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闇の救済者戦争⑧〜きみの笑顔が照らすもの

#ダークセイヴァー #闇の救済者戦争 #人類砦

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#人類砦


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「お疲れ様です。闇の救済者戦争にて、一つ案内したい案件がございまして」
 グリモア猟兵、ウィノラ・シュレミール(天蓋花の人形劇・f26014)は緩く笑顔を浮かべつつ、猟兵達を出迎える。
「向かって頂きたいのは|闇の救済者《ダークセイヴァー》の人類砦でございます。本来ならば第四層にある場所なのですが、戦争の開始と同時に第三層に引きずり出されてしまったようで……砦の内部は混乱しています」
 |闇の救済者《ダークセイヴァー》は猟兵達と手を取りながら、ヴァンパイアと戦い続けてきた人間の組織。
 彼らの中にはユーベルコードを使える戦士はもちろん、保護されてきた非戦闘員も多く存在している。
 そんな彼らが訳も分からないまま上層へと転移させられれば、混乱するのは当然のことだろう。そこで猟兵の出番という訳だ。

「皆様には、砦内部の非戦闘員……特に子供達のケアをお願いしたいのです。子供はこの手の環境の変化に敏感ですからね。彼らに何かあっては、大人達も苦しいでしょうし」
 ウィノラの表情がにこにこ笑顔から、苦笑いへと変わる。
 過酷な世界だからこそ、子供が苦しむ様は見ていられるものではないだろうから。
「ここにいる子供は15名程ですね。年齢はだいたい6歳から10歳くらいでしょうか。最低限の栄養は確保出来ていますし、大人たちの手伝いも積極的に行う元気な子達ですが……精神的には参っているようです」
 砦の外には見たこともない景色が広がり、見たこともない化物が闊歩している。
 そんな状況を前に、子供達は着実に弱っているようだ。
「何かこう、美味しい食事を提供するとか、楽しいことをするとか、癒されるようなことをするとか。そういった手段で、子供達をケアしてあげて下さいな」
 子供達を想って行った行動なら、きっと彼らの心に響くだろう。
 何かしてあげるだけでなく、側に誰かがいてくれるだけでも。きっと前を向けるはずだから。

「人類砦は闇の世界の人間達の希望です。その灯火を絶やさぬように……皆様の力を貸してください」
 ウィノラは改めて笑顔を浮かべ、ぺこりと頭を下げる。
「それでは行ってらっしゃいませ! 素敵な報告、待っていますよ!」


ささかまかまだ
 こんにちは、ささかまかまだです。
 どうか笑って。

●プレイングボーナス
 戦う力を持たない人々に寄り添い、勇気付ける。

●『弱った子供達にできること』
 第三層に転移させられた人類砦にて、弱った子供達のケアをしましょう。
 子供達は15名程で、年齢はだいたい6歳から10歳くらいです。男女どちらもいます。
 彼らも気丈に振る舞うようにはしていますが、異常な状況には参っています。
 安心したり元気が出せるようにしてあげて下さい。


 オープニングが出た時点でプレイングを受付開始します。

 シナリオの進行状況などに関しては戦争の詳細ページ、マスターページ等も適宜確認していただければと思います。
 また、プレイングの集まり次第で不採用が出てしまうかもしれません。ご了承下さい。

 それでは今回もよろしくお願いいたします。
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第1章 日常 『弱った子供達にできること』

POW   :    面白いことで楽しくさせる

SPD   :    食べ物で飢えを取り除く

WIZ   :    優しさで安心させる

イラスト:nor

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

空桐・清導
POW
アドリブや連携も大歓迎だ

「笑顔を取り戻すか。ヒーローが為すべきことだな!
そういうことなら、俺に任せてくれ!」
そういって砦へと転送されていく

「初めましてだな子供達!
キミ達と一緒に遊びに来たぜ!
まずは自己紹介だな。俺は空桐清導!
キミ達の名前を聞かせてくれないか?」
一人一人名前を聞いていく
仲良くなるにはまずは話すことから始めよう

「今日は俺と思いっきり遊ぼう!
一生懸命に頑張ったんだ。たまには遊ぼうじゃないか!」
子供達の要望を聞いてかくれんぼや鬼ごっこ、おままごと
そういった遊びを全力で楽しむ

