。見た目にも性質的にもとても猫っぽいが、違うのである。
ともあれ。
「お菓子たくさん持ってきたから皆で食べるのにゃ!」
「おお〜」
食べるとより眠くなりますもんね。
眠気はあるが、寝入る前にお菓子パーティである。ちょっと話聞きたいところもあるし。
「もぐもぐ……戦わないで済むならそれに越したことはにゃいけど、寝てるだけでお腹空かないにゃ?」
「空くけど〜……寝てたら忘れちゃうよ……?」
「いっぱい寝ると消えちゃうって聞いたにゃ」
「永眠出来るってことでしょ〜? 起きなくていいんだから、願ったり叶ったりだよね〜……」
変な方向にポジティブだった。って言うか永眠って本来そういう意味じゃなくない?
「……ふぁ……喋り疲れちゃった。おやすみ〜」
一体が寝入ったのを皮切りにして、ぱたぱたと倒れるように一体、また一体と眠りに落ちるオウガ集団。
「それじゃあミーヤもそろそろ寝るのにゃ。おやすみにゃ〜」
眠気に抗わず、そのまま夢の中へ。
今ならもしかしたら、お菓子の夢が見られる、のかも知れない。
成功
🔵🔵🔴
ロザリア・ムーンドロップ(サポート)
オブリビオンの脅威から戦後世界を守ることを主軸としてグリモア猟兵の活動をしているため、自らも機会があれば依頼に出向きたいと考えています。
「この事件を解決すれば、また一歩世界の平和に近づきますね!」
「せっかく取り戻した平和を脅かすなんて許せません!」
UCは全て設定しています。
技能・装備はご自由に。
基本的に頑張り屋。戦闘スタイルは魔法をメインに使いますが「困った時は殴ればOK」とも思ってます。
なので接近戦も案外こなすオールラウンダー。
ぷるぷるしたもの(スライムとか)はとても興味を示します。
葛藤しながらも事件解決のために我慢して攻撃するでしょう。
ただしエロ・グロ系はNGで。
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(「寝るのがお仕事……?」)
これには(あと一切やる気の感じられないオウガの集団に対しても)ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)も思わず首を傾げた。
彼女もまたグリモア猟兵として奮闘する傍ら、オブリビオン・フォーミュラとの大戦を終えて平和になった世界を守るべく、こうして少しずつ現地のいざこざを解決していこうとやって来たのであるが。
いざこざ、とは。完全に猟兵もアリスもオウガも入り乱れてのお昼寝空間ですけれども。
(「オウガに襲われるアリスがいないのはいいことですが……あれっ」)
それでも、やはりオウガの前で無防備に寝るのは不安が勝るのか、船を漕ぎつつも何とか意識を保とうとしているアリスもいて。
彼女達へと、アリスは近づき。
「心配しないでください、少しくらい眠っても大丈夫ですよ」
「えっ……」
「いざとなったら、私達がオウガをぶん殴……こほん、退治しますから!」
だから、無理はしないで欲しいと。
眠ることに抗えば抗うほど、アリス達も消耗していくから。
安心させるようにロザリアが微笑めば、アリス達は恐る恐る花畑に横になり、目を瞑り……やがて小さく寝息を立て始めた。
それを見届けてから、ロザリアもまた束の間の眠りに落ちたのだった。
成功
🔵🔵🔴
日下・彼方(サポート)
人間のUDCエージェント × 月のエアライダーの女です
戦闘での役割はレガリアスシューズを使っての空中戦、
影の狼を使役して斥候・偵察ができます
武器は通常大型ナイフを使用しますが
強敵には太刀・槍を持ち出す事もあります
普段は(私、君、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
機嫌が悪いと (私、~様、です、ます、でしょう、ですか?)
