4
エンドブレイカーの戦い⑰〜Suicide 6→7

#エンドブレイカー! #エンドブレイカーの戦い #ラハム・ジ・エンドテイカー #大魔女スリーピング・ビューティ #災害竜

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#エンドブレイカー!
🔒
#エンドブレイカーの戦い
🔒
#ラハム・ジ・エンドテイカー
🔒
#大魔女スリーピング・ビューティ
🔒
#災害竜


0




「ペンペン草も残さねェ――ッてのはこのことだな! 快進撃じゃあねェか!」
 如何なる強敵、苦境を前にしても、まずはそこまで辿り着いた猟兵達へと惜しみない称賛を送る。相も変わらず、明・金時(アカシヤ・f36638)はそういう男だった。
「しかし油断ならねェのは今回も同じだぜ。ラハム・ジ・エンドテイカー……エンドブレイカーには、スリーピングビューティーのが馴染み深い名前なのか」
 本人も、己をそう呼称しているようだ。
 エンドブレイカー達はよく知っていることだろう。奴の何が恐ろしいのかを。
「奴の能力は『エンドテイカー』。望まない未来を、自分の求める|終焉《エンディング》を迎えるまで何度でもやり直す、巻き戻しの能力だな。勝つまで戦えば実質負けなし、ッてワケだ」
 だが、負けなしの筈の大魔女も、エンドブレイカーに倒された。そして今、奴は未だ全盛期の力を取り戻しておらず、大幅に弱体化している。
 倒せない相手じゃないぜと、金時は笑った。
「とは言え、奴は自分の状態をよォく理解しているらしい。エンドテイカーの力も完全なものじゃあねェが、その代わりに『災害竜』を使役して自分の護りに充てているようだぜ」
 災害竜――それぞれが別々の大災害を代わる代わる齎し続ける巨大なエリクシル。それが六体も存在している。
「地震を司る地の災害竜。火災を司る火の災害竜。水害を司る水の災害竜。風害を司る風の災害竜。疫病を司る月の災害竜。そして干魃を司る陽の災害竜、この六体だ。どうやら昔も似たようなことやってたらしいな」
 六つの災いが大地を覆い、全てを破壊する――大魔女による最終破壊術式。その再現だ。
 絶望は連鎖し、勝利への希望を情け容赦なく刈り取っていく。終焉は既に決したも同然。はじめから、人類は敗北していたのだ。
「だが、その|終焉《エンディング》は|破壊《ブレイク》された――そう、エンドブレイカーによってな!」
 なら、お前らに出来ない筈がねェ!!
 保証はないが確信がある。何処から来るのかも不確かな、けれど不思議と頼もしい、金時の猟兵達への信頼が、力強く響く。
「一体。一体でいい。災害竜を、出し抜いてやれ。そして大魔女に迫れ! 俺が信じたお前らの全力で――|絶望の終焉《バッド・エンド》を、ブッ壊せ!!」


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあです。
 エンドブレイカー♡ エンドブレイクして♡(ペンラ)

 戦争シナリオのため、今回は1章構成です。

 第1章:ボス戦『ラハム・ジ・エンドテイカー』

 六種の災害の内ひとつの対抗策を考え、竜と大魔女を同時攻略することでプレイングボーナスを得られます。
 当シナリオに限った話ですが、まずは大魔女の攻撃→大魔女&指定の災害竜の波状攻撃とフェーズが展開します。
 なお最初の大魔女の攻撃は例の如く確定で先制攻撃になります。凌いでください。

 ※文字数削減の為、以下の記号を利用可能です。
 🌍:地の災害竜、🔥:火の災害竜、💧:水の災害竜、🍃:風の災害竜、🌙:月の災害竜、☀:陽の災害竜、になります。
 冒頭の指定だけでなく文中でも利用可能です。
 (例:指定UC発動、これで🌙から受けた病を治療するぜ!)

