●エインヘリアルの城
誰も住んでいない長野県の人里離れた山の奥。だがそこにいつの間にか世界が侵食されたように雰囲気が変わり、西洋の城のようなものが建っていた。
「城の建造状況はどうなっている?」
「はっ、一通りの防衛装置は稼働させました」
「時間をかければ城の防衛能力はさらに上げられます」
城の最上階にある玉座に腰かけた『王族騎士モーゼス』の問いかけに、配下の『エインヘリアル黒剣団』が膝をつき答える。
「ケルベロスどもに気付かれずに拠点は確保できたか。ならばあとは周辺に支配域を広げながらグラビティ・チェインを集め、私がこの地の王となるだけだ」
「モーゼス様こそ王に相応しい御方。我等も大願の成就に身を尽くしましょう」
エインヘリアル達は山奥に拠点を築き、暴力による地球の支配を狙っていた……。
●グリモアベース
「新しい世界、ケルベロスディバイドが見つかったよ!」
ラフィロワ・ベルシルト(幸せ運ぶ星のうた・f04751)が元気に新しい世界の事を猟兵に伝える。
「ケルベロスディバイドは宇宙から侵略してくる「デウスエクス」から地球を守るために特務機関|DIVIDE《ディバイド》に集結した超人「ケルベロス」達が戦う世界なんだって。まるでみんなみたいだね」
猟兵と同じような存在かもとラフィロワが想像する。
「みんなにもケルベロスと力を合わせて、デウスエクスから地球を守ってほしいんだ。エインヘリアルっていうデウスエクスの種族のひとつが、山奥に城を建てて拠点にしちゃったから、エインヘリアルを倒して城を壊す作戦になるよ!」
世界が繋がった今、猟兵とケルベロスが力を合わせて戦うことができるようになった。
「城は特別な魔術で守られてて、簡単には入り込めないようになってるみたい。だから山の中に設置された防御魔術を維持してる魔法陣を見つけて破壊したり、防御魔術を強引に破ったりして突入しないといけないんだ」
幸いなことにまだ城はできたばかりでそういった魔術の隠蔽は完璧ではない。探せば見つけるのはそう難しくないだろう。
「城の中にはエインヘリアルの女性騎士達『エインヘリアル黒剣団』が大勢いるよ。好戦的でケルベロスが攻めてきたと思ってすぐに襲いかかってくるから、それをやっつけて上層の王座に向かって進んでいって」
エインヘリアル黒剣団は剣技を得意とした戦闘集団で、連携した攻撃をしてくる。敵地でもあるので油断すれば痛手を負う可能性もある。
「王座には敵のボスである『王族騎士モーゼス』がいるよ。ダモクレスによって製造された機械鎧を着てる武人なんだって。堂々とした戦いが好きみたい。全力でやっつけたら城は維持できなくなって勝手に崩れていくから、巻き込まれないように脱出しちゃおう」
エインヘリアルの力によって維持している城は、エインヘリアルが倒れると自壊して崩れていく。
「新しい世界にも猟兵と同じように戦っている人たちがいるのは心強いよね! いっしょに地球を守る為に戦ってエインヘリアルをやっつけて!」
ラフィロワは宝石のような光を放ち新しい世界へと道を繋げた。
天木一
こんにちは天木一です。
新しくも懐かしい世界、ケルベロスディバイドでの任務となります。
第1章は山中の城に入る為に、防御魔術を破ることになります。
第2章は城内に配備されている『エインヘリアル黒剣団』との戦闘です。
第3章ではエインヘリアルのボス『王族騎士モーゼス』との戦いです。
|決戦配備《ポジション》を上手く使うことでプレイングボーナスを得られます。
複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
それではエインヘリアルの城を落とし、その野望を阻止しましょう!
第1章 冒険
『防御魔術を破れ』
|
POW : 魔術を維持する魔法陣や魔導設備を破壊する
SPD : 僅かな隙を見つけ出し、突破口を作る
WIZ : 敵の魔術に魔力で干渉を仕掛ける
イラスト:純志
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
新たなる|番犬の世界《ケルベロスディバイド》…
そして新たなる敵は|神略者《デウスエクス》…
どうあれいつもと変わらぬ事…私は処刑人…ただ屠るのみ…!
仮面を被り毒耐性の加護を得て山中を行こう
決戦配備はじゃまー
妨害・奇襲支援をしてもらいその隙に目立たぬように素早く駆け抜け
視力と気配察知で魔導設備を探し出そう
発見したら鉄塊剣を抜き振るい慈悲深き乙女の一撃を放ち
怪力と重量攻撃による鎧砕きで魔導設備を破壊してやろう
破壊したらすぐに次の魔導設備を探し出す為に移動しよう…
支援が貰えるのはありがたいな…
彼等の為にも…次の魔法陣を破壊せねば…休んでる暇はない…!私は…処刑人だ…!
