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書を狩る兵達・終局ー憑白のアンクルセイド

作者：黒代朝希

「現在ダークセイヴァーで『闇の救済者戦争』が開催されているが、サムライエンパイアで猟書家勢力が動いた！かの世界の猟書家の主席を『魔軍将・陰陽師「安倍晴明」』がオウガ・フォーミュラ『クルセイダー』の肉体を奪う事で簒奪した！その上、「魔軍将ゾンビ」として復活を遂げた『晴明クルセイダー』はこの『魔軍将ゾンビ』を、速やかに「量産化」しようとしている様だ」
　猟書家決戦が最早三方面作戦になっているが、しかし腹には代えられない。
　ブリュンヒルデ・ブラウアメル（蒼翼羽剣ブラウグラムの元首たる終焉破壊の騎士・f38903）はここに『晴明クルセイダー』の討伐依頼を『影の城』の中で発注する。
「今回『晴明クルセイダー』が蘇らせた『魔軍将ゾンビ』は『大帝剣『弥助アレキサンダー』』。ユーベルコードは『メガリスの使用』だ」
　当時の戦況で苦しめた『弥助アレキサンダー』は『魔軍将ゾンビ』として蘇り、サムライエンパイアを蹂躙しようとしている。
　これを阻止するべく徳川幕府は首塚の一族の頭領でもある将軍様御局「斎藤・福」に命じて呪詛の鎖の力を発動。
　天空に浮かぶ「魔空原城」を地上に引きずり降ろす事に成功した。
「後は鎖を破壊される前に『晴明クルセイダー』を迅速に撃破するだけだ。だが、其れとは駄目押しに……」
　そう言ってブリュンヒルデが取り出したのは『終の王笏島』から持ち出した大量のメガリス。
　これらを活用して『弥助アレキサンダー』や『晴明クルセイダー』を迅速に撃破する様に猟兵達に命じる。
「ただでさえ『闇の救済者戦争』で忙しいと思うが、事が事だ。付き合ってもらうぞ」
　詫びとして大量のメガリスを聳えさせながら、ブリュンヒルデは｜翼《グリモア》を翻す。
「それと『晴明クルセイダー』は『クルセイダー』の肉体に『安倍晴明』が乗っ取っている事から2回攻撃……1回の行動につき合計2回、所有しているユーベルコードを好きな組み合わせで使用できる」
　ただし、これも絶対先制攻撃権と同様に打ち破る方法を見出したなら、逆にイニシアチブを握る事になるだろう。
「さぁ、迅速に決着をつけるぞ」

第1章 集団戦 『水晶宮からの使者』

POW   :    サヨナラ。 自身に【望みを吸い増殖した怪火】をまとい、高速移動と【檻を出た者のトラウマ投影と夢の欠片】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。 SPD   :    夢占い 小さな【浮遊する幻影の怪火】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【鍵の無い檻。望みを何でも投影する幻影空間】で、いつでも外に出られる。 WIZ   :    海火垂る 【細波の記憶を染めた青の怪火】が命中した対象を高速治療するが、自身は疲労する。更に疲労すれば、複数同時の高速治療も可能。 イラスト：葛飾ぱち 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

「潰れててください――『｜念動《サイ》ハンマー』」
　今は亡きオウガ・フォーミュラ『クルセイダー』の配下であった「島原一揆軍」のオブリビオン軍勢を5295トンの威力を誇る念動力による一撃を叩きつけ、粉砕していくのはエリー・マイヤー（被造物・f29376）。
　アポカリプスヘル生まれのフラスコチャイルドとして、念動力に特化した『生命体の埒外』を有する『六番目の猟兵』としてエリーは煙草を吹かしながら「島原一揆軍」――オブリビオン軍勢を見据えて一言。
「安倍晴明……『晴明クルセイダー』とやらに乗っ取られてゾンビ化、ですか……」
　それはフィールド・オブ・ナインに蹂躙された故郷世界たるアポカリプスヘルを思ってか……一息で肺を紫煙で満たし、その味わいを堪能するエリー。
　オブリビオン軍勢「島原一揆軍」による『望みを吸い増殖した怪火』を触媒とした『高速移動を主体とした檻を出た者のトラウマ投影と夢の欠片の放射』というユーベルコードをものともせず、彼女は数千トンの念動力でねじ伏せていく――

