書を狩る兵達・終局ー才城のブレインハピネス・魔の爆発
ブレブレブレ、頭を垂れよ下郎共!
秘密結社ブレインの大首領、キング・ブレイン見参であるぞ!
みなさまご機嫌いかがですか?
この度はまことにありがとうございます!
ドン・フリーダムのCGさんに何故かお譲り戴いたこのシステム・フラワーズに築いたキングブレインキャッスルも、どうにか猟兵達に気付かれる事無く『最終段階』を迎える事ができた!
これも優秀な配下の皆様のお陰です!ブレブレブレ!
このシステムの中枢に、わがブレインバイシクル1号……の残骸、深くは聴くな。
これを設置する事で……。
見よ、キマイラフューチャー以外のあらゆる世界にも、この施設のパワーを送り込む事ができるようになったぞ!
研究班と開発班、設計班の皆様には本当に感謝の念しかありません。
ではさっそく、全ての世界にコンコンコンを送り、全ての飢えと貧困を消し去って……。
いかんいかん、吾輩は悪の大首領であるぞ!
無論、そんな事はしない!
吾輩の作り上げたスーパー怪人軍団の諸君! 君達を、他の世界に送り込む!
僭越ながら、諸君は既に吾輩のふるさとデビルキングワールドの住民の皆さんよりずっと強くなった。すなわち、どの世界でも遜色の無い、幼稚園バスを100個誘拐したりするなどのスーパー悪い作戦を完遂できる筈である!
あ、でもガチデビルがやる様な事は……嫌々、今の吾輩はオウガ・フォーミュラ。
心を鬼にするのである。
さあ、猟兵に見つかる前に旅立つのだ、スーパー怪人達よ!!!
……本当にありがとう。
倒れた猟書家の皆よ……『書架の王』ブックドミネーター陛下、サー・ジャバウォック、レディ・ハンプティ、プリンセス・エメラルド、クルセイダー、鉤爪の男……後は吾輩に任せてくれ。
……ん?おや、なんだかキマイラフューチャーがふたつに割れてませんか???
メンテナンスルート? なんですそれ???
え?猟兵の強襲が予測班から報告……?
し、至急迎撃態勢を!
あのガチデビルを撃破する『六番目の猟兵』なら、今からでも引っ繰り返されてしまう!
「というのが我が見た予知だ」
すっかりホワイト上司として共通認識が出来てしまったオウガ・フォーミュラ『キング・ブレイン』との最終決戦。
ブリュンヒルデ・ブラウアメル(蒼翼羽剣ブラウグラムの元首『剣帝』・f38903)が担当する依頼では、キマイラフューチャーの中心核「システム・フラワーズ」を譲り受けられた『キング・ブレイン』が繋げた世界……今回はデビルキングワールドに接続しかかっているとの事だ。
「本来はデビルキングワールドの住民よりも強くなった「スーパー怪人軍団」を相手にしなければならないのだが、そこにデビルキングワールドの悪魔達が『タノしい暮らし』の為に加勢してくれるぞ」
本来は『追加ユーベルコード』……今回は『キング・ブレイン』の『脳(かしこさを暴走させる)属性のビーム』を放つユーベルコード『脳ビーム』が「スーパ怪人軍団」が使用するユーベルコードと同時に放たれるのを対処しなければならないのだが、悪魔達の加勢によって大きく難易度が下がっているようだ。
「とは言え、策なしでは返り討ちに合うのが確定する程の強者だ。策はちゃんと練る事だ」
次に「スーパー怪人軍団」を潜り抜けたら、秘密結社ブレインの大首領『キング・ブレイン』と決戦――彼自身もそうだが、傍には彼の優しさに心底心酔した「日直式キング・ブレイン四天王(人気すぎて日替わりで担当している。ちなみにキング・ブレインは恐怖で支配できたと思っているとの事)」を名乗る4体のスーパー怪人が立ちはだかる。
「この「日直式キング・ブレイン四天王」は相当な強敵だ。とにかくキング・ブレイン本人と、彼の為なら命もかける四天王と同時に戦って、勝たなければならない……」
いうまでもなく至難の業だ。
だが、追いついてきた悪魔達と力を合わせれば……光明が見えるだろう。
「その後は自爆するキングブレインキャッスルから撤退してくれ」
逃げるのは容易だ。
しかし勝者である猟兵を讃えて潔く死のうとしている『キング・ブレイン』に対して、城が崩壊するまでの間なら、話をする事が出来る。
猟兵達が知る以上の情報は殆ど知らない……か、話さない。
だけど……デビルキングワールドの事など教えてあげると、普通に喜ぶだろう。
「ガチデビルをどう倒したか、とかを話せば喜ぶだろう」
ドン・フリーダムのCGが、19回までキングブレインキャッスルごと、キング・ブレインを再生する。
逆に言えば、20回倒せば……その時が彼の最期という事だ。
「最も強いオウガ・フォーミュラは、奴だと胸を張って言える……だからこそ、全力で挑んでくれ」
黒代朝希
いよいよ最後の初期オウガ・フォーミュラとの決戦です!
