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銀河帝国攻略戦㉗~決戦・銀河皇帝

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #オブリビオン・フォーミュラ #銀河皇帝

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●決戦・銀河皇帝
 スペースシップワールドのオブリビオン・フォーミュラ『銀河皇帝』に決戦を挑むことになった猟兵たち。
 戦いは、いよいよ激化してきた。
 銀河皇帝は『増援に現れた配下達を吸収し、自らの力に変えると、猟兵達を迎え撃つ』。
 現在、インペリウム内への解放軍艦艇のワープ突入は行えていない。
 仮にスペースシップワールドの戦艦が全力砲撃を行ったとしても、インペリウムを外から破壊するのは1週間以上かかるだろう。勿論、スペースシップワールドの艦隊も、インペリウムへの攻撃が可能なように最善を尽くしている。
 それでも、カタストロフ開始までにインペリウムの撃破が可能かは不明瞭な状況なのだ。
 銀河皇帝の撃破は、グリモア猟兵の転移によって、インペリウム内に侵攻が可能な『猟兵』達の活躍にかかっていると言える。
 帝国旗艦『インペリウム』内の全てを掌握している為、銀河皇帝は、侵入した猟兵達に対して、転移による奇襲攻撃を行う事が可能である。
「だからね、この銀河皇帝の攻撃に対処した上で、反撃によってダメージを与える必要があるんだよ」
 ルビナ・ベイビーブルー(スペースノイドの電脳魔術士・f01646)は、硬い表情でこう語った。
 銀河皇帝は自分の力のみで、猟兵達を撃退する事を選択したのだ。
 銀河帝国最強が銀河皇帝なのは間違いない。したがって、皇帝の選択は間違いではないのだろう。
「みんな、お願い。銀河皇帝にガツンと食らわせてやってね!」
 ルビナは猟兵たちに信頼の目を向ける。
「まずは銀河皇帝の攻撃をどうするのか、敵の攻撃の対処をきちんとして欲しいの。対抗策がなければ、やられるだけだよ! 敵の攻撃を対処できたら、きちんと反撃してね」
 敵は猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)による攻撃を仕掛けてくる。この点を十分考えて欲しいとルビナは言った。
 どうか、タイムリミットまでに銀河皇帝撃破を。
 期待の視線を投げかけ、ルビナは説明を終えた。


陵かなめ
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
 ㉗銀河皇帝との決戦です。注意をよくお読みになられたうえで、ご参加ください。判定は厳しめで行いますので、ご留意ください。

●注意
 銀河皇帝は、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。

 それでは、プレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザー』

POW   :    マインド・クリエイション
【銀河皇帝を不老としている生命維持機能】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【白騎士と同性能の人型兵器『マインド』】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    フォース・インベイジョン
【銀河最強のサイキックエナジー】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【意志とユーベルコードを奪う洗脳念波】で攻撃する。
WIZ   :    ワープドライブ・ペネトレーション
【外宇宙から、知られざる『黒き槍の船』】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
👑14
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

髪塚・鍬丸
転移される前に予め陰腹を切っておく。具体的には八法手裏剣に仕込んだ強酸を脇腹に吹き付けておく。【激痛耐性】と【覚悟】と意思力で痛みを無視。

【見切り】【第六感】【聞き耳】と駆使し奇襲を警戒。自分ならどこで奇襲を仕掛けるのが有効か。
かわせたらそのまま攻撃。意思を奪われたら痛みを頼りに正気を取り戻す。

手裏剣に仕込んだ煙幕で視界を遮りつつ【2回攻撃】【範囲攻撃】で敵のいる範囲に爆薬を仕込んだ無数の手裏剣を打ち攻撃。

UCが使えるまで意思を取り戻したら【遁甲の術】姿を消し【忍び足】【暗殺】で隠密戦。
手裏剣を持った腕を後方に伸ばし、縮める勢いで手裏剣の威力を増す。
伸縮能力を活かし、常に位置を変え続ける。