成功 🔵​🔵​🔴​

「ここはこの年寄りに任せてもらおうかね？」
　古めのハンドガン型ブラスターの引き金を引くと同時、グレナディン・サンライズ（永遠の挑戦者・f00626）は素早い一撃を放つ。
　戦場を舞う『浮遊する幻影の怪火』――触れた者を引きずり込むは『望みを何でも投影する幻影空間』である幻炎系ユーベルコードを撃ち抜き、グレナディンは幻影に囚われる事の無い様に立ち振る舞っていく。
「こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ」
　その言葉通り赤く不気味に輝く光剣である『フォースセイバー』を振るい、今は亡き『クルセイダー』の配下であるオブリビオン軍勢「島原一揆軍」を切り裂いていくグレナディン。
　勿論『浮遊する幻影の怪火』が近くに飛来する前にハンドガン型ブラスターを用いた『コズミック・ギャンビット』を欠かさずに、だ。
「しかし、一揆軍……反乱軍って訳かい」
　かつて悪逆なる銀河帝国に反旗を翻した宇宙海賊として、目の前にいるオブリビオン軍勢「島原一揆軍」に対して複雑な視線をグレナディンは向けるのであった――

成功 🔵​🔵​🔴​

「んー、この状況で情報収集も何もないけれど……」
　そう言いながらサエ・キルフィバオム（突撃！社会の裏事情特派員・f01091）は艶やかな唇を舐めながら、オブリビオン軍勢「島原一揆軍」のユーベルコード『海火垂る』による『細波の記憶を染めた青の怪火』を回避しながら自身のユーベルコードを発動。
　対象のユーベルコード……今回は『海火垂る』を防御し、その防御したユーベルコードを解析したデータを元にピアスを作り、｜中身《ユーベルコード》を１度だけ借用するコピー系ユーベルコード。
　その名は『｜貫通する悪意《ピアシング・イービル》』
「これは確保させてもらうね♪」
　艶やかで可憐な声でそう宣言し、創り出したピアスを用いてコピーした『海火垂る』を発動するサエ。
　瞬間、放たれる『細波の記憶を染めた青の怪火』がオブリビオン軍勢「島原一揆軍」に殺到する――
「さて、後は一時撤退かな」
　そう言いながら、創り出したピアスを胸元に仕舞うサエであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

「皆に元気を分け与えにやって来たよ！」
「さぁ、楽しませて下さいますわよね」
　次にやってきたのはローズ・ベルシュタイン（夕焼けの薔薇騎士・f04715）とシフィル・エルドラド（ハイカラさんの勇者・f32945）の二名の可憐なる猟兵。
　ローズは薔薇の精霊の魔法力を宿した愛銃『プリンセス・ローズ』を構え、シフィルは理想郷と言う異名を持つ伝説の勇者の剣である『聖剣エデン』を構える。
　対してサムライエンパイアのオウガ・フォーミュラ『クルセイダー』……今は亡きグレイズモンキーに連なるオブリビオンの配下である存在に従っていたオブリビオン軍勢「島原一揆軍」の怒涛の群れに対し、二人は笑みを浮かべて相対する。
「絶対に負けられない、勇者シフィルの力を見せてあげるよ！」
「力を貸して下さいませ、聖なる薔薇の銀竜よ！」
　唱えるはそれぞれのユーベルコードを起動させるための｜詠唱《のりと》――
　シフィルが具現するユーベルコードは『勇気の力、万物の知恵、神秘の霊感の三つで自身を強化する』という強化系ユーベルコード。
　ローズが具象化するユーベルコードは『聖・炎属性のブレスを吐く銀色のドラゴンを召喚し騎乗する』という召喚系ユーベルコード。
　それぞれのユーベルコードの特性を活かし、二人はオブリビオン軍勢「島原一揆軍」の数の暴力とユーベルコードに対抗していく。
「行きますわよ！」
「見せてあげるって言ったよね……！」
　神秘の霊感と勇気の力で攻撃力を強化し、増強した膂力でシフィルは『聖剣エデン』を振るい「島原一揆軍」の群れを薙ぎ払っていく。
　そこにローズは『聖・炎の属性を有するブレスを吐き、周囲の敵を薙ぎ払う銀色のドラゴン』に騎乗し、同じく数の暴力を無視して殲滅していく――
「さて、もうすぐ……」
「蘇った『魔軍将』……『魔軍将ゾンビ』との戦い、ですわね」
　そう言って呪詛の鎖で縛られた魔空島原城を見上げ、二人はその浮遊する城を見て強く視線を向けるのであった――