張り切って行きましょう!
プレイングボーナス:悪魔達と共闘する。
第一章では、
プレイングボーナス:同時に襲い掛かる『追加ユーベルコード』に対応する。
が存在します。
それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『球技ボーイズ』
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POW : 野球怪人・ウェポン
【野球兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : バスケットボール怪人・ジェノサイド
【バスケットボール攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ボウリングピン怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ボウリングピン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アルテミシア・アガメムノン
4thKINGともあろうものがオブリビオンになって帰ってくるは情けない話ですわね!
まあ、飢えと貧困をなくそうと考える当たり一風変わってはいますが結局スーパー怪人軍団を送ってくるのであれば是非もなし。倒してしまいましょう。
とはいえ前座のスーパー怪人軍団、二つのUCを同時に放つとはなかなか厄介ですわね。あら、悪魔の皆さん、協力して下さるの?
それではあの『脳属性ビーム』を皆さんのUCで相殺してくださいな。
その間に倒してしまいます。
先制攻撃で『黄金の暴嵐』を発動。
戦場全体に神雷と滅風を吹き荒ばせて、敵UCバスケットボールをブチっと潰しながら怪人達を打ち滅ぼしましょう!
「4thKINGともあろうものがオブリビオンになって帰ってくるは情けない話ですわね!」
凛然とそう言い放つのはデビルキングワールドの『7thKING』――当代のデビルキングである猟兵、アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)。
正確には彼女が代表者で猟兵全員が『最強の群体』としてデビルキングに認定されているのだが、それはともあれ『スーパー怪人軍団』の対応だ。
「まあ、飢えと貧困をなくそうと考える当たり一風変わってはいますが……結局『スーパー怪人軍団』を送ってくるのであれば是非もなし――倒してしまいましょう」
とはいえ『スーパー怪人軍団』は自身のユーベルコードに加えて『キング・ブレイン』から分譲された彼のユーベルコード『脳ビーム』を『追加ユーベルコード』として放つ権能を有している。
アルテミシアから言わせれば、前座にしてはなかなか厄介、という所だろうか。
しかしそこに、デビルキングワールドからやってきた悪魔達が加勢する。
「悪魔の皆さん、協力して下さるの?それではあの『脳属性ビーム』を皆さんのUCで相殺してくださいな――その間に倒してしまいます」
その威風に『7thKING』を感じ取ったのか、悪魔達はノリの良さと共に『脳属性ビーム』を自身のユーベルコードを放って相殺。
アルテミシアはそこから生じた隙を突き、ユーベルコード『|黄金の暴嵐《ルドラ》』を発動。
「逆らう存在すべてに終焉を――」
戦場全体に神雷と滅風を吹き荒ばせ、本来『スーパー怪人軍団』が放つユーベルコード『バスケットボール怪人・ジェノサイド』によるバスケットボール攻撃を文字通り一蹴する――
「まぁ、こんなものでしょうか」
そんな恐ろしさも感じられるアルテミシアの姿に、悪魔達はメロメロなのであった。
大成功
🔵🔵🔵
フカヒレ・フォルネウス
【魔王国】アドリブ歓迎
お待たせしましたアルテミシア様。
ユニさんとウォルター、そしてブリュンヒルデさんのご協力により集まった魔王国の精鋭国民20名、参陣!
キング・ブレインに当代の魔王の威光を知らしめてあげましょう!
スーパー怪人軍団の脳ビーム……賢い(自己評価)僕には厄介なものです。
なのでウォルターの艦内に隠れて免れましょう。
回避盾のユニさんに肉盾の悪魔たちがいるなら安心ですね(慢心)
僕が攻撃に使用するのは、三連(=600万D)ガチャで《課金式 鮫召喚術》!
どんな魔界鮫が出て来るか僕にもわからないので、ボーリング怪人たちのボウリングピンで相殺するのは難しいでしょう! 何が出るかランダムですので。
アルテミシア・アガメムノン
【魔王国】アドリブ歓迎
あら、フカヒレさん、ユニさん、ウォルターさん、良いタイミングです。
そろそろ前座を終えてキング・ブレインさんのところに行こうと思っていたところです。
そちらの悪魔さん達は魔王国の臣民?
ほほほ、大儀です!(悪のカリスマ、ピカー)
え、羨ましい?
良いでしょう。貴方達も我が魔王国の臣民におなりなさい!
(先程から協力してくれている悪魔達に)
では、引き続き脳属性ビームを相殺していて下さいね。
わたくしはそろそろ決着をつけましょう。
『光神の再来』で黄金の巨竜に変身。
戦場全体にスーパー怪人軍団だけを滅ぼす光が満ちます!
ウォルター・ウェパル
【魔王国】アドリブ歓迎!