そして帰り際に目線を合わせて約束する
「外の怪物はお兄ちゃんがなんとかする!
もうちょっとの辛抱だ!約束する!」




 依頼の概要を聞き、空桐・清導(ブレイザイン・f28542)が浮かべたのは頼もしい笑顔だった。
「笑顔を取り戻すか。ヒーローが為すべきことだな! そういうことなら、俺に任せてくれ!」
 悪を挫くだけでなく、弱き者を護るのもヒーローの務めだ。
 使命感を胸に転移された清導は、早速人類砦の内部、人々の居住区へと足を運ぶ。

 砦内の大人達は出払っているようで、居住区では子供達がそれぞれの過ごし方をしているようだ。
 何かの作業をしている子もいれば、年少の子達の面倒を見ている子もいる。皆真面目そうな雰囲気なのは、過酷な世界だからだろうか。
 清導は彼らの元へと歩み寄ると、にっこりと笑顔を浮かべる。
「初めましてだな子供達! キミ達と一緒に遊びに来たぜ!」
「お兄さん、猟兵さん? 一緒に遊んでくるの?」
 清導の言葉に子供達の顔が綻ぶ。普段は真面目な子だって、思い切り遊びたい時もあるだろう。
 彼らの無邪気な様子が嬉しくて、清導の胸の内にも暖かな感覚が宿った。
「ああ、一緒に遊ぼう! という訳でまずは自己紹介だな。俺は空桐清導! キミ達の名前を聞かせてくれないか?」
「えっとね……」
 自己紹介を促せば、元気な子達はすぐに自分の名前を名乗る。
 引っ込み思案の子も少しずつ流れに乗って、ぽつりと自分の名を名乗って。
 皆の名前が分かる頃には、少しずつ空気も和らいでいく。

 そうして場が暖まれば、いよいよ皆で遊ぶ時間だ。
「今日は俺と思いっきり遊ぼう! 一生懸命に頑張ったんだ。たまには遊ぼうじゃないか!」
 だから皆がやりたいことをやろう!
 清導が促せば、子供達はそれぞれ遊びたい内容を話し出す。
 砦の中は広いから、鬼ごっこしようよ。かくれんぼがいいな。おままごともしたい!
 そんな提案を一つ一つ全力で受け止めて、清導は子供達と砦の中を駆け回る。
 遊べば遊ぶほど元気になっていく子供の様子が、何よりも嬉しかった。

 あっという間に時間は過ぎて、別れの時もやってくる。
 最後に清導は子供達の元にかがみ込み、彼ら一人ひとりの顔を見た。
「外の怪物はお兄ちゃんがなんとかする! だからもうちょっとの辛抱だ!」
「……本当? みんな、大丈夫かな?」
「もちろん約束する。皆のことも大人達も、お兄ちゃん達が必ず守るからな!」
 その力強い約束は、子供達の希望を支える導となるだろう。
 その約束に頷く子供と、清導は力強い握手を交わすのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん
料理担当でもある

たしかにねぇ。いきなりこんな状況に放り込まれたらそうなりますって。
サンドイッチ作って持っていきましょう。あとお茶も。
こうしてゆっくり食べるのもいいですよー。

そして…陰海月が「もふもふする?」って感じでぬいぐるみをもさっと。もさっと。


陰海月「ぷきゅー」
もふもふしよう。もふもふは癒されるよ!と控えめUC。
おじーちゃんのサンドイッチ、美味しいんだよ!ともぷきゅぷきゅ。




 馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)を構築する悪霊が一人、『疾き者』。
 彼は闇を進み悪を討つ忍者であるが、今日はのほほんモードだ。緩やかな気配を纏いつつ、向かうは子供達の元。
「たしかにねぇ。いきなりこんな状況に放り込まれたらそうなりますって」
「ぷきゅ」
 傍らに浮遊するクラゲ『陰海月』へと呟いて、一つ苦笑い。
 こういう時は楽しいことでストレス解消するのが一番だ。そのために義透が選んだのは――。
「……という訳でサンドイッチ作ってきました。お茶もありますので、みんなで食べましょう」
 美味しい食事であった。
 サンドイッチを入れたバスケットを子供達に差し出せば、返ってくるのは嬉しそうな笑顔と歓声。
 それを聞きながら、義透は彼らと食卓を囲み始めた。

