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プルティアに、プルティアになって!

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●プルティアたすけてー
「プルティアがんばえーワン!」
「あぶなーい、プルティアーウサ!」
「ちょっと静かに見るニャ。プルティアが負けるわけないニャ(真剣)」
 キマイラフューチャー世界の一角、カンデラタウン。この街では今、古の人類文明製アニメ『プルティア』シリーズがブームであった。
 たまたまその辺の壁をコンコンしたら出て来た録画ディスクを、数人が視聴したことに始まり、口伝えでその面白さが広まったのだ。
 今では多数の住民が交代でまだ見ぬディスク発見に勤しみ、貸し借りしながら視聴するほどの人気だ。

「プルティアは何度見てもかっこいいワン」
「可愛いし優しいウサ」
「互いを認め合い、力を合わせる関係性が尊いニャ……」
 プルティア人気が過熱する中で、誰かが言った。
「プルティアに会ってみたいワン」
「プルティアって本当にいるのウサ?」
「怪人や異世界から来る猟兵がいるんだから、プルティアもいるかもニャ」
 キマイラたちがそんな希望を語っていると。

「ケーキキキッ! 会う方法を教えてやろうか?」
 奇妙な笑い声と共に、『フードファントム』グラトニー姫が姿を現した。背後に戦闘員を連れている。
「プルティアは人々が絶望した時に現れる。だからお前等が私におやつを奪われ、絶望すればいずれ来るケキ」
「本当かワン?」
「試してみるウサ?」
 顔を見合わせるキマイラたちから、戦闘員が次々におやつを回収していく。
「ああ、おやつのケーキが……心がしおしおウサ~」
「ゴルフと野球のディスクばかり出てプルティアの続きが見れない時くらい絶望ニャ~」
「プルティアたすけてワ~ン」
 さほどでもない感じに絶望するキマイラたちに、グラトニー姫は言い放つ。
「その程度じゃ足りんケキ。もっとケーキを集めてもっと奪われるケキ!」
 平和な暮らしで疑うことを知らないキマイラたちは、そういうものかとケーキ集めを始めてしまった。

 集まって来るケーキを並べてじゅるりと舌なめずりしつつ、グラトニー姫は考える。
(「上手くいったケキ。プルティアなんぞいる筈ないケキ。これで労せずしてケーキ食べ放題ケキ!」)
 かくして平和なカンデラタウンは、『ケーキを集めて奪われて絶望してプルティアを呼ぶブーム』に包まれた。

●思い描くの、なりたいプルティアを
「というわけなので、怪人のオブリビオンを倒し、ブームを終わらせて、キマイラたちを助けて下さい」
 グリモアベースで猟兵に語るのは眞清水・湧(分界簸却式超人類祖型・f02949)。
 アニメなどの異文明の言葉を知らない猟兵に噛み砕いて説明しつつ、湧は続ける。

「この『わざと危機に陥る』ブームですが、怪人を倒すだけでは終わらないと予知しました」
 怪人の入れ知恵はきっかけに過ぎない。そして正面から『プルティアは架空の存在だ』と説いても、既に火がついた『プルティアがいるかも知れない、来るかも知れない』という希望を消すことはできないだろう。
「ですから……皆さんはプルティアに扮してキマイラたちを満足させつつ、『そんなことをしてはいけない』と教えてあげて下さい」
 『プルティアに会いたい』という根源の欲求を満たし、憧れの存在から諭されれば、ブームは終息するだろう。

「プルティアを装うための情報ですが……プルティアは華やかな衣装を着て、ティア○○というコードネームを名乗ります。戦闘方法は格闘や魔法のような能力、及びそれらの複合。戦う姿を通じて、勇気・友情・慈愛・諦めない心などのポジティブなメッセージを発します。1話程度の参戦であれば、年齢・性別・容姿は問われない筈です」
 予知で得たらしい情報を、眼鏡をクイっとしながらやや早口で述べる湧。
「……長く説明しましたが、要は見ているキマイラたちが納得すればいいだけです。あまり細かく拘る必要もないかも知れません」
 なお、特定のプルティアを演じるには予習時間などが足りないため、オリジナルのプルティアになるしかない。衣装などの小道具は、それらを出す壁が近場にちょうどよく存在する。

「怪人たちは、倒されればしめやかに消滅して骸の海へ還るでしょう。それではよろしくお願いします」
 湧はぺこりと頭を下げた。


魚通河
 プルティアを演じてキマイラを助けるシナリオです。ノリノリで演じても、戸惑いながらでも、渋々でもいいですし、演技力は高くても、ポンコツでも構いません。キマイラたちは信じる心が強いので、だいたい信じてくれます。老若男女も気にしません。

●第1章
 街の各所で、グラトニー戦闘員がキマイラたちからおやつを巻き上げています。名乗りをあげてキマイラたちを助けつつ、ブームをやめるよう諭して下さい。グラトニー戦闘員はグラトニー姫のユーベルコードによって召喚された存在で、戦闘力はありません。

●第2章
 アルパカマッスルブラザーズとの集団戦です。キマイラたちが見ているため、プルティアっぽく戦う必要があります。マッスルな敵なので、フィジカルをアピールするのに向いています。

●第3章
 グラトニー姫とのボス戦です。キマイラたちが見ているため、プルティアっぽく戦う必要があります。オブリビオンは猟兵を見ただけで猟兵だと理解しますが、それはそれとして猟兵のプルティアなんだと信じる可能性もあります。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『かっこよく登場して自分の名前を告げる』

POW   :    敵の前に堂々と姿を見せて、高らかに名乗る! 高いところに昇っていてもいい。

SPD   :    敵を闇に紛れて倒したり、敵が成功を確信した瞬間に妨害。そして静かに名を告げる。

WIZ   :    姿を見せて名乗った時には、すでに人質の保護や宝物の確保などの支援が終わっている。

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シズホ・トヒソズマ
※他猟兵との連携・アドリブOK

【POW】

ふふふ、ヒーローとしては絶好のシチュエーションが来ましたね!
今回は流石にぴっちりスーツは封印して、と…たまには魔法少女風のヒーローも悪くはないです!

プルティアのファンの子(見た目可愛ければ種族性別問わず)に【コミュ力】交渉し、装着者になってもらう
「今人々に危機が迫っているシズ。さあ、今こそ伝説の戦士プルティアの復活の時シズ!」(なぜか妖精風)

紫の魔法少女風コスとアイマスク(本体)を着けて高い所から
「紫の仮面は秘密の証!ミステリアスのひとしずく、ティアペルソナ!」
【ジャンプ】で敵陣に飛び込み【挑発・誘き寄せ】で引きつけた敵を【カウンター】肉弾戦で倒していく


仇死原・アンナ
プル…プルティア?
なりきればいいのそれに?…この格好は恥かしいけど…うぅん…

SPD 敵を闇に紛れて倒し、静かに名を告げる

敵の背後に[目立たない]ように接近し[、妖刀を振るって[暗殺]
異様な[存在感]を出しながらぎこちなくポーズを決めながら名乗る
「仇なす者に罰と死…じゃない。懲らしめ永久の安らぎを与える業火の化身、ティア…えーとティアゲヘナ参上…」

名乗りと同時に【ブレイズフレイム】を放ち、残りの敵を殲滅する

「あなたたち…わざと絶望し危機に陥るのはもうやめなよ…さもないと…ね?」
地獄の炎を身に纏いながら[殺気]を放ちつつ、キマイラたちに[恐怖を与え]ながら優しく諭す


アドリブ・絡みOKです


月守・咲凛
【ワンダレイ】で参加します 「そこのなんか黒っぽい人!あくじはそこまでです!」 空中から戦闘員たちをビシィっと指差して決めポーズを取りますが名乗るのは忘れています。 「プルティア誘導ミサイル!」 「プルティアガトリング!」 「プルティアチェーンソー!」 そもそもプルティアが何なのかが分かっていないので、本人は敵を倒したら満足して去りそうになり、 ネージュさんのツッコみでハッ!と思い出してメモを取り出し 「火薬の香りは火力の香り、ティア対空戦闘機!」 と名乗りを上げて決めポーズを取ります 「えっと、絶望で無理やり呼ばれてもティア対空戦闘機は嬉しくないのです。次はもっと楽しい感情で呼んで下さいね」


ネージュ・ローラン
【ワンダレイ】で参加。
【WIZ】でキマイラ達に呼びかけます。

え……なんですかこのフリフリな衣装は……
本当にこれを着るのですか……?
終始恥ずかしがりながらの参加になります。

キマイラ達を【かばう】ように登場。
ティ、ティアスノウ!
しかし最初は苦戦を演出します。
「絶望は敵に力を与えてしまうだけです。皆さんの希望こそがわたし達の力なのです!」
近くで咲凛さんが派手に戦っているかもしれませんが、ひとまず見ないフリ。
キマイラ達が改心してくれたら氷の精霊魔法の【属性攻撃】を咲凛さんに合わせて撃って倒してしまいましょう。

そういえばちゃんと名乗りましたか?