フカヒレの兄貴に招集されてきました! ウォルター・ウェパルです!
よろしくお願いします! アルテミシア様! ユニ様!
《ガレオンチェンジ》で皆様を載せて、キングブレインキャッスルへ突貫します!
自分はあまり賢くはないので『天照甲』を前面に展開して脳ビームを防ぎます!
野球兵器の強力さは油断できませんが、ユニ様の盗み技のおかげで気兼ねなく攻撃できそうです!
艦載砲『大炎界』でガンガン攻撃を繰り出しながら、駆逐艦ボディでの体当たりで城内に乗り込みます!
艦載していた悪魔の皆様! 切り込みをお願いします!
一息ついたらキング・ブレイン様との戦いに備えて、人間形態になって皆様と合流します!
ユニ・バンディッド
【魔王国】アドリブ歓迎
来たよ魔王様!フカヒレさん、ウォルターさんもよろしくね!
【フェイクアップ!】【エスケープ】を同時に発動!
回避率を底上げ、大量の偽物砂金「詐銀」が模る「花びら」の「絢爛装飾」を打ち鳴らしながら注目を。
所謂、回避盾ってやつだね!悪魔的視力で動きを盗み、脳ビームも含め連続攻撃を先読み回避。
避ければ避ける程増す盗みと癒しの力で
バラまいた収納の魔術カードの中へと脳ビーム・野球兵器・ボウリングピンを詰め込み盗って、欲張りに妨害支援。
音の誘惑。鬼さんコチラ音鳴る方へ。
万が一にも、かしこさヤラれちゃった悪魔達も音鳴る方へ。負傷は癒してあげるから構わずにタノしい集団突撃!敵を巻き込んじゃえ
「お待たせしましたアルテミシア様――ユニさんとウォルター、そしてブリュンヒルデさんのご協力により集まった魔王国の精鋭国民20名、参陣!」
「あら、フカヒレさん、ユニさん、ウォルターさん、良いタイミングです」
一通り悪魔達と共に『スーパー怪人軍団』を薙ぎ払っていたアルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)であるが、そこにフカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)がウォルター・ウェパル(船の悪魔の飛空駆逐艦・f34061)とユニ・バンディッド(贋作の悪魔・f31473)……アルテミシアの旅団である『魔王国』に所属する悪魔達が、キマイラフューチャー――つまり|盟主《7thKING》の元に推参した。
「来たよ魔王様!フカヒレさん、ウォルターさんもよろしくね!」
「フカヒレの兄貴に招集されてきました! ウォルター・ウェパルです!よろしくお願いします! アルテミシア様! ユニ様!」
早速ウォルターはデビルキングワールドの船の悪魔、すなわち魔界産まれのガレオノイドとして自身を飛空艇へと変貌。
そこにアルテミシア、フカヒレ、ユニに続いて精鋭の悪魔20名が乗り込んでいく。
「そろそろ前座を終えてキング・ブレインさんのところに行こうと思っていたところです……そちらの悪魔さん達は魔王国の臣民?」
アルテミシアは笑みを湛え、20名の悪魔に『大儀である』と誉の言葉を与える。
その様子を、他の悪魔達は見上げながら……
「あら、羨ましい?――良いでしょう。貴方達も我が魔王国の臣民におなりなさい!」
大盤振る舞いが、此処に発令された。
次々と22mのガレオンに乗り込んでいく悪魔達。
引き続き迫って来る脳属性ビームを相殺する事に専念する彼らによって『追加ユーベルコード』は対処された。
「では、わたくしはそろそろ決着をつけましょう」
「ええ、キング・ブレインに当代の魔王の威光を知らしめてあげましょう!」
そうして、アルテミシアが率いる『魔王国』によるオウガ・フォーミュラ親征が始まるのであった。
賢い(自己評価)自分には厄介なものとしてフカヒレは艦内に退避して脳属性ビームをやり過ごし、ユーベルコードの準備を整えていく四天王。
「……そう言えば、この飛空艇において脳属性ビームの判定って……」
「自分はあまり賢くはないので『天照甲』を前面に展開して脳ビームを防ぎます!」
ふとフカヒレの脳裏によぎった不吉な妄想に対し、ウォルターは魔力でビームシールドを展開するAPSの一種で『追加ユーベルコード』を対処。
「――絢爛たれ、金銀砂贋の装飾。金にして銀?どっちでもないよ、だってニセモノだもの。偽物砂金の悪魔、サギンちゃんはサギりたい」
そこにユニは『あらゆる物を模る、大量の偽物砂金「詐銀」』を散布し、金銀砂贋の造形装飾「絢爛装飾」の注目効果で他に抱えたユーベルコードの成功率を高めていく。
偽物砂金に内包されるユーベルコードは――戦場全体に『自身の回避率が10倍になる、狗盗の微風』を発生させることで、逃走と回避を触媒にする『儀式系盗賊魔術』の発動だ。
