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剣持つ番犬は、アルザスにてグラディウスに相対する

#ケルベロスディバイド #黄道神ゾディアック #決戦都市『アルザス』 #オーバーロード歓迎 #団体歓迎 #途中参加歓迎

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「皆様初めまして。わたくしはアンジェリカ・ディマンシュ……『異世界のケルベロス』の一人ですわ」
 優雅にミニスカートの中身が見えない様にカーテシーを披露し、グリモアベースにて『六番目の猟兵』に挨拶をしているのは『ケルベロスブレイド』と呼称される異世界のケルベロス……アンジェリカ・ディマンシュ(ケルベロスブレイド命名者・f40793)だ。

「今回皆様に『ケルベロスディバイド』で行ってほしいのは、星座獣……デウスエクス種族によるアルザスの決戦都市にて決行されかけている病魔テロの阻止ですわ」
 それは『突如として強烈な暴力衝動に苛まれ、自らが傷つくことすら厭わず暴れ回った後に命を落とす』という奇病『|狂森病《きょうしんびょう》』という病気だ。
 『ケルベロス』という存在がいる世界では、このような奇病が他にも多数の種類存在が確認されている。
 今回の依頼では、デウスエクス『星座獣』がフランスの決戦都市『アルザス』にこの病気をばらまき壊滅を目論んでいる。
「現在、ウィッチドクター等のメディック部隊の総力により『狂森病』に罹患した市民は『病魔』を具現化された状態で安置されています。皆様『六番目の猟兵』へと最初に頼みたいのは『狂森病』の『病魔』を撃破する事ですわ」
 罹患者が安置された状態で『病魔』は離れた場所で具現化し、戦闘を行う事になる。
 純粋に『病魔』を撃破すれば、『狂森病』に罹患した患者も治療される事だろう。
「また、この『ケルベロスディバイド』世界では『|決戦配備《ポジション》』によって市民から支援を受けられますわ。これらを活用する事で『病魔』を撃退して下さいませ」

 罹患者の治療が終わったら、次はこの病魔テロを企んだデウスエクス『星座獣レグルス』の撃破が目標となる。
 デウスエクスは特殊な不死性により、強い因果を持ったものが直接撃破しない限り死なないという特性がある。
「とはいえ、撃破したら地球からは去る事になるので、対処療法ですが効果はありますわ」
 なので、一先ずは『星座獣レグルス』の撃破を行うという訳だ。
「このデウスエクスは病魔テロが失敗に終わったのを見て即座に撤退を選んでドイツ方面の山間部に紛れようとしていますが、そこにグリモアで先んじる事が出来るわたくし達が奇襲を仕掛ける事で優位を得られるでしょう」
 このアドバンテージを活かした戦術をすれば、優位を保ったまま戦闘を行う事が出来るだろう。

「その後は、平和を取り戻した決戦都市『アルザス』にて歓待を受けてもらいますわ」
 アルザスはドイツとの国境に近く、料理はドイツをはじめとした東ヨーロッパ地方料理の影響を受けている。
 また、山間部でもある為ベーコンやチーズといった保存食を活かした料理が特徴的だ。
「ワインも成人した方にはお勧めしますわ。では、これより『ケルベロスディバイド』のアルザス――決戦都市『アルザス』の市民を救出して下さいな」
 そう言ってお辞儀をすると同時、虚空に金色の音響魔法陣が現れ――『六番目の猟兵』達を『ケルベロスディバイド』の決戦都市『アルザス』へと転移させていくのであった。


黒代朝希
 アンジェリカを知っている方はお久しぶりです。
 今回は『ケルベロスディバイド』世界での依頼となります。

 第一章では『病魔』との戦いで、『狂森病患者』と戦っています。
 今回は決戦都市『アルザス』のメディック部隊によって罹患者は鎮静状態で安全圏におり、純粋に『病魔』との純戦になります。

 第二章では病魔テロを企んだデウスエクスとの戦いとなります。
 撤退している所を奇襲する為、それに応じたプレイングにはボーナスが尽きます。

 プレイングボーナス・撤退するデウスエクスに奇襲を仕掛ける。

 第三章では決戦都市『アルザス』で歓待を受ける事になります。
 アルザス地方の美味をご堪能下さい。

 それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『狂森病患者』

POW   :    病毒角
【角】が命中した部位に【病魔の猛毒】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
SPD   :    身を裂く衝動
自身に【美しい花々】をまとい、高速移動と【狂気をもたらす香気】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    暴力衝動
【狂乱状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。

イラスト:れんこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

眞月・戒李
輝凛(f40817)と一緒に

似てるけど違う世界だね。ちょっとこっちの人類は旗色が悪そうだけど
ボク達もこっちじゃ連中を仕留められない。けど、できることがあるなら戦うまでだよ
オーケー輝凛、そっちこそ、今日も魅せてくれるのを期待してるよ

決戦配備、クラッシャー。数が多いならとにかく火力を増やして面攻撃でしょ
なるほど、あの角が厄介なんだね。それじゃあ、やることは一つかな
燐光以心で敵を一斉に狙う。ダメージを与えると同時に、体勢を崩させて輝凛の技が全力を行使できるようにサポートも一緒にしていくよ
数が多くても、こっちだって一人じゃないんだ
ありがと旦那様。さてと、異世界の『猟犬』の牙、たっぷり味わってもらおうか


暁星・輝凛
戒李(f40816)と一緒に参加

「猟兵」……『こっちの世界』は、僕らの世界とはだいぶ違うみたいだね。
まあ、力の使い方が違うくらい大したことないさ。やることは一つ!
戒李、今回も頼りにしてるよ!

『狂森病』の病魔、こっちにもいるのか。

決戦配備:クラッシャーを要請するよ!

攻撃の一つは部位破壊か敵の操作……厄介な能力だけど、その起点はあの角だって話だ。
なら、それを壊しちゃえば怖くない。でしょ?
僕は黎明牙・壱咬を使ってあの角を狙う。
相手の数は多いけど、大丈夫。心配してない。
戒李の全体攻撃で体勢が崩れたところに合わせて仕掛けて【叩き割る】!

――っへへ。うちの奥さん、強いでしょ!



