4
超人プロレス! サッカー侵略計画!

#アスリートアース #【Q】 #超人プロレス #サッカー #PoX #アイアンレッグス

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アスリートアース
🔒
#【Q】
🔒
#超人プロレス
🔒
#サッカー
#PoX
#アイアンレッグス


0




●グリモアベースにて
「……っし、だいたいこんなもんっスか。先輩がた、本日はお集まり頂き感謝っス!」
 グリモアベースの一角。集まった猟兵達を見回したプロレスラーにしてグリモア猟兵、焔・雷火(正義の闘魂ファイター・f39383)は、元気よく大きな声でそう叫び、勢いよく頭を下げた。
「今回も先輩がたには、アスリートアースに行ってもらうっス。『天空要塞デスリング』のダークレスラーを、迎え撃ってもらうっスよ!」
 伝説の訓練施設にしてダークレスラー達の所属団体、『天空要塞デスリング』。彼らはデスリングの支配者『ダーク総統』の命を受け、アスリートアースをプロレスによって征服しようとしている。
 猟兵達は超人プロレス団体と協力し、その侵攻を退けて来た。だがダーク総統も、その状況を良しとはしていない――。
「っつー事で今回はちーっと、いつもと事情が違うっス。今回は先輩がたに……サッカーでプロレスしてもらうっスよ!」

 ダーク総統の新たな世界征服計画。それは『プロレスによる、他種目スポーツチームの蹂躙と支配』であると言う。
 スポーツが全てのアスリートアースにおいて、『あらゆる競技を支配する』ことは即ち『世界を支配する』ことと同義。この計画が成就すれば、世界は天空要塞デスリングの物となってしまうだろう。
「と言う訳でダーク総統がまず目を付けたのは、サッカーっス。サッカーとプロレスを組み合わせたバトルで勝負するっスよ!」
 ルールはサッカーとプロレスを、とても大雑把に合わせた物だ。サッカーボールを相手のゴールに蹴り入れれば、とりあえず一点。もちろん、ユーベルコードの併用はOK。
 それに加えて相手チームの選手への、直接攻撃が許されている。もちろん手を使えばハンドだし、武器の使用も反則だが、プロレスなので反則も5カウントまでは許される。
 最終的に点を多く取るか、相手選手を全員倒せば勝ちだ。
「前にも言ったが、優れたプロレスラーは万物に通じる。この異種格闘技戦ならぬ『異種目格闘技戦』に勝利し、ダーク総統の野望を打ち砕いて欲しい!」
 後輩モードからレスラーモードに切り替わり、雷火は熱く語りかけた。

「さて、具体的な段取りだが。まずは今回襲撃されるプロサッカーチーム『アイアンレッグス』に合流して、試合に備えての特訓を行って欲しい」
 アイアンレッグスは男女混合のプロサッカーチームだ。テクニックよりフィジカルを重視して体格の良い選手が多く、正面からのドリブル突破や球際の強さがウリである。
 そのチームスタイルゆえに、デスリングに目を付けられたのかもしれない。
「ちなみに、いつも参戦してる超人プロレス団体『PoX』とは、ホームタウンが近い事もあって業務提携を結んでるんだ。そこから話を通してあるから、皆はPoXに参戦したレスラーとして、アイアンレッグスに参加して欲しい」
 そういう訳なので、顔なじみのPoXのレスラー達と共に出向いて一緒に特訓を行っても良い。もちろん、アイアンレッグスのサッカー選手達との特訓も良いだろう。
「ここで皆には、『超人サッカーの技術を活かしたプロレス技』や『プロレスの技術を生かしたサッカーの戦術』を編み出して欲しい。本番できっと役に立つはずだ」

 特訓を終えたら、本番が待っている。対戦相手となるのは『洗脳サッカー選手』のチームだ。
「こいつらはダークレスラーの影響でダーク化した、女性サッカー選手のチームだ。破壊の嵐を纏ったドリブル、氷で出来た巨大熊を生み出すシュート、そして複数人での合体技を得意とする、厄介な相手だな」
 今回はサッカーなのでリングの上でのシングル戦ではなく、フィールドには当然沢山の選手がいる。チームワークを生かしたその戦術は、非常に厄介である。
「けどまあ、皆なら問題なく勝てる相手だろう。どうせならレスラーらしく、観客が楽しむ試合に出来るとなお良いな」
 まあサッカーとプロレスの異種目マッチなど、やった事のある者はほとんどいないだろうし、余裕があれば、という所であるが。

「このサッカーに勝利すれば、今回の襲撃計画の首謀者、『ミス・ゴリーン』が姿を現すだろう。こいつは、勝利のためにゴリラの遺伝子を自分に組み込んだって言う、かなりヤバいダークレスラーだ。見かけはフザケてるが、間違いなく強敵だな」
 事ここに至れば、『サッカーのフィールド上で繰り広げられる本気のプロレス』だ。リングではなくグラウンドだが、真っ向からプロレスで勝負する事になるだろう。ただしグラウンドなので、もちろんサッカーボールは使っても良い。
 また、試合中に全滅していなければ、洗脳サッカー選手も当然残っているはずだ。そちらの相手をする者も、必要かもしれない。
 最終的にゴリーンを倒せば、洗脳サッカー選手は元に戻り、ゴリーンはこちらを認めて立ち去る。別に消えたりはしない。

「みんな異種目マッチは初めてだろうが、細かい事は気にしなくて良い。熱いアスリート魂があれば問題ないさ!」
 全ての説明を終えた雷火は、そう言って笑みを浮かべ、グッと拳を突き出した。
「その魂を、ダークレスラーに見せつけてくれ。観客を、世界を沸かせてやろうぜ!」


一二三四五六
 【Q】を投げたらこんなんなった。

 ごきげんよう。こっちではおよそ一ヶ月半ぶりのOP公開。一二三四五六です。

 サッカーとプロレスの異種目マッチです。まあとりあえず、第二章の試合では『なんでも良いからゴールにボールをぶちこむか相手を倒せ』、第三章では『サッカーグラウンドの上でプロレスをやれ』と言う事だけ分かっていれば大丈夫です。

 『アイアンレッグス』は、フィジカルに優れたサッカー選手ばかりが所属するプロサッカーチームです。男女混合ですが、例外なくみんなSPDやWIZよりPOWが高いタイプで、体格も良いです。
 超人プロレス団体『PoX(Prowrestling of eX-treme)』も参戦します。過去依頼に登場していますが、そちらを知っている必要はありません。16歳以上で、プロレスに命を賭ける人間の超人レスラーであれば、年齢性別を問わず様々なレスラーがいます。ただしチャンピオンは不在のようです。

 第一章は特訓です。この良くわからないルールに適合するため、必殺技を編み出したりしましょう。
 第二章は試合です。オープニング文中にある通りの大雑把なルールです。
 第三章はプロレスです。相手をプロレスで倒しましょう。
 なおプロレスなので、一方的に封殺するのではなく『相手にも魅せ場を作ってそれを上回る』試合だと観客の評価は高いです。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
382




第1章 冒険 『編み出せ、サッカープロレス技!』

POW   :    体当たりで過酷な修行に挑む

SPD   :    華麗なボール捌きを応用した技を考える

WIZ   :    選手同士が連携して放つ合体技を編み出す

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

蹴球選手・サッカーボール
がぉん!ボクはサッカーの申し子と呼ばれしサッカー選手だぞー!

メインジョブは勿論サッカー選手!
サブジョブの月のエアライダーで脚力が強化されて、風の如く疾走出来るんだ!
そして種族は、サッカーボールのヤドリガミ!
正に、サッカーの為に生まれてきた存在だぁっ!

プロレスのルールはよくわからないから|プロレスチームの人に教えてもらう《詳しくはMSにお任せする》よ!

先ずは挨拶として、ライトニング・シュートを披露するよ!
出てこい!ボクのサッカー化身!!
『GAOOOOOOO!!!!』

ボク達がサッカーのテクニックを教えてあげるから、みんなで一緒にプロレス技のテクニックをミックスした新必殺シュートを開発するぞーっ!!