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

「ふふっ、私の出番かしら？」
　最後にオブリビオン軍勢「島原一揆軍」に立ち向かうのは藍原・蒼夜（蒼き宝刀・f23131）。
　彼女は自身に妖刀の怨念をまとい、高速移動と斬撃による衝撃波の放射を可能として「島原一揆軍」に立ち向かっていく。
　他の猟兵の攻勢によって既に「島原一揆軍」は壊滅状態に陥っている。
　そこに蒼夜の衝撃波の放射による攻撃も合わされば……
「真に、壊滅……という訳ね」
　そう言いながら蒼夜は妖刀を鞘に納め、オブリビオン軍勢が全滅した戦場を見据えた後、呪詛の鎖で地上に引きずり落された「魔空島原城」に乗り込んでいく――

「これは、中々のものね……」
　城――「魔空島原城」の廊下を進む中、蒼夜はその気配を感じ取っている。
　かつてサムライエンパイアの命運をかけた最終決戦である『エンパイア・ウォー』……その中で相対した猟兵も多くいるであろう。
　そう――『晴明クルセイダー』が蘇らせた『魔軍将ゾンビ』は『大帝剣『弥助アレキサンダー』』の気配だ。

成功 🔵​🔵​🔴​

第2章 ボス戦 『大帝剣『弥助アレキサンダー』』

POW   :    大帝の剣 単純で重い【両手剣型メガリス『大帝の剣』】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。 SPD   :    逆賊の十字架 自身の身体部位ひとつを【触れた者の闘志を奪う超巨大肉塊『視肉』】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。 WIZ   :    闘神の独鈷杵 自身からレベルm半径内の無機物を【無尽蔵に破壊の雷槌を放つ『闘神の渦潮』】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。 イラスト：みやこなぎ 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

「ご安心くだサーイ！　ワタシが来マシタ！」
　高らかに笑い声を上げながらバルタン・ノーヴェ（雇われバトルサイボーグメイド・f30809）は振るわれる『両手剣型メガリス『大帝の剣』』……に対して同じく『終の王笏島』産の『両手剣型メガリス『大帝の剣』』を手にして鍔迫り合いを『大帝剣『弥助アレキサンダー』』と繰り広げる。
　バルタンはPOW特化型の猟兵――サイボーグとしての身体能力に加え、軍人としての才覚や技量も極めて高い。
「――六式武装展開、氷の番！」
　そこにユーベルコード『｜必死結氷弾《フリージング・デスペラード》』を発動。
　振るった『両手剣型メガリス『大帝の剣』』が命中した部位……そこから『対象の血液が凍結』することで、『血管ごと氷の棘』に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなるという内部凍結型ユーベルコードだ。
「HAHAHAー！このまま『大帝の剣』でおしきりまショー！」
　陽気に高笑いしながらも、莫大な膂力でバルタンは『大帝剣『弥助アレキサンダー』』と剣戟を繰り広げていく――