「――鬼だらけの戦場に、微風が吹き抜ける。狗盗の風車。北も南も。東も西も。巡り盗って嗤う、逃げるが勝ちさ」
所謂、回避盾……悪魔的視力で動きを盗み、脳ビームも含め連続攻撃を先読み回避し、微風の回復を味方に付与するユニ。
バラまいた収納の魔術カードの中へと脳ビーム・野球兵器・ボウリングピンを詰め込み盗る……『盗み攻撃』においては、欲張りに妨害支援をユニは可能とする。
「鬼さんコチラ音鳴る方へ――万が一にも、かしこさヤラれちゃった悪魔達も音鳴る方へ!」
そのユニの前線指揮によって戦闘不能となる悪魔の数は減り、相対的に『スーパー怪人軍団』の数は減り続けていく。
「野球兵器の強力さは油断できませんが、ユニ様の盗み技のおかげで気兼ねなく攻撃できそうです!」
魔界の溶岩を丸めて放つカノン砲艦載砲『大炎界』でガンガン攻撃を繰り出し、駆逐艦ボディでの体当たりで敵拠点である『キングブレインキャッスル』への道を切り開かんとするウォルター。
その様子に悪魔達も勝鬨を挙げて切り込みを開始していく。
「艦載していた悪魔の皆様! 切り込みをお願いします!」
「では、ダメ押しをしましょうか」
フカヒレは捧げる――600万相当の『|D《デビル》』……デビルキングワールドの通貨を。
ユーベルコード『|課金式 鮫召喚術《サモニング・シャークガチャ》』によりランダムな強さ・外見を持つ『魔界鮫族』の『ワルい鮫』が三体、召喚されようとしている――
「どんな魔界鮫が出て来るか僕にもわからないので、ボーリング怪人たちのボウリングピンで相殺するのは難しいでしょう!……本当に、何が出るかランダムですので」
そうボソッと言いながら600万相当の『|D《デビル》』が対価として消え去り……代わりに出現するのは『魔界鮫族』の『ワルい鮫』――!
「……ガトリング砲?」
「ガトリング砲が鮫についている……」
「チェーンソーじゃない分だけ、良かったとしましょう」
そう言って『スーパー怪人軍団』の放つ『脳属性ビーム』に対応しながらガトリング砲を浴びせていく『魔界鮫族』の『ワルい鮫』を見据えながら、三人の悪魔達は自分達の盟主へと視線を向ける――
「滅びをもたらす光を受けなさい――『|光神の再来《バルドル》』」
それはアルテミシアが『無敵の黄金竜』へと変貌し、範囲指定が精密に可能な『戦場全体に滅びを与える光』を放つシンプルかつ強力なユーベルコード。
戦場全体に『スーパー怪人軍団』だけを滅ぼす光が満ちていく――
「ふう、まぁこんなものでしょうか」
そう言って元の麗しい姿に戻るアルテミシア。
彼女の傍には猟兵の悪魔三人と、精鋭20名の悪魔、その後ろには先程『魔王国』の臣民となった悪魔達が控えている――
「では、参りましょう――このキマイラフューチャーのオウガ・フォーミュラと決着をつける為に」
優雅に『|7thKING《アルテミシア》』は臣民に告げ、先導するように『キングブレインキャッスル』の中を歩いていくのであった。
大成功
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第2章 ボス戦
『猟書家『キング・ブレイン』』
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POW : 侵略蔵書「スーパー怪人大全集(全687巻)」
【スーパー怪人大全集の好きな巻】を使用する事で、【そこに載ってる怪人誰かの特徴ひとつ】を生やした、自身の身長の3倍の【スーパーキング・ブレイン】に変身する。
SPD : 本棚をバーン!
【突然、背中のでかい本棚を投げつけること】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【リアクションをよく見て身体特徴】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ : 脳ビーム
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【脳(かしこさを暴走させる)】属性の【ビーム】を、レベル×5mの直線上に放つ。
イラスト:屮方
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アルテミシア・アガメムノン
【魔王国】アドリブ歓迎
さあ、最終決戦ですわね。
キング・ブレインさん、わたくしの魔王国が秘密結社ブレインごと貴方の野望を打ち砕きますわよ!