 用意したサンドイッチは卵やハムといった王道の具材もあれば、フルーツサンドなんかもある。
 仲間内の料理担当である義透にとって、このくらいを用意するのは簡単なことだ。
 しかしこの世界においては、このような食材は貴重だろう。新鮮な野菜や果物が育ちにくい闇の世界だからこそ、素材の味が活かせるものを。
 そう思ったからこそ、義透が選んだのはサンドイッチだった。子供達からも好評のようで、皆大喜びで食べている。
「美味しく頂いてもらえるのは嬉しいですが、焦って喉に詰まらせないようにしましょうねー。ゆっくり食べるのもいいですよー」
 義透はさり気なく子供達の様子を見つつ、一緒にサンドイッチを口にしている。
 一方――。
「ぷっきゅ!」
 陰海月の方はたくさんのミズクラゲぐるみを作り、子供達に提供するつもりらしい。
 ふわふわもふもふのぬいぐるみは癒し効果も抜群だ。サンドイッチを食べ終えた子達は、早速ぬいぐるみをもふもふしている様子。
「ぷきゅ~」
「おじいちゃんもクラゲさんもありがとう!」
 陰海月とも戯れつつ、子供達はニコニコ笑っている。彼らの様子に義透もまた笑顔を浮かべていた。
「喜んでもらえて嬉しいですよー。陰海月も大満足のようですしー」
「ぷきゅきゅ!」
 皆の様子に陰海月だって大喜び。自分も自作のぬいぐるみや義透のサンドイッチが好きだから、その想いを共有出来て嬉しいのだ。
 そうやって紡がれる暖かな空気は、子供達をきっと支えてくれるだろう。そして義透と陰海月の胸にも、暖かな想いが宿るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
そうだなぁ…
地面に根付かせるわけじゃないから屋内外問わず出来るし
まずは指定UC発動
周辺を優しい光と花で満たし

僕の特別ステージにようこそ!
良かったら一緒に歌ってみて

幼い子供でも覚えられるような
簡単な歌詞、簡単なメロディで即席の歌唱を
ささやかな踊りも交えながら披露します
少しでも元気を分け与えられるように

終わったら見てくれてありがとう、というお礼と共に飴を配ろうかな
味は好きなの選んでいいよ
喉に詰まらせたら危ないから、舐める時はちゃんと座ってね

あとは…これは気になる子だけでいいかな
生成した花を拾い集めて押し花作るの
床に落ちたままのものはそのうち消えるから
残せるように、その前に形にしちゃおう
プレゼント




 人類砦の内部は出来る範囲で整頓され、灯りも絶やさないようにしているようだ。
 それでも漂う空気が重いのは、きっと異常事態のせい。周囲の様子を観察しつつ、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は少し考え込む。
「そうだなぁ、これなら大丈夫かな……?」
 澪は適当な部屋を借りると、そこに自らの魔力を流し込んでいく。
 魔力は柔らかな光や鮮やかな花に姿を変えると、優しく部屋を彩っていって。
 そこに子供達を呼び込めば、彼らの表情もぱっと華やいだ。
「こんにちは! 僕は栗花落・澪、皆と一緒に遊びに来た猟兵だよ。僕の特別ステージにようこそ!」
 澪は子供達にぺこりと頭を下げると、天使の翼が施されたマイクを構える。
「良かったら一緒に歌ってみてね。それじゃあ……」
 そこから始まるのは、皆で歌える楽しい歌のステージだ。
 澪は子供達にも教えながら、一緒に歌声を紡いでいく。
 皆で声を合わせればこんなに楽しいのだと、そう伝えるように。

 数曲歌い終わる頃には、空気も和らぎ皆笑顔を浮かべていた。
「見てくれてありがとう。これは僕からのプレゼントだよ」
 澪がお礼として差し出したのは、飴玉の詰まった小瓶だ。
 この世界にとって甘いものは貴重だろう。子供達は嬉しそうに、けれど遠慮しがりちに手を伸ばす。
「大丈夫だよ。この小瓶ね、叩くと中身が増えるんだ。だから好きな味を選んでね。あ、でも喉に詰まると危ないから、座って舐めようか」
 澪が大丈夫、と促しつつ腰をかければ、子供達も合わせて座っていって。
 皆で甘いものを囲むのも、とっても楽しいことだから。嬉しそうな子供達の様子に、澪もにこにこ微笑んでいた。
 それならもう一つプレゼントしようか。澪は自身が咲かせた花を一つ手に取り、子供達へと差し出す。
「これは気になる子だけでいいんだけど、押し花って興味あるかな?」
 澪の疑問に子供達は小さく首を振る。花もこの世界では貴重なのだろう。
「この花を加工して、残せるようにするんだ。今咲いてる花は魔法で咲かせたから、いつか消えちゃうんだよ。でも押し花にすれば残せるから……」
 どうかな、と様子を窺えば、子供達は既に興味津々のようだ。
 それなら皆で押し花講習会だ! 澪はぐっと気合を入れると、早速準備を進めていく。
 残るものも思い出になるものも、全部が全部、子供達の支えになるだろうから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルビウス・ヴァーミリオン
【心情】
本来、我が主には死地に飛び込んで欲しくないのですが、あの方が戦いに臨む以上、わたくしも微力を尽くしましょう