明智・珠稀
…ふ、ふふ。
かしこまりました。
プルティアとして
華麗に愛らしく戦って魅せましょう、ふふ…!
(ノリノリ恍惚ド変態)

■行動
【早業】【忍び足】【物を隠す】と
技能を駆使し、盗まれる前のオヤツを取り返し
キマイラさんにこっそり返したりしつつ

■演
「無駄なことはおやめなさい!」
声高らかになんだか目立つ所でポージング
「この世にはびこる悪事、許しません…!」
とぅっ!とジャンプしながら
「変・身ッ!」
【変装】【早着替え】
UC【青薔薇吐息】にて青薔薇の舞う演出
「プルキュア・ブルーローズ!さぁ、愛し合いましょう…!ふふ!」
青薔薇モチーフの魔法少女チックな
見るからに女装ド変態プルキュア♥️

※アドリブ、絡み&ネタ大歓迎★


メンカル・プルモーサ
【ワンダレイ】で参加。くーるきゃらっぽくいく……
対空戦闘機やスノウが戦ってる最中に戦闘員が「そういえばおやつは?」ってなったころにおやつを確保して登場…煌めく魔力の輝き…ティアウィッチ……(プルでティアな衣装の上にいつものローブで決めポーズ)
おやつを確保しつつ二人と一緒にプルティア・ダンシングムーンで戦闘員を蹴散らしていく…
キマイラたちにおやつを返す時に…本当は対空戦闘機やスノウが行かなければ助けないつもりだった…私たちに会うために絶望するのは本末転倒…プルティアに助けてもらった人たちは…最初からプルティアを当てにしていたか…自分の力で頑張ろうとしていなかったか…くーるきゃらっぽくそう諭す…


アリルティリア・アリルアノン
プルティア!アリルもめっちゃ見ました!
みんなに夢と希望を与えるプリティア…
その名が悪用されるのは許せません!
今日はバーチャル魔法少女ではなく、憧れのプルティアを名乗らせてもらいます!
(※なお、コスチュームはいつもと一緒)

「ネガティブハートに笑顔を配信! ティアプレジャー!」
ポーズも名乗りも完璧!

さてみなさん、プルティアに会いたいって気持ち、よーくわかります!
だけどプルティアは人々を絶望から救うために戦っているんです。
なのにわざと絶望しようとする人がいるのはとても悲しい!
それから本当にプルティアの助けが必要な人の所にいけなくなっちゃいます
応援は嬉しいですが、だからこそこんな事はやめにしましょう!


セラフィール・キュベルト
こ、心を癒す慈愛の光、ティアリリィ!
…こんな感じで良いのでしょうか。
(基本戸惑い気味に演技)

普段よりもふりひら4割増しくらいの衣装で、戦闘員さん達のお菓子略奪現場へ登場します。
属性は「慈愛」ですので、戦闘員さん達には生まれながらの光を用いつつ立ち去るよう説得を試みます。
「傷つくことは悲しいことです、私も貴方も。ですので、どうか」
説得失敗時は、止むを得ないので実力行使にて。

その後、キマイラの皆様に改めて名乗り、説得を試みます。
この度私が来たのは、皆様がおやつを奪われているからではなく、そうすればプルティアに会えると皆様を騙す悪が現れたからであると。
故にその行為に意味はないので止めるよう諭します。




「プルティア! アリルもめっちゃ見ました!」
 アリルティリア・アリルアノン(バーチャル魔法少女アリルちゃん・f00639)が懐かしそうに声をあげる。彼女はキマイフューチャーで『プルティア』シリーズを視聴していたらしい。
「みんなに夢と希望を与えるプルティア……その名が悪用されるのは許せません!
 今日はバーチャル魔法少女ではなく、憧れのプルティアを名乗らせてもらいます!」
 力いっぱい宣言するアリルに、仇死原・アンナ(炎獄の執行人・f09978)が近づく。
「あなたはプル……プルティア? に詳しいのね。どんな格好をすればいいか教えてくれない?」
 アンナの他にも、プルティアの知識が無い猟兵がアリルのもとへ集まって来る。
「任せて下さい! 素敵なコスチュームを選びますよ!」
 そんなわけで、カンデラタウンに転移した猟兵たちはまず壁をコンコンしてコスチュームを調達した。

「後はプルティアになりきればいいのね……この格好は恥かしいけど……うぅん……」
 着替えたものの落ち着かない様子のアンナ。彼女のコスチュームは赤と黒のドレス風。動き易いようにか足元は大きく開き、各所にリボンがあしらわれ、頭には赤い花飾り。ちなみにアンナは30歳だ。

「え……このフリフリな衣装……本当にこれを着るのですか……?」
 ネージュ・ローラン(氷雪の綺羅星・f01285)は顔を赤くして絶句する。彼女が持たされたのは沢山の白いフリルとリボンで飾られたふわふわなコスチューム。頭にはひときわ大きな白いリボン。ネージュは19歳なので『プルティア』の世界だったら高校は卒業しているだろう。

「……ふ、ふふ。任務了解、かしこまりました。プルティアとして華麗に愛らしく戦って魅せましょう、ふふ……!」
 明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)が恍惚の表情で自ら選んだのは、青を基調にしたコスチュームだ。短いスカート、露出した二の腕とへそ、頭にはティアラ。彼は成人男性だが、ノリノリなので何も問題はない。

「みなさん、まさにプルティア! ばっちりです!」
 各々衣装を手に入れた猟兵たちを見て、うむうむ頷くアリル。
「では、キマイラのみなさんを助けに行きましょう!」
「ええ、愛を届けに参りましょう。もう待ちきれません……!」
「も、もう行くのですか? まだ心の準備が……」
 駆け出すアリルに続いて、珠稀は頬を上気させ、ネージュは仲間に背中を押されながら。猟兵たちは街の各所へ散った。


 キマイラたちが自発的に戦闘員におやつを取り上げられる。街中で起きているこの光景を、物陰からそっと見ているキマイラがいた。
「プルティアには会いたいけど、こんなことは変だと思うガウ。でも……」
 引っ込み思案なこの狼キマイラの少女には、ブームをやめさせる方策はなかった。
「話は聞いたシズ! 私もそう思うシズ!」
「だ、誰ガウ?」
 突然聞こえた声に少女が振り向くと、紫色のアイマスクが宙に浮いて話している。シズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)の本体である。
「私はシズホだシズ。今、人々に危機が迫っているシズ。私を装着して伝説の戦士プルティアになって欲しいシズ!」
「語尾が妖精っぽい……本物ガウ!」
 語尾に『シズ』をつけて話すというシズホの交渉術により、少女は目を輝かせて信じてくれた。これがコミュ力だ。
「私でよければ……皆を助けたいガウ」
「ありがとうシズ! さあ、伝説の戦士プルティアの復活シズ!」
 少女はシズホを装着し、一体となる。


「ケー!」
「キー!」
「わ~、おやつが~ワニ~」
 奇声をあげる戦闘員にキマイラたちが収奪されている。だがそこへ。
「無駄なことはおやめなさい!」
 屋根の上から響く珠稀の声。その横にはアリルとシズホらしき姿もある。
「この世にはびこる悪事、許しません……!」
 珠稀が高くジャンプして【青薔薇吐息】を発動。
「プルティア・ラブリーチェンジッ!」
 空中で青薔薇に包まれながら早着替えし、地上に降り立つ。その姿はいつもの美青年ではない、青薔薇のプルティアだ。
「魅惑の青き薔薇、ティアブルーローズ!」
 続いてシズホも着地し、決めポーズ。既に紫が基調のキュートなコスチュームを着用している。
「紫の仮面は秘密の証! ミステリアスのひとしずく、ティアペルソナ!」
 最後にアリルが着地し、決めポーズ。普段からバーチャル魔法少女をしている彼女はいつもの姿だ。
「ネガティブハートに笑顔を配信! ティアプレジャー!」

「さぁ、愛し合いましょう……ふふ!」
 プルティア登場に驚く戦闘員たちに、ブルーローズが忍び寄る。そして後ろから抱きしめる!
「キ!?」
 恥ずかしがる戦闘員を離すと、また別の戦闘員へ。そして戦闘員たちが気づいた時には、手にしていた筈のおやつがなくなっている。ブルーローズは早業で戦闘員からおやつを取り返していたのだ。
「どうぞ、愛をお受け取り下さい……!」
「プルティアありがと~ワニ!」
「ほう、女装ティア……顔がいい。どうぞ続けてホウ」
 ブルーローズがおやつを返却すると、感謝の声と、一部からの熱い支持が返って来た。

