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紺碧の夜空に、ちかりちかりと星が瞬く。
夏の間で、一番綺麗な星が眺められるというその日、その城壁に囲まれた都市国家に住まう人々は、夜空の下で大切な人や、友達、隣の家の人、はたまた見ず知らずの誰かと地産の葡萄酒や葡萄ジュース、林檎酒や、林檎ジュースを飲み交わしながら、ダンスを踊り、一年の安寧や幸せを願う祭りを催すのだ。
その祭りのクライマックスにて、人々は互いに杯を打ち合わせ、軽快な音を立てるのだ。
「今年もこうしてみんなで酒が飲める! それが何よりの幸せだよ」
からからと笑う彼が、隣の恋人とかちんと杯を合わせた。その時、幸せそうに笑う彼女の向こう側から僅かに見える城門に繋がる大通りの方から、何かが近付いて来るのが見えた。
おおかた、遅れて来た祭り参加者だろう。そういえば少し前に、何かが壊れたような音がした。それの対応でも行っていたのだろう。
だが、しかし。
「は……?」
数分後、笑顔で愛を語らっていた筈の、恋人の胸から生えるように現れた刃は、赤い血で塗れていた。
ごぼ、と口から大量の血液をこぼした恋人は、刃を引き抜かれ壊れた人形のようにどさりと地面に崩れ落ちる。
「お、おい……なんだよ、これ!!」
そう叫んだ瞬間、彼は腹部に衝撃を感じ、気が付けば身体はものすごい速さで宙を飛び、信じられない強さで壁に叩きつけられた。べきべき、と嫌な音が、身体中から響く。
気が遠くなるような痛みの中で、彼がやっとのことで瞼を開いた、そこには。
「さぁ、願え」
幾多の命が潰えた跡が。その中には、彼の友人もいた。彼の隣人もいた。そして目の前には、胸に大きな穴を開けた恋人が、変わり果てた姿で地面に倒れ伏している。
「あ……あ、あ……あぁ……っ!! たのむ、返事をしてくれ!! 笑ってくれよ、なぁ……!!」
一瞬の内に失われた幾多の命への悲痛な願いを聞き、エリクシルである狂王アニールは、酷薄な笑みを浮かべるのだった。
●
グリモアベースに集まった猟兵達に、これからエンドブレイカー! の世界で起こる悲劇を語り終え、プルミエール・ラヴィンスは一度言葉を区切る。
「皆さんには、強い願いを求めて引き起こされるこの事件を、阻止して来てもらいたいのです。狂王アニールは先程も説明した通り、城壁から続く大通りを歩いて来ます。城壁の門を破って侵入して来ますが、その少し前の城壁の外にいるタイミングで会敵すれば、街の人々には気付かれずに済むでしょう」
都市国家の外を囲うように丘があり、人々の交通のない部分は草が伸びた荒地だ。城壁から戦っているところは確認しづらい。だからこそエリクシルの接近に気付かなかったとも言えるが、住民達に気付かれずに事件を未然に解決させるには都合がいい。
「住民の皆さんは、その悲劇を知らないで構わないのです。そんな悲しい未来に気付かないまま、楽しい祭りが楽しめるように……皆さん、よろしくお願いします」
プルミエールの頼みに、猟兵達はそれぞれに頷きを返すのだった。
秋野
こんにちは、秋野です。
●第一章、ボス戦
狂王アニール戦になります。
●第二章、集団戦
狂王アニールの配下であるマスカレイドと戦います。
●第三章、日常
都市国家にて祭りに参加したり、参加しなかったり、夜空を眺めたりすることができます。
以上全3章のシナリオとなります。
途中からの飛び入り参加も大歓迎です。
それでは、ご参加お待ちしております!
第1章 ボス戦
『狂王アニール』
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POW : クルーエルストリーム
レベルm半径内に【真紅の衝撃波】を放ち、命中した敵から【生命力】を奪う。範囲内が暗闇なら威力3倍。
SPD : 暴走せし殺意
【剣】が命中した敵に、「【命を捨ててもアニールを殺したい】」という激しい衝動を付与する。
WIZ : 我こそが王なり
自身の【王冠】から【恐怖のオーラ】を放出し、戦場内全ての【王ならざる者】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
イラスト:天野 英
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ファニファール・ビリュンケット
身近な人々や大切な人が共にある事を満々の星空の下で祝う祭り、
何と素敵なのだろうか。
だが、そんな幸せを壊し、悲痛な願いを糧にしようとするエリクシル。
断じて、許す訳には行かない!
悪しきエリクシルが齎す終焉、終焉させてみせる!
城壁の外の通りで剣を突き立てて仁王立ち。
ここから先は貴様の様な無粋な輩を先に進める訳にはいかないな。
ディアボロスブレイドの溜めた力の封印を解放。
剣を引き抜いて突撃。
衝撃波は大剣でなぎ払って吹き飛ばしつつ。
カウンターを仕掛けて、まずは深紅のオーラの鎧を浄化の力を纏わせた一撃で打ち砕いて。
そのまま早業の2回攻撃の2回目で、串刺しの一撃を!
狂王アニールよ、そのまま何も為さずに斃れろ!