それに…わたくし自身も主共々オブリビオンに国を追われた身
人類砦の方々の姿が、かつての自分と重なるというのも否定できません

【行動】
メイド服姿で現れUCを用いて、彼らに「奉仕」

「旦那様にお嬢様方、お困りのことがございましたら、このルビウスに何なりとお申し付けくださいませ」
「炊事洗濯、砦の防衛まで行って御覧に入れましょう」

UCを発動し彼らの希望に従います

食材を持ち込み甘いものや温かいものを用意

不可能なら、「サバイバル」で食料を集めるところから

「罠使い」で宣言通り、砦の防衛も手伝いましょう




 人類砦に向かう最中、ルビウス・ヴァーミリオン(紅玉の射手・f28327)が思うのは自分の主のこと。
(本来、我が主には死地に飛び込んで欲しくないのですが……)
 それでもあの人が向かうというのなら、自分も出来ることをしよう。
 それに人類砦の人々の境遇は、自分達と重なる部分もある。国を、住んでいたところを追い出される――その辛さや大変さは知っているから。
「……それでは参りましょうか」
 ルビウスはメイド服に着替えると、砦の中へと足を踏み入れる。
 真っ直ぐ目指すは居住区だ。

 居住区の大人は出払っているようで、中にいるのは子供が中心だった。
 そんな彼らの前で、ルビウスは丁寧に頭を下げる。
「わたくしはルビウスと申します。旦那様にお嬢様方、お困りのことがございましたら、このルビウスに何なりとお申し付けくださいませ」
「はじめまして、ルビウスさん……えっと、お手伝い、してもらってもいいの?」
 人類砦の子供達はあまり裕福ではない層の者が多いだろう。彼らは初めて見るメイドに驚きつつも興味津々の様子。
 そんな子供達の元に、ルビウスは小さな笑みと共に歩み寄る。
「ええ。炊事洗濯、砦の防衛まで行って御覧に入れましょう。それに……手伝いの者は他にもいますよ」
 ルビウスが軽く手を叩けば、応じるように現れるのは精霊ブラウニーだ。
 小さな精霊も子供の興味を引くのに十分だろう。皆の瞳が輝いたのを、ルビウスは見逃さなかった。
 彼らも大人の手伝いをしているとはいえ、まだまだ幼いのだ。こんな時こそ、頼れる人がいたほうがいいだろう。
「さあ、それではなんなりとご命令下さい」
「それじゃあ……」
 子供達は少し遠慮がちにルビウスへと手伝いを頼む。
 例えば砦の清掃だったり、洗濯だったり。大人数の暮らしをしてる分、日々の仕事も重労働だ。
 お昼時が来れば食事の用意も忘れない。ルビウスの用意した温かい料理や甘いお菓子は大好評だった。
 仕事が一段落すれば――。
「……これでよし、と。設置した罠の位置はメモしておきますので、大人の方にも見せて下さいね」
 しっかりと砦の防衛も忘れない。生活を守ることと命を守ること、そのどちらも大切なことだから。
「ありがとう、ルビウスさん!」
「こちらこそ。皆様の御役に立てて光栄です」
 無邪気な笑顔を浮かべる子供達を見れば、心も満たされていくものだ。
 その想いが、過酷な戦いを進む猟兵達を支えてくれるだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

紫・藍
藍ちゃんくんでっすよー!
藍ちゃんくんのスペシャルライブにようこそなのでっす!
百聞は一見にしかず!
いいえ!
目も耳も共に感じてくださいなのでっす!
見慣れない景色で参ってるとのことでっすのでー。
藍ちゃんくんも良く知る四層風かつ、花や明るい雰囲気を織り交ぜた落ち着く感じのステージ召喚!
歌って踊って奏でるライブはとっても楽しいものでっすが!
子どもたちの不安や切なさ、恐怖といったものも歌にしちゃうのでっす!
心配させまいと元気に振る舞っている子達でっすからねー。
皆様が抑えてらっしゃる感情も悪ではないのでっす。
歌や踊りで表現して、すっきりしちゃおうなのでっす!
もちろん最後には楽しく笑顔にしちゃうのでっすよー!