●八法手裏剣
 まず最初に皇帝の前に出たのは髪塚・鍬丸(人間の化身忍者・f10718)だ。
 すでに準備は整っている。
 鍬丸は目の前に立つ皇帝の動きをじっと見据えた。
「……ああ、やらせてもらうぜ」
 脇腹が、じくじくと痛みを訴えてくる。鍬丸はその痛みを抑え込み、口の端を上げた。
「我の前にひれ伏せ」
 静かに皇帝が片手を上げる。
 瞬間、洗脳念波が鍬丸に襲い掛かってきた。
 もちろん、奇襲は警戒していた。だが銀河皇帝の動きは堂々たるもので、見られることに何の躊躇も無いようだった。
 銀河最強のサイキックエナジーが鍬丸の脳に直接語り掛けてくる。
 すなわち、ひれ伏せ、と。
「……っ」
 思わず息をのむ。
 気を抜くと、考える力そのものが持っていかれそうだった。
 何も考えず、地に膝をつき、己の技を差し出したくなる。
「そうだ。ただ地に伏せ、自らを終わらせるが良い」
 皇帝の言葉が心地よく体に響く。
 地に伏せたい。
 いや、むしろ、そうしなければいけないのだと。
「……そんな、わけ、っあ」
 両膝を地につけ、手で体を支え、鍬丸は……脇腹から訴えかけてくるじくじくとした痛みを思い出した。
「うっかり、忘れるところだったぜ」
 小さく呟く。
 八法手裏剣に仕込んだ強酸を最初から脇腹に吹き付けておいたのだ。
 その痛みのおかげで、頭がクリアになる。
「どうした。そのまま、自ら終われ」
 銀河皇帝の声は、今は遠い。
「誰が……!」
 手裏剣から煙幕を発生させ、鍬丸は一気に起き上がった。地を蹴り、爆薬を仕込んだ手裏剣を撃ち反撃ののろしとする。
「ふっ、そのような攻撃が、我に通じるとでも?」
 銀河皇帝は、飛来した手裏剣を躱しながら静かに言った。
「色……即是……空……」
 鍬丸は続けて気力を振り絞り遁甲の術を発動させた。
 肉体を無色無臭な透明体に変化させ、銀河皇帝に忍び寄る。
 手裏剣を持った手を後方に伸ばし、それを縮める勢いと共に、手裏剣による攻撃を繰り出した。
「ふんっ」
 体を斬り裂く寸前で、銀河皇帝が体を反らす。
 手裏剣は急所を逸れて、皇帝の皮膚を斬った。
「なるほど、我に傷をつけるか」
「かすっただけだがな」
 だが、銀河皇帝に一撃を入れることができたのだ。鍬丸は次の攻撃が来る前に、その場を飛び退いた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

亜儀流野・珠
また会ったな皇帝よ!それともその体は始めましてなのか?よくわからんな!

素直に先制攻撃される奴じゃないのは知っているぞ!フォックスファイア…狐火を自分の周囲に展開だ!
炎は揺らぐ。空気が動けば大きく踊る。空気が動かずとも何かが通れば直ぐ分かる!俺の【第六感】や【聞き耳】も役に立てばいいが。
これで「黒き槍の船」とやらを捕捉だ!
位置が分かったら3個ほど狐火を纏めてぶつける!
ダメージが入れば上等、入らずとも一瞬の足止めにはなるだろう!

その機を逃さず皇帝に迫り!残った狐火を一纏めに叩き込む!
そしてその炎の後ろからの隠された二撃目!
木槌「砕」による全力の薙ぎ払い(横殴り)だ!
何回でも蘇るなら何回でも沈め!