ざ、ざ、と足跡も気配も殺さずに、城門へと一歩一歩、堂々たる様子で確実に近づいていく狂王アニール。しかし、その歩みはぴたりと止まる。
「我が前に立ち塞がり、歩みを止めるなど……愚か者め」
伏せていた視線をゆっくりと上げ、ファニファール・ビリュンケット(緋炎蒼水・f39689)は地面に突き刺したディアボロスブレイドを引き抜き、正眼に構える。
「ここから先は貴様の様な無粋な輩を先に進める訳にはいかないな」
身近な人々や大切な人が共にある事を満々の星空の下で祝う祭り。その人々の幸せを、壊させたりしない。
強い決意と共に構えた大剣を構えたファニファールへと、アニールは掌を翳す。そして。
「笑止千万」
吐き捨てるようにそう言ったアニールの掌から、真紅の衝撃波が放たれる。
来た。ぐ、と奥歯を噛み締め、ディアボロスブレイドの力を解放して身体に清冽な無限の力を纏ったファニファールは、その大剣を上から下へと振り下ろす。
掻き消された衝撃波に僅かに頬をひくつかせたアニールへと一気に距離を詰め、ファニファールは浄化の力を込めた刃で、真紅の鎧に覆われた胴体を横薙ぎにする。
「狂王アニールよ、そのまま何も為さずに斃れろ!」
そして、ファニファールは勢いを付け、アニールの胸目掛けて正面から刺突を叩き込むのだった。
成功
🔵🔵🔴
真宮・響
夫の律(f 38364)と参加
ああ、星が綺麗な空は意外と貴重なものだし、皆で祭りを催して一年の安寧を願う。ささやかでも、大切だ。
そんなささやかな幸せを蹂躙する奴がいるか。最早過去である王が現在を蹂躙していい理由はないんだよ。行こう、律。
【忍び足】【目立たない】【迷彩】で背後をとり、背後を取れたら【気合い】を入れた竜牙で攻撃し、【グラップル】【怪力】で正拳突き→【頭突き】→【足払い】→【踏みつけ】の【連続コンボ】!!容赦はしないよ!!今更人々が暮らしている所に踏み込んでくるんじゃないよ!!
ああ、こいつは住民の目に触れさせたくない。ここで消すよ!!
真宮・律
妻の響(f00434)と参加
煌めく星を眺めながら大切な人達と一年の安寧を願う。ささやかなようでいて大切な催しだ。守らないとな。
アニールが君臨したのは最早過去だ。狂王と称された悪夢が今の人々の幸せを侵すなどあってはならないことだ。ああ、いくぞ、響。
後ろに回る響の援護の為に百雷の技を発動。併用するのは傭兵の流儀。剣は【残像】【心眼】【迷彩】で凌ぎたい。たとえ激しい衝動を付与されても死ぬ前に仕留めればいいからな。たとえ衝動に駆られても敵の動きの癖はわかる。
響の攻撃が決まったら【切断】【怪力】で剣を振り抜いて攻撃する。
もうお前のでる幕はない。狂王。この世界は今を生きる人々達のものだ。
「王に手を挙げるなど、愚の骨頂……許し難き暴挙だ」
ぐらりと僅かに身体を揺らしつつも、アニールはまだ余裕ありげに笑う。
彼にとっては、人々のささやかな幸せなど、目を止めるに値しない程度のものでしかなく、踏み躙るべきものなのだろう。
ささやかなようでいて、とても大切な一夜。過去のものである王が、現在を蹂躙していい理由はないのだ。
「狂王と称された悪夢が今の人々の幸せを侵すなどあってはならない」
真宮・律(黄昏の雷鳴・f38364)は正面から目立つようにクレプスキュルを掲げ、百雷の技を放つと、そのまま距離を詰めて刃を振るう。
「ぐ、うぅ……っ!!」
斬撃を受けたアニールは、雷撃により痺れの走る腕に憎らしげに顔を歪めながらも剣を構え、大きく振るう。
が、しかし。
「力任せな単純な剣筋……そんなものは当たりはしない」
把握した動きの癖と、研ぎ澄まされた感覚と。単純な一撃は見事に読まれ、半身を引いた律を掠りもせずに地面へと振り下ろされる。
「小癪な!!」
「響、今だ」
苛立ちのままに吠えるアニールが身構えるよりも早く律が呼ぶのは、共にアニールの凶行を止めるべくこの場に駆けつけた妻の真宮・響(赫灼の炎・f00434)。気配を消して、アニールの背後に回った響に気付かれぬようとの律の立ち回りは見事功を奏した。
「容赦はしないよ!!」
ここに生きる人々の、ささやかな幸せを守る為に。街に生きる人々の目に触れる前に、必ずこいつを倒してみせる。
「この一撃は竜の牙の如く!! 喰らいな!!」
響の強い意志に呼応して、ブレイズフレイムが赤く光る。完全に不意をついた気合いを込めた一撃は、アニールの身体を大きく吹き飛ばし、その赤いマントを切り裂き、片側の鎧を砕く。
「もうお前のでる幕はない。狂王。この世界は今を生きる人々達のものだ」
追撃すべく、アニールへと渾身の力で一撃を叩き込む律。逆側からは響が強烈な正拳突きを放ち、そのまま頭突きを側頭部へと叩き込む。
「ぐ、あ…………っ!!」
夫婦の息のあった攻撃に、アニールはただ呻き声を上げる事しか出来なかった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
リィンティア・アシャンティ(サポート)
「大切な未来が閉ざされてしまいませんように。少しでも力になれますように」
妖精ルノを連れた、礼儀正しくほわほわと穏やかな雰囲気の妖精騎士
穏やかながらエンドブレイカーとして戦っていたので
助けなければいけないもののためには勇敢に戦います
どこの世界へ向かっても困っている人がいて助けが必要ならば
お手伝いしたいです
攻撃と援護、どちらを重視するかは
周囲との連携を大事にしつつ、臨機応変に
武器を持ち、ルノと一緒に戦います
UCや武器はその時に一番有効だと思ったものを使用します
大切な戦いです。多少の怪我は恐れずに
