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星鐵戰騎スターナイト〜護れ皇国! アカホシ防衛大戦〜

#クロムキャバリア #グリモアエフェクト #アカホシ皇国 #バーナム庭王国

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「アカホシ皇国が侵略される」
 開口一番、ユリエル・ミズハシ(ジキルの棘とハイドの誘惑・f36864)の口から猟兵たちへと告げられたのがその言葉だ。
 先日、アカホシ皇国復興大臣、番能・クォーツによる殲禍炎剣破壊作戦を猟兵たちが阻止したばかりだが――要人の席がひとつ欠け、国内も混乱に陥っているこの時を、狙いすましたような襲撃。
「やはり、庭王国が手を回していたようだな。不良皇子の立場を確立するために動いていた復興大臣の焦燥に付け込む形で」
 キャバリアの新調自体は、クォーツの思惑とは関係ないだろう。だが、その予定を聞きつけた庭王国が、彼女に例のオブリビオンマシンを買うよう仕向けたようだ。その目的は勿論、彼女に危険思想を植えつけるため。
 尤も、庭王国としてもそれがオブリビオンマシンだと理解していたわけではなく、搭乗した人間を殲禍炎剣の破壊に走らせる機体程度の認識しかなかっただろうが。
「さて、その黒幕だが。今まさに、国内の混乱に乗じて陸上戦艦を投入し、皇国の侵略に乗り出すつもりらしいな」
 それが、先程の発言の真相なのだろう。
 これは、皇国からの救援依頼ではない。ユリエル自身が視た、予知だ。
 今なら、陸上戦艦の被害が皇国内に及ぶ前に、猟兵たちが押し留められる。
「この陸上戦艦……キャバリアを満載しているようだが。解るだろう? 配備された機体は全てがオブリビオンマシンだ」
 それは、まさに狂気の戦艦。
 捨て置けば、皇国は間違いなく滅びる。そしてゆくゆくは、それを擁した庭王国さえも。
「現場に着いたら、お前達には陸上戦艦から出撃してくるオブリビオンマシン部隊を迎撃して貰う。厄介なのがこの時、陸上戦艦に搭載された巨砲がお前達に向けて砲撃を行ってくるということだ。こっちの対策も怠るなよ、まともに被弾すれば大惨事だ」
 射程外からの攻撃手段を講じるか、回避力ないし防御力を高めるか、或いは巨砲そのものを無力化してしまうか。
 方法は、得手不得手もあることだろうし各自に一任するとユリエルは言う。
「ある程度数を減らしたら、痺れを切らして黒幕、もとい指揮官が打って出てくるだろう。機体は天雷神機『ユピテル』なるオブリビオンマシンだ。搭乗するのはバーナム庭王国第一王子アズール……ふむ」
 ふと、ユリエルが何やら考え込む素振りを見せる。
「前回の件でこいつのことは調べておいたんだが。切れ者ではあるが傲慢、しかしその実小心……の筈なんだが。どうにもこんな破滅的な作戦を取るとは思えないな。まあ、オブリビオンマシンの影響だろうが」
 深く考えることでもないか、とユリエルは思考を打ち切ったようだった。
「いずれにしてもオブリビオンマシンである以上、その機体は破壊して貰う。アズールの処遇は任せるが。放っておいても勝手に撤退するか、皇国が捕らえるかのどちらかにはなるだろう。決着した際の状況次第だな」
 しかし、アズールとユピテルを撃破しても、それで終わりではないとユリエルは続けて。
「指揮官が撃破されたとの報が戦艦に入ると、一機でも多くのキャバリア……もとい、お前達猟兵を道連れにすべく、特攻機に乗せられた兵士たちが溢れ出てくるだろう。こっちは洗脳が深く、また薬漬けで取り返しのつかないところまで興奮、衰弱しきっている。助ける手立てはない。しっかり終わらせてやれ」
 そこまで終えて、漸く終戦だと。
 皇国を護り切り、オブリビオンマシンを殲滅して、この作戦は終了となる。
「次期王とは言え王子の身分で動かせる軍隊なんぞ国の全てなわけがない……が、それにしても大軍勢だ。ここで痛手を与えておけば、庭王国から皇国にちょっかいかける余裕も暫くはなくなるだろうよ。皇国だけじゃなく、お前達の平穏のためにも、行ってこい」
 尤も、あくまで皇国絡みの話がなくなるだけだろうがなと余計なことを付け足しつつも。
 ユリエルは、勝利を疑っていないようだった。


「ああそうだ、気になってる奴もいるかも知れないから言っとくが、今回不良皇子とは接触出来ないからな」
 不良皇子――アカツキ皇国第二皇子、幕部・スイセイのことか。
 確かにこのような緊急事態では、彼とゆっくり話している時間はないだろう。
「いや、そういうことじゃない。あいつは既に『出撃している』」
 出撃――|自身の機体《スターナイト》を操縦出来ないスイセイが?
 ――まさか。
「ああ。アイツはスターナイトに搭乗している。そのまま郊外地区方面から侵攻を試みている別働隊を迎え撃ちに行くらしいな。この短期間で何がアイツの覚醒を促したのかは解らんが」
 言っておくが、そちらに干渉も出来ないぞと止めるユリエル。
 そもそも予知によれば、彼が別働隊に敗北することはないようなので、放置して問題ないと言う。
「……しかし別働隊の指揮官も………………な筈なんだがな……まさか、あの不良皇子……」
 ふと、何やらブツブツと呟くユリエルだったが。
 すぐに何でもないと頭を振って、|手帳《グリモア》の頁を捲るのだった。


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあと申します。
 恐らく(スターナイトとしては)本編最終回。大戦です!

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:集団戦『ノワール・リーゼ』
 第2章:ボス戦『天雷神機『ユピテル』』
 第3章:集団戦『殉情の特攻機』

 第1章では、出撃してくる『ノワール・リーゼ』を、戦艦からの砲撃に対処しつつ迎撃していただきます。
 砲撃への対処はお任せしますが、背後に皇国を護りながらの戦いとなるため、背後に被害が出ない方法だとなおよいでしょう。
 撃破後の搭乗者は生存していても勝手に撤退しますが、討ち取ってしまっても評価や展開に影響はありません。

 第2章では、バーナム庭王国第一王子アズールの搭乗する『天雷神機『ユピテル』』との決戦です!
 必要成功数自体は集団戦と変わりありませんが、神機シリーズ主神機の名に恥じぬ強敵です。
 激戦は必至となるでしょう。熱いプレイングをお待ちしております!

