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闇の救済者戦争⑲〜リリカル

#ダークセイヴァー #ダークセイヴァー上層 #闇の救済者戦争 #五卿六眼『紋章つかい』

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#五卿六眼『紋章つかい』


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●|五卿六眼《ごきょうろくがん》『紋章つかい』
 力なき正義は無力。だが、意志無き力はただの悪だ。
 意志の力だけが、人を『英雄』にする。
 だから俺は紋章を創る。正しき意志を持つ者に、相応しき力を与える為に!

 とはいえ、まだまだ紋章は研究不足。人は未だ装着には耐えられない。
 そんな訳で、今はもっぱらオブリビオンに紋章を与えているが……。
 まあ、オブリビオンにも英雄は居るかもしれないからな。もし居なくとも、将来的に紋章を装着できる人が現れれば、紋章オブリビオンなど容易く蹴散らしてくれるだろう。

 さて、吸血鬼共に次の材料を集めさせよう。オブリビオン10体、魂人500人もあれば足りるかな。
 ……なんと、猟兵が近くまで来ているのか?
 丁度良い! 正義を知る彼らは喜んで検体になってくれるだろう。頼みに行ってこよう。

●案内
 そやつの言い分は歪んでいるのだと終夜・嵐吾(灰青・f05366)は告げる。
 オブリビオンを強化する寄生虫「紋章」の生みの親にして、ダークセイヴァーの真なる支配者「|五卿六眼《ごきょうろくがん》」の一柱である『紋章つかい』。
 それは、「正しき意志の持ち主に紋章を渡し、英雄にする」という目的の為に非人道的な実験を繰り返す、正真正銘の鬼畜なのだと嵐吾は告げる。
「自分が正しいと疑っておらず、わしら猟兵は自分に賛同し検体になってくれると心から信じておるんじゃよ。ちなみになってくれん猟兵は正義じゃないという」
 まぁどう考えてもおかしいのはあちらじゃと嵐吾は言う。
 そして、この『紋章つかい』は、「欠落」は健在しているが、能力を紋章作成に特化しているので無敵能力は無いのだという。
 しかし、紋章つかいはその場で複数の紋章を肉体に埋め込み、「装着変身」を発動する。
「紋章をひとつずつ撃破することもそれではできんし、場合によっては他の|五卿六眼《ごきょうろくがん》を凌ぐシンプルな強さを誇ってしまう」
 じゃが、これに対抗する術はあると嵐吾は言う。
「それはそのへんに無造作に放置された紋章の失敗作を手に取って、こっちも装着変身するんじゃよ」
 そうなることで、同等の力を手に入れ戦いを拮抗させることができるだろう。
「もしかしたらごりごりの装甲のようなものを纏う姿になるかもしれんし、なんか変わった格好になるかもしれん。それは装着してみんとわからんと思う」
 装着して、戦う。同等の力をもてば、押し切ることはできるじゃろうと嵐吾はいって手の内のグリモアを輝かせる。
 猟兵たちを戦いの場に送るために。


志羽
 御目通しありがとうございます、志羽です。
 詳細な受付期間については【マスターページ】【シナリオ上部のタグ】で案内しますのでお手数ですが確認お願いいたします。
 プレイングが送れる限りは送って頂いて大丈夫ですが、すべて採用となるかどうかはわかりません。
 オーバーロードの場合、いつでも、送れる限りは送っていただいて大丈夫です。

●シナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「闇の救済者戦争」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●プレイングボーナスについて
 プレイングボーナスは『「装着変身」を行い、敵と同等のパワーアップを得る。』です。

 自由に指定OKです。
 冒頭に以下の記号があると、以下の通りになります。失敗作なので見た目を上手に作るのを失敗したんだと思います。
 ✨パンツ一枚になります。女性は胸も隠れます。パンツについては指定しても、お任せでも。
 えっちな感じにはなりません。健康的にパンイチです。
 ❤️メイド服になります。男女関係なくメイド服です。どんなデザインかは指定しても、お任せでも。
 ⭐️ランダムでお任せになります。無難になるか、大暴れになるかはその時のノリです。

●お願い
 グループ参加などの場合は、ご一緒する方がわかるように【グループ名】や【ID】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。
 プレイング受付についてはマスターページの【簡易連絡】にて案内いたします。
 受付期間外に送って頂いたプレイングについてはお返しします。受付期間中であれば再送については問題ありません。
 また、団体さんについては人数によってはお返しとなる可能性がありますのでご了承ください。

 以上です。
 ご参加お待ちしております。
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第1章 ボス戦 『五卿六眼『紋章つかい』』

POW   :    紋章正拳
【「番犬の紋章」を拳に装着しての正拳突き】が命中した部位に【紋章つかいの正義】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
SPD   :    紋章連脚
【「不死の紋章」を脚裏に装着しての飛び蹴り】【「辺境伯の紋章」を膝に装着しての膝蹴り】【「殺戮者の紋章」を爪先に装着しての連蹴り】で攻撃し、ひとつでもダメージを与えれば再攻撃できる(何度でも可/対象変更も可)。
WIZ   :    紋章断罪翼
自身が装備する【「月の眼の紋章」を両翼に装着した漆黒の翼】から【細胞破壊光線】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【肉体宝石化】の状態異常を与える。

イラスト:レインアルト

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

オリヴィア・ローゼンタール

検体になんてなるわけがないでしょう、我々は戦いに来たのです
……まるで話が通じない、「欠落」しているのは対話能力では?
ともあれ実力は本物
虫は苦手ですが、アポカリプス・ランページでの偽神化と同じく、敵と同じ力を宿し…………な ん で 服 が 消 え る ん で す か ! ?

一瞬狼狽えるものの、すぐに【集中力】を取り戻す
強化された【視力】で研究者の割りに達者な格闘能力を【見切り】、聖なる風を纏う【優駿疾駆】で回避力を4倍化して躱す
【功夫】の身のこなしで【受け流し】つつ、【怪力】で【カウンター】の蹴撃を叩き込む!
ありとあらゆる配慮が欠落していますね!!



 猟兵がきた――!!
 紋章つかいは喜悦にみちた表情で迎える。
 だが、オリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)はもちろん、協力などするつもりはない。
「検体になんてなるわけがないでしょう、我々は戦いに来たのです」
「そうか、戦闘の中で俺に示すということだな。それもよいだろう」
 まるで自分の良い様にかみ砕いて理解する。
 オリヴィアはじっとりした視線を向けて。
「……まるで話が通じない、「欠落」しているのは対話能力では?」
 それならこれ以上の会話は無用だろう。相手は紋章を纏い自分よりも力量は上。
 どんなに話が通じなくても、実力は本物であることはわかる。
 オリヴィアはそのあたりに転がる紋章をちらりと見やった。
「虫は苦手ですが」
 手近にあった紋章を掴む。それだけで、紋章つかいはわくわくといった表情だ。
 その様にまた苦いものを感じながらも、オリヴィアは動く。即座に近くに在る紋章を握って。
「アポカリプス・ランページでの偽神化と同じく、敵と同じ力を宿し」
 そして、それを装着――したと同時に、はじけ飛んだ。
 服がきらきらの虹色の粒子になって、跡形もなく。
「…………な ん で 服 が 消 え る ん で す か ! ?」
 瞬きが一回、二回。自分が来ていたシスター服が粒子になってはじけ飛んだ。
 装甲のようなものを纏うかと思っていたら服がはじけ飛んで、下着姿。シスター服モチーフなのか、黒をベースに白でラインが入る。フリルやレースの類はなくシンプルなのになんだかオシャレ感があるのがなんとも言えない。
 突然の事にオリヴィアは一瞬狼狽する。なんで、なんで下着!? と。けれどすぐに集中力を取り戻し、聖なる風を纏って迫る紋章つかいに対応する。今は戦っているのだとすぐさま己を取り戻して。
「それは失敗作の紋章、まぁそのようなことになることもあるだろうが……しかし、秘めた力はどのようなものか、みせてくれ」
 紋章使いは、紋章を装着してオリヴィアへと飛び掛かる。飛び蹴りで距離を詰め、そのまま膝蹴り。そして爪先使っての連蹴り――しかし、オリヴィアの瞳はその動きを捉えて、見切る。
 風を纏うオリヴィアは功夫の身のこなしで回避し、銀の髪をなびかせた。
「おお、回避が上手い……!」
 そしてその動きに、紋章つかいは感嘆の声を零す。
「じゃあ次は、攻撃力を知るといいわ!」
 その体でと、距離詰めてきた紋章つかいへとカウンターの一撃。
「ありとあらゆる配慮が欠落していますね!!」
 怪力を以てふりぬかれたその脚が紋章使いの体の中心を射抜いて吹き飛ばす。
 それはもう、こんなことになったのは失敗作をつくった紋章つかいが悪いというように。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルキヴァ・レイヴンビーク


HAHA! Don't worry, I'm wearing!!
この鴉のエクスカリバーを見せずに済んだのはHAPPYデシタ
英国紳士として身嗜みは大切デスから、ええ
(※変態と言う名の(略

正拳突きは甘んじて受けマショウ
痛みは快感、ゾクゾクしちゃいマス
ほぼ全裸の割にボディの防御増してるのはこのパンツのお陰デショウか
にしてもユー、頭脳派の様でなかなか脳筋デスね…?

更なる変身を
UCで巨大な鋼の大鴉に
いつもより|装甲《アーマー》感マシマシで一鳴き
闇のレーザーブレスぶっ放しマスよ!

この鴉、実は正義も悪もどうでも良いのデス…所詮鳥デスから
だがアナタ方の行いは自然の理を乱してマス
それが気に入らないだけデスよ



 そのあたりにあった紋章を適当に掴んで、そして装着――ルキヴァ・レイヴンビーク(宵鳴の瑪瑙・f29939)はきらきら輝く粒子に包まれて、どんな格好になるのでショウとわくわく。
 しかし、どんな格好以前に服がきらきら輝きながらはじけ飛んだ。
 晒される胸板。そして素足――だがしかし、ルキヴァはいきなり服がはじけ飛んでも動揺などなく。
「HAHA! Don't worry, I'm wearing!!」
 服がはじけ飛んでも、そこには漆黒に近い烏色の、ブーメランパンツがあった。
 わずかに艶やかな光沢があり――ぴしっと体に沿うパンツ。
「この鴉のエクスカリバーを見せずに済んだのはHAPPYデシタ」
 英国紳士として身嗜みは大切デスから、ええと、ルキヴァはしれっと紡ぐ。
 服が脱げたっていいじゃない。そしてパンイチでも、センシティブなあれそれは守られているのだから、問題なんてない。
 そして変態という名の以下略であるのだから、断じてこの現状、何も問題はないのだ。
「ほう……またも装甲などなき紋章を……猟兵とやらは肉体美に秀でているのだろうか」
 などと紋章つかいは言いながら紋章をその拳に装着してルキヴァへと向かう。
「正拳突きは甘んじて受けマショウ」
 その拳を、両手広げてさぁドウゾとばかりにルキヴァは待ち構える。
 紋章使いの拳がその腹筋の真ん中を貫くように打ち込まれた。流し込まれる力と共に起こる爆発――ルキヴァはそこに確かに痛みを感じて、口端をあげる。痛い、しかしそれは――
「痛みは快感、ゾクゾクしちゃいマス」
 たが服も着ていない、装甲もあるわけでもない。それでも思ったよりも痛みがない。
「ほぼ全裸の割にボディの防御増してるのはこのパンツのお陰デショウか」
 そう言いながら、拳受けた場所をさすり。
「にしてもユー、頭脳派の様でなかなか脳筋デスね……?」
 ルキヴァは笑って、次はワタシの番と告げる。
「我が翼、鋼鉄の砦となりマショウ!」
 その姿は変じる。鋼の羽毛に覆われた強靭で巨大な大鴉へと。姿変わりながら感じるのは、いつもよりも装甲が厚く硬くなっているような、そんな感覚。
「紋章を得て、さらに変化するとは……猟兵とは興味深い!」
 紋章使いが一体どのようにと興味深そうに見つめる中、ルキヴァはその嘴を開く。
 一鳴き――そして闇の力をくちばしに集えてレーザービームとして紋章使いへと向ける。
 すばらしい威力と紋章つかいは笑ってそのレーザービームを真正面から受ける。ダメージはあるものの、紋章で強化されたその身には決定打とはならぬよう。
「やはり持てる力は正しき意思をもって振るわねばな」
「この鴉、実は正義も悪もどうでも良いのデス……所詮鳥デスから」
「正義も悪もどうでもいい!? 英雄になろうと思わないのか、俺ならそうできるぞ」
 その言葉のなんと傲慢なことか。だが、とルキヴァは続ける。
「アナタ方の行いは自然の理を乱してマス」
 それが気に入らないだけデスよと、己の気持ち一つなのだと告げて。
 紋章つかいはわからないと言う。紋章をもって英雄を生み出す。そのための検体であれば光栄なことであろうと。
 そう思っているのは紋章つかいだけだろう。
 ルキヴァはお話が通じ間せんネと、羽ばたいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サーラ・ビアンコ
⭐️
人じゃ無ければ英雄にはなれんのかのぅ
猫はダメじゃったか
妾は猫で賢者であるが、英雄になるべきものは力では無く正しき心が大事だと思うのじゃ
即ち、貴様の言う事は間違っておる!
心無き力は正義とはならん
検体になどされてたまるかなのじゃ
手近な所からぺいっと紋章を拾い上げて装着
変身、なのじゃ!

変身しながらもそのまま走って不意打ちで足を払い、連続攻撃を続けさせないように
何せ一撃でも喰らったら妾吹っ飛んでしまうからの
身体の小ささを活かして近寄れたならそのまま足でも翼でも届く辺りをがぶっと
貴様が!検体等と言わなくなるまで!噛むのを!止めないっ!
とりあえず剥がされるまでがぶがぶがじがじと齧り倒す



 紋章つかいは、猟兵は検体にはなってくれないのかと僅かにテンションを落としていた。
「英雄となるもののためだというのに」
「人じゃ無ければ英雄にはなれんのかのぅ」
 サーラ・ビアンコ(La fanciulla del gatto・f27059)はそんな紋章つかいへと問い掛ける。
 すると紋章つかいは、猫かと零す。猫では――英雄には足りないと首を振る。
「猫はダメじゃったか」
 けれどサーラにだって言い分はある。なぜならサーラはただの猫ではない。
「妾は猫で賢者であるが、英雄になるべきものは力では無く正しき心が大事だと思うのじゃ」
「ほう……ふむ、猫も可能性はないかもしれない。猟兵ではある、検体としてはありか。しかしまだ何か言いたそうだな?」
 言ってみるがいいと紋章つかいは言う。サーラは、では言わせてもらうとしゅたっと前にたって。
「即ち、貴様の言う事は間違っておる! 心無き力は正義とはならん」
 検体になどされてたまるかなのじゃとぺいっと紋章を拾い上げるサーラ。
「おお、猫が紋章を!」
 紋章を猫がつかう。それはそれで紋章つかいにとって興味があるようだ。使うのを待っているのは癪なのだが、紋章つかいにこのままでは勝てない。
「変身、なのじゃ!」
 きらきらの輝きに包まれてサーラの身を装甲が追おう。
 その毛色のような白き輝き。脚を白銀の装甲が覆い、その足先は爪のようなものが鋭く煌めく。そして尻尾の先ではしゃらりとチェーンの軽やかな音が弾ける。
 己の身を覆う装甲は邪魔にはならないものだ。それに爪配力が増しているようとサーラはそのまま走りこむ。
「その力、俺が試させてもらおう」
 紋章つかいはサーラへとその足へ紋章つけて向かう。だが、サーラは走ってその足を払う。
「一撃でも喰らったら妾吹っ飛んでしまうからの」
 攻撃はさせないとサーラは動く。身体の小ささを活かして近寄って。蹴り飛ばされそうになったらひゅっと避けて。
 己の持つ素早さがいつもよりも底上げされている気がする。
 これが紋章の力かのと思いながらサーラは仕掛ける。
 丁度、その大きな羽根の死角となったか。後ろから回り込み、その小さな牙を、その装甲の爪を突きたてしがみ付き突きたてた。
「貴様が! 検体等と言わなくなるまで! 噛むのを! 止めないっ!」
 がぶがぐ、かじかじ。
 背面から翼に飛びつき、牙を立てる。そのまま、よじ登りながら噛みつきまくり、その威力はあがっていく。
 紋章つかいは、ええいどこにいるとその手を伸ばしはがそうとするがなかなか捕まらない。
 それでも、翼の上の方に辿り着いて、うっかり手の届く場所に昇ってしまったサーラ。
 そこか! と首根っこを掴まれぽいっと投げられる。
 けれど、ふんすと鼻息ひとつして着地。気が済むまで齧ってやったのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鵜飼・章
⭐️
やあ…ある意味僕とキャラが被っている人
きみを見ていると僕が頭を過るって
皆に言われたから記念に来たよ
流石に失礼だよね

それはそれとして
欲しいな…欲しいな…
その紋章欲しいな
実は前から欲しかったんだ
ぜひ下さい

僕の審美眼をもってすれば
失敗作の中からまだ上質な品を
選ぶ事ぐらいはできる
はあ…
没個性の極みだから大体何でも似合ってしまう…
これ程退屈な事ってないよ

正義とかちょっと無理だし
凄くネガティブな空気を発して対抗しつつ
逃げ足を使って攻撃は受け流そう
こちらの攻撃はもちろん
カブトムシの紋章でパワーアップしたカブトムシだ…
変身するのは僕だけとは言ってないよ

きみなら同意してくれるよね
やっぱりカブトムシって…最強



 検体となるであろう猟兵がまたひとり。ようこそ俺のもとへと両手広げて待ち構える。
「やあ……ある意味僕とキャラが被っている人」
 鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)はそんな紋章つかいに軽く手をあげて、挨拶ひとつ。
「猟兵よ、俺の検体となりにきてくれたのだろう? 俺はわかっているぞ、さぁどの紋章がいいだろうか」
 と、一人で言いたいことを言いつづけ自分の世界に没頭する紋章つかい。
 そんな姿に章は首をひねる。紋章つかいの彼――彼と僕はどう見てもまったく似た所なんてないと思うのだけどと。
「きみを見ていると僕が頭を過るって皆に言われたから記念に来たよ」
 流石に失礼だよねと章は言う。
 そんな言葉も聞き流して、この紋章はと説明をすべらかにしている紋章つかい。そして章も、聞いてないことは別になんともなく、それはそれとしてとじぃと紋章を見詰める。
「欲しいな……欲しいな……」
 その紋章欲しいな、と見詰める。紋章つかいの持つ数々の紋章。その中にも特に目をひくのはカブトムシの紋章。
「実は前から欲しかったんだ、ぜひ下さい」
 きらきら輝く瞳で、真正面からしゅばっと手を差し出しておねだりする章。
 だが紋章つかいは、俺の身に着けているものはやれないと真正面から断った。
「だがしかしここには紋章が沢山ある。失敗作でもあるが、好きなのを選ぶと良い。そしてその働きが良ければ、俺がよりよい紋章を与えよう!」
 よりよい優れた紋章とはと紋章つかいは語りだすが、断られたなら仕方ない。章はそれを気にせず散らばる紋章へと視線を巡らせ余裕の表情浮かべていた。
 僕の審美眼をもってすれば失敗作の中からまだ上質な品を選ぶ事ぐらいはできる――謎の自信を抱いて紋章を選んでいく。
 これはカブトムシ、しかも似ていると章の心に響く。
「これはヘラヘラの紋章……装着」
 えい、と装着すればそれはきらきら輝いて章の身体に纏いつく。
 頭には兜――強く雄々しいその角はヘラヘラの角。
 両手に胴、両足を覆う金色の装甲。背にもヘラヘラと同じ翅がある。
「おお、なんと強くたくましい装甲か!」
「はあ……没個性の極みだから大体何でも似合ってしまう……」
 これ程退屈な事ってないよと零しながらもう一つ、紋章を握っておく章。そして紋章使いは、正義のためにと小手調べだと構える。
「正義とかちょっと無理だし」
 しかし章は、口をまげ君に付き合うつもりはないよとネガティブな空気を発していた。
 拳に紋章を装着した飛び掛かってくる。それに正面からももちろん向かわない。一歩、二歩とうまくひいて章はその攻撃を受け流す。
 そして攻撃の後に自らが想像した無敵のすごくかっこいい巨大カブトムシを、自分と紋章つかいの間に。
「変身するのは僕だけとは言ってないよ」
 カブトムシの紋章を、このカブトムシへ。パワーアップしたカブトムシが紋章使いへと突進する。その背に章は輝くカブトムシ鎧でもって立っていた。
「きみなら同意してくれるよね」
 やっぱりカブトムシって……最強。
 紋章つかいをぷちっとする勢いのパワーアップ・カブトムシの上で章は呟き零した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘルガ・リープフラウ
意志の力だけが、人を『英雄』にする……
その「人の意志」を踏み躙り道具として磨り潰してきたお前が何を言う
「尊い犠牲」の名の下に己の所業を正当化し
弔う素振りで目を逸らす
とんだ茶番だわ

助けられなくて、ごめんなさい
せめて貴奴を討ち、悲劇を終わらせる力をわたくしに……!

金剛石の如くに冷たく硬い氷の甲冑
周囲には身を取り囲むように氷の塊が宙を舞う(ファンネルとかビットのイメージ)

敵の攻撃を剣で受け流しつつ周囲の氷塊をぶつけ全て相殺し
返す刀でカウンター

聞こえなかったの?
何も感じなかったの?
死にゆく犠牲者の苦痛が、恐怖が、絶望が
この期に及んで理解できぬなら、見て見ぬふりをするのなら
その身で恐怖を思い知りなさい



 紋章つかいの放つ言葉に、ヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)の心は痛みを追うばかり。
「意志の力だけが、人を『英雄』にする……」
 その言葉は、心をささくれだたせる。
「その「人の意志」を踏み躙り道具として磨り潰してきたお前が何を言う」
 ヘルガの向ける言葉に紋章つかいは、それがどうしたのだといようなそぶりだ。
 それが当たり前なのだ。だが紋章つかいの当たり前をヘルガは受け入れられない。
「「尊い犠牲」の名の下に己の所業を正当化し、弔う素振りで目を逸らす」
 とんだ茶番だわ――そう言ってヘルガは瞳伏せる。
 そして、もう一度瞳開いたならそこには意志の力が宿っているのだ。
「助けられなくて、ごめんなさい。せめて貴奴を討ち、悲劇を終わらせる力をわたくしに……!」
 その場にある紋章をヘルガは掴む。それを装着したならば、金剛石の如く、冷たく硬い氷の甲冑がその身を包んで。周囲には氷塊が守るかのように浮かぶ。
 紋章つかいはその強さ、ためさせてもらおうかとヘルガへと飛び掛かる。
 その脚に紋章の力を乗せての飛び蹴り。剣を以て受け流しながら、周囲に浮かぶ氷塊をぶつけて相殺すれば砕けた氷の中からさらに紋章つかいは攻撃をかけてくる。
 けれどその脚に、剣を翻してヘルガは斬りかえす
「聞こえなかったの? 何も感じなかったの?」
 死にゆく犠牲者の苦痛が、恐怖が、絶望が――ヘルガの抱える憤り。それは、やはり紋章つかいには届かないのだ。
「この期に及んで理解できぬなら、見て見ぬふりをするのなら」
 その身で恐怖を思い知りなさいと、ヘルガは紋章つかいの記憶から、彼に踏み躙られた者達の幻影を召喚するべく紡ぐ。
「因果応報、天網恢恢疎にして漏らさず。今こそ思い知りなさい。貴方が犯した罪の深さ、踏み躙られた傷痕と、二度と戻らぬ時の重さを」
 その召喚したものたちは紋章つかいへと、同じ仕打ちをして返すのだ。
 紋章つかいはそれでもなお、そこにいる。
 ヘルガの心の内にあるものは、やはり届かない。己の正義を――それが歪んでいるとも知らず分からずにある男は、揺るがない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

森宮・陽太

アドリブ大歓迎
カオス大惨事どんと来い!

本来なら、人のいのちを呼吸をするように消費すんな、と言いたいところだが…嫌な予感しかしねえ
何となくなんだが…装着変身すると見た目が大惨事になる予感しかしねえんだよ
…いや、まともになる可能性も、一応ある…のか?

ええい、腹はくくった!
そのあたりの紋章を適当にひっつかんで、装着変身!

(見事にパンツ一枚に。種類はMS様のお好みにお任せします♪)
(ちなみに、露出している肉体は、しっかり鍛えた筋肉質)

だああああああ!
装着変身って言うからには、何か装着するのが普通だろうがあああ!!
なんで逆に全部脱げちまうんだあああああ!!

もうこうなったらヤケになってやらあ!
「高速詠唱、言いくるめ」+指定UCでアスモデウス召喚
…ってアスモデウス、笑うんじゃねえ!!
さっさと「属性攻撃(炎)、範囲攻撃」の獄炎吐いて、紋章ごと紋章つかいを焼き払いやがれ!!
ついでに紋章つかいの両翼の月の眼の紋章も、両手の二槍をグンと伸ばして「ランスチャージ」で貫いて細胞破壊光線を阻止してやらあ!



 紋章つかいのいる場所へ――戦いに向かう事は森宮・陽太(未来を見据える元暗殺者・f23693)にとって当たり前のことだ。
 紋章つかいと向き合ったならば「人のいのちを呼吸するように消費すんな」と言いたいところ。
 しかし、それよりも先走るなにか、嫌な予感があった。
 それは何についてか――紋章だ。
 紋章の力を借りなければ、紋章つかいに対することはできないと言われている。
 しかし、それを思うと陽太はじんわり嫌な感覚を得る。
 それは本当になんとなく、なのだが。
「……装着変身すると見た目が大惨事になる予感しかしねえんだよ……いや、まともになる可能性も、一応ある……のか?」
 それはどっちにしろ、装着してみなければわからない。
 陽太は近くにあった紋章をちらり。あれもそれも、どれからもなにか嫌なものを感じる。
 しかし、装着しなければ始まらない。深く、呼吸を一度して。
「ええい、腹はくくった!」
 手近にあったものを掴んで、そのまま自分の胸元へとばしっとあて装着返信――ぶわっと耀きを得たと同時にその姿は。
 その姿は――パンツ一枚。虹色のボクサーパンツだった。
 その姿に陽太はふっと息吐いて。
「だああああああ!」
 思いのままに叫んだ。
「装着変身って言うからには、何か装着するのが普通だろうがあああ!! なんで逆に全部脱げちまうんだあああああ!!」
「ほう、やはり猟兵……己の肉体に自身があるとみる。確かに整った体格であるな!」
 そしてそこに紋章つかいがタイミングがいいのか悪いのか、興味深そうに声をかけてくるものだから、陽太の血圧はあがる。

 もうこうなったらヤケになってやらあ!

 と、陽太は開き直って改造型ダイモンデバイスを手にし。スモデウスを召喚する。
 獄炎を操る悪魔アスモデウスは呼び出した主を見て――炎揺らめかせる。その様どうしたというように面白がっているのが見て取れて陽太は叫ぶ。
「……ってアスモデウス、笑うんじゃねえ!!」
 何故そんな格好をしているのか。召喚されてすぐそれが目に入ったならなんでどうしてとなるだろう。
「さっさと獄炎吐いて、紋章ごと紋章つかいを焼き払いやがれ!!」
 笑いながら召喚されたのだから仕事はすると命じられるままに炎を拡げてアスモデウスは攻撃する。
 紋章つかいは、肉体を活かす紋章も改めて考えねばならぬのでは、などと考察中。
 それを邪魔するように炎が躍り、陽太はこれだけじゃ終われねぇと、濃紺のアリスランス、そして淡紅のアリスグレイヴを構えて伸ばす。
 その狙いは両翼の月の眼の紋章。
 思考の最中に炎の中から突き出された二槍は狙いを捉えて貫く。これで細胞破壊光線は潰すことができただろうか。
 しかし紋章つかいも、痛みを得て思考を中断し陽太へと対する。
「ふむ、油断はできぬということだな」
 しかし、やはりそれだけの力を得る紋章は素晴らしい。そして猟兵も良き検体であると紋章つかいは紡ぐ。
 陽太は勝手にいってろと、再度踏み込んで攻撃をかけた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レパイア・グラスボトル
命にも技術にも貴賤はない
紋章にも嫌悪感は無い
呼び出した家族《レイダー》達に玩具感覚でペタペタ
変身したり強くなったりしてテンションが悪い方に上がる家族達
英雄とは程遠いので紋章使いの好みではないかもしれない
副作用で怪我したらレパイアが治す

医者に英雄なんて求めるんじゃねぇよ。
まぁ、英雄サマとやらの後ろにゃ怪我人が転がっていて愉しいけどな。

変身:アポヘル崩壊前の郷愁を誘うスーツ姿から奇怪なミュータントまで多種多様、メイドなレイダーになるヤツもいる

何でも使い潰すのは勿体ないぞ?
周囲に転がっているかもしれない犠牲者たちも同様に治す
装着して崩壊する人間を崩壊以上の速度で治療し、一種の地獄を作る

そんなことをしていたら何故か砂塵が漂った


医者を探して世界を超えた正義の英雄は怒りと共に変身するように上着がはじけ飛ぶ
レパイアと家族、ついでに紋章使いが殴り飛ばされ、変な断末魔と共に内部から爆発し、服も吹き飛ぶ
紋章効果とレパイアの治療で死なない
家族への暴力的衛生教育により下着は清潔で綺麗

救世主に病人の下に運ばれる



 この世界はレパイア・グラスボトル(勝利期限切れアリス・f25718)の生まれ育った世界とは違う。
 しかしレパイアは知っている。命にも技術にも貴賤はないという事を。
 だから、このあたりに散らばる紋章にも嫌悪感はない。
 思う事と言えば、色々な形があるなということと、どうなるのかという興味。
 そしていくつかを手に取って。
 何故かいる家族――レイダー達に玩具感覚でペタペタとはっていく。
 ある家族は、アポカリプスヘルが崩壊する前の、そう何か郷愁を誘うスーツ姿であったり。どこからその角は生えているんだと言うばかりの謎の怪物になっていたり、見事なとげとげ一杯の豪奢な金の鎧を派手に着こなす者も、またある家族はメイド服に身を包み笑いを誘い――しかし、なんだかちょっと強くなった気がするとそれぞれテンションが上がっていく。悪い方向に。
「「「「ヒャッハーーーーー!!!!」」」」
 そして向かっていくのは紋章つかいのもと。
 紋章つかいは、家族たちは猟兵ではない? と首をかしげる。しかし、装着したならもうそれは研究の対象だ。
 テンション高めヒャッハー! で飛び掛かってくる彼らを軽くいなしてしまう。
「この者達は英雄にはなれぬようだな……おお、お前は猟兵のようだな。英雄たるか……見せてくれ!」
 紋章つかいによってぺいっとされた家族たちをレパイアは治しながら答える。
「医者に英雄なんて求めるんじゃねぇよ。まぁ、英雄サマとやらの後ろにゃ怪我人が転がっていて愉しいけどな」
 何でも使い潰すのは勿体ないぞ? とレパイアは笑いながらもその手は治療を止めない。
 と――砂塵が舞う、なんてことはないような場所であるのに。
 何故だか、砂塵がびゅおと漂ってこの場を制する。
 紋章使いも突然のことに、なんだこれはと辺りを見回す。そしてその中より現れる人影がひとつ。
 その存在が何か、レパイアは知っており目にした瞬間さっと顔色が変わる。
「げ!? アイツはまさか……なんでこっちにいるんだよ!!」
 レパイアと家族たちはひぇ、と震える。
 そう、あれは砂塵と共に現れ砂塵と共に去る世紀末救世主なのだ。
「ワタシらじゃヤバイ! あっちに逃げ……じゃなくて突撃!」
 と、わたわたしているうちに世紀末救世主はレパイアたちのもとへたどり着く。
「……あ」
 レパイアは咄嗟にそのへんにあった紋章を掴む。
 それは医者を探して世界を超えた正義の英雄――しかし怒りに満ち溢れ、パァン!! と上着がはじけ飛ぶ。
「おお、見るからに強き者よ! お前も紋章をつかごぶばぁっ!!」
 その拳はレパイアとその家族、ついでに紋章つかいにも向けられた。紋章つかいは何が起こったか分からぬままに弾き飛ばされ大きく空を舞う。
 意識は一瞬で摘み取られる――なんかもうよく分かんないという状況で、レパイアは変な断末魔を揚げると共に服もは吹き飛んだ。
 そして拳と、レパイアが紋章を付けるのは一体どちらが早かったか――そしてふきとんでいく家族たちももれなく服がはじけ飛ぶ。
 それは白。
 どんな世界であっても、暴力的衛生教育により下着は清潔で綺麗でなければならないと、彼らの身には沁み込んでいる。
 吹き飛ばされ砂塵が舞う。
 しかし救世主は――レパイアをキャッチし、また砂塵の中へと消えていく。
 医者だ。医者を病人の元に運ばねば――謎の力で世界を渡救世主。
 そして砂塵が去ったところにべしゃりと、紋章つかいは落ちる。
 それが彼の此度の、紋章つかいの最後だったとか――

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年06月17日


挿絵イラスト