【サポート優先】歌声は海原に再び響く
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
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「戦争の途中で済まないが、シルバーレインで事件だ」
何このデジャヴ。
「皆はメランジェスって知ってるか?」
ゴーストタウンの主となるほどの強力なリリスと聞き及んでおりますけれども。
能力者ないし有識者の猟兵がそう返せば、南天庵・琥珀(ナイトタイムドリーマー・f36445)がうんと頷く。
「パシフィック・クイーン号は元々、犯罪組織の所有するカジノ船だったんだ。そしてその中には、要人を接待する女性達がいたそうだ」
この場合の接待の真の意味を正しく理解していなさそうな琥珀であるが、彼は知らぬが故の涼しげな顔で続ける。
「その内の一人が、美人で歌の上手い女性だったそうだ。彼女はやがて組織の手引で芸能界に入り大成功を収めたが、その後パシフィック・クイーン号へと戻ると乗客全員巻き込んでの復讐を果たしたそうだ」
彼女がどんな思いで殺意を抱え、そして実行に移したのかは今となっては推し量るしかない。
確かなのはその後、彼女の残留思念は強力なリリスを生み、廃船の歌姫として君臨したという事実。
「とは言え、そのメランジェスは当時――|銀の雨が降る時代《シルバーレイン》の能力者達に討伐されているから。今回のは似たような由来で生まれた別の個体だと思う」
但し琥珀が言うには、今回パシフィック・クイーン号に住み着いたそのメランジェスは、一般人や能力者を誘き寄せて食らったり殺害したりするつもりは一切ないとのこと。
「何なら、話し相手が欲しいとすら思ってる節が見えるくらいだ。寂しいのかもな」
しかし、穏健派とは言えゴースト。オブリビオンも現れ、人魔共存が完全ではない今、その細やかな願いも叶えることは難しい。
ならばせめて、いずれ訪れるかも知れない真の人魔共存の日を夢見ながら、静かに暮らしたいと。
「そんな彼女を、討伐しようとする存在がいる」
船内に発生した『オブリビオン溜まり』から湧き出した、能力者。
……あれ?
「能力者と言っても、過去の存在だ。つまりはオブリビオン。更に始末の悪いことには、ゴーストは全て滅ぼすべしと考えている連中らしくてな」
穏健派であろうが関係ない。
確かに、心情として人魔共存を快く受け入れることの出来ない者もいるだろう。それでも、戦う意思もなく、周囲に被害を及ぼしていない相手を問答無用で滅ぼすのは、納得出来ないと琥珀は言う。
「まあ、これは俺が人魔共存の理念に賛同しているが故の考えではあるんだろうが。それを抜きにしても、大前提として相手はオブリビオンだからな。討伐を頼むよ」
オブリビオンを全滅させれば、一先ずオブリビオン溜まりは収束するようだ。
その為、まずは敵の湧くオブリビオン溜まりを目指すわけだが、船内は銀の雨降る時代のメランジェスが占拠していた頃と同様の構造のゴーストタウン化が成されていると言う。つまりは当時のゴーストタウンが再現されてしまっているわけだ。
「ただ、既に抗戦を始めているメランジェスがずっと歌を歌っているから。その歌を頼りにオブリビオン溜まりに向かっていける筈だ」
オブリビオン溜まりに辿り着き、メランジェスと合流出来れば彼女は救援と察し、支援を行ってくれるようだ。
能力者オブリビオンらはゴーストを倒すまで退かない、の精神でメランジェスと戦っている為、彼女が倒れない限り現場から逃走、及び移動することはなさそうである。
「メランジェスと協力して、この事件を解決してくれ。頼んだぞ」
絵琥れあ
お世話になっております、絵琥れあと申します。
ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
(勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします)
流れと詳細は以下の通りになります。
第1章:冒険『廃墟探索』
第2章:集団戦『狂える能力者たち』
第1章では、ゴーストタウン化したパシフィック・クイーン号を探索していただきます。
船内はゴーストタウン化しておりますが、常時メランジェスの歌声が響いております。
これを頼りに戦場兼オブリビオン溜まりを目指しましょう。
第2章では、神秘根絶派とでも言えばいいのか過激派『狂える能力者たち』との戦いです。
狂気発症済み。故に君ら自身が(多分リビングデッド化)オブリビオンやんという正論も聞く耳持ちません。
物理的に立ち退き願いましょう。
なお、メランジェスが常時歌声によるリジェネレーション的な回復をかけてくれます。
サポート優先シナリオのため、調子や現行シナリオの進捗と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