 第3章では、敗北を悟った戦艦から一人でも多くの猟兵を道連れにせんと『殉情の特攻機』が現れ始めます。
 彼らは自身の攻撃でも消滅し、機体から引き離したとしても助かる見込みはもうありません。
 彼らのためにも、速やかに撃破してしまいましょう。

 余談ですが、意識不明のクォーツはスイセイによって郊外地区のとある養護施設に運ばれ、保護されているようです。
 そちらの防衛はスイセイが行っているため、猟兵たちが何か行動する必要はありません(と言うかそんな余裕はないと思われます)。

 第1章開始前に、断章を執筆予定です。
 戦闘パートの地形などの追加情報も、断章での描写という形で公開させていただきます。
 断章公開後、プレイング受付開始日をタグにて告知させていただきますので、ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『ノワール・リーゼ』

POW   :    スピニング・サーベル
【二本のビームサーベル】を高速回転し続ける事で、威力増加・回転武器受け・レベル×5km/hでの飛翔を可能とする。
SPD   :    ハイマニューバ・シュート
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【キャバリア】から【全射撃武装の同時攻撃】を放つ。
WIZ   :    高出力ビームキャノン
【両腰部のビームキャノン】から、レベル×5mの直線上に【ビームの奔流】を放出する。【エネルギー】を消費し続ければ、放出を持続可能。

イラスト:AtoZ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 アカホシ皇国、北東外壁前。
 そこに、庭王国所有の証たる刻印を有する陸上戦艦の姿があった。
 指揮官の姿は未だなく、代わりにその配下たるノワール・リーゼの軍勢が、押し寄せる波濤のように進軍を開始する。
 砲口も外壁へと向けられた。物量で外壁を突破する心算だろう。
 だが、今なら猟兵の介入する余地がある。
 さあ、キャバリアへと乗り込むのだ。
 或いは、それすら凌駕する力で阻むのだ。
 この場に降り立ったのならば、持てる全力を以て皇国を、護り抜け!
荒谷・ひかる
……政治的背景はよくわかりませんけど、侵略行為は見過ごせませんね。
それがオブリビオンマシンの軍勢によるものなら、尚更です……わたしが言えた事では無いかも知れませんが。
(愛機もオブリビオンマシンなので)
ともあれ、行きましょうか。
ステラ、今回もお願いしますね。

「ステラ」に搭乗して出撃、手持ちの二丁拳銃で牽制を仕掛けつつタゲを集める
そのまま敵の撃ってくるビームキャノンに対し【闇の精霊さん】発動
ビームをマイクロブラックホールに吸い込み吸収、そのまま吐出し撃ち返して反撃します
戦艦からの砲撃も同様に吸込み&吐出しで対処、防衛と反撃を同時に行います

この子を、ただのオブリビオンマシンと思ったら大間違いですよ!




 荒谷・ひかる(|精霊寵姫《Elemental Princess》・f07833)がアカホシ皇国、及びバーナム庭王国に関わるのは、これが初めてになる。
(「……政治的背景はよくわかりませんけど、侵略行為は見過ごせませんね」)
 訪れたことのない国であろうと、他国からの介入で危機に晒されている国があるなら守るべきだ。そう、考えて。
(「それがオブリビオンマシンの軍勢によるものなら、尚更です……まあ、わたしが言えた事では無いかも知れませんが」)
 ひかるの愛機たる『ステラ』もまた、オブリビオンマシンだ。だが、猟兵として制御することが出来れば、こうして頼もしい仲間として、共に戦うことも出来るのだ。
 だからひかるは、躊躇わない。
「ともあれ、行きましょうか。ステラ、今回もお願いしますね」
 |愛機《ステラ》と共に、戦場に立つことを!
「あなたたちの相手はここにいます! わたしを倒せないようでは、皇国侵略など不可能と知りなさい!」
 手持ちの二丁拳銃を放ち、牽制を仕掛ける。数は多いが最前列に仕掛ければ、後続の機体もそれに従い、釣ることが出来るだろう。
 声も限りに張り上げて、注意を引く。一体でも多く。
 狙い通り、多くの敵がその砲口をひかるの搭乗するステラへと向けた。巨砲もまた、ひかるに狙いを定めんと動く。ここまでは、狙い通り。
 さあ、己と愛機を信じて、戦い抜こう!
「全部吸い込んじゃおう!」
 精霊さん、と呼べば紋章から現れる、闇の精霊。
 言葉はない。しかし、逃しはしないと言わんばかりに。
 指向性のブラックホールを広げて、ビームも砲弾も、ひかりの命ずるまま全てを吸い込み、呑み込んでゆく!
 思わぬ事態にたじろいだ敵軍へ、その一瞬を突いて吸い込んだ全てを、即ちビームも砲弾も全部吐き出して、変わらぬ速度と威力でぶつけ返す!
「この子を、ただのオブリビオンマシンと思ったら大間違いですよ!」
 愛機と精霊の力を借りて、皇国を守り抜く。
 ひかるのその意志は、守られる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シル・ウィンディア
ノワール・リーゼ、ね…。
この子(ブルー・リーゼ)譲りの性能かな?
それならちょっと気合入れないとね。

推力移動からの空中戦機動へ移行
ビームランチャーを狙撃モードにして
敵機をロックオンしてから撃ち抜くよっ!
コックピットは狙わずに攻撃だね。

狙撃モード後は高機動モードに移行
ランチャーを連射モード、ビームガン・頭部ビームバルカンを使って弾幕を張っていくよ。
弾幕を張りつつ、隙を見せた敵にはツインキャノンをお見舞いっ!
アンダーフレームを狙って攻撃だね。

近接戦になったら、セイバーでバックパックを切断して機動力を奪うよ。

敵に囲まれたらUCを展開。
纏めて撃ち抜かせてもらうからっ!!

ふぅ、まずは一息、かな?




「ノワール・リーゼ、ね……」
 シル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)の愛機の名を、レゼール・ブルー・リーゼと言う。
 敵もまた、同じ『リーゼ』の名を冠する機体だ。
(「この子譲りの性能かな? ……それならちょっと、気合入れないとね」)
 思うところは当然あるが、だからこそ負けられない。
 銀にも似て白く煌めく外装を、一撫でして。それから、シルはひらりと|愛機《ブルー・リーゼ》へと乗り込んだ。
 推力移動、空中戦機動へ。
「ビームランチャーは狙撃モード、敵機ロックオン完了……撃ち抜くよっ!」
 魔力を装填し、光線へと変換し、コックピットの搭乗者を避け、機体のみを撃ち貫く。
 ずらり並ぶ漆黒を、光で灼いて突き崩す!
(「よしっ、すぐに高機動モードに移行して……ランチャーは連射モードに切り替えて、ビームガンに頭部ビームバルカンも……出し惜しみなしっ!」)
 光の弾幕を展開し、戦場すらも呑み込んで。
 全てを白く染め上げれば、そこはブルー・リーゼの領域だ!
「そこっ!」
 足並みを乱した機体から、ツインキャノンで狙い撃ち!
 アンダーフレームを破壊して、機動力の大幅低下を図り。そのまま戦線離脱を余儀なくされる機体も出た。
 だが、流石に数が多い。
 弾幕を張り続けても、やがて物量で押し潰される。
 黒が、白と青の輝きを呑み込まんと、取り囲んでくる。
「でもね、こんなの慣れっこだよ!」
 セイバーを振るい、バックパックを切断するシルの表情にも、声音にも、怖気づく様子は見られない。
 猟兵として、ブルー・リーゼの|搭乗者《パイロット》として、これまで多くの戦場に身を投じてきた。
 苦しく、厳しい戦いなど、幾つもあった。
 知識と経験、そして実力を培ってきたシルが、この程度では止まらない!
「纏めて、撃ち抜かせてもらうからっ!!」
 四元素の精霊を、ここに。
 収束し、ひとつになったその力で、宣言通りに群がる黒を、纏めて撃ち抜き破壊する!
「ふぅ、まずは一息、かな?」
 周囲の機体を一掃し、シルはひとつ溜息を吐く。
 だが未だ、多くの敵と戦艦の有する巨砲は健在。
 すぐさま、シルは臨戦態勢を整える。
 |愛機《ブルー・リーゼ》と共に。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
機神搭乗
「ご主人サマー☆シルちゃんの機体だよ☆シルちゃんのキャバリアのそっくりさんだよ☆」
言う程にてねーだろ!それよりとっとと叩き落とすぞ!