「――「猟兵」……『こっちの世界』は、僕らの世界とはだいぶ違うみたいだね」
「似てるけど違う世界だね。ちょっとこっちの人類は旗色が悪そうだけど」
 そう言ってケルベロスディバイド世界に足を踏み込んだのは『異世界のケルベロス』――コードネーム『ケルベロスブレイド』と称される異世界からやってきた、グラビティと呼ばれる力を運用し『神殺し』を成す事の出来たケルベロスだ。
「ボク達もこっちじゃ連中を仕留められない。けど、できることがあるなら戦うまでだよ」
「まあ、力の使い方が違うくらい大したことないさ。やることは一つ!」
「オーケー輝凛、そっちこそ、今日も魅せてくれるのを期待してるよ」
「戒李、今回も頼りにしてるよ!」
 黒猫のウェアライダーは、愛しき「獅子座の剣」に選ばれた騎士へとほほ笑んでから共にグラビティの代わりにユーベルコードを起動させていく。
 相対するは、病魔『狂森病』。
 毒と狂気を司るユーベルコードを前に、二人はケルベロスブレイド世界での経験を活かして回避。
「『狂森病』の病魔、こっちにもいるのか」
「なら、やる事は一つ……決戦配備、クラッシャー。数が多いならとにかく火力を増やして面攻撃でしょ」
「――決戦配備:クラッシャーを要請するよ!」
 要請は、聞き届けられる。
 戦闘ロボが配備され、ケルベロス達の攻撃の威力を高めるべく人々は支援を続ける。
「強いね、この世界の人々も!」
「ケルベロスの背中を、此処も見ているんだ」
 故に決して諦めない。
 彼らは『ケルベロス』を信じているから。
「なら……迅速に決着を着けようか!」
「うん……!――攻撃の一つは部位破壊か敵の操作……厄介な能力だけど、その起点はあの角だって話だ」
「それじゃあ、やることは一つかな」
 瞬間、戒李は『光の粒子となった魔力』を全身から放射し始める。
 ユーベルコード『|燐光以心《レディアント・クレセント》』による現象……その真価は『戦場の敵全てを対象とした斬撃』が放射可能となる。
「この心がある限り、ボクの刃が届かない場所は無いんだよ」
「っへへ。うちの奥さん、強いでしょ!――『|黎明牙・壱咬《フォトン・ドライブ》』!」
 そこに輝凛が『気を籠めた斬撃・刺突・拳打・蹴打の何れか』によるコンボユーベルコードで、体勢を崩した『狂森病』の『病魔』を叩き割っていく。
「数が多くても、こっちだって一人じゃないんだ……そして、ありがと旦那様」
 そう言って黒猫のウェアライダーは、剣と格闘を織り交ぜた獅子黎明流剣闘術の使い手へとほほ笑む。
 元より愛妻家である輝凛がケルベロスディバイドでの戦いに身を投じた理由は一つ。
 ――妻の付き添い、だ。
「さてと、異世界の『猟犬』の牙、たっぷり味わってもらおうか」
 彼女は『こちらに来る際問答無用で旦那の腕を引っ張ってきた』と供述しているが、そこには確かな比翼への信頼が存在する。

 ――『耳を澄ませて、待ってて!』、といった騎士は……『耳を澄ませて、待っててくれたかい?』と尋ねられる様に。
 ――『踏み外す前に、手をとって』と口遊んだ黒猫は……『踏み外す前に、手を取るよ』と誓える様に。

 創造する世界がきっと、運命を変えた。
 ならばこそ……やるべき事は一つ。

 かけた地球が笑おうとも――ちぎれそうな空の隙間に、虹をかける事だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

早門瀬・リカ
アドリブ、連携、苦戦描写歓迎

異世界のケルベロス…話には聞いていたけれど実際に会うのは初めてだな
凄い人みたいだけれど可愛らしい人かな?

向こうの世界では今回のような病魔が沢山居たというけれど…
ウィッチドクター達のおかげで具現化したのなら全力で切り捨てるのみ

特務機関DIVIDEの一員としても猟兵としても
活動を始めてばかりで僕の力がどこまで
及ぶかわからないけれど患者を救う為にも退けてみせるよ
狙いを定めて絶空斬による斬撃を繰り出すよ
相手の病魔は高速移動したり、超耐久力を有しているようだから
一太刀で倒せなくても諦めずに何度でも斬り続けるよ

「こっちの世界のケルベロスは大したことないなんて思わせないさ!」



「異世界のケルベロス……話には聞いていたけれど実際に会うのは初めてだな」
 そう言って早門瀬・リカ(星影のイリュージョニスト・f40842)……栗色の髪のポニーテールが特徴の忍者『少年』は、異世界からやってきたというケルベロスについて思いを馳せていた。
「凄い人みたいだけれど可愛らしい人かな?」
 麗しい藍の瞳が特徴的なグリモア猟兵の姿を思い返しながら、リカは霊刀を取り出していく。
 螺旋忍者であり、刀剣士でもあるリカは、こう言った剣術を得意とするケルベロスだ。
「特務機関DIVIDEの一員としても猟兵としても……活動を始めてばかりで僕の力がどこまで及ぶかわからないけれど、患者を救う為にも退けてみせるよ」
 美しい花々を纏い、精神を狂わせる香気を振りまく『病魔』に向かって『絶空斬』を放つリカ。
 対象に斬撃を防ぐ装備や能力があれば、全て無効化し、更に威力を増大するという凶悪な性質を持つ……いわば『防御性能に親を奪われたのか?』と問いかけるレベルの基礎性能を有する斬撃ユーベルコードでリカは『病魔』を駆逐していく。
「相手の病魔は高速移動したり、超耐久力を有しているようだから……一太刀で倒せなくても諦めずに何度でも斬り続ける!」
 栗色の髪のポニーテールを振るい、霊刀を『病魔』に叩き込んでいくリカ。
 螺旋忍者として、刀剣士として、その力はデウスエクスを討つべく振るわれていく。
「こっちの世界のケルベロスは大したことないなんて、思わせないさ!」
 勝気にそう言って、忍者少年は一通り周囲の『病魔』を掃討し終える。
「向こうの世界では今回のような病魔が沢山居たというけれど……ウィッチドクター達のおかげで具現化したのなら、全力で切り捨てるのみだよ」
 やがて懐から溶けない様に保冷された板チョコを取り出し、齧って休憩を取るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

葉月・静夏
この世界でも病魔を倒せば治療できるところは変わらないのね。似ているようで違うところも同じようなところも色々あるのね。
私もケルベロスから猟兵に変わったとはいえ、こちらでの実戦を経験して通用することはわかっているから、元の世界でやってきたように戦うことで力になるよ。

敵は質より量に見え、近くで無防備でいるのは危なそうね。
囲まれないように気をつけながら、ゆっくりではない【緩夏静拳】で一体ずつ倒していくよ。
敵の角は弾き返すような【ジャストガード】で毒をもらう前に防いでみせるよ。

