アイスエイジクイーンの恋煩い?
●|魔界銀行街《デビルキングワールド》
魔界の通貨D(デビル)を扱う魔界銀行の大元、多くの巨大銀行が集まる銀行街。
その執務室の一室にアイスエイジクイーンはいた。
……というよりは居続けていた。
デスクに突っ伏しながら、デスクの上に零れ落ちた氷の塊を指でいじっていた。
そこにはいつものようなニセ高飛車と呼ばれていた彼女の姿はなく。
心がすっぽりと抜け落ちたかのような一人の女がいるのであった。
「はぁ、あれから1年、あなたはどこへ行ってしまったのですわ?
あなたがいないと全然張り合いがありませんのよ」
そう呟きながら何度目になるかのため息をつく。
「はぁ、いつもならこの時期になりますと――」
「ゲヒャ〜ッヒャッヒャ!
暑中見舞い申し上げますゼぇ!」
「お〜っほっほっほっ!
何をおっしゃりますか!
ただ涼みに来たのでしょう?」
「ゲヒャ〜ッヒャッヒャ!
バレバレだゼぇ!
まぁ、持ってきた魔界羊羹でお茶にするゼぇ!
ちゃんと菓子折りの分は別にあるんだゼぇ」
「お〜っほっほっほっ!
それでしたら、羊羹にあうお茶を用意させますわ!」
「――なんてことをしてましたのに」
再び深くため息をつく。
西のラスボス『アイスエイジクイーン』のライバルともいえる東のラスボス『スーパーカオスドラゴン』。
その彼が消息を絶って(猟兵から『スーパーカオスドラゴン』がブルーアルカディアにいることは聞いている)、もう1年が過ぎていた。
「昨年の今は『7thKING決定戦』の慌ただしさから、彼がいなくなったことを忘れて『8thKING』になるための特訓をしたりしてしてきましたけど。
1年も経つと、生涯のライバルがいなくなったことの空白が浮き彫りになってきますわ」
「はぁ」とため息をつくアイスエイジクイーンの指先でいじっていた氷がふとした拍子でデスクから転げ落ちる。
転げ落ちた氷はぽちゃんと落ちた。
ぽちゃん?
床に落ちた筈の氷があり得ない音を立てていた。
次の瞬間、ドカーンという音とともに執務室の扉が吹き飛ばされた。
「アイスエイジクイーン!
お前のところの『氷河期大金庫』がこの暑さで次々と溶けてしまっているっス!
各銀行からクレームがあがってきてるっスよ!
まあ、それはどうでもいい事っスが。
それは職務怠慢っス!
職務怠慢は自分の専売特許っス!
つまりは――特許料を取り立てに来たっスよ!」
手にしたジャッジメントハンマーで執務室の扉を吹き飛ばしたジャッジメントガールが横暴な特許料の取り立てに来た。
……のだが、執務室の惨状を見てジャッジメントガールは踵を返す。
「ジャッジメント白羽の矢!
この案件は|7thKING《猟兵》の……誰でもいいっスから押し付けるっス」
ジャッジメント白羽の矢に今見たことを書き記した手紙を括り付け、矢文にして投げたのであった。
そして、その矢文は……。
●グリモアベース
「……ということでデビルキングワールドで事件です」
頭の帽子にジャッジメント白羽の矢が刺さったフリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)は己が不幸を呪いつつも集まった猟兵に説明を始める。
「デビルキングワールドのアイスエイジクイーンさんがどうもやる気を失くしてしまっているようです。
夏バテでしょうか?」
ジャッジメントガールの矢文に記された内容しか知らないフリルは妥当な線で話を進めるが、事の原因はフリルも大好きな恋バナの可能性もそこそこ高い気がする。
「デビルキングワールドには魔界銀行街という魔界の通貨D(デビル)を扱う魔界銀行の集まった街があるのですが、その銀行で多く取り入れられている金庫がアイスエイジクイーンさんの作り出した『氷河期大金庫』なんです。
ですが、『氷河期大金庫』がこの暑さで溶け出してしまっているそうです。
それで、その大本であるアイスエイジクイーンさんの元にジャッジメントガールさんが訪れたそうですが、デスクに突っ伏したまま何かうわ言の様に呟いているそうです」
さすが魔界裁判長のジャッジメントガール、自分が特許料の取り立てに来たことをしれっともみ消していた。
「アイスエイジクイーンさんの氷の自動鎧『|絶晶《ぜっしょう》』も溶けかかっていて緊急事態のようです。
ジャッジメントガールさんが記した手紙によると、こういう時デビルキングワールドの悪魔さんたちはスカッと暴れるのがいいそうなのですが、ジャッジメントガールさんだとやり過ぎてしまって数か月入院させてしまうから私たちにお願いするとのようです」
さすが魔界裁判長のジャッジメントガール、自分に都合がいいように文章を改竄したようだ。
しかも、この手の文章にフリルは簡単に騙されるからなお効果的だった。
「ですので、アイスエイジクイーンさんの気晴らしに戦ってきてください。
夏バテに気晴らしがいいのかよく分かりませんが、よろしくお願いします」
フリルは頭をぺこりと下げる。
まだ夏バテだと勘違いしたまま。
トルシ
最近のこの暑さは本当に氷河期大金庫も溶けてしまいそうですね。
いや、むしろ溶けかかっていてもいいから涼みにいきたい。
そんな気分です。
アイスエイジクイーンの稽古をするシナリオがなぜかこのような形になりました。
何故でしょうね?