自分ができることを精一杯にして勝利を
諦めることなく最後まで戦います
アドリブや連携は歓迎
迷惑行為はしません
城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
逆恨みで怒ってる?…気のせいデスヨ。UCの逆恨みじゃアルマイシ。
ちゃんと説明は聞いてマシタヨ?(地の文と目を合わせない)
戦闘は、範囲系ユーベルコードなら集中砲火、単体攻撃なら可能な限りの連続使用。
必要に応じて、カウンターでタイミングをずらしたり、鎧破壊で次の人を有利にしておく。
……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)
「邪魔を、するな……っ!!」
傷をおさえつつ、アニールは猟兵達を見据える。その瞳に宿る敵意は、まだ消えていない。
「はぁっ!!」
放たれた真紅の衝撃波は猟兵達の生命を削らんと周囲へと拡散されていく。
「来ると思ったんだよね……なんとなく!!」
その攻撃を勘で察知していた城田・紗希(人間の探索者・f01927)は衝撃を防御した後、素早くアニールに肉薄する。
「くそっ……!!」
その反撃への早さは、アニールの想定を遥かに超えていた。アニールが身構えるよりも早く、紗希は紅時雨を構え、そして。
「変幻自在の不可避だよ!」
流れるような斬撃が、間断なく繰り出されて行く。アニールは回避も防御も間に合わずに、その斬撃をもろに食らう。
そのチャンスを逃さんと、リィンティア・アシャンティ(眠る光の歌声・f39564)と妖精のルノへと目を向ける。
「大切な未来が閉ざされてしまいませんように。少しでも力になれますように……」
己の願いを口にしながら、リィンティアはルノと共に地を蹴り、駆ける。人々の未来を守るために。平和な日常を、守るために。
「ルノ……いきますよ!!」
相棒の妖精へと声を掛け、リィンティアは眠る光の欠片を振り被る。そして、ルノと共にアニールへと斬撃を叩き込んでいく。
深く、浅く。緩急を付けなが叩き込まれていく斬撃は、確実にアニールへとダメージを与えて行く。
「もう少しだっ!!」
それを視界の隅に捉えつつ、紗希も斬撃を放つ。
強欲と邪さをと併せ持つ、古の時代の狂王を倒すべく放たれて行く紗希とリィンティアの攻撃を、アニールは防ぎ切れない。
「ぐ、ぐぅ……!!」
間も無く。それまでなんとか構えだけは取れていたアニールが、がくりと体勢が崩れ、膝を突く。そんなアニールへと、アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)は腰を落とし、狙いを澄ませ。
「隙を見せるとは……そこだ!」
脚部に内蔵されたミサイルと弾丸を、その身へと撃ち込んでいく。命中より弾数よりも一撃の攻撃力を優先したその強烈な攻撃は、間違いなくアニールに命中した。
「倒したか……?」
立ち上る砂煙を前に呟くアスではあるが、その体勢にも意識にも隙はない。倒せていないのならば、もう一度ヴァリアブル・ウェポンを叩き込むまで。
薄くなりつつある砂煙の向こう側を視認すべく、目を凝らしたアスの視線の向こうで。
「許さん……許さん、からな……」
地に倒れ、今際の際のアニールは、最後の力を振り絞り、恨みを口にする。
「しぶとい奴め……!!」
もう一撃、今度こそトドメを。
再度構えるアスの視線の先で、紗希もリィンティアも動き出す。だが、しかし。
「出でよ……僕どもよ。そして、この街を蹂躙し、住民どもを殺戮せしめるのだ!!」
「はぁぁっ!!」
紗希の放った斬撃が届くよりも早く。
「っ、間に合って!!」
リィンティアの輝きを帯びた剣の鋒と、がその身に触れるよりも早く。
アニールの命と引き換えに召喚された幾多の魔物達。数え切れないほどの魔物達は、最後の力を使い果たし、力尽きたアニールをその場に残し、主人の命に従って、街の方へと進行を開始するのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 集団戦
『ウーパーイーター』
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POW : ウーパーウイング
【ウーパーの翼】を生やし、レベル×5km/hの飛翔能力と、レベル×5本の【魅了光線】を放つ能力を得る。
SPD : ウーパーオーラ
体内から常に【ピンクのオーラ】が放出され、自身の体調に応じて、周囲の全員に【絶望的な無気力】もしくは【制御不能の食欲】の感情を与える。
WIZ : ウーパークラッシュ
自身の【額】を【超硬質】化して攻撃し、ダメージと【スタン】の状態異常を与える。
イラスト:橡こりす
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
木元・祭莉(サポート)
「おおー、いっぱいいるねー♪」
グラップラー×サウンドソルジャー、15歳の人狼少年です。
前衛肉弾派で、積極的に行動します。
まだまだ未熟なアホの子です。
いつも深く考えず、楽しそうにテンション高く対応します。
どどーん、ばばーん、ひゅいーんなど、擬態語を多用します。
ユーベルコードは、補助的に使うことが多いです。
状況に応じて、グラップルでの接近戦、衝撃波でのなぎ払い、浮遊とジャンプ・ダッシュを組み合わせた空中戦のどれかで戦います。
多少の怪我は耐性で耐え、肉を切らせて骨を断つ、がモットー。
いつも笑顔で、後先考えず。でもちょっとビビリ。
あとはおまかせで。よろしくおねがいします!