 紫・藍(変革を歌い、終焉に笑え、愚か姫・f01052)は砦へ訪れると、少し広めの部屋を借りる。
 そこに子供達を招いて開くのは――。
「藍ちゃんくんでっすよー! 藍ちゃんくんのスペシャルライブにようこそなのでっす!」
 楽しい楽しいライブの時間! 部屋を訪れた子供達は楽しそうに笑顔を零し、藍の前に座り込んでいく。
「来てくれてありがとうでっす! 百聞は一見にしかず! いいえ! 目も耳も共に感じてくださいなのでっす!」
 藍がパチンと指を開けば、猟兵の力が部屋の中を変化させていく。
 窓は今だけ閉じてしまって、代わりに施すのは藍もよく知る四層風らしいシックな装飾。
 けれどそれだけだと雰囲気が重たいから、可愛い灯りや花飾りも忘れない。
 扉や壁にも装飾を施せば、明るく、けれど落ち着く空間の出来上がり。
 藍の立つステージも出来上がれば準備も万端だ。
「さあ、みんなで歌って踊るのでっす!」
 元気な掛け声と共に始まるのは、またしても第四層の文化を汲んだミュージック。
 みんなの知ってる楽器の音を組み込んで、けれど曲調はアップテンポに楽しく。
 藍もパワフルな歌声も合わされば、子供達がノリに乗るのもあっという間だった。

 数曲歌い終わった頃に、藍は次の曲を歌い始める。
 その歌詞は――不安や恐怖に触れる時を描いたもの。楽しんでいた子供達の表情が、少しずつ変化していくのが見て取れた。
(みんなが大人を心配させまいと元気に振る舞っているのは知ってるのでっす。だからこそ……)
 その想いを隠さなくてもいい。抑えなくてもいい。
 その想いすら受け止めて、一緒にいる人がいると伝えたい。
 藍の願いを籠めた歌は、子供達の心を静かに、けれど確かに癒やすだろう。
「……良ければみんなも一緒に歌いませんか? はじめてでも大丈夫、一緒に歌うのでっす!」
 藍からの提案に子供達はこくりと頷き、歌声を重ねていく。
 楽しい想い。辛い想い。全部みんなで分け合えば、きっと大丈夫だから。
 優しい歌声がみんなの想いを繋いだのなら、最後は楽しく!
「ラストナンバーは明るく行くのでっす! さあみんなも一緒にー!」
 思い切り声を出すことだって、心を晴らすのには良いはずだ。
 藍のとっておきのライブが終わることには、子供達もすっきりとした笑顔を浮かべている。
 その笑顔を前にして、藍もギザギザ歯を覗かせ笑うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

桃・皓宇
WIZ
人類砦も子供も
どちらもこの世界に生きる人の希望だ
…簡単に奪わせはしない

俺にできることは少ないが
それでも精一杯やってみよう

努めて柔和に
話すときはしゃがんで目線を合わせ
大人を手伝う姿を褒めたり
とりとめのない話をしたり
触れても大丈夫そうなら頭を撫でて
…肩車?
いいぞ、その代わりちゃんと捕まってくれ

「きょうだい」がいれば上の子に寄り添おう
妹や弟だけでなく
年下の前では余計に気丈に振る舞うだろう
…俺も、そうだったから

よく頑張っているな
でも、あまり我慢をしすぎない方がいい
怖いとき、辛いとき、それを口に出すのも勇気だ
君が倒れてしまったら
それこそみんな悲しむぞ

今は俺たち猟兵を頼ってくれ
必ず、護ってみせるから




 過酷な闇の世界において、人々が手を取り合って暮らす人類砦は間違いなく希望のひとつ。
 そこに住まう子供達も、きっとみんなの希望となっていることだろう。
 そう思うから、桃・皓宇(守り人・f32883)は彼らの元へと足を運ぶ。
(……簡単に奪わせはしない)
 自分に出来ることはそう多くないかもしれないが、それでも精一杯やってみたい。
 皓宇はできる限りリラックスした状態を作ると、人類砦の戸を叩く。
 出迎えるのは、留守番中の子供達だ。