 募集開始日時は未定です。確定しましたらタグにて告知させていただきます。
 公開直後でもオーバーロードであれば受け付けておりますので、経験値沢山欲しい方などは活用をご検討ください。
 また今回、必要成功数を大幅に超過しない採用数となる予定ですので、人数によっては全採用がお約束出来ません。
 予めご了承いただければ幸いです。

 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
56




第1章 ボス戦 『ラハム・ジ・エンドテイカー』

POW   :    遺失魔術パワーワードキル
【過去をやり直すエンドテイカー能力】を使い、予め設置しておいた【内部の敵の命を奪う『死の魔法円』】を起爆する。同時に何個でも、どんな遠距離からでも起爆可能。
SPD   :    遺失魔術メテオスウォーム
自身が【勝利への意志を失わずに】いる間、レベルm半径内の対象全てに【降り注ぐ隕石】によるダメージか【過去をやり直すエンドテイカー能力】による治癒を与え続ける。
WIZ   :    私こそが、世界の全て。
【エンドテイカー能力により繰り返される戦闘】の継続時間に比例して、自身の移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘が上昇する。

イラスト:須田デジタル

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

マシュマローネ・アラモード


🌙
毒耐性に希少植物のノーブル・ローレスのエキスを抽出しておいておきました、多少の毒には耐性を持てますわ。
さぁ、あとは竜の直接的な攻撃を掻い潜る斥力のフィールド(吹き飛ばし)とバーニィ・シルエットの推力移動で、大魔女に肉薄しましょう!

【決戦】
UC、アグレッシブ・ディスペル!強化術と共に、今までの先制攻撃で受けた疫病の毒をそのままお返ししましょう!
エンドテイカーで強化された時間を解除しつつ、吹き飛ばしの衝撃で、巻き戻しまでの時間を稼ぎましょう。
頭部、大魔女の詠唱、邪智を司る重要な部位……そこにこそ、仮面を破り、魔術を破壊するチャンスがあると思いますわ!




「私こそが、世界の全て。私に勝てるものなど、この世にありはしないのだ……!」
 遂に顕現したラハム・ジ・エンドテイカー。或いは、大魔女スリーピング・ビューティ。
 その言葉に呼応するかのように解き放たれる、六種の災害。その具現化たる災害竜。
 絶望し、全てを諦め、平伏すしかない――そんな状況でも、マシュマローネ・アラモード(第十二皇女『兎の皇女』・f38748)には勝算があった。
(「希少植物ノーブル・ローレスから抽出したこのエキスがあれば、多少の毒には耐性を持てますわ」)
 月の環境でも育つとされる月桂樹、その葉には毒を和らげる作用があると言う。
 そして兎の皇女がその蒼き望月の双眸に捉え、立ち向かうのは疫病齎す月の災害竜!
「さぁ、大魔女に肉薄しましょう!」
「無駄なことを!」
 軽やかに優雅に、宛らスカートを翻すように広がったバーニィ・シルエットにて生んだ爆発的な推進力。その力で以て接敵を試みるマシュマローネを嘲笑うかのように、大魔女は疫病をけしかけた。
 瘴気を浴びせ、それでも斥力のフィールドを展開し弾き飛ばしながら進むマシュマローネが懐に至ればその度に時を巻き戻した。
 何度も遡る時を経て、マシュマローネはタイミングを測っていた。即ち、何処まで至れば大魔女は時を戻すのか。それを見極めた何度目かのやり直し。ここで|終焉《エンディング》を確定させる!
 竜の瘴気に耐え、その巨躯を吹き飛ばし、大魔女の懐へ至る――その一歩、直前で。
「ごめんあそばせ!」
「むう……!?」
 ラモード王家の威光が、貫く如く輝きを放つ。
「この身に受けた疫病の毒を、そのままお返ししましょう!」
 光は無数の槍となり、大魔女を貫き押し返す。
「な、なに……!」
 蓄積した時の装甲を破壊する。
 開いた距離で巻き戻しまでの猶予を得る。
 浄化された病毒が収束してその身を冒す。
 そして僅か、大魔女が動きを止めたその一瞬。
 一息に肉薄したマシュマローネは、大魔女の身体そのものを駆け上がり、頭部を目指す!
「ここは大魔女の詠唱、邪智を司る重要な部位……」
 ならば、そこを|機能停止《ブレイク》させてしまえば!
「そこにこそ、仮面を破り、魔術を破壊するチャンスがある筈ですわ!」
「やめろ……!!」
 速く。そして早く。
 巻き戻されるよりもっと、もっと!
 振りかぶったキネティック・リパルサーが、仮面ごとその額を打ち据える――!