フカヒレさんの悪魔達への指揮、ウォルターさんの前線での奮闘。
ユニさんのUC発動などと合わせて『アルテミシアの翼』から羽型の魔力弾の豪雨を戦場全体に射出。(弾幕×範囲攻撃)
キング・ブレインと四天王にダメージを与えつつ、UC発動の仕込み。
しかる後に「さあ、最期です」と『天帝の審判』を発動。
戦場全体に全てを滅ぼす神雷を落して秘密結社ブレインに終焉を。
ユニ・バンディッド
【魔王国】アドリブ歓迎
悪魔のみんなも戦いやすい様に超速攻で盗ってくるよ、魔王様!フカヒレさん、あとのことはうまく利用してね!参謀さん。
|ウォルターさん《盾》と共に悪魔的視力で動きを盗み先読み回避に、空飛ぶ金貨達を足場に蹴っての空中戦!…から【バンディット】発動。
活動限界10秒の制約を代償に超神速化し、盗みの穿手!連続にしてその超神速は同時範囲攻撃!この10秒間で腱や武具の留め金等の「カナメ」をアレコレ抜き盗って|解体《バラ》すよ!盗ったものは収納の魔術カードの中へと詰め込み、再生や再構成するまでの間は無力化しチャンスを掴み盗っちゃえ。
(10秒後)いたたたー!?あちこちいたい!?(血の涙も流れ)
フカヒレ・フォルネウス
【魔王国】アドリブ歓迎
僕も四天王の一人として負けられません。
この場に集まった多くの悪魔たちを指揮して、集団戦と行きましょう!
お前たち!
うら若き少女たち(ユニさんとウォルター)が先陣を切っているのです!
漢気を見せてみなさい!
魚鱗の陣(ボーリング)や方陣(野球の)を駆使して、ウォルターがまとめて吹き飛ばしやすいように四天王をじわじわとキング・ブレインの近くへ誘導しましょう。
そしてユニさんが血を流して作ったチャンス、見過ごしはしませんよ。
《鎖鮫》を召喚し、戦場を覆う魔力弾や金貨の合間を縫って放ち、キング・ブレインを拘束させてもらいます。
鮫の牙から逃れられるものではありません。今です、アルテミシア様!
ウォルター・ウェパル
【魔王国】アドリブ歓迎
今回は屋内戦闘なので人型形態で挑ませていただきます!
ユニ様や他の悪魔の皆さんと共に、後衛を守るべく前線を構築しま……少女!?(←男です)
キング・ブレイン様と四天王様、複数相手というなら範囲攻撃が効果的ですね!
『ガレオンアーマー』の防護性能を頼りに『厳堅杖』を構えて、突撃します!
ワイルドアサルト!
ユニさんが動きやすくなる盾役(囮)も兼任して、背中から生やしたロケットエンジンの駆動力で自分自身を武器として射出します!
手あたり次第に敵を吹き飛ばしましょう!
上手く壁に|ぶつける《ノックバックする》ことができれば、フカヒレの兄貴の拘束やアルテミシア様の必殺UCを当てやすくなるかと!
「さあ、最終決戦ですわね――キング・ブレインさん、|わたくし《7th KING》の『魔王国』が『秘密結社ブレイン』ごと|貴方《4th KING》の野望を打ち砕きますわよ!」
凛然とした声でアルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)はキマイラフューチャーのオウガ・フォーミュラ『キング・ブレイン』へと宣する。
傍に控えるはユニ・バンディッド(贋作の悪魔・f31473)、フカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)、ウォルター・ウェパル(船の悪魔の飛空駆逐艦・f34061)の三名の猟兵、精鋭たる『魔王国』の悪魔20名、そしてこの戦いで『魔王国』に所属した悪魔達――
「悪魔のみんなも戦いやすい様に超速攻で盗ってくるよ、魔王様!」
「僕も四天王の一人として負けられません――この場に集まった多くの悪魔たちを指揮して、集団戦と行きましょう!」
「今回は屋内戦闘なので人型形態で挑ませていただきます!」
それぞれユーベルコードや所持するアイテムを駆使し、オウガ・フォーミュラ『キング・ブレイン』のユーベルコードに対処していく三人。
絶対先制攻撃権を有していないとはいえ、彼を護衛する四名の怪人――『日直式キング・ブレイン四天王』が『キング・ブレイン』を護衛している。
「フカヒレさん、あとのことはうまく利用してね!参謀さん!」
「ユニ様や他の悪魔の皆さんと共に、後衛を守るべく前線を構築します!」
「ええ――お前たち!うら若き少女たちが先陣を切っているのです!漢気を見せてみなさい!」
「少女たち!?」
フカヒレの激励に思わず反応するウォルターであったが、其れよりも迫り来る侵略蔵書「スーパー怪人大全集(全687巻)」によるユーベルコードを迎撃する方が先だ。
飛空艇の外装と同じ材質の、堅牢な鎧――飛空艇時には装甲と化しているその防具を以て『スーパーキング・ブレイン』に変身したオウガ・フォーミュラの攻撃をウォルターは受け止めていく。
「キング・ブレイン様と四天王様、複数相手というなら範囲攻撃が効果的ですね!」
反撃としてユーベルコード『ワイルドアサルト』――『自身を武器として扱いロケットエンジンで超加速した武器を振るう』事で近接範囲内の存在を吹き飛ばし、行動不能とする技を繰り出して『スーパーキング・ブレイン』に攻撃を叩き込む船の悪魔。