【情報収集・視力・戦闘知識】
敵機群の陣形と動き
機体構造からコックピットの位置
何よりパイロットはいるかもきちんと把握

【属性攻撃・迷彩】
光水属性を機体に付与
光学迷彩で存在を隠し水の障壁で熱源隠蔽

【空中戦・二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
高速で飛び回りながら接近し鎌剣で切り刻みビームキャノン等の武装強奪
【念動力・弾幕・スナイパー】
可能な限り複数の敵を射程範囲に納めれば
UC発動
同時に念動光弾も乱射
敵の駆動系を破壊して無力化を狙う
人が乗ってるなら不殺徹底




「ご主人サマー☆ シルちゃんの機体だよ☆ シルちゃんのキャバリアのそっくりさんだよ☆」
「言う程にてねーだろ! それよりとっとと叩き落とすぞ!」
 愛機(?)メルシーことメルクリウスにカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は今日も今日とて鋭くツッコミを入れながらも、戦艦から溢れ出る敵勢を観察し、情報収集に努めていた。
 敵機群の陣形と動き、機体構造からコックピットの位置、|搭乗者《パイロット》がいるか否かの把握に至るまで。
 彼もまた、数多の戦場を渡り歩き、培ってきた知識と経験から、状況をよく見ていた。
「……さて、今なら気づかれずに戦場に紛れ込めそーですね?」
「バッチリだよ☆ 任せてご主人サマ☆」
 独り言ちればしっかりと反応が返ってきた。しかし空気を読んでか気持ちやや小声だった。
 そのまま、機体に付与した光水属性の力で光学迷彩を施すと、その存在は空間に溶けていく。水の障壁も展開して熱源を隠蔽することで、温度検知による発見率も大幅に低下させた。
 そのまま、敵の認識の外から既に交戦の始まる戦場へと飛来する!
「不殺徹底、武装強奪で無力化していくぞ!」
「アイアイ☆」
 カシムの求めるまま、メルクリウスは戦場を翔ける。
 高速で飛び回り、肉薄した機体へと鎌剣を振るえばビームキャノンやビームサーベルを切り離し、鹵獲してゆく。
 距離の離れた巨砲は兎も角、流石にこれだけ派手に暴れればノワール・リーゼの|搭乗者《パイロット》らもカシムの存在に気づいたようだ。武装が健在な機体群が、ビームキャノンを構えるも。
「遅い!」
 メルクリウスから放たれる、炎の矢と念動光弾が機関銃を乱射するかの如く敵群へと突き刺さり。
 駆動系統を破壊して、無力化。そのまま武装ももぎ取ってゆき。
「大量大量☆」
 敵軍の戦力低下に大きく貢献したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

高吉・政斗
アドリブ連携OK)
マジで面倒くさい庭共(バーナム庭王国)だなオイ!
(「お買い物」を実質止められてプンスコな戦闘車乗り)
アイツ…乗れたん?あの機体に!?なら余計な茶々いらねぇな。
FECT、UC起動!(体高:大)そして…|クローク《迷彩機能》発動

●回転攻撃してきた機体は無理せず回避・盾防御に専念、つまり「回転」をしてきそうな機体を常にチェックしつつ、回転仕掛ける所を突く!
(戦闘車兵装やα13大剣化、後は既存の自立兵装で相手の体制崩しつつ撃破して行こう。

巨砲は常に仲間達に向けて砲撃する感じか…直接叩くしかないっか…
長距離砲弾生成、っとかといってこのまま長距離する暇も無いから接近使用で発射!。




「アイツ……乗れたん? あの機体に!?」
 高吉・政斗(戦闘可変式歩行車持ちの・f26786)は南東の、郊外地区の空を見上げた。
 ならばもう余計な茶々を入れる必要もなさそうだ、と思いつつ。
「それはいいとして、マジで面倒くさい庭共だなオイ!!」
 怒りの余りの『庭』呼びである。バーナム庭王国? 知らん庭で十分だ、と言わんばかり。
「自身:WRF起動!」
『System【WRF】:【対象機器との融合を開始……融合、完了】』
「そして……|クローク《迷彩機能》発動!」
 FECTの体高を大に、周囲に溶け込みながら接敵。
 回転攻撃を行う機体の相手を無理にせず回避、盾防御に専念しつつ、その動きを観察。
(「よし、見えたぞ!」)
 回転の予備動作を覚え、回転攻撃の直前の隙を狙い、こちらから仕掛ける!
 α13を大剣化し、数多の戦闘車兵装や既存の自立兵装の援護を受け、相手の体制を崩しつつ、斬られる前に斬るを徹底、一機ずつ着実に数を減らしていく。味方が数を減らし、消耗させてくれているお陰もあり、第一波は何とか凌ぎ切れそうだが。
 問題は、陸上戦艦から放たれる巨砲。あれを放置しておくのは厄介だ。味方にとっても、皇国にとっても。
(「常に仲間達に向けて砲撃する感じか…直接叩くしかない、っか……」)
 長距離用の砲弾生成、巨砲へと狙いを定め。
(「かと言って距離測ってる余裕もないしな! このまま発射だ!」)
 FECTから放たれた砲弾が、砲撃の合間を縫って巨砲へと、突き刺さる!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『天雷神機『ユピテル』』

POW   :    神敵撃滅機構『神の拳』
【追尾する敵Lv×100発のロケットパンチ】が命中した対象に対し、高威力高命中の【パンチの集中攻撃から合体しての巨大鉄拳】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    BXS万能攻防雷撃兵装『ケラウノス』
【ケラウノスより放たれる雷撃】が命中した敵を【全方位に放たれるプラズマスパーク】で追撃する。また、敵のあらゆる攻撃を[全方位に放たれるプラズマスパーク]で受け止め[ケラウノスより放たれる雷撃]で反撃する。
WIZ   :    絶対秩序維持機構『天空の神』
【殲禍炎剣へ限定的なアクセスを行う事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【殲禍炎剣による回避不能の砲撃】で攻撃する。