●魔術防壁解除
「新たなる|番犬の世界《ケルベロスディバイド》……そして新たなる敵は|神略者《デウスエクス》……」
仇死原・アンナ(処刑人、地獄の炎の花嫁、焔の騎士・f09978)は新しい世界へと足を踏み入れる。
「どうあれいつもと変わらぬ事……私は処刑人……ただ屠るのみ……!」
どんな世界であれ、人々を苦しめる存在がいるなら斬り捨てるだけだと、森の奥深くに建つ魔術によって護りを固めた城を睨みつけた。
「魔術防壁か……妨害・奇襲支援を求める……」
決戦配備でジャマーとして支援要請を行うと、毒耐性の加護を得る為に【処刑人の仮面】を被る。
『了解、支援を行う』
すると戦闘ヘリが空を翔け、バイオガスが森に散布される。そのままヘリはアンナとは離れるように飛んでいった。
敵襲かと城の方が騒がしくなる。そうして敵の注意がヘリに向いている間に、アンナは木々の間を抜けて城を護る魔導設備を探す。
「あれか……」
森の木々に隠れるようにひっそりと置かれているのは魔法陣が描かれた2mほどの石碑だった。
「魔力を感じる……間違いないな……」
近づいたアンナは無造作に鉄塊剣を振るい、ユーベルコード『慈悲深き乙女の一撃』を叩きつけて石碑を粉砕した。すると辺りに濃密に漂っていた魔力が薄まる。
「辺りに満ちていた魔力が減った……もういくつか破壊すれば城の護りも破れるだろう……」
それを確認するとアンナは次の魔法陣を探しに向かう。
「支援が貰えるのはありがたいな……」
空からは森の周辺を飛び回って敵を攪乱するヘリの飛行音が聴こえる。
「彼等の為にも……次の魔法陣を破壊せねば……休んでる暇はない……! 私は……処刑人だ……!」
敵を処刑するまでこの歩みは止まらないと、茂った草を掻き分け急ぎ次の魔法陣を探した――。
大成功
🔵🔵🔵
エドゥアルト・ルーデル
ま、微妙に違った所で戦う事に変わりはないでござるな!
まあ最初だしぃ?初めての世界に挨拶がてら番犬ではなく猟兵らしい戦いを見せちゃろうじゃないの
という訳でポジションは無しでござるよ
電脳魔術で創って遊ぼ!軍用機召喚!今回は戦略爆撃機ですぞ
魔法陣地を戦略爆撃しようぜ
派手に爆撃しまくれば流石に迎撃に出ざるを得ないだろ!いいぞ!逃げない奴はよく訓練されたデウスエクスだ!ホント戦争は地獄だぜ!フゥハハハーハァー!
迎撃に出たって事は一時的に解除してるか抜け道作ってるかって事でござるのでそこから突入すればよいのだ!
召喚爆撃機を消去!セルフ空挺降下だァ!ヘリオン無しで一人で完結できるのが猟兵の良い所でござるな!
●突撃侵入
「ここが新たな世界でござるか。ま、微妙に違った所で戦う事に変わりはないでござるな!」
エドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)は見知った地球に似た世界であってもやることに変わりはないと、いつも通りの態度で森に入る。
「まあ最初だしぃ? 初めての世界に挨拶がてら番犬ではなく猟兵らしい戦いを見せちゃろうじゃないの」
現地の支援を受けず、自分の力でやってみせようとポジション無しで挑む。
「電脳魔術で創って遊ぼ! 軍用機召喚! 今回は戦略爆撃機ですぞ」
楽しそうにユーベルコード『|Luftflotte《ルフトフロッテ》』を発動し、電脳魔術で召喚した戦略爆撃機に乗って空を飛び戦略爆撃を開始する。
「派手に爆撃しまくれば流石に迎撃に出ざるを得ないだろ! いいぞ! 逃げない奴はよく訓練されたデウスエクスだ! ホント戦争は地獄だぜ! フゥハハハーハァー!」
空から高笑いしながら城の近くの森を爆発させていく。衝撃が城を覆う魔法障壁に阻まれて届かないが、その派手な爆発は城からもはっきりと視認で来た。
「ケルベロスの攻撃ですか!?」
「空からです! 警戒を!」
慌てて城を覆う魔術防壁からエインヘリアル黒剣団の一部が様子を見に姿を現す。
「現れたでござるな! 迎撃に出たって事は一時的に解除してるか、抜け道作ってるかって事でござる!」
それを空から見ていたエドゥアルトは召喚爆撃機を消去して自由落下を始める。
「セルフ空挺降下だァ! ヘリオン無しで一人で完結できるのが猟兵の良い所でござるな!」
そのまま地面すれすれを滑空するように、敵が現れた魔術防壁に向かって突撃する。
「なっ!?」
「止めなさい!!」
それに気付いた黒剣団が止めようとするが間に合わず、魔術防壁に作られた通り道を抜けて中に突っ込んだ。
「追います!」
「急いで! すぐに防壁を閉ざします!」
黒剣団は防壁内に戻り、人が通れるような隙間を塞いで、城に入り込んだエドゥアルトを追った。
大成功
🔵🔵🔵
レラ・フロート
特務機関の一員として、頑張らないと
猟兵の人たちや異世界のケルベロスの前でも
DIVIDEのケルベロスここにあり!って示したいもんね
でも1人だとなかなか魔法陣は見つからないかな
手分けして魔法陣を見つけていこう
みんなと協力すればきっと大丈夫だよね
そして見つけたら、どうしようかな
ええと、迷った時はこうしろって
お姉ちゃんが言っていた気がする!