「がぉん! ボクはサッカーの申し子と呼ばれしサッカー選手だぞー!」
 サッカーボールのヤドリガミとして、サッカーをする為に生まれて来たと自負する蹴球選手・サッカーボール(超次元サッカーのヤドリガミ代表選手・f39578)。
 もちろんサッカーグラウンドで行われるプロレスも、サッカーのうちだ。
「けど、プロレスのルールは良くわからないんだよね……教えて欲しいな!」
「よし。じゃあアタシが教えてやるよ! 代わりにサッカーを教えてくれよな!」
 そんな彼女の誘いに、PoXの若い女子レスラーがすぐに名乗りを上げる。初対面でもアスリート同士、意気投合するのは早い。
「ありがとう! じゃあ挨拶代わりに、ボクの必殺シュートを披露するよ!」
 早速の合同練習。まず最初に、こちらがサッカーを披露する。サッカーボールをグラウンドに置くと、助走をつけて、渾身の力で蹴りつけて。
「出てこい! ボクのサッカー化身!!」
『GAOOOOOOO!!!!』
 そのシュートに、雷の虎が憑依する。虎は咆哮と共にグラウンドを奔り――そして女子レスラーに直撃し、その身体を吹き飛ばした。
「これがボクのライトニング・シュートだよ! ……って、大丈夫?」
「っ、ああ、大丈夫。良い技だったよ、じゃあ今度はアタシの番だ!」
 女子レスラーはふらつきながらも、レスラーのタフさを見せて立ち上がる。そして今度は自分の番だと、こちらのボールを投げるように促して。
「オラァッ!」
「っ……んんっ、きゃあっ!」
 その投げられたボールを正確に、ドロップキックで打ち返す女子レスラー。ボールは勢いよく吹き飛んでこちらに直撃し、大きな胸を揺らして吹き飛ばされる。
「ふぅ……すごぉい!」
「ふふっ、お互い、必殺シュートで相手をノックアウトしてやろう!」
 そしてこちらもすぐに立ち上がり、目を輝かせて。そのまま様々なシュートを、真っ向からぶつけ合っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オリヴィア・ローゼンタール
サッカーとプロレスの大雑把な融合……それはもはやラグビーに近いのでは?

ともあれ世界の危機に繋がるなら見過ごせません
いつもの体操服を纏い、アイアンレッグスの特訓に参加
PoXとは交流があるのでスムーズに合流できる筈

フィジカル重視……とは言え、あくまでサッカーの範疇
意図的な打撃や拘束を受ける前提ではない筈
すれ違いざまのラリアット(怪力)や、蹴撃(功夫)、組み付いての絞め技(グラップル)など、プロレス技の脅威を体験してもらう
これらはもうイエローカードではありません
当たり前に使ってくる前提で戦略を……と戦術相談

練習中は【祈勝神楽】でチアガールの格好をした分身たちに応援してもらって、選手たちの士気を上げる



「サッカーとプロレスの大雑把な融合……それはもはやラグビーに近いのでは?」
 デスリングの野望を聞き、首を傾げるオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)。
 まあ何であれ、世界の危機に繋がるなら見過ごせない。いつも通りの体操服姿で、アイアンレッグスの練習に参加する。
「まずは、プロレス技の脅威を体験してもらいます」
「はい、よろしくお願いします!」
 いくらフィジカル重視とはいえ、あくまでサッカーの範疇。そんなアイアンレッグスの選手達に、プロレス技を仕掛けていく。目の前に立つ女子レスラーに、まずは豪快なラリアット。
「ぐっ……!!」
「ふむ、流石にこうした技は耐えますか……」
 グッと胸を突き出し踏みとどまった相手に感心しつつ、さらに蹴撃で畳み掛ける。相手も試合中の接触には慣れた物なのか、しっかりと踏み留まって来るが。
「では、これならどうですか?」
「っ!? これは……あああっ!?」
 そんな彼女も、コブラツイストには悲鳴を上げる。単純にぶつかられる事には耐えられても、流石にサッカー中に組み付かれる事はない。
 ここが補強すべきポイントだと見たオリヴィアは、さらに締め上げを強めていく。
「これらはもうイエローカードではありません。耐えられなければ勝てませんよ!」
「っ……ぐっ……は、はいっ、頑張り……んぐぅぅぅっっ!?」
 その後も男女を問わず多くの選手を、様々な関節技で絞り上げていくオリヴィア。痛みに音を上げそうな相手には、ユーベルコードで生み出した分身が声援を送る。
「ほら、頑張ってください!」
「お、おぉぉっ……は、はいっ……!」
 華やかなチアリーダー姿のオリヴィアの声援は、特に男子選手に大して強く効果を発揮して。豊かな肢体に絡みつかれて顔を赤くする彼らに、女子選手がちょっと冷ややかな視線を送ったりもする。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジン・ロシュモフ
えーっと、サッカーとプロレスの融合……?
ハンドしても5カウントまでOKなら、ボールを手に持って走ったりしなければOKだったりするの、か? 大雑把すぎてよくわかんない事態になってるんだぞ。
とにかく、技を考えないと。
オラはパワーと体のデカさが持ち味だからそれを活かしたいところ。
オラを踏み台にしての超高高度アタックとか、アイアンレッグスの人と考えてみようかな。
後は……相手への直接攻撃ができるから……そうだ、相手の体を掴んで振り回してボールを吹っ飛ばすのはどうだろう。
味方からのパスを「リフト」で掴んだ敵をジャイアントスイングでブン回してカッキーン! と。
これ、判定はオウンゴールになるのかな?



「えーっと、サッカーとプロレスの融合……?」
 大雑把すぎて良くわかんない、と頭を抱えるジン・ロシュモフ(心優しき花畑の巨人・f18884)。
 だが、その2m半に届こうかと言う巨体は、フィジカルを重視するアイアンレッグスの選手達にとっては称賛と羨望の的だ。すぐに意気投合し、合同練習に励む。
「さあ、オラはいつでも良いぞ!」
「よし……行くぞっ、うぉぉぉっ!」
 編み出したのは、自分の身体を巨体の男子選手達に踏み台にさせ、高高度からのボディプレス。破壊力抜群の一撃は、レスラー相手でも十分な威力を発揮する事だろう。
 確かな手応えを感じつつ、自分ひとりでの技も編み出したいと思案する。
「……よし、かけてみたい技を思いついたんだけど、練習に付き合って貰っても?」
「もちろんだ。さあ、遠慮なく来い!」
 すっかり親しくなった選手にそれを申し出れば、相手は胸板をドンと叩いて請け負う。早速ジンはその相手の足を掴み、一気に抱え上げた。
「お? おぉぉっ!?」
「うぉぉぉっ……よし、パスをくれっ!」
 豪快に、ジャイアントスイングのようにぶん回しつつ、他の選手にパスを要求する。そうして飛んできたボールへ、回した選手を思いっきり叩きつけ。
 ボールはそのままの勢いで、ゴールネットへと突き刺さった。
「お、おぉぉ……す、すごい、わざ、だ……」
「これ、判定はオウンゴールになるのかな?」
 ぐるぐると目を回し呻く選手を、助け起こしながら首を傾げるジン。
 シュートを放ちつつ相手にダメージを与えられる一石二鳥の技だが……プロレスと言うかサッカーと言うか、むしろ野球のような。
「この技で相手を倒そうぜ!」
「おお! ……今更かな?」
 まあ周囲の選手達は、その技を褒め称えてくれる事だし。2種目が3種目になっても、さしたる問題はないだろう。、

大成功 🔵​🔵​🔵​

カレン・クレイソン
SPD判定
即興連携、お色気含むキャラ崩し描写等歓迎
愛用のプロレス用?ツーピースコスチュームを着用

「プロレスによるサッカー征服」とは、話には聞いていたけど考えていた以上にトンチキな野望ね……
なんやかやで崩壊するのはまずいんで、しっかり阻止しましょ

アイアンレッグスの皆はフィジカルで押すスタイルらしいから、私はそれを補う様にテクニカルに攻める方向でやり様を鍛えておきましょうか
守りはもっと向いた人がいるだろうからお任せね

スカイランナーならではの空中戦でボールを確保したり、相手が蹴りだそうとしたボールを捉えて攻勢につなげたり
もちろん、華麗な空中技はシュートにも応用可能
ポジは左右のウィングが向くかしら



「『プロレスによるサッカー征服』とは、話には聞いていたけど……」
 考えていた以上にトンチキな状況に、やや呆れたような表情を浮かべるカレン・クレイソン(神に愛された格闘天女・f38954)。それでも放っておく訳にはいかないと、アイアンレッグスの練習に参加する。
「流石にフィジカル自慢が揃ってるわね」
「ああ、けど容赦しないぜ!」
 カレンも決して小柄な方ではない……むしろ、今回依頼に参加する猟兵では大きい方だが。それでも、男子どころか女子ですら、彼女より大きい選手ばかりだ。マンツーマンならともかく紅白戦に混じると、その姿はなかなか目立つ。
「だったらこっちはテクニックで補わせてもらうわね!」
「っ、速いっ……!?」
 だがその分、スピードには自信がある。相手が蹴り出そうとするボールを、素早い接近で横取りして。
「逃さないっ!」
「おっと……!」
 そのまま一気に突破を図るが、相手も流石にプロ。すぐにフォーメーションを組み、こちらの進路を妨害してくる。
 やむを得ず、一旦味方にバックパスして――。
「こっち、戻してっ!」
「っ! はいっ!」
 と、その相手に声をかけながら、華麗に跳躍するカレン。彼女はスカイランナー、その本領は空中戦……長身の相手をも軽々と飛び越え、リターンパスを空中で受け取って。
「これで……シュートッ!」
「ああっ!?」
 そのまま着地を経ずに、空中から蹴り下ろす急角度の必殺シュート。ゴールキーパーの手を掻い潜り、ネットにボールが突き刺さった。
「サッカーとしてもプロレスとしても、なかなか悪くないでしょ?」
「くっ、やるな!」
 そのまま華麗に着地し、堂々と豊かな胸を張るカレン。味方の選手とハイタッチをかわし、相手の選手は悔しがりつつも称賛を送る。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ウルスラ・ロザーノ
真っ先にサッカーに目ぇつけたんは、さすがやと褒めてええんちゃうか
でも残念、悪のプロレスラーたちにはノックアウトされて退場願おかな!