イラスト:柿坂八鹿

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はテラ・ウィンディアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「……フン、どいつもこいつも使えんな。我が軍も平和ボケしたものだ」
 その時。
 一際、異彩と威厳――そして圧倒的な存在感を放つ、黄金の機体が陸上戦艦から現れた。
 間違いない、あれこそがバーナム庭王国第一王子アズール。そしてその搭乗機、天雷神機『ユピテル』!
『フフ……構わん、アズールよ。貴様らの軍などに頼らずとも、俺様がいれば十分だ。まずは貴様らの仇討ちを成し遂げ『創生』の足掛かりとしようじゃあないか』
 機体が――ユピテルが、言葉を発した。
 奴は、何を言っているのか。猟兵たちには定かではなかった――因縁ある者が聞けば、また違ったかも知れない――が、確かなことは、恐らく今のアズールは正気ではあるまい。それは単にオブリビオンマシンの影響を受けている、という言葉のみでは説明がつかないような気がした。
 そしてユピテルにとっては、このアカホシ皇国の侵略――否、破壊は通過点に過ぎない。仮にも搭乗者に一応の義理立てをしたのか、それとも神性ゆえの気紛れか。いずれにしても、アカホシを手始めに、何か大きなことを始めるつもりだ。十中八九、人類にとっては最悪の未来のひとつでしかない、何かを。
 恐らくはそれが奴の言う『創生』なのだ。
「と、言うわけだ皇国の犬どもよ。我らが崇高なる『創生』のため――その礎となるがいい!!」
 戦いは、避けられない。
 だが、今更だ。奴らとの戦いを避け、皇国を護り切ることなど出来はしない。
 猟兵たちよ、今こそアズールとユピテルを打ち砕き、この戦いとユピテルの野望に、終止符を打つのだ!
シル・ウィンディア
ん-、犬さんになったことはないんだけどなぁ…。
わたしは気ままな冒険者だからっ!
でも、オブリビオンマシンの行為は阻止しないとねっ!

回避不能とか、また厄介なユーベルコードなんですけど…。
どう対処しろと…。

空中戦で残像を生みつつ推力移動
ビームランチャーは最初から連射モード
バルカン・ランチャー・ツインキャノンで射撃を行いつつ詠唱開始。
敵UCは…
ロングビームライフルの推力移動でわたしの真上に射出
ライフルを犠牲に敵UCを避けるよっ!
避雷針変わりだね。

その隙に全力魔法のヘキサドライブ・エレメンタル・ブラスト!
殲禍炎剣よりは弱いけどね
でも、これの威力も半端ないからっ!
いっけーーっ!!




「ん-、犬さんになったことはないんだけどなぁ……」
 首を傾げるシル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)の言葉は至極最もだ。
 確かに今、皇国の側について戦っているのは事実だ。しかし皇国に所属したわけではないし、この依頼も皇国からの公式的なものではない。
 そして、何より。
「わたしは気ままな冒険者だからっ!」
 国にも、世界にだってシルは縛れない。
「でも、オブリビオンマシンの行為は阻止しないとねっ!」
 ただ、それだけだ。
 クロムキャバリアという世界を脅かす、オブリビオンマシンの存在があれば、惜しみなく駆けつけるのみ!
『いいだろう。俺様の創生を止めるに足る力が貴様にあるか――見せてみろッ!!』
 傲慢にして強者の余裕。
 輝ける雷の神槍を天へと掲げれば、殲禍炎剣はそこに在り。シルを、リーゼを睨みつけるように、狙い定めて。
(「それにしても回避不能とか、また厄介なユーベルコードなんですけど……どう対処しろと……」)
 余りにも規格外。『神』機の名を冠し、その頂点に君臨すると謳われる由縁か。
 しかしこの後に及んで、退くわけには行かない。
「リーゼ、行くよっ。ビームランチャー、連射モード! バルカン・ランチャー・ツインキャノン用意……射撃開始っ!」
 天空より絶対にして絶大なその一撃が、降り注ぐ前に。
 使える兵装を全て稼働して、残像を生みつつ空中を推力移動。シル自身も詠唱を開始する。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ……」
『フン、遅いぞ!!』
 それでもなお、勝ち誇ったような声と共に。
 変えられぬ運命の一撃が、放たれる!
(「避けられないなら……犠牲を払ってでもっ!」)
 シルが咄嗟に射出したのは、ロングビームライフル。
 それは避雷針の役割を果たし、シルの真上へと飛び出すと、砲撃を受けて爆発四散した。
 だが、生きている。リーゼは健在にして、シルもまた。
「六芒に集いて、全てを撃ち抜きし力となれっ! 全力の……ヘキサドライブ・エレメンタル・ブラスト!!」
『ぬう……っ!!』
 火・水・風・土・光・闇の六属性を内包した、全身全霊の魔力砲撃。
「殲禍炎剣よりは弱いけどね……でも、これの威力も半端ないからっ!」
 ユピテルは迎撃の構えを取る。
 だが、やがて少しずつ、しかし確かに後方へと押し出されていく!
「いっけーーっ!!」
『ぬおおおおおお!!』
 六色絡む魔砲が、最高神をも呑み込んでゆく――!

大成功 🔵​🔵​🔵​

出水宮・カガリ(サポート)
ひとが戦ってはいけない。戦うことは、痛いことだ。そういうものを退けて隔てるのが、門の役目だ。

<得意>
守りは得意だ。カガリのある場所が、境界だとも。
盾として、存分に使うといい。

<苦手>
名前は覚えにくくてなぁ。特徴(○○の)で呼ぶぞ。
細かいのと、素早いのもあまり。

<戦闘>
カガリは不動の門だからな、回避はしないぞ。
雑に壊すのは、できなくはないが。

<冒険・日常>
盾を足場にしたり、籠絡の(籠絡の鉄柵)を大きくして乗ったり。
小さいまま飛ばすこともできるぞ。
カガリ自身は、大きいので。隠れることは苦手だが。
じっと見て、誘惑とか。できるようだ。

そんな感じだろうか。
あとはまるっと、おまかせだ。
よろしく、よろしく。


地籠・凌牙(サポート)
【アドリブ連携歓迎】
「オブリビオンの好きにはさせねえよ!」

○口調
一人称:俺(共通) 二人称:お前、呼び捨て
粗野口調のタメ口(だ、だぜ、だな、だよな?)
敬語は使えない。

○技能
攻撃面は【怪力/鎧砕き/グラップル/重量攻撃】、
防御面は【第六感/激痛耐性/継戦能力/気合/見切り】が主だ。
他は【呪詛耐性/火炎耐性/鼓舞/挑発/おびき寄せ】辺りを使うぜ。