成功 🔵​🔵​🔴​

「走り続ける限り……どこだって行ける！」
　そう言って櫟・陽里（スターライダー ヒカリ・f05640）は『全天候・温度差耐久ライダースーツ』を装着した姿に変身し、ライ――不思議の国の不思議現象で一輪になった相棒の走行性能と体当たりによる威力が増強される。
　更にライには『水・陸・雪上問わずのホバー機能』が搭載され、675km/hの飛翔能力を有するようになる。
「――『splash race』」
　その名こそ、ライの機能を拡張させて陽里に『全天候・温度差耐久ライダースーツ』を装着させるユーベルコードの銘。
　強化されたライは、無尽蔵に破壊の雷槌を放つ『闘神の渦潮』を乗り越えて『大帝剣『弥助アレキサンダー』』の元へと迫る――
「さぁ、行くぜ――！！」
　元より陽里のオブリビオンに対するスタンスは『過去は過去に還すべき』という無慈悲とも言えるもの。
　故に容赦なく蘇った『弥助アレキサンダー』に突撃をかますのであった――

成功 🔵​🔵​🔴​

「HAHAHA－！このまま行きますヨー！」
　バルタン・ノーヴェ（雇われバトルサイボーグメイド・f30809）は再び愛用の『ファルシオン風サムライソード』を振るい、蘇った『大帝剣『弥助アレキサンダー』』に挑む。
　肉切り包丁のように無骨な刀は『弥助アレキサンダー』が振るう『両手剣型メガリス『大帝の剣』』と鍔迫り合いを仕掛け――同時に、敵オブリビオンの背後からまたもや『両手剣型メガリス『大帝の剣』』が迫る。
「――『ミニ・バルタン』！！」
『バルバル♪』
　その両手剣型メガリスを以て『弥助アレキサンダー』に切りかかるのは、15cmくらいの大きさの二頭身バルタン『ミニ・バルタン』――自立型サポートロボット達によって運び込まれた物。
　これにより『弥助アレキサンダー』はバルタンを相手すると同時に『大帝の剣』を以て襲い掛かる『ミニ・バルタン』の対応も行わなければならない戦況へと陥った。
「このまま……押し通らせて頂きます――六式武装展開、鉄の番！」
　バルタンのサイボーグとしての腕部……そこに装着できるよう改造したキャバリア用の鎖付き巨大鉄球。
　その莫大な質量を振るい、ユーベルコード『｜鉄拳制裁《アイアンフィスト》』として『弥助アレキサンダー』を押し潰していく――
「さぁ、次です……お覚悟を、大帝剣『弥助アレキサンダー』」

大成功 🔵​🔵​🔵​

「助太刀します！」
「私の出番？それじゃ全力で行くわよ」
　そうして最後に『魔軍将ゾンビ』として蘇った『大帝剣『弥助アレキサンダー』』と対峙したのはシホ・エーデルワイス（捧げるもの・f03442）と轟木・黒夢（モノクローム・f18038）の二名。
　格闘技による迫撃戦を得意とする黒夢は、振るわれる両手剣型メガリス『大帝の剣』を恐れずに自身の体を切り裂き噴出する「地獄の炎」を、無表情なまま『弥助アレキサンダー』へと叩き込み、シホは聖銃二丁――発射炎は正面から見ると十字に見えるのが特徴な、魔力を光の精霊弾に変換し発射する白の自動拳銃と魔力を銀の弾に変換し発射する黒の自動拳銃を取り回して支援射撃を行っていく。
　そこに『弥助アレキサンダー』はもう一つのメガリス……無尽蔵に破壊の雷槌を放つ『闘神の渦潮』を放つメガリス系ユーベルコード『闘神の独鈷杵』を発動。
　破壊の雷槌が、迫撃戦を挑んでいた黒夢に襲い掛かり――
「主よ、この方にどうか慈悲と祝福をお与え下さい――」
　だが、黒夢を護る様に、覆いかぶさるように『病さえも癒す慈愛の光』……シホのユーベルコード『【｜祝音《シュクイン》】苦難を乗り越えて響く｜福音《ゴスペル》』が発動。
　その射程距離――19km弱を誇る。
「ありがとうね」
「いえ、お気になさらず――」
　シホに飛来しようとしていた破壊の雷槌を『地獄の焔』で焼き尽くし、撃ち落としながら福音の主に礼を告げる黒夢。
　そこから更に二人の猟兵は連携度を高めていく――
「そこだね」
「援護しますよ」
　……やがて、決着の時が来る。
　先行していた猟兵との交戦で『弥助アレキサンダー』は疲弊しており、そこからシホと黒夢を二人同時に対応。
　隙が生じ易くなるというもの――シホの黒白の二丁拳銃と黒夢の『地獄の焔』を纏った拳により、メガリスを使用する『大帝剣』の名を冠する『魔軍将ゾンビ』は地に伏せる。
　シホはそんな彼に祈りを捧げ、黒夢はこれからの『対決』を見据えていた――