※本件が発生する原因となった決戦シナリオ(確認必須ではありません)
『https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=45642』
※本件の元となったゴーストタウンはこちら(やっぱり確認必須ではありません)
『http://t-walker.jp/sr/gate/top.cgi?did=d17_01』
第1章 冒険
『廃墟探索』
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POW : 端から端まで歩いてみる
SPD : 不自然に新しい物品や生物の痕跡がないか調べる
WIZ : 隠れている人物やオブリビオンがいないか探してみる
イラスト:シロタマゴ
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アウル・トールフォレスト(サポート)
(基本好きにお任せします)
「今日はどんなところに行けるのかな?」
楽観的でマイペース、夢見がちで元気いっぱいな女の子
好奇心旺盛で無邪気であるが、根本が人でない故に残酷
神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
猟兵の役割は理解し依頼も遵守しようとするが、それはそれとして常に楽しい、面白いで物事を判断しているので、時にはそれを優先して行動することも
バイオモンスターの特徴として、肉体は植物の性質を持つ
戦闘では怪力の発揮や身体の巨大化、鋭い爪での引き裂き、即時回復目的の捕食等、野性味溢れる肉弾戦を好む
理力の扱いも得意で、体表で自生する蔓や苔植物を操り、防御や隠密に罠等サポートも行わせる
ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。
口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。
食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆
※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。
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「あっ」
「大丈夫にゃ?」
船内のドアに軽く頭をぶつけたアウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)と、彼女を気遣わしげに見上げるミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)。
廃船探検なんて面白そう、と好奇心旺盛、楽しいこと好きな二人はそれぞれやって来て、歌声に合わせて歌いつつ声のする方を辿りつつ、敵がいると思しき場所を目指していたのだが。
アウルは一見すると、植物の因子を宿した可憐な少女――なのだが、森の怪物と呼ばれた由縁のひとつがその長身である。故に、注意していないとドアの上に頭をぶつけてしまうのだ。
その為、偶然合流したミーヤが先導を買って出たのだが、二人で気分よく歌っている内に再び気が抜けてしまったようである。
「ゴッて鈍い音したのにゃ」
「うん、びっくりしたけど音の割に痛くなかったよ」
「本当にゃ? それなら安心にゃ。……そうにゃ! 戦いが終わったら皆でおやつ食べるにゃ!」
妙案を思いついた、と言わんばかりにミーヤは瞳を輝かせ、ぱんと手を叩いた。
「おやつ?」
「そうにゃ。おやつを食べれば嫌なことは忘れるのにゃ! 頭ぶつけたことも、寂しいこともきっと忘れちゃうのにゃ」
そう、メランジェスも一緒に。
だが、その為にはまずメランジェスと一刻も早く合流し、このオブリビオン溜まり問題を解決しなければ。
「いいね! 皆で美味しいもの食べよっかー」
「そうと決まれば善は急げなのにゃ!」
ふんふん、と上機嫌で再び歌い出し、尻尾をふりふり、先に立って歩き出すミーヤ。
アウルはニコニコしながらその背中を追い――、
ゴッ。
「あっ」
またぶつけた。
ドアの先にまたドアがあったようである。油断大敵。
「いたた……」
しかも今度はまあまあダメージを食らったらしい。勿論、猟兵としての戦いを思えばこの程度は掠り傷ですらないのだが。痛いものは痛い。
「ご、ごめんにゃ。次こそちゃんと知らせるのにゃ」
「こっちこそごめんね、ありがとー」
「あっ、またドアがあるのにゃ。でもきっとこの先にゃ!」
ミーヤがドアを開け放って駆け出し、アウルも今度こそ身を屈めて激突を回避し、その後を追う。
ドアを潜った先は、船尾の内部に繋がっているようだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