性格は受けた仕事はキッチリこなす仕事人のような感じです
仕事から抜けると一転惚けた風になります
ユーベルコードは必要に応じて、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
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「ええと……攻撃しなくていいのか?」
今ならオウガは隙だらけ。仕掛けるには絶好の機会だ。
しかし確かに、かつては常在戦場が当たり前であった日下・彼方(舞う灰の追跡者・f14654)を以てしても、抗い難いほどに眠い。一瞬の油断が命取り、そんな世界で生きてきた身にとってはどうしても戸惑ってしまう状況。
(「しかしまあ、確かに忙しいからな。猟兵としても、バイトとしても」)
猟兵稼業の他に、UDCアースで危ないバイトも行っている彼方。それはもうどちらも大変な仕事である。
依頼の一環だが、偶のゆっくり休む機会を作ったと思えばいい……のかも知れない。
(「実際、敵に起きる気配もなさそうだしな」)
試しにそっと気配を消して静かに、眠ったままのオウガらに近づく。
起きるどころか、何かしらの些細な反応すらもない。ただ、呼吸だけをしていることを示すように、胸が規則正しく上下しているだけだ。
(「オブリビオンに呼吸の必要があるのか、そも心臓があるのか解ったものではないが」)
そんなことを考えている内、彼方の意識もいよいよ限界に近づいてきたので。
オウガの集団からは離れ、木陰で横たわり、彼方もまた眠ったのだった。
成功
🔵🔵🔴
バルタン・ノーヴェ
全員リクエストによる、各シナリオへの救援プレイングです。
長らく滞っていたり人手が足りてない時など、ご自由にご利用ください。
アレンジ、アドリブ、連携歓迎。自作PBWも採用歓迎です。
ユーベルコードも指定外の、公開中から適当なものを使用してもらって構いません。
HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!
お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!
アタック、ディフェンス、他の方への支援! おまかせくだサーイ!
白兵戦、射撃戦、集団戦もボス戦もオーライ!
冒険の踏破や日常の支援活動も得意であります!
|臨機応変に対処可能《好きに動かしてOK》デース!
よろしくお願いしマース!
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「ご飯の時間デスヨー!!」
何やらバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)が、何やら鍋を手に声を張り上げた。
湯気の立っている鍋の中身は、鶏肉と野菜のスープ。鶏肉に含まれる成分は眠りの質を高め、不安を和らげる効果もあるのだ。
10秒で終わる調理であるし、寧ろ眠る為に必要な作業であるので睡魔の妨害もそこまで強烈ではなく。
「ササ、お召し上がりくだサーイ!」
アリス達へとスープを配る。
最初は不安げに顔を見合わせていたアリス達であったが、湯気と共に漂ういい匂いに抗えず、そっと口をつけた。
「……美味しい」
「おいし〜」
何故かオウガ集団も一緒になって食べている。が、それが逆にアリス達からいい意味で気を抜かせたようだ。
ご馳走様とほぼ同時に、アリス達は緊張の糸が切れたように、次々眠りに落ちていく。ついでにオウガ集団も。
「任務完了デスネー!」
その成果にバルタンは小さくも確かな達成感を覚えつつ。
自身もまた、束の間の休息を取ることにしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 日常
『お伽噺の世界』
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POW : 元気よく楽しむ
SPD : 知的に楽しむ
WIZ : 優雅に楽しむ
イラスト:nemi
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
出水宮・カガリ(サポート)
ひとが戦ってはいけない。戦うことは、痛いことだ。そういうものを退けて隔てるのが、門の役目だ。
<得意>
守りは得意だ。カガリのある場所が、境界だとも。
盾として、存分に使うといい。
<苦手>
名前は覚えにくくてなぁ。特徴(○○の)で呼ぶぞ。
細かいのと、素早いのもあまり。
<戦闘>
カガリは不動の門だからな、回避はしないぞ。
雑に壊すのは、できなくはないが。
<冒険・日常>
盾を足場にしたり、籠絡の(籠絡の鉄柵)を大きくして乗ったり。
小さいまま飛ばすこともできるぞ。
カガリ自身は、大きいので。隠れることは苦手だが。
じっと見て、誘惑とか。できるようだ。
そんな感じだろうか。
あとはまるっと、おまかせだ。
よろしく、よろしく。
エリカ・グランドール(サポート)
サイボーグのシャーマン×電脳魔術士のエリカ・グランドールです。
戦闘はあまり得意ではありませんが、周囲の状況を観察して違和感のある箇所を発見したり、敵の弱点を推測して隙を作り出すといった行動で皆さんをサポートしたいです。
※セリフ例
「今、何か光りました。ここに何かあるのでは……」
「あの敵の動きには規則性があるわ。うまく狙う事が出来れば……」
冷静沈着と言う程ではありませんが、ビックリする事はあまりありません。
あと、笑いのツボが良くわかっておらず「今の、どこがおもしろかったのでしょうか?」と、真面目に聞き返す事もあるようです。
ユーベルコードは、エレクトロレギオンを好んで使います。
キノ・コバルトリュフ
マーツータケ、キノコセラピーはいかがかな?