それにしても、これだけの病魔を具現化し隔離できているなんて、この世界の人々は頼もしいね。



「この世界でも病魔を倒せば治療できるところは変わらないのね。似ているようで違うところも、同じようなところも色々あるという事ね」
 露出度の高い服装をした少女……葉月・静夏(せい夏・f40839)は『ケルベロスブレイド』から『ケルベロスディバイド』に転移した際、ケルベロスから猟兵に変わった存在だ。
 ブレイド世界においてはディフェンダーを務める事が多く、今回のディバイド世界においてもそれらの経験は有効に活用されている。
「こちらでの実戦を経験して通用することはわかっているから、元の世界でやってきたように戦うことで力になるよ」
 囲まれないように気をつけながら、『病魔』の角を弾き返すようなジャストガードで毒をもらう前に防いでいく静夏。
 敵は質より量に見え、近くで無防備でいるのは危なそう……と判断した彼女は囲まれないように気をつけながらユーベルコード『|緩夏静拳《サイレントサマー》』――静夏が初めて覚えたグラビティがユーベルコードへと変化した拳の異能を振るう。
「賑やかなのも結構だけれど、静かな夏もいいものよ」
 振るわれるは『線香花火のような炎を纏った左拳のパンチ』――命中した敵を『線香花火のような炎』に包み継続ダメージを与える炎拳のユーベルコード。
 特筆すべき事として『このユーベルコードをゆっくり静かに繰り出していると威力アップ』する特性がある。
 しかし今回の場合、静夏は的確に素早く『病魔』を処理する事を優先。
 ゆっくりではない『|緩夏静拳《サイレントサマー》』で一体ずつ倒していく――
「それにしても、これだけの病魔を具現化し隔離できているなんて、この世界の人々は頼もしいね」
 ブレイド世界の地球人を含めた地球の一般人は、とても強かった。
 グラビティを振るう力こそ無くとも、共にデウスエクスと戦う仲間であった。
「この世界では、どんな光が待っているかな?」
 そしてブレイド世界では最終的にデウスエクスも仲間になった。
 その事を静夏は、思い返すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ハル・エーヴィヒカイト
アドリブ連携○

▼心情
この世界でも病魔はただ倒せばいいのはありがたい
速やかに処理して次に備えよう

▼ポジション
キャスター

▼戦闘
殺界を起点とした[結界術]により戦場に自身の領域を作り出し
内包された無数の刀剣を[念動力]で操り[乱れ撃ち]切り刻む戦闘スタイル

「来るがいい。病の根源、ここに祓って見せよう」
UCを発動し、全ての病魔を斬り刻みながら味方を癒す
さらに[霊的防護]を備えた結界をキャスターの魔法陣で強化し香気を阻害
敵の高速移動による直接攻撃は[気配感知]と[心眼]により[見切り]
刀剣で[受け流し]、[カウンター]を叩き込もう



「この世界でも病魔はただ倒せばいいのはありがたい――速やかに処理して次に備えよう」
 |決戦配備《ポジション》にキャスターを選んで「術式・奇策支援」を得たハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)は、殺界を起点とした結界術により戦場に自身の領域を作り出していく。
 その自身の領域にて内包された無数の刀剣を念動力で操り、敵対者を切り刻むのがハルの戦闘スタイルだ。
「来るがいい、病の根源――ここに祓って見せよう」
 ここに具現するは、ユーベルコードとなったハルのグラビティ――『境界・碧月光華』。
 戦場全体に『無数の刀剣を内包した領域』を展開。
 敵は『花のように咲き誇る領域に内包された刃』の攻撃を、味方は『刀剣が宿した癒しの霊力』の回復を受け続ける――その発動時間は、約2時間。
「我が眼前に集え世界。咲き踊れ狂乱の刃、|碧月光華《へきげっこうか》」
 詠唱を唱え、全ての病魔を斬り刻みながら味方――決戦都市の魔法陣を展開しているキャスター部隊を癒していくハル。
 更に『病魔』のユーベルコードを霊的防護を備えた結界、それをキャスターの魔法陣で強化する事により香気を阻害する事で封殺する。
「――高速移動にただかまけているだけで、倒せる相手ではない」
 それがケルベロス……そして『六番目の猟兵』だ。
 高速移動による直接攻撃を、気配を感知して的確にカウンターを仕掛け『病魔』を切り伏せるハル。
 理性を削る攻撃を次々と自身の保有する多数の刀剣を使い、受け流し返す刀で斬滅するその姿は正に――
「……フム、大分鍛え直したか?」
 シルバーレインの能力者やエンドブレイカーは、『六番目の猟兵』に覚醒すると一時的に弱体化する。
 複数回依頼をこなして行けば元の強さを取り戻せるから問題ないのだが、これはケルベロスも同様だ。
 そして、ディバイド世界にいるハルは……少なくとも『この世界でも』と言っているので、ブレイド世界を知っているのである――

大成功 🔵​🔵​🔵​

御堂・伽藍
アドリブ、即席連携歓迎

びょうき たたく なおる?
我々には、縁なき話…

キャスター要請
一帯に雷属性の魔力陣展開
地形を利用しUCの力を増幅

先制破魔雷属性UCを最大範囲発動
強化効果を味方にも付与

念動力残像お誘い陽動釣り誘き寄せ範囲攻撃
無数のすてぜにを高速で周囲に舞わせ敵を誘導
マヒ捕縛目潰し結界術逃亡阻止
雷で絡め捕り束縛

念動怪力破魔雷属性衝撃波UC
フェイント二回攻撃追撃を交え範囲ごと薙ぎ払う

敵の攻撃を見切り如何なる時にも落ち着き決して動かない

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃追撃

びょうき おとむらい
死神の剣は病をも葬る
みなそこへ みなそこへ
鎮め沈め骸の海へ

さようなら
さようなら
御然らば
御然らば


北十字・銀河
他の猟兵との連携OK
アドリブ歓迎

さぁ、行こうか
この世界の命のために!

「さぁ、病魔退散と行こうか。」
敵からの攻撃は【見切り】を使い回避
隙を見て、【属性攻撃】で【鎧砕き・なぎ払い】を使い攻撃
ダメージを増やしていく
ダメージが大きくなったら、UC絶空斬でこんしんの一撃を

「好きにはさせねぇ。俺たちがいる限りな!」


*他の猟兵と連携なら、動きを合わせて戦い
ダメージが大きくなったら合わせてUCを放ちます



「さぁ、行こうか――この世界の命のために!」
 殲滅されていく『狂森病』の『病魔』達。
 そこに北十字・銀河(星空の守り人・f40864)は『病魔』の攻撃を見切りながら『獅子の心臓』という意味の銀色に輝く、銀河の愛刀『ΨCor LeonisΨ』を振るっていく。
 隙を見て、ケルベロス世界とは異なる世界の|異能系統《ジョブ》であるシルフィードの風属性を纏った刀剣を振るい、風圧で『病魔』の群れを薙ぎ払う銀河。
「好きにはさせねぇ。俺たちがいる限りな!」
「びょうき たたく なおる?――我々には、縁なき話」
 と、そこに銀河からすれば異世界の存在――『六番目の猟兵』の一人である御堂・伽藍(がらんどう・f33020)が隣に。
 彼女はキャスターを要請し、一帯に雷属性の魔力陣を展開させていく。
「地形を利用し……ユーベルコードの力を増幅させていく……」
「成程、こうやって戦っているのか……」
 幼い容姿ながらも、巧みな戦い方を見せる伽藍に銀河は感嘆の息を漏らす。
 ケルベロスにも幼い子供がいたが、猟兵にも同じく幼子でありながら超越的な力を振るう者がいると銀河は認識する。
「柱の死神、我等の守護に降り臨む!やくもたつ、いずも……『|大炎黒拆若土鳴伏《シカバネニヤドルヤッツノカミナリ》』」
 射出されるは『がらんどう』から『八つの紫電の剣』。
 外しても地形に『巨大な九曜紋』を描き、その上に立つ伽藍を強化していく。
「グラビティも、自分だけのものを持っているケルベロスもいたが、猟兵も同じか……」
「むしろ ほとんどの猟兵は 自分だけの『|罪深き刃《ユーベルコード》』をもっている」
 伽藍のユーベルコード発動に合わせ、銀河もユーベルコード『絶空斬』を振るう。
 高速機動する『狂森病』の『病魔』にとって防護無視による強化は乗らないが、代わりにシルフィードとしての風属性の魔法を刀剣に纏う技能で食らいついていく。
「びょうき おとむらい――死神の剣は病をも葬る」
「……死神?」
 一般的な用語である。ブレイド世界においては禁忌の域となった集団を指す単語でもあるが。
「みなそこへ みなそこへ――鎮め沈め骸の海へ」
「……死の海ならぬ過去の海、か」
 それは完全に解決した事象……そもそも、ブレイド世界は『骸の海』に縛られていない――少なくとも、今の所は。
「さようなら さようなら 御然らば 御然らば」
 念動怪力破魔雷属性衝撃波――ユーベルコードに卓越した技能によって生み出された現象を纏わせ、『病魔』の群れを感電させ薙ぎ払っていく伽藍。
 その姿を見て、銀河は何を想うのか。
「だけど、これで『病魔』は殲滅した……と、連絡が来たか」
 それはアルザスの病院から。
 『狂森病』を発症した市民の介抱をしていた医療関係者からの、全患者が『狂森病』から回復したという報告だ。
「よし、後は……」
「……やま」
 そこは海と対極を成す身近な『異界』への入り口。
 そして、迷い込んでしまった哀れな犠牲者が根絶される事は無い場所だ。
 そこに、今回のアルザス病魔テロを目論んだデウスエクス――『星座獣レグルス』が山中を移動し、撤退を試みている筈だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『星座獣レグルス』