マロン・ビネガー(サポート)
◎連携・アドリブ歓迎
知的好奇心旺盛で少し不思議+ひんやり系な性質の僕っ子。思考は理系寄り
戦場ルールと他者の意志は尊重する方
現地住民や先輩には「礼儀作法」で丁寧な対応を心掛ける
◆戦闘傾向
エキセントリック+トリックスター
属性魔法や精神攻撃/誘惑、地形の利用等で撹乱するタイプ
主な得物は蓬莱の玉枝orレイピア、弩
技能は主に「天候操作」、
特に雨・雪系を好む
攻撃系UCに合わせて「電撃」+「貫通攻撃」、
回復系UCに「浄化」を載せる等
勝利の為なら代償・取引系UCも躊躇いませんが
保護対象や共闘する方々を攻撃に巻き込む事は極力避けます
必要なら「結界術」等で防御、場所感知等
臨機応変に支援行動も可
後は基本お任せです
バルタン・ノーヴェ
全員リクエストによる、各シナリオへの救援プレイングです。
長らく滞っていたり人手が足りてない時など、ご自由にご利用ください。
アレンジ、アドリブ、連携歓迎。自作PBWも採用歓迎です。
ユーベルコードも指定外の、公開中から適当なものを使用してもらって構いません。
HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!
お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!
アタック、ディフェンス、他の方への支援! おまかせくだサーイ!
白兵戦、射撃戦、集団戦もボス戦もオーライ!
冒険の踏破や日常への奉仕活動も得意であります!
|臨機応変に対処可能《好きに動かしてOK》デース!
よろしくお願いしマース!
●
(「パシフィック・クイーン号」)
マロン・ビネガー(夢幻輝夜の月帝姫・f37213)にとっても、知らない名ではない――筈だった。
彼女は確かに、|銀の雨が降る時代《シルバーレイン》、死と隣り合わせの青春を駆け抜けた一人だった。だがその記憶は、今の彼女からはぽっかりと穴が開いたように抜け落ちている。情報としてこの船の名は知っているものの、ここでゴースト討伐をしていた記憶もまるでないのだ。
(「まあ、必要な記憶ならその内思い出すよね」)
とは言え、思い出せないものは仕方ない、無理に捻り出そうとしない。なるようになるだろう、とも思っている。
この世界が故郷であることには違いないから、事実としてこの世界を脅かす危機があるのなら対処に向かう。
「ふむ、今聴こえているのがメランジェス殿の歌声デスネー」
「あっ、うん。そうだと思うよ」
今日も今日とて助けを求める者のいるところに駆けつけたバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)。彼女の言葉に、はっとマロンは我に返った。
「では早速中へ……おっと、落とし穴がありマース!」
「落とし穴?」
「しかし見たところ、この落とし穴が作動したのは何年も前のようデース。問題なく飛び越えられマース!」
ひょい、と見えている落とし穴を飛び越えるバルタン。彼女の手を狩りてマロンも穴の向こう側へ渡る。
「これが今も隠されていて、そして気づいていなければ。下層部まで真っ逆さまに落ちて……おっと」
「?」
何故か咳払いしたバルタンに首を傾げるマロン。
色々と危ないところだった。主に著作的な意味で。
「しかしその危機は回避しマシタ! このまま進むのデース」
後はこのような罠や敵の伏兵がないかに気を配りつつ、歌声を辿ってオブリビオン溜まりを目指す筈だ。説明にもあった通り、今もメランジェスとオブリビオンは交戦している筈だから。
嘗ては敵だったリリス。しかし今は、共闘出来る味方だ。
急ぎメランジェスと合流し、オブリビオンを一掃しよう!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 集団戦
『狂える能力者たち』
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POW : 黒影剣
自身と武装を【闇のオーラ】で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。また、[闇のオーラ]に触れた敵からは【生命力】を奪う。
SPD : 除霊建築学・陰陽八卦
戦場内に、見えない【陰陽の気】の流れを作り出す。下流にいる者は【八卦炉結界】に囚われ、回避率が激減する。
WIZ : 狂気の開放
自身の【正気】を代償に【様々な属性の攻撃エネルギー】を創造する。[様々な属性の攻撃エネルギー]の効果や威力は、代償により自身が負うリスクに比例する。
イラスト:小日向 マキナ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
四条・眠斗(サポート)
ぅゅ……くぅ……あらぁ?