○立ち回り
基本的にはPOWかSPDの二択だ。
攻撃は基本接近戦主体。
支援は主にUCやアイテムを使って仲間たちの不運を引き受けることによる逆説的なバフや、攻撃を自分におびき寄せるヘイトコントロールがメインだ。
状況に応じて他猟兵のサポートでももちろんOKだぜ。




 土煙が、もうもうと立ち昇る。
 その向こうから、機械の神は再び現れた。
「クッ……おい、大丈夫なんだろうなユピテル!」
『何を言う。貴様がこの俺様を選んだのだろう。貴様の判断は正しい、そこで見ているがいい』
 ユピテルが飛び上がり、再び猟兵たちの前へと立ちはだかる。
 その間、聞こえたやり取りに、出水宮・カガリ(死都の城門・f04556)はふむ、とひとつ思案した。
(「オブリビオンマシンは|搭乗者《パイロット》の思想を狂わせる……とは言え、アズールとやらは一切の操縦をしていないのか」)
 どうも、ユピテルが自律で動いているようだ。もしや、アズールは……?
『戦争の最中に考え事か?』
「む、」
 いつの間にか迫っていた、ユピテルの拳がカガリへと殺到する!
 キャバリアに搭乗していないカガリでは、一溜りもあるまい。ユピテルはそう考えていたのかも知れない。だが。
「これなるは我が砲門。我が外に敵がある限り、砲弾が尽きる事はなし」
『何だと』
「反撃せよ。砲を撃て。我が外の脅威を駆逐せよ」
 黄金都市の城門が、外敵を阻み撃退せよと、拳が穿つと同等の光弾を放ち射出する!
 全ての力を収束させた、巨大な拳の一撃でさえ、不動のままに押し留めて跳ね返す!
『ぬぅうっ!!』
「そこまでだ」
『!』
 拳の暴風雨。
 それが止むのと同じくして。
 憤怒にその形相を強張らせた、地籠・凌牙(黒き竜の報讐者・f26317)がそこにいた。
「今のは正直助かったよ。だが、仲間がここまでされて黙ってられるほど、俺は人間出来ちゃいねえんだ」
 ユーベルコードの恩恵で、カガリに負傷は殆どない。
 だが、耐えて耐えて耐え抜いた――そこまで追い込むほどの暴虐、捨て置くことなど出来ようか!
「これ以上、お前らの好きにはさせねえ! 覚悟しな!!」
『貴様ッ』
 凌牙の肌を覆う黒が、その腕から剥がれる。
 同時に噴き出し、溢れ出るは紅炎。地獄より来たりて、義憤に依って燃え上がる!
「お前が振るった力だ、同じだけ――喰らいやがれ!!」
『ぐ、おおおおぉぉぉぉっ!!』
 膨れ上がる地獄が、その灼熱が、鋼鉄の巨躯すら呑み込んで。
 雷鳴にも似て轟き響く絶叫が、世界を揺るがし劈いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

荒谷・ひかる
アラート上方……殲禍炎剣による攻撃!?
(直撃だけは避けるがスカートアーマーが何枚か消し飛ぶ)
この威力と精度、闇の精霊さんでも対応しきれるかどうか……ステラ?
(パネルに表示される「|Mihi crede《私を信じろ》」の文字)
……わかりました。あなたを信じて、託します――!
(※以後、オートパイロット状態。ひかるの呼びかけである程度コントロール可)

【落星】発動
全身の優美な装甲や羽根パーツが脱落し、オブリビオンマシンとしての真の姿を曝す
(外見変化は姫騎士が悪魔化して鎧兜を脱ぎ捨てたようなイメージ)
そのまま殲禍炎剣を受け止め、そのエネルギーを喰らうことで無効化
そのまま軽量化した機体特性を活かし、両手足のクロー(宝石剣の変化したもの)での高速近接戦闘を仕掛ける
また、損傷を受けた場合は一章で撃破した敵機の残骸を喰らって回復する(一応コクピットブロックは避ける)

信じてますよ、ステラ。
同じオブリビオンマシンでも、あなたはあいつみたいな悪い子じゃないって。
わたし達は彼らと違うんだって、見せてあげましょう!




 仲間たちの猛攻により、敵は確実に消耗している筈。
 そう戦況を見ていた荒谷・ひかる(|精霊寵姫《Elemental Princess》・f07833)――だが、その思考を打ち破る警報が。
「アラート上方……殲禍炎剣による攻撃!?」
 咄嗟の判断で、ステラへと回避支持を出したひかるだったが。完全に躱すことは叶わず、スカートアーマーが何枚か、砲撃により消し飛んだ。
『まだだ……まだ! 創生を成し遂げるまで、俺様は止まらんぞッ!!』
「くっ……この威力と精度、闇の精霊さんでも対応しきれるかどうか……!」
 神の名を冠する者にも、火事場の馬鹿力というものが存在するとでも言うのだろうか。
 ひかるの分析は、決して見当外れなものではなかった。敵が余りに規格外過ぎるのだ。
 ここまで来て、万事休すか――あわや、そんな思いすら脳裏によぎりかけた、その矢先。
「……ステラ?」
 星が瞬くかのように、ステラの内部パネルが光を放っている。
 そこには確かに、ステラの意思が――決意が、確固と示されていた。

『|Mihi crede《私を信じろ》』

 そうだ。
 これまでだってそうしてきた。
 ステラを信じて、共に戦い抜いてきたじゃないか。
 これからも、そうするだけだ!
「……わかりました。あなたを信じて、託します――!」
 迷いは晴れた。
 信じよう。信じて、戦い抜くのだ!
「天の二縛、地の七鎖、解放」
 ステラの纏う、装甲や羽根が、戒めから解き放つように落ちていく。
「ステラ。本気のあなたを、見せてあげて」
 優美にして雅やかなそれらを脱ぎ捨て、麗しき姫騎士より羽化する如く曝された真の姿は|落星《プロシデンス・ステラ》――靭やかな肢体の妖艶なる悪魔。
『無駄なことを!』
「いいえ、無駄なことなどありません!」
 姿を変じる合間にも、第二波が来る。
 しかし、ひかると力を共有したステラは今度は真っ向から、殲禍炎剣の攻撃を受け止める!
『なっ、』
 そしてユピテルさえも目を見張った。受け止めた砲撃へと、ステラはそのまま喰らいついたのだ!
(「さあ、ステラ。行きましょう」)
 応えるように、ステラは虚空を蹴って翔ける。宝石の煌めき宿した両手足のクローが輝き、ユピテルへと肉薄すると同時に高速で斬りかかる!
『チッ……!』
 舌打ちするかのような音声を発して、ユピテルも応戦してくるが。
 損傷の度に先の戦いで撃破した敵機の、コクピットブロック以外の残骸を拾い上げ喰らい、回復していく。
「信じてますよ、ステラ」
 オブリビオンマシン同士の戦いだ。
 だが、ステラはユピテルとは決定的に違う。そう、ひかるには断言出来る。
(「同じオブリビオンマシンでも、あなたはあいつみたいな悪い子じゃないって」)
 今もこうして、自らの意思で戦いながらも、ひかるの呼びかけに、思いに、応えてくれる。
 オブリビオンマシンでも、猟兵と心通わせ共に戦うことは出来る筈だ――ひかると、ステラのように!
「わたし達は彼らと違うんだって、見せてあげましょう!」
 ひかるの言葉を、証明するかのように。
 ステラの放つ煌めきの刃が、一文字にユピテルの胴を裂く――!