大成功 🔵​🔵​🔵​

八坂・詩織
💧
|起動《イグニッション》!
髪を解き、瞳は青く変わり防具『雪月風花』を纏う

相当諦めの悪い魔女みたいですね、諦めの悪さならこちらも負けてませんが。

メテオスウォームの隕石は【自動射撃】により光の子安貝から光の【エネルギー弾】を放って撃ち落とし、防ぎきれない分は【早業】【多重詠唱】【結界術】で素早く幾重にも重なる氷の壁を作り防御。

💧の災害は雪女の力で【天候操作】。猛吹雪を起こし【凍結攻撃】で水を凍らせ勢いを削ぐ。
さらに絶対零度の凍気を纏い【オーラ防御】。

私こそが世界の全て、でしたっけ?そんな神様気取りの貴女はこの神殺しの月光で凍らせてあげますよ。
大魔女と災害竜に【全力魔法】を込めた指定UCを放つ




「|起動《イグニッション》!」
 宣言と同時に髪を解いた八坂・詩織(銀誓館学園中学理科教師・f37720)は、その身に真白を纏う。袖を翻せば薄紅の花蝶がはためいた。
 青く冷たき冬の瞳は、大魔女とそれを護り災害を齎す六体の竜を鋭く見据えている。
「話には聞いていましたが、相当諦めの悪い魔女みたいですね。尤も――」
 詩織は異世界、シルバーレインで、何度も世界を揺るがす大戦を経験してきた。その身は常に死と隣り合わせの青春に在った。
 そうだ。駆け抜けてきたのだ。いつだって最後まで諦めることなく、勝利を掴む為に!
「諦めの悪さならこちらも負けてませんが」
「戯言を!」
 だが、この大魔女はそれを知らない。
 ならば見せてやろう。|銀の雨が降る時代《シルバーレイン》の能力者、その底力を!
「沈むがいい!」
 放たれ落ちる無数の隕石。
 終わりは見えず、逃げ場はない――ならば、打ち砕くのみ!
 詩織の眼前に浮かび上がったのは、月光を湛えて煌めく子安貝。それそのものは矮小ながら、秘めた魔力は膨大だ。無数の光弾を生み、落ちる星すら射抜いて砕く!
 散った破片は高速で編み上げた詠唱から生む氷の壁によって防ぎ切る。
「……私利私欲の為に、星を悪用するなんて」
 時も、自然も、生命も、全てを利用し愚弄する。
 この流星群を、それを操る大魔女を、止めなければ。
「小賢しい小娘め……!」
 隕石を防ぎ続ける詩織に痺れを切らしたか、大魔女は水害を差し向けた。竜の咆哮と共に、全てを押し流す流れを生む豪雨が降り注ぐ。
 だが、この身は冷気を操る雪女。
 猛吹雪――それもただの雪ではない。触れるものを凍らせる絶対零度の雪だ――を起こし雨を凍らせ、それでも間に合わず生まれた流れは、自身にも絶対零度を纏って到達を防いだ。
「くっ……」
「私こそが世界の全て、でしたっけ?」
 ああ、神にでも成ったつもりか。
 何て傲慢。何て不遜。
「そんな神様気取りの貴女はこの神殺しの月光で凍らせてあげますよ」
 凍り、息絶えれば神であることの証左だ。
 喜ぶがいい。全てが停止した氷の世界で!
「凍てつく月光よ――」
 照らす。青く染め上げていく。
 竜の身体が、大魔女の指先が、凍り始める。
「……お、のれ……」
 世界の全てを騙る女が、その時を止めていく――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
🍃
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん
武器:漆黒風

さて、はた迷惑な存在を倒しませんとねぇ。
逃がしてはなりませんから。

『死の魔法円』ですか。魔力の流れを読み、その円から早業でのダッシュで抜け出しつつ、漆黒風投擲で傷つけ円では無くす。
まあそもそも…一度死んだ者にそれが効くのかというのはありますが。

