サハリエ・ステーロ
見えた、見えたぞッ、僕の友に訪れる|悪しき未来《エンディング》がッッ!
フーハッハッハッ。これがエンドブレイカーの力という事か。
さて、そこのグリモア猟兵さん。突然のお願いで申し訳無いが、アリスラビリンスへの道を繋げてはくれないだろうか?
……
ノベルの全体リクエスト失礼します
やりたい事がありながらもお任せの多い依頼です。
行動:『猟兵の冒険エピソード』として、
アリスラビリンスに向かいリクエスト文の下部にあるNPCのプギーモンスターへ訪れる何らかのエンディングを回避させたいです
基本的に冒険のクライマックスからそれ以降の描写をお願いします
MSさんの判断に応じてクライマックス以前の描写もお願いします
下部に書かれていないNPCの詳細やエンディングの内容は受けて下さったマスター様に全てお任せします
エンディングの回避には
・サハリエ
・NPCのプギーモンスター
・UC【兎の魔王軍】で召喚する『ダークファイア・ヴァンパイア』という配下悪魔
の三人で協力して行います
必要に応じて他の配下を召喚したり、現地の愉快な仲間やアリスとも協力します
『ダークファイア・ヴァンパイア』含めネームド配下はサハリエのステータスシートの参照URLの先のスレで簡単に語っています
マスター様のお好みで新しいネームド配下を作っても構いません
冒険の後、そのNPCのプギーモンスターを自分の配下へスカウトし、それによってサハリエの魔王軍に四天王が4人になります
……
NPC
名前:(おまかせ)
【(おまかせ)】属性を持つ
プギーモンスターの(ジョブお任せ)×四天王 想定
22歳・女性
PCであるサハリエ・ステーロ(と配下NPCのダークファイアヴァンパイア)とは幼なじみで魔界中学に一緒に通っていた
将来は魔王になったサハリエの部下になる約束をしたほど仲良し
しかし、ある日突然、神隠しにより一人アリスラビリンスに飛ばされた事により離れ離れに
今回の事件により見つかる
神隠し後の経歴やプギーモンスターとしての詳細など、リク文に書いてない事は描写するか含めてお任せします
刺さっちゃいけない白羽の矢がお刺さりだ、閉じた終焉の向こうに見えまするはぐちゃぐちゃな混合世界の地べたに転がるボロ布お化けさん。名をミロ・ナーウィスと申せば、ある日突然神隠しに巻き込まれ独り寂しくこの様です。
「……なんで、こうなっちゃうのよぉ……」
その側で世にも恐ろしいオウガが、狼の形を取ってお口を開けていらっしゃって。溢れる涎、ぎらつく牙の端の端――あの子の未来が、閉じていく――
しかして全て魔王様の監視の中。
「見えた、見えたぞッ、僕の友に訪れる|悪しき未来《エンディング》がッッ!」
盛大に笑い飛ばせよフーハッハッハッ、エンドブレイカーの力に依りてそのような切欠を掴むことが出来たことに興奮すら覚えるのは魔王の血が騒ぐから――サハリエ・ステーロが|使命《いし》を高らかに世界を渡るのみである。頼み事を取り付けるようにグリモア猟兵に挨拶の一つでもしてやれば良し。
「さて、そこのグリモア猟兵さん。突然のお願いで申し訳無いが、アリスラビリンスへの道を繋げてはくれないだろうか?」
有無さえ言わさずに無限の彼方、チグハグに混ざり継がれし混沌へといざ出発……。
|旅はいつもクライマックス《What do you think about her future?》。
不思議な穴に飛び込む絵本のような|物語《process》を次々に通り抜け、あれでもないこれでもないと寄り道もせず真っ直ぐに向かうぜ仲良しさんの元へ。辿り着くまでに変わる|替《が》わってく世界の景色、黒うさみみをぴーんとさせた女の興に乗れば良いのだが――ところで今は辿り着いた目的地の|小世界《けしき》だけを飲み込んでくれ、深い森の奥のようでいて、なのに木々を支える大地は何故か寂しく荒れ果てていっしゃるのだよ。なんて寂しい景色!