いつの間にか始まってましたかぁ?
さっさと事件を解決しないとぉ、安心してもうひと眠りできませんからねぇ。
ユーベルコードは出し惜しみしても仕方ありませんからぁ、
一気に片づけるつもりでやっちゃいましょう。
こう見えてもぉ、腕には少し自信があるのですよぉ。
それにぃ、様子を見てる間にまた眠くなっちゃっても困っちゃいますしぃ。
荒事じゃなくてぇ、楽しいことならめいっぱい楽しんじゃいましょう。
のんびりできるところとかぁ、動物さんがたくさんいるところなんか素敵ですよねぇ。
でもぉ、身体を動かすのも好きですよぉ。
お互いに納得の上で全力が出せると一番良いですよねぇ。
※アドリブ・絡み歓迎
ウルスラ・ロザーノ(サポート)
いつもテンション高いとは言われるなー、確かに誰に対してもフレンドリーな対応しようと心掛けとる
といっても銀誓館の学生時代から能力者をしてきたんでな
救えるもんはできるだけ救う、でも倒すべき敵は必ず討伐すべしっちゅー方針や
戦法はヒット&アウェイ型、戦場全体を広く利用して戦うで
基本は中距離
レーザービット射撃やナイフの蹴り込みで牽制しつつ、
エアシューズで、地上は高速で駆け回り、空中も地形とか足掛かりに利用して軽業のように跳ね回るよ
敵からの攻撃は、すべて見切って受け流したりの回避で凌ぐよ
攻め込む機会を見つけたら奇襲を仕掛けるで
一気に接近して、蹴撃やその斬撃波を叩き込む!
サッカーボールのシュートは必殺技や!