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

第3章 ボス戦 『憑装猟書家『晴明クルセイダー』』

POW   :    十字槍「人間無骨」 【十字型の槍】が命中した対象に対し、高威力高命中の【体内の骨を溶かす光線】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。 SPD   :    憑装侵略蔵書「ぱらいそ預言書」 【預言書に書かれた未来の記述を読むことで】対象の攻撃を予想し、回避する。 WIZ   :    『魔軍転生』秀吉装 レベル×5体の、小型の戦闘用【豊臣秀吉(フェンフェンだけで意思疎通可)】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。 イラスト：kawa 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

「成程、これが『晴明クルセイダー』か」
　エジィルビーナ・ライアドノルト（シールドスピアの天誓騎士・f39095）はその『二回行動ユーベルコード』という権能に対し、舌を巻いていた。
　十字型の槍を繰り出し、命中すれば穂先から『体内の骨を溶かす光線』を注ぎ込む凶悪なユーベルコード『十字槍「人間無骨」』――そこに未来予測型ユーベルコード『憑装侵略蔵書「ぱらいそ預言書」』を組み合わせる事で、かの憑装猟書家は自在に先回りをして一撃必殺の槍を繰り出そうとしている。
　エジィルビーナが歴戦のエンドブレイカーであり、近接戦闘のプロ出なかったら危なかったであろう。
「だけど、ボクも色んな『｜終焉《エンディング》』を破壊してきた身でね――」
　その猛攻を前に、エジィルビーナは笑みを浮かべてかつての口調で呟く。
　振るい十字槍とぶつかり合うは打ち直しつつ長年愛用している盾槍『紅玉』――
　そのまま鍔迫り合いに持ち掛け、彼女は打ち払った後『晴明クルセイダー』に一撃を加える――

成功 🔵​🔵​🔴​

「ふっふ～ん。さ～て、根こそぎ持ってっちゃおうか♪」
　サエ・キルフィバオム（突撃！社会の裏事情特派員・f01091）は｜憑装猟書家《オウガ・フォーミュラ》『晴明クルセイダー』に対して豊臣秀吉――フェンフェンだけで意思疎通可な存在を呼び出すユーベルコード『『魔軍転生』秀吉装』と十字型の槍を繰り出し、命中すれば体内に潜り込んだ槍の切っ先から『体内の骨を溶かす光線』を注ぎ込む脊髄動物に特化したユーベルコード『十字槍「人間無骨」』を相手に、液体金属の装甲を持つオブリビオンマシン『メルク・フィクター』に騎乗して対応。
　そのオブリビオンマシンが有する『装甲形状を変化させて別の機体に偽装する』という特性も活かしながら、かの陰陽師に乗っ取られた猟書家を相手に立ち回っていく。
「さぁ、液体装甲を変化させて作る茨の剣に耐えられるかしら？」
　その敵に深く食い込み装甲の下まで損傷を与える剣『RX-Aメルズピナン』が振るわれ、十字槍は少し罅が入る――