●木槌『砕』
「また会ったな皇帝よ! それともその体は始めましてなのか? よくわからんな!」
 亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)はそう言って、銀河皇帝の前に飛び出した。
「ふっ」
 銀河皇帝は珠の言葉を静かに流す。
「素直に先制攻撃される奴じゃないのは知っているぞ!」
 目の前の強敵がこちらの攻撃前に動くことなどすでに知っている。
 珠はフォックスファイアを展開させた。25個の狐火が珠の周りに配置される。
 だが、その狐火を見ても、銀河皇帝は微動だにしなかった。むしろ、余裕の態度で珠を見ている。
「その態度、いつまで続けるつもりなのか?」
 と、珠の言葉が終わらぬうちに、周辺の狐火が揺れていることに気づいた。炎は揺らぐのだ。そして、何かが炎の間を通れば、更に大きく揺れるだろう。
 だが、もし。
 すでにそこにあったのなら……?
「そ……」
 珠は急いでその場から跳んだ。
 だが、一つ早く銀河皇帝の黒き槍の船が突撃を仕掛けてくる。
 最初に対峙した時に、敵はワープドライブ・ペネトレーションを発動させていたのだ。
「それでも、行くぞ、狐火!」
 珠は自分に向かってくる黒き槍の船に向けて狐火を飛ばした。三つの狐火が黒き槍の船とぶつかり合う。
「たったそれだけの炎で、我が黒き槍の船を止めようなどと」
 銀河皇帝が手の平を返すと、黒き槍の船がさらに加速して珠に迫ってきた。
 それは、圧倒的な力に見える。
 しかし珠は黒き槍の船から煙が上がっていることに気づいた。狐火は、決して効いていないわけではない。
 黒き槍の船は、勢いそのままに珠を吹き飛ばした。
 珠の体が転がり、いくつも傷を作る。
「……だけど、諦めるわけにはいかんな!」
 まだ手足は動く。
 珠は地面から身を起こし、皇帝に向けて残った狐火を一斉に放った。
「ほう、まだ動くと言うのか」
 銀河皇帝が狐火を防ごうと、片腕を上げる。
 その瞬間、木槌『砕』を構えた珠が踏み込んだ。
 狐火の後ろから、自身も皇帝に迫っていたのだ。
「何回でも蘇るなら何回でも沈め!」
 大きく木槌を振りかぶり、全力を込めてなぎ払う。
 横殴りにされた皇帝の体が数歩下がった。
「くっ」
「攻撃が入ったな!」
 最初に受けたダメージでくらくらするが、それでも攻撃は届いた。
 珠は確信し、皇帝と距離を取った。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ガイ・レックウ
【POW】で判定
【拠点防御】【オーラ防御】【武器受け】のスキルで防御を固め、【勇気】を奮い立たせながら【戦闘知識】による知識による【見切り】でぎりぎりまで引き付けて回避するぜ…完全には避け切れないと思うが致命傷は避けてやる!!
攻撃はユーベルコード【紅蓮開放『ヴリトラ』】を発動し、アサルトウェポンによる【2回攻撃】のスキルでの弾幕と紅蓮の炎の龍とともに突撃、【怪力】【範囲攻撃】【鎧無視攻撃】のスキルを乗せた妖刀と刀による二刀流の【なぎ払い】を叩き込んでやる



●妖刀ヴァジュラ
 敵の力は強大だ。
 銀河皇帝の前に出たガイ・レックウ(流浪の剣士・f01997)は、静かに敵が動くのを待つ。
「潔い態度である。では、行くぞ『マインド』」
 銀河皇帝のマインド・クリエイション。
 装備武器の封印を解き、人型兵器に変化させる。
 マインドがビームソードを構えた。おそらくその一振りも絶大な威力なのだろう。
 しかし、ガイとて、黙ってやられるわけはない。
「行くのだ」
 皇帝の合図でマインドは地面を蹴り、一呼吸もせずガイの間合いまで詰めてきた。
 ガイはすぐさま、防御のために全ての神経を張り巡らせる。
 マインドがソードを振り下ろした。
 それは、かなりの豪剣。
 空を斬り裂く勢いで、爆風を伴ってガイに襲い掛かる。
「ぬ……んっ」
 そのビームソードを、ガイは武器で受け止めた。
 踏ん張る足が押されていく。
 オーラで防御を固めているが、マインドの力で押し切られそうだった。
 それでもガイは、敵のソードと自分の位置を把握し、最後の詰めの瞬間身を翻した。
 戦闘知識がなければ推し量れないような、絶妙なタイミングだ。
 攻撃を受けた腕が多少しびれているが、最初の一撃を何とか流すことに成功した。
 ところが、マインドはすぐに体勢を立て直し、横薙ぎの追撃を放ってくる。
「ここ、だっ」
 その二撃目も、ガイは見えていた。
 ステップして後退し、体を反らして回避する。攻撃が外れ、マインドが大きく体勢を崩した。
「次はこちらの番だぜ」
 ガイはそう言って、妖刀ヴァジュラを手にした。
「我が刀に封じられし、炎よ!! 紅蓮の竜となりて、すべてを焼き尽くせ!!」
 紅蓮開放『ヴリトラ』を発動させる。
 妖刀ヴァジュラに封じられた獄炎が、紅蓮の炎の龍となって銀河皇帝に襲い掛かった。
 同時にアサルトウェポンからも攻撃を繰り出す。
 弾幕と紅蓮の炎の龍と。
 激しい攻撃が銀河皇帝に命中する。
「これしきの事で!」
 銀河皇帝が腕を払い、攻撃を防ごうとした。
 その懐にガイが飛び込む。
 両の手に妖刀と刀を構え、鎧を無視するような激しいなぎ払いをかけた。
「手ごたえ、ありだぜ」
 怪力を乗せて放った一撃が、皇帝の体を抉った。
「くっ」
 銀河皇帝が跳んで下がる。
 手ごたえを感じながら、ガイも距離を取った。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリア・ティアラリード
転移前に武器改造・念動力で手に持つ以外のフォースセイバーを
全てシールドフライヤーとして浮遊盾に!