六島・風音(サポート)
ガレオノイドのスターライダーです。
スピードなら誰にも負けません。
基本的に人の話を聞かず、スピード勝負に持ち込みます。
そんなことより駆けっこです。
普通に駆けるか、天使核ロケットエンジン搭載の宇宙バイクで駆けるか、ガレオン船形態で駆けるかは状況によります。
ユーベルコードは使えそうなものはどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「おおー、いっぱいいるねー」
わらわらと都市国家へと向かっていくウーパーイーター達に、思わず木元・祭莉(これはきっとぷち反抗期・f16554)は独り言ちる。最後の力を振り絞って召喚した多数のウーパー達は、広範囲に展開していたが、だからと言って撃ち漏らしては都市国家の祭りを邪魔してしまう。
「平和を壊させはしないよー!!」
まだウーパーイーターの能力も強さもわからないが、それは後で考えれば良い。どっちにしろ戦わない事には倒せないのだから。
「行くよー♪」
丘を駆け、ジャンプでウーパーイーターへと一気に距離を詰め。
「はぁっ!!」
アンバーナックルを装着した拳を振り下ろす。のっぺりとした不思議な感触の肌へと、一発二発と叩き込んでいく。
「っ?!」
そんな茉莉の眼前に、横から突っ込んできた別のウーパーイーターの額が迫り、そして。
「ぐっ!!」
硬化した額が、茉莉に激突する。だが、しかし。
「硬い……でも、負けないけどね!!」
体勢を崩しつつも、茉莉の投げた舞扇の幻影が激突し、爆発する。
その爆風により吹き飛ばされたウーパーイーターに、六島・風音(スピードなら誰にも負けません・f34152)の瞳がきらりと輝く。
「あ、かけっこですか?!」
言うや否や、風音は地を蹴り、走り出す。吹き飛ぶスピードからかけっこの相手に認定されたウーパーイーターではあるが、実際のところそんなに移動速度が速い訳ではない。すぐに追いつかれ、追い抜かれ。
「私の勝ちですね……っ!!」
数メートル行き過ぎた風音は、きゅっと爪先で急ブレーキをかけ、そのまま向きを変える。勢いそのままに地を蹴って、ウーパーイーターへと突撃し、そして、勢いよくガレオンアーマーを振るう。
ぷぎゅっ!! と潰れたウーパーイーターは、そのまま地面に叩きつけられ、動かなくなる。
「さて、次ですね!」
顔を上げ、次に倒すウーパーイーターを探す風音の視線の向こうで、茉莉も一体ウーパーイーターを撃破したのが見えたが、それでもまだ幾多のウーパーイーター達が、都市国家へと向かっている。
危機は、まだ継続しているのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
真宮・響
夫の律(f 38364)と参加
え、こんなところにウーパールーパー!?なんか生態が変わって危険な生物になってるようだね。別世界ではマスコット的存在として愛されていたりするが、こいつらは最早害獣だね・・・あ、律はウーパールーパー初めて見るんだね。
クラッシュは【残像】【心眼】でなんとか回避したいが、たとえアタシがスタンしても律がいるからね。動けなくなったら律に動いてもらう。律がスタンしたらアタシが補う。
律の電撃が炸裂して敵軍が怯んだら、光焔の槍を発動。何度もスタンを喰らって戦況が悪くなる前に一気に一掃する。
まあなんだ、ウーパールーパーが人を害するのは頂けないね。とっとと消えな!!