「さあ、どこかからでも来て下さい!」
 ペルソナは【ジャスティスペイン】を発動し、あえて敵の中へ飛び込む。そして向かってくる戦闘員をカウンターで倒していく。
(「全く痛くありませんね……」)
 グラトニー戦闘員は戦闘員だが戦闘力はないので、いくら攻撃されてもノーダメージ。激しい攻撃を受けたいペルソナは物足りなさを感じる。ちなみにもしダメージを受けたとしても、少女の体は無事でダメージは全てシズホ本体が受けられる仕組みだ。
「あえて敵を引きつけて囮になるなんて、素敵コケ!」
 しかしペルソナの自己犠牲に、キマイラたちは感動していた。

「はあっ!」
 プレジャーは【グッドナイス・ブレイヴァー】のドローンで戦いを配信しつつ、戦闘員を倒す。これでプルティアの出現はカンデラタウンに広まるだろう。
 戦闘員があらかた倒され、集まって来たキマイラたちと配信視聴者に向けて、プレジャーは語りかける。
「みなさん、プルティアに会いたいって気持ち、よーくわかります!
 だけどプルティアは人々を絶望から救うために戦っているんです。
 なのにわざと絶望しようとする人がいるのはとても悲しい!
 それから本当にプルティアの助けが必要な人の所にいけなくなっちゃいます。
 応援は嬉しいですが、だからこそこんなことはやめにしましょう!」
「そうだったウサ。私たち、自分のことしか考えていなかったウサ……」
「ごめんなさいニャ……。プルティアが悲しむことはやめようニャ」
「わかってもらえてよかったです」
 反省した様子のキマイラたちに、プレジャーは嬉しそうに笑った。


「ケー!」
「プルティアたすけてゲコ~」
 カンデラタウンの路地裏。ここでも戦闘員とキマイラのやりとりが行われているのだが。
「キ……キ?」
 突然。戦闘員の胸から刀の刃が生えた。何が起きたかも解らず消滅していく戦闘員の背後に、立っていたのは妖刀を手にしたアンナ。彼女の異質な存在感に、その場の全員が息を飲む中、アンナはぎこちなくポーズを決める。
「仇なす者に罰と死……じゃない。懲らしめと永久の安らぎを与える業火の化身、ティア……えーと、ティアゲヘナ。参上……」
 名乗ると同時に、ゲヘナの胴体が裂けてそこから地獄の業火が噴き出る。【ブレイズフレイム】だ。
 紅蓮の炎が渦巻き、戦闘員たちが消えていく。炎を纏って殺気を放ちつつ、ゲヘナは優しく諭した。
「あなたたち……わざと絶望し危機に陥るのはもうやめなよ……。さもないと……ね?」
「きゃー! 刺激的でドキドキするピヨ! 何でも言うこと聞いちゃうピヨ!」
「さもないといつか本当に危ない目にあうということゲコ……確かにゲコ」
「……なんとかなるものね」
 平和なカンデラタウンの住人はスリルに飢えていたらしい。一部から支持されたティアゲヘナだった。


 郊外の野外宴会場。時期が来れば自動打ち上げ花火などのイベントが起こる場所なのだが、今はただの野原である。ただコンコンするとデザートを出す壁が沢山あるため、キマイラと戦闘員がかなり集まっていた。そこへ。
「そこのなんか黒っぽい人! あくじはそこまでです!」
 ビシィッと空中から戦闘員を指さし、ポーズを決めるのは月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)。メカニカルな装甲を纏った小さな女の子だ。彼女はおもむろに各部の装甲を開き、
「プルティア・誘導ミサイル!」
 ミサイルで戦闘員を攻撃した!
「プルティア・ガトリング!」
 更に腕部兵装からのガトリングの掃射!
「プルティア・チェーンソー!」
 そして遠隔操作の円盤が地上を薙ぎ払う!
「ケー!?!?」
 まず名乗ってから戦うものと思っていた戦闘員たちが意表を突かれて消えてゆく。
「やりました!」
 プルティアが何なのか解っていない咲凛は、敵を倒して満足顔だったが。
「ちゃんと名乗りましたか?」
「ハッ! そうでした。ええと……」
 傍にいたネージュからツッコミが入ると慌ててメモを取り出し、台詞を確認した。
「火薬の香りは火力の香り、ティア対空戦闘機!」
 名乗りと共に再びの決めポーズ。
「とにかく強そうワン! かっこいいワン!」
「でも危ないから離れて応援するパオ!」
 強さ至上主義のキマイラたちが応援する中、対空戦闘機は逃げる戦闘員を追って空中を飛び回った。

 会場は広く、戦闘員はまだまだいる。ネージュもキマイラを戦闘員から庇う形で割って入り、名乗りをあげる。
「ま、舞い落ちるひとひらの雪、ティアスノウ!」
 それから戦闘員に立ち向かうが。
「くっ……」
「キー?」
 戦闘員に弾き飛ばされまさかの苦戦。キマイラたちを諭すための演技である。
「ティアスノウ、あぶないモグ!」
 素直なキマイラたちはハラハラしながら見守る。

 プルティアの戦いに熱中するキマイラたちだが、集中力が切れた者はおやつを探し始める。
「そういえばおやつはどうなったチュウ?」
「ここにある……」
 確保しておいたおやつを手に現れたのは、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)。いや。
「煌めく魔力の輝き……ティアウィッチ……」
 魔女っぽいとんがり帽子に愛らしいコスチューム。その上にいつものローブを羽織った出で立ちで、ウィッチは決めポーズ。
「へ、変身してるのにローテンションカバ!」
「……私はくーるきゃらなんだ……」
「しかも変身してるのに眼鏡カバ!」
「……外した方がいいのだろうか?」
「とんでもないカバ。どうぞ続けてカバ!」
 一部キマイラの相手をしつつ、ウィッチはおやつをキマイラたちに返す。
「ありがとチュウ!」
「本当は、対空戦闘機やスノウが行かなければ助けないつもりだった……」
「えっ?」
「私たちに会うために絶望するのは本末転倒……プルティアに助けてもらった人たちは……最初からプルティアを当てにしていたか……自分の力で頑張ろうとしていなかったか……」
「たしかにそうかもチュウ……」
「怪人の言いなりになるのはよくなかったカバ」
 反省するキマイラたち。それを見た対空戦闘機も静止すると、お姉さんぶって言う。
「えっと、絶望で無理やり呼ばれてもティア対空戦闘機は嬉しくないのです。次はもっと楽しい感情で呼んで下さいね」
「わかったワン!」
「そうするパオ!」
「絶望は敵に力を与えてしまうだけです。皆さんの希望こそがわたし達の力なのです!」
 スノウが呼びかけると、キマイラも応える。
「これから希望を大事にするモグ!」
「皆さんの希望、伝わりました。プルティア・アイシクルランス!」
「プルティア・クレセントムーン……」
「プルティア・誘導ミサイル! プルティア・ガトリング! プルティア・チェーンソー!」
 希望で力を取り戻したスノウの氷魔法が、ウィッチの無数の花びらが、対空戦闘機の駄目押しの火力が、戦闘員を一掃した。


「ケー……」
「キー……」
「プルティアたすけてモー!」
 カンデラタウンの一角。げっそりした戦闘員がおやつ回収をしている。働き続けの上にプルティアの脅威から逃げ回らなければならない彼らは、肉体的にも精神的にも疲弊していた。
 そこへ現れたのは、普段よりふりひら4割増しのコスチュームに身を包んだセラフィール・キュベルト(癒し願う聖女・f00816)。いや。
「こ、心を癒す慈愛の光、ティアリリィ!」
(「……こんな感じでよいのでしょうか」)
 戸惑いながら名乗ったリリィだったが。
「プルティアが来てくれたモー!」
「ケー!」
 キマイラは喜び、戦闘員は慄く。反応は悪くないようだ。リリィは一歩進み出て、怯える戦闘員たちに語りかける。
「戦闘員さん、どうか怖がらないで下さい」
「キ?」
「傷つくことは悲しいことです、私も貴方も。それに、キマイラさんを苦しめる行為はいけないことです。どうか悪事をやめて平和にお過ごし下さい」
 慈愛のプルティアであるリリィは優しく話しながら、【生まれながらの光】で戦闘員を照らす。
「ケー……」
「キー……」
 暖かな声音と光に包まれ、リリィの慈愛を感じた戦闘員たちは、自発的に骸の海へ還っていく。
 ユーベルコードで召喚された戦闘員たちは用が済めばいずれ消える存在だが、肉体と精神を癒されて消えていく彼らの表情は安らかだった。
 リリィは消えていく戦闘員を見送り、全員を見届け終えると、キマイラたちに向き直ってお辞儀した。
「キマイラの皆様、私はティアリリィと申します」
「これはご丁寧にモー」
 改めて名乗ったリリィは話し始める。
「この度私が来たのは、皆様がおやつを奪われているからではなく、そうすればプルティアに会えると皆様を騙す悪が現れたからなのです。故に、わざと危険を招く行為に意味はないのです。どうか、そのようなことはお止め下さい」
「わかりましたモー。もうこんなことしないモー」
「癒されるブヒ。まさに女神、いや聖母ブヒー」
 穏やかな表情のキマイラたちにリリィは微笑む。
 ただひとつ、リリィは男の子なのだが、もともと性別に頓着しない彼は一部キマイラたちの歓びに水を差さないように、あえて訂正しないでおいた。