というわけで力づくで魔法陣を破壊するよ!
まだ私の力はたいしたことないけれど、
仲間がつけた傷をえぐるように斬る
1回で破壊できなくても、諦めず斬るよ!
なんとか防御魔術は突破できたかな
?何かとても力がついていく気がする、これが猟兵の力…?
うん、気合十分に城いも乗り込むよ!
霧島・絶奈
◆心情
世界規模で侵略者に抗う…
そういう意味ではダークセイヴァーと類似していると言えますね
尤も、何方が良いかは意見が分かれそうですが…
◆行動
『暗キ獣』を使用
【集団戦術】を駆使した人海戦術で魔法陣を探索
隠滅が甘い今ならば数を揃えるのも効果的でしょう
魔法陣を発見したらクラッシャー決戦配備を要請
支援砲撃にて魔法陣を破壊
…あくまでも魔法陣を標的とする事で、此方の火力を秘匿します
どうせ直ぐに露呈するでしょうけれど、油断は誘い易くなります
そうした心理に潜む罠を鬻ぐのも【罠使い】の嗜みです
とは言え闇雲に探し回るのも面白くありません
【範囲攻撃】する【衝撃波】で【二回攻撃】し、早急に魔法陣を破壊乃至発見しましょう
●城内へ
「世界規模で侵略者に抗う……そういう意味ではダークセイヴァーと類似していると言えますね」
霧島・絶奈(暗き獣・f20096)は人類が協力してデウスエクスの侵略に抗おうとしている世界を見渡す。
「尤も、何方が良いかは意見が分かれそうですが……」
それは即ち総力戦を意味する。それだけ世界の危機が深刻だということでもあった。
「特務機関の一員として、頑張らないと」
その隣ではまだまだ見習のレラ・フロート(守護者見習い・f40937)が気合を入れ、世界を守る特務機関として誇りを胸にエインヘリアルの城が現れた森に入る。
「猟兵の人たちや異世界のケルベロスの前でも、DIVIDEのケルベロスここにあり!って示したいもんね」
突然繋がった違う世界の同志達に視線を向け、自分達の力を見せようといつもに増して意気込んでいた。
「でも森は結構広いし、1人だとなかなか魔法陣は見つからないかな。手分けして魔法陣を見つけていこう。みんなと協力すればきっと大丈夫だよね」
「ええ、人海戦術は私の得意とするところです」
レラの問いかけに絶奈が頷き、ユーベルコード『|暗キ獣《ソラト》』を発動して屍の軍勢を呼び出した。
「うわっ!? ゾンビ?」
その異様な光景に思わずレラが驚いて声を上げる。
「では私は此方の探索に当たりましょう」
「う、うん……じゃあわたしはあっちを探すね!」
絶奈が軍勢を向かわせると、我に返ったレラは頷いて違う方を探そうと、ちらちらと屍の軍勢を見ながら草木が生え茂る森の中を進んだ……。
「見つけました。情報通りまだ隠滅が甘いようです」
屍兵に誘導された絶奈が魔法陣の描かれた石碑を森の奥で見つける。遠くからならば木々に隠れて見えないが、近づいてしまえば簡単に見つけることができた。
「では支援要請を行いましょう」
位置を指定してクラッシャーとして要請すると、遠方から砲撃が行われて飛来した砲弾が直撃し石碑を粉砕した。
「……あくまでも魔法陣を標的とする事で、此方の火力を秘匿します。どうせ直ぐに露呈するでしょうけれど、油断は誘い易くなります。そうした心理に潜む罠を鬻ぐのも罠使いの嗜みです」
細かなことでも相手を騙していくのが罠の基本だと絶奈は笑みを浮かべた。
「魔法陣魔法陣……あ、あれかな!」
しばらくレラが森をうろちょろと探索していると、木々の隙間から2mにもなる石碑が見つかる。近づけばそこにはしっかり魔法陣が描かれているのがわかった。
「見つけたけど、どうしようかな……ええと、迷った時はこうしろってお姉ちゃんが言っていた気がする!」
石碑を前に迷っていると姉の教えを思い出し、力づくで破壊しようとバスタードソードを叩きつけた。すると直撃した場所が欠ける。
「硬い……なら砕けるまでやるだけだよ!」
鉄のように硬い石碑に何度も斬りつけ、ひびが入るとそこから一気に割れ目が出来て砕け散った。
「これで大丈夫なはず!」
それが最後の魔法陣で、辺りから魔力が引いていき、城を覆っていた強大な魔術防壁が消滅するのを確認すると、仲間と合流しようと駆け出した。
「城を護る防御魔術が消えたようです。此れで乗り込めますね」
城の前で仲間と合流した絶奈が、城を覆っていた魔術が消え去ったと先ほどまで魔術防壁があった城の近くに立った。
「なんとか防御魔術は突破できたかな。……?何かとても力がついていく気がする、これが猟兵の力……? うん、気合十分に城にも乗り込むよ!」
レラは力が湧いてくるのを感じ、これなら自分だってもっと戦えると奮い立って、仲間と共に城に踏み込んだ――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『エインヘリアル黒剣団』
|
POW : 黒剣団一斉突撃
【黒剣を振るいながらの】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【同じ部隊の黒剣団員】の協力があれば威力が倍増する。
SPD : グラビトンスラッシュ
【黒剣】による近接攻撃の軌跡上に【漆黒の重力エネルギー塊】を発生させ、レベルm半径内に存在する任意の全対象を引き寄せる。
WIZ : 黒剣蹂躙
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【黒剣】で包囲攻撃する。
イラスト:sawada2
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●城を護りし黒剣団
「魔術防壁が消失しました!」
「ケルベロスの侵入を許したようです!」
慌てて『エインヘリアル黒剣団』が城の最上階にある王の間に報告に上がる。
「もう動いたか、やはりケルベロスは油断できぬ存在だな」
王座の『王族騎士モーゼス』が即座に命令を下す。
「黒剣団はケルベロスの迎撃に当たれ。一人残らず斬り捨てよ!」
「はっ! 黒剣団の名に懸けて必ずや!」
深々と一礼した黒剣団が飛び出すように去り、城内の警戒を高めていく。
「もし黒剣団を倒し私の前に現れたならば、王である私と戦うに相応しい相手だと認めてやろう」
来れるものなら来てみよと、モーゼスはじっと座したまま結果を待った……。
エドゥアルト・ルーデル
エインヘリアルなんぞ何百倒したか知れないでござるよ
貴様らもその仲間に入れてやろうネ!