でも|猟兵《おまえ》がいれば大丈夫――黒基調の洒落たスーツに立った赤い襟、これまた赤く染められし魔王の笏もキラキラ星のような印が三兄弟、左のポケットにゃこれまた輝くアクセでも着けておくのが良いのさ。暗くなるのは夜だけでいいのだ、世界が兎魔王のお陰様で実に明るく――否。
「この世を照らすにはスポットライトが足りないなぁ!?」
――さぁ、僕の元に集え!我が自慢の配下達よ!
声を張り上げてみたならば、自然に集うが吸血鬼の配下。ダークファイアの|称号《かんむり》さえも戴いて同級生から四天王と化した|異形《ゆうのう》さん。
「時にダークファイア。君はかつて僕に仲良くしてくれたミロという子をご存知か?」
頷いて答えし四天王、『ヴァン君』呼びは今日はお休みです。魔界中学で共に過ごした日々が蘇ってくるようだ……確かかの女子、次世代の魔王たるサハリエとは将来部下という関係性で紐付けられるのだったか。破られることのない|口約束《schedule》。
「ならばよろしい! この近くに必ず彼女は居る――む!」
されど|白紙《dream》になりそうだ、片方は親の都合で高校で別れ、もう片方は今見つけた先で未来に見た通りの結末を迎えそう。側で狼の形した化け物がその口を開けて、
「フーハッハッハッ!! 未来の配下、ミロ・ナーウィス! 僕たちが助けに来たからには悲観することは無いさ!!」
|食べさせてたまるか《Let’s shout it louder.》。大声でまずオウガの気をこちらに向けさせてみて、魔王の軍勢はヘイト管理だってお上手だ。
「……サハリエ、君?」
|狼さん《過去の骸》が迅速に飛びかかって爪を差し向けて来ようが構わぬさ、有能配下の黒炎にかかれば数cm残してそれを押し留められる。ごう、ごうと燃え滾れ鮮やかな黒、一度燃えたらもう一度激しく焔をぶつけてやればさらに止まぬのだ――酷く焼けて苦しみが差し込んだオウガの末路を逆に決めて返上さしあげたい。その間その身に|埒外《energy》を廻らせた|兎さん《KING》、素早く知恵布のお化けさんを助け起こして、そのまま距離を取れば生まれる余裕。ダークファイア様ったらもひとつおまけに黒き熱量を叩きつけてみせて、焼けて怯んだ狼オウガを牽制も混ぜてまで寄せ付けねえ。2人から3人になった魔王様御一行、|孤独《ひげき》から逃れし先にあるのはただ奇跡。
「いつしか離れ離れになってしまっていた未来の僕の配下。やっと見つけた」
魔王様がふっと微笑めば、せきを切ったように溢れ出す言葉。
「…あれから、わけも分からず色々なところに迷っちゃって」
「ああ」
「たくさん、食べられそうになって……すごく、怖かった」
「もう大丈夫さ。君はもう独りではないよ」
「……うん」
何かを堪える音が在る、知恵の布の御顔の部分が濡れている、はみ出した脚は猫にも思えるもふもふ感、されど涙など奥底で流しておくのもまた一つの|成長《checkpoint》。
「では、君を脅かした恐怖に終止符を打とう。まだ震えるかも知れない、けれど君は僕と約束したのさ」
三人寄れば文殊の知恵とはよく言ったもので――配下たるヴァン君までもが、プギーモンスターミロの再起を歓迎したように隣に並び立っておられるので。
「さあ、行こうか!」
促してみせて魔王様――かの幼馴染、22の齢にて不思議の世にて迷子になりまくって、それでもその身に宿した|理論上無限《アリスナイト》のスケールに相応しい氷の属性の力までもが、黒炎と共に、或いはステーロ家代々のうさぎ座の秘術“Lepus”と共に――。
加勢に辿り着いた愉快な仲間の一人が言うには、それはそれはとても魔王の軍勢と呼ぶに相応しい突撃であったそうだ。爽快も爽快、煌びやかで冷ややかで熱々な力のバーゲンセールにて、狼さんったら可哀想なくらいに消し飛んじゃって。
終わり良ければ全て良し、終わりより始まり生まれし|運命《destiny》。
「サハリエ君。あの時の約束、叶えてくれる?」
「勿論さ。君は僕の部下になるがいい!」
2人して握手をしてみれば、後から追いついた愉快な仲間たちの拍手がぱちぱちと響いて。
|めでたしめでたし《Shout out to the end breakers.》。
成功
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