闇の救済者戦争⑬〜暴走を制御して
「いよいよ『究極禁獣』や『五卿六眼』との戦いも迫っているな。そこで今回は『ケルベロス・フェノメノン』の欠落を確保し破壊するべく『月光城砦群』に向かってほしい」
毅然とした表情でブリュンヒルデ・ブラウアメル(蒼翼羽剣ブラウグラムの元首『剣帝』・f38903)は『闇の救済者戦争』の戦線基地である『影の城』にて集まった猟兵達にブリーフィングを開いている。
最早『究極禁獣』や『五卿六眼』を支援する戦場はほぼ制圧され、5月……『闇の救済者戦争』の折り返しを迎える一歩手前にて猟兵達は着実に二種類の超越的オブリビオンに対して準備を進めていた。
「今回『月光城砦群』を守護する『月光城の主達』は『月の如く煌々と輝く、異形の身体部位』を用いて我ら猟兵を迎え撃つ。その他にも『月光城』内に仕掛けられたトラップにも対応する必要がある」
例えば「飛び交うギロチンの刃」「奈落の上に鎖1本で吊られた不安定な床」などなどの危険な仕掛け……これらを対処すると同時に「およそ通常の生物では不可能な、生命体の構造を無視した奇怪な挙動」で襲い掛かってくる『月光城の主達』と応戦しなければならないという過酷な戦場だ。
「だが、我も策を練った……いや、グリモアから流れ込んだというべきか――」
そう言ってブリュンヒルデは自身の|翼《グリモア》を広げ――その蒼穹の如き翼が藍色を思わせるが如く深い蒼に代わっていき……
「ッ……制御完了だ」
汗だくになりながらも、深い蒼――青ざめた色というべき翼を安定させたままブリュンヒルデはその術式を確立させた。
「今のは『暴走状態』を『安定させたまま発動する』という術式でな……我のグリモアを介して貴殿らに分譲する事が出来る」
グリモア猟兵であるブリュンヒルデが安定させた以上、戦場に出る猟兵も『安定したまま暴走状態の力を行使可能』となる。
「この術式が何を意味するか分からんが――有為であり一度安定させたら継続して安定して使える事は確かだ」
そう言って、ブリュンヒルデは深い青色の瞳で猟兵を見据えるのであった――
黒代朝希
暴走シナリオは、この先どう扱われるのでしょうか。
楽しみですね。
プレイングボーナス……異形の身体部位から繰り出される攻撃に対処する/城内のトラップに対処する。
に加えて、
プレイングボーナス……『安定した暴走状態』の力を用い(力に飲まれる事無く平常心で扱える。暴走の反動を受けるのは自由である)、戦っていく。
が存在します。
それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
第1章 ボス戦
『憤怒のドッペルゲンガー』
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POW : 憤慨黒焔斬
【怒りに任せた岩石をも砕く一撃】が命中した対象を燃やす。放たれた【禍々しく燃える憤怒の黒】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : 煉獄憤焔波動
【黒焔の翼から憤怒の炎】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 偽・黒焔纏
全身を【憤怒】に応じて大きく燃え上がる【憤怒の炎】で覆い、自身が敵から受けた【負傷】と【怒り】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
イラスト:サカモトミツキ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「龍ヶ崎・紅音」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
バーン・マーディ
暴走を制御するか
善い…唯暴れまわる牛では勝てぬ相手であろうからな
恐るべき力だ…一歩間違えば我が意識も飲まれるか
…善い
我はその濁流にも叛逆せん
【戦闘知識】
敵の異形部位の攻撃の癖と周辺のトラップ把握
【オーラ防御・属性攻撃】
炎のオーラ展開
敵の異形からの攻撃と罠を焼き尽くし此方への被害を軽減する
UC発動
暴走を更に強化
我が身を砕かんとする暴威…我が意を以てねじ伏せよう
【武器受け・カウンター・二回攻撃・鎧無視攻撃・鎧破壊・吸血・生命力吸収】
敵の怒りの一撃に正面から魔剣をぶつけ受け流しながらのカウンターによる連続斬撃
溢れた血は啜り剣を介してその生命力を強奪する
貴様の怒り…憤怒…我が刃を以て粉砕せん!!