POW   :    アターナト・リオンターリ
光輝く【星のオーラを纏った姿】に変身する。武器は【自身の牙と爪】しか使えないが、[自身の牙と爪]の射程外からのダメージは全て100分の1。
SPD   :    獅子の狩猟
全身に【恒星の輝き】を帯び、戦場内全ての敵の行動を【爪と牙】で妨害可能になる。成功するとダメージと移動阻止。
WIZ   :    星の焔
【しし座を象る爆炎】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。

イラスト:朝梟

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ハル・エーヴィヒカイト
▼心情
倒しても滅ぼすことはできない
だがそれでも無意味なんかじゃないはずだ
今はただ病の元凶を斬り祓う

▼ポジション
クラッシャーを要請

▼戦闘
殺界を起点とした[結界術]により戦場に自身の領域を作り出し
内包された無数の刀剣を[念動力]で操り[乱れ撃ち]切り刻む戦闘スタイル

グリモアのおかげで先制攻撃が可能だ
ならば気づかれる愚はおかすまい
音も声もなく忍び寄り初手で全力のUCを叩き込む
クラッシャーも同時起動だ

討てればいいがそう簡単にはいかないだろう
敵からの反撃は[気配感知]と[心眼]により[見切り]
[霊的防護]を備えた刀剣で[受け流し]、[カウンター]を叩き込む
常に至近距離を維持し獣の生命を刈り取ろう



「倒しても滅ぼすことはできない――だが、それでも……無意味なんかじゃないはずだ」
 今はただ、病の元凶を斬り祓う。
 クラッシャーを要請したハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)は殺界を起点とした結界術により戦場に自身の領域をデウスエクスに気が付かれない様に再度生成。
 内包された無数の刀剣を念動力で操り、病魔テロを目論んだデウスエクス『星座獣レグルス』を切り刻んでいく。
「グリモアのおかげで先制攻撃が可能だ――ならば気づかれる愚はおかすまい」
 音も声もなく忍び寄り初手で全力のユーベルコード『絶技・|葬空斬禍《ソウクウザンカ》』を叩き込むハル。
「師より受け継ぎし刃、見切って見せるがいい。|閃光剣《せんこうけん》・|葬空斬禍《そうくうざんか》」
 唱える|詠唱《のりと》は、剣の結界を『|罪深き刃《ユーベルコード》』へと再構築していく。
 二刀一対の閃光剣による薙ぎ払い・斬り上げ・兜割り・エックス斬りが『星座獣レグルス』へと叩き込まんと迫るが、デウスエクスの方も『アターナト・リオンターリ』――『光輝く星のオーラを纏った姿に変身し、『自身の牙と爪』以外の武器が使用不可となる代わりにその射程外の攻撃によるダメージを100分の1とする』という迫撃戦特化のユーベルコードで迎撃。
「討てればいいがそう簡単にはいかないだろう、とは思っていた――クラッシャー!」
 瞬間、決戦都市『アルザス』からの砲撃がデウスエクスに叩き込まれる。
 その隙を突き、ハルは薙ぎ払い・斬り上げ・兜割り・エックス斬りを全て星座獣に刻み付ける。
「これで終わりだ……もう一度言おう、師より受け継ぎし刃、見切って見せるがいい」
 瞬間、ハルは『空間ごと斬り刻む装甲無視の斬撃乱舞』を星座獣に見舞する。
 それらは全てが、文字通りの必殺たる剣なのだ――

大成功 🔵​🔵​🔵​

葉月・静夏
狂森病の患者さん達はみんな治ったみたいね。よかった。
あとは元凶のデウスエクスだけね。これ以上病気に苦しむ人を増やさないためにも、必ず倒すよ!

敵のユーベルコードは……元々徒手格闘が得意な私はあまり気にする必要はなさそうね。
お互いの攻撃が届くくらい接近した状態を維持しながら、防御重視で打ち合いをして敵の観察をするよ。
ある程度観察が済んだら敵の攻撃にあわせてゆっくり静かに【緩夏静拳】を繰り出すよ。攻撃に耐えながら強引に当てにいく狙いね。ダメージを受けることには慣れているから、きっと大丈夫!



「狂森病の患者さん達はみんな治ったみたいね。よかった」
 アルザスの決戦都市に住む住民の快方に、葉月・静夏(せい夏・f40839)は安堵の息を漏らす。
「なら……あとは元凶のデウスエクスだけね。これ以上病気に苦しむ人を増やさないためにも、必ず倒すよ!」
 眦を決し、静夏は『星座獣レグルス』と相対。
 互いに拳と爪牙を振るいながら迫撃戦を展開していく。
「そのユーベルコードは……元々徒手格闘が得意な私はあまり気にする必要はなさそうね」
 これが射撃等の遠距離攻撃を得意とするケルベロスや『六番目の猟兵』であったら攻略の為に四苦八苦していただろう。
 しかし『アターナト・リオンターリ』の弱点は『迫撃戦を得意とする相手にはダメージ減少が発揮されない』という点にある。
 そして静夏は拳を振るう白兵戦を得意とするケルベロスだ。
「ダメージを受けることには慣れているから――きっと大丈夫ね」
 お互いの攻撃が届くくらい接近した状態を維持しながら、防御重視で打ち合いをして『星座獣レグルス』を観察していた静夏。
 やがて彼女はある程度の観察を終え、敵の攻撃にあわせてゆっくり静かに――ユーベルコード『|緩夏静拳《サイレントサマー》』を発動。
 ゆっくり静かに繰り出している状態で発動した『|緩夏静拳《サイレントサマー》』……それは『線香花火のような炎』の威力を増強させ、デウスエクスの肉体を包み込んでいく。
「爪と牙を受けても、今の私なら……!」
 反撃として、緩慢な仕草で拳を振るっている静夏……隙だらけなその姿に『星座獣レグルス』は己の爪牙を彼女の肉体に突き立てる。
 しかし、『六番目の猟兵』として『生命体の埒外』に覚醒した静夏は、その爪牙の攻撃を耐えきったのだ――