第1章『迷い子の悪魔』
……率直に申し上げますと四天王ではありません。
アイスエイジクイーンの(100人いる)四天王はてんやわんやで各銀行の氷河期大金庫の修繕に当たっています。
彼女たちはいったい何者なのか?は断章にて。
第2章『西のラスボス『アイスエイジクイーン』解』
氷の自動鎧『|絶晶《ぜっしょう》』に搭乗したアイスエイジクイーンとの戦いですが、意気消沈しています。
自動鎧『|絶晶《ぜっしょう》』も溶けかかっていて、その内部に閉じ込められていた『絶滅悪魔軍団』も半解凍状態で現れています。
どちらもやる気を全く見せておらず、攻撃されれば反撃するぐらいです。
オープニングではあのように言っていますが、アイスエイジクイーンのやる気を取り戻させることが主体になります。
それでは、純戦闘のはずが心情寄りになってしまいましたが頑張っていきましょう。
第1章 集団戦
『迷い子の悪魔』
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POW : いつの間にか居なくなる
【人混みの波にのまれる事で】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
SPD : 面白そうなものを見つける
非戦闘行為に没頭している間、自身の【好奇心】が【最優先となり】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
WIZ : 気付いたら居なくなる
肉体の一部もしくは全部を【迷い子】に変異させ、迷い子の持つ特性と、狭い隙間に入り込む能力を得る。
イラスト:ゆゆまつ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●|魔界銀行街《デビルキングワールド》
アイスエイジクイーンの執務室へと向かう猟兵達はふと足を止める。
「ふぇぇぇん、おかあさぁぁん、どーこー」
「ひっぐひっぐ」
「わぁぁ、猟兵さんだぁぁ」
執務室へと向かう道は無数の『迷い子の悪魔』でごった返していた。
どうやら、近隣の銀行で立て続けに銀行強盗が発生し親御さんとはぐれてしまった迷子のようだ。
普段はこの地区を取り仕切るアイスエイジクイーンの四天王たちが迷子の面倒を見るのだが、今は溶けだした『氷河期大金庫』の修繕でてんやわんやなのだ。
よって、迷子の面倒を見る手練れの悪魔が明らかに不足していた。
手練れ?
そう手練れなのである。
彼女達、『迷い子の悪魔』はあくまで悪魔なのである。
一般のお子様と同等に考えてはいけない。
一度服の裾を掴まれたら、服がちぎれるまで放さなかったり。
大泣きしてしまえば、その泣き声が超音波振動となり周囲の器物を粉砕させてしまう。
はたまた、一度逃げ出せばユーベルコード級の鬼ごっこが始まったりと面倒を見るのは本当に大変なのだ。
100人もの四天王を従えるアイスエイジクイーンと四天王たちは多くの部下をまとめ上げるプロでもあったのだ。
個性派ぞろいの悪魔達を纏め上げるアイスエイジクイーンたちにとって迷子の悪魔の面倒をみることなんて朝飯前であったのだ。
だが、今ここには本調子のアイスエイジクイーンと彼女に仕える四天王はいない。
ということは猟兵達がこの迷子の悪魔達の面倒をみるしかないのだ。
(無視して進むことはできなくはないが……絡まれたらねぇ)
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集団戦 『迷い子の悪魔』になります。
彼女たちはオブリビオンではありません。
ただのデビルキングワールドの迷子の悪魔です。
扱いには充分に注意してください。
子供であることと一般の悪魔であることの両方の意味で。
判定条件はこの場をどう乗り切るかになります。
迷子を親御さんの元に届けるもよし、また迷子を無視して進むもよし。
ですが、相手はデビルキングワールドの悪魔です。
そう簡単には事は運びません。
親御さんに届けようと思ったらユーベルコードという名の迷子術が発揮されたり、
無視して進もうならば寂しさのあまりしがみ付かれたりとすんなりといかないことをご注意ください。
ある意味四天王との戦闘の方が楽かもしれません。
ですが、頑張って乗り切っていきましょう。
斑鳩・椿
あら、あなたたちは迷子なの?
まずは放送で親御さんを呼んでもらいましょう。
お名前と歳は言える?分からない子は格好を伝えましょうね
さて、親御さんが来るまでは裏で…
(影の中から三味線を取り出す)
簡単な童謡ならお姉さんが弾けるわ。何が良いかしら?