 各所でのプルティアの活躍により、タウン内に戦闘員はいなくなった。プルティアたちは合流し、オブリビオンが居座るという広場へ向かう。
 広場には大量のケーキに囲まれたグラトニー姫と、彼女を守るアルパカマッスルブラザーズ。
 近辺にはキマイラの姿はないが(主に対空戦闘機の火力が危険なため)、離れたビルの屋上や道路には観衆のキマイラが溢れている。上空には撮影用ドローンが飛び交い、プルティアの戦いを余すところなく記録しようとしていた。
 配信好きのキマイラたちがここまでのプルティアの様子も全て配信していたため、事情はカンデラタウン中に知れ渡っている。

「猟兵が伝説の戦士プルティア……のわけがないケキ。おかしいケキ!」
 広場に到着したプルティアに、グラトニー姫は疑いの目を向けた。
「人数が多い上に、プレジャー、スノウ、リリィで白が被ってるケキ!」
「それは劇場版だからですよ!」
 プレジャーの堂々とした弁明。
「ゲヘナは戦い方が物騒な上に、キマイラを脅すなケキ! あと対空戦闘機! 何でその武器使っていいと思ったケキ! 名前も自分だけ何か違うと思わないケキ!?」
「普通に戦って話したつもりだけど……」
「何か悪かったんでしょうか?」
 ゲヘナと対空戦闘機はピンと来ていない様子だ。
「名前や武器は表面的なこと……本質を見るべきではないだろうか……」
「そ、それぞれの個性を尊重してはどうでしょう」
「ウィッチ、スノウ……ありがとうです」
 表情を変えないウィッチとやや目を泳がせたスノウの弁護。これがプルティアの絆だ。
「皆様、ゲヘナも対空戦闘機も同じプルティアの仲間なのです。どうか信じてあげて下さい」
「そうだワン!」
「信じるニャ!」
 リリィが観衆に訴えると、いい返事が返って来た。キマイラたちもプルティアを信じてくれている!

「騙され易い奴等めケキ……。ええい、アルパカマッスルブラザーズ! そいつらを煎餅みたいに圧し潰してやるケキ!」
「ふぇぇ」
「ふぇぇぇ」
「ふぇぇぇぇ」
 今まで大人しくポージングしていたアルパカマッスルたちが、気の抜けた鳴き声をあげながら襲いかかって来る!
 グラトニー姫に辿りつくには、まずアルパカマッスルの壁を打ち破らなければならないだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』

POW   :    ポージング
自身の【逞しい肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    ポージング
自身の【躍動する肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ   :    ポージング
自身の【洗練された肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

メンカル・プルモーサ
【ワンダレイ】で参加。
…む、肉体派の敵…ならばこちらも……プルティア・モノクローム・ナイツを使用……
ちょっとアレンジしてマスコットぽく可愛くなったガジェットが出てくる
……紹介します、お助けマスコットキャラのミッティアとヒッティアです……(主張)
ミッティアは近接戦重視なのでマッスルと近接戦でスノウや対空戦闘機と連携、必要なら二人をかばったりして戦闘…
ヒッティアは砲撃戦重視なので魔法少女っぽいきらきらエフェクトの砲撃での援護射撃で攻撃していく……
マスコットと共に戦うのもプルティア……(淡々と力強い主張)
(なお、本人は両手でコンソールを操作してガジェットを操っている)


月守・咲凛
【ワンダレイ】で参加 「みんなの応援がプルティアの力になるのです、キマイラのみんな応援をお願いします!」 「プルティアソォード!」(完全にチェーンソー) ジャキーンと構えた二刀流のチェーンソーで近接戦です。 敵の動きを見切りながら、空中からのなぎ払い2回攻撃や着地して下から斬り上げたり、蹴りから反動で空中に飛び上がったり、動きの映えを考えて派手に立ち回ります。基本は1対1での戦いで考えてますが味方が被弾したらアジサイを飛ばします。 特にティアスノウとティアウィッチのカバーは多めに飛ばしておきます。 「さあ、行って下さい、私の妖精さん!」 UCで私の妖精さんを呼び出してトドメです!


ネージュ・ローラン
【ワンダレイ】で参加。『キュアスノウ』
なんですかこのオブリビオンは……。
『ウィッチ』や『対空戦闘機』に声を掛けて【鼓舞】しながら戦いましょうか。

普段なら魔法を撃ち込むところですが、プルティアとしてここは前に出るとしましょう。
怪人の攻撃を【見切り】回避しながら【ダッシュ】で接近し、【スライディング】や【2回攻撃】を駆使しながら足技を中心に攻撃していきます。
スカートの中はスパッツなので問題ありません。
正直それでも恥ずかしいですが。
最後は相手を打ち上げ、【氷装創出】で作った武器でトドメです。




「なんですかこのオブリビオンは……」
「……む、肉体派の敵……」
 すごいマッスルの怪人たちを見て、スノウは戸惑い顔。対してウィッチは表情を崩さず対処する。
「ならばこちらも……プルティア・モノクローム・ナイツ……」
 ユーベルコードによって召喚されたのは、近接戦用人型ガジェット『右手の聖剣』と砲撃戦用人型ガジェット『左手の魔剣』。今回はアレンジによって頭部と胴体が大きく、手足は短いデフォルメされた姿で登場だ。
「……紹介します、お助けマスコットキャラのミッティアとヒッティアです……」
「ロボだケキ!? でもロボが出るのはツッコミづらいケキ……」
「ロボの妖精だワン! すごいワン!」
 ウィッチの解説に、やりづらそうなグラトニー姫。一方キマイラたちは無邪気に喜んでいる。
 そんなやりとりの間にも、ミッティアは前に出てアルパカの突進を受け止め、ヒッティアは虹色に光るビームの砲撃でアルパカを押し返す。
「わー、ミッティアとヒッティアつよいワン!」
「マスコットと共に戦うのもプルティア……」
 淡々と、おかしな点は何もないという主張を続けるウィッチ。だが両手は忙しくコンソールを操作してミッティアとヒッティアに指令を送り続けている。
「ただ操縦してるだけケキ! そして妖精が強いのもツッコミづらいケキ……」

「ふぇぇ!」
 押されていたアルパカたちだったが、操作中は自分で戦えないというウィッチの弱点に気づいたらしい。数に勝る量産怪人はウィッチを囲もうと広く展開する。ミッティアとヒッティアをかいくぐり、数体のアルパカがウィッチに迫ったが。
「プルティア・チェーンソー・シールド!」
 空中から飛来したいくつもの盾(にもなる円形チェーンソー)がアルパカたちの拳を受け止めた。
「……対空戦闘機……助かった」
「どういたしまして!」
 ウィッチが上に視線を向けると、得意げな対空戦闘機の姿。
「いきますよ! プルティア・ソォード!」
 自分の身長より長いソード(どうみてもチェーンソー)を両手に構え、対空戦闘機は急降下。画面映えを考えての接近戦だ。
 両手のソード(チェーンソー)と浮遊させたシールド(チェーンソー)でアルパカたちを薙ぎ払い、着地してから更に斬り上げる。
 ユーベルコードで強化された怪人のマッスルはビームチェーンソーでも切断されなかったが、ダメージはあるらしい。アルパカたちは弾き飛ばされて距離を取る。
 そこへ、攻撃後の隙を狙っていたアルパカが対空戦闘機の背後から殴りかかった。
「対空戦闘機、後ろです!」
「わわっ」
 スノウの声に、対空戦闘機はスラスターで上昇しながら振り向き、蹴りを放つ。アルパカの拳に蹴りをぶつけ、その反動で更に加速。
「ふぇぇ!?」
 追い打ちしようと寄ってきていたアルパカたちの攻撃は空を切り、転んでばたばた折り重なった。
「接近戦でも強いパオ!」
「シールドで仲間を守るのがいいんだワニ」
 喝采するキマイラたち。ちなみにグラトニー姫は、いちいちチェーンソーにツッコミを入れていたらきりがないという顔でケーキを頬張っていた。