マインドの未来予知攻撃は第六感と残像、野生の勘で見切り回避を最優先
致命打はシールドフライヤーの武器受け盾受けで対処
被弾は覚悟の上、激痛耐性と姫騎士としての勇気で奮戦します

皇帝へはフォース衝撃波を飛ばし牽制、マインドが彼をかばえば…
その瞬間だけはマインドもこちらのUCに干渉できぬはず
フォースの導きのまま早業・フェイントのUCをマインドに一斉発射!

7本のフォースセイバーが絶え間なくマインドを襲い足止めしている
この瞬間、遂に皇帝に有効打を放つ好機
最後の光剣を投擲・怪力・串刺し・誘導弾・鎧無視攻撃で放って!



●ラ・アルカンシェル
 続けてアリア・ティアラリード(エトワールシュバリエ・f04271)が銀河皇帝の前に躍り出た。
 その周辺には、シールドフライヤーとして複数のフォースセイバーを飛ばしている。
「ふ、どこまで我の攻撃をしのぐことができるか」
 銀河皇帝はすぐさま、マインド・クリエイションで装備武器を人型兵器マインドに変化させた。
「行け」
 皇帝の命令により、マインドがアリアに襲い掛かる。
「好きにはさせませんっ」
 一撃、ビームソードの一振り。
 アリアの第六感が、回避のタイミングを告げる。
 二撃、なぎ払い。
 アリアは残像を残し、その場を離れた。野生の勘をフルに活用し、戦場を駆ける。
 マインドが次の攻撃を構えて追いかけてきた。
 その素早さも一級品だ。
 間合いが詰まり、三撃目の攻撃が迫ってきた。
 これは、当たれば致命傷になる。
 アリアは自身を囲むように飛んでいるフォースセイバーを総動員し、盾として受け止めた。
 いくつかの盾が弾かれ、重い一撃がアリアの体を掠める。
「ぐ……ですが、致命傷ではありません」
 何とかマインドの攻撃を防ぎきり、アリアはけん制の意味も込めて衝撃波を放った。
 衝撃波が銀河皇帝に飛ぶ。
「効かぬ」
 銀河皇帝は腕を払うようにして動かし、衝撃波を抑えた。
 その瞬間、マインドの動きが鈍る。
「これで! 切り刻みますっ!! 《ラ・アルカンシェル》!!!」
 アリアはそのタイミングを見逃さず、虹色飛翔七連剣を発動させた。
 乱舞する七色七本全てのフォースセイバーを、一斉にマインドに向け発射する。
 マインドはその場でフォースセイバーの攻撃に対処し、ビームソードを振るった。
「この瞬間ですっ」
 マインドがフォースセイバーを対処している今こそ好機だ。
 アリアは最後に残った光剣を、力強く握りしめ、めいっぱいの力を込めて投擲した。
 皇帝がその場を飛び退くが、光剣は敵に追随して飛ぶ。
「ぬ……っ」
 鎧の防御をも砕く、勢いのある一撃で、光剣は皇帝の体を貫いた。
「く、我を傷つけたというのか」
 苦痛に顔を引きつらせながら、皇帝は光剣を引き抜く。
 その姿は、まだ余裕が見られる。
「でも、傷は重なっているわね」
 アリアは一撃の成果を確認し、いったんその場を退いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユリウス・リウィウス
ああ、皇帝か。亡国の、な。治める民無くして、なんの皇帝だって言うんだよ、なあ。おい?