真宮・律
妻の響(f00434)と参加
俺は直接ウーパールーパーは見たことないが、話は聞いた事あるな。聞き齧りの知識でも羽生えて飛んだり危険な光線は放つことはしない。俺達猟兵でも危険な類なのでとっとと駆除するか。
硬い額でぶつかってスタンさせるか。麻痺しない分マシだがいちいち動き止まって攻撃が中断されるのは面倒臭い。【残像】【心眼】で回避しつつ響とお互いがスタンした場合補なえるように散開して動くようにするか。
黒雷の意志を発動。感電してしまえば思うように動かなくなるだろう。感電を与えたら響と協力して【衝撃波】で一気に一掃する。
お前らは街の人には危険すぎるんでな。とっとと消えてもらうぜ。
もじょもじょと短い手足と羽とを動かしながら、着実に祭り真っ只中の都市国家へと向かっていくウーパーイーターを追いかけていく響と律。
「別世界ではマスコット的存在として愛されていたりするが、こいつらは最早害獣だね……」
生態が変わってやたら凶悪な生物と化してしまっているウーパー達に、響は苦々しげに呟く。そもそも、響の知っているウーパールーパーは水辺の生き物だ。こんな陸地のど真ん中にはいないし、こんなにデカくもない。サイズ的には……コモドオオトカゲとか、オオサンショウウオとかの方が遥かに近い。
「俺は直接ウーパールーパーは見たことないが、話は聞いた事あるな。聞き齧りの知識でも羽が生えて飛んだり、危険な光線を放つことはしない」
クレプスキュルを両手で構えながらそう返す律に、同じく隙無く構えつつも響は思う。
こんなのがウーパーとの初邂逅になってしまうなんて、残念と言うか、なんというか。本当は、こんな危ない奴じゃないんだけど。
思いつつ、響は律と距離を取りつつ、ブレイズランスを構える。
「お前らは街の人には危険すぎるんでな。とっとと消えてもらうぜ」
動きを止めるべく、律がクレプスキュルでウーパー一体の足元を薙ぎ払い、そのまま連続して斬り上げ、武器の重さを活かして兜割りを叩き込んでいくのを響きは視界の隅で捉えつつ、自身へと突っ込んできた別のウーパーの攻撃を最小の動きで回避していく。
とはいえ、数が多い。全てを躱すのはなかなかに困難を極めるだろう。
「必ず仕留めてみせる!!」
程なくして律が叩き込んだ雷撃により、動きを止めたウーパーへと、響は狙いを定め、そして。
「さあ行くよ!! 避けれるものなら避けてみな!!」
放った光焔の槍は、凶悪なウーパーへとトドメを刺す。しかし、次の瞬間。
「うっ?!」
攻撃後の一瞬を突き、横から突っ込んできたウーパーの硬化した額の一撃が脇腹に入り、身動きが出来ない。その隙に、再度ウーパーが突撃をしかけてくるのが見える。
衝撃を覚悟した響だが、その攻撃は律が放った衝撃波により阻まれ、響には届かない。
「助かったよ」
「俺が動けない時は、頼んだ」
礼を言う響に、律はそう言って微笑む。
ウーパー達の数は、残り三分の一程度。
「勿論!!」
頼もしく頷く響がウーパーに向かっていくのを頼もしく思いつつ、律も同じく、ウーパーへと距離を詰めていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
北十字・銀河
麻生竜星(f07360)、風魔昴(f06477)と共闘
アドリブ歓迎
常に三人で連携
呼び方
竜星→竜
昴→昴
「なるほど……ただでは転ばないと言うことか。だが、止めてみせる!」
初手は武器に魔法を纏い斬撃波で範囲攻撃
少しでも数を削る
「竜は右を、昴は左の群れを頼む!俺は中央をやる。頼んだ!」
二人に指示後、武器に魔法を纏わせたまま斬撃波・衝撃波・なぎ払いで攻撃
回避は残像・見切りで
二人からの合図を確認したらUCを発動
「竜、昴。同時にいくぞ!」
「……行かせるかよ!誰も犠牲者は出させない!」
麻生・竜星
北十字銀河(f40864)、風魔昴(f06477)と共闘
アドリブ歓迎
常に3人で連携
呼び方
昴→スー
銀河→銀さん
「幸せな願いを壊す願いなど止めるまで……一つの命も失わせはしない!」
初手は少しでも数を削るために、斬撃波で範囲・貫通攻撃で
「了解!」
その後は担当の範囲を斬撃波・衝撃波・なぎ払い・呪殺弾などで攻撃
回避は見切り・第六感・フェイント・残像・オーラ防御で
二人がダメージ受そうならかばう
敵が数を減らして来たら、銀河へ合図
(方法はMS様にお任せします)
銀河からの合図で同時にUC発動
「あるべき場所にかえるがいい!」
風魔・昴
北十字銀河(f40864)、麻生竜星(f07360)と共闘
アドリブ歓迎
常に三人で連携
呼び方
竜星→竜
銀河→銀さん
「星空の下での悲劇は許されない。断ち切らせてもらうわ」
初手は敵数を減らすため二人の攻撃の後、時間差で衝撃波で範囲攻撃
「了解!」
その後は担当範囲を、矢弾の雨・呪殺弾・音響弾・衝撃波・斬撃波などで攻撃
回避は、見切り・第六感・オーラ防御・残像で
二人がダメージを受けそうなら結界術で結界を二人へ
敵数が減ってきたと確認したら銀河へ合図
(方法はMS様にお任せ)
銀河からの合図で同時にUC発動
「闇にお帰り!」
斃れたアニールに召喚された、ピンクのウーパーイーター達。数はかなり減ったものの、その減ったウーパーの内数匹でも祭りに乱入してしまえば、被害は出てしまう。
「なるほど……ただでは転ばないと言うことか」