「ふぇぇ」
「ふぇぇぇ」
「ふぇぇぇぇ」
 空中の対空戦闘機に攻撃しようと、肩車に肩車を重ねて3段になったアルパカたちが迫る。
「させません!」
「ふぇ!?」
 だが無防備な足元にスノウのスライディングを受け、あえなく瓦解。
(「普段なら魔法を撃ち込むところですが、今はプルティアですから」)
 スノウもまた、観衆への受けを考えて格闘を選択していた。舞を生業とする彼女は格闘戦でもまた舞うような動きでアルパカの直線的な攻撃を見切り、躱していく。
「……ヒッティア、ミッティア、アシストを……」
 ヒッティアの虹色に輝く援護射撃の中で、軽やかにステップを踏むスノウにキマイラたちも見惚れる。
「はっ!」
 そうして攻撃を外し、或いはミッティアに止められて隙ができたアルパカへ、すかさず足技を浴びせていく。大胆に足を開いての蹴りの連続だが、スノウのスカートの下はスパッツなので見えても問題はないのだ。
(「正直それでも恥ずかしいですが……」)
 頬と耳の先を赤く染めて戦うスノウだったが、キマイラたちはそんなことには気づかず声援を送った。

 ウィッチ、スノウ、対空戦闘機の力を合わせた戦いによって、彼女たちの相手をするアルパカマッスルたちはダメージを蓄積され、動きも鈍っていった。
「ウィッチ、対空戦闘機、あと一息です。いきましょう」
「……む、了解……援護しよう……」
 頃合いとみてスノウが声をかけると、ウィッチが応える。
「みんなの応援がプルティアの力になるのです、キマイラのみんな応援をお願いします!」
 対空戦闘機は盛り上がりのためにキマイラに呼びかけた。
「ふれーふれープルティアーチュウ!」
「希望を届けるモグ……」
 キマイラたちが応援する中、スノウが【氷装創出(グラスアルム)】で武器を召喚すると、手の中に現れたのは氷晶の弓と矢だ。スノウは弓に何本も矢を番え、ウィッチはミッティアを突撃させてアルパカたちを次々に宙へ跳ね上げる。
「プルティア・クリスタルアロー!」
 氷精霊の魔力によって作られた矢は輝く軌跡を描いて、跳ね上げられたアルパカたちに命中し、消滅させていった。

 一方、ヒッティアは連続砲撃で別のアルパカたちを一所に押し留めている。
「さあ、行って下さい、私の妖精さん!」
 対空戦闘機が【シマエナガ先輩(ユキノヨウセイ)】で巨大シマエナガを召喚した。
『ピヨ! ピピヨピヨ!』
「ぐぬぬ、巨大な妖精もツッコミづらいケキ!」
 1人で苦悶しているグラトニー姫をよそに、シマエナガ先輩は大きく嘴を開く。そして。
『ピヨー!』
 巨大な口から放たれる極太のビーム! ビームは広場の路面を融解させ、その上にいたアルパカマッスルたちを消滅させた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

明智・珠稀
(相変わらずノリッノリ&ヘソ出し魔法少女プルキュア・ブルーローズにて)
ああっ!素晴らしい肉体美…!
(アルパカマッスルズにうっとりはぁはぁド変態)
その筋肉とは裏腹に、愛らしい鳴き声にたまちゃん…いえ、ブルーローズは
めろめろになりかけました、が!
先に向かうため、我らは進まねばなりません…!
さぁ、行きますよ…!
(鞭を取り出し)

■戦闘
UC【明智・ザ・ジャイアント】で大きなブルーローズ召喚
「さぁ、もっと大きな愛で包みますよ…!」

デカ明智と共に【残像】を起こすほどに素早い動きでアルパカを鞭打ち
「ふふ、悪い子にはお仕置きです♡」
相手の攻撃には【武器受け】&カウンターを

※アドリブ、絡み&ネタ大歓迎です!


仇死原・アンナ
筋骨隆々な奴な何故に裸体を見せたがるんだろう…
ともかく邪魔する奴は倒す…!

「貴様らに地獄を…えーと…痛くて怖い目に遭わせてあげる」
敵や一般キマイラたちに[恐怖を与え]つつ、鉄塊剣を構えて[殺気]と[存在感]を出しながらポージングして突撃

[怪力]を発揮して鉄塊剣で[なぎ払い]、[鎧無視攻撃]で敵を蹴散らす


「仇なす者の血肉と魂を燃し刻め!ゲヘナフレイム!」
鉄塊剣を振り回しながら[力溜め]して【火車八つ裂きの刑】を放ち、群がる敵を地獄の炎で切り刻んで殲滅する

「うぅん…やっぱり語尾に何かつけたほうがいいのかな…?ヘナとか…ゲナとか…」


アドリブ絡みOK


シズホ・トヒソズマ
※他猟兵とのアドリブ・連携OK

【SPD】

ふふふ。実は私もプルティアは何度も見てはコンコン続きを待ってコンコンと何回も視聴した大ファン。こうしてオリジナルでプルティアとして戦えるだけでも感激の極み…おっと、少しは骨があるのが出てきましたか
とはいえまだまだここで苦戦はできません!

引き続きUCで【かばう・誘き寄せ・誘惑】で攻撃を受け止める事で身体能力を引き上げつつ
【ダッシュ・残像】でスピーディに駆け抜け、【ジャンプ・空中戦】でアクロバティックな動きからの肉弾戦、敵を【踏みつけ】て空中からキックなどのプルティアらしい戦い方に終始します
「プルティアキーック!!(感無量過ぎる・・・!!)」




「ああっ! 素晴らしい肉体美……!」
「少しは骨があるのが出てきましたか」
「筋骨隆々な奴等は、何故に裸体を見せたがるんだろう……」
 ブルーローズははぁはぁ息を荒げてうっとりと、ペルソナは嬉しそうに笑って、ゲヘナは暗く冷たい目で。アルパカマッスルブラザーズを迎え撃つ。
「ふぇぇ!」
「ああ、その筋肉とは裏腹に愛らしい鳴き声にたまちゃん……いえ、ブルーローズはめろめろになりかけました、が!
 先に進むため、我らは戦わねばなりません……! さぁ、いきますよ……!」
 ブルーローズは鞭を手に、【明智・ザ・ジャイアント】を発動。自身の身長の2倍のブルーローズが現れる。
「ああー、大きい奴が出て来る技もツッコミづらいケキ!」
 ここでも苦しむグラトニー姫。実は咎められるような行動は少ないのかも知れない。
「さぁ、もっと大きな愛で包みますよ……!」
 ブルーローズが鞭を振るうと、大きなブルーローズも手にした大きな鞭で攻撃。
「ふぇぇ!?」
 アルパカたちを薙ぎ払う。
「ふふ、まだまだ、悪い子にはお仕置きです」
「ふぇー……!」
 残像を生むほどの速さで振るわれる長大な鞭の嵐に、アルパカたちは逃げ惑う。とても正面からは近づけないが。
「ふぇぇ!」
 ブルーローズと大きいブルーローズの動きは連動しているため、別々の方向を同時に攻撃することはできない。それに気づいたアルパカたちは、やはり数を生かしてブルーローズを囲んだ。
「あぁ、そのように取り囲まれるほど愛されているとは、幸せの至り!」
「ふぇぇ……」
 否定的に鳴きながらも、アルパカたちは攻撃の機を探る。しかし。
「それ以上は近づかせません!」
「とにかく邪魔する奴等は倒す……」
 ペルソナとゲヘナがブルーローズの背後を守る。

「貴様らに地獄を……えーと……痛くて怖い目に遭わせてあげる」
 鉄塊剣を担いでポージングするゲヘナからは強烈な殺気と存在感が放たれ、アルパカにプレッシャーを与える。
「ふ……ふぇぇ」
 それでも向かって来たアルパカの拳を、ゲヘナは鉄塊剣で受け止め、怪力で逆に押し返した。
 押されてバランスを崩したアルパカを更に鉄塊剣で薙ぎ払い、遠くに弾き飛ばす。それから再び剣を構え、靴音を響かせながらゆっくりと前進する。
「次は誰……?」
「きゃー、スリリングピヨ!」
「プレッシャーも敵に向けられてる時はかっこいいニャ」
 離れた場所にいるキマイラたちは呑気に観戦しているが、アルパカたちはゲヘナに気圧され、じりじり後退していった。