集団?剣から重力?だからなんだそんなの関係ねぇでござる!
|SAN Device《サンディヴィスタ》起動、Clock up to 拙者!拙者以外の世界の全てがスロウリィでござる
剣を振り下ろして重力を発生させられる前に全員ブッ殺せば良かろうなのだ!高速で移動しながら先頭から最後衛のエインヘリヤルまで側頭部に弾丸のプレゼントでござるよ!
すれ違いざまに叩き込もうね!
下っ端程度じゃいくらいても止められねぇですぞ、貴様らには情熱、思想、理念、頭脳、気品、パンクさ、エッジさ!
そして何より――速さが足りない!
●城攻め
「エインヘリアルなんぞ何百倒したか知れないでござるよ。貴様らもその仲間に入れてやろうネ!」
一番乗りしたエドゥアルトが城に突入すると通路を塞ぐようにエインヘリアル黒剣団が待ち構えていた。
「これより先には通さん!」
「グラビトンスラッシュで敵を縛り付けるぞ!」
黒剣を構えて漆黒の重力エネルギー塊を生み出そうとする。
「集団? 剣から重力? だからなんだそんなの関係ねぇでござる!」
敵よりも先んじてエドゥアルトがユーベルコード『SAN Device』を発動する。
「|SAN Device《サンデヴァイス》起動、Clock up to 拙者! 拙者以外の世界の全てがスロウリィでござる」
世界がスローモーションになったように感じるエドゥアルトは、自分だけが速く動き敵に接近すると【マークスマンライフル】を構えてゆっくり目を見開く黒剣団に向けて銃口を突きつけて引金を引く。放たれた弾丸が頭を粉砕するのを見届けず、敵の横をすり抜けながら次々と弾丸をお見舞いしていく。
「先頭から最後衛のエインヘリヤルまで側頭部に弾丸のプレゼントでござるよ!」
流れ作業のように発砲したエドゥアルトが敵陣を通り過ぎて通路の先へと飛び出る。
「下っ端程度じゃいくらいても止められねぇですぞ、貴様らには情熱、思想、理念、頭脳、気品、パンクさ、エッジさ!」
そのまま前に歩きながらマークスマンライフルのマガジンを交換する。
「そして何より――速さが足りない!」
ガシャッとマガジンを叩き込むと同時に、頭を撃ち抜かれた黒剣団が自らと仲間の血の海に沈んだ。
エドゥアルトは足を止めずにガンガン進み、先行して城の最上階へのルートを探してあちこちで銃撃音を響かせた……。
大成功
🔵🔵🔵
中床・ミミミ(サポート)
「わたしも参加しま〜す!よろしくお願いします! ……えへへ、楽しみだなぁ〜」
ミミックのブレイズキャリバー×どろんバケラー
箱を開けると、色んな中身が飛び出します。
普段はミミックとしての本来の姿ですが、ちょくちょくミミミを持った女の子の姿やミミミを背負ったオルトロスの姿に化けて(?)います。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「わたしも参加しま〜す! よろしくお願いします! えっとお城の上を目指すんですよね〜わぁ〜!」
ビックリ箱の姿をした中床・ミミミ(中身飛び出す|ビックリ箱《ミミック》・f40879)は、箱から女の子の上半身を覗かせて大きな城の内部を見て驚きの声を上げた。すると近づいてくる足音に気付く。
「お城だったら宝箱があっても不思議じゃないよね〜」
通路にぽつんと大きな箱が鎮座する。
「どんな反応をしてくれるか……えへへ、楽しみだなぁ〜」
じっと待っていると、すぐに慌ただしい足音が近づいてくる。
「侵入者はどこだ!」
黒剣団が通路を駆けてケルベロスの姿を探していた。
「……なんだ? 箱?」
そして通路に置かれたミミミに気付いて足を止め、怪訝な声を出した。
「怪しいな……」
「危険物かもしれない、壊してみましょう」
黒剣団が剣を手に近付いてくる。
「箱は開けるものだよ〜!」
ミミミは自ら箱を開け、ユーベルコード『|ミミミの中身《ミミックミミミ》』を発動して、中からぶよぶよのゼリーのような謎の生き物が飛び出した。
「なんですか、スライム?」