大成功 🔵​🔵​🔵​

早門瀬・リカ
アドリブ、連携歓迎

あれが星座獣レグルス…
病魔テロを企んだデウスエクスとは
思えないぐらいに勇壮な姿のようだ
それなら僕も全力で行こう

幻術で雷獣を呼び出して雷の牙でレグルスを攻め立てるよ
相手の牙が届く前にこちらの雷の牙で逆に動きを封じさせてもらうよ
ダメージは抑えられてもレグルスにマヒを防ぐ手段は無いはず
爆炎で広範囲に攻撃してくるなら一旦射程内から遠ざかって
その後に反撃に移らせてもらうよ
翻弄するだけ翻弄して、雷の牙での連続攻撃で
レグルスが動きを止めた所で、斬霊刀による接近戦で
確実に直接ダメージを与えるよ

「病魔を広めようとした存在を、このまま見逃すわけにはいかない」
「さすがに手強いね。でもまだまだ!」



「あれが星座獣レグルス……病魔テロを企んだデウスエクスとは思えないぐらいに……勇壮な姿だ」
 その美しい……正に『|神《デウスエクス》』の如き容姿をした『星座獣レグルス』を前に、早門瀬・リカ(星影のイリュージョニスト・f40842)は息を飲む。
 しかし、相手は病魔テロを企んだデウスエクス――グラビティチェインの枯渇問題が解決するまでは、相容れない敵同士だ。
「それなら僕も全力で行こう――我が呼び出すは虚なる雷の獣、目の前を敵を噛み砕け!」
 すぐさま|詠唱《のりと》を唱え、幻術で雷獣を呼び出していくリカ。
 更に雷獣は100を超える数の『雷の牙』を召喚し、その数量を活かして『星座獣レグルス』を追い詰めていく。
「相手の牙が届く前に――こちらの雷の牙で逆に動きを封じさせてもらうよ」
 全身に『恒星の輝き』を纏い、戦場内にいるケルベロスと猟兵の行動を『爪と牙』を振るう事で妨害するユーベルコード『獅子の狩猟』……リカはその攻略法を『レグルスの爪と牙が触れたら、逆にレグルスが行動不能になる妨害を仕込む』事で攻略を計る。
 故に呼び出した『雷の牙』には反撃と麻痺の状態異常を付与する術式で、リカは勝負に出た。
「故にこのユーベルコードの名は『幻影雷獣撃』――病魔を広めようとした存在を、このまま見逃すわけにはいかないからね」
 集団戦用に調整された螺旋手裏剣『風魔幻舞刃』を『星座獣レグルス』の肉体に突き立て、そのまま動きを鈍らせ次の一手となる清浄なる霊力をまとい敵を祓う美しき刀『斬霊刀《影渡》』を振るって切り付けていく。
 しかし相手も反撃として爪を振るい、リカの柔肌に薄い朱線が奔る。
「さすがに手強いね――でもまだまだ! 故に『幻影雷獣撃』!」
 だが、リカも既に100を超える『雷の牙』を召喚済み……深手になる前に『雷の牙』が『星座獣レグルス』の動きを麻痺の状態異常で止めていく。
 そこに、リカが『斬霊刀《影渡》』を上段に構えて――『星座獣レグルス』の首に刃を振り落とす。
「と、流石にトドメはまだ刺せないか」
 何とか麻痺から抜け出した相手の爪攻撃を『風魔幻舞刃』で受け止め、しかし確かな手ごたえを感じながらリカは次の手に移る――

大成功 🔵​🔵​🔵​

北十字・銀河
【星月】で参戦
アドリブ歓迎
竜星→竜
昴→昴


「レグルス……小さき王。そしてネメアの猛獣か……」
獅子座は好きな星座だ
しかしデウスエクスとなったのなら迷いなく退けるまで……

作戦は【星月】の仲間で星座獣の通り道を先回りして潜む
現れたと同時に全員で攻撃

「無傷で退散できると思うなよ?」
斬撃波・なぎ払いで風属性攻撃を連携で
敵からの攻撃は、気配感知・見切りで回避
ダメージが大きくなってきたら二人に合図
「竜、昴!一気に行くぞ!」
同時にUCを放つ

「俺達の星は、居場所は、俺達が守る。何度でも必ずな」


麻生・竜星
【星月】で参戦
アドリブ歓迎
昴→スー
銀河→銀さん

「星座獣……これもデウスエクスか……」
デウスエクス……不死の存在のこの世界の敵
だが好きにさせるわけにはいかない
「……全力で退ける!」

作戦は銀河に同じ

「病で人々を苦しめた分……味わうがいい」
斬撃波・衝撃波・呪殺弾・乱れ撃ちで連携しながら攻撃
敵からの攻撃は、第六感・残像・見切り・オーラ防御で回避
銀河が負傷しそうな時はかばう
銀河からの合図があると、連携してUCを
「了解!」
「退け!闇の獅子よ!」


風魔・昴
【星月】で参戦
アドリブ歓迎
竜星→竜
銀河→銀さん

「レグルス……これもデウスエクス……」
少し寂しく思うけれど、神話ではネメアの怪物……
「ヘラクレスほどの力はないけれど……人類に害するなら退いてもらうわ」

作戦は銀河と同じ

衝撃波・斬撃波・音響弾・呪殺弾で連携しながら攻撃
敵からの攻撃は、見切り・結界術・オーラ防御・残像で回避
銀河が負傷しそうなときは彼に結界術を
銀河から合図があると、連携してUCを
「了解!」
「この地を去りなさい!」