「ふふふ。実は私も、プルティアはコンコンと続きを探して何回も視聴した大ファン。こうしてオリジナルのプルティアとして戦えるだけでも感激の極みです」
 ペルソナもプルティアのファンだったらしい。嬉しそうに言うと、【ジャスティス・ペイン】を発動し、アルパカに向かって両手を広げる。
「さあ、向かって来て下さい! あなたたちの拳では決して私を倒せませんよ!」
 挑発するペルソナ。敵の注意をできるだけ自分に向ける作戦だ。
「ふぇぇ!」
 怒ったアルパカの拳を、ペルソナはクロスさせた両腕で正面から受ける。
「まだまだここで苦戦はできません!」
 ユーベルコードで身体能力が強化されるのを感じながら、反撃のパンチを放つ。アルパカもまた反撃し、激しいパンチの打ち合いが始まる。応酬の末、相手を打ち倒したのはペルソナだった。
 だが1体を倒しても、まだ多くのアルパカがペルソナに向かってくる。
「やあぁぁっ」
 ペルソナはダッシュの後に跳躍、空中から繰り出すパンチやキックで、怪人を倒していく。
「はっ!」
 アルパカの頭を踏みつけ、より高く跳んでからの渾身のキック。
「プルティアキーック!!」
(「感無量過ぎる……!!」)
 感激しながらのキックでアルパカが倒れ、後ろにいたアルパカごと将棋倒しになって動きが取れなくなった。今までに打ち倒したアルパカたちもまだ立ち上がれずにいるのを見て、ペルソナは叫ぶ。
「ゲヘナ、今です!」
「こちらもたっぷり愛しあいました……!」
 大きいブルーローズは、薙ぎ倒した怪人たちを鞭で巻き取り、一カ所に寄せている。
 ゲヘナ本人も叩き伏せたアルパカに囲まれた中で、鉄塊剣を高く掲げた。剣を振り回して刀身に地獄の炎を纏わせる。
「仇なす者の血肉と魂を燃し刻め! ゲヘナフレイム!」
 全方位に放たれる地獄の炎が、アルパカマッスルたちだけを焼き、消滅させた。
「やったーホウ!」
「口上が怖いけど、普通の技もあるのかゲコ」
 プルティアの勝利を喜ぶキマイラたち。
(「この技は普通の扱いなのね……」)
 ゲヘナ本人は、反応の微妙な差に首を傾げる。
「そういえば……語尾に何かつけたほうがいいのかな……? ヘナとか……ゲナとか……」
「いえ、そういう語尾なのは妖精で……」
 ゲヘナの疑問に、ペルソナは解説を始めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリルティリア・アリルアノン
気の抜けた鳴き声に反してなんてあつくるしい絵面!
アルパカの皆さん、ナイスバルクです!
そこまで絞るには眠れない夜もあったでしょう

だけどあなた達には聞こえないのですか、自分の筋肉達の叫びが!
それは喜びではなく、人々を傷つけることに利用される悲しみの叫び…
その声を聞いてなお悪事をやめないというのなら、お仕置きです!

手にしたステッキ「エレクトロ・ルミネイト」を無数の光輝く花びらへと変えて、アルパカブラザーズへと放ちます
哀れなマッスルよ、せめてこの輝きの中で眠りなさい!


セラフィール・キュベルト
あくまで、争うというのですね…悲しいですが、皆様を傷つけさせぬわけには参りませんから…
そのお心、清めて差し上げます!
(決めポーズをびしっと決めつつ。ちょっと恥ずかしそう)

引き続き、ティアリリィとして立ち回りつつ、主にエレメンタルロッドから放つ光弾で攻撃します。
敵の数が増えてきてピンチっぽければ必殺技という名のユーベルコードの出番です。
「貴方様の荒んだ心に、届け癒しの光…ホワイトリリィ・ハリケーン!」
と、普段と違う詠唱で聖花乱咲・浄魂霞流を発動します。

全滅させたら再び決めポーズでアピールです。




「気の抜けた鳴き声に反してなんてあつくるしい絵面!」
 アルパカマッスルブラザーズに出会ってびっくり顔のプレジャー。しかしすぐに気を取り直して呼びかける。
「アルパカの皆さん、ナイスバルクです! そこまで絞るには眠れない夜もあったでしょう」
「ふぇぇ」
 褒められて嬉しそうにポージングする怪人たちだったが。
「だけどあなた達には聞こえないのですか、自分の筋肉たちの叫びが!」
「ふぇ!?」
 プレジャーの一喝で、アルパカに動揺が走る。
「それは喜びではなく、人々を傷つけることに利用される悲しみの叫び……その声を聞いてなお悪事をやめないというのなら、お仕置きです!」
「努力して鍛え上げた素晴らしいお体を、傷つけあうために使うのは悲しいことです。どうかもっとよいことのためにお使い下さい」
 毅然とした態度のプレジャーに、リリィも穏やかに続けた。
 ふたりの言葉を受けたアルパカたちは互いに顔を見合わせ、ポージングして筋肉や仲間と語り合う。
「ふぇー……(我らのマッスルなら人々を魅了し、勇気づけることもできる……)」
「ふぇっ(だがそのような暮らし、オブリビオンの性が許すまい)」
「ふぇぇ!(何より、鍛え上げた肉体が小娘に阻まれる筈もなし!)」
 しばし後、結論に達したらしい怪人たちはプレジャーとリリィを取り囲んだ。明確な敵意を発しながら。
「やっぱり駄目でしたか!」
「あくまで争うというのですね……悲しいですが、皆様を傷つけさせるわけには参りませんから……そのお心、清めて差し上げます!」
 リリィは少し恥ずかしそうに、プレジャーは堂々と、ロッドを構えて決めポーズ。それを合図に、アルパカたちは前進を開始する。
「リリィ!」
「はい!」
 プレジャーとリリィは背中合わせになって迎え撃つ。プレジャーの魔法のステッキ『エレクトロ・ルミネイト』と、リリィのエレメンタルロッドから放たれる光弾が、アルパカたちを押し戻していく。
「ふぇぇ!」
 バラバラに進んでも近づけないと解った怪人たちは、全方向から一斉に突進をしかけた。更に地上のアルパカを跳び越え、上からもアルパカが降って来る。大量のマッスルでふたりを圧し潰すつもりだ。
 しかしこの攻勢を前にしても、プレジャーとリリィは少しも怯まなかった。迫り来る敵を真っ直ぐに見返し、力強く発する……これから放つ技の名を。
「哀れなマッスルよ、せめてこの輝きの中で眠りなさい! ホログラフィックペタル!」
「貴方様の荒んだ心に、届け癒しの光……ホワイトリリィ・ハリケーン!」
 ふたりの武器が輝き、無数の光の花びらと、無数の百合の花びらに変わった。ふたりを中心に、光の花弁と白の花弁が交錯しながら舞い、輝きの奔流となってアルパカたちを包み込んでゆく。
「ふぇぇ……」
 光の中に消える1体のアルパカマッスルが残した鳴き声は、どこか安らかだった。
「綺麗な技ウサ。素敵ウサー……」
「美しいモー!」
 キマイラたちも息を飲む。
 溢れる輝きが収まった後、現れたのは武器を手にポーズをとるプレジャーとリリィの姿。怪人の姿はどこにもなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『『フードファントム』グラトニー姫』

POW   :    フードスペシャリテ・フルコースモード怪
戦闘中に食べた【料理 】の量と質に応じて【全身の細胞及び潜在能力が限界突破】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    スパイス・ミル
単純で重い【全てを粉砕する拳 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
WIZ   :    グラトニー戦闘員
戦闘力のない【グラトニー戦闘員達 】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【おだてられたり、甘やかされたりする事】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は秋山・軍犬です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 量産怪人を倒したプルティアは、広場の中心部、グラトニー姫のもとに辿りつく。
「ここまでの戦いぶり……まさか何人か本物が混ざっているケキ?」
 グラトニー姫はちょっと信じかけているようだ。
「だが、それでも関係ないケキ。今からお前等は私に負けて『偽物』になるケキ。
 それから……ひとつ忠告しておくケキ。ここに集めたケーキ……本物のプルティアなら、ケーキを攻撃して食べられなくするようなことはしない筈ケキ。食べ物を粗末にすると親御さんから苦情が来るからなあ! ケキ!」
 グラトニー姫は両脇のテーブルに積まれた大量のケーキから、ひとつ手に取って齧りつく。
 周囲には他にテーブルと椅子しかない。あえてケーキを狙うようなことがなければ、普通に戦うことが可能だろう。
シズホ・トヒソズマ
※他猟兵・アドリブOK

【SPD】

「卑怯ですよ!」とケーキ作戦が上手く行っているかのように攻撃を躊躇し敵の攻撃を受け続けます。ダメージは【覚悟】で耐えますが敵の攻撃後は地に倒れています

(何故か?そう…プルティアでは戦闘での序盤は苦戦するのが常道!そして応援の声で克己する!)

ファンの皆ならきっと、と観客たちの応援の声を待ち、応援で【気合】を入れて立ち上がる!
「見えました、皆の応援にあのライトの光!プルティアクライマックスチェーンジ!」

真の姿で白基調の衣装にチェンジ【グラップル・空中戦】で一気攻勢
トドメは見えにくい所に置いた人形からUCで発射した極太ビームを自分が撃ったかのようなポーズで発射します


アリルティリア・アリルアノン
ケーキを盾にするとは、なんて残酷な事を!
あなたには人の心がないのですか!?