ユニが動きやすくなる盾にして囮として、背中から生やしたロケットエンジンの駆動力で自分自身を武器として射出する形で『ワイルドアサルト』を放っていく。
「――零れ落ちる金。眩き贋金。燻む黄金。もはや真贋は問わず。奔れよ。盗れよ。あらゆる金を諸手に、全てを掠め盗れ」
故に『空飛ぶ金貨達』を足場に蹴っての空中戦を仕掛け、機を窺っていたユニはユーベルコードの発動準備に取り掛かる。
具象化するユーベルコードの名は『バンディット』――超神速化と共に活動限界10秒の制約を代償として、136回まで複数同時に盗む、盗賊魔術を籠めた近接攻撃を繰り出し連続攻撃する魔術系ユーベルコードだ。
「――盗みの穿手!」
最早その速度は『時が静止した世界』で動いているかの如く。
10秒間で腱や武具の留め金等の「カナメ」をアレコレ抜き盗り――|解体《バラ》していく。
「盗ったものは収納の魔術カードの中へと詰め込み、再生や再構成するまでの間は無力化しチャンスを掴み盗っちゃえ!」
「む!これは……本棚の金具が奪われているではないか!」
ユーベルコード『本棚をバーン!』を発動する為の触媒とも言える『背中のでかい本棚』を半ば解体され、ユーベルコードの一つを機能不全状態へと陥らされた『キング・ブレイン』であるが、しかし即座に『脳ビーム』を放って牽制し距離を取る。
「――いいえ、三手遅い」
「!?これは――」
「ウォルターがまとめて吹き飛ばしやすいように、四天王をじわじわと……キング・ブレインの近くへ誘導したのです」
後退した直後、オウガ・フォーミュラは直ぐ傍に四天王が全員いる事に気が付く。
「これが『7th KING』代表者の直属たる猟兵か……!」
「ええ、貴方のカリスマ性を利用させてもらいました――鮫の牙から逃れられるものではありませんよ」
戦場を覆う魔力弾や金貨の合間を縫って放ち、迫り来るは『|鎖鮫《チェインシャーク・リストレクション》』――
マッハ10を超える速度で飛翔する鎖鮫が虚空から出現し、噛みつきと鎖の身体で巻き付くことで『キング・ブレイン』を拘束しようとする――
「今です、アルテミシア様!」
「いたたたー!?あちこちいたい!?」
ユーベルコード『バンディット』の反動で行動不能となったユニを抱え、フカヒレはウォルターの傍に。
もうすぐ、彼らの主がユーベルコードを解き放つのだ。
「上手く自分がアルテミシア様の必殺UCを当てやすくします!」
「大儀ですわ――さあ、最期です」
アルテミシアは自身の黄金に輝く光の翼から羽型の魔力弾の豪雨を戦場全体に射出し、オウガ・フォーミュラと四天王を足止め。
そのままユーベルコードを起動させていく――
「貴方はもう終わっているのです」
終わりの言葉は既に、告げられた。
背中から飛ばした魔力の羽は、戦場全体に魔法陣――いや、一種の結界として構築されている。
かの結界が成すは――
「『|天帝の審判《ゼウス》』」
敵味方を判別する全てを滅ぼす神雷。
ここに終焉は齎された。
神雷によって『秘密結社ブレイン』は構成員諸共、終焉を――
「何ともはや……」
「――いきなさい。君達が生きている限り、『秘密結社ブレイン』は終わらない」
――四天王と生き残っていた『スーパー怪人軍団』に降り注ごうとしていた神雷を、この男は自分の身に引き受けた。
故に致命傷だが……
「吾輩にも……意地があるのでな……」
最後に残った己の侵略蔵書『スーパー怪人大全集(全687巻)』を駆使し『秘密結社ブレイン』の構成員の生き残り全員をキマイラフューチャーのどこかに転移させた後、役目を果たした『キング・ブレイン』は倒れこむのであった――
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 日常
『キングブレインキャッスルの最期』
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POW : 相手の強さを讃えて行く
SPD : 少しでも長く話せるよう工夫する
WIZ : デビルキングワールドの話を土産に聞かせる
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アルテミシア・アガメムノン
【魔王国】
ほほほ、大・勝・利!
さあ、シリアスはおしまいです。キャッスルが自爆するまでの僅かな時間ですが、偉大なる先達、キング・ブレインさんをタノしく送る会を開催いたします!
(ということで短い時間ですが一章から協力してくれて魔王国の一員となった悪魔達また援軍としてフカヒレさん達が連れてきたもともと魔王国の臣民である悪魔達と共にお別れ会です)
さあ、時間がありません。パパパっと準備しますわよ!
あ、功労者さんたちはくつろいでお待ちくださいな。
ユニさんも安静にね!
(魔女の『欲望具現術』で瞬時にいろいろと具現化)
さあ、皆さん、グラスは持ちました?
はい、キング・ブレインさんも! それでは乾杯!!