成功 🔵​🔵​🔴​

「さぁ、これでお終いにしてあげるのよ！――『血祭りの処刑』！」
　預言書に書かれた未来の記述を読むことで敵の行動や攻撃を予測するユーベルコード『憑装侵略蔵書「ぱらいそ預言書」』によって繰り出される反撃のユーベルコード『『魔軍転生』秀吉装』に対し、蒼月・暦（デッドマンの闇医者・f27221）は医療ノコギリでもある『改造ナノブレード』と共に俊敏なる動きで敵の間合いに踏み込み、鮮血の色をしたオーラで『晴明クルセイダー』に呼び出された豊臣秀吉の群生相を蹴散らしていく。
「4回攻撃して、全て命中すると――お亡くなりなのよ」
　瞬間、4撃を入れられた『豊臣秀吉』は痙攣すると同時に倒れこんで息を引き取る。
　その絶対性こそが暦のユーベルコード『血祭りの処刑』の恐るべき点だ。
「幾ら預言書を呼んでも関係ないの――必ず、刃を届けさせるの」
　またもや鮮血の色をしたオーラを纏った『改造ナノブレード』を振るいながら、暦は宣告するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

「舞い散る森の木の葉よ、私に纏いその叡智と魔力を分け与えよ――『森の賢者』」
　静かな｜詠唱《のりと》を唱えてスピネル・クローバルド（家族想いな女の子・f07667）は『俊敏な機動力と膨大な魔力を持つ森の賢者』へと変身。
　スピネルの有する『背景への擬態能力や目立たない才能』――世界最強を遥かに凌駕する彼女の迷彩技術を前に、このユーベルコードは強烈なる異能へと昇華された。
「さぁ、覚悟は良いですか――」
　瞬間、俊敏な機動力で『晴明クルセイダー』の周囲を跳躍。
　まるで全方位から同時に射出されているかの如く飛来してくる矢を前に、かの存在を乗っ取った陰陽師も顔を強張らせる。
　何せスピネルの有する弓は『フォレストスナイパー』――スペースシップワールドのの超技術を用いて作られた、木製の弓だ。
「射程距離、射撃精度共に超一級品――ですからね！」
　呼び出した『豊臣秀吉』を盾にして十字槍で防御するも、胴体に複数の矢が突き刺さる――

成功 🔵​🔵​🔴​

「カモン、バルタンズ！」
『バルバルバルバル♪』
　そうして、矢が体のあちこちに突き刺さった｜憑装猟書家《オウガ・フォーミュラ》『晴明クルセイダー』を前に、指を鳴らしながらバルタン・ノーヴェ（雇われバトルサイボーグメイド・f30809）は140体の『ミニ・バルタン』を召喚――15cmくらいの大きさの自立型サポートロボットである二頭身バルタンが、『晴明クルセイダー』を取り囲んでいく。
「HAHAHA－！狙ったのかは知りませんガ、丁度『闇の救済者戦争』もあるので――お覚悟を、『晴明クルセイダー』」
　取り出した愛用の肉切り包丁のように無骨な刀――『ファルシオン風サムライソード』を構え、バルタンは迫撃戦を挑む。
　対して『晴明クルセイダー』も十字槍――命中した相手の骨を溶かす魔槍『人間無骨』を振るって迎撃していく。
　更に『二回攻撃』の権能を重ね、 憑装侵略蔵書「ぱらいそ預言書」を発動――
　未来予測を行い、バルタンから機先をもぎ取って彼女の肉体に「人間無骨」を突き刺そうとして、
　弾かれる。
「知っているとは思いますが、吾輩はサイボーグであります」
　凛然と笑みを浮かべるバルタン――十字槍の刺突に対し、一閃。
　深々と『晴明クルセイダー』の肉体を愛用の刀で袈裟蹴りにする。
「勝負はつきましたな――これにて、決着となるであります」
　骸の海へと還っていく『クルセイダー』の肉体を見ながら、バルタンは黙祷を捧げるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2023年05月19日