そして🍃は…ええ、私も同じく風でして。天候操作+呪詛にて四天霊障を逆向きの風渦に。少しでも相殺狙いというやつです。
この間にも、魔法円は見切りますがー。

で、反撃には…風の中とて飛ぶ者。烏たちよ、目標はあの女です。
生かしてはなりませんからね…この世界のためにも。




「さて、はた迷惑な存在を倒しませんとねぇ」
 |馬県・義透《疾き者》(死天山彷徨う四悪霊・f28057)の見上げる先に、大魔女はいる。
「……逃がしてはなりませんから」
 あと数日。
 この大魔女――もとい、ラハム・ジ・エンドテイカーら11の怪物は、形勢不利と見るや撤退を開始すると予知にはあった。
 それを許し、特にこの大魔女を取り逃せば。いずれ全盛期の力を取り戻し、その定めた終焉に誰も抗うことは叶わなくなってしまう。エンドブレイカーや、猟兵ですらもだ。
 ここで討つ。その為には――。
(「まず超えるべきは『死の魔法円』ですか」)
 思案する間にも、疾き者の周囲が輝き始める。
 遺失魔術が発動されようとしているのだ。考えている時間はもう殆どない。
 故に、疾き者はその一瞬で魔力の流れを読み、全速力で円からの脱出を目指す。だが、輝きは容赦なく疾き者の身体を呑み込んでいこうとする――。
「ッ」
 一息。短く吐いて。
 掌から放つ棒手裏剣が、雷光にも似た翠を纏って円そのものを削り、穿った。開いた穴から死の魔力が流れ出て、薄れていく。
(「まあそもそも……一度死んだ者にそれが効くのかというのはありますが。油断は禁物ですから」)
 相手は狡猾な大魔女だ。慎重になりすぎるということはない。
 だがそこに、周囲の全てを巻き込んで疾き者へと迫る、竜の姿をした風害がある。
 矮小な人間、ないしそれに近しい存在など、その暴力的な力の前に成す術もなく空の彼方へ吹き飛ばされることだろう。
 少なくとも、大魔女はそう思っていた筈だ。
 だが。
「ええ、私も同じく風でして。風害そのものであろうと、遅れを取るわけにはいきませんねー」
 髪を袖を煽られても、平素ののほほんとした佇まいを崩さずに。
 閉ざされた空間に風の吹く――そういう類の霊障。その、四人分の集合体。強く吹きつける風の真っ向から、押し留めるように吹く風の何と不可解なこと。
 悪霊の仕業だ。そう、この身は四悪霊!
「小癪な真似を……!」
「烏たちよ、目標はあの女です」
 間髪入れず足元を狙う円を避け、砕きながら、呪詛より生まれし鴉が舞い来たる。風の中とて飛ぶ黒き矢と化して、大魔女を目指す。
「生かしてはなりませんからね……この世界のためにも」
 払い退けようとも鴉は大魔女の身を貫く。
 その度に大魔女は――再生していった。
 だが、過ぎたるは猶及ばざるが如し。
 やがて、崩壊を生む。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

…時は来たれり!
この世界を救う為に…終末の魔女を屠る為に…!
さぁ行くぞ…私は…処刑人だッ!

地獄の炎纏いて戦場を駆け抜け降り注ぐ隕石を視力と心眼で見切り
鉄塊剣の鎧砕きで真っ二つに切り捨ててやろう
そして敵が召喚した🔥には宝石剣を抜き振るい魔力吸収で火の力を吸収し
🔥を鎧無視攻撃で切り捨て仕留めて生命力を吸収し、我が身纏う地獄の炎の力を強化しよう

その姿と存在感を敵に見せつけ恐怖を与えて勝利の意志を吹き飛ばそう

地獄の炎纏う鉄塊剣と宝石剣を抜き振るい敵を斬り付け【炎剣レヴァンテイン】を発動
地獄の劫火を放ち範囲攻撃と炎の属性攻撃で焼却してやろう

魔女め…貴様を火刑で処してやろうぞッ!!!




「……時は来たれり!」
 漸くだ。漸く、手が届く。
 仇死原・アンナ(処刑人、地獄の炎の花嫁、焔の騎士・f09978)にとっては、それしかない。恐怖も、絶望もなく、あるのはただ己の使命を果たすという固い意志。
「この世界を救う為に……終末の魔女を屠る為に……! さぁ行くぞ……私は……」
 その言葉を遮るようにして、降り注ぐ隕石。
 更にそれを、跳ね除けるようにして。

「処刑人だッ!」

 宣するは咆哮にも似て。
 その身に纏うは地獄の炎。
 構えて駆けるは鉄の処女とも見紛う巨大な刃。
 迫る隕石をその心眼で見切り、一度振るえば鎧すらも砕く朦々たる一閃にて、真っ二つに切り捨てる!
「無駄なことを……!」
 続く敵の一手は炎を吐いて道阻む火災。竜としてのその顕現。
 鉄塊の剣を軽々回して納める代わりに抜き放つは深紅の宝石剣。血を求めるが如く赫々と輝くそれを炎へと薙ぎ魔力へと還元、吸い上げていく。そのままアンナは止まらず前進。返す刃で竜の身を裂き、その力を剣へ、そしてアンナへと手繰り寄せれば地獄の炎はより盛んに燃え上がる。
 ひとつ、魔女を睨んだ。
 見るがいい。これが猟兵の――人間の底力。
 果ての見えぬ可能性を、信念の為に湧き上がる力を見縊るな。
 巻き戻しと確定の力で勝ちは貰ったと慢心し、甘く見積もったその存在に震え上がるがいい!
「おのれ……!」
「声が震えているぞ」
 大魔女から、勝利の意志が揺らいだ。
 その僅かな綻びでいい。そこを突く!
 巻き戻しなんてさせない。敗北の|終焉《エンディング》で確定もさせない。
 それよりも速く、早く――処刑を、執行するのみ!
 一気に肉薄し、一閃、二閃。血色の宝石と錆色に地獄の業火纏いし鉄塊が、大魔女の懐へと至る。
 その軌跡へと、劫火が奔った。
 黄昏にして終末を招く地獄の炎剣――レヴァンテイン。
 その身体が燃え上がる。
 その業ごと焼き尽くす。
「魔女め……貴様を火刑で処してやろうぞッ!!!」
 悪しき大魔女には似合いの最期だ。
 その亡骸は、灰へと還るが相応しい!