ユニ・バンディッド
【魔王国】アドリブ歓迎
いたっ!?いたたっ!?あ、回復ありがとう…フカヒレさん(それでも代償は代償。癒し切れず)
あ、はは…キング・ブレインさんの|カッコよさ《シリアス力》にあてられて柄になくついね。魔王様。
元々悪魔さん達は「タノしい暮らし」のために加勢してくれたんだっけ?それなら最後はタノしく見送りたいな!うんうん、お酒は二十歳からだよね!(ユニは十八歳)
もー!|おじいちゃん?《キング・ブレイン》そんなに肩肘張ってないで、最後ぐらいタノしくいこうよ。ね?|おねにいさま?《ウォルターさん》いたっ!?
…いたたっ!?ちょ、そーっと!?ごめんて!?優しく扱ってー!?(騒ぎや飛行の振動が代償に響いて)
フカヒレ・フォルネウス
【魔王国】アドリブ歓迎
この戦い、僕たちの勝利だ!
まずは《白燐鮫》を召喚してユニさんの治療を施しましょうか。
勝利の喜びを分かち合うのにダウンしていては勿体ないですからね。
お別れ会というのであれば、タノしく盛り上げましょう!
『焔白鮫』や『刀自鮫』のような群体を召喚して会場を華やかに彩りますよ。
キング・ブレイン、貴方は強かった。デビルキングワールドの住民として、誇らしいです。
ええ、乾杯!
(しかし、代償の痛みにユニさんが痛がってると、癒やし切れなかった白燐鮫から僕が敵対者認定されて不幸が降りかかりそうな気がしますが……ははは、まさかそんなことは)→(そのフラグは帰りの船で降りかかるのであった)
ウォルター・ウェパル
【魔王国】
皆様、見事な大活躍でした! お疲れ様です!
アルテミシア様の大魔法! フカヒレの兄貴の指揮! そしてユニ様のバンディット! とてもかっこよかったです!
もちろん、キング・ブレイン様も立派なお姿でした!
送別会の準備、手伝わせていただきます!
自分のガレオン倉庫にはいろいろと貨物を積んでいますので……はい! 魔王国名産のノンアルコールジュースを配布します!
どうぞです!(グラスに注いで、敵味方全員に配膳します)
脱出する際には《ガレオン・チェンジ》で飛空艇状態になって皆様をお連れするので、いっぱいタノしんでください!
ユニ様のダメージに響かないよう安全運航を務めさせていただきま……おねにいさま!?
「ほほほ、大・勝・利!」
完膚なきまでに完全勝利を成し遂げたアルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)率いる『魔王国』。
これにてキマイラフューチャーのオウガ・フォーミュラを巡る戦いは終結――
即ち、シリアスの臨終だ。
「と、いう訳で……キャッスルが自爆するまでの僅かな時間ですが、偉大なる先達、キング・ブレインさんをタノしく送る会を開催いたします!」
「はい、ありがとうございます。吾輩も『4th KING』としてオブリビオンの宿痾以前に後進の悪魔達が『ワルく』あるよりも『タノしく』暮らせる魔界が訪れて非常に嬉しいです」
すっかり送別会ムードの『キングブレインキャッスル』……自爆するまでの間、キマイラフューチャーに転移してきて『魔王国』の住人となった悪魔や、元々『魔王国』の精鋭であった悪魔達が飾り立てをしている。
ちなみにコンセプトは『自爆機能で綺麗に吹っ飛んでも寂寥感が無い様に』、だそうだ。
「さあ、時間がありません。パパパっと準備しますわよ! あ、功労者さんたちはくつろいでお待ちくださいな。ユニさんも安静にね!」
「この戦い、僕たちの勝利だ!……その前にユニさんの治療を」
飾りつけを部下に指示した後、フカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)はユーベルコードの反動で負傷したユニ・バンディッド(贋作の悪魔・f31473)の治療に取り掛かる。
「いたっ!?いたたっ!?」
「治療して差し上げましょう。大丈夫、不幸は敵が持っていきますよ」
「あ、回復ありがとう……フカヒレさん」
対象を治療する、ゆるキャラ『白燐鮫』によって傷が癒されていくユニ。
それでもユーベルコードでの代償である負傷だ。簡単には癒えはしない。
「皆様、見事な大活躍でした! お疲れ様です! アルテミシア様の大魔法! フカヒレの兄貴の指揮! そしてユニ様のバンディット! とてもかっこよかったです!」
そこにウォルター・ウェパル(船の悪魔の飛空駆逐艦・f34061)が料理を乗せたトレイを持ち出してユニとフカヒレに差し出す。
コンコンコンで出てきた豪華料理を前に、フカヒレもユニも顔を緩める。
「もちろん、キング・ブレイン様も立派なお姿でした!」
「ああ、貴様も大変立派でしたよ」
賞賛の声に対してウォルターの奮闘ぶりを褒め称える『キング・ブレイン』。
そうする間にも、パーティー会場は整っていく――