ち、あの『白騎士』を再現するだと!?
だが、「恐怖を与える」ことで判断力を乱し、「生命力吸収」「鎧砕き」を乗せた黒剣で刺突を繰り返して撃退を狙う。
今は『白騎士』の相手をしている暇はねぇ。皇帝をぶった切らなきゃいけないんだ。

洗脳念波だとか槍の船だとかは知らねぇ。
血統覚醒!
ヴァンパイア化して皇帝のユーベルコードを凌げば、「生命力吸収」で立つ力くらいは奪い返せるはず。
あとはもう削り合いだ。俺が倒れるのが先か、皇帝が崩れ落ちるのが先か。楽しくもなんともないチキンレースの始まりだな。
ユーベルコードの産物どもは黙って見てろ。



●接近戦
 銀河皇帝は傷ついた個所を少しばかり確認した後、再び猟兵たちに目を向けた。
 その姿を見てユリウス・リウィウス(剣の墓標・f00045)は言う。
「ああ、皇帝か。亡国の、な」
「何だと?」
「治める民無くして、なんの皇帝だって言うんだよ、なあ。おい?」
 ユリウスのその言葉を聞いて、銀河皇帝は口元に笑みを浮かべた。
「我がありてこその帝国なのだ」
 両者の主張がかみ合わない。もとより、分かり合えない存在なのかもしれない。
 これ以上何も語ることがないという風に、敵がマインド・クリエイションを発動させた。
 白騎士と同性能の人型兵器『マインド』に変化させた武装が走る。
「ち、あの『白騎士』を再現するだと!?」
 自分に真正面から向かってくるマインドを見て、ユリウスは黒剣を構えた。
 マインドは砲撃でけん制しながらビームソードを振りかざす。
 それに対し、ユリウスは鎧をも砕く力を乗せ、刺突を繰り出した。
 マインドはユリウスから与えられた恐怖をものともせず、ビームソードでなぎ払いをかけてくる。
 対峙する二つの剣がぶつかり合った。
「今は『白騎士』の相手をしている暇はねぇ」
 相手の生命力を奪いながら、ユリウスがさらに一歩踏み込む。
 マインドも負けじとビームソードを振り抜いた。
 ユリウスのわき腹が抉られ傷になる。
 だが、ユリウスの刺突はマインドの鎧を砕き、その躯体をも打ち砕いた。
 傷が痛むが、マインドの亡骸を撃ち捨て、そのまま皇帝に向かって走る。
「皇帝をぶった切らなきゃいけないんだ」
 ユーベルコード・血統覚醒を発動させヴァンパイア化し、ユリウスは皇帝に襲い掛かった。
「我に歯向かうか、愚か者めが」
 銀河皇帝はユリウスの初撃を捌き、拳による突きを繰り出す。
 楽しくもなんともない、体力の削り合いだ。
 ユリウスは敵の生命力を吸収しながら、かろうじて何度目かの攻撃を打ち付けた。
「立っているのも、やっとではないか」
 皇帝が笑う。
 対して、皇帝はまだ少しは余裕がありそうだった。
「その余裕、いつまで続くか見ものだな」
 ユリウスは渾身の力を込め、次の一撃を繰り出す。
「ふっ」
 銀河皇帝がその一撃を流し、流れる様な突きを返してきた。
 重い一撃。
 マインドから受けた脇腹の傷を狙われ、ユリウスがうめき声をあげる。
 銀河皇帝はそのままユリウスを吹き飛ばした。
「は……なかなか……」
 かろうじて立ち上がったが、もう攻撃を繰り出す力が残っていない。
 しかし、銀河皇帝も体のバランスを崩しながらその場を飛び退いた。
「少しは効いたようじゃねぇか」
 確実に体力を削っている。それを確認し、ユリウスは頷いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

蛇塚・レモン
銀河皇帝は必ずあたいを“視認”して追跡するはずっ!
だったら、これでどうかなっ!?

ユーベルコードで透明化(迷彩)して即退避
あたいは足音を消すために念動力で宙を舞って移動するよっ
(念動力+空中戦)
移動の際に風の流れに警戒!
(目立たない+第六感)
あたいの姿が消えて攻撃対象を見失うはず
ここから先の30秒間は呼吸と会話を我慢

ミニ蛇神様(全長1m)は囮
その場でしゅるるっと呼吸音を出してもらうよ
敵はそっちに気を取られるはず!

蛇神様が襲われた瞬間の場所は、そこに船がある証拠
蛇腹剣クサナギで銀河皇帝と槍の船を同時に薙ぎ払うよっ!
(だまし討ち+範囲攻撃+生命力吸収+鎧無視攻撃+なぎ払い)
これでダメージ2倍だぁ~!