それとも少し触れてみる?弦には気を付けてね。
こら、尻尾に触れるなら優しくして頂戴、悪戯っ子さん?
(甘やかしたり叱ったり、楽しそうに子供達の世話をしている。そしてあまりにも元気な子にはユーベルコードで容赦なく寝落ちを狙う妖狐。)
●
「あら、あなたたちは迷子なの?」
迷い子の悪魔たちに優しく声をかけるのは斑鳩・椿(徒花の鮮やかさ・f21417)。
子供たちが怯えないようにと屈み込んで、目線を合わせる。
目と目がパチリと合って、ふふっと笑みを浮かべれば、迷子の悪魔たちは落ち着きを取り戻していった。
「それじゃあ、お名前とお歳を教えてくれるかな?」
椿の質問に「はい!はーい!」と迷子の悪魔たちは手を上げる。
その様子におもわず微笑みながら、銀行員悪魔の方にチラッと目配せをして。
(この子達の親御さんを放送で呼んでくださいな)
銀行街の迷子放送で迷子の悪魔たちのご家族の方を呼んでもらうようにお願いをすれば、銀行員悪魔はすかさずメモを取り駆け出していく。
親御さんの呼び出しを任せた椿はそっと席に着く。
なにが始まるんだろうと迷子の悪魔達のワクワクは止まらず、その瞳は椿に向けられる。
すぅっと自身の影に手を滑り込ませた椿が取り出したのは――1挺の三味線。
べべんと奏でる聞いたことのない音に迷子の悪魔達は興味津々。
「簡単な童謡ならお姉さんが弾けるわ。
何が良いかしら?」
椿が訊ねれば次々とリクエストがかかっていき、
「それとも少し触れてみる?
弦には気を付けてね」
そう訊ねてみれば、恐る恐る手を伸ばす子達もいた。
その様子に思わず尻尾をゆらゆら揺らせていると、
やんちゃな悪魔がギューッと尻尾を引っ張り――。
「こら、尻尾に触れるなら優しくして頂戴、悪戯っ子さん?」
――優しく叱る。
本当はとっても痛かったけど、それは我慢我慢。
甘やかしたり叱ったり、楽しそうに子供達の世話をして、
ちょっぴりやんちゃな子には【|いと短し砂上の揺籃歌《サンド・クレイドル・ソング》】を歌って寝かしつけ。
楽しい時間はあっという間に過ぎていき――。
お別れの時間がやってきた。
ご家族の方に連れられて帰っていく迷子の悪魔達はバイバイと手を振る。
「また三味線のお歌を聴かせてね」と約束をするように。
大成功
🔵🔵🔵
ミルケン・ピーチ(サポート)
『ミルケンピーチ、参上!』
常識的だけどやられ属性の17歳の桃姫、無邪気で元気な6歳のぺしぇ、体育会系褐色ギャルのアカリの三人のボディの内依頼に合わせた誰かで出撃
口調は
『桃姫:私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?』
『ぺしぇ:自分の名前、くん、ちゃん、だよ』
『アカリ:あたし、相手の名前+ちゃん、~っす、~っすよ、~っすね、~っすか?』
マスクのミルケンはほぼ喋りません
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
公序良俗に反する行動はそういう依頼でない限りしません
後はお任せ、よろしくお願いします!
●
「ミルケンピーチ、参上!」
バタンと勢いよく開かれるドアと共に現れたミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)に銀行内の悪魔達の視線が集まる。
ちょっとを通り越してかなりの露出過多な魔法少女の衣装を着たミルケン・ピーチというヒーローマスクを装着した花園・桃姫(18歳)の登場に…………しばしの沈黙が流れた。
(か、完全に滑ってしまいましたー!!!)
両手で背中のマントを開くように持つ決めポーズのまま硬直する桃姫は顔を真っ赤にして心の中で叫んでいた。
銀行で働く銀行員悪魔からは「この忙しい時に変なのが来たぁ」と落胆の視線を、
迷子の悪魔たちからは「おねえさん、いい歳して恥ずかしくないの?」と憐みの視線が送られる。
掴みは最悪だった。
でも、これには訳があってと桃姫はぶつぶつと語りだしていった。
それはデビルキングワールドに転送される前のことだった。
「グリモア猟兵さんのお話を聞いてのことでした。
私達、ミルケンピーチのボディの3人で誰が迷子の悪魔さん達の面倒を見るのか話し合っていたのですが、
私は面倒見のいいアカリさんが適任だと言ったんですよ。
それなのに……」
と他二人から指名されてしまった桃姫でした。
そこまで呟いていた桃姫はある事を思いつく。
それは――。
「そうです、今からでもアカリさんと変わればいいんです!」
そうと決まればと桃姫は腰の辺りにまで両腕を引き力を籠める。
本人はいたって本気なのだけど、周りからすればやっぱり……。
(((またあの娘、変なことを始めてる!!!)))