その集団で蠢くピンク色に、北十字・銀河(星空の守り人・f40864)が呟き、長年愛用しているCor Leonisを構える。
「だが、止めてみせる!」
気合いを入れて視線を向ける先には、月影を構えた麻生・竜星(銀月の力を受け継いで・f07360)とBellatrixを手にした風魔・昴(星辰の力を受け継いで・f06477)がそれぞれに、ウーパー達を見据えていた。
「竜は右を、昴は左の群れを頼む! 俺は中央をやる!!」
銀河は2人に指示を出し、十数メートル前方に位置するウーパーの集団へ向かい、魔法を纏わせた刀を振るって衝撃波を放った。
「了解!」
竜星は銀河に頷き、銀河に任された右の群れへと向かっていく。もちもちとした質感の身体を持つウーパー達は、ぱっと見可愛げがあるが、その内実は決して可愛いものではない。人の命を容易く奪うもの。人の平和を乱すものだ。
ましてや今日は星空の元、一年の安寧や幸せを願う祭りの日。そんな特別な一夜を、壊させはしない。
「幸せな願いを壊す願いなど止めるまで……一つの命も失わせはしない!」
覚悟と共に放たれた斬撃波は、範囲内のウーパー達を斬り裂き、着実にダメージを与えていく。
そんな2人の攻撃を、やや離れた後方から見守っていた昴。2人の攻撃が、ウーパー達へと叩き込まれたのを確認した昴は、愛用の杖を構えて、告げる。
「星空の下での悲劇は許されない。断ち切らせてもらうわ」
そして放たれた衝撃波は、銀河と竜星の攻撃で動揺していたウーパー達にとって、かなりの痛手となった。
「畳み掛ける!!」
そのまま竜星は銀河と共に刃を振るい、遠距離を保ちながら自身の受け持ち範囲を中心に、昴が矢弾の雨を降らせて、3人は連携をとりながら、着実にウーパー達の戦力を削っていく。
気が付けば、三人三様の怒涛の攻撃によりウーパー達の数はかなり減っていた。こちらのダメージはゼロとは言わないまでも、見切りや残像、竜星の第六感や昴の結界術での互いへのサポートで最小に抑えられている。
一気に片付けるチャンスだ。
右の流星と左の昴がそう判断したのは、ほぼ同時。互いの様子を見ようと顔を上げた2人は、ウーパー達の隙間から、確かにお互いの姿を見た。そして、かちりと視線が噛み合う。そこにある意思を読み取るに足るだけの絆と信頼が、2人にはあった。
「「銀さん!!」」
2人の声が綺麗に重なる。自身を呼ぶ声に、銀河は叫ぶ。
「竜、昴! 同時にいくぞ!!」
銀河の返す声に、2人は頷き返し、そして。
「誰も犠牲者は出させない!!」
覚悟と共に銀河の刀から放たれたのは、幾多の妖獣・鎌鼬。
「あるべき場所にかえるがいい!」
それとほぼ同時に竜星が無数の弾丸の様に輝く月光を。
「闇にお帰り!」
昴が風と雨の精霊の攻撃力を放つ。
3人の渾身の攻撃は、その場のウーパーイーター達を一掃するに足るものだった。
成功
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第3章 日常
『夜空を見上げて』
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POW : 夜空を眺める
SPD : 夜空を眺める
WIZ : 夜空を眺める
👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「あぁ、本当!! 今年もこうやって、楽しくみんなで過ごせて幸せだよ!!」
城壁の向こうで起きていた危機は、猟兵達の活躍により誰にも知られる事なく、まるで何事もなかったかのように解決された。
「もう、ほんと調子いいんだから!!」
殺される未来が回避された彼女と共に、最後に生き残り、残虐な行為により強い願いを無理矢理に抱かされる筈だった彼は、笑顔で酒を飲み、最愛の彼女に笑いかける。
「本当さ! 君がいて、友達がいて、酒がある!! 幸せな事じゃないか!!」
そう笑う彼が視線を向ける先は、きらきらと瞬く星々。その下で歌い、そして互いに願いを語り合う人々。
平和そのものだ。
「こういう時は、素敵な客が現れるって決まってる。良い出会いがあるんだぜ、こういう日はさ……」
まだ余裕のある椅子と机。酒だって料理だって、まだまだたくさんある。
「いっつもあなた、適当な事ばっかり。だけど私、そういうあなたのロマンチックなところ、嫌いじゃないわ」
そう言って彼女は幸せそうに笑うのだった。まだまだ、祭りの夜は序の口だ。飛び入り参加も大歓迎。なんせ、こういう日は、人が多い方が楽しいに決まっているのだから。
真宮・響
夫の律(f 38364)と参加
城壁の外での悪夢のような光景はなるべく見ない方が幸せだ。アタシ達猟兵は見慣れているが、一般の人は穏やかな日々を過ごして欲しい。律もそう思うだろ?
夜空の星が見守る先の宴。まだ宴の席は沢山あるようだね?アタシと律も飛び入り参加させて貰うよ。
アタシと律は音楽に長けている。宴には音楽が付き物だろう?律のトランペットの演奏に合わせて赫灼のグロリアを歌うよ。この集いがいつまでも続くように。ささやかながらエールを贈らせて貰うよ。
あ、律は料理と酒にも興味があるかい?そうだね、一杯動いたのでお腹空いたかも。きっと美味しいだろうから、頂こうか。
真宮・律
妻の響(f00434)と参加
戦場に常に出ている俺達猟兵はともかく、一般の人達は穏やかな日々を送るのが一番だ。ダークセイヴァーの世界が長いからこそ悪夢の風景は見せたくない。