●蛇腹剣クサナギ
 次に銀河皇帝の前に出た蛇塚・レモン(叛逆する蛇神の器の娘・f05152)を見て、銀河皇帝はワープドライブ・ペネトレーションを発動させた。召喚された知られざる『黒き槍の船』が、どこからかレモンを狙い迫ってくるはずだ。
「だったら、これでどうかなっ!?」
 レモンは対抗策として戦闘召喚使役術式・海の中の大蛇を発動する。
「いくよ、蛇神様っ!」
 そう言って、すぐに透明化しその場を退避した。
(「銀河皇帝は必ずあたいを“視認”して追跡するはずっ!」)
 静かに、目立たぬよう細心の注意を払いながらレモンは考える。
 事実、先ほどまでレモンの立っていた場所に向け、黒き槍の船が飛来した。透明化したレモンのすぐそばを掠めたが、直撃は避けられたのだ。
「ほう?」
 銀河皇帝が目を細める。
 レモンは念動力を使い宙に浮きながら慎重に移動を始めた。
 その後も黒き槍の船が何度かレモンのすぐ近くを横切った気配があった。レモンは都度、呼吸も会話もこらえてやり過ごした。刻一刻と身体が疲弊していく。
 互いがどこまで近づいているのか、はっきりと分からない。
 静かな戦いは続いた。
 気を抜かず、レモンがまた少し銀河皇帝に近づいた。
「その辺りか」
 銀河皇帝が手をかざす。
 それは、ほんの少しの周辺温度の変化か、それとも風か。物音や体温は消せないため、かなり気を使った。しかし、敵に近づくにつれ、完全に隠れることが難しくなってきたようだ。
 その時、レモンから離れた位置で、しゅるると呼吸音が聞こえた。
「いや、そこか。我には聞こえた」
 銀河皇帝の合図で、黒き槍の船が突撃する。
 そこにいたのは、囮となったミニ蛇神様だ。そのわずかな呼吸音をわざわざ拾い、皇帝が攻撃目標として指示したのだろう。レモンの狙い通りだった。
 地面に亀裂が走る。
 と、同時にレモンが動いた。
 その瞬間、黒き槍の船がそこにあると分かったのだ。蛇腹剣クサナギを手にし、大きく踏み込む。
 その気配を感じたのか、皇帝がレモンのいる場所に顔を向けた。
「もう遅いよっ!」
 言って、攻撃範囲に銀河皇帝と黒き槍の船を見据え、なぎ払いをかける。
 鎧の守りを無視するほどの力を込めた渾身の一撃。
 銀河皇帝と黒き槍の船を巻き込み、レモンは最後まで剣を振るった。
「な――」
 驚きの声を上げる銀河皇帝。
 黒き槍の船は掻き消え、皇帝の体が吹き飛ばされた。
「どうだ!」
 戦場に響くレモンの声。
 皇帝は何度か地面を転がり、ようやく体を起こした。

成功 🔵​🔵​🔴​

トリテレイア・ゼロナイン
紛い物とはいえ人々を守る騎士として、銀河皇帝、討ち取らせてもらいます

事前に防具改造で盾と鎧に対レーザー処理とマント、ハッキング装置を追加

未来予測するマインドの攻撃には下手に動かず攻撃箇所を見切り盾受け、武器受けで防御、最悪戦闘不能にならないよう急所をかばいます
ルール破りのダメージは己自身をハッキング、自己保存機能をカットして無理矢理駆動することで対処

盾をマインドに投げ目潰し、追加でマントを投げ視界を塞ぎ、ハッキングを仕掛け動きを数秒止めます
マインドに未来が見えていようと視界が無いことで情報を得れなければ無意味なはず