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
「あー☆ユピテル様だー☆ユピテル様だよご主人サマ☆」

あー…確か全部壊して作り直して神機の世界を作るってか?
アホか!こんなロクデナシ共の世界なんぞ終わっとるわ!

つーかさぁ…ユピテルっつったな?
てめーみたいなのが世界を管理とかなぁ…絶対碌な事にならねーよ!
現に|此奴《メルシー》が国作った時とか本当に最悪だからな!!(七転十五起MS様ノベル参照)

「てへぺろ☆」
照れてんじゃねーよ馬鹿野郎!?

【情報収集・視力・戦闘知識】
ユピテルの動きと構造…その攻撃の癖を分析

【属性攻撃・迷彩】
光水属性を機体に付与
光学迷彩で存在を隠し

純水の障壁で熱源隠蔽と電撃を通させない

「今のメルシーはご主人サマもいる☆ユピテル様には負けないぞ☆」

UC発動
【空中戦・念動力・弾幕・スナイパー】
超絶速度で飛び回りながら念動光弾を叩き込む!
特にケラウノスを狙って叩き落としを狙う

【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
苛烈な激突開始!
鎌剣による連続斬撃を叩き込み武装諸々の強奪!

但し基本的に電撃は警戒している

水で防げても蒸発されたらヤバいからな




「あー☆ ユピテル様だー☆ ユピテル様だよご主人サマ☆」
 改めてメルシーが告げたその名前に、カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)もまた覚えがあった。
「あー……確か全部壊して作り直して神機の世界を作るってか?」
 カシムは少し思案した。神機により破壊、そして再生され、新たに創り上げられた世界。
「アホか! こんなロクデナシ共の世界なんぞ終わっとるわ!」
 なおも起き上がるユピテルを、カシムは鋭く睨みつけ。
「つーかさぁ……ユピテルっつったな? てめーみたいなのが世界を管理とかなぁ……絶対碌な事にならねーよ!」
『何だと……? 貴様に何がわか』
「解るわ!! 現に|此奴《メルシー》が国作った時とか本当に最悪だからな!!」
 なお、メルシーの国創りの経緯についてはちゃんと報告書に記録が残っている。何とも一言では形容し難いが、兎にも角にもカオスだった模様。
「てへぺろ☆」
「照れてんじゃねーよ馬鹿野郎!?」
 ……とまあ、例の如くツッコミ過労で倒れそうなカシムであったものの。
 やるべきことはしっかりとやっていた。即ち、ユピテルの観察。仲間と交戦中の様子からその挙動と攻撃の癖を、そして実際に相対することで詳細な構造を。
 そして、分析。収集したデータから最も効果的な戦法を脳内で組み立て、シミュレーションを行う。導き出した答えを、後は実行に移すのみ!
「ってなワケで……ジャパニアの二の舞になる未来しか見えねーからとっととブッ潰す!!」
 因みにジャパニアも元々は『皇国』であったとか。文化も日本のそれと酷似しているという共通点もある。いよいよ二の舞臭しかしてこない。
「じゃあ早速イっちゃうよ☆」
 メルシーの姿が虚空の中に溶けてゆく。
 光と水の二属性が機体に付与されたことにより、光学迷彩で視覚情報からその姿を遮断。また純水の障壁で熱源隠蔽、また電撃を通さないよう加工。
『ぬう……小賢しい真似を!』
「今のメルシーはご主人サマもいる☆ ユピテル様には負けないぞ☆」
 神速戦闘機構『|速足で駆ける者《ブーツオブヘルメース》』展開。
 加速装置を起動し、まさに神速と呼ぶに相応しき超絶速度で天を翔け、精密な射撃能力で的確かつ猛然と念動光弾を叩き込む!
「ケラノウスを優先して処理する、叩き落とせ! メルシー!」
 網のように張り巡らされた雷光すらも掻い潜り、視界を眩く埋め尽くすほどのありったけの弾幕で、針の穴を通すが如く速度と緻密さでケラノウスを弾き飛ばす!
『何……ッ!?』
 圧倒的にして絶対的な力を有する筈の、己の兵装を無力化され、初めてユピテルが焦燥の色を見せる。
 畳み掛けるべきは今だ!
「苛烈に突っ込むぞメルシー、電撃への警戒も怠るなよ!」
「ガッテン承知の助☆」
 蒸発による被害は無視出来ない。
 最後まで油断なく。鎌剣を振り上げ流れるように、そして宣言通りに苛烈に。
 疾風怒濤の表す如く、目にも留まらぬ連撃で雷光ごと切り裂いて、引き裂いて!
 その黄金の機体から、白緑の光が漏れ出づるまで――そして。
『こ……この俺様が、こんな小国家の犬如きに敗れるなど、有り得る筈がァ!!』
「シルも言ってただろうが。犬じゃなくて、猟兵だっての」
「だっての☆」
『馬鹿なァァァァアアアア!!!!!!』
 ユピテルは雄叫びにも似た断末魔を上げ、爆発四散した。
 幸いにして、投げ出されたアズールは、酷く衰弱していたが、生きている。
「あー☆ やっぱ生体コアにされてたね☆」
「取り敢えず物陰に転がしときますかねーっと」
 死なれては寝覚めが悪いので、戦場エリア外に放置しつつ。
「……さて、後は……っと」
 陸上戦艦へと、向き直る。
 最後の波が、来る。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 集団戦 『殉情の特攻機』

POW   :    自爆特攻「我が命は故国の為に」
【高速疾走突撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【自爆】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    殉国の伝染病「我らの命は仲間の為に」
自身が戦闘不能となる事で、【抱きついている】敵1体に大ダメージを与える。【仲間へと伝染する、殉国の精神】を語ると更にダメージ増。
WIZ   :    参角念願「平和の為に」
【心からの願い】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【自爆。敵目掛けて高速飛翔する、三本角頭】に変化させ、殺傷力を増す。