「お兄さん、猟兵さん?」
 最初に声をかけてきたのは、少し背の高い少年だ。他の子よりも年上に見えるから、お兄ちゃん分なのだろうか。
 皓宇は少年と視線を合わせるようにしゃがみ込み、柔らかく笑顔を浮かべる。
「ああ、そうだ。皆の手伝いをしたり、一緒に遊べたらと思う。よろしく頼む」
「ありがとうございます。それじゃあ、えっと……」
 砦の内部では、子供達がそれぞれ家事や作業に勤しんでいるようだ。
 大人がいなくともテキパキ働いている様は、彼らの生活を伺わせるようだった。
「みんなで大人の手伝いをしているのか? 偉いな」
 皓宇が呟くのは本心からの言葉。それを向けられた子供達は、無邪気にはしゃいでいる。
 一緒に家事も手伝いだせば、馴染むのはあっという間だった。
 その最中「肩車して!」や「撫でて!」といったリクエストも出てきたが、皓宇もどんどんそれを受け入れ過ごしていく。

 家事も遊びも一段落した頃に、皓宇が歩み寄ったのは出迎えてくれた少年だった。
 この子は他の子と比べ、落ち着いた様子に見えるが――その内に秘めているだろう感情は皓宇にも覚えがある。
「……よく頑張っているな。でも、あまり我慢をしすぎない方がいい」
 優しく囁かれた言葉に、少年の肩が小さく震える。それからゆっくり頷く様は、他の子と変わらないように見えた。
「怖いとき、辛いとき、それを口に出すのも勇気だ。君が倒れてしまったら、それこそみんな悲しむぞ」
「でも、僕はみんなのお兄ちゃんだから……」
「だからこそ、だ。大丈夫、君は一人じゃない」
 皓宇は少年の顔を覗き込み、その瞳を真っ直ぐ見つめる。
 少し震えるその瞳は、きっと幼い頃の自分も浮かべていただろう色を滲ませていた。
「今は俺たち猟兵を頼ってくれ。必ず、護ってみせるから」
 だから、約束。
 握手を促せば、少年もおずおずと手を握り返す。
 その暖かく柔らかな感触に、皓宇はまた誓う。絶対にこの子達を、世界を護ろうと。
 みんなと交わした言葉が、時間が、感覚が。皓宇を支え、子供達を支える力となっていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

瀬河・辰巳
教会のチビ達にも狼と遊ばせたりしてたし、動物達と遊んでもらおうかな。

予めUCの中にフロッケを入れておき、ラーベくんが入るのを合図にして中から打合せ済みの動物達と共に出て来てもらう。

「ここに変な毛玉があるよね?さて皆、ちょっと目をつぶって一緒に5秒数えてみよう」

数え出したらラーベくんを入れ、そっと動物達を出す。
連れてくるのは犬・猫・兎や小鳥、リスやチンチラなど。…熊や狼も可愛いけど、今回は子供達が怖がらないような可愛い動物だけだね。
慣れない子には触れ方等を教えるし、持ち歩いてる玩具やおやつも渡して動物とふれあえるように配慮するよ。

ふわふわの触り心地と温かさで少しでも安心してくれると良いな。




 人類砦の子供達を見遣り、瀬河・辰巳(宵闇に還る者・f05619)が思い返すのは教会にいた頃のこと。
 年下の子供達を狼と一緒に遊ばせていた時のことを思い出し、なんだか懐かしい気分になるようで。
「よし、今回もそうしようか。それじゃあフロッケ、お願いできる?」
 相棒のサモエドへ声をかければ、返ってくるのは元気な鳴き声。
 それを聞いた辰巳はにっこり笑顔を浮かべ、ユーベルコードを発現していく。