そのマインドを怪力で掴みUC発動、スラスターを全開にして皇帝へ一撃を叩き込みます



●戦場の騎士
「紛い物とはいえ人々を守る騎士として、銀河皇帝、討ち取らせてもらいます」
 銀河皇帝に追撃を仕掛けるべく、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)が走り込んできた。
「我は、まだ、倒れぬ」
 銀河皇帝は体勢を立て直し、人型兵器『マインド』を従える。
 マインドはビームソードを掲げ、トリテレイアに向かって駆け出した。
 その勢いは衰えることなく。
 真っすぐビームソードが振り下ろされた。
「ですが、ここで倒れるわけにはいきません」
 トリテレイアは、下手に動かずにしっかりとその攻撃を見ている。
 最初の一撃を、盾で受け止めた。
 対レーザー処理を施した盾が、何とかマインドの攻撃を止める。だが、その勢いは収まらず、トリテレイアに全てのしかかってきた。盾を装備した腕が軋む。
 と、マインドがビームソードを引き、その場で体を反らせた。
 反りを戻す反動で繰り出されたのは、横薙ぎの二撃目。
「くっ……」
 今度はそれを武器で防ぐ。
 重い一撃に、トリテレイアの体勢がふわりを崩れた。
 その瞬間、踏み込んだマインドがゼロ距離射撃で畳みかけてくる。
 トリテレイアは、反射的に急所をかばう。
 敵の砲撃を受けて、トリテレイアの体が吹き飛んだ。だが、まだ動けるはずだと思った。トリテレイアは己自身にハッキングを仕掛け、自己保存機能をカット。無理矢理の駆動を続ける。
「次はこちらの番です」
 最初の一撃を防いだ盾を、マインドに投げつけた。
 盾がマインドのセンサーに命中し、破壊する。続けて自分のマントも投げて視界を奪った。
「動きを止めます」
 攻撃の指針を失い、マインドの動きが鈍る。
 その隙をついて、トリテレイアはマインドにハッキングを仕掛けた。
 動きを止めるのは一瞬で良かった。
「何を――」
 皇帝の声を聞きながら、トリテレイアは動きの止まったマインドを掴み上げる。
「実際の戦場の騎士は道具や手段を選ばないものです」
 ユーベルコード・戦場の騎士。
 トリテレイアはマインドを抱えたまま、スラスター全開で一気に銀河皇帝との距離を詰めた。
 それは単純で、豪快な、重い一撃。
「沈みなさい」
「くっ――」
 逃げようとする銀河皇帝に向けて、マインドを振り下ろした。
 周辺の床が破壊され、粉塵が舞い散る。
 皇帝は吹き飛び、床に叩きつけられた。
「やって……くれたな」
 ふらふらと立ち上がった銀河皇帝は、積み重なったダメージに、顔をゆがめた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ライヴァルト・ナトゥア
ふふふ、ははは、はーはっはっは。これほど滑稽なことはない。個人が、国だと、帝国だとそうお前さんはのたまうか。幼児でも分かろうものだ。そんなものが、国であるはずがないと
(先制攻撃に対し【封印を解いた】ユーベルコードと合わせ【ダッシュ】【ジャンプ】【フェイント】を駆使して敵視界に収まることがないように疾駆する)
俺の最速、お前さんの目に止まるかな?
(反撃に【2回攻撃】の手数で決して深追いはせず、ヒット&アウェイを繰り返す。意思を、UCを奪われても足は止めない。死ぬまで、疾走れ)
お前さんが死ぬまで、何処までだって付き合ってやるよ。
ただし、こっちの踊り手は俺一人じゃないけどな!
それじゃさよなら、皇帝さん


大神・零児
召喚した狼型の炎(ゴーストウルフ)は半分を防御と感知用に自分の周りに
半分は攻撃に

防御兼感知用の炎と「第六感」「野生の感」も併用して『黒き槍の船』の軌道を「見切り」、「武器受け」と「オーラ防御」で防御か「ダッシュ」による「残像」と「フェイント」で回避

回避、防御が間に合わないならばとっさに「カウンター」ぎみに妖刀「魂喰」で「念動力」をのせた「なぎ払い」で「衝撃波」を放射状に放ち『黒き槍の船』を打ち消す

攻撃側は全て「ダッシュ」させて立体的に動かし「残像」を発生させ撹乱、それによる「フェイント」と「だまし討ち」により、死角から回り込ませた炎で「衝撃波」を発生させながら「2回攻撃」

(アドリブ&共闘歓迎)