白い目を向けられてしまうのであった。
「特盛おかわりいっぱいぱい! アナザーミルクプリーズ!」
顔を真っ赤にして叫ぶ桃姫。
煙の中から現れた少女に桃姫は驚きを隠せなかった。
「桃姫ちゃん、おまたせー!」
この無邪気で元気な声は桃姫が呼び出したかったアカリ・ゴールドではなく、花園・ぺしぇだったのだ!!
「なんで!ぺしぇちゃんなの!!」
桃姫の魂の叫びが木霊する中、ぺしぇは続ける。
「うんうん、桃姫ちゃんいい感じに進んでるね。
あとはぺしぇに任せるんだよ」
召喚されたぺしぇは迷子の悪魔達の方に歩み寄っていく。
「え、まさかぺしぇちゃんに何か秘策があったのですか?」
桃姫はぺしぇに期待を寄せる。
だが、ここである重要なことを知っていてほしい。
それは桃姫が3人の中で……常識的だけど『やられ属性』の持ち主であるということだ!!
ぺしぇはくるりと振り返ると、桃姫を指差し。
「あーっ、あんなところに正義の魔法少女がいるよ!
ワルーい悪魔のみんなでこらしめるんだよー!!」
ぺしぇを先頭に迷子の悪魔は桃姫に襲い掛かる。
「えええぇぇぇ!それはあんまりですよ!!」
桃姫の悲鳴が迷子託児所となった銀行内で響き渡っていた。
桃姫という遊び道具を見つけた迷子の悪魔達は親御さんが迎えに来るまで楽しく遊んだのであった。
成功
🔵🔵🔴
宵空・鈴果(サポート)
こんにちりん☆ 夜空にキラめくエアライダー♪ りんかですりん☆
なるべく明るく前向きに振舞うりん♪ 新しいものや珍しいものを見かけたらとっても気にしちゃうところもありますりん☆
戦う理由は、夜の星や月の様に、夜の灯りとして暗闇を照らしてみんなを笑顔にするため。
隠れて努力をするけれど、ここぞという時はどっせいと泥臭く突撃する事も☆
都会に強い憧れ有り。
ランダム設定されるユベコは使っても使わなくてもどちらでもOKですりん☆ アドリブなどなどお任せしますりん☆
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
●
「こんにちりん☆
夜空にキラめくエアライダー♪
りんかですりん☆」
インラインスケート型の詠唱兵器『エアシューズ』でシューっと颯爽に現れたのは宵空・鈴果(星と月のエアライダー・f37140)。
きらりん☆と横ピースで決めポーズを取る鈴果に迷子の悪魔たちはニッコリ笑顔。
まるでアイドルが現れたかのように迷子の悪魔たちが集まりだす。
「みんな〜、りんかと一緒に遊ぶりん☆」
集まった迷子の悪魔たちを誘うように鈴果が呼び掛ければ、迷子の悪魔たちは「わーい」と喜ぶ。
「それじゃあ~、これはみんなにプレゼントりん☆」
両手を広げた鈴果からポン☆ポン☆ポン☆とふわふわのお星さまが飛び出てきた。
飛び出てきた『ティンクルスター』に「すごい、すごーい」とはしゃぐ迷子の悪魔たち。
興味深そうに突いてみる子や思いきり飛び掛かる子もいて、みんな楽しそう。
「これはとっておきりん☆」
と鈴果が身構えれば、みんなの視線が鈴果に集まる。
「お星さまにしてあげるりん☆
とりゃっ☆」
掛け声と一緒に繰り出された【クレセント・スラッシャー☆】は超音速のキック。
でも、描かれた軌跡は三日月で――。
「お星さまじゃなーい」
と言われるも
「えへへ~間違えちゃったりん☆
お月様とも一緒に遊ぶりん☆」
笑顔を振りまく鈴果と迷子の悪魔たちの楽しい時間は、あっという間に過ぎていった。
成功
🔵🔵🔴
回々・九流々々(サポート)
『僕だってやれば出来ます。はい』
愉快な仲間のオブリビオンマシン × 四天王、8歳の女です。
普段の口調は「コーヒーカップ(僕、~様、です、ます、でしょう、ですか?)」、酔った時は「くるくる(僕、~様、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
(僕だってやれば出来ます。はい)
迷子の悪魔達にてんやわんやと駆けずり回らせられている銀行員悪魔を物陰から覗き込んでいたのは回々・九流々々(くるくる・f21693)。
そんな九流々々と一人の迷子の悪魔の目が合った。
……目と目が合った二人の間にしばらくの沈黙が続く。
どうもこの迷子の悪魔は人見知りのようで、ここは九流々々が頑張るしかなかった。
「あなた様は遊園地は好きですか?」
「……うん」
九流々々の質問に迷子の悪魔はこくりと頷く。
「あなた様はティーカップはお好きですか?」
「……うん」
再びこくりと頷く迷子の悪魔に九流々々は安堵の笑みを浮かべる。
「それはよかったです。
怪異が起こる時間、僕等はきっと溌溂なのです」
すると、九流々々と迷子の悪魔が囲んでいたテーブルが突然、輪っかの取っ手に変わり、ソファが二人を囲む様に繋がる。