…かくなる上は仕方ありません、強硬手段です!
とケーキに構わず攻撃すると見せかけて、
グラトニー姫が思わず落としてしまったケーキをダイビングキャッチ!
ケーキはひとつも犠牲にしませんよ!(もぐもぐ)
アリル…いやティアプレジャーが届かなかったとしても、
あらかじめ展開しておいたエレクトロレギオン(プルティアの妖精風)がキャッチする二段構えの作戦!

皆さん、ケーキはこちらで食い止めます!
だからわたしに構わずグラトニー姫を…!(もぐもぐ)

とはいえアリルだけひとり占めするのはよくありませんから、
余裕があればギャラリーにもおすそわけです!


仇死原・アンナ
飽きれる程の暴食、傲慢な態度にその強欲さ…
ましてケーキを盾にするという卑劣な手段…
到底許す事は出来ない!

基本は妖刀による[2回攻撃、鎧無視攻撃]でケーキに注意しながら攻める

敵の攻撃を[見切り、残像]で回避、避け切れない時は
鉄塊剣で[武器受け、オーラ防御]で防ぐ

戦闘員の励ましは[存在感、殺気、恐怖を与える]で黙らせる

「己の犯した罪をその血肉と魂に刻め!ゲヘナパニッシュメント!」
【剣樹地獄の刑】を使い敵を滅多刺し&滅多斬りにして屠る

一般キマイラたちにブームの悪用、そして謙虚と博愛と節制の精神を守らないとこんな痛い目に遭うよ…と啓蒙しておこうかな


セラフィール・キュベルト
尽きぬ空腹を満たす為に食べ続ける。なんと空虚な有様でしょうか…
貴女を真に満たすのは食物ではありません、愛なのです。
ティアリリィ、この慈愛の全てを以て貴女を満たして差し上げます!
(割とノリノリになってきた模様)

ここまで封じてきた本当の力、今こそお見せする時…
リリィ・ブライト・リインカーネーション!
(神威転身・熾焔光臨を発動。所謂二段変身的なノリ)

――貴方方の全てを、受け止め、包んで差し上げます。ですから、どうか、安らかに。
その想いのもと、光の波動で包み込み、浄化(=撃破)を試みます。

戦闘が終わりましたら、キマイラの皆様にお別れを。
ご心配なく、真なる闇訪れし時、プルティアは必ず戻って参りますから。


メンカル・プルモーサ
【ワンダレイ】で参加。
……勝ちや負けは些細なこと…大事なのはその心意気…困難に立ち向かう意思や弱きを助ける心…それを持つならプルティアになれる…
…煌めく魔力の輝き…ティアウィッチ…
(スノウやレインと一緒に名乗りとポーズを決める)
遠慮無く魔法で行くね……【尽きる事なき暴食の大火】でグラトニー姫や戦闘員を攻撃していくよ…
…最後は念のため【愚者の黄金】による黄金の壁でケーキの安全を確保して…
そして、スノウやレインにあわせて【精霊の騒乱】…こちらは炎や雷の嵐…プルティアにありがちな合体攻撃的な事をするよ……たぶん合わさって光の渦的なか何かになるはず…名付けて、プルティア・ワンダーレイ…


月守・咲凛
【ワンダレイ】で参加
グラトニー姫、あなたは勘違いしているのです! プルティアになりたいと心から願った時、その人は既にプルティアなのです!
そして!オブリビオンの貴女を倒すために選ばれたプルティアが猟兵である事は必然、私達はそう、貴女を倒すプルティアです!
ティア対空戦闘機とは仮の姿、私の名前は……輝く雨のひとしずく、ティアレイン!
真の姿で髪の結晶体がパリンパリンと散りながら周囲を漂い、3カメ方向に向けてウィンクと共にポーズを決めます。
「プルティアライフル!」
ケーキを巻き込まないようにしながら火線砲で味方の援護射撃に徹します。アジサイは飛ばしておきます
〆はスノウとウィッチと一緒にUCで水弾を放ちます


明智・珠稀
嗚呼、ついにボスのお出ましですね…!
それならば私も…!
アルティメット変身です、ふふ!
(相変わらずのプルティア変身に、更に真の姿による天使のような羽を生やし)
「さぁ、愛しあいましょう!」(変なポージングで)

■戦闘
「えぇ、勿論。スイーツは狙いません、狙うのは貴女だけです、ふふ!」
ケーキは狙わず、鞭にて【先制攻撃】を
【2回攻撃】で手数を増やし
【マヒ攻撃】で敵の動きを抑制する
敵の攻撃には防具のオーラシールドで【盾受け】&【オーラ防御】を

敵UCにより戦闘員が出現したら
「プルティア★ブルーローズタイフーン!」
UC【青薔薇吐息】にて
姫&戦闘員のみを激しい青薔薇にて攻撃

※アドリブ&絡み&ネタ大歓迎です!


ネージュ・ローラン
【ワンダレイ】で参加。
偽物?
希望に向かって戦い続ける限り、みんな本物のプルティアです。

舞い踊る雪の煌めき、ティアスノウ!
仲間と一緒に名乗り、ポーズを決めます。

今度は魔法でいきますよ。
【銀雪の宝杖】を構えて【エレメンタル・ファンタジア】です。
雪と竜巻を組み合わせた【属性攻撃】で戦闘員ごと纏めて攻撃してしまいましょう。
ケーキは巻き込まないように集中してコントロールしようとします。




「ケーキキキ! 私は食べれば食べるほど強くなるケキ! これだけの量を食べ尽くせばどうなるか……」
「なんて恐ろしい作戦を! まさに悪魔の頭脳です!」
 哄笑するグラトニー姫を前に、愕然とした表情のプレジャー。だがすぐに、彼女も反撃の手を思いつく。
「……かくなる上は仕方ありません。強硬手段です!」
「なにっケキ!」
 とうっ、と跳躍するプレジャーに、グラトニー姫はケーキへの攻撃を警戒し、思わず手にしたケーキを取り落とすが。
「キャーッチ!」
 ケーキを狙うように見せたのはフェイントだった。プレジャーはずさーっとダイビングキャッチで姫の落としたケーキを確保。そして自分の口にイン!
「ケーキはひとつも犠牲にしませんよ!(もぐもぐ)」
「くっ、私のケーキがケキ!」
 すぐに別のケーキを取ろうとするグラトニー姫。だがその手は空を掴む。
「!?」
 見れば妖精めいたデザインの可愛い小型機械たちが、手に手にケーキを持って逃げ去っていく。プレジャーが召喚しておいた【エレクトロレギオン】だ。その数は総勢105体。
「このっケキ!」
 腹いせに蹴飛ばされて、プレジャーは宙を舞う。
「皆さん、ケーキパワーアップはこちらで食い止めます!(もぐもぐ) だからわたしに構わずグラトニー姫を……!(もぐもぐ)」
 だがそれでも、プレジャーはもぐもぐする口を休めないのだった。

「ぐぬぬケキ……戦闘員!」
 悲しいことに、グラトニー姫は大量のレギオンを的確に撃ち抜いたり、足止めできるユーベルコードを持っていない。そのため戦闘員を呼び出した。この戦闘員も戦闘力はないのでレギオンに対抗できないが、応援で姫の武装を強化できる。
「ケー!」
「キー!」
 うじゃうじゃ湧いてきた戦闘員の応援で、姫の持つフォークが伸縮自在の三叉槍に、ドレスが防御力アップしてよりゴージャスに変わる。
「この槍でケーキを刺し……ケキ!」
「させない……!」
 槍を振るう間を与えず、妖刀で姫に斬りつけたのはゲヘナだ。槍と妖刀が火花を散らす。
 更に応援しようとする戦闘員の前に進み出て、優雅に一礼するのはブルーローズ。
「皆様、どうぞ愛の舞踏におつきあい下さい」
「キー!?」
 くるくる回転しながら鞭を振るい、湧いてくる戦闘員を次々に消していく。
「呆れるほどの暴食、傲慢な態度にその強欲さ……そしてキマイラを騙す卑劣な手段……到底許すことはできない!」
「尽きぬ空腹を満たすために食べ続ける。なんと空虚な有様でしょうか……貴女を真に満たすのは食物ではありません、愛なのです。ティアリリィ、この慈愛の全てを以て貴女を満たして差し上げます!」
 プレッシャーを放ちながら糾弾するゲヘナに、恥ずかしさに慣れてノリノリになってきたリリィも加わってグラトニー姫を攻撃する。リリィの光弾が敵の体勢を崩した隙に、妖刀が三叉槍を切断した。
 ちなみに、画面端でずっとケーキをもぐもぐしていたプレジャーも暴食のくだりでビクッとしたが、彼女はレギオンが取り戻したケーキをキマイラたちにも配らせているのでセーフだ。この攻防の間にも、既にレギオンはケーキの回収を終えている。