●狼たち
 銀河皇帝はただ一人、傷を負って、この戦場に立ち尽くしている。
 ライヴァルト・ナトゥア(巫女の護人・f00051)はその姿を見て言った。
「ふふふ、ははは、はーはっはっは。これほど滑稽なことはない。個人が、国だと、帝国だとそうお前さんはのたまうか」
「無論。我ある限りの帝国である」
 銀河皇帝の答えを聞いて、ライヴァルトは首を横に振る。
「幼児でも分かろうものだ。そんなものが、国であるはずがないと」
「ほざくな」
 敵が動いた。
「貴様は黙って地に伏せ、我に従えば良いのだ」
 銀河最強のサイキックエナジーにより、ライヴァルトの意思を奪うような命令がなされる。
 ライヴァルトは瞬時に対抗するユーベルコードを発動させた。
「封印限定解除、此処に来るは大いなりし蒼き狼。地を駆け、空駆け、獲物を屠れ。疾くあれかし、《限定解放・天狼疾駆せし戦場幻景》」
 ライヴァルトが走る。
 一瞬でも気を抜けば、足が止まりそうだ。最初の洗脳念波を受け、意思がくじけそうになっていた。だがそれでも、ダッシュし、フェイントをかけ、敵の視界に収まることが無いよう走り続ける。どんなに意思を奪われても、足だけは決して止めないと力を込めた。
「無駄なことを――」
 銀河皇帝がさらに洗脳念波を強めた。
 その時、大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)が戦場に飛び込んでくる。
「魔狼、降臨。手助けするぜ。ほら、俺も相手だ」
 零児は狼型の炎を自分の周りに飛ばしながら、銀河皇帝に声をかけた。
「良くも飽きずに仕掛けてくる」
 皇帝はワープドライブ・ペネトレーションを発動させる。
 一瞬だが、ライヴァルトから目が逸れた。
「助かったよ。これで、走れるな」
 ライヴァルトはさらに足に力を込め、加速する。
「ふっ。群れる輩が、我に何をするというのか」
 皇帝の言葉を聞きながら、零児は周辺に一層気を配った。
 周辺に配置した狼型の炎が大きく揺れる。
 零児の野生の感が、黒き槍の船の接近を告げていた。
「ここだな」
 突如現れた黒き槍の船に対し、武器にオーラを重ね受け止める。
 だが、黒き槍の船の勢いはすさまじかった。
 押されそうになり、零児は残像を作りながら攻撃を流して回避する。
 ふと気づくと、勢いを逸らしたはずの黒き槍の船が目の前になかった。
 どこかから来る。
 第六感が警鐘を鳴らした。
 次の瞬間、まったく別の方角から黒き槍の船が零児に迫る。
「させねぇさ」
 反射的に妖刀を振るい、衝撃波でそれをしのいだ。
 銀河皇帝の洗脳念波から逃れたライヴァルトは、鎌や爪からの斬撃を狙って戦場を駆け抜けて行く。
 仲間が相手をしている間に、一気に距離を詰めていた。
 右手と一体化した鎌を振り上げ、その懐に飛び込む。
「くっ、貴様は、地に伏せていると命じたはずだ」
「そんな命令、無効だ!」
 受けの構えを取る銀河皇帝に、一撃、斬撃を喰らわせた。
「こ、の――」
 皇帝が反撃の突きを繰り出してくる。
 それをひらりと避け、ライヴァルトはその場をあっさりと離れた。
「お前さんが死ぬまで、何処までだって付き合ってやるよ」
 そう言って、更に走り出す。
 銀河皇帝は、その後を追わなかった。
 いや、追えなかった。
 狼型の炎がダッシュで仕掛けてきたのだ。
「俺のことを忘れてたわけじゃ無いだろうな」
 零児の号令で、狼型の炎が縦へ横へと散り、残像を発生させながら敵に飛び掛かっていく。
「このような、炎で!」
 銀河皇帝が腕を払い炎を散らす。
 ところが、その間に死角に回り込んでいた狼型の炎がいた。
「捉えたな」
 狼型の炎は衝撃波を発生させ、皇帝を襲う。
「そ――」
 銀河皇帝がバランスを崩した。
 そこを逃さずライヴァルトが飛び込む。
「それじゃさよなら、皇帝さん」
 左手の狼の爪を皇帝の胸に突き立て、一気に引き裂いた。
「こんな――ことが――」
 銀河皇帝は、引き裂かれた体を信じられないものを見る目で凝視する。
 それも、一瞬のこと。
 猟兵たちが見ている前で、皇帝の体は崩れ去った。
「何とかなったか」
 零児は消えゆく銀河皇帝の姿を静かに見下ろす。
「だな」
 ライヴァルトが頷き、笑顔を見せた。

 こうして、この戦場での戦いは終わりを告げた。
 猟兵たちは見事銀河皇帝を撃破し、戦場を後にした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月23日


挿絵イラスト