イラスト:猫背

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「……ォ、オ、オ……」
 正気を失ったような、微かな呻き声が猟兵たちには聞こえただろうか。
 ユピテルの討伐を合図としたように、陸上戦艦から溢れ返る鋼鉄の機兵――しかしそれは、余りにも弱々しく頼りなく、しかし異様な圧力を放ちながら、大地を踏みしめようとしていた。
「……ァ、ア、アズール殿下のために」
「バーナム庭王国のために……」
「庭王国万歳……!!」
 男も女も老いも若いも、様々な声が絞り出されるようにして虚空へと響く。
 起爆装置を赤熱させて、主と国の仇を討たんと攻め寄せる。
 既に彼らは正気ではなく、引きずりだそうと永らえられぬ。
 どのような形であれ、彼らに慈悲を。
 そして――アカホシ皇国の防衛を!
シル・ウィンディア
あとは、このキャバリア達を倒せば終わりだね。
でも、なんだろ?ちょっと異様な気がするんだけど…。

ともあれ、空中戦で立ち回るよ。
推力移動で飛びながら、リフレクタービットを展開。
ビットからのホーミングビームで敵機を攻撃だね。
ビットからの攻撃+ランチャー(連射モード)とツインキャノンをビットに向って撃って反射させて包囲攻撃を行うよ。

敵UCに対しては、こちらもUCで対抗
こっちに迫ってくるのなら、自身を中心としたこの魔法がいいかな?

全力魔法でのエレメンタル・シューター…
狙うは攻撃範囲内の敵機全部を攻撃だねっ!
そう簡単にやられてあげないからっ!!

しかし、この敵は一体何だったんだろうね…




 ブルー・リーゼは宙を舞う。
 シル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)の望むまま、求めるままに。
「あとは、このキャバリア達を倒せば終わりだね」
 敵の数は多く、その指揮官たるユピテルも難敵だったが、漸く終わりが見えてきた。だが、まだ気は抜けない。
(「でも、なんだろ?ちょっと異様な気がするんだけど……」)
 そもそも、庭王国直属の兵士として訓練を受けたであろう第一波とは、余りに毛色も雰囲気も違う。
 正規の兵士ではないのか、しかし仮にそうだとして、あそこまで庭王国に心酔する何かが果たして彼らにあるのだろうか?
 色々と気になることはあるが、倒すべき相手であることに変わりはない。
 推力移動で空を往くまま、リフレクタービットを展開。ホーミングビームで敵機を狙い撃つと同時に、連射モード継続状態のビームランチャーで弾数を増やす。
「まだまだっ!」
 背中に装着したツインキャノンから放たれるビームを、角度を計算しビットの反射機構に撃ち込むことで、手数を増やすと同時に多角的な攻撃を可能とし、包囲攻撃を行うことに成功した。
 乱れ舞う魔力による数多の光線が、眩く視界すら灼いて特攻機を沈めていく。だが、激しく損傷しようと動けるならばと進み続ける機体も多く。
「庭王国の……悲願を……!!」
「悪いけど、それは叶えさせてあげられないよっ!」
 敵が迫って来るのなら、自身を中心に展開される魔法を。
 そう考えたシルは、心を研ぎ澄ませ、自身に全ての魔力を集めるイメージを。
 全力で放つ魔法で、群がる敵を一掃するのだ!
「狙うは攻撃範囲内の敵機全部を攻撃だねっ! 精霊達よ、我が声に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!」
 敵機の群れが、シルの乗るブルー・リーゼへと取りつこうとした、まさにその瞬間!
「そう簡単にやられてあげないからっ!!」
 爆発したのは、炎ではなく光。
 火水風土の四属性を絡めて、全ての弱点を打ち消すと同時に全ての弱点を突く魔法。
 それが今、まるで虚空に幾何学模様を描くかのように、迫る全ての敵を跳ね除けるように弾け飛ぶ!
「ぐわああああああ……」
「アズール殿下……申し訳……ござい、ま……」
 敵の自爆は未然に防がれ、特攻機は永遠に沈黙する。
(「しかし、この敵は一体何だったんだろうね……」)
 この戦いは、特攻機の波を防いで終わりだ。
 しかし、シルの心には言いようのない蟠りが残ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです




「……何て酷いことを」
 響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)が思わず目を伏せたのも、無理はない。
 庭王国のため、殿下のためと声を上げた|搭乗者《パイロット》の中に、まだ幼い子供のそれと思われるものが混じっているのを、リズは聞き逃さなかった。
 それがアズールら庭王家の指示なのか、ユピテル主導の洗脳によるものかは定かではないが、いずれにせよ到底、捨て置けるものではない。
 救えぬならばせめて、出来る限りの穏やかな眠りを。
「アーティア、よろしくお願いしますわね」
 グリフォンのアーティアの背に乗り、リズは空へと飛び立った。この戦いが終わったら、沢山おやつをあげようと心に決めて。
 そう、アーティアには頑張って貰う必要がある。こちらが自爆に巻き込まれ、戦えなくなってしまっては元も子もない。
「この子の速さは……キャバリアにも引けを取りません!」
 リズの信頼に応えるべく、アーティアは迫りくる敵が取り縋ろうとするのを躱し続ける。ひらりひらりと空を舞うようにして。
 そして、敵機が一所に集まったところで、透き通ったフルートの音色が、高らかに戦場へと響き渡る。
(「手向けの花を――」)
 それは汚れなき白薔薇。小さくも無数の刃と化した白は自爆装置を剥ぎ取り無力化、そして鋼鉄の機体ごと貫き、搭乗者へと殺到した。
「あ、――」
 彼らは眠るように一人、また一人と動かなくなる。
 どうか安らかにと、リズは静かにそれだけを祈った。

成功 🔵​🔵​🔴​

荒谷・ひかる
……こういうの、初めてではありませんが。
何度相対しても、やりきれませんね……
最早どうにもならないのなら、わたし達に出来ることをするのみです。

落星形態を維持しつつ【本気の光の精霊さん】発動
対ユピテル戦で脱落させた装甲や、爪を構成していた結晶を光の花弁に変化させ
わたし達から半径137m以内に吹き荒れさせることで迎撃を行う
目標は特攻機のみ、出力は手加減なしの全開で灼きつくして機体到達前に消滅させる
低空で球状に舞い狂う光の嵐はさながら地上の恒星
飛び込んだら火に入った虫どころでは済みません