あっという間に出来上がったのは遊園地にあるようなティーカップの乗り物。
くるくる回るティーカップはどんどんスピードを上げていき……。
「ちょっと、速過ぎないですか~」
ぐるんぐるんと目を回す九流々々は限界寸前。
九流々々がそんな状態でも平然としている迷子の悪魔はどんどんスピードを上げていき。
【トワイライトゾーン】の中に夕闇の中に九流々々の悲鳴が消えていった。
成功
🔵🔵🔴
ルドルフ・ヴァルザック(サポート)
「フゥーハハハ!(こ、この場は笑ってごまかすしか……)」
◆口調
・一人称は我輩、二人称はキサマ
・傲岸不遜にして大言壮語
◆性質・特技
・楽天家で虚栄心が強く、旗色次第で敵前逃亡も辞さない臆病な性格
・報復が怖いので他人を貶める発言は決してしない
◆行動傾向
・己の威信を世に広めるべく、無根拠の自信を頼りに戦地を渡り歩く無責任騎士(混沌/悪)
・何をやらせてもダメなヘタレ冒険者だが、類まれな「幸運」に恵まれている。矢が自ら彼を避け、剣先が届く前に毀れ、災難は紆余曲折で免れる
・臆病な性質も見方次第では生存本能と言えなくも……ないよね?
・コミックリリーフ役にお困りならば、彼が引き受けます(但し公序良俗の範囲内で)
●
「フゥーハハハ!(こ、この場は笑ってごまかすしか……)」
ルドルフ・ヴァルザック(自称・竜を屠る者・f35115)は飛び込まされた状況に、只々笑ってごまかすしかなかった。
(さすがに子供のお守りをしろって、どうしろっていうんだよ)
頭の中では頭を抱え、現実では高笑いをしているルドルフは大ピンチであった。
元々、西のラスボスのアイスエイジクイーンとバトるという話だったのに、
本来ならアイスエイジクイーンの四天王とバトっている筈だったのに、
目の前にいるのは『迷い子の悪魔』。
戦ってしまったら弱い者いじめをしているようで、ルドルフでも気があまり進まなかった。
「おじちゃん、突然笑い出してどうしたの?」
(ヤバい、声をかけられてしまった)とルドルフの額に冷や汗が流れる。
「それはだな……イイ事を呼び寄せる為だ!」
どんなにつらい事があっても笑っていれば、きっとうまく物事が勝手に進んでくれる。
ルドルフの矜持を語る。
「ふふ、変なおじちゃん」
迷子の悪魔はルドルフにつられて笑い出した。
すると、どういう訳かそこに迷子の悪魔の親御さんが現れ、ルドルフに礼を言って迷子の悪魔を連れて銀行を去っていった。
親御さんに抱っこされながら、
「バイバイ、おじちゃん」
と言っていた迷子ではなくなった悪魔の笑顔がルドルフの瞳に映る。
「ほら、言っただろ。
笑っていればどうにかなるんだよ」
フゥーハハハ!と笑うルドルフが幸運を呼び込んできたかのように、最後の迷子の悪魔は親元に帰っていった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『西のラスボス『アイスエイジクイーン』解』
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POW : 氷河期召喚術『ジュデッカ』
レベル×1体の【絶滅悪魔軍】を召喚する。[絶滅悪魔軍]は【氷】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD : 氷河期魔法『アイスエイジ』
戦場全体に【悪魔も凍てつく氷河期の寒波と吹雪】を発生させる。敵にはダメージを、味方には【量産型「絶晶」の装着】による攻撃力と防御力の強化を与える。
WIZ : 合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』
自身と仲間達の【放つ、氷属性の攻撃魔法】が合体する。[放つ、氷属性の攻撃魔法]の大きさは合体数×1倍となり、全員の合計レベルに応じた強化を得る。
イラスト:屮方
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●|魔界銀行街《デビルキングワールド》アイスエイジクイーン執務室
迷子の悪魔達を無事親元に届けてきた猟兵達がアイスエイジクイーンの執務室になだれ込むと、そこは溶けだした『絶晶』によって浸水した執務室であった。
入り込んだ猟兵達に気付いたアイスエイジクイーンは慌てて高飛車ぶる。
「お~ほっほっほ、
よくいらっしゃいましたわね、猟兵のみなさん。
さてはわたくしに稽古をつけてくださる約束のお時間でしたわね。
(あれ?わたくし稽古の約束をしてましたかしら?)
大丈夫ですとも、ちゃ~んと覚えておりましたわ。
ちょっと、仕事が立て込んでしまいましたが、いざ尋常に勝負ですわ!