「ミミックの罠か。誰が仕掛けたかは知らぬが下らぬ児戯です」
黒剣団が斬り捨てようとするが、その剣にへばりついて斬れない。
「こんかいのわたしの中身は〜よくわからないゼリーちゃんで〜す!」
「斬れな――」
ゼリーのような生き物はそのまま黒剣団を飲み込んで窒息させていく。
「それじゃ〜探索をはじめますよ〜」
ミミミは女の子の姿に持たれて通路を移動して階段を探し回り、幾つも行き止まりに当たってルートを潰していった。
成功
🔵🔵🔴
霧島・絶奈
◆心情
同じ『黒剣』の名を持つ武器を鬻ぐ者としてお相手仕ります
存分に愉しみましょう
名誉無き戦ではヴァルハラに往けぬのですから
◆行動
『獣ノ爪牙』を使用
【集団戦術】を駆使した【範囲攻撃】で敵を鏖殺
更にジャマー決戦配備を要請
連携を前提とした強さなれば、其れを妨害するは必定でしょう?
私は軍勢とバイオガスに紛れ【目立たない】様に行動
【罠使い】の技を活かし「魔法で敵を識別するサーメート」を複数設置
突撃先に在るのは栄誉ではなく、敗北を齎す死地です
死地を懼れて足を止めれば此方の攻撃の餌食となります
【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
「ここでケルベロスを叩く!」
黒剣団が広い通路で侵入者の迎撃態勢を整えていた。
「同じ『黒剣』の名を持つ武器を鬻ぐ者としてお相手仕ります」
そこに近付き絶奈が敵と同じ名を持つ黒剣を構える。
「存分に愉しみましょう。名誉無き戦ではヴァルハラに往けぬのですから」
そしてユーベルコード『|獣ノ爪牙《ロンナ》』を発動し、屍者の軍勢を呼び出した。
「兵を召喚したか!」
「だが我ら黒剣団の敵ではない!」
黒剣団が黒剣を手に突撃の構えを取る。
「此れだけではありません」
絶奈はさらに支援要請して敵陣にバイオガスを散布させる。
「なんだこれは! 視界が――」
「連携を前提とした強さなれば、其れを妨害するは必定でしょう?」
その隙を突いて屍の軍勢が砲撃を行い、鏖殺せんと吹き飛ばしていく。
「く、構わん突撃準備!」
このままではやられるだけだと黒剣団が突撃する。だが接敵する前に足元が爆発して吹き飛んだ。
「なにがっ――」
突撃する黒剣団が次々と爆炎によって薙ぎ払われていった。
「突撃先に在るのは栄誉ではなく、敗北を齎す死地です」
ガスと軍勢の攻撃に敵が気を取られている間に、絶奈が進路上にサーメートを仕掛けていた。
「爆弾か!」
「死地を懼れて足を止めれば此方の攻撃の餌食となります」
突撃を止めたところに屍の軍勢が砲撃を行い、纏めて吹き飛ばしていく。
「こんな……ことが……」
「せめて一太刀!」
爆発の中、最後の黒剣団が絶奈に肉薄する。
「受けて立ちましょう」
黒剣団が勢いのままに黒剣を胸目掛けて突き出すと、絶奈もまた黒剣を横一閃して、敵の黒剣の軌道を逸らし胴を薙ぎ払った。
「がはっ……無念……」
血を吐いて崩れ落ち、実力を発揮できぬまま黒剣団は鏖殺されて地に伏した。
「合戦で倒れたのです。十分にヴァルハラに往く資格はあるでしょう」
絶奈は死体だらけの道を進み、城の上層へと繋がる階段を見つけた。
大成功
🔵🔵🔵
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
来たか…
すまないが貴様等の相手をしている暇はないんだ…
先へ通して貰うぞ…!私は…処刑人だ…|起動《イグニッション》!
カードから重機関銃を取り出し不意打ち
突撃する敵群へ乱れ撃ち銃身焼きつくまで範囲攻撃と弾幕で敵群をなぎ払おう
鉄塊剣を抜き振るい突撃してきた敵を怪力と重量攻撃で吹き飛ばそう
黒の剣か…ならばこちらは炎の剣で相手だ…!
【炎を噴く乙女】で鉄塊剣を武器改造し対戦車ライフルに変形
攻撃力を5倍に射程を半分にし敵群目掛け発砲
鎧砕きと鎧無視攻撃で敵の肉体を貫き木っ端みじんにしてやろう…!
決戦配備はすないぱー
狙撃部隊の支援で敵群の突撃を阻止してやろう…!
逃がすまいぞ…私は…処刑人だッ!