ああ、もう宴たけなわのようだな?俺も響とトランペットを持って参加する。
俺と響は音楽でも繋がっていてな。宴に音楽の盛り上がりを提供しよう。トランペットで残照のサンクトゥスを演奏する。
この楽しい日々がいつまでも続くように心から祈らせて貰うぜ。
さて、演奏が終わったら料理と酒を頂こうか。皆の幸せが詰まった料理、きっと極上の味に違いない。
城壁の外での出来事を、わざわざ彼らが知る事はない。戦いや凄惨な場面に居合わせる事の多い猟兵や、戦いが日常の世界に生きる者達でもないのだ。彼らには、平穏な日々を送ってほしい。
それが、響と律、2人の共通の願いだった。
「なかなか楽しそうだね。夜空の星が見守る祭りなんだって?」
酔っ払ってすっかり上機嫌になっている男女に声をかける響に、彼らはにこにこと笑顔で頷く。
「そうよ。お祭りに来てくれたの? 嬉しいわ。こういう日はね、良いことが起こるって決まってるんだから!! さぁそこの席、空いてるわよ」
そう言いながら席を指し示してくれる女性に頷く響。向かいに座る楽しそうに笑う男性は、奥で祭り会場やそこにいる楽しそうな人々へと目を向けていた律に気付き、そして。
「お兄さん、楽器やるのかい? 折角だ、一曲演奏して行ってくれよ」
手にしているトランペットを指し示す男性に、律は頷く。
「ああ。折角の機会だ。響も音楽は得意なんだ。少し演奏させてもらおう」
「お、お姉ちゃんもか? 良いねぇ!! 良い夜だ!!」
男性の声に周囲の人々も歓待する声を上げ、拍手と楽しげな雰囲気の中、響と律は明るく照らされ、演奏家や参加者達が歌っている簡易ステージに立つ。
少しの間の後、そして律はトランペットに息を吹き込んだ。澄んだ音色で演奏する曲は、残照のサンクトゥス。
この楽しい日々がいつまでも続くようにとの願いを込めた一曲の後、響は律の演奏に合わせて、赫灼のグロリアを歌う。ささやかな未来へのエールを込めた歌に、宴は最高に盛り上がり、人々は歌い、手拍子が巻き起こる。
「お二方!! これは俺達からの気持ちだよ!!」
「最高の音楽だったわ。なんだか、未来にすごく希望が持てたわ!」
響と律が最初に声を掛けてくれた男女に呼ばれた先には、机にこれでもかと並べられた料理の皿と、酒の注がれたカップ。
「なんか悪いね……こんなにいいのかい?」
尋ねる響に、二人はからりと笑う。
「こういう日はね、気持ち良く貰うのが礼儀ってもんだ。そっちの方がお互い楽しいだろ?」
男性の申し出に、それならばと響と律は席に着く。
「律、さっきから料理と酒、興味深そうに見てたしね」
再度礼を言ってから食器に手を伸ばす響に、律は数回目を瞬いて、ふわりと笑う。
「まぁ……皆の幸せが詰まった料理、きっと極上の味に違いないだろ?」
そして、響と律は酒のカップで乾杯をし、祭りの料理に舌鼓を打つのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
リィンティア・アシャンティ(サポート)
「なんだか楽しそうな予感がしますよ、ルノ。行ってみましょうか?」
礼儀正しくほわほわと穏やかな雰囲気の
大変しっかり者(自称)な妖精騎士
妖精のルノを連れている
たまにルノの友達、猫王さまもいたりいなかったりする
(食べ物がある場所やのんびりできる場所には付いてきてくれるかも?)
花やお菓子が好きなので特に興味を持ちますが
楽しそう、面白そう、強そう、カッコいい、綺麗、ふわふわもふもふ……など、幅広く興味津々
依頼成功のため協力的に行動します
歌ったり楽器演奏も好き
ソードハープの他に最近は変わったバイオリンも演奏します
アドリブや他の猟兵さんとご一緒するのも歓迎です
迷惑をかける行為、公序良俗に反する行動はしません
北十字・銀河
麻生竜星(f07360)風魔昴(f06477)と
アドリブ歓迎
呼び方
竜星→竜
昴→昴
「そうだな、これだけの星は久しぶりに見たよ」
優しい笑顔を昴に向けながら、どこかに座ろうかと二人を促す
竜星がいい場所を見つけたからそこに決め、料理と飲み物を広げる
「では今夜の星空とこの町と人々に乾杯だ」
カップには町特産のビールのような発泡酒
二人のモリモリ食べる様子が何とも言えず、微笑みながら見ている
昴の声に夜空を見る
満天の星空に数個の流星……
「ちょっと明るいのもあったな」
星空に釘付けの昴を見てふっと笑う
そのタイミングが竜と被ったようで拗ねた顔で見る
「星に魅入られ過ぎないようにな?」
二人のやり取りを見てもう一度微笑んだ
麻生・竜星
北十字銀河(f40864)、風魔昴(f06477)と
アドリブ歓迎
呼び方
昴→スー
銀河→銀さん
「あぁ、綺麗な満天の星空だ」
昴の言葉に頷いて微笑み返す
座る場所をしばらく探して、夜空が見渡せる景色にあるベンチとテーブルに
「ここなんかいいと思うけれど……」
二人の肯定の返事を待って、抱えていた料理の袋を置く
三人で乾杯の後、食事を堪能する
「うん、これは旨い」
昴の声に星空を見上げる
いくつかの流星が流れた
「これだけ星が見えるんだ。流星もよく見えそうだ」
彼女の見とれてしまっている姿に、ふっと笑う
そのタイミングが銀さんと重なって……
二人で微笑んでから拗ねる彼女のご機嫌を伺う
「楽しい宴は笑顔のほうが似合うんだぜ?」
風魔・昴
北十字銀河(f40864)、麻生竜星(f07360)と
アドリブ歓迎
呼び方
竜星→竜