「レグルス……小さき王。そしてネメアの猛獣か……」
 北十字・銀河(星空の守り人・f40864)にとって獅子座は好きな星座だ。
 しかしデウスエクスとなった――獅子座の伝承の元となったデウスエクスが出たのなら迷いなく退けるまで……
「星座獣……これもデウスエクスか……」
「ヘラクレスほどの力はないけれど……人類に害するなら退いてもらうわ」
 そこに風魔・昴(星辰の力を受け継いで・f06477)と麻生・竜星(銀月の力を受け継いで・f07360)が加勢し、『星座獣レグルス』を討ち取るべく作戦を開始する。
 戦術はこうだ――星座獣の通り道を先回りして潜む、というシンプルなもの。
「無傷で退散できると思うなよ?」
 やがて傷を負って彼らの前に現れた『星座獣レグルス』に奇襲を仕掛ける銀河。
 次いで昴と竜星がそれぞれ星属性のルーンが施された眩い星の如く輝く剣とルーンをあしらった満月の如く金色に輝く剣を振るい、デウスエクスの肉体に斬閃を刻み込んでいく。
「……全力で退ける!」
「レグルスの名を持つならば、侮りはしない!」
 即座に衝撃波・斬撃波・音響弾・呪殺弾……等の遠距離攻撃を叩きつけていく事で銀河達は『星座獣レグルス』を牽制しながら消耗させていく。
 そこに銀河が風属性の斬撃波……かまいたちを仕掛け、『星座獣レグルス』の顔面に傷をつける。
「目を奪う、とまで行かなくとも――流血が眼孔に入ったか」
「今だな」
「了解!」
 今が好機――三人はそれぞれ、ユーベルコードを起動させていく。
「月の刃よ。我が敵を一掃せよ!」
「夜空に輝く数多の星達よ。不浄なるかのモノを浄化せよ――『|星光雨《スターライト・シャワー》』」
 【女戦士】の名を持つ星属性と風属性の精霊が変化する|銀杖《ロッド》である『Bellatrix』――その先を向けた『星座獣レグルス』の元へ『星空から降り注ぐ圧倒的な輝く光』が降り注ぐ。
 更に竜星が発動した『クレセント・ストラッシュ』――ルーンをあしらった満月の如く金色に輝く剣である『月影』から『三日月型の斬撃波』が放射され、その斬撃波に触れたデウスエクス……『星座獣レグルス』の身体に麻痺の状態異常が付与される。
「全く、グラビティも大概何でもありな力だったが……ユーベルコードは更に輪をかけて自由自在だな」
 斬霊刀による絶対切断を『星座獣レグルス』にかましながら、銀河は『六番目の猟兵』が駆使する『|罪深き刃《ユーベルコード》』に舌を巻く。
 グラビティを使えないケルベロスは、デウスエクスを弑する事は出来ない。
 しかしそれを以てしても……ユーベルコードというものは使いどころを間違えなければ、ほぼ万能と言っても良い。
「だけど、この力……」
「あの存在……『鴻鈞道人』の言葉が確かなら……」
 かつて封神武侠界における最終決戦『殲神封神大戦』にて現れた謎の存在……オブリビオンでなく『骸の海そのもの』を自称し、それに足りうる力量を『六番目の猟兵』に見せつけた存在は語った。
 ――|罪深き刃《ユーベルコード》を刻まれし者達よ。
 ――相争い、私の左目に|炎の破滅《カタストロフ》を見せてくれ。
 それはまるで、オブリビオンと『六番目の猟兵』を俯瞰する様な言い草――
「だけど、今こうして……」
「誰かの助けになるというなら」
「使うしかない、な!」
 『獅子の心臓』という意味の銀色に輝く愛刀を、銀河は『星座獣レグルス』に振るう。
 其れに次いで竜星と昴が追撃を仕掛け、トドメを刺すべく一斉的にユーベルコードをデウスエクスに叩き付けていく――
「退け!闇の獅子よ!」
「この地を去りなさい!」
 竜星と昴は互いの武器を振るって、ユーベルコードによって引き起こされた現象を操作しデウスエクスを押さえつけていく。
「俺達の星は、居場所は、俺達が守る――何度でも必ずな」
 やがて、銀河は銀色の輝きを見せる愛刀に『|罪深き刃《ユーベルコード》』を乗せて斬滅の一撃を『星座獣レグルス』に刻み込んだのであった――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御堂・伽藍
アドリブ、即席連携歓迎

しし にげる?
卑しくも獣帯の一角が、破廉恥な事だ…

ジャマー要請
周囲の明度をさりげなく落としてもらう
地形を利用し闇属性の魔力を増幅しつつ闇に紛れる

先制UC発動

光闇空属性の魔力を攻撃、防御、状態異常力に付与

残像陽動フェイント忍び足でゆるゆると接敵

つか まえ た

射程に入り次第念動怪力早業捕縛ロープワーク結界術捕縛UC
念動力と重力(闇)の糸で雁字搦めに縛り付ける

にが さな い

念動怪力闇光空属性衝撃波鎧無視UC
二回攻撃追撃を交え三本の「しん」で次々刺し貫く

敵の攻撃を落ち着いて見切り
残像陽動フェイント迷彩忍び足で躱す

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃追撃

三つの手で念動糸を手繰り
三つの手で「しん」を振るう

しなない べんり?
否。不便も多い
くつうは つづく
痛みは、消えぬ
ずぅっと はしる
終わりは、見えぬ

でも いまは
我々が止めよう

さようなら
さようなら
御然らば
御然らば



「しし にげる?――卑しくも獣帯の一角が、破廉恥な事だ……」
 嘲るように呟くは、御堂・伽藍(がらんどう・f33020)。
 伽藍は決戦都市『アルザス』にジャマ―の|決戦配備《ポジション》を要請――『周囲の明度をさりげなく落とす』という『妨害・奇襲支援』で伽藍が、明度が落ちた周囲の環境における闇に紛れる事で『星座獣レグルス』への奇襲成功度を高めていく。
「きって、むすぶ。わけて、まぜる。時の刃が切り分けし渾沌の魔力、転輪せり――『トリニティ・エンハンス十二刻』」
 それはシンプルに――『炎、雷、光、癒、水、氷、闇、毒、風、地、空、樹の十二種類の魔力』で己を強化する属性魔術ユーベルコード。
 伽藍は具現化した光闇空属性の魔力を攻撃、防御、状態異常力にそれぞれ付与。
 闇に紛れる事で緩やかに――『星座獣レグルス』の傍へと接近。
「つか まえ た」
 射程に入り次第、念動力と重力――闇の糸でデウスエクスを雁字搦めに縛り付けていく。
 何せ伽藍の念動力は『世界最強』――その技巧で作り上げられた糸は、強靭だ。
「にが さな い」
 それでも藻掻く『星座獣レグルス』だが、伽藍は闇光空属性の三種類を複合した魔力で衝撃波を直に叩き込む事で鎮静。
 そのまま渾沌を分け顕れし属性をその身に刻む字名の刃たる『ふんしん』、時を刻み過去を爆ぜ破る絡繰りの短刃『じしん』、風前の実り穂が如く微細にしなう切っ先を持つ『びょうしん』を振るいデウスエクスの肉体を次々刺し貫いていく。
「みえ てい る」
 しかしそれは敵のユーベルコード『アターナト・リオンターリ』の射程範囲に入るという事でもある。
 対して伽藍は『アターナト・リオンターリ』による爪牙の攻撃を落ち着いて見切り――『三つの手』で念動糸を手繰る。
 そのまま念動糸を介して『三つの手』で『しん』を振るう――元々、伽藍は多腕を持つ『六番目の猟兵』だ。
「しなない べんり?――否。不便も多い」
 不死を以て『六番目の猟兵』に挑んだ者は、その不死を無効化されるか――『死の死』とでも呼ぶべき状態に陥って敗北するかで退けられている。
「くつうは つづく 痛みは、消えぬ ずぅっと はしる 終わりは、見えぬ」
 その一方で、やはり『死なない』というのはやはり戦略的に優位を保てるアドバンテージなのだ――他ならぬ『六番目の猟兵』がそれを体現している。
 だが、デウスエクスは『六番目の猟兵』とは別ベクトルで『不死』の完成度の高さを体現している。
「でも いまは――我々が止めよう」
 この『ケルベロスディバイド』に存在するケルベロスは『グラビティ』を使えない。
 故に神殺しを成す事は出来ない――『六番目の猟兵』に至っても、それは例外ではない。
「さようなら さようなら」
 だけども――今伽藍が『しん』を用いて『星座獣レグルス』の心臓を突き刺し、調伏した様に――
 倒して、撤退させる事は出来るのだ。
「御然らば 御然らば」
 猟兵に、『異世界のケルベロス』はとある正義を唱えた。
 ――グラビティチェインの枯渇を止める事で、デウスエクスが地球の生命を奪わずとも良い世界を作り上げ、神と人が共存する世界を作り上げる。
 それは、この|剣《ブレイド》ならざぬ|分割《ディバイド》の名を持つ世界でも成す事が出来るのだろうか――