 辰巳は子供達も元へ歩み寄ると、簡単に自己紹介を済ませた。
 それから手元に浮かべるのは、ふわふわ浮かぶ黒い毛玉。
「ここに変な毛玉があるよね? さて皆、ちょっと目をつぶって一緒に5秒数えてみよう」
 子供達は素直に指示に従って目を閉じたようだ。いーち、にー……数える声に合わせ、辰巳はカラスのラーベを呼び寄せる。
 ラーベが毛玉の中に吸い込まれていけば、すぐに出てくるのは――。
「……はい、目を開けていいよ」
 辰巳の合図に合わせて子供達が目を開けた瞬間、彼らの瞳がきらきらと輝く。
 気付けば部屋の中にはフロッケやラーベはもちろん、猫のフェーくんや他の犬、ウサギに小鳥、リスにチンチラと――可愛い動物が姿を現していたのだ。
 彼らは毛玉の内部、理想郷に暮らす動物達。
 本来ならば狼や熊もいるのだけど、今回はお留守番。比較的小さく可愛い動物達を選んで、外に出てきてもらったのだ。
「今日はみんなで一緒に遊ぼうか。大丈夫、この子達は賢い子だから、触っても平気だよ」
 きらきら笑顔を浮かべる子供達は、早速動物達とのスキンシップを始めていく。
 動物が好きな子は積極的に犬と走ったり、小鳥のさえずりを楽しんだりしているようだ。

 けれど子供の中には、少し怖がってる子もいるようで。辰巳はその子の元に近づくと、優しく笑顔を浮かべる。
「動物、苦手?」
「ううん、好き。でもどうしたらいいか分からなくて……」
 しょんぼりする子供に、辰巳が差し出したのは動物用の玩具やおやつだ。
「道具を使ってみるのはどうかな? 使い方は俺が教えるよ」
「本当? それならやってみる……!」
 怖がっていた子も辰巳の教えや道具があれば、少しずつ動物と馴染みだす。
 気付けばどの子も仲良くなれる動物を見つけ、ふわふわ暖かな時間を過ごしているようだ。
 その様子を見守りつつ、辰巳も自身の友人達をそっと撫でる。手から伝わる暖かさは、やっぱり嬉しいもので。
(ふわふわの触り心地と温かさで少しでも安心してくれると良いな)
 辰巳が抱く想いと優しさは、きっと子供達に伝わっていることだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サンディ・ノックス
俺は子供が好きだ
俺はダークセイヴァーのヒト達が好きだ
だから…この子達の力になりたい

子供達の前に穏やかな笑顔を浮かべて現れて自己紹介
俺はサンディ、猟兵の一人だよ
きみは?
一人ひとりの名前を聞いてしっかり頷きながら彼らの様子を窺う
いろんな子がいるだろう
素直に返事できる子も居れば恥ずかしがってなかなか言えない子とかね
それぞれの性質に応じて対応してあげたい

それから招集・星夜を使用して水晶製の小人達を呼び出す
この子達は話せないけどいつも元気でね
遊ぼうと子供達に向かって飛んで行ってくるくる回る

小人達と遊ぶ子が居ていい
俺とゆっくり語り合う子がいてもいい
かつての聖者は、子供達の全てを受け入れ力づけたいと思ってる




 サンディ・ノックス(調和する白と黒・f03274)は子供が好きだ。彼ら彼女らといると、暖かな気持ちになるから。
 それからダークセイヴァーに生きる人達も好きだ。過酷な世界だからこそ力強く生きようとする彼らに、尊敬の念も抱いている。
 そんな彼らが、未曾有の危機に陥っている。それなら是非力になりたいと、人類砦まで足を運んだのだ。
「俺はサンディ、猟兵の一人だよ。きみ達の名前も教えて欲しいな」
 柔和な笑顔を浮かべて名を名乗れば、子供たちはぽつりぽつりと名を名乗る。
 サンディは急かすことなく彼らを見守り、打ち解ける時を待つ。
 年上の子はハキハキと、人見知りする子はぽそりと。一人ひとり違う様子もまた可愛らしいものだ。
「名前、教えてくれてありがとう。それじゃあ今日は一緒に遊ぼうか」
 子供達の名前を聞き入れたサンディは、軽く手を叩きユーベルコードを発現していく。
 現れるのは――可愛らしい水晶製の小人達だ。
「この子達は話せないけどいつも元気でね。一緒に遊んでくれると嬉しいな」
 小人達も早速子供らの周囲をくるくる回り、楽しんでいる様子。
 元気な子は小人と一緒に走り出すし、仲間の様子をぼんやり見ている子もいる。
 サンディは彼らの輪に加わりながら、穏やかな時間を過ごすことにした。