銀河→銀さん
「ん~!素敵な星空だわ」
ぐっと背伸びをして、ね?と後ろを歩く二人に微笑む
「うん、そうね。ふふ、みんな楽しそう」
色々さがした結果、星空を見渡せる場所に座ることに
途中の屋台で買った料理と良い香りの発泡酒……
乾杯の後、一口食べて思わず笑みを
「美味しい!素朴で優しくて……たくさん食べれちゃう」
ゆっくり食べながら星空を見上げていると
「あ!流れ星……ほらまた」
見とれるように見上げていると、二人のくすっと笑った声が聞こえた
「な、なによぅ~」
拗ねた私に竜が困った様な笑顔で言うから、仕方ないわね。と
にっこりと微笑み返した
●
「なんだか楽しそうな予感がしますよ、ルノ。行ってみましょうか?」
自身の傍に寄り添う妖精ルノに声を掛けながらリィンティアは城壁の中、広場で尚も続いている祭り会場の方へと足を向ける。
夜空に輝く星々の下、酒を飲み、歌を歌い、大切な者達との時を過ごし、そして幸せを願う人々の表情は、晴れやかだった。
「良いですね、こういうの」
どの世界にも困っている人はいて、どの世界でもそれなりに戦いがある。その中にあって、こうして幸せに平穏な日常を送っている人々がいる。それこそが、今まで戦って来た成果なのだ。この幸せを守る、大切な戦い。彼らの日常と平和を守るべく、猟兵達はそれぞれに戦っているし、リィンティアだって勿論そうだ。
微笑み合うルノとリィンティアを、丁度近くの席にいた女性が笑顔で呼んだ。
「あんた、外から来たお客さんだろう? 見ない顔だもんねぇ! 良いタイミングで来たもんだ」
彼女は立ち上がり、リィンティアの手を取って、彼女の横の空いている席へとリィンティアを案内し、座らせる。
「今日はね、一年で一番綺麗な星空が見える日なんだよ。そして、一年で一番楽しいお祭りの日! 一年の幸せと安寧とを願う祭りなんだよ。あんたも楽しんで行ってよね!!」
ほら、食べて!! そう言って、女性は楽しそうにリィンティアを座らせた席に料理を運んで行くのだった。
●
戦いの後始末を終え、一緒に祭り会場にやってきた竜星、銀河、昴の3人。先頭を歩く昴がぐっと背伸びをして、夜空を仰ぐ。
「ん~! 素敵な星空だわ!」
ね? と2人を振り返る。
「あぁ、綺麗な満天の星空だ」
頷く銀河に、竜星も同じく空を仰ぐ。
「そうだな、これだけの星は久しぶりに見たよ」
笑い合い、語り合いながら歩く3人。並ぶ屋台を覗き、気になった食べ物を買って、祭りを楽しむ人々の様子を眺め。
「ふふ……みんな楽しそう」
元よりこの戦いが絶えない厳しい世界の中で、楽しそうにしている人々がいるというのは救いではある。だがしかし、その中でも直接自分達が守った人々の楽しそうな様子というのはまた特別に思えた。
ビールのような発泡酒や、この地域の郷土料理、スープや串焼きなど、一通り買い揃え、そして席を探す事暫し。
「ここなんかいいと思うけれど……」
銀河が指し示したのは、四人掛けのテーブル。座られるのを待っていたかのようなそこは、特等席のような景色の良さだった。
3人はその席に手に持っていた料理や酒を並べ、腰を下ろす。
一息吐いた3人は、互いに顔を見合わせ。
「では……今夜の星空とこの町と人々に乾杯だ」
竜星の音頭で、3人の酒の入ったコップがかちんと打ち合わせられる。そして、賑やかな雰囲気の中、並んだ料理へと手を伸ばす。
「美味しい! 素朴で優しくて……たくさん食べれちゃう」
郷土料理は野菜が多く、優しい味付けをしていた。気に入ったらしい昴がふわりと笑う、その視線の先、夜空にきらりと白く線が引かれた。
「あ! 流れ星……」
昴の指し示した先に目をやった2人。その時また、夜空を白く横切る光が煌めいた。
「これだけ星が見えるんだ。流星もよく見えるんだろう」
竜星がそう言っている間にも、ちかり、ちかりと星が流れて落ちていく。
「ちょっと明るいのもあったな」
酒のコップに口をつけつつ銀河。きっと昴が何か返すだろうと思っていたのだが……返事がない。不思議に思った竜星と銀河が首を傾げ、目を向けた先には。
「…………」
夜空に見惚れてしまっている、昴の姿があった。
そんな彼女の姿に、2人がくすりと笑った瞬間が重なった。それに気付いた昴は、はっとして、頬を染める。
「な、なによぅ~!!」
照れ隠しに拗ね始める昴を宥めるように、困ったように笑う。
「まあまあ……楽しい宴は笑顔のほうが似合うんだぜ?」
そんな竜星に、昴は小さく息を吐く。彼女とて、別に怒りたい訳ではないのだ。ただちょっとだけ、恥ずかしかったというだけで。
「……仕方ないわね」
そこまで言うんなら……なんて風に微笑む昴に、竜星も優しげに微笑む。
そんな2人のやり取りを微笑ましく思いつつ眺めていた銀河が、ぽつりと一言。
「星に魅入られ過ぎないようにな?」
ぽかん、と虚を突かれたように2人が口を噤んだのは一瞬の事。
「銀さんだってしっかり見てただろう」
「そんなこと言って、実は流れ星数えてたりしなかった?」
負けじと言い募る竜星と昴。
そうやって、祭りの夜は更けていく。
きらきらと流れる流れ星と夜空を彩る綺羅星達に見守られ、ここに暮らす人々の元には、願う平穏が訪れる事だろう。
猟兵達はそんな平和を願いつつ、コップを傾け、祭りの楽しい時を過ごしていくのだった。
成功
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