●
「………………すぅ……」
「おーい。眠なんのはわかるけど、しっかりしぃ? 敵さん集まってるで?」
「……あらぁ? 心地いい曲だったのでぇ、つい……」
四条・眠斗(白雪の眠り姫・f37257)とウルスラ・ロザーノ(鈴振り燕・f35438)。共に銀誓館学園の出身である。
故に、パシフィック・クイーン号のことも、メランジェスのことも知らない名前ではない。当時はメランジェスも敵でしかなかったが、今の彼女は――別個体であるらしいとは言え――寧ろ、この事件の解決に協力してくれるようだ。しかも敵のオブリビオンからは狙われている。
ここはグリモア猟兵の言う通り、力を合わせるが得策だろう。尤も、眠斗の方はその歌声を聴いて寝落ちしかけていたけれど。
「しゃーないなぁ。寝落ちる前に片付けるで!」
「ですねぇ、さくっと終わらせてゆっくり休みましょお〜」
「何をごちゃごちゃと……貴様ら、そのゴーストを庇うつもりか! ならば貴様らも我らの敵だ!」
「全ての神秘を……ゴーストを根絶するのだ!」
緩ーく言葉を交わしていると、敵の能力者らが痺れを切らしたのか、問答無用で割り込み宣戦布告してくる。
「見るがいい、正義の除霊建築学を!」
「何やそれ」
正義を語るのは勝手だが、その言い回しはそこはかとなく胡散臭い。ウルスラは思わず脱力した。
どうやら陰陽の気による不可視の結界を作り出したようで、ウルスラに眠斗、そしてメランジェスの動きが鈍る。
「〜♪♪」
だが、メランジェスの癒しの歌が、全ての不浄を清めていく。問題なく動くことが出来そうだ。
「よっしゃ、ほな行……ん?」
早速反撃に移ろうとしたウルスラであったが、ふと気づく。
先程から眠斗が静かなような。
「……むにゅ……」
「結局寝落ちとる!?」
先程の意気込みも虚しく、彼女は夢の世界へ旅立っていた。子守唄のようなメランジェスの歌声には抗えなかったらしい。
それを目敏く察する敵の能力者が、勝ち誇ったような高笑いを上げた。
「戦いの最中にうたた寝か、随分と余裕だな!」
能力者はそのまま、剣で眠斗を斬りつけようとするも。
「おっと。させへんよ?」
「チッ!」
当然、ウルスラがそれを許す筈もなく。
剣身の面を蹴り上げることでその刃を弾く。
すると、船を漕いでいた眠斗が身動ぎした。
「……んんんぅ……眠れないですぅ……」
敵の声と、戦いの音に安眠を妨害された眠斗が寝ぼけ眼を軽く擦ったその瞬間。
「のわっ!?」
雨の如く枕が敵の頭上へと降り注いだ。直撃した能力者らが次々ふらつき始める。強烈な睡魔に襲われたのだ。
「チャンスやな! 今度こそ行くで!!」
ウルスラがその好機を逃す筈もなく。
三日月描く得意の足技が、敵群へと鋭く炸裂する!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
徳川・家光(サポート)
『将軍なんだから、戦わなきゃね』
『この家光、悪は決して許せぬ!』
『一か八か……嫌いな言葉じゃありません!』
サムライエンパイアの将軍ですが、普通の猟兵として描写戴けると嬉しいです。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、全般的に「悪事を許せない」直情的な傾向と、「負傷を厭わない」捨て身の戦法を得意とします。
嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。
よく使う武器は「大天狗正宗・千子村正権現・鎚曇斬剣」です。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせです!
厳・範(サポート)
長年の修行で誘惑に強いお爺です
食べ物に制限はありません。
話し方は古風です
亡き親友との約束(世界を守る)で、封神武侠界のみで活動していましたが、『仁獣』性質と親友の幻影の後押しで決意し、他世界でも活動し始めました
「放っておけぬのよ」
動きとしては、主にサポートに回ります
【使令法:~】では、麻雀牌を利用して、対象生物を呼び出します
また、半人半獣もしくは本性の麒麟形態だと、背に人を乗せることがあります
なお、武侠の血が騒ぐと足技が出ます
阳白、阴黒は大人しいです
「クエ」「ピィ」
花雪は個別行動可能です
「お爺様と共にでも、別にでも行けます」
依頼達成のためとはいえ公序良俗に反する行為はしません
あとはお任せします
●
「大戦の最中ではあるが……その影に埋もれる別世界の事件も放ってはおけぬ」
「ええ、仰る通りです。この世界の民を脅かす危険地帯も、罪のないゴーストが討たれる事態も、見過ごすわけには行きませんよね」