あれが彼らの本当の意思によるものならば、何も言うつもりはありませんが……正気を失った末であるなら、やるせないです。




「……こういうの、初めてではありませんが」
 逸らすように目を伏せれば、荒谷・ひかる(|精霊寵姫《Elemental Princess》・f07833)の視線の先に己の言葉がぽつりと落ちた。
「何度相対しても、やりきれませんね……」
 敵だからという理由で、割り切れるものでは到底ない。
 だが同時に、嘆いてばかりいても何も変わらないことも、ひかるは理解していた。再び、真っ向から押し寄せる敵機の波を見据えた瞳には、決意の光が宿っていた。
「最早どうにもならないのなら、わたし達に出来ることをするのみです」
 ステラ、とひとつ声を掛け。
 妖艶なる悪魔は星の光を放った。
「光の精霊さん、今こそあなたの本気を……っ!」
 その時、ステラの爪を構成していた結晶に光が集い、光の花へと変わりゆく。
 煌々と降り注ぐ光はユピテルより脱落した装甲からも花を咲かせると、その花弁を虚空に舞わせ。
「目標、特攻機。出力、全開……手加減なしで、行きます!」
 自爆特攻などさせない。
 ひかるやステラが傷つかないためだけではない。特攻機の|搭乗者《パイロット》らにも、無用の痛み苦しみを齎すことのないように。
「飛んで火に入る夏の虫……どころでは済みませんよ!」
 低空を舞い狂い、球状に広がり迎える光の嵐。
 集う光は宛ら地上に降りて輝く恒星だ。
 落星はまさに、星と成ったのだ。
 そして、群がる哀れな命を懐に迎え入れ、苦痛なき内に灼き尽くす。
「ォオ……ァ……」
 彼らは、もしかすると本懐を果たしたと錯覚したかも知れない。
 だからと言って、報われない。報わせてやることは、出来ない。ひかるに――猟兵に今、出来ることはここまでだ。
(「あれが彼らの本当の意思によるものならば、何も言うつもりはありませんが……」)
 ただ、とてもそうは思えなかった。
 確証はないが、確信があった。
(「正気を失った末であるなら、やるせないです」)
 繰り返される悲劇は、いつ終幕を迎えるのだろうか。
 今のひかるには、解らない。
 ただ、この戦いは終わる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ(サポート)
「バトルの時間デース!」
雇われメイド、バルタン! 参上デース!
アドリブ連携歓迎デース!

普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)

戦闘スタイルは物理系!
遠距離ならば、銃火器類の一斉発射が有効デース!
近距離ならば、武器を展開して白兵戦を挑みマース!
敵の数が多いor護衛対象がいるならば、バルタンズの使用もお勧めしマース!

状況に応じて行動して、他の猟兵のサポートに回っても大丈夫デス!
迎撃、防衛、襲撃、撤退戦。どのような戦場でも参戦OKデース!

指定ユーベルコードが使いづらいなら、公開している他のものを使用しても問題はありマセーン!
勝利のために頑張りマース!




「Oh……自爆特攻デスネ! カミカゼ!」
 特攻機らは支援のため駆けつけたバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)の姿を認めると、彼女も自爆に巻き込もうと全力で疾走し、突撃を試みようとしている。
「さて、郷に入れば郷に従えと言いマース。即ち、我輩自身がキャバリアになることデース!」
 かつて、鉤爪の男という等身大オブリビオンマシンが存在した。
 今は骸の海へと還ったその存在、そのデータをバルタンはユーベルコードの力で抽出する。
「骸式兵装展開、争の番! 人型兵器キャバリアとしてお相手しマショー!」
 その姿が見る見る内に、鉤爪の男に酷似したものに変貌していく。但し彼との違いは、等身大ではなく20mを超える、キャバリアとしては余りに規格外すぎる超巨躯であることだ!
 これだけでまともな精神状況の|搭乗者《パイロット》は慄きそうなものだが、更にその重量を感じさせない軽やかさで飛翔するのだから堪ったものではない。
 だがそれでも、特攻機らは互いを鼓舞しながら何とか自爆特攻を狙う。
「では、速攻で行きマース!」
 バルタンは高度を上げて突撃を回避すると、鉤爪を振るう。放たれた超電撃で搭乗者ごと機体を麻痺させ、真空波による一撃で自爆装置ごと機体を両断!
 強制的に分離された自爆装置は搭乗者を巻き込むことなく爆発し、搭乗者は何が起きたのかも解らず息絶えたことだろう。
「少しでも苦しまないよう倒せたのなら幸いデース」
 仲間たちが、搭乗者の不殺を、叶わぬのなら苦しまず逝けるようにと心がけていたのを知っているから。
 その心に添うと決めて戦った。彼らの支援のために、バルタンはここに来たのだから。

成功 🔵​🔵​🔴​

御形・菘(サポート)
※語尾に「のじゃ」は不使用
はっはっは、妾、推っ参!
敵は決してディスらんよ、バトルを彩るもう一人の主役なのでな!
強さも信念も、その悪っぷりも誉める! だが妾の方が、もっとスゴくて強い!

バトルや行動は常に生中継+後で編集しての動画配信(視聴者が直視しては危ない系は除く!)
いかにカッコ良く魅せるか、見映えの良いアクションが最優先よ
とはいえ自身の不利は全く気にせんが、共にバトる仲間にまで不利を及ぼす行動はNGだぞ?

戦法は基本的に、テンションをアゲてボコる! 左腕とか尾で!
敵の攻撃は回避せず、受けて耐える! その方がカッコ良いからのう!
はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!




「はっはっは、己が命を賭して花と散る……その意気やよし!」
 戦場に、高らかな笑い声が響く。
 だがな、と御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は笑う。
「邪神たる妾が馳せ参じたからには、その志も徒労となろう。寧ろその心意気に相応しく、華々しい最期をくれてやろうではないか!」
 大胆不敵。しかし傲岸不遜に非ず。
 国のため主君のためと散ることを否定はしない。
 正気であれ狂気であれ、蔑むことは決してない。
 ただ、邪神たる己が強すぎるだけのことなのだ。
 それを知らぬ特攻機らは、退去して押し寄せ菘へと駆け寄り組みつく。だが、菘はそれを避けようとはしなかった。
「ほう……これだけの人数。破壊力も相当なものであろうな。だが……」
 菘の口元から、笑みが消えることはない。
 遂に特攻機の纏う自爆装置が、崩壊の前触れの光を放った――その瞬間!
「一辺倒! 派手さはあるが、余りに一辺倒! 妾に通じるものではないなッ!!」
 呵々大笑として、一喝!
 轟音と共に爆炎が上がる。しかしそれは、菘から放たれた突風のようなものに装置ごと全て吹き飛ばされ、菘は愚か特攻機の誰も傷つけることなく、その外周を球状に弾け飛んだ。
 特攻機らが、初めて戸惑いの空気を纏う。不発に終わることを想定していなかったのだろう。
 だが、菘の覇気を込めた大音声での一喝は、それ自体が爆風と化し、特攻機らの攻撃を打ち消してしまったのだ。
「さあ、さあ! ここからが本番! お主らは文字通り全身全霊で妾に立ち向かった――妾も全力で応えなければ、邪神の名が廃ると言うもの!」
 テンションは最高潮。
 敵機全てにその神殺しの左腕が唸り、一機一機を拳の一撃で粉砕していく!
 その命に称賛を。人間の底力に讃歌を。
 邪神が舞い降りたアカホシを前にして、遂に陸上戦艦は永遠に沈黙したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年07月30日


挿絵イラスト