ボクは接近戦では斬撃な蹴り技の手持ちは多いけど、プロレス技って感じじゃあらへんからな
投げ技とか空中殺法系のルチャドーラなんてカッコええんちゃうか?
ティヘラとかフランケンシュタイナーとか、フィールドを高速で駆けて一気に接近して、
ボール持ってる奴の頭に跳び付いてどーん!って感じでな

PoXの人たちに、どんな風にやるかとかの投げ技の基本を教えてもらいたいな
それと魅せる戦い方ってのも知りたいわ、やっぱ色々コツとかあるんやろ
なはは、お返しにボクもサッカーの技術を教えてあげるで♪



「真っ先にサッカーに目ぇつけたんは、さすがやと褒めてええんちゃうか?」
 ダークレスラーの目の付け所を、サッカー好きとして称賛するウルスラ・ロザーノ(鈴振り燕・f35438)。他の種目の選手から、サッカーが評価されると言うのは悪い気はしない。
「でも残念、悪のプロレスラーたちにはノックアウトされて退場願おかな!」
 もちろん、だからといってその侵略を許す道理はないが。サッカーの方には自信があるので、PoXの若手――本当はこちらが年上だが、多分年下だと思われている――女子レスラーと、技の開発に取り組んでいく。
「ボクは斬撃な蹴り技の手持ちは多いけど、プロレス技って感じじゃあらへんからな」
「蹴りも上手く使えばプロレスらしくなるけど……でも、技を増やすのは良いことね!」
 参考にするのはルチャドーラの空中殺法だ。脚を使った鋭い技で、手本を見せて貰ったり、かけさせて貰ったり。
「やっぱプロの技はキレが有るなぁ、カッコええわ!」
「あなたも呑み込みが早いわね。この調子なら本番までに仕上がるわ!」
 ボールを持っている相手の頭に飛びつき、派手なフランケンシュタイナーを決めてみせるウルスラ。
 逆に相手からも技をかけてもらう事で、受け身の練習もこなしていって。
「魅せる戦いは、相手の力を引き出してこそよ。受けて、そして返す、が極意ね!」
「なるほどなぁ。サッカーの熱戦を、意図的に演出する感じかいな」
 サッカーでは手加減と言われるかもしれないが、プロレスではそれこそ優れた技術だ。もちろん、受けた上で自分で勝つ、と言う自信あっての事だが。
「プロレスも奥深いなぁ……けど、サッカーももちろん、奥深いんやで!」
「それじゃあ、今度はこっちが教えてもらうわね!」
 一通りの特訓を終えると今度は教師役を交代し、サッカーについてを教えていく。教え合いながら、プロレスとサッカーの融合を目指していく2人。

大成功 🔵​🔵​🔵​

草剪・ひかり
POW判定
即興連携、お色気含むキャラ崩し描写歓迎
愛用の白黒ゼブラのリングコスチュームを着用

アスリートアースの中だと、ダークレスラー達の動きが一番激しかったものね……とはいえこういう形になるとはなぁ

いくらフィジカル強めのサッカーチームで、コンタクト慣れしてるとは言っても、相手がプロレスラーじゃ分が悪そう
なので、プロレスラーにはプロレスラーということで、私が守りに入るね
キーパーでもいいけど、相手の攻勢を一番手で止めるスィーパー辺りが適役かな

相手が相手だし、ラグビーとかアメフトもかくやの激しいタックルをひたすら「受ける」練習
リングで200kg級の巨漢の体当たりを受け慣れてる私には、いつものことだよ!



「アスリートアースの中だと、ダークレスラー達の動きが一番激しかったものね……」
 とはいえこういう形になるとは、と、プロレスラーとして唸る草剪・ひかり(次元を超えた絶対女帝・f00837)。
 だが、絶対女帝はリングを選ばない。サッカーグラウンドであろうと、プロレスを求められれば魅せる、それがプロレスラーだ。
「いくらフィジカル強めでも、サッカー選手じゃぶつかりあいの分は悪いかな?」
「むっ……コンタクトには慣れてるんだ、プロレスラーには負けないぜ!」
 どう試合を運ぶか考えた彼女の呟きが、どうやら男子選手に聞こえたようだ。ひかりも女子としては体格が良いが、相手は2mを越える巨漢。頭ひとつ分以上大きい所から見下され……だが怖気づく事なく、ニヤリと笑みを浮かべて。
「良いよ。じゃあ試してみる?」
「おう、手加減無しだぜ……良いな!」
 そんなひかりの挑発に、相手も乗って来る。その巨体から繰り出される強烈なタックルは、もはやサッカーと言うよりラグビーやアメフトもかくや。
「ぐっ……まだまだっ!」
 だが、それをしっかりと腰を落とし、受け止めきってみせるひかり。相手もムキになってタックルを繰り返すが、何度ぶつかろうと、聳え立つ壁のように倒れない。
 相手のタックルも、決して力不足と言う訳ではないが――。
「はぁ、はぁ……や、やるなっ!」
「リングで200kg級の巨漢の体当たりを受け慣れてる私には、いつものことだよ!」
 これがプロレスラーのタフさだと、堂々と胸を張るひかり。ついには相手の息が上がると、別の選手を指さして。
「これがプロレスラーのディフェンスだよ。あなたもぶつかって来て!」
「よぉし、ぶっ飛ばすっ!」
 そのまま何人ものタックルを、受け止め続けるひかり。さすがの彼女もコスチュームが豊満な肢体に張り付くほど汗だくになるが、確かな手応えを感じていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アニカ・エドフェルト
サッカーと、融合しちゃい、ましたか…。
もはや、なんでもあり、ですね。…いえ、それも、プロレスの一つかも、しれませんが。

サッカーは、やったこと、ないですから、練習は、分野を絞って、おきましょう。
《舞踏天使》を、低空気味に、使えば、足元から、ボールを奪える、でしょうか。…えいっ
(置かれたボールや、アイアンレッグスの人にドリブルしてもらいながら練習)
…本番では、直接攻撃、してもいいみたい、ですが、練習では、当てないように、しないと、ですね。

後は、奪った後に、素早く、体制を整えて、遠くに蹴って、味方に、おまかせ、ですね。
こんなところ、でしょうか。
練習、付き合っていただいて、ありがとう、ございましたっ



「サッカーと、融合しちゃい、ましたか……もはや、なんでもあり、ですね」
 まあ、それもプロレスなのかもしれないと考えつつ、グラウンドを訪れるアニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)。
 幼くともプロレスは経験豊富だが、サッカーの経験はない。しっかり練習しておかなければと、置かれたボールを足で軽く操ってみる。
「全部やるのは、無理、ですね。練習は、分野を絞って、おきましょう」
 自信があるのは、天使の翼を生かした鋭い飛び蹴り。それを低空気味で繰り出す事で、スライディングのようにボールを確保する……そんな練習をこなしていく。
 最初は止まったボールで。次はアイアンレッグスの女子選手に手伝ってもらい、ドリブル状態から奪う練習。とにかく何度も反復し、身体に技術を馴染ませていく。
「本番では、直接攻撃、していいみたい、ですが……練習では、当てないように……」
「当たるぐらいの気持ちで来ても良いですよ! いいえ、むしろ当てに来ても!」
 大柄な女子選手からはそう言われるが、まあ流石にちょっと気が引ける。気をつけながらもボールを奪うと、すぐにクリアして、後は味方にお任せだ。
「ほら、もっと早く動かないと! 奪い返されちゃいますよ!」
「は、はい……!」
 とは言え、その動きだけでも、突き詰めようとすると結構難しい。女子選手のアドバイスも受け、奪った後にすぐに蹴れるように練習を重ねる。
 焦れば見当違いの方向に飛び、かといって慎重すぎれば隙になる。その辺りの感覚を掴むためにも、とにかく、何度も、何度もだ。
「はぁ、はぁ、練習、付き合っていただいて、ありがとう、ございましたっ」
「こちらこそっ。良い練習になりました!」
 最後は息を切らしながらも、確かな手応えを感じて頭を下げるアニカ。女子選手の方も笑顔で、それに応える。

大成功 🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
なるほどなー
相変わらずさっぱりわからん!
わからんけど…ノリが良ければ何とかなる!
この世界は大体そんな感じだよねー
だから僕は頭を空っぽにして必殺技を編み出ですよー
ふむふむ…閃いたっぽい!
考えてみればちょー簡単なことだったのです
<不動金縛りの術>はプロレス以外のスポーツでも普通に使える!
相手の動きを止めることができるのならどんな場面でも使えるからね
汎用性が高くて雑に強い!
こーゆーのでいいのです
動きさえ止めてしまえばこっちのもの
シュートを撃ってもいいしドリブルで抜けてもいい
何ならパスを出してもいい
それに防御側でもふつーに使えるから
勝ったなガハハ!