(本当は仕事も手が付かなかったのですけど……)」
だが、いつものニセ高飛車のキレがそこにはなかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アイスエイジクイーンとの戦闘ですが、死闘ではなく稽古になりますのでやりすぎ注意でお願いします。
アイスエイジクイーンはどこか上の空の為、基本迎撃になります。
また、自動鎧『|絶晶《ぜっしょう》』に閉じ込められていた『絶滅悪魔軍団』も意図せず溶かされた半解凍状態の為、すぐさま攻撃ができません。
そして、
プレイングボーナス……アイスエイジクイーンの悩みを晴らす。
がありますので、ご活用ください。
バルタン・ノーヴェ
全員リクエストによる、各シナリオへの救援プレイングです。
長らく滞っていたり人手が足りてない時など、ご自由にご利用ください。
アレンジ、アドリブ、連携歓迎。自作PBWも採用歓迎です。
ユーベルコードも指定外の、公開中から適当なものを使用してもらって構いません。
HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!
お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!
アタック、ディフェンス、他の方への支援! おまかせくだサーイ!
白兵戦、射撃戦、集団戦もボス戦もオーライ!
冒険の踏破や日常への奉仕活動も得意であります!
|臨機応変に対処可能《好きに動かしてOK》デース!
よろしくお願いしマース!
●
「HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!」
「お~ほほ……。
その声はスーパーカオスドラゴン!
今までどこに行ってましたのよ!
わたくしがどれほど心配……こほん、わたくしのこれまでの特訓の成果を見せつけようと思っていましたのよ!」
バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)の笑い声に何故かスーパーカオスドラゴンを重ねてしまうアイスエイジクイーン。
「これは……重傷でアリマスナ」
去年のハロウィンのようにスーパーカオスドラゴンに仮装していたのならまだしも、いつものメイド服で「HAHAHA!」と「ゲヒャ〜ッヒャッヒャ!」を聞き間違えるのは流石に問題だった。
「カモン、バルタンズ!」
バルタンは【|秘密のバルタンズ《シークレット・サービス》】で呼び出したミニバルタンたちに|D《デビル》をお駄賃に渡し、竜の被り物を渡していく。
「|模倣様式・混沌魔法《イミテーションスタイル・スーパーカオスマジシャン》、カオスヘッダーデース!」
「バルバルバル♪」
配置に着いたミニバルタンたちのスーパーカオスドラゴンを模した被り物がひょこひょこと現れる。
「お〜っほっほっほっ!
カオスヘッダーですわね!
でしたら、わたくしは【氷河期召喚術『ジュデッカ』】ですわ!!」
スーパーカオスドラゴンの被り物をしたミニバルタンたちをスーパーカオスドラゴンのカオスヘッダーと思い込んだアイスエイジクイーンはこれまでの鬱憤を発散させるかのように絶滅悪魔軍を呼び出す。
これで少しは気が晴れたのかもしれない。
彼女の特訓はまだまだ続く。
大成功
🔵🔵🔵
ギャレット・ディマージオ(サポート)
●設定等
ダークセイヴァー出身の冷静沈着な黒騎士です。
オブリビオンに滅ぼされた都市で自分だけが生き残った過去を悔い、人々を守ることを重視して行動します。
●戦闘において
「及ばずながら、手助けさせて貰おう」
「貴様の相手は、この私だ!」
「なんと強力なユーベルコードだ……! (解説) 直撃すれば一たまりも無いぞ!」
・牽制攻撃
・敵の攻撃から他の猟兵や一般人を守る
・敵の攻撃を回避してカウンター
・ついでに敵の強さを解説する
など、防御的・補助的な行動を得意とします。
メイン武器は「黒剣」です。
他は全てお任せします。
別の猟兵との交流や連携等も自由に行ってください。
どうぞよろしくお願いします。
●
「あなたのお相手は私がいたしましょう」
『漆影剣リグガガ』を構えたギャレット・ディマージオ(人間の黒騎士・f02429)は丁寧にアイスエイジクイーンに会釈をする。
「お~ほほほ。
あなたのような騎士に手解きをいただけるなんて、光栄ですわね」
溶けかかっている自動鎧『|絶晶《ぜっしょう》』が振り向きお辞儀をする。
「それでは参ります」
ギャレットは突撃槍形態に変形した『漆影剣リグガガ』を構える。
「お~ほほほ。
受けて立ちますわ!」
アイスエイジクイーンが身構える様を見たギャレットは内心溜息をつく。
(やはり、聞いていたとおりだな)
すぅっと息を吸ったギャレットは一瞬の内にアイスエイジクイーンとの間合いを詰め寄り、氷の自動鎧『|絶晶《ぜっしょう》』刺し貫いた。
【|葬神呪突《カースド・フューネラル・ストレート》】による一突きは溶けかかっているとはいえいとも容易く氷の自動鎧『|絶晶《ぜっしょう》』の装甲を刺し貫いていた。
氷河期大金庫にも使われる鉄壁のアイスエイジクイーンの氷がいとも容易く……いや、そもそもギャレットが構えているのに何もせず受けて立っていたこと自体がおかしかった。
アイスエイジクイーンが本当に高慢で高飛車なラスボスならそれもあり得るが、彼女はその頭に『ニセ』が付く程に冷静に物事を考えられるラスボスであった。
それが何故かというと……。
「僭越ながら申し上げます。
いかに訓練とはいえ、他に考え事をしていてはなりません」
ギャレットはそう指摘する。
アイスエイジクイーンの特訓はまだまだ続く。
成功
🔵🔵🔴
バルタン・ノーヴェ
アドリブ連携歓迎
HAHAHA!