「これ以上進ませぬ!」
「王を守るが我らの使命!」
上層を進んでいくと広間に黒剣団が布陣して守りを固めていた。その奥にはさらに上に行ける階段があった。
「来たか……すまないが貴様等の相手をしている暇はないんだ……先へ通して貰うぞ……! 私は……処刑人だ……|起動《イグニッション》!」
無手のアンナは手にしたカードから【ゾルダートMG43機関銃】を取り出し、突撃しながら発砲して不意打ちを仕掛ける。
「飛び道具か!」
黒剣団が黒剣を盾にするが被弾して吹き飛び、思わず身を守ってしまったところへ容赦なく弾をばら撒いて薙ぎ払っていく。
「止めてみせる!」
「来い……」
撃たれる覚悟で黒剣団が突っ込むが、アンナはカウンターで銃弾を顔にお見舞いしてぶっ飛ばした。
「凌げ! 弾切れになったところを斬り捨てる!」
無理に突っ込んでも被害が大きくなるだけだと、黒剣団はガードを固めて道を塞ぐ。
「邪魔をするな……」
銃身焼きつくまでアンナは乱射して弾幕を張り、敵を撃ち倒し続けたがそこで引金を引いても弾が出なくなる。
「弾切れだ!」
「仕掛ける!」
その隙を見逃さずに負傷している黒剣団が構わず斬り掛かった。
「黒の剣か……ならばこちらは炎の剣で相手だ……!」
アンナは武器を持ち換え、鉄塊剣【緋色の天使】を手にすると炎を宿して横一閃に振るった。
「ぐはっ!!」
「ばか、な。近接戦でもこれほど――」
鎧を粉砕され血反吐を吐いた黒剣団が薙ぎ倒され、炎が燃え移って息絶えた。
「剣ならばやりようはある!」
黒剣団が一斉に突撃を開始した。だがそこで狙撃部隊の支援による銃撃が足止めする。
「勢いが止まってしまう!」
「待て、後退して立て直す!」
突撃の速度が落ちた黒剣団が仕切り直そうとする。
「木っ端みじんにしてやろう……!」
そこへアンナがユーベルコード『|炎を噴く乙女《ファイアブランド》』によって鉄塊剣を対戦車ライフルに変形させ、射程を代償に攻撃力を上げて敵陣に発砲する。大口径弾が敵を貫き衝撃で身体をバラバラにして、血と肉片の道を作り出した。
「逃がすまいぞ……私は……処刑人だッ!」
その上を悠々と進み、最も処刑せねばならぬ存在が居る最上階に繋がる階段を上った……。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『王族騎士モーゼス』
|
POW : モーゼスソード
【大剣】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【戦闘パターン】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD : ユミルズレイ
自身が装備する【機械鎧】から【死せる巨人の吐息】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【凍結】の状態異常を与える。
WIZ : 自己進化機能
自身の装備武器を【新たな形態】に変え、【ユーベルコード吸収】能力と【範囲攻撃】能力を追加する。ただし強すぎる追加能力は寿命を削る。
イラスト:柿坂八鹿
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●王の間の決戦
猟兵が階段を上り最上階の王の間に到着する。王の間にしては殺風景で、無駄のない戦える空間が広がっている。
「黒剣団を破ったか、見事なり」
王座の『王族騎士モーゼス』が侵入者の姿を見て配下が敗れ去ったのを知った。
「ならばこの私と戦うに相応しい相手だ」
だが慌てることなくゆっくりと立ち上がり大剣を構える。
「さあ、雌雄を決しようぞ。王を討てるか試してみるがよい」
堂々と正面から打ち破る自信を漲らせ、モーゼスは襲い掛かった――。
霧島・絶奈
◆心情
殺し切れぬ故に今この時の決着が終幕とならない…
骸の海とは違った形ですが…
この世界は強敵との『逢瀬』を愉しませてくれる様ですね
…何度でも、何度でも、『逢瀬』を愉しみましょう?
貴方のグラビティチェインが果てるまで…
◆行動
ジャマー決戦配備を要請し『獣ノ爪牙』を使用
私自身も含め、ガスに紛れて【目立たない】様に行動
「同じ敵」か確かめる機会など与えませんよ?