「なるほどなー。相変わらずさっぱりわからん!」
 アスリートアースのいつもの事件を前に、うむ、と頷く露木・鬼燈(竜喰・f01316)。
「わからんけど……ノリが良ければなんとかなる!」
 と言う事で、細かい事は気にしない事にする。頭を空っぽにして、必殺技を考える。どうしようかなー、としばしテキトーに頭を捻った後、ぽん、と手を打ち合わせた。
「ふむふむ……閃いたっぽい! と言う事で練習に付き合って欲しいのです」
「わかったわ。よろしく!」
 手近な女子選手に――男子もいたが、まあそこらへんはせっかくなので――声をかけ、早速実戦練習を開始する。
 ボールを足元に置くと、立ちはだかる相手をじっと見据えて。
「ではこれで……ぽいっ!」
「っ――!?」
 そして相手の呼吸に合わせ、おもむろに強力な殺気を放つ。息を吐いた所にそれをぶつけられると、呼吸もままならず、口をぱくぱくと開閉させるばかり。
 金縛りの術が完成し、指一本動かせなくなった相手の横を、鬼燈は悠々とドリブルで通過していく。
「汎用性が高くて雑に強い! こーゆーのでいいのです」
「……いや、ずるくないっ!?」
 その後術を解いて宣言すると、相手は当然全力で抗議して来る。息を荒げて、冷や汗を滲ませつつも、喰ってかかって来るが。
「でも反則ではないのですよ?」
「それは……そうだけれども!」
 が、そう言われたら何も言い返せなくはあり、むぐぐ、と唸ってジト目で睨む。それを意に介さず、えっへんと胸を張る鬼燈。
「これで攻撃も防御も万全なのです。勝ったなガハハ」
「なんかフラグっぽい……」
 それが本当にフラグかどうかは、まあ、本番で。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『洗脳サッカー選手』

POW   :    ツンドラベア・シュート
自身の【体温】を代償に【ひとりでに動く全身が氷で出来た巨大熊】を創造する。[ひとりでに動く全身が氷で出来た巨大熊]の効果や威力は、代償により自身が負うリスクに比例する。
SPD   :    破天荒ドリブル
自身に【破壊の嵐】をまとい、高速移動と【破壊エネルギー】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    鳥籠のとりこ
敵より【多くの人数で包囲している】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。

イラスト:yata

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 練習を終え、試合当日。猟兵達と、アイアンレッグスの選手達がグラウンドで待ち、満場の観客が詰めかける中、ダーク化したサッカー選手達が姿を現す。
「ダーク総統のために! サッカーをデスリングに捧げましょう!」
「サッカーを取り込む事で、プロレスは新たな次元へと進むのです!」
 洗脳され、デスリングへと忠誠を誓うサッカープロレスラーとなった選手達。
 サッカープロレスラーが何かは……まあ良くわからないが。とにかく、彼女達に勝利しなければ、その洗脳を解く事が出来ない。
 一点でも多く獲得するか、さもなくば立ちはだかる対戦相手をグラウンドと言うリングに沈めるか。
 プロレスとサッカー、異種目バトルの開始である……!
ウルスラ・ロザーノ
レスラーがサッカーするのはええけど、逆はあんま許せへんかなー
ホンマなら純粋にサッカー技術でぶっちぎりたいとこやけど、
あえて合わせて、魅せる戦いをしたろやないか!

破壊の嵐を纏ってドリブルをすんのやなな?
だったらボクは足の翼で風をうまく受けて、空中を華麗に舞ってみよか
ちゃんと見映えがええように体捌きには気をつけてね
逆らうとか受け流すんでなく、バランス取りながらうまーく風に乗る感じやな

でもって、タイミングを見計らって頭目掛けて上からダイブ!
両足でガシッと頭を挟み込んで、身体を捻ってー…思いっきり地面へとどーん!
両肩つけたら、そのまま固定してフォールや! これで一発退場、グラウンドに沈んでまえ!


カレン・クレイソン
SPD判定
即興連携、お色気含むキャラ崩し描写歓迎

プロレスは別にサッカー取り込まなくてもちゃんと進歩するわ
サッカーも勝手に捧げられちゃ迷惑でしょ
なので、そんなことは無理だって体に教えてあげるわ

私はオフェンス側のポジションで出場
強烈なコンタクトで潰してくる敵DFを、空中戦も絡め華麗に回避
まるで「足にボールが吸い付いている」如きドリブルで、フィールドの地面と上空を自在に駆ける

着地点を狙うタックルも、|天駆ける者《スカイランナー》には届かないわ
巧みな体重移動で軌道を変え、敵に狙いを定めさせない

いよいよ業を煮やして直接攻撃を仕掛けてくれば、私としては正当防衛(?)
熟女の美脚で片っ端から蹴り倒してあげるわ



「レスラーがサッカーするのはええけど、逆はあんま許せへんかなー」
「プロレスだって、別にサッカー取り込まなくてもちゃんと進歩するわ」
 サッカー好きなウルスラ・ロザーノ(鈴振り燕・f35438)も、プロレスで戦うカレン・クレイソン(神に愛された格闘天女・f38954)も。
 どちらの視点からもデスリングの野望に異を唱え、グラウンドで洗脳選手と対峙する。
「プロレスもサッカーも素晴らしい競技。ならばそれを合わせれば、より素晴らしい競技となるのは道理!」
 試合開始早々、相手フォワードは破壊の嵐を身に纏い、ドリブルでこちらの突破を図って来る。相手選手に近づく事を許さない、ディフェンス不能の正面突破。
 立ちはだかるウルスラもカレンも、まとめて吹き飛ばそうと迫り来て――。
「いや、それはどうやろなー?」
「っ!?」
 だがその破壊の嵐を、ウルスラは華麗に乗りこなす。足に纏った光の翼で、破壊のエネルギーに逆らうのではなく、受け流し、その上を滑り飛んでいく。
 サーフィンをも思わせる華麗な動きに、観客からは驚嘆の声も上がるほどだ。相手も驚きに目を見開き――そこへ、一気に、空中から間合いを詰めて。
「ほんまは純粋にサッカー技術でぶっちぎりたいとこやけど……敢えて合わせたるで!」
「っ!? しまっ……」
 破壊の嵐に守られている、と言う慢心があったか、対応出来ない相手選手。その頭部にしっかりと両脚を絡め捕らえると、そのまま、後ろに身体を倒す――強烈な、フランケンシュタイナー!
「こいつで……グラウンドに沈んでまえ!」
「っ、か、はっ……!」
 相手の後頭部を地面に叩きつけると、そのまま、足を抱え込んでのエビ固め。強い衝撃を受けた相手は、そのフォールを返せず、両腕をグラウンドに投げ出す。
 レフリーが駆け寄って来ると、そのままカウント1・2――3!
「これで一発退場、やな!」
「く、ぅ……」
 レッドカードを提示され、悔しげに呻く相手選手。一方で彼女が持っていたボールは、破壊の嵐の余波によって見当違いの所を飛んでいく。
「ルーズボールを確保しなさ――なっ!?」
「おっと、悪いけど頂くわ!」
 相手選手が殺到する中、だがそれを真っ先に確保したのは、カレンだ。こちらも嵐を乗りこなして華麗に空中に舞い上がり、そのボールを足元に収める。
 まるで足元に吸い付かせるような、美しいボールタッチ、そしてそこからのドリブル。次々と飛びかかってボールを奪おうとするディフェンダーを、大地に降り、空に舞い上がりと巧みにかわしていく。
 彼女のサッカーは、|地上《グラウンド》に縛られない。いや、まるで空中に別のグラウンドがあるかのようですらある。
「ならばこれでどうっ……!!」
「おっと……?」
 ボールを奪えぬ事に業を煮やした相手は、複数人がかりで一斉に襲いかかって来た。狙いはボールではなく、カレンの身体。サッカー選手の強烈な蹴りが、彼女を空から叩き落とそうと――。
「そう来るなら、正当防衛よね!」
「っ、かはっ!?」
 ボールを軽く足で跳ね上げると、強烈な空中回転蹴りを繰り出すカレン。襲ってくる選手を纏めて、華麗な一閃がなぎ倒し、地面に叩きつける。
 そして対戦相手を蹴り飛ばした勢いで、ボールにまでその蹴り足を打ち付けて。
「貰った、わよ!」
「おお、ナイスやでー!」
 空中から流星の如く降り注ぐシュートが、キーパーの手を掻い潜ってゴールへと突き刺さった。観客から歓声が上がり、ウルスラも歓喜と共に称賛の声を送る。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
んー?
サッカー要素よりプロレス要素が強くなりそうな予感が!
このままだと相手チームをすべてグラウンドに沈めれば勝利、とかなりそう
…サッカーしろよ
ちょっと正気に戻ってしまった僕は競技が成立するか心配になってきたのです
なので僕は真面目にサッカーするっぽい
まぁ、せっかく作った必殺技なので使うけど
雑に強い必殺技とは言っても雑に使い倒すのは負けフラグ
熟達の忍は油断も慢心もせずにここぞという場面のみで使用するのです
具体的にはGK対峙したときがそれ
一瞬でも動きが止まれば熟達の忍には十分
ゴールを奪って見せるですよ!
今、僕は最高にサッカーしているっぽい!
プロレス要素?他の人が十分見せてるからいいよ
勝ったぞガハハ!