「暴走を制御するか――善い……唯暴れまわる牛では勝てぬ相手であろうからな」
己の欲動を抑え込み、力に還元する。
それはバーン・マーディ(ヴィランのリバースクルセイダー・f16517)の信念に感じ入る事象。
故にバーンは己の『暴走』を発動し、抑え込んでいく。
「恐るべき力だ……一歩間違えば我が意識も飲まれるか」
――しかし、だからこそ。
「……善い。我はその濁流にも叛逆せん」
バーンは『暴走』に『叛逆』する。
やがて『暴走』の手綱を握ったバーンは、敵の異形部位の攻撃の癖と周辺のトラップを把握。
そのまま炎のオーラを展開していく。
「敵の異形からの攻撃と罠を焼き尽くす……これ位は常識だ」
炎は敵を焼き焦がすだけではない。
こちらの被害を軽減する手法としても優秀なのだ。
「――悪とされたる者達よ。正義という暴力に蹂躙されし者達よ。我はバーン・マーディ。我は今ここに宣言しよう。悪には悪の……正義があると!」
やがてバーンは|詠唱《のりと》を唱えていく。
其は『暴走』を更に強化し、身を砕かんとする暴威となりバーンに襲い掛かり――
「言ったはずだ――悪には悪の、正義があると」
――故、我が意を以てねじ伏せよう。
その言葉と同時、敵の怒りの一撃に正面から魔剣『Durandal MardyLord』をぶつけて受け流すバーン。
返す刀は一撃必殺ではなく、精密な連続斬撃。
「溢れた血は啜り剣を介してその生命力を強奪する――貴様の怒り……憤怒……我が刃を以て粉砕せん!!」
――『ヴィランズ・ジャスティス』。
全身を『禍々しい紅きオーラ』で覆い、バーンが有する『けして倒れぬ不屈の精神』に比例した戦闘力増強は、『月光城の主達』が放つ『怒りに任せた岩石をも砕く一撃』を打ち砕いていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第四『不動なる者』統括&盾役武士
一人称:わし 質実剛健古風
武器:黒曜山(刀)
ふむ…なるほど。つまりは落ち着いて強大な力を振るえということか。
さらに相手は近接主体となると…。わしであるか。
その憤怒に対応するにはちょうど良いかな?
その一撃は避けねばならぬな!結果に一度当て、回避時間を稼ぐ。
そして…そのままUCを使おう。未来見えるからな…回避場所も、わかるというもの。
ゆえに、どうあっても避けられぬよ!
どうあろうと、我らは引かぬよ。ただ進むのみである。
「ふむ……なるほど。つまりは落ち着いて強大な力を振るえということか」
馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)――『複合型悪霊』が一人格『不動なる者』は静かに依頼の旨を確認し、力を解き放とうとする。
「さらに相手は近接主体となると……わしであるか――その憤怒に対応するにはちょうど良いかな?」
瞬間、『暴走』の力が『不動なる者』に注ぎ込まれる。
しかして、質実剛健古風なる『不動なる者』は『暴走』の力を素早く堅実に、安定させていく――
「と、流石にその一撃は避けねばならぬな!」
放たれる『怒りに任せた岩石をも砕く一撃』をユーベルコード『四天境地・山』――『武器『黒曜山』から未来への視認不可な斬撃』を放つ事で切り落としていく『不動なる者』。
結果に一度当て、回避時間を稼ぎながら反撃の『未来への視認不可な斬撃』を繰り出す――
「未来見えるからな……回避場所も、わかるというもの。ゆえに、どうあっても避けられぬよ!――父の技を、ここに再現せん」
そこに『暴走』の力を注ぎ込み、虚空を潜航するかのように『未来への視認不可な斬撃』が『月光城の主達』へと着弾。