かぐわしいキノコは香りマツタケ、味シメジ!!
美味しそうなキノコ香りはみんなを元気にさせちゃうよ!
ナメコ!?なんだか、目が血走ってるね。
キノは食べても……おいしいけど食べちゃダメだからー。
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「……う、うぅん……」
「ああ、目が覚めたようだ」
存分に眠り、目を覚ましたアリス達。
彼女達を見守っていた出水宮・カガリ(死都の城門・f04556)が、安心させるように柔らかく微笑む。
「あ……私達……」
「大丈夫ですよ。あのオウガ達に戦意はないようですから」
「あったとしても、カガリ達が護ろう。安心してくれ」
エリカ・グランドール(サイボーグのシャーマン・f02103)の言葉にカガリも頷いて。
すると、そうだよーと言わんばかりに一部の消滅を免れていたオウガの内の一体が、寝転んだままひらりと尻尾を振った。アリスが怖がるんであっち行ってて貰えます?
ともあれ、アリス達にもう眠気はないようだ。少なくとも今のところは、だが。
落ち着いたアリス達が、ぽつぽつと話し出す。まるで何か、吹っ切れたように。
「……眠って思い出したの。私、ブラック企業勤めでさ。サビ残は当たり前、お給料もそれに見合わない……かと言って転職出来るようなスキルもないし、勉強する時間も気力もなくて。この世界も怖いけど、帰っても地獄なんだよ」
「あたし、地下アイドルしてて……でもぜんぜん売れなくて、その……枕営業とかさせられてて。夜はそっちの仕事か、そういうのない日も辛くてずっと眠れなかった」
どうやら眠ったことによって、記憶まで取り戻したようだ。そしてこの、現実で眠れなかったアリス達は皆、忘れていた方がよかったのかも知れない、辛い過去を持っていた。
「でもね、」
意を決したように、アリスの一人が続けた。その目はもう睡魔と疲労に濁ってはおらず、しっかりと光を宿していた。
「ぐっすり眠って吹っ切れた。私、無事に帰ったら転職頑張るよ。家族に頭下げて、勉強するお金借りて、転職して出世払いするつもりで頑張る。あの企業やこの世界でも何とか死なずに頑張れたんだから、きっとやれるよね」
「あたしも、勇気を出して告発する。地下アイドルとして積み上げてきたこと、全部失うことになるかも知れないけど……このままあんなこと続けるより、何より後輩達が同じ目に遭うよりずっとマシ」
他のアリス達も次々に、声を上げる。カガリとエリカはその様子に顔を見合わせ、ふと微笑んだ。
「大丈夫そうだな」
「そうですね。……ですが、この国はまだ危険の少ないところでしたが。これから先は、また危険になるかも知れません。どうかお気をつけて」
エリカの言葉は、厳しい現実を突きつけているかのように思得るかも知れない。けれどそれも、アリス達の無事を願えばこそ。折角抱いた志半ばで倒れて欲しくはない。
「今の気持ちを忘れなければ、きっと乗り越えられる。だからどうか、忘れないでくれ」
この先も、戦うこと、痛いことから隔ててやれればいいのだが。それは出来ないから、せめてこの言葉がアリス達のこれからの支えになればいいと。
そう願い、カガリも続ければ、アリス達は皆、力強く頷いた。
すると、そこに何か、芳しい匂いが漂ってくる。
「マーツータケ、景気づけと皆の門出も兼ねて、キノコセラピーはいかがかな?」
いい匂いと美味しいキノコで元気になるよと、キノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)はキノコの薫りを放出していた。
香りマツタケ、味シメジ――秋の味覚の焼けるその薫りがアリス達の食欲を刺激する。
「……そう言えばぐっすり眠ってお腹空いちゃったぁ」
「キノ!? 本物もあるからキノは食べちゃダメだよ」
美味しいけどね、とは胸を張りつつも。
キノコの炊き込みご飯で作ったお握りを、アリス達や猟兵、オウガの生き残りにも配り。
細やかな、門出の宴が始まったのだった。
成功
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