草剪・ひかり
WIZ判定
即興連携、お色気含むキャラ崩し描写等歓迎

いよいよサッカープロレスの開幕……どんな経緯でも、受けた試合は堂々と戦い抜く、それが王道
サッカーでもプロレスでもそれは不変

というわけで、ゴール前をしっかり守りましょ
ゴール前の最後の砦として、相手の猛攻を(サッカー的にもプロレス的にも)体を張って止めに行く

相手はヒール戦術上等だろうから多対一の状況も当然だけど、それもまた私の狙う所
数的不利な闘いでも逃げずに守り切る闘志を魅せて声援を引き出す

そして、機が熟したら「プロレス的に」反撃開始!
片っ端から蹴り倒し、投げ飛ばし、フィールドに叩きつける!
サッカー場でも女帝は女帝っていう所以を魅せてあげるね!



「ふん、1点取られた所で何ですか。相手選手をノックアウトすればこちらの勝利よ!」
 得点後、相手チームのキックオフで再開する試合。センターフォワードがドリブルで突破を仕掛ける中、サイドの選手達はディフェンダーへプロレスで襲いかかる。
 その攻撃は露木・鬼燈(竜喰・f01316)にも向かい、サッカー選手らしい鋭い連続蹴りが迫り……それを、忍らしい身のこなしで回避して。
「ちょこまかとっ……大人しく喰らいなさいっ!」
「んー? ……サッカーしろよ」
 思わず我に帰ってツッコミを入れるが、それに呼応する者は誰もいない。グラウンドのあちらこちらで始まる激闘に、競技が成立するか心配になって来た。
「どんな試合だろうと……受けた以上は、戦い抜く。それが王道よっ!」
「ふんっ、だったらこのままKOしてあげるわっ!」
 そんな彼の心配からサッカーを、そして自陣ゴールを守るべく、ディフェンダーの要として相手フォワードの前に立ち塞がる草剪・ひかり(次元を超えた絶対女帝・f00837)。「……ふんっ!!」
「ち、ぃっ……!」
 その身体を吹き飛ばし、叩き潰さんとする破壊の嵐。腰を落として身構えると、鍛え抜かれたレスラーの身体で真っ向から受け止める。
 同時にサッカーのディフェンスとしてもコンタクトを図り、突破を許さない。
「さあ、こんなものっ!? こんなんじゃゴールは狙わせてあげられないよっ!」
「このっ……だったらみんな、いくわよっ!」
 1人での突破が難しいと判断した相手フォワードは、ミッドフィルダーに上がるように指示する。両サイドから襲いかかるダブルのドロップキックと、ボディブローよりも重い必殺シュートのスリープラトン。
 さしものひかりとて、この攻撃を受けては――。
「サッカー場でも……女帝は女帝なのよ!」
「「なっ!?」」
 そんな相手の予想を覆し、豊かな胸で、鍛えられた腹筋で、真っ向から受けきって見せるひかり。アイアンレッグスのサポーター達の歓声が、プロレスラーとしての彼女を支え抜く。
「さあ、ここからはプロレスの番だよっ!」
「っ、がっ!?」
 そして、凌ぎきった後はレスラーとして。正面のフォワードめがけ、強烈なニーリフトを喰らわせ、その身体を浮き上がらせる。
 さらに左右の相手の頭を抱え込むと、同時に投げ飛ばすブレーンバスター。3対1の不利な試合を物ともせず、絶対女帝の力を見せつけていく。
 一方、ひかりが跳ね返したボールはそのまま、駆け寄ってきたディフェンダーが大きくクリアして。
「うん、僕は真面目にサッカーするっぽい!」
 ミッドフィルダーが上がった事で手薄になった中盤で、そのクリアボールを受け止める鬼燈。こちらは言葉通りにサッカーで、一気に突破を図っていく。
「ここは通さないわっ!」
「むむっ……通してもらうのです!」
 当然、襲いかかってくるディフェンダー陣。容赦のない蹴りや投げ技狙いのタックルが繰り出されるが、それを避け、時には仲間のフォワードとワンツーリターンで協力して。言葉通りに正統派のサッカーで、ゴール前までボールを運び――。
「ゴールは決めさせな――っ!?」
「今なのですっ!」
 そこで満を持しての必殺技。金縛りの術で、相手キーパーの動きを盗む。
 相手はすぐにそれを振りほどくが、一瞬の隙でも彼にとっては十分――ゴールめがけてシュートを叩き込んだ。
「……くっ、こんな技、を隠して……!」
「雑に強い必殺技とは言っても、雑に使い倒すのは負けフラグなのです」
 悔しがるキーパーの前で胸を張り、そして観客の歓声に答えていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジン・ロシュモフ
よーし、試合本番だ!
えーと、ゴールを奪いつつ相手選手もKOしていくでいいんだな?
それなら練習でやった選手をバットにしてボールをカキーン! が役に立つんだぞ。
5カウント以内で手を離せば反則にはならないから、そこだけ気をつけて頑張るんだぞ。

お、氷の熊を召喚か。実質、選手の追加みたいなものだろうけど……よし、相手選手への「牽制」も含めて、熊の足では無く「首」をスリーパーホールドで捕らえてブン回してボールや相手選手をカッキーンするぞ。
熊の首がもげるかもだけど、そうなったらなったで「次はお前らでこれをやるぞ」と相手選手にすごめば牽制にはなるかな?
ま、やっても死にはしないだろうし。
さあ、頑張るんだぞー!


オリヴィア・ローゼンタール
複数のスポーツの要素が合わさって新たなスポーツとなる……
そういうこともあるでしょうが、一方的に屈従させて奪うのは違います

アイアンレッグスの皆さんと連携
【スライディング】や【足払い】を駆使して【体勢を崩し】、相手の思い通りにさせない
プロレス技による攻撃も、先の特訓で対策済み(グラップル・学習力)

ドリブルの先で待ち受ける氷の巨大熊
並大抵のシュートでは跳ね返されてしまう……ならば!
脚に聖なる炎(属性攻撃・全力魔法)を纏い、【怪力】の【熾天流星脚】!
炎のシュートが氷を瞬く間に溶かし(こじ開け・貫通攻撃)、ゴールに突き刺さる!