 同じ場所に暮らす子供達でも、一人ひとりの性質はまったく違う。
 年少の元気な子は積極的に小人とはしゃいだり、楽しく跳ね回ったりしている様子。
 お兄さんやお姉さんは年下の子を見守ったり、のんびり寛いでいるようだ。
 一方サンディに興味を示している子もいるようだ。サンディもまた彼らに笑顔を向け、優しく応える。
「俺の話が気になるのかな? それじゃあ……」
 子供にも聞かせられる話といえば、楽しい冒険譚だろうか?
 他の世界で見聞きしたことも含めて話していけば、反応も上々だ。
 きっとこの砦にいる子達にとっては、不思議な小人も楽しい冒険も未知のことだろうから。
「……いつかみんなが、素敵なものと出会えたり、楽しい場所に行けるよう。俺達も頑張るからね」
 励ます言葉を向ければ、返ってくるのは力強い頷き。
 この世界に暮らす人達は、まだ多くのことを諦めていない。その想いは子供達のも受け継がれているのだろう。
 そんな彼らの力になれるように。サンディは穏やかに、けれど楽しい時間を共有していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オリヴィア・ローゼンタール
自らの運命は自らの力で切り開く……というのは、力ある者の考え方
力なき子供たちに当てはめることはできませんね

獅子耳尻尾の紅い踊り子の衣装を纏って子供たちのもとへ
驚く子供たちを【ダンス】に【お誘い】
さぁ、一緒に踊りましょう

【情熱の艶舞】を披露すれば、塞いでいた心にも火が灯る
上手い下手は関係なく、子供たちの心の赴くままに踊らせる
何もしないでじっとしていれば悪い方に悪い方に考えてしまう
だから頭を空っぽにして踊り明かせば気も紛れる筈

黄金の獅子を召喚して遊んであげれば、その鬣のふかふかと力強さに安心してくれる筈
私の獅子友達を紹介しますね、一緒に遊んでくれるそうですよ




 闇の世界の過酷さを知るオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)にとって、自らの運命とは自分で切り開くものだ。
 しかしそれはあくまで力のある者にとって。幼い子供に当てはめることが出来ないのもよく分かっている。
 だから今日は、彼らに手を差し伸べよう。
 オリヴィアは紅い踊り子衣装を身につけつつ、人類砦へと向かう。生えた獅子の耳と尾がぴくりと動き、感じ取るのは子供達の気配。
「こんにちは。オリヴィアと申します。今日は皆さんと一緒にダンスをしに来ました」
 優しい笑顔を浮かべつつ子供達の元へ向かえば、出迎えるのは驚いて丸くなる瞳。
 けれど子供達の瞳はすぐにキラキラと輝いて興味でいっぱいになったようだ。
「さぁ、一緒に踊りましょう」
 オリヴィアが軽くステップを踏み出せば、心地の良いリズムが周囲を満たす。
 今は塞いでた心も解放して、楽しく過ごそう。そう誘うリズムは、子供達のことも自然と立ち上がらせていた。

 オリヴィアが披露するのは『情熱の艶舞』、ユーベルコードまで昇華された華麗なダンスだ。
 踊りを続けていけば、子供達の中にも見よう見まねの踊りを始める子も現れる。
 恥ずかしがっている子もリズムに身体を揺らしたり、笑顔を浮かべたりしている様子。
「上手い下手は関係ないのですよ。今は思いっきり身体を動かしましょう!」
 上層へと転移されてしまった子供達は、砦の外に出ることすら難しいだろう。
 大人たちの手伝いをしているとはいえ、ずっと同じ建物の中で大人しくしている――その状況は大きなストレスになるはずだ。
 だから今は、無心になって身体を動かしてしまおう。
 そうすれば辛いことも忘れられるし、気分もすっきりするはずだから。

「……そうだ。この子も一緒にどうですか?」
 踊りの最中、オリヴィアが呼び出したのは黄金の獅子だ。
「この子は私の獅子友達です。一緒に遊んでくれるそうですよ」
 お姉さんの友達なら大丈夫かな? 子供達は恐る恐る、獅子の元へと近付いて。
 その大きくふわふわな身体に触れれば、すぐ表情を華やがせたようだ。
「みんなで楽しい時間を過ごしましょうね」
 楽しい踊り、素敵な友達、それと優しいお姉さん。みんなが一緒なら、心もきっと弾むはずだから。
 オリヴィアは子供達と手を取って、ひたすら踊る。
 全部の曲が終わった頃、皆を満たすのは――心地よい疲労感と、軽やかになった心だった。


 人類砦の子供達は、訪問当初より明るい表情を浮かべている。
 猟兵達と楽しい時間を過ごしたことで、弱っていた心も再び元気になることだろう。
 この子達を救うためにも、戦いは続いていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年05月09日


挿絵イラスト