加えて【罠使い】の技を活かし「魔法で敵を識別するサーメート」を複数設置
【集団戦術】と併せた多重【範囲攻撃】で敵を圧殺します
私自身も【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
中床・ミミミ
「ほ〜ら、ミミミが2箱だよ!どっちが本物か分かるかなぁ〜……私はこっち!そして戦ってくれるのはあっち!えへへっ、ごめんね、驚かすのがミミミだから!」
UC【ミミミのともだち!】を使います。
ミミミが2箱の状態(片方は召喚した女の子)でモーゼスさんの前に登場。一瞬でも気を引いて、その間に後ろからオルトロスに攻撃して貰います。
アドリブ・連携は歓迎です。
●王殺し
「殺し切れぬ故に今この時の決着が終幕とならない……骸の海とは違った形ですが……この世界は強敵との『逢瀬』を愉しませてくれる様ですね」
絶奈は倒しても蘇る永遠不滅の敵を前に笑みを浮かべる。
「……何度でも、何度でも、『逢瀬』を愉しみましょう? 貴方のグラビティチェインが果てるまで……」
満足するまで戦おうと、ユーベルコード『|獣ノ爪牙《ロンナ》』を発動し、屍者の軍勢を呼び出して王の間に整列させる。
「有象無象を集めようとも王に刃は届かぬ」
モーゼスは動じずに大剣を構え、刀身を広げて形態を変え、そこからエネルギーが放出されてさらに巨大な光剣となった。
「では始めましょう」
絶奈が上げた手を振り下ろすと、決戦配備の要請によってバイオガス散布が行われる。
「煙幕か」
視界が塞がれたモーゼスはガスを物ともせずに気配を探る。
(「「同じ敵」か確かめる機会など与えませんよ?」)
絶奈はガスに紛れ、屍の軍勢が一斉に砲撃を始めてモーゼスの元で爆発が起こる。
「砲撃程度ならば切り落とす」
モーゼスが光剣を振るって砲撃を薙ぎ払う。
「此方の手は其れだけではありません」
隠れながら絶奈が仕掛けたサーメートが起爆してモーゼスを煽る。その隙に砲撃が叩き込まれて被弾したモーゼスがよろけた。
「やるものだ!」
だが踏み止まったモーゼスが横一閃にするとガスが払われ屍の軍勢が斬り倒される。
「む? なんだ……箱か?」
視界が晴れるとモーゼスの前に二つの箱が置かれているのに気付いた。
「ほ〜ら、ミミミが2箱だよ! どっちが本物か分かるかなぁ〜……」
ガスに隠れてミミミがユーベルコード『|ミミミのともだち!《ミミミのともだち!》』を発動し、もう一つの箱を召喚していた。
「本物? どちらも破壊してしまえば同じであろう」
僅かに首を傾げたモーゼスが大剣を振りかぶる。その背後から地獄の蒼炎を纏ったオルトロスが突撃して吹き飛ばした。
「ぬっ!!」
モーゼスは空中で体勢を立て直して着地する。
「私はこっち! そして戦ってくれるのはあっち! えへへっ、ごめんね、驚かすのがミミミだから!」
ミミミが箱から手を出して振り、もう一方の箱は女の子になる。
「我が身を吹き飛ばすとは、獣風情と侮れんか」
背中を焼かれたモーゼスはオルトロスに向かって光剣を振るう。それをオルトロスは飛び退いて躱すが、広範囲に広がる衝撃波によって吹き飛ばされた。
「すぐに止めを刺してやる」
「こっちこっち! こっちだよ!」
踏み出そうとしたモーゼスの背後でミミミが声をかける。モーゼスが振り返るとそこにはもう一体のオルトロスの姿があった。
「複数召喚できるのか」
モーゼスがその新たなオルトロスに剣を向けると、吹き飛ばされていたオルトロスが跳ね起きて蒼炎宿す爪で背中を引き裂いた。
「またまた驚かしちゃった!」
正面の新たなオルトロスが女の子に姿に戻り、ミミミの楽しそうな声が箱から響いた。
「道化か。我を騙すとはなかなか愉快。褒美を取らせてやろう。王の一撃だ、堪能するがよい」
モーゼスが光剣を掲げ、出力を上げてミミミを狙う。
「其れは是非とも堪能させてもらいたいですね」
目の前に飛び込んだ絶奈が白槍と黒剣を振るって隙を晒すモーゼスの胴を斬り裂いた。
「ならば貴様から味わってみよ!」
血を流しながらも光剣を振り下ろし、白槍と黒剣で受け止める絶奈を吹き飛ばし、衝撃波でミミミもゴロゴロと壁際に転がった。
大成功
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エドゥアルト・ルーデル
よろしい!正々堂々勝負でござる!
ほいジャマー要請ね
視界妨害用にバイオガス散布でござるよ!濃いめ固め厚めに撒いてくれよな!
手持ちの煙幕用手榴弾もついでに撒いておきましょ!