オブリビオン溜まりと聞いて駆けつけた厳・範(老當益壮・f32809)と徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)も、歌声を頼りに現場へと辿り着いた。メランジェスの前へ割って入り、敵の能力者らを足止めする。
「くっ……新手か!」
「邪悪なリリスと聞いていたが、ここまでとは! 人々を籠絡し己の手駒にするなどと……許せん!」
「そうではありません。僕達は自らの意志でここにいるのです」
「籠絡された者は皆そう言うのだ! いずれにしても、そのリリスを庇うと言うなら容赦はしない!」
「……聞く耳持たぬな」
「ですよね」
そんな気はしてましたと苦笑する家光と、無表情で溜息を吐く範である。
狂気に侵されているらしいということは、当然二人共理解している。が、それを加味しても余りにも、いっそ清々しいほどに人の話を聞かない。聞く気がない。
やはり倒すより他にないようだ。奴らが元はまともな人間であったなら、寧ろその方が救いになるだろうし。逆に元々こんなだったとしたら、それはそれで救いようがないので。
さくっと倒してしまおう。ということで。
「来い」
範が放った麻雀牌から、遠吠えが響く。
藏獒、東方の神犬。百五十にも近いチベタン・マスティフの群れ。
彼らは能力者らの脚に喰らいつき、その動きを封じる。
「くっ! この!」
敵はチベタン・マスティフへとエネルギー弾をぶつけようとするが。
「犬に……動物に暴力を振るうのは、感心しませんね」
動物を虐げる者には、動物によって報復を。
「削ぎ剥がせ、神話の獣。その刃で偽りの正義を切り離し、打ち捨てよ」
敵が動くよりも速く、家光が喚び出した皮剥ぎの鮫が飛来する。
「うぎゃああぁぁ!?」
勝利の為に手段を選ばぬ狂気は、斯くして報いを受けるのだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
バルタン・ノーヴェ
全員リクエストによる、各シナリオへの救援プレイングです。
長らく滞っていたり人手が足りてない時など、ご自由にご利用ください。
アレンジ、アドリブ、連携歓迎。自作PBWも採用歓迎です。
ユーベルコードも指定外の、公開中から適当なものを使用してもらって構いません。
HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!
お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!
アタック、ディフェンス、他の方への支援! おまかせくだサーイ!
白兵戦、射撃戦、集団戦もボス戦もオーライ!
冒険の踏破や日常への奉仕活動も得意であります!
|臨機応変に対処可能《好きに動かしてOK》デース!
よろしくお願いしマース!
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「失礼いたしマース! メランジェス殿デスネー? 素敵な歌声を生で聴けて感動しマシタ!」
バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)がメランジェスへと駆け寄り友好的に話しかけると、彼女は嬉しそうに微笑んだ。それとは対象的に、敵の能力者らが怒気を含んでざわめく。
「次から次へと……!」
「ええい、纏めて相手をしてやる! 散っていった同志の為にも!」
「ゴーストとそれに与する連中に、等しく死を!!」
色めき立つ能力者らに、バルタンもその目を丸くする。
「Oh、これでは自己紹介も儘なりマセン! やはり先に敵を殲滅する必要がありマース!」
敵は無粋であり、また人々に危害を加えていなく罪のないゴーストを、身勝手な正義感によって討ち取ろうとしている。
狂気に侵食されていると言っても、到底情状酌量の余地はない!
「と言うワケで、断罪のお時間デース!」
掲げたファルシオン風サムライソードが輝くと、破邪顕正の刃が幾重にも、虚空より来たる。
降り注ぐ刃がバルタンの宣言通りに、敵の身を裂き罰していく。
下されるは宛ら、正義の鉄槌。
「ぐわああぁぁ!!」
「む、無念……!!」
だが、最後まで奴らは悔いることなく。
最後の一人が倒れると同時、オブリビオン溜まりごと、消えてゆく。
まるで最初から、そこには何もなかったかのように。そうだ、ただ忘れた方がいいこともある。
だからバルタンは再び、メランジェスを顧みて。
「ご支援感謝いたしマース!」
笑顔で感謝の言葉を贈れば、彼女もまた心からの笑顔をバルタン達へと向けたのだった。
大成功
🔵🔵🔵