大成功 🔵​🔵​🔵​

マウザー・ハイネン
🔥
…そんな風に期待されたなら気合も入るというもの。
何度でも地に這わせ骸の海に叩き返してあげましょう。

常に水属性のオーラを纏い多重詠唱で水の魔法、アクアやディオス等の星霊召喚、水流で火の影響を退けますね。
先制攻撃には高速詠唱から氷の魔法で氷壁を展開し攻撃防ぎながら殺意を心眼で感知、直の攻撃も見切り回避。
災害竜が仕掛けてきたら氷槍で衝撃を受け流し、或いはわざと飛んで直撃を避けつつ大魔女へと切り込みましょう。
身体大きいですから小回りで攪乱する形で。
更にこちらもUC起動、大魔女のUCを相殺しその隙に破魔の力を込めた氷槍でその仮面を串刺し。
悪しき終焉を砕くのが私の役目ですので。

※アドリブ絡み等お任せ




 ――俺が信じたお前らの全力で、|絶望の終焉《バッド・エンド》を、ブッ壊せ!!
 その言葉を思い返し、マウザー・ハイネン(霧氷荊の冠・f38913)はそれと解らぬほどではあったが、幽かに微笑んだ。
(「……そんな風に期待されたなら気合も入るというもの」)
 それに、マウザーにとってこの戦い――猟兵としては勿論のこと、エンドブレイカーとしても、負けるわけにはいかない。
「何度でも地に這わせ骸の海に叩き返してあげましょう」
「させるものか……! 私の定める|終焉《エンディング》に、敗北はない……!!」
 エンドテイカーとしての力で、言葉すらも魔力の刃に変えて大魔女は猛り狂った。
 時を重ねるごとに威力を増す悪意にも、マウザーは屈しない。自身も負けじと呪文を唱え、編み上げ、殺意の方向へと氷壁を高く高く伸ばした。
 すると主が攻めあぐねていると見て、火災の化身が飛来する。
「アクア、ディオス」
 纏う水のヴェール。喚べば現れれ水の加護を与える|星霊《とも》。全てを焼き尽くすほどの猛火すら、冷たくも優しき流れで押し留め、押し流す。
 そこへ差し込む一条の白き光。裏切りを裁く氷の地獄。世界への反逆を罰する槍は熱も、衝撃も全てを軽やかに受け流す。続く第二波は穂先を地に叩きつけて迫る紅蓮を割り、その勢いのままに高く跳躍。
 時に宙を、時に大魔女の身体を足場にして駆け回り、狙いを絞らせない。竜を越え、薔薇を辿り――仕掛ける!
「認めるものか……!! 私が、この私が!! 全ての魔女を凌駕したこの、エンドテイカーが!!」
「私は、」
 確定する筈の|終焉《エンディング》さえも。
「エンドブレイカーです」
 |破壊《ブレイク》する!
 ひとつ、跳ぶ。
 大魔女の眼前へ、躍り出た。
「させぬ……!!」
 また、巻き戻される。
 何度だってやり直される――。
「お互い様です」
「な……」
 凍った。
 時が、その後退が。
 鏡写しに広がった、無色の氷壁に阻まれた。
 その壁を、マウザー自身が叩き割る。砕けて煌めく氷塊の中から、蒼氷の穂先が一際鋭く輝いた。
 魔を祓い、咎を断ずる、穢れなき氷の槍が、仮面の中心を、深々と刺し貫いて。
 ひび割れて、崩れていく。悲鳴を上げて大魔女もまた、この世界から消えていく。
 伸ばした手は、望む|終焉《エンディング》に届かない。
「悪しき終焉を砕くのが、私の役目ですので」
 マウザー達、エンドブレイカーがいる限り!

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年09月17日


挿絵イラスト