視界はほぼゼロになる訳でござるね…という訳で行っておいで流体金属君!おちょくっておいで!流体だから大剣で斬られてもノーダメージでござろう
視界が無くとも暴れる音で索敵は出来ますぞ!背後から忍び寄ったら手榴弾をスリ渡しですぞ!鎧相手だし焼夷手榴弾を頭んとこに置いておこう
足元には追加で破片手榴弾を撒いておこうな
正々堂々と言ったな…アレは嘘だ!わざわざやってあげる訳ないでござろう!貴様は王としてではなく路端に転がる石のように死んで行け
「よろしい! 正々堂々勝負でござる! ……ほいジャマー要請ね」
エドゥアルトが堂々と勝負と言い放ちながら、言葉とは裏腹に決戦配備の要請によってバイオガスの散布を行った。
「視界妨害用にバイオガス散布でござるよ! 濃いめ固め厚めに撒いてくれよな!」
ついでに手持ちの煙幕用手榴弾も撒いて視界が完全に塞がる。
「また煙幕か。だが長くは持たぬ。晴れた時が貴様の死ぬ時……」
動じぬモーゼスが大剣を構えて気配を探る。
「これで視界はほぼゼロになる訳でござるね……という訳で行っておいで流体金属君!」
流体金属生命体【オウガメタル・Spitfire】に呼びかけると、にゅるりと変形しながら現れる。
「おちょくっておいで! 流体だから大剣で斬られてもノーダメージでござろう」
気軽に散歩にでも行っておいでという調子で告げると、流体金属は音も立てずにするすると地面を這うように接近した。
「そこか!」
だが気配に反応したモーゼスが大剣を振り下ろして叩き切った。しかし液体は切ってもすぐに繋がり、金属の刃を作って脚に突き刺した。
「生き物ではないのか。ならば粉砕するまで」
モーゼスが何度も大剣を振るって流体金属を飛び散らせていく。
その暴れる音を頼りに、エドゥアルトが背後から忍び寄りユーベルコード『|Pickpocket《ピックポケット》』を発動し、するりと気付かれずに手榴弾をスリ渡した。さらにオマケと焼夷手榴弾を頭に置き、足元には破片手榴弾を撒いた。
「これは……爆弾――」
モーゼスが気付いた瞬間に手に持った手榴弾が爆発し、頭の焼夷手榴弾が炎を撒き散らし足元の破片手榴弾が散弾のように散って鎧に穴を穿ち中から大量の血が溢れ出した。
「正々堂々と言ったな……アレは嘘だ! わざわざやってあげる訳ないでござろう! 貴様は王としてではなく路端に転がる石のように死んで行け」
エドゥアルトは口だけは堂々として燃え上がる敵に馬鹿にするようにこきお下ろした。
「ふー……オオオオオオォッ!!!!!!」
モーゼスが闘気を放って燃え移った火を吹き消す。だがその身体には大きなダメージを負っていた。
大成功
🔵🔵🔵
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
騎士王とやら…貴様がこの騒動の首謀者か…
いいだろう…私は処刑人…死を齎す者…平等に死は来る…私にも…貴様にも!
鉄塊剣を抜き振るい敵と相手しよう
決戦配備はきゃすたー、魔法陣展開で吐息の力を弱めよう
そして敵が吐く巨人の吐息には我が身より生じる地獄の炎纏いオーラ防御と氷結耐性の加護を得て戦おう
鉄塊剣を振るい鎧砕きと武器落しで機械鎧と大剣を打ち砕こう
裁きの時は来たれり!炎と鉄に潰され焼かれるがいい…!
鎖の鞭を振るいロープワークで敵の全身巻き付け捕縛し【超雁字搦めの刑】を発動
地獄の炎纏わせた鎖の鞭で焼却しながら怪力で締め潰し、圧殺して止めを刺してやろう…!
言っただろう…死は平等に来ると…
「ふざけた輩にこれほどの痛手を受けるとは……ケルベロスとはこれほどのものか」
モーゼスが大きく負傷した自身を見下ろし、想像以上に出来る相手だと闘志を燃やした。
「騎士王とやら……貴様がこの騒動の首謀者か……」
「然り。世界を手にする為の一歩なり」
アンナが正面に立つとモーゼスが堂々と頷いた。
「いいだろう……私は処刑人……死を齎す者……平等に死は来る……私にも……貴様にも!」
アンナが鉄塊剣を抜き振るって叩きつけると、モーゼスもまた大剣を振るって打ち合い火花を散らす。
「鋭い剣だ。このダメージではこちらが押し負けるか。ならばこの鎧の力を見せよう」
モーゼスは機械鎧から死せる巨人の吐息が放たれ辺りが凍結していく。
「今だ……」
アンナが決戦配備によって魔法陣展開を要請し、自身を中心に展開して吐息の力を弱める。
「この程度の吐息で、私は止められん……!」
自身より生じる地獄の炎を纏い、冷気に耐えると鉄塊剣を振るってモーゼスの胸甲を砕いた。その損傷によって冷気が止まる。
「このダモクレス製の鎧を砕くとは!」
踏み止まり大剣を振るうが、それをアンナが鉄塊剣で受け止める。
「裁きの時は来たれり! 炎と鉄に潰され焼かれるがいい……!」
そしてユーベルコード『|超雁字搦めの刑《ガンジガラメノケイ・スーパー》』を発動し、鎖の鞭を振るいモーゼスの全身に巻き付けると鎖に地獄の炎を纏わせ全身を燃やした。
「王たる我を焼き殺すつもりか!!」
モーゼスが鎖を押し戻し引き千切って脱出しようとするが、アンナは鎖を怪力で引っ張って締め付ける。
「ぐ、莫迦な、世界を支配する王となる我が!!」
「言っただろう……死は平等に来ると……」
炎のダメージで消耗したモーゼスが膝をつき、抵抗する力が弱まるとアンナが全力で鎖を引いて圧殺する。
「ぐぅあぁあアアアアア!!!!」
獣の悲鳴のような声を上げ、モーゼスの全身の骨が砕かれ大量の血を吐いて息絶えた。
「処刑完了……城が崩れ始めたか……」
敵を仕留めたのを確認したアンナは城が揺れ始めるのに気付く。
エインヘリアルの城を攻め落とした猟兵達は、崩れ落ちる城から急ぎ脱出して任務を完了した。
大成功
🔵🔵🔵