この調子で本心を発露させてみマショー!
アイスエイジクイーン殿のためにも、限界を超えて挑戦デース!
「骸式兵装展開、祈の番!」
チェーンソードとパイルバンカーを祈りの双子へと変身させて、人数を確保!
「「お見せしましょう」」「我輩たちのカオスを!」
「「「カオスメモリ、ロゴスイグニッション!」」」
三体のバルタンに混沌魔術をインストール!
重なり合って、まさにスーパーカオスドラゴン殿の三つ首を表しマース!
「「色彩も緑」」
全力を出してもらってOK! すっきりしてくれたら何よりデス!
レッツ、カオスヘッダー!
……こうしてぶつかるうちに、生涯のライバルとの差異に気づいてくれマスカナ?
●
「HAHAHA!
この調子で本心を発露させてみマショー!
アイスエイジクイーン殿のためにも、限界を超えて挑戦デース!」
「お〜っほっほっほっ!
それでこそスーパーカオスドラゴンですわ!
わたくしの本気の氷河期魔法を見せて差し上げますわ!!」
内心「まだ勘違いしてイマスナー」と思いつつもバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は続ける。
「骸式兵装展開、祈の番!」
バルタンの詠唱に呼応するかのように、地面に突き刺した『換装式チェーンソード』と『換装式パイルバンカー』が姿を変える。
そして、バルタンの両隣に現れたのは|五卿六眼《ごきょうろくがん》『祈りの双子』の姿であった。
「そして、更にでアリマース!」
「「お見せしましょう」」「我輩たちのカオスを!」
「「「カオスメモリ、ロゴスイグニッション!」」」
【|模倣様式・鮮血双刃《イミテーションスタイル・プレイヤーズ》】で変身した『祈りの双子』にバルタンは先程ミニバルタンに渡した竜の被り物を手渡す。
「「これはいったい?」」
「HAHAHA!
ユーベルコードは原則1回につき一つでアリマスカラナ。
こうして補うのでありマース!」
|模倣様式・混沌魔法《イミテーションスタイル・スーパーカオスマジシャン》で更に変身すると考えていた『祈りの双子』は茫然としていた。
こんな被り物で騙せるとは到底思えない――そう思ったのだが……。
「お〜っほっほっほっ!
ついに本気を出しましたわね、スーパーカオスドラゴン!
わたくしの相手など首1つで十分などと侮られていては、わたくしも本気を出せず困っておりましたところですのよ!」
……思いきり騙されていた。
「という事でありマース。
ワタシたちのカオスヘッダーで……」
バルタンがそこまで言ったところでアイスエイジクイーンに割り込まれてしまった。
「その構えはカオスメロディですわね!!
わたくしは【氷河期召喚術『ジュデッカ』】でお相手いたしますわ!」
「そういえば、スーパーカオスドラゴン殿にはそのような混沌魔法がアリマシタナ」
「お〜っほっほっほっ!」と高笑いするアイスエイジクイーンをよそにバルタンたちの作戦会議が始まる。
「「カオスメロディって何?」」
「あれは確か、スーパーカオスドラゴン殿の3つの首が「デスボイスの詠唱担当」「口からカオスビームを放つ担当」「ラスボスらしく真面目に猟兵を挑発する担当」に分けて襲いかかってくる混沌魔法でアリマシタナ」
正確にはデスボイスでデスメタルを歌うかのような詠唱で、詠唱を続けている間中、デビルキングワールド全土からカオスエネルギーが集結し、スーパーカオスドラゴンはどこまでもパワーアップする混沌魔法だが、一番インパクトのある3つの首が担当を分けて攻撃してくるというプレイングボーナスにもなった部分の印象が遥かに大きかった。
あれこれと話し合った結果、デスボイス担当が駆動音がデスボイスぽいということでチェーンソードの『祈りの双子』、カオスビーム担当が打ち出される杭がビームにも見えるんじゃないかなということでパイルバンカーの『祈りの双子』、そして挑発担当が妥当にバルタンが就任することになった。
「それでは参りマスゾ、アイスエイジクイーン殿!!」
「お〜っほっほっほっ!