「くっ、試合はまだ終わっていない……サッカーを叩き潰す!」
「複数のスポーツを合わせ、新たなスポーツとする……そういうこともあるでしょうが」
 逆転を狙って一斉に攻め上がって来る相手チームに対し、オリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)はアイアンレッグスの選手達と協力して迎え撃つ。
 グラウンド中央での、激しい総力戦。アイアンレッグスの選手達も練習の成果を発揮して、真っ向からプロレスで組み合っていき。
「一方的に屈従させて奪うのは、違います!」
「ふ、ん……プロレスこそが正義! 全てはデスリングに従うのよっ!」
 そしてオリヴィアはボールを保持する相手フォワードを、鋭いスライディングで急襲する。相手も巧みにボールをキープして来るが、素早く立ち上がり、そのまま密着。
 抜く事を許さず、しっかりとマークして自由にさせない。
「ふんっ……でも、あなた一人で頑張った所でっ!」
「むっ……!」
 だが、オリヴィアを抜くのは無理と見た相手は、そのままサイドにパスを出す。アイアンレッグスの選手も頑張ってはいるが、流石にダーク化したアスリートは強い。
 プロレスで優位に立つ事で、そのパスを悠々と受け止め――。
「そうはさせないぞっ!」
「えっ、何……きゃああっ!?」 
 ――ようとしたその選手めがけ、タックルを仕掛けるジン・ロシュモフ(心優しき花畑の巨人・f18884)。
 そのまま豪快にジャイアントスイングでぶん回し、飛んでくるボールを野球のように打ち返していく。
「よし、練習の成果が出たな!」
「がはっ……くぅ、なんて技を……。」
 練習通りの技を決めて快哉を上げると、反則になる前に放り捨てるジン。その選手はグラウンドにダウンするが、相手ディフェンダーがルーズボールを確保して。
 そしてもちろん、ジンはそちらにも突撃する。
「よし、次はそっちだなっ!」
「っ、ふん……だったらこれで、どうっ!?」
 そんな状況で、相手は切り札の必殺シュートを繰り出してくる。ボールを強く蹴りつけて自身の体温を注げば、彼女の背後に現れる氷の熊。
「ツンドラベア……シュートッ!」
「む。2人がかりみたいなものかっ」
 その氷熊は唸りを上げながら、ジンめがけて襲いかかってくる。巨大で力強く、全てをなぎ倒さんとする熊……だが、体格でいうなら、ジンもまた巨大。
「良いぞ、受け止めてやるっ!」
「っ!? なっ……きゃあっ!?」
 その熊を真っ向から受け止め、踏み止まって。そのまま首に腕を回し、スイングスリーパーを仕掛けていくジン。
 巨大な熊すら易々と回す、巨人選手の怪力を見せつけて。終いには熊の首がブチッともげて、胴体が相手選手めがけてすっ飛んでいった。
「ん? 取れた。……まあいいか、次はお前らでこれをやるぞ!」
「くっ、な、なんてパワー……!」
 ヒールレスラーの如くそう脅せば、流石に気圧される相手選手。そしてハッと我に返ると、周囲を見回して。
「ボ、ボールは……はっ!?」
「これで、試合を決めるっ!」
 誰よりも早くルーズボールを確保したのはオリヴィア。ディフェンダーの意識の隙を突き、一気に相手ゴールへボールを運ぶ。
 だが、流石にキーパーは油断しておらず、もう一点もやらないと立ちはだかって。
「ここは通さないっ!」
 再び氷の巨大熊が生まれ、ゴールを完全に塞いでしまう。あらゆるシュートを弾き返さんとするその巨大なキーパー。
 だがオリヴィアはそれを前に、怯む事なく。
「ならば、これでどうだっ……!」
 ボールを宙に跳ね上げると、自身も跳躍し、熾天の炎を右脚に纏う。空中から流星の如く降り注ぐ、必殺キック。
 それをボールめがけて、叩き込む――!
「吹き飛べっ……!!」
「っ……きゃああっ!」
 圧倒的な熱量と威力が、氷の熊を打ち砕き、蒸発させていく。その余波でキーパーも吹き飛んで、ボールはゴールネットをも突き破った――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『霊長類最強アスリート『ミス・ゴリーン』』

POW   :    アタシは霊長類最強のアスリートだよ!
【身体能力をレベル倍に強化したゴリラボディ】に変身する。変身後の強さは自身の持つ【勝利への執着心】に比例し、[勝利への執着心]が損なわれると急速に弱体化する。
SPD   :    アタシの爆弾ボールを受けてみな!
着弾点からレベルm半径内を爆破する【爆破のオーラを纏ったボール】を放つ。着弾後、範囲内に【触れると爆発するオーラの残滓】が現れ継続ダメージを与える。
WIZ   :    ここからはアタシの独壇場だ!
レベルm半径内を【ゴリラボディのみを強化するゴリーンゾーン】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【自分を含むゴリラの肉体を持つ者の身体能力】が強化され、【ゴリラ以外の肉体を持つ者の身体能力】が弱体化される。

イラスト:La Lune

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠穂村・耶子です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 前半終了のホイッスルが、グラウンドに響き渡る。
 試合は3-0、アイアンレッグスの圧倒的リード。洗脳サッカー選手達も少なくない数をノックアウトしている。キーパーすらも倒れた相手チームは……だが、未だ希望を失っていない。
「ふぅん、やるじゃないか。だが、こんなものはまだまだだ。選手交代だ!」
 その理由が、彼女だ。1人の女性アスリート……いや、女性と言うか、雌と言うか。今回の首謀者、ミス・ゴリーン。自分にゴリラの遺伝子を組み込んだ、恐るべきダークレスラーである。
「このアタシがいる限り、3点差なんて問題にならない。何故なら、アタシこそが霊長類最強のアスリートだからだ。アンタらを全員ノックアウトしてやるよ!」
 イロモノめいた容姿ながら、ゴリラと人の強さを兼ね備えたその実力は本物だ。その圧倒的なパワーは、プロレスもサッカーも破壊し尽くす力がある。
「さあ、後半戦スタートだ。覚悟してもらうよ、うぉぉぉぉーっ!」
 激しいドラミングでこちらを威嚇すると、ホイッスルを要求するゴリーン。
 この強大な敵を打ち破り、異種目マッチに勝利するのだ!
ウルスラ・ロザーノ
なんや、結局はゴール数でなく全員ノックアウト狙いなんか
そういう奴にはやっぱサッカー最強を名乗ってほしくないな
全力で倒したるわ!

ボールが爆発するっても、最初からそういう技と見越してトラップすればええだけや
ボクは脚部が一番武装が硬いしな
きっちり足で受けて勢いを殺しつつボールを止め、
身体も爆発に身を任せて吹っ飛んでダメージ軽減や、でもボールは決して離さへんけど

ボクも必殺シュートでお返しするよ
上昇軌道で思いっきりカチ上げる、回避不能の超必殺シュートを叩き込む!
ゴリーンの身を高く浮かせて…頭を脚で挟んでキャッチ
超高い所から、今度は横回転の捻りまで加えた、威力爆増しのフランケンシュタイナーを叩き込んだる!


カレン・クレイソン
SPD判定
即興連携、お色気含むキャラ崩し描写歓迎

「霊長類最強」とされる格闘家は過去に何人かいたけど、あれはヒトの姿で言うから意味があるので、ゴリラの姿じゃ……

まぁこの手の奴に真っ当な議論は成立せんわね
なので、真っ向勝負で黙らせてあげるわ

ゴリラの身体能力なら、私の速さにもついてきそう

的の小ささを活かして懐に潜り込んだり、背後に回り込んだりで、相手の急所……ゴリラの構造は人間と類似だし、顎や首、膝、肘辺りを蹴りまくる
特に肘は、ゴリラの腕力を使った攻撃の妨害になるし、手足を使っての走りに支障が出る筈

正直、一度捕まれば体格とパワーの差で被KO必至
だからこそ初手から全開、短期決戦仕様でいくわよ!



