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ハニートラップダンジョン

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●とある村が滅ぶ理由
「……また、全滅か」
 その村の長は、規定の日数を過ぎても冒険者たちが帰らぬ事態に深くため息をついた。
 世界名、アックス&ウィザード。場所は街道からやや外れた場所にある開拓村。その村の住人が、散発的なモンスターの襲撃に悩まされるようになってから既に数週間が過ぎている。襲撃の度、防衛に駆りだされる男手、奪われる貯蓄。最初、モンスターの外見に騙されて防衛に必要な戦力を少なく見積もってしまったことも痛かった。村の成人男性は既にその3割がモンスターに連れ去られており、農耕・牧畜といった村の主産業に影響も出始めている。
 事態を重く見て冒険者を雇い入れ、モンスターのねぐらを探り、そこへ送り込む事これで3度目。そのいずれもが、帰還期限である3日を過ぎても戻っていない。ねぐらまでの距離が徒歩でも1日、健脚あるいは馬であれば半日もかからない距離であることを計算に入れれば十分な時間である。
「もっと、腕の立つ冒険者を募らねばならないのか」
 出費が嵩むな、と村長は頭を抱える。果たして、冒険者を3度送り込みなお健在なモンスターの巣窟へ挑む者を探すのにはどれだけの金額が掛ることだろうか。その上、村への被害も無視できるレベルでは到底ない。いっそ、村を放棄することも視野に入るレベルだ。
「――それでも、諦めたくはない、な」
 ここに根ざして十数年。すでに、この村で生まれた子も居る。そこを、金を積むことで守れるならば――村長はもう一度深いため息をつき、緊急資金の金塊を取り出すため、家の床板を剥がしにかかるのだった。

●はちみつの罠
「――という形で、4度目の冒険者も全滅するわ。その後、村もじわじわと滅びる。オブリビオンとしては最高の戦果になるでしょうね」
 皮肉めいた口調で予知の説明を終え、ニコラは猟兵たちに向き直る。
「というわけで、今回の目的はオブリビオンの討伐。オブリビオンのねぐらに要救助者が生存していた場合、それの救助も含まれるわ」
 手早くグリモアを操作し、猟兵たちに提示されるのは件の村からねぐらまでの道順、そして討伐するべきオブリビオンの姿だ。
「一言でいえば、ダンジョンアタックになるわね。工程としては要救助者の探索を含めたねぐらの踏破、オブリビオン集団と首魁の撃破の3段階よ」
 猟兵たちに示されるのは、天然洞窟を元に作られたと思われる洞穴様のダンジョン。そして――健康的な小麦色の肌を晒した2種のオブリビオンであった。
「オスメスでいえばメスのオブリビオンだから『彼女ら』と言うけれど――外見こそ可愛いけれど実力は本物よ。特に、自分たちが繁殖するためにオスを必要としているみたいで、男とみてかかれば全力で捕縛しにくるみたい。男性の方は特に注意してちょうだい……気を抜くと、攫われてしまうわよ?」
 冗談めかした口調で、けれど真摯な表情での忠告。
「特に、彼女らを統率する個体については、荒くれ者揃いの冒険者や村からさらった肉体労働者たちをまとめて相手にしても尚余裕、といった感じの実力を持つみたい。戦闘中でも油断しないようにね」
 はぁ、というニコラのため息は今の言葉が「戦闘能力」だけに収まらないことを示していた。命はともかく、男性の場合は油断せずとも貞操が危ない可能性もあるだろう。
「ともかく、このままだと次第にオブリビオンたちが勢力を広げてしまうわ。そういう芽は早めに摘み取るべきよね?」
 その言葉で説明を締めくくり、ニコラは猟兵たちに出撃を促すのであった。


Reyo
 お久しぶりです。気付けば15作目となっておりました。これからもどうぞよろしくお願いします、Reyoです。

 今回はアックス&ウィザード世界で男を漁っているオブリビオンが潜むダンジョンへと突入して頂きます。全体的にR-15くらいなノリのセクシー&お色気路線ですが、スタイリッシュバトルにも対応しております(希望的観測)。
 早速ですが各章での注意点を。

●全体を通じて
 スタイリッシュに戦い抜くか、あるいは彼女らの色香に一時的にとはいえ惑ってしまうのか、プレイングに記載して頂ければそういった風味も出していきますのでよろしくお願いします。
 1行目に「ス」もしくは「惑」と記載いただければスタイリッシュ・色香に惑うでそれぞれマスタリングさせていただきます。女性PCでの「惑」記載も歓迎です。

●第1章:ダンジョンに挑め!
 オブリビオン潜むダンジョンへ突入します。OPでニコラが言っていたように、ダンジョンを踏破しつつ生存者を探すこともできます。
 フラグメントではPOWに「敵の排除」がありますが、本シナリオでは主にトラップが多いようです。トラップの種類も、このダンジョンをねぐらとするオブリビオンの性質を反映しているとか?

●第2章:ハート・ロバー
 基本的に参加者1名ごとに1名のハート・ロバーと会敵する予定です。ハーレム希望の方には多数のハート・ロバーが向かってきてくれるかもしれません。プレイングでご指定ください。

●第3章:チョコ色の肌をした半裸の巨乳
 ボスです。1人ですが、自身のコピーを召喚する能力を持ちますので実質多対多の戦闘となります。戦闘中でも意に介さず脱衣からの誘惑コンボを決めてきますので男性諸氏は特に気をつけて下さい。
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第1章 冒険 『ダンジョンに挑め!』

POW   :    前衛に立って襲い来る敵の排除。罠にハマって踏み潰す役もあり。

SPD   :    罠の感知や気配察知などを行う。敵との戦闘回避も含む。

WIZ   :    後方支援。保存食やユーティリティツールの準備や回復、アイテムの補充などを行う。

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

四王天・燦
ス(一応)
SPDでシーフ全開だ、今は

「奥から変な匂いがする。媚薬の類か」

暗視を活かして探索中の光は最小限。
視力・罠使いで罠を探りながら進むぜ。
ダメージや警報系の罠は解除、媚薬は回収、ローションや触手は「そこ注意しろよ」と警告。
伝わる前に罠に掛かる人は仕方ない…需要があったのだ(?)
アタシは第六感で避ける

先行するときは忍び足。
時折聞き耳を立てて気配を探る。
敵は避けてまずは救助。
「奥の方から喘ぎ声と…アッーって悲鳴が聞こえた」
流石に顔が赤い

虜囚を発見したら扉や首輪は破壊せず鍵開け。
「金貨○枚な。逃げたらギルドから仕事は請けられねーぜ」
冒険者は高額請求。
村人は「今なら奥さんに黙っておく」と帰宅を促す


アイリス・ファル


「捕まってる人を助けるために急がないといけませんね。ところで、繁殖と貞操って何か関係あるんですか?」

●行動
小型の竜を十数体召喚して、半分くらいを周囲の警戒に、もう半分をダンジョン内の探索に当たってもらいます。力の弱い竜ですが、その分、危機察知に関しては人より優れています。また、探索に出した竜の視界と私の視界を同期させて何があるのかも把握出来たらいいですね。

あと、もし精神的トラップにかかった猟兵、または要救助者がいたら救助を行います。【恫喝】による強制的な引き戻しを行います。
(尚、アイリスはいまだに性知識の浅いお子様です)

※アドリブ・他猟兵との絡み可


時任・司


全く男とは何とも浅はかなモノよ
強く恵まれた体を持つ者も多かろうに、ただの篭絡程度で隙を見せるなぞ戦に関わる者にはあるまじき行いではないか、呆れてモノも言えんわ
実力でいえば此度は災魔絡みとなれば遅れを取るのも仕方なかろうが…

【POW】
ふむ、罠のぅ
敵であれば打ち倒せば済むのだが、こういう類のものはよくわからんのだ
それも何ぞ?予知によれば一風変わった仕掛けのようである

まぁ構わん、物理的なモノであれば薙ぎ払い切り捨てれば良いだけの事

救助者が居れば怪我はないか、精神的に疲弊してないか多少は気にかけてやろう
状況によっては優しい言葉をかけてやらんでもないが、腑抜けたことを抜かしおったら多少の恫喝も止む無し



●迷宮突破・序
 ダンジョン入口付近。祝詞を唱え、魔法陣を展開し終えたアイリス・ファル(竜の巫女・f04666)の周囲に小型竜が召喚される。その数が10体を越えたところで、アイリスは竜たちを2つの群れに分ける。こくりとアイリスの指示に頷いた半数の竜がダンジョンの中へ姿を消し、残る半分がアイリスを守るように周囲に円陣を組んだ。
「……竜との視覚同期、完了です」
「便利なもんだな。ルート検索はそっちに任せて、アタシはトラップ解除に勤しむとするか」
 洞窟――オブリビオンの手が入ることでダンジョンと化したそこのマッピングをアイリスに任せると宣言し、四王天・燦(月夜の翼・f04448)は盗賊の七つ道具を確かめる。
「大仰な仕掛けであれば我がなぎ払おう。解除より壊すほうが早いこともあろうでな」
「なら、その時はお任せで」
 洞窟内での立ち回りから刀を構える時任・司(雷帝鬼神・f12043)が、その言葉と共に一歩前へ。それに燦が続けば、自然とアイリスが最後衛となり続いた。
「しかし――入口でもこんなに匂うとはな。媚薬の類か?」
「仮にそのような薬の作用があったとして、男のなんとも浅はかなことか……」
 ダンジョンに足を踏み入れ、さっそく燦が漂う甘い匂いに言及した。司は呆れた様子で返事をするが、2人の会話にアイリスは首を傾げている。
「あの……それは一体どう言う事で?」
「あー、まぁ、その、なんだ――」
「男の脳は下半身にあるということだ」
 言い淀む燦。そこを司がフォロー、というよりかは、彼女の経歴に由来する経験知でばっさりと切り捨てた。
「ええ、男の人には下半身にも脳があるんですか! ――じゃあ、もしかして繁殖と貞操の関係も?」
「……いや、比喩だ。繁殖と貞操については――そうだな、この依頼から戻ったら保健体育の本を読むといい」
 そっち方面の知識に浅いが故、アイリスは司の言葉を真に受けて驚きの声を上げた。司も勘違いを訂正するべく返事をするが、流石に細かい説明はここではできないと踏んで本での学習を勧めた。
「2人とも、少し声を抑えて――奥の方から声が聞こえた」
 そんなアイリスと司の会話を、燦が制する。竜のルート探索のお陰もあり、トラップや敵との遭遇もなく進めていたのだが――どうやら、それもここまでらしい。
「要救助者、でしょうか?」
「だとしたら、気を引き締めてかからねば」
「……あー、その……主に、あえぎ声と、なんかこう――アッーっていう声がね?」
 耳を澄ませた燦が、暗闇でも判るほどに顔を赤くして付け加えた。アイリスは首を傾げ、司は再度「これだから……」とため息をついて顔をしかめる。
「――救助前に喝を入れる必要がありそうだな」
「とりあえず、要救助者、でいいんでしょうか? 燦さん、声の方向はどちらでしょう? 竜たちをそちらに向かわせますので」
 アイリスの提案に頷き、燦が大まかな方向を彼女に提示する。
「道中、敵が居たら任せろ。急ぐぞ、皆」
 接敵に備え、司が刀を抜き構える。彼女の言葉にアイリスと燦も頷き、生存者を救出するべくダンジョンの奥へと急ぐのであった。

 ――数十分後、ダンジョン入口へと送り返された生存者の数は数名。その大半の片頬には司によるビンタの跡があったという。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

鈴木・志乃


私はどっちに分類されるんだろうなあ
どー見ても、少年な顔立ちしてるけど?

【SPD】

……行きますか
トラップがあるなら気を付けないとね
適当に小石拾っといて、そこら辺投げてみるよ
物で感知するか、音で感知するか
この世界に熱源センサー的な物はあるのかなあ……
UCも積極的に使って罠を誘発させようか
皆危ないから離れててね
【歌唱】(アルトボイス)の【衝撃波】も試すか
声で生存者が私達に気づくかもしれないし

【オーラ防御】【スライディング】【第六感】あるからそれで回避するよ
鎖で【武器受け】してもいいねー

法則性や特徴がないか、一つ一つ慎重に確認しよう
うん、【見切った】よ君の狙い


アズール・ネペンテス
【選択:SPD】
猟兵である以前にそもそも盗賊…もといお宝ハンターである以上依頼抜きにしてそこにダンジョンがあるなら行くしかないじゃない。

こういうダンジョンこそ一番大変なのは罠…よりも地の利を生かしてくる奇襲なので常に気配察知と罠の感知は怠らない。
【罠使い】の技能の応用でどこに罠があるかってのは自分が仕掛ける側ならここに仕掛けるって感覚的に理解できるので逆算で把握。
奇襲の気配がしたら【見切り】【残像】で攻撃を躱して冷静に対処していこう。

後荷物持ちも任せろ。UCで大分手持ちに余裕出来るから
(アドリブ歓迎


ダビング・レコーズ
オブリビオンは例外なく撃滅対象です
例えどんな姿容を採っていたとしても

【POW】

洞窟内の強行探索を開始
生存者を捜索します

敵の性質を鑑みて、捕獲用ネット等の侵入者の身柄確保に特化した罠が設置されていると推察
脅威度調査の為に敢えて罠を発動させましょう
想定通りの罠であった場合、当機の駆動系出力(怪力)を以って破壊し脱出します

敵の誘惑作用が当機に影響を及ぼすのかは不明ですが、ユーベルコード由来の力ならば可能だと想定するべきでしょう
万全を期してOP-4グラスハートで思考プログラムを保護
ヒト的に表現するならば誘惑に屈しない覚悟を固める事で対抗処置とします
外観的に繁殖相手として認識されるのか疑問ではありますが



●迷宮突破・破
 ファンタジー世界において、彼の異質感は猟兵だからこそ感じられるものであった。
「モード、一時的に戦闘モードへ――駆動系出力を増加……ブレイク」
 3m近い巨躯を敢えて捕獲ネットに捕らえさせたダビング・レコーズ(RS01・f12341)は、そもそも一般人の倍近い体躯を捕まえることを想定していないネットを力任せに引きちぎった。これで、彼が破壊した捕獲ネットは5つめだ。
「ありがとう、ダビングさん――打ち切りの罠ならともかく、ああいう再利用しやすいトラップはやっぱり破壊してもらうに限ります」
「ノー・プロブレムです、志乃様。当機の出力が有効であれば、それを活用するのは当然であります故」
 ネットの切れ端をスラスターの一噴きで吹き飛ばしつつ、ダビングが鈴木・志乃(ブラック・f12101)の言葉に応える。
「しかし、ほとんどが弱い麻痺毒か、この手の捕獲トラップばっかりだな。設置する場所とかは読みやすいっちゃ読みやすいんだが、如何せん執念が強すぎて恐くなるぜ」
 傍らにダンジョンのマッピングを請け負う猟兵から借りた竜を浮遊させつつ、アズール・ネペンテス(お宝ハンター・f13453)は破壊したトラップの位置と、ここまでの経路をマッピングシートに記載する。
「まさに、繁殖のためのダンジョン、といった事なのでしょう。最も、当機の外観的にどう認識されるかは疑問ですが」
「それを言えば、俺だってそうだぜ? ――実際、肉体である私は女性ですし」
 ふっと、アズールの装着者が言葉を漏らす。
「――冷静に考えると、ここのメンバーはそこら辺が曖昧な顔ぶれなんですね」
 ひょい、と手ごろなサイズの石を拾い、罠を確認するべく前へ投擲する志乃。かくいう彼女も、いまぽろりと漏らしたように外見的にはボーイッシュな女性だ。この洞窟に巣食うオブリビオンがどう反応するのか、気になるところではある。
 かこーん、と石がころころと転がり――バシュッ、という軽い音と共に麻痺毒が塗られた刃潰しダガーが壁から打ち出された。殺傷力ではなく、罠に掛った相手の皮膚に麻痺毒を塗りつけるのが目的のそれはこのダンジョンのオブリビオンがいかに執拗に繁殖相手を狙っているかを示すものである。
「しっかし、冒険者だったらこれくらいの罠、避けるなり防具で防ぐなり出来そうなものだが」
 相手側の武器を再利用させる理由もなかろうと、アズールが地面に転がったダガーを拾い上げ、ユーベルコード「特権:無限収納」の空間へと仕舞いこむ。
「我々猟兵であれば、という部分もあるのでしょう。実際、この世界の平均的な成人男性であれば首筋や手首など、比較的肌が露出しやすい高さを狙って仕掛けられているようです」
「……オブリビオンながら、必死すぎて気味が悪いですね」
 アズールと志乃が協力して罠を探り、必要に応じてダビングが物理的に罠を破壊する。そうやってじりじりと探索を続けていく3人であったが――
「――」
 す、とアズールがハンドサイン。それを見てダビングと志乃が足を止める。そのまま突入前に打ち合わせておいたサインをいくつか――オブリビオンの気配。奇襲の可能性あり。現在なら逆撃も可能。
「――また、海で会う日まで……!」
 そのサインを見て、志乃が即座に攻撃ユーベルコードを発動。自分を含む猟兵3名を対象から除き、周辺一帯を無差別に薙ぎ払うマーガレットの花嵐を放った。それに続いてダガーを構えたアズールが突出し、それをダビングが援護するべく実体盾「SB-2エインセル」を片手に続く。猟兵を奇襲するべく物陰に隠れていたオブリビオン……ハート・ロバーは、その3連撃に瞬く間に制圧された。
「なるほどね、罠で捕らえた人を回収する係かな? ――オーケー、だいたい、このダンジョンの意図が読めたよ」
 きゅう、と声を上げて倒れたオブリビオンを見て、志乃がそう一言。いま、彼女の脳裏ではこれまでのダンジョンマップと、この位置にオブリビオンが居る意味とが組み合わさっているのだろう。
「危険な装備の類は回収してっと――あとは縄で縛ればいいか?」
 手早くダガー等の武装類を解除し、回収するアズール。インベントリに仕舞いこんでしまえば、武装を取りかえされる心配もせずに済む。
「生存者については、彼女に聞くのが一番でしょう――あるいは、奥に進むにしても」
 そしてダビングの言葉に残る2名もこくりと頷く。
 果たして――捕らえられた1体のハート・ロバーは3人の猟兵にこってり絞られてダンジョンに関する情報を洗いざらい吐かされるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ベルカ・スノードロップ

■心情
ハート・ロバーは、見た目は可愛いですし『美味しそう』ですよね
男から見て、そういう意味で、ですが
倒さないといけない訳ですが、繁殖できるのは初耳でした
無事でも戻ってこない理由は、そういう事でしょうね

■WIZ
後方支援を主として行動します

とは言え、UCはスタート地点でしても仕方ないですね。
『プラトニック・チェイン』を【ロープワーク】で足場の悪い所で掴むワイヤーにしたり
【属性攻撃】の応用で、発光魔法。視界を確保します

進んでいく中で、味方が疲弊して来たら、ユーベルコードで聖域を展開します
応急手当と【鼓舞】による戦意回復に努めることにします。

生存者の捜索は、【暗視】で暗がりも確認してみましょうか。


エルファス・アグリア
【惑】

▼動機
外見が可愛いメス?男が繁殖に必要?…繁殖だと?
何たる事だ!そんな素晴ら…じゃなくて恐ろしいオブリビオンがいるのか!
それはぜひとも討伐に行かねば!王族の義務であるぞ!
なぁエリナよ!
『殿下、鼻の下が伸びてます』

▼ダンジョン踏破
「何という罠だ!これはさしもの聖騎士エルファスであっても抗えぬぅ!」
※エッチな罠には自らかかって全て堪能します

「む、あれは…お前が行け!」
『で、殿下!?』
※絵的に男がかかると美味しくない罠には護衛の金髪美少女騎士エリナを蹴り出して生贄にします

「待っていろオブリビオン!今、繁殖しに行ってやるからなぁ!」

▼アドリブ、ギャグ、絡み、お色気大歓迎、NGなんて全くない


時雨・零士


【POW】

あー…女や子供とは戦い辛いんだが…それでも、村が滅びるかどうかってのは見過ごせねぇしな。
うん、そして可愛い女の子のオブリビオンってのも気になる…げふんげふん。

要救助者がいた場合の為の食糧と医薬品等を用意。
ダンジョンの構造的にアクセラレイターが入れる広さだと荷物の運搬とか進みやすいんだがなぁ…。

道中を【暗視】で確認し、仕掛けられた罠を【見切り、第六感】とデオルムアイで感知。【怪力、ダッシュ、ジャンプ】でわざと罠に嵌り罠を潰したり、【グラップル】等で敵を退けながら進むぜ!

まぁ、そう簡単に誘惑や色仕掛けに引っかかったりはしないぜ!→可愛い女の子って良いよね!(即落ち)

※アドリブ等歓迎


鳶沢・成美
◎惑
【WIZ 後方支援】
:心情:
何だろうなこれ、こんな危険そうな所はさっさと封鎖すればよかったのに
「生存者を諦めきれなかったのかなあ?」

:行動:
『影烏』でダンジョン調査し”失せ物探し”的に生存者捜索
「さて、影のカラスさんたちよろしくね」
基本的には捕獲と分断系トラップが多い印象かな
「落とし穴、網、鳥モチ、痺れガス……後はツガイを早々に殺さないように体力回復系もこっそりありそうな」

発見したら”医術”で診察し〔元気ガンガンドリンク〕を飲ませる
「応急で気休めですがこのドリンクをどうぞ」
「いそいで出ましょう」
だがそれは生存者を囮にした友釣り的トラップだった。
みたいにならないように周囲を「しまっ……」



●迷宮踏破・閑話休題
「待っていろぉ、オブリビオン! 今、繁殖しに行ってやるからなぁ!」
 鼻の下が伸びていますよ、と指摘する護衛の少女騎士エリナを伴い、声も大にしてエルファス・アグリア(邪なる聖騎士・f14482)がダンジョンに突入したのが1時間ほど前。
「まぁ、そう簡単に誘惑や色仕掛けに引っ掛かったりはしないぜ!」
 食糧と医療品をバックパックに詰め込み、時雨・零士(仮面ライダーデオルム・f04112)が大型バイクに跨ってダンジョン内へ踏み込んだのがおよそ40分ほど前。
「もう、竜でマッピングしてる猟兵がいるんだな。なら、僕は生存者の捜索を重視して行こうかな」
 そして、先を行くマッピング担当猟兵から竜を1匹借り受け、ユーベルコードに由来する影鴉を伴って鳶沢・成美(人間の探索者・f03142)が生存者探索に乗り出したのが30分ほど前。
 そして時間軸は現在に戻り。
「さて、応急手当ならお任せください。さぁ、こちらへ」
 ダンジョン中部から様々な状態で帰還した彼らをベルカ・スノードロップ(享楽を求め続ける"ようかん"司祭・f10622)が一か所に集めて治療を施していた。
「いやぁ、素晴ら――ではなく、恐ろしいオブリビオンであった! この聖騎士エルファスであってもよう抗えんかったわ! なぁ、エリナ!」
 豪奢な鎧を脱がされ、護衛のエリナともども半裸の状態で帰還したエルファスはベルカによる治療を受けながらそう語る。エルファスの横で少女騎士エリナはぐったりとした様子で横たわっており、胸元や首筋にキスマークと思しき痣を残されつつもまだまだ元気なエルファスとは対照的であった。
「はいはい、それは良かったですね――ユーベルコードの応急手当中ですから、あまり動かないでくださいね。ハート・ロバーは男から見れば『美味しそう』でしたが、どうでした?」
「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれた! 途中の罠は少々味気なかったのだがな――」
 ベルカの言葉に武勇譚のようにダンジョンの様子を語るエルファス。男同士ともなれば自然と話す内容も下ネタに寄ったものとなり、どんな髪型のハート・ロバーが居ただの、どこそこの具合がどうのといった単語が混ざり始める。
「いやぁ、可愛い女の子って、良いよね、ホント……」
 そこに首を突っ込むのは零士である。バックパックに積み込んだ食糧や医療品を悉くオブリビオン達に奪われ、代金代わりにハート・ロバーの歓待を受けてきたのだろう。デレッデレの表情で鼻の下を伸ばしている零士が語るには、なんでもおっぱいの大きなハート・ロバー数体に顔面を埋めたのが最高だったとか。今ここに零士が帰還できているのは、荷物を奪ったオブリビオン達がそれらをダンジョンの奥へ運搬するために見逃したから、という一面もあるのだろう。
 片や、息も絶え絶えといった様子でベルカのサンクチュアリに横たわっているのは成美である。
「そっちはえらく疲れてるみたいだけど……大丈夫か?」
 わきわきと、未だ顔や手に残るエアおっぱいの感触を追っていた零士がそんな様子の成美に声をかける。ここで休むメンバーの中で唯一生存者救出を成し遂げた成美なのだが、その道中は非常に苦労の伴うものであったことが見て取れた。
「ああ、いえ――事前に見抜けなかった僕が悪いのですが……ちょっと、媚薬毒を」
 熱い吐息を漏らし寝返りを打とうとする成美だが、いきり立った股間がつっかえるのか僅かに苦しそうな声を上げる。媚薬毒に引っ掛かった、というコメント通り、どうやらこのダンジョンのオブリビオンが仕掛けた「オスをいきり立たせるトラップ」に引っ掛かってしまったらしい。
「ほほう、そこの男は男で、面白そうなトラップに引っ掛かったようだな。どうした、苦しいのなら我が護衛のエリナを使う許可をやらんでもないぞ?」
「使う許可って……いや、モノじゃないんですから」
 面白がる声音で成美に話しかけるエルファス。エルファスの手が示す先に転がる少女騎士エリナのあられもない姿に、成美はほんの一瞬だけ迷う様子を見せる。
「もしやるのなら、このサンクチュアリはあと20分ほどしか持ちませんのでお早めに?」
「あああ、騎士様! もしよければこの俺にもお慈悲を!」
 くすくすと笑うベルカは止めるつもりがないようで、未だにエアおっぱいをわきわきしていた零士はエルファスの提案にがっつく様子を見せる。
「くっくっく、よかろう! ではそこなベルカによるサンクチュアリの効果時間が切れるまで、しばし交歓の時間としゃれこむとしようではないか!」
 ――男3人に囲まれた少女騎士エリナがどのような目にあったのかについては、敢えてここでは語らないこととする。
 ともかく、紆余曲折あれどダンジョンを踏破した彼らは、ダンジョンに突入する前よりもある意味「元気」になってオブリビオンとの戦闘に向かったとだけ記す。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『ハート・ロバー』

POW   :    こんなに近いとハートがドキドキするね
【心臓を抉るナイフ】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    アナタに一目惚れしたの!
【告白】が命中した対象を爆破し、更に互いを【運命の赤い糸】で繋ぐ。
WIZ   :    アタシとイイコトしない?
【興味】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【ハートマーク】から、高命中力の【キューピッドの矢】を飛ばす。

イラスト:透人

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●欲と戦意
 かくして、猟兵たちの緻密なマッピングやオブリビオンからの情報聴取、あるいはセクシーハプニングを経て、ダンジョンの迷宮部分は無事踏破された。残るはオブリビオンたちの居住区画たる迷宮最深部のみ。
「あら、あらあら~。冒険者の人たちがこんな深さまで来れるだなんてぇ」
「きっと、これまでで一番つよーい人たちよ。どんな人がいるのか、今からドキドキしちゃうわ!」
「ふふ、ワタシ、あの人好みかもぉ」
 ――ダンジョンを踏破する中で自然と集結する形となった猟兵たちの前に立ちふさがるは、オブリビオン「ハート・ロバー」たち。それぞれが思い思いに騒ぐ様子はその手にダガーが握られていたり、興奮した様子でダガーの刃を舐めたりといった姿さえなければ普通のティーンエイジャー女子と思えなくもない可憐さだ。
「お互いのお気に入りに、手出しは無しだよ!」
「「「はーい!」」」
 その中でもリーダー格らしいボブカットのハート・ロバーがそう声を上げると――彼女らは一斉に、欲にぎらついた目線ときらめくダガーの切っ先を猟兵たちへと向けるのであった。
アイリス・ファル
◎ス

「わあ!かわいいですね!でも、そんなに肌を出すのは良くないと思いますよ!」

●行動
邪竜の加護を身体に降ろして、五感と【第六感】を超強化します。超感覚で相手の隙を見定め、ドラゴンランスで急所を狙います。呪いによって身体能力がやや下がりますが我慢です。

直接的な攻撃は超感覚で攻撃の予備動作から察知して回避。お色気を利用した言動に対してはどういう意味なのか理解できずに小首をかしげるでしょう。

場合によっては逆に天然で褒め殺して口説きだします。
また、告白を受けた場合には「ごめんなさい」と律儀に断ってから攻撃します。

(尚、アイリスはいまだに好きと性欲の区別ができないお子様です。)


アズール・ネペンテス
うわぁ…あれは好みの雄を見つけた盛りの付いた獣の目だな。
いつも通り敵の技を強奪…と思ったが強奪したとして使ってより状況おかしくなりそうだからやめておいて味方から力を借用することにしよう。

しかし本体は男だが依り代側は女だからさてこのオブリビオンどんな反応するやら。まぁどっちにしても倒すんだけどな。…とはいえこの状況だと男性陣ある意味ハーレムだな。地獄絵図かもしれんが

(アドリブ歓迎


時雨・零士
さて、可愛い女の子達には出会えたワケだし、そろそろ真面目に行くとするか…って言っても、戦い辛いコトには変わりねぇが…。

というか、こういうタイプのヤツって攫うとかせず、普通に人間と共存しようと思えばできるんじゃねぇかな、と常々思うぜ…。

って事で、人の中で生きる気は無いか?と説得及び降伏を促し、聞き入れられない場合は、俺が勝ったら共存の為に連れ帰るんで言う事を聞いて大人しくする事、逆に俺に勝ったら好きにして良いぜ、と約束させる。

戦闘時は素早く「変身」!
即座に【アクセルフォーム】にチェンジして超高速で翻弄。超高速の【グラップル、2回攻撃、怪力】で戦闘力を奪い、とりあえず縛り上げておくぜ

※アドリブ歓迎



●開戦
 どっ、と一斉に猟兵たちに駆けだしたハート・ロバーの数は十数。個体ごとに好みがあるらしく、乱戦と言っても1対1にちかい小規模戦場が乱立する形となりつつあった。
「さて――可愛い女の子たちには会えたわけだし、そろそろ真面目に行くとするか……!」
 腰に浮き出たベルト――デオルム・ドライバーを素早い動きで操作。デオルム、というネームコールと共に零士の全身がアーマーに包まれる。
「きゃー、かっこいー!」
「――ちっ、戦い辛いことに変わりはねえかっ!」
 そのスタイリッシュな変身にハート・ロバーから黄色い声があがる。その声と共に放たれた赤い光をするりと避け、零士はマスクの下でやや顔をしかめた。赤い光はゆらりと洞窟の壁に当たると小規模な爆発を引き起こす――ハート・ロバーのユーベルコードだったのだろう。
「これは――なるほど、好みの雄を見つけた時の盛った獣の目か!」
 その横でアズールもまた、ハート・ロバーの鋭い刺突をすんでの所でかわしたところであった。
「くそっ、避けるな! お前みたいな俺っ子はオレとキャラが被るからここには不要なんだよ!」
「ああ、そういう反応になるんだな、っと!」
 続くダガーによる乱撃を篭手で受け切るアズール。零士の装備する腕部装甲に意匠のよく似たそれは、アズールが零士のユーベルコードを一時的にコピーしたものだ。装着者の技能ごと一時的に借り受けられるそのユーベルコードにより、アズールは危なげない白兵戦を展開。とはいえ、慣れぬ距離での戦いにやや苦戦を強いられつつあった。
「援護します――えいっ!」
 そこへドラゴンランスの一撃で割って入るのはアイリス。ハート・ロバーが1対1を狙って動いても、猟兵側がそれに答える義務もない。アイリスがアズールの戦闘にハート・ロバーを引き連れながら介入した事で、技能の借り受け先であるアズールと零士の距離が近いこともありここでは3対3の戦闘が成立した。
「あ、こら、逃げるなー! キミはワタシが服を見立ててあげるっていっただろう!」
「逃げたのではありません! それに、そんなに肌を出すのは良くないと思います!」
 ――アイリスもまた、アイリスを着せ替え人形にしようとしたハート・ロバーに追われていたようだ。
「皆、御苦労だな……ところで、ちょっといいか?」
「戦いの最中に、なんだ?」
「なんでしょうか、零士さん」
 ハート・ロバーの刺突を拳でいなしながら、零士が不意に声を上げた。
「いや――こういったタイプのオブリビオンなら、人間との共生も出来ないかと思ったんだが……っと!?」
「それってつまりぃ、君みたいなイケメンが、アタシたちに食べられに来てくれるってこと?」
 そうやって喋る一瞬の隙を突いて、今度はハート・ロバーの召喚したハートマークから矢が飛んだ。どうやら、零士の言う「共生の提案」も興味の感情に含まれるらしい。
「――だ、そうだぜ?」
「……食べる? 一体どういう意味なんでしょうか?」
 アズールはその結果を見て肩を竦め、アイリスはハート・ロバーの言葉に首を傾げた。
「交渉決裂か」
 残念だ、と呟きながら零士がベルトを操作――アクセル、という駆動音とともに、目にもとまらぬ超高速連撃でハート・ロバーを一瞬で下す。首筋を狙いハート・ロバーを気絶させ、そこから縄で縛りあげるまでに十秒とかかっていない早業である。
「ねえ、食べるって、一体何を食べるんですか?」
「うふふふふ、こういう無垢な子もワタシ大好きよぉ! 一緒に際どい水着を着ましょう!」
 そして、未だに同僚とオブリビオンの会話が気に掛るアイリスにハート・ロバーが目を輝かせながら飛びかかる。どうやら、アイリスの無垢な様子が相当お気に召したらしい。
「ええと――ごめんなさい。私、この服が好きなんです」
 しかし、儚くもハート・ロバーの大胆カミングアウトアタックはアイリスに冷静にカウンターされる。如何せん、槍とダガーでは間合いが違いすぎたのだ。
「――こっちも片付いたぜ」
 そして、なんとか格闘戦を制したアズール。
「ひとまず、そこの奴みたいに縛りあげておくか」
 インベントリから道中拾い集めていたトラップの残骸を取り出すと、アズールは手早くアイリスと自分が昏倒させたハート・ロバーたちを縛りあげていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

エルファス・アグリア
【惑】

▼使用UC【デュエリスト・ロウ】
宣言はナイフ使用禁止
「そんな無粋な物は捨てて私と繁殖しようではないか!」

▼繁殖
「私はアグリア神聖王国第2王子エルファスだ…さぁ、私の胸に飛び込んできたまえ!」
バサァっと鎧を脱ぐとアグリアスではなく我が下半身の剣を抜き放ち、目にも留まらぬ『早業』で突き刺して『クイックドロウ』を放つ。
「素晴らしい身体だ、私の愛人にならぬか?宮殿で一生繁殖して遊んでくらせるぞ?」
などと誘いながら揉む、穿つ、放つ…私は神速剣の使い手だが体力と回数は無尽蔵である!
「ふぅ…さて倒すか」
真面目にやらないといけない空気を察したら神剣で『薙ぎ払い』滅する。

▼アドリブとか諸々大歓迎、NG無し



●神剣(註:3本目の足としての方)
「エルファス・アグリアが命ずる――ナイフの使用を禁ずると!」
「え、え、何何!?」
 手袋代わりに鎧を投げつけつつ、エルファスのユーベルコードがダンジョン内に高らかに響いた。突然脱ぎ始めたエルファスの奇行に、むしろハート・ロバーの方が混乱する程だ。 
「オブリビオンとしておくには惜しい素晴らしき体だ――私はアグリア神聖王国第2王子、エルファスだ。貴様を私の後宮に誘いに来た」
 かちゃかちゃと服を脱ぎながら一歩ずつハート・ロバーへと近寄るエルファス。
「銀髪のいけめん、しかも王子様! ――確かに私の好みだけれど、これ何か違うわ! っていうかなんでそんなにノリノリなのよアンタ!」
「くははははっ、愛人を手ずから探しに来たのだ。ここで興に乗らず何時興に乗る! さぁ、その無粋な武器を捨てて私と繁殖しようではないか!」
 エルファスが脱ぎ散らかした鎧や服を拾いながら、少女騎士エリナがハート・ロバーに対して諦めた表情で首を振って見せる――これがこの人の通常運行だから、どうか受け入れてやってくれと。
「こ、こういうタイプは初めてだからよくわからないのよ!?」
「ほう、私のようなタイプは初めてか――ならばそれはそれで興味深い! さぁ、さぁ、さぁ!」
 エリナの表情に応えて咆えたハート・ロバーに、エルファスが言葉尻を捉えてさらに迫る。
「ちょ、だから、よくわからないって言ってるでしょ! っていうか押しが強すぎて――イイコトするにしたって、もうちょっとムードってものがあるでしょぉおおおお!」
 迫るエルファスに向け、ハート・ロバーが叫びながらハートマークを召喚……召喚直後、パキリと左右に割れたそれから黒い矢じりのついた矢がエルファスに向けて飛んだ。
「――なるほど、確かにナイフではないな」
 裸になったところに矢で穿たれ、エルファスの表情が興を削がれたように白けた。その表情を見て、少女騎士エリナがスッと神剣を差し出す。
「仕方あるまい――使える程度に弄った後、楽しませて貰うとしよう」
「きゅ、急にバイオレントな方向に行くのも止めて!?」
 ――その後、エルファスの【2種類の神剣】がハート・ロバーの体を蹂躙したのは言うまでもない。
 事後、エルファスは改めて鎧を着用しつつ、
「ふむ、やはり戦場でのスリルあるプレイも悪くないな」
 などと感想を述べたらしい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳶沢・成美
〇惑
〔元気ガンガンドリンク〕を飲んで一息
「無駄に元気になったような元気を取られたような……」
【レプリカクラフト】使用
檻になるよう格子が飛び出す罠付きの天蓋付きベッド作成
これにハート・ロバーを上手く”言いくるめ”て誘い込めれば外からチマチマ削れる
もしくは最悪でも他の個体に邪魔されず檻の中で1対1で戦えるはず
「君のためにつくったんですよー」
「よしかかっ……え?」
油断して2対1になってしまってもそれは仕方がない
そうなったら”カウンター”を食らわせ”2回攻撃”で怯ませて罠を解除する時間を稼ぐ
「自分で自分の作った罠を解除する何て不毛な」



●惑乱のトリプルプレイ
「無駄に元気になったような、逆に元気を取られたような気もするが――」
 ダンジョンの道を入口方面へ走りながら、ハート・ロバーを誘いだす成美。片手には愛用のエナジードリンク「元気ガンガンドリンク」が握られており、ここまでの疲れをごまかす策のようだ。
「鬼ごっこはもうおしまいかしら?」
「それとも、ここからはかくれんぼかしら?」
 成美の背後から迫るのは2人分のハート・ロバーの声。どうやら双子のハート・ロバーのようで――2人で成美を狙うことにしたようなのだ。
「鬼ごっこでも、かくれんぼでもないよ――っと。レプリカクラフト、起動!」
 事前に当たりをつけておいた程良いサイズの袋小路へと走り込み、成美はユーベルコードを起動。豪奢な天蓋付きベッドと、それを取り囲むように鉄檻が展開されるようトラップをセット。それを終えるころに、双子が成美に追いついた。
「ふふふ、袋小路に逃げ込むだなんて、おバカさんね」
「きっと、私たちとじっくり遊びたかったのよ。ね、お兄さん?」
「――ああ、その通りさ。君たちのためにベッドも作ったんだ。さぁ、こっちで一緒に楽しもう?」
 オブリビオンを罠に誘い込むため、ベッド(罠)の近くで応える成美。
「――あら、ベッドを出してくれるなんて、気が利いているわね?」
「そうね、ますます気に入っちゃうわ……頑張って貰いましょう?」
(――よし、あとは僕が離脱すれば……!)
「さ、楽しみましょう?」
「ね、楽しみましょう?」
「――えっ?」
 トラップの発動条件……それは、ベッドの上に荷重が掛る事。ハート・ロバー2人掛りで押し倒され、成美を巻き込む形で鉄檻が起動した。
「……ええと」
「「それじゃあ、頑張ってね、お兄さん」」
 アッー、という成美の声がダンジョンに響いたが、幸か不幸かその声は戦闘に紛れて他の誰にも気付かれなかった。
 ――後に、元気ガンガンドリンクが無ければ色々な意味で死にそうだったし、自分で作った罠を自分で解除するなんていう不毛なことは2度とやりたくない、と成美は語っている。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

四王天・燦

SPD

赤い糸を繋げ虜囚がいた部屋へ逃走・誘う。
扉の影に隠れ強襲。ダガーを盗み攻撃で奪い、下着以外を裂き実力差を示す。
「アタシを選んだんだ。本当は繁殖に興味ないんだろ?」
顔が赤い、心拍やばい、妖狐の性が抑えられない!
顔を近づけ誘惑

汚らわしいと男の痕跡を掃除・排除。
鍵を掛け、家具で封鎖。
「人ならざる女の子が好きなんだ」
脱がせ合い、ベッドに誘う。
仮初でも愛し合う

「悪いかよ偽乳で。ひぐっ、揉むな!」
「良い匂い…蜂蜜みたいだ。ねっとりして…甘い」
「繁殖…アタシ達で…」
「~ッ!!」
(詳細・アレンジお任せ)

倒したくない…だけど。
「精気も魂も。アタシの中にいてくれ」
深く口付けて生命力吸収。涙を零し精気を貪る



●欲望の赤い糸
 道中、要救助者が捕らえられていた一室。
「アタシを選んだってことはさ――少なくとも今は、繁殖とか関係ないってことだろ?」
「――そういう貴女こそ。もしかして、最初からこういうのが狙い?」
 壁際に追い詰められているのは、赤いオーラの糸を小指に付けたボーイッシュなハート・ロバー。彼女を壁に追い詰めているのは燦だ。燦の左手小指にも赤いオーラの糸が繋がっており、少なくともハート・ロバーから一撃を受けていることが見て取れるが――その上で、ハート・ロバーはほぼ全裸といって差し支えない程に服をズタズタに引き裂かれており、戦闘という意味では燦が勝利する形で決着が付いているようであった。
「――悪いかよ。これがアタシの性なんだ」
「いいえ、悪くないわ? ……でも、どうせなら。きっと最期になるだろうから、優しくして?」
「……もちろん。アンタ、種族名以外に名前はないのか?」
「そんなこと、聞かれるなんて思ってなかったわ――けど、ごめんなさいね。互いを区別する必要はなかったから、そういうのは無いの。好きに呼んで頂戴?」
「そっか……」
 燦は少しさみしそうな顔をした後、ハート・ロバーの手を取り、彼女を手近な寝床へと押し倒す。
「――人ならざる女の子が好きなんだ」
「……そう」
「――だから、これが終わった後も、アタシの中に居てくれ」
「居場所をくれるなら、ね?」
 燦の切羽詰まった声に、ハート・ロバーはくすくすと笑って返す。
「ありがとう――」
 ゆっくりと始まる女同士の行為。
 じっくりと互いを弄び、ただただ「快」を突きつめる蜜のような時間。
 その最後に深く深く唇を合わせ――燦はそのオブリビオンの精気と魂、その全てを身体の内へと取り込む。熱を失って逝くハート・ロバーと合わせた唇、そこに伝い落ちた涙は切なくしょっぱかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ポプラ・エニーセブン
惑・ハーレム希望
絡み・アドリブOK
【WIZ】

「ふふん、いくら数が多くてもボクが翻弄して隙を作っちゃうもんねぇ」
ダンジョン攻略には遅れちゃったけど、オブリビオン退治をがんばるよー

●行動
「お姉さん達、ボクを捕まえたら好きにしていいよぉ、でもお姉さん達遅くて無理だと思うけどなぁ」
と大声で言ってなるべく多くを挑発、飛び回ったり【スライディング】でどんどんと逃げながら隙を見て【サイキックブラスト】で攻撃して隙を作り出す

でも精神的な誘惑には弱いので、されたらもぢもぢして硬直しちゃうし、捕まったら力不足で逃げ出せないかな
(貞操を失ってもOK)


日向・和子


オブビリオンとは言え可愛い女の子がこんなにいるなんて!
ここで退いたら女が廃る!
女、日向和子!出るわよ!

【行動】
まずは跳弾人間大砲で可能な限り多くのオブビリオンに対して
ルパンダイヴ!(主に胸めがけて)
これで相手の注意を引きつけたら一旦退散。
小部屋に隠れて一人で探しに来たオブビリオンが来たら
部屋の扉にこっそり鍵をかけた後に奇襲して(押し)倒す。

奇襲してる間に他の敵が扉開けてきたら?
無論その子もお相手しますとも!(色んな意味で)

アドリブ、ギャグ、お色気、何でもOK。
どーにでもなーれ!



●蹂躙と翻弄
「ここで引いたら女が廃る! 女、日向和子! 出るわよ!」
「それじゃあ、後の陽動はボクが引き受けるよ、任せて!」
 乱戦の最中に駆け込んだ日向・和子(人間大砲・f02181)とポプラ・エニーセブン(フェアリーのサイキッカー・f14329)の2人だ。道中、このダンジョンの様子やオブリビオンの容姿についてのレクチャーはグリモア猟兵から受けているようで、特に可愛い女の子に目がない和子はやる気マンマンのようだ。
「オッケー、それじゃあ陽動は任せたよポプラ! ――さぁ、聞いて驚け見て笑え! これぞ、和子さん龍人間大砲奥義! 跳弾(縦横無尽)! 人間大砲(和子さんクラッシュ)!」
 ポプラとの最終打合せを終えた和子は背負ったアームドフォートを大砲に変形させるとそれにすっぽりと収まり――直後、ハート・ロバーたちに向けて己自身を射出した。いってらっしゃーい、とそれを見送るポプラは一度物陰に姿を隠し、和子による初撃が終わるのを待つ。
「――きゃあ!?」
「うふふふふ、喰らえ必殺、おっぱいダイブ!」
 射出された和子はハート・ロバーたちの胸目掛けて飛び、それを一揉みしてはユーベルコードの力で跳弾。次のハート・ロバーの胸元目掛け飛び、またその先でハート・ロバーのおっぱいを満喫。そんな流れで周辺に居るハート・ロバーたちの胸を瞬く間に全て揉みつくし――最後はダンジョン入口方向、つまりはポプラが隠れている方向目掛けて跳ねた。
「つ、辻揉みよぉ!」
「逃がさないわよ――胸だけで私たちを味わっただなんて、もっと全身味あわせてあげるんだから!」
 そしておっぱいを揉むだけ揉んで逃げた和子を追うべく、数名のハート・ロバーが一斉に走りだし――
「お姉さん、ボクを捕まえたら好きにしていいよー♪」
 和子が次の手を整えるまでの時間を稼ぐべく、ポプラがハート・ロバーたちの前に姿を見せる。
「――フェアリーのショタっ子!?」
「あのサイズなら、あんなところやこんなところに……いいわね!」
 そしてそれに釣られるハート・ロバーも数名。ドドドド、と和子を追うハート・ロバーにさらにポプラ狙いのハート・ロバーが加わり、ダンジョン通路が途端に騒がしくなる。
「ふふ、あんまり遅いとおいて行っちゃうし――それっ!」
「やんっ、バチバチするぅ!」
 そして、一塊になったハート・ロバーたちに対し、ポプラはサイキックブラストを放ってひとまずの足止め。むしろその一撃を電流プレイと受け取った者もいるようで、なにやら感電した身体をビクビクと震わせながら崩れ落ちるハート・ロバーもごく少数。
 そうやって釣り出したハート・ロバーたちを、今度は和子が奇襲。物陰に、あるいはダンジョン内の小部屋に1人ずつ引きずりこみ、奇襲の優位性を保ったまま制圧していく。ついでとばかりにハート・ロバーの胸を揉んだり唇を吸ったり、自分の欲求を満たすのを忘れないあたりは流石と言ったところか。
 最終的に個別撃破を狙った和子の策が功を奏し、ポプラも囮役としての役割を全う。ポプラの貞操も危険にさらされることなく戦闘を乗り越えるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ベルカ・スノードロップ
◎惑
こんな顔ですが男です
絶倫だったり無尽蔵だったりで
依頼で淫魔相手に懇願させた実績もありますが、ロリコンです

でも、繁殖目的なら持ち込んだUCは効くでしょうし
大きくても、小さくしますけどね

【コミュ力】と【誘惑】で、こちらから誘ってみます
惑わされた様に見せて主導権は維持する【だまし討ち】です

多分、自分から【串刺し】と【零距離射撃】を望むでしょうし
望み通り2桁は"注いで"あげます

その後、UCを発動して
二次性徴直前位の年格好にしてから、
"可愛がって"
UC発動前の倍くらい"注いで"あげます

UCのフィニッシュは【零距離射撃】です
ハート・ロバーも、こんな最期で幸せだった、ならいいですけどね?

※アドリブ等歓迎



●ロリコンイェーガーの戦い
 そのハート・ロバーは、幼い容姿をしていた。いや、厳密にいえば「幼い容姿へと姿を変えさせられて」いた。それも全て、ベルカの持つユーベルコード「享楽を求める"ようかん"の主」の力によるものである。そのハート・ロバーは懐胎とはまた異なる自由でその幼い腹をぷっくりと膨らませられており――その上で、恍惚とした表情を浮かべながら絶命していた。
「ふぅ……なかなか疲れましたね」
 その横でベルカはいそいそと服を整えている。片手には黒と銀が複雑に交差する鎖。ハート・ロバーの首を見れば絞められた跡があり、どうやら「勝負」の決まり手はその鎖を用いた騙し討ちと絞殺だったようだ。
「とはいえ、最期まできっちりと締めてくれていましたし――きっと幸せな最期だったでしょう。僕も好みの子を可愛がれて満足、猟兵的にもオブリビオンを倒して問題なし」
 最期に服についた土埃を払うと、ベルカは手早く十字を切りハート・ロバーの冥福を祈る。祈りを終えるとつい先ほどまでのハート・ロバーとの「営み」をまるで感じさせない朗らかな笑みを浮かべ、他の猟兵たちと合流するべく踵を返すのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鈴木・志乃
@

(誰かを瞼に浮かべて)
うちの女神様の方が、抜群に美しくて可愛いと思うよ?
だから、キョーミないわ、ごめんね

はて、なんでこんな台詞が出てきたんだか
まあいいや告白なんて聞こえないし言わせねーよ!
【UC発動】オラトリオの羽を展開し【歌唱】(ロック)の【衝撃波】でガンガン攻めて吹っ飛ばす!
意識持ってかれてくれよな【誘惑】

攻撃は鎖で【武器受け】し【カウンター】狙うよ
【第六感】【見切り】でしっかり告白は避けるかシャウトで言わせないようにしようね
【オーラ防御】常時発動
【スライディング】は緊急回避に使うかな

万が一赤い糸繋がれたら完全にぶちギレる
凄いドス声で威嚇した後鎖で捕縛を狙い
そのまま地面に叩きつけようと


時任・司
◎ス

【POW】
このオブリビオン共、どうやら男衆にしか興味が無いようであるが
余り物で悪かったの、一応こちらも仕事なのでな、相手をして貰わねば困るのだ

搦め手は不得手なのでな、距離を詰めて力押しさせて貰おう
相手の得物が短刀であればこちらの武装は青竜刀よりも刀の方が妥当であろうか
敵の攻撃をいなしつつ《武装雷纏》にて強化と電撃の牽制
【力溜め&マヒ攻撃】
功を焦り必殺の一撃を放とうとすれば我の思う壺である
此方の動きが見やすく当てにくいと言えども条件は同じである
紙一重で避けた後その腕を掴み《雷尽灰崩》にて灰も遺さず消し去ろうぞ
至近距離の反撃は避けられまい?
【グラップル&カウンター&残像


ダビング・レコーズ
【SPD】【アドリブ連携歓迎】

敵が当機を繁殖可能な雄固体と認識していないのならば直接火力を以って撃滅
認識しているならば習性を利用した簡易的奇襲を試行します

誘惑効果を含んでいるであろうハート・ロバーの攻撃に敢えて被弾
思考プログラムは保護していますが、有効性の是非に関わらず武器を落とし膝を地に着け戦闘態勢を解除
誘惑効果に屈したと見せかけ接近させるのが狙いです

ただし許容相対距離は40cmまで
それ以上の接近は動力炉を摘出される危険性があります

成功後は回避困難な至近距離でキャプチャーバインドを発動し捕縛
会話が可能ならば利用価値があります
群を統括している首魁の所在情報を要求しましょう



●戦域突破
「さて、余り者の相手をしてもらうようで悪いが――」
 すらりと引き抜いた刀の切っ先をハート・ロバーへと向けるは司である。真面目にハート・ロバーと戦うものはこの場に集った猟兵の内半数。残り半分が手法はともかくハート・ロバーの尻や胸を追ってダンジョン内部で散り散りになっていることを考えれば、その揶揄はどちらかというとハート・ロバーに首たっけな猟兵へと向けられた者にも思えた。
「――こちらも仕事なのでな。相手をして貰わねば困るのだ」
「……つまり、アナタたちみたいなお目付け役を倒せば、他の人たちと好きにしていいってことでしょう?」
「だったら、別に構わないわよ? ベッドイン前の軽い運動にさせてもらうんだから!」
 雷を纏う刀を向けられ、それでもなお、戦意を失わないハート・ロバーたち。むしろ、邪魔だからさっさと倒れろ、とでもいうように2体のハート・ロバーが司に向けて速攻を仕掛ける。
「なるほど、その言葉から考えるに当機は繁殖可能な雄性個体とは認識されていないようです――撃滅いたしましょう」
 そこへ、当然といった声音で語りながら割り込むのはダビングだ。スラスター内蔵シールドによる滑り込みは鮮やかの一言であり、司へ向けられていたダガー攻撃2発をまとめていなしてみせる。
「援護、助かる」
「問題ありません――可能であれば生捕を。この群れを統括する首魁の所在位置を要求しましょう」
「万事了解だ――まとめてぶっ放す、注意してくれよ、司、ダビング!」
 そして他のハート・ロバーの攻撃を巧みに回避しつつ、司やダビングの元まで誘導をこなした志乃が、合流と同時に一気に攻勢に転じた。
「――うちの女神様の方が、抜群に美しくて可愛いんだよ!」
 ユーベルコード、天使の叫び。オラトリオの翼を展開して放たれたそのソニック・シャウトは前もって警告を受けていた司とダビングを除き、周辺一帯をまとめて薙ぎ払うサウンドアタックだ。志乃が慕う「女神様」がいかに素晴らしいのかをロックなテンポに乗せ歌い上げるその様に、ハート・ロバーたちは「いいことを聞いたわ~」とでもいうようなはにかみ笑顔を残しつつ吹き飛ばされる。
「……はて、なんでこんな歌詞が出てきたんだか。まあいい、今だ、頼むぜ!」
 ロック・ソニックビートでハート・ロバーたちを吹き飛ばし、ついさっきまで熱烈に「女神様」のことを歌い上げていたのはどこへやら。今こそ畳みかけるチャンスと司とダビングをけしかける志乃。
「では、当機が1体を捕縛します」
「なら、我のほうはしっかりと葬らせてもらうとしよう――参る!」
 ダビングと司が駆けだすのは同時。片やジェットエンジンによる加速滑走、片や雷電を纏っての突進とその規模に差こそあれど、必殺の意志を込めて動き出した2名の猟兵の行動が迅速であることに変わりは無い。
 特に、最初に刀を突きつけてからずっと雷をチャージし続けていた司の動きは、生身でダビングの滑走に追いつくほど。雷速を得た彼女の一撃はまさに紫電一閃。
「武装雷纏――雷により尽くを灰と崩す! 雷尽灰崩!」
 途中で軌道を変えながらの一撃は数体のハート・ロバーをまとめて切り飛ばし、斬撃面から迸る雷電によって尽くを焼き尽くし骸の海へと送りかえしていく。
「当機へと誘惑が通じるかは興味がありましたが――どうやら、相手の認識次第という事しか確認できなかったようで残念なことです」
 司がハート・ロバーたちを切り飛ばし滅する傍ら、ダビングは開戦当初に全体へ指示を出していたボブカットの個体へと詰め寄っている。滑走しながら突き出した腕にはなにも武器が無いように見えたが――ダビングはウォーマシンである。手の甲を守る装甲が開くと、指の付け根にあたるパーツが露出。小型ランチャーであるその部分からゲル状の粘着弾とネット弾が続けざまに放たれる。
「皆――って、うわぁああん、なにこれ、ネチョネチョするぅ!?」
「……確保完了、目標を無力化したと判断します」
 司に切り捨てられる仲間へと注意を取られた一瞬のうちにそれらが着弾。回避する暇など与えられなかったハート・ロバーが硬化していくゲル弾とネットによる二重捕縛の中でもがくが、その抵抗はまるで意味を為していない……粘着質な弾丸を受けたその姿はどこか色っぽくもあった。
「さぁて、そろそろ他の所も片付いたところか?」
「判らん――が、ひとまず情報源は確保だ。こやつに聞けば仕留めるべき首魁の場所も判るだろう」
 ハート・ロバーにまるで興味を示さない司と志乃に囲まれ、冷たい目線で見下ろされるハート・ロバー。彼女がこのダンジョンの最奥部……オブリビオンを統率する個体の部屋について白状するまで、そう長い時間はかからなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『チョコ色の肌をした半裸の巨乳』

POW   :    あら、私のここが気になるの?
【指先が触れたところ】から【特殊なフェロモン】を放ち、【誘惑や快感】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    だーめ、逃がさないわよ?
【組打ち】による素早い一撃を放つ。また、【服を脱ぐ】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    へぇ、たくさん来たのね。みんな、歓迎してあげて!
レベル×1体の、【胸】に1と刻印された戦闘用【チョコ色の肌をした半裸の巨乳】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。

イラスト:透人

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ウルフシャ・オーゲツです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●優美なる群れの姫
 むせ返るような汗の匂い。複雑に絡み合った体臭。ムスクのように甘ったるい香りが蔓延するのは、ダンジョンの最奥部に設けられた豪奢な一室である。
 嬌声、あるいは呻き声の上がっていたのはつい数分前迄のこと。今はもう、動く者も1人のみ。死屍累々と倒れ伏しているのは、特に選りすぐられた男たちである。オブリビオンによる男たちへの蹂躙が止んだのは、この部屋にも間遠に届く戦闘音が原因だ。
「近いわね……まったく、足止めも出来ないなんて――っていうのは、さすがに厳しすぎかしらね」
 その部屋の主――褐色の肌を持つ女性型オブリビオン、ハート・ロバーたちを統率する姫であるが故、ここから先はそう呼ぶが――はその豊満な体を惜しげもなく晒しながらベッドから立ち上がった。ベッドの近くに投げ捨てていた露出の多い服を着こみつつ、姫はぐっと背筋を伸ばす。
「かなり数が多いみたいだもの。誰か好みの子がいるといいんだけれど――」
 伸びの動作から手をすっと横へ振れば、途端に姫とそっくりな容姿をしたオブリビオンが大量に呼び出される。胸元に数字の刻印がある彼女らは、即ち姫の写し身。
「どれくらいの強さが適当かしらね?」
 そう言いながら写し身たちに指示をだし、適当な人数へとまとめていく姫。
「……ふふ、ハート・ロバーちゃんたちを乗り越えてこの部屋にまで到達しようとしている。その強さ、ベッドの上でも変わらなければいいのだけれど」
 写し身たちを前に、姫本人はベッドへと腰掛けて。
 彼女にとって、このダンジョンを攻略されるのは5度目のこと。5回目にして初めてである「自分とダンジョン攻略者との直接対決」に、姫は胸を高鳴らせていた。
ポプラ・エニーセブン
【POW】【惑】【アドリブ・絡み・お色気・貞操喪失OK】

「うっ、あのタイプのオブリビオンは……」
過去の戦いを思い出して萎縮し、お尻を押さえて硬直しちゃう

●行動
「ほらほら、こっちだよぉ」
と大声で言って挑発し、飛び回ったり【スライディング】と【スカイステッパー】を使って狙いを絞らせないように行動する

でも精神的な誘惑には弱いので、誘惑されたらもぢもぢして硬直しちゃうし、捕まったら力不足で逃げ出せないかな


ベルカ・スノードロップ

「申し訳ありませんが、私は巨乳だと滾らないので」
小さい方が脂肪が阻害しない分、刺激を受け止めやすいみたいですよ

まぁ、関係の無いことでふね
サクッと殺してあげます

滾らせている皆さんには
本体を色々な意味で蹂躙して頂くとして
私は露払いです
「皆さん、『お楽しみ』は本体とでお願いしますね」

皆さんにお楽しみ頂いている間に
【全力魔法】でUC発動
【誘導弾】の効果を乗せて
【投擲】【槍投げ】【スナイパー】で写し身を【串刺し】にします
狙うのは胸の数字の部分
串刺しにしたら貫通させずに
【属性攻撃】として雷属性の通常魔法攻撃
避雷針の応用での追撃をします

なるべく数を減らせると良いのですけどね


エルファス・アグリア
【惑】
▼アドリブ、エロ、ギャグ、何でも歓迎

▼王子の感想
「素晴らしい!その健康的に焦げた肌!豊満な胸!我が神剣が猛ってしまうぞ!」

▼使用UC【王子の本気】
重視は繁殖力、間違えた、攻撃力。

▼王子、全力で繁殖
「さぁ美しき魔性の姫よ、このアグリア神聖王国第2王子エルファスと繁殖するのだ!」
バサァっと全裸になり、ファさぁっと髪をかきあげてキメ顔で宣言、すかさず目にも留まらぬ『早業』で姫に我が神剣(下半身の方)を突き刺し『クイックドロウ』で『衝撃波』を放つ。
「素晴らしい身体だ…なぁ姫、私の子を産んでおくれ…そして我が夫人としてアグリアで暮らそう」
甘く囁きながら、姫が堕ちるまで徹底的に抱き、腹を膨らませる。


鳶沢・成美

何だかヨロヨロしている気がするがきっと気のせい……たぶん
「これで最後だ、がんばれ自分」と自分を”鼓舞”
倒せれば犠牲者の”救助活動”も容易になるしここが正念場

ボスオブリビオンを見て
「あーなんか結構好みに近いタイプの容姿……」
”コミュ力”と”言いくるめ”で
こんな事を言えば近づいてくるかもしれない(実際成美の好みに近い)
近づいてきたら”カウンター”で【火雷神道真】使用
「何だか惜しい気もするけど命の方が大事だし悪いね」


アイリス・ファル
@惑

「これ以上村の人たちに被害を出させたりしません。止めます!」

自分の体に天竜の加護を降ろし、力やスピードなどの身体能力を超強化して、接近戦を仕掛けます。身体が加護の力に耐えきれず出血しますが我慢です。また、写し身に対してはドラゴンランスを利用した【範囲攻撃】の【衝撃波】やリンドヴルムから発せられる威光を利用した【恫喝】によって牽制します。

良くも悪くも純粋なので服を脱ぐなどのわかりやすいお色気に対して激しく狼狽するでしょう。また、快感やフェロモンによる誘惑など精神ではなく肉体的お色気攻撃への耐性が低いです。正気に戻るときはエリザが思い切り頬をビンタします。


アズール・ネペンテス
あー…群れの長こいつか。こいつの技の分身下手すると千日手になるからな
ちょっと対策を立てておくか

分身で数の暴力をやってくるであろうことは目に見えてるから技を盗んでやり返しておくとして…盗んだ技で数の差をどうにかして【見切り】で狙いを看破しつつ【残像】【罠使い】で相手の思惑を崩す。

…とはいえ本当にめんどくせぇ技もってやがるなこいつ。敵の技を盗んでやり返すだけでも足りないなら味方の力も借用してさらに今まであったトラップに使われてた押収物全部使ってでもどうにかしねぇとまずそうだな

(アドリブ歓迎


四王天・燦


何故か歩き辛そう。
「妹分の危機でも盛ってるとは薄情過ぎだろ」
姫でなく宿った魂へ呟き妖魔解放

纏うはダークエルフ―愛し合ったハート・ロバーの魂。
体に戸惑うかも

『お頭と決別できるか?』
踏絵にしたくないから少しでも嫌そうならハーピーに替わる。
だけど名前もくれない人よりアタシ達を―新しい居場所を選んで欲しいな

組打を拒絶するように高速移動と逃げ足・見切りで回避。
アークウィンドを慣らす為に軽くジャグリングしてから斬の衝撃波で量産姫を斬葬。
本体は高速移動とダッシュで背後に回り暗殺

『アタシの中に宿ってんだ。夢で会えるさ。さ、名前だけど頭文字と季節と意外と優しい性格からハルでどうよ』
妖魔解放解除前に心の中に囁く


ダビング・レコーズ
彼女等にとってヒトは被食者でしかない
オブリビオンは未来を喰らうと言いますが、正にその言葉が示す通りなのでしょう
故に撃滅しなければなりません

【POW】【アドリブ連携歓迎】

複数の反応を感知
撃破目標の複製体と推定
包囲されないよう相対位置に留意しながら確実に各個撃破しましょう

接近戦主体の戦闘を展開
PR-2蒼雷の高速連射で牽制し反撃を封じながら瞬発力(ダッシュ)を駆使したスライディング機動で目標に高速接近
PB-2メタルステークを射突し串刺しにした上でバーストボルトの直撃打を与えます

被弾は盾受けで防御し攻撃を強行
何らかの手段で物理的に行動が妨害された場合、駆動系出力(怪力)を以って打開します


鈴木・志乃
@

……その余裕が恐怖に変わる時が
多分一番『そそる』んだろうね、男性陣に言わせれば

【UC発動】
【早業、投擲、念動力】
【目立たない】場所から魔法のトランプを投擲し、素早くその体を切り刻んでいきますか
当然腕や手や指先を優先
ごめんだけど、もう手加減しないって決めたの

【歌唱】の【衝撃波】で意識を【誘惑】
気絶した方が楽になれると思います
攻撃は光の鎖で【武器受け】し【カウンター】狙いますよ
【第六感、見切り、スライディング、ダッシュ】で避けていきましょう
困ったときの【オーラ防御】

実はこのトランプ、実戦で使うの初めてです。
上手く機能すると良いんですが、ねっ!!


時雨・零士
最後まで女の子相手なんだな…アンタみたいに可愛い子相手ってのは特別気が引けるんだが…やっぱ共存とかはできないかね…?例えば旦那貰う代わりに街を守るとか契約すりゃ共存もできそうだが…。

ポーズ取って「変身」!

【ダッシュ】で懐へ入り【グラップル、格闘、早業】で格闘戦。ただ、「気になるの?」や加速した「逃がさないわよ?」の誘惑や色仕掛け等に困惑し非常に翻弄され、押し倒されて流されたり。
流されるも、余韻等で気を抜いたトコでクロスメモリでストームドラグーンへ【フォームチェンジ】。風の鎧で吹き飛ばし、竜巻の【属性攻撃】で動きを封じて【捨て身の一撃、怪力、力溜め、ジャンプ】カオスエクストリーム!

※アドリブ歓迎


日向・和子


チョコ色!半裸!!巨乳!!!
最ッ高な属性テンコモリじゃないですか、ヤダァァァァ!
出来る事ならお持ち帰りしたい!

けど、出来ないのが悲しい性ね。
ならば今を楽しむのみ!

【作戦】
なぜ、これをさっきまで使わなかったのか…。
こんな属性を多く持つ子がいるならばそれ相応の業で
行くしかないわね。

どんな業かって?ふふふ、わからない?
どこからどうやって出て来て何するかもわからないでしょう?
正解は…これよ!
秘技!「女の子にエロと言ったら触手よね☆」
数字の刻印が小さい子から狙うわよー!

アドリブ、ギャグ、お色気、何でもOK。
逆にやられてもいいし好きなように扱ってください。



●開艶
 洞窟の最奥部を木製の扉で区切っただけでも随分と印象は変わる。これまで生存者が捕らえられていた場所が岩肌をさらけ出し、鉄棒を渡して適当に区切っただけのスペースであっただけになおさら。そしてその部屋に突入した瞬間、猟兵たちは甘ったるくも生臭い性臭に顔を顰めることとなった。
「ハァイ、いらっしゃい。ここまで自力で来たのはあなた達が初めてよ」
 部屋の最奥部に置かれたベッド、そこに腰掛けた姫が気楽な声で猟兵たちに声をかける。その周囲には十体程度の写し身が侍っており――さらに目を凝らせば、部屋の隅に投げ捨てられた瀕死の男たちの姿。
「気配がしたから、お部屋の掃除頑張っちゃったわ……どうか、楽しませて頂戴ね」
 ウィンクからの投げキッス。一般人であれば性別関係なく魅了するその動作を受け――
「申し訳ありませんが、私は巨乳だと滾らないので」
 折り目正しく、ストライクゾーンから外れていることを申し出るベルカ。
「――ひうっ」
 同じ容姿のオブリビオンにトラウマがあるせいで息をのみ硬直するポプラ。
「美しい……まさに魔性の姫! 我が名はエルファス、アグリア神聖王国第2王子なり! 我が猛る神剣、その身に受け入れていただこうぞ!」
 そして、戦意……とは違う下心を滾らせ堂々と名乗りを上げるエルファス。エルファスのあからさまな言動に呆れたため息をつく猟兵がいないでもないが、それはともかくとして猟兵側でも特に変わった反応を示したのはこの3者であった。大抵の者はオブリビオンを前にして戦意を昂ぶらせるか、あるいはその美貌に見惚れるかである。
「最後まで、女の子相手か……やっぱ、共存とかはできないのか? 旦那を貰って、代わりに街を守るとか、やりようはあるだろう?」
「お言葉ながら零士、当機の認識はそれと異なります。部屋の隅を見れば判るように、彼女らにとってヒトは被食者でしかないのです――あれは、オブリビオンが喰らった未来のひとつ。故に、撃滅せねばならないのです」
 魅了を振り払いつつ、なお諦めきれぬ様相で融和を申し出る零士をダビングが言葉で引きとめた。
「あら、そこの機械巨人の方が良く判っているわね――男は貪る、女は討ち捨てる。それが私たちよ? ……そこの零士っていう子は随分と入れこんでくれたみたいだけど――ごめんなさい、餌にしか見えないわ」
「――そうか、なら、仕方ない」
 零士がベルトを操作しアーマーを装着。マシン・コールはクロスメモリ、ストームドラグーン――零士の纏う風の鎧が、部屋中の空気を掻き乱す。
 開幕の合図は、それで十分だった。

●戦蕩
「これ以上、村の人たちに被害を出させたりしません――リンドヴルム、力を!」
 ベッドに腰掛けた本体を除き、写し身達が一斉に猟兵へと飛びかかる。竜の加護を降ろした反動で血の涙を零すアイリスに対してもその襲撃は同様。
「生真面目なシスターさんね? ……でも、せっかく女の子に生まれたのだから、それを楽しまないと損よ?」
「どういう意味っ――!」
 写し身もまた、ある程度の思考能力を持つ。アイリスを誑かすような狂言と共に超高速で放たれる組打ちに、なんとかドラゴンランスを合わせて防御。が、それは1撃目の話。するりと、空中に衣服を残しアイリスの視界を塞ぎながら写し身が2撃目を放った。対応するべく攻撃の気配に目線を向ければ――そこにあるのは上裸となったオブリビオンの姿。
「なっ!?」
「ふふふ、まだまだおこちゃまね」
 驚き、狼狽したアイリスの隙を付き、写し身が格闘術を披露。アイリスの小柄な体躯を容赦なく組み伏せ、地面へと投げ落とす。
「さぁ、このままゆっくりと――」
「イヤッフゥウウウウウ!」
 そして写し身がぺろりと舌舐めずりをしてアイリスをその毒牙にかけようとした瞬間、鬨の声と思えなくもない和子のサイコーにハイな雄たけびが戦場に響いた。
「もう我慢ならん、最ッ高な属性テンコ盛りにこれ以上我慢ができるか!? いや、できぬ! 故に、今を楽しむのみっ!」
「急に、何を言いだして――」
 素っ頓狂な声を上げながら向かってくる和子に、思わず怪訝そうな表情を見せて聞き返して「しまう」写し身。そしてそれこそが、和子が先の声を挙げた理由である。
「ふふふ、今、そう疑問に思ったわね! その答えはつまりこれ……女の子にエロと言ったら、触手よねぇっ!」
「何をふざけた事をぉおおおおおおお!?」
 その瞬間、写し身の近くに紫色の触手塊が召喚され、まるでカメレオンが昆虫を捕らえるときのように勢いよく写し身を取り込んだ。ユーベルコード、謎を喰らう触手の群れ――単純明快な動作機構を持つそれは、戦闘中に奇怪な声を上げるという和子の行動への疑問をトリガーとして写し身をめくるめく触手地獄へと引きずりこむ。
「あ、ありがとうございます」
「問題ないわ、私は楽しい、あなたは助かる。ウィン・ウィンね!」
 主君の元を離れ猟兵全体のカバーを行うように動いていた少女騎士エリザに救出され、和子へも礼の言葉を投げるアイリス。頬が赤いのは、自分を鼓舞するために頬を叩いたのだけが理由ではあるまい。
「さぁ、この子は私がお楽しみ……じゃなくて相手をするから、別の子をお願いするよ!」
「はい、判りました――リンドヴルム、次は油断しませんよ」
 和子の手によって戦場のBGMに悩ましげな喘ぎ声が加わりつつあるが、それは意図的に聞き流すことにするアイリス。降ろした竜、リンドヴルムに声をかけつつ、油断なく立ち回ることを狙ってアイリスは他猟兵の戦闘の援護へと向かうのであった。

●数と数
 一方、アズールは以前に同種のオブリビオンと対峙した際の苦い経験から、即座にひとつの行動を決め打ちしていた。
「分身技を相手にし続けると、千日手になるぜ……分身の対処は俺がやる! 皆、可能な限り本体を狙いにいって――」
「あら、この技についてご存じなのね? なら見逃せないわ」
「そう来るのだって、計算ずくだよっ!」
 技能:略奪者。アズールの持つユーベルコードのうちの1つであるそれは、オブリビオンのユーベルコードをコピーするものだ。仲間へと向けたアズールの言葉に含みを感じた写し身が襲いかかってくるが――それもまた、アズールの計算の一端。写し身の攻撃を防御することをトリガーとして、略奪者が作動した。
「悪いがその技……盗らせてもらうぜ!」
 瞬時、アズールの姿が蜃気楼のようにぶれ、その陽炎1つ1つが兜の額に「1」と刻まれたアズールの写し身として顕現していく。その数およそ2ダース――個々の戦闘能力こそアズールに劣るとはいえ、数の暴力に対しては数の暴力で反撃するという作戦自体はここに成立した。
「――撹乱、感謝!」
 広いとはいえ、既に猟兵を合わせればこの大部屋に40人もの人数がひしめき合っている状況だ。まさに乱戦ここに極まれり、といった戦場でアズールに声をかけつつ暗躍する猟兵が1人――物陰、人陰を問わず隠れ身の技術で渡り歩きながらトランプカードを投擲しているのは志乃だ。
「ごめんだけど、もう手加減する理由がないわ――気絶した方が楽なのを覚悟なさい」
 ユーベルコードによって即座に補充されるそのトランプカードは、そのサイズもあいまって乱戦の中ではこの上ない暗器として機能する。命中すれば即座にカードの幅に等しい領域を問答無用に切断するのだ。ただでさえ混み合い、攻撃が交差するこの戦場において間合いを読ませない投擲はじわりじわりと写し身たちの戦闘能力を奪って行く。
「そっちこそ、支援ありがとよ――壁は引き受けた!」
「了解です、確実に戦力を削らせて貰います!」
 顕著な撃破こそ見せぬものの、アズールと志乃の連携は着実にオブリビオンを追い詰めていく。

●突破
「こっちのやり方を知ってる子がいるなんてね――少し、計算外だったわ」
 ベッドに腰掛け、優雅に戦場を鑑賞していた姫がついに立ち上がる……写し身の数はじりじりと減らされており、既に写し身の胸元に刻まれた数字は開戦直後と比べれば半減している個体もいる。すべてを「1」の個体として再展開すればまだ数的優位は確保できるが、と思案する姫。
 そこへ――
「――妹分が危機にあったっていうのに、随分と薄情だったんだな」
「……でも、貴女も楽しかったでしょう?」
「それとこれとは――話が違う!」
 写し身たちの壁を越え、此処に来てようやく姫の元へ肉薄する猟兵が出た。妖魔解放のユーベルコードでハート・ロバーの姿を借りうけた燦である。
「そうかしら? 肉欲に溺れ、情に絆され――そうやって魂を檻に捕らえる。性別は違えど、やっていることは同じではなくて?」
「……違う! 少なくともアタシは、配下に名のひとつもつけないようなアンタとは――!」
「そうやって吠えてなさいな。誑かす相手が少し違うだけで、本質的には同じよ?」
 先に調伏し、魂を取り込んだハート・ロバーの力も借りて姫へと立ち向かう燦。とはいえ、仮にもそのハート・ロバーを配下としていたのが目前の姫である。能力の傾向を見切られ、有効打をなかなか放てない。
「乱戦で大変だったけど――ボクも手伝うよ、燦ちゃん!」
 そして1人が写し身の壁を越えれば、それに続く者も出た。写し身たちの気を引くように戦場を飛びまわっていたポプラが、陽動の対象を姫本人へと切り替えて燦の援護に出るが――
「ちいちゃなフェアリーねぇ――可愛いけれど、ちょっと迂闊よ?」
「え――?」
 ポプラが姫の注意を惹きつけるように飛びまわっていたところへ、ばさりと布が投げつけられる――もちろん、姫が脱いだ服である。フェアリーのサイズからすれば巨大の一言で済まないその服に面食らう暇もなく、瞬く間に姫がポプラを拘束した。
「あんまり五月蠅いと――食べちゃうわよ? っていうか、ふふ、本当に小さくて食べちゃえるわね」
「その手を離せ――!」
「やぁよ……っと」
「うわぁあああぁぁぁ」
 ポプラを救出しようと接近戦を挑む燦を片手でいなし、そうしながらポプラをもぐりと口へ含む姫。まるで咥え煙草のような様相でポプラの下半身を咥え、れろれろと舌でフェアリー・スティックを味わう様を見せつけるのは燦への挑発だろう。
「――やっぱり、アタシとアンタは違う! 少なくとも戦場でアンタみたいに盛れる自信はないからな!」
 怒鳴りながら短剣を振りかざす燦。迎え撃つ姫は、ニマニマとした表情でそれに応じた。

●ミラー・ブレイカー
「ようやく、本体に届く方が出ましたか――であれば、そろそろこの無駄な脂肪の多い奴らを一掃して露払いができますね」
 しかし、そうやって燦が姫の本体を釘づけにすることにより叶う戦術もある。アズールと志乃を中心として「持ち堪える」タイプの戦術をとっていた猟兵たちの中から、ベルカがひとつのユーベルコードを発動した。
「なら、写し身は俺が抑える!」
「ええ、宜しくお願いします、アズールさん――お楽しみ希望の方には本体が残っていれば十分でしょうから、あとは避雷針の要領です」
 一挙に展開されるは、漆黒の魔力で形成された投槍が百数十本。それらが、アズールの作りだした写し身ごと、オブリビオンの写し身たちを貫く。
「おっと、雷なら僕に任せてくれ! 結構好みなタイプだからちょっと気が引けるけど――!」
 名残惜しい、と言葉に出しつつも、この場面で手加減をできるほど命を投げ捨ててはいない。成美が呼びだした「火雷神道真」が、先の投槍に劣らぬ数の雷礫を放った。
「これで最後だからね、惜しがっているわけにもいかないんだ」
 雷礫が狙うはベルカの残した投槍。それで地面に縫いとめられた写し身たちはロクな回避行動も取れず雷に焼かれ、灰となりながらその姿を骸の海へと還していく。

●穿つ者
「写し身を撃退するのにこれ以上の戦力は不要と判断――本陣へ吶喊します」
 ベルカは写し身を縫いとめるのに、成美はそれらにトドメの一撃を落とすので手一杯。アズールと志乃、および途中から彼らを援護していたアイリスはここまでの戦闘で疲労の色が濃く、和子は他の者の邪魔にならぬ位置で触手プレイを続行中。ついでに言えばエルファスは戦闘開始しばらくして写し身1体を伴っていずこかへと姿を消している。本体である姫にはポプラが拘束されており、対峙する猟兵も燦のみ。そういった状況を省みてダビングは真っ先に燦の援護へと向かった。
「写し身たちが、もう全部やられたっていうの!?」
「残念ながら、その通りです。そして、追加の召喚は当機が許しません」
 燦の攻撃をいなした姫が追加で写し身を呼ぼうとするが、その行動を潰すようにしてダビングの持つ突撃重PR-2蒼雷が牽制する。行動の出鼻を挫かれておたつく姫――そして、その一瞬はダビングにとっては接近するのに十分な時間。全身のスラスターを噴かした高速滑走で間合いを詰めるるダビング。タイミングを見計らいポプラを救出しながら離脱する燦と入れ替わるようにして姫の懐へと飛び込んだダビングは掌底を叩き込んだ。
「――ひとつ忘れてたよ。アタシには、アンタと違ってこういう仲間が居るんだってね」
「……っ!」
 バックステップを踏みながらの燦の言葉に姫は顔を歪め悪態を吐こうとするが――ダビングの掌底から放たれたプラズマ・スフィアがその全身を痺れさせ、言葉を吐くことどころか一切の行動を禁じる。
「戦闘中、ずっと悩んでたけど――燦とてめぇが話してるのを聞いて思いなおしたよ。仮にオブリビオンが人々と共存できるとしても、それはてめぇとじゃないってな!」
 そして、全身が痺れ硬直した姫に対し、零士の必殺の一撃が放たれる。
「あばよ、オブリビオン――」
 洞窟の天井付近まで跳躍し、存分な位置エネルギーを得てから放たれる蹴りの名はカオスエクストリーム。ダビングの一撃を喰らっていた姫に、それを回避する余力はもう残されていなかった。

●ハニー・トラップを踏みつぶす者
 猟兵たちの連携攻撃を受けて倒れ伏すオブリビオン。そのころには写し身たちも一つ残さず討伐されており、猟兵たちはこれで決着か、とため息をひとつ付いた。
 だが――
「ま、まだよ……まだ――!」
「その生命力、敬服に値するものであるな」
 全身を震わせながら立ち上がろうとした姫に猟兵たちが構えたが、それを制するようにエルファスが前に出た。途中、どこかへ姿を消していた彼だがどうやら写し身とは存分に楽しんできた後のようである。
「諸君、このオブリビオンの始末は私に任せてもらえないだろうか? ……なあに、ここにいるメンバーの中では私が一番体力を温存している。心配は無用だ」
 まぁ、道理だな、と。途中、写し身としけ込んでいたことをうっすらと理解している一部の猟兵たちは、少しくらい仕事をしろという眼で見つつもエルファスの理屈に頷かざるをえなかった。
「それと、部屋の隅の男共を運び出すにも人手が居るだろう? さぁ、このオブリビオンは私に任せたまえ」
 エルファスの大仰な言い回しに、ああ、まだヤリ足りないのねとさらに一部の猟兵が理解を得る。少女騎士エリザがぺこぺこと主君の傲慢な振る舞いに頭を下げているのも猟兵たちの諦めを加速させた。
 疲労が激しい者は優先的に帰還準備、余力がある者は要救助者の運搬、そしてエルファスはオブリビオンへのトドメ、と比較的スムーズに話が進んでいく。10分もすれば、ダンジョン最奥部に残るのは姫とエルファスだけとなった。
「痛んでなお、素晴らしき身体を持つ姫よ――私が寵愛をくれてやろうぞ。存分に味わい、果てるが良い」
 ――そして、オブリビオンは1つの事柄を学習し骸の海へ去ることとなる。いかに色香でもって人々を惑わし罠にかけようとも、底なしの色欲を持つ者にとってそれらのハニー・トラップはただのアトラクションでしかないのだ。

●とある村の顛末
 猟兵たちが救助した生存者の数は、合計でおよそ40名。一部の者が過激なまでの労働(意味深)によって死に至っていたものの、冒険者も含めた生存者の大半は――そう、一部を除く大半は友好的に迎え入れられた。友好的に迎え入れられなかった者がどの様な者かと言うと……ハート・ロバーや姫の影響で貞操観念が著しくずれてしまった者が主である。他にも、恋人や妻との夜の生活に刺激不足を覚えた者も含まれており、彼らの更生には少なからぬ時間が掛ることとなるだろう。
 とはいえ、オブリビオンの略奪により滅びかけていた村は猟兵たちの活躍により守られたのだ。今はその結果で良しとし――もし、またオブリビオンに狙われるようなことがあれば、その魔の手を払う。それが猟兵としてできる最大の助力となるのを忘れてはいけない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月12日


挿絵イラスト