望むところですわ!」
かくしてバルタンとアイスエイジクイーンとの戦いは始まった。
戦いの最中、アイスエイジクイーンがバルタンに、
「ありがとうございますわ。
おかげさまでスッキリしましたわ」
と耳打ちしたとかしないとかは定かではないが、この後のアイスエイジクイーンはいつものニセ高飛車に戻っていたそうだ。
アイスエイジクイーンの特訓はこれからが本番のようだ。
大成功
🔵🔵🔵
ハル・エーヴィヒカイト(サポート)
▼心情
手の届く範囲であれば助けになろう
悪逆には刃を振り下ろそう
▼戦闘
殺界を起点とした[結界術]により戦場に自身の領域を作り出し
内包された無数の刀剣を[念動力]で操り[乱れ撃ち]斬り刻む戦闘スタイル
敵からの攻撃は[気配感知]と[心眼]により[見切り]
[霊的防護]を備えた刀剣で[受け流し]、[カウンター]を叩き込む
ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。
口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。
食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆
※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。
●
「お〜っほっほっほっ!
ご心配をおかけしましたわ。
ですが、見てのとおり、みなさまのおかげで吹っ切れることができましたのですわ。
せっかくお越しいただいたのですから、このままお稽古をお願いいたしますわ!」
すっかりいつものニセ高飛車に戻ったアイスエイジクイーンは集まった猟兵達にこのまま稽古をお願いした。
「そういうことなら、私がお相手しよう」
「にゃにゃ、あとでご飯をご馳走してくれるのならやるにゃ」
ならと、ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)とミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)が手を挙げた。
「ええ、お願いいたしますわ。
ちゃんと戻ってきた四天王にみなさまの豪華なディナーを用意させますから、ご安心くださいませ」
ハルに会釈を返し、ミーヤの唐突なお願いにもすぐさま対処するあたりはアイスエイジクイーンもどうやら本調子といったところだ。
「それでは参りますわ!
【氷河期魔法『アイスエイジ』】!!!」
アイスエイジクイーンのは宣言と共に【氷河期魔法『アイスエイジ』】を繰り出す。
デビルキングワールドの悪魔ですら凍てつかせる氷河期の寒波と吹雪が吹き荒れハルとミーアを襲う。
「く、本調子というのはどうやら本当のようだな」
「に゙ゃに゙ゃ!!寒いのにゃ」
二人の反応にアイスエイジクイーンはさらに畳みかける。
「お〜っほっほっほっ!
それだけではありませんわ!
見てくださいまし、この『絶滅悪魔軍団』を!!」
アイスエイジクイーンの自動鎧『|絶晶《ぜっしょう》』から溶け出していた『絶滅悪魔軍団』に次々と量産型の『|絶晶《ぜっしょう》』が装着されていく。
「これは厄介だな。
私は『絶滅悪魔軍団』を対処する。
君は……」
「アイスエイジクイーンさんにゃね!任せるにゃ!!」
そういうとハルは殺界形成を展開する。
「我が眼前に集え世界。咲き踊れ狂乱の刃、|碧月光華《へきげっこうか》」
【|境界《キョウカイ》・|碧月光華《ヘキゲッコウカ》】へと変貌を遂げた戦場は花のように刀剣が咲き誇る。
その刀剣をアイスエイジクイーンの【氷河期魔法『アイスエイジ』】の吹雪が巻き上げ『絶滅悪魔軍団』を切り裂いていく。
その隙にミーアはその辺にあったパーツでガジェットを組み上げていく。
「完成にゃ!
アイスエイジクイーンさんが相手だから火とか出せたらいいのにゃ」
ポチっとガジェットの起動スイッチを押すミーア。
ガガガと動き出したガジェットはアイスエイジクイーン目掛けて吹っ飛んでいった。
「ちょ、ちょっとなんですのこれは!?」
その瞬間ガジェットは起爆し爆発炎上した。
「火どころか火柱が上がっているな」
「にゃにゃ!ミーアたちの勝利だからご馳走にゃ!」
燃え上がる火柱によって終幕した【ガジェットショータイム】はアイスエイジクイーンの恋煩いだったのかよく分からないものから始まった特訓も閉幕させていった。
「お〜っほっほっほっ!
見てなさいよスーパーカオスドラゴン!
戻ってきた時には8thKINGの座をかけて勝負ですわよ!
それまでにわたくしももっと強くなって見せますわ!」
火柱の中でアイスエイジクイーンはデビルキングワールドの空を見上げるのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
●|浮遊大陸《ブルーアルカディア》
ゲヒャ〜ッヒャッヒャ!
ブェックション!!
ここもだいぶ冷え込んできたゼぇ。
これからもっと冷え込んでくるが、アイツの氷河期魔法比べたら屁でもねえゼぇ!
それにしても、あれから……いやここで大天使に出世したエンケロニエルに会ってからも1年が過ぎてたんだナぁ。
オレサマももっと強くならネぇといけネぇが、カオスを暴走させる訳にもいかネぇし、
どうしたもんだゼぇ。
ブルーアルカディアの空の下でスーパーカオスドラゴンも空を仰ぎ見ているのであった。