「『霊長類最強』とされる格闘家は過去に何人かいたけど、あれはヒトの姿で言うから意味があるので、ゴリラの姿じゃ……」
「ふんっ。ヒトとして最強な者がゴリラになれば、即ち最強を越えた最強!」
 カレン・クレイソン(神に愛された格闘天女・f38954)の至極常識的な突っ込みに対して、自信満々に応じるゴリーン。
 まぁカレンの方も話が通じると思っていなかったので、肩を竦めて構えを取る。
「なら、真っ向勝負で黙らせてあげるわ」
「ふん、このアタシを黙らせられるものかっ!」
 うぉぉぉ、と雄叫びを上げると、真っ向から突っ込んでくるゴリーン。そのままタックルを仕掛けて来て……それをカレンはひらりと、身軽な動きで飛び越える。
「っ、流石にこの体格とパワーは凄まじいわね……でもっ!」
「むっ……ちょこまかとっ、ぐっ!?」
 触れずとも分かるパワーの差。まともに喰らえば紙のように吹き飛ばされると感じながらも、当然捕まる気などない。
 こちらの本領は華麗な空中戦。その腕をかいくぐりながらの蹴りを、次々とゴリーンへ叩き込んでいく。
「ゴリラだろうと、身体の構造は人間とだいたい類似よね!」
「ぬぅぅぅぅっ……!!」
 頑丈な身体の急所……首や膝、肘を狙っての、執拗な蹴り。ゴリーンも素早い動きで対応して来るが、それをさらに上回るスピードを魅せるカレン。ゴリーンは顔を歪めつつ、その場で両腕を広げて。
「ゴリラを舐めるなぁっ!」
「おっとっ……!?」
 周囲を薙ぎ払うような回転ラリアットに、素早く飛び退くカレン。ゴリーンはさらに回転を続けながら、こちらに迫ってくる。
「ちょこまか動くなら、動ける場所全部を叩き潰す!」
「脳筋だなぁ……ゴリラは結構賢いはずなんだけど?」
 とはいえ、肘にダメージを与えていなければ喰らっていたかもと、ヒヤリとしつつ間合いを離すカレン。それに代わってウルスラ・ロザーノ(鈴振り燕・f35438)が、前に出て声を張り上げる。
「なんや、結局はゴール数でなく全員ノックアウト狙いなんか!」
「むっ……!?」
 その挑発に回転ラリアートを止め、こちらを睨みつけるゴリーン。巨体の相手に見下されるが、ウルスラは一歩も引かない。
「そういう奴にはやっぱサッカー最強を名乗ってほしくないな。全力で倒したるわ!」
「良いだろう……ならばお前はサッカーで叩き潰すっ!」
 頷いたゴリーンは洗脳サッカー選手にパスを要求し、その足元にサッカーボールを収める。そして脚を大きく振りかぶると……渾身の力で、ウルスラめがけて蹴り放った。
「アタシの爆弾ボールを受けてみなっ!」
「サッカーってそういう事ちゃうんやけどなっ……!?」
 ボールを使っていても、結局こちらのKO狙いの必殺シュート。それに呆れつつもこちらも、脚を振り上げてボールを蹴りつける。
「ぐっ……!? おぉぉっっ、まだやっ……」
 渾身のキックで威力を相殺し、それでも爆発に吹き飛ばされ――だが、決してボールを離さない。サッカー選手の意地を見せた彼女は、着地しながら大きく脚を振りかぶって。
「そっちの流儀に付き合ったるわっ!」
「何っ……う、ぉぉぉっ!?」
 渾身の必殺シュートを、お返ししてやる。ゴリーンは腹で受け止めるが、先程カレンに蹴られたダメージで、踏ん張りが効かない。
 ホップしたボールが、アッパー気味にゴリーンの身体を宙に舞い上げて……ウルスラもそれを追いかけるように跳び上がり、さらに追い越して、頭部を脚で捕まえ。
「もらったでっ……ボクのゴラッソ、受けてみぃっ!!」
「っ……おっ……おぉぉぉぉっっ!?」
 そのまま、縦横回転を加えながら、ゴリーンの巨体を振り回す。小さな身体で大きなパワーを発揮し、たっぷりと勢いをつけた、必殺のフランケンシュタイナー! ゴリーンの頭を、リングから脳天に突き刺した。
「どうやっ!」
 KOにまでは至らないが、確かなダメージを与えた手応え。客席に堂々とアピールするウルスラに、歓声が送られていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジン・ロシュモフ
何だか強そうな子が出てきたんだぞ。
えーと、ゴリラ女子……?
まあ、強ければ何でもいいや、正々堂々勝負だ!

能力強化には能力強化で対抗だ。
【スーパー・ジャスティス】発動。
金色のスーパージャイアントレスラーになったオラと真っ向勝負する度胸はあるかい?
とか挑発してゴリーンの注意を引きつけておくんだぞ。
ゴリーンとは力比べやグラウンドレスリングで取っ組み合いをしてきっちり足止め。
打撃を繰り出してくるならオラもドロップキックやショルダータックルで対抗だ。
その間にチームの皆が色々やってくれるのをオラは信じてるぞー。
これはプロレスでもあってサッカーでもある。
サッカーはチームプレイ。
それを忘れちゃいけないんだぞ!


露木・鬼燈
なるほどなー
ゴリラと人の強さを兼ね備えた存在
確かにそれは強い!
強いのだが…サッカーでその強さは何の役にたつです?
手を使ったらダメってこと覚えてるです?
そのゴリラゴリラゴリラのパワーは足にどれほど反映されるのか…
たぶんサッカーに限って言えばカンガルーとかの方がよかった気がするです
まぁ、それはそれとして試合は続くんだけどね
試合は3-0なんで得点を防いだ上で一人でも生き残れば試合には勝てる
とゆーことで…<颯駆之術>を用いた高速移動でディフェンス!
ゴール前で鉄壁の守備を展開するっぽい
これサッカーなんで相手をKOしなくても勝てるんですよ?
みんな、そのことを覚えてるっぽい?



「えーと、ゴリラ女子……?」
「ぬんっ!」
 ゴリラの四肢を誇示して立ち上がるゴリーンを相手に、困惑を見せるジン・ロシュモフ(心優しき花畑の巨人・f18884)。
「ゴリラこそ最強! すなわちアタシこそ最強!」
「あー……まあ、強ければ何でもいいや、正々堂々勝負だ!」
 最終的にはその理解を放棄し、黄金のオーラをその身に纏う。まあ、理解出来なくても試合に困る訳ではないし、相手が強敵である事に代わりはない。
「オラと真っ向勝負する度胸はあるかい?」
「笑止! アタシが怖気づく訳ないだろっ!」
 そんなジンの挑発に乗ったゴリーンと、真っ向からの力比べ。巨人プロレスラーとゴリラアスリートのパワーが、正面からぶつかり合う。
「うぉ、すげぇ力だな……!」
「ふんっ、そちらもなっ……ぬぅんっ!」
 お互いに相手のパワーが自分と拮抗する事に驚きながらも、そこから激しい取っ組み合いを演じていく。
 パワーでねじ伏せ、グラウンドで抑えつけ合うようなレスリング。一般に寝技は地味とも言われやすいが、この2人のそれはド迫力だ。
 ――そしてこれは、プロレスであると同時にサッカーでもある。彼らが攻防を繰り広げる間、ボールの方は、洗脳サッカー選手がキープしており。
「それも通さないっぽーい!」
「っ、くっ、この……!」
 その何度目かのシュートを阻む、露木・鬼燈(竜喰・f01316)。生体装甲を高機動形態に変えて、複数人の相手からも鉄壁の守備を見せる。
「3-0なんで。相手をKOしなくても勝てるんですよ?」
「くっ、人数が足りない……!」
 ボールをぺいっ、とクリアする鬼燈を、睨みつけてくるサッカー選手。前半戦で大分KOされている彼女達では、鬼燈一人の守備も突破出来ない。
「こうなれば……!」
「うぉ、なんだ?」
 それならば、とサッカー選手達は、一斉にジンへと襲いかかった。その攻撃を巨体で受け止め跳ね返すジンだが、一方でゴリーンは自由になって。
「ゴリーンさん、お願いします!」
「ちっ……勝負は預けとくよ!」
 そのままパスを受けたゴリーンは、鬼燈の守るゴールへと突貫する。数で打ち破れないなら、パワーでゴールをこじ開けると言う所か。
「なるほどなー。ゴリラと人の強さを兼ね備えた存在。確かにそれは強い!」
 そのド迫力の突進に、おぉ、と声を上げる鬼燈。だが首を傾げると、当然の疑問を口にして。
「けど……サッカーでその強さは何の役にたつです? 手を使ったらダメですよ?」
「ゴリラを舐めるなっ!」
 それに対するゴリーンの回答は、真っ向からのショルダーチャージだ。そのパワーを最大限に生かし、鬼燈を吹き飛ばそうとしてくる。
 大分荒っぽいがこれはプロレスでもある訳で、反則は取られない。ゴールまで邪魔を蹴散らして突き進めば、それで得点だ。
「むーん、そう来るか……でもやっぱり、サッカーはサッカーなのです」
「さあ、退けっ……むっ!?」
 だが、鬼燈はパワー勝負を最初から拒否し、そのスピードでボールだけを奪ってクリアしていく。
「こ、この、退きなさ……ぐえっ……」
「サッカーはチームプレイ。それを忘れちゃいけないんだぞ!」
 あらぬ方向に飛んでいくボールを、確保出来る選手はいない。相手チームは全員ジンを抑えようとして、逆にグラウンドで押さえつけられていて。
「ちっ、やっぱりお前がアタシの相手だっ!」
「ん? 再開か? おう、もっかい受けて立つぞ!」
 そんなチームメイトを救おうと突撃して来るゴリーンと、真っ向からタックルをぶつけ合うジン。激しい激突音がグラウンドに響き渡り、会場を沸かせていく。
 この守備がある限り、相手にサッカーで逆転される事はなさそうだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

オリヴィア・ローゼンタール
そちらが人とゴリラなら、こちらは人と吸血鬼のダンピール
自分だけが特別だと思わないことですね

ゴリラにも負けない吸血鬼の【怪力】を発揮して激しい打撃の応酬
もはやサッカーの体裁もプロレスの体裁もなしていない
だが、ここはアスリートアース
ただの破壊や殺し合いはこの世界には似合わない

強化された拳を巧みに【受け流し】、【体勢を崩した】ところで腕を取り極める(グラップル)
強引に振り解かれて投げ飛ばされ、フィールドに叩き付けられても【根性】で堪える
パワフルで派手な攻防は観客を沸かせる【パフォーマンス】に持ってこい

フィニッシュホールドは持ち前の【ジャンプ】力を活かした、高所(軽業)からの踵落とし――【天崩脚】!