「送別会の準備、手伝わせていただきます! 自分のガレオン倉庫にはいろいろと貨物を積んでいますので……はい! 魔王国名産のノンアルコールジュースを配布します!」
飛空艇状態の時の倉庫に直通しているバックパックからノンアルコールジュースを取り出し、一人一人のグラスにジュースを注ぐウォルター。
やがてコンコンコンからも料理以外の物資が生み出され、この世界を侵略しようとした『キング・ブレイン』の送別会を彩っていく――
「どうぞです!」
「大儀です……さあ、皆さん、グラスは持ちました?」
魔王にして魔女であるアルテミシアは自身の『欲望具現術』で瞬時にいろいろと具現化し、パーティー会場の飾りつけの締を執り行った。
これより、自爆寸前の『キングブレインキャッスル』で『キング・ブレイン』の送別パーティーを実施する。
「はい、キング・ブレインさんも! それでは乾杯!!」
『『『カンパーイ!』』』
そうして始まる送別パーティー。
コンコンコンにウォルターの倉庫から直通して取り寄せた物資、アルテミシアの『欲望具現術』で作り出した物等でパーティー会場には色々とタノしく過ごせる物が盛りだくさんだ。
「元々悪魔さん達は「タノしい暮らし」のために加勢してくれたんだっけ?それなら最後はタノしく見送りたいな!うんうん、お酒は二十歳からだよね!」
「うんうん、吾輩もこの光景を胸に抱いて逝けるというなら、本望かもしれん」
「もー!|おじいちゃん《キング・ブレイン》? そんなに肩肘張ってないで、最後ぐらいタノしくいこうよ。ね?」
「キング・ブレイン、貴方は強かった。デビルキングワールドの住民として、誇らしいです。ええ、乾杯!」
そうしてユニは『キング・ブレイン』の肩をほぐし、フカヒレは自慢の鮫魔術で様々な飛翔する鮫を呼び出していく。
その様を見て、かのオウガ・フォーミュラは報われた表情を浮かばせていた――
「と、そろそろ時間ですな……」
「ええ、タノしい時間は一瞬ですね……それでは、最後に集合写真を撮りましょうか!」
そう言ってアルテミシアと『キング・ブレイン』……二人のデビルキングは悪魔達に指示を出して集合写真を撮影。
確認した後、ウォルターの飛空艇モードに乗り込んで脱出する。
「さぁ、行こう|おねにいさま《ウォルターさん》?」
「ユニ様のダメージに響かないよう安全運航を務めさせていただきま……おねにいさま!?」
「全く……『キング・ブレイン』。相対出来て良かったです」
「ええ――最後に、友誼と誓いの握手を」
「ああ――『六番目の猟兵』、その意味を知れた時……貴様らが『タノしく』在れる事を信じ、祈らせてもらう」
アルテミシアと『キング・ブレイン』は握手を交わし――手を振りながら飛空艇で脱出するのであった。
「いたたっ!?ちょ、そーっと!?ごめんて!?優しく扱ってー!?」
「も、申し訳ありません!」
「(しかし、代償の痛みにユニさんが痛がってると、癒やし切れなかった白燐鮫から僕が敵対者認定されて不幸が降りかかりそうな気がしますが……ははは、まさかそんなことは)」
直後に『キング・ブレイン』からのお土産の下敷きになるフカヒレ。
だが安心せよ、デビルキングワールドの悪魔は頑丈であり、その猟兵であるフカヒレは更に頑丈だ。
「全く……あら?」
そんな三人の様子に笑みを浮かべていたアルテミシアだが、ふと懐に何かが入っている感覚を覚える。
取り出すと、それは四つの『宝珠』であった――
「……吾輩の力を込めた『宝珠』、形になると良いのだが。あれは『ガチデビル』のユーベルコードであるしなぁ……」
そう言って一人残った『キング・ブレイン』は、空を見上げながらデビルキングワールドとそこに住む悪魔へと思いを馳せる。
「……大丈夫であろう。何せあの『ガチデビル』を生き残った果てが彼らなのだから」
だから『骸の海』や『六番目の猟兵』の意味……それらを知っても、依然として『タノしく』在れる。
そんな確信を抱いていた。
「すまんな、皆……だが、布石は打っておいた……『オブリビオン』としてではなく『デビルキング』として、だけどな」
アルテミシアの懐に入れた『宝珠』を思い浮かべながら、同じ『猟書家』の仲間に詫びる『キング・ブレイン』。
……そろそろ、自爆の時が来たようだ。
「ああ――タノしかったなぁ」
爆破シーケンスが進められる自分の城の中で、彼は――『4th KING』にして『猟書家』のキマイラフューチャーを担当するオウガ・フォーミュラでもある男は、確かに自分の『答え』を見出した。
「――行こう、残酷なまでに美しい世界の為に」
起爆。
その余波に飲み込まれながら、一人の悪魔は……確かな手ごたえと共に充足感を抱いて――
大成功
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