「よくもケーキを……ぜんぶ食べるつもりだったのに……」
 パワーアップを全て潰されたグラトニー姫に、残されたのは拳のみ。だがその拳から繰り出す【スパイス・ミル】は全てを粉砕し、地形を変えるほどの威力だ。
「許さんのはこっちケキ!」
 怒りのままに振るわれる拳で、リリィ、ゲヘナ、ブルーローズが弾き飛ばされた。
「危ない!」
 追撃をかけようとする姫の前に、仲間の盾となるべくペルソナが立ちはだかる。
 拳の連打がペルソナを襲い、ペルソナの体ごと路面を陥没させクレーターを作る。
「くうっ……」
(「いい展開です。何故か? そう……プルティアでは戦闘での序盤は苦戦するのが常道! そして応援の声で克己する!
 ただこのままでは……本当に立てなく……!」)

 夕闇が迫るカンデラタウンの暗い空に、ひとつの小さな光が灯る。遠くで、ひとりの小さな声。
「プルティアがんばれウサー……!」
 光はキマイラが振る、ミラクルなデザインのライトのものだ。キマイラたちは誰ともなく、応援のためのライトを用意して持って来ていたのだ。
「ふれふれー!」
「ちからをー!」
 声はぽつり、ぽつりと増えて、白い小さな光も次第に広がっていく。広場を囲むビル群の屋上で、それぞれの階のベランダや階段で、路上で。揺れる小さな光が、夕闇の景色を埋め尽くしていく。その頃には、小さかった声は大きなうねりになって広場を覆っていた。

「ケキ?」
 何事かとグラトニー姫の注意が逸れる。
「見えました、皆の応援にあのライトの光!」
 応援を受けたペルソナの体は、自然と立ち上がっていた。
「プルティアクライマックスチェーンジ!」
 真の姿に覚醒し、白を基調とした煌びやかな衣装に変わるペルソナ。
「はあっ」
 クレーターの底からジャンプで抜け出し、空中からのキックでグラトニー姫をのけぞらせる。その反動で壁面に着地すると、そこを蹴って再び空中からのパンチ。更に怒涛のラッシュでグラトニー姫を押していく。
「やったーウサ!」
 応援していたキマイラたちも歓声をあげる。

「嗚呼、皆さんの愛が頂点に達したのですね……! それならば私も……! アルティメットチェンジです、ふふ!」
 ブルーローズも立ち上がり、真の姿を解放。背中から天使のような羽を生やし、変なポーズをとる。
「さぁ、愛しあいましょう!」
「ポーズの意味は解らないけど、羽は神々しいし顔がいいホウ!」
 一部のキマイラたちから見ても、よく解らない謎のポーズだったという。
 それはそれとして、ブルーローズも羽をはためかせながら、高速の鞭捌きでグラトニー姫を打ち据え、動きを鈍らせていく。

「私も、ここまで封じてきた本当の力、今こそお見せする時……リリィ・ブライト・リインカーネーション!」
 オラトリオであるリリィは胸の前で手を組み、祈る。白金に輝く焔がつま先から頭、羽の先までを包み、熾天使の如き姿となる。
「闇祓う光を此処に――」
「ケー……」
 まだ湧き続ける戦闘員が、暖かな波動に心を浄化され消えていく。

「この展開……私も何かした方がいいのかな?」
 急な再変身の連続に理解が追いつかないゲヘナは、思わず近くを飛んでいたカメラに顔を向けて問いかけた。
 が、戦闘中でもあり、気を取り直して真剣な表情に戻ると妖刀を手に駆ける。

「くっ、どんなに演出しようとも負ければ『偽物』ケキ!」
「偽物?」
 グラトニー姫の言葉に、スノウは静かに問い返した。
「グラトニー姫、あなたは勘違いしているのです!」
 対空戦闘機がびしぃっと姫に指を突きつける。
「……勝ちや負けは些細なこと……大事なのはその心意気……困難に立ち向かう意思や弱きを助ける心……それを持つならプルティアになれる……」
 ウィッチが説き、スノウと対空戦闘機も続ける。
「希望に向かって戦い続ける限り、みんな本物のプルティアです」 
「立ち向かう勇気、優しい心、諦めない意志、それがプルティア!
 そんなプルティアになりたいと心から願った時、その人は既にプルティアなのです!
 そして! オブリビオンの貴女を倒すために選ばれたプルティアが猟兵である事は必然、私たちはそう、貴女を倒すプルティアです!
 ティア対空戦闘機とは仮の姿、私の名前は……」
 対空戦闘機、いや咲凛は真の姿に覚醒する。いつも咲凛の髪についている結晶がパリン、パリンと砕け、輝く欠片が宙を舞う。近くを飛んでいたカメラにウインクし、決めポーズ。
「輝く雨のひとしずく、ティアレイン!」 
「舞い踊る雪の煌めき、ティアスノウ!」
「……煌めく魔力の輝き……ティアウィッチ……」
 レインに合わせてスノウとウィッチも決めポーズ。偽物と思っていた咲凛がティアレインに変身したことで、グラトニー姫は驚愕する。
「な……間違いなく最初はプルティアを知らなかった筈ケキ。いま本当にプルティアに目覚めたケキ……? 誰でもプルティアになれるから……ケキ」
 都合よく解釈してくれるグラトニー姫に、3人は武器を構える。
「……遠慮なく魔法で行くよ……」
「では私も」
「プルティアライフル!」
 ウィッチが月の装飾のロッドから放つ【尽きる事なき暴食の大火(グラトニー・フレイム)】の火球を、スノウが雪を纏うロッドから放つ【エレメンタルファンタジア】の雪の竜巻を、レインのライフルユニットからの火線を、グラトニー姫は或いは躱し、或いは受け止めながら戦う。

「己の犯した罪をその血肉と魂に刻め! ゲヘナパニッシュメント!」
 恨みと殺意を纏ったゲヘナの妖刀が、無数の刺突と斬撃を繰り出し。
「青薔薇に愛されて下さい……! プルティア★ブルーローズタイフーン!」
 ブルーローズの鞭が変化した青薔薇の花弁が、青い奔流となってうねり、舞い踊る。
「――貴方の全てを、受け止め、包んで差し上げます。ですから、どうか、安らかに」
 リリィの慈愛の想いと共に放たれる光の波動が姫を包み込み。
「プルティア・ブライトストリーム!」
 ペルソナの操る人形が目立たない位置からビームを撃ち、本人は自分が撃ったかのように演出する。
「レインドロップ!」
「スノウトルネード!」
「サンダークラウド……」
 レインは水の弾丸を、スノウは雪の竜巻を、ウィッチは雷の雲を、タイミングを合わせて同時に発射した。
「私の計算では……3人の力が互いに混ざり合うことで……光の渦を生み出す筈……」
「そうだったのですか!?」
「ウィッチが計算したならそうなのでしょう」
 そういうことになった。3人のユーベルコードが融合し、生み出された光の渦は周囲をひときわ明るく照らしながらグラトニー姫を飲み込む。
 3人は顔を見合わせて目配せしあうと、黙って頷いた。この技の名前をどうするか、お互いに同じ考えなのが解ったからだ。
「……名付けて……」
『プルティア・ワンダーレイ……!』
 3人の声が一致した。
「ぐああっ、まだ食べ足りないケキー!」
 グラトニー姫が叫びを残して消えてゆく。やがて光の渦は収束し、パチパチと火花を放って消えた。


 戦いは終わり、カンデラタウンは救われた。
「あぁ、まだ愛を伝え足りません……! ふふ!」
 広場ではブルーローズが、エンディングのダンスと称して謎のダンスを披露している。
「街を救ってしまいましたね!」
「救われたニャ!」
 一仕事終えた顔のプレジャーは、キマイラたちと並んでケーキをもぐもぐ。
「あなたたちも、謙虚と博愛と節制の精神を守らないと、いつかグラトニー姫のようになって痛い目に遭うよ……」
 近くでキマイラに説くゲヘナの言葉にまたビクッとするプレジャーだが、今は姫が集めさせた大量のおやつを食べてしまわなければもったいないので、むしろ食べた方がいいのだ。

「シズホ、ありがとうガウ!」
「こちらこそ力を貸してくれてありがとうシズ!」
 妖精キャラに戻ったシズホは体を貸してくれた少女とお礼を言いあう。

「プルティアに会えてよかったウサ!」
「もう行ってしまうワン?」
「ご心配なく、真なる闇訪れし時、プルティアは必ず戻って参りますから」
 リリィが名残を惜しむキマイラたちに微笑む。
「それに、忘れないで下さい! 誰でもみんなプルティアになれるんですよ!」
 お姉さんぶって人差し指を立てるレインの横で、ウィッチとスノウも頷いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月18日
宿敵 『『フードファントム』グラトニー姫』 を撃破!


挿絵イラスト