「そちらが人とゴリラなら、こちらは人と吸血鬼のダンピールです!」
「ふん、吸血鬼よりゴリラの方が強い! すなわちアタシが最強だ!」
 ゴリーンに対峙し、堂々と宣言するオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)。
 対するゴリーンも言い返すと、真っ向からその豪腕でチョップを振り下ろしてくる。息が詰まる程の、凄まじい衝撃。
「んぐぅっっ……自分が特別だと思わない事ですね!」
「がっっ……やる、なっ……!?」
 だがそれを耐えるとお返しのチョップを繰り出し、ゴリーンを強く打ち据えた。どちらも一歩も引かない真正面からのド派手な打撃の応酬を繰り広げていく。
「ならばこれはどうだ……潰れろっ!!」
「っ……ぐっ……!」
 だが、ゴリーンはその豪腕をパンプアップさせ、豪快なパンチを繰り出してきた。オリヴィアの防御ごとねじ伏せる、豪快な一撃。
 身体を傾けなんとか受け流すと、そのまま流れるように腕極めへ繋げて。
「どうですか……なっ!?」
「があああっ! 離せぇっ!」
 そして引き延ばした腕の力だけで持ち上げられ、怪力でグラウンドに叩きつけられる。さしものオリヴィアも、息を詰まらせ手を離し。
「これがゴリラの力だ、思い知れっ……!」
「っ……まだ、だ……!」
 さらにそこから、巨体によるボディプレス。喰らえばひとたまりもない一撃に対し、オリヴィアはその根性を振り絞る。
 息苦しさに耐えながら身体を転がして回避し、そして先んじて立ち上がり――!
「おぉぉぉっっ!!」
「っ……がっ、あっ!?」
 ゴールポストからの三角蹴りで、高所から叩き込む渾身の踵落とし――天崩脚。必殺の一撃がゴリーンの脳天をカチ割るように、地面に叩きつけた。
「はぁ、はぁ、どうですかっ……!」
「く、そ……やる、な!」
 それで力を使い果たし、オリヴィアの方もすぐには立ち上がれない。だがその壮絶な激突に、客席からは惜しみない歓声が送られる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

草剪・ひかり
POW判定
即興連携、お色気含むキャラ崩し描写歓迎

「ヒトの身体の限界」に絶望して禁断の術に手を染めた、ってとこか
デカすぎる相手を前にして、目の前が真っ暗になったりするよね

私もプロレスラーだし、その決断に至る苦悩も少しわかる
でも悪いけど、その決断をした事を後悔させるよ

体格もパワーも圧倒的に不利だけど、それでも真っ向から力勝負を受けて立つ
勿論、ダークレスラーがゴリラの力をふるってくれば、さしもの私もただじゃ済まない
豊かすぎる肢体を締め上げられ、叩きつけられ、踏み潰され、何度も大の字にダウン
それでも限界を超えて立ち上がる姿を魅せつける

人間の身体の私を完全KOできないようじゃ、その姿になった意味がないよね
殺す気でかかってきてみたら?

それでも貴女に私は倒せないけどね
だって貴女は最初から「その姿になった意義」を見失ってるもの

でかいプロレスラーが強いのは一つの真理
でも、それに「立ち向かい続ける強さ」を貴女は手放した
その時点で「自分に負けていた」んだよ

彼女がたじろいだ一瞬に、私の新必殺技を魅せつけてあげる



「『ヒトの身体の限界』に絶望して禁断の術に手を染めた、ってとこか……」
「ふん、違うな。ゴリラが最強だと希望を抱いているのだ!」
 草剪・ひかり(次元を超えた絶対女帝・f00837)の言葉に、堂々とその豪腕を誇示するゴリーン。
 まあそれがどちらであれ……正直な所、ひかりには少し気持ちも分かる。女子レスラーとしては体格の良い彼女だが、ヘビー級の男子レスラーなどを前にして苦しんだ経験は確かにある。
「でも悪いけど、その決断をした事、後悔させるよ!」
「させてみろっ!!」
 それでも真っ向からぶつかっていくひかりに対し、ゴリーンも当然真っ向から応じてくる。ゴリラの怪力との力比べは、さしものひかりとて圧倒的に不利だ。押し込まれて体勢を崩した所に、豪腕によるベアハッグ。
「っ、があああっ……!」
「どうした。口ほどにもないなっ!」
 メキメキと背骨が軋む音を響かせ、身体を反り返らせるひかり。豊かな胸を揺らしながら、苦痛に目を見開いて首を振る。
 勝ち誇った表情を浮かべたゴリーンは、さらにひかりを頭上に持ち上げて、リフトアップ・スラムでグラウンドに叩きつけて来て。
「ふんっ、大したことはないなぁっ」
「う、ぐ……まだ……ま、だぁ……」
 ふらつきながらも、なんとか立ち上がるひかり。だがその度に怪力に晒され、グラウンドに逆戻りさせられる。
 背骨をへし折るバックブリーカーに、巨体を浴びせるパワースラム。ストンピングで足蹴にされ、唾液と汗でグラウンドを濡らし。
「はぁ……はぁ……ゴリラになっても……人間の私を、完全KO出来ないのかな……!」
「ちっ、しつこい……!」
 そしてその度に、立ち上がっていく。その不屈の闘志と挑発に、ゴリーンは苛立ちを露わにして……それに、不敵な笑みを浮かべるひかり。
「殺す気で……かかってきてみたら!?」
「後悔するなよっ……アタシの力を思い知れぇっ!」
 何度も、何度も、何度も。ひかりの身体を持ち上げては、グラウンドに叩きつけていくゴリーン。もはや蹂躙としか言いようのない凄惨な光景に、客席からは悲鳴も上がる。
 土と芝に塗れ、ぐったりと身体を投げ出すひかり。――それでも踏みつけられれば、カウント2.9でフォールを返して。
「っ、何故だ……!?」
「でかいプロレスラーが強いのは、一つの真理だよ……だけど……ね……!」
 そしてふらつきながら、立ち上がる。彼女が見せつけるのはレスラーとして、自分より大きい相手に真っ向から挑み、立ち向かい続ける強さだ。
 それは安易にゴリラの遺伝子を取り込んだゴリーンでは、決して持ち得ない強さ。
「『自分に負けている』相手には、負けないよっ……!」
「黙れ――!」
 その挑発に対し、真っ向から拳を振り下ろしてくるゴリーン。だが、その拳は怪力なれど精彩を欠き……ひかりは胸を突き出し、真っ向から受け止める。そのまま相手の腕を取り、腰を抱え込み、そして。
「私の新必殺技――魅せてあげるっ!!」
「なっ……!?」
 先日の興行において、ラ・カルラにフィニッシャーであるアテナ・パニッシャーを打ち破られたひかり。だがそれで、ひかりの歩みは止まらない。打ち砕かれたなら、さらなる成長を――これもまた、立ち向かい続ける強さ。
 その強さが無限の力を生み出す、それがプロレスラーだ。慌てて踏ん張ろうとする相手の巨体を、グラウンドから強引に、ぶっこ抜く――!
「これで……どう、だぁぁぁっ!!」
「っ――!!」
 『エンプレス・トルネード・スープレックスホールド』……後にその名で知られる、ひかりの新たなフィニッシャー。
 それは、ゴリーンに受け身を取らせる事すらなく、グラウンドに叩きつけて。
「「1、2……3――!!」」
 さっきは悲鳴を上げていた観客達も、一斉に声を響かせ。3カウントのゴングが、スタジアムに響き渡った――。

「負けた、か……」
 しばらく意識を失っていたゴリーンだが、客席の熱狂的な声にうっすらと目を開けた。ゆっくりと立ち上がると、猟兵達を見回し、声を張り上げる。
「ゴリラは最強だ。今もその考えは変わらない。だが……アンタ達も最強だ。それは認めよう」
 悔しさと清々しさ、そして次は勝つ、と言う闘志を秘め、堂々と言い放つゴリーン。彼女が負けを認めた事で、洗脳サッカー選手達も元の姿へと戻っていく
「だが、デスリングの野望はこれでは終わらん。いつかダーク総統がリングを支配するその日を、楽しみにしているんだな……!」
 捨て台詞を残しつつ、グラウンドを去っていくゴリーン。その言葉通り、デスリングの野望はなおも続くだろう。
 超人プロレスを、アスリートアースを守るため、この世界でのプロレスはなおも激しさを増していく事だろう……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年07月05日


挿絵イラスト