 いずれにせよ――猟兵とケルベロスの手によって決戦都市『アルザス』の危機はここに解決を迎えたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『美味しいお食事処』

POW   :    美味しいものはお腹いっぱい食べないと

SPD   :    色々なメニューを試したい

WIZ   :    隠し味とか調理法とか調べながら食べよう

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

早門瀬・リカ
SPD
他の猟兵達との絡み歓迎

アルザスもひとまずは守られたようだね
歓待してくれるみたいだし、少し甘えさせてもらおうかな
被害が出ている場所がないかも見ておきたいしね
でも山間部だし食料も限られているから、ほどほどにだね
ワインが僕にはまだ飲めないのが残念だけれど
そのぶんチーズやベーコンを味合わせてもらうよ
塩味が丁度いい感じで出ていて食べ応えがあるね
パンと一緒に食べると更に美味しく感じるかな
何かワインの代わりになる飲み物もあれば助かるかな

一息付けたらアルザスの景色を眺められる場所に移動するよ
今回は何とか撃退できたけれど次はどうなるかわからない
それまでにもっと腕を磨いておかないと気を引き締めるよ



「アルザスもひとまずは守られたようだね」
 そう言って一息ついたのは早門瀬・リカ(星影のイリュージョニスト・f40842)。
 彼は被害が出ている場所がないか見回りをした後、病魔テロの復興を行っている決戦都市『アルザス』へと戻る。
「歓待してくれるみたいだし、少し甘えさせてもらおうかな」
 この時勢……|宇宙からの侵略者《デウスエクス》が行う事は『ケルベロスの討滅』でなく『インフラの破壊』である。
 だからこそ、ケルベロスディバイドの世界では決戦都市を作り上げ、インフラが大きく破損する事の無い様地球の生命は約四半世紀の間戦ってきた。
 ならば……デウスエクスへの勝利を収めたならば――宴は豪勢な物でなくては。
「ワインが僕にはまだ飲めないのが残念だけれど、そのぶんチーズやベーコンを味合わせてもらうよ」
 アルザス地方を代表するチーズ『マンステール』に発酵キャベツとソーセージ、豚のスネ肉、ベーコン等を煮込んだ料理やベーコンに備え付けられたスパイスと一緒に塩漬けして乳酸発酵させた千切りキャベツである『シュークルート』。
 そこにアルザス地方の白ワインで煮込まれた地鶏を盛りつけた皿が並ぶのを見て、リカは目を輝かせる。
「あ、ブドウジュースもあるんだね。ありがとう」
 塩気の効いた味わいをブドウジュースの清涼感のある甘味で流し込むと、充足感が出てくる。
 また、ボリュームがある為に焼きたてのパンと一緒に食べると相性が良い。
「白ご飯に合う食べ物って感じかな?」
 強い匂いに反してなめらかな口当たりの『マンステール』を食べた後、リカは離席しアルザスの景色を眺められる場所に移動する。
 アルザスの街並みは破壊されているが、人の息吹がある。
 故に元通りになる――紡ぎ直す人が生きているのだから。
「今回は、何とか撃退できたけれど……次はどうなるかわからない」
 グリモア猟兵の予知というイニシアチブを得ても、デウスエクス達は強大。
 かの予知に対しても対策を打つかもしれないのだ。
「それまでにもっと腕を磨いておかないとね……!」
 鍛錬への強い意欲を元に、リカは気を引き締めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ハル・エーヴィヒカイト
▼心情
無事に作戦は成功か
歓待……ありがたい話だが集落の事を考えるとあまり長居もしていられない
どうしたものか

▼行動
そうか、保存食を活かした料理。
これはいい、集落に持ち帰りたいので是非ともいくらか包んでもらえないだろうか?
今回はお言葉に甘えていただくとするが今後はきっちり対価を払って仕入れさせてもらえるとありがたい。
何分山奥でな、保存がきく食糧というのは色々と重宝するんだ。
ありがとう、それじゃこれを持ち帰らせてもらおう。また何かあったらお互い協力していこう



「無事に作戦は成功か」
 ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)は安堵の息を漏らし、決戦都市『アルザス』の勝利の宴を見つめる。
「歓待……ありがたい話だが集落の事を考えるとあまり長居もしていられない。どうしたものか」
 彼は『集落』に思いを馳せる。
 何せ彼は『ケルベロスブレイド』と呼称される異世界の『ハル・エーヴィヒカイト』と呼ばれる『とある死神』に故郷を滅ぼされ唯一生き残った結果覚醒したケルベロス――の記憶が上書きされた並行世界の同一人物。
 今この瞬間にも、ケルベロスディバイドにおける『ハル・エーヴィヒカイト』の記憶を上書きした『とある死神』の策謀が進められているかもしれないのだ。
「……そうか、保存食を活かした料理」
 そこでハルはアルザスの山間部特有の保存食が発展した料理に目を付ける。
 これならば持ち帰って『集落』の皆にアルザス地方の料理を披露できるのだ。
「集落に持ち帰りたいので、是非ともいくらか包んでもらえないだろうか?……今回はお言葉に甘えていただくとするが、今後はきっちり対価を払って仕入れさせてもらえるとありがたい」
 そう言ってハルは決戦都市『アルザス』の保存食を売買する店舗や兵站を担当する事務員等と取引を始める。
 彼の『集落』は山奥であり、保存がきく食糧というのは色々と重宝するとの事だ。
「ありがとう、それじゃこれを持ち帰らせてもらおう」
 やがて取引が一段落ついた後、ハルは保存食を受け取る。
 ベーコンやソーセージ、塩漬けによる乳酸発酵によって酸味の付いたキャベツ――隣国ドイツではザワークラウト等と呼ばれている漬物等だ。
「また何かあったらお互い協力していこう――お互い、地球に生きる命なんだからな」
 その言葉を『ハル・エーヴィヒカイト』は残し、決戦都市『アルザス』を出発し自分の『集落』へと向かうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

北十字・銀河
【星月】で参加
アドリブ歓迎
呼び方
竜星→竜
昴→昴

二人の会話に微笑んでいた銀河
昴の言葉に笑顔
「そうだな、チーズは美味しいらしいからフォンデュにして食べてみるといいかもね」
そして竜星と微笑む
「まぁ、よく食べるのは良い事じゃないか?彼女を見てると相棒だった女性を思い出すよ」
出身世界で戦友で相棒だった女性を思い出して微笑む
そして、酒は飲めるかい?と彼に問う
返事があるとワインの入ったグラスを渡す
「この世界のためにありがとう。そしてこれからよろしくな」
猟兵の力をこの戦いで見た
どんな状況にも屈しない彼等には共感できる
良い仲間で友でありたい…ふとそう思った

昴が料理をいくつか持ってくる
堪能しつつ三人で話は続いた


麻生・竜星
【星月】で参加
アドリブ歓迎
呼び方
昴→スー
銀河→銀さん

「スー、食いしん坊モードになってるぞ」
わくわくモードの彼女に呆れながら微笑む
「まったく、ああいうところは子供のころから変わらないなぁ」
「えぇ、お酒は人並みに」
銀河にそう答え、ワインを受け取ると礼を言う
「こちらこそ。銀さんとこの世界の少しでも役に立てたら、俺達は嬉しいです。」
ふっと微笑んで彼を見る……
異世界のケルベロス……でも、志は同じで頼もしい仲間だ
少しでも彼の戦い方を学べたら……そんな風に思う

「へぇ、これは美味しそうだ。」
昴が持ってきた料理を堪能する
三人でも会話は続いた……


風魔・昴
【星月】で参加
アドリブ歓迎
呼び方
竜星→竜
銀河→銀さん

「んふふ、何から食べようかな?」
美味しそうな料理に目を輝かせて
「だって、どれも美味しそうだもの。ねぇ、銀さん」
ちょっと拗ねるように竜星に言葉を返すと銀河に微笑む
「フォンデュ!その食べ方にしよう」
銀河に礼を言うと堪能するべく料理の前へ……
美味しそうな食事はしっかり堪能する
それが昴のセオリーだ

食事を堪能しながらそっと二人のほうを見る
(何を話してるかわからないけど意気統合したのかな?)
そして笑顔で二人の所へ
「ここの料理すごく美味しいわ。色々持ってきたから食べて食べて?」

銀さんの様な異世界のケルベロスと出会えたのも縁だと思う
何かを学べたら…素敵よね?



「んふふ、何から食べようかな?」
「スー、食いしん坊モードになってるぞ」
「……フフ」
 北十字・銀河(星空の守り人・f40864)は麻生・竜星(銀月の力を受け継いで・f07360)と風魔・昴(星辰の力を受け継いで・f06477)の二人のやり取りに笑みを漏らす。
 三人の目の前に広がるのは、決戦都市『アルザス』の人々が腕を振るって創り上げたアルザス地方の料理だ。
「だって、どれも美味しそうだもの。ねぇ、銀さん」
「そうだな、チーズは美味しいらしいからフォンデュにして食べてみるといいかもね」
「フォンデュ!その食べ方にしよう。ありがとう、銀さん」
 その銀河と昴の言葉に対し、アルザスの料理人たちはチーズフォンデュを丁寧かつ迅速に作り上げていく。
 他にもチーズインハンバーグ等のチーズを活用した料理も居並んでいく。
 やがて作り上げられたアルザス料理やチーズ料理を、昴は美味しそうに平らげていく。
「まったく、ああいうところは子供のころから変わらないなぁ」
「まぁ、よく食べるのは良い事じゃないか?彼女を見てると相棒だった女性を思い出すよ」
 昴の良く食べる様は、銀河にとって『ケルベロスブレイド』と呼ばれる出身世界での戦友で相棒だった女性を彷彿させる。
 故に笑みが漏れ、アルザスの白ワインのボトルを手に取りグラスへと注ぎながら竜星に問いかける。
「酒は飲めるかい?」
「えぇ、お酒は人並みに」
 その言葉を確認した銀河は竜星に白ワインを注いだグラスを渡す。
「この世界のためにありがとう。そしてこれからよろしくな」
「こちらこそ。銀さんとこの世界の少しでも役に立てたら、俺達は嬉しいです」
 そうお互いを湛え、感謝し合いながら銀河と竜星は白ワインを口に含む。
 酒の肴は、昴の良く食べる様だ。
「ん~美味しい~」
 美味しそうな食事はしっかり堪能する――それが昴のセオリー。
 その上で、昴は食事を堪能しながらそっと二人のほうを見ていた。
「(何を話してるかわからないけど、意気統合したのかな?)」
 生憎銀河と竜星の会話の内容は聞き取れなかったが、それは兎も角として……二人の為に昴はアルザス料理やチーズ料理等を皿に取り分けていく。
 そして笑顔で二人の所へ赴く。
「ここの料理すごく美味しいわ。色々持ってきたから食べて食べて?」
「へぇ、これは美味しそうだ」
「どれどれ……」
 アルザスの料理人たちも、ケルベロスや『六番目の猟兵』の為に腕を振るって美味な料理を作って三人に提供する。
 それらを食しながら、三人は会話を続けていく――
「……猟兵の力はこの戦いで見た」
 ――どんな状況にも屈しない。
 それは銀河にとって共感できる在り方であり、生き様であった。
「(――良い仲間で友でありたい)」
 ふとそう思う銀河。
 既に『異世界のケルベロス』を含めたケルベロスは、次々と『六番目の猟兵』に覚醒している。
 それはかつての故郷である世界――『ケルベロスブレイド』で起きた奇跡を可能とするものなのか?
 それはまだ、分からない。
「だけど、分かる事が一つある」
「ん?」
「銀さん?」
 ふと、そんな言葉が銀河の口から漏れた。
 思わず苦笑する銀河だが、確かな真実と正義は目の前にある――
「この料理は旨い、って事だ」
 ソーセージをお代わりしながら、そんな言葉を口にする銀河。
 それに対して竜星と昴は笑みをこぼす。
 アルザスの料理人達も、その言葉に対して嬉しそうだ。

 そう、これは間違いなく正義と真実――決戦都市『アルザス』の市民を病魔テロの魔の手から守り、今こうして賑やかに美味しい料理を共に堪能できる。
 これが、ケルベロスと『六番目の猟兵』が勝ち取った正義と真実だ。

「さぁ、他には何があるかな」
「竜、何が食べたい?」
「ワインに合うチーズが欲しいかな」
 そう言って三人は料理をアルザスの料理人達へと注文し、会話を楽し気にしながら口にしていく。
 その中で、ふと昴と竜星は銀河にこう呟く――
「銀さんの様な『異世界のケルベロス』と出会えたのも、縁だと思う。何かを学べたら……素敵よね?」
「だな、志は同じで頼もしい仲間だ。」
 少しでも彼の戦い方を学べたら……そんな風に二人は思う。
 その言葉に、銀河はこそばゆい様に手を振って応える。
「共に戦おう。全ての生命の為に」
 その言葉に対し、竜星と昴はグラスを掲げて応じるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年08月01日


挿絵イラスト