肉体に植え付けられていた『異形の身体部位』が切断され、血潮がばらまかれる。
「どうあろうと、我らは引かぬよ――ただ進むのみである」
そう、既に勝利の道筋は見えている。
デスギガス災群を乗り越えられるかで帰路は変わるが――勝利自体はほぼ確定している。
故、目指すは後腐れ無い『勝利』のみ。
「漸進するまでよ――このダークセイヴァーに生きる全ての罪無き存在の為に」
大成功
🔵🔵🔵
フォルク・リア
「暴走状態の安定。
本来相応の研鑽が必要だろうけど。
その力を受け取れたなら十全に使わせて貰うよ。」
真羅天掌を発動し凍結属性の嵐を発生させる。
「元より暴走し易い術。威力と安定を両立し得る
ギリギリのラインを見極められればそれも可能。」
城内のトラップを凍結させる事で動作不能にしたり
氷の壁を作り防御。不安定な床は氷で補強し渡る。
敵には接近しない様にしつつ嵐で攻撃して炎に対抗。
冷却、凍結させ動きを封じながら
異形の身体部位の在処とその特徴を【見切り】
その部位からの攻撃を受けない様に注意。
異形部位へと凍結範囲を広げその活動を封じてから
暴走直前まで嵐の威力を高めてから
フリージングエッジで作り出した氷の剣で攻撃。
「暴走状態の安定――本来相応の研鑽が必要だろうけど、その力を受け取れたなら十全に使わせて貰うよ」
フォルク・リア(黄泉への導・f05375)はグリモア猟兵から術式を受け取り、己の『暴走』を制御していく。
発動するは現象操作ユーベルコード『真羅天掌』――具象化するは凍結属性の嵐。
「大海の渦。天空の槌。琥珀の轟き。平原の騒響。宵闇の灯。人の世に在りし万象尽く、十指に集いて道行きを拓く一杖となれ」
フォルクが凍結属性を選んだのには理由がある――城内のトラップを凍結させる事で動作不能にしたり氷の壁を作る事で防御の盾にする。
更に不安定な床は氷で補強し、滑らない様に渡る等して『月光城』の内部で戦っていく。
「元より暴走し易い術――威力と安定を両立し得るギリギリのライン。それを見極められれば……可能だ」
ならば後は、迫り来る異形――『月光城の主達』と戦っていくだけ。
相手と接近しない様にしつつ嵐で攻撃してユーベルコード『 偽・黒焔纏』の炎に対抗――そのまま冷却し、凍結させ動きを封じていく。
「成程、異形の身体部位の在処はそこか」
更にフォルクの観察眼は『月光城の主達』が肉体に植え付けられた『異形の身体部位』にも向けられる。
その部位からの攻撃を受けない様に注意し、その特徴を見切りながらユーベルコードの凍結範囲を広げていく――暴走直前となるまで。
「元より、これは検証――どこまでユーベルコードを駆動させれば暴走しないで済むかのね」
しかし、すんでの所でフォルクは出力を上げるの止めて安定状態のまま凍結現象を維持。
そのまま冷気を纏い氷や雪を司る死霊が宿るサファイア『フリージングエッジ』の効果で作り出した氷の剣によって『月光城の主達』の肉体を切り裂いていく――
大成功
🔵🔵🔵
尾守・夜野
…暴走を制御する…ねぇ
こいつぁ…確かにっ!
きちぃわな!
黒纏を四方に伸ばし支え&ガードの支点とし、極力動かねぇことでトラップに対応する
時間で起動するトラップ以外は動くことが動作起点だろうからな
…まぁそんでも飛んでくるギロチンやら弓矢やらあるから
完全に動かねぇってのはできねぇんだが
暴走っても刻印の暴走ってなもんで
とっちらかった様相になってこれじゃどちらがどちらだかわかりゃしねぇな
とりあえず、相手からの攻撃は基本避けずに、溢れている部位で受けて
直後に切除&カウンター
本体の炎上防ぐ
相手の動作がようわからんでも
ぎりぎりまで引き付ければ攻撃の範囲の予測はつく!
炎は苦手だがまた家無くすより困ることはねぇ!
「……暴走を制御する……ねぇ――こいつぁ……確かにっ!きちぃわな!」
黒纏――接触者の生命力と血を啜り強度を上げる服を四方に伸ばし、支えと防御の柱にしながら尾守・夜野(|墓守《うせものさがし》・f05352)は極力動かない事でトラップに対応。
時間で起動するトラップ以外は動くことが動作起点――夜野はそう読み切った。
「……まぁそんでも飛んでくるギロチンやら弓矢やらあるから、完全に動かねぇってのはできねぇんだが」
故に、迫り来る断頭台の刃や毒矢に対して夜野は『暴走』を安定させた力で蝕まれたり傷つく事無く弾き、そこに迫る『月光城の主達』の攻撃に対してもカウンターを決めていく。
「暴走っても刻印の暴走ってなもんで……とっちらかった様相になって、これじゃどちらがどちらだかわかりゃしねぇな」
嘆息しながら夜野は溢れている部位で受け、直後に切除した後にカウンターの攻撃を叩き込む。
この戦術は、彼が発動しているユーベルコードが影響している。
「相手の動作がようわからんでも……ぎりぎりまで引き付ければ攻撃の範囲の予測はつく!」
確かなユーベルコードの発動を感じながら、夜野は笑みを浮かべて反撃していく。
――『|専【呪亡】衛《センシュボウエイ》』、発動。
「――気が付いたか……ただ殴られてたとでも?もう遅いんだよ!」
瞬間、『月光城の主達』に叩き込まれるのは『内部破壊の作用を齎す遅延・蓄積式の呪詛・毒』――その発動トリガーとは『体、または一部だった物に相手からの接触が存在する事』である。
故に夜野はああいったカウンター特化の戦術をとっていたのである。
「炎は苦手だが……また家無くすより困ることはねぇ!」
かつてのトラウマを思い返しながらも、夜野はひたすらに『月光城の主達』へと呪詛と毒の籠ったカウンターを繰り出していく――
大成功
🔵🔵🔵
リリスフィア・スターライト
強気で接近戦が得意の人格のリリスで参加
ブリュンヒルデの術式は凄かったわ
それに凄く綺麗だったし…
ってぼんやりしている場合じゃないわね
私にも同じ力が発動できるようになったみたいだし
存分に振るわせてもらうわ
相手も炎と剣を扱うのね
でも今の私なら負ける気はしないわ
岩石を砕く一撃も禍々しい憤怒の黒炎も
私の魔剣と炎をで打ち破ってみせる
予想していた以上に身体は動くし、より強力な炎も扱えるけれど
それに酔っている場合ではないわね
敵の攻撃と相まって私自身にも暴走状態による
反動は襲って来るだろうけれど
それでも歯を食いしばって目の前の敵を倒すまでは戦い続けるわ
戦いの後は力を使い果たして倒れるかもしれないわ
回収はお願いね
「ブリュンヒルデの術式は凄かったわ。それに凄く綺麗だったし……」
グリモア猟兵の広げた蒼き|翼《グリモア》を思い返しながら、リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)――強気で接近戦が得意の人格『リリス』を宿す多重人格者の猟兵は、剣士として『月光城の主達』へと立ち向かっていく。
「って、ぼんやりしている場合じゃないわね。私にも同じ力が発動できるようになったみたいだし――存分に振るわせてもらうわ」
瞬間、猟兵とオブリビオンは『炎剣』のユーベルコードを発動。
怒りに任せた岩石をも砕く一撃が猟兵に向かって繰り出され、周囲をも巻き込む爆炎と切り返しによる斬撃がオブリビオンの攻撃を相殺していく。
「――相手も炎と剣を扱うのね。でも、今の私なら負ける気はしないわ」
岩石を砕く一撃も禍々しい憤怒の黒炎も、自身の魔剣と炎をで打ち破ってみせる――
リリスは確かな自信と共に、再びユーベルコード『|華炎連斬《リリス・アサルトオーダー》』を起動する。
「――予想していた以上に身体は動くし、より強力な炎も扱えるけれど……それに酔っている場合ではないわね」
敵の攻撃と相まって、リリス自身にも『暴走状態』による反動は襲って来る。
しかし、リリスは確かに歯を食いしばって目の前の敵を倒すまでは戦い続ける意志を保ち続けた。
「この距離なら外さない!焼き払い斬り裂いてあげるわ!」
刹那に、爆炎剣が『月光城』を満たし――究極禁獣『ケルベロス・フェノメノン』の欠落ごと『月光城の主達』を消し炭に変えていく。
その感覚を通じて、リリスは『ケルベロス・フェノメノン』の無敵状態が解除された事を理解。
「やったのね……」
やがてリリスは力を使い果たして倒れる。
それと同時に、蒼い光が空から降り注いでリリスを『影の城』へと転移させていくのであった。
大成功
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