【サポート優先】すいーつ・とれいん・すいーつ
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
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「スイーツ列車に興味はあるか」
山立・亨次(人間の猟理師・f37635)が不意にそんなことを聞いてきた。
曰く、車内がカフェのようになっており、車窓から移りゆく景色を楽しみながら、スイーツを味わうことが出来る列車なのだが。
「都市伝説化している、友好的なゴーストの運営するスイーツ列車がある」
ウェイトレスは一本足だが、可愛らしい少女の地縛霊・イッシャ。
調理担当はレンジと合体した巨大な猫の妖獣・レンジネコ。
このイッシャとレンジネコは友達だが、以前は特殊空間に迷い込んだ人間を殺害する、能力者討伐対象のゴーストだったようだ。
だが、ある日特殊空間に取り込んだパティシエが、イッシャが餓死した子供の残留思念から生まれた存在であること、またレンジネコは常に自分以外の何かを焼いていないと自分の身がレンジの熱に苛まれ続けること、そんな一人と一匹の境遇に同情し、レンジネコの熱で人を殺す代わりにチーズケーキを焼き、イッシャに食べさせたそうだ。
その美味しさにイッシャは感激。レンジネコもずっと嫌いだったこの身体の一部が友達を、誰かを喜ばせることが出来るのかと改心。
元々、降りられない列車として生成していた特殊空間を作り変え、一人と一匹は特殊空間スイーツ列車を始めたそうだ。
疲れた甘い物好きの人が、いつもの列車に乗り込むと、運がよければ乗ることが出来る。材料費さえ払えば、食べたいスイーツを出してくれるのだ。心もお腹も満たされて、降りればそこは先程までの駅に変わりなく、時間も乗った時のまま。
その列車は日本全国を走り回っているようで、いつどの駅に現れるなどの法則性はなかったのだが。
「金沢市を中心に、オブリビオン溜まりが現れ始めただろ。このスイーツ列車も、金沢市内のとある駅を通り過ぎようとした時に、オブリビオン溜まりの影響で形成されたゴーストタウンの中に取り込まれちまったそうだ」
更に、これは偶然と言うか運命の悪戯と言うか。
オブリビオン溜まりから出現するリリス化オブリビオンの苺雪兎は、その名の通り苺が大好き。どうやらリリス化オブリビオンとしての彼女の欲望は色欲ではなく、食欲のようである。それもスイーツ系の。
故に、特殊空間スイーツ列車がゴーストタウン内に囚われたと知り、探し回っているらしい。
見つかって乗り込まれてしまった場合、イッシャとレンジネコは抵抗するが、相手はオブリビオン。苺スイーツを作ってくれないと見るや、容赦なく殺してしまうと言う。
「ただ、スイーツ列車が見つかるまでのオブリビオンは散り散りになってて探すのは骨が折れる。だから俺が、グリモアの力でお前達をスイーツ列車内に転移させる。そしてお前達が苺スイーツを食いまくって、敵を誘き寄せるんだ」
イッシャ達は心を入れ替えた今となっては人間やそれに近しい種族が好きなのと、助けに来てくれた相手の言うことならと快く苺スイーツを提供してくれる筈だと。
一頻り堪能したら、匂いを嗅ぎつけてくるのか何なのか、苺雪兎の集団が乗り込んでくる。そこでイッシャ達が特殊空間の本来あるべき姿である『主を倒さないと出られない空間』に変換して苺雪兎集団を閉じ込めるので、猟兵はイッシャ達を守りつつ苺雪兎らを一網打尽にするのだ。
「本来なら今時期は苺のシーズンじゃねえが。特殊空間だしな。旬ものと比べても遜色ない甘さと瑞々しさらしいぞ」
縁があればその内行ってみてえモンだな、と亨次はひとつ呟いて。
グリモアの梟が鳴いた。
絵琥れあ
お世話になっております、絵琥れあと申します。
ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします。
(但し通常参加はタイミングによっては流れる可能性があります。同章受付中の再送は歓迎です)
流れと詳細は以下の通りになります。
第1章:冒険『マヨナカの片道切符』
第2章:集団戦『寂しがり屋の苺雪兎』
第1章では特殊空間スイーツ列車で苺スイーツを堪能していただきます!
特殊空間の列車というシチュエーションではありますが、選択肢にあるようなアクションは発生しません。実質ほぼ日常章。
メニューはオープニング公開後、可及的速やかに断章に掲載いたします。
第2章では苺スイーツに誘われて姿を現した『寂しがり屋の苺雪兎』集団との戦いになります。
章開始時点で全てのオブリビオンが乗り込んできており、またイッシャが特殊空間を封鎖する為、逃走の心配はありません。
全てのオブリビオンを撃破出来ればオブリビオン溜まりは消滅、駅のゴーストタウン化も解消されスイーツ列車も解放されます。
サポート優先シナリオのため、調子や現行シナリオの進捗と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 冒険
『マヨナカの片道切符』
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POW : 力ずくで列車を止め、破壊する
SPD : 列車の外に出て、襲い来るゴーストを迎え撃つ
WIZ : 特殊空間を発生させている大元を叩き、脱出する
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
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「わっ!」
「ニャー!!」
突如、車内に現れた見慣れぬ顔に驚きの声を上げる一人と一匹。
和風ロリータ……と言うほどではないが、ワンピース風に可愛らしくアレンジされた赤い着物の上から白くフリルのあしらわれた白いエプロンを纏った、一本足だが可愛らしい少女。
イエネコより遥かに大きく、ちょっとカフェ店内……ならぬカフェ車内では動き辛そうだが、レンジで楽しげにケーキを焼いている猫。
イッシャとレンジネコだろう。思わぬ場所から現れた猟兵の姿に最初は戸惑っていたようだが。
「お、お客さんですか??」
その問いに事情を話せば、そうだったんですね! とイッシャは笑顔を向けて。
「そういうことでしたら、是非当店の苺スイーツを味わっていってください! メニューは席ごとに置いてありますので、お好きな席へどうぞっ」
「ニャーン」
促されて適当な席に着くと、メニューが置いてある……が、白紙だ。
そう思った次の瞬間、文字が浮かび上がってきた。
🍓春気分♪ストロベリーフェア🍓
【生クリーム系】
・ストロベリーショートケーキ
・ストロベリーロールケーキ
・ストロベリーフルーツサンド(キウイ入り※キウイ抜き可)
【カスタード系】
・ストロベリータルト
・ストロベリーミルフィーユ
・ストロベリーシュークリーム
【チョコレート系】
・ストロベリーガトーショコラ
・ストロベリーチョコフォンデュ
【チーズケーキ系】
・ストロベリーレアチーズケーキ
・ストロベリーチーズケーキクレープ
【その他】
・ストロベリープリンアラモード
・ストロベリーアイスクリームパフェ
・ストロベリースフレパンケーキ
・ストロベリーフレンチトースト
・苺大福(こしあん/粒あん選べます)
【ドリンクメニュー】
・ストロベリージュース
・ストロベリーシェーキ
・ストロベリークリームソーダ
・ストロベリージャムロシアンティー
……成程、結構何でもアリらしい。
試しに一人が注文してみると、先払いと代金を請求された。材料費を考えると妥当な金額ではあるが。
すると、何故かイッシャはその代金をレンジネコのレンジへ投入した。すると、レンジネコがニャーと高らかに鳴いたかと思うとレンジが動き出す。
チーン、と軽快な音が聞こえたと同時に、レンジの中から注文の品が出てきた。しかも明らかに冷たい料理まで出てくるようだ。なにこれロストテクノロジー?
「特殊空間は何でもアリですからっ」
お待たせしましたー、と笑顔で注文の品を運んできてくれるイッシャ。
……そっかあ、その一言で全てが片付いてしまうんだね……。
フェリチェ・リーリエ
なにやら苺ってワードが聞こえてきたので飛び込んだ苺色の瞳の自由農夫。
苺は好きだべ、おらは苺みたいに可愛いし!(←)
あまり見たことがない電子レンジに興味津々、へー、これ一台で何でも作れるんだべか!?異世界のテクノロジーってやつはすげえべなー(*特殊空間だからです)
普段は作る側だけどもちろん食べるのも大好き、気になるもんはいっぱいあるけどもまずは基本のショートケーキで!あとロシアンティーも!
うんめぇっぺな!今苺は旬でねえのにこの色艶と瑞々しさ!甘さも申し分ねえべな!ロシアンティーのジャムも自家製だべか?
…これ材料の苺はどっから取り寄せてるんだべかな?
あっという間に完食、次はタルトいってみるべか!
●
苺好きのオブリビオンを誘き寄せるべく、急遽スイーツ列車にて開催されたストロベリーフェア。
そう、苺。ストロベリー。それらのワードを敏感に察知し、グリモアの転移から現場へと飛び込んだフェリチェ・リーリエ(嫉妬戦士さんじゅうはっさい・f39205)である。
「苺と聞いて! 苺は好きだべ、おらは苺みたいに可愛いし!」
なおツッコミ不在である。
いえ、確かにあどけないお顔立ちに苺色の瞳の可愛らしいお嬢さんですけれども。実年齢(自粛)
そんなエンドブレイカー出身のフェリチェ、異世界の技術――即ちレンジに興味津々。
「へー、これ一台で何でも作れるんだべか!? 異世界のテクノロジーってやつはすげえべなー」
「そうなんです! レンジネコさんは何でも作れてしまうんですよっ」
「ニャーン!」
あくまで特殊空間のなせる業であって、普通のレンジでそんなことは出来ない筈なのだが、訂正する者はここにはいない。
さて、一頻り観察して満足したところで。
「普段は作る側だけども、今日は食べるのを楽しむべよ! 気になるもんはいっぱいあるけどもまずは基本のショートケーキで! あとロシアンティーも!」
「ショートケーキおひとつ、ロシアンティーおひとつですね! 少々お待ちくださいー」
因みにメニューにはダルク金貨での金額が記されていた。異世界の貨幣にも対応してくれるらしい。
チーン、と軽快な音の後、お待たせしましたと運ばれてきた注文の品は宝石のような苺がふんだんに使われ、ケーキはクリームたっぷり、芳醇な紅茶も食欲をそそる。
そして肝心のお味はと言うと。
「うんめぇっぺな! 今苺は旬でねえのにこの色艶と瑞々しさ! 甘さも申し分ねえべな! ロシアンティーのジャムも自家製だべか?」
見た目に違わず絶品でした!
苺が甘い為か、クリームの甘さは控えめでしつこくなく、寧ろ苺の味がぐっと引き立てられている。スポンジも程よい柔らかさと量で、かさ増し感もない。ジャムの甘酸っぱさも絶妙なバランスで、紅茶に仄かながら爽やかな甘さを与えていて……。
「……これ材料の苺はどっから取り寄せてるんだべかな?」
あ、遂に不可解なことが起きていると薄々感じ始めた様子。
けれども食べ進める内に、その疑問も甘く蕩けて忘れてしまい。
「次はタルトいってみるべか!」
「はーい、ストロベリータルトおひとつー」
あっという間に次のオーダー入ります!
大成功
🔵🔵🔵
シルヴィ・フォーアンサー
……甘いもの食べ放題。
『お金は自腹だがな』
後の戦闘を考えるとミドガルズ持っていきたいけど列車にキャバリアはキツそう。
というわけでアーマード・ミドガルズで身にまとってから移動。
ちょっと物騒な見た目だけど暴れたりしないからね。
ストロベリージュース、ストロベリーレアチーズケーキ
ストロベリータルト、ストロベリーショートケーキ。
ストロベリーフレンチトーストストロベリーとシュークリーム。
このくらいかな……もうちょっと食べたいけどすぐ満腹になっちゃうんだよね。
お持ち帰りOKなら苺大福持って帰りたいけど。
……ちなみにこの後戦ったりするわけだけど銃とかうって列車って壊れないの?
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整った顔立ちでありながら、その出自故に感情の起伏に乏しい少女。それがシルヴィ・フォーアンサー(自由を求めた脱走者・f41427)であるが。
「……甘いもの食べ放題」
『お金は自腹だがな』
この時ばかりは表情にこそ大きな変化はないものの、確かにその苺の色にも似た赤い双眸をきらきらと輝かせていた。
因みに、程々になと言わんばかりに静かに釘を刺したのは、サポートAIユニットのヨルことヨルムンガンドである。甲斐甲斐しくシルヴィの世話を焼いているようで、そこはかとなく囲っている感もある。
さて、当のシルヴィ本人であるが、何やらキャバリアをそのまま武装化したような物々しい姿をしているが。
「ちょっと物騒な見た目だけど暴れたりしないからね」
「はぁい」
と言うのも、本来ならば後の戦闘のことを考えてクロムキャバリアのミドガルズを持ち込みたかったのだ。しかしここは列車。即ち車内。
列車を内側から破壊するか、特殊空間の謎パワーで機体が損傷するかの未来があり得ないことではなかったので、こうして武装化して身に纏っているのである。
とは言え、食べる分には何も問題はなく。
「ストロベリージュース、ストロベリーレアチーズケーキ、ストロベリータルト、ストロベリーショートケーキ。それからストロベリーフレンチトースト、ストロベリーシュークリーム」
まるで詠唱のように淀みなく言い切った。
それをひとつひとつイッシャが一生懸命復唱する中。
「このくらいかな……もうちょっと食べたいけどすぐ満腹になっちゃうんだよね。お持ち帰りOKなら苺大福持って帰りたいけど」
『いや充分多いぞ』
と言いつつ、さりげなくイッシャにテイクアウト可能か確認するヨルである。守ってくれるお礼として包んでくれるそうです。
さて、程なくして注文の品々が運ばれ、テーブルの上はずらりと赤い宝石箱のように苺スイーツが並ぶ。
苺の甘さを活かす為、クリームや生地の甘さは控えめ。それでもぼけた味なんてことは全くなく、苺は濃厚でジューシーながら全体的にも程よく絶妙な味わい、食感。どれも食べ応えのあるものばかり。
食べ進める中でジュースを一口飲み下して、シルヴィはふと。
「……ちなみにこの後戦ったりするわけだけど、銃とかうって列車って壊れないの?」
「壊れますよ」
「壊れるんだ」
「でも、私がいればすぐに修復されます!」
『凄いな』
本当に何でもアリだな特殊空間。
大成功
🔵🔵🔵
響納・リズ(サポート)
「皆様のお役に立てるよう、頑張りますわね」
移動時には、急ぐ要素があれば、サモン・アーティアを使って移動します。
洞窟など罠が予想される場所では、慎重に進み、万が一、けが人が出た場合は、回復UCにてすぐに癒します。
調査の際は、タロットを使っての失せもの探しや、礼儀作法を使っての交渉。聞き耳等を駆使して、情報を得ようとします。
交渉時は相手の機嫌を損ねないよう気遣いながら、気持ちよく話してくれるように進めます。
共同で進む際は、足手まといにならないよう、相手を補佐する形で参加したいと思います。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです。
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「お待たせしましたー」
目の前のテーブルに並んだ、ストロベリーミルフィーユとストロベリージャムロシアンティー。
苺の色鮮やかさと艷やかさ、そして香り高い紅茶に響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)は思わず声を上げていた。
「まあ……秋でもこのような見事な苺のスイーツをいただくことが出来るなんて。考えたこともありませんでしたわ」
「ごゆっくりお召し上がりくださいー」
にっこり笑うイッシャの健気さにも、自然と柔らかな微笑みが零れるリズ。
しかし、実際のところゆっくり……とは行かないかも知れない。何故なら、この列車を狙っているオブリビオンがいると言うのだから。
(「折角のスイーツですもの、しっかり味わわなければ勿体ないですわ。けれど油断出来ないのも事実。いつでも動けるようにはしておきましょう」)
心構えがあるだけでも違う筈だ。
ドアや窓に気を配りつつも、まずは紅茶をストレートで一口。どうやらディンブラのようで、渋みはあるが後味爽やかで芳醇。ジャムに合わせることを想定した味わいと言える。
そこで今度は、本場流にジャムをスプーンで少量掬って舐め、紅茶を口に含んだ。こうすることで紅茶の温度を損なわずに甘さを加えることが出来るのである。
さて、肝心の味の方は。
(「フルーティーで甘酸っぱい、苺ジャムの風味が活きますわね……渋みも程よく和らいでいますわ……」)
味と香りを楽しみ、次はミルフィーユ。
クリームがはみ出ないよう丁寧に、ナイフとフォークで切り分け一口。さくりとした食感に苺のジューシーな甘酸っぱさ、そしてカスタードクリームの絶妙なまろやかさが、甘さは残しつつも苺の引き立て役に徹し、調和の取れた味わいと食感を生み出している。
「とても美味しいです。この列車でしか食べられないのが惜しい気もしますが……奇跡のような出会いだからこそ、より特別に感じるのでしょうね」
「えへへ、ありがとうございますっ」
リズの言葉にイッシャがはにかみ、レンジネコも誇らしげににゃんと鳴く。
彼女達を、その大切な場所を絶対に守らなければと、リズは改めて強く思うのだった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『寂しがり屋の苺雪兎』
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POW : ヘヴンリィ・ストロベリー・ストーム
戦場全体に【苺果汁の雪(ストロベリースノウ)】を発生させる。レベル分後まで、敵は【苺色のベタつく雨】の攻撃を、味方は【優しい雪】の回復を受け続ける。
SPD : 小苺奏甲
【小さな苺】を纏わせた対象1体に「攻撃力強化」「装甲強化」「敵対者に【苺の香りによる腹ペコ状態】を誘発する効果」を付与する。
WIZ : 苺影杖
自身と武装を【苺のオーラ】で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。また、[苺のオーラ]に触れた敵からは【生命力と満腹感】を奪う。
イラスト:nico2
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。
口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。
食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆
※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。
緋月・透乃(サポート)
『今日も元気に食べて楽しく戦おうね!』
人間で22歳の女性です。
いつも元気で、強敵との戦闘、食べる、スリルを味わうことを好みます。
基本的に自分の楽しみのために行動し、敵味方問わず他人の心情等には配慮しません。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します。
戦闘では真っ正面からの突撃を好み、負傷は気合いで耐えれば良いと考えています。
戦闘以外のことも大体気合いと力でなんとかしようとします。
脳筋です。
武器は主に『重戦斧【緋月】』を使用しますが、他の武器の方が有効そうならそちらを使用することもあります。
クロムキャバリアでも生身で戦います。
不明な点はおまかせします。よろしくお願いします。
●
「苺の気配を察知したの」
「苺スイーツくれなきゃ悪戯するぞなのー」
何やらハロウィンのようなことを言いながら、無理矢理乗車してくるオブリビオン・苺雪兎の集団。
そんな中。
「美味しい苺スイーツがあるって連絡貰ってきたのに、もう終わりだなんてあんまりだにゃー!!」
「ほんとだよ! 私も食べたかったー!!」
先に着いていた同僚の厚意で連絡を受けてやってきたミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)と、それとは別に依頼を探していたらたまたまここに来ることになった緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)。二人共食べることが大好きなもので。
だが、戦うことも好む性質である透乃の切り替えは早かった。
「こうなったらしっかり依頼をこなして、後でゆっくりスイーツを堪能しちゃおう!」
「そ、そうにゃ! さっくり終わらせるにゃ!」
透乃の言葉にハッとしたミーヤも臨戦態勢。
獲物を構えて真っ向から敵とぶつかるべく駆け出した、透乃を援護するべくミーヤは射撃ないし砲撃用のガジェットを展開、構築。
「10秒だけ耐えて欲しいにゃー!」
「あれっ、たったの10秒でいいの?」
ミーヤのお願いに、透乃はニヤリと大胆不敵に笑って。
「美味しいご飯やお茶会邪魔する不届き者は、あの世の果てまで飛んでいけー!」
透乃はそのまま勢いのまま、苺兎の一体に回避も許さぬショルダータックルの一撃を見舞って。
桜で彩られ、鈴の音響かせ斧による強烈な打ち上げ攻撃へと繋ぐ!
「罷迅滅追昇!!」
「ヒエッ」
まともに食らった苺雪兎が列車の天井へとめり込んだ。落ちると同時にその姿が掻き消え、列車内の損傷も特殊空間の力で何事もなかったかのように消えていく。
余りの威力に、周囲の苺雪兎らがその惨状を目の当たりにして無表情のまま青褪める。
だが当然、これで終わりではない!
「余所見厳禁にゃ!」
力を蓄積したミーヤのガジェットから、弾丸とビームが放たれ苺雪兎らを纏めて呑み込んだ!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です
かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用
TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます
例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかけるような行為はしません
不明な点はお任せします
●
(「ゴーストタウンの特殊空間で、|地縛霊《あるじ》を倒す為でなく、|地縛霊《あるじ》を守る為の共闘……」)
時代は変わったものだ、と鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)は思う。少なくとも、自身が銀誓館学園に在籍していた時代のゴーストタウン探索では、そんなことは考えられなかった。
これもゴーストが単純に人に危害を加えるだけの存在と、一括りには出来なくなった為だろう。
さて、過去を振り返るのはここまでだ。今は目の前のオブリビオン。
「この苺の香りに紛れる苺隠れの術、見破れるか、なの」
「あら」
と、想起している間に苺雪兎らは苺をあしらったマジカルロッドのような杖を振るうと、ふっとその姿を消してしまう。
苺の香りがする。その香りを嗅ぐと、強烈な飢餓感に襲われるような錯覚を覚えた。
(「成程、これで敵を動けなくしているわけですか」)
だが、この程度で音を上げるような能力者ではない!
「|起動《イグニッション》!」
展開される武装、解き放たれた制御。
と、同時。影華は赤いマフラーを口元へと軽く持ち上げ、開けた胸の谷間を惜しげもなく晒した。そして。
「彼の力を以て世界に増える――来て、私だけの専門家達!」
そこから、ぶわりと黒燐蟲達が飛び立ったかと思うと。
彼ないし彼女達が収束して、九人の影華の分身を生んだ。……本人よりもだいぶ等身低く、全体的にぷにっとしていたが。
そして分身達は動き出す。彼女達は研ぎ澄まされた集中力で、香りから敵の気配を感知し、九人がかりで敵を追い込んでいく。
気体のまま囲まれた苺雪兎らのいるであろう方へと、影華は進み出て。
「皆も今のでお腹が空いただろうし、食事にしよっか」
にこ。
そう言って笑った筈の影華だったが、目は笑っておらず。
黒燐蟲達はその言葉に散開し、虚空を――気体を、一心不乱に食べ始めたのだった。
成功
🔵🔵🔴
キノ・コバルトリュフ
キノキノ、火力が足りないんだって?
だったら、焼き舞茸はいかが?
キノ!バルくんどんどん焼いていくよ!!
トリュフ!バルくん、いい焼き加減だね。
キノも奉納の舞いを頑張っちゃうよ!
マツタケ!!おいしく焼けたかな?
●
「キノ! 甘くて美味しい苺もいいけど、ジューシーな秋の味覚なキノコも美味しいよ!」
今日のオススメは焼き舞茸! と奉納の舞を踊るキノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)。
あ、念の為に予め車内で火を起こしていいかはイッシャに確認を取りました。緊急事態だし後で修復するから大丈夫とのこと。
というわけで許可も取れたので、気兼ねなく焼いていきます! もっとキノコ持ってこーい!
「トリュフ! バルくんもいつもより張り切って焼いてくれてるよー」
確かに心なしかいつもより火力が強いような。
さて、相手は苺雪兎。そう、苺『雪兎』。少なくともここに出現した個体は暑さ、もとい熱さには弱いようである。
「熱いの……」
「溶けちゃうの……」
「でもいい匂いしてきたの……」
「……!? 浮気しちゃ駄目なの!!」
何やら一体キノコ雪兎に転向しそうな子いましたけども。
残念ながらオブリビオン溜まり出身である以上、ここでお別れです!
「シメジ……もしも生まれ変わってまた会えることがあったら、今度こそ美味しいキノコをご馳走するからね!」
もしそれが叶ったら、どれだけ素敵なことだろう。
キノはあるかも知れない未来に思いを馳せて、苺雪兎らを見送った。
因みに焼き舞茸はキノと星霊達、そしてイッシャとレンジネコで美味しくいただきました。
大成功
🔵🔵🔵
シルヴィ・フォーアンサー
引き続きアーマード・ミドガルズで。
……確かにちょっと食べすぎたかも。
『言わんこっちゃないな、敵が来たぞ』
ストロベリースノウで全身ベチャベチャに。
むぅ、食べ物を粗末にするのは良くない。
あとミドガルズ洗わなきゃいけない……。
色々怒りを込めてガトリング砲、ミサイル、ハイペリオンランチャーを一斉発射。
ガトリング砲が穴をあけミサイルが爆発しハイペリオンランチャーが消し飛ばす。
で直るからってやり過ぎですってイッシャに怒られる。
……ごめんなさい。
●
シルヴィ・フォーアンサー(自由を求めた脱走者・f41427)はのんびり、苺スイーツを堪能していた。
……そして気づけば敵に囲まれていた。
『言わんこっちゃないな、敵が来たぞ』
やれやれ、と言いたげな声音のヨルに、シルヴィはきょろりと周囲を見渡して。
「……確かにちょっと食べすぎたかも」
反省。
さて、やるかと席を立とうとしたところで。
「危ないです!」
イッシャが声を上げたが、時既に遅し。
「苺まみれになるのです」
苺果汁で二重の意味でベタ雪と化したストロベリースノウを受け、全身べちゃべちゃ、甘ったるいわべたつくわの大惨事。
幸いにしてアーマード・ミドガルズで武装していた為、肉体的なダメージはなく服への被害もほぼなかったものの。
「むぅ、食べ物を粗末にするのは良くない」
幾ら苺が好きだからと言って、攻撃手段として使うのは如何なものだろうか。苺は敵や嫌いな相手にぶつける為のものではない。食べる為のものだ。
(「あとミドガルズ洗わなきゃいけない……」)
脱いで元に戻せば汚れが落ちるとか、そんな都合のいい話はないのだ。
キャバリア乗りの、光の当たらない苦労がそこにはあるのである。
「………………」
……何だか段々と腹が立ってきた。
こうなっては元凶を徹底的に掃討しなければ気が済まない。そう考えてから、シルヴィが動くのは早かった。
淡々と沈黙のまま、しかし確かな怒りを込めて。
武装をフル稼働し、苺雪兎に向けてガトリング砲、ミサイル、ハイペリオンランチャーを一斉発射!
「ひゃわああああ」
苺雪兎らが間の抜けた悲鳴を上げる。だが、そんなものではこの怒りは収まらぬとばかりに攻撃続行。ガトリング砲が蜂の巣のように穴を開け、ミサイルが着弾地点で爆発、爆風が巻き起こる。更にハイペリオンランチャーが圧倒的な火力で敵対する者全てを駆逐する勢いで、派手に地形ごと消し飛ばした。
その跡に苺雪兎らの姿はなく。漸くシルヴィの溜飲が下がり、すっきりしたところで。
『シルヴィ』
「うん?」
何やらヨルが声をかけてくる。
振り返れば、車内の損傷部分(だいぶ広範囲)が特殊空間の力で修復されている最中。イッシャは『ほぁ』と鳴き声のような声を上げ、目を丸くして固まっていた。レンジネコも唖然としている。
流石にやりすぎたようだと、シルヴィは察した。
「……ごめんなさい」
成功
🔵🔵🔴
フェリチェ・リーリエ
なんか来た!おらまだ食ってたのに!(あれからいっぱい注文してたらしい)
人のおやつタイム邪魔しくさって!オブリビオンにやる苺はねえべ!
なんかベタベタする雨降ってきやがったべ!?苺は好きだけど苺汁浴びたくはねえわ!
ヴァルキリーの翼をはためかせて風を起こし雨を【吹き飛ばし】つつ指定UC発動。
あいつらやけにフリフリしたドレス着てっから荒事は苦手そうだし!…あ、今からちっくと暴れるんで離れたとこに退避な!
イッシャとレンジネコを下がらせた上で、くらえ元スカイランナーの(うろ覚えの)空中殺法(モドキ)!
UC効果で次々に対象を変更し連続攻撃、弱った個体は集中攻撃で確実に倒す。
苺食いたきゃ自分で育ててみやがれ!
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タルトもやっぱり美味しかった。
でもまだまだ、テーブルの上にはロールケーキにシュークリーム、フルーツサンドにプリンアラモード。ロシアンティーのおかわりまでいただいて。
「なんか来た!」
ティータイ厶強制終了。フェリチェ・リーリエ(嫉妬戦士さんじゅうはっさい・f39205)が悲鳴のような声を上げた。
「おらまだ食ってたのに! 人のおやつタイム邪魔しくさって! オブリビオンにやる苺はねえべ!」
「つべこべ言わずに苺スイーツをよこすがいいのー」
空気の読めない苺雪兎らにフェリチェは怒りを顕にするも、問答無用と言わんばかりにユーベルコードが放たれる。
苺色なベタ雪、いや最早雨。くどいほど濃厚な甘ったるい匂いがする上に、咄嗟に避けたら床にべっとりくっついた。
「なんかベタベタする雨降ってきやがったべ!? 苺は好きだけど苺汁浴びたくはねえわ!」
苺なら何でもいいというものではない。
このままでは埒が明かないと、フェリチェは翼を広げた。その白が染まることのないようにとはためかせれば、風に煽られた雨が吹き飛ぶ。
「よーし今度はおらの番だべ、あいつらやけにフリフリしたドレス着てっから荒事は苦手そうだし! ……あ、今からちっくと暴れるんで離れたとこに退避な!」
イッシャとレンジネコに退避を促しつつ、跳躍と羽ばたきで天井ギリギリまで飛び上がると。
「くらえ元スカイランナーの(うろ覚えの)空中殺法(モドキ)!」
真下の苺雪兎に急降下からのボディプレス!
それを皮切りにして、流れるように次の手を。飛び回りつつ遠心力を活かしての飛び回し蹴りや、反動すら利用してのサマーソルトキックで、多人数をものともしない連続攻撃!
弱った個体には続けて追撃を食らわせ、休むことなく動き続けて漸く最後の一体。
「苺食いたきゃ自分で育ててみやがれ!」
奪うのではなく、汗水垂らして自らの手で。
出来ないのなら、生産者と調理者への感謝の念を忘れるなと言うのだ!
そんな自由農夫としての怒りも乗せて、薙ぎ払うように蹴り飛ばせばそのまま消滅。
全ての苺雪兎がいなくなり、オブリビオン溜まりも消え、迷宮化から駅も、スイーツ列車も解放されて。
「……あっ、残ったスイーツ! まだ食べててええべか?」
「はい! 心ゆくまで味わってくださいっ」
「ひゃっほう! やったべ!」
全国に幸せを届けるスイーツ列車。
これからも、走り続けていくだろう